JP2001035731A - インダクタ部品およびその製造方法 - Google Patents
インダクタ部品およびその製造方法Info
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Abstract
用のインダクタ部品に関するものであり、スイッチング
電源の高周波駆動に適した低損失、低発熱のインダクタ
部品およびその製造方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 磁心1の2個以上の磁脚1aを挿入する
2個以上の開口部3をもった1ターン分の巻線素子2a
を複数個連続して形成したものを折曲して巻線2とし、
この巻線2に開口部数に対応した磁脚1aを有する磁心
1を組み込んで構成した。
Description
用電子機器に使用されるスイッチング電源用のインダク
タ部品およびその製造方法に関するものである。
小形薄形化、高性能化、低消費電力化等の市場要求が高
まり、これらのセット開発ニーズに応えるため、電源部
においても面実装を主体とした高密度実装化対応と低損
失化が課題となっている。そしてさらに構成部品の小形
化を図るためスイッチング電源においては、スイッチン
グ周波数をより高周波数で駆動することが多くなってき
ている。特にスイッチング電源の主要構成部品であるイ
ンダクタ部品においては、高周波駆動に適した低損失で
かつ安価な面実装タイプの薄形チョークコイルやトラン
スが求められている。スイッチング周波数を高周波数で
駆動するとコイルの巻数が低減できるため、コイルを巻
線しないで形成する安価な面実装タイプとして薄板状の
コイルを折り曲げて形成する非巻線タイプのチョークコ
イルやトランスが多く提案されている。
従来の薄形チョークコイルおよびトランスとしては特開
昭61−184806号公報、特開平4−196507
号公報、特開平5−217770号公報に示すもの等が
ある。
構成は磁脚を挿入する開口部を中央に1個有する巻線素
子を複数個連続して形成したものをロ字状にジグザグ状
に折り重ねて形成しているのでコイルの積層数がコイル
の巻数より多くなり、薄形化に最適な構造とはなってい
ない。また、折り曲げコイルの厚み方向には無駄な隙間
が生じるため、導体の占積率が低下する、つまり、導体
の断面積が小さくなり抵抗値が高くなる。このため、コ
イルに大電流を流したときの損失や発熱が大きくなると
いう課題を有しているものであった。
電源の高周波駆動に適した低損失、低発熱のインダクタ
部品およびその製造方法を提供することを目的とする。
に本発明は、金属板を打ち抜いて磁心の2個以上の磁脚
を挿入する2個以上の開口部をもった1ターン分の巻線
素子を複数個連続して形成したものを折曲して巻線と
し、この巻線に開口部数に対応した磁脚を有する磁心を
組み込んで構成したものである。
なるように折り曲げコイルが形成されるため、折り曲げ
コイル間に無駄な隙間がなくなり、導体の占積率を究極
まで高めることができ、導体の断面積を大きくすること
が可能となることによって抵抗値を究極まで下げること
が可能となり、大電流を流しても低損失、低発熱となる
薄形のインダクタ部品を提供できるものである。
は、金属板を加工して磁心の2個以上の磁脚を挿入する
2個以上の開口部をもった1ターン分の巻線素子を複数
個連続して形成したものを折曲して巻線とし、この巻線
に開口部数に対応した磁脚を有する磁心を組み込んで構
成したものであり、1ターンあたり1層となるように折
り曲げコイルが形成されるため、折り曲げコイル間に無
駄な隙間がなくなり、導体の占積率を究極まで高めるこ
とができ、導体の断面積を大きくすることが可能となる
ことによって抵抗値を究極まで下げることが可能とな
り、大電流を流しても低損失、低発熱とすることができ
るものである。
から2個以上の開口部を持った1ターン分の巻線素子を
複数個連続するように形成した表面に絶縁皮膜を形成し
た各巻線素子の連結部を折り曲げて所定のターン数の巻
線を構成し、この巻線の上下から成型用磁性シートを組
み込んで構成したものであり、成型用磁性シートは加熱
加圧成型する際、ペースト状になり軟化するため巻線の
開口部等の隙間に入り込むため、磁心としてはフェライ
トやダストコアのように予め開口部形状に対応した磁脚
形状にしなくてもよいので磁心形状をシンプルにでき、
磁心金型の製作費用が節減でき、また、巻線の開口部に
磁性シートが軟化して入り込むため、巻線と磁脚間の隙
間はほとんどなくなり、このため、実質的に開口部には
まりこむ磁脚の断面積は大きく取れることになり、磁気
性能を最大限に伸ばすことが可能となる。
2の構成に加えて高透磁率の平板状磁心で上下から挟み
込んだ構成としたので磁気回路全体として実質上の透磁
率が向上し、インダクタ性能が大きくアップすることと
なる。
1〜3の構成に加えて巻線として少なくとも巻始めおよ
び巻終わりとなる巻線素子に引出端子を一体に設けたも
のであり、外部への引出端子を共用しているので部品点
数が少なくなり、また、巻線素子部と引出端子の接続も
