JP2001038074A - シートの吊り込み方法及び装置 - Google Patents
シートの吊り込み方法及び装置Info
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- JP2001038074A JP2001038074A JP11220199A JP22019999A JP2001038074A JP 2001038074 A JP2001038074 A JP 2001038074A JP 11220199 A JP11220199 A JP 11220199A JP 22019999 A JP22019999 A JP 22019999A JP 2001038074 A JP2001038074 A JP 2001038074A
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- tucker
- needle
- tucker needle
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 パッドに表皮を吊り込むシート吊り込み作業
の簡易化・自動化を可能とし、また、深吊りにも対応可
能とする。 【解決手段】 パッド1に表皮2を吊り込むシートの吊
り込み方法であって、二股状のタッカー針4を用い、こ
のタッカー針4の二股部をパッド1に貫通させるととも
に、タッカー針4の二股部間に表皮2の吊り込み部23
を位置させた状態で、タッカー針4の二股部の少なくと
も一方を曲げ変形させることによって、パッド1に対し
表皮2の吊り込み部23をタッカー針4を介して吊り込
み固定する。具体的には、タッカー針4の二股部間に表
皮2の吊り込み部23を位置させてから、パッド1に対
し表面側からタッカー針4を打ち込んで、タッカー針4
の二股部をパッド1に貫通させると同時に、パッド1の
裏面側に配置した受け部材(86)によりタッカー針4
の二股部の一方を曲げ変形させる。
の簡易化・自動化を可能とし、また、深吊りにも対応可
能とする。 【解決手段】 パッド1に表皮2を吊り込むシートの吊
り込み方法であって、二股状のタッカー針4を用い、こ
のタッカー針4の二股部をパッド1に貫通させるととも
に、タッカー針4の二股部間に表皮2の吊り込み部23
を位置させた状態で、タッカー針4の二股部の少なくと
も一方を曲げ変形させることによって、パッド1に対し
表皮2の吊り込み部23をタッカー針4を介して吊り込
み固定する。具体的には、タッカー針4の二股部間に表
皮2の吊り込み部23を位置させてから、パッド1に対
し表面側からタッカー針4を打ち込んで、タッカー針4
の二股部をパッド1に貫通させると同時に、パッド1の
裏面側に配置した受け部材(86)によりタッカー針4
の二股部の一方を曲げ変形させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パッドに表皮を吊
り込むシートの吊り込み方法と、その方法を自動化した
装置に関するものである。
り込むシートの吊り込み方法と、その方法を自動化した
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両のシートは、パッドに表皮を吊り込
んだ構造となっており、従来一般には、表皮であるトリ
ムカバーをCリングでパッド内のインサートワイヤに引
っかけることで吊り込むようにしていた(特開平8−1
96756号公報参照)。図12は従来のCリングによ
る吊り込みの仕方を示す要部破断の斜視図で、図示のよ
うに、ホグリンガー101の先端に保持したCリング1
02により、トリムカバー103に設けられた吊り込み
部104を、パッド105の溝部106の下方に埋設さ
れたインサートワイヤ107に固定して吊り込むように
していた。
んだ構造となっており、従来一般には、表皮であるトリ
ムカバーをCリングでパッド内のインサートワイヤに引
っかけることで吊り込むようにしていた(特開平8−1
96756号公報参照)。図12は従来のCリングによ
る吊り込みの仕方を示す要部破断の斜視図で、図示のよ
うに、ホグリンガー101の先端に保持したCリング1
02により、トリムカバー103に設けられた吊り込み
部104を、パッド105の溝部106の下方に埋設さ
れたインサートワイヤ107に固定して吊り込むように
していた。
【0003】また、面状ファスナを用いた吊り込み方法
も特開平10−272268号公報により公知となって
おり、即ち、トリムカバーを面状ファスナでパッドの溝
内に接合する方法である。
も特開平10−272268号公報により公知となって
おり、即ち、トリムカバーを面状ファスナでパッドの溝
内に接合する方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のシート
吊り込み方法は、作業員の手作業によるものであった。
そして、Cリング102を用いたシート吊り込みの際、
例えば、パッド105の溝106の幅を狭くした場合、
ホグリンガー101の先端によるパッド105の噛み込
みが発生する問題があった。即ち、溝106の幅が狭い
と、ホグリンガー101の先端で、図13に示すよう
に、パッド105の溝106の横を引っかけて破損させ
てしまう問題がある。また、面状ファスナを用いたシー
ト吊り込みの場合、パッドの溝幅が現状最小でも13m
m程度であり、吊り込みパターン幅が広く、また、高テ
ンションの吊り込み(深吊り)には対応し難いという問
題があった。
吊り込み方法は、作業員の手作業によるものであった。
そして、Cリング102を用いたシート吊り込みの際、
例えば、パッド105の溝106の幅を狭くした場合、
ホグリンガー101の先端によるパッド105の噛み込
みが発生する問題があった。即ち、溝106の幅が狭い
と、ホグリンガー101の先端で、図13に示すよう
に、パッド105の溝106の横を引っかけて破損させ
てしまう問題がある。また、面状ファスナを用いたシー
ト吊り込みの場合、パッドの溝幅が現状最小でも13m
m程度であり、吊り込みパターン幅が広く、また、高テ
ンションの吊り込み(深吊り)には対応し難いという問
題があった。
