JP2001037427A - プロポリス組成物およびその製造方法 - Google Patents
プロポリス組成物およびその製造方法Info
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- JP2001037427A JP2001037427A JP11210213A JP21021399A JP2001037427A JP 2001037427 A JP2001037427 A JP 2001037427A JP 11210213 A JP11210213 A JP 11210213A JP 21021399 A JP21021399 A JP 21021399A JP 2001037427 A JP2001037427 A JP 2001037427A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 アルコール含量の極めて少ないプロポリス組
成物を提供すること 【解決手段】 アルコール抽出したプロポリスエキス
に、植物性油脂と中鎖脂肪酸トリグリセリド又はジグリ
セリドからなる油脂混合物を添加する
成物を提供すること 【解決手段】 アルコール抽出したプロポリスエキス
に、植物性油脂と中鎖脂肪酸トリグリセリド又はジグリ
セリドからなる油脂混合物を添加する
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は低アルコール含量の
プロポリス組成物に関する。
プロポリス組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】プロポリスとは、働き蜂が植物の若芽な
どの樹液を採取し、自らの唾液と混合して生産する物質
であり、樹脂成分、芳香油、ミツロウ、揮発油、花粉、
ミネラル等を含有する物質である。このプロポリスは、
蜂の巣への外敵の侵入を防ぐ防御柵としての機能を有
し、巣の割れ目を塞ぐ際の補強剤としての機能を有する
と共に、小動物や昆虫等の死骸を覆って腐敗を防止する
ためにも用いられていることが知られている(特開平9-
149765)。このように多様な機能を有するプロポリス
は、ヒトにおいても抗炎症作用、抗潰瘍作用、抗菌作
用、抗酸化作用等の広範な生理活性を有することが認め
られており、感染症、潰瘍、動脈硬化等の疾病の治療及
び予防に役立つと考えられることから、健康食品として
広範に利用されている。
どの樹液を採取し、自らの唾液と混合して生産する物質
であり、樹脂成分、芳香油、ミツロウ、揮発油、花粉、
ミネラル等を含有する物質である。このプロポリスは、
蜂の巣への外敵の侵入を防ぐ防御柵としての機能を有
し、巣の割れ目を塞ぐ際の補強剤としての機能を有する
と共に、小動物や昆虫等の死骸を覆って腐敗を防止する
ためにも用いられていることが知られている(特開平9-
149765)。このように多様な機能を有するプロポリス
は、ヒトにおいても抗炎症作用、抗潰瘍作用、抗菌作
用、抗酸化作用等の広範な生理活性を有することが認め
られており、感染症、潰瘍、動脈硬化等の疾病の治療及
び予防に役立つと考えられることから、健康食品として
広範に利用されている。
【0003】プロポリス組成物は、一般にアルコールを
含有するプロポリス濃縮エキスに小麦胚芽油などの植物
油脂、レシチンなどの乳化剤、あるいはペクチン、ミツ
ロウなどの分散安定剤を添加して低粘性化し、その後ア
ルコールを除去することにより製造される(特開平9−1
49765)。
含有するプロポリス濃縮エキスに小麦胚芽油などの植物
油脂、レシチンなどの乳化剤、あるいはペクチン、ミツ
ロウなどの分散安定剤を添加して低粘性化し、その後ア
ルコールを除去することにより製造される(特開平9−1
49765)。
【0004】しかし従来のプロポリス組成物は、アルコ
ールを1%以上というような高濃度で含有しており、ア
ルコール臭気が残存する点などプロポリス含有食品とし
て必ずしも満足できるものではない。そこで例えば、原
料プロポリスからエタノールを用いて有用成分を抽出し
たプロポリスエキスに、小麦胚芽油を15〜30重量%
を加えてエタノールを蒸発させることにより、プロポリ
ス組成物中のエタノール含有量を低くする技術がある
(特開平9−206002)。しかし、この際無理にエタノー
