JP2001036811A - 画像読取装置及び方法 - Google Patents

画像読取装置及び方法

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JP2001036811A
JP2001036811A JP11206225A JP20622599A JP2001036811A JP 2001036811 A JP2001036811 A JP 2001036811A JP 11206225 A JP11206225 A JP 11206225A JP 20622599 A JP20622599 A JP 20622599A JP 2001036811 A JP2001036811 A JP 2001036811A
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JP11206225A
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Hiroshi Yamaguchi
博司 山口
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 読取対象の画像記録媒体が読取位置に位置し
ている状態が継続した場合にも、シェーディング補正の
補正精度の低下を回避可能とする。 【解決手段】 写真フィルムにIR, R,G,Bの各波長域の
光を照射して透過光量を検出すると共に、IR光の透過光
量の検出によって得られたIRデータを取り込み(130)、
歪曲収差補正及び倍率色収差補正を行い(132)、フィル
ムベースでの屈折に起因する透過光量減衰度の波長依存
性を補正し(134)、結像レンズの焦点距離の波長依存性
に起因する鮮鋭度のばらつきを補正する(136)。上記の
各種補正を経たIRデータを用いてシェーディング補正値
を設定・記憶する(138,140)ことを各画像について各々
行い、記憶した補正値を用いてシェーディング補正を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像読取装置及び方
法に係り、特に、入射光量に応じた信号を出力する光電
変換セルを多数備えた撮像素子に、光源部から射出され
画像記録媒体を透過又は反射した光を入射させて、前記
画像記録媒体に記録された画像を読み取る画像読取装
置、及び該画像読取装置に適用可能な画像読取方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、所定の読取位置にセットされ
た写真フィルムに光を照射し、写真フィルムを透過した
光を結像レンズ等を介してCCDセンサ等の撮像素子に
入射させ、撮像素子から出力される信号をA/D変換す
ることで、写真フィルムに記録されている画像の画像デ
ータを得るフィルム読取装置が知られている。
【0003】この種のフィルム読取装置では、光源部か
らの射出光の光量むらや結像レンズの収差等により、例
えば写真フィルムが読取位置にセットされていない状態
でも、写真フィルムを透過し結像レンズを介して撮像素
子に入射される光に、例えば撮像素子の受光面の中心部
における入射光量に比して受光面の周縁部における入射
光量が低い等の光量のばらつきがあることが殆どであ
る。また撮像素子の各光電変換セルの感度にもばらつき
がある。フィルム読み取り時に撮像素子の各光電変換セ
ルから出力される信号は、上記の光源やレンズに起因す
る光量のばらつきや各光電変換セルの感度のばらつき等
の影響を受けて変化するので、写真フィルムを精度良く
読み取ったに等しい信号を得ることは困難である。
【0004】このため、従来より、読取位置に写真フィ
ルムがセットされていない状態で撮像素子の各光電変換
セルから出力される信号に基づいて、各光電変換セルか
ら出力される信号に対するゲイン(補正値)を求め、求
めたゲインで各セル毎に信号を補正する、所謂シェーデ
ィング補正(明補正ともいう)が行われている(特許第
2556486号公報等参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たシェーディング補正は、補正値の設定(又は更新)に
際し、読取位置に写真フィルムがセットされていない状
態を生じさせる必要がある。これに対し、例えば大量の
写真フィルムに対して現像や画像の読み取り等の処理を
高速で行う現像所(所謂大ラボ)等では、多数本の写真
フィルムをスプライシングテープ等で直列に繋げて連続
的に処理を行うため、多数本の写真フィルムを連続的に
処理している途中で、読取位置に写真フィルムがセット
されていない状態を生じさせることは困難である。
【0006】従って、従来のシェーディング補正は補正
値の設定や更新を任意のタイミングで行うことが困難で
あり、例えば多数本の写真フィルムを連続的に処理して
いる途中で光源部からの射出光の光量が変動した等の場
合に、シェーディング補正の補正精度が低下する等の欠
点があった。
【0007】一方、写真フィルムは、その取扱い方によ
っては傷が付くことがあるが、写真フィルムの画像記録
領域内に相当する箇所に傷が付いていた場合、該写真フ
ィルムに記録されている画像を読み取ることで得られる
画像信号が前記傷に応じて変化し、前記画像信号を用い
て画像を出力(記録材料に記録、或いは表示手段に表
示)したとすると、傷の程度にもよるが、写真フィルム
に付いた傷が、低濃度の筋や白い筋等の欠陥部として出
力画像上で明瞭に視認されることが多い。また、写真フ
ィルムの表面に塵埃等の異物が付着していた場合にも、
該異物が欠陥部として明瞭に視認される。
【0008】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、読取対象の画像記録媒体が読取位置に位置している
状態が継続した場合にもシェーディング補正の補正精度
の低下を回避できると共に、画像記録媒体に付いている
傷又は異物に起因する欠陥部も補正できる画像読取装置
及び方法を得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明に係る画像読取装置は、光源部
と、入射光量に応じた信号を出力する光電変換セルを多
数備えた撮像素子と、前記光源部から射出され所定の読
取位置に位置している画像記録媒体を透過又は反射した
光を前記撮像素子に入射させる光学系と、画像記録媒体
上の読取対象の画像記録領域が前記読取位置に位置して
いる状態で、前記画像記録領域を透過又は反射して入射
された非可視光に応じて撮像素子の各光電変換セルから
出力された信号に基づいて、撮像素子の各光電変換セル
から出力される信号を各々補正するための補正値を設定
することを、前記画像記録媒体上の読取対象の個々の画
像記録領域について各々行う設定手段と、画像記録媒体
上の読取対象の画像記録領域が前記読取位置に位置して
いる状態で、前記画像記録領域を透過又は反射して入射
された可視光に応じて撮像素子の各光電変換セルから出
力された信号を、前記設定手段により前記画像記録領域
に対して設定された補正値に基づいて各々補正する補正
手段と、を含んで構成されている。
【0010】請求項1の発明に係る画像読取装置は、入
射光量に応じた信号を出力する光電変換セルを多数備え
た撮像素子を備えており、光学系により、光源部から射
出され所定の読取位置に位置している原稿を透過又は反
射した光が撮像素子に入射される構成とされている。
【0011】上記構成において、撮像素子の各光電変換
セルへの入射光量は、読取位置に画像記録媒体が位置し
ていない状態でも、光源部、或いは光学系(を構成する
レンズ等の光学部品)に起因してばらつきが生ずること
があるが、この入射光量のばらつきは異なる波長域間で
も相関がある。また、撮像素子の各光電変換セルから出
力される信号は、撮像素子の各光電変換セルへの入射光
量が一定であっても、撮像素子の各光電変換セルの感度
のばらつきに起因するばらつきが生ずるが、この信号の
ばらつきについても異なる波長域間で相関がある。
【0012】更に、画像記録媒体に傷や異物が付いてい
た場合、画像記録媒体上の読取対象の画像記録領域が読
取位置に位置している状態で、画像記録領域を透過又は
反射して入射された第1の波長域の光に応じて撮像素子
の各セルから出力される信号が表す画像に、画像記録媒
体に記録された本来の画像とは濃度等が異なっている部
分、所謂欠陥部が生ずる。この欠陥部は、画像記録媒体
上の傷や異物が付いている箇所で光の屈折が生ずること
に起因しているが、この屈折は透過又は反射する光の波
長域に拘わらず発生する。
【0013】上記に基づき請求項1の発明に係る設定手
段は、画像記録媒体上の読取対象の画像記録領域が読取
位置に位置している状態で、画像記録領域を透過又は反
射して入射された非可視光に応じて撮像素子の各セルか
ら出力された信号に基づいて、撮像素子の各光電変換セ
ルから出力される信号を各々補正するための補正値を設
定することを、画像記録媒体上の読取対象の個々の画像
記録領域について各々行う。非可視光は画像濃度の影響
を受けない波長域の光であるので、読取位置に位置して
いる画像記録領域を透過又は反射して入射された非可視
