JP2001037563A - 多段抽斗式の家具 - Google Patents

多段抽斗式の家具

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JP2001037563A
JP2001037563A JP11217478A JP21747899A JP2001037563A JP 2001037563 A JP2001037563 A JP 2001037563A JP 11217478 A JP11217478 A JP 11217478A JP 21747899 A JP21747899 A JP 21747899A JP 2001037563 A JP2001037563 A JP 2001037563A
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JP11217478A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Tsuda
芳明 津田
Katsunori Hama
克典 濱
Kazufumi Otani
和史 大谷
Tokuyuki Ofuji
徳幸 大藤
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Itoki Crebio Corp
Original Assignee
Itoki Crebio Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】抽斗の二重引き出し防止機能と自動引き込み機
能とを併有したキャビネットにおいて、その構造を簡単
化する。 【手段】キャビネット本体1の内側面に、各抽斗2に対
応してガイド体8を固着し、ガイド体8に作動部材9を
前後動自在に装着する。作動部材9は、抽斗2を引き出
しに連動してある寸法だけけ前進し、前進し切ると前傾
姿勢になる。抽斗2を押し込むと、抽斗2に設けた係合
ピン22の押圧作用によって作動部材9は水平姿勢に戻
り、それと同時に係合ピン22が係合溝21に係合する。作
動部材9がばね25によって後退動するため、抽斗2は本
体内に引き込まれる。作動部材9が前進すると、二重引
き出し防止用の連動杆15が上昇する。すると、他の抽
斗2の抽斗側ストッパー31の真ん前に本体側ストッパー
30が位置して、他の抽斗2は引き出しできなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数段の抽斗を備
えた家具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】キャビネットのように抽斗を多段に設け
た家具においては、一般に、いずれかの抽斗を引き出す
と他の抽斗を引き出せなくなるようにした二重引き出し
防止装置を設けている。
【0003】この二重引き出し防止装置は、一般に、家
具本体の内側面に上下動自在な連動杆を配置し、この連
動杆に、各抽斗に対応した本体側ストッパーを横向きに
突設する一方、各抽斗の側面には、その前進動によって
連動杆を上昇させるようにしたガイド体と、家具本体内
に押し込まれた状態で連動杆が上昇すると本体側ストッ
パーの真後ろに位置する抽斗側ストッパーとを設けた構
成になっている。
【0004】他方、抽斗を備えた家具においては、後退
位置近くまで押し込まれた抽斗を自動的に家具本体内に
引き込む引き込み装置を設けて、抽斗を家具本体内に後
退し切った状態に保持することも行われている。
【0005】その例として、特公平5−23763号公
報の第1〜第4図には、家具本体の内側面に、傾斜部分
と称する作動部材を前後動自在に装着して、作動部材を
ばねで後退方向に引っ張り付勢すると共に、作動部材
を、前進し切ると前傾姿勢となるように設定することに
より、作動部材がばねで後退方向に引っ張られた状態の
ままで前進位置に保持されるように設定する一方、抽斗
の側面に、前記作動部材に形成した上向き開口の溝に嵌
まるピンを横向きに突設し、作動部材が前傾姿勢になる
とピンが作動部材の係合溝から離脱するように設定して
おくことが記載されている。
【0006】すなわち、この従来技術では、抽斗を後退
し切った状態から引き出すと、ピンによって作動部材は
そのストロークの範囲内で前進し、作動部材が前進し切
って前傾姿勢になるとピンは作動部材の係合溝から抜け