【0005】そこで、本発明の目的は、パッドに表皮を
吊り込むシート吊り込み作業の簡易化・自動化を可能と
し、また、深吊りにも対応可能とするシートの吊り込み
方法及び装置を提供することにある。
吊り込むシート吊り込み作業の簡易化・自動化を可能と
し、また、深吊りにも対応可能とするシートの吊り込み
方法及び装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項1記載の発明は、パッドに表皮を吊り込むシート
の吊り込み方法であって、例えば、図1に示すように、
二股状のタッカー針4を用い、このタッカー針4の二股
部をパッド1に貫通させるとともに、タッカー針4の二
股部間に表皮2の吊り込み部23を位置させた状態で、
タッカー針4の二股部の少なくとも一方を曲げ変形させ
ることによって、パッド1に対し表皮2の吊り込み部2
3をタッカー針4を介して吊り込み固定すること、を特
徴としている。
請求項1記載の発明は、パッドに表皮を吊り込むシート
の吊り込み方法であって、例えば、図1に示すように、
二股状のタッカー針4を用い、このタッカー針4の二股
部をパッド1に貫通させるとともに、タッカー針4の二
股部間に表皮2の吊り込み部23を位置させた状態で、
タッカー針4の二股部の少なくとも一方を曲げ変形させ
ることによって、パッド1に対し表皮2の吊り込み部2
3をタッカー針4を介して吊り込み固定すること、を特
徴としている。
【0007】以上のように、請求項1記載の発明によれ
ば、二股部をパッドに貫通させるとともに、二股部間に
表皮の吊り込み部を位置させた状態で、二股部の少なく
とも一方を曲げ変形させることによって、パッドに対し
表皮の吊り込み部をタッカー針を介して吊り込み固定す
るので、パッドに表皮を吊り込むシート吊り込み作業
を、手作業によらず、タッカーにより簡易化でき、従っ
て、シート吊り込み作業の自動化が可能となり、また、
タッカーにより幅狭溝等での深吊りも対応可能となる。
ば、二股部をパッドに貫通させるとともに、二股部間に
表皮の吊り込み部を位置させた状態で、二股部の少なく
とも一方を曲げ変形させることによって、パッドに対し
表皮の吊り込み部をタッカー針を介して吊り込み固定す
るので、パッドに表皮を吊り込むシート吊り込み作業
を、手作業によらず、タッカーにより簡易化でき、従っ
て、シート吊り込み作業の自動化が可能となり、また、
タッカーにより幅狭溝等での深吊りも対応可能となる。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載のシ
ートの吊り込み方法であって、例えば、図1に示すよう
に、タッカー針4の二股部間に表皮2の吊り込み部23
を位置させてから、パッド1に対し表面側からタッカー
針4を打ち込んで、タッカー針4の二股部をパッド1に
貫通させると同時に、パッド1の裏面側に配置した受け
部材(86)によりタッカー針4を曲げ変形させるこ
と、を特徴としている。
ートの吊り込み方法であって、例えば、図1に示すよう
に、タッカー針4の二股部間に表皮2の吊り込み部23
を位置させてから、パッド1に対し表面側からタッカー
針4を打ち込んで、タッカー針4の二股部をパッド1に
貫通させると同時に、パッド1の裏面側に配置した受け
部材(86)によりタッカー針4を曲げ変形させるこ
と、を特徴としている。
【0009】このように、請求項2記載の発明によれ
ば、請求項1記載のタッカー針の二股部間に表皮の吊り
込み部を位置させてから、パッドに対し表面側からタッ
カー針を打ち込んで、その二股部をパッドに貫通させる
と同時に、パッド裏面側に配置の受け部材によりタッカ
ー針を曲げ変形させることで、表皮の吊り込み部を挟ん
だタッカー針をパッド裏面側に止められる。
ば、請求項1記載のタッカー針の二股部間に表皮の吊り
込み部を位置させてから、パッドに対し表面側からタッ
カー針を打ち込んで、その二股部をパッドに貫通させる
と同時に、パッド裏面側に配置の受け部材によりタッカ
ー針を曲げ変形させることで、表皮の吊り込み部を挟ん
だタッカー針をパッド裏面側に止められる。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1記載のシ
ートの吊り込み方法であって、例えば、図3に示すよう
に、パッド1に対し裏面側からタッカー針4を打ち込ん
で、タッカー針4の二股部をパッド1に貫通させてか
ら、タッカー針4の二股部間に表皮2の吊り込み部23
を位置させると同時に、パッド1の表面側に配置した受
け部材(86)によりタッカー針4を曲げ変形させるこ
と、を特徴としている。
ートの吊り込み方法であって、例えば、図3に示すよう
に、パッド1に対し裏面側からタッカー針4を打ち込ん
で、タッカー針4の二股部をパッド1に貫通させてか
ら、タッカー針4の二股部間に表皮2の吊り込み部23
を位置させると同時に、パッド1の表面側に配置した受
け部材(86)によりタッカー針4を曲げ変形させるこ
と、を特徴としている。
【0011】このように、請求項3記載の発明によれ
ば、パッドに対し裏面側から、請求項1記載のタッカー
針を打ち込んで、その二股部をパッドに貫通させてか
ら、二股部間に表皮の吊り込み部を位置させると同時
に、パッド表面側に配置の受け部材によりタッカー針を
曲げ変形させることで、パッド裏面側から打ち込んだタ
ッカー針を表皮の吊り込み部に止められる。
ば、パッドに対し裏面側から、請求項1記載のタッカー
針を打ち込んで、その二股部をパッドに貫通させてか
ら、二股部間に表皮の吊り込み部を位置させると同時
に、パッド表面側に配置の受け部材によりタッカー針を
曲げ変形させることで、パッド裏面側から打ち込んだタ
ッカー針を表皮の吊り込み部に止められる。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1または2
記載のシートの吊り込み方法であって、例えば、図4に
示すように、タッカー針5を、パッド1の裏面側の覆い
部材3、パッド1内のインナーワイヤ(6)またはパッ
ド1の裏面側への配置部材(7)に止めること、を特徴
としている。
記載のシートの吊り込み方法であって、例えば、図4に
示すように、タッカー針5を、パッド1の裏面側の覆い
