JP2001039303A - 列車運行安全監視装置 - Google Patents
列車運行安全監視装置Info
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- JP2001039303A JP2001039303A JP11211803A JP21180399A JP2001039303A JP 2001039303 A JP2001039303 A JP 2001039303A JP 11211803 A JP11211803 A JP 11211803A JP 21180399 A JP21180399 A JP 21180399A JP 2001039303 A JP2001039303 A JP 2001039303A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 列車の運行上の安全を、運転者に過度の負担
をかけることなく監視する装置を提供する。 【解決手段】 列車安全監視装置は、踏切付近を撮像す
るカメラと周辺音声を集音するマイクとを含む地上装置
と、撮像した映像を表示するモニタと集音した音声を出
力するスピーカとを含む車上装置とを含み、地上装置と
車上装置間で双方向のデータ通信を可能とする送受信手
段を含む。車上装置で受信した画像データおよび音声デ
ータには、各種データ処理がなされ(S6およびS8)
画像表示、音声出力される(S10)。また、運転者が
地上装置に自己の音声にて警告したり(S12、S1
4)、カメラの撮像方向を変更したりできる(S16、
S18)。
をかけることなく監視する装置を提供する。 【解決手段】 列車安全監視装置は、踏切付近を撮像す
るカメラと周辺音声を集音するマイクとを含む地上装置
と、撮像した映像を表示するモニタと集音した音声を出
力するスピーカとを含む車上装置とを含み、地上装置と
車上装置間で双方向のデータ通信を可能とする送受信手
段を含む。車上装置で受信した画像データおよび音声デ
ータには、各種データ処理がなされ(S6およびS8)
画像表示、音声出力される(S10)。また、運転者が
地上装置に自己の音声にて警告したり(S12、S1
4)、カメラの撮像方向を変更したりできる(S16、
S18)。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道列車の安全運
行に関し、特に列車進行方向の軌道上の障害物などをカ
メラで監視する装置に関する。
行に関し、特に列車進行方向の軌道上の障害物などをカ
メラで監視する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】列車の運行についての安全を確保するこ
とを目的とする装置として、実開平5−28192号公
報に開示される電車空間映像伝送装置がある。この考案
は、駅や踏切の映像を捉えるITV(Industrial Telev
ision)カメラと、線路脇に設置された前記ITVカメ
ラで捉えた駅の映像を電車へ伝送する空間送光器と、電
車後尾に設置され前記空間送光器から伝送された映像を
受ける空間受光器と、電車運転席に設置され前記空間受
光器により受けた映像を映し出すテレビモニタとを含ん
でいる。この考案によると、電車が駅や踏切に進入する
際に、運転席において駅や踏切の軌道上の状況が把握で
きるため電車運行に際して安全を確保できる。
とを目的とする装置として、実開平5−28192号公
報に開示される電車空間映像伝送装置がある。この考案
は、駅や踏切の映像を捉えるITV(Industrial Telev
ision)カメラと、線路脇に設置された前記ITVカメ
ラで捉えた駅の映像を電車へ伝送する空間送光器と、電
車後尾に設置され前記空間送光器から伝送された映像を
受ける空間受光器と、電車運転席に設置され前記空間受
光器により受けた映像を映し出すテレビモニタとを含ん
でいる。この考案によると、電車が駅や踏切に進入する
際に、運転席において駅や踏切の軌道上の状況が把握で
きるため電車運行に際して安全を確保できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
考案では、映像信号をそのまま空間伝送しているため、
空間受光器の視野範囲以外に空間送光器の光ビームがあ
ると伝送ができないなどの伝送上の制約があり、安全確
保のために必要な映像をテレビモニタに映し出すことが
困難であった。また、運転者は前方に注意を払っている
ため、テレビモニタを注意して見ることはできず、テレ
ビモニタの映像に軌道上の障害物が映し出されていたと
しても運転者が気づかない場合もある。また、映像のみ
では、十分な安全確保がなされない場合がある。
考案では、映像信号をそのまま空間伝送しているため、
空間受光器の視野範囲以外に空間送光器の光ビームがあ
ると伝送ができないなどの伝送上の制約があり、安全確
保のために必要な映像をテレビモニタに映し出すことが
困難であった。また、運転者は前方に注意を払っている
ため、テレビモニタを注意して見ることはできず、テレ
ビモニタの映像に軌道上の障害物が映し出されていたと
しても運転者が気づかない場合もある。また、映像のみ
では、十分な安全確保がなされない場合がある。
【0004】本発明は、これらのような問題点を解決す
るためになされたものであって、その目的は、列車運行
に際してより一層の安全を確保することができる列車運
行安全監視装置を提供することである。
るためになされたものであって、その目的は、列車運行
に際してより一層の安全を確保することができる列車運
行安全監視装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係る列車運行安全監視装置は、列車軌道近傍に設置され
た地上装置と、軌道を走行する列車に設置された車上装
置とを含み、地上装置は、軌道上を撮像する撮像手段
と、撮像手段により撮像された画像信号を画像データに
変換する信号変換手段と、信号変換手段により変換され
た画像データをデータ処理する画像処理手段と、画像処
理手段によりデータ処理された画像データを車上装置に
送信する画像データ送信手段とを含み、車上装置は、画
像データ送信手段により送信された画像データを受信す
る画像データ受信手段と、画像データ受信手段により受
信された画像データをデータ処理する画像処理手段と、
画像処理手段によりデータ処理された画像データを映像
信号に変換する信号変換手段と、信号変換手段により変
換された画像信号を表示する表示手段とを含む。
係る列車運行安全監視装置は、列車軌道近傍に設置され
た地上装置と、軌道を走行する列車に設置された車上装
置とを含み、地上装置は、軌道上を撮像する撮像手段
と、撮像手段により撮像された画像信号を画像データに
変換する信号変換手段と、信号変換手段により変換され
た画像データをデータ処理する画像処理手段と、画像処
理手段によりデータ処理された画像データを車上装置に
送信する画像データ送信手段とを含み、車上装置は、画
像データ送信手段により送信された画像データを受信す
る画像データ受信手段と、画像データ受信手段により受
信された画像データをデータ処理する画像処理手段と、
画像処理手段によりデータ処理された画像データを映像
信号に変換する信号変換手段と、信号変換手段により変
換された画像信号を表示する表示手段とを含む。
【0006】請求項1に記載の発明によると、駅のプラ
ットホームや踏切付近の軌道上を地上装置の撮像手段に
より撮像し、車上装置に表示手段にその部分の映像を表
示させることができる。この際、画像信号を画像データ
に変換して画像処理することにより、単に画像信号を送
信表示する場合と比較して、より状況を確認しやすいよ
うに情報を処理できる。これにより、見通しの悪いプラ
ットホームへの進入時や踏切通過前に運転者が状況をよ
り確実に確認でき、列車運行の安全が確保できる。
ットホームや踏切付近の軌道上を地上装置の撮像手段に
より撮像し、車上装置に表示手段にその部分の映像を表
示させることができる。この際、画像信号を画像データ
に変換して画像処理することにより、単に画像信号を送
信表示する場合と比較して、より状況を確認しやすいよ
うに情報を処理できる。これにより、見通しの悪いプラ
ットホームへの進入時や踏切通過前に運転者が状況をよ
り確実に確認でき、列車運行の安全が確保できる。
【0007】請求項2に記載の発明に係る列車運行安全
監視装置は、請求項1に記載された発明の構成に加え
て、地上装置は、画像データをデータ圧縮する画像デー
タ圧縮手段を含み、車上装置は、画像データ圧縮手段に
対応した画像データ伸張手段を含む。
監視装置は、請求項1に記載された発明の構成に加え
