JP2001035655A - 有機ｅｌ表示装置、及び、有機ｅｌ素子の駆動方法 - Google Patents

有機ｅｌ表示装置、及び、有機ｅｌ素子の駆動方法

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博之 小田切
Kazusane Sakumoto
和実 佐久本
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雅文 星野
Susumu Fujita
進 藤田
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    • Y02B20/30—Semiconductor lamps, e.g. solid state lamps [SSL] light emitting diodes [LED] or organic LED [OLED]

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光表示パネルを用いて表示する場合、同じ
発光輝度でも使用する環境により異なって見える問題が
あるが、これを外付けセンサーを用いずに解決させ、小
型、軽量で見やすい表示が可能で余分な電力を使わない
有機ＥＬ装置を実現させる。 【解決手段】 有機ＥＬ素子に一定の電圧を加えたとき
の電流値を測定することにより有機ＥＬパネルに照射さ
れている光強度および有機ＥＬパネルの温度を測定す
る。 ここで得られた情報を元に駆動回路において有機Ｅ
Ｌパネルの発光輝度を最適に調整し、外部センサーを使
わずに明るい場所では明るく発光して、暗い場所では眩
しくない程度に発光させ見やすく奇麗な表示状態を実現
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は有機ＥＬ素子を有す
る有機ＥＬ表示装置、及び有機ＥＬ素子の駆動方法に関
し、有機ＥＬパネルの置かれる外部環境により表示エレ
メントの発光強度を変えて、常に最適な発光強度で表示
するための補正回路に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の有機ＥＬ素子駆動方法のブロック
図を図５に示す。また、図６は従来の有機ＥＬ表示モジ
ュールの外観を示す平面図である。図５の温度センサー
５１から温度情報、照度センサー５２から外部の照度情
報が検出回路５３へ供給され、検出回路５３ではアナロ
グで送られてくる温度情報、照度情報をデジタルデータ
に変換して補正データ発生回路５４へ送られる。補正デ
ータ発生回路５４では、検出データと有機ＥＬ素子の特
性から予め決められた演算処理により発光輝度を決定し
補正データとして駆動回路５５へ供給される。 駆動回
路５５は補正データと表示データより駆動波形を発生し
有機ＥＬパネル５６へ印加する。
【０００３】図６に示すように、従来では温度センサー
６４と光センサー６５が有機ＥＬパネル６２とは別に用
意され、有機ＥＬ表示モジュール６１内に設置されてい
る。温度センサー６４にはサーミスタ、熱電対等、照度
センサーにはフォトダイオード、フォトトランジスタ等
が用いられる。また、検出回路５３、補正データ発生回
路５４、駆動回路５５は有機ＥＬ表示モジュール６１の
背面に置かれる。
【０００４】以上のような構成により、有機ＥＬパネル
５６は温度及び外部の照度で補正された輝度で発光し、
明るい場所では明るく発光して、暗い場所では眩しくな
い程度に発光させることができる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】表示器として発光表示
パネルを用いる場合、使用する環境により同じ発光輝度
でも異なって見える。 太陽光などの強い外光の中では発
光輝度を上げ、暗室などの暗い部屋の中では発光輝度を
下げることにより見やすく奇麗な表示をさせる事ができ
る。また、腕時計など携帯機器の表示器においては、電
池駆動のため、小型・ローパワーが要求され、使用する
環境により適度な発光輝度にすることにより余分な電力
