JP2001038692A - ロータリダイカッタ - Google Patents

ロータリダイカッタ

Info

Publication number
JP2001038692A
JP2001038692A JP11221898A JP22189899A JP2001038692A JP 2001038692 A JP2001038692 A JP 2001038692A JP 11221898 A JP11221898 A JP 11221898A JP 22189899 A JP22189899 A JP 22189899A JP 2001038692 A JP2001038692 A JP 2001038692A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chuck
chuck members
peripheral surface
fixing
die cutter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11221898A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Suzuki
謙一 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Seisakusho KK
Original Assignee
Kobe Seisakusho KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Seisakusho KK filed Critical Kobe Seisakusho KK
Priority to JP11221898A priority Critical patent/JP2001038692A/ja
Publication of JP2001038692A publication Critical patent/JP2001038692A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)
  • Making Paper Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベニヤダイを簡単かつ能率よくナイフシリン
ダから着脱でき、着脱に要する無駄時間を飛躍的に削減
できるロータリダイカッタを得るにある。 【解決手段】 ナイフGを表面に植えたベニヤダイF
を、多数個の固定ボルトIを用いてナイフシリンダDの
周面に固定し、同ナイフシリンダDの回転により前記ナ
イフGで素材ブランクXをカットするロータリダイカッ
タにおいて、前記固定ボルトIが挿入されるベニヤダイ
Fの固定孔1に対向する前記ナイフシリンダDの周面の
円筒形のケーシング3の内部に、前記固定孔1の延長上
に位置してかつ前記固定孔1の円周方向に分割された複
数のチャック部材5A,5B,5Cを設け、前記固定ボ
ルトIのねじ部iに対応したメネジ11をこれらのチャ
ック部材5A,5B,5Cの内周面に形成し、外部操作
により前記各チャック部材5A,5B,5Cを半径方向
に開閉させるロータリダイカッタ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はダンボール紙等の素
材ブランクの加工機械に関し、特に、素材ブランクを必
要な形状にカットするロータリダイカッタに関する。
【0002】
【背景技術】周知のように、段ボールや厚紙等の紙製包
装箱を製造するに際しては、素材ブランクをカットする
ナイフをベニヤダイの表面に配置し、同ベニヤダイをロ
ータリダイカッタのナイフシリンダの周面に固定して、
ナイフシリンダの回転運動により通過する素材ブランク
を必要な形状にカット後、包装箱として組み立てる。
【0003】図9及び図10は従来のロータリダイカッ
タを示し、同ロータリダイカッタの機体フレームAには
処理される素材ブランクXを一枚ずつ供給するブランク
フィーダB及びカットされた素材ブランクXを機外に排
出するエジェクトコンベアCが備えられ、ブランクフィ
ーダBから供給された素材ブランクXは矢印方向にそれ
ぞれ同期回転運動を行うナイフシリンダDとアンビルシ
リンダEの間に通され、ナイフシリンダDの周面に固定
されたベニヤダイFの表面に配列されるナイフGで必要
な形状にカットされる。
【0004】ところで、前述したベニヤダイFは図11
に示すようにナイフシリンダDの周面のねじ穴Hにねじ
込まれる固定ボルトIでナイフシリンダDに固定される
けれども、アンビルシリンダEの周面との間でダンボー
ル紙のカットを行うナイフGを支持する前記ベニヤダイ
Fのねじれ等によりベニヤダイFとナイフシリンダDと
の間に隙間があると、正確に素材ブランクXをカットで
きない場合やベニヤダイFに埋め込まれたナイフGが脱
落して素材ブランクXのカット状態の一部に欠損部が発