光に応じて撮像素子の各セルから出力される信号は画像
記録領域の濃度の影響を受けず、光源部や光学系に起因
する撮像素子への入射光量のばらつきや、撮像素子の各
セルの感度のばらつきがあった場合や、画像記録領域に
傷又は異物が付いていた場合にのみ変化する。
【0014】従って、画像記録領域を透過又は反射して
入射された非可視光に応じて撮像素子の各セルから出力
される信号に基づいて補正値を設定する(例えば各セル
から出力される信号の値が一定となるように設定する)
ことにより、光源部や光学系に起因する光量のばらつき
や撮像素子の感度のばらつきによる信号の変動の補正
(シェーディング補正)を精度良く行うことができる補
正値を設定することができる。また、上記の補正値の設
定を、画像記録媒体上の読取対象の個々の画像記録領域
について各々行うので、シェーディング補正に加えて、
読取対象の個々の画像記録領域に付いている傷や異物に
起因する信号の変動(欠陥部に相当する変動)も修正さ
れるように補正値が設定される。
【0015】そして補正手段は、画像記録媒体上の読取
対象の画像記録領域が読取位置に位置している状態で、
読取位置に位置している画像記録領域を透過又は反射し
て入射された可視光に応じて撮像素子の各光電変換セル
から出力された信号(画像信号)を、設定手段により前
記画像記録領域に対して設定された補正値に基づいて各
々補正するので、光源部や光学系に起因する光量のばら
つきや撮像素子の感度のばらつきによる画像信号の変動
を補正するシェーディング補正を精度良く行うことがで
きると共に、読取対象の画像記録領域に傷や異物が付い
ていた場合に、前記傷又は異物に起因する欠陥部も精度
良く補正することができる。
【0016】前述のように、請求項1の発明では、非可
視光に応じて撮像素子の各セルから出力される信号に基
づいて補正値を設定するので、読取対象の画像記録媒体
が読取位置に位置している状態で補正値の設定を行うこ
とができる。従って、読取対象の画像記録媒体が読取位
置に位置している状態が継続した場合にも補正値を設定
することができ、シェーディング補正の補正精度の低下
を回避できる。また、上記の補正値の設定を画像記録媒
体上の読取対象の個々の画像記録領域について各々行う
ので、画像記録媒体に付いている傷又は異物に起因する
画像信号の変動も補正できる。
【0017】請求項2記載の発明は、請求項1の発明に
おいて、単一の画像記録領域に対し、撮像素子による非
可視光の光電変換、設定手段による補正値の設定、及び
撮像素子による可視光の光電変換を並行して行い、補正
手段は、設定手段により前記撮像素子の個々の光電変換
セルを単位として順に設定される補正値を用いて、可視
光に応じて撮像素子の各光電変換セルから出力された信
号を順に補正することを特徴としている。
【0018】前述のように、画像記録媒体上の読取対象
の個々の画像記録領域について各々補正値を設定する場
合、例えば設定した補正値等を記憶するために大容量の
記憶手段が必要になる可能性がある。これに対して請求
項2の発明では、単一の画像記録領域に対し、非可視光
の光電変換、補正値の設定、及び可視光の光電変換を並
行して行い、撮像素子の個々の光電変換セルを単位とし
て順に設定される補正値を用いて、可視光に応じて撮像
素子の各光電変換セルから出力された信号を順に補正す
るので、補正値等を記憶するために大容量の記憶手段を
設ける必要がなくなる。
【0019】なお、単一の画像記録領域に対し、非可視
光の光電変換、補正値の設定、及び可視光の光電変換を
並行して行うことは、例えば撮像素子として、ラインセ
ンサのように画像記録領域を透過又は反射して入射され
た光の光電変換を画像記録領域よりも小さい領域を単位
として行う撮像素子を用いることで実現できる。
【0020】ところで、光源部、光学系、撮像素子及び
画像記録媒体の各種の光学特性は波長域毎に異なってい
ることがあり、非可視光に応じて撮像素子の各セルから
出力される信号をそのまま用いて補正値を設定し、可視
光に応じて撮像素子の各セルから出力される信号に対
し、前記設定した補正値を用いて補正を行ったとする
と、非可視域と可視域の各種の光学特性の波長域毎の差
異によりシェーディング補正の補正精度が低下すること
がある。
【0021】上記を考慮し、請求項3記載の発明は、請
求項1の発明において、第2の波長域の光に応じて撮像
素子の各光電変換セルから出力される信号、及び第1の
波長域の光に応じて撮像素子の各光電変換セルから出力
される信号の少なくとも一方に対し、光学特性に起因す
る双方の信号の差異を補正する光学特性補正手段を更に
備えたことを特徴としている。
【0022】請求項3の発明に係る光学特性補正手段に
よる補正は、例えば光源部や光学系、撮像素子に関連す
る光学特性については、前記光学特性自体、或いは前記
光学特性に起因する双方の信号の差異を予め測定して記
憶しておき、測定結果を読み出して用いることで行うこ
とができる。また、例えば画像記録媒体に関連する光学
特性については、前記光学特性自体、或いは前記光学特
性に起因する双方の情報の差異を画像記録媒体の種類毎
に予め測定して種類毎に記憶しておき、処理対象の画像
記録媒体の種類に対応する測定結果を読み出して用いる
ことで行うことができる。
【0023】上記の補正により、非可視域まで光学特性
の揃った結像レンズ等の高価な光学部品を用いたりする
ことなく、光学特性に起因する差異が補正された信号を
得ることができるので、各種の光学特性の波長域毎の差
異に拘わらず、シェーディング補正の補正精度を向上さ
せることが可能となる。なお、請求項3の発明におい
て、補正対象の光学特性としては、例えば光源部に関連
する光学特性である射出光量の波長依存性、光学系(例
えば該光学系を構成するレンズ)に関連する光学特性で
ある倍率色収差・歪曲収差・焦点距離の波長依存性、撮
像素子に関連する光学特性である感度の波長依存性、画
像記録媒体に関連する光学特性である透過又は反射する
光に対する減衰度の波長依存性等が挙げられる。
【0024】一方、非可視光の波長域は画像濃度の影響
を受けない波長域であればよく、任意に定めることがで
きるが、画像記録媒体の材質等によって画像濃度の影響
を受けない波長域が異なっていることがある。例えば画
像記録媒体の一種であるカラー写真フィルムにおいて非
可視光の波長域として好適な赤外域の光を、同じく画像
記録媒体の一種であるモノクロの写真フィルムに照射し
た場合、画像濃度に応じた吸収が生ずるので、上記赤外
域の光に応じて撮像素子から出力された信号に基づいて
補正値を設定してシェーディング補正を行ったとする
と、シェーディング補正の補正精度が極端に低下する。
【0025】このため、請求項4記載の発明は、請求項
1の発明において、画像記録媒体の種類を判別する判別
手段と、読取対象の画像が記録された画像記録媒体の種
類が特定種のときには補正手段による補正を禁止する禁
止手段と、を更に備えたことを特徴としている。
【0026】請求項4の発明によれば、読取対象の画像
が記録された画像記録媒体の種類が特定種のときには補
正手段による補正が禁止されるので、読取対象の画像が
記録された画像記録媒体が、第2の波長域の光に応じて
撮像素子から出力された信号に基づいて補正値を設定し
てシェーディング補正を行った場合に高い修正精度が得
られない困難な種類であった等の場合にも、例えば画像
記録媒体の種類に応じて第2の波長域を切り替える等の
態様と比較して、構成の複雑化を招くことなくシェーデ
ィング補正の補正精度の低下を抑制することができる。
なお、特定種は予め登録しておくようにしてもよいし、
情報を入力するための入力手段等を介してオペレータ等
が指定可能としてもよい。
【0027】請求項5記載の発明に係る画像読取方法
は、光源部と、入射光量に応じた信号を出力する光電変
換セルを多数備えた撮像素子と、前記光源部から射出さ
れ所定の読取位置に位置している画像記録媒体を透過又
は反射した光を前記撮像素子に入射させる光学系と、を
備えた画像読取装置において、画像記録媒体上の読取対
象の画像記録領域が前記読取位置に位置している状態
で、前記画像記録領域を透過又は反射して入射された非
可視光に応じて撮像素子の各光電変換セルから出力され
た信号に基づいて、撮像素子の各光電変換セルから出力
される信号を各々補正するための補正値を設定すること
を、前記画像記録媒体上の読取対象の個々の画像記録領
域について各々行い、画像記録媒体上の読取対象の画像
記録領域が前記読取位置に位置している状態で、前記画
像記録領域を透過又は反射して入射された可視光に応じ
て撮像素子の各光電変換セルから出力された信号を、前
記画像記録領域に対して設定した補正値に基づいて各々
補正することを特徴としているので、請求項1の発明と
同様に、読取対象の画像記録媒体が読取位置に位置して
いる状態が継続した場合にもシェーディング補正の補正
精度の低下を回避できると共に、画像記録媒体に付いて
いる傷又は異物に起因する欠陥部も補正することができ
る。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態の一例を詳細に説明する。図1には本実施形態に
係る画像処理システム10が示されている。画像処理シ
