JP2001036060A - 撮像装置及びその製造方法 - Google Patents

撮像装置及びその製造方法

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JP2001036060A JP11209106A JP20910699A JP2001036060A JP 2001036060 A JP2001036060 A JP 2001036060A JP 11209106 A JP11209106 A JP 11209106A JP 20910699 A JP20910699 A JP 20910699A JP 2001036060 A JP2001036060 A JP 2001036060A
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和広 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮像素子とこれを駆動するためのドライバを
同一の基板上に形成して撮像装置を構成する。 【解決手段】 本発明に適用される撮像素子は、ダブル
ゲートトランジスタをマトリクス状に配置して構成され
る。ダブルゲートトランジスタは、ボトムゲート電極、
ゲート絶縁膜、半導体層、BL絶縁膜、コンタクト層、
ドレイン電極及びソース電極、ゲート絶縁膜、トップゲ
ート電極、並びに絶縁保護膜が順に積層されて形成され
る。ダブルゲートトランジスタのトップゲート電極及び
ボトムゲート電極に電圧を印加し、撮像素子を駆動する
ドライバは、ゲート電極31、ゲート絶縁膜32、半導
体層33、BL絶縁膜34、コンタクト層35a、35
b、ドレイン電極36a及びソース電極36b、層間絶
縁膜37、並びに絶縁保護膜39が順に積層されて形成
されたTFT21〜25を、各段RS(1),RS
(2),・・・に設けて構成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像装置及びその
製造方法に関し、特に撮像素子とこれを駆動する駆動回
路の構造及びそのような構造の装置を製造する方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、指紋センサ等に適用される撮
像装置として、半導体層の上下にゲート絶縁膜を介しそ
れぞれゲート電極が設けられ、光の入射の有無を検出す
るいわゆるダブルゲートトランジスタをマトリクス状に
配置した撮像素子を用い、画像を撮影する撮像装置が知
られている。このような撮像装置では、ダブルゲートト
ランジスタのトップゲート電極上に形成された絶縁膜上
に撮像対象物を載置し、トップゲート電極に所定の電圧
を印加するトップゲートドライバ、ボトムゲート電極に
所定の電圧を印加するボトムゲートドライバ、及びドレ
イン電極に接続されたドレインライン上の電圧を読み出
すドライバという3つのドライバが、ダブルゲートトラ
ンジスタを配置した撮像素子を駆動する。
【0003】ところで、このような撮像装置において、
撮像素子を駆動するためのトップゲートドライバ及びボ
トムゲートドライバは、従来、信号の減衰を防ぐために
撮像素子への出力電圧を一定のレベルまで増幅するアン
プを備えていなければならなかった。一方、ドレインド
ライバは、従来、同時に読み出した1ライン分の信号を
コントローラに順次転送するための回路を備えていなけ
ればならなかった。
【0004】このため、従来の撮像装置では、トップゲ
ートドライバ、ボトムゲートドライバ及びドレインドラ
イバは、それぞれ撮像素子とは別個の半導体装置によっ
て構成する必要があった。そして、図11に示すよう
に、各ドライバを構成する半導体装置62〜64を、撮
像素子61が形成された基板65上に実装しなければな
らなかった。これにより、従来の撮像装置は、次のよう
な問題点を生じさせていた。
【0005】第1に、撮像素子61の周辺に半導体装置
62〜64が実装されているが、撮像対象物に合わせて
マトリクス状に配置した撮像素子アレイの面積を小さく
してしまうと、撮像対象物が半導体装置62〜64に接
触しやすくなり、撮像対象物を基板65を介さずに直接
撮像素子61に密着させることが困難となる。これに対
して、各ドライバを構成する半導体装置62〜64を基
板65上の撮像素子61のエリアから離れたエリアに実
装すれば、半導体装置62〜64が邪魔になることな
く、撮像対象物を撮像素子61に密着させることができ
る。しかしながら、この場合には、撮像装置全体のサイ
ズが大きくなってしまうという問題があった。
【0006】第2に、撮像素子61の外部接続端子と半
導体装置62〜64の端子とを、それぞれ接続しなけれ
ばならない。このため、端子間の接続不良によって不良
品が発生する比率が高くなり、撮像装置の製造コストを
増加させる原因となっていた。さらに、製造後に撮像装
置が故障してしまう原因ともなっていた。また、撮像素
子61とは別に3つもの半導体装置62〜64を形成
し、基板65上に実装すること自体が、そもそも撮像装
置の製造コストを増加させる原因となっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、撮像素子と
これを駆動するための駆動回路を同一の基板上に形成し
た撮像装置と、その製造方法とを提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の観点にかかる撮像装置は、マトリク
ス状に配置され、それぞれ第1のゲート電極と、入射さ
れた励起光に応じてキャリアを生成する半導体層と、該
半導体層に接続するドレイン電極及びソース電極と、第
2のゲート電極とを積層した構造を有するダブルゲート
トランジスタと、行毎に第1のゲート電極を接続した第
1ゲートラインと、行毎に第2のゲート電極を接続した
第2デートラインと、列毎にドレイン電極またはソース
電極を接続したデータラインとを基板上に形成した撮像
素子と、前記ダブルゲートトランジスタの第1または第
2のゲート電極を除いた構造を有するトランジスタの組
み合わせによって構成され、外部から供給された制御信
号に従って前記撮像素子の第1または第2のゲートライ
ンに順次所定の電圧を出力する、前記撮像素子と同一の
基板上に形成された第1の駆動回路と、を備えることを
特徴とする。
【0009】上記撮像装置では、第1の駆動回路は、撮
像素子に適用されているダブルゲートトランジスタの第
1または第2のゲート電極を除いた構造を有するトラン
ジスタの組み合わせで構成されている。このため、第1
の駆動回路を撮像素子とは別モジュールとして形成する
ことなく、撮像素子を基板上に形成するときに同時に基
板上に形成することが可能となる。
【0010】上記撮像装置は、前記ダブルゲートトラン
ジスタの第1または第2のゲート電極を除いた構造を有
するトランジスタの組み合わせによって構成され、外部
から供給された制御信号に従って前記撮像素子の第2ま
たは第1のゲートラインに順次所定の電圧を出力する、
前記撮像素子と同一の基板上に形成された第2の駆動回
路をさらに備えてもよい。
【0011】この第2の駆動回路も、撮像素子とは別モ
ジュールとして形成することなく、撮像素子を基板上に
形成するときに同時に基板上に形成することができる。
【0012】上記撮像素子において、前記第1、第2の
駆動回路は、例えば、それぞれ第1、第2ゲートライン
と同数の段から構成され、それぞれ順次所定の電圧を第
1、第2ゲートラインに出力することによって、前記撮
像素子の第1、第2のゲート電極に第1の状態の電圧と
第2の状態の電圧とを順次印加するものとすることがで
きる。
【0013】上記撮像装置は、前記ダブルゲートトラン
ジスタの第1または第2のゲート電極を除いた構造を有
するトランジスタの組み合わせによって構成され、ドレ
イン電極とソース電極との間が導通したことによって変
化した前記撮像素子のデータライン上の電位を読み取
る、前記撮像素子と同一の基板上に形成された第3の駆
動回路をさらに備えるものとしてもよい。
【0014】この場合には、さらに第3の駆動回路もダ
ブルゲートトランジスタの第1または第2のゲート電極
を除いた構造を有するトランジスタの組み合わせで構成
されている。このため、さらに第3の駆動回路も撮像素
子とは別モジュールとして形成することなく、撮像素子
を基板上に形成するときに同時に基板上に形成すること
が可能となる。
【0015】この場合において、前記第3の駆動回路
は、例えば、前記撮像素子に形成されたデータラインに
ドレイン電極またはソース電極が接続され、外部からゲ
ート電極に供給された制御信号によってグループ単位で
ドレイン電極とソース電極との間を導通させる複数のト
ランジスタから構成されるものとすることができる。
【0016】上記撮像装置は、また、前記撮像素子と同
一の基板上に形成され、前記撮像素子の列毎に形成され
たデータラインをそれぞれ外部と接続する外部接続端子
をさらに備えるものとしてもよい。
【0017】なお、上記撮像装置において、前記撮像素
子に配されたダブルゲートトランジスタは、第1、第2
のゲート電極の少なくとも一方が透明電極によって構成
され、該透明電極を介して半導体層にキャリアを蓄積す
るための光が入射するものとすることができる。
【0018】上記目的を達成するため、本発明の第2の
観点にかかる撮像装置は、第1のゲート電極と、半導体
層と、該半導体層に接続するドレイン電極及びソース電
極と、第2のゲート電極とを基板上に積層して形成した
構造を有し、第1、第2のゲート電極に第1状態の電圧
が印加されているときに入射された光により半導体層に
蓄積されたキャリアによって、第1、第2のゲート電極
に第2の状態の電圧が印加されているときに半導体層内
に電流路を形成して、ドレイン電極とソース電極との間
を導通させるダブルゲートトランジスタと、前記ダブル
ゲートトランジスタの第1または第2のゲート電極を除
いた構造を有するトランジスタの組み合わせによって構
成され、外部から供給された制御信号に従って前記ダブ
ルゲートトランジスタの第1のゲート電極に電圧を印加