部材3、パッド1内のインナーワイヤ(6)またはパッ
ド1の裏面側への配置部材(7)に止めること、を特徴
としている。
【0013】このように、請求項4記載の発明によれ
ば、請求項1または2記載のタッカー針を、パッドの裏
面側の覆い部材、パッド内のインナーワイヤまたはパッ
ドの裏面側への配置部材に止めることで、表皮の吊り込
み部を挟んだタッカー針をパッド裏面側に止められる。
ば、請求項1または2記載のタッカー針を、パッドの裏
面側の覆い部材、パッド内のインナーワイヤまたはパッ
ドの裏面側への配置部材に止めることで、表皮の吊り込
み部を挟んだタッカー針をパッド裏面側に止められる。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項1から4の
何れか記載のシートの吊り込み方法であって、例えば、
図9に示すように、タッカー針は、二股部の長さが長短
異なるもの(4)またはほぼ同長のもの(5,9A,9
B)の何れかであり、二股部の内側または外側の何れか
に曲げ変形されること、を特徴としている。
何れか記載のシートの吊り込み方法であって、例えば、
図9に示すように、タッカー針は、二股部の長さが長短
異なるもの(4)またはほぼ同長のもの(5,9A,9
B)の何れかであり、二股部の内側または外側の何れか
に曲げ変形されること、を特徴としている。
【0015】このように、請求項5記載の発明によれ
ば、請求項1から4の何れか記載のタッカー針は、二股
部の長さが長短異なるものまたはほぼ同長のものの何れ
かであり、二股部の内側または外側の何れかに曲げ変形
されることで、表皮の吊り込み部を挟んだタッカー針を
パッド裏面側に止めたり、パッド裏面側から打ち込んだ
タッカー針を表皮の吊り込み部に止めたりできる。
ば、請求項1から4の何れか記載のタッカー針は、二股
部の長さが長短異なるものまたはほぼ同長のものの何れ
かであり、二股部の内側または外側の何れかに曲げ変形
されることで、表皮の吊り込み部を挟んだタッカー針を
パッド裏面側に止めたり、パッド裏面側から打ち込んだ
タッカー針を表皮の吊り込み部に止めたりできる。
【0016】また、請求項6記載の発明は、パッドに表
皮を吊り込むシートの吊り込み装置であって、例えば、
図11に示すように、シート10に対し表皮2のパター
ン形状(溝11,11)に沿って配置され、二股状のタ
ッカー針(4,5,9A,9B)が用いられる複数のタ
ッカー85,85,85,…と、各々のタッカー85,
85,85,…に対しシート10を挟んで反対側に対向
してそれぞれ配置され、タッカー85,85,85,…
の打ち込み動作によりパッド1に貫通したタッカー針
(4,5,9A,9B)の二股部の少なくとも一方を曲
げ変形させる複数の受け部材(86,86,86,…)
と、からなる構成、を特徴としている。
皮を吊り込むシートの吊り込み装置であって、例えば、
図11に示すように、シート10に対し表皮2のパター
ン形状(溝11,11)に沿って配置され、二股状のタ
ッカー針(4,5,9A,9B)が用いられる複数のタ
ッカー85,85,85,…と、各々のタッカー85,
85,85,…に対しシート10を挟んで反対側に対向
してそれぞれ配置され、タッカー85,85,85,…
の打ち込み動作によりパッド1に貫通したタッカー針
(4,5,9A,9B)の二股部の少なくとも一方を曲
げ変形させる複数の受け部材(86,86,86,…)
と、からなる構成、を特徴としている。
【0017】このように、請求項6記載の発明によれ
ば、シートに対し表皮のパターン形状に沿って複数のタ
ッカーを配置し、各々のタッカーに対しシートを挟んで
反対側に対向して複数の受け部材をそれぞれ配置してな
る、シートの吊り込み装置なので、表皮のパターン形状
に沿って配置した複数のタッカーの打ち込み動作によっ
て、各々のタッカー針の二股部をパッドに貫通させると
ともに、その二股部間に表皮の吊り込み部をそれぞれ位
置させた状態で、各々の二股部の少なくとも一方を、シ
ートを挟んでタッカーと反対側に配置した複数の受け部
材によりそれぞれ曲げ変形させて、パッドに対し表皮の
吊り込み部をタッカー針を介して吊り込み固定できる。
こうして、パッドに表皮を吊り込むシート吊り込み作業
をタッカーにより簡易化して自動化でき、また、タッカ
ーにより幅狭溝等での深吊りにも対応できる。
ば、シートに対し表皮のパターン形状に沿って複数のタ
ッカーを配置し、各々のタッカーに対しシートを挟んで
反対側に対向して複数の受け部材をそれぞれ配置してな
る、シートの吊り込み装置なので、表皮のパターン形状
に沿って配置した複数のタッカーの打ち込み動作によっ
て、各々のタッカー針の二股部をパッドに貫通させると
ともに、その二股部間に表皮の吊り込み部をそれぞれ位
置させた状態で、各々の二股部の少なくとも一方を、シ
ートを挟んでタッカーと反対側に配置した複数の受け部
材によりそれぞれ曲げ変形させて、パッドに対し表皮の
吊り込み部をタッカー針を介して吊り込み固定できる。
こうして、パッドに表皮を吊り込むシート吊り込み作業
をタッカーにより簡易化して自動化でき、また、タッカ
ーにより幅狭溝等での深吊りにも対応できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るシートの吊
り込み方法及び装置の実施の形態例を図1から図11に
基づいて説明する。先ず、図1は本発明を適用した一例
としてのシート吊り込み完了状態を示したシートの要部
縦断面図で、図中、1はパッド、2は表皮、3は裏面側
覆い部材、4はタッカー針である。
り込み方法及び装置の実施の形態例を図1から図11に
基づいて説明する。先ず、図1は本発明を適用した一例
としてのシート吊り込み完了状態を示したシートの要部
縦断面図で、図中、1はパッド、2は表皮、3は裏面側
覆い部材、4はタッカー針である。
【0019】シートのクッション材である発泡ウレタン
等のパッド1には、図示のように、表面側の溝11が形
成されている。パッド1の表面を覆う表皮である樹脂繊
維等のトリムカバー2は、デザイン状のパターン形状と
なる縫合部21に、延長部22を介して吊り込み部23
を有している。この吊り込み部23は、ワイヤやPVC