て、地上装置は、画像データをデータ圧縮する画像デー
タ圧縮手段を含み、車上装置は、画像データ圧縮手段に
対応した画像データ伸張手段を含む。
【0008】請求項2に記載の発明によると、地上装置
の画像送信手段から車上装置の画像受信手段へのデータ
伝送量が少なくでき、伝送に要する時間を短くすること
ができる。これにより、画像送信手段や画像受信手段の
送受信可能な距離が短くかつ列車が高速で走行中であっ
ても、必要な画像データを受信することができ、列車運
行の安全が確保できる。
の画像送信手段から車上装置の画像受信手段へのデータ
伝送量が少なくでき、伝送に要する時間を短くすること
ができる。これにより、画像送信手段や画像受信手段の
送受信可能な距離が短くかつ列車が高速で走行中であっ
ても、必要な画像データを受信することができ、列車運
行の安全が確保できる。
【0009】請求項3に記載の発明に係る列車運行安全
監視装置は、請求項1に記載された発明の構成に加え
て、地上装置および車上装置の少なくとも一方は、撮像
手段により撮像された画像の視認性を高めるための画像
データ処理を行なう画像データ処理手段を含む。
監視装置は、請求項1に記載された発明の構成に加え
て、地上装置および車上装置の少なくとも一方は、撮像
手段により撮像された画像の視認性を高めるための画像
データ処理を行なう画像データ処理手段を含む。
【0010】請求項3に記載の発明によると、地上装置
および車上装置の少なくとも一方においては、撮像手段
により撮像された画像の視認性を高める画像処理をする
ことができる。これにより、夜間や悪天候などのような
画像自体の視認性が悪い場合であっても、表示装置には
視認性の良い画像を表示することができ、列車運行の安
全が確保できる。
および車上装置の少なくとも一方においては、撮像手段
により撮像された画像の視認性を高める画像処理をする
ことができる。これにより、夜間や悪天候などのような
画像自体の視認性が悪い場合であっても、表示装置には
視認性の良い画像を表示することができ、列車運行の安
全が確保できる。
【0011】請求項4に記載の発明に係る列車運行安全
監視装置は、請求項1に記載された発明の構成に加え
て、地上装置および車上装置の少なくとも一方は、画像
データからの軌道上の物体を検知する画像認識手段を含
み、車上装置は、物体を検知したときに警報を発生させ
る警報発生手段を含む。
監視装置は、請求項1に記載された発明の構成に加え
て、地上装置および車上装置の少なくとも一方は、画像
データからの軌道上の物体を検知する画像認識手段を含
み、車上装置は、物体を検知したときに警報を発生させ
る警報発生手段を含む。
【0012】請求項4に記載の発明によると、駅のプラ
ットホームから乗降客が軌道上に転落した場合や踏切内
の軌道上に障害物(人、自動車など)がある場合に撮像
された画像データからそれら軌道上の物体を検知し、警
報を発生させることができる。これにより、列車の運転
者が前方に注意しており表示手段に十分注意を払えない
場合であっても、警報により危険を認識させることがで
き、列車運行の安全が確保できる。
ットホームから乗降客が軌道上に転落した場合や踏切内
の軌道上に障害物(人、自動車など)がある場合に撮像
された画像データからそれら軌道上の物体を検知し、警
報を発生させることができる。これにより、列車の運転
者が前方に注意しており表示手段に十分注意を払えない
場合であっても、警報により危険を認識させることがで
き、列車運行の安全が確保できる。
【0013】請求項5に記載の発明に係る列車運行安全
監視装置は、請求項1に記載された発明の構成に加え
て、地上装置および車上装置の各々は、音声データを双
方向に通信できる音声送受信手段と、音声の入出力を行
なう音声入出力手段と、音声入出力手段により入力され
た音声信号を音声データに変換する音声信号変換手段
と、音声信号変換手段により変換された音声データをデ
ータ処理する音声処理手段と、音声送受信手段により受
信した音声データをデータ処理する音声データ処理手段
と、音声データ処理手段によりデータ処理された音声デ
ータを音声信号に変換する音声信号変換手段とを含む。
監視装置は、請求項1に記載された発明の構成に加え
て、地上装置および車上装置の各々は、音声データを双
方向に通信できる音声送受信手段と、音声の入出力を行
なう音声入出力手段と、音声入出力手段により入力され
た音声信号を音声データに変換する音声信号変換手段
と、音声信号変換手段により変換された音声データをデ
ータ処理する音声処理手段と、音声送受信手段により受
信した音声データをデータ処理する音声データ処理手段
と、音声データ処理手段によりデータ処理された音声デ
ータを音声信号に変換する音声信号変換手段とを含む。
【0014】請求項5に記載の発明によると、車上装置
の音声入出力手段により入力された列車の運転者の音声
を地上装置の音声入出力手段に出力させることができ
る。これにより、列車運行上危険と判断した運転者が、
直接軌道上の障害物(人、自動車など)に対して音声に
よる警告をすることができる。これにより、列車の運転
者の警告により障害物が自己の危険を認識し、退避する
ことができ、列車運行の安全が確保できる。また、請求
項5に記載の発明によると、地上装置の音声入出力手段
により入力された駅のプラットホームや踏切付近の音声
を車上装置の音声入出力手段に出力させることができ
る。これにより、運転者は撮像画像による情報に加えて
撮像場所における音声による情報に基づく安全の確認が
でき、列車運行の安全が確保できる。
の音声入出力手段により入力された列車の運転者の音声
を地上装置の音声入出力手段に出力させることができ
る。これにより、列車運行上危険と判断した運転者が、
直接軌道上の障害物(人、自動車など)に対して音声に
よる警告をすることができる。これにより、列車の運転
者の警告により障害物が自己の危険を認識し、退避する
ことができ、列車運行の安全が確保できる。また、請求
項5に記載の発明によると、地上装置の音声入出力手段
により入力された駅のプラットホームや踏切付近の音声
を車上装置の音声入出力手段に出力させることができ
る。これにより、運転者は撮像画像による情報に加えて
撮像場所における音声による情報に基づく安全の確認が
でき、列車運行の安全が確保できる。
【0015】請求項6に記載された発明に係る列車運行
安全監視装置は、請求項1に記載された発明の構成に加
えて、車上装置は、撮像手段の撮像方向または撮像倍率
を制御する制御信号を入力する制御信号入力手段と、制
御信号を地上装置に送信する制御信号送信手段とを含
み、地上装置は、制御信号を車上装置から受信する制御
信号受信手段と、制御信号に基づいて撮像手段を制御す
る撮像制御手段とを含む。
安全監視装置は、請求項1に記載された発明の構成に加
えて、車上装置は、撮像手段の撮像方向または撮像倍率
を制御する制御信号を入力する制御信号入力手段と、制
御信号を地上装置に送信する制御信号送信手段とを含
み、地上装置は、制御信号を車上装置から受信する制御
信号受信手段と、制御信号に基づいて撮像手段を制御す
る撮像制御手段とを含む。
【0016】請求項6に記載の発明によると、車上装置
の制御信号入力手段に運転者が入力した制御信号によ
り、地上装置の撮像手段の撮像方向や撮像倍率を制御す
ることができる。これにより、運転者が要求する駅のプ
ラットホームや踏切付近の映像を車上装置の表示手段に
表示することが可能となり、付近の状況を含めた安全の
確認や、特定部分についてのより詳細な安全の確認がで
き、列車運行の安全が確保できる。
の制御信号入力手段に運転者が入力した制御信号によ
り、地上装置の撮像手段の撮像方向や撮像倍率を制御す
ることができる。これにより、運転者が要求する駅のプ
ラットホームや踏切付近の映像を車上装置の表示手段に
表示することが可能となり、付近の状況を含めた安全の
確認や、特定部分についてのより詳細な安全の確認がで
き、列車運行の安全が確保できる。
【0017】請求項7に記載された発明に係る列車運行
安全監視装置は、請求項4に記載された発明の構成に加
えて、車上装置は、物体を検知したときに合成音声によ
り警報を発生させる警報発生手段を含む。
安全監視装置は、請求項4に記載された発明の構成に加
えて、車上装置は、物体を検知したときに合成音声によ
り警報を発生させる警報発生手段を含む。
【0018】請求項7に記載の発明によると、軌道上に
障害物(人、自動車など)がある場合に車上装置におい
て合成音声による警報を発生させることができる。これ
により、列車の運転者が撮像画像を見ていなくても聴覚
を介して危険を運転者に認識させることができ、列車運
行の安全が確保できる。
障害物(人、自動車など)がある場合に車上装置におい
