JP2001038874A - バリアブル輪転印刷機 - Google Patents
バリアブル輪転印刷機Info
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Abstract
の走行量を調整するための正逆走行装置のためのスペー
スを少なく、また構成を簡単にできるようにする。 【解決手段】 速度調整可能でかつ一定速度で連続回転
する送出しローラ1と引出しローラ2の間に、この送出
しローラと引出しローラにて走行される周紙を挟んで近
接配置される印刷胴と圧胴7,7aとからなり、かつ印
刷胴の周面に、用紙8に接して印刷を行う大径部と、用
紙との間に所定の隙間を有する小径部とを周方向に設け
てなる少なくとも1組の印刷ユニットと、この印刷ユニ
ットの印刷胴と圧胴の間を通る用紙に接触して正回転と
逆回転することにより、この用紙を正方向及び逆方向に
走行可能で、かつそれぞれの方向への走行量を任意に調
整可能にした正逆走行装置を配置してなるバリアブル輪
転印刷機において、正逆走行装置を上記用紙を巻掛け走
行可能にした1個の回転体にて構成した。
Description
ことなしに印刷長さを変えることができ、しかも多色刷
りをコンパクトなスペースで、さらに色まじりが生じる
ことなく行えるようにしたバリアブル輪転印刷機に関す
るものである。
特開昭58−55246号公報及び特公平3−7418
4号公報に示されたものが知られている。
1つのブラケット胴に対してサテライト状に複数の版イ
ンキユニットを配置した印刷ユニット構成になってい
る。この装置は、印刷ユニットの前後に設けた引張りロ
ーラにより、印刷ユニットにより印刷している間は、用
紙を印刷速度に合わせて正方向に送り、ブラケット胴の
切り欠き部など印刷を行わない部分では、引張りローラ
を逆転させて用紙を逆方向に送り、その逆方向の送り量
と印刷開始のタイミングを適当に調整することで任意の
縦寸法(天地方向寸法)の印刷物を得るようにしてい
る。
回転する送出しローラと、引出しローラの間に、走行す
る用紙を挟んで近接する圧胴とインキ転写ローラとから
なる印刷ユニットが配置されている。そして印刷ユニッ
トのインキ転写ローラが、用紙に接して印刷を行う大径
部と、用紙との間に隙間を有する小径部とに円周方向に
分割されている。印刷ユニットと送出しローラの間と、
印刷ユニットと引出しローラの間のそれぞれに、送出し
ローラと引出しローラとの間の用紙が常に走行量を一定
に保ちながら、圧胴とインキ転写ローラとの間の用紙の
送り方向及び用紙の走行量を調整する2個の回転体を配
置した構成となっている。
いずれのものも、印刷ユニットを走行する用紙の送り方
向及び速度を調整するための調整手段、すなわち、従来
の技術の前者にあっては引張りローラ、後者にあっては
2個の回転体がそれぞれ印刷ユニットの前後両側に配置
されており、この両調整手段が同期して作動することに
より、印刷ユニットを通る用紙の走行方向及び走行量を
調整するようになっていて、印刷ユニットの走行方向両
側に調整手段のためのスペースをとらなければならず、
装置が大がかりになるという問題があった。また、前者
のサテライト状に複数の版インキユニットを配置したも
にあっては、多色刷りをコンパクトなスペースで行うこ
とができるものの、共通ブランケットによる色まじりの
ため、印刷不良が出やすく、損紙が多かった。
ので、印刷ユニットに対する用紙の正逆走行及びその走
行量の調整を行うための正逆走行装置を、印刷ユニット
に対して1個の回転体にて構成したことにより、この正
逆走行装置のためのスペースを少さくできるようにし、
しかも、印刷不良を起しやすい共通ブランケット方式を
使うことなく、複数の印刷ユニットをコンパクトに配置
でき、さらに色まじりのない印刷を行うことができるよ
うにしたバリアブル輪転印刷機を提供することを目的と
するものである。
に、本発明の請求項1に係るバリアブル輪転印刷機は、
速度調整可能でかつ一定速度で連続回転する送出しロー
ラと引出しローラの間に、この送出しローラと引出しロ
ーラにて走行される用紙を挟んで近接配置される印刷胴
と圧胴とからなり、かつ印刷胴の周面に、用紙に接して
印刷を行う大径部と、用紙との間に所定の隙間を有する