ステム10は、フィルムスキャナ12、画像処理部14
が直列に接続されて構成されている。
【0029】フィルムスキャナ12は、写真フィルム
(例えばネガフィルムやリバーサルフィルム)等の写真
感光材料(以下単に写真フィルムと称する)に記録され
ている画像(被写体を撮影後、現像処理されることで可
視化されたネガ画像又はポジ画像)を読み取り、該読み
取りによって得られた画像データを出力するものであ
り、図2にも示すように、ハロゲンランプ等から成り写
真フィルム26に光を照射する光源20を備えている。
なお、光源から射出される光は可視光域(本発明に係る
第1の波長域に相当)の波長の光及び赤外域(本発明に
係る第2の波長域に相当)の波長の光を各々含んでい
る。
【0030】光源20の光射出側には、写真フィルム2
6に照射する光の光量を調節するための絞り21、フィ
ルタユニット23、写真フィルム26に照射する光を拡
散光とする光拡散ボックス22が順に配置されている。
フィルタユニット23は、入射光のうちRに相当する波
長域の光(R光)のみ透過させるフィルタ23Cと、入
射光のうちGに相当する波長域の光(G光)のみ透過さ
せるフィルタ23Mと、入射光のうちBに相当する波長
域の光(B光)のみ透過させるフィルタ23Yと、入射
光のうち赤外域の光(IR光)を透過させるフィルタ2
3IRの4個のフィルタが、図2矢印A方向に沿って回
転可能とされたターレット23Aに嵌め込まれて構成さ
れている。光源20、絞り21、フィルタユニット23
及び光拡散ボックス22は本発明の光源部に対応してい
る。
【0031】写真フィルム26を挟んで光源20と反対
側には、光軸Lに沿って、写真フィルム26を透過した
光を結像させる結像レンズ28、エリアCCD30が順
に配置されている。エリアCCD30は、各々可視光域
及び赤外域に感度を有する多数のCCDセル(光電変換
セル)がマトリクス状に配列されたモノクロのCCDで
あり、受光面が結像レンズ28の結像点位置に略一致す
るように配置されている。エリアCCD30は本発明の
撮像素子に対応している。また、エリアCCD30と結
像レンズ28との間にはシャッタ(図示省略)が設けら
れており、結像レンズ28及びシャッタは本発明の光学
系に対応している。
【0032】エリアCCD30はCCDドライバ31を
介してスキャナ制御部33に接続されている。スキャナ
制御部33はCPU、ROM(例えば記憶内容を書換え
可能なROM)、RAM及び入出力ポートを備え、これ
らがバス等を介して互いに接続されて構成されている。
スキャナ制御部33はフィルムスキャナ12の各部の動
作を制御する。また、CCDドライバ31はエリアCC
D30を駆動するための駆動信号を生成し、エリアCC
D30の駆動を制御する。
【0033】写真フィルム26はフィルムキャリア24
(図1参照、図2では図示省略)によって搬送され、画
像の画面中心が光軸Lに一致する位置(読取位置)に位
置決めされる。また、スキャナ制御部33は画像が読取
位置に位置決めされている状態で、フィルタ23IR、
23R、23G、23Bが光軸L上に順に位置するよう
にフィルタユニット23のターレット23Aを回転駆動
させると共に、所定の読取条件に対応するエリアCCD
30の電荷蓄積時間をCCDドライバ31へ設定し、前
記所定の読取条件に対応する位置へ絞り21を移動させ
る。
【0034】これにより、写真フィルム26上の画像記
録領域に各フィルタ23に対応する波長域(IR又はR
又はG又はB)の光が順に照射され、写真フィルム26
上の画像記録領域を透過した光はエリアCCD30によ
って検出され(詳しくは光電変換され)、透過光量を表
す信号としてエリアCCD30から出力される。
【0035】エリアCCD30から出力された信号は、
A/D変換器32によって透過光量を表すデジタルデー
タに変換され、相関二重サンプリング回路(CDS)3
4に入力される。CDS34は、フィードスルー信号の
レベルを表すフィードスルーデータ及び各画素毎の信号
のレベルを表す画素データを各々サンプリングし、各画
素毎に画素データからフィードスルーデータを減算し、
演算結果(各CCDセルでの蓄積電荷量に正確に対応す
るデータ)を、IRデータ又は画像データ(R,G,B
のデータ)として画像処理部14へ順次出力する。
【0036】R、G、Bの各波長域の光の透過光量は、
画像記録領域に記録されている画像のR,G,B濃度に
応じて変化する(写真フィルム26に傷や異物が付いて
いた場合にはこれらによっても変化する)。従って、
R、G、Bの各波長域の透過光を光電変換することは画
像を読み取ることに相当する。一方、IR光の透過光量
は画像記録領域に記録されている画像濃度の影響を受け
ず、傷や異物が付いていた場合に変化する。
【0037】一方、CDS34から出力されたIRデー
タ又は画像データは、画像処理装置14のスキャナ補正
部36に入力される。スキャナ補正部36は、リニアリ
ティ補正部38、スミア補正部40、暗補正部42及び
シェーディング補正部44が順に接続され、更にシェー
ディング補正部44にシェーディング補正制御部46が
接続されて構成されており、CDS34から出力された
IRデータ又は画像データは、まずリニアリティ補正部
38に入力される。なお、スキャナ補正部36はフィル
ムスキャナ12と共に本発明の画像読取装置に対応して
いる。
【0038】リニアリティ補正部38はルックアップテ
ーブル(LUT)を含んで構成されている。エリアCC
D30の各CCDセルに蓄積される電荷量は、エリアC
CD30の受光量の変化に対して非線形に変化する特性
を有している。リニアリティ補正部38のLUTには、
受光量−蓄積電荷量特性の非線形性が補正されるように
変換条件が定められた変換データが設定されている。
【0039】CCDセンサ等の電荷蓄積型の撮像素子に
おける受光量−蓄積電荷量特性は入射光の波長域毎に相
違していることが多い。このため、前述の変換データ
は、IR,R,G,Bの各波長域毎の受光量−蓄積電荷
量特性に応じて各波長域毎に各々用意されており、本実
施形態に係るリニアリティ補正部38は、入力されたデ
ータに対応する変換データをLUTに設定する。
【0040】これにより、リニアリティ補正部38に入
力されたIRデータ又は画像データは、LUTによって
エリアCCD30の各CCDセルにおける受光量を表す
データに各々変換され(リニアリティ補正)、スミア補
正部40に入力される。このリニアリティ補正部38は
請求項3に記載の光学特性補正手段の一部を構成してお
り、リニアリティ補正部38によるリニアリティ補正は
光学特性補正手段による補正の一部である。
【0041】スミア補正部40は、入力されたIRデー
タ又は画像データに対し、エリアCCD30の電荷転送
路の遮光部(オプティカルブラック部)の信号値を画像
信号値から減算することでスミア(入射光の散乱やエリ
アCCD30の素子内部で発生した光電子の拡散によ
り、画像中の輝度の高い部分の上下に明るい線が現れる
現象)を補正する。スミア補正が行われたIRデータ又
は画像データは暗補正部42に入力される。
【0042】暗補正部42は、エリアCCD30の光入
射側がシャッタにより遮光されている状態で、フィルム
スキャナ12から出力されリニアリティ補正部38及び
スミア補正部40における補正を経て入力されたデータ
(エリアCCD30の各セルの暗出力レベルを表すデー
タ)を各セル毎に記憶しておき、スミア補正部40から
入力されたIRデータ又は画像データから、各画素毎に
対応するセルの暗出力レベルを減ずることによって暗補
正を行う。
【0043】暗補正部42の出力端はシェーディング補
正部44及びシェーディング補正制御部46に各々接続
されている。シェーディング補正制御部46は、サンプ
リング部48、シェーディング補正値演算部50、補正
値記憶部52を含んで構成されており、サンプリング部
48は、暗補正部42から出力される暗補正を経た画像
データ及びIRデータのうちIRデータのみをサンプリ
ングする。
【0044】シェーディング補正値演算部50はCP
U、ROM及びRAMを含んで構成されており(図示省
略)、サンプリング部48によってサンプリングされた
IRデータに基づいて、写真フィルム26に記録されて
いる個々の画像を単位として、シェーディング補正に用
いる補正値を演算する(詳細は後述)。また、補正値記
憶部52はRAM等のメモリを含んで構成されており、
シェーディング補正値演算部50によって演算された補
正値を、個々の画像を識別するための情報と対応させて
記憶する。
【0045】シェーディング補正部44はCPU、RO
M及びRAMを含んで構成されており(図示省略)、暗
補正部42から画像データ(R,G,Bのデータ)が入
力されると、補正値記憶部52に記憶されている補正値
を読み出し、読み出した補正値を用いてシェーディング
補正を行う(詳細は後述)。シェーディング補正部44
でシェーディング補正が行われた画像データは、画像処
理部14の他の画像処理部54へ入力される。
【0046】他の画像処理部54は、例えば濃度変換処
理、階調変換や色変換を含む色・濃度補正処理、画素密
度変換処理、画像の超低周波輝度成分の階調を圧縮する
