JP2001039295A - 自動車の駐車ブレーキ警報装置および補助ブレーキ装置 - Google Patents
自動車の駐車ブレーキ警報装置および補助ブレーキ装置Info
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- JP2001039295A JP2001039295A JP11216254A JP21625499A JP2001039295A JP 2001039295 A JP2001039295 A JP 2001039295A JP 11216254 A JP11216254 A JP 11216254A JP 21625499 A JP21625499 A JP 21625499A JP 2001039295 A JP2001039295 A JP 2001039295A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 自動車の駐車ブレーキを掛忘れて運転者が降
車したときに警報するとともに、応急的にブレーキを掛
ける補助ブレーキ装置を提供する。 【解決手段】 制動装置としてブレーキペダルを踏むこ
とにより送られた空気圧によりブレーキブースターを介
して油圧のブレーキシリンダを制御する自動車におい
て、被検出体が設定距離ないしはその近傍に有る無しに
応じて信号を発信する反射型光センサを運転席における
運転者が居るべき位置に向けて取り付けた運転者検出手
段と、駐車ブレーキの作動の有無を発信する駐車ブレー
キ検出手段と、空気圧の圧力源とブレーキブースタ間に
電磁弁とを設け、運転者が検出されずかつ駐車ブレーキ
が作動していないときに警報を発するとともに、前記電
磁弁を通じて空気圧をブレーキブースターに送る。
車したときに警報するとともに、応急的にブレーキを掛
ける補助ブレーキ装置を提供する。 【解決手段】 制動装置としてブレーキペダルを踏むこ
とにより送られた空気圧によりブレーキブースターを介
して油圧のブレーキシリンダを制御する自動車におい
て、被検出体が設定距離ないしはその近傍に有る無しに
応じて信号を発信する反射型光センサを運転席における
運転者が居るべき位置に向けて取り付けた運転者検出手
段と、駐車ブレーキの作動の有無を発信する駐車ブレー
キ検出手段と、空気圧の圧力源とブレーキブースタ間に
電磁弁とを設け、運転者が検出されずかつ駐車ブレーキ
が作動していないときに警報を発するとともに、前記電
磁弁を通じて空気圧をブレーキブースターに送る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車の駐車ブレー
キを掛忘れて運転者が降車したときに警報するととも
に、応急的にブレーキを掛ける補助ブレーキ装置に関
し、特に既存の自動車に容易に設置することが可能であ
るものを提供する。
キを掛忘れて運転者が降車したときに警報するととも
に、応急的にブレーキを掛ける補助ブレーキ装置に関
し、特に既存の自動車に容易に設置することが可能であ
るものを提供する。
【0002】
【従来の技術】自動車を停止させたときには駐車ブレー
キのレバーを引いてこれに連結したワイヤを緊張させ、
センターシャフトに設けたブレーキ装置のシューを作動
させたり、一部の車輪のブレーキシューを作動させてい
る。しかし運転者が駐車ブレーキを掛忘れて降車してし
まう場合があり、この場合自動車が駐車中に自走して事
故の原因になるおそれがある。このための安全装置は種
々提案されており、たとえば駐車ブレーキのレバーと連
動してオン・オフするパーキングスイッチとドアの開閉
と連動するルームランプの回路とを組み合わせて、駐車
ブレーキを掛けずにドアを開けると警報を発するという
ものがある。
キのレバーを引いてこれに連結したワイヤを緊張させ、
センターシャフトに設けたブレーキ装置のシューを作動
させたり、一部の車輪のブレーキシューを作動させてい
る。しかし運転者が駐車ブレーキを掛忘れて降車してし
まう場合があり、この場合自動車が駐車中に自走して事
故の原因になるおそれがある。このための安全装置は種
