JP2001037413A - 高電圧を利用した玄米殺菌処理装置 - Google Patents

高電圧を利用した玄米殺菌処理装置

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JP2001037413A
JP2001037413A JP21101299A JP21101299A JP2001037413A JP 2001037413 A JP2001037413 A JP 2001037413A JP 21101299 A JP21101299 A JP 21101299A JP 21101299 A JP21101299 A JP 21101299A JP 2001037413 A JP2001037413 A JP 2001037413A
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brown rice
electrodes
sterilization
shutter
sterilizing
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Hidetoshi Hasegawa
秀翁 長谷川
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Sanyo Electric Co Ltd
Sasaki Co Ltd
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Bio Oriented Technology Research Advancement Institution
Sanyo Electric Co Ltd
Sasaki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多量の玄米の品質を損なわず、常温、常圧下
で容易に効率よく殺菌でき、安全性が高く、オゾン層破
壊の問題がない玄米殺菌処理装置を提供する。 【解決手段】 玄米を供給する供給手段と、玄米を蓄え
るホッパー部と、多数配設された針状電極からなる放電
側電極と絶縁板により全表面が覆われている平板状電極
からなる接地側電極とを設置した殺菌処理槽と、前記電
極間に高電圧を印加するための電源などを備えた玄米殺
菌処理装置であって、前記電極間に玄米を介在させ、前
記電源で発生した高電圧を前記電極間に印加して前記電
極間でパルスストリーマ放電を発生させて殺菌する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、玄米殺菌処理装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、食品の殺菌方法としては加熱殺菌
が一般的に行われている。しかし加熱殺菌では、成分、
香り、味、色等の変質、有効成分の逸散等を伴い、食品
そのものの品質を低下させる問題があった。食品を過熱
水蒸気に接触させて殺菌する方法(特公昭63−509
84号公報)が提案されているが、香り成分の飛散や水
蒸気の食品への浸透などによる品質の変化や劣化が起こ
り易いなどの問題があった。米の殺菌・殺虫には臭化メ
チルによるくん蒸が行われてきた。しかし、臭化メチル
は、引火しやすく危険物に指定されていることや、劇物
にも指定され、皮膚に触れると水泡を生じるなど安全性
に問題がある上、その高いオゾン破壊の潜在性により大
気中に放出されて地球上空のオゾン層に到達すると、オ
ゾン層を破壊する問題がある。一方、オゾンによる殺菌
も行われてるが、殺菌効果が不満足であるという問題が
あり、また、カビの増加を抑えるため、低温貯蔵(例え
ば、15℃、70〜75%RH)が行われているが、長
期低温貯蔵ではカビの増加が懸念される。
【0003】本発明者は、先に高交流電圧あるいは高電
圧をパルス的に印加した放電側電極と接地側電極間に殺
菌対象物を介在させて、常温、常圧下、前記電極間でパ
ルスストリーマ放電を発生させることにより芽胞菌など
を含む各種菌を殺菌する装置および方法を提案した(特
願平10−77816号明細書、特願平11−1052
35号明細書、特願平11−105240号明細書)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】玄米の貯蔵中、微生
物、特にカビなどが増加すると、最悪時には、商品価値
を消失させ、食用不適となる。また、米などに付着して
いる芽胞菌は、炊飯時にさえ死滅することは期待できな
い。一方、食品の中には加熱殺菌が不適なものがあり、
例えば、日本人の主食の米は加熱殺菌も薬剤処理も適さ
