JP2001038358A - 電解式脱リン装置 - Google Patents

電解式脱リン装置

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JP2001038358A
JP2001038358A JP11215919A JP21591999A JP2001038358A JP 2001038358 A JP2001038358 A JP 2001038358A JP 11215919 A JP11215919 A JP 11215919A JP 21591999 A JP21591999 A JP 21591999A JP 2001038358 A JP2001038358 A JP 2001038358A
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anode
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electrolytic
phosphorus component
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JP11215919A
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Toyoyuki Urabe
豊之 卜部
Masako Saimoto
雅子 才本
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リン成分を含有する水に陽極と陰極を浸漬
し、陽極と陰極の間に通電して電気分解することによっ
てリン成分を水に難溶化して析出させるようにした電解
式脱リン装置において、リン成分を除去する性能を長期
間に亘って維持することができる電解式脱リン装置を提
供する。 【解決手段】 上記リン成分を含有する水を上方から下
方に流す流路8を有し、上記流路8の上流側に底板3が
網目状の金属製のかご1に投入された小片4の集合体で
形成される陽極21と、流路8の下流側に上記金属製の
かご1の底板3に対向して配置された網目状の陰極22
を備え、且つ、上記陽極21と陰極22が、流路8の横
断面に亘って設置されている。陽極21が小片の集合体
で形成されるので、陽極21の表面積を非常に大きく
し、陽極21にかかる電流密度を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排水の浄化槽など
に用いられる電解式脱リン装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、環境問題の高まりから家庭用排水
を浄化することのできる技術の開発が行われている。上
記家庭用浄化槽の排水中のリン成分を除去する方法の一
つとして、電気分解法でリン成分を除去する方法(特開
昭60−44090号公報等参照)が知られている。こ
の電気分解法は、陽極にアルミニウムあるいは鉄を用
い、陰極にアルミニウム、鉄、あるいはステンレス等を
用い、陽極と陰極の間に電流を流すことによって排水の
電気分解を行い、陽極から析出したアルミニウムイオン
あるいは鉄イオンを排水中のリン酸イオンとして存在す
るリン成分と結合させ、水に難溶性のリン酸アルミニウ
ムあるいはリン酸鉄として析出させて、これらを沈澱さ
せることによって、リン成分を除去するようにしたもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、陽極や陰極は
通常、同じ面積の平板によって形成され、これを平行に
配置して使用しているが、アルミニウムあるいは鉄で形
成される陽極は、電気分解の進行に伴って電極材料であ
るアルミニウムあるいは鉄が溶出するために消耗され、
長期間に亘ってリン成分を除去する性能を低下させるこ
となく維持することが難しいものである。また、電気分
解の際に副反応によって生成された水酸化物が陽極の表
面に付着し、電気抵抗が増大してリン成分を除去する性
能が低下し、長期間に亘ってリン成分を除去する性能を
維持することが難しいものである。
【0004】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、リン成分を除去する性能
を長期間に亘って維持することができ、電気分解の効率
が良い電解式脱リン装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
リン成分を含有する水を上方から下方に流す流路を有