する、前記ダブルゲートトランジスタと同一の基板上に
形成された第1の駆動回路と、前記ダブルゲートトラン
ジスタの第1または第2のゲート電極を除いた構造を有
するトランジスタの組み合わせによって構成され、外部
から供給された制御信号に従って前記ダブルゲートトラ
ンジスタの第2のゲート電極に電圧を印加する、前記ダ
ブルゲートトランジスタと同一の基板上に形成された第
2の駆動回路とを備えることを特徴とする。
【0019】上記撮像装置は、前記ダブルゲートトラン
ジスタの第1または第2のゲート電極を除いた構造を有
するトランジスタの組み合わせによって構成され、ドレ
イン電極とソース電極との間が導通したことによる電位
の変化を読み取る、前記ダブルゲートトランジスタと同
一の基板上に形成された第3の駆動回路をさらに備える
ものとしてもよい。
【0020】上記目的を達成するため、本発明の第3の
観点にかかる撮像装置の製造方法は、撮像素子と該撮像
素子を駆動するための第1、第2の駆動回路を備える撮
像装置を製造する方法であって、前記撮像素子は、光の
入射により内部にキャリアを蓄積すると共に電界に従っ
てチャネルを形成する半導体層と、前記半導体層に電界
を生じさせるための電圧が印加される第1、第2ゲート
電極と、前記半導体層に接続されたドレイン電極及びソ
ース電極とを含むダブルゲートトランジスタを配置して
構成され、前記第1、第2の駆動回路は、それぞれ電界
に従ってチャネルを形成する半導体層と、前記半導体層
に電界を生じさせるための電圧が印加されるゲート電極
と、前記半導体層に接続されたドレイン電極及びソース
電極とを含むトランジスタの組み合わせによって構成さ
れ、外部からの制御信号に従ってそれぞれ前記ダブルゲ
ートトランジスタの第1、第2ゲート電極に電圧を供給
し、前記撮像装置の製造方法は、基板上に、前記ダブル
ゲートトランジスタの第1ゲート電極と、前記トランジ
スタのゲート電極とを形成する工程と、形成された第1
ゲート電極とゲート電極とを覆うように、前記基板上に
第1絶縁膜を形成する工程と、第1絶縁膜上の第1ゲー
ト電極と対向する位置に前記ダブルゲートトランジスタ
の半導体層を、第1絶縁膜上のゲート電極と対向する位
置に前記トランジスタの半導体層をそれぞれ形成する工
程と、前記ダブルゲートトランジスタの半導体層に接続
するように第1絶縁膜上に前記ダブルゲートトランジス
タのドレイン電極及びソース電極を形成すると共に、前
記トランジスタの半導体層に接続するように第1絶縁膜
上に前記トランジスタのドレイン電極及びソース電極を
形成する工程と、形成された前記ダブルゲートトランジ
スタ及び前記トランジスタの半導体層、ドレイン電極及
びソース電極を覆うように、第1絶縁膜上に第2絶縁膜
を形成する工程と、第2絶縁膜上の前記ダブルゲートト
ランジスタの半導体層と対向する位置に第2ゲート電極
を形成する工程とを含むことを特徴とする。
【0021】上記目的を達成するため、本発明の第4の
観点にかかる撮像装置の製造方法は、撮像素子と該撮像
素子を駆動するための第1、第2の駆動回路を備える撮
像装置を製造する方法であって、前記撮像素子は、光の
入射により内部にキャリアを蓄積すると共に電界に従っ
てチャネルを形成する半導体層と、前記半導体層に電界
を生じさせるための電圧が印加される第1、第2ゲート
電極と、前記半導体層に接続されたドレイン電極及びソ
ース電極とを含むダブルゲートトランジスタを配置して
構成され、前記第1、第2の駆動回路は、それぞれ電界
に従ってチャネルを形成する半導体層と、前記半導体層
に電界を生じさせるための電圧が印加されるゲート電極
と、前記半導体層に接続されたドレイン電極及びソース
電極とを含むトランジスタの組み合わせによって構成さ
れ、外部からの制御信号に従ってそれぞれ前記ダブルゲ
ートトランジスタの第1、第2ゲート電極に電圧を供給
し、前記撮像装置の製造方法は、基板上に、前記ダブル
ゲートトランジスタの第1ゲート電極を形成する工程
と、形成された第1ゲート電極を覆うように、前記基板
上に第1絶縁膜を形成する工程と、第1絶縁膜上の第1
ゲート電極と対向する位置に前記ダブルゲートトランジ
スタの半導体層を形成すると共に、前記トランジスタの
半導体層を形成する工程と、前記ダブルゲートトランジ
スタの半導体層に接続するように第1絶縁膜上に前記ダ
ブルゲートトランジスタのドレイン電極及びソース電極
を形成すると共に、前記トランジスタの半導体層に接続
するように第1絶縁膜上に前記トランジスタのドレイン
電極及びソース電極を形成する工程と、形成された前記
ダブルゲートトランジスタ及び前記トランジスタの半導
体層、ドレイン電極及びソース電極を覆うように、第1
絶縁膜上に第2絶縁膜を形成する工程と、第2絶縁膜上
の前記ダブルゲートトランジスタの半導体層と対向する
位置に第2ゲート電極を、第2絶縁膜上の前記トランジ
スタの半導体層と対向する位置にゲート電極をそれぞれ
形成する工程とを含むことを特徴とする。
【0022】上記の第3、第4の観点にかかる撮像装置
の製造方法によれば、ダブルゲートトランジスタを配置
して構成された撮像素子と、トランジスタの組み合わせ
によって構成される第1、第2駆動回路とを、同一の基
板上に、しかも同一のプロセスで形成することが可能と
なる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施の形態について説明する。
【0024】図1は、この実施の形態にかかる撮像装置
の構成を示すブロック図である。図示するように、この
撮像装置は、画像を撮影する撮像素子1、並びにコント
ローラからの制御信号に従って撮像素子1を駆動するた
めのトップゲートドライバ2、ボトムゲートドライバ3
及びドレインドライバ4から構成されている。
【0025】撮像素子1は、トップゲート電極がトップ
ゲートラインTGLに、ボトムゲート電極がボトムゲー
トラインBGLに、ドレイン電極がドレインラインDL
に、ソース電極がグラウンドラインGLにそれぞれ接続
されたダブルゲートトランジスタ10がマトリクス状に
配置されて構成される。ダブルゲートトランジスタ10
のソース電極は、接地されている。
【0026】図2は、撮像素子1に使用されているダブ
ルゲートトランジスタ10の構造を示す断面図である。
まず、透明のガラスやプラスチックプレートで構成され
る基板5上に、ボトムゲート電極11がボトムゲートラ
インBGLと一体で形成されている。ボトムゲート電極
11は、Cr等の金属から構成され、100nm程度の厚
さを有する。
【0027】ボトムゲート電極11を覆うように、基板
5上には、SiNからなり、250nm程度の厚さを有す
るボトムゲートゲート絶縁膜12が形成されている。ボ
トムゲート絶縁膜12上の、ボトムゲート電極11と対
向する位置には、アモルファスシリコン(a−Si)ま
たはポリシリコン(p−Si)からなり、50nm程度の
厚さを有する半導体層13が形成されている。半導体層
13の上には、SiNからなり、100nm程度の厚さを
有するBL(BLocking)絶縁膜14が形成されている。
さらにBL絶縁膜14を挟むようにして、n型の不純物
が混在したn−Siからなり、25nm程度の厚さを有す
るコンタクト層15a、15bが形成されている。半導
体層13は、励起光となる可視光が入射されるとキャリ
アとなる電子−正孔対を生成する性質を有する。
【0028】また、ボトムゲート絶縁膜12上には、そ
れぞれコンタクト層15a、15bを介して半導体層1
3に接続されるドレイン電極16aとソース電極16b
とが、半導体層13を挟むようにして形成されている。
ドレイン電極16a及びソース電極16bは、Cr等の
金属から構成され、50nm程度の厚さを有する。ドレイ
ン電極16aは、ドレインラインDLと一体で形成さ
れ、ソース電極16bは、接地されているグラウンドラ
インGLと一体で形成されている。
【0029】そして、BL絶縁膜14、ドレイン電極1
6a及びソース電極16bを覆うようにして、SiNか
らなり、150nm程度の厚さを有するトップゲート絶縁
膜17が形成されている。トップゲート絶縁膜17上
の、半導体層13と対向する位置には、透明のITO
(Indium Tin Oxide)からなり、50nm程度の厚さを有
するトップゲート電極18がトップゲートラインTGL
と一体で形成されている。
【0030】以上示したボトムゲート電極11、半導体
層13、ドレイン電極16a、ソース電極16b及びト
ップゲート電極18等により、ダブルゲートトランジス
タ10が構成されている。そして、トップゲート電極1
8を覆うようにして、トップゲート絶縁膜17上にSi
Nからなる、200nm〜400nm程度の厚さを有する絶
縁保護膜19が形成されている。
【0031】次に、上記の構造を有するダブルゲートト
ランジスタ10の駆動原理について、図3(a)〜
(f)の模式図を参照して説明する。
【0032】ダブルゲートトランジスタ10の半導体層
13は、そのチャネルの一部となる両端部が、ドレイン
電極(D)16a及びソース電極(S)16b等を介し
てトップゲート電極(TG)18に重畳している。図3
(a)に示すように、トップゲート電極(TG)18に
印加されている電圧が+15(V)であり、ボトムゲー
ト電極(BG)11に印加されている電圧が0(V)で
あるときは、半導体層13の端部に接続されたソース電
極(S)16bに印加されている電圧0(V)によって
トップゲート電極(TG)18から半導体層13の端部
への電界を打ち消してしまうため、半導体層13にはn
チャネルが形成されず、ドレイン電極16a(D)に+
10(V)の電圧が供給されても、ドレイン電極(D)
16aとソース電極(S)16bとの間に電流は流れな
い。また、この状態では、後述するように半導体層13
に蓄積された正孔が吐出される。以下、この状態をリセ
ット状態という。
【0033】図3(b)に示すように、トップゲート電
極(TG)18に印加されている電圧が−15(V)で
あり、ボトムゲート電極(BG)11に印加されている
電圧が0(V)であるときは、半導体層13にはnチャ
ネルが形成されず、ドレイン電極16a(D)に+10