ない。
【0005】本発明の目的は、前記高電圧を利用した殺
菌装置を改良し、玄米の品質を損なうことなく均一に常
温、常圧下で容易に効率よく殺菌できる玄米殺菌処理装
置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1の発明は、玄米を供給する供給手段と、この供
給手段により供給された玄米を蓄えるホッパー部と、こ
のホッパー部に蓄えられた玄米を移送して殺菌処理する
ための、所定の間隔を置いて多数配設された針状電極か
らなる放電側電極と、絶縁板により全表面が覆われてい
る平板状電極からなる接地側電極とを設置した殺菌処理
槽と、前記電極間に高電圧を印加するための電源と、前
記殺菌処理槽で殺菌処理された玄米を外部に排出する排
出手段とを備えた玄米殺菌処理装置であって、前記電極
間に玄米を介在させ、前記電源で発生した高電圧を前記
電極間に印加して前記電極間でパルスストリーマ放電を
発生させることにより殺菌することを特徴とする高電圧
を利用した玄米殺菌処理装置に関するものである。
【0007】供給手段により供給された玄米をホッパー
部に蓄え、ホッパー部に蓄えられた玄米を例えば重力に
より自然落下させて移送して殺菌処理槽の前記電極間に
介在させ、電源部で発生した高電圧を前記電極間に印加
して前記電極間でパルスストリーマ放電を発生させる殺
菌条件下に置くことにより品質を損なうことなく均一に
常温、常圧下で容易に効率よく殺菌できる。殺菌処理は
連続的に行うことも、半バッチ式やバッチ式で行うこと
も可能である。
【0008】しかし、米などに付着している芽胞菌など
を含む各種菌も含めて殺菌するためには、玄米を殺菌処
理槽の前記電極間に介在させて静止状態で前記電極間で
パルスストリーマ放電を発生させて充分に殺菌条件下に
置いた後、殺菌処理槽から例えば重力により自然落下さ
せて排出するという半バッチ式やバッチ式で行うことが
好ましい。
【0009】殺菌処理された玄米を容易に自然落下させ
るためには、ホッパー部、殺菌処理槽、排出手段などが
それぞれ連結されて上から順にほぼ垂直に配置されてい
ることが好ましい。
【0010】しかし、ホッパー部、殺菌処理槽、排出手
段などをそれぞれ連結して例えば約30°傾斜させて斜
めに配設して玄米や殺菌処理された玄米が自然落下する
ようにしてもよい。
【0011】本発明の玄米殺菌処理装置で殺菌処理する
際、玄米の前処理は特に行う必要がなく、また殺菌処理
後に後処理が不要である。本発明の玄米殺菌処理装置を
用いる殺菌処理は、安全性が高く、オゾン層破壊の問題
もない。
【0012】請求項2の発明は、請求項1記載の玄米殺
菌処理装置において、前記殺菌処理槽の下部に開閉可能
なシャッターを設け、このシャッターを開けることより
前記殺菌処理槽で殺菌処理された玄米を前記殺菌処理槽
の外部に排出することを特徴とするものである。
【0013】殺菌処理槽の下部に開閉可能なシャッター
を設けておけば、殺菌処理時はこのシャッターを閉めて
前記のように玄米を殺菌処理槽の前記電極間に介在させ
て静止状態で前記電極間でパルスストリーマ放電を発生
させて充分に殺菌条件下に置いた後、殺菌処理後このシ
ャッターを開けて殺菌処理槽から殺菌処理された玄米を
容易に排出することができる。
【0014】請求項3の発明は、請求項1あるいは請求
項2記載の玄米殺菌処理装置において、前記ホッパー部
の下部に開閉可能なシャッターを設け、このシャッター
を開けることより前記ホッパー部に一時的に蓄えた玄米
を前記殺菌処理槽に移送することを特徴とするものであ
る。
【0015】ホッパー部の下部に開閉可能なシャッター
を設けておけば、このシャッターを開けてホッパー部に
一時的に貯めた玄米を必要量だけ殺菌処理槽に送入し、
必要量だけ送入した後、このシャッターを閉めて前記の
ように玄米を殺菌処理することができる。ホッパー部の
下部に開閉可能なシャッターを設けるとともに、殺菌処
理槽の下部にも開閉可能なシャッターを設けることが好
ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明においては、前記電極間で
パルスストリーマ放電を発生させることにより玄米を殺
菌する。所定の間隔を置いて多数配設された針状電極か
らなる放電側電極に立ち上がり時間数10nS(ナノ
秒)、持続時間1μS(マイクロ秒)程度以下のパルス
高電圧を印加すると、放電側電極から線状に伸びるスト
リーマー放電が発生し、電極間の広い範囲をプラズマ化
でき、前記電極間に介在させた玄米を殺菌できる。
【0017】直流電圧印加時のコロナ放電では放電側電
極のごく近傍が発光するのみであるが、パルスストリー