出て、抽斗はそのまま引き出される。
【0007】そして、抽斗を後退位置近くまで押し込む
と、ピンが作動部材における係合溝の一側面に当たるこ
とにより、作動部材は前傾姿勢から水平状の姿勢に戻さ
れ、それと同時にピンが作動部材の係合溝に嵌まり係合
する。すると、作動部材はばねの引っ張りによって後退
し、これに伴って抽斗は押し込み切った後退位置に引き
込まれる。
【0008】また、英国特許第1117071号明細書
には、カム式の前後回動自在な作動部材を使用して抽斗
を引き込むことが記載されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】抽斗を多段に設けたキ
ャビネット等の家具においては、二重引き出し防止装置
は殆ど必須の装置であり、また、抽斗の引き込み装置
も、家具の価値を高める重要な装置である。
【0010】しかし、従来はこれら二重引き出し防止装
置と引き込み装置とを別々に設けていたため、製造コス
トが嵩むと共に組立作業にも手間がかかるという問題が
あった。特に、これらの装置は家具本体の内側面と抽斗
との間の狭いスペースに配置されているため、両方の装
置の部材が干渉しないように配慮せねばならず、設計の
段階から手間がかかっていた。
【0011】本発明はこの問題を解消することを目的と
するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明においては、複数
段の抽斗を前後動自在に設けた家具本体の内部に、抽斗
を引き出すとその引き出し初期にだけ抽斗と共に前進動
又は前向き回動し、抽斗を押し込むとその押し込み終了
近くにおいて抽斗に係合した状態で後退動又は後傾動す
ることによって抽斗を家具本体内に引き込む作動部材
を、各抽斗に対応して複数個設けている。
【0013】更に、家具本体の内部に、任意の作動部材
が前進動又は前向き回動するとロック姿勢(ロック状
態)となり、作動部材が後退動又は後傾動するとフリー
姿勢(フリー状態)に戻る連動部材を設け、この連動部
材に、各抽斗に対応した本体側ストッパーを設ける一
方、前記各抽斗には、家具本体内に押し込まれた状態で
前記連動部材がロック姿勢になると前記本体側ストッパ
ーに当接して抽斗を前進動不能に保持する抽斗側ストッ
パーを設けている。
【0014】作動部材は、請求項2に記載したように、
ある程度の寸法だけ前進してから前傾動するように構成
しても良いし、請求項3に記載したように、水平方向に
前後動のみするスライダーに回動自在な作動部を設けた
構成でも良い。或いは、単なる回動式であっても良い。
【0015】
【発明の作用・効果】本発明は、抽斗を家具本体内に引
き込むための作動部材を利用して二重引き出し防止装置
の連動部材を駆動するものであるため、換言すると、抽
斗の二重引き出し防止装置と引き込み装置との部材を兼
用するものであるため、抽斗の二重引き出し防止機能と
引き込み機能とを備えた家具でありながら、全体の構造
を簡単にして、製造コストと組立の手間を軽減すること
ができる。
【0016】請求項2及び請求項3のように構成する
と、作動部材の前後移動ストロークを任意に設定できる
ため、抽斗を引き込みできる範囲を広くとることがで
き、その結果、抽斗の引き込みを確実化できる利点があ
る。
【0017】そして、請求項2の構成では、作動部材は
その前進位置において前傾させることによって前進位置
を保持するものであるが、その前傾するときに連動杆の
突起に当たる部位は側面視で曲面に形成されているた
め、連動杆の高さを変化させることなく作動部材を前傾
動させることができ、このため、作動部材の前傾動を抵
抗なくスムースに行うことができる。すなわち、作動部
材のスムースな動きを阻害することなく、連動杆を昇降
させることができる。
【0018】また、請求項3のように構成すると、スラ
イダーは単に水平動するに過ぎないため、昇降ガイド部
には単なる傾斜面と水平面とを形成すれば足り、このた
め、連動杆の昇降をスムースに行うことができる。
【0019】
【発明の実施形態】次に、本発明の実施形態を図面に基
づいて説明する。
【0020】≪第1実施形態≫図1〜図9では第1実施
形態を示している。図1はスチール製のキャビネットの
斜視図であり、キャビネットは、前向きに開口したキャ
ビネット本体1と、その内部に配置した3段の抽斗2と
を備えている。