(塩化ビニル樹脂)トリムコードや不織布トリム等によ
り構成され、パッド1の溝11に対応している。パッド
1の下面を覆う裏地である裏面側覆い部材3は、ボラン
スや粗毛布や寒冷妙等を素材とするものである。ここ
で、溝11の幅は10mm以下で、その溝11の底面か
らパッド1の裏面側覆い部材3を含む厚さは20mmと
なっている。そして、タッカー針4は、図2に示したよ
うに、二股部の両側が長短異なる形状のものを用いる。
等のパッド1には、図示のように、表面側の溝11が形
成されている。パッド1の表面を覆う表皮である樹脂繊
維等のトリムカバー2は、デザイン状のパターン形状と
なる縫合部21に、延長部22を介して吊り込み部23
を有している。この吊り込み部23は、ワイヤやPVC
(塩化ビニル樹脂)トリムコードや不織布トリム等によ
り構成され、パッド1の溝11に対応している。パッド
1の下面を覆う裏地である裏面側覆い部材3は、ボラン
スや粗毛布や寒冷妙等を素材とするものである。ここ
で、溝11の幅は10mm以下で、その溝11の底面か
らパッド1の裏面側覆い部材3を含む厚さは20mmと
なっている。そして、タッカー針4は、図2に示したよ
うに、二股部の両側が長短異なる形状のものを用いる。
【0020】以上において、タッカー針4は、例えば、
図8に示したように、タッカー85に装填され、受け部
材86の曲げ案内部67により二股部の一方が曲げ変形
される。シート吊り込みは、パッド1の溝11にトリム
カバー2の吊り込み部23を位置させた状態で、上方か
らタッカー85によりタッカー針4を打ち込むことで完
了する。即ち、タッカー85により打ち込まれたタッカ
ー針4は、パッド1の溝11において、二股部間に吊り
込み部23を挟むようにして溝11底面に入ってパッド
1を貫通し、長い片方が裏面側覆い部材3から下方に突
出する。このとき、受け部材86の曲げ案内部67によ
りタッカー針4の片方が曲げ変形されて、再び裏面側覆
い部材3を貫通してパッド1に入る。こうして、図1に
示したように、パッド1の裏面側覆い部材3にタッカー
針4が曲げ変形により止められ、このタッカー針4を介
してパッド1の溝11にトリムカバー2の吊り込み部2
3が吊り込み固定される。
図8に示したように、タッカー85に装填され、受け部
材86の曲げ案内部67により二股部の一方が曲げ変形
される。シート吊り込みは、パッド1の溝11にトリム
カバー2の吊り込み部23を位置させた状態で、上方か
らタッカー85によりタッカー針4を打ち込むことで完
了する。即ち、タッカー85により打ち込まれたタッカ
ー針4は、パッド1の溝11において、二股部間に吊り
込み部23を挟むようにして溝11底面に入ってパッド
1を貫通し、長い片方が裏面側覆い部材3から下方に突
出する。このとき、受け部材86の曲げ案内部67によ
りタッカー針4の片方が曲げ変形されて、再び裏面側覆
い部材3を貫通してパッド1に入る。こうして、図1に
示したように、パッド1の裏面側覆い部材3にタッカー
針4が曲げ変形により止められ、このタッカー針4を介
してパッド1の溝11にトリムカバー2の吊り込み部2
3が吊り込み固定される。
【0021】以上の通り、シート吊り込み工程をタッカ
ーにより簡易自動化でき、人手の軽不可化を達成でき
る。また、幅狭溝での深吊りにも対応できる。即ち、従
来のホグリンガーのように手に持つ必要がないため、作
業負荷の軽減が図れる。また、カッター針は、ホグリン
ガーと比べ細いため、吊り込み溝幅が狭い場合でも、パ
ッドの噛み込み等が発生しにくい。具体的には、7〜1
0mmの幅狭溝での深吊りが行える。そして、吊り込み
動作としては、タッカーによる垂直方向への上下のみで
良いため、比較的簡易に自動化できる。
ーにより簡易自動化でき、人手の軽不可化を達成でき
る。また、幅狭溝での深吊りにも対応できる。即ち、従
来のホグリンガーのように手に持つ必要がないため、作
業負荷の軽減が図れる。また、カッター針は、ホグリン
ガーと比べ細いため、吊り込み溝幅が狭い場合でも、パ
ッドの噛み込み等が発生しにくい。具体的には、7〜1
0mmの幅狭溝での深吊りが行える。そして、吊り込み
動作としては、タッカーによる垂直方向への上下のみで
良いため、比較的簡易に自動化できる。
【0022】図3は図1とは反対側からのタッカー打ち
によるシート吊り込み完了状態を示したシートの要部縦
断面図で、図中、図1と同様に、1はパッド、11は
溝、2はトリムカバー(表皮)、21は縫合部、22は
延長部、23は吊り込み部、4はタッカー針である。こ
の図示例において、シート吊り込みは、パッド1の溝1
1にトリムカバー2の吊り込み部23を位置させた状態
で、下方からタッカーによりタッカー針4を打ち込むこ
とで完了する。
によるシート吊り込み完了状態を示したシートの要部縦
断面図で、図中、図1と同様に、1はパッド、11は
溝、2はトリムカバー(表皮)、21は縫合部、22は
延長部、23は吊り込み部、4はタッカー針である。こ
の図示例において、シート吊り込みは、パッド1の溝1
1にトリムカバー2の吊り込み部23を位置させた状態
で、下方からタッカーによりタッカー針4を打ち込むこ
とで完了する。
【0023】即ち、タッカー85により打ち込まれたタ
ッカー針4は、裏面が覆い部材3を貫通してパッド11
に入り、その溝11に長い片方が突出する。このとき、
溝内に配置される受け部材の曲げ案内部によりタッカー
針4の片方が曲げ変形されて、吊り込み部23を挟むよ
うにして溝11底面からパッド1に入る。こうして、図
3に示したように、パッド1の溝11底面にタッカー針
4が曲げ変形により止められ、このタッカー針4により
トリムカバー2の吊り込み部23がパッド1の溝11に
吊り込み固定される。
ッカー針4は、裏面が覆い部材3を貫通してパッド11
に入り、その溝11に長い片方が突出する。このとき、
溝内に配置される受け部材の曲げ案内部によりタッカー
針4の片方が曲げ変形されて、吊り込み部23を挟むよ
うにして溝11底面からパッド1に入る。こうして、図
3に示したように、パッド1の溝11底面にタッカー針
4が曲げ変形により止められ、このタッカー針4により
トリムカバー2の吊り込み部23がパッド1の溝11に