小径部とを周方向に設けてなる少なくとも1組の印刷ユ
ニットと、この印刷ユニットの印刷胴と圧胴の間を通る
用紙に接触して正回転と逆回転することにより、この用
紙を正方向及び逆方向に走行可能で、かつそれぞれの方
向への走行量を任意に調整可能にした正逆走行装置を配
置してなるバリアブル輪転印刷機において、正逆走行装
置を上記用紙を巻掛け走行可能にした1個の回転体にて
構成した。
マージナル孔に係合して回転するピン車を用い、印刷ユ
ニットと送出しローラの間と、印刷ユニットと引出しロ
ーラの間に、用紙のノーテンション走行部を設けた構成
にする。
に印刷ユニットを対称状にして配置し、用紙走行方向上
流側の印刷ユニットの上流側と、用紙走行方向下流側の
印刷ユニットの下流側に用紙のノーテンション走行部を
設けた構成にする。
輪転印刷機において、1個の圧胴に少なくとも1個の印
刷胴を近接配置した印刷ユニットの上記圧胴を、用紙の
走行方向に対して正転、逆転可能で、かつそれぞれの方
向への用紙の走行量を任意に設定可能にし、印刷ユニッ
トと送出しローラの間と、印刷ユニットと引出しローラ
の間に、送出しローラと引出しローラによる用紙の走行
量に対する弛みと繁張を吸収する用紙貯え装置を配置し
た構成にした。
量にて走行される用紙が印刷胴と圧胴の間を通ることに
より印刷胴の大径部にて絵柄が印刷される。そして印刷
胴が1回転する毎に、用紙が印刷胴の小径部に対向して
いる間に、印刷胴の大径部の周長(L)から上記絵柄の
天地方向寸法(a)を差引いた周長分だけ用紙が正逆走
行装置にて用紙の走行方向に対して逆走(停止も含む)
される。
掛け走行可能にした1個の回転体が逆回転(停止を含
む)することによりなされる。
きに、印刷ユニットの上流側で用紙が弛み、下流側で引
戻されて繁張するが、この用紙の上流側及び下流側での
弛みと繁張は印刷ユニットの上流側と下流側に設けられ
たノーテンション走行部あるいは用紙貯え装置にて吸収
される。
いて説明する。図1は第1の実施の形態を示すもので、
図中1は用紙の送出しローラ、2は引出しローラであ
り、この両ローラ1,2の間に印刷部3が配置されてい
る。この印刷部3は2色印刷用になっており、対向同一
構成の2組の印刷ユニット4,4aが、それぞれの胴の
軸心と直角方向に離間して配置されている。
ブランケット胴6,6a、圧胴7,7aからなり、それ
ぞれは圧胴7,7aを互いに対向させて配置されてい
る。そしてこの両印刷ユニット4,4aの上方に、両印
刷ユニット4,4aのブランケット胴6,6aと圧胴
7,7aの間を通る用紙8を案内すると共に、この用紙
8に設けられたマージナル孔に係合するピンを有するピ
ン車9が配置されている。このピン車9は上下方向に位
置調整可能になっている。
6,6aは版胴5,5aと圧胴7,7aの周面に接触す
る大径部と、版胴5,5aと圧胴7,7aの周面と所定
の隙間を有する小径部とに周方向に分割されており、大
径部にブランケットが取付けられている。この大径部の
周方向の長さLは対象印刷物の最大天地寸法より少し長
くしてある。この実施の形態では全周長の1/2にして
ある。そしてこのブランケット胴6,6aに対応する版
胴5,5aはブランケット胴6,6aの大径部の径の整
数分の1になっており、この実施の形態では1/2にし
てある。
ット4,4aの上方に配置され、これにより、用紙8の
走行方向上流側の印刷ユニット4の下流側で、また下流
側の印刷ユニット4aの上流側に位置することになる。
そしてこのピン車9の両印刷ユニット4,4aに対する
位置関係は、印刷ユニット4,4aのブランケット胴
6,6aと圧胴7,7aとの接点からピン車9の用紙8
との接触開始点までの距離をA,Aaとし、ピン車9の
用紙8との接触長さをBとしたときに、(A+Aa+
B)が対象印刷物の天地寸法の整数倍となるようにして
ある。従って、対象印刷物の天地寸法が変更された場合
には、このピン車9の位置を上記位置関係が満足する位
置に移動調整する。
刷機の原動機に連結されて等速で、各ブランケット胴
6,6aは互いに逆方向に回転されるようになってい
る。これに対して送出しローラ1と引出しローラ2は共
に無段変速可能で、かつ変速された後の一定速度で回転