し、このリン成分を含有する水に陽極と陰極を浸漬し、
陽極と陰極の間に通電して電気分解することによってリ
ン成分を水に難溶化して析出させるようにした電解式脱
リン装置において、上記流路の上流側に底板が網目状の
金属製のかごに投入された小片の集合体で形成される陽
極と、流路の下流側に上記金属製のかごの底板に対向し
て配置された網目状の陰極を備え、且つ、上記陽極と陰
極が、流路の横断面に亘って設置されていることを特徴
とする。上記によって、陽極と陰極が、流路の横断面に
亘って設置されているので、流路内の水が電極と接触し
て流れ、電気分解に寄与するので、電気分解の効率が上
がる。また、電気分解の進行にともなって電極材料であ
る小片が溶出するために消耗されることになるが、小片
の集合体であるので、陽極の表面積を非常に大きくし、
陽極にかかる電流密度を低減することができるものであ
る。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記陰極は筒型であって、この陰極の側面
と、この筒形の陰極に内包される金属製のかごの側面間
に絶縁層を設けていることを特徴とする。上記によっ
て、一体化したかご体を設置することで、流路を横断面
に亘る電極を形成できる。また、水に難溶性のリン成分
を含んだ沈殿物が、網目状の底板を通過してリン成分を
除去することができるものである。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の発明において、上記小片は、形状がらせん型
又は折りたたみ型のいずれかであることを特徴とする。
上記によって、電極の空隙率を高めているため、リン成
分を含有する水が流通し易くなっているので、単位時間
あたり多量の水を処理することができる。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求
項3いずれか記載の発明において、上記流路内の水の流
れを逆流、又は、流路の下流側よりエア−レ−ションを
発生させて、上記アルミニウム又は鉄の小片に付着した
付着物を剥離する手段を備えることを特徴とする。上記
によって、電気分解の際に生成された水酸化物を陽極の
表面から剥ぎ取ることができるため、電気抵抗の増大を
抑制できる。
【0009】請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求
項4いずれか記載の発明において、上記小片を底板が網
目状の金属製のかごに定期的に投入する投入装置を具備
してなることを特徴とする。上記によって、陽極を構成
する小片は、電気分解の進行に伴い時間経過と共に減っ
ていくが、この減量分の補充ができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1(a)は、請求項1記載の発
明に対応する実施の形態の一例を示す概略図であり、
(b)は、図1(a)の要部を拡大した概略図である。
図1(a)に示す電解式脱リン装置の10は排水槽であ
って、給水管11からリン成分等を含んだ排水12が導
入され、排水槽10で電気分解の処理がされた排水12
は、ポンプ14によって排水管13から排出されてい
る。8は排水の流路であって、循環ポンプ9によってく
み上げた排水槽10内の排水は、上方から下方に流れる
ようにして排水槽10に戻っている。
【0011】図1(b)に示す如く、上記流路8には、
上面20が開口し、底板3が網目上の金属製のかご1
を、流路8内の排水12が、金属製のかご1の上面20
から底板3に流れるように配置してある。この金属製の
かご1は、イオン化傾向の低い白金、銀、銅などの金属
で形成してあり、この金属製のかご1は、直流電源15
のプラス側に電気的に接続されている。この金属製のか
ご1には、アルミニウム又は鉄の小片4が複数個が投入
してあり、このアルミニウム又は鉄の小片4は、かご1
を介して直流電源のプラス側に電気的に接続されるもの
であって、このアルミニウム又は鉄の小片4の集合体に
よって陽極21が形成されるようにしてある。また、上
記流路8には、上記金属製のかご1の底板3に対向して
網目状の陰極22が配置してある。上記陰極22は、ア
ルミニウムあるいは鉄あるいはステンレス等で形成して
あり、直流電源15のマイナス側に電気的に接続されて
いる。
【0012】上記陽極21と陰極22は、流路8の横断
面に亘って設置されている。陽極21と陰極22が、流
路8の横断面に亘って設置されているので、流路8内の
水は、電極21,22と接触して流れ、電気分解に寄与