生するから、約60個程度の固定ボルトIを用いて、全
面に亙ってベニヤダイFをナイフシリンダDの周面に密
着させている。このナイフシリンダDに対するベニヤダ
イFの着脱はロータリダイカッタを停止させて、人手に
より多数の固定ボルトを1本づつ取付け・取外すことで
行われる。
【0005】固定ボルトIの着脱には、その補助手段と
してインパクトレンチ等が用いられるけれども、固定ボ
ルトの数が非常に多いため、それらの着脱に多大の時間
を要しているのが現状である。それでも同一仕様の製品
を多量に生産する場合はよいが、今日のように少量・多
品種の製品の生産を要求される場合は、その都度、ベニ
ヤダイFを頻繁に交換しなければならず、例えば段ボー
ル箱を生産するロータリダイカッタにあっては、1日に
10〜15回ほど、ベニヤダイFを交換することも普通
で、このような交換頻度の場合、ロータリダイカッタの
生産能力(回転数×就業時間)の約20〜30%しかそ
の能力を発揮できない。つまり、ベニヤダイFの交換の
迅速化、即ち固定ボルトIの迅速化がロータリダイカッ
タの生産能力の向上のキーポイントとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、以上
に述べたような従来のロータリダイカッタの問題に鑑
み、ベニヤダイを簡単かつ能率よくナイフシリンダから
着脱でき、着脱に要する無駄時間を飛躍的に削減できる
ロータリダイカッタを得るにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、ナイフを表面に植えたベニヤダイを、多
数個の固定ボルトを用いてナイフシリンダの周面に固定
し、同ナイフシリンダの回転により前記ナイフで素材ブ
ランクをカットするロータリダイカッタにおいて、前記
固定ボルトが挿入されるベニヤダイの固定孔に対向する
前記ナイフシリンダの周面の円筒形のケーシングの内部
に、前記固定孔の延長上に位置してかつ前記固定孔の円
周方向に分割された複数のチャック部材を設け、前記固
定ボルトのねじ部に対応したメネジをこれらのチャック
部材の内周面に形成し、外部操作により前記各チャック
部材を半径方向に開閉させるロータリダイカッタを提案
するものである。
【0008】後述する本発明の好ましい実施例の説明に
おいては、1)前記各チャック部材は付勢手段により前記
固定孔とは反対方向に常時付勢され、前記固定孔を通っ
て前記チャック部材間にねじ込まれた固定ボルトは前記
付勢手段の力により前記ナイフシリンダの内部へ向かっ
て牽引される構造、2)前記各チャック部材は拡張手段に
より放射方向に付勢されると共に流体圧力により操作さ
れる作動ピストンで前記固定孔に向かって強制的に移動
でき、各チャック部材の外周面と前記ケーシングの内周
面との間には前記付勢手段によるチャック部材の復帰時
に拡張手段に抗して各チャック部材を求心方向に強制的
に移動させるカム手段が設けられた構造、3)前記ケーシ
ングと前記各チャック部材との間には、チャック部材の
開閉に伴って、前記ケーシングを中心として僅かに回動
させる強制回動手段が設けられ、この強制回動手段によ
り前記固定ボルトのねじ山に対するチャック部材のねじ
山の干渉が解消される構造、4)前記強制回動手段は、前
記ケーシングの内周面及び前記各チャック部材の外周面
に何れか一方に形成された”く”の字状案内溝と、前記
ケーシングの内周面及び前記各チャック部材の外周面の
他方から突起される従動ピンとを備え、これらの従動ピ
ンは対応”く”の字状案内溝に沿って摺動自在に位置さ
れる構造が説明される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図1から図7について本発
明の実施例の詳細を説明する。図1から図4は本発明の
第1実施例によるロータリダイカッタのベニヤダイ取付
部を示し、特に図1及び図2は固定ボルト取付け前の状
態を表している。
【0010】ナイフシリンダDの周面には、固定孔1に
挿入される固定ボルトIによって、ナイフGを有するベ
ニヤダイFが固定されるけれども、この周面には前記固
定孔1と同心的な取付孔2が固定孔1の延長上に形成さ
れ、この取付孔2の内部に円筒形のケーシング3が固定
される。即ち、一端にフランジ3aをもつ前記ケーシン
グ3は外周ねじ3bにより取付孔2の内部に固定される
が、その内部には円周方向に等配された扇形断面の3個
のチャックガイド4A,4B,4Cが取付孔2の長さ方
向に移動可能に組み込まれる。また、前記チャックガイ
ド4A,4B,4Cの相互間には、これらのチャックガ
イド4A,4B,4Cの側面により半径方向に案内され
る3個のチャック部材5A,5B,5Cが位置される。
【0011】前記チャックガイド4A,4B,4C及び
チャック部材5A,5B,5Cの中間部内周面にはこれ
らのチャック部材5A,5B,5Cに対して放射方向
(半径方向外方)への移動習性を与えるスプリングリン
グ6を弾力的に位置できる環状溝7が形成され、このス