々提案されており、たとえば駐車ブレーキのレバーと連
動してオン・オフするパーキングスイッチとドアの開閉
と連動するルームランプの回路とを組み合わせて、駐車
ブレーキを掛けずにドアを開けると警報を発するという
ものがある。
【0003】これは自動車に通常装備されているスイッ
チをそのまま利用できるので簡易であるが、ドアの状態
だけで運転者が車外に出ようとしているか判断するのは
困難である。たとえば後退のため運転者がドアを開けて
発進しようとすると警報を発してしまうという問題があ
る。このためより確実に駐車ブレーキの掛忘れを警報す
る手段として特開平8−310383号には、トランス
ミッションがニュートラルか否かを検出し、これがニュ
ートラルであるときにドアが開けられ、かつ駐車ブレー
キが掛かってないときに警報を発するといったことが提
案されている。
チをそのまま利用できるので簡易であるが、ドアの状態
だけで運転者が車外に出ようとしているか判断するのは
困難である。たとえば後退のため運転者がドアを開けて
発進しようとすると警報を発してしまうという問題があ
る。このためより確実に駐車ブレーキの掛忘れを警報す
る手段として特開平8−310383号には、トランス
ミッションがニュートラルか否かを検出し、これがニュ
ートラルであるときにドアが開けられ、かつ駐車ブレー
キが掛かってないときに警報を発するといったことが提
案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな駐車ブレーキの警報装置を始めから装備した車両は
あまり製造されていないのが現状である。したがって既
存の車両に駐車ブレーキ警報装置を取り付けたいという
要望が運送業者などにおいて多い。特に運転者が頻繁に
乗降するような状態でトラックによる輸送を行なう場合
においてその要望が強い。しかしながら従来提案されて
いる装置は既存の自動車には設置が難しいものが多い。
本発明は上記のような問題から既存の自動車に容易に取
り付けられ、かつ動作が確実な駐車ブレーキの掛忘れ警
報装置および応急的にブレーキを掛ける補助ブレーキ装
置を提供することを課題とする。
うな駐車ブレーキの警報装置を始めから装備した車両は
あまり製造されていないのが現状である。したがって既
存の車両に駐車ブレーキ警報装置を取り付けたいという
要望が運送業者などにおいて多い。特に運転者が頻繁に
乗降するような状態でトラックによる輸送を行なう場合
においてその要望が強い。しかしながら従来提案されて
いる装置は既存の自動車には設置が難しいものが多い。
本発明は上記のような問題から既存の自動車に容易に取
り付けられ、かつ動作が確実な駐車ブレーキの掛忘れ警
報装置および応急的にブレーキを掛ける補助ブレーキ装
置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するものであって、制動装置としてブレーキペダルを踏
むことにより送られた空気圧によりブレーキブースター
を介して油圧のブレーキシリンダを制御する自動車にお
ける、駐車ブレーキを作動させるのを忘れて運転者が降
車した場合に警報するとともにブレーキを掛ける自動車
の駐車ブレーキ警報装置および補助ブレーキ装置におい
て、被検出体が設定距離ないしはその近傍に有る無しに
応じて信号を発信する反射型光センサを運転席における
運転者が居るべき位置に向けて取り付けた運転者検出手
段と、駐車ブレーキの作動の有無を発信する駐車ブレー
キ検出手段と、空気圧の圧力源とブレーキブースタ間に
電磁弁とを設け、運転者が検出されずかつ駐車ブレーキ
が作動していないときに警報を発するとともに、前記電
磁弁を通じて空気圧をブレーキブースターに送ることを
特徴とする自動車の駐車ブレーキ警報装置および補助ブ
レーキ装置である。
するものであって、制動装置としてブレーキペダルを踏
むことにより送られた空気圧によりブレーキブースター
を介して油圧のブレーキシリンダを制御する自動車にお
ける、駐車ブレーキを作動させるのを忘れて運転者が降
車した場合に警報するとともにブレーキを掛ける自動車