て合成音声による警報を発生させることができる。これ
により、列車の運転者が撮像画像を見ていなくても聴覚
を介して危険を運転者に認識させることができ、列車運
行の安全が確保できる。
【0019】請求項8に記載された発明に係る列車運行
安全監視装置は、請求項5に記載された発明の構成に加
えて、地上装置および車上装置の少なくとも一方は、音
声入出力手段により入力された音声信号または音声入出
力手段により出力される音声信号に対して、ハウリング
や音響エコーの発生を防止する音声データ処理手段を含
む。
安全監視装置は、請求項5に記載された発明の構成に加
えて、地上装置および車上装置の少なくとも一方は、音
声入出力手段により入力された音声信号または音声入出
力手段により出力される音声信号に対して、ハウリング
や音響エコーの発生を防止する音声データ処理手段を含
む。
【0020】請求項8に記載の発明によると、音声デー
タ処理手段により音声入出力手段であるスピーカやマイ
クの音響結合によるハウリングや音響エコーを防止させ
ることができる。これにより、スピーカから出力音声が
再びマイクに入力されることがなくなり、運転者はハン
ズフリーの状態で音声を発生でき、列車運行の安全がよ
り容易に確保できる。
タ処理手段により音声入出力手段であるスピーカやマイ
クの音響結合によるハウリングや音響エコーを防止させ
ることができる。これにより、スピーカから出力音声が
再びマイクに入力されることがなくなり、運転者はハン
ズフリーの状態で音声を発生でき、列車運行の安全がよ
り容易に確保できる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態である列車運
行安全監視装置は、地上に設けたカメラやマイクにより
撮像や入力した画像信号や音声信号をデータ処理後、車
上にデータ転送し、車上に設けたモニタやスピーカに出
力する装置である。
行安全監視装置は、地上に設けたカメラやマイクにより
撮像や入力した画像信号や音声信号をデータ処理後、車
上にデータ転送し、車上に設けたモニタやスピーカに出
力する装置である。
【0022】図1を参照して、列車運行安全監視装置
は、列車軌道近傍に設置された地上装置1と、軌道を走
行する車両の先頭部に設置された車上装置2とを含む。
さらに詳しくは、地上装置1は、軌道上、特に駅のプラ
ットホームや踏切近傍の軌道上を撮像するカメラ5と、
撮像画像データを車上装置2に送信したり、地上装置1
近傍の音声データを車上装置2に送信したりまたは車上
装置2から運転者の音声データを受信したりする双方向
通信用のアンテナ3と、音声を出力するスピーカ6と、
音声を入力するマイク7とを含む。一方、車上装置2
は、撮像画像データを地上装置1から受信したりまたは
地上装置1近傍の音声データを地上装置1から受信した
りまたは地上装置2に運転者の音声データを送信したり
する双方向通信用のアンテナ3と、撮像画像を表示する
モニタ8と、音声を出力するスピーカ9と、音声を入力
するマイク10と、カメラの撮像方向を制御する制御信
号を入力する操作スイッチ11とを含む。
は、列車軌道近傍に設置された地上装置1と、軌道を走
行する車両の先頭部に設置された車上装置2とを含む。
さらに詳しくは、地上装置1は、軌道上、特に駅のプラ
ットホームや踏切近傍の軌道上を撮像するカメラ5と、
撮像画像データを車上装置2に送信したり、地上装置1
近傍の音声データを車上装置2に送信したりまたは車上
装置2から運転者の音声データを受信したりする双方向
通信用のアンテナ3と、音声を出力するスピーカ6と、
音声を入力するマイク7とを含む。一方、車上装置2
は、撮像画像データを地上装置1から受信したりまたは
地上装置1近傍の音声データを地上装置1から受信した
りまたは地上装置2に運転者の音声データを送信したり
する双方向通信用のアンテナ3と、撮像画像を表示する
モニタ8と、音声を出力するスピーカ9と、音声を入力
するマイク10と、カメラの撮像方向を制御する制御信
号を入力する操作スイッチ11とを含む。
【0023】また、これらの動作は図1には図示しない
各種制御部によってコントロールされるが、制御部の構
成などについては後述する。
各種制御部によってコントロールされるが、制御部の構
成などについては後述する。
【0024】カメラ5は、映像を撮像できるものであれ
ばよく、特定のものには限定されない。カメラ5は図示
しない基台上に設置されている。基台はカメラ5の載置
台と載置台を上下方向、左右方向に傾けるモータとその
制御部とを含む。カメラ5には、ズームレンズが取付け
られており、ズームレンズは撮像倍率を上下させる信号
を受けるための外部端子を有する。これらカメラ5載置
台の方向制御および撮像倍率の倍率制御は、後述する制
御部により行なわれる。
ばよく、特定のものには限定されない。カメラ5は図示
しない基台上に設置されている。基台はカメラ5の載置
台と載置台を上下方向、左右方向に傾けるモータとその
制御部とを含む。カメラ5には、ズームレンズが取付け
られており、ズームレンズは撮像倍率を上下させる信号
を受けるための外部端子を有する。これらカメラ5載置
台の方向制御および撮像倍率の倍率制御は、後述する制
御部により行なわれる。
【0025】地上装置1のアンテナ3と車上装置2のア
ンテナ3とは、無線にて双方向にデータを送受信でき
る。これらアンテナ3の無線電力は、双方向通信が十分
可能となるように、通信開始場所における地上装置1と
車上装置2との間の距離に基づいて定められる。
ンテナ3とは、無線にて双方向にデータを送受信でき
る。これらアンテナ3の無線電力は、双方向通信が十分
可能となるように、通信開始場所における地上装置1と
車上装置2との間の距離に基づいて定められる。
【0026】地上装置1のスピーカ6は、音声が出力で
きるものであればどのようなものでもよく、特定のもの
には限定されないが、地上装置1の近傍に十分に音声が
届くように選定され、車上装置2のスピーカ9も同じく
限定されるものではないが、車上装置2の運転者に十分
に音声が届くように選定されている。
きるものであればどのようなものでもよく、特定のもの
には限定されないが、地上装置1の近傍に十分に音声が
届くように選定され、車上装置2のスピーカ9も同じく
限定されるものではないが、車上装置2の運転者に十分
に音声が届くように選定されている。
【0027】地上装置1のマイク7は、音声が入力でき
るものであればよく、特定のものには限定されない。マ
イク7の性能およびその位置は地上装置1の近傍の音声
を十分集音できるよう選定される。車上装置2のマイク
10も同じく限定されるものではないが、その性能およ
び位置は車上装置2の運転者の音声を十分集音できるよ
う選定されている。
るものであればよく、特定のものには限定されない。マ
イク7の性能およびその位置は地上装置1の近傍の音声
を十分集音できるよう選定される。車上装置2のマイク
10も同じく限定されるものではないが、その性能およ
び位置は車上装置2の運転者の音声を十分集音できるよ
う選定されている。
【0028】車上装置2のモニタ8は、映像信号を表示
できるものであればよく特定のものには限定されない。
モニタ8は、列車の運転席前方の、運転者に視認性のよ
い位置に設置されている。
できるものであればよく特定のものには限定されない。
モニタ8は、列車の運転席前方の、運転者に視認性のよ
い位置に設置されている。
【0029】モニタ8の近傍には、操作スイッチ11が
複数設けられている。スイッチ11は、カメラ5の撮像
方向を上下左右方向に切換えるための4方向または8方
向入力が可能なジョイスティック方式のスイッチと、カ
メラの撮像倍率を上下に切換えるための2方向入力が可
能なジョイスティック方式のスイッチとを含む。またス
イッチ11は、各種制御部への制御指示を入力するスイ
ッチを含む。
複数設けられている。スイッチ11は、カメラ5の撮像
方向を上下左右方向に切換えるための4方向または8方
向入力が可能なジョイスティック方式のスイッチと、カ
メラの撮像倍率を上下に切換えるための2方向入力が可
能なジョイスティック方式のスイッチとを含む。またス
イッチ11は、各種制御部への制御指示を入力するスイ
ッチを含む。
【0030】次に、地上装置1を制御する制御部につい
て説明する。図2を参照して、制御部Aは、画像処理部
A1と、制御部A2と、音声処理部A3と、音声入出力
部A4と、無線通信部16と、カメラ制御部21とを含
む。
て説明する。図2を参照して、制御部Aは、画像処理部
A1と、制御部A2と、音声処理部A3と、音声入出力
部A4と、無線通信部16と、カメラ制御部21とを含
む。
【0031】画像処理部A1は、映像信号処理回路12
と、画像データ圧縮回路13とを含む。制御部A2は、