ルを蒸発させると流動性がなくなり、他の添加成分と混
合しにくくなり、不溶物を形成し、食品素材としての適
性がなくなる。
ールを1%以上というような高濃度で含有しており、ア
ルコール臭気が残存する点などプロポリス含有食品とし
て必ずしも満足できるものではない。そこで例えば、原
料プロポリスからエタノールを用いて有用成分を抽出し
たプロポリスエキスに、小麦胚芽油を15〜30重量%
を加えてエタノールを蒸発させることにより、プロポリ
ス組成物中のエタノール含有量を低くする技術がある
(特開平9−206002)。しかし、この際無理にエタノー
ルを蒸発させると流動性がなくなり、他の添加成分と混
合しにくくなり、不溶物を形成し、食品素材としての適
性がなくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、プロポリ
スは、優れた機能を持つ健康食品素材として広く利用さ
れるものであるが、抽出時に使用したアルコールの残存
が問題になっており、アルコール除去したプロポリスは
広く求められるものである。そこで、本発明の目的は、
アルコール含量が極めて低いプロポリス組成物を提供す
ることである。
スは、優れた機能を持つ健康食品素材として広く利用さ
れるものであるが、抽出時に使用したアルコールの残存
が問題になっており、アルコール除去したプロポリスは
広く求められるものである。そこで、本発明の目的は、
アルコール含量が極めて低いプロポリス組成物を提供す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、含水アルコ
ールまたはアルコール抽出したプロポリスエキスに、植
物性油脂と中鎖脂肪酸トリグリセリド又はジグリセリド
からなる油脂混合物を添加することにより、プロポリス
エキスが低粘性化し、アルコールの除去が容易になるこ
とを見出し、本発明を完成させた。
ールまたはアルコール抽出したプロポリスエキスに、植
物性油脂と中鎖脂肪酸トリグリセリド又はジグリセリド
からなる油脂混合物を添加することにより、プロポリス
エキスが低粘性化し、アルコールの除去が容易になるこ
とを見出し、本発明を完成させた。
【0007】すなわち、本発明は植物性油脂とジグリセ
リド及び/又は炭素数6から12の中鎖脂肪酸トリグリ
セリドからなる油脂混合物を含有することを特徴とする
プロポリス組成物、及びアルコール又は含水アルコール
抽出されたプロポリスエキスに植物性油脂とジグリセリ
ド及び/又は炭素数6から12の中鎖脂肪酸トリグリセ
リドからなる油脂混合物を添加し、濃縮してアルコール
を除去することを特徴とする前記プロポリス組成物の製
造方法である。
リド及び/又は炭素数6から12の中鎖脂肪酸トリグリ
セリドからなる油脂混合物を含有することを特徴とする
プロポリス組成物、及びアルコール又は含水アルコール
抽出されたプロポリスエキスに植物性油脂とジグリセリ
ド及び/又は炭素数6から12の中鎖脂肪酸トリグリセ
リドからなる油脂混合物を添加し、濃縮してアルコール
を除去することを特徴とする前記プロポリス組成物の製
造方法である。
【0008】本発明で使用する植物性油脂とは、植物の
果皮、および果肉、種子から抽出された食品用油脂、お
よびその水素添加物であり、さらに好ましくは、小麦胚
芽油、大豆油、サフラワー油、コーン油、菜種油、オリ
ーブ油、落花生油、胡麻油、綿実油、パーム油、ヒマワ
リ油、パーム核油を使用する。これらは1種又は2種以
上用いることができる。
果皮、および果肉、種子から抽出された食品用油脂、お
よびその水素添加物であり、さらに好ましくは、小麦胚
芽油、大豆油、サフラワー油、コーン油、菜種油、オリ
ーブ油、落花生油、胡麻油、綿実油、パーム油、ヒマワ
リ油、パーム核油を使用する。これらは1種又は2種以
上用いることができる。
【0009】本発明における中鎖脂肪酸トリグリセリド
とは、炭素数6〜12の脂肪酸のグリセリントリエステ
ルである。例えば、カプリン酸トリグリセリド等が例示
できる。これらは単独で用いてもよく、2種以上併用し
ても差し支えない。中鎖脂肪酸トリグリセリドの製造方
法の一例としては、例えばヤシ油、またはパーム核油よ
り中鎖脂肪酸を分留して、グリセリドとエステル結合さ
せることにより製造される。