ハイパートーン処理、粒状を抑制しながらシャープネス
を強調するハイパーシャープネス処理等の各種の画像処
理を行う機能を備えており、入力された画像データに対
して上記の各種画像処理を行う。
【0047】他の画像処理部54で各種の画像処理が行
われた画像データは画像処理部14から出力され、印画
紙等の画像記録材料への画像の記録、又はディスプレイ
等の表示手段への画像の表示に使用されたり、CD−R
等の情報記憶媒体に格納されたり、或いは通信回線を介
して画像処理システム10と接続された他の情報処理機
器へ転送される。
【0048】次に本実施形態の作用として、まず画像処
理装置14から画像の読み取りが指示されるとスキャナ
制御部33で実行される画像読取処理について、図3の
フローチャートを参照して説明する。
【0049】ステップ100ではフィルムキャリア24
によって写真フィルム26を所定方向へ搬送すると共
に、写真フィルムの製造時にバーコード等の形態で写真
フィルムの側縁に記録されるDXコードを、フィルムキ
ャリア24に取付けられているDXコードセンサ(図示
省略)によって読み取る。次のステップ102では、フ
ィルムキャリア24によって写真フィルム26を所定方
向へ搬送し、写真フィルム26の先頭に記録されている
画像が読取位置(画像の画面中心が光軸Lに一致する位
置)に位置決めされるように制御する。
【0050】次のステップ104では、ステップ100
におけるDXコードの読取結果に基づいて、フィルムキ
ャリア24にセットされている写真フィルム26(読取
対象フィルム)のフィルム種を判別し(この処理は請求
項4に記載の判別手段に対応している)、読取対象フィ
ルムのフィルム種が予め登録された所定のフィルム種か
否か判定する。本実施形態では、所定のフィルム種とし
てモノクロの写真フィルムに相当するフィルム種が予め
登録されており、新たなフィルム種を所定のフィルム種
として追加登録することも可能とされている。
【0051】ステップ104の判定が否定された場合に
はステップ106へ移行し、フィルタ23IRが光軸L
上に位置するようにターレット23Aを回転駆動させ
る。またステップ108では、所定の読取条件に対応す
るエリアCCD30の電荷蓄積時間をCCDドライバ3
1へ設定し、所定の読取条件に対応する位置へ絞り21
を移動させた後に、エリアCCD30により、読取位置
に位置決めした画像に対してIRについての読み取りを
行う。
【0052】この読み取りは、読取位置に位置決めされ
ている画像にIR光が照射され、画像記録領域上の各部
を透過した光がエリアCCD30の各セルによって各々
光電変換され、IR光の透過光量に対応する電荷として
蓄積されることによって成される。エリアCCD30か
ら出力された信号(蓄積電荷量を表すアナログ信号)
は、A/D変換器32及びCDS34を介してIRデー
タとして画像処理装置14へ入力される。
【0053】なお、ステップ104の判定が肯定された
場合(読取対象フィルムのフィルム種が所定のフィルム
種の場合)には、上記のステップ106、108の処理
を行うことなくステップ110へ移行するので、IRに
ついての読み取りは行われない。
【0054】次のステップ110では、フィルタ23
C,23M,23Yの何れかが光軸L上に位置するよう
にターレット23Aを回転駆動させ、ステップ112で
は、所定の読取条件(固定的に定められた読取条件、或
いは画像を予備的に読み取ることで決定された読取条
件)に対応するエリアCCD30の電荷蓄積時間をCC
Dドライバ31へ設定し、所定の読取条件に対応する位
置へ絞り21を移動させた後に、エリアCCD30によ
り、読取位置に位置決めした画像に対し、光軸L上に位
置しているフィルタ23に対応する波長域(R又はG又
はB)についての読み取りを行う。
【0055】この読み取りは、読取位置に位置決めされ
ている画像にR光又はG光又はB光が照射され、画像記
録領域上の各部を透過した光がエリアCCD30の各セ
ルによって各々光電変換され、R光又はG光又はB光の
透過光量に対応する電荷として蓄積されることによって
成される。エリアCCD30から出力された信号(蓄積
電荷量を表すアナログ信号)は、A/D変換器32及び
CDS34を介してRデータ又はGデータ又はBデータ
として画像処理装置14へ入力される。
【0056】ステップ114では、読取位置に位置決め
している画像に対し、R,G,Bの各々についての読み
取りを完了したか否か判定する。判定が否定された場合
にはステップ110に戻り、ステップ114の判定が肯
定される迄、ステップ110〜ステップ114を繰り返
す。これにより、読取位置に位置決めされている画像に
対しR,G,Bについての読み取りが順次行われる。
【0057】なお、ステップ108、112の読み取り
における読取条件は、光源20から射出される光のR,
G,B,IRの各波長域毎の光量のばらつき(射出光量
の波長依存性)が解消されるように(詳しくは各波長域
についての読み取りにおいて、写真フィルムへの照射光
量が一定となるように)、絞り21の位置が各波長域毎
に調整されている。
【0058】ステップ114の判定が肯定されるとステ
ップ116に移行し、写真フィルム26に記録されてい
る全ての画像に対して読み取りを完了したか否か判定す
る。判定が否定された場合には、ステップ102に戻っ
て次の画像を読取位置に位置決めし、上述した読取処理
(ステップ102以降)を繰り返す。全ての画像の読み
取りを完了すると、ステップ116の判定が肯定されて
画像読取処理を終了する。
【0059】次に、シェーディング補正値演算部50で
実行されるシェーディング補正値演算処理について、図
4のフローチャートを参照して説明する。なお、図4に
示した処理は、サンプリング部48によって単一の画像
(処理対象画像)のIRデータがサンプリングされる毎
に実行される。
【0060】ステップ130では、サンプリング部48
によってサンプリングされた単一の画像のIRデータを
取り込む。ステップ132では、取り込んだIRデータ
に対し、結像レンズ28の歪曲収差に起因する画像の幾
何学的歪みを補正する歪曲収差補正、及び結像レンズ2
8の倍率色収差に起因する画像の色ずれを補正する倍率
色収差補正を行う。この歪曲収差補正及び倍率色収差補
正は、以下のようにして行うことができる。
【0061】すなわち、基準波長域として例えばGを採
用し、結像レンズ28の歪曲収差に起因する画像上の各
位置におけるGについての画像上の各位置での画素位置
の変化方向及び変化量(歪曲収差量)を測定して測定結
果をx方向とy方向に分解し、歪曲収差補正データとし
て、画像上の各位置における歪曲収差量を、xP P
標系(画像の中心位置(xP0,yP0)を原点(=(0,
0))として画像上の任意の画素を座標値(xP ,yP
で表す座標系(図5(B)参照))を基準として、x方向
の歪曲収差量Dx(xP ,yP )及びy方向の歪曲収差
量Dy(xP ,yP )で表すデータを求め、ROM等の
記憶手段に予め記憶しておく。
【0062】また、非基準波長域としてR,B及びIR
を採用し、結像レンズ28の倍率色収差に起因する画像
上の各位置でのGのデータが表す画像の画素位置に対す
るR,B,IRの各データが表す画像の画素位置の変化
方向及び変化量(倍率色収差量)を測定して測定結果を
x方向とy方向に分解し、Rの倍率色収差補正データと
して、画像上の各位置におけるRの倍率色収差量を、x
P P 座標系を基準として、Rのx方向の倍率色収差量
ΔRx(xP ,yP )及びRのy方向の倍率色収差量Δ
Ry(xP ,yP )で表すデータを求め、Bの倍率色収
差補正データとして、画像上の各位置におけるBの倍率
色収差量を、xP P 座標系を基準として、Bのx方向
の倍率色収差量ΔBx(xP ,yP )及びBのy方向の
倍率色収差量ΔBy(xP ,yP )で表すデータを求
め、IRの倍率色収差補正データとして、画像上の各位
置におけるIRの倍率色収差量を、xP P 座標系を基
準として、IRのx方向の倍率色収差量ΔIRx
(xP ,yP )及びIRのy方向の倍率色収差量ΔIR
y(xP ,yP )で表すデータを求め、これらをROM
等の記憶手段に予め記憶しておく。
【0063】そして、IRデータに対する歪曲収差補正
及び倍率色収差補正を行う場合、ROMから歪曲収差補
正データ及び倍率色収差補正データを取り込み、取り込
んだ補正データに基づいて、歪曲収差補正及び倍率色収
差補正をy方向及びx方向について各々行う。
【0064】まず画像の中心位置を基準として、IRデ
ータの各画素の座標値(x,y)をxP P 座標系(図
5(B)参照)での座標値(xP ,yP )に変換(xP
=x−xP0、yP =y−yP0:すなわち規格化)した後
に、規格化後の座標値が(x P ,yP )の画素に対し、
座標(xP ,yP )をキーにして歪曲収差補正データの
中から対応するy方向についての歪曲収差量Dy
(xP ,yP )を検索すると共に、座標(xP ,yP
をキーにしてIRの倍率色収差補正データの中から対応
するIRのy方向についての倍率色収差量ΔIRy(x
P ,yP )を検索し、座標(xP ,yP )の画素のデー