するので、電気分解の効率が上がるものである。
【0013】図1(a)に示す電解式脱リン装置にあっ
ては、陽極21と陰極22の間に直流電流が通電される
と、電気分解によって陽極21からアルミニウムイオン
又は鉄イオンが排水12に溶出され、このアルミニウム
イオン又は鉄イオンは、排水12中のリン成分と反応す
る。リン成分は一般にリン酸イオンとして排水12に溶
解しているので、陽極21から溶出されたアルミニウム
イオン又は鉄イオンは、リン酸イオンと反応して水に難
溶性のリン酸アルミニウム又はリン酸鉄を生成する。こ
のような電気分解を行うことによって、排水12中のリ
ン成分は、水に難溶性のリン酸アルミニウム又はリン酸
鉄として析出するので、これを沈殿あるいはろ過するこ
とによって除去することができ、リン成分を除去した状
態で排水12を排水管13から排水することができるも
のである。
【0014】上記陽極21を構成する小片4の形状は、
らせん型又は折りたたみ型が好ましい。らせん型又は折
りたたみ型の形状としては、例えば、図2(a)、
(b)、(c)に示す形状が挙げられる。上記小片4
が、らせん型又は折りたたみ型の形状であると、小片4
で形成する陽極21の単位体積当りの空隙率が高まるの
で、流通のときの排水12は、圧力損失が小さくなる。
圧力損失が小さいということは、排水12が流通し易い
ということであり、単位時間当たりに流通する排水12
の量を増すことができる。
【0015】上記電解式脱リン装置にあっては、アルミ
ニウム又は鉄で形成される陽極は、電気分解の進行に伴
って、電極材料であるアルミニウム又は鉄が溶出するた
めに消耗されることになるが、上記のように、小片4の
集合体によって陽極21が形成してあるので、陰極22
よりも陽極21の表面積を非常に大きくすることができ
る。陽極21の表面積が大きいと、陽極21にかかる電
流密度を低減するので、陽極21からアルミニウム又は
鉄の溶出を抑制することができる。したがって、上記電
解式脱リン装置は、陽極21からアルミニウム又は鉄の
溶出を抑制するので、リン成分を除去する性能を長期間
に亘って維持することができる。
【0016】また、上記電気分解を行う際に、副反応物
により生成される水酸化物が陽極21の表面にスケール
として付着するが、陽極21は表面積が大きく形成され
るので、陽極1の単位面積当たりの付着量は少なくな
る。したがって、上記電解式脱リン装置は、陽極21の
水酸化物の付着による抵抗の増大を抑制するので、リン
成分を除去する性能を長期間に亘って維持することがで
きる。
【0017】なお、電解式脱リン装置は、図1(a)に
示す排水槽10内の排水12を循環する方式以外に、陽
極21と陰極22が、流路8の横断面に亘って設置され
ているものであればよく、例えば、給水管内に上記陽極
と陰極を配置する方式(図示せず)等が挙げられる。
【0018】また、陽極21及び陰極22の構成は、図
1(b)に示す形状に限定されるものではない。図3
(a)は、請求項2記載の発明に対応する実施の形態の
一例を示す要部を拡大した分解概略図、図3(b)は図
3(a)の組合せ概略図、図4はその断面概略図であ
る。本発明にあっては、上記流路8に、上記陰極22は
筒型であって、この陰極22の側面と、この筒形の陰極
22に内包される金属製のかご1の側面間に絶縁層7a
を設けているものが設置されている。本発明の陽極21
及び陰極22の構成は、底板3が網目状の円筒金属製の
内かご1aと、内かご1aの底板3とは間隔を有する位
置に網目状の底板2を設けた円筒金属製の外かご23
と、上記内かご1aと外かご23の側面間に第1の絶縁
層7a、並びに、外かご23の外側面に第2の絶縁層7
bからなり、開口した上部24より排水が流入する円筒
かご体25を備え、上記と同様に、内かご1aは、直流
電源15のプラス側に電気的に接続され、この内かご1
aに、アルミニウム又は鉄の小片4が複数個が投入され
ている。このアルミニウム又は鉄の小片4は、らせん型
又は折りたたみ型の形状である。また、外かご23は直
流電源15のマイナス側に電気的に接続されている。こ
れにより、アルミニウム又は鉄の小片4の集合体によっ
て陽極21が、外かご23の底板2によって陰極22が
形成されている。一体化した円筒かご体25を設置する
ことで、流路8を横断面に亘る電極21,22を形成で
きるものである。上記円筒かご体25を備えると、水に
難溶性のリン酸アルミニウムあるいはリン酸鉄となった
沈殿物が、網目状の底板3、2を通過して円筒かご体2