とは、炭素数6〜12の脂肪酸のグリセリントリエステ
ルである。例えば、カプリン酸トリグリセリド等が例示
できる。これらは単独で用いてもよく、2種以上併用し
ても差し支えない。中鎖脂肪酸トリグリセリドの製造方
法の一例としては、例えばヤシ油、またはパーム核油よ
り中鎖脂肪酸を分留して、グリセリドとエステル結合さ
せることにより製造される。
【0010】本発明におけるジグリセリドとしては例え
ば1−オレオイル−2−エイコサペンタエノイルジグリ
セリド等が例示できる。これらは単独で用いてもよく、
2種以上併用しても差し支えない。ジグリセリドは、天
然抽出物、または、合成物も使用できる。合成の場合の
代表的な製造例としては、例えば油脂とグリセリドの混
合物をアルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物の
存在下で、エステル交換反応させることにより製造され
る。
ば1−オレオイル−2−エイコサペンタエノイルジグリ
セリド等が例示できる。これらは単独で用いてもよく、
2種以上併用しても差し支えない。ジグリセリドは、天
然抽出物、または、合成物も使用できる。合成の場合の
代表的な製造例としては、例えば油脂とグリセリドの混
合物をアルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物の
存在下で、エステル交換反応させることにより製造され
る。
【0011】本発明においては、植物性油脂の添加は必
須である。中鎖脂肪酸トリグリセリド、ジグリセリドの
みをプロポリスエキスに添加すると、プロポリスエキス
の成分が凝集して沈殿する可能性がある。これは、中鎖
脂肪酸トリグリセリドとジグリセリドの極性が極めて高
いため、プロポリスエキス中の一部の成分が、変性する
ためと考えられる。すなわち、含水アルコールまたはア
ルコール抽出されたプロポリスエキスは極性が高いた
め、中鎖脂肪酸トリグリセリドとジグリセリドといった
高い極性の油脂には溶解しやすく、溶解した後低粘性溶
液となるが、中鎖脂肪酸トリグリセリドとジグリセリド
は極性が極めて高いため、プロポリスエキスの安定性を
損ねる。そこで、本発明においては、植物性油脂を共存
させることにより、プロポリスエキスを容易に溶解さ
せ、アルコール除去しやすい低粘性化溶液として、さら
にプロポリスエキスの安定化も図ることに特徴がある。
須である。中鎖脂肪酸トリグリセリド、ジグリセリドの
みをプロポリスエキスに添加すると、プロポリスエキス
の成分が凝集して沈殿する可能性がある。これは、中鎖
脂肪酸トリグリセリドとジグリセリドの極性が極めて高
いため、プロポリスエキス中の一部の成分が、変性する
ためと考えられる。すなわち、含水アルコールまたはア
ルコール抽出されたプロポリスエキスは極性が高いた
め、中鎖脂肪酸トリグリセリドとジグリセリドといった
高い極性の油脂には溶解しやすく、溶解した後低粘性溶
液となるが、中鎖脂肪酸トリグリセリドとジグリセリド
は極性が極めて高いため、プロポリスエキスの安定性を
損ねる。そこで、本発明においては、植物性油脂を共存
させることにより、プロポリスエキスを容易に溶解さ
せ、アルコール除去しやすい低粘性化溶液として、さら
にプロポリスエキスの安定化も図ることに特徴がある。
【0012】本発明におけるプロポリス組成物は、プロ
ポリスエキスに植物性油脂、中鎖脂肪酸トリグリセリ
ド、ジグリセリドを添加することにより得られるが、中
鎖脂肪酸トリグリセリド又はジグリセリドをそれぞれ単
独で植物性油脂に混合して使用しても良いし、または、
中鎖脂肪酸トリグリセリドとジグリセリドを混合して使
用しても良い。混合する場合は中鎖脂肪酸トリグリセリ
ド1重量部に対し、ジグリセリドが0.1重量部以上9
重量部以下であることが好ましい。
ポリスエキスに植物性油脂、中鎖脂肪酸トリグリセリ
ド、ジグリセリドを添加することにより得られるが、中
鎖脂肪酸トリグリセリド又はジグリセリドをそれぞれ単
独で植物性油脂に混合して使用しても良いし、または、
中鎖脂肪酸トリグリセリドとジグリセリドを混合して使
用しても良い。混合する場合は中鎖脂肪酸トリグリセリ
ド1重量部に対し、ジグリセリドが0.1重量部以上9
重量部以下であることが好ましい。
【0013】中鎖脂肪酸トリグリセリド、ジグリセリ