【0021】図2の概略面図に示すように、各抽斗2は
左右一対のレール装置3によってキャビネット本体1内
に前後動自在に取付けられている。レール装置3は、抽
斗2の側面に固定された抽斗側レール4と、キャビネッ
ト本体1の内側面に固定して本体側レール5と、両者が
前後動自在に嵌まった中間レール6とで構成されてい
る。
【0022】図3は抽斗2を仮想線で示した図1の III
-III視断面図であり、この図に示すように、キャビネッ
ト本体1の左右内側面(片方の内側面でも良い)に、二
重引き出し防止装置を兼用する引き込み装置7を配置し
ている。以下、その詳細を図4以下の図面を参照して説
明する。
【0023】図4は図1のIV−IV視断面図、図5は図4
の部分拡大図、図6及び図7は部材の分離斜視図、図8
は部材を分離した状態での正面図、図9及び図10は作
用を示す図で、それぞれ(B)は(A)のB−B視断面
図である。
【0024】引き込み装置7はキャビネット本体1の前
寄り部位に配置されており、前後方向に延びるガイド体
8と、ガイド体8に装着した作動部材9とを備えてい
る。図4〜図6に示すように、キャビネット本体1の側
面は、外側板10と内側板11とによって中空状に形成
されており、ガイド体8は、図5及び図7から容易に理
解できるように、その前後両端部と中途部とに形成した
爪12を内側板10の係合穴13に嵌め込むことによ
り、キャビネット本体1の内側板10にワンタッチ的に
取付けられている。なお、ガイド体はキャビネット本体
1の内側板10にねじ止めしても良い。
【0025】内側板10のうちガイド体8に重なった部
位には縦溝14が形成されており、この縦溝14に、二
重引き出し防止装置を構成する連動杆15が上下動自在
に嵌め込まれている。換言すると、ガイド体8は縦溝1
4を跨いだ状態になっており、このため、ガイド体8は
連動杆15の抜け防止機能も担っている。
【0026】図7から容易に理解できるように、ガイド
体8は、キャビネット本体1の内側板10に向けて開口
した空所16が形成されており、更に、上面のうち手前
寄りの約3分の2程度は切欠かれている。また、ガイド
体8の内側面には前後方向に延びるガイド溝17が形成
されており、ガイド溝17の前端は下方に延びている。
【0027】前記作動部材9は、ガイド体8の空所16
に嵌まった上向きに突出する厚さに形成されており、そ
の下部に、前記ガイド溝17に嵌まる前後2本のガイド
ピン18を突設している。また、作動部材9の下部に
は、キャビネット本体1の内側板10に密接するヒレ片
19を設けており、これにより、作動部材9が左右方向
に倒れることを防止している。
【0028】作動部材9は、側面視で略横向きV字状に
開口した形態になっており、開口部20を挟んだ下方の
部位は上向き鉤状に形成されている。また、開口部20
の底部箇所には、下方に凹んだ係合溝21が形成されて
おり、この係合溝21に、抽斗2の側面に突設した係合
ピン22が嵌まるようになっている。そして、図10
(A)に示すように、作動部材9が前進し切って、前方
のガイドピン18がガイド溝17の下向き部17aに落
ち込むと、作動部材9は前傾姿勢となり、すると、係合
ピン22が係合溝21から抜けるように設定している。
【0029】作動部材9の前部に横向き突設した突起2
3と、ガイド体8における空所16の後部に横向き突設
した突起24とにばね25を装架することにより、常に
作動部材9を後方に引っ張っている。ばね25はガイド
溝17よりも下方に位置しているため、作動部材9を前
傾させるようにも作用しており、このため、作動部材9
が前進すると、前部のガイドピン18はガイド溝17の
下向き部17aに落ち込み、これにより、作動部材9は
前進して前傾した状態に保持される。
【0030】図10に示すように、作動部材9が前傾し
た状態では、開口部20の上面は側面視で水平状になる
ように設定している(後退する係合ピン22の衝突を回
避するためである)。
【0031】作動部材9の上面は、前端部が水平状(水
平部を符号9aで示す)、その後方は緩い上り坂の直線
状傾斜部9bとなり、後部は側面視で上向き凸状に湾曲
した円弧状部9cに形成されている。
【0032】他方、連動杆15のうち各引き込み装置7
に対応した部位には平断面コ字状の補助部材28がねじ
で固定されており、補助部材28に、作動部材9の上面
に当たる突起29と、本体側ストッパー30とを横向き