の駐車ブレーキ警報装置および補助ブレーキ装置におい
て、被検出体が設定距離ないしはその近傍に有る無しに
応じて信号を発信する反射型光センサを運転席における
運転者が居るべき位置に向けて取り付けた運転者検出手
段と、駐車ブレーキの作動の有無を発信する駐車ブレー
キ検出手段と、空気圧の圧力源とブレーキブースタ間に
電磁弁とを設け、運転者が検出されずかつ駐車ブレーキ
が作動していないときに警報を発するとともに、前記電
磁弁を通じて空気圧をブレーキブースターに送ることを
特徴とする自動車の駐車ブレーキ警報装置および補助ブ
レーキ装置である。
【0006】またさらに、前記の運転者検出手段は、光
センサが一定時間以上継続して被検出体が無いとの信号
を発信したときに運転者が検出されないとの信号を出力
すること、またエンジンキーがオンの状態のときに作動
し、かつエンジンキーが一旦オンになれば駐車ブレーキ
が作動するまでは作動状態に自己保持されることも特徴
とする。
センサが一定時間以上継続して被検出体が無いとの信号
を発信したときに運転者が検出されないとの信号を出力
すること、またエンジンキーがオンの状態のときに作動
し、かつエンジンキーが一旦オンになれば駐車ブレーキ
が作動するまでは作動状態に自己保持されることも特徴
とする。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明の駐車ブレーキ警報
装置および補助ブレーキ装置の回路図の例である。この
図において1は光センサであって、運転者検出手段とし
て使用される。これは図2に概念図を示したように投光
器15と受光器16を内蔵しており、三角測距方式によ
って測定する反射型の光センサである。投光器の光源と
してはたとえば赤外発光ダイオードによる赤外線が使用
され、被検出体17が設定距離dないしはその近傍、す
なわちこれから前後にある程度ずれた範囲内に有る無し
に応じて信号を発信する。この光センサは車両における
運転者と対向する位置に取り付けるが、運転台のバック
ミラーの近辺などが取り付けが容易であって好ましい。
装置および補助ブレーキ装置の回路図の例である。この
図において1は光センサであって、運転者検出手段とし
て使用される。これは図2に概念図を示したように投光
器15と受光器16を内蔵しており、三角測距方式によ
って測定する反射型の光センサである。投光器の光源と
してはたとえば赤外発光ダイオードによる赤外線が使用
され、被検出体17が設定距離dないしはその近傍、す
なわちこれから前後にある程度ずれた範囲内に有る無し
に応じて信号を発信する。この光センサは車両における
運転者と対向する位置に取り付けるが、運転台のバック
ミラーの近辺などが取り付けが容易であって好ましい。
【0008】また図1において2は駐車ブレーキ検出手
段の接点であって、通常は駐車ブレーキのレバーのとこ
ろに取り付けられたリミットスイッチか、このリミット
スイッチのオン・オフにより動作するリレーの接点が使
用される。この接点2は駐車ブレーキが非作動のときに
閉じ、これにより光センサ1はバッテリー3からの電源
が供給されて作動状態になる。なお駐車ブレーキを掛け
る必要がある場合はエンジンの作動の有無とは関係がな
く発生する。すなわちエンジンを切って自動車から降り
る場合はもちろん、ウォーミングアップなどのためにエ
ンジンを掛けた状態で自動車から降りる場合も駐車ブレ
ーキを掛ける必要がある。したがって光センサなどの警
報装置の電源は通常はエンジンキーの回路と関係なくバ
ッテリーから直接に取るのがよい。
段の接点であって、通常は駐車ブレーキのレバーのとこ
ろに取り付けられたリミットスイッチか、このリミット
スイッチのオン・オフにより動作するリレーの接点が使
用される。この接点2は駐車ブレーキが非作動のときに
閉じ、これにより光センサ1はバッテリー3からの電源
が供給されて作動状態になる。なお駐車ブレーキを掛け
る必要がある場合はエンジンの作動の有無とは関係がな
く発生する。すなわちエンジンを切って自動車から降り
る場合はもちろん、ウォーミングアップなどのためにエ
