JP2001037057A - 地下埋設設備 - Google Patents

地下埋設設備

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JP2001037057A
JP2001037057A JP11210014A JP21001499A JP2001037057A JP 2001037057 A JP2001037057 A JP 2001037057A JP 11210014 A JP11210014 A JP 11210014A JP 21001499 A JP21001499 A JP 21001499A JP 2001037057 A JP2001037057 A JP 2001037057A
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孝緒 坪井
Satoshi Kurio
智 栗生
Kazuo Shimozu
一夫 下津
Mitsuo Tsume
光男 爪
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ハンドホール内の外線ケーブルと、地下埋設設
備の盤内ケーブルとの接続が、簡単にできるようにする
ことである。 【解決手段】マンホールポンプ制御盤Aの制御盤本体B
に配線された盤内ケーブル24の端部に固定側コネクタ
1 を取付けると共に、外線ケーブル1の端部に着脱側
コネクタF2 を取付け、前記固定側コネクタF1 を、前
記制御盤本体Bを構成する支持台9に固着させ、両コネ
クタF1,F2 を連結させることにより、外線ケーブル1
と盤内ケーブル24とを接続させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御機器が支持台
に取付けられた設備本体と、この全体を上方から覆って
収納する収納容器とで構成され、両者を合体させた状態
で、地中に埋設されたハンドホール内に設置される地下
埋設設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本明細書では、地下埋設設備の一つであ
るマンホールポンプ制御盤について説明する。マンホー
ルポンプ制御盤A’は、下水道を流れる下水をマンホー
ルM(図11参照)内においてポンプアップするための
ポンプPを制御するためのものであって、当初は、地上
に設置し、或いは地上に立てられたコンクリート製の支
柱に取付けられていた。しかし、地上に設置した場合に
は、この制御盤A’自体が比較的大きい(幅×奥行き×
高さが700mm×500mm×1600mm程度であ
る)ので、歩行障害、交通障害を伴うと同時に、都市景
観を損ない、しかも私有地に立てることが大部分である
ために、その用地確保が困難な場合が多い等の諸問題が
あった。
【0003】そこで、上記した各問題の殆どを解消可能
にすべく、マンホールポンプ制御盤A’を地下に埋設す
る発想が出現して、本出願人は、これを実現した。ここ
で、マンホールM、及びこれに付帯する諸設備の一般構
造に関して説明する。図11に示されるように、車道R
1 に埋設されたマンホールMの側方にハンドホールH’
が埋設され、該ハンドホールH’内にマンホールポンプ
制御盤A’が収容される。そして、歩道R2 に立設され
た鋼管柱51の所定高さ位置に、マンホール制御に関す
る各種の計器を収納するための計器収納箱52が取付け
られている。前記計器収納箱52、及びマンホールM内
のポンプP、水位計(図示せず)等に配線される外線ケ
ーブル53は、ハンドホールH’の内壁面に取付けられ
たコネクタ収納箱54に接続されている。このハンドホ
ールH’内には、雨水等が浸入する。この雨水は、ハン
ドホールH’の底部に設けられたドレン管55を介して
マンホールM内に排出される。なお、図11において、
56は、ハンドホール蓋を示す。
【0004】図12に示されるように、このマンホール
ポンプ制御盤A’は、各種の制御機器K’が取付けられ
た制御盤本体B’と、その全体を上方から覆う釣鐘状の
収納容器C’とで構成されている。制御盤本体B’につ
いて説明する。この制御盤本体B’を構成する円板状の
支持台57の上面には、制御機器取付板58が立設され
ていて、その両面に各種の制御機器K’が取付けられて
いる。この制御盤本体B’には、前述したコネクタ収納
箱54に接続される本体ケーブル59が配線されてい
る。
【0005】収納容器C’について説明する。この収納
容器C’は前記制御盤本体B’の全体を、その上方から
覆って収納するためのものであり、その内径は、制御盤
本体B’の支持台57の外径よりも僅かに大きい。この
収納容器C’の下端部には、複数本の支持脚61が取付
けられており、マンホールポンプ制御盤A’がハンドホ
ールH’内に設置された際、前記支持脚61の間に形成
された空間部に、本体ケーブル59が収容される。な
お、図12において、62は、収納容器C’の内周面に
周設され、支持台57と弾接することにより、内部(各
種の制御機器K’が取付けられている部分)と外部(メ
タンガス等の雰囲気)とを分断させるためのパッキンで
ある。
【0006】図10に示されるように、マンホールポン
プ制御盤A’は、その全体が吊り上げられてハンドホー
ルH’の直上に配置され、そのまま降下されることによ
って設置される。このとき、制御機器K’から延設され
た本体ケーブル59を、コネクタ収納箱54に接続する
必要がある。このため、図13に示されるように、予
め、作業者がハンドホールH’内に入り込み、本体ケー
ブルをコネクタ収納箱54に接続する。ハンドホール
H’内は狭く、作業者は不自然な姿勢で接続作業を行わ
なければならず、的確な作業を行うことが困難である。
また、本体ケーブル59をコネクタ収納箱54に接続さ
せるとき、マンホールポンプ制御盤A’は地上面に設置
されている。このため、本体ケーブル59の長さを、充
分に長くする必要がある。この結果、マンホールポンプ
制御盤A’をハンドホールH’内に設置すると、本体ケ
ーブル59の余長部がハンドホールH’の底部を這う。