不要となり、生産工程が簡素化できるため設備費用が低
減でき、生産性も向上するとともに、接続点が減るため
信頼性も向上すること及び接続部のスペースも不要とな
り小形化ができる。
4の構成に加えて巻線素子に設ける引出端子の幅を巻線
素子の幅より広く形成したので、基板実装時の安定性が
向上することおよび端子接続部の局部発熱を少なくでき
る。
4の構成に加えて巻線素子の外形をほぼ方形としたもの
において、引出端子を方形の四隅から引き出したもので
あり、四隅のコーナー部に端子を配置したのでコイルの
傾きがなくなり、基板に実装するときの水平方向の傾き
がないため半田実装性が向上する。
4の構成に加えて巻線素子から引き出す引出端子の位置
を巻線素子の1辺のほぼ中央部としたものであり、イン
ダクタの入出力端子のランドパターンが中央部に設定で
きるため、プリント基板のパターン設計が非常に容易と
なる。
4の構成に加えて巻線素子から引き出される引出端子を
巻線素子の厚みより薄く形成したものであり、折り曲げ
回数が異なり、板厚の異なるコイルであっても引出端子
の折り曲げ工程、治具等を共用できるので生産効率が向
上し、また、樹脂でフルモールドするときも引出端子の
厚みが同じため、金型が共用できるので設備費用も削減
できる。
1〜3の構成に加えて各巻線素子の表面に絶縁皮膜を設
けたものであり、絶縁皮膜付きの平板状導体を使わなく
て裸の平板導体が使用できるため、素材の原価が低減で
き、また、後工程で絶縁を施すため絶縁が安定し、信頼
性が向上するとともにコイル部の絶縁が安定しているた
め、磁心を組み込む際磁心側の絶縁が不要とできるので
表面抵抗の低い磁性材料をそのまま組み込むことが可能
となり、磁心に絶縁処理するかまたはコイル部をさらに
追加絶縁処理するという余分な絶縁処理工程を削除でき
る。
項1〜3の構成に加えて巻線素子間の連結部を幅広に形
成したものであり、幅広部分の断面積に余裕があるため
この幅広部分で抵抗値のトリミング調整を行っても局部
発熱をなしとすることができる。
項1〜3の構成に加えて巻線素子間の連結部にスリット
を設けたものであり、折り曲げ加工が容易になることに
加えて連結部の断面積を可変できるため、直流抵抗値の
調整もできるものである。
項1〜3の構成に加えて巻線素子間の連結部に折り目を
設けたものであり、連結部の強度を維持しながら、折り
曲げ易くすることができる。
項1〜3の構成に加えて巻線素子の開口の形状を方形、
長円形、多角形、三角形または台形のいずれかとしたも
のであり、最適な磁心の磁脚形状と巻線素子の開口の形
状を合わせることによって巻線占積率の向上、直流抵抗
値の低減等、構造設計の自由度を広げることができる。
項1〜3の構成に加えて巻線素子に2つの切断部を設け
たものであり、電流を一定方向に流せる打ち抜きコイル
を容易に実現できる。
項1〜3の構成に加えて巻線素子を折り曲げて形成した
巻線を絶縁樹脂でモールドしたものであり、折り曲げた
巻線を絶縁樹脂で覆うことになり、磁心と巻線の絶縁が
安定し、かつ巻線の外形形状が安定することとなる。
項1〜3の構成に加えて巻線素子を折り曲げて構成する
巻線を2個以上磁心に組み込んだものであり、複数個の
チョークコイルを一体化できるため、チョークコイルの
使用個数を減らせ、また、一方を1次巻線として他方を
2次巻線として使えるため、電圧変換機能を持たせるこ
とが可能となるので1次、2次巻線の両方にこの折り曲
げコイルを使えば、1次、2次巻線とも抵抗値を究極ま
で下げられることとなり、大電流を流しても低損失薄形
のトランスを実現できる。
項1の構成に加えて磁心として巻線の開口にはまり合う
磁脚と共通磁脚からなるものを2個用いて構成したもの
であり、磁心の金型の共用化ができる。
項1の構成に加えて磁心として巻線の開口にはまり合う
磁心と共通磁脚からなるものと平板状のものとで構成し
たものであり、平板状の磁心は両面研磨することによっ
て厚み公差を小さくできるため、磁心を組み合わせた時
の製品の高さ方向の公差を小さくできる。
項17または18の構成に加えて磁心の磁脚が方形柱、
長円柱、多角柱、三角柱または台形柱のいずれかで構成
したものであり、最適な巻線素子の開口の形状と合わせ
ることが可能となり、インダクタ部品としての構造・性
能が最適化できる。
項19の構成に加えて磁心の磁脚を三角柱または台形柱
としたものにおいて、磁脚の長辺が近接し並行となる構
成としたものであり、対向する磁脚の短辺側がそれぞれ
外側に向かって配置されるため、4隅のコーナー部を利
用して補助磁脚を設ける構造がとれることとなり、性能
向上が可能となる。
項20の構成に加えて磁心の磁脚を三角柱または台形柱
としたものにおいて、方形状の共通磁脚の一つの対角線
に対して磁脚の長辺が並行で他の対角線に対して磁脚の
中心が一つの対角線方向にずれた構成としたものであ
り、方形状の共通磁脚の対角線の部分が磁脚を連結する
共通磁脚の幅として有効利用できるので共通磁脚の連結
部の断面積がアップすることによりインダクタンスがア