マ放電でははるかに広い領域をプラズマ化できる。これ
は、パルスストリーマ放電では直流コロナ放電でのスパ
ーク電圧より高い電圧が瞬間的に印加でき高電界領域を
広くできること、また直流コロナではイオン空間電荷に
より放電側電極近傍の電離域の電界強度が低下するため
放電が抑制されるが、パルスストリーマ放電では電圧の
立ち上がりが急峻なため空間電荷電界による放電抑制が
わずかであることなどによるものと考えられる。
【0018】以下、図面を参照して本発明の実施形態に
ついて説明する。図1は、本発明の高電圧を利用した玄
米殺菌処理装置の一実施形態の斜視図であり、図2は、
図1に示した玄米殺菌処理装置の放電側電極と、接地側
電極および殺菌処理槽の下部に設けた開閉可能なシャッ
ターを説明する説明図であり、図3は、図1に示した玄
米殺菌処理装置の一部断面を示す側面図であり、図4
は、図1に示した玄米殺菌処理装置の殺菌処理槽の下部
に設けた開閉可能なシャッターを開いて殺菌処理された
玄米を排出する状態を説明する説明図であり、図5は、
図1に示した玄米殺菌処理装置の放電側電極と、接地側
電極を説明する説明図である。
【0019】図1〜図5に示したように、本発明の高電
圧を利用した玄米殺菌処理装置1は、玄米aを供給する
供給手段2と、供給手段2により供給された玄米aを蓄
えるホッパー部3と、ホッパー部3に蓄えられた玄米a
を移送して殺菌処理するための殺菌処理槽4(アクリル
系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、FRPなどの電気絶
縁性材料で作られたものが好ましい)と、殺菌処理槽4
で殺菌処理された玄米aを殺菌処理槽4外に排出する排
出手段5とを備えている。
【0020】殺菌処理槽4内には、所定の間隔d1を置
いて多数配設された針状電極6(錆の発生を抑え、耐久
性を持たせるためステンレス系材料で作られたものが好
ましい。例えばステンレス製針状電極で先端が0.5m
mφと非常に細いものがより好ましい)からなる放電側
電極7と、絶縁板8(セラミック板が好ましく使用でき
る。セラミック板の具体例とては、アルミナ板が挙げら
れる。高純度アルミナのアルミナ板がより好ましい)に
より全表面が覆われている平板状電極9からなる接地側
電極10が設置されている。
【0021】多数の針状電極6を導体11(針状電極6
と同じようにステンレス系材料で作られたものが好まし
い)に図5に示したようにビス61(針状電極6と同じ
ようにステンレス系材料で作られたものが好ましい)に
よりしっかり固定されて構成された放電側電極7が2
個、殺菌処理槽4の内部側に針状電極6が突出して出る
ようにして殺菌処理槽4の前面壁12に固定されて装着
されている。
【0022】接地側電極10は殺菌処理槽4の内部側に
絶縁板8により全表面が覆われている平板状電極9が放
電側電極7に対向して放電側電極7と所定の間隔(間隔
は特に限定されないが、通常約10mm〜50mmであ
る)を維持するように殺菌処理槽4の後面壁13に固定
されて装着されている。14は、殺菌処理槽4の前面に
設置した安全のための開閉可能な扉である。
【0023】本発明においては、多数の針状電極6を所
定の一定の間隔d1を置いて配設することが肝要であ
る。多数の針状電極を用いる替わりに1つの針状電極を
用いた場合は前記電極間に介在させた玄米aを広範囲に
わたって殺菌ができず殺菌むらがでる。
【0024】印加電圧、パルス数、投入エネルギー(c
al/cm3 )、電界強度などが玄米aの種類、形態、
菌の種類、形態などによって異なるので間隔d1は特に
限定されず、玄米が本来有する香味、風味などの品質を
損なわない範囲において充分に均一に殺菌できるよう
に、適宜選定して決めるのが好ましい。
【0025】しかし、多数の針状電極6の間隔d1は通
常は、10mmから80mm未満、好ましくは20mm
から60mm、特に好ましくは25mmから30mmの
範囲から選ばれることが望ましい。間隔d1が10mm
未満であると玄米の殺菌はできるが後で説明する電源4
0の容量を大きくしなければならず不経済となる。一
方、間隔d1が80mm以上であると前記電極間に介在
させた玄米aを広範囲にわたって均一に殺菌ができず殺
菌むらがでる。
【0026】供給手段2、ホッパー部3、殺菌処理槽
4、排出手段5などは一体的に連結されて構成されてお
り、供給手段2によって供給された玄米aをホッパー部
3に蓄え、ホッパー部3に蓄えられた玄米aの所定量を
重力により自然落下させて移送して殺菌処理槽4の前記
電極7〜10間に介在させ、後で説明する電源40で発