プリングリング6の力により各チャック部材5A,5
B,5Cは取付孔2の半径方向外方へ向かって付勢され
る。そして、前記ケーシング3の円筒内面にはケーシン
グ3の長さ方向に隣り合った一対の内周溝8A,8Bが
形成され、これらの内周溝8A,8B中には、前記各チ
ャック部材5A,5B,5Cの外周面から突起させた従
動突起5a,5bが受け入れられる。これらの内周溝8
A,8Bの内端面はテーパ状に傾斜されて傾斜カム(カ
ム手段)9A,9Bとされ、これらの傾斜カム9A,9
Bに対しては、後述のようにチャックガイド4A,4
B,4C及びチャック部材5A,5B,5Cが図1の下
方へ移動される時、各従動突起5a,5bの端面に形成
された従動面10が従動され、前記スプリングリング6
の力に抗して各チャック部材5A,5B,5Cが取付孔
2の求心方向(半径方向内方)へ強制移動される。
【0012】一方、前記各チャック部材5A,5B,5
Cの内周面には固定ボルトIのねじ部iのオネジに対応
した部分メネジ11が形成される。これらの部分メネジ
11は、各チャック部材5A,5B,5Cが図3に示す
半径方向内方位置にある時に、ねじ部iのオネジに一致
できる状態に形成される。前記固定孔1とは反対側の前
記チャックガイド4A,4B,4C及びチャック部材5
A,5B,5Cの基端部内面には、前記ケーシング3外
に従動端部12aを突出させた作動部材12のディスク
12bを位置できる係合溝13が形成されるから、同係
合溝13とディスク12bの係合により、取付孔2の長
さ方向への作動部材12の移動にチャックガイド4A,
4B,4C及びチャック部材5A,5B,5Cが追従で
きる。
【0013】前述したチャック部材5A,5B,5Cの
強制的な作動のため、図示実施例では、空気圧により操
作される作動機構が組み込まれる。即ち、前記ケーシン
グ3の内端部外周面には接手ねじ3cが形成され、この
接手ねじ3cには端部ポート14をナイフシリンダDの
内部の流体通路15に連絡された作動シリンダ16の口
部ねじ16aが接手される。そして、同作動シリンダ1
6の内部には前記作動部材12の従動端部12aを案内
するライナリング17が組み込まれ、同従動端部12a
と前記ケーシング3の端壁との間には圧縮ばねで構成す
るコイルスプリング18(付勢手段)が介装され、この
コイルスプリング18の力でチャックガイド4A,4
B,4C及びチャック部材5A,5B,5Cに対しては
図1の下方に向かう移動習性が与えられる。
【0014】前記作動シリンダ16の内部には流体通路
15の空気圧を受ける作動ピストン19が図1の上下方
向に移動可能に組み込まれ、この作動ピストン19のピ
ストンロッド19aの先端は前記ライナリング17の中
心孔20を貫通して前記作動部材12の従動端部12a
に臨ませてある。
【0015】第1実施例によるロータリダイカッタのベ
ニヤダイ取付部は、以上のような構造であるから、極め
て迅速にベニヤダイFをナイフシリンダDに着脱でき
る。まず、ナイフシリンダDにベニヤダイFを固定する
場合、ベニヤダイFの固定孔1をケーシング3に合わせ
た状態とし、流体通路15に空気圧を供給すれば、固定
孔1及びケーシング3の内部に手で簡単に固定ボルトI
を差し込むことができる。流体通路15に対する空気圧
の送与により、作動ピストン19が図1に示すように上
昇するから、同作動ピストン19のピストンロッドによ
りコイルスプリング18の力に抗して作動部材12が強
制的に固定孔1に向かって上昇される。
【0016】この作動部材12の上昇に伴って、作動部
材12のディスク12bに係合しているチャックガイド
4A,4B,4C及びチャック部材5A,5B,5Cが
共に上昇するが、ケーシング3の内周面の環状溝7に各
チャック部材5A,5B,5Cの従動突起5a,5bが
一致すると、各チャック部材5A,5B,5Cに対する
スプリングリング6の付勢によって従動突起5a,5b
が対応する環状溝7中に落ち込み、各チャック部材5
A,5B,5Cが取付孔2の半径方向外方へ移動して、
チャック部材5A,5B,5Cの相互間に固定ボルトI
のねじ部iの外径よりも大きな円筒形の空間が生じる。
したがって、作業員は固定ボルトIを手で持って固定孔
1に差し込むだけで、何等の抵抗もなく、完全に固定ボ
ルトIを固定孔1に挿入できる。
【0017】このような固定孔1に対する特定箇所の多
数の固定ボルトIの挿入作業を繰り返した後、流体通路
15を大気に解放すると、コイルスプリング18の力に
より作動部材12が下降し、同作動部材12の下降運動
にチャックガイド4A,4B,4C及びチャック部材5
A,5B,5Cが追従する。つまり、前述した図1の状
態からチャック部材5A,5B,5Cが下降しようとす
ると、各環状溝7の傾斜カム9A,9Bにチャック部材
5A,5B,5Cの従動突起5a,5bの従動面10が
係合し、各チャック部材5A,5B,5Cは半径方向内
方へ移動され、各チャック部材5A,5B,5Cのメネ