に突設している。従って、いずれかの作動部材9が前進
すると、連動杆15は傾斜面9bの高さの分だけ上昇
し、かつ、前進した作動部材9が前傾姿勢になっても、
突起29が円弧状部9cに当たっているため、連動杆1
5の高さは変わらない。
【0033】本体側ストッパー30の上面は前傾状態の
傾斜面30aになっている。実施形態では突起29と本
体側ストッパー30とを連設しているが、互いに離れた
状態に形成しても良い。
【0034】そして、各抽斗2の側面に、抽斗側ストッ
パー31を突設している。図9(A)に示すように、連
動杆15が下降した状態では、各抽斗側ストッパー31
は本体側ストッパー30よりも若干の寸法Eだけ上方に
位置しており、このためいずれかの抽斗2を前方に引き
出し得る。抽斗側ストッパー31の下面は後傾状の傾斜
面31aになっている。これは、抽斗2の引き出しによ
って連動杆15が上昇することから、抽斗側ストッパー
31の傾斜面と協働して、両ストッパー30,31の干
渉を防止するためである。
【0035】実施形態では抽斗側ストッパー31は金属
板製としているが、合成樹脂製などでも良い。
【0036】図6,7,9等で表示している符号16a
は、振動等によって作動部材9が係合ピン22から外れ
てしまった場合に、作動部材9の後退動を規制するスト
ッパーである。また、符号16bで示すのは、作動部材
9の倒れを防止するガイド部材である。
【0037】上述の説明から理解できるように、いずれ
かの抽斗2を引き出すと、連動杆15が上昇したロック
姿勢となって、図10(B)に示すように、他の抽斗2
の抽斗側ストッパー31の真ん前に本体側ストッパー3
0が位置することにより、他の抽斗2は引き出し不能と
なる。これにより、抽斗の二重引き出しが防止される。
【0038】また、抽斗2の引き出し動の初期において
作動部材9が前進してから、図10(B)のような前傾
した前進姿勢となり、抽斗2を引き出している間はその
状態が保持される。そして、引き出されていた抽斗2を
押し込むと、その押し込みの終了間際において係合ピン
22が作動部材9の衝突することにより、作動部材9は
水平状の姿勢に戻される。すると、作動部材9の係合溝
21に係合ピン22が嵌まり込むのと同時に、作動部材
9はばね25によって後退し、このため、抽斗2はキャ
ビネット本体1の奥まで引き込まれる。
【0039】≪第2実施形態≫次に、図11〜図16に
基づいて第2実施形態を説明する。
【0040】図11は引き込み装置の分離斜視図、図1
2のうち(A)は側面図、(B)は(A)のB−B視断
面図、図13は図12(A)のXIII−XIII視断面図、図
14は図12(A)のXIV−XIV視断面図、図15のうち
(A)は図13のA−A視断面図、(B)は図13のB
−B視断面図、図16は作用を示す図である。
【0041】図11や図13に示すように、抽斗2は、
正面視L字状に形成された左右側枠33を備えている。
抽斗2は、第1実施形態と同様のレール装置3によって
前後動自在に支持されている。なお、本実施形態ではレ
ール装置3は詳細に図示している。符号34はボールで
ある。
【0042】例えば図13に示すように、本体側レール
5は、キャビネット本体1の内側面にスペーサ35を介
して取付けられた前後ブラケット36に固着されてい
る。ブラケット36のうちレール装置3よりも上方の部
位はキャビネット本体1の側板に向けて段落ちするよう
に折曲げられており、前部に位置した左右ブラケット3
6の段落ち部36aに、前後方向に延びる断面略C字状
のガイド体8をそれぞれねじで固着しており、ガイド体
8の内部に、作動部材の一例としてのスライダー37を
前後動自在に嵌め入れている。
【0043】ガイド体8は合成樹脂製としているが、金
属製であっても良い。なお、ブラケット36は前後に長
く延びるように形成しても良いし、また、ガイド体8
は、レール装置3の取付け用ブラケット36とは別の部
材に取付けても良い。
【0044】スライダー37は合成樹脂製であり、その
前端部に、ガイド体8の開口溝38から抽斗2の方向に
露出した作動部39を一体に設けている。作動部39の
うちスライダー37との連続部は撓み変形自在な蝶番部
40となっており、蝶番部40を平面視で傾斜状に延び
る姿勢とすることにより、作動部39を抽斗2の外側面
に近接させている。
【0045】作動部39の上下幅寸法は、ガイド体8に