生した高電圧を前記電極7〜10間に印加して前記電極
7〜10間でパルスストリーマ放電を発生させて殺菌す
る。
【0027】供給手段2は、玄米aの供給口15、コン
ベア16、コンベア16を駆動するモータ17、コンベ
ア16で移送した玄米aをホッパー3部内に放出する放
出口18などから成り、図3に示したように白矢印で示
した方向から供給口15内に供給された玄米aはモータ
17により駆動されるコンベア16により上方に移送さ
れて放出口18を経てホッパー部3へ供給される。
【0028】殺菌処理槽4内で殺菌処理された玄米a
は、殺菌処理槽4の下部に設けられた開閉可能なシャッ
ター19を開けることより殺菌処理槽4の外部に自然落
下して排出される。
【0029】排出手段5は、シャッター19、シャッタ
ー19を開閉する駆動装置20(ソレノイドバルブを備
えた電気式駆動装置あるいは空気式駆動装置などいずれ
でもよい)、排出用ダクト21などから成っている。2
2は本発明の玄米殺菌処理装置1を支持して固定する支
持装置である。23は殺菌処理された玄米aを収容する
容器である。
【0030】本発明の玄米殺菌処理装置1を用いて玄米
を殺菌処理する場合は、殺菌処理された玄米aが再び汚
染されないように無菌室内で行うなど充分な管理が必要
である。
【0031】図6は本発明で使用する電源40の一例を
説明する説明図である。図6に示したように、電源40
は、電源部41(AC200V、50Hz)、スライダ
ック42、高電圧トランス43、全波整流ブリッジ4
4、抵抗45、コンデンサ46、スパークギャップ4
7、抵抗48、接地手段49などを備えた回路から構成
されている。電源40(AC200V、50Hz)から
入力された電圧をスライダック42および高電圧トラン
ス43にて昇圧し、全波整流ブリッジ44にて整流す
る。その後、抵抗45にて電流値を下げ、コンデンサ4
6を充電する。コンデンサ46に充電された電気エネル
ギーは、スパークギャップ47を通して瞬間的に放電さ
れ、パルス電圧(例えば、エネルギー波を1秒間に約1
00回発生させる)となって玄米殺菌処理装置4の放電
側電極7と設置側電極10間に印加され、前記電極7−
10間でパルスストリーマ放電を発生させることによ
り、常温、常圧下、前記電極7−10間に介在させた玄
米aの殺菌が行われる。
【0032】本発明において、絶縁板8は1枚の板でも
よいが小さいセラッミク板(例えば、Al23 )の端
部を相互に接着するなどして接合して作った板でもよ
い。絶縁板8として多数の小さなセラミック板(例え
ば、Al23 )の端部を相互に接着するなどして接合
して作られた絶縁板8を使用する場合は、多数の針状電
極6と多数のセラミック板の端部の接合部との相互の位
置関係を特定の位置関係とすることが好ましい。
【0033】すなわち、各針状電極6から平板状電極9
に対して直角に引いた直線がセラミック板に達した点
と、セラミック板の端部の接合部との間の距離が、いず
れの前記点といずれの接合部との組み合わせであっても
10mm以上になるようにすることが好ましい。この距
離が約5mm以内であるとその針状電極6からその接合
部に放電が必ず短絡する。この距離が約7〜8mmであ
ると印加電圧によってはその針状電極6からその接合部
に放電が短絡する。
【0034】また、殺菌処理槽4中における殺菌処理時
間、玄米aの処理量、湿度などの殺菌条件も、玄米aの
種類、形態、菌の種類、形態などによって異なるので適
宜選定して決めるのが好ましく特に限定されない。
【0035】本発明の玄米殺菌処理装置1を作動させ、
供給手段2により供給された玄米aをホッパー部3に蓄
え、ホッパー部3に蓄えられた玄米aを移送して、シャ
ッター19を閉めた殺菌処理槽4の電極7−10間に所
定量介在させ、電源部40で発生した高電圧を電極7−
10間に印加して電極7−10間でパルスストリーマ放
電を発生させ、殺菌条件下に置くことにより容易に殺菌
できる。そして殺菌処理槽4内で殺菌処理された玄米a
は、シャッター19を開けることより殺菌処理槽4の外
部に排出される。以上の操作を繰り返すことにより玄米
aを品質を損なうことなく均一に常温、常圧下で効率よ
く容易に殺菌できる。
【0036】図7は、殺菌処理槽の下部に設けられた開
閉可能なシャッターの他の例を説明する説明図であり、
図8(A)は図7に示したシャッターを閉じた状態を示
す説明図であり、(B)は同シャッターを開けた状態を
示す説明図である。尚、図7〜8において、図1〜6と
構成が共通する部分及び同じ名称のものには同一符号を
付してある。
【0037】図7、図8において、殺菌処理槽4の下部
にはシャッター19Aが設けられており、シャッター1