ジ11が固定ボルトIのねじ部iに噛合し、引き続くチ
ャックガイド4A,4B,4C及びチャック部材5A,
5B,5Cの下降運動に固定ボルトIが随伴され、固定
ボルトIを介してベニヤダイFの表面がナイフシリンダ
Dの周面に密着される。なお、固定ボルトIのねじ部i
に対するチャック部材5A,5B,5Cのメネジ11の
噛合の場合、固定ボルトIのねじ部iのねじ山とチャッ
ク部材5A,5B,5Cのメネジ11のねじ山が当た
り、チャック部材5A,5B,5Cが固定ボルトIに噛
合しない場合があるかのように理解されるけれども、同
ねじ部iに対するチャック部材5A,5B,5Cの僅か
な相対移動により、このような事態は直ちに解消される
ので、全部のチャック部材5A,5B,5Cを固定ボル
トIのねじ部iに噛合させることができる。
【0018】また、ナイフシリンダDからベニヤダイF
を取り外す場合にあっては、流体通路15の空気圧を作
用させると、チャックガイド4A,4B,4C及びチャ
ック部材5A,5B,5Cは図1の状態に戻るから、ナ
イフシリンダDを回転させて、固定孔1を下向きにすれ
ば、自然に固定ボルトIが固定孔1から落下するので、
何等の工具を用いずに、ナイフシリンダDから迅速にベ
ニヤダイFを外すことができる。
【0019】図5から図8は本発明の第2実施例による
ベニヤダイ取付部を示し、このベニヤダイ取付部におい
ても、固定孔31に挿入される固定ボルトIによって、
ナイフシリンダDの周面に、ナイフGを有するベニヤダ
イFが固定される。即ち、ナイフシリンダDの周面には
前記固定孔31と同心的な多数の取付孔32が形成さ
れ、この取付孔32の内部に円筒形のケーシング33が
固定してある。このケーシング33は、第1実施例の場
合と同様に、外周ねじ33bにより取付孔32の内部に
それぞれ固定されるが、このケーシング33は一対のロ
ックボルト51A,51BでナイフシリンダDに緊締さ
れる押え板52により取付孔32からの不用意な抜け出
しが阻止される。なお、この押え板52の中心部に対し
ては、前記固定孔31及び取付孔32に一致する貫通孔
53が形成してあるので、固定ボルトIは同固定孔31
及び貫通孔53を通って取付孔32に挿入できる。ま
た、前記ケーシング33の内部には、円周方向に隣り合
うように3個に等分割された扇形断面のチャック部材3
5A,35B,35Cが位置される。
【0020】これらのチャック部材35A,35B,3
5Cの中間部内周面にはこれらのチャック部材35A,
35B,35Cに対して放射方向(半径方向外方)への
移動習性を与えるスプリングリング36A,36Bを弾
力的にそれぞれ位置できる一対の環状溝37A,37B
が形成され、このスプリングリング36A,36Bの力
により各チャック部材35A,35B,35Cは取付孔
32の半径方向外方へ向かって付勢される。そして、前
記ケーシング33の円筒内面にはケーシング33の長さ
方向に隣り合った一対の内周溝38A,38Bが形成さ
れ、これらの内周溝38A,38B中には、前記各チャ
ック部材35A,35B,35Cの外周面からそれぞれ
突起させた従動突起35a,35bが受け入れられる。
第1実施例の場合と同様に、これらの内周溝38A,3
8Bの内端面はテーパ状に傾斜されて傾斜カム(カム手
段)39A,39Bとされ、これらの傾斜カム39A,
39Bに対しては、チャック部材35A,35B,35
Cが図5の下方へ移動される時、各従動突起35a,3
5bの従動面40が従動され、前記スプリングリング3
6A,36Bの力に抗して各チャック部材35A,35
B,35Cが取付孔32の求心方向(半径方向内方)へ
強制的に移動される。
【0021】一方、前記各チャック部材35A,35
B,35Cの内周面には固定ボルトIのねじ部iのオネ
ジに対応した部分メネジ41が形成される。これらの部
分メネジ41は、各チャック部材35A,35B,35
Cが図3に示す半径方向内方位置にある時に、ねじ部i
のオネジに一致できる。前記固定孔31とは反対側のチ
ャック部材35A,35B,35Cの基端部内面には、
前記ケーシング33外に従動端部42aを突出させた作
動部材42のディスク42bを位置できる係合溝43が
形成される。したがって、同係合溝43とディスク42
bの係合により、取付孔32の長さ方向への作動部材4
2の移動にチャック部材35A,35B,35Cが追従
する。
【0022】また、前記ケーシング33の内端部外周面
には接手ねじ33cが形成され、この接手ねじ33cに
は作動シリンダ46の口部ねじ46aが接手され、同作
動シリンダ46の端部ポート44はナイフシリンダDの
内部の流体通路45に連絡される。この作動部材42の
従動端部42aと前記ケーシング33の端壁との間には
同従動端部42aに嵌められた多数の皿ばねで構成する
皿ばねスプリング48(付勢手段)が介装され、この皿
ばねスプリング48の力でチャック部材35A,35
B,35Cに対して、図5の下方に向かう移動習性が与
えられる。前記作動シリンダ46の内部には流体通路4