おける開口溝38の溝幅よりも小さい寸法に設定されて
いる。
【0046】ガイド体8における前端寄り部位の開口縁
8aに第1係合溝41が切欠き形成されている一方、前
記スライダー37の作動部39には、スライダー37が
前進し切った状態で作動部39が水平回動すると前記第
1係合溝41に嵌脱する上下一対の第1係合爪42を形
成している。上下の第1係合爪42は互いに連続してい
るが、ガイド体8の上下第1係合溝41に嵌脱すれば良
いから、互いに分断されていても良い。
【0047】作動部39のうち上下第1係合爪42の箇
所には、ばね25の前端を引っ掛ける前部ばね止め43
を設ける一方、ガイド体8の後部には、ばね25の後端
を引っ掛ける後部ばね止め44が形成されており、更
に、スライダー37と蝶番部40とには、ばね25が貫
通するように溝と穴が空いてる。このばね25により、
スライダー37は常に後退方向に引っ張り付勢されてい
る。
【0048】ばね25は作動部39よりもガイド体8に
寄った部位に配置されているため、ばね25の引っ張り
力は、作動部39をガイド体8の方向に回動させるよう
にも作用している。このため、スライダー37の前後動
に際して第1係合爪42はガイド体8の開口縁8aに当
接しており、スライダー37が前進し切ると、作動部3
9が蝶番部40を弾性変形させて水平回動し、その結
果、第1係合爪42が第1係合溝41に嵌まり込む。
【0049】なお、引っ張りばね25で後方に引っ張る
ことに代えて、作動部39の手前側に圧縮ばねを配置
し、この圧縮ばねによって作動部39を後方に付勢して
も良い。
【0050】スライダー37における作動部39の前端
には、抽斗2の外側面に向けて突出する平面視鉤状の第
2係合爪45が形成されている。他方、抽斗2の側枠3
3には、抽斗2が後退し切った状態で前記第2係合爪4
5が嵌合し得る第2係合穴46が形成されている。側枠
33に係合爪を形成し、作動部39に係合穴を形成して
も良い。また、爪と係合溝以外の係合手段により、作動
部39をガイド体8に係合させたり、抽斗2に係合させ
たりしても良い。
【0051】作動部39の前端部のうち抽斗2と対向し
た面は、手前に向かって抽斗2の側面との間隔が広がる
傾斜面39aに形成されている。
【0052】作動部39の後端部には、抽斗2の側面に
向けて突出する突起47が形成されている。他方、抽斗
2の側枠33には、抽斗2が後退し切った状態で前記突
起47の前端面に近接した切欠き48が形成されてい
る。切欠き48を設けることに代えて、抽斗2の側面に
ブロック状等の突起を設けても良い。
【0053】図11や図12に示すように、スライダー
37には上向きに延びる昇降ガイド部49を一体に設け
ている。昇降ガイド部49の前面は傾斜面49aになっ
ており、その後方は水平面49bになっている。
【0054】他方、図12に示すように、キャビネット
本体1の内側面には、側面視でスライダー37と交叉し
た状態でのビル板状の連動杆15を配置している。連動
杆15には、ブラケット36で部分的に囲われた状態の
補助部材28をねじ止め等によって固着しており、更
に、補助部材28を、ブラケット36の内面に固着した
ガイド枠36aに嵌め込むことにより、連動杆15の昇
降をガイドしている。
【0055】補助部材28は各抽斗2に対応して設けら
れており、各補助部材28に、前記スライダー37の昇
降ガイド部49に上方から当たるピン状突起50と、そ
の上方に位置した本体側ストッパー30とを設けてい
る。他方、抽斗2の側面には、前記本体側ストッパー3
0に対する抽斗側ストッパー31を設けている。
【0056】次に、引き込み装置7の作用を説明する。
図15(B)に示すように、抽斗2がキャビネット本体
1の内部に押し込まれた状態では、作動部39の第2係
合爪45が抽斗2の第2係合穴46に嵌合した状態でス
ライダー37がばね25によって後方に引っ張られてお
り、このため、抽斗2は後退位置に保持されている。な
お、抽斗2は図示しないストッパーで後退位置が規制さ
れている。
【0057】抽斗2を引き出すと、図16(B)に示す
ように第1係合爪42がガイド体8の開口縁8aに当た
っている範囲では、図16(A)に示すように、抽斗2
の前進動に伴ってスライダー37も一緒に引き出され
る。
【0058】そして、抽斗2の引き出し動に伴って第1