ップする、つまり、磁気特性を向上させることができ
る。
項17または18の構成に加えて磁心の共通磁脚および
板状磁心を巻線の外形以上の大きさとしたものであり、
磁束の溜まり場となる磁路が追加形成されることとな
り、背面部の断面積が実質上大きくなるのでコイルのイ
ンダクタンスがアップする、つまり、直流重畳特性等の
磁気特性が向上し、このため、同一特性を確保するため
には背面部の断面積を小さくでき、背面の厚みを薄くで
きるため薄形化に有利となる。
項17〜22の構成に加えて磁心としてダストコアで構
成したものであり、磁気ギャップ部が必要ないので磁気
ギャップ部での空気の振動が発生せずこのことにより、
インダクタ部品に大きな負荷電流を流したときでも唸り
音の発生を非常に少なくでき、また、ダストコア(圧粉
鉄心)は磁心形状の設計自由度が高いのでコイルと組み
合わせた最適な磁心形状とできるのでインダクタ部品の
小形薄形化設計が容易となる。
項22の構成に加えて磁心の外周縁部に磁束バイパス用
の補助磁脚を設けたものであり、コイルを組み込まない
補助磁脚部で磁路が形成されることとなり、コイルのイ
ンダクタンスが大きくアップする、つまり、直流重畳特
性等の磁気特性が向上するとともに漏れ磁束も吸収する
ことになり、外部への漏れ磁束が減少する。
項22の構成に加えて巻線を装着した状態で巻線の存在
しない磁心の共通磁心または板状磁心の一部分を肉厚に
構成したものであり、厚みを厚くした部分で背面部の断
面積をかせげるので磁気特性が向上し、小形化が達成で
きる。
項25の構成に加えて磁心の共通磁脚または板状磁心の
肉厚部分間に磁気的なギャップが形成されないように構
成したものであり、上下の磁束の相互干渉がなくなるの
でさらにインダクタンスがアップし、磁気特性が向上す
る。
項1〜3の構成に加えて巻線に磁心を組み込んだものを
絶縁樹脂によりモールドしたものであり、インダクタ部
品全体を絶縁樹脂で封止しているため他の部品との絶縁
が保てることとなり、部品の近接が可能となる、つま
り、基板上への実装時、高密度実装ができることや、パ
ターン設計も容易となり、また、全体を絶縁樹脂で固め
ているため振動の抑制効果もあり、その結果として唸り
音の低減が可能となる。
項27の構成に加えて巻線素子と一体に設けた引出端子
を磁心の端面または絶縁樹脂によるモールド部の外形に
沿って引出し面実装端子としたものであり、磁心と引出
端子間を絶縁樹脂で絶縁でき、また、この絶縁樹脂をそ
のまま引出端子のベースとして共用できるため、端子を
組み込む端子ベースが不要となり、一体部品として金型
成型するので寸法精度も向上する。
項28の構成に加えて磁心または絶縁樹脂によるモール
ド部に引出端子をはめ込む凹部を設けたものであり、凹
部の寸法分だけ高さ方向の寸法が低減でき、低背化がで
きる。
板から磁心の2個以上の磁脚を挿入する2個以上の開口
部を持った1ターン分の巻線素子を複数個連続するよう
に形成し、この巻線素子の表面に絶縁皮膜を形成した
後、各巻線素子の連結部を折り曲げて所定のターン数の
巻線を構成し、この巻線に巻線の開口部に合う磁脚を有
する磁心を組み込む製造方法としたものであり、巻線機
を使用しないで品質の安定した薄形コイルを形成できる
ため、コイル製造工程のスピードアップが図れ、設備費
の低減とともに製造コストの低減が達成できるものであ
る。
板から2個以上の開口部を持った1ターン分の巻線素子
を複数個連続するように形成し、この巻線素子の表面に
絶縁皮膜を形成した後、各巻線素子の連結部を折り曲げ
て所定のターン数の巻線を構成し、この巻線の上下から
成型用磁性シートを加熱加圧成型で組み込む製造方法と
したものであり、磁心を組み込む際の接着工程が不要と
なるので設備や製造コストの低減が達成できるものであ
る。
項30または31の構成に加えて巻線素子の連結部を折
り曲げて巻線を構成したものを絶縁樹脂でモールドする
製造方法としたものであり、巻線と磁心間の絶縁がさら
に向上するため工程品質が安定し、また、モールド後の
コイルの形状も一定となるので磁心の組み込みも容易と
なり、自動化もやりやすくなる。
項30または31の構成に加えて巻線に磁心を組み込ん
だものを絶縁樹脂でモールドする製造方法としたもので
あり、モールド金型内で巻線と磁心を位置決めして成型
するため巻線と磁心の固着が不要となり、固着工程が削
減でき、また、全体がモールド樹脂で覆われているため
製品の外観品位が向上する。
項30または31の構成に加えて金属板から巻線素子群
を形成する時に各巻線素子すべてに引出端子を一体に形
成し、巻線のターン数が決定してから不必要な巻線素子
の引出端子を切断する製造方法としたものであり、平板
状導体の形状が一定とでき、このことにより、引出端子
付きの平板状導体を連続フープで生産しても巻数が可変
になった場合の対応も可能となり、生産性が向上すると
ともに、設備費も低減できる。
項30または31の構成に加えて金属板から連続した巻
線素子を打ち抜いた後、折り曲げプレス加工する製造方
法としたものであり、折り曲げの寸法精度が向上し自動