を使わずにすむ。そのため、従来の構成及び方法では、
照度センサー６５、温度センサー６４を有機ＥＬパネル
６２や駆動回路５５とは別に設けていた。そのため、有
機ＥＬ表示モジュール６１が大きくなってしまい高価な
ものとなってしまい、 また、センサーが有機ＥＬパネ
ルと別に置かれているため誤差が生じる可能性がある、
という問題があった。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の有機ＥＬ素子の
駆動方法においては、上記課題を解決する手段として有
機ＥＬ素子に一定の電圧を加えたときの電流値を測定す
ることにより有機ＥＬパネルに照射されている光強度お
よび有機ＥＬパネルの温度を測定する。ここで得られた
情報を元に駆動回路において有機ＥＬパネルの発光輝度
を最適に調整する。これにより、外部センサーを使わず
に照度の異なる環境においても見やすく奇麗な表示をさ
せる事ができる。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下に、本発明による有機ＥＬ表
示装置及び有機ＥＬ素子の駆動方法の実施の形態を説明
する。すなわち、本発明による有機ＥＬ表示装置は、情
報を表示する表示要素有機ＥＬ素子と、温度または照度
を測定するための測定用有機ＥＬ素子と、を備えること
とした。そして、測定用有機ＥＬ素子が測定した温度ま
たは照度に基づいて有機ＥＬ表示装置の発光強度を補正
することにより、周囲の環境に応じて発光輝度を調整す
ることが可能になる。
【０００８】ここで、測定用有機ＥＬ素子として温度を
測定するための温度測定用有機ＥＬ素子と照度を測定す
るための照度測定用有機ＥＬ素子とを共に搭載し、前述
のように有機ＥＬ表示装置の発光強度を補正すれば、周
囲の環境（温度、明るさ）における最適な輝度の表示を
行うことが可能になる。また、表示に用いる有機ＥＬ素
子と測定用有機ＥＬ素子を同一の有機ＥＬパネル内に設
けることもできる。
【０００９】
【実施例】本発明の有機ＥＬ素子の駆動方法のブロック
図を図1に示す。有機ＥＬパネル１４に設けられた温度
及び照度測定用の有機ＥＬ素子に一定の電圧を加えたと
きの電流値を測定することにより温度情報及び照度情報
を電流検出回路１３は受け取り補正データ発生回路１１
に伝える。
【００１０】補正データ発生回路１１は電流検出回路１
３より得られたデータと予め設定された照度と発光輝度
の関係から補正データを駆動回路１２に伝える。駆動回
路１２は補正データと表示データより駆動波形を発生さ
せ有機ＥＬパネル１４に印加することにより外部環境に
合った最適な輝度で発光させる。有機ＥＬ素子に逆バイ
アスで５Ｖを印加して、電流値を測定した結果を表１に
示す。
【００１１】
【表１】
【００１２】本発明に関わる有機ＥＬパネル２１の平面
図を図２に示す。有機ＥＬパネル２１には、比較的大き
な８字形状の７セグメント表示要素２２が左側に４桁、
比較的小さな８字形状の７セグメント表示要素が右側に
２桁設けられている。この左側の４桁で時刻の時分を表
示し、右側の２桁で秒の表示を行う時計表示用の発光表
示パネルである。また、７セグメント表示要素２２以外
に照度測定用ＥＬ素子２３が見切り内、温度測定用ＥＬ
素子２４が筐体またはモジュールの外枠で遮光される位
置に設けられている。
【００１３】図３に本発明の有機ＥＬ素子駆動方法の具
体例を説明する回路図を示す。表示用ＥＬ素子３０２の
端子にはスイッチ３０３、３０４が取り付けられ、駆動
回路３０９とＧＮＤ間に接続して表示を行う状態とＶｃ
ｃと電流検出回路３０１に接続して照度を測定する状態
に切り替えられる。 本実施例では、５Ｖ程度の高い電圧
で測定できるため逆バイアスで印加しているが、発光し
ない程度の電圧であれば順バイアスでも構わない。
【００１４】電流検出回路３０１ではスイッチ３０３が
抵抗３０５に接続され、抵抗３０５の両端の電圧を検出
することにより電流値を測定する。 具体的には抵抗３０
５の両端の電圧を電圧増幅回路３０６で増幅後、Ａ／Ｄ