係合爪42が第1係合溝41の箇所に来ると、図16
(A)に示すように、作動部39がばね25の引っ張り
力によってガイド体8に近づくように回動して、第2係
合爪45が第2係合穴46から離脱すると共に、第1係
合爪42が第1係合溝41に嵌まり込み、これにより、
スライダー37は前進し切った位置に保持される。第2
係合爪45と第2係合穴46との係合が解除されるた
め、抽斗2はそのまま引き出される。
【0059】作動部39は蝶番部40を中心にして回動
するものであるため、その姿勢が変わっても、突起50
と抽斗2との間隔は殆ど変わらない。このため、図16
(B)に示すように引き出していた抽斗2を押し込む
と、その押し込み動に伴って、側枠33の切欠き48が
作動部39の突起47に当たる。
【0060】すると、図16(B)に示すように、作動
部39は抽斗2に近づくように蝶番部40を中心にして
水平回動し、これにより、第1係合爪42は第1係合溝
41から離脱する。そして、スライダー37はばね25
で引っ張られて後退動するため、仮に、人が抽斗2を最
後まで押し切らなくても、抽斗2は後退位置まで引き込
まれる。
【0061】そして、スライダー37が前進すると、図
12(A)に一点鎖線で示すように、昇降ガイド部49
のガイド作用によって連動杆15は上昇し、抽斗2が引
き出されている間はその上昇位置が保持され、このた
め、他の抽斗2は引き出し不能となる。そして、スライ
ダー37が後退して抽斗2が引き込まれると、連動杆1
5は下降動してフリー姿勢となり、いずれの抽斗2も引
き出し可能となる。
【0062】本実施形態では、スライダー37は単に水
平方向に移動するに過ぎないため、傾斜面49aと水平
面49bとを有する昇降ガイド部49を設けるだけで、
連動杆15をスムースに昇降させることができる。
【0063】また、抽斗2には第2係合穴46や切欠き
48のような非ピン状の係合部を設ければ足りるため、
人の衣服の引っ掛かり自己や変形などの問題を防止でき
る。更に、抽斗2を引き出した状態で何らかの理由でス
ライダー37が後退してしまっても、抽斗2を押し込む
と、側枠33が作動部39の傾斜面39aに当たること
によるガイド作用により、作動部39は逃げ回動してか
ら第2係合爪45が第2係合穴46に嵌合することにな
り、このため、抽斗2を最奥まで押し込みできなくなる
不具合もない。
【0064】≪その他≫本発明は、上記の実施形態以外
にも様々に具体化できる。例えば作動部材は必要に応じ
て様々の態様に具体化できる。また、本発明は、前記し
た英国特許のように、回動式の作動部材によって抽斗を
引き込むものにも適用できる。
【0065】また、連動部材は昇降式の連動杆には限ら
ず、回転式としたり、抽斗に向けて遠近動したりするも
のでも良いのであり、連動部材の動きに応じてストッパ
ーの形状を変更したら良い。更に、作動部材をガイド体
及び抽斗に係脱させるための係合手段も、係合爪と係合
穴(係合溝)以外の様々の組合わせとすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るキャビネットの斜視図であ
る。
【図2】抽斗を引き出した状態での部分側面図である。
【図3】図1の III-III視断面図である。
【図4】図1のIV−IV視断面図である。
【図5】図4の部分拡大図である。
【図6】部材の分離斜視図である。
【図7】部材の分離斜視図である。
【図8】分離正面図である。
【図9】作用示す図で、(B)は(A)のB−B視断面
図である。
【図10】作用示す図で、(B)は(A)のB−B視断面
図である。
【図11】第2実施形態の分離斜視図である。
【図12】(A)は側面図、(B)は(A)のB−B視断
面図である。
【図13】図12(A)のXIII−XIII視断面図である。
【図14】図12(A)のXIV−XIV視断面図である。
【図15】(A)は図13のA−A視断面図、(B)は図
13のB−B視断面図である。
【図16】作用を示す図である。
【符号の簡単な説明】