するようになっている。またピン車9はサーボモータに
て駆動されるようになっていて、印刷ユニット4,4a
のブランケット胴6,6aとの位相関係を比較しながら
設定された時間にわたって停止し、正逆の適正方向に適
正周速度で正逆回転するようになっている。
る。図1に示す状態は、両印刷ユニット4,4aでの印
刷開始状態であり、印刷ユニット4,4aの回転に従っ
て用紙8が走行し、上流側の印刷ユニット4では、これ
のブランケット胴6のブランケット部分に刷版5から転
写された絵柄が圧胴7に押圧されて用紙8上に印刷され
る。また下流側の印刷ユニット4aでは、これのブラン
ケット胴6aのブランケット部分に転写された絵柄が、
1サイクル前に上記上流側の印刷ユニット4にて印刷さ
れた絵柄上に2色目として重ね刷りされる。このときの
ピン車9は印刷ユニット4,4aと同周速で正回転され
る。
部分が圧胴7,7a部分を通過後で、用紙8はブランケ
ット胴6,6aの小径部に対向している間にピン車9が
逆転して用紙8が逆走されて、先の作用にて印刷された
絵柄の天地方向下流端を再びブランケット胴6,6aの
ブランケット部分に転写された絵柄の最上流側に位置さ
せる。すなわち、ピン車9は、ブランケット胴6,6a
が1回転する毎に、ブランケット胴6,6aの大径部の
周長L(以下単に大径部の周長Lという)から上記絵柄
の天地方向寸法aを差引いた周長分(L−a)だけ用紙
8が逆方向に走行させる作用を行う。
側の印刷ユニット4との間、下流側の印刷ユニット4a
と引出しローラ2とのそれぞれの間で弛ませ、この部
分、すなわち、上流側の印刷ユニット4の上流側と、下
流側の印刷ユニット4aの下流側がノーテーション(無
張力)走行部となるようにして用紙8を紙通しする。
が説明しやすくするために、(1)ブランケット胴6,
6aの大径部の周長Lと同じである場合と、(2)ブラ
ンケット胴の大径部の周長Lの1/2である場合のそれ
ぞれの作用を説明する。
の大径部の周長Lと同じ場合 ピン車9の上下方向の位置を、図1に示す(A+B+A
a)の長さが上記絵柄の天地寸法の整数倍になるように
設定する。また、送出しローラ1と引出しローラ2のブ
ランケット胴1回転当たりの走行量をa(=L)に設定
する。
法がa(=L)の絵柄が転写されたブランケット胴6,
6aが1/2回転することにより、用紙8上に天地寸法
がブランケット胴の大径部の周長L分の絵柄が印刷され
る。その後用紙8はブランケット胴6,6aが1/2回
転する間にわたってこれの小径部に対向され、その後再
び同じ絵柄が印刷される。
絵柄と絵柄との間に白紙部分ができてしまうので、ピン
車9の回転を制御して用紙8の走行量を制御する。
ト胴6,6aの大径部の周長Lと同寸法であるから、絵
柄と絵柄間に余分な白紙部が生じることなく次の絵柄を
印刷するには、小径部(非絵柄部)の周長分だけブラン
ケット胴が回転して次の大径部がくる間にわたって用紙
8を停止させる必要がある。このため、このときのピン
車9は停止させる。すなわち、ピン車9はブランケット
胴6,6aの1回転毎に用紙8の走行量でL分だけ正転
し、L分だけ停止する。
ランケット胴の大径部の周長Lの絵柄が絵柄と絵柄の間
に余分な白紙部分ができることなく繰返し印刷される。
このときの印刷部における用紙8のブランケット胴6,
6aの1回転当たりの走行量はブランケット胴6,6a
の大径部の周長Lとなり、また上記したように送出しロ
ーラ1及び引出しローラ2による用紙8のブランケット
胴1回転当たりの走行量もブランケット胴6,6aの大
径部の周長Lにしてあるので、上流側の印刷ユニット4
の上流側と、下流側の印刷ユニット4aの下流側の用紙
8のノーテンション走行部の弛み状態は紙通し時の設定
状態が維持される。
しローラ2による用紙8の走行は上記した走行量Lにて
連続して行われるが、印刷部3においてはピン車9の作
用にて間欠的に用紙8が走行される。そしてこのときの
印刷部3における用紙8の間欠的な走行はノーテンショ
ン走行部にて吸収される。
の大径部の周長Lの1/2の場合 この絵柄の天地寸法aに応じてピン車9の位置を設定す
ると共に、送出しローラ1と引出しローラ2によるブラ
ンケット胴1回転当たりの用紙8の走行量をa(=1/
2L)になるように設定する。