(V)の電圧が供給されても、ドレイン電極(D)16
aとソース電極(S)16bとの間に電流は流れない。
【0034】このように、ドレイン電極(D)16aと
ソース電極(S)16bとのそれぞれ下方の半導体層1
3は、トップゲート電極(TG)18との間に配置され
ているドレイン電極(D)16aとソース電極(S)1
6bとの電界に影響されるため、トップゲート電極(T
G)18のみの電界では連続したチャネルを形成するこ
とができないので、ボトムゲート電極(BG)11に印
加されている電圧が0(V)である場合には、トップゲ
ート電極(TG)18に印加されている電圧の如何に関
わらず、半導体層13にnチャネルが形成されることは
ない。
【0035】図3(c)に示すように、トップゲート電
極(TG)18に印加されている電圧が+15(V)で
あり、ボトムゲート電極(BG)11に印加されている
電圧が+10(V)であるときは、半導体層13のボト
ムゲート電極(BG)11側にnチャネルが形成され
る。これにより、半導体層13が低抵抗化し、ドレイン
電極16aに+10(V)の電圧が供給されると、ドレ
イン電極(D)16aとソース電極(S)16bとの間
に電流が流れる。また、この状態でも、後述するように
半導体層13に蓄積された正孔が吐出され、リセット状
態となる。
【0036】図3(d)に示すように、後述するように
半導体層13内に十分な量の正孔が蓄積されず、トップ
ゲート電極(TG)18に印加されている電圧が−15
(V)であると、ボトムゲート電極(BG)11に印加
されている電圧が+10(V)であっても、半導体層1
3の内部に空乏層が広がり、nチャネルがピンチオフさ
れて、半導体層13が高抵抗化する。このため、ドレイ
ン電極16aに+10(V)の電圧が供給されても、ド
レイン電極(D)16aとソース電極(S)16bとの
間に電流が流れない。
【0037】図3(e)に示すように、トップゲート電
極(TG)18に印加されている電圧が−15(V)で
あり、ボトムゲート電極(BG)11に印加されている
電圧が0(V)で、かつ半導体層13に励起光が照射さ
れている場合には、半導体層13に励起光の光量に応じ
た量の電子−正孔対が生じ、このうちの正孔がトップゲ
ート電極(TG)の電界により半導体層13内部及びB
L絶縁膜14内部の半導体層13の界面近傍に局在化す
る。以下、この状態をフォトセンス状態という。なお、
こうしてトップゲート電極(TG)18の電界に応じて
半導体層13内に蓄積された正孔は、リセット状態とな
るまで半導体層13から吐出されることはない。
【0038】図3(f)に示すように、トップゲート電
極(TG)18に印加されている電圧が−15(V)で
あり、ボトムゲート電極(BG)11に印加されている
電圧が+10(V)であるが、半導体層13内に正孔が
蓄積されている場合には、蓄積されている正孔が負電圧
の印加されているトップゲート電極18に引き寄せられ
て保持され、トップゲート電極18に印加されている負
電圧が半導体層13に及ぼす影響を緩和する方向に働
く。このため、半導体層13のボトムゲート電極(B
G)11側にnチャネルが形成され、半導体層13が低
抵抗化して、ドレイン電極16aに+10(V)の電圧
が供給されると、ドレイン電極(D)16aとソース電
極(S)16bとの間に、正孔の量すなわち励起光の光
量に応じた電流が流れる。
【0039】図1に戻って説明を続けると、トップゲー
トドライバ2は、撮像素子1のトップゲートラインTG
Lに接続され、コントローラからの制御信号Tcntに
従って、各トップゲートラインTGLに+15(V)ま
たは−15(V)の信号を出力する。トップゲートドラ
イバ2は、コントローラから供給される信号に従って、
+15(V)の信号を各トップゲートラインTGLに順
次選択的に出力する。
【0040】ボトムゲートドライバ3は、撮像素子1の
ボトムゲートラインBGLに接続され、コントローラか
らの制御信号Bcntに従って、各トップゲートライン
TGLに+10(V)または0(V)の信号を出力す
る。トップゲートドライバ2は、コントローラから供給
される信号に従って、+10(V)の信号を各トップゲ
ートラインTGLに順次選択的に出力する。
【0041】ドレインドライバ4は、撮像素子1のドレ
インラインDLに接続され、コントローラからの制御信
号Dcntに従って、後述する所定の期間において全て
のデータラインDLに定電圧(+10(V))を出力
し、電荷をプリチャージさせる。ドレインドライバ4
は、プリチャージの後の所定の期間においてダブルゲー
トトランジスタ10の半導体層13にチャネルが形成さ
れているか否かによって変化する各データラインDLの
電位を読み出し、画像データDATAとしてコントロー
ラに供給する。
【0042】次に、図1のトップゲートドライバ2及び
ボトムゲートドライバ3について、詳しく説明する。図
4(a)は、トップゲートドライバ2及びボトムゲート
ドライバ3の回路構成及びその回路レイアウトを示す図
である。トップゲートドライバ2の場合、制御信号Tc
ntとしてスタート信号IN、信号Φ1、信号Φ2、信
号CK1及び信号CK2と、定電圧Vss(−15
(V))がコントローラから入力される。一方、ボトム
ゲートドライバ3の場合、制御信号Bcntとしてスタ
ート信号in、信号φ1、信号φ2、信号ck1及び信
号ck2と、定電圧vss(0(V))がコントローラ
から入力される。信号CK1及び信号CK2はハイレベ
ルが+15(V)、ローレベルが−15(V)であり、
信号ck1及び信号ck2はハイレベルが+10
(V)、ローレベルが0(V)である。
【0043】ここで、図4(a)に示す構成の回路を、
トップゲートドライバ2として用いた場合とボトムゲー
トドライバ3として用いた場合の違いは、後述するよう
に入力信号及び出力信号のタイミング及びレベルだけな
ので、以下ではこの図に示す構成の回路を、トップゲー
トドライバ2を例として説明する。
【0044】トップゲートドライバ2は、撮像素子1に
配されたダブルゲートトランジスタ10の行数、すなわ
ちトップゲートラインTGLの数と同数の段RS
(1),RS(2),・・・から構成されている。各段
RS(1),RS(2),・・・は、それぞれ5つのT
FT(Thin Film Transistor)21〜25から構成され
ている。TFT21〜25は、nチャネルMOS型電界
効果トランジスタである。
【0045】但し、奇数番目の段RS(1),RS
(3),・・・と偶数番目の段RS(2),RS
(4),・・・とでは、TFT21のゲート電極及びT
FT24のドレイン電極への入力信号が互いに異なる。
すなわち、奇数番目の段RS(1),RS(3),・・
・においては、TFT21のゲート電極には信号Φ1
が、TFT24のドレイン電極には信号CK1が入力す
る。一方、偶数番目の段RS(2),RS(4),・・
・においては、TFT21のゲート電極には信号Φ2
が、TFT24のドレイン電極には信号CK2が入力す
る。
【0046】また、1番目の段RS(1)のTFT21
のドレイン電極には、コントローラからのスタート信号
INが入力する。一方、2番目以降の段RS(2),R
S(3),・・・のTFT21のドレイン電極には、前
の段RS(1),RS(2),・・・からの出力信号で
あるOUT1,OUT2,・・・が入力する。
【0047】それ以外の構成は、各段RS(1),RS
(2),・・・とも同じであり、次のように構成されて
いる。TFT21は、コントローラからの信号Φ1また
は信号Φ2によってオンしているときに、コントローラ
からのスタート信号INまたは前の段からの出力信号O
UT1,OUT2,・・・によって配線容量C2、C4
に電荷をチャージする。
【0048】TFT22は、配線容量C2に電荷がチャ
ージされておらず、オフしているときに、負荷として用
いられるTFT23を介して供給される電源電圧Vdd
によって配線容量C5に電荷をチャージする。TFT2
2は、また、配線容量C2に電荷がチャージされ、オン
しているときに、配線容量C5に蓄積されている電荷を
ディスチャージする。
【0049】TFT24は、配線容量C4に電荷がチャ
ージされ、オンしているときに、コントローラから供給
される信号CK1または信号CK2を出力信号OUT
1,OUT2,・・・としてトップゲートラインTGL
に出力する。TFT24では、入力された信号CK1ま
たは信号CK2によりゲート電極31及びソース電極3
6bとそれらの間のゲート絶縁膜32からなる寄生容量
へのチャージアップや、オン電流によりチャージアップ
されるゲート電極31及びドレイン電極36aとそれら
の間のゲート絶縁膜32による寄生容量により、配線容
量C4の電位が上昇してゲート飽和電圧にまで達すると
ソース−ドレイン電流が飽和する。これにより、出力信
号OUT1,OUT2,・・・は、実質的に信号CK1
または信号CK2とほぼ同電位となる。なお、TFT2
4がオンしているときは、TFT22もオンしているの
で、TFT25はオフしており、コントローラから供給
されている定電圧Vss(−15(V))は、出力信号
OUT1,OUT2,・・・として出力されない。
【0050】TFT25は、配線容量C5に電荷がチャ
ージされ、オンしているときに、コントローラから供給
されている定電圧Vss(−15(V))を出力信号O
UT1,OUT2,・・・としてトップゲートラインT
GLに出力する。なお、TFT25がオンしているとき
は、TFT24はオフしており、コントローラからの信
号CK1または信号CK2は、出力信号OUT1,OU
T2,・・・として出力されない。
【0051】図4(b)は、トップゲートドライバ2及
びボトムゲートドライバ3に使用されているTFT21
〜25の構造を示す断面図である。図示するように、T
FT21〜25は、ゲート電極31、ゲート絶縁膜3
2、半導体層33、BL絶縁膜34、コンタクト層35
a、35b、ドレイン電極36a及びソース電極36
b、層間絶縁膜37(トップゲート絶縁膜17に対
応)、並びに絶縁保護膜39が順に積層されて形成され
ている。
【0052】つまり、トップゲートドライバ2及びボト