化も容易となる。
用いて具体的に説明する。
態について図1〜図9を用いて説明する。
施の形態を示す組立構成図、図2は本発明の第1の実施
の形態の連続形成した巻線素子の平面図、図3は本発明
の第1の実施の形態の引出端子打抜き後の巻線の平面
図、図4(a)は本発明の第1の実施の形態の折り曲げ
コイルの上面図、図4(b)は同正面図、図4(c)は
同側面図、図5は本発明の第1の実施の形態の巻線素子
の断面図、図6(a)は本発明の第1の実施の形態の磁
心の上面図、図6(b)は同正面図、図6(c)は同側
面図、図7(a)は本発明の第1の実施の形態の平板状
磁心の上面図、図7(b)は同正面図、図7(c)は同
側面図、図8(a)は組み合わせた磁心の上面図、図8
(b)は同正面図、図8(c)は同側面図である。図9
(a)は本発明のインダクタ部品の第1の実施の形態を
示す完成品の上面図、図9(b)は同正面図であり、図
1〜図9において1は磁心、1aは磁脚、1bは共通磁
脚、1cは平板状磁心、2は巻線、2aは巻線素子、2
bは連結部、3は開口部、4は引出端子、4aは不要な
引出端子、5はスリット、6は切断部、7は絶縁皮膜、
8は絶縁樹脂を示している。
連結部2bを設けて2個以上の開口部3を有する1ター
ン分の巻線素子2aとなるように形状工夫したものを複
数個連続して形成した金属板からなる連続巻線素子を金
型で打ち抜いたり、またはエッチングなどの方法で製作
する。次に巻線のターン数(本実施の形態1では3ター
ン)が決定した後、外形をほぼ方形にした各々の巻線素
子2aの四隅の全てに形成した引出端子4のうち、不要
な引出端子4aを切断削除して図3のように巻始めと巻
終わりとなる巻線素子2aにのみ引出端子4を残してや
る。次にこの各々の巻線素子2aの連結部2bに沿って
折り曲げプレス加工してやることによって図4に示すよ
うな折り曲げコイルを巻線2として完成してやる。この
ようにして構成された巻線2に開口部数に対応した磁脚
1aを有する磁心1を組み込んでインダクタ部品を図1
のごとく完成させるものである。
となるように折り曲げコイルが形成されるため、折り曲
げコイル間に無駄な隙間がなくなり、導体の占積率を究
極まで高めることができる。つまり、導体の断面積を大
きくすることが可能となる。このことによって抵抗値を
究極まで下げることが可能となり、大電流を流しても低
損失、低発熱とすることができるものである。
子2aに引出端子4を一体に設けたことにより、外部へ
の引出端子4として共用できるので部品点数が少なくな
る。また、巻線素子2aと引出端子4の接続も不要とな
り、生産工程が簡素化できるため設備費用が低減でき生
産性も向上する。さらに接続点が減るため信頼性も向上
すること及び接続部のスペースも不要となり小形化がで
きる。
て引出端子4を方形の四隅から引き出したことにより、
コイルの傾きがなくなる。また基板に実装するときの水
平方向の傾きがなくなり、半田実装性が向上する。
けることによって電流の流れる方向は図3の矢印に示す
ように一定方向となり、これにより電流を一定方向に流
せるコイルを容易に実現できる。
すように電着塗装などの方法で絶縁皮膜7を形成してや
り、巻線素子2a間および巻線2と磁心1間の絶縁が保
てるようにしている。この構成により、絶縁皮膜付きの
平板状導体を使わなくて裸の平板導体が使用できるため
素材の原価が低減できる。また、後工程で絶縁を施すた
め絶縁が安定し信頼性が向上する。さらにコイル部の絶
縁が安定しているため、磁心1を組み込む際、磁心1側
の絶縁が不要とできるので表面抵抗の低い磁性材料をそ
のまま組み込むことが可能となり、磁心1に絶縁処理す
るかまたはコイル部をさらに追加絶縁処理するという余
分な絶縁処理工程を削除できる。
aの連結部2bは幅広に形成すると共にスリット5をい
れている。このことによって連結部2bの幅広部分の断
面積に余裕ができるため、この幅広部分で抵抗値のトリ
ミング調整を行っても局部発熱をなしとすることができ
る。さらに連結部2bにスリット5を設けたので折り曲
げ加工が容易になることに加えて連結部2bの断面積を
可変できるため、直流抵抗値の微調整もできるものであ
る。
金属板から磁心1の2個以上の磁脚1aを挿入する2個
以上の開口部3を持った1ターン分の巻線素子2aを複
数個連続するように形成し、この巻線素子2aの表面に
絶縁皮膜7を形成した後、各巻線素子2aの連結部2b
を折り曲げて所定のターン数の巻線2を構成し、この巻
線2に巻線の開口部3に合う磁脚1aを有する磁心1を
組み込む製造方法としたものであり、巻線機を使用しな
いで品質の安定した薄形コイルを形成できるため、コイ
ル製造工程のスピードアップが図れ、設備費の低減とと
もに製造コストの低減が達成できるものである。
線素子2a群を形成する時に各巻線素子2aすべてに引
出端子4を一体に形成し、巻線2のターン数が決定して
から巻線素子2aの不必要な引出端子4aを切断する製
造方法としたものであり、平板状導体の形状が一定とで
きる。このことにより、引出端子付きの平板状導体を連