ケット部分に天地寸法がa(=1/2L)の絵柄が転写
されたブランケット胴6,6aが1/2回転することに
より、用紙8上に天地寸法が1/2Lの絵柄が印刷され
ると共に、1/2Lの印刷白紙部ができる。その後用紙
8はブランケット胴6,6aの小径部に対向する。この
間に大径部の周長Lから印刷白紙部(L−a)だけピン
車9を逆回転して用紙8を逆走させる。
過した用紙8はブランケット胴6,6aの1回転毎に印
刷白紙部分(L−a)だけ戻されて、先行印刷された絵
柄の下流端に後続の絵柄が余分な白紙部分ができること
なく繰返し印刷される。
ンケット胴1回転当たりの走行量はa(=1/2L)と
なり、また上記したように送出しローラ1及び引出しロ
ーラ2による用紙8のブランケット胴1回転当たりの走
行量も1/2Lにしてあるので、印刷部3の上流側と下
流側における用紙8のノーテンション部の弛み状態は紙
通し時の設定状態が維持される。
しローラ2による用紙8の走行は上記した走行量1/2
Lにて連続して行われるが、印刷部3においてはピン車
9の作用にて間欠的に用紙8が走行され、この用紙8の
間欠的な走行はノーテンション部にて吸収される。
ように、印刷ユニット4,4aにおける用紙8の間欠走
行及び正逆方向の走行が用紙8のノーテンション走行部
にて吸収されるが、このときのノーテンション走行部は
ループ状になっていて不安定な姿勢となっている。この
ため用紙8の走行時にはループ部の上方から空気を吹き
付け、あるいは、ループ状部を箱の中に垂れ下げ、箱の
下から吸引するなどして用紙に自然力によるテンション
を与えてこれの姿勢を保つようにする。
上記ノーテンション走行部に紙送り用のピン車10,1
0aを配置してもよい。
3に2組の印刷ユニット4,4aを用いた例を示した
が、これは1組の印刷ユニット4のみを用いた一色刷り
の場合でもよい。この場合ピン車9の上流側あるいは下
流側のいずれの印刷ユニットを用いてもよい。
づいて説明する。図中11は送出しローラ、12は引出
しローラであり、この両ローラ11,12の間に印刷部
13が配置されている。この印刷部13は2色印刷用に
なっており、同一構成の2組の印刷ユニット14,14
aが、それぞれの胴の軸心と直角方向に離間して配置さ
れている。
15a、ブランケット胴16,16a及び両ブランケッ
ト胴16,16aの双方にまたがって転接する共通の圧
胴17からなっている。各ブランケット胴16,16a
は版胴15,15a及び圧胴17に接して用紙8に印刷
を行いうる大径部と、版胴15,15a及び圧胴17の
周面と所定の隙間を有する小径部とに周方向に分割され
ており、大径部にブランケットが取付けられている。こ
の大径部の周方向の長さLは対象印刷物の最大天地寸法
より少し長くしてある。この実施の形態では全周長の1
/2にしてある。そして版胴15,15aの径はこのブ
ランケット胴16,16aの大径部の径の整数分の1に
なっており、この実施の形態では1/2にしてある。
胴16,16aの双方の大径部に接触するようになって
いて、両接触点間周長をbとしたときに、圧胴17に転
接して回転する各ブランケット胴16,16aの回転位
相がずれていて、用紙8の走行方向下流側のブランケッ
ト胴16aの回転位相が上記圧胴17の接触点間周長b
分だけ遅れている。圧胴17にはニップローラー18が
転接されている。
8の走行路と、圧胴17から引出しローラ12に至る走
行路にそれぞれに、2個のガイドローラ19,20及び
ダンサローラ21からなる用紙貯え装置22,22aが
設けてある。
る。図3に示す状態は、用紙8の走行方向上流側の印刷
ユニット14での印刷開始状態であり、下流側の印刷ユ
ニット14aでは圧胴17の接触点間周長b分だけ遅れ
ている状態を示す。印刷ユニット14,14aの回転に
従って用紙8が走行し、上流側の印刷ユニット14で
は、これのブランケット胴16のブランケット部分に版
胴15から転写された絵柄が圧胴17に押圧されて用紙
8上に印刷される。ついで用紙8が上記接触点間周長b
だけ圧胴17に沿って走行した状態で下流側の印刷ユニ
ット14aのブランケット胴16aのブランケット部に
対向し、この部分で下流側の印刷ユニット14aのブラ
ンケット胴16aの版胴15aから転写された絵柄が位