5の系外に除去されるので、リン成分を除去する性能を
長期間に亘って維持することができる。
【0019】図5は、請求項4記載の発明に対応する実
施の形態の一例を示す概略図である。図1(a)に示す
電解式脱リン装置と異なる点のみ説明する。上記電解式
脱リン装置は、上記網目状の陰極22の真下に、エアー
散布機6が配置してあり、空気ポンプ5を駆動するとエ
アー散布機6よりエアーが発生するものである。流路8
内の排水12の流れを停止させながら、上記ポンプ5を
定期的又は不定期に駆動させ、エアーレーションを発生
させる。このエアーレーションによって、投入したアル
ミニウム又は鉄の小片4は、浮上し、互いに衝突する。
この浮上と衝突によって、電気分解の際に生成された水
酸化物は、アルミニウム又は鉄の小片4の表面から剥ぎ
取られる。上記電解式脱リン装置は、水酸化物等の付着
物を剥ぎ取ることができるため、電気抵抗の増大を抑制
するので、リン成分を除去する性能を長期間に亘って維
持することができるものである。
【0020】また、電解式脱リン装置は、空気ポンプ5
の駆動に代わり、水中ポンプ(図示せず)等を駆動さ
せ、流路8内の排水12の流れを逆流させることで、ア
ルミニウム又は鉄の小片4を浮上させ、互いに衝突させ
てもよい。また、電解式脱リン装置は、流路8内の排水
12の逆流と、エアー散布機6からのエアー発生を併用
させることもできる。
【0021】図6は、請求項5記載の発明に対応する実
施の形態の一例を示す概略図である。図1(a)に示す
電解式脱リン装置と異なる点のみ説明する。陽極21を
構成するアルミニウム又は鉄の小片4を底板3が網目状
の金属製のかご1に定期的に投入する投入装置23を具
備するようにしたものである。すなわち、アルミニウム
又は鉄の小片4を多数個格納する格納庫18に投入路1
9を設けると共に、投入路19の先端を網目状の金属製
のかご1の開口する上面に配置してある。投入路19内
には投入路19の通路を開閉するシャッター16が設け
てあり、このシャッター16はタイマー17によって定
期的に作動するようにしてあるものである。
【0022】上記電解式脱リン装置は、投入路19の通
路はシャッター16で閉じられているが、タイマー17
に設定された時間ごとにシャッター16が作動し投入路
19の通路が開き、格納庫18内のアルミニウム又は鉄
の小片4が所定数個ずつ投入路19を通って網目状のか
ご1に投入されるようになっている。陽極21を構成す
るアルミニウム又は鉄の小片4は、電気分解の進行に伴
い時間経過と共に減っていくが、この減量分を定期的に
投入することによってアルミニウム又は鉄の小片4の補
充ができる。上記電解式脱リン装置は、アルミニウム又
は鉄の小片4の補充ができるので、リン成分を除去する
性能を長期間に亘って維持することができるものであ
る。
【0023】
【実施例】電解式脱リン装置を用いて、排水のリン濃度
を測定し、比較した。
【0024】(実施例1)電解式脱リン装置として図1
(a)に示す装置を用いた。陽極にサイズ20×20m
m、厚さ2mmのアルミニウムを真中で二つ折りにした
図2(b)に示す形状のものを100個用いた。このア
ルミニウムの小片を網目状のステンレスのかごに投入し
た。また、陰極にステンレスの網目状のものを用いた。
給水管11から総リン濃度が6ppmの排水を導入し、
電流は0.1Aの条件で定電流に制御した。電気分解開
始した後から6ヵ月間に亘り、リン濃度を測定した。上
記リン濃度は、1ヵ月毎に、排水管13から排出された
排水をサンプリングし、ICP発光分析法で総リン濃度
を測定した。結果は、表1に示すとおり、電気分解開始
直後は総リン濃度が1.21ppm、6ヵ月後は総リン
濃度が1.11ppmと、リン成分を除去する性能が長
期間に亘って維持されていることが、確認できた。
【0025】(実施例2)電解式脱リン装置として図5
に示す装置を用いた。ポンプを1時間毎に10分駆動し
エアーレーションを発生させた以外は実施例1と同様に
実施した。結果は、表1に示すとおり、電気分解開始直
後は総リン濃度が0.60ppm、6ヵ月後は総リン濃
度が0.44ppmと、リン成分を除去する性能が長期
間に亘って維持されていることが、確認できた。
【0026】(比較例1)電解式脱リン装置として図7
に示す装置を用いた。陽極にサイズ200×200m
m、厚さ2mmのアルミニウム平板を、陰極にサイズ2
00×200mm、厚さ2mmのステンレス平板を用い
た。電極以外は実施例1と同様に実施した。結果は、表
1に示すとおり、電気分解開始直後は総リン濃度が1.