ムゲートドライバ3に使用されているTFT21〜25
は、それぞれ図2に示したダブルゲートトランジスタ1
0のトップゲート電極18を除いた構造を有するものと
なっており、ダブルゲートトランジスタ10と同一プロ
セスで形成することができる。従って、この実施の形態
にかかる撮像装置は、図5に示すように、撮像素子1が
形成されている基板5上にトップゲートドライバ2及び
ボトムゲートドライバ3を形成した構造とすることがで
きる。
【0053】また、図5に示すように、撮像素子1が形
成されている基板5上には、撮像素子1のデータライン
DLをドレインドライバ4と接続するための外部接続端
子40が形成されている。そして、撮像素子1、トップ
ゲートドライバ2及びボトムゲートドライバ3とは別個
の半導体装置で形成されたドレインドライバ4が、その
端子を外部接続端子40と接続させるようにして、基板
5上に実装されている。
【0054】以下、図1の撮像素子1、トップゲートド
ライバ2、ボトムゲートドライバ3及びドレインドライ
バ4に接続するための外部接続端子40を同一の基板5
上に形成する工程について説明する。図6(a)〜
(h)は、撮像素子1、トップゲートドライバ2、ボト
ムゲートドライバ3及び外部接続端子40を基板5上に
形成する工程を示す図である。
【0055】ここで、図6(a)〜(h)に示すよう
に、撮像素子1を形成する工程は、ダブルゲートトラン
ジスタ10を形成する工程と、トップゲートドライバ2
及びボトムゲートドライバ3を形成する工程は、TFT
21〜25を形成する工程とみることができる。また、
トップゲートラインTGLをトップゲートドライバ2と
接続する工程、及びボトムゲートラインBGLをボトム
ゲートドライバ3と接続する工程も必要となる。さら
に、外部接続端子40と一体のドレインラインDLを形
成する工程も必要となる。
【0056】まず、図6(a)に示すように、用意した
基板5の全域に、スパッタリング法を用いてCr等の金
属からなる膜を形成する。そして、ボトムゲート電極1
1、ゲート電極31、ボトムゲートラインBGL及び外
部接続端子40の下層部41を残して、フォトリソグラ
フィー法により基板5上に形成した金属膜を取り除く。
なお、外部接続端子40の下層部41は、島状に形成さ
れており、撮像素子1の位置に伸延しない。
【0057】次に、図6(b)に示すように、基板5の
全域にボトムゲート絶縁膜12及びゲート絶縁膜32と
なるSiNからなる膜をプラズマCVD法によって形成
し、その上全体にa−Siまたはp−Siからなる膜を
プラズマCVD法によって形成し、さらにその上全体に
BL絶縁膜14、34となるSiNからなる膜をプラズ
マCVD法によって形成する。ここで3番目に形成され
たSiNからなる膜は、BL絶縁膜14、34となる部
分を残してフォトリソグラフィー法により取り除かれ
る。
【0058】次に、図6(c)に示すように、基板5の
全域に、プラズマCVD法を用いてn−Siからなる膜
を形成する。そして、このn−Siからなる膜を、図6
(b)の工程で2番目に形成されたa−Siまたはp−
Siからなる膜と共に、半導体層13、33、コンタク
ト層15a、15b、35a、35bとなる部分を残し
て、フォトリソグラフィー法により取り除く。
【0059】次に、図6(d)に示すように、ボトムゲ
ートドライバ3内のTFT24、25のソース電極36
bを、図6(a)の工程でボトムゲート電極11と共に
形成されたボトムゲートラインBGLと接続するため
に、ボトムゲートドライバ3内のゲート絶縁膜32の所
定の部分をフォトリソグラフィー法により取り除き、コ
ンタクトホール32aを形成するとともに、ゲート絶縁
膜32と同時形成されている下層部41上のSiNから
なる膜を一括してフォトリソグラフィー法により取り除
く。
【0060】次に、図6(e)に示すように、基板5の
全域にスパッタリング法を用いてCr等の金属からなる
膜を形成する。そして、この金属膜を、ダブルゲートト
ランジスタ10のドレイン電極16a及びソース電極1
6b、並びにTFT21〜25のドレイン電極36a及
びソース電極36b、並びにドレインラインDL及び外
部接続端子40の中層部46となる部分を残して、フォ
トリソグラフィー法により取り除く。なお、外部接続端
子40の中層部46は、ドレインラインDLの一部とな
り、ドレインラインDLを介してダブルゲートトランジ
スタ10のドレイン電極16aと接続される。
【0061】次に、図6(f)に示すように、図6
(e)までの工程で形成された全てのものを覆うよう
に、基板5の全域にプラズマCVD法を用いて、トップ
ゲート絶縁膜17及び層間絶縁膜37となるSiNから
なる膜を形成する。そして、トップゲートラインTGL
と接続するために、トップゲートドライバ2内の層間絶
縁膜37の所定の部分をフォトリソグラフィー法により
取り除き、コンタクトホール37aを形成するととも
に、ゲート絶縁膜32と同時形成されている中層部46
上のSiNからなる膜を一括してフォトリソグラフィー
法により取り除き、コンタクトホール47を形成する。
【0062】次に、図6(g)に示すように、基板5の
全域にスパッタリング法を用いてITOからなる膜を形
成する。そして、このITOからなる膜を、ダブルゲー
トトランジスタ10の半導体層13と対向するトップゲ
ート電極18、トップゲートラインTGL、及び外部接
続端子40の上層部48の部分を残してフォトリソグラ
フィー法により取り除く。ここで、トップゲートライン
TGLは、図6(f)で形成されたコンタクトホール3
7aを介してトップゲートドライバ2内のTFT24、
25のソース電極36bと接続される。なお、外部接続
端子40の上層部48は、島状に形成されており、撮像
素子1の位置に伸延しない。
【0063】最後に、図6(h)に示すように、図6
(g)までの工程で形成された全てのものを覆うよう
に、基板5の全域にプラズマCVD法を用いて絶縁保護
膜19、39となるSiNからなる膜を形成する。そし
て、この膜の上層部48上の位置をフォトリソグラフィ
ー法により取り除き、ドレインドライバ4の端子と接続
するための外部接続端子40を形成する。以上の工程を
経て、撮像素子1、トップゲートドライバ2及びボトム
ゲートドライバ3が、同一の基板5上に同一のプロセス
で形成される。
【0064】以下、この実施の形態にかかる撮像装置の
動作について、図7のタイミングチャート及び図8
(a)〜(i)の模式図を参照して、撮像素子1を駆動
し、画像を撮影するための動作について説明する。図8
(a)〜(i)のそれぞれにおいて、中央には模式的に
1列×4行分の撮像素子1の状態を、左側に書かれてい
る電圧は各行のトップゲート電極18に印加される電圧
を、右側に書かれている電圧は各行のボトムゲート電極
11に印加される電圧を意味しているものとする。
【0065】1垂直期間がタイミングT0で開始する
と、1水平期間であるタイミングT0からT1の期間、
トップゲートドライバ2にコントローラから+15
(V)のスタート信号INが供給される。このスタート
信号INは、トップゲートドライバ2の1番目の段RS
(1)のTFT21のドレインに供給される。
【0066】このタイミングT0からT1の期間は、ボ
トムゲートドライバ3のいずれの段においてもTFT2
4がオフ、TFT25がオンしており、ボトムゲートド
ライバ3からボトムゲートラインBGLの全てに出力電
圧out1,out2,・・・として定電圧vssによ
る0(V)の電圧が出力される。また、タイミングT0
から中間タイミングT0.5の期間は、トップゲートド
ライバ2のいずれの段においてもTFT24がオフ、T
FT25がオンしており、トップゲートドライバ2から
トップゲートラインTGLの全てに、出力電圧OUT
1,OUT2,・・・として定電圧Vssによる−15
(V)の電圧が出力される。
【0067】次に、中間タイミングT0.5からタイミ
ングT1までの一定の期間、制御信号Φ1が立ち上が
り、トップゲートドライバ2の奇数番目の段RS
(1),RS(3),・・・のTFT21をオンする。
これにより、トップゲートドライバ2の1番目の段RS
(1)の配線容量C2、C4に電荷がチャージされる。
【0068】これにより、TFT23を介して供給され
ている電源電圧Vddによってハイレベルとなっている
1番目の段RS(1)の配線容量C5は、定電圧Vss
となる。これにより、トップゲートドライバ2の1番目
の段RS(1)のTFT25は、ゲート電極31の電位
がローレベルになってオフする。
【0069】また、同時にトップゲートドライバ2の1
番目の段RS(1)のTFT24も、ゲート電極31の
電位がハイレベルになってオンする。これにより、中間
タイミングT0.5からT1までの期間は、トップゲー
トドライバ2の1番目の段RS(1)の出力信号OUT
1として、コントローラから供給された信号CK1の−
15(V)が撮像素子1の1行目のトップゲートライン
TGLに出力される。トップゲートドライバ2の2段目
以降ではTFT24がオフ、TFT25がオンしてお
り、トップゲートドライバ2から出力電圧OUT2,O
UT3,・・・として2行目以降のトップゲートライン
TGLの定電圧Vssによる−15(V)の電圧が出力
される。
【0070】なお、トップゲートドライバ2の1番目の
段RS(1)の配線容量C2、C4の電位がハイレベ
ル、配線容量C5の電位がローレベルとなっている状態
は、次に中間タイミングT2.5からタイミングT3ま
での一定の期間で制御信号Φ1が再び立ち上がるまで続
く。
【0071】次に、タイミングT1からT2までの期
間、コントローラから供給される信号CK1のレベルが
+15(V)に変位する。この期間において、トップゲ
ートドライバ2の1番目の段RS(1)のTFT24が
オン、TFT25がオフしているため、信号CK1によ
る+15(V)が出力信号OUT1として1行目のトッ
プゲートラインTGLに出力され、また、トップゲート
ドライバ2の2番目の段RS(2)のTFT21のドレ
インに供給される。
【0072】タイミングT1から中間タイミングT1.