相がずれることなく重ね刷りされる。
ット部分が圧胴17部分を通過後、すなわち、図4に示
すように、上流側のブランケット部分が圧胴17を通過
してからさらに接触点間周長bだけ回転した状態で、各
ブランケット胴16,16aの小径部が圧胴17に対向
し、その後ブランケット胴16,16aの1/2周長か
ら接触点間周長bだけマイナスした周長分だけ回転して
図3の状態に戻る。そしてその間に圧胴17は逆転して
用紙8が逆送されて、先の作用にて印刷された絵柄の天
地方向下流端が再びブランケット胴16,16aのブラ
ンケット部分に転写された絵柄の最上流側に位置させ
る。
紙8が走行及び逆走したときに圧胴17の上流側及び下
流側が弛みと引込みが繰り返して行われるが、このとき
の用紙8の弛みと引込みは用紙貯え装置22,22aに
て吸収される。
が、説明しやすいようにするために、(1)ブランケッ
ト胴16,16aの大径部の周長Lと同じである場合
と、(2)ブランケット胴16,16aの大径部の周長
Lの、例えば1/2である場合のそれぞれの作用を説明
する。
の大径部の周長Lと同じ場合 図3に示す状態で、版胴15,15aにて天地寸法がa
(=L)の絵柄が転写されているブランケット胴16,
16aがL+bの周長分だけ回転する(図4)ことによ
り、用紙8に天地寸法がa(=L)の絵柄が印刷され
る。この状態からL−bの周長分だけブランケット胴1
6,16aが回転する間にわたって両ブランケット胴1
6,16aはこれの小径部が圧胴17に対向した状態で
回転して図3に示した状態に戻り再び次の絵柄の印刷を
行う。
に隙間なく続いて印刷する必要があるが、前に印刷され
た絵柄の終端が、上流側のブランケット部分よりbだけ
下流側へ移動しているので、上記した圧胴17が両ブラ
ンケット胴16,16aの小径部に対向している間にこ
の圧胴17をbだけ逆回転して用紙8をbだけ逆送す
る。このように圧胴17は1つの絵柄の印刷毎にbだけ
逆回転して用紙8がbだけ逆送される。
(=L)の絵柄が絵柄と絵柄との間に空白ができること
なく繰り返し重ね印刷される。このときの用紙8のブラ
ンケット胴16,16aの1回転当たりの走行量はブラ
ンケット胴16,16aの大径部の周長Lとなる。従っ
てこのときの送出しローラ11と引出しローラ12によ
る用紙8の走行量を上記ブランケット胴16,16aの
大径部の周長Lに設定する。そして圧胴17の間欠回転
による用紙8の間欠的な走行は圧胴17の上流側と下流
側に配置した用紙貯え装置22,22aにて吸収され
る。
の大径部の周長の1/2の場合 送出しローラ11と引出しローラ12によるブランケッ
ト胴1回転当たりの用紙8の走行量をブランケット胴1
6,16aの大径部の周長Lの1/2になるように設定
する。
天地寸法がa(=1/2L)の絵柄が転写されたブラン
ケット胴16,16aがL+bの周長だけ回転すること
により用紙8上に天地寸法が1/2Lの絵柄が印刷され
ると共に、周長が1/2Lの白紙部分ができる。その後
用紙8はブランケット胴16,16aの小径部に対向し
て回転するから、この間に圧胴17を逆回転して用紙8
をブランケット胴周長の(L−a)+bの周長だけ逆走
させる。その後再び圧胴17を正回転させて用紙8を走
行させる。
2Lの絵柄が絵柄と絵柄との間に空白ができることな
く、繰り返し重ね印刷される。このときの用紙8のブラ
ンケット胴16,16aの1回転当たりの走行量はブラ
ンケット胴16,16aの大径部の周長Lの1/2とな
る。従ってこのときの送出しローラ11と引出しローラ
12による用紙8の走行量を上記ブランケット胴16,
16aの大径部の周長Lの1/2に設定する。そして圧
胴17の間欠回転による用紙8の間欠的な走行は圧胴1
7の上流側と下流側に配置した用紙貯え装置22,22
aにて吸収される。
胴17に対して2個のブランケット胴16,16aを対
接した例を示したが、1個の圧胴17に対して1個のブ
ランケット胴を対接して1組の印刷ユニットを用いるよ
うにしてもよい。この場合、圧胴17は接触点間周長b
を考慮しないで正転、逆転の作用を行わせる。
ランケット胴16が1/2回転する毎に、他の1/2回
転分だけ停止させる。また(2)の場合には、ブランケ