この状態でマンホールポンプ制御盤A’が設置される
と、その支持脚61が本体ケーブル59の余長部を踏み
付けて損傷させるおそれがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した不
具合に鑑み、ハンドホール内の外線ケーブルと、設備本
体内の盤内ケーブルとの接続が、簡単にできるようにす
ることを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が採用した手段は、盤内ケーブルが配線された
制御機器が支持台に取付けられた設備本体と、前記設備
本体の全体を上方から覆って収納する収納容器とから成
り、前記設備本体と前記収納容器とを合体させた状態
で、地中に埋設されたハンドホール内に設置させ、前記
ハンドホール内の浸水時に、前記支持台の上方に水を浸
入させないための圧力保持部が形成される地下埋設設備
において、前記支持台に、前記盤内ケーブルとハンドホ
ール内の外線ケーブルとを接続するためのコネクタが取
付けられていることを特徴としている。
【0009】地下埋設設備の支持台には、制御機器に配
線される盤内ケーブルと、ハンドホール内の外線ケーブ
ルとを連結するためのコネクタが取付けられている。地
下埋設設備がハンドホール内に設置される際に、ハンド
ホール内に存する外線ケーブルが引き出され、前記コネ
クタを介して、盤内ケーブルと外線ケーブルとが接続さ
れる。作業者は、この接続作業を地上で行うことができ
るため容易であり、しかも、ハンドホール内に入り込ま
なくて済む。続いて、該地下埋設設備が吊り上げられ、
ハンドホール内に降下されて設置される。支持台の下部
に圧力保持部が設けられているため、ハンドホール内が
浸水した場合であっても、該圧力保持部に存する空気が
圧縮され、該空気の圧縮量に対応した高さだけ水が浸入
するのみであり、支持台より上方に水が浸入することは
ない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、実施例を挙げて本発明を更
に詳細に説明する。図1は本発明の実施例のマンホール
ポンプ制御盤Aが、ハンドホールH内に設置された状態
の正面図、図2は同じく平面図、図3はマンホールポン
プ制御盤Aの正面断面図、図4は図3のX−X線断面
図、図5はコネクタEの断面図である。図1ないし図3
に示されるように、本発明の実施例のマンホールポンプ
制御盤A(以下、単に「制御盤A」と記載する)は、制
御盤本体Bと収納容器Cとから構成されている。この制
御盤Aは、ハンドホールHに取付けられた吊下げ支持具
Dに支持された状態で、前記ハンドホールH内に吊り下
げ状態で設置される。制御盤Aの下方には、外線ケーブ
ル1を収容するためのケーブル収容空間Vが形成されて
いる。
【0011】最初に、ハンドホールHについて、従来の
ハンドホールH’と異なる部分について説明する。図1
及び図2に示されるように、本実施例のハンドホールH
は上部が開口した中空立方体形状を成していて、底壁部
2、側壁部3、上壁部4とから構成されている。ハンド
ホールHの上壁部4の上面には、環状調整体5が設置さ
れている。この環状調整体5は、必要な場合には、その
下面とハンドホールHの上壁部4の上面との間にモルタ
ルを埋め、その上面を車道R1 と同一にするという機能
を有している。ハンドホールHの上壁部4と環状調整体
5には、制御盤Aを挿入させるための挿入口4a,5a が
設けられている。ハンドホールHの各側壁部3で、底壁
部2の上面から高さJ1 の位置には、吊下げ支持具Dを
構成する側壁ブラケット6が固着されている。そして、
各側壁ブラケット6の下方には、各ケーブル管7に挿通
された外線ケーブル1の始端部1a(ケーブル管7の近
傍の部分)を吊り下げて支持するためのケーブル支持フ
ック8が取付けられている。後述するように、外線ケー
ブル1の終端部1bには、コネクタE(図5参照)の一
方側である着脱側コネクタF2 が取付けられていて、該
着脱側コネクタF2が支持台9に固着された固定側コネ
クタF1 に連結されることによって、外線ケーブル1が
制御盤本体Bに接続される。外線ケーブル1の接続作業
は、地上において行われるため、外線ケーブル1は、そ
のために必要な長さ(余長部1c)を有している。な
お、図1において、10はハンドホール蓋である。
【0012】次に、制御盤本体Bについて説明する。図
3及び図4に示されるように、本実施例の制御盤本体B
は、水平に配置された円板状の支持台9の上面板9a
に、制御機器取付板11が立設されていると共に、前記
支持台9の下面に複数本(本実施例の場合、3本)の支
持脚12が取付けられた構成である。制御機器取付板1
1の正面側及び背面側には、各種の制御機器Kが取付け
られており、その上端部には、前記制御機器Kを覆い隠
すための天板13が取付けられている。該天板13にお
ける上面のほぼ中央部には、弾性体14が取付けられて
いる。この弾性体14は、制御盤本体Bと収納容器Cと
が合体される際に、収納容器Cの内周面に弾接させ、制
御盤本体Bを安定状態で保持するためのものである。
【0013】次に、収納容器Cについて説明する。図3
に示されるように、この収納容器Cは、上記した制御盤
本体Bの全体を、その上方から覆って収納するためのも
のであり、その内径が、前記制御盤本体Bを構成する支
持台9の外径よりも僅かに大きな釣鐘状を成している。
該収納容器Cは、円筒状の外周壁面部15と、その上面
に取付けられた天板部16とから成る。天板部16は、
わん曲形状であり、その上面には、2個の吊上ブラケッ
ト17が、軸心に対して対称に固着されている。これら
の吊上ブラケット17は、収納容器Cを吊り上げるため
の吊上ベルト18を挿通させるためのものである。
【0014】そして、前記外周壁面部15の下端部に
は、3個の脚部支持金具19が、前述した制御盤本体B
を構成する3本の支持脚12に対応して、周方向に等間
隔をおいて固着されている。制御盤本体Bと収納容器C
とが合体される際に、制御盤本体Bの支持脚12に、収
納容器Cの脚部支持金具19が載置される。そして、上