5までの間は、トップゲートドライバ2の2番目以降の
段からは、TFT24がオフ、TFT25がオンしてい
るため、定電圧Vssによる−15(V)が出力信号O
UT2,OUT3,・・・として2行目以降のトップゲ
ートラインTGLに出力される。一方、ボトムゲートド
ライバ3の全ての段からは、TFT24がオフ、TFT
25がオンしているため、定電圧vssによる0(V)
が出力信号out1,out2,・・・として全てのボ
トムゲートラインBGLに出力される。
【0073】中間タイミングT1.5からタイミングT
2までの一定の期間、コントローラからの信号Φ2が立
ち上がると、1番目の段RS(1)と同様の動作によ
り、トップゲートドライバ2の2番目の段RS(2)の
TFT24がオン、TFT25がオフとなる。従って、
中間タイミングT1.5からT2までの間は、トップゲ
ートドライバ2の2番目の段RS(2)からは、信号C
K2のローレベル電圧による−15(V)が出力信号O
UT2として2行目のトップゲートラインTGLに出力
される。
【0074】さらにこの期間においては、トップゲート
ドライバ2の3番目以降の段からは、TFT24がオ
フ、TFT25がオンしているため、定電圧Vssによ
る−15(V)が出力信号OUT3,OUT4,・・・
として3行目以降のトップゲートラインTGLに出力さ
れる。また、ボトムゲートドライバ3の全ての段から
は、TFT24がオフ、TFT25がオンしているた
め、定電圧vssによる0(V)が出力信号out1,
out2,・・・として全てのボトムゲートラインBG
Lに出力される。
【0075】従って、タイミングT1からT2までの期
間において、撮像素子1を構成するダブルゲートトラン
ジスタ10のトップゲート電極18及びボトムゲート電
極11に供給される電圧は、それぞれ図8(a)に示す
ようになる。すなわち、図8(a)に示すように、この
期間において1行目のダブルゲートトランジスタ10が
リセットされる。なお、図8(a)において「済」とあ
るのは、当該行のデータの読み出しが終了してからリセ
ットされる直前までの状態にあることを示している(以
下、同じ)。
【0076】次に、タイミングT2からT3までの期間
では、同様にしてトップゲートドライバ2の2番目の段
RS(2)から出力信号OUT2として+15(V)
が、他の段から出力信号OUT1,OUT3,OUT
4,・・・として−15(V)がそれぞれ対応するトッ
プゲートラインTGLに出力される。また、ボトムゲー
トドライバ3の全ての段から出力信号out1,out
2,・・・として0(V)が対応するボトムゲートライ
ンBGLに出力される。
【0077】従って、タイミングT2からT3までの期
間において、撮像素子1を構成するダブルゲートトラン
ジスタ10のトップゲート電極18及びボトムゲート電
極11に供給される電圧は、それぞれ図8(b)に示す
ようになる。すなわち、図8(b)に示すように、この
期間において2行目のダブルゲートトランジスタ10が
リセットされる。また、1行目のダブルゲートトランジ
スタ10は、図3(e)に示したフォトセンス状態とな
り、励起光の入射量によって内部にキャリア(正孔)を
蓄積する。
【0078】次に、タイミングT3からT4までの期間
では、同様にしてトップゲートドライバ2の3番目の段
RS(3)から出力信号OUT3として+15(V)
が、他の段から出力信号OUT1,OUT2,OUT
4,OUT5,・・・として−15(V)がそれぞれ対
応するトップゲートラインTGLに出力される。
【0079】また、タイミングT3から中間タイミング
T3.5までの期間では、ボトムゲートドライバ3は、
全ての段においてTFT24がオフ、TFT25がオン
となっており、ボトムゲートドライバ3の全ての段から
出力信号out1,out2,・・・として定電圧vs
sによる0(V)が対応するボトムゲートラインBGL
に出力される。中間タイミングT3.5からタイミング
T4までの期間でも、ボトムゲートドライバ3の2段目
以降は、TFT24がオフ、TFT25がオンとなって
おり、ボトムゲートドライバ3の2番目以降の段から出
力信号out2,out3,・・・として定電圧vss
による0(V)が対応するボトムゲートラインBGLに
出力される。
【0080】また、中間タイミングT3.5からタイミ
ングT4までの期間では、コントローラからボトムゲー
トドライバ3にスタート信号inが供給され、1番目の
段のTFT21に供給される。この期間において、コン
トローラからの信号φ1も立ち上がる。これにより、ボ
トムゲートドライバ3の1番目の段のTFT21がオン
し、トップゲートドライバ2の場合と同様に、1番目の
段のTFT24がオン、TFT25がオフする。従っ
て、この期間は、ボトムゲートドライバ3の1番目の段
から出力信号out1として信号ck1による0(V)
が1行目のボトムゲートラインBGLに出力される。
【0081】従って、タイミングT3からT4までの期
間において、撮像素子1を構成するダブルゲートトラン
ジスタ10のトップゲート電極18及びボトムゲート電
極11に供給される電圧は、それぞれ図8(c)に示す
ようになる。すなわち、図8(c)に示すように、この
期間において3行目のダブルゲートトランジスタ10が
リセットされる。また、1行目及び2行目のダブルゲー
トトランジスタ10は、フォトセンス状態となり、励起
光の入射量によって内部にキャリア(正孔)を蓄積す
る。
【0082】次に、タイミングT4からT5までの期間
では、同様にしてトップゲートドライバ2の4番目の段
RS(4)から出力信号OUT4として+15(V)
が、他の段から出力信号OUT1,OUT2,OUT
3,OUT5,・・・として−15(V)がそれぞれ対
応するトップゲートラインTGLに出力される。
【0083】また、タイミングT4から中間タイミング
T4.5までの期間では、ボトムゲートドライバ3は、
2段目以降の段においてTFT24がオフ、TFT25
がオンとなっており、ボトムゲートドライバ3の2段目
以降の段から出力信号out2,out3,・・・とし
て定電圧vssによる0(V)が対応するボトムゲート
ラインBGLに出力される。一方、1段目の段ではTF
T24がオン、TFT25がオフとなっているが、この
期間は、信号ck1が0(V)となっているので、1行
目のボトムゲートラインBGLに出力信号out1とし
て0(V)が出力される。
【0084】次の中間タイミングT4.5からタイミン
グT5までの期間でも、ボトムゲートドライバ3の2段
目以降は、TFT24がオフ、TFT25がオンとなっ
ており、ボトムゲートドライバ3の2番目以降の段から
出力信号out2,out3,・・・として定電圧vs
sによる0(V)が対応するボトムゲートラインBGL
に出力される。一方、1段目の段ではTFT24がオ
ン、TFT25がオフとなっており、また、信号ck1
が+10(V)となることにより、1行目のボトムゲー
トラインBGLに出力信号out1として+10(V)
が出力される。なお、この期間においては、同様にして
ボトムゲートライン3の2段目のTFT24がオン、T
FT25がオンされる。
【0085】従って、タイミングT4から中間タイミン
グT4.5までの期間において、撮像素子1を構成する
ダブルゲートトランジスタ10のトップゲート電極18
及びボトムゲート電極11に供給される電圧は、それぞ
れ図8(d)に示すようになる。すなわち、図8(d)
に示すように、この期間において4行目のダブルゲート
トランジスタ10はリセットされる。また、1行目から
3行目のダブルゲートトランジスタ10は、フォトセン
ス状態となり、励起光の入射量によって内部にキャリア
(正孔)を蓄積する。さらに、各ドレインラインDLが
プリチャージされて、その電位が+10(V)となる。
【0086】また、中間タイミングT4.5からタイミ
ングT5までの期間において、撮像素子1を構成するダ
ブルゲートトランジスタ10のトップゲート電極18及
びボトムゲート電極11に供給される電圧は、それぞれ
図8(e)に示すようになる。すなわち、図8(e)に
示すように、この期間において4行目のダブルゲートト
ランジスタ10はリセットされる。また、2行目及び3
行目のダブルゲートトランジスタ10は、フォトセンス
状態となり、光の入射量によって内部にキャリアを蓄積
する。
【0087】1行目のダブルゲートトランジスタ10
は、タイミングT2から中間タイミングT4.5までで
十分な励起光が入射されていれば、ボトムゲート電極1
1に供給された電圧+10(V)により半導体層13に
チャネルが形成され、ドレイン電流が流れることによっ
て対応するドレインラインDLの電位を降下させる。一
方、十分な励起光が入射されていなければ、半導体層1
3のチャネルがピンチオフされ、対応するドレインライ
ンDLの電位は降下しない。ドレインドライバ4は、中
間タイミングT4.5からタイミングT5までの期間に
おいて各ドレインラインDLの電位を読み出し、それを
1行目の画素の画像データDATAとしてコントローラ
に供給する。
【0088】次に、タイミングT5からT6までの期間
では、同様にしてトップゲートドライバ2の5番目の段
RS(5)から出力信号OUT5として+15(V)
が、他の段から出力信号OUT1,OUT2,OUT
3,OUT4,・・・として−15(V)がそれぞれ対
応するトップゲートラインTGLに出力される。
【0089】タイミングT5から中間タイミング5.5
までの期間では、同様にしてボトムゲートドライバ3の
全ての段から出力信号out1,out2,・・・とし
て0(V)が対応するボトムゲートラインBGLに出力
される。一方、中間タイミングT5.5からタイミング
T6までの期間では、同様にしてボトムゲートドライバ
3の2番目の段から出力信号out2として+10
(V)が、それ以外の段から出力信号out1,out
3,out4,・・・として0(V)がボトムゲートラ
インBGLに出力される。
【0090】従って、タイミングT5から中間タイミン
グT5.5までの期間において、撮像素子1を構成する
ダブルゲートトランジスタ10のトップゲート電極18
及びボトムゲート電極11に供給される電圧は、それぞ