9Aに連結されたモータなどの開閉装置24により駆動
され回転して開閉可能になっている。図8(A)に示し
たようにシャッター19Aを閉めた殺菌処理槽4の電極
7−10間に所定量の玄米aを介在させ、前記のように
電源部40で発生した高電圧を電極7−10間に印加し
て電極7−10間でパルスストリーマ放電を発生させ、
殺菌条件下に置くことにより殺菌した後、殺菌処理され
た玄米aは、図8(B)に示したように開閉装置24に
よりシャッター19Aを開けて白矢印で示したように殺
菌処理槽4の外部に排出される。
【0038】図9は、ホッパー部の下部および殺菌処理
槽の下部に開閉可能なシャッターを設けた玄米殺菌処理
装置の説明図であり、(A)は殺菌処理槽の下部のシャ
ッターを閉め、ホッパー部の下部のシャッターを開けて
ホッパー部の玄米を殺菌処理槽へ移送する状態を示す説
明図であり、(B)は殺菌処理された玄米を殺菌処理槽
の下部のシャッターを開けて排出する状態を示す説明図
である。尚、図9において、図1〜6と構成が共通する
部分及び同じ名称のものには同一符号を付してある。
【0039】図9において、ホッパー部3および殺菌処
理槽4の下部には駆動装置20により開閉されるシャッ
ター19が設けられている。図9(A)に示したよう殺
菌処理槽4の下部のシャッター19を閉めた殺菌処理槽
4のホッパー部3の下部のシャッター19を開けてホッ
パー部3に一時的に蓄えられた玄米aの内から所定量の
玄米aを移送して電極7−10間に介在させ、前記のよ
うに電源部40で発生した高電圧を電極7−10間に印
加して電極7−10間でパルスストリーマ放電を発生さ
せ、殺菌条件下に置くことにより殺菌した後、殺菌処理
された玄米aは、駆動装置20により殺菌処理槽4の下
部のシャッター19を開けて白矢印で示したように殺菌
処理槽4の外部に排出される。
【0040】図10は、本発明の高電圧を利用した玄米
殺菌処理装置の他の例を示す斜視図である。尚、図10
において、図1〜9と構成が共通する部分及び同じ名称
のものには同一符号を付してある。図10に示した本発
明の玄米殺菌処理装置1Aは、図1〜6に示した本発明
の玄米殺菌処理装置1を大型化した例を示すものであ
り、殺菌処理槽4内が2つのセパレータ25(アクリル
系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、FRPなどの電気絶
縁性材料で作られたものが好ましい)により分割された
3つのセル4−1、4−2、4−3を備えており、各セ
ル4−1、4−2、4−3にそれぞれ複数の放電側電極
7と接地側電極10が対応して設けられており、殺菌処
理槽4の下部にはモータなどの開閉装置24により駆動
され回転して開閉可能なシャッター19Aが設けられて
おり、ホッパー部3から各セル4−1、4−2、4−3
内にそれぞれ所定量の玄米aを移送するために供給手段
2は図示しない駆動装置により駆動されてホッパー部3
に沿って平行に移動可能になっている以外は、図1〜6
に示した本発明の玄米殺菌処理装置1と同様になってい
る。
【0041】本発明の玄米殺菌処理装置1Aを作動さ
せ、供給手段2をホッパー部3に沿って平行に移動させ
ながら供給手段2により供給された玄米aをホッパー部
3に蓄え、ホッパー部3に蓄えられた所定量の玄米aを
移送して、シャッター19Aを閉めた殺菌処理槽4の各
セル4−1、4−2、4−3の電極7−10間にそれぞ
れ所定の量だけ介在させ、前記のように電源部40で発
生した高電圧を電極7−10間に印加して電極7−10
間でパルスストリーマ放電を発生させ、殺菌条件下に置
くことにより容易に多量の玄米aを処理して殺菌でき
る。そして殺菌処理槽4内で殺菌処理された玄米aは、
シャッター19Aを開けることより殺菌処理槽4の外部
に排出される。以上の操作を繰り返すことにより多量の
玄米aを品質を損なうことなく均一に常温、常圧下で効
率よく容易に殺菌できる。
【0042】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨から逸
脱しない範囲で各種の変形実施が可能である。
【0043】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の玄米殺菌処理装
置は構成が簡単であり、玄米の品質を損なうことなく均
一に常温、常圧下で容易に効率よく殺菌できる。本発明
の玄米殺菌処理装置で殺菌処理する際、玄米の前処理は
特に行う必要がなく、また殺菌処理後に後処理が不要で
ある。本発明の玄米殺菌処理装置を用いる殺菌処理は、
安全性が高く、オゾン層破壊の問題もない。