ド、またはこれらの混合油は、植物性油脂1重量部に対
して、好ましくは0.1重量部以上9重量部以下であ
る。0.1重量部未満であると低粘性化が十分におこら
ず、9重量部を越えるとプロポリスエキス中の一部の成
分が、凝集沈殿する傾向がある。
ド、またはこれらの混合油は、植物性油脂1重量部に対
して、好ましくは0.1重量部以上9重量部以下であ
る。0.1重量部未満であると低粘性化が十分におこら
ず、9重量部を越えるとプロポリスエキス中の一部の成
分が、凝集沈殿する傾向がある。
【0014】本発明におけるプロポリス組成物中に対す
る植物性油脂と中鎖脂肪酸トリグリセリド及び/又はジ
グリセリドの混合油の割合は、組成物乾燥重量あたり、
好ましくは5重量%以上、80重量%以下である。さら
に好ましくは、40重量%以上、60重量%以下であ
る。5重量%未満であると、十分にプロポリスエキスを
溶解させることができない。80重量%を越えるとプロ
ポリスエキス含量が低くなり、プロポリス組成物として
食品加工に使用する場合適さない。組成物乾燥重量あた
り、40重量%以上60重量%以下の場合、最もプロポ
リスエキスの溶解性が高く、またプロポリスエキスの濃
度も、食品加工に適する濃度となる。
る植物性油脂と中鎖脂肪酸トリグリセリド及び/又はジ
グリセリドの混合油の割合は、組成物乾燥重量あたり、
好ましくは5重量%以上、80重量%以下である。さら
に好ましくは、40重量%以上、60重量%以下であ
る。5重量%未満であると、十分にプロポリスエキスを
溶解させることができない。80重量%を越えるとプロ
ポリスエキス含量が低くなり、プロポリス組成物として
食品加工に使用する場合適さない。組成物乾燥重量あた
り、40重量%以上60重量%以下の場合、最もプロポ
リスエキスの溶解性が高く、またプロポリスエキスの濃
度も、食品加工に適する濃度となる。
【0015】本発明のプロポリス組成物は、含水アルコ
ール抽出、またはアルコール抽出されたプロポリスエキ
スに、植物性油脂と、中鎖脂肪酸トリグリセリド及び/
又はジグリセリドの混合油を添加し、混合攪拌し低粘性
化した後、常温で真空濃縮してアルコールを除去する事
により製造できる。好ましくは、アルコールを除去した
後、常法にしたがって分散安定剤を添加し、本発明の組
成物を得る。分散安定剤は、通常使用される、ミツロ
ウ、カゼイン、アルブミン、ペクチン、グアーガム、C
MCナトリウムなど問題なく使用可能であり、添加量も
従来のプロポリス組成物同様に、組成物乾燥重量あたり
5重量%から10重量%程度で問題ない。この工程にお
ける温度管理は、通常、プロポリスエキスが製造される
温度領域である40℃から60℃程度で良く、濃縮時の
温度も、通常、プロポリスエキスが濃縮される場合の温
度である室温付近で良い。すなわち、本発明のプロポリ
ス組成物は、植物性油脂と、中鎖脂肪酸トリグリセリド
及び/又はジグリセリドの混合油を調整した後、これを
プロポリスエキスに添加して攪拌することにより、安定
した低粘性溶液を得、さらに低粘性化されているため、
通常のアルコール除去方法で効率よくアルコール除去で
きるといった特徴を有する。
ール抽出、またはアルコール抽出されたプロポリスエキ
スに、植物性油脂と、中鎖脂肪酸トリグリセリド及び/
又はジグリセリドの混合油を添加し、混合攪拌し低粘性
化した後、常温で真空濃縮してアルコールを除去する事
により製造できる。好ましくは、アルコールを除去した
後、常法にしたがって分散安定剤を添加し、本発明の組
成物を得る。分散安定剤は、通常使用される、ミツロ
ウ、カゼイン、アルブミン、ペクチン、グアーガム、C
MCナトリウムなど問題なく使用可能であり、添加量も
従来のプロポリス組成物同様に、組成物乾燥重量あたり
5重量%から10重量%程度で問題ない。この工程にお
ける温度管理は、通常、プロポリスエキスが製造される
温度領域である40℃から60℃程度で良く、濃縮時の
温度も、通常、プロポリスエキスが濃縮される場合の温
度である室温付近で良い。すなわち、本発明のプロポリ
ス組成物は、植物性油脂と、中鎖脂肪酸トリグリセリド
及び/又はジグリセリドの混合油を調整した後、これを
プロポリスエキスに添加して攪拌することにより、安定
した低粘性溶液を得、さらに低粘性化されているため、