5の空気圧を受ける作動ピストン49が図5の上下方向
に移動可能に組み込まれ、この作動ピストン49は前記
作動部材42の従動端部42aに臨ませてある。
【0023】3個の前記チャック部材35A,35B,
35Cの外周面と前記ケーシング33の周壁との間に
は、これらのチャック部材35A,35B,35Cの開
閉動作に伴って各チャック部材35A,35B,35C
を取付孔32を中心として僅かに円周方向に回動させる
強制回動手段が設けられる。第2実施例の場合、この強
制回動手段は各チャック部材35A,35B,35Cの
外周面に植えた放射方向の従動ピン54A,54B,5
4Cと、これらの各従動ピン54A,54B,54Cの
先端を受け入れるケーシング33の周壁33dの”く”
の字状案内溝55A,55B,55Cとから構成してあ
る。
【0024】即ち、図7に示すように、これらの”く”
の字状案内溝55A,55B,55Cはケーシング33
の上端面から切り込まれた上下方向の軸方向部55a
と、これらの軸方向部55aの下端部に連続された傾斜
した傾斜部55bとからなる。したがって、皿ばねスプ
リング48の付勢でチャック部材35A,35B,35
Cが閉鎖される際、これらの各チャック部材35A,3
5B,35Cの従動ピン54A,54B,54Cは先
ず”く”の字状案内溝55A,55B,55Cの軸方向
部55aに沿って移動することになり、閉鎖工程の終期
で各従動ピン54A,54B,54Cが”く”の字状案
内溝55A,55B,55Cの傾斜部55bに移行する
ので、各チャック部材35A,35B,35Cは下降し
ながら円周方向に僅かに回動する。このため、固定ボル
トIのねじ山に何れかのチャック部材35A,35B,
35Cのねじ山が接触・干渉する位置にあったとして
も、各チャック部材35A,35B,35Cの僅かな回
動運動によりこれらの干渉状態が解消されることにな
る。
【0025】なお、第2実施例におけるケーシング33
の”く”の字状案内溝55A,55B,55C及び各チ
ャック部材35A,35B,35Cの従動ピン54A,
54B,54Cは、各チャック部材35A,35B,3
5Cの外周面に形成する”く”の字状案内溝及びケーシ
ング33の内周面に植える求心方向従動ピンであっても
よい。
【0026】第2実施例によるロータリダイカッタのベ
ニヤダイ取付部は、以上のような構造であるから、第1
実施例の場合と同様に、極めて迅速にベニヤダイFをナ
イフシリンダDに着脱できる。まず、ナイフシリンダD
にベニヤダイFを固定する場合、図5に矢印で示すよう
に、流体通路45に空気圧を供給すれば、作動ピストン
49が上昇し、同作動ピストン49により皿ばねスプリ
ングの力に抗して作動部材42が強制的に固定孔31に
向かって上昇される。
【0027】この作動部材42の上昇運動に伴って、作
動部材42に係合しているチャック部材35A,35
B,35Cが共に上昇するが、ケーシング33の内周面
の環状溝37A,37Bに各チャック部材35A,35
B,35Cの従動突起35a,35bが一致すると、各
チャック部材35A,35B,35Cに対するスプリン
グリング36A,36Bの付勢によって従動突起35
a,35bが対応する環状溝37A,37B中に落ち込
み、各チャック部材35A,35B,35Cが取付孔3
2の半径方向外方へ移動し、チャック部材35A,35
B,35Cの相互間に固定ボルトIのねじ部iの外径よ
りも大きな円筒形の空間が形成される。したがって、作
業員は固定ボルトIを手で持って固定孔31に差し込む
だけで、何等の抵抗もなく、完全に固定ボルトIを固定
孔31に挿入できる。
【0028】このような固定孔31に対する特定箇所の
多数の固定ボルトIの挿入作業を繰り返した後、流体通
路45を大気に解放すると、コイルスプリング48の力
により作動部材42が下降し、同作動部材42の下降運
動にチャック部材35A,35B,35Cが追従する。
つまり、前述した図5の状態からチャック部材35A,
35B,35Cが下降しようとすると、各環状溝7の傾
斜カム9A,9Bにチャック部材35A,35B,35
Cの従動突起35a,35bの従動面40が係合し、各
チャック部材35A,35B,35Cは半径方向内方へ
移動され、各チャック部材35A,35B,35Cのメ
ネジ41が固定ボルトIのねじ部iに噛合し、引き続く
チャックガイド4A,4B,4C及びチャック部材35
A,35B,35Cの下降運動に固定ボルトIが随伴さ
れ、固定ボルトIを介してベニヤダイFの表面がナイフ
シリンダDの周面に密着されることになる。なお、固定
ボルトIのねじ部iに対するチャック部材35A,35
B,35Cのメネジ41の噛合の場合、固定ボルトIの
ねじ部iのねじ山とチャック部材35A,35B,35
Cのメネジ41のねじ山が接触・干渉する際にあって
は、チャック部材35A,35B,35Cの上下方向の
移動とこの上下移動に伴った僅かの回動運動により同接
触・干渉が解消されるため、全部のチャック部材35