方から、固定ボルト21(図1参照)が、支持脚12及
び脚部支持金具19のボルト孔(図示せず)に挿通され
て締め付けられる。このようにして、制御盤本体Bと収
納容器Cとが合体される。
【0015】また、図1ないし図3に示されるように、
前記外周壁面部15の上端部(外周壁面部15と天板部
16との接合部分の近傍)には、ハンドホールHの側壁
部3に取付けられた吊下げ支持具Dに対応して、4個の
設備支持金具22が、周方向に沿って等間隔をおいて固
着されている。そして、該吊下げ支持具Dには、吊下げ
支持板23が取付けられている。図1に示されるよう
に、制御盤本体Bと収納容器Cとが合体されたとき、そ
の下端面から各設備支持金具22までの高さJ2は、ハ
ンドホールHの底壁部の上面から側壁ブラケット6まで
の高さJ1 よりも低い。制御盤AがハンドホールH内に
降下される際、前記設備支持金具22が対応する吊下げ
支持板23に支持されることにより、制御盤Aが吊り下
げ状態で設置される。そして、該制御盤Aの下方にケー
ブル収容空間Vが形成される。
【0016】図3に示されるように、制御盤本体Bと収
納容器Cとが合体された状態において、制御盤本体Bの
下方部分には空間部(圧力保持部W)が形成される。こ
の圧力保持部Wに存する空気が圧縮され、該空気の圧縮
量に対応した高さだけ水が収納容器C内に浸入するのみ
で、前記支持台9よりも上方の部分(制御機器Kが取付
けられている部分)まで水が浸入することが防止され
る。しかも、収納容器Cの外周壁面部15の内周面に
は、リング状のパッキン25が周設されていて、制御盤
本体Bと合体されるときに、制御盤本体Bの支持台9と
弾接される。こうすることにより、制御機器Kが取付け
られている部分と外部(メタンガス等の雰囲気)とが分
断される。
【0017】ハンドホールH内の外線ケーブル1と、各
種の制御機器Kに配線された盤内ケーブル24とは、コ
ネクタEを介して接続される。次に、コネクタEについ
て説明する。図3ないし図6に示されるように、支持台
9において、制御機器取付板11の手前側には3個のコ
ネクタEが固着されていて、同じく奥側には4個のコネ
クタEが固着されている。各コネクタEは、制御盤Aの
高さ方向に沿って固着されている。図5及び図6に示さ
れるように、コネクタEは、盤内ケーブル24の端部に
取付けられ、支持台9の上面板9aに固着される固定側
コネクタF1 と、外線ケーブル1の端部に取付けられ、
前記固定側コネクタF1 に連結される着脱側コネクタF
2 とから構成されている。
【0018】最初に、固定側コネクタF1 について説明
する。図6及び図7に示されるように、固定側コネクタ
1 は、先端部(下端部)から順に、着脱側コネクタF
2 の差込部33(後述)が差し込まれる被差込部26、
フランジ部27及び固定側本体部28とから構成されて
おり、前記固定側本体部28の外周面には雄ねじ28a
が設けられていて、ロックナット29が螺合されてい
る。前記被差込部26は円筒形状を成しており、その外
周面には雄ねじ26aが設けられていて、その内周面に
は、位置決め用の突起体26bが張り出していると共
に、複数本(本実施例の場合、4本)のピン31が、軸
方向に沿って立設されている。前記フランジ部27の外
径は、固定側本体部28の外径よりも大きい。この固定
側コネクタF 1 は、前記固定側本体部28が、支持台9
の上面板9aに設けられた挿通孔32に挿通され、前記
上面板9aをフランジ部27とロックナット29で挟み
込むことによって、支持台9に固着される。
【0019】次に、着脱側コネクタF2 について説明す
る。図6及び図8に示されるように、着脱側コネクタF
2 は、先端部(上端部)から順に、差込部33、ストッ
パリング34、着脱側本体部35とから構成されてい
て、前記着脱側本体部35にはロックナット36が、軸
方向に移動可能にして嵌装されている。前記差込部33
は円柱形状を成していて、その外周部分には、前記被差
込部26の突起体26bに対応する嵌合溝33aが設け
られていると共に、前記複数本のピン31が挿通される
ためのピン孔37が、軸方向に沿って設けられている。
差込部33の外径は、該差込部33が差し込まれる被差
込部26の内径よりも僅かに小さい。また、ロックナッ
ト36の内周面には、被差込部26の雄ねじ26aに螺
合される雌ねじ36aが設けられている。そして、スト
ッパリング34の外径は、被差込部26の外径よりも大
きく、ロックナット36の雌ねじ36aの内径よりも小
さい。
【0020】コネクタEが連結される場合の作用につい
て説明する。図6に示されるように、作業者は、外線ケ
ーブル1の端部に取付けられた着脱側コネクタF2 を、
固定側コネクタF1 の直下に配置させ、被差込部26の
突起体26bと差込部33の嵌合溝33aとを合致さ
せ、そのまま押し込む。前記突起体26bと嵌合溝33
aとによって、両コネクタF1,F2 の位置決めが成さ
れ、各ピン31は、そのまま対応するピン孔37に挿通
される。そして、ストッパリング34を被差込部26の
下端面に当接させた状態で、ロックナット36を固定側
本体部28の雄ねじ28aに螺合させて締め付ける。こ
うすることにより、コネクタEが連結され、外線ケーブ
ル1と盤内ケーブル24とが接続される。
【0021】本実施例の制御盤Aを、ハンドホールH内
に設置する場合の作用について説明する。図6及び図9
に示されるように、ハンドホールHの側方の地上面に制
御盤Aが設置される。作業者は、ハンドホールHから外
線ケーブル1を引き出して、該ケーブル1の端部に取付
けられた着脱側コネクタF2 を、支持台9に取付けられ
た固定側コネクタF1 に連結させる。この連結作業は、
着脱側コネクタF2 の差込部33を、対応する固定側コ
ネクタF1 の被差込部26に位置決めさせた状態で差し
込んで、ロックナット36で締め付けるだけで済むた
め、極めて容易である。同時に、被差込部26の各ピン
31が、差込部33のピン孔37に挿通され、コネクタ
Eを介して外線ケーブル1と盤内ケーブル24とが接続
される。
【0022】続いて、吊上台車(図示せず)及び吊上ベ