19ppm、6ヵ月後は総リン濃度が5.55ppmで
あった。
【0027】
【表1】
【0028】測定の結果、実施例はいずれも排水中のリ
ン成分を80%除去していることが確認できた。特に、
エアーレーションを発生させた実施例2は、6ヵ月の長
期に亘り90%以上の排水中のリン成分を除去している
ことが確認できた。
【0029】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、陽極と陰極が、
流路の横断面に亘って設置されているので、流路内の水
が電極と接触して流れ、電気分解に寄与するので、電気
分解の効率が上がる。また、電気分解の進行にともなっ
て電極材料である小片が溶出するために消耗されること
になるが、小片の集合体であるので、陽極の表面積を非
常に大きくし、陽極にかかる電流密度を低減することが
できるので、リン成分を除去する性能を長期間に亘って
維持することができる。
【0030】さらに、請求項2記載の発明は、特に、一
体化したかご体を設置することで、流路を横断面に亘る
電極が形成できると共に、水に難溶性のリン酸アルミニ
ウムあるいはリン酸鉄となった沈殿物が、網目状の底板
を通過して系外に除去されるので、リン成分を除去する
性能を長期間に亘って維持することができる。
【0031】さらに、請求項3記載の発明は、特に、電
極の空隙率を高めているため、リン成分を含有する水が
流通し易くなっているので、単位時間あたり多量の水を
処理することができる。
【0032】さらに、請求項4記載の発明は、特に、電
気分解の際に生成された水酸化物を陽極の表面から剥ぎ
取ることができるため、電気抵抗の増大を抑制するの
で、リン成分を除去する性能がより向上し、長期間に亘
って性能を維持することができる。
【0033】さらに、請求項5記載の発明は、特に、ア
ルミニウム又は鉄の小片の補充ができるので、リン成分
を除去する性能がより向上し、長期間に亘って性能を維
持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施の形態の一例を示す概略
図であり、(b)はその要部を拡大した概略図である。
【図2】(a)、(b)、(c)はアルミニウム又は鉄
の小片の形状の一例を示す概略図である。
【図3】(a)は円筒かご体の一例を示す分解概略図で
あり、(b)はその組合せ概略図である。
【図4】図3の円筒かご体の断面概略図である。
【図5】本発明の他の実施の形態の一例を示す概略図で
ある。
【図6】本発明の他の実施の形態の一例を示す概略図で
ある。
【図7】比較例1の装置の概略図である。
【符号の説明】
1 金属製のかご 3 底板 4 小片 8 流路 9 循環ポンプ 10 排水槽 12 排水 15 直流電源 21 陽極 22 陰極
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月4日(1999.10.
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
フロントページの続き Fターム(参考) 4D061 DA08 DC08 EA02 EB01 EB04 EB14 EB18 EB19 EB27 EB28 EB30 EB34 EB35 FA03 FA04 FA13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リン成分を含有する水を上方から下方に
    流す流路を有し、このリン成分を含有する水に陽極と陰
    極を浸漬し、陽極と陰極の間に通電して電気分解するこ
    とによってリン成分を水に難溶化して析出させるように
    した電解式脱リン装置において、上記流路の上流側に底
    板が網目状の金属製のかごに投入された小片の集合体で
    形成される陽極と、流路の下流側に上記金属製のかごの
    底板に対向して配置された網目状の陰極を備え、且つ、
    上記陽極と陰極が、流路の横断面に亘って設置されてい
    ることを特徴とする電解式脱リン装置。
  2. 【請求項2】 上記陰極は筒型であって、この陰極の側
    面と、この筒形の陰極に内包される金属製のかごの側面
    間に絶縁層を設けていることを特徴とする請求項1記載
    の電解式脱リン装置。
  3. 【請求項3】 上記小片は、形状がらせん型又は折りた
    たみ型のいずれかであることを特徴とする請求項1又は
    請求項2記載の電解式脱リン装置。
  4. 【請求項4】 上記流路内の水の流れを逆流、又は、流
    路の下流側よりエア−レ−ションを発生させて、上記小
    片に付着した付着物を剥離する手段を備えることを特徴
    とする請求項1乃至請求項3いずれか記載の電解式脱リ
    ン装置。
  5. 【請求項5】 上記小片を、底板が網目状の金属製のか
    ごに定期的に投入する投入装置を具備してなることを特
    徴とする請求項1乃至請求項4いずれか記載の電解式脱
    リン装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019529090A (ja) * 2016-09-09 2019-10-17 ホガナス アクチボラグ (パブル) 電気凝固のための装置およびプロセス

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019529090A (ja) * 2016-09-09 2019-10-17 ホガナス アクチボラグ (パブル) 電気凝固のための装置およびプロセス

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