続フープで生産しても巻数が可変になった場合の対応も
可能となり、生産性が向上するとともに設備費も低減で
きる。
打ち抜いた後、折り曲げプレス加工する製造方法とした
ものであり、折り曲げの寸法精度が向上し、自動化も容
易となるものである。
合は巻線2の開口部3の形状を長方形、方形としてその
開口部3にはまりあうように長方形柱、方形柱とした磁
脚1aと共通磁脚からなるものと平板状のものを組み合
わせて使用しているが、巻線素子2aの開口部3が図2
〜図4のように長円形にした場合は図6に示すような長
円柱の磁脚1aを有する磁心1を組み込んでやればよ
い。このように巻線2の開口部3の形状を方形、長方
形、長円形と各種の形状を用いることによって巻線占積
率の向上、直流抵抗値の低減等、構造設計の自由度を広
げることができる。さらに磁心1の磁脚1aを長方形、
方形、長円形などにしてやれば最適な巻線素子2aの開
口の形状と合わせることが可能となり、インダクタ部品
としての構造・性能が最適化できるという効果も得られ
るものである。
角形、三角形または台形となった場合は磁心1の磁脚1
aをそれぞれ多角柱、三角柱、台形柱としたものを使用
すれば、同様の効果が得られることはいうまでもない。
にはまりあう磁脚1aと共通磁脚1bを有するものを磁
心を2個用いて構成すれば、磁心1の金型の共用化がで
きる。
まりあう磁脚1aと共通磁脚1bからなるものと図7に
示すような平板状の磁心1cを組み合わせて図8のよう
にして使用してやれば、平板状の磁心1cは両面研磨す
ることによって厚み公差を小さくできるため、磁心1を
組み合わせた時の製品の高さ方向の公差を小さくでき
る。
2に磁心1を組み込んだものをエポキシ樹脂、液晶ポリ
マーなどの絶縁樹脂8でモールド成型したものであり、
インダクタ部品全体を絶縁樹脂8で封止しているため、
他の部品との絶縁が保てることとなり、部品の近接が可
能となる。つまり、基板上への実装時に高密度実装がで
きることや、パターン設計も容易となるのである。ま
た、全体を絶縁樹脂8で固めているため振動の抑制効果
もあり、その結果として唸り音の低減が可能となる。
巻線2と磁心1を位置決めして成型するため、巻線2と
磁心1の固着が不要となり固着工程が削減できる。ま
た、全体が絶縁樹脂8で覆われているため製品の外観品
位が向上する。
に設けた引出端子4を絶縁樹脂8によるモールド部の外
形に沿って引出し面実装端子としたものであり、磁心1
と引出端子4間を絶縁樹脂8で絶縁できる。また、この
絶縁樹脂8をそのまま引出端子4のベースとして共用で
きるため、端子を組み込む端子ベースが不要となり、一
体部品として金型成型するので寸法精度も向上する。
よるモールド部の外形に沿って引出して面実装端子とし
ているが、磁心1の端面に沿って引出した場合でも磁心
1の表面を絶縁樹脂でコーティングしたり、絶縁抵抗の
高い磁心を採用すれば、同様の効果が得られるものであ
る。
巻線2のみを絶縁樹脂8でモールドしてやれば(図示し
ていない)、折り曲げた巻線2の表面を絶縁樹脂8で覆
うこととなり、磁心1と巻線2の絶縁が安定する。さら
に巻線2の外形形状が安定することとなる。
心1間の絶縁がさらに向上するため、工程品質が安定す
る。また、モールド後のコイルの形状も一定となるので
磁心1の組み込みも容易となり、自動化もやりやすくな
る。
1においては巻線素子2aを1個使って説明している
が、巻線素子2aを折り曲げて構成する巻線2を上下に
重ねて2個以上磁心1に組み込んだ構成(図示していな
い)とすれば、複数個のチョークを一体化できるため、
チョークコイルの使用個数を減らせる。また、一方を1
次巻線として他方を2次巻線としても使えるため、電圧
変換機能を持たせることが可能となるので1次、2次巻
線の両方に本折り曲げコイルを使えば、1次、2次巻線
とも抵抗値を究極まで下げられることとなり、大電流を
流しても低損失薄形のトランスを実現できる。
の形態について図10を用いて説明する。図10は本発
明のインダクタ部品の第2の実施の形態を示す組立構成
図である。図10において1dは磁心1の延長部を示し
ている。基本的な構成は本発明の第1の実施の形態と同
一である。大きく異なる点は磁心1の共通磁脚1bおよ
び平板状磁心1cに磁心延長部1dを設けて巻線2の外
形以上の大きさとした点であり、磁束の溜まり場となる
磁路が追加形成されることとなり、背面部の断面積が実
質上大きくなるのでコイルのインダクタンスがアップす
る。つまり、直流重畳特性等の磁気特性が向上する。こ
のため、同一特性を確保するためには背面部の断面積を
小さくできる。つまり、背面の厚みを薄くできるため薄
形化に有利となる。
の形態について図11を用いて説明する。図11は本発
明のインダクタ部品の第3の実施の形態を示す組立構成
図である。図11において1eは磁心1の肉厚部、2c
は切欠部を示している。基本的な構成は本発明の第2の
実施の形態と同一である。大きく異なる点は巻線2に不
要な部分を削除した切欠部2cを設けた点と対応する磁
心1の共通磁脚1bに一部分を肉厚にした肉厚部1eを