A,35B,35Cを固定ボルトIのねじ部iに噛合さ
せることができる。
【0029】また、ナイフシリンダDからベニヤダイF
を取り外す場合にあっては、流体通路45の空気圧を作
用させると、全てのチャック部材35A,35B,35
Cは図5の状態に戻るから、ナイフシリンダDを回転さ
せて、固定孔31を下向きにすれば、自然に固定ボルト
Iが固定孔31から落下するので、何等の工具を用いず
に、ナイフシリンダDから迅速にベニヤダイFを外すこ
とができる。
【0030】前述した本発明の各ベニヤダイ取付部の場
合、ベニヤダイFの表面が局部的にナイフシリンダDの
周面から浮き上がってしまうことがあるが、このような
事態が生じた場合には、インパクトレンチを用いて補助
的に一部の固定ボルトIを締め直してもよい。また、各
実施例の構造では、空気圧系統の故障や他の機構的な故
障により、チャック部材5A,5B,5Cまたは35
A,35B,35Cが図1または図5の状態に戻らなく
なっても、固定ボルトIの頭部にスクリュドライバを当
てれば、固定ボルトIを手作業で外すことができるた
め、一部の故障によりベニヤダイFの取り外しができな
くなってしまうのを回避できる。
【0031】なお、前述した第1及び第2実施例におい
ては、空気圧で作動される構造を例示したけれども、本
発明は、この空気圧作動機構に必ずしも限定されるもの
ではなく、例えば、電磁手段等の他の作動手段で作動部
材12,42を強制作動させてもよい。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、ベニヤダイをナイフシリンダの周面に固定す
る場合、ベニヤダイに形成する固定孔に固定ボルトを差
し込むだけで、迅速に多数個の固定ボルトでベニヤダイ
をナイフシリンダに固定できる。また、本発明において
は、ナイフシリンダからベニヤダイを外す場合、チャッ
ク部材の拘束から固定ボルトを一斉に自由にでき、固定
孔から固定ボルトを抜き取れるから、この抜き取り作業
も迅速かつ能率的になる。この結果、ロータリダイカッ
タの実質的な生産能力が飛躍的に向上する。また、請求
項4及び請求項5に記載された発明では、チャック部材
の外周面とケーシングの内周面の間に強制回動手段を設
けるので、固定ボルトのオネジのねじ山と各チャック部
材のメネジのねじ山の接触・干渉による不具合を解消で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるロータリダイカッタ
のベニヤダイ取付部の固定ボルト取付け前の断面図であ
る。
【図2】図1の2−2線に沿う拡大断面図である。
【図3】同ベニヤダイ取付部の固定ボルト取付け後の断
面図である。
【図4】図3の4−4線に沿う拡大断面図である。
【図5】本発明の第2実施例によるロータリダイカッタ
のベニヤダイ取付部の固定ボルト取付け前の断面図であ
る。
【図6】図5の6−6線に沿う断面図である。
【図7】同ベニヤダイ取付部に用いるケーシングの断面
図である。
【図8】同ベニヤダイ取付部の固定ボルト取付け後の断
面図である。
【図9】従来のロータリダイカッタの全体断面図であ
る。
【図10】図9の10−10線に沿う断面図である。
【図11】同ロータリダイカッタのベニヤダイ取付部の
拡大断面図である。
【符号の説明】
A 機体フレーム D ナイフシリンダ F ベニヤダイ G ナイフ I 固定ボルト i ねじ部 1,31 固定孔 2,32 取付孔 3,33 ケーシング 5A〜5C,35A〜35C チャック部材 6,36 スプリングリング 9A,9B,39A,39B 傾斜カム 10,40 従動面 11,41 メネジ 12,42 作動部材 13,43 係合溝 15,45 流体通路 18 コイルスプリング(付勢手段) 19,49 作動ピストン 48 皿ばねスプリング(付勢手段) 54A,54B,54C 従動ピン(強制回動手段) 55A,55B,55C ”く”の字状案内溝(強制回
動手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ナイフを表面に植えたベニヤダイを、多
    数個の固定ボルトを用いてナイフシリンダの周面に固定
    し、同ナイフシリンダの回転により前記ナイフで素材ブ
    ランクをカットするロータリダイカッタにおいて、前記
    固定ボルトが挿入されるベニヤダイの固定孔に対向する
    前記ナイフシリンダの周面の円筒形のケーシングの内部
    に、前記固定孔の延長上に位置してかつ前記固定孔の円
    周方向に分割された複数のチャック部材を設け、前記固
    定ボルトのねじ部に対応したメネジをこれらのチャック
    部材の内周面に形成し、外部操作により前記各チャック
    部材を半径方向に開閉させることを特徴とするロータリ
    ダイカッタ。
  2. 【請求項2】 前記各チャック部材は付勢手段により前
    記固定孔とは反対方向に常時付勢され、前記固定孔を通