1 キャビネット本体 2 抽斗 3 レール装置 8 ガイド体 9 作動部材 15 連動杆 17 ガイド溝 18 ガイドピン 21 係合溝 22 係合ピン 25 ばね 29 突起 30 本体側ストッパー 31 抽斗側ストッパー 37 作動部材の一例としてスライダー 39 作動部 40 蝶番部 41 第1係合溝 42 第1係合爪 45 第2係合爪 46 第2係合穴 47 突起 48 切欠き 49 昇降ガイド部 50 ピン状突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大谷 和史 大阪市城東区今福東1丁目4番12号 株式 会社イトーキクレビオ内 (72)発明者 大藤 徳幸 大阪市城東区今福東1丁目4番12号 株式 会社イトーキクレビオ内 Fターム(参考) 3B060 NB04 ND03 NE01 NE02 NE05 QB02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数段の抽斗を前後動自在に設けた家具本
    体の内部に、抽斗を引き出すとその引き出し初期にだけ
    抽斗と共に前進動又は前向き回動し、抽斗を押し込むと
    その押し込み終了近くにおいて抽斗に係合した状態で後
    退動又は後傾動することによって抽斗を家具本体内に引
    き込む作動部材を、各抽斗に対応して複数個設け、 更に、家具本体の内部に、任意の作動部材が前進動又は
    前向き回動するとロック姿勢となり、作動部材が後退動
    又は後傾動するとフリー姿勢に戻る連動部材を設け、こ
    の連動部材に、各抽斗に対応した本体側ストッパーを設
    ける一方、 前記各抽斗には、家具本体内に押し込まれた状態で前記
    連動部材がロック姿勢になると前記本体側ストッパーに
    当接して抽斗を前進動不能に保持する抽斗側ストッパー
    を設けていること、を特徴とする多段抽斗式の家具。
  2. 【請求項2】家具本体の内側面に、前記連動部材として
    の上下長手の連動杆を昇降自在に設け、この連動杆に、
    各抽斗に対応して、抽斗の方向に突出する突起と本体側
    ストッパーを設け、連動杆が上昇するとロック姿勢とな
    り、下降するとフリー姿勢となるように設定し、 更に、家具本体の内側面のうち各抽斗に対応した部位
    に、前記連動杆の突起を下方から支持し得る作動部材
    を、突起を支持した状態のままで水平方向に前進してか
    ら前傾し得るように配置し、作動部材を後退方向にばね
    で引っ張り付勢し、 前記作動部材の上面のうち当該作動部材が水平方向に前
    後動している状態のときに突起に当たる部位を、後方に
    向けて上向きの傾斜面に形成することにより、作動部材
    の前進動によって前記連動杆がロック姿勢に上昇するよ
    うに設定し、作動部材の上面のうち当該作動部材が前後
    傾動しているときに前記突起に当たる部位は、側面視上
    向き凸の円弧状の曲面に形成する一方、 前記各抽斗の側面に、前記作動部材に対する係合ピンを
    設け、この係合ピンと作動部材とを、作動部材が水平方
    向に移動する間は両者が互いに係合し、作動部材が前傾
    動すると互いの係合が解除されるように関連させている
    こと、を特徴とする請求項1に記載した多段抽斗式家
    具。
  3. 【請求項3】家具本体の内側面に、前記連動部材として
    の上下長手の連動杆を昇降自在に設け、この連動杆に、
    各抽斗に対応して、抽斗の方向に突出する突起と本体側
    ストッパーを設け、連動杆が上昇するとロック姿勢とな
    り、下降するとフリー姿勢となるように設定し、 更に、家具本体の内側面のうち各抽斗に対応した部位
    に、前記作動部材の一例として、前後方向に水平動のみ
    するスライダーを設けて、スライダーをばねで後退方向
    に付勢すると共に、スライダーに回動自在な作動部を設
    け、この作動部の回動により、スライダーを前進位置に
    保持したり、押し込み終了間際の抽斗を家具本体内に引
    き込むように設定し、 更に、前記スライダーに、連動杆の突起に下方から当た
    る昇降ガイド部設け、この昇降ガイド部の上面のうち手
    前側の適宜範囲を、側面視で後方に向けて高くなる傾斜
    面に形成することにより、スライダーの前進途中に前記
    連動杆がロック姿勢に上昇するように設定し、昇降ガイ
    ド部の上面のうち前記傾斜面よりも後方の部位を水平状
    に形成していること、を特徴とする請求項1に記載した
    多段抽斗式家具。
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