設けた点であり、厚みを厚くした部分で背面部の断面積
をかせげるので磁気特性が向上し、小形化が達成でき
る。
共通磁脚1bまたは平板状磁心1cに設けた肉厚部分1
e間に磁気的なギャップが形成されるように構成するこ
とにより、上下の磁束の相互干渉がなくなるのでさらに
インダクタンスがアップし、磁気特性が向上する。
部品の第4の実施の形態について図12〜図15を用い
て説明する。図12は本発明のインダクタ部品の第4の
実施の形態を示す組立構成図、図13は本発明の第4の
実施の形態の連続打抜きコイルの平面図、図14(a)
は本発明の第4の実施の形態の折り曲げコイルの上面
図、図14(b)は同正面図、図14(c)は同側面
図、図15は本発明の第4の実施の形態の完成品の断面
図である。
に設けた凹部、9は巻線素子2aの連結部2bの折り
目、8aはモールド部に設けた凹部である。図において
基本的には本発明の第1の実施の形態と同一であり、大
きく異なる点は巻線2においては引出端子4を巻線素子
2aの1辺のほぼ中央の位置から引き出している点であ
り、磁心1においては中央磁脚1aを台形柱として磁脚
1aの長辺が近接し並行となるように構成し外周縁部に
磁束のバイパス用として補助磁脚1fを設けている点と
底面部に引出端子4をはめ込む凹部1gを設けた点であ
る。
設けたのでインダクタの入出力端子のランドパターンを
中央部に設定できることになりプリント基板のパターン
設計が非常に容易となる。
構成とすることによって対向する磁脚1aの短辺側がそ
れぞれ外側に向かって配置されるため、4隅のコーナー
部を利用して補助磁脚1f部を設けることができるた
め、性能向上が可能となる。
の補助磁脚1fを設けたことにより、コイルを組み込ま
ない補助磁脚1f部で磁路が形成されることとなり、コ
イルのインダクタンスが大きくアップできる。つまり、
直流重畳特性等の磁気特性が向上するとともに漏れ磁束
も吸収できることになり、外部への漏れ磁束も減少する
という効果が生まれる。
む凹部1gを設けたことにより、凹部1gの寸法分だ
け、高さ方向の寸法が低減でき低背化ができる。
い工夫も施している。まず、図13の連続打ち抜きコイ
ルにおいては巻線素子2aに設けた引出端子4の幅を各
巻線素子2aの幅より広く形成しており、このことによ
って基板実装時の安定性が向上することおよび端子接続
部の局部発熱を少なくできる。
連結部2bには折り目9を設けており、連結部2bの強
度を維持しながら、折り曲げ易くすることができる。
の引出端子4の厚みt1は巻線素子2aの厚みt2より
薄く形成し、引出端子4の厚みt2を標準化している。
このことにより折り曲げ回数が異なり、板厚の異なるコ
イルであっても引出端子4の折り曲げ工程、治具等を共
用できるので生産効率が向上するものである。さらに絶
縁樹脂8でフルモールドするときも引出端子4の厚みが
同じため、金型が共用できるので設備費用も削減できる
という効果もある。
縁樹脂8でモールドした完成品を示している。図15に
おいては磁心1の底部に設けた凹部1gに加えて絶縁樹
脂8によるモールド底部には引出端子4をはめ込む凹部
8aを設けており、凹部8aの寸法分だけ高さ方向の寸
法が低減でき、低背化ができる効果が生まれるものであ
る。
脚1aの形状は台形柱としたが、三角柱であってもその
効果が得られることはいうまでもない。
部品の第5の実施の形態について図16を用いて説明す
る。図16は本発明の第5の実施の形態を示すインダク
タ部品の組立構成図であり、1hは共通磁脚連結部の断
面部を示している。図16において基本的には本発明の
第4の実施の形態と同一であり、大きく異なる点は磁心
1の磁脚1aを台形柱としたものにおいて方形状の共通
磁脚1bの一つの対角線に対して磁脚1aの長辺が並行
で他の対角線に対して磁脚1aの中心が一つの対角線方
向にずれた構成としたものである。
bの対角線の部分が磁脚し1aを連結する共通磁脚1b
の幅として有効利用できるので共通磁脚連結部の断面部
1hの面積が大きくなる。このことによりインダクタン
スがアップする。つまり、磁気特性を向上させることが
できることとなる。
脚1aの形状は台形柱としたが、三角柱であってもその
効果が得られることはいうまでもない。
部品の第6の実施の形態について図17を用いて説明す
る。図17は本発明のインダクタ部品の第6の実施の形
態を示す組立構成図である。
第5の実施の形態と同一であり、大きく異なる点は磁心
1の材料をダストコア(圧粉鉄心)と呼ばれる材料とし
た点と図16の構成に加えて補助磁脚1fを外周縁部に
設けたものである。ダストコア(圧粉鉄心)は金属磁性
粉を金型でプレス成型し、低温熱処理(一般的には80
0℃前後)して固めた磁心材料であり、高温熱処理(一
般的には1000℃以上)で焼成し、寸法を収縮させた
フェライトなどの磁性材料と比較すると透磁率は低い
が、磁性粉の周囲にフェライトよりも大きな磁気ギャッ
プを有する材料である。したがって、ダストコア(圧粉
鉄心)で磁気回路を構成する時は磁気ギャップが分散さ