ルト18等の手段により、制御盤本体Bの直上に吊り上
げられた収納容器Cが、そのまま降下される。そして、
収納容器Cの各脚部支持金具19を、制御盤本体Bの支
持脚12に載置させ、固定ボルト21(図1参照)によ
って締め付ける。このとき、図3に示されるように、パ
ッキン25が制御盤本体Bの支持台9に弾接すると共
に、弾性体14が天板部16の内側面に弾接する。前記
パッキン25によって、制御機器Kが取付けられている
部分と外部とが分断され、当該部分に水、メタンガス等
が浸入するおそれはない。このようにして、地上におい
て制御盤本体Bと収納容器Cとが合体され、制御盤Aが
構成される。
【0023】図1及び図10に示されるように、制御盤
Aが吊り上げられて、ハンドホールHの直上に配置され
る。最初に、外線ケーブル1の余長部1cをハンドホー
ルHに挿入させ、そのまま制御盤Aを徐々に降下させ
る。設備支持金具22が、吊下げ支持具Dを構成する吊
下げ支持板23に当接すると、制御盤Aは、ハンドホー
ルH内に吊り下げ状態で設置される。そして、該制御盤
Aの下方にはケーブル収容空間Vが形成され、外線ケー
ブル1の余長部1cが収容される。このため、外線ケー
ブル1の余長部1cが、制御盤Aによって踏み付けられ
ることはなく、外線ケーブル1が損傷するおそれはまっ
たくない。また、制御盤Aを降下させる際に、一人の作
業者が外線ケーブル1の配置を考慮することなく、制御
盤Aをそのまま無造作に降下させるだけで済むため、作
業効率が向上する。更に、制御盤Aが吊下げ支持具Dを
介してハンドホールHの側壁部3に固定されているた
め、ハンドホールH内が浸水された場合であっても、該
制御盤Aが浮上することが防止される。
【0024】また、制御盤本体Bと収納容器Cとが合体
された状態において、制御盤本体Bの支持台9の下部に
は、圧力保持部Wが形成されている。ハンドホールH内
が浸水され、その水深が上昇すると、収納容器C内で制
御盤本体Bの支持台9の下部の圧力保持部Wに存する空
気が圧縮される。そして、該空気の圧縮量に対応した高
さだけ水が収納容器C内に浸入するのみであり、前記支
持台9よりも上方の部分(制御機器Kが取付けられてい
る部分)まで水が浸入することはない。このため、各コ
ネクタEが水没するおそれはない。しかも、収納容器C
の外周壁面部15の内周面には、リング状のパッキン2
5が周設されていて、制御盤本体Bと合体されるとき
に、制御盤本体Bの支持台9と弾接される。こうするこ
とにより、制御機器Kが取付けられている部分と外部
(メタンガス等の雰囲気)とが分断される。
【0025】更に、外線ケーブル1の始端部1aがケー
ブル支持フック8に支持されていて、外線ケーブル1の
余長部1cを、ケーブル支持フック8に巻き付けること
により、前記余長部1cがハンドホールHの底壁部2に
接することが防止される。また、制御盤Aの外側には、
いっさいのケーブルが配線されていないため、該制御盤
Aの運搬等の取り扱いが簡単である。
【0026】なお、上記した実施例では、制御盤Aが、
ハンドホールH内に吊り下げ状態で設置される場合につ
いて説明した。しかし、制御盤本体Bの下端部に設けら
れた支持脚12が、ハンドホールHの底壁部2に設置さ
れる形態であっても構わない。また、上記した実施例で
は、地下埋設設備の一例であるマンホールポンプ制御盤
Aについて説明したが、設備本体(本実施例では制御盤
本体B)と、この全体を上方から覆って収納する収納容
器とから成る地下埋設設備であれば、いかなる設備に対
しても本発明の実施は可能である。
【0027】
【発明の効果】本発明に係る地下埋設設備は、外線ケー
ブルと、制御盤本体の内部に配線された盤内ケーブルと
が、設備本体を構成する支持台に取付けられたコネクタ
を介して接続される。そのため、次の効果が奏せられ
る。(1)ハンドホール内に存する外線ケーブルと、制
御盤本体内の盤内ケーブルとの接続が、極めて容易であ
る。このため、コネクタ収納箱が不要である。しかも、
この接続作業を地上で行うことができるため、作業者
が、狭いハンドホール内で接続作業をすることが不要で
ある。この結果、地下埋設設備をハンドホール内に設置
する作業、或いはハンドホール内から引き出す作業の効
率が向上する。(2)ケーブルの接続は、外線ケーブル
の端部に取付けられたコネクタ単体を、支持台に固着さ
れたコネクタ単体に連結させるだけで済むため、作業が
極めて容易である。(3)地下埋設設備の外側には、い
っさいケーブルが配線されていないため、該設備の運搬
等の取り扱いが簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のマンホールポンプ制御盤A
が、ハンドホールH内に設置された状態の正面図であ
る。
【図2】同じく平面図である。
【図3】マンホールポンプ制御盤Aの正面断面図であ
る。
【図4】図3のX−X線断面図である。
【図5】コネクタEの断面図である。
【図6】固定側コネクタF1 と着脱側コネクタF2 とを
連結させる状態の作用説明図である。
【図7】図6のY1 −Y1 線断面図である。
【図8】図6のY2 −Y2 線断面図である。
【図9】外線ケーブル1の着脱側コネクタF2 が、支持
台9に固着された固定側コネクタF1 に連結される状態
の作用説明図である。
【図10】マンホールポンプ制御盤AがハンドホールH
内に設置される状態の作用説明図である。
【図11】地下に埋設されたハンドホールH’内に、従
来のマンホールポンプ制御盤A’が設置された状態の断
面図である。
【図12】一部を破断したマンホールポンプ制御盤A’
の正面図である。
【図13】作業者がハンドホールH’内に入り込んで、
本体ケーブル59をコネクタ収納箱54に接続させる状
態を示す図である。
【符号の説明】
A:マンホールポンプ制御盤(地下埋設設備) B:制御盤本体(設備本体) C:収納容器 D:吊下げ支持具 E:コネクタ F1 :固定側コネクタ(コネクタ単体) F2 :着脱側コネクタ(コネクタ単体) H:ハンドホール K:制御機器 W:圧力保持部 1:外線ケーブル 3:側壁部 9:支持台 15:外周壁面部(収納容器の外周部分) 22:設備支持金具 24:盤内ケーブル