ンジンを掛けた状態で自動車から降りる場合も駐車ブレ
ーキを掛ける必要がある。したがって光センサなどの警
報装置の電源は通常はエンジンキーの回路と関係なくバ
ッテリーから直接に取るのがよい。
【0009】しかし図1の例においては警報装置および
補助ブレーキ装置の電源はバッテリーに直接接続せず、
さらに好ましい装置を示している。すなわちバッテリー
の充電量の予測外の消耗を防止する見地からは、バッテ
リーから電源を直接取る装置類は最小限にすべきであ
る。図1の駐車ブレーキ警報装置の回路はこのための対
策がなされているものであって、図中3のバッテリーお
よび4のエンジンキーは自動車に既存のものであるが、
その他は本発明の警報装置および補助ブレーキ装置のた
めに設けたものである。すなわち、エンジンキー4が閉
じられるとリレーR2 に電源が供給されてこれの接点5
が閉じ、警報装置の回路に電源が供給される。そして走
行などのため駐車ブレーキが開放されれば接点2が閉じ
て光センサ1が作動開始するとともに、これに並列に接
続されているリレーR1 に電源が供給される。これによ
りリレーR1 の接点6が閉じるため、リレーR1 は通電
状態に自己保持されることになる。したがってその後エ
ンジンキー4が切られ接点5が開いても、駐車ブレーキ
が作動状態になってリレーR1 の接点6が開かない限り
警報装置および補助ブレーキ装置の回路にはバッテリー
3から電源が供給される。
補助ブレーキ装置の電源はバッテリーに直接接続せず、
さらに好ましい装置を示している。すなわちバッテリー
の充電量の予測外の消耗を防止する見地からは、バッテ
リーから電源を直接取る装置類は最小限にすべきであ
る。図1の駐車ブレーキ警報装置の回路はこのための対
策がなされているものであって、図中3のバッテリーお
よび4のエンジンキーは自動車に既存のものであるが、
その他は本発明の警報装置および補助ブレーキ装置のた
めに設けたものである。すなわち、エンジンキー4が閉
じられるとリレーR2 に電源が供給されてこれの接点5
が閉じ、警報装置の回路に電源が供給される。そして走
行などのため駐車ブレーキが開放されれば接点2が閉じ
て光センサ1が作動開始するとともに、これに並列に接
続されているリレーR1 に電源が供給される。これによ
りリレーR1 の接点6が閉じるため、リレーR1 は通電
状態に自己保持されることになる。したがってその後エ
ンジンキー4が切られ接点5が開いても、駐車ブレーキ
が作動状態になってリレーR1 の接点6が開かない限り
警報装置および補助ブレーキ装置の回路にはバッテリー
3から電源が供給される。
【0010】このように図1の例においては自動車の走
行後に運転者が降車したとき、駐車ブレーキが掛けてな
ければエンジンキー4のオン・オフいかんにかかわらず
警報を発するが、一旦駐車ブレーキを掛ければその後は
エンジンキー4を再びオンにしない限り警報装置の電源
は入らない。したがってたとえば寒冷地において積雪個
所などに長時間駐車するときに凍り付くことを防止する
ため駐車ブレーキを掛けないでおくことが行なわれる
が、このような場合でも一旦駐車ブレーキを掛けた後、
エンジンキーがオフが状態で駐車ブレーキを開放すれば
警報装置が作動することはない。
行後に運転者が降車したとき、駐車ブレーキが掛けてな
ければエンジンキー4のオン・オフいかんにかかわらず
警報を発するが、一旦駐車ブレーキを掛ければその後は
エンジンキー4を再びオンにしない限り警報装置の電源
は入らない。したがってたとえば寒冷地において積雪個
所などに長時間駐車するときに凍り付くことを防止する
ため駐車ブレーキを掛けないでおくことが行なわれる
が、このような場合でも一旦駐車ブレーキを掛けた後、
エンジンキーがオフが状態で駐車ブレーキを開放すれば
警報装置が作動することはない。
【0011】なお図1において警報装置の電源をエンジ
ンキー4の出側から取らず、エンジンキーのオン・オフ
と連動するリレーR2 を設けてこれの接点5を通じて取
っているのは、他の装置へのバッテリーの電源の回り込