タIR(xP ,yP )の座標を次式に従って変換するこ
とを、IRデータが表す画像の全ての画素について行
う。 IR(xP ,yPIR)←IR(xP ,yP ) 但し、yPIR=yP +Dy(xP ,yP )+ΔIRy
(xP ,yP ) 上記により、IRデータに対してy方向についての歪曲
収差補正及び倍率色収差補正が行われ、IRデータが表
す画像の各画素の位置は各々独立にy方向に各々移動さ
れる。
【0065】次に、IRデータが表す画像の各画素のy
方向についての本来の位置(以下、この位置を座標値
(xP ,yP0)で表す)を求める。そして、座標値(x
P ,y P0)の位置におけるIRの値を、歪曲収差補正及
び倍率色収差補正を経たデータIR(xP ,yPIR)の
うち、y方向に沿って座標値(xP ,yP0)を挟んで隣
り合っている2つの位置におけるIRのデータに基づい
て補間演算によって求める。上記処理を画像の全ての画
素について行うことにより、y方向についての歪曲収差
補正、倍率色収差補正が完了する。
【0066】続いて画像の中心位置を基準として、入力
された画像データの座標値が(xP,yP0)の画素に対
し、座標(xP ,yP0)をキーにして歪曲収差補正デー
タの中から対応するx方向についての歪曲収差量Dx
(xP ,yP0)を検索する(なお、座標(xP ,yP0
における歪曲収差量がデータとして記憶されていない場
合には、前記座標の周囲の位置における歪曲収差量に基
づいて、座標(xP ,y P0)における歪曲収差量を補間
演算によって求める)と共に、座標(xP ,yP0)をキ
ーにしてIRの倍率色収差補正データの中から対応する
IRのx方向についての倍率色収差量ΔIRx(xP
P0)を検索し、座標(xP ,yP0)の画素のデータI
R(xP ,yP0)の座標を次式に従って変換すること
を、IRデータが表す画像の全ての画素について行う。 IR(xPIR,yP0)←IR(xP ,yP0) 但し、xPIR=xP +Dx(xP ,yP0)+ΔIRx
(xP ,yP0) 上記により、IRデータに対してx方向についての歪曲
収差補正及び倍率色収差補正が行われ、IRデータが表
す画像の各画素の位置は各々独立にx方向に各々移動さ
れる。
【0067】次に、IRデータが表す画像の各画素のx
方向についての本来の位置(以下、この位置を座標値
(xP0,yP0)で表す)を求める。そして、座標値(x
P0,y P0)の位置におけるIRの値を、歪曲収差補正及
び倍率色収差補正を経たデータIR(xPIR,yP0)の
うち、x方向に沿って座標値(xP0,yP0)を挟んで隣
り合っている2つの位置におけるIRのデータに基づい
て補間演算によって求める。
【0068】上記処理をIRデータが表す画像の全ての
画素について行うことにより、x方向についての歪曲収
差補正及び倍率色収差補正が行われ、IRデータに対す
る歪曲収差補正処理及び倍率色収差補正処理が完了す
る。上記の歪曲収差補正及び倍率色収差補正により、結
像レンズ28の歪曲収差及び倍率色収差に起因するIR
データが表す画像の画素ずれが補正される。
【0069】ところで、写真フィルムを透過する光は、
傷や異物等が付いておらずかつ画像が記録されていない
部分(所謂素抜け部分)を透過する場合であっても、フ
ィルムベースにおける屈折によって透過光量が減衰する
が、フィルムベースにおける光の屈折率(透過光量の減
衰度)は透過光の波長によって異なっており(減衰度の
波長依存性)、例として図6に示すように、透過光の波
長が長くなるに従って透過光の減衰度が小さくなる特性
を示すことが一般的である。そして、この波長−減衰度
特性はフィルムベースの材質(写真フィルムのフィルム
種)によって異なっている。
【0070】このため、本実施形態では写真フィルムの
波長−減衰度特性を各フィルム種毎に各々測定し、波長
−減衰度特性の測定結果に基づいて、写真フィルムによ
る減衰度の波長依存性に起因するR,G,B,IRの透
過光量の変動を補正するための減衰度補正量を写真フィ
ルムのフィルム種毎に各々決定し、決定した減衰度補正
量を写真フィルムのフィルム種を表す情報と対応させて
減衰度補正データとしてROMに予め記憶している。
【0071】ステップ134では、フィルムスキャナ1
2によって判別された読取対象フィルムのフィルム種を
取り込み、該フィルム種に対応する減衰度補正データを
ROMから取り込む。そして、歪曲収差補正及び倍率色
収差補正を経たIRデータに対し、前記取り込んだ減衰
度補正データに従い、写真フィルムによる減衰度の波長
依存性に起因するIRの透過光量の変動を画素毎に補正
する。これにより、IRデータの値は、写真フィルムの
フィルムベースにおける屈折による透過光の減衰度が波
長に拘わらず一定(例えば減衰度=0)であると仮定し
たときのIRの透過光量に対応する値に補正されること
になる。
【0072】ところで、レンズの焦点距離はレンズを透
過する光の波長に応じて変化(焦点距離の波長依存性)
するので、単一の画像に対してR,G,B,IRの各波
長域についての読み取りを各々行う場合、結像レンズ2
8による画像の結像位置は、エリアCCD30の受光面
位置に対して透過光の波長域毎に変化し、各波長域につ
いての読み取り(各波長域毎の透過光量の検出)によっ
て得られるR,G,B,IRの各データが表す画像の鮮
鋭度も各々相違することになる。
【0073】本実施形態のように各波長域についての読
み取りを順次行う場合、上記の鮮鋭度の相違は、例えば
各波長域についての読み取りを行う前に、読み取りを行
う波長域についてのフィルムスキャナ12の結像レンズ
28による画像の結像位置をエリアCCD30の受光面
位置に自動的に一致させるオートフォーカス(AF)処
理を毎回行うことで解決できるが、代わりに画像の読み
取りに時間がかかるという新たな問題が生ずる。
【0074】本実施形態では、単一の画像に対する読み
取りを開始するときに、所定の基準波長域(例えばG)
についてのみAF処理を行い、各波長域についてAF処
理を各々行うことに代えて、次のステップ136でR,
G,B,IRの各データが表す画像の鮮鋭度が一致する
ようにIRデータを補正する鮮鋭度補正処理を行う。
【0075】すなわち、まず結像レンズ28の焦点距離
の波長依存性に起因するR,G,B,IRの各データの
鮮鋭度のばらつきを補正するための鮮鋭度補正値をRO
Mから取り込む。この鮮鋭度補正値は、各データが表す
画像に対する高周波成分の強調度を表しており(鮮鋭度
の低下は空間周波数の分布において高周波成分の減衰と
して現れる)、各データが表す画像における高周波成分
の減衰度合いが高くなるに従って強調度が高くなるよう
に設定されてROMに予め記憶されている。
【0076】詳しくは、R,G,B,IRの各波長域毎
の結像レンズ28の焦点距離から、基準波長域の光につ
いての結像レンズ28の焦点距離と非基準波長域(例え
ばR,B,IR)の光についての結像レンズ28の焦点
距離との偏差を各非基準波長域について各々求め、この
焦点距離の偏差に基づいて高周波成分の減衰度合いを推
定し、各非基準波長域毎に、前記高周波成分の減衰度合
いに応じて鮮鋭度補正値を各々設定している。
【0077】そして、取り込んだ鮮鋭度補正値のうちI
Rデータに対する鮮鋭度補正値に基づき、IRデータに
対して鮮鋭度補正を行う。この鮮鋭度補正は、例えば次
の(1)式の演算を行うことで実現できる。 QL=Q+β(Q−QUS) …(1) 但し、Qは補正対象の画像データ(この場合はIRデー
タ)、QLは鮮鋭度補正後の画像データ、QUSは非鮮
鋭マスク画像データ、βは高周波成分の強調度(鮮鋭度
補正値)である。
【0078】非鮮鋭マスク画像データQUSは、補正対
象の画像データQに対し、例えば画像の角部に存在する
n×n画素(例えばn=5程度の値を用いることができ
る)の平均値を、前記n×n画素から成る領域の中心に
相当する画素の非鮮鋭マスク信号とすることを、処理対
象のn×n画素の領域を1画素分ずつ移動させながら繰
り返すことで得ることができる。これにより、例として
図7(A)に実線で示す処理対象の画像データQのレス
ポンス特性(空間周波数の分布)に対し、図7(A)に
破線で示すように、高周波帯域での応答が画像データQ
よりも低くされたレスポンス特性の非鮮鋭マスク画像デ
ータQUSが得られる。
【0079】(1)式における(Q−QUS)は、画像
データQと非鮮鋭マスク画像データQUSとの差である
ので、図7(B)に示すように高周波帯域に応答のピー
クが生ずるレスポンス特性(すなわち、図7(A)に実
線で示すレスポンス特性と破線で示すレスポンス特性の
差に相当するレスポンス特性)となる。従って、(1)
式によって求まる鮮鋭度補正後の画像データQLのレス
ポンス特性は、図7(C)に実線で示す画像データQの
レスポンス特性に対し、図7(C)に破線で示すよう
に、高周波帯域においてのみ応答が高くされた特性にな
ると共に、該特性において高周波帯域における応答高さ
hは高周波成分の強調度(鮮鋭度補正値)βの値に依存
し、鮮鋭度補正値βの値が高くなるに従って応答高さh
(高周波成分の強調度合い)も高くなる。
【0080】上記の鮮鋭度補正を非基準波長域のIRデ