通常のアルコール除去方法で効率よくアルコール除去で
きるといった特徴を有する。
【0016】このようにして得られる本発明のプロポリ
ス組成物のアルコール含量は約1.0重量%以下であ
り、且つその粘度は室温で約0.25センチポイズ以下
であり、従来のプロポリス組成物に比較して、アルコー
ル含量が極めて少ないにもかかわらず、粘度が低い。
ス組成物のアルコール含量は約1.0重量%以下であ
り、且つその粘度は室温で約0.25センチポイズ以下
であり、従来のプロポリス組成物に比較して、アルコー
ル含量が極めて少ないにもかかわらず、粘度が低い。
【0017】本発明におけるプロポリス組成物は、カプ
セルに充填したカプセル状食品、又は、希釈して液状食
品として、又は他の食品原料に配合して様々な食品形態
に加工することができる。
セルに充填したカプセル状食品、又は、希釈して液状食
品として、又は他の食品原料に配合して様々な食品形態
に加工することができる。
【0018】
【実施例】以下に本発明を実施例で説明する。 実施例1 含水アルコール抽出されたプロポリスエキスに小麦胚芽
油、カプリン酸トリグリセリド、1−オレオイル−2−
エイコサペンタエノイルジグリセリド、カプリン酸トリ
グリセリドと1−オレオイル−2−エイコサペンタエノ
イルジグリセリドの混合油を表1に示した割合で羽根付
き混合機に仕込み、37℃、2時間攪拌した後、混合物
をロータリーエバポレーターに仕込んで37℃、30m
mHgの減圧下で1時間エタノールを留去し、分散安定
剤としてミツロウを加えることにより、以下の表1に示
すプロポリス組成物を得た。
油、カプリン酸トリグリセリド、1−オレオイル−2−
エイコサペンタエノイルジグリセリド、カプリン酸トリ
グリセリドと1−オレオイル−2−エイコサペンタエノ
イルジグリセリドの混合油を表1に示した割合で羽根付
き混合機に仕込み、37℃、2時間攪拌した後、混合物
をロータリーエバポレーターに仕込んで37℃、30m
mHgの減圧下で1時間エタノールを留去し、分散安定
剤としてミツロウを加えることにより、以下の表1に示
すプロポリス組成物を得た。
【0019】
【表1】
【0020】実施例2 実施例1で得られたプロポリス組成物A〜U中のエタノ
ール含有量をガスクロマトグラフィー(HEWLETT PACKA
RD HP 6890)により、粘度を粘度計((株)トキメック
BM型)を用いて37℃で測定し、結果を表2に示し
た。表2からもわかるように、本発明の範囲内で小麦胚
芽油と中鎖脂肪酸トリグリセリドとジグリセリド混合し
たプロポリス組成物が、アルコール含有量、粘度のどち
らにおいても優れていることがわかる。
ール含有量をガスクロマトグラフィー(HEWLETT PACKA
RD HP 6890)により、粘度を粘度計((株)トキメック
BM型)を用いて37℃で測定し、結果を表2に示し
た。表2からもわかるように、本発明の範囲内で小麦胚
芽油と中鎖脂肪酸トリグリセリドとジグリセリド混合し
たプロポリス組成物が、アルコール含有量、粘度のどち
らにおいても優れていることがわかる。
【0021】
【表2】
【0022】実施例3 実施例1で得られたプロポリス組成物をそれぞれ、オー
バル型のソフトカプセルに調整した。外皮剤ゼラチンに
グリセリンを加えたものを使用し、1カプセル当たり2
50mgを充填し、カプセル化の優劣および内容物の変
化の有無を調べ、表3に示した。表3に示したように、
本発明により得られたプロポリス組成物がカプセル化に
優れていることがわかる。
バル型のソフトカプセルに調整した。外皮剤ゼラチンに
グリセリンを加えたものを使用し、1カプセル当たり2
50mgを充填し、カプセル化の優劣および内容物の変
化の有無を調べ、表3に示した。表3に示したように、
本発明により得られたプロポリス組成物がカプセル化に
優れていることがわかる。
【0023】
【表3】
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、エタノール含有量が低
いかあるいは、エタノールを実質的に含まないプロポリ
ス組成物を提供することができる。また、プロポリスの
有効成分を変質させることなく乳化が行われ、成分が分
離することなく、高品質で安定したプロポリス組成物が
収率よく得られる。