れ図8(f)に示すようになる。すなわち、図8(f)
に示すように、2行目から4行目のダブルゲートトラン
ジスタ10は、フォトセンス状態となり、励起光の入射
量によって内部にキャリアを蓄積する。さらに、各ドレ
インラインDLがプリチャージされて、その電位が+1
0(V)となる。なお、1行目のダブルゲートトランジ
スタ10は、実際にはフォトセンス状態となっている
が、次の垂直期間でリセットされるまで、ドレインドラ
イバ4によって読み出される画像データDATAに影響
を及ぼさない。
【0091】また、中間タイミングT5.5からタイミ
ングT6までの期間において、撮像素子1を構成するダ
ブルゲートトランジスタ10のトップゲート電極18及
びボトムゲート電極11に供給される電圧は、それぞれ
図8(g)に示すようになる。すなわち、図8(g)に
示すように、3行目及び4行目のダブルゲートトランジ
スタ10は、フォトセンス状態となり、励起光の入射量
によって内部にキャリアを蓄積する。
【0092】2行目のダブルゲートトランジスタ10
は、タイミングT3から中間タイミングT5.5までで
十分な励起光が入射されていれば、半導体層13にチャ
ネルが形成され、ドレイン電流が流れることによって対
応するドレインラインDLの電位を降下させる。一方、
十分な励起光が入射されていなければ、半導体層13の
チャネルがピンチオフされ、対応するドレインラインD
Lの電位は降下しない。ドレインドライバ4は、中間タ
イミングT5.5からタイミングT6までの期間におい
て各ドレインラインDLの電位を読み出し、それを2行
目の画素の画像データDATAとしてコントローラに供
給する。
【0093】次に、タイミングT6からT7までの期間
では、同様にしてトップゲートドライバ2の6番目の段
RS(6)から出力信号OUT6として+15(V)
が、他の段から出力信号OUT1,・・・,OUT5,
・・・,OUT7,・・・として−15(V)がそれぞ
れ対応するトップゲートラインTGLに出力される。
【0094】タイミングT6から中間タイミング6.5
までの期間では、同様にしてボトムゲートドライバ3の
全ての段から出力信号out1,out2,・・・とし
て0(V)が対応するボトムゲートラインBGLに出力
される。一方、中間タイミングT6.5からタイミング
T7までの期間では、同様にしてボトムゲートドライバ
3の3番目の段から出力信号out3として+10
(V)が、それ以外の段から出力信号out1,out
2,out3,・・・,out4,・・・として0
(V)がボトムゲートラインBGLに出力される。
【0095】従って、タイミングT6から中間タイミン
グT6.5までの期間において、撮像素子1を構成する
ダブルゲートトランジスタ10のトップゲート電極18
及びボトムゲート電極11に供給される電圧は、それぞ
れ図8(h)に示すようになる。すなわち、図8(h)
に示すように、3行目及び4行目のダブルゲートトラン
ジスタ10は、フォトセンス状態となり、励起光の入射
量によって内部にキャリアを蓄積する。さらに、各ドレ
インラインDLがプリチャージされて、その電位が+1
0(V)となる。なお、1行目及び2行目のダブルゲー
トトランジスタ10は、実際にはフォトセンス状態とな
っているが、次の垂直期間でリセットされるまで、ドレ
インドライバ4によって読み出される画像データDAT
Aに影響を及ぼさない。
【0096】また、中間タイミングT6.5からタイミ
ングT7までの期間において、撮像素子1を構成するダ
ブルゲートトランジスタ10のトップゲート電極18及
びボトムゲート電極11に供給される電圧は、それぞれ
図8(i)に示すようになる。すなわち、図8(i)に
示すように、4行目のダブルゲートトランジスタ10
は、フォトセンス状態となり、光の入射量によって内部
にキャリアを蓄積する。
【0097】3行目のダブルゲートトランジスタ10
は、タイミングT4から中間タイミングT6.5までで
十分な励起光が入射されていれば、半導体層13にチャ
ネルが形成され、ドレイン電流が流れることによって対
応するドレインラインDLの電位を降下させる。一方、
十分な励起光が入射されていなければ、半導体層13の
チャネルがピンチオフされ、対応するドレインラインD
Lの電位は降下しない。ドレインドライバ4は、中間タ
イミングT6.5からタイミングT7までの期間におい
て各ドレインラインDLの電位を読み出し、それを3行
目の画素の画像データDATAとしてコントローラに供
給する。
【0098】以下、同様の動作によって、撮像素子1を
構成するダブルゲートトランジスタ10を最終行まで行
毎に、リセットし、フォトセンスさせていき、フォトセ
ンス時に半導体層13に蓄積されるキャリアの量による
ドレインラインDLの電位の変化をドレインドライバ4
が読み出していく。そして、最終行のダブルゲートトラ
ンジスタ10に関してドレインラインDLの電位の読み
出しが終了すると、次の垂直期間におけるタイミングT
0から同様の動作が繰り返される。
【0099】以上説明したように、この実施の形態にか
かる撮像装置では、撮像素子1がダブルゲートトランジ
スタ10をマトリクス状に配置して構成され、トップゲ
ートドライバ2及びボトムゲートドライバ3をTFT2
1〜25によって構成している。ここで、TFT21〜
25は、ダブルゲートトランジスタ10のトップゲート
電極18を除いた構造とすることができる。このため、
トップゲートドライバ2とボトムゲートドライバ3と
を、撮像素子1を形成したのと同一の基板5上に、しか
も撮像素子1を形成するのと同時に形成することができ
る。
【0100】従って、トップゲートドライバ2とボトム
ゲートドライバ3とは、撮像素子1とほぼ同じ厚さで形
成することができる。これにより、トップゲートドライ
バ2とボトムゲートドライバ3とが邪魔することなく、
撮像対象物を容易に撮像素子1に密着させることができ
る。しかも、トップゲートドライバ2とボトムゲートド
ライバ3を撮像素子1と離れた位置に形成する必要がな
いので、撮像装置全体を小型に形成することができる。
【0101】また、トップゲートドライバ2とボトムゲ
ートドライバ3とが撮像素子1と同一の基板5上に形成
されることにより、撮像素子1とトップゲートドライバ
2またはボトムゲートドライバ3との間の接続不良が生
じにくい。このため、不良品の発生を抑えることがで
き、撮像装置を低コストで製造することができる。しか
も、製造後における故障の発生も抑えることができる。
さらには、トップゲートドライバ2とボトムゲートドラ
イバ3とを撮像素子1と同時に形成できることで、撮像
装置全体の製造コストを低くすることができる。
【0102】[第2の実施の形態]この実施の形態にか
かる撮像装置の構成は、第1の実施の形態のものとほぼ
同じである。但し、この実施の形態にかかる撮像装置で
は、ドレインドライバ4の構成が第1の実施の形態のも
のと異なり、これにより撮像素子1、トップゲートドラ
イバ2及びボトムゲートドライバ3と同一の基板5上に
形成することを可能としている。
【0103】図9は、この実施の形態の撮像装置に適用
されるドレインドライバ4の回路構成を示す図である。
図示するように、このドレインドライバは、それぞれゲ
ート電極にコントローラからの制御信号c1〜cnが供
給されることでオンするグループ分けされたTFT51
〜5nを備えている。TFT51〜5nは、同一の参照
符号が付されているもの同士が同一のグループに分類さ
れる。
【0104】TFT51〜5nの総数は、撮像素子1に
形成されたドレインラインDLの数と同じであり、TF
T51〜5nは、それぞれ各ドレインラインDLにソー
ス電極が接続されている。TFT51〜5nは、各グル
ープから1つずつ選ばれたもの同士で、ドレイン電極が
それぞれコントローラに接続された同一の信号線(以
下、単位信号線という)に接続されている。
【0105】ドレインドライバ4は、ドレインラインD
Lをプリチャージする場合には、その期間においてコン
トローラからの制御信号c1〜cnに従って全てのTF
T51〜5nをオンし、ドレイン電極とソース電極との
間が導通状態となっているときに、コントローラから供
給された定電圧(+10(V))を各ドレインラインD
Lに出力する。
【0106】ドレインドライバ4は、ドレインラインD
L上の電位を読み出す場合には、コントローラから制御
信号c1〜cnを順次供給してグループ毎にTFT51
〜5nを順次オンする。ドレインドライバ4は、各デー
タラインDLからのデータd1〜dm(データラインD
L上の電位)を、オンすることでドレイン電極とソース
電極との間が導通状態となっているTFT51〜5nを
介して、グループ別の信号s1〜skとしてコントロー
ラに供給する。なお、グループ別の信号s1〜skは、
その供給タイミングによってどのデータラインDLから
供給されたものであるかがコントローラ内で処理され
る。
【0107】この実施の形態にかかる撮像装置では、ド
レインドライバ4に使用されているTFT51〜5n
も、図4(b)に示す構造を有し、ダブルゲートトラン
ジスタ10と同一のプロセスで形成することができる。
従って、この実施の形態にかかる撮像装置は、図10に
示すように、撮像素子1が形成されている基板5上にト
ップゲートドライバ2、ボトムゲートドライバ3、さら
にはドレインドライバ4を形成した構造とすることがで
きる。
【0108】なお、この実施の形態にかかる撮像装置に
おいて、ドレインドライバ4は、図4(b)に示す構造
を有するTFT51〜5nによって構成されていること
から、第1の実施の形態で説明したトップゲートドライ
バ2及びボトムゲートドライバ3を基板5上に形成する
のと同様にして、撮像素子1を形成するプロセスで同時
に基板5上に形成することができる。
【0109】以下、この実施の形態にかかる撮像装置の
動作について説明する。ここでは、ドレインドライバ4
についての特有の動作である、ドレインラインDLに電
荷をプリチャージさせるときの動作(図8(d)、
(f)、(h))と、ドレインラインDL上の電位を読
み出すときの動作(図8(e)、(g)、(i))につ
いてのみ説明することとする。
【0110】まず、ドレインラインDLをプリチャージ