ータに対して行うことにより、結像レンズ28の焦点距
離の波長依存性に拘わらず、IRデータが表す画像の鮮
鋭度が所定値となるようにIRデータを補正することが
できる。なお、ステップ132〜136は請求項3に記
載の光学特性補正手段に対応している。
【0081】上述した各種補正が行われると、次のステ
ップ138では、各種の補正を経たIRデータに基づい
てシェーディング補正値を設定する。すなわち、1フレ
ーム分のIRデータから最大値IRmaxを抽出し、シェ
ーディング補正値として、各画素のデータIRi(但
し、iは各画素を識別する符号)を最大値IRmaxに一
致させるための乗数Ki を各画素毎に各々演算する(次
の(2)式参照)。なお、このステップ138は本発明
の設定手段に対応している Ki =IRmax /IRi …(2)
【0082】エリアCCD30の各セルへのIR光の入
射光量は、光源部からの射出光量のばらつき、結像レン
ズ28の収差、エリアCCD30の各セル毎の感度のば
らつき、画像記録領域に付いている傷や異物等の要因で
ばらつく。(2)式より明らかなように、シェーディン
グ補正値(乗数Ki)は、エリアCCD30の各光電変
換セルへのIR光の入射光量IRiが最大値IRmaxに一
致されるように値が定められているので、R,G,Bの
各波長毎に、前記要因によるエリアCCD30の各セル
への入射光量のばらつきが補正されるようにシェーディ
ング補正値が設定されることになる。
【0083】そしてステップ140では、各画素毎に演
算したシェーディング補正値(乗数Ki)を、処理対象
の画像のシェーディング補正値として補正値記憶部52
に記憶させ、シェーディング補正値演算処理を終了す
る。上記処理は、読取対象の写真フィルムに記録された
全ての画像に対して各々行われるので、各画像が読取位
置に位置決めされている状態で、各画像に対するシェー
ディング補正値が各々演算される。また、IRデータに
基づいてシェーディング補正値を演算しているので、写
真フィルムを読取位置から退避させる等の作業を行うこ
となくシェーディング補正値を得ることができる。
【0084】続いて、シェーディング補正部44で実行
されるシェーディング補正処理について、図8のフロー
チャートを参照して説明する。なお、図8に示した処理
は、単一の画像(処理対象画像)のR,G,Bの各波長
域のデータが暗補正部42から入力される毎に実行され
る。
【0085】ステップ150では暗補正部42から入力
されたR,G,Bのデータをメモリ等に取り込み、次の
ステップ152では、取り込んだR,G,Bの各データ
に対して歪曲収差補正及び倍率色収差補正を行う。すな
わち、まずROMから歪曲収差補正データ及び倍率色収
差補正データを取り込み、画像の中心位置を基準とし
て、R,G,Bの各データの各画素の座標値(x,y)
をxP P 座標系での座標値(xP ,yP )に変換す
る。
【0086】そして、規格化後の座標値が(xP
P )の画素に対し、座標(xP ,yP)をキーにして
歪曲収差補正データの中から対応するy方向についての
歪曲収差量Dy(xP ,yP )を検索すると共に、座標
(xP ,yP )をキーにして、R及びBの倍率色収差補
正データの中から対応するRのy方向についての倍率色
収差量ΔRy(xP ,yP )及びΔBy(xP ,yP
を検索し、座標(xP ,y P )の画素のデータR
(xP ,yP )、G(xP ,yP )、B(xP ,yP
の座標を次式に従って変換することを、R,G,Bの各
データの全ての画素について行う。 R(xP ,yPR)←R(xP ,yP ) 但し、yPR=yP +Dy(xP ,yP )+ΔRy
(xP ,yP ) G(xP ,yPG)←G(xP ,yP ) 但し、yPG=yP +Dy(xP ,yP ) B(xP ,yPB)←B(xP ,yP ) 但し、yPB=yP +Dy(xP ,yP )+ΔBy
(xP ,yP
【0087】上記により、R,G,Bの各データに対し
てy方向についての歪曲収差補正が行われると共に、R
及びBのデータに対してはy方向についての倍率色収差
補正も行われ、R,G,Bの各データが表す画像の各画
素の位置は各々独立にy方向に各々移動される。
【0088】次に、R,G,Bの各データが表す画像の
各画素のy方向についての本来の位置(以下、この位置
を座標値(xP ,yP0)で表す)を求める。そして、座
標値(xP ,yP0)の位置におけるRの値を、歪曲収差
補正及び倍率色収差補正を経たデータR(xP ,yPR
のうち、y方向に沿って座標値(xP ,yP0)を挟んで
隣り合っている2つの位置におけるRのデータに基づい
て補間演算によって求める。
【0089】また、同様に座標値(xP ,yP0)の位置
におけるGの値を、歪曲収差補正を経たデータG
(xP ,yPG)のうち、y方向に沿って座標値(xP
P0)を挟んで隣り合っている2つの位置におけるGの
データに基づいて補間演算によって求め、座標値
(xP ,yP0)の位置におけるBの値を、歪曲収差補正
及び倍率色収差補正を経たデータB(xP ,yPB)のう
ち、y方向に沿って座標値(xP ,yP0)を挟んで隣り
合っている2つの位置におけるBのデータに基づいて補
間演算によって求める。上記処理をR,G,Bの各デー
タの全ての画素について行うことにより、y方向につい
ての歪曲収差補正、倍率色収差補正が完了する。
【0090】続いて、座標値が(xP ,yP0)の画素に
対し、座標(xP ,yP0)をキーにして歪曲収差補正デ
ータの中から対応するx方向についての歪曲収差量Dx
(x P ,yP0)を検索する(なお、座標(xP ,yP0
における歪曲収差量がデータとして記憶されていない場
合には、前記座標の周囲の位置における歪曲収差量に基
づいて、座標(xP ,yP0)における歪曲収差量を補間
演算によって求める)と共に、座標(xP ,yP0)をキ
ーにしてR及びBの倍率色収差補正データの中から対応
するR及びBのx方向についての倍率色収差量ΔRx
(xP ,yP0)、ΔBx(xP ,yP0)を検索し、座標
(xP ,yP0)の画素のデータR(xP ,yP0)、G
(xP ,yP0)、B(xP ,yP0)の座標を次式に従っ
て変換することを、R,G,Bの各データの全ての画素
について行う。 R(xPR,yP0)←R(xP ,yP0) 但し、xPR=xP +Dx(xP ,yP0)+ΔRx
(xP ,yP0) G(xPG,yP0)←G(xP ,yP0) 但し、xPG=xP +Dx(xP ,yP0) B(xPB,yP0)←B(xP ,yP0) 但し、xPB=xP +Dx(xP ,yP0)+ΔBx
(xP ,yP0) 上記により、R,G,Bの各データに対してx方向につ
いての歪曲収差補正及び倍率色収差補正が行われ、R,
G,Bの各データが表す画像の各画素の位置は各々独立
にx方向に各々移動される。
【0091】次に、R,G,Bの各データが表す画像の
各画素のx方向についての本来の位置(以下、この位置
を座標値(xP0,yP0)で表す)を求める。そして、座
標値(xP0,yP0)の位置におけるRの値を、歪曲収差
補正及び倍率色収差補正を経たデータR(xPR,yP0
のうち、x方向に沿って座標値(xP0,yP0)を挟んで
隣り合っている2つの位置におけるRのデータに基づい
て補間演算によって求める。
【0092】また同様に、座標値(xP0,yP0)の位置
におけるGの値を、歪曲収差補正及び倍率色収差補正を
経たデータG(xPG,yP0)のうち、x方向に沿って座
標値(xP0,yP0)を挟んで隣り合っている2つの位置
におけるGのデータに基づいて補間演算によって求め、
座標値(xP0,yP0)の位置におけるBの値を、歪曲収
差補正及び倍率色収差補正を経たデータB(xPB
P0)のうち、x方向に沿って座標値(xP0,yP0)を
挟んで隣り合っている2つの位置におけるBのデータに
基づいて補間演算によって求める。
【0093】上記処理をR,G,Bの各データの全ての
画素について行うことにより、x方向についての歪曲収
差補正及び倍率色収差補正が行われ、R,G,Bの各デ
ータに対する歪曲収差補正処理及び倍率色収差補正処理
が完了する。上記の歪曲収差補正及び倍率色収差補正に
より、結像レンズ28の歪曲収差及び倍率色収差に起因
するR,G,Bの各データが表す画像の画素ずれが各々
補正される。
【0094】次のステップ154では、フィルムスキャ
ナ12によって判別された読取対象フィルムのフィルム
種を取り込み、該フィルム種に対応する減衰度補正デー
タをROMから取り込む。そして、歪曲収差補正及び倍
率色収差補正を経たR,G,Bの各データに対し、前記
取り込んだ減衰度補正データに従い、写真フィルムによ
る減衰度の波長依存性に起因するIRの透過光量の変動
を画素毎に補正する。これにより、R,G,Bの各デー
タの値は、写真フィルムのフィルムベースにおける屈折
による透過光の減衰度が波長に拘わらず一定(例えば減
衰度=0)であると仮定したときのR,G,Bの透過光
量に対応する値に補正される。
【0095】次のステップ156ではR,G,B,IR
の各データが表す画像の鮮鋭度が一致するようにR,
G,Bの各データを補正する鮮鋭度補正処理を行う。こ