いかあるいは、エタノールを実質的に含まないプロポリ
ス組成物を提供することができる。また、プロポリスの
有効成分を変質させることなく乳化が行われ、成分が分
離することなく、高品質で安定したプロポリス組成物が
収率よく得られる。
Claims (6)
- 【請求項1】 植物性油脂とジグリセリド及び/又は炭
素数6から12の中鎖脂肪酸トリグリセリドからなる油
脂混合物を含有することを特徴とするプロポリス組成
物。 - 【請求項2】 油脂混合物の組成が、植物性油脂1重量
部に対しジグリセリド及び/又は炭素数6から12の中
鎖脂肪酸トリグリセリドが0.1重量部以上9重量部以
下であることを特徴とする請求項1のプロポリス組成
物。 - 【請求項3】 中鎖脂肪酸トリグリセリド1重量部に対
し、ジグリセリドが0.1重量部以上9重量部以下であ
ることを特徴とする請求項1又は2のプロポリス組成
物。 - 【請求項4】 油脂混合物を、組成物乾燥重量あたり5
重量%以上80重量%以下含有していることを特徴とす
る請求項1〜3のいずれか1項のプロポリス組成物。 - 【請求項5】 植物性油脂が、小麦胚芽油、大豆油、サ
フラワー油、コーン油、菜種油、オリーブ油、落花生
油、胡麻油、綿実油、パーム油、ひまわり油、パーム核
油の中から選ばれた1種類以上のものであることを特徴
とする請求項1〜4のいずれか1項のプロポリス組成
物。 - 【請求項6】 アルコール又は含水アルコール抽出され
たプロポリスエキスに植物性油脂とジグリセリド及び/
又は炭素数6から12の中鎖脂肪酸トリグリセリドから
なる油脂混合物を添加し、濃縮してアルコールを除去す
ることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項のプロ
ポリス組成物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11210213A JP2001037427A (ja) | 1999-07-26 | 1999-07-26 | プロポリス組成物およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11210213A JP2001037427A (ja) | 1999-07-26 | 1999-07-26 | プロポリス組成物およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001037427A true JP2001037427A (ja) | 2001-02-13 |
Family
ID=16585670
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11210213A Pending JP2001037427A (ja) | 1999-07-26 | 1999-07-26 | プロポリス組成物およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001037427A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5643912B1 (ja) * | 2014-05-12 | 2014-12-17 | 株式会社えがお | プロポリス抽出物及びその製造方法、カプセル、並びに抗酸化剤 |
JP6101854B1 (ja) * | 2016-10-14 | 2017-03-22 | アピ株式会社 | カプセル用プロポリス抽出物含有組成物及びカプセル |
-
1999
- 1999-07-26 JP JP11210213A patent/JP2001037427A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5643912B1 (ja) * | 2014-05-12 | 2014-12-17 | 株式会社えがお | プロポリス抽出物及びその製造方法、カプセル、並びに抗酸化剤 |
JP6101854B1 (ja) * | 2016-10-14 | 2017-03-22 | アピ株式会社 | カプセル用プロポリス抽出物含有組成物及びカプセル |
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