吊り込み固定される。
【0024】図4は図2とは異なる形状のタッカー針に
よるシート吊り込み完了状態を拡大して示した要部縦断
面図で、図中、図1と同様に、1はパッド、11は溝、
22は延長部、23は吊り込み部であり、新たに、5は
タッカー針である。即ち、タッカー針5は、二股部が同
長のものを用いている。このタッカー針5は、タッカー
の打ち込みにより、パッド1の溝11で吊り込み部23
を挟むようにして溝11底面に入ってパッド1を貫通
し、両方が裏面側覆い部材3から下方に突出する。この
とき、受け部材の曲げ案内部によりタッカー針5の両方
が内側に曲げ変形されて、再び裏面側覆い部材3を貫通
してパッド1に入る。こうして、図4に示したように、
パッド1の裏面側覆い部材3にタッカー針5の両方が曲
げ変形により止められて、図1のタッカー針4に比べ
て、係止強度がアップする。
よるシート吊り込み完了状態を拡大して示した要部縦断
面図で、図中、図1と同様に、1はパッド、11は溝、
22は延長部、23は吊り込み部であり、新たに、5は
タッカー針である。即ち、タッカー針5は、二股部が同
長のものを用いている。このタッカー針5は、タッカー
の打ち込みにより、パッド1の溝11で吊り込み部23
を挟むようにして溝11底面に入ってパッド1を貫通
し、両方が裏面側覆い部材3から下方に突出する。この
とき、受け部材の曲げ案内部によりタッカー針5の両方
が内側に曲げ変形されて、再び裏面側覆い部材3を貫通
してパッド1に入る。こうして、図4に示したように、
パッド1の裏面側覆い部材3にタッカー針5の両方が曲
げ変形により止められて、図1のタッカー針4に比べ
て、係止強度がアップする。
【0025】図5はタッカー針を止めるパッド側部材を
示すもので、図5(a)はフラットな裏面側部材を示し
た要部縦断面図であり、図示のように、裏面側覆い部材
3がフラットになっている。この裏面側覆い部材3のパ
ッド1の溝11の下方に対応したフラット部分にタッカ
ー針4またはタッカー針5を止める。また、図5(b)
は上方への段部を有する裏面側部材を示した要部縦断面
図で、図示のように、裏面側覆い部材3がパッド1の裏
面側の凹部12に入り込んだ段部31を有している。こ
の裏面側覆い部材3のパッド1の溝11の下方に対応し
た段部31にタッカー針4またはタッカー針5を止め
る。
示すもので、図5(a)はフラットな裏面側部材を示し
た要部縦断面図であり、図示のように、裏面側覆い部材
3がフラットになっている。この裏面側覆い部材3のパ
ッド1の溝11の下方に対応したフラット部分にタッカ
ー針4またはタッカー針5を止める。また、図5(b)
は上方への段部を有する裏面側部材を示した要部縦断面
図で、図示のように、裏面側覆い部材3がパッド1の裏
面側の凹部12に入り込んだ段部31を有している。こ
の裏面側覆い部材3のパッド1の溝11の下方に対応し
た段部31にタッカー針4またはタッカー針5を止め
る。
【0026】図6はタッカー針を止めるパッド側部材を
示すもので、図6(a)はインナーワイヤを示した要部
縦断面図であり、図示のように、パッド1の溝11の下
方でパッド1裏面側にインナーワイヤ6が通されてい
る。このようなパッド1の溝11の下方でパッド1裏面
側に通されたインナーワイヤ6にタッカー針4またはタ
ッカー針5を止める。また、図6(b)はパッド裏面の
溝部上に位置するインナーワイヤを示した要部縦断面図
で、図示のように、パッド1の溝11と裏面側の凹部1
2との間にインナーワイヤ6が通されている。このよう
なパッド1の溝11と裏面側の凹部12との間に通され
たインナーワイヤ6にタッカー針4またはタッカー針5
を止める。
示すもので、図6(a)はインナーワイヤを示した要部
縦断面図であり、図示のように、パッド1の溝11の下
方でパッド1裏面側にインナーワイヤ6が通されてい
る。このようなパッド1の溝11の下方でパッド1裏面
側に通されたインナーワイヤ6にタッカー針4またはタ
ッカー針5を止める。また、図6(b)はパッド裏面の
溝部上に位置するインナーワイヤを示した要部縦断面図
で、図示のように、パッド1の溝11と裏面側の凹部1
2との間にインナーワイヤ6が通されている。このよう
なパッド1の溝11と裏面側の凹部12との間に通され
たインナーワイヤ6にタッカー針4またはタッカー針5
を止める。
【0027】図7はタッカー針を止めるパッド側部材を
示すもので、パッド裏面側の配置部材を示した要部縦断
面図である。図示のように、パッド1の裏面側には、シ
ートバネ7が配置されている。このようなパッド1の裏
面側配置部材であるシートバネ7にタッカー針4または
タッカー針5を止めるようにしても良い。なお、パッド
の裏面側配置部材としては、シートバネに代えて、ワイ
ヤやパンフレームを利用しても良い。
示すもので、パッド裏面側の配置部材を示した要部縦断
面図である。図示のように、パッド1の裏面側には、シ
ートバネ7が配置されている。このようなパッド1の裏
面側配置部材であるシートバネ7にタッカー針4または
タッカー針5を止めるようにしても良い。なお、パッド
の裏面側配置部材としては、シートバネに代えて、ワイ
ヤやパンフレームを利用しても良い。
【0028】図8は本発明に用いるタッカー85及び受
け部材86を備えるタッカー設備8を示した概略斜視図
である。このタッカー設備8は、図示のように、機台8
1の上に起設した縦板82に設られた縦方向に延びる一
対のガイドレール83,83に沿って昇降動作するスラ
イダ84に備えられたタッカー(タッカー打ち機)85
と、機台81上において、タッカー85の直下に固定し
た受け部材86とからなる。受け部材86には、曲げ案
内溝87が形成されている。そして、タッカー85の昇
降動作並びにタッカー打ち動作は、フットペダル88の
踏み込み操作によって行われる。
け部材86を備えるタッカー設備8を示した概略斜視図
である。このタッカー設備8は、図示のように、機台8
1の上に起設した縦板82に設られた縦方向に延びる一
対のガイドレール83,83に沿って昇降動作するスラ
イダ84に備えられたタッカー(タッカー打ち機)85
と、機台81上において、タッカー85の直下に固定し