無線通信制御回路15と、システム制御回路22とを含
む。音声処理部A3は、音声信号圧縮/伸張回路18
と、音声データ処理回路20とを含む。音声入出力部A
4は、マイクアンプ17とオーディオアンプ19とを含
む。
と、画像データ圧縮回路13とを含む。制御部A2は、
無線通信制御回路15と、システム制御回路22とを含
む。音声処理部A3は、音声信号圧縮/伸張回路18
と、音声データ処理回路20とを含む。音声入出力部A
4は、マイクアンプ17とオーディオアンプ19とを含
む。
【0032】画像信号処理回路12は、カメラ制御部2
1と映像データ圧縮回路13とに接続され、映像データ
圧縮回路13は、画像信号処理回路12と画像データ用
メモリ14とシステム制御回路22とに接続されてい
る。システム制御回路22は、カメラ制御部21と映像
データ圧縮回路13とシステムメモリ23と無線通信制
御回路15と音声信号圧縮/伸張回路18とに接続さ
れ、無線通信制御回路15は、システム制御回路22と
無線通信部16とに接続されている。音声信号圧縮/伸
張回路18は、システム制御回路22と音声データ処理
回路20とに接続され、音声データ処理回路20は音声
信号圧縮/伸張回路18とマイクアンプ17とオーディ
オアンプ19とに接続されている。マイクアンプ17
は、音声データ処理回路20とマイク7とに接続され、
オーディオアンプ19は、音声データ処理回路20とス
ピーカ6とに接続されている。
1と映像データ圧縮回路13とに接続され、映像データ
圧縮回路13は、画像信号処理回路12と画像データ用
メモリ14とシステム制御回路22とに接続されてい
る。システム制御回路22は、カメラ制御部21と映像
データ圧縮回路13とシステムメモリ23と無線通信制
御回路15と音声信号圧縮/伸張回路18とに接続さ
れ、無線通信制御回路15は、システム制御回路22と
無線通信部16とに接続されている。音声信号圧縮/伸
張回路18は、システム制御回路22と音声データ処理
回路20とに接続され、音声データ処理回路20は音声
信号圧縮/伸張回路18とマイクアンプ17とオーディ
オアンプ19とに接続されている。マイクアンプ17
は、音声データ処理回路20とマイク7とに接続され、
オーディオアンプ19は、音声データ処理回路20とス
ピーカ6とに接続されている。
【0033】映像信号処理回路12は、カメラ5により
撮像した映像信号を画像データへ変換する。画像データ
圧縮回路13は、映像信号処理回路12により変換され
た画像データを、画像データ用メモリ14を用いて、デ
ータ圧縮する。データ圧縮の方式は、圧縮効率などの点
からJPEG方式が好ましいが、他のどのようなもので
もよい。
撮像した映像信号を画像データへ変換する。画像データ
圧縮回路13は、映像信号処理回路12により変換され
た画像データを、画像データ用メモリ14を用いて、デ
ータ圧縮する。データ圧縮の方式は、圧縮効率などの点
からJPEG方式が好ましいが、他のどのようなもので
もよい。
【0034】無線通信制御部15は、画像データ圧縮回
路13により圧縮された画像データと、音声信号圧縮/
伸張回路18により圧縮された音声データとを、システ
ム制御回路22を介して無線通信部16に送る。無線通
信制御回路15は、無線通信部16から圧縮された音声
データを受け、そのデータを音声信号圧縮/伸張回路1
8にシステム制御回路22を介して送る。無線通信制御
回路15は、無線通信部16からカメラ制御信号を受
け、その信号をシステム制御回路22に送る。システム
制御回路22は、カメラ制御信号に基づいてシステムメ
モリ23に記憶されたカメラ制御プログラムを呼出し、
カメラ制御部21に対する制御信号を出力する。
路13により圧縮された画像データと、音声信号圧縮/
伸張回路18により圧縮された音声データとを、システ
ム制御回路22を介して無線通信部16に送る。無線通
信制御回路15は、無線通信部16から圧縮された音声
データを受け、そのデータを音声信号圧縮/伸張回路1
8にシステム制御回路22を介して送る。無線通信制御
回路15は、無線通信部16からカメラ制御信号を受
け、その信号をシステム制御回路22に送る。システム
制御回路22は、カメラ制御信号に基づいてシステムメ
モリ23に記憶されたカメラ制御プログラムを呼出し、
カメラ制御部21に対する制御信号を出力する。
【0035】音声信号圧縮/伸張回路18は、入力され
た音声信号を音声データに変換し、データ圧縮したり、
入力された音声データをデータ伸張し、音声信号に変換
したりする。音声データ処理回路20は、スピーカ6お
よびマイク7の音響結合によるハウリングや、音響エコ
ーの消去を行なう。
た音声信号を音声データに変換し、データ圧縮したり、
入力された音声データをデータ伸張し、音声信号に変換
したりする。音声データ処理回路20は、スピーカ6お
よびマイク7の音響結合によるハウリングや、音響エコ
ーの消去を行なう。
【0036】マイクアンプ17は、マイク7からの入力
信号を増幅する。オーディオアンプ19は、スピーカ6
への出力信号を増幅する。
信号を増幅する。オーディオアンプ19は、スピーカ6
への出力信号を増幅する。
【0037】無線通信部16は、圧縮された画像データ
をアンテナ3に送信したり、圧縮された音声データをア
ンテナ3に送信したり、圧縮された音声データをアンテ
ナ3から受信したり、カメラ制御信号をアンテナ3から
受信したりする。
をアンテナ3に送信したり、圧縮された音声データをア
ンテナ3に送信したり、圧縮された音声データをアンテ
ナ3から受信したり、カメラ制御信号をアンテナ3から
受信したりする。
【0038】カメラ制御部21は、システム制御回路2
2からのカメラ5の制御信号に基づいて、カメラ5基台
に設けたモータを稼動させ、カメラ5の撮像方向を上下
左右方向に変える。また、カメラ制御部21は、カメラ
5の制御信号に基づいてズームレンズの制御モータを稼
動させ、カメラ5の撮像倍率を変える。
2からのカメラ5の制御信号に基づいて、カメラ5基台
に設けたモータを稼動させ、カメラ5の撮像方向を上下
左右方向に変える。また、カメラ制御部21は、カメラ
5の制御信号に基づいてズームレンズの制御モータを稼
動させ、カメラ5の撮像倍率を変える。
【0039】次に、車上装置2を制御する制御部につい
て説明する。図3を参照して、制御部Bは、画像処理部
B1と、制御部B2と、音声処理部B3と、音声入出力
部B4と、無線通信部16と、入力検知用回路29とを
含む。なお、図3の中で、図2と同一部分については同
一符号を付し、かかる部分の詳細な説明は繰返さない。
て説明する。図3を参照して、制御部Bは、画像処理部
B1と、制御部B2と、音声処理部B3と、音声入出力
部B4と、無線通信部16と、入力検知用回路29とを
含む。なお、図3の中で、図2と同一部分については同
一符号を付し、かかる部分の詳細な説明は繰返さない。
【0040】画像処理部B1は、映像信号処理回路12
と、画像データ伸張回路24と、画像データ処理回路2
6と、画像認識回路27とを含む。制御部B2は、無線
通信回路15と、システム制御回路34とを含む。音声
処理部B3は、音声信号圧縮/伸張回路18と、音声デ
ータ処理回路20と、音声合成回路28とを含む。
と、画像データ伸張回路24と、画像データ処理回路2
6と、画像認識回路27とを含む。制御部B2は、無線
通信回路15と、システム制御回路34とを含む。音声
処理部B3は、音声信号圧縮/伸張回路18と、音声デ
ータ処理回路20と、音声合成回路28とを含む。
【0041】画像データ伸張回路24は、画像データ処
理回路26と画像認識回路27と映像信号処理回路12
と画像データ用メモリ14とシステム制御回路34とに
接続され、画像データ処理回路26は、画像データ用メ
モリ14と画像データ伸張回路24とに接続され、画像
認識回路27は、画像データ用メモリ14と画像データ
伸張回路24とに接続されている。システム制御回路3
4は、システムメモリ35と画像データ伸張回路24と
入力検知回路29と音声信号圧縮/伸張回路18と音声
合成回路28とに接続され、無線通信制御回路15は、
無線通信部16とシステム制御回路34とに接続されて
いる。音声信号圧縮/伸張回路18は、システム制御回
路34と音声データ処理回路20とに接続され、音声合
成回路28は、システム制御回路34と音声データ処理
回路20とに接続され、音声データ処理回路20は、音
声合成回路28と音声信号圧縮/伸張回路18とマイク
アンプ17とオーディオアンプ19とに接続されてい
る。
理回路26と画像認識回路27と映像信号処理回路12
と画像データ用メモリ14とシステム制御回路34とに
接続され、画像データ処理回路26は、画像データ用メ