みを防止するためである。すなわち図1の符号Xの所か
らは自動車にもともと設けられている装置類の電源が供
給されているが、エンジンキーを切った状態で接点6が
閉じて警報装置が作動しているときに、警報装置の電源
回路とエンジンキーの出側とが接続していると電源が回
り込んで供給されたままになるからである。図3は図1
の一部分、すなわち図1中の接点5および6から上の部
分に相当する回路であるが、リレーR2を使用する代わ
りにダイオード12などの整流素子をこの図のように使
用することによっても同じ目的を達することができる。
なおまた図1や図3の回路においてリレーR1 の接点6
によって自己保持されるのは、警報装置および補助ブレ
ーキ装置の回路全体になっている。しかし少なくとも運
転者検出手段すなわち光センサ1の回路だけがこのよう
になっていれば、他の回路部分がバッテリーと直結にな
っていても動作としては同じである。しかしこのように
電源回路を別々にする必要性は通常ない。
ンキー4の出側から取らず、エンジンキーのオン・オフ
と連動するリレーR2 を設けてこれの接点5を通じて取
っているのは、他の装置へのバッテリーの電源の回り込
みを防止するためである。すなわち図1の符号Xの所か
らは自動車にもともと設けられている装置類の電源が供
給されているが、エンジンキーを切った状態で接点6が
閉じて警報装置が作動しているときに、警報装置の電源
回路とエンジンキーの出側とが接続していると電源が回
り込んで供給されたままになるからである。図3は図1
の一部分、すなわち図1中の接点5および6から上の部
分に相当する回路であるが、リレーR2を使用する代わ
りにダイオード12などの整流素子をこの図のように使
用することによっても同じ目的を達することができる。
なおまた図1や図3の回路においてリレーR1 の接点6
によって自己保持されるのは、警報装置および補助ブレ
ーキ装置の回路全体になっている。しかし少なくとも運
転者検出手段すなわち光センサ1の回路だけがこのよう
になっていれば、他の回路部分がバッテリーと直結にな
っていても動作としては同じである。しかしこのように
電源回路を別々にする必要性は通常ない。
【0012】上記のようにして図1の光センサ1が作動
状態のとき運転者を検出しないとこれのダーク・オン接
点7が閉じるので、この接点の回路にブザー9やランプ
10などの警報器を設ければ本発明の駐車ブレーキ警報
装置としての動作が可能になる。なおこの場合、運転者
が体の位置を一時的に変えたりして、運転席に運転者が
いても光センサの受光器の受光が僅かな時間途切れる場
合がある。このような場合には警報装置が警報を発する
のを止めるようにするのが好ましい。図1の例において
はこのような機能を有する装置を示している。すなわち
光センサ1の動作中において被検出体からの光の反射が
無いと接点7が閉じるようになっているが、この回路に
はタイマTが接続されている。これによりタイマTは計
時を開始し、設定時間を経過してもなおその状態が持続
するとこれのオン・ディレー接点8が閉じる。これによ
りブザー9やランプ10が動作して駐車ブレーキの掛忘
れを知らせることになる。タイマの設定時間は1秒ない
し5秒の間で良く、例えば2秒程度で良好な結果が得ら
れる。また図1において11は後に述べる自動的にブレ
ーキを掛ける装置のための電磁弁のソレノイド・コイル
である。
状態のとき運転者を検出しないとこれのダーク・オン接
点7が閉じるので、この接点の回路にブザー9やランプ
10などの警報器を設ければ本発明の駐車ブレーキ警報
装置としての動作が可能になる。なおこの場合、運転者
が体の位置を一時的に変えたりして、運転席に運転者が
いても光センサの受光器の受光が僅かな時間途切れる場
合がある。このような場合には警報装置が警報を発する
のを止めるようにするのが好ましい。図1の例において
はこのような機能を有する装置を示している。すなわち
光センサ1の動作中において被検出体からの光の反射が
無いと接点7が閉じるようになっているが、この回路に
はタイマTが接続されている。これによりタイマTは計