ット胴16が1/2回転する毎に1/2Lの周長分だけ
逆回転させる。
がオフセット方式のもので説明したが、ブランケット胴
に替えて版胴にしてもよい。この場合の版胴にも大径部
と小径部とを設け、大径部に天地寸法が異なる刷版を取
付けるようにする。
用紙の正逆走行及び走行量の調整を行うための正逆走行
装置を、印刷ユニットに対して1個の回転体にて構成し
たことにより、この正逆走行装置のためのスペースを少
なくすることができる。そして、1個の正逆走行用回転
体の用紙走行方向の両側に印刷ユニットを対称状に配置
することにより、共通ブランケット胴によることなく、
各色ごとにブランケット胴を備えているので色まじりに
よる印刷不良を生じることなく多色印刷を行うことがで
きる。
行する用紙のノーテンション走行部を設け、正逆走行装
置による用紙の間欠走行をこのノーテンション走行部に
て吸収するようにしたことにより、用紙の間欠走行を吸
収するための装置を不要とすることができ、装置全体を
簡単にすることができる。
説明図である。
構成説明図である。
説明図である。
である。
3,13…印刷部、4,4a,14,14a…印刷ユニ
ット、5,5a,15,15a…版胴、6,6a,1
6,16a…ブランケット胴、7,7a,17…圧胴、
8…用紙、9,10,10a…ピン車、18…ニップロ
ーラ、19,20…ガイドローラ、21…ダンサロー
ラ、22,22a…用紙貯え装置。
Claims (4)
- 【請求項1】 速度調整可能でかつ一定速度で連続回転
する送出しローラと引出しローラの間に、この送出しロ
ーラと引出しローラにて走行される用紙を挟んで近接配
置される印刷胴と圧胴とからなり、かつ印刷胴の周面
に、用紙に接して印刷を行う大径部と、用紙との間に所
定の隙間を有する小径部とを周方向に設けてなる少なく
とも1組の印刷ユニットと、この印刷ユニットの印刷胴
と圧胴の間を通る用紙に接触して正回転と逆回転するこ
とにより、この用紙を正方向及び逆方向に走行可能で、
かつそれぞれの方向への走行量を任意に調整可能にした
正逆走行装置を配置してなるバリアブル輪転印刷機にお
いて、 正逆走行装置を上記用紙を巻掛け走行可能にした1個の
回転体にて構成したことを特徴とするバリアブル輪転印
刷機。 - 【請求項2】 正逆走行装置に、用紙に設けたマージナ
ル孔に係合して回転するピン車を用い、印刷ユニットと
送出しローラの間と、印刷ユニットと引出しローラの間
に、用紙のノーテンション走行部を設けたことを特徴と
する請求項1記載のバリアブル輪転印刷機。 - 【請求項3】 ピン車の用紙走行方向の両側に印刷ユニ
ットを対称状にして配置し、用紙走行方向上流側の印刷
ユニットの上流側と、用紙走行方向下流側の印刷ユニッ
トの下流側に用紙のノーテンション走行部を設けたこと
を特徴とする請求項2記載のバリアブル輪転印刷機。 - 【請求項4】 1個の圧胴に少なくとも1個の印刷胴を
近接配置した印刷ユニットの上記圧胴を、用紙の走行方
向に対して正転、逆転可能で、かつそれぞれの方向への
用紙の走行量を任意に設定可能にし、印刷ユニットと送
出しローラの間と、印刷ユニットと引出しローラのそれ
ぞれの間に、送出しローラと引出しローラによる用紙の
走行量に対する弛みと繁張を吸収する用紙貯え装置を配
置したことを特徴とする請求項1記載のバリアブル輪転
印刷機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11216265A JP2001038874A (ja) | 1999-07-30 | 1999-07-30 | バリアブル輪転印刷機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11216265A JP2001038874A (ja) | 1999-07-30 | 1999-07-30 | バリアブル輪転印刷機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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-
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