モリ14と画像データ伸張回路24とに接続され、画像
認識回路27は、画像データ用メモリ14と画像データ
伸張回路24とに接続されている。システム制御回路3
4は、システムメモリ35と画像データ伸張回路24と
入力検知回路29と音声信号圧縮/伸張回路18と音声
合成回路28とに接続され、無線通信制御回路15は、
無線通信部16とシステム制御回路34とに接続されて
いる。音声信号圧縮/伸張回路18は、システム制御回
路34と音声データ処理回路20とに接続され、音声合
成回路28は、システム制御回路34と音声データ処理
回路20とに接続され、音声データ処理回路20は、音
声合成回路28と音声信号圧縮/伸張回路18とマイク
アンプ17とオーディオアンプ19とに接続されてい
る。
【0042】画像データ伸張回路24は、圧縮された画
像データを画像データ用メモリ14を用いてデータ伸張
を行なう。なおデータ伸張の方式は、画像データ圧縮回
路13に対応したものである。画像データ処理回路26
は、画像データを画像データ用メモリ14を用いて視認
性を高める処理を行なう。画像認識回路27は、画像デ
ータから駅のプラットホームや踏切付近の軌道上におけ
る障害物(人、自動車など)を検知する画像認識処理を
画像データ用メモリ14を用いて行なう。
像データを画像データ用メモリ14を用いてデータ伸張
を行なう。なおデータ伸張の方式は、画像データ圧縮回
路13に対応したものである。画像データ処理回路26
は、画像データを画像データ用メモリ14を用いて視認
性を高める処理を行なう。画像認識回路27は、画像デ
ータから駅のプラットホームや踏切付近の軌道上におけ
る障害物(人、自動車など)を検知する画像認識処理を
画像データ用メモリ14を用いて行なう。
【0043】システム制御回路34は、カメラ5の制御
や撮像画像の画質制御や画像認識の制御などを操作する
操作スイッチ11からの入力信号に基づいて、システム
メモリ35に記憶された制御プログラムを呼出し、各制
御部に対する制御信号を出力する。
や撮像画像の画質制御や画像認識の制御などを操作する
操作スイッチ11からの入力信号に基づいて、システム
メモリ35に記憶された制御プログラムを呼出し、各制
御部に対する制御信号を出力する。
【0044】音声合成回路28は、画像認識回路27で
の障害物検知に基づいて、合成音声を生成し、その音声
信号をオーディオアンプ19に送る。
の障害物検知に基づいて、合成音声を生成し、その音声
信号をオーディオアンプ19に送る。
【0045】入力検知回路29は、操作スイッチ11に
接続され、操作スイッチ11からの信号入力を検知し、
その信号をシステム制御回路30に送る。
接続され、操作スイッチ11からの信号入力を検知し、
その信号をシステム制御回路30に送る。
【0046】次に、フローチャートを参照し、列車運行
安全監視装置の制御の手順について説明する。列車運行
安全監視装置の各装置は、図4に示すような位置にそれ
ぞれ配置され、以下に示すフローチャートによる制御
は、それら各装置に対して行なわれる。
安全監視装置の制御の手順について説明する。列車運行
安全監視装置の各装置は、図4に示すような位置にそれ
ぞれ配置され、以下に示すフローチャートによる制御
は、それら各装置に対して行なわれる。
【0047】図4を参照して、地上装置1は、カメラ5
により事故が発生する危険性がある踏切30や駅のプラ
ットホーム31の軌道上32が撮像されるように設置さ
れている。また、車上装置2は、列車33の進行方向先
頭部に設置されている。踏切30やプラットホーム31
は、列車進行方向に対して前方にあるものとする。
により事故が発生する危険性がある踏切30や駅のプラ
ットホーム31の軌道上32が撮像されるように設置さ
れている。また、車上装置2は、列車33の進行方向先
頭部に設置されている。踏切30やプラットホーム31
は、列車進行方向に対して前方にあるものとする。
【0048】図5は、地上装置1の制御部A2と、車上
装置2の制御部B2とが実行する制御の手順を示すメイ
ンルーチンのフローチャートである。
装置2の制御部B2とが実行する制御の手順を示すメイ
ンルーチンのフローチャートである。
【0049】図5に示すように、まずステップ2(以下
ステップをSと略す)で、システムメモリ23、35の
RAMエリアのクリア、各種レジスタの設定などのイニ
シャライズが行なわれ、S4で車上装置2のアンテナ3
がデータを受信しているか否かの判断がされる。S4で
データを受信していなければ(S4にてNO)、引き続
きデータを受信しているか否かを判断する(S2)。S
4でデータを受信していれば(S4にてYES)、S6
で画像データ処理を行ない、S8で音声データ処理を行
ない、S10で画像処理表示および音声出力処理を行な
う。S12で運転者が音声入力をするか否かの判断を行
なう。入力音声があれば(S12にてYES)、S14
で音声入力処理を行なう。S12で入力音声がなければ
(S12にてNO)、S16で運転者がカメラ5の撮像
方向や撮像倍率を変更するか否かの判断を行なう。変更
入力があれば(S16にてYES)、S18でカメラ制
御処理を行なう。S16で変更処理がなければ(S16
にてNO)、S20で列車33が地上装置1を通過した
か否かの判断を行なう。S20で列車33が未だ地上装
置1を通過していなければ(S20でNO)、S4に戻
り、次の画像データ受信を待つ。S20で列車33が地
上装置1を通過していれば(S20でYES)、S22
で処理は完了する。
ステップをSと略す)で、システムメモリ23、35の
RAMエリアのクリア、各種レジスタの設定などのイニ
シャライズが行なわれ、S4で車上装置2のアンテナ3
がデータを受信しているか否かの判断がされる。S4で
データを受信していなければ(S4にてNO)、引き続
きデータを受信しているか否かを判断する(S2)。S
4でデータを受信していれば(S4にてYES)、S6
で画像データ処理を行ない、S8で音声データ処理を行
ない、S10で画像処理表示および音声出力処理を行な
う。S12で運転者が音声入力をするか否かの判断を行
なう。入力音声があれば(S12にてYES)、S14
で音声入力処理を行なう。S12で入力音声がなければ
(S12にてNO)、S16で運転者がカメラ5の撮像
方向や撮像倍率を変更するか否かの判断を行なう。変更
入力があれば(S16にてYES)、S18でカメラ制
御処理を行なう。S16で変更処理がなければ(S16
にてNO)、S20で列車33が地上装置1を通過した
か否かの判断を行なう。S20で列車33が未だ地上装
置1を通過していなければ(S20でNO)、S4に戻
り、次の画像データ受信を待つ。S20で列車33が地
上装置1を通過していれば(S20でYES)、S22
で処理は完了する。
【0050】図6は、図5のS6における処理のうちの
画像の視認性を向上させる画像データ処理の制御の手順
を示すフローチャートである。この処理は画像データ処
理回路26、画像データ伸張回路24および映像信号処
理回路12にて行なわれる。
画像の視認性を向上させる画像データ処理の制御の手順
を示すフローチャートである。この処理は画像データ処
理回路26、画像データ伸張回路24および映像信号処
理回路12にて行なわれる。
【0051】図6に示すように、画像データが受信され
ると(S30)、視認性変更スイッチがONしているか
否かを判断する(S32)。S32で操作スイッチ11
の当該スイッチがONしていれば(S32にてYE
S)、S34で画像データ処理が行なわれる。一方、S
32で当該スイッチがONしていなければ(S32でN
O)、画像データ処理は行なわれない。次いでS36で
画像データがデータ伸張され、伸張されたデータは映像
信号に変換され、映像信号はS38で表示部であるモニ
タ8に表示される。
ると(S30)、視認性変更スイッチがONしているか
否かを判断する(S32)。S32で操作スイッチ11
の当該スイッチがONしていれば(S32にてYE
S)、S34で画像データ処理が行なわれる。一方、S
32で当該スイッチがONしていなければ(S32でN
O)、画像データ処理は行なわれない。次いでS36で
画像データがデータ伸張され、伸張されたデータは映像
信号に変換され、映像信号はS38で表示部であるモニ
タ8に表示される。
【0052】図7は、図5のS6における処理のうちの
軌道上の障害物(人、自動車など)を検知する画像認識
処理の制御の手順を示すフローチャートである。この処
理は、画像認識回路27、画像データ伸張回路24、映
像信号処理回路12および音声合成回路28にて行なわ
れる。
軌道上の障害物(人、自動車など)を検知する画像認識
処理の制御の手順を示すフローチャートである。この処