時を開始し、設定時間を経過してもなおその状態が持続
するとこれのオン・ディレー接点8が閉じる。これによ
りブザー9やランプ10が動作して駐車ブレーキの掛忘
れを知らせることになる。タイマの設定時間は1秒ない
し5秒の間で良く、例えば2秒程度で良好な結果が得ら
れる。また図1において11は後に述べる自動的にブレ
ーキを掛ける装置のための電磁弁のソレノイド・コイル
である。
【0013】本発明においては運転者が駐車ブレーキを
掛忘れて降車した場合に、上記のように警報を発するだ
けでなくさらに自動的にブレーキを掛ける。この場合、
駐車ブレーキ自体を自動的に掛けるものではなく、応急
的にブレーキを掛けることによって坂道で自走したりす
るのをとりあえず防止するものである。本発明において
補助ブレーキと言うのはこのようなことを意味してい
る。このため本発明は制動装置としてブレーキペダルを
踏むことにより送られた空気圧によりブレーキブースタ
ーを介して油圧のブレーキシリンダを制御する自動車を
対象としており、トラックなどにおいては通常このよう
になっている。すなわち図4はこのような本発明の装置
を設けたトラックなどのブレーキ系統図の例である。図
中21、22、23はそれぞれフロント車輪、リア・フ
ロント車輪、リア・リア車輪を示し、図示しない駐車ブ
レーキのブレーキレバーを引くことによってセンターシ
ャフト24に設けたブレーキドラム25に摺動するブレ
ーキシューを締めるようになっている。
掛忘れて降車した場合に、上記のように警報を発するだ
けでなくさらに自動的にブレーキを掛ける。この場合、
駐車ブレーキ自体を自動的に掛けるものではなく、応急
的にブレーキを掛けることによって坂道で自走したりす
るのをとりあえず防止するものである。本発明において
補助ブレーキと言うのはこのようなことを意味してい
る。このため本発明は制動装置としてブレーキペダルを
踏むことにより送られた空気圧によりブレーキブースタ
ーを介して油圧のブレーキシリンダを制御する自動車を
対象としており、トラックなどにおいては通常このよう
になっている。すなわち図4はこのような本発明の装置
を設けたトラックなどのブレーキ系統図の例である。図
中21、22、23はそれぞれフロント車輪、リア・フ
ロント車輪、リア・リア車輪を示し、図示しない駐車ブ
レーキのブレーキレバーを引くことによってセンターシ
ャフト24に設けたブレーキドラム25に摺動するブレ
ーキシューを締めるようになっている。
【0014】一方図4において走行時の制動を行なうフ
ットブレーキは空気式なっており、ブレーキペダル26
を踏むことによってバルブが開いてエアーコンプレッサ
27からの空気が2基のブレーキブースター28、29
に送られる。ブレーキブースターは空気圧によって油圧
シリンダを動作させるようになっており、上記のブレー
キペダル26からの空気によりエアタンク30から供給
される空気が制御されて油圧を発生させる。図中31は
油圧回路の油タンクであり、ブレーキブースター28か
らはフロント車輪21、リア・フロント車輪22に、ブ
レーキブースター29からはリア・リア車輪23に配管
を通じて油圧が供給され、図示しないブレーキシリンダ
によりブレーキシューが作動してブレーキが掛かるよう
になっている。
ットブレーキは空気式なっており、ブレーキペダル26
を踏むことによってバルブが開いてエアーコンプレッサ
27からの空気が2基のブレーキブースター28、29
に送られる。ブレーキブースターは空気圧によって油圧
シリンダを動作させるようになっており、上記のブレー
キペダル26からの空気によりエアタンク30から供給
される空気が制御されて油圧を発生させる。図中31は
油圧回路の油タンクであり、ブレーキブースター28か
らはフロント車輪21、リア・フロント車輪22に、ブ
レーキブースター29からはリア・リア車輪23に配管
を通じて油圧が供給され、図示しないブレーキシリンダ
によりブレーキシューが作動してブレーキが掛かるよう
になっている。
【0015】ここにおいて電磁弁32は本発明のために
設けたものであって、エアタンク30と1基のブレーキ