    って前記チャック部材間にねじ込まれた固定ボルトは前
    記付勢手段の力により前記ナイフシリンダの内部へ向か
    って牽引されることを特徴とする請求項1記載のロータ
    リダイカッタ。
  3. 【請求項3】 前記各チャック部材は拡張手段により放
    射方向に付勢されると共に流体圧力により操作される作
    動ピストンで前記固定孔に向かって強制的に移動でき、
    各チャック部材の外周面と前記ケーシングの内周面との
    間には前記付勢手段によるチャック部材の復帰時に拡張
    手段に抗して各チャック部材を求心方向に強制的に移動
    させるカム手段が設けられたことを特徴とする請求項2
    記載のロータリダイカッタ。
  4. 【請求項4】 前記ケーシングと前記各チャック部材と
    の間には、チャック部材の開閉に伴って、前記ケーシン
    グを中心として僅かに回動させる強制回動手段が設けら
    れ、この強制回動手段により前記固定ボルトのねじ山に
    対するチャック部材のねじ山の干渉が解消されることを
    特徴とする請求項1から請求項3の何れかひとつに記載
    したロータリダイカッタ。
  5. 【請求項5】 前記強制回動手段は、前記ケーシングの
    内周面及び前記各チャック部材の外周面に何れか一方に
    形成された”く”の字状案内溝と、前記ケーシングの内
    周面及び前記各チャック部材の外周面の他方から突起さ
    れる従動ピンとを備え、これらの従動ピンは対応”く”
    の字状案内溝に沿って摺動自在に位置されることを特徴
    とする請求項4記載のロータリダイカッタ。
JP11221898A 1999-08-05 1999-08-05 ロータリダイカッタ Pending JP2001038692A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11221898A JP2001038692A (ja) 1999-08-05 1999-08-05 ロータリダイカッタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11221898A JP2001038692A (ja) 1999-08-05 1999-08-05 ロータリダイカッタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001038692A true JP2001038692A (ja) 2001-02-13

Family

ID=16773903

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11221898A Pending JP2001038692A (ja) 1999-08-05 1999-08-05 ロータリダイカッタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001038692A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011105128A1 (ja) * 2010-02-23 2011-09-01 三菱重工印刷紙工機械株式会社 ナイフシリンダ、ロータリダイカッタ、刃物取付台及びナイフシリンダの刃物取付台固定方法
WO2015133174A1 (ja) * 2014-03-06 2015-09-11 三菱重工印刷紙工機械株式会社 ナイフシリンダ、ロータリダイカッタ、刃物取付台の固定装置、刃物取付台の固定方法
EP4265383A1 (en) * 2022-04-22 2023-10-25 Macarbox, S.L.U. Clamping device and assembly for clamping a die board onto a die holding cylinder of a rotary die cutter

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011105128A1 (ja) * 2010-02-23 2011-09-01 三菱重工印刷紙工機械株式会社 ナイフシリンダ、ロータリダイカッタ、刃物取付台及びナイフシリンダの刃物取付台固定方法
JP2011173178A (ja) * 2010-02-23 2011-09-08 Mitsubishi Heavy Industries Printing & Packaging Machinery Ltd ナイフシリンダ、ロータリダイカッタ、刃物取付台及びナイフシリンダの刃物取付台固定方法
WO2015133174A1 (ja) * 2014-03-06 2015-09-11 三菱重工印刷紙工機械株式会社 ナイフシリンダ、ロータリダイカッタ、刃物取付台の固定装置、刃物取付台の固定方法