理は、画像認識回路27、画像データ伸張回路24、映
像信号処理回路12および音声合成回路28にて行なわ
れる。
【0053】図7に示すように、画像データが受信され
ると(S40)、異常検知スイッチがONしているか否
かを判断する(S42)。S42で操作スイッチ11の
当該スイッチがONしていれば(S42にてYES)、
S44で画像認識処理が行なわれる。一方、S42で当
該スイッチがONしていなければ(S42にてNO)、
S52へと処理が移される。S44で画像認識処理が終
わると、S46へと処理が移される。S46で画像認識
処理の結果、物体を検知したか否かを判断する。S46
で物体を検知していれば(S46でYES)、S48、
S50へと処理が移される。S48で警報として出力す
る合成音声が生成され、S50でその合成音声がスピー
カ9に出力される。
ると(S40)、異常検知スイッチがONしているか否
かを判断する(S42)。S42で操作スイッチ11の
当該スイッチがONしていれば(S42にてYES)、
S44で画像認識処理が行なわれる。一方、S42で当
該スイッチがONしていなければ(S42にてNO)、
S52へと処理が移される。S44で画像認識処理が終
わると、S46へと処理が移される。S46で画像認識
処理の結果、物体を検知したか否かを判断する。S46
で物体を検知していれば(S46でYES)、S48、
S50へと処理が移される。S48で警報として出力す
る合成音声が生成され、S50でその合成音声がスピー
カ9に出力される。
【0054】一方、S46で物体を検知していなければ
(S46でNO)、S52へと処理が移される。S52
での処理は、図6のS36の処理に、S54での処理
は、図6のS38の処理に等しいため、詳しい説明は繰
返さない。
(S46でNO)、S52へと処理が移される。S52
での処理は、図6のS36の処理に、S54での処理
は、図6のS38の処理に等しいため、詳しい説明は繰
返さない。
【0055】図8は、図5のS8における処理の制御の
手順を示すフローチャートである。この処理は、音声デ
ータ処理回路20および音声信号圧縮/伸張回路18に
て行なわれる。
手順を示すフローチャートである。この処理は、音声デ
ータ処理回路20および音声信号圧縮/伸張回路18に
て行なわれる。
【0056】図8に示すように、音声データが受信され
ると(S60)、ハウリング防止スイッチがONしてい
るか否かを判断する(S62)。S62で操作スイッチ
11の当該スイッチがONしていれば(S62にてYE
S)、S64でハウリング防止処理が行なわれる。一
方、S62で当該スイッチがONしていなければ(S6
2にてNO)、ハウリング防止処理は行なわれない。次
いで、S66でエコーキャンセルスイッチがONしてい
るか否かを判断する。S66で操作スイッチ11の当該
スイッチがONしていれば(S66にてYES)、S6
8でエコーキャンセル処理が行なわれる。一方、S66
で当該スイッチがONしていなければ(S66にてN
O)、エコーキャンセル処理は行なわれない。
ると(S60)、ハウリング防止スイッチがONしてい
るか否かを判断する(S62)。S62で操作スイッチ
11の当該スイッチがONしていれば(S62にてYE
S)、S64でハウリング防止処理が行なわれる。一
方、S62で当該スイッチがONしていなければ(S6
2にてNO)、ハウリング防止処理は行なわれない。次
いで、S66でエコーキャンセルスイッチがONしてい
るか否かを判断する。S66で操作スイッチ11の当該
スイッチがONしていれば(S66にてYES)、S6
8でエコーキャンセル処理が行なわれる。一方、S66
で当該スイッチがONしていなければ(S66にてN
O)、エコーキャンセル処理は行なわれない。
【0057】次いで、S70で、音声データがデータ伸
張され、伸張されたデータは音声信号に変換され、音声
信号はS72でスピーカ9に出力される。
張され、伸張されたデータは音声信号に変換され、音声
信号はS72でスピーカ9に出力される。
【0058】図9は、図5のS14における処理の制御
の手順を示すフローチャートである。この処理のうちS
80からS84までの処理は、車上装置2の音声処理部
B3にて行なわれ、S88からS98までの処理は、地
上装置1の音声処理部A3にて行なわれる。なお、S8
6からS98までの処理は、図8のS60からS72ま
での処理に等しいため、詳しい説明は繰返さない。
の手順を示すフローチャートである。この処理のうちS
80からS84までの処理は、車上装置2の音声処理部
B3にて行なわれ、S88からS98までの処理は、地
上装置1の音声処理部A3にて行なわれる。なお、S8
6からS98までの処理は、図8のS60からS72ま
での処理に等しいため、詳しい説明は繰返さない。
【0059】図9に示すように、マイク10を通じて運
転者の音声が入力されると(S80)、音声信号を音声
データに変換し、変換された音声データにデータ圧縮処
理が行なわれる(S82)。圧縮された音声データは、
地上装置1に向けてデータ送信される(S84)。
転者の音声が入力されると(S80)、音声信号を音声
データに変換し、変換された音声データにデータ圧縮処
理が行なわれる(S82)。圧縮された音声データは、
地上装置1に向けてデータ送信される(S84)。
【0060】図10は、図5のS18における処理の判
断の手順を示すフローチャートである。この処理のうち
S100からS114までの処理は、車上装置2の入力
検知回路29、処理部B1および無線通信部16にて行
なわれ、S116からS118までの処理は、地上装置
1のカメラ制御部21、制御部A1および無線通信部1
6にて行なわれる。
断の手順を示すフローチャートである。この処理のうち
S100からS114までの処理は、車上装置2の入力
検知回路29、処理部B1および無線通信部16にて行
なわれ、S116からS118までの処理は、地上装置
1のカメラ制御部21、制御部A1および無線通信部1
6にて行なわれる。
【0061】図10に示すように、カメラ制御処理は、
まずS102でカメラパンスイッチがONしているか否
かを判断する。S102で操作スイッチ11の当該スイ
ッチがONしていれば(S102にてYES)、S10
4へと処理が移される。
まずS102でカメラパンスイッチがONしているか否
かを判断する。S102で操作スイッチ11の当該スイ
ッチがONしていれば(S102にてYES)、S10
4へと処理が移される。
【0062】一方、S102で当該スイッチがONして
いなければ(S102にてNO)、S106へと処理が
移される。次いでS106でカメラチルトスイッチがO
Nしているか否かを判断する。S106で操作スイッチ
11の当該スイッチがONしていれば(S106にてY
ES)、S108へと処理が移される。一方、S106
で当該スイッチがONしていなければ(S106にてN
O)、S110へと処理が移される。次いで、S110
でカメラズームスイッチがONしているか否かを判断す
る。S110で操作スイッチ11の当該スイッチがON
していれば(S110にてYES)、S112へと処理
が移される。一方、S110で当該スイッチがONして
いなければ(S110にてNO)、S102へと処理が
移される。S104では、パン動作(左右動作)制御信
号が生成される。S108では、チルト動作(上下動
作)制御信号が生成される。S112では、ズーム動作
信号が生成される。S104、S108およびS112
で生成された各制御信号は、S114で車上装置の制御
部B2および無線制御部16により、地上装置1に向け
て送信される。S116で制御信号を受信すると、地上
装置1の制御部A2より、カメラ制御部21へ制御信号
が送信される。次いでS118で制御信号に基づいてカ
メラ5基台の方向が上下左右に変更されたり、カメラ5
の撮像倍率が変更されたりする。
いなければ(S102にてNO)、S106へと処理が
移される。次いでS106でカメラチルトスイッチがO
Nしているか否かを判断する。S106で操作スイッチ
11の当該スイッチがONしていれば(S106にてY
ES)、S108へと処理が移される。一方、S106
で当該スイッチがONしていなければ(S106にてN
O)、S110へと処理が移される。次いで、S110
でカメラズームスイッチがONしているか否かを判断す
る。S110で操作スイッチ11の当該スイッチがON
していれば(S110にてYES)、S112へと処理
が移される。一方、S110で当該スイッチがONして
いなければ(S110にてNO)、S102へと処理が
移される。S104では、パン動作(左右動作)制御信
号が生成される。S108では、チルト動作(上下動