させるときは、コントローラから全てのTFT51〜5
nのゲート電極に、制御信号c1〜cnが供給される。
これにより、ドレインドライバ4内の全てのTFT51
〜5nがオンし、ドレイン電極とソース電極との間が導
通状態となる。
【0111】次に、コントローラ内に設けられた定電圧
発生回路から単位信号線に定電圧(+10(V))を出
力する。これにより、オンしてドレイン電極とソース電
極との間が導通状態となっているTFT51〜5nを介
して、各データラインDLに+10(V)の定電圧が出
力され、各データラインDLに電荷がチャージされる。
なお、プリチャージの期間を終了すると、コントローラ
の定電圧発生回路は、単位信号線への定電圧の出力を停
止する。
【0112】一方、ドレインラインDL上の電位を読み
出すときは、その読み出しの期間内において、コントロ
ーラからグループ毎のTFT51〜5nに順次制御信号
c1〜cnが供給される。これにより、ドレインドライ
バ4内のTFT51〜5nは、グループ毎に所定の期間
ずつ順次オンして、ドレイン電極とソース電極との間が
導通状態となる。
【0113】ドレイン電極とソース電極との間が導通状
態となっているグループのTFT51〜5nは、対応す
るデータラインDL上のデータd1〜dm(電位)を各
単位信号線にグループ別の信号s1〜skとして出力す
る。そして、各単位信号線に出力されたグループ別の信
号s1〜skは、コントローラに供給される。こうして
供給されたグループ別の信号s1〜skは、その供給タ
イミングによってどのデータラインDLからのものであ
るかがコントローラによって判断され、所定の信号処理
が行われる。
【0114】以上説明したように、この実施の形態にか
かる撮像装置では、トップゲートドライバ2及びボトム
ゲートドライバ3に加えて、さらにドレインドライバ4
も撮像素子1を形成した基板5上に、しかも撮像素子1
と同時に形成することができる。
【0115】従って、この実施の形態にかかる撮像装置
では、さらにドレインドライバ4も、撮像対象物を撮像
素子1に密着させるために邪魔になることがない。ま
た、撮像素子1とドレインドライバ4との間の接続不良
も生じにくくなる。さらには、ドレインドライバ4も撮
像素子1と同時に形成することができるため、第1の実
施の形態の撮像装置に比べて、さらに低コストで製造す
ることができるようになる。
【0116】さらに、このドレインドライバ4では、コ
ントローラと接続するための信号線を(単位信号線の
数)+(グループの数)とすることができる。すなわ
ち、コントローラと接続するための信号線の数は、(ド
レインラインの数)÷(グループの数)+(グループの
数)となる。このため、全てのデータラインDLから読
み出したデータを並列にコントローラに送る場合に比べ
て、ドレインドライバ4とコントローラとの間の信号線
の数を大幅に少なくすることができる。
【0117】従来、信号線とコントローラとの間を接続
するFPC(フレキシブルプリントサーキット)基板の
配線ピッチは、高解像度のファインピッチの撮像素子1
のピッチより大幅に長いため、撮像素子1の列数に合わ
せたFPC基板となると撮像素子アレイより幅広になっ
てしまい、特により省スペース化が要求される指紋セン
サに適用した場合に大きな障害となっていた。これに対
して、本実施形態ではFPC基板の配線数は、信号線の
数mをグループの数nで分割した数kにグループの数n
を加えた線の数だけでよいため、撮像装置自体をより縮
小化することができる。
【0118】一方、このドレインドライバ4は、データ
ラインDLから読み出した各データを、(読み出し期
間)÷(グループの数)の期間内でコントローラに転送
すればよい。このため、読み出したデータを直列に変換
してコントローラに送る場合ほど、高速でデータ転送を
する必要がない。すなわち、このドレインドライバ4
は、読み出したデータを直列に変換して送るもののよう
に、複雑なタイミング制御のための回路が必要ない。
【0119】[実施の形態の変形]本発明は、上記の第
1、第2の実施の形態に限られず、種々の変形、応用が
可能である。以下、本発明に適用可能な上記の実施の形
態の変形態様について、説明する。
【0120】上記の第1、第2の実施の形態では、ダブ
ルゲートトランジスタ10は、トップゲート電極18を
透明電極によって構成し、トップゲート電極18を介し
て半導体層13に励起光を入射させていた。しかしなが
ら、ダブルゲートトランジスタ10は、ボトムゲート電
極11が透明電極で構成されたものとしてもよく、この
場合には、基板5及びトップゲート電極11を介して半
導体層13に光を入射させればよい。
【0121】上記の第1、第2の実施の形態では、トッ
プゲートドライバ2、ボトムゲートドライバ3及びドレ
インドライバ4を構成するTFT21〜25、51〜5
nは、ダブルゲートトランジスタ10のトップゲート電
極18を除いた構造のものであった。しかしながら、ダ
ブルゲートトランジスタ10のボトムゲート電極11を
除いた構造のTFTも、トップゲートドライバ2、ボト
ムゲートドライバ3及びドレインドライバ4に適用する
ことができる。この場合は、ソース電極16bの端部が
BL絶縁膜14の端部にかかる程度で形成すればよい。
【0122】この場合には、図6(a)に示す工程で、
TFT21〜25及びTFT51〜5nのゲート電極3
1を形成せず、図6(f)に示すダブルゲートトランジ
スタ10のトップゲート電極18を形成する工程で、層
間絶縁膜37の上にTFT21〜25及びTFT51〜
5nのゲート電極を形成するものとすればよい。
【0123】上記の第1、第2の実施の形態では、トッ
プゲートドライバ2及びボトムゲートドライバ3は、各
段が5つのTFT21〜25によって構成されるものと
していた。しかしながら、トップゲートドライバ2及び
ボトムゲートドライバ3は、この構成に限られるもので
はなく、撮像素子1のトップゲートラインTGL及びボ
トムゲートラインBGLに、ダブルゲートトランジスタ
10を駆動するための電圧を順次出力できるのであれ
ば、これより多いまたは少ない数のTFTで各段が構成
されるものとしてもよい。
【0124】上記の第1、第2の実施の形態では、ダブ
ルゲートトランジスタ10を基板5上にマトリクス状に
配置して、撮像素子1を形成していた。しかしながら、
ダブルゲートトランジスタの基板上への配置は、これに
限られるものではなく、種々の配置のダブルゲートトラ
ンジスタを順次駆動して画像を撮影するドライバをダブ
ルゲートトランジスタと同一の基板上に配置する場合に
も適用することができる。
【0125】上記の、第1、第2の実施の形態の撮像装
置を指紋センサに応用した場合、指の凹凸での光の吸
収、散乱による2階調でよい。が、a−Siからなる半
導体層34を有する撮像素子1は可視光に対する感度が
きわめて良好なため、コントローラがドレインラインD
L上のプリチャージ電圧の降下すなわち可視光の輝度
(光量)を多階調で識別することができる。また、撮像
素子1の画素(ダブルゲートトランジスタ10)毎に、
例えば、デルタ配列などで色分けされたRGBのカラー
フィルタを設け、上記の撮像装置をフルカラーの光セン
サに応用することもできる
【0126】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
撮像素子を形成した基板と同一の基板上に、この撮像素
子を駆動するための回路も形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる撮像装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】図1の撮像素子に使用されているダブルゲート
トランジスタの構造を示す断面図である。
【図3】(a)〜(f)は、図1の撮像素子を構成する
ダブルゲートトランジスタの駆動原理を説明する模式図
である。
【図4】(a)は、図1のトップゲートドライバ及びボ
トムゲートドライバの回路構成及び回路レイアウトを示
す図、(b)は、これらに使用されているTFTの構造
を示す断面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態にかかる撮像装置の
構造を示す斜視図である。
【図6】(a)〜(h)は、図1の撮像装置における撮
像素子、トップゲートドライバ及びボトムゲートドライ
バの製造工程を模式的に示す図である。
【図7】図1の撮像装置の動作を示すタイミングチャー
トである。
【図8】(a)〜(i)は、図1の撮像装置の動作を説
明する模式図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態の撮像装置に適用さ
れるデータドライバの回路構成を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態にかかる撮像装置
の構造を示す斜視図である。
【図11】従来例にかかる撮像装置の構造を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1…撮像素子、2…トップゲートドライバ、3…ボトム
ゲートドライバ、4…ドレインドライバ、5…基板、1
0…ダブルゲートトランジスタ、11…ボトムゲート電
極、12…ボトムゲート絶縁膜、13…半導体層、14
…BL絶縁膜、15a、15b…コンタクト層、16a
…ドレイン電極、16b…ソース電極、17…トップゲ
ート絶縁膜、18…トップゲート電極、19…絶縁保護
膜、21〜25…TFT、31…ゲート電極、32…ゲ
ート絶縁膜、33…a−Si半導体層、34…BL絶縁
膜、35a、35b…コンタクト層、36a…ドレイン
電極、36b…ソース電極、37…層間絶縁膜、39…
絶縁保護膜、40…外部接続端子、51〜5n…TF
T、TGL…トップゲートライン、BGL…ボトムゲー
トライン、DL…ドレインライン、GL…グラウンドラ
イン

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マトリクス状に配置され、それぞれ第1の
    ゲート電極と、入射された励起光に応じてキャリアを生
    成する半導体層と、該半導体層に接続するドレイン電極