ブースタ29間の配管の途中にあって常時閉のものであ
る。図1に示したソレノイド11は電磁弁32の一部分
を構成するものであるが、先に述べたようにして駐車ブ
レーキの掛忘れの警報が出ると電磁弁32を通じてブレ
ーキブースター29に空気が送られ、リア・リア車輪2
3のブレーキが掛かる。なお図4において33はダブル
チェックバルブであって、ブレーキペダル26側と電磁
弁32側とからの空気が相互に逆流することを防止する
ためのものである。このようにして電磁弁など少しの設
備の増設で警報と同時に自動的にブレーキが掛かるよう
にすることができる。なお図4の例においてはブレーキ
ブースター29を通じてにリア・リア車輪23のブレー
キが掛かるようになっているが、ブレーキブースター2
8を通じて別の車輪にブレーキが掛かるようにしてもよ
いことは当然である。なおまたこの補助ブレーキ装置に
よるブレーキはエンジンが停止した状態で長時間経過す
ると空気が抜けて制動力が低下するおそれがあるので応
急的なものであり、同時に発した警報にしたがって本来
の駐車ブレーキを掛けるべきものである。
設けたものであって、エアタンク30と1基のブレーキ
ブースタ29間の配管の途中にあって常時閉のものであ
る。図1に示したソレノイド11は電磁弁32の一部分
を構成するものであるが、先に述べたようにして駐車ブ
レーキの掛忘れの警報が出ると電磁弁32を通じてブレ
ーキブースター29に空気が送られ、リア・リア車輪2
3のブレーキが掛かる。なお図4において33はダブル
チェックバルブであって、ブレーキペダル26側と電磁
弁32側とからの空気が相互に逆流することを防止する
ためのものである。このようにして電磁弁など少しの設
備の増設で警報と同時に自動的にブレーキが掛かるよう
にすることができる。なお図4の例においてはブレーキ
ブースター29を通じてにリア・リア車輪23のブレー
キが掛かるようになっているが、ブレーキブースター2
8を通じて別の車輪にブレーキが掛かるようにしてもよ
いことは当然である。なおまたこの補助ブレーキ装置に
よるブレーキはエンジンが停止した状態で長時間経過す
ると空気が抜けて制動力が低下するおそれがあるので応
急的なものであり、同時に発した警報にしたがって本来
の駐車ブレーキを掛けるべきものである。
【0016】
【発明の効果】本発明の自動車の駐車ブレーキ警報装置
および補助ブレーキ装置によれば運転者が車両から降車
したか否かを距離設定方式の反射型光センサにより直接
に検出するので、ドアの開閉によって判断する従来の装
置より確実な判断が可能である。またさらに自動的にブ
レーキを掛けることによって坂道で自走したりするのを
防止でき安全性をさらに向上できる。また本発明の装置
は取り付けが簡単であり、既存のトラックなどに容易に
設置できる。
および補助ブレーキ装置によれば運転者が車両から降車
したか否かを距離設定方式の反射型光センサにより直接
に検出するので、ドアの開閉によって判断する従来の装
置より確実な判断が可能である。またさらに自動的にブ
レーキを掛けることによって坂道で自走したりするのを
防止でき安全性をさらに向上できる。また本発明の装置
は取り付けが簡単であり、既存のトラックなどに容易に
設置できる。
【図1】本発明の駐車ブレーキ警報装置の回路図
【図2】本発明に使用する光センサの概念図
【図3】本発明の他の例を示す図1の一部分に相当する
回路
回路
【図4】本発明の装置を設けたブレーキ系統図
1 光センサ 2 駐車ブレーキ検出手段の接点 3 バッテリー 4 エンジンキー 7 ダーク・オン接点 9 ブザー 10 ランプ 11 電磁弁のソレノイド・コイル 12 ダイオード 15 投光器 16 受光器 17 被検出体 21 フロント車輪 22 リア・フロント車輪 23 リア・リア車輪 24 センターシャフト 25 ブレーキドラム 26 ブレーキペダル 27 エアーコンプレッサ 28、29 ブレーキブースター 30 エアタンク 31 油タンク 32 電磁弁 33 ダブルチェックバルブ
Claims (3)