作)制御信号が生成される。S112では、ズーム動作
信号が生成される。S104、S108およびS112
で生成された各制御信号は、S114で車上装置の制御
部B2および無線制御部16により、地上装置1に向け
て送信される。S116で制御信号を受信すると、地上
装置1の制御部A2より、カメラ制御部21へ制御信号
が送信される。次いでS118で制御信号に基づいてカ
メラ5基台の方向が上下左右に変更されたり、カメラ5
の撮像倍率が変更されたりする。
【0063】以上のような構造およびフローチャートに
基づく列車安全監視装置の動作について説明する。
基づく列車安全監視装置の動作について説明する。
【0064】地上装置1のカメラ5は、踏切30や駅の
プラットホーム31付近の軌道32上の映像を撮像す
る。撮像された映像信号は画像処理部A1により、画像
データへ変換され、JPEGなどの圧縮方式に基づいて
データ圧縮される。圧縮された画像データは、制御部A
2より地上装置1の無線通信部16へ送信され、地上装
置1のアンテナ3より列車33に向けて電波4が放射さ
れる。一方、車上装置2を搭載した列車33が電波4の
伝搬距離内まで接近すると、車上装置2はアンテナ3に
より圧縮された画像データを受信する。一方、地上装置
1のマイク7は、踏切30や駅のプラットホーム31付
近の音声を集音する。集音された音声信号は、音声処理
部A3により、音声データへ変換され、予め定めた圧縮
方式に基づいてデータ圧縮される。前述の画像データと
同様、車上装置2では圧縮された音声データを受信す
る。
プラットホーム31付近の軌道32上の映像を撮像す
る。撮像された映像信号は画像処理部A1により、画像
データへ変換され、JPEGなどの圧縮方式に基づいて
データ圧縮される。圧縮された画像データは、制御部A
2より地上装置1の無線通信部16へ送信され、地上装
置1のアンテナ3より列車33に向けて電波4が放射さ
れる。一方、車上装置2を搭載した列車33が電波4の
伝搬距離内まで接近すると、車上装置2はアンテナ3に
より圧縮された画像データを受信する。一方、地上装置
1のマイク7は、踏切30や駅のプラットホーム31付
近の音声を集音する。集音された音声信号は、音声処理
部A3により、音声データへ変換され、予め定めた圧縮
方式に基づいてデータ圧縮される。前述の画像データと
同様、車上装置2では圧縮された音声データを受信す
る。
【0065】画像データと音声データとを受信した車上
装置2は、画像データを画像処理部B1により、音声デ
ータを音声処理部B3により、それぞれデータ伸張、映
像信号変換および音声信号変換する。変換された映像信
号は、モニタ8に表示され、変換された音声信号は、ス
ピーカ9に出力される。
装置2は、画像データを画像処理部B1により、音声デ
ータを音声処理部B3により、それぞれデータ伸張、映
像信号変換および音声信号変換する。変換された映像信
号は、モニタ8に表示され、変換された音声信号は、ス
ピーカ9に出力される。
【0066】運転者が夜間であることや悪天候であるこ
とを理由に、画像の視認性を向上させる場合を説明す
る。運転者は車上装置2の操作スイッチ11の当該スイ
ッチをONにする。入力検知回路29は、当該スイッチ
がONであることを検知する。図6におけるS32で視
認性変更スイッチがONである(S32にてYES)と
判断され、S34で視認性向上のための画像データ処理
がなされる。
とを理由に、画像の視認性を向上させる場合を説明す
る。運転者は車上装置2の操作スイッチ11の当該スイ
ッチをONにする。入力検知回路29は、当該スイッチ
がONであることを検知する。図6におけるS32で視
認性変更スイッチがONである(S32にてYES)と
判断され、S34で視認性向上のための画像データ処理
がなされる。
【0067】運転者がモニタ8を注意深くみることがで
きないことを理由に、画像情報内の異常を自動検知させ
る場合を説明する。運転者は、車上装置2の操作スイッ
チ11の当該スイッチをONにする。入力検知回路29
は、当該スイッチがONであることを検知する。図7に
おけるS42で異常検知スイッチがONである(S42
にてYES)と判断され、S44で画像認識処理がなさ
れる。その結果、異常を検出すると(S46でYE
S)、音声合成回路28で警報のための音声を合成し
(S48)、車上装置2のスピーカ9から当該合成音声
を出力する。
きないことを理由に、画像情報内の異常を自動検知させ
る場合を説明する。運転者は、車上装置2の操作スイッ
チ11の当該スイッチをONにする。入力検知回路29
は、当該スイッチがONであることを検知する。図7に
おけるS42で異常検知スイッチがONである(S42
にてYES)と判断され、S44で画像認識処理がなさ
れる。その結果、異常を検出すると(S46でYE
S)、音声合成回路28で警報のための音声を合成し
(S48)、車上装置2のスピーカ9から当該合成音声
を出力する。
【0068】運転者がハンズフリー通話をする場合を説
明する。運転者は、車上装置2の操作スイッチ11のハ
ウリング防止やエコーキャンセルのスイッチをONにす
る。入力検知回路29は、当該スイッチがONであるこ
とを検知する。図8におけるS62でハウリング防止ス
イッチがONである(S62でYES)、S66でエコ
ーキャンセルスイッチがONである(S66でYES)
とそれぞれ判断され、音声データ処理回路20によりS
64でハウリング防止処理がなされ、S68でエコーキ
ャンセル処理がなされる。
明する。運転者は、車上装置2の操作スイッチ11のハ
ウリング防止やエコーキャンセルのスイッチをONにす
る。入力検知回路29は、当該スイッチがONであるこ
とを検知する。図8におけるS62でハウリング防止ス
イッチがONである(S62でYES)、S66でエコ
ーキャンセルスイッチがONである(S66でYES)
とそれぞれ判断され、音声データ処理回路20によりS
64でハウリング防止処理がなされ、S68でエコーキ
ャンセル処理がなされる。
【0069】運転者はモニタ8を見て、自己の音声によ
り障害物(人、自動車など)に警告を発する場合を説明
する。運転者は、車上装置2のマイク10に自己の音声
を入力する(図9におけるS80)。入力された音声
は、S82で音声データに変換され、データ圧縮された
後、S84で地上装置にデータ送信される。音声データ
を受信した地上装置1では、S86からS98までの処
理が行なわれ、地上装置1のスピーカ6に運転者の音声
が出力される。
り障害物(人、自動車など)に警告を発する場合を説明
する。運転者は、車上装置2のマイク10に自己の音声
を入力する(図9におけるS80)。入力された音声
は、S82で音声データに変換され、データ圧縮された
後、S84で地上装置にデータ送信される。音声データ
を受信した地上装置1では、S86からS98までの処
理が行なわれ、地上装置1のスピーカ6に運転者の音声
が出力される。
【0070】運転者がモニタ8を見て、カメラ5の撮像
方向を変更したり撮像倍率を変更したりする場合を説明
する。運転者は、車上装置2の操作スイッチ11のカメ
ラパン(左右)、カメラチルト(上下)、カメラズーム
(倍率上昇、倍率下降)の各スイッチをONにする。入
力検知回路29は、当該スイッチがONであることを検
知する。図10におけるS102、S106、S110
でONになっているスイッチが判断され、S104、S
108、S112にてそれぞれの制御信号が生成され
る。生成された制御信号は、S114で地上装置1に送
信される。送信された制御信号は、S116で地上装置
1に受信され、カメラ制御部21に送信される。S11
8でカメラ制御部21により、カメラ5の撮像方向の変
更や、撮像倍率の変更がなされる。
方向を変更したり撮像倍率を変更したりする場合を説明
する。運転者は、車上装置2の操作スイッチ11のカメ
ラパン(左右)、カメラチルト(上下)、カメラズーム
(倍率上昇、倍率下降)の各スイッチをONにする。入
力検知回路29は、当該スイッチがONであることを検
知する。図10におけるS102、S106、S110
でONになっているスイッチが判断され、S104、S
108、S112にてそれぞれの制御信号が生成され
る。生成された制御信号は、S114で地上装置1に送
信される。送信された制御信号は、S116で地上装置
1に受信され、カメラ制御部21に送信される。S11
8でカメラ制御部21により、カメラ5の撮像方向の変
更や、撮像倍率の変更がなされる。
【0071】以上のようにして、地上装置1のカメラ5
の映像、マイク7の音声をデータ処理して車上装置2の
モニタ8やスピーカ9に出力させることにより、列車運
行の安全が確保できる。また、画像データ処理として視