の処理は、R,G,Bの各データに対する鮮鋭度補正値
βをROMから取り込み、各データ毎に前出の(1)式
等の演算を行うことで実現できる。これにより、R,
G,Bの各データのレスポンス特性は、図7(C)に破
線で示すように、鮮鋭度補正値βの値が高くなるに従っ
て応答高さh(高周波成分の強調度合い)が高くなる特
性となり、R,G,Bの各データが表す画像の鮮鋭度が
所定値となるようにR,G,Bの各データを補正するこ
とができる。なお、ステップ152〜156も請求項3
に記載の光学特性補正手段に対応している。
【0096】上述した各種補正が行われると、次のステ
ップ158では読取対象フィルムが所定のフィルム種か
否か判定する。判定が否定された場合にはステップ16
0へ移行し、先に説明したシェーディング補正値演算処
理(図4)によって補正値記憶部52に記憶された処理
対象の画像のシェーディング補正値(乗数Ki)を読み
出す。そして、次のステップ164では、ステップ16
0で読み出したシェーディング補正値を用い、R,G,
Bの各データに対し、各画素毎に対応するシェーディン
グ補正値を乗ずるシェーディング補正を行い、シェーデ
ィング補正処理を終了する。なお、ステップ164は本
発明の補正手段に対応している。
【0097】上記のシェーディング補正処理は、読取対
象フィルムに記録された全ての画像に対して各々行われ
るので、光源部からの射出光量のばらつきや結像レンズ
28の収差、エリアCCD30の各セル毎の感度のばら
つきに起因するエリアCCD30の各セルへのR光、G
光、B光の入射光量のばらつきが解消されると共に、画
像記録領域に傷や異物が付いていた場合には該傷や異物
に起因する欠陥部が修正されるように、各画像のR,
G,Bのデータが各々補正されることになる。
【0098】また、IRデータに対して歪曲収差補正や
倍率色収差補正等の各種補正を行った後にシェーディン
グ補正値を求めると共に、R,G,Bのデータに対して
も前記各種補正を行い、補正後のR,G,Bのデータに
対して前記補正値を用いてシェーディング補正を行うの
で、R,G,BとIRの波長域が相違していることによ
る影響を受けることなく、エリアCCD30の各セルへ
のR光、G光、B光の入射光量のばらつきの解消、及び
画像記録領域に付いている傷や異物に起因する欠陥部の
修正を高精度で行うことができる。
【0099】一方、読取対象フィルムが所定のフィルム
種であった場合には、ステップ158の判定が肯定され
てステップ162へ移行し、補正値記憶部52に予め記
憶されている所定のフィルム種用のシェーディング補正
値を取り込む。なお、所定のフィルム種用のシェーディ
ング補正値は、例えば従来と同様に、フィルムキャリア
24に写真フィルムがセットされていない状態でのエリ
アCCD30の各セルへの入射光量に基づいて、各画像
に共通の補正値として設定することができる。そしてス
テップ164で、所定のフィルム種用のシェーディング
補正値を用いてシェーディング補正を行う。
【0100】この場合、IRデータに基づいて設定され
たシェーディング補正値を用いたシェーディング補正が
行われないので、前記ステップ158の判定は請求項4
に記載の禁止手段に対応している。上記により、読取対
象フィルムが所定のフィルム種であった場合にも、ある
程度の補正精度で(例えば読取対象フィルムのフィルム
ベースがIR光を吸収する材質であったとしてもこの影
響を受けることなく)シェーディング補正を行うことが
できる。
【0101】なお、上記では撮像素子としてエリアセン
サ(エリアCCD30)を例に説明したが、これに限定
されるものではなく、撮像素子としてラインセンサを用
いることも可能である。撮像素子としてラインセンサを
用いる場合、例えばフィルムスキャナとしては、上記で
説明したフィルムスキャナ12と同様にターレット23
を回転させる等によって写真フィルムへの照射光の波長
域を切り替え、写真フィルムを複数回往復搬送すること
で各波長域についての読み取りを行う構成を採用するこ
とができる。この場合、上記で説明したように、個々の
画像に対して全ての画素にシェーディング補正値を各々
設定し、対応する画素のデータを用いてシェーディング
補正を行うようにすれば、シェーディング補正により併
せて欠陥部の修正を行うことができる。
【0102】また、撮像素子として、光電変換セルが一
列に配列されて成る光電変換部が複数ライン設けられ、
それぞれのラインにR又はG又はB又はIRの何れかの
波長域の光のみを透過させるフィルタが各々設けられた
ラインセンサを用いれば、上記のターレット23を省略
することも可能である。
【0103】また、撮像素子としてラインセンサを用い
る場合、フィルムスキャナを図10(A)に示すように
構成することも可能である。すなわち、図10(A)に
示すフィルムスキャナ60は、本発明に係る光源として
の4個のLEDチップ62R,62G,62B,62I
Rを備えている。図10(B)に示すように、各LED
チップ62は、R,G,B,IRの何れかの波長域の光
のみを射出する多数個のLED64が一列に配列されて
構成されており、LEDの配列方向が写真フィルム26
の幅方向に沿うように各々配置されている。LEDチッ
プ62R,62G,62B,62IRの発光面側には、
各々発散光束を平行光束へ変換する集光レンズ(シリン
ドリカルレンズ)66R,66G,66B,66IRが
配置されている。
【0104】また、LEDチップ62Rから写真フィル
ム26へ至る光路上にはダイクロイックミラー68A,
68B,68C、及び拡散板70が順に配置されてい
る。LEDチップ62G,62B,62IRから射出さ
れた光はダイクロイックミラー68A,68B,68C
の何れかによって写真フィルム26側へ反射される。写
真フィルム26を挟んで拡散板70と反対側には、セル
フォックレンズ72及びラインCCD74が順に配置さ
れている。ラインCCD74は多数個の光電変換セルが
一列に配列されて構成されており、光電変換セルの配列
方向が写真フィルム26の幅方向に沿うように配列され
ている。
【0105】上記構成のフィルムスキャナ60におい
て、写真フィルム26上の画像記録領域のR,G,B,
IRの各波長域の光の透過光量の検出は、写真フィルム
26を一定速度で搬送すると共に、4個のLEDチップ
62を順に点灯させることを繰り返し行い、4個のLE
Dチップ62の何れかが点灯する毎に、ラインCCD7
4から出力される1ライン分の信号(データ)を、1ラ
イン分のRデータ又はGデータ又はBデータ又はIRデ
ータとして取り込む。
【0106】また、シェーディング補正値(乗数Ki)
の演算は、IRデータに基づき、上記の透過光量の検出
と並行して1ラインを単位として行われ((2)式の最大
値IRmaxとしては、例えば予め設定された値を用いる
ことができる)、演算された1ライン分のシェーディン
グ補正値はラインメモリ等の記憶手段に一旦記憶され
る。そして、或るラインのRデータ又はGデータ又はB
データを取り込む毎に、記憶手段に記憶されている同一
のラインのシェーディング補正値に基づいて、取り込ん
だデータに対してシェーディング補正をリアルタイムで
行う。
【0107】上記のシェーディング補正により併せて欠
陥部も修正されると共に、シェーディング補正値を記憶
するための記憶手段の記憶容量を節減することができ
る。上記の構成は請求項2の発明に対応している。な
お、シェーディング補正値の演算に時間がかかる等の場
合には、シェーディグ補正値に代えて記憶手段にR,
G,Bのデータを記憶するようにしてもよい。
【0108】また、フィルタ23IRとして、例として
図9にも示すように、フィルタ23IRを透過して写真
フィルムに照射されるIR光の波長域が可視域側(短波
長側)に偏倚する分光特性を有するフィルタを用いるこ
とで、IR光として、可視域の波長の光を含む光を写真
フィルムに照射するようにしてもよい。一般に写真フィ
ルムのフィルムべースは、透過光の波長が長くなるに従
って屈折率が小さくなる特性を有しており、IR光の波
長が長波長側に偏倚するに従って、写真フィルムに付い
ている傷や異物に起因する透過光量の変化率(欠陥部の
検出精度)は低下する。このため、上記のように可視域
の波長の光を含む光をIR光として写真フィルムに照射
するようにすれば、IR光による欠陥部の検出精度を確
保することができる。この場合、シェーディング補正値
設定処理(図4)等において、IR光として照射する光
に含まれている可視域の光によるIR光の透過光量の検
出値の変化を補正(この補正も請求項3に記載の光学特
性補正手段による補正に対応している)した後にシェー
ディング補正値を設定するようにすれば、シェーディン
グ補正の補正精度が低下することを回避することができ
る。
【0109】また、上記では結像レンズ28の焦点距離
の波長依存性に起因する鮮鋭度のばらつきを補正してい
たが、結像レンズ28の像面湾曲に起因する同一画像内
の鮮鋭度のばらつきも併せて補正するようにしてもよ
い。この補正は、R,G,B,IRの各データが表す画
像中の各部における高周波成分の減衰度合いを推定し、
高周波成分の減衰を各部における減衰度合いに応じて補