- 【請求項1】 制動装置としてブレーキペダルを踏むこ
とにより送られた空気圧によりブレーキブースターを介
して油圧のブレーキシリンダを制御する自動車におけ
る、駐車ブレーキを作動させるのを忘れて運転者が降車
した場合に警報するとともにブレーキを掛ける自動車の
駐車ブレーキ警報装置および補助ブレーキ装置におい
て、被検出体が設定距離ないしはその近傍に有る無しに
応じて信号を発信する反射型光センサを運転席における
運転者が居るべき位置に向けて取り付けた運転者検出手
段と、駐車ブレーキの作動の有無を発信する駐車ブレー
キ検出手段と、空気圧の圧力源とブレーキブースタ間に
電磁弁とを設け、運転者が検出されずかつ駐車ブレーキ
が作動していないときに警報を発するとともに、前記電
磁弁を通じて空気圧をブレーキブースターに送ることを
特徴とする自動車の駐車ブレーキ警報装置および補助ブ
レーキ装置。 - 【請求項2】 運転者検出手段は、光センサが一定時間
以上継続して被検出体が無いとの信号を発信したときに
運転者が検出されないとの信号を出力することを特徴と
する請求項1に記載の自動車の駐車ブレーキ警報装置お
よび補助ブレーキ装置。 - 【請求項3】 運転者検出手段はエンジンキーがオンの
状態のときに作動し、かつエンジンキーが一旦オンにな
れば駐車ブレーキが作動するまでは作動状態に自己保持
されることを特徴とする請求項1または2に記載の自動
車の駐車ブレーキ警報装置および補助ブレーキ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11216254A JP2001039295A (ja) | 1999-07-30 | 1999-07-30 | 自動車の駐車ブレーキ警報装置および補助ブレーキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11216254A JP2001039295A (ja) | 1999-07-30 | 1999-07-30 | 自動車の駐車ブレーキ警報装置および補助ブレーキ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001039295A true JP2001039295A (ja) | 2001-02-13 |
Family
ID=16685691
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11216254A Pending JP2001039295A (ja) | 1999-07-30 | 1999-07-30 | 自動車の駐車ブレーキ警報装置および補助ブレーキ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001039295A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101084649B1 (ko) * | 2009-10-29 | 2011-11-17 | 유철상 | 운전자 인식에 의한 차량 안전 제어장치와 방법 |
-
1999
- 1999-07-30 JP JP11216254A patent/JP2001039295A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101084649B1 (ko) * | 2009-10-29 | 2011-11-17 | 유철상 | 운전자 인식에 의한 차량 안전 제어장치와 방법 |
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060718 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080215 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090526 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20091006 |