JP2015168027A (ja) * 2014-03-06 2015-09-28 三菱重工印刷紙工機械株式会社 ナイフシリンダ、ロータリダイカッタ、刃物取付台の固定装置、刃物取付台の固定方法
CN105980117A (zh) * 2014-03-06 2016-09-28 三菱重工印刷纸工机械有限公司 刀齿滚筒、旋转模切机、刀片安装架的固定装置及刀片安装架的固定方法
KR101798807B1 (ko) 2014-03-06 2017-11-16 미츠비시주코 인사츠시코키카이 가부시키가이샤 나이프 실린더, 로터리 다이 커터, 블레이드 장착대의 고정 장치, 블레이드 장착대의 고정 방법
US10406711B2 (en) 2014-03-06 2019-09-10 Mitsubishi Heavy Industries Machinery Systems, Ltd. Knife cylinder, rotary die cutter, fixation device for knife mounting base, and fixation method for knife mounting base
EP4265383A1 (en) * 2022-04-22 2023-10-25 Macarbox, S.L.U. Clamping device and assembly for clamping a die board onto a die holding cylinder of a rotary die cutter
WO2023203062A1 (en) * 2022-04-22 2023-10-26 Macarbox S.L.U Clamping device and assembly for clamping a die board onto a die holding cylinder of a rotary die cutter

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5236491B2 (ja) ナット、ナットの製作方法、およびこれに対応する工具
US5709018A (en) Seal manipulation tools
US5447397A (en) Apparatus for fixing an annular cutter to an arbor
US8739895B2 (en) Machine tool
US4858938A (en) Two piece collet with interlocking collet segments
RU2420371C2 (ru) Устройство для ограничения подачи режущего инструмента к обрабатываемой детали в процессе сверления
CA2206169C (en) A bit retention device for a bit and chuck assembly of a down-the-hole percussive drill
JP2007136670A (ja) 積層材料をダイ切断するための機械において回転切断ダイを固定するための装置
JP6025832B2 (ja) 工具交換可能装置を備えた電動スピンドル
CA2190621C (en) Apparatus and method for ejecting workpieces from forming machines
JP2001038692A (ja) ロータリダイカッタ
KR20080075230A (ko) 샤프트 부분과 구형 헤드로 구성되는 볼트 요소
KR100758884B1 (ko) 공작물을 절삭 및 디버링 가공하는 공구 및 방법
US5937726A (en) Method for cutting vertical incision in container cap
RU2605103C2 (ru) Стопорное направляющее кольцо для скважинного инструмента и способы его изготовления
JP2004195642A (ja) 螺旋状コイルインサートの動力装着工具
JP2003011089A (ja) タンクの孔明け装置
JP2004001078A (ja) ストリップ形状ブランクの断続的供給装置
JP2004230451A (ja) パンチプレス装置
US11092011B2 (en) Pneumatic motor for pneumatic tools
US5556241A (en) Quick stop device
JP4674012B2 (ja) チャック構造およびこのチャック構造を用いたリベッター
JP2567056Y2 (ja) 環状カッタの着脱装置
US4979293A (en) Manufacturing a push rod
JP2006055947A (ja) ロータリダイカッタ