正するための鮮鋭度補正値を、2次元のテーブル上の各
部の位置に対応するアドレスに各々記憶することにより
鮮鋭度補正テーブルを設定し、鮮鋭度の補正にあたり、
各画素毎に、鮮鋭度補正テーブルの対応するアドレスに
記憶されている鮮鋭度補正値を用いて前出の(1)式の
演算を行うことで実現できる。
【0110】更に、上記では画像記録領域に付いている
傷や異物に起因する欠陥部の修正もシェーディング補正
によって併せて行うために、各画像毎にシェーディング
補正値を各々設定するようにしていたが、これに限定さ
れるものではなく、欠陥部の修正をシェーディング補正
によって行わない場合(例えば欠陥部の修正は別の処理
で行う等の場合)には、シェーディング補正値の設定を
より長い時間間隔で行うようにしてもよい。
【0111】また、上記では写真フィルムを透過した光
を光電変換することで画像を読み取る構成を説明した
が、これに限定されるものではなく、写真フィルムを反
射した光を光電変換することで画像を読み取る構成を採
用してもよい。また、画像記録媒体は写真フィルムに限
定されるものではなく、写真フィルム以外の写真感光材
料や普通紙、OHPシート等を画像記録媒体として用い
ても良いことは言うまでもない。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように請求項1及び請求項
5記載の発明は、画像記録領域が読取位置に位置してい
る状態で、画像記録領域を透過又は反射して入射された
非可視光に応じて撮像素子の各光電変換セルから出力さ
れた信号に基づいて、撮像素子の各光電変換セルから出
力される信号を各々補正するための補正値を設定するこ
とを、画像記録媒体上の読取対象の個々の画像記録領域
について各々行い、読取対象の画像記録領域が読取位置
に位置している状態で、画像記録領域を透過又は反射し
て入射された可視光に応じて撮像素子の各光電変換セル
から出力された信号を、前記画像記録領域に対して設定
した補正値に基づいて各々補正するので、読取対象の画
像記録媒体が読取位置に位置している状態が継続した場
合にもシェーディング補正の補正精度の低下を回避でき
ると共に、画像記録媒体に付いている傷又は異物に起因
する欠陥部も補正できる、という優れた効果を有する。
【0113】請求項2記載の発明は、請求項1の発明に
おいて、単一の画像記録領域に対し、非可視光の光電変
換、補正値の設定、及び可視光の光電変換を並行して行
い、撮像素子の個々の光電変換セルを単位として順に設
定される補正値を用いて、可視光に応じて撮像素子の各
光電変換セルから出力された信号を順に補正するように
したので、上記効果に加え、補正値を記憶するための記
憶手段の記憶容量を削減することができる、という効果
を有する。
【0114】請求項3記載の発明は、請求項1の発明に
おいて、非可視光に応じて撮像素子の各光電変換セルか
ら出力される信号、及び可視光に応じて撮像素子の各光
電変換セルから出力される信号の少なくとも一方に対
し、光学特性に起因する双方の信号の差異を補正するの
で、上記効果に加え、各種の光学特性の波長域毎の差異
に拘わらず、シェーディング補正の補正精度を向上させ
ることが可能となる、という効果を有する。
【0115】請求項4記載の発明は、請求項1の発明に
おいて、読取対象の画像が記録された画像記録媒体の種
類が特定種のときには補正手段による補正を禁止するの
で、上記効果に加え、読取対象の画像が記録された画像
記録媒体が、シェーディング補正を精度良く行うことが
困難な種類であった等の場合にも、構成の複雑化を招く
ことなくシェーディング補正の補正精度の低下を抑制で
きる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係る画像処理システムの概略構
成図である。
【図2】 フィルムスキャナの概略構成を示す斜視図で
ある。
【図3】 画像読取処理の内容を示すフローチャートで
ある。
【図4】 シェーディング補正値演算処理の内容を示す
フローチャートである。
【図5】 歪曲収差補正及び倍率色収差補正を説明する
ための、(A)は画像に対して設定したxy座標系、
(B)はxP P 座標系を示す概念図である。
【図6】 写真フィルムを透過する光の波長と透過光に
対する減衰度との関係の一例を示す線図である。
【図7】 (A)は画像データQ及び非鮮鋭マスク画像
データQUSのレスポンス特性の一例、(B)は画像デ
ータ(Q−QUS)のレスポンス特性の一例、(C)は
画像データQ及び鮮鋭度補正後の画像データQLのレス
ポンス特性の一例を各々示す線図である。
【図8】 シェーディング補正処理の内容を示すフロー
チャートである。
【図9】 写真フィルムに照射する光の分光特性の一例
を示す線図である。
【図10】 (A)はフィルムスキャナの他の構成を示
す側面図、(B)はLEDチップの平面図である。
【符号の説明】
12 フィルムスキャナ 14 画像処理装置 20 光源 23 フィルタユニット 26 写真フィルム 28 結像レンズ 30 エリアCCD 44 シェーディング補正部 50 シェーディング補正値演算部 60 フィルムスキャナ 62 LEDチップ 74 ラインCCD

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源部と、 入射光量に応じた信号を出力する光電変換セルを多数備
    えた撮像素子と、 前記光源部から射出され所定の読取位置に位置している
    画像記録媒体を透過又は反射した光を前記撮像素子に入
    射させる光学系と、 画像記録媒体上の読取対象の画像記録領域が前記読取位
    置に位置している状態で、前記画像記録領域を透過又は
    反射して入射された非可視光に応じて撮像素子の各光電
    変換セルから出力された信号に基づいて、撮像素子の各
    光電変換セルから出力される信号を各々補正するための
    補正値を設定することを、前記画像記録媒体上の読取対
    象の個々の画像記録領域について各々行う設定手段と、 画像記録媒体上の読取対象の画像記録領域が前記読取位
    置に位置している状態で、前記画像記録領域を透過又は
    反射して入射された可視光に応じて撮像素子の各光電変
    換セルから出力された信号を、前記設定手段により前記
    画像記録領域に対して設定された補正値に基づいて各々
    補正する補正手段と、 を含む画像読取装置。
  2. 【請求項2】 単一の画像記録領域に対し、前記撮像素
    子による非可視光の光電変換、前記設定手段による前記
    補正値の設定、及び前記撮像素子による可視光の光電変
    換を並行して行い、 前記補正手段は、前記設定手段により前記撮像素子の個
    々の光電変換セルを単位として順に設定される補正値を
    用いて、前記可視光に応じて撮像素子の各光電変換セル
    から出力された信号を順に補正することを特徴とする請
    求項1記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の波長域の光に応じて前記撮像
    素子の各光電変換セルから出力される信号、及び前記第
    1の波長域の光に応じて前記撮像素子の各光電変換セル
    から出力される信号の少なくとも一方に対し、光学特性
    に起因する双方の信号の差異を補正する光学特性補正手
    段を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の画像読
    取装置。
  4. 【請求項4】 画像記録媒体の種類を判別する判別手段
    と、 読取対象の画像が記録された画像記録媒体の種類が特定
    種のときには前記補正手段による補正を禁止する禁止手
    段と、 を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の画像読取
    装置。
  5. 【請求項5】 光源部と、入射光量に応じた信号を出力
    する光電変換セルを多数備えた撮像素子と、前記光源部
    から射出され所定の読取位置に位置している画像記録媒
    体を透過又は反射した光を前記撮像素子に入射させる光
    学系と、を備えた画像読取装置において、 画像記録媒体上の読取対象の画像記録領域が前記読取位
    置に位置している状態で、前記画像記録領域を透過又は
    反射して入射された非可視光に応じて撮像素子の各光電
    変換セルから出力された信号に基づいて、撮像素子の各
    光電変換セルから出力される信号を各々補正するための
    補正値を設定することを、前記画像記録媒体上の読取対
    象の個々の画像記録領域について各々行い、 画像記録媒体上の読取対象の画像記録領域が前記読取位
    置に位置している状態で、前記画像記録領域を透過又は
    反射して入射された可視光に応じて撮像素子の各光電変
    換セルから出力された信号を、前記画像記録領域に対し
    て設定した補正値に基づいて各々補正することを特徴と
    する画像読取方法。
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