た受け部材86とからなる。受け部材86には、曲げ案
内溝87が形成されている。そして、タッカー85の昇
降動作並びにタッカー打ち動作は、フットペダル88の
踏み込み操作によって行われる。
【0029】図9は図8のタッカー設備8に用いるタッ
カー針及び受け部材86の組合せ例を示すもので、図9
(a)は一方を曲げ変形させたタッカー針4とその受け
部材86を示した分解斜視図である。このように、不等
長のタッカー針4の長い片方は、受け部材86の曲げ案
内溝87によって曲げ変形される。
カー針及び受け部材86の組合せ例を示すもので、図9
(a)は一方を曲げ変形させたタッカー針4とその受け
部材86を示した分解斜視図である。このように、不等
長のタッカー針4の長い片方は、受け部材86の曲げ案
内溝87によって曲げ変形される。
【0030】図9(b)は両端を内側に曲げ変形させた
タッカー針9Aとその受け部材86を示した分解斜視図
である。図示のように、等長のタッカー針9Aの両方
は、受け部材86の一直線上に近付けて設けた一対の曲
げ案内溝87,87によってそれぞれ内側に曲げ変形さ
れる。
タッカー針9Aとその受け部材86を示した分解斜視図
である。図示のように、等長のタッカー針9Aの両方
は、受け部材86の一直線上に近付けて設けた一対の曲
げ案内溝87,87によってそれぞれ内側に曲げ変形さ
れる。
【0031】図9(c)は両端を内側にオーバラップし
て曲げ変形させたタッカー針5とその受け部材86を示
した分解斜視図である。図示のように、等長のタッカー
針5の両方は、受け部材86の平行に設けた一対の曲げ
案内溝87,87によってそれぞれ内側にオーバラップ
して曲げ変形される。
て曲げ変形させたタッカー針5とその受け部材86を示
した分解斜視図である。図示のように、等長のタッカー
針5の両方は、受け部材86の平行に設けた一対の曲げ
案内溝87,87によってそれぞれ内側にオーバラップ
して曲げ変形される。
【0032】図9(d)は両端を外側に曲げ変形させた
タッカー針9Bとその受け部材86を示した分解斜視図
である。図示のように、等長のタッカー針9Bの両方
は、受け部材86の一直線上に離間して設けた一対の曲
げ案内溝87,87によってそれぞれ外側に曲げ変形さ
れる。
タッカー針9Bとその受け部材86を示した分解斜視図
である。図示のように、等長のタッカー針9Bの両方
は、受け部材86の一直線上に離間して設けた一対の曲
げ案内溝87,87によってそれぞれ外側に曲げ変形さ
れる。
【0033】図10は図8のタッカー設備8の変形例を
示すもので、高くした受け部材186とタッカー85と
の関係を示している。これによれば、例えば、吊り込み
溝11の幅が極端に狭い場合でも、図示のように、受け
部材18を細長くすることで、製品(シート)を上下逆
にして吊り込み固定することができる。
示すもので、高くした受け部材186とタッカー85と
の関係を示している。これによれば、例えば、吊り込み
溝11の幅が極端に狭い場合でも、図示のように、受け
部材18を細長くすることで、製品(シート)を上下逆
にして吊り込み固定することができる。
【0034】図11は表皮のパターン形状に沿って配置
した複数のタッカー85とシート10との関係を示した
概略斜視図である。即ち、シート10に対しその表側
(上側)に、図示のように、パッド1の溝11,11に
沿って各々複数のタッカー85,85,85,…をそれ
ぞれ配置する一方、シート10の裏側(下側)には、図
示しないが、タッカー85,85,85,…の直下に各
々対応する受け部材86,86,86,…をそれぞれ配
置しておく。これにより、シート吊り込み工程を自動化
することができる。
した複数のタッカー85とシート10との関係を示した
概略斜視図である。即ち、シート10に対しその表側
(上側)に、図示のように、パッド1の溝11,11に
沿って各々複数のタッカー85,85,85,…をそれ
ぞれ配置する一方、シート10の裏側(下側)には、図
示しないが、タッカー85,85,85,…の直下に各
々対応する受け部材86,86,86,…をそれぞれ配
置しておく。これにより、シート吊り込み工程を自動化
することができる。
【0035】なお、以上の実施の形態例においては、シ
ートクッションとしたが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、シートバックであっても良い。また、溝の
大きさや溝の有無も任意であり、その他、具体的な細部
構造等についても適宜に変更可能であることは勿論であ
る。
ートクッションとしたが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、シートバックであっても良い。また、溝の
大きさや溝の有無も任意であり、その他、具体的な細部
構造等についても適宜に変更可能であることは勿論であ
る。
【0036】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明に係
るシートの吊り込み方法によれば、特に、パッドに対し
表皮の吊り込み部をタッカー針を介して吊り込み固定す
るため、パッドに表皮を吊り込むシート吊り込み作業
を、手作業によらず、タッカーにより簡易化することが
でき、従って、シート吊り込み作業の自動化を達成する
ことができ、また、タッカーにより幅狭溝等での深吊り
も行うことができる。
るシートの吊り込み方法によれば、特に、パッドに対し
表皮の吊り込み部をタッカー針を介して吊り込み固定す
るため、パッドに表皮を吊り込むシート吊り込み作業
を、手作業によらず、タッカーにより簡易化することが
でき、従って、シート吊り込み作業の自動化を達成する
ことができ、また、タッカーにより幅狭溝等での深吊り
も行うことができる。
【0037】請求項2記載の発明に係るシートの吊り込
み方法によれば、表皮の吊り込み部を挟んだタッカー針
をパッド裏面側に止めることによって、請求項1記載の
発明と同様の効果が得られる。
み方法によれば、表皮の吊り込み部を挟んだタッカー針
をパッド裏面側に止めることによって、請求項1記載の
発明と同様の効果が得られる。
【0038】請求項3記載の発明に係るシートの吊り込