れた構成とみなすことができるため、フェライトのよう
に集中的な磁気ギャップを必要としないので磁脚部分な
どに大きな磁気ギャップを設ける必要がないものであ
る。
要なくなるので磁気ギャップ部での空気の振動が発生し
ない。このことにより、インダクタ部品に大きな負荷電
流を流したときでも唸り音の発生を非常に少なくでき
る。また、ダストコア(圧粉鉄心)は磁心形状の設計自
由度が高いのでコイルと組み合わせた最適な磁心形状と
できるのでインダクタ部品の小形薄形化設計が容易とな
る。
を示す図16の構成に加えて補助磁脚1fを外周縁部に
設けたものであり、この補助磁脚1fにより、第4の実
施の形態での説明と同様、磁気性能向上と漏れ磁束の低
減効果があることはいうまでもない。
部品の第7の実施の形態について図18、図19を用い
て説明する。図18は本発明のインダクタ部品の第7の
実施の形態を示す組立構成図、図19は同別の実施の形
態を示す組立構成図であり、1jは成型用磁性シートで
ある。図18において巻線部は基本的には本発明の第1
〜第5の実施の形態と同一であり、大きく異なる点は磁
心1として金属粉とフェライト磁性粉を混ぜ合せた金属
フェライト複合磁性体(メタルフェライトコンポジット
材料)からなる成型用磁性シート1jを用いて巻線2の
上下から加熱加圧成型して組み込んだ点である。また、
図19においては成型用磁性シート1jの上下から、さ
らに高透磁率材料(フェライト、アモルファス等の磁性
薄膜他)で製作した平板状磁心1cを接着などで組み込
んだ点である。
jは加熱加圧成型する際、ペースト状になり軟化するた
め、巻線2の開口部3等の隙間に入り込む。このため、
磁心1としてはフェライトやダストコアのように予め開
口部形状に対応した磁脚形状にしなくてもよいので磁心
形状をシンプルにでき、磁心金型の製作費用が節減でき
る。また、巻線2の開口部3に成型用磁性シート1jが
軟化して入り込むため、巻線2と磁脚間の隙間はほとん
どなくなる。このため、実質的に開口部3にはまりこむ
磁脚の断面積は大きく取れることになり、磁気性能を最
大限に伸ばすことが可能となる。
金属板から2個以上の開口部3を持った1ターン分の巻
線素子2aを複数個連続するように形成し、この巻線素
子2aの表面に絶縁皮膜7を形成した後、各巻線素子2
aの連結部2bを折り曲げて所定のターン数の巻線2を
構成し、この巻線2の上下から成型用磁性シート1jを
加熱加圧成型で組み込む製造方法としたものであり、磁
心を組み込む際の接着工程が不要となるので設備や製造
コストの低減が達成できるものである。
率材料で上下から挟み込んだので磁気回路全体として実
質上の透磁率が向上し、インダクタ性能が大きくアップ
することとなる。
ては金属フェライト複合磁性体(メタルフェライトコン
ポジット材料)からなるとしているが、フェライト磁性
粉のみを樹脂に入れた材料(樹脂フェライト)などを使
用しても同様の効果が得られるものである。
て磁心の2個以上の磁脚を挿入する2個以上の開口部を
もった1ターン分の巻線素子を複数個連続して形成した
ものを折曲して巻線とし、この巻線に開口部数に対応し
た磁脚を有する磁心を組み込んで構成したものであり、
1ターンあたり1層となるように折り曲げコイルが形成
されるため、折り曲げコイル間に無駄な隙間がなくな
り、導体の占積率を究極まで高めることができる。つま
り、導体の断面積を大きくすることが可能となる。この
ことによって抵抗値を究極まで下げることが可能とな
り、大電流を流しても低損失、低発熱とすることができ
るものである。
波駆動に適した低損失、低発熱のインダクタ部品および
その製造方法を提供するという目的を達成できるのであ
る。
示す組立構成図
を示す組立構成図
を示す組立構成図
を示す組立構成図
部品の組立構成図
を示す組立構成図
を示す組立構成図
Claims (35)
- 【請求項1】 金属板を加工して磁心の2個以上の磁脚
を挿入する2個以上の開口部をもった1ターン分の巻線
素子を複数個連続して形成したものを折曲して巻線と
し、この巻線に開口部数に対応した磁脚を有する磁心を
組み込んで構成したインダクタ部品。 - 【請求項2】 金属板から2個以上の開口部を持った1
ターン分の巻線素子を複数個連続するように形成した表
面に絶縁皮膜を設けた各巻線素子の連結部を折り曲げて
所定のターン数の巻線を構成し、この巻線の上下から成
型用磁性シートを組み込んで構成したインダクタ部品。 - 【請求項3】 高透磁率材料からなる平板状磁心で上下
から挟み込んだ構成とした請求項2に記載のインダクタ
部品。 - 【請求項4】 巻線として少なくとも巻始めおよび巻終
わりとなる巻線素子に引出端子を一体に設けた請求項1
〜3のいずれか1つに記載のインダクタ部品。 - 【請求項5】 巻線素子に設ける引出端子の幅を巻線素
子の幅より広く形成した請求項4に記載のインダクタ部
品。 - 【請求項6】 巻線素子の外形をほぼ方形としたものに
おいて、引出端子を方形の四隅から引き出した請求項4
に記載のインダクタ部品。 - 【請求項7】 巻線素子から引き出す引出端子の位置を