【手続補正書】
【提出日】平成12年8月24日(2000.8.2
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 地下埋設設備
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御機器が支持台
に取付けられた設備本体と、当該設備本体全体を収納す
る収納容器とを備え、地中に埋設されたハンドホール内
に設置される地下埋設設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本明細書では、地下埋設設備の一つであ
るマンホールポンプ制御盤について説明する。マンホー
ルポンプ制御盤A’は、下水道を流れる下水をマンホー
ルM(図11参照)内においてポンプアップするための
ポンプPを制御するためのものであって、当初は、地上
に設置し、或いは地上に立てられたコンクリート製の支
柱に取付けられていた。しかし、地上に設置した場合に
は、この制御盤A’自体が比較的大きい(幅×奥行き×
高さが700mm×500mm×1600mm程度であ
る)ので、歩行障害、交通障害を伴うと同時に、都市景
観を損ない、しかも私有地に立てることが大部分である
ために、その用地確保が困難な場合が多い等の諸問題が
あった。
【0003】そこで、上記した各問題の殆どを解消可能
にすべく、マンホールポンプ制御盤A’を地下に埋設す
る発想が出現して、本出願人は、これを実現した。ここ
で、マンホールM、及びこれに付帯する諸設備の一般構
造に関して説明する。図11に示されるように、車道R
1 に埋設されたマンホールMの側方にハンドホールH’
が埋設され、該ハンドホールH’内にマンホールポンプ
制御盤A’が収容される。そして、歩道R2 に立設され
た鋼管柱51の所定高さ位置に、マンホール制御に関す
る各種の計器を収納するための計器収納箱52が取付け
られている。前記計器収納箱52、及びマンホールM内
のポンプP、水位計(図示せず)等に配線される外線ケ
ーブル53は、ハンドホールH’の内壁面に取付けられ
たコネクタ収納箱54に接続されている。このハンドホ
ールH’内には、雨水等が浸入する。この雨水は、ハン
ドホールH’の底部に設けられたドレン管55を介して
マンホールM内に排出される。なお、図11において、
56は、ハンドホール蓋を示す。
【0004】図12に示されるように、このマンホール
ポンプ制御盤A’は、各種の制御機器K’が取付けられ
た制御盤本体B’と、その全体を上方から覆う釣鐘状の
収納容器C’とで構成されている。制御盤本体B’につ
いて説明する。この制御盤本体B’を構成する円板状の
支持台57の上面には、制御機器取付板58が立設され
ていて、その両面に各種の制御機器K’が取付けられて
いる。この制御盤本体B’には、前述したコネクタ収納
箱54に接続される本体ケーブル59が配線されてい
る。
【0005】収納容器C’について説明する。この収納
容器C’は前記制御盤本体B’の全体を、その上方から
覆って収納するためのものであり、その内径は、制御盤
本体B’の支持台57の外径よりも僅かに大きい。この
収納容器C’の下端部には、複数本の支持脚61が取付
けられており、マンホールポンプ制御盤A’がハンドホ
ールH’内に設置された際、前記支持脚61の間に形成
された空間部に、本体ケーブル59が収容される。な
お、図12において、62は、収納容器C’の内周面に
周設され、支持台57と弾接することにより、内部(各
種の制御機器K’が取付けられている部分)と外部(メ
タンガス等の雰囲気)とを分断させるためのパッキンで
ある。
【0006】図10に示されるように、マンホールポン
プ制御盤A’は、その全体が吊り上げられてハンドホー
ルH’の直上に配置され、そのまま降下されることによ
って設置される。このとき、制御機器K’から延設され
た本体ケーブル59を、コネクタ収納箱54に接続する
必要がある。このため、図13に示されるように、予
め、作業者がハンドホールH’内に入り込み、本体ケー
ブルをコネクタ収納箱54に接続する。ハンドホール
H’内は狭く、作業者は不自然な姿勢で接続作業を行わ
なければならず、的確な作業を行うことが困難である。
また、本体ケーブル59をコネクタ収納箱54に接続さ
せるとき、マンホールポンプ制御盤A’は地上面に設置
されている。このため、本体ケーブル59の長さを、充
分に長くする必要がある。この結果、マンホールポンプ
制御盤A’をハンドホールH’内に設置すると、本体ケ
ーブル59の余長部がハンドホールH’の底部を這う。
この状態でマンホールポンプ制御盤A’が設置される
と、その支持脚61が本体ケーブル59の余長部を踏み
付けて損傷させるおそれがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した不
具合に鑑み、ハンドホール内の外線ケーブルと、設備本
体内の盤内ケーブルとの接続が、簡単にできるようにす
ることを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が採用した手段は、盤内ケーブルが配線された
制御機器が支持台に取付けられた設備本体と、当該設備
本体全体を収納する収納容器とを備えた地下埋設設備に
おいて、前記支持台に、前記盤内ケーブルとハンドホー
ル内の外線ケーブルとを接続するためのコネクタが取付
けられていることを特徴としている。
【0009】地下埋設設備の支持台には、制御機器に配
線される盤内ケーブルと、ハンドホール内の外線ケーブ
ルとを連結するためのコネクタが取付けられている。地
下埋設設備がハンドホール内に設置される際に、ハンド
ホール内に存する外線ケーブルが引き出され、前記コネ
クタを介して、盤内ケーブルと外線ケーブルとが接続さ
れる。作業者は、この接続作業を地上で行うことができ
るため容易であり、しかも、ハンドホール内に入り込ま
なくて済む。続いて、該地下埋設設備が吊り上げられ、
ハンドホール内に降下されて設置される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、実施例を挙げて本発明を更