み方法によれば、パッド裏面側から打ち込んだタッカー
針を表皮の吊り込み部に止めることによって、請求項1
記載の発明と同様の効果が得られる。
み方法によれば、パッド裏面側から打ち込んだタッカー
針を表皮の吊り込み部に止めることによって、請求項1
記載の発明と同様の効果が得られる。
【0039】請求項4記載の発明に係るシートの吊り込
み方法によれば、パッドの裏面側の覆い部材、パッド内
のインナーワイヤまたはパッドの裏面側への配置部材に
タッカー針を止めることによって、請求項2記載の発明
のように、表皮の吊り込み部を挟んだタッカー針をパッ
ド裏面側に止めることができる。
み方法によれば、パッドの裏面側の覆い部材、パッド内
のインナーワイヤまたはパッドの裏面側への配置部材に
タッカー針を止めることによって、請求項2記載の発明
のように、表皮の吊り込み部を挟んだタッカー針をパッ
ド裏面側に止めることができる。
【0040】請求項5記載の発明に係るシートの吊り込
み方法によれば、二股部の長さが長短異なるものまたは
ほぼ同長のものの何れかのタッカー針を、二股部の内側
または外側の何れかに曲げ変形することによって、請求
項2または4記載の発明のように、表皮の吊り込み部を
挟んだタッカー針をパッド裏面側に止めたり、請求項3
記載の発明のように、パッド裏面側から打ち込んだタッ
カー針を表皮の吊り込み部に止めたりすることができ
る。
み方法によれば、二股部の長さが長短異なるものまたは
ほぼ同長のものの何れかのタッカー針を、二股部の内側
または外側の何れかに曲げ変形することによって、請求
項2または4記載の発明のように、表皮の吊り込み部を
挟んだタッカー針をパッド裏面側に止めたり、請求項3
記載の発明のように、パッド裏面側から打ち込んだタッ
カー針を表皮の吊り込み部に止めたりすることができ
る。
【0041】請求項6記載の発明に係るシートの吊り込
み装置によれば、表皮のパターン形状に沿って配置した
複数のタッカーの打ち込み動作によって、各々のタッカ
ー針の二股部をパッドに貫通させるとともに、その二股
部間に表皮の吊り込み部をそれぞれ位置させた状態で、
各々の二股部の少なくとも一方を、シートを挟んでタッ
カーと反対側に配置した複数の受け部材によりそれぞれ
曲げ変形させて、パッドに対し表皮の吊り込み部をタッ
カー針を介して吊り込み固定することができる。つま
り、パッドに表皮を吊り込むシート吊り込み作業をタッ
カーにより簡易化して自動化することができ、また、タ
ッカーにより幅狭溝等での深吊りも行うことができる。
み装置によれば、表皮のパターン形状に沿って配置した
複数のタッカーの打ち込み動作によって、各々のタッカ
ー針の二股部をパッドに貫通させるとともに、その二股
部間に表皮の吊り込み部をそれぞれ位置させた状態で、
各々の二股部の少なくとも一方を、シートを挟んでタッ
カーと反対側に配置した複数の受け部材によりそれぞれ
曲げ変形させて、パッドに対し表皮の吊り込み部をタッ
カー針を介して吊り込み固定することができる。つま
り、パッドに表皮を吊り込むシート吊り込み作業をタッ
カーにより簡易化して自動化することができ、また、タ
ッカーにより幅狭溝等での深吊りも行うことができる。
【図1】本発明を適用した一例としてのシート吊り込み
完了状態を示したシートの要部縦断面図である。
完了状態を示したシートの要部縦断面図である。
【図2】図1のシート吊り込みに用いるタッカー針を示
した側面図である。
した側面図である。
【図3】図1とは反対側からのタッカー打ちによるシー
ト吊り込み完了状態を示したシートの要部縦断面図であ
る。
ト吊り込み完了状態を示したシートの要部縦断面図であ
る。
【図4】図2とは異なる形状のタッカー針によるシート
吊り込み完了状態を拡大して示した要部縦断面図であ
る。
吊り込み完了状態を拡大して示した要部縦断面図であ
る。
【図5】タッカー針を止めるパッド側部材を示すもの
で、(a)はフラットな裏面側部材を示した要部縦断面
図、(b)は上方への段部を有する裏面側部材を示した
要部縦断面図である。
で、(a)はフラットな裏面側部材を示した要部縦断面
図、(b)は上方への段部を有する裏面側部材を示した
要部縦断面図である。
【図6】タッカー針を止めるパッド側部材を示すもの
で、(a)はインナーワイヤを示した要部縦断面図、
(b)はパッド裏面の溝部上に位置するインナーワイヤ
を示した要部縦断面図である。
で、(a)はインナーワイヤを示した要部縦断面図、
(b)はパッド裏面の溝部上に位置するインナーワイヤ
を示した要部縦断面図である。
【図7】タッカー針を止めるパッド側部材を示すもの
で、パッド裏面側の配置部材を示した要部縦断面図であ
る。
で、パッド裏面側の配置部材を示した要部縦断面図であ
る。
【図8】本発明に用いるタッカー及び受け部材を備える
タッカー設備を示した概略斜視図である。
タッカー設備を示した概略斜視図である。
【図9】図8のタッカー設備に用いるタッカー針及び受
け部材の組合せ例を示すもので、(a)は一方を曲げ変
形させたタッカー針とその受け部材を示した分解斜視
図、(b)は両端を内側に曲げ変形させたタッカー針と
その受け部材を示した分解斜視図、(c)は両端を内側
にオーバラップして曲げ変形させたタッカー針とその受
け部材を示した分解斜視図、(d)は両端を外側に曲げ
変形させたタッカー針とその受け部材を示した分解斜視
図である。
け部材の組合せ例を示すもので、(a)は一方を曲げ変
形させたタッカー針とその受け部材を示した分解斜視
図、(b)は両端を内側に曲げ変形させたタッカー針と
その受け部材を示した分解斜視図、(c)は両端を内側
にオーバラップして曲げ変形させたタッカー針とその受
け部材を示した分解斜視図、(d)は両端を外側に曲げ
変形させたタッカー針とその受け部材を示した分解斜視
図である。
【図10】図8のタッカー設備の変形例を示すもので、
高くした受け部材とタッカーとの関係を示した概略斜視
図である。
高くした受け部材とタッカーとの関係を示した概略斜視
図である。
【図11】表皮のパターン形状に沿って配置した複数の
タッカーとシートとの関係を示した概略斜視図である。
タッカーとシートとの関係を示した概略斜視図である。
【図12】従来のCリングによる吊り込みの仕方を示す