認性向上のための処理をさせたり、画像認識処理として
物体を自動検知するための処理をさせたりすることによ
り、より一層の安全が確保できる。さらに、運転者の警
告音声を地上装置に出力でき、より一層の安全が確保で
きる。
の映像、マイク7の音声をデータ処理して車上装置2の
モニタ8やスピーカ9に出力させることにより、列車運
行の安全が確保できる。また、画像データ処理として視
認性向上のための処理をさせたり、画像認識処理として
物体を自動検知するための処理をさせたりすることによ
り、より一層の安全が確保できる。さらに、運転者の警
告音声を地上装置に出力でき、より一層の安全が確保で
きる。
【0072】今回開示された実施の形態は、すべての点
で例示であって、制限的なものではないと考えられるべ
きである。本発明の範囲は、上記した説明ではなくて、
特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等
の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが
意図される。
で例示であって、制限的なものではないと考えられるべ
きである。本発明の範囲は、上記した説明ではなくて、
特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等
の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが
意図される。
【図1】 本発明の実施の形態に係る列車安全監視装置
の構成図である。
の構成図である。
【図2】 地上装置の制御ブロック図である。
【図3】 車上装置の制御ブロック図である。
【図4】 列車安全監視装置の全体配置図である。
【図5】 列車安全監視装置の制御の手順を示すメイン
フローチャートである。
フローチャートである。
【図6】 図5のS6での画像データ処理の制御の手順
を示すフローチャートである。
を示すフローチャートである。
【図7】 図5のS6での画像認識処理の制御の手順を
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
【図8】 図5のS8での音声データ処理の制御の手順
を示すフローチャートである。
を示すフローチャートである。
【図9】 図5のS14での音声入力処理の制御の手順
を示すフローチャートである。
を示すフローチャートである。
【図10】 図5のS18でのカメラ制御処理の制御の
手順を示すフローチャートである。
手順を示すフローチャートである。
1 地上装置、2 車上装置、3 アンテナ、5 カメ
ラ、6,9 スピーカ、7,10 マイク、8 モニ
タ、11 操作スイッチ。
ラ、6,9 スピーカ、7,10 マイク、8 モニ
タ、11 操作スイッチ。
Claims (8)
- 【請求項1】 鉄道軌道近傍に設置された地上装置と、
前記軌道を走行する列車に設置された車上装置とを含
み、 前記地上装置は、 軌道上を撮像する撮像手段と、 前記撮像手段により撮像された画像信号を画像データに
変換する信号変換手段と、 前記信号変換手段により変換された画像データをデータ
処理する画像処理手段と、 前記画像処理手段によりデータ処理された画像データを
車上装置に送信する画像データ送信手段とを含み、 前記車上装置は、 前記画像データ送信手段により送信された画像データを
受信する画像データ受信手段と、 前記画像データ受信手段により受信された画像データを
データ処理する画像処理手段と、 前記画像処理手段によりデータ処理された画像データを
画像信号に変換する信号変換手段と、 前記信号変換手段により変換された画像信号を表示する
表示手段とを含む、列車運行安全監視装置。 - 【請求項2】 前記地上装置は、前記画像データをデー
タ圧縮する画像データ圧縮手段をさらに含み、 前記車上装置は、前記画像データ圧縮手段に対応した画
像データ伸張手段をさらに含む、請求項1に記載の列車
運行安全監視装置。 - 【請求項3】 前記地上装置および前記車上装置の少な
くとも一方は、前記撮像手段により撮像された画像の視
認性を高めるための画像データ処理を行なう画像データ
処理手段をさらに含む、請求項1に記載の列車運行安全
監視装置。 - 【請求項4】 前記地上装置および前記車上装置の少な
くとも一方は、前記画像データからの軌道上の物体を検
知する画像認識手段をさらに含み、 前記車上手段は、前記物体を検知したときに警報を発生
させる警報発生手段をさらに含む、請求項1に記載の列
車運行安全監視装置。 - 【請求項5】 前記地上装置および前記車上装置の各々
は、音声データを双方向に通信できる音声送受信手段
と、音声の入出力を行なう音声入出力手段と、前記音声
入出力手段により入力された音声信号を音声データに変
換する音声信号変換手段と、前記音声信号変換手段によ
り変換された音声データをデータ処理する音声処理手段
と、前記音声送受信手段により受信した音声データをデ
ータ処理する音声データ処理手段と、前記音声データ処
理手段によりデータ処理された音声データを音声信号に
変換する音声信号変換手段とをさらに含む、請求項1に
記載の列車運行安全監視装置。 - 【請求項6】 前記車上装置は、前記撮像手段の撮像方
向または撮像倍率を制御する制御信号を入力する制御信
号入力手段と、前記制御信号を地上装置に送信する制御
信号送信手段とをさらに含み、 前記地上装置は、前記制御信号を車上装置から受信する
制御信号受信手段と、前記制御信号に基づいて撮像手段
を制御する撮像制御手段とをさらに含む、請求項1に記
載の列車運行安全監視装置。 - 【請求項7】 前記車上装置は、前記物体を検知したと
きに合成音声により警報を発生させる警報発生手段をさ
らに含む、請求項4に記載の列車運行安全監視装置。 - 【請求項8】 前記地上装置および前記車上装置の少な
くとも一方は、前記音声入出力手段により入力された音
声信号または前記音声入出力により出力される音声信号
に対してハウリングや音響エコーの発生を防止する音声
データ処理手段をさらに含む、請求項5に記載の列車運
行安全監視装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11211803A JP2001039303A (ja) | 1999-07-27 | 1999-07-27 | 列車運行安全監視装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11211803A JP2001039303A (ja) | 1999-07-27 | 1999-07-27 | 列車運行安全監視装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001039303A true JP2001039303A (ja) | 2001-02-13 |
Family
ID=16611872
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11211803A Withdrawn JP2001039303A (ja) | 1999-07-27 | 1999-07-27 | 列車運行安全監視装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001039303A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006298041A (ja) * | 2005-04-18 | 2006-11-02 | Nikon Corp | 車両の運転支援システム |
CN102745213A (zh) * | 2012-06-27 | 2012-10-24 | 李志恒 | 能够提示前方路况的高速铁路列车调度系统及方法 |
-
1999
- 1999-07-27 JP JP11211803A patent/JP2001039303A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006298041A (ja) * | 2005-04-18 | 2006-11-02 | Nikon Corp | 車両の運転支援システム |
JP4706315B2 (ja) * | 2005-04-18 | 2011-06-22 | 株式会社ニコン | 車両の運転支援システム |
CN102745213A (zh) * | 2012-06-27 | 2012-10-24 | 李志恒 | 能够提示前方路况的高速铁路列车调度系统及方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20061003 |