に詳細に説明する。図1は本発明の実施例のマンホール
ポンプ制御盤Aが、ハンドホールH内に設置された状態
の正面図、図2は同じく平面図、図3はマンホールポン
プ制御盤Aの正面断面図、図4は図3のX−X線断面
図、図5はコネクタEの断面図である。図1ないし図3
に示されるように、本発明の実施例のマンホールポンプ
制御盤A(以下、単に「制御盤A」と記載する)は、制
御盤本体Bと収納容器Cとから構成されている。この制
御盤Aは、ハンドホールHに取付けられた吊下げ支持具
Dに支持された状態で、前記ハンドホールH内に吊り下
げ状態で設置される。制御盤Aの下方には、外線ケーブ
ル1を収容するためのケーブル収容空間Vが形成されて
いる。
【0011】最初に、ハンドホールHについて、従来の
ハンドホールH’と異なる部分について説明する。図1
及び図2に示されるように、本実施例のハンドホールH
は上部が開口した中空立方体形状を成していて、底壁部
2、側壁部3、上壁部4とから構成されている。ハンド
ホールHの上壁部4の上面には、環状調整体5が設置さ
れている。この環状調整体5は、必要な場合には、その
下面とハンドホールHの上壁部4の上面との間にモルタ
ルを埋め、その上面を車道R1 と同一にするという機能
を有している。ハンドホールHの上壁部4と環状調整体
5には、制御盤Aを挿入させるための挿入口4a,5a が
設けられている。ハンドホールHの各側壁部3で、底壁
部2の上面から高さJ1 の位置には、吊下げ支持具Dを
構成する側壁ブラケット6が固着されている。そして、
各側壁ブラケット6の下方には、各ケーブル管7に挿通
された外線ケーブル1の始端部1a(ケーブル管7の近
傍の部分)を吊り下げて支持するためのケーブル支持フ
ック8が取付けられている。後述するように、外線ケー
ブル1の終端部1bには、コネクタE(図5参照)の一
方側である着脱側コネクタF2 が取付けられていて、該
着脱側コネクタF2が支持台9に固着された固定側コネ
クタF1 に連結されることによって、外線ケーブル1が
制御盤本体Bに接続される。外線ケーブル1の接続作業
は、地上において行われるため、外線ケーブル1は、そ
のために必要な長さ(余長部1c)を有している。な
お、図1において、10はハンドホール蓋である。
【0012】次に、制御盤本体Bについて説明する。図
3及び図4に示されるように、本実施例の制御盤本体B
は、水平に配置された円板状の支持台9の上面板9a
に、制御機器取付板11が立設されていると共に、前記
支持台9の下面に複数本(本実施例の場合、3本)の支
持脚12が取付けられた構成である。制御機器取付板1
1の正面側及び背面側には、各種の制御機器Kが取付け
られており、その上端部には、前記制御機器Kを覆い隠
すための天板13が取付けられている。該天板13にお
ける上面のほぼ中央部には、弾性体14が取付けられて
いる。この弾性体14は、制御盤本体Bと収納容器Cと
が合体される際に、収納容器Cの内周面に弾接させ、制
御盤本体Bを安定状態で保持するためのものである。
【0013】次に、収納容器Cについて説明する。図3
に示されるように、この収納容器Cは、上記した制御盤
本体Bの全体を、その上方から覆って収納するためのも
のであり、その内径が、前記制御盤本体Bを構成する支
持台9の外径よりも僅かに大きな釣鐘状を成している。
該収納容器Cは、円筒状の外周壁面部15と、その上面
に取付けられた天板部16とから成る。天板部16は、
わん曲形状であり、その上面には、2個の吊上ブラケッ
ト17が、軸心に対して対称に固着されている。これら
の吊上ブラケット17は、収納容器Cを吊り上げるため
の吊上ベルト18を挿通させるためのものである。
【0014】そして、前記外周壁面部15の下端部に
は、3個の脚部支持金具19が、前述した制御盤本体B
を構成する3本の支持脚12に対応して、周方向に等間
隔をおいて固着されている。制御盤本体Bと収納容器C
とが合体される際に、制御盤本体Bの支持脚12に、収
納容器Cの脚部支持金具19が載置される。そして、上
方から、固定ボルト21(図1参照)が、支持脚12及
び脚部支持金具19のボルト孔(図示せず)に挿通され
て締め付けられる。このようにして、制御盤本体Bと収
納容器Cとが合体される。
【0015】また、図1ないし図3に示されるように、
前記外周壁面部15の上端部(外周壁面部15と天板部
16との接合部分の近傍)には、ハンドホールHの側壁
部3に取付けられた吊下げ支持具Dに対応して、4個の
設備支持金具22が、周方向に沿って等間隔をおいて固
着されている。そして、該吊下げ支持具Dには、吊下げ
支持板23が取付けられている。図1に示されるよう
に、制御盤本体Bと収納容器Cとが合体されたとき、そ
の下端面から各設備支持金具22までの高さJ2は、ハ
ンドホールHの底壁部の上面から側壁ブラケット6まで
の高さJ1 よりも低い。制御盤AがハンドホールH内に
降下される際、前記設備支持金具22が対応する吊下げ
支持板23に支持されることにより、制御盤Aが吊り下
げ状態で設置される。そして、該制御盤Aの下方にケー
ブル収容空間Vが形成される。
【0016】図3に示されるように、制御盤本体Bと収
納容器Cとが合体された状態において、制御盤本体Bの
下方部分には空間部(圧力保持部W)が形成される。こ
の圧力保持部Wに存する空気が圧縮され、該空気の圧縮
量に対応した高さだけ水が収納容器C内に浸入するのみ
で、前記支持台9よりも上方の部分(制御機器Kが取付
けられている部分)まで水が浸入することが防止され
る。しかも、収納容器Cの外周壁面部15の内周面に
は、リング状のパッキン25が周設されていて、制御盤
本体Bと合体されるときに、制御盤本体Bの支持台9と
弾接される。こうすることにより、制御機器Kが取付け
られている部分と外部(メタンガス等の雰囲気)とが分
断される。
【0017】ハンドホールH内の外線ケーブル1と、各
種の制御機器Kに配線された盤内ケーブル24とは、コ
ネクタEを介して接続される。次に、コネクタEについ