【0044】本発明の請求項2記載の玄米殺菌処理装置
は、殺菌処理槽の下部に開閉可能なシャッターを設けた
ので、殺菌処理時はこのシャッターを閉めて玄米を充分
に殺菌条件下に置いた後、殺菌処理後このシャッターを
開けて玄米殺菌処理装置から殺菌処理された玄米を容易
に排出することができる。
【0045】本発明の請求項3記載の玄米殺菌処理装置
は、ホッパー部の下部に開閉可能なシャッターを設けた
ので、このシャッターを開けてホッパー部に一時的に貯
めた玄米を必要量だけ殺菌処理槽に送入し、必要量だけ
送入した後、このシャッターを閉めて前記のように玄米
を殺菌処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の高電圧を利用した玄米殺菌処理装置
の一実施形態の斜視図である。
【図2】 図1に示した玄米殺菌処理装置の放電側電極
と、接地側電極および殺菌処理槽の下部に設けた開閉可
能なシャッターを説明する説明図である。
【図3】 図1に示した玄米殺菌処理装置の一部断面を
示す側面図である。
【図4】 図1に示した玄米殺菌処理装置の殺菌処理槽
の下部に設けた開閉可能なシャッターを開いて殺菌処理
された玄米を排出する状態を説明する説明図である。
【図5】 図1に示した玄米殺菌処理装置の放電側電極
と、接地側電極を説明する説明図である。
【図6】 本発明で使用する電源の一例を説明する説明
図である。
【図7】 殺菌処理槽の下部に設けられた開閉可能なシ
ャッターの他の例を説明する説明図である。
【図8】 (A)は図7に示したシャッターを閉じた状
態を示す説明図であり、(B)は同シャッターを開けた
状態を示す説明図である。
【図9】 (A)は殺菌処理槽の下部のシャッターを閉
め、ホッパー部の下部のシャッターを開けてホッパー部
の玄米を殺菌処理槽へ移送する状態を示す説明図であ
り、(B)は殺菌処理された殺菌相性物を殺菌処理槽の
下部のシャッターを開けて排出する状態を示す説明図で
ある。
【図10】 本発明の高電圧を利用した玄米殺菌処理装
置の他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
a 玄米 d1 間隔 1、1A 玄米殺菌処理装置 2 供給手段 3 ホッパー部 4 殺菌処理槽 5 排出手段 6 針状電極 7 放電側電極 8 絶縁板 9 平板状電極 10 接地側電極 19、19A シャッター 40 電源

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 玄米を供給する供給手段と、この供給手
    段により供給された玄米を蓄えるホッパー部と、このホ
    ッパー部に蓄えられた玄米を移送して殺菌処理するため
    の、所定の間隔を置いて多数配設された針状電極からな
    る放電側電極と、絶縁板により全表面が覆われている平
    板状電極からなる接地側電極とを設置した殺菌処理槽
    と、前記電極間に高電圧を印加するための電源と、前記
    殺菌処理槽で殺菌処理された玄米を外部に排出する排出
    手段とを備えた玄米殺菌処理装置であって、 前記電極間に玄米を介在させ、前記電源で発生した高電
    圧を前記電極間に印加して前記電極間でパルスストリー
    マ放電を発生させることにより殺菌することを特徴とす
    る高電圧を利用した玄米殺菌処理装置。
  2. 【請求項2】 前記殺菌処理槽の下部に開閉可能なシャ
    ッターを設け、このシャッターを開けることより前記殺
    菌処理槽で殺菌処理された玄米を前記殺菌処理槽の外部
    に排出することを特徴とする請求項1記載の玄米殺菌処
    理装置。
  3. 【請求項3】 前記ホッパー部の下部に開閉可能なシャ
    ッターを設け、このシャッターを開けることより前記ホ
    ッパー部に一時的に蓄えた玄米を前記殺菌処理槽に移送
    することを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の
    玄米殺菌処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100451588B1 (ko) * 2002-05-07 2004-10-11 이한준 고전장을 이용한 미질개량장치
JP2010166855A (ja) * 2009-01-22 2010-08-05 Toshihiko Hanai 穀類の長期保存可能化処理方法及び長期保存可能化処理された穀類並びに穀類の長期保存可能化処理装置

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