要部破断の斜視図である。
要部破断の斜視図である。
【図13】従来の吊り込み方法による欠点を指摘する要
部破断の斜視図である。
部破断の斜視図である。
1 パッド 10 シート 11 溝 2 表皮 21 縫合部 23 吊り込み部 3 裏面側覆い部材 4,5,9A,9B タッカー針 6 インナーワイヤ 7 裏面側配置部材 8 タッカー設備 85 タッカー 86 受け部材 87 曲げ案内溝
Claims (6)
- 【請求項1】パッドに表皮を吊り込むシートの吊り込み
方法であって、二股状のタッカー針を用い、このタッカ
ー針の二股部をパッドに貫通させるとともに、タッカー
針の二股部間に表皮の吊り込み部を位置させた状態で、
タッカー針の二股部の少なくとも一方を曲げ変形させる
ことによって、パッドに対し表皮の吊り込み部をタッカ
ー針を介して吊り込み固定すること、を特徴とするシー
トの吊り込み方法。 - 【請求項2】タッカー針の二股部間に表皮の吊り込み部
を位置させてから、パッドに対し表面側からタッカー針
を打ち込んで、タッカー針の二股部をパッドに貫通させ
ると同時に、パッドの裏面側に配置した受け部材により
タッカー針を曲げ変形させること、を特徴とする請求項
1記載のシートの吊り込み方法。 - 【請求項3】パッドに対し裏面側からタッカー針を打ち
込んで、タッカー針の二股部をパッドに貫通させてか
ら、タッカー針の二股部間に表皮の吊り込み部を位置さ
せると同時に、パッドの表面側に配置した受け部材によ
りタッカー針を曲げ変形させること、を特徴とする請求
項1記載のシートの吊り込み方法。 - 【請求項4】タッカー針を、パッドの裏面側の覆い部
材、パッド内のインナーワイヤまたはパッドの裏面側へ
の配置部材に止めること、を特徴とする請求項1または
2記載のシートの吊り込み方法。 - 【請求項5】タッカー針は、二股部の長さが長短異なる
ものまたはほぼ同長のものの何れかであり、二股部の内
側または外側の何れかに曲げ変形されること、を特徴と
する請求項1から4の何れか記載のシートの吊り込み方
法。 - 【請求項6】パッドに表皮を吊り込むシートの吊り込み
装置であって、シートに対し表皮のパターン形状に沿っ
て配置され、二股状のタッカー針が用いられる複数のタ
ッカーと、各々のタッカーに対しシートを挟んで反対側
に対向してそれぞれ配置され、タッカーの打ち込み動作
によりパッドに貫通したタッカー針の二股部の少なくと
も一方を曲げ変形させる複数の受け部材と、からなるこ
と、を特徴とするシートの吊り込み装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11220199A JP2001038074A (ja) | 1999-08-03 | 1999-08-03 | シートの吊り込み方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11220199A JP2001038074A (ja) | 1999-08-03 | 1999-08-03 | シートの吊り込み方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001038074A true JP2001038074A (ja) | 2001-02-13 |
Family
ID=16747448
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11220199A Pending JP2001038074A (ja) | 1999-08-03 | 1999-08-03 | シートの吊り込み方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001038074A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015198430A1 (ja) * | 2014-06-25 | 2015-12-30 | Ykk株式会社 | 表皮材取り付け装置及び座席本体に対する表皮材の取り付け方法 |
KR20190038871A (ko) * | 2016-09-07 | 2019-04-09 | 와이케이케이 가부시끼가이샤 | 표피재 설치 장치 |
-
1999
- 1999-08-03 JP JP11220199A patent/JP2001038074A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015198430A1 (ja) * | 2014-06-25 | 2015-12-30 | Ykk株式会社 | 表皮材取り付け装置及び座席本体に対する表皮材の取り付け方法 |
KR20170024022A (ko) * | 2014-06-25 | 2017-03-06 | 와이케이케이 가부시끼가이샤 | 표피재 장착 장치 및 좌석 본체에 대한 표피재의 장착 방법 |
JPWO2015198430A1 (ja) * | 2014-06-25 | 2017-04-20 | Ykk株式会社 | 表皮材取り付け装置及び座席本体に対する表皮材の取り付け方法 |
KR101886980B1 (ko) | 2014-06-25 | 2018-08-08 | 와이케이케이 가부시끼가이샤 | 표피재 장착 장치 및 좌석 본체에 대한 표피재의 장착 방법 |
US10508018B2 (en) | 2014-06-25 | 2019-12-17 | Ykk Corporation | Cover attaching device and method for attaching a cover to a seat cover |
KR20190038871A (ko) * | 2016-09-07 | 2019-04-09 | 와이케이케이 가부시끼가이샤 | 표피재 설치 장치 |
KR102144699B1 (ko) | 2016-09-07 | 2020-08-14 | 와이케이케이 가부시끼가이샤 | 표피재 설치 장치 |
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