て説明する。図3ないし図6に示されるように、支持台
9において、制御機器取付板11の手前側には3個のコ
ネクタEが固着されていて、同じく奥側には4個のコネ
クタEが固着されている。各コネクタEは、制御盤Aの
高さ方向に沿って固着されている。図5及び図6に示さ
れるように、コネクタEは、盤内ケーブル24の端部に
取付けられ、支持台9の上面板9aに固着される固定側
コネクタF1 と、外線ケーブル1の端部に取付けられ、
前記固定側コネクタF1 に連結される着脱側コネクタF
2 とから構成されている。
【0018】最初に、固定側コネクタF1 について説明
する。図6及び図7に示されるように、固定側コネクタ
1 は、先端部(下端部)から順に、着脱側コネクタF
2 の差込部33(後述)が差し込まれる被差込部26、
フランジ部27及び固定側本体部28とから構成されて
おり、前記固定側本体部28の外周面には雄ねじ28a
が設けられていて、ロックナット29が螺合されてい
る。前記被差込部26は円筒形状を成しており、その外
周面には雄ねじ26aが設けられていて、その内周面に
は、位置決め用の突起体26bが張り出していると共
に、複数本(本実施例の場合、4本)のピン31が、軸
方向に沿って立設されている。前記フランジ部27の外
径は、固定側本体部28の外径よりも大きい。この固定
側コネクタF 1 は、前記固定側本体部28が、支持台9
の上面板9aに設けられた挿通孔32に挿通され、前記
上面板9aをフランジ部27とロックナット29で挟み
込むことによって、支持台9に固着される。
【0019】次に、着脱側コネクタF2 について説明す
る。図6及び図8に示されるように、着脱側コネクタF
2 は、先端部(上端部)から順に、差込部33、ストッ
パリング34、着脱側本体部35とから構成されてい
て、前記着脱側本体部35にはロックナット36が、軸
方向に移動可能にして嵌装されている。前記差込部33
は円柱形状を成していて、その外周部分には、前記被差
込部26の突起体26bに対応する嵌合溝33aが設け
られていると共に、前記複数本のピン31が挿通される
ためのピン孔37が、軸方向に沿って設けられている。
差込部33の外径は、該差込部33が差し込まれる被差
込部26の内径よりも僅かに小さい。また、ロックナッ
ト36の内周面には、被差込部26の雄ねじ26aに螺
合される雌ねじ36aが設けられている。そして、スト
ッパリング34の外径は、被差込部26の外径よりも大
きく、ロックナット36の雌ねじ36aの内径よりも小
さい。
【0020】コネクタEが連結される場合の作用につい
て説明する。図6に示されるように、作業者は、外線ケ
ーブル1の端部に取付けられた着脱側コネクタF2 を、
固定側コネクタF1 の直下に配置させ、被差込部26の
突起体26bと差込部33の嵌合溝33aとを合致さ
せ、そのまま押し込む。前記突起体26bと嵌合溝33
aとによって、両コネクタF1,F2 の位置決めが成さ
れ、各ピン31は、そのまま対応するピン孔37に挿通
される。そして、ストッパリング34を被差込部26の
下端面に当接させた状態で、ロックナット36を固定側
本体部28の雄ねじ28aに螺合させて締め付ける。こ
うすることにより、コネクタEが連結され、外線ケーブ
ル1と盤内ケーブル24とが接続される。
【0021】本実施例の制御盤Aを、ハンドホールH内
に設置する場合の作用について説明する。図6及び図9
に示されるように、ハンドホールHの側方の地上面に制
御盤Aが設置される。作業者は、ハンドホールHから外
線ケーブル1を引き出して、該ケーブル1の端部に取付
けられた着脱側コネクタF2 を、支持台9に取付けられ
た固定側コネクタF1 に連結させる。この連結作業は、
着脱側コネクタF2 の差込部33を、対応する固定側コ
ネクタF1 の被差込部26に位置決めさせた状態で差し
込んで、ロックナット36で締め付けるだけで済むた
め、極めて容易である。同時に、被差込部26の各ピン
31が、差込部33のピン孔37に挿通され、コネクタ
Eを介して外線ケーブル1と盤内ケーブル24とが接続
される。
【0022】続いて、吊上台車(図示せず)及び吊上ベ
ルト18等の手段により、制御盤本体Bの直上に吊り上
げられた収納容器Cが、そのまま降下される。そして、
収納容器Cの各脚部支持金具19を、制御盤本体Bの支
持脚12に載置させ、固定ボルト21(図1参照)によ
って締め付ける。このとき、図3に示されるように、パ
ッキン25が制御盤本体Bの支持台9に弾接すると共
に、弾性体14が天板部16の内側面に弾接する。前記
パッキン25によって、制御機器Kが取付けられている
部分と外部とが分断され、当該部分に水、メタンガス等
が浸入するおそれはない。このようにして、地上におい
て制御盤本体Bと収納容器Cとが合体され、制御盤Aが
構成される。
【0023】図1及び図10に示されるように、制御盤
Aが吊り上げられて、ハンドホールHの直上に配置され
る。最初に、外線ケーブル1の余長部1cをハンドホー
ルHに挿入させ、そのまま制御盤Aを徐々に降下させ
る。設備支持金具22が、吊下げ支持具Dを構成する吊
下げ支持板23に当接すると、制御盤Aは、ハンドホー
ルH内に吊り下げ状態で設置される。そして、該制御盤
Aの下方にはケーブル収容空間Vが形成され、外線ケー
ブル1の余長部1cが収容される。このため、外線ケー
ブル1の余長部1cが、制御盤Aによって踏み付けられ
ることはなく、外線ケーブル1が損傷するおそれはまっ
たくない。また、制御盤Aを降下させる際に、一人の作
業者が外線ケーブル1の配置を考慮することなく、制御
盤Aをそのまま無造作に降下させるだけで済むため、作
業効率が向上する。更に、制御盤Aが吊下げ支持具Dを
介してハンドホールHの側壁部3に固定されているた
め、ハンドホールH内が浸水された場合であっても、該
制御盤Aが浮上することが防止される。
【0024】また、制御盤本体Bと収納容器Cとが合体
された状態において、制御盤本体Bの支持台9の下部に
は、圧力保持部Wが形成されている。ハンドホールH内
が浸水され、その水深が上昇すると、収納容器C内で制
御盤本体Bの支持台9の下部の圧力保持部Wに存する空