巻線素子の1辺のほぼ中央部とした請求項4に記載のイ
ンダクタ部品。 - 【請求項8】 巻線素子から引き出される引出端子を巻
線素子の厚みより薄く形成した請求項4に記載のインダ
クタ部品。 - 【請求項9】 各巻線素子の表面に絶縁皮膜を設けた請
求項1〜3のいずれか1つに記載のインダクタ部品。 - 【請求項10】 巻線素子間の連結部を幅広に形成した
請求項1〜3のいずれか1つに記載のインダクタ部品。 - 【請求項11】 巻線素子間の連結部にスリットを設け
た請求項1〜3のいずれか1つに記載のインダクタ部
品。 - 【請求項12】 巻線素子間の連結部に折り目を設けた
請求項1〜3のいずれか1つに記載のインダクタ部品。 - 【請求項13】 巻線素子の開口の形状を方形、長円
形、多角形、三角形または台形のいずれかとした請求項
1〜3のいずれか1つに記載のインダクタ部品。 - 【請求項14】 巻線素子に2つの切断部を設けた請求
項1〜3のいずれか1つに記載のインダクタ部品。 - 【請求項15】 巻線素子を折り曲げて形成した巻線を
絶縁樹脂でモールドした請求項1〜3のいずれか1つに
記載のインダクタ部品。 - 【請求項16】 巻線素子を折り曲げて構成する巻線を
2個以上磁心に組み込んだ請求項1〜3のいずれか1つ
に記載のインダクタ部品。 - 【請求項17】 磁心として巻線の開口にはまり合う磁
脚と共通磁脚からなるものを2個用いて構成した請求項
1に記載のインダクタ部品。 - 【請求項18】 磁心として巻線の開口にはまり合う磁
心と共通磁脚からなるものと平板状のものとで構成した
請求項1に記載のインダクタ部品。 - 【請求項19】 磁心の磁脚が方形柱、長円柱、多角
柱、三角柱または台形柱のいずれかで構成した請求項1
7または18に記載のインダクタ部品。 - 【請求項20】 磁心の磁脚を三角柱または台形柱とし
たものにおいて、磁脚の長辺が近接し並行となる構成と
した請求項19に記載のインダクタ部品。 - 【請求項21】 磁心の磁脚を三角柱または台形柱とし
たものにおいて、方形状の共通磁脚の一つの対角線に対
して磁脚の長辺が並行で他の対角線に対して磁脚の中心
が一つの対角線方向にずれた構成とした請求項20に記
載のインダクタ部品。 - 【請求項22】 磁心の共通磁脚および板状磁心を巻線
の外形以上の大きさとした請求項17または18に記載
のインダクタ部品。 - 【請求項23】 磁心としてダストコア(圧粉鉄心)で
構成した請求項17〜22のいずれか1つに記載のイン
ダクタ部品。 - 【請求項24】 磁心の外周縁部に磁束バイパス用の補
助磁脚を設けた請求項23に記載のインダクタ部品。 - 【請求項25】 巻線を装着した状態で巻線の存在しな
い磁心の共通磁心または板状磁心の一部分を肉厚に構成
した請求項22に記載のインダクタ部品。 - 【請求項26】 磁心の共通磁脚または板状磁心の肉厚
部分間に磁気的なギャップが形成されないように構成し
た請求項25に記載のインダクタ部品。 - 【請求項27】 巻線に磁心を組み込んだものを絶縁樹
脂によりモールドした請求項1〜3のいずれか1つに記
載のインダクタ部品。 - 【請求項28】 巻線素子と一体に設けた引出端子を磁
心の端面または絶縁樹脂によるモールド部の外形に沿っ
て引き出し面実装端子とした請求項27に記載のインダ
クタ部品。 - 【請求項29】 磁心または絶縁樹脂によるモールド部
に引出端子をはめ込む凹部を設けた請求項28に記載の
インダクタ部品。 - 【請求項30】 金属板から磁心の2個以上の磁脚を挿
入する2個以上の開口部を持った1ターン分の巻線素子
を複数個連続するように形成し、この巻線素子の表面に
絶縁皮膜を形成した後、各巻線素子の連結部を折り曲げ
て所定のターン数の巻線を構成し、この巻線に巻線の開
口部に合う磁脚を有する磁心を組み込むインダクタ部品
の製造方法。 - 【請求項31】 金属板から2個以上の開口部を持った
1ターン分の巻線素子を複数個連続するように形成し、
この巻線素子の表面に絶縁皮膜を形成した後、各巻線素
子の連結部を折り曲げて所定のターン数の巻線を構成
し、この巻線の上下から成型用磁性シートを加熱加圧成
型で組み込むインダクタ部品の製造方法。 - 【請求項32】 巻線素子の連結部を折り曲げて巻線を
構成したものを絶縁樹脂でモールドする請求項30また
は31に記載のインダクタ部品の製造方法。 - 【請求項33】 巻線に磁心を組み込んだものを絶縁樹
脂でモールドする請求項30または31に記載のインダ
クタ部品の製造方法。 - 【請求項34】 金属板から巻線素子群を形成する時に
各巻線素子すべてに引出端子を一体に形成し、巻線のタ
ーン数が決定してから不必要な巻線素子の引出端子を切
断する請求項30または31に記載のインダクタ部品の
製造方法。 - 【請求項35】 金属板から連続した巻線素子を打ち抜
いた後、折り曲げプレス加工する請求項30または31
に記載のインダクタ部品の製造方法。
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