    及びソース電極と、第2のゲート電極とを積層した構造
    を有するダブルゲートトランジスタと、行毎に第1のゲ
    ート電極を接続した第1ゲートラインと、行毎に第2の
    ゲート電極を接続した第2デートラインと、列毎にドレ
    イン電極またはソース電極を接続したデータラインとを
    基板上に形成した撮像素子と、 前記ダブルゲートトランジスタの第1または第2のゲー
    ト電極を除いた構造を有するトランジスタの組み合わせ
    によって構成され、外部から供給された制御信号に従っ
    て前記撮像素子の第1または第2のゲートラインに順次
    所定の電圧を出力する、前記撮像素子と同一の基板上に
    形成された第1の駆動回路と、 を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】前記ダブルゲートトランジスタの第1また
    は第2のゲート電極を除いた構造を有するトランジスタ
    の組み合わせによって構成され、外部から供給された制
    御信号に従って前記撮像素子の第2または第1のゲート
    ラインに順次所定の電圧を出力する、前記撮像素子と同
    一の基板上に形成された第2の駆動回路をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】前記第1、第2の駆動回路は、それぞれ第
    1、第2ゲートラインと同数の段から構成され、それぞ
    れ順次所定の電圧を第1、第2ゲートラインに出力する
    ことによって、前記撮像素子の第1、第2のゲート電極
    に第1の状態の電圧と第2の状態の電圧とを順次印加す
    ることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】前記ダブルゲートトランジスタの第1また
    は第2のゲート電極を除いた構造を有するトランジスタ
    の組み合わせによって構成され、ドレイン電極とソース
    電極との間が導通したことによって変化した前記撮像素
    子のデータライン上の電位を読み取る、前記撮像素子と
    同一の基板上に形成された第3の駆動回路をさらに備え
    ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記
    載の撮像装置。
  5. 【請求項5】前記第3の駆動回路は、前記撮像素子に形
    成されたデータラインにドレイン電極またはソース電極
    が接続され、外部からゲート電極に供給された制御信号
    によってグループ単位でドレイン電極とソース電極との
    間を導通させる複数のトランジスタから構成されること
    を特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 【請求項6】前記撮像素子と同一の基板上に形成され、
    前記撮像素子の列毎に形成されたデータラインをそれぞ
    れ外部と接続する外部接続端子をさらに備えることを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装
    置。
  7. 【請求項7】前記撮像素子に配されたダブルゲートトラ
    ンジスタは、第1、第2のゲート電極の少なくとも一方
    が透明電極によって構成され、該透明電極を介して半導
    体層にキャリアを蓄積するための光が入射することを特
    徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装
    置。
  8. 【請求項8】第1のゲート電極と、半導体層と、該半導
    体層に接続するドレイン電極及びソース電極と、第2の
    ゲート電極とを基板上に積層して形成した構造を有し、
    第1、第2のゲート電極に第1状態の電圧が印加されて
    いるときに入射された光により半導体層に蓄積されたキ
    ャリアによって、第1、第2のゲート電極に第2の状態
    の電圧が印加されているときに半導体層内に電流路を形
    成して、ドレイン電極とソース電極との間を導通させる
    ダブルゲートトランジスタと、 前記ダブルゲートトランジスタの第1または第2のゲー
    ト電極を除いた構造を有するトランジスタの組み合わせ
    によって構成され、外部から供給された制御信号に従っ
    て前記ダブルゲートトランジスタの第1のゲート電極に
    電圧を印加する、前記ダブルゲートトランジスタと同一
    の基板上に形成された第1の駆動回路と、 前記ダブルゲートトランジスタの第1または第2のゲー
    ト電極を除いた構造を有するトランジスタの組み合わせ
    によって構成され、外部から供給された制御信号に従っ
    て前記ダブルゲートトランジスタの第2のゲート電極に
    電圧を印加する、前記ダブルゲートトランジスタと同一
    の基板上に形成された第2の駆動回路とを備えることを
    特徴とする撮像装置。
  9. 【請求項9】前記ダブルゲートトランジスタの第1また
    は第2のゲート電極を除いた構造を有するトランジスタ
    の組み合わせによって構成され、ドレイン電極とソース
    電極との間が導通したことによる電位の変化を読み取
    る、前記ダブルゲートトランジスタと同一の基板上に形
    成された第3の駆動回路をさらに備えることを特徴とす
    る請求項8に記載の撮像装置。
  10. 【請求項10】撮像素子と該撮像素子を駆動するための
    第1、第2の駆動回路を備える撮像装置を製造する方法
    であって、前記撮像素子は、光の入射により内部にキャ
    リアを蓄積すると共に電界に従ってチャネルを形成する
    半導体層と、前記半導体層に電界を生じさせるための電
    圧が印加される第1、第2ゲート電極と、前記半導体層
    に接続されたドレイン電極及びソース電極とを含むダブ
    ルゲートトランジスタを配置して構成され、 前記第1、第2の駆動回路は、それぞれ電界に従ってチ
    ャネルを形成する半導体層と、前記半導体層に電界を生
    じさせるための電圧が印加されるゲート電極と、前記半
    導体層に接続されたドレイン電極及びソース電極とを含
    むトランジスタの組み合わせによって構成され、外部か
    らの制御信号に従ってそれぞれ前記ダブルゲートトラン
    ジスタの第1、第2ゲート電極に電圧を供給し、 前記撮像装置の製造方法は、 基板上に、前記ダブルゲートトランジスタの第1ゲート
    電極と、前記トランジスタのゲート電極とを形成する工
    程と、 形成された第1ゲート電極とゲート電極とを覆うよう
    に、前記基板上に第1絶縁膜を形成する工程と、 第1絶縁膜上の第1ゲート電極と対向する位置に前記ダ
    ブルゲートトランジスタの半導体層を、第1絶縁膜上の
    ゲート電極と対向する位置に前記トランジスタの半導体
    層をそれぞれ形成する工程と、 前記ダブルゲートトランジスタの半導体層に接続するよ
    うに第1絶縁膜上に前記ダブルゲートトランジスタのド
    レイン電極及びソース電極を形成すると共に、前記トラ
    ンジスタの半導体層に接続するように第1絶縁膜上に前
    記トランジスタのドレイン電極及びソース電極を形成す
    る工程と、 形成された前記ダブルゲートトランジスタ及び前記トラ
    ンジスタの半導体層、ドレイン電極及びソース電極を覆
    うように、第1絶縁膜上に第2絶縁膜を形成する工程
    と、 第2絶縁膜上の前記ダブルゲートトランジスタの半導体
    層と対向する位置に第2ゲート電極を形成する工程とを
    含むことを特徴とする撮像装置の製造方法。
  11. 【請求項11】撮像素子と該撮像素子を駆動するための
    第1、第2の駆動回路を備える撮像装置を製造する方法
    であって、 前記撮像素子は、光の入射により内部にキャリアを蓄積
    すると共に電界に従ってチャネルを形成する半導体層
    と、前記半導体層に電界を生じさせるための電圧が印加
    される第1、第2ゲート電極と、前記半導体層に接続さ
    れたドレイン電極及びソース電極とを含むダブルゲート
    トランジスタを配置して構成され、 前記第1、第2の駆動回路は、それぞれ電界に従ってチ
    ャネルを形成する半導体層と、前記半導体層に電界を生
    じさせるための電圧が印加されるゲート電極と、前記半
    導体層に接続されたドレイン電極及びソース電極とを含
    むトランジスタの組み合わせによって構成され、外部か
    らの制御信号に従ってそれぞれ前記ダブルゲートトラン
    ジスタの第1、第2ゲート電極に電圧を供給し、 前記撮像装置の製造方法は、 基板上に、前記ダブルゲートトランジスタの第1ゲート
    電極を形成する工程と、 形成された第1ゲート電極を覆うように、前記基板上に
    第1絶縁膜を形成する工程と、 第1絶縁膜上の第1ゲート電極と対向する位置に前記ダ
    ブルゲートトランジスタの半導体層を形成すると共に、
    前記トランジスタの半導体層を形成する工程と、 前記ダブルゲートトランジスタの半導体層に接続するよ
    うに第1絶縁膜上に前記ダブルゲートトランジスタのド
    レイン電極及びソース電極を形成すると共に、前記トラ
    ンジスタの半導体層に接続するように第1絶縁膜上に前
    記トランジスタのドレイン電極及びソース電極を形成す
    る工程と、 形成された前記ダブルゲートトランジスタ及び前記トラ
    ンジスタの半導体層、ドレイン電極及びソース電極を覆
    うように、第1絶縁膜上に第2絶縁膜を形成する工程
    と、 第2絶縁膜上の前記ダブルゲートトランジスタの半導体
    層と対向する位置に第2ゲート電極を、第2絶縁膜上の
    前記トランジスタの半導体層と対向する位置にゲート電
    極をそれぞれ形成する工程とを含むことを特徴とする撮
    像装置の製造方法。
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