気が圧縮される。そして、該空気の圧縮量に対応した高
さだけ水が収納容器C内に浸入するのみであり、前記支
持台9よりも上方の部分(制御機器Kが取付けられてい
る部分)まで水が浸入することはない。このため、各コ
ネクタEが水没するおそれはない。しかも、収納容器C
の外周壁面部15の内周面には、リング状のパッキン2
5が周設されていて、制御盤本体Bと合体されるとき
に、制御盤本体Bの支持台9と弾接される。こうするこ
とにより、制御機器Kが取付けられている部分と外部
(メタンガス等の雰囲気)とが分断される。
【0025】更に、外線ケーブル1の始端部1aがケー
ブル支持フック8に支持されていて、外線ケーブル1の
余長部1cを、ケーブル支持フック8に巻き付けること
により、前記余長部1cがハンドホールHの底壁部2に
接することが防止される。また、制御盤Aの外側には、
いっさいのケーブルが配線されていないため、該制御盤
Aの運搬等の取り扱いが簡単である。
【0026】なお、上記した実施例では、制御盤Aが、
ハンドホールH内に吊り下げ状態で設置される場合につ
いて説明した。しかし、制御盤本体Bの下端部に設けら
れた支持脚12が、ハンドホールHの底壁部2に設置さ
れる形態であっても構わない。また、上記した実施例で
は、地下埋設設備の一例であるマンホールポンプ制御盤
Aについて説明したが、設備本体(本実施例では制御盤
本体B)と、この全体を上方から覆って収納する収納容
器とから成る地下埋設設備であれば、いかなる設備に対
しても本発明の実施は可能である。
【0027】
【発明の効果】本発明に係る地下埋設設備は、外線ケー
ブルと、制御盤本体の内部に配線された盤内ケーブルと
が、設備本体を構成する支持台に取付けられたコネクタ
を介して接続される。そのため、次の効果が奏せられ
る。(1)ハンドホール内に存する外線ケーブルと、制
御盤本体内の盤内ケーブルとの接続が、極めて容易であ
る。このため、コネクタ収納箱が不要である。しかも、
この接続作業を地上で行うことができるため、作業者
が、狭いハンドホール内で接続作業をすることが不要で
ある。この結果、地下埋設設備をハンドホール内に設置
する作業、或いはハンドホール内から引き出す作業の効
率が向上する。(2)ケーブルの接続は、外線ケーブル
の端部に取付けられたコネクタ単体を、支持台に固着さ
れたコネクタ単体に連結させるだけで済むため、作業が
極めて容易である。(3)地下埋設設備の外側には、い
っさいケーブルが配線されていないため、該設備の運搬
等の取り扱いが簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のマンホールポンプ制御盤A
が、ハンドホールH内に設置された状態の正面図であ
る。
【図2】同じく平面図である。
【図3】マンホールポンプ制御盤Aの正面断面図であ
る。
【図4】図3のX−X線断面図である。
【図5】コネクタEの断面図である。
【図6】固定側コネクタF1 と着脱側コネクタF2 とを
連結させる状態の作用説明図である。
【図7】図6のY1 −Y1 線断面図である。
【図8】図6のY2 −Y2 線断面図である。
【図9】外線ケーブル1の着脱側コネクタF2 が、支持
台9に固着された固定側コネクタF1 に連結される状態
の作用説明図である。
【図10】マンホールポンプ制御盤AがハンドホールH
内に設置される状態の作用説明図である。
【図11】地下に埋設されたハンドホールH’内に、従
来のマンホールポンプ制御盤A’が設置された状態の断
面図である。
【図12】一部を破断したマンホールポンプ制御盤A’
の正面図である。
【図13】作業者がハンドホールH’内に入り込んで、
本体ケーブル59をコネクタ収納箱54に接続させる状
態を示す図である。
【符号の説明】 A:マンホールポンプ制御盤(地下埋設設備) B:制御盤本体(設備本体) C:収納容器 D:吊下げ支持具 E:コネクタ F1 :固定側コネクタ(コネクタ単体) F2 :着脱側コネクタ(コネクタ単体) H:ハンドホール K:制御機器 W:圧力保持部 1:外線ケーブル 3:側壁部 9:支持台 15:外周壁面部(収納容器の外周部分) 22:設備支持金具 24:盤内ケーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下津 一夫 愛知県豊橋市三弥町字元屋敷150番地 神 鋼電機株式会社豊橋事業所内 (72)発明者 爪 光男 愛知県豊橋市三弥町字元屋敷150番地 神 鋼電機株式会社豊橋事業所内 Fターム(参考) 5G369 AA05 BA06 CB10 DD05 EA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 盤内ケーブルが配線された制御機器が支
    持台に取付けられた設備本体と、前記設備本体の全体を
    上方から覆って収納する収納容器とから成り、前記設備
    本体と前記収納容器とを合体させた状態で、地中に埋設
    されたハンドホール内に設置させ、前記ハンドホール内
    の浸水時に、前記支持台の上方に水を浸入させないため
    の圧力保持部が形成される地下埋設設備において、前記
    支持台に、前記盤内ケーブルとハンドホール内の外線ケ
    ーブルとを接続するためのコネクタが取付けられている
    ことを特徴とする地下埋設設備。
  2. 【請求項2】 前記コネクタは、着脱自在な一対のコネ
    クタ単体から成り、盤内ケーブルの端部に取付けられた
    コネクタ単体が、前記支持台に取付けられていることを
    特徴とする請求項1に記載の地下埋設設備。
  3. 【請求項3】 前記ハンドホールの側壁部に取付けられ
    た吊下げ支持具と、前記収納容器の外周部分の上端部
    に、前記吊下げ支持具に対応して取付けられた設備支持
    金具とを連結させ、ハンドホール内に吊り下げ状態で設
    置させたことを特徴とする請求項1又は2に記載の地下
    埋設設備。
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