コンバータ３０７でデジタルデータに変換して検出デー
タとして出力する。補正データ発生回路３０８では電流
検出回路３０１で検出されたデータと予めＲＯＭ等で用
意された照度と有機ＥＬ素子３０２の最適な発光輝度の
関係から発光輝度を決定して、その補正データを駆動回
路３０９に出力する。
【００１５】駆動回路３０９では補正データと表示デー
タから駆動波形を作り表示用ＥＬ素子３０２を発光させ
る。 また発光させている間はスイッチ３０３が駆動回路
３０９にスイッチ３０４がＧＮＤに接続されている。同
期信号発生回路３１０は、スイッチ３０３、３０４、Ａ
／Ｄコンバータ３０７、補正データ発生回路３０８およ
び駆動回路３０９に必要な同期信号を発生し供給してい
る。
【００１６】図４は本発明の有機ＥＬ素子駆動方法の別
の具体例を説明するための回路図である。 有機ＥＬパ
ネル４０２には表示用ＥＬ素子４０３の他に照度測定用
ＥＬ素子４０４と温度測定用ＥＬ素子４０５が同一の工
程で作成され、温度測定用ＥＬ素子４０５は筐体または
外枠等で遮光される位置に作成する。電流検出回路４０
１ではスイッチ４０６が照度測定用ＥＬ素子４０４と温
度測定用ＥＬ素子４０５に接続され、温度と照度を切り
替えて測定できるようになっている。具体的には最初に
スイッチ４０６が照度測定用ＥＬ素子４０４に接続さ
れ、抵抗４０７の両端の電圧を電圧増幅回路４０８で増
幅後、Ａ／Ｄコンバータ４０９でデジタルデータに変換
して温度誤差が含まれた照度データとして出力される。
次にスイッチ４０６が温度測定用ＥＬ素子４０５に接続
され同様の測定をして温度データとして出力される。
【００１７】補正データ発生回路４１０では電流検出回
路４０１で検出された照度データより温度データを引い
て照度データとし、最適な発光輝度を決定してその補正
データを駆動回路４１０に出力する。 照度と最適発光輝
度、温度と発光輝度の関係は前例と同様に予めＲＯＭ等
で用意される。駆動回路４１０では補正データと表示デ
ータから駆動波形を作り表示用ＥＬ素子４０３を発光さ
せる。同期信号発生回路４１２はスイッチ４０６、Ａ／
Ｄコンバータ４０９、補正データ発生回路４１０、駆動
回路４１１に必要な同期信号を発生し供給している。
【００１８】ここで、電流測定方法として抵抗を挿入し
て電圧を測定する以外の方法でもよい。また、Ａ／Ｄ、
補正データ発生回路、駆動回路はデジタルで処理する以
外にアナログで処理しても構わない。
【００１９】
【発明の効果】本発明の有機ＥＬ素子駆動方法を用いる
事により、外付けセンサーを用いずに外部環境に合わせ
た発光輝度で表示させることができ、小型、軽量で見や
すい表示が可能な有機ＥＬ表示モジュールを提供でき
る。 このため、腕時計などの、小型・ローパワー・ロー
コスト・ファッション性が要求される製品に用いると製
品としての完成度を高める事ができ、本発明を用いる事
による効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の有機ＥＬ素子駆動方法のブロック図
【図２】図１の有機ＥＬ素子駆動方法で駆動する有機Ｅ
Ｌパネルの平面図
【図３】本発明の有機ＥＬ素子駆動方法を説明するため
の回路図
【図４】本発明の別の有機ＥＬ素子駆動方法を説明する
ための回路図
【図５】従来例を示すブロック図
【図６】従来例を示す有機ＥＬ表示モジュールの平面図
【符号の説明】
１１、３０８、４１０、５４ 補正データ発生回路 １２、３０９、４１１、５５ 駆動回路 １３、３０１、４０１ 電流検出回路 １４、２１、４０２、５６、６２ 有機ＥＬパネル ２２、３０２、４０３、６３ 表示用ＥＬ素子 ２３、４０４ 照度測定用ＥＬ素子 ２４、４０５ 温度測定用ＥＬ素子 ３０３、３０４、４０６ スイッチ ３０５、４０７ 抵抗 ３０６、４０８ 電圧増幅回路 ３０７、４０９ Ａ／Ｄコンバータ ３１０、４１２ 同期信号発生回路 ３１１、４１３ ＣＰＵ ５１、６４ 温度センサー ５２、６５ 照度センサー ５３ 検出回路 ６１ 有機ＥＬ表示モジュール
フロントページの続き (72)発明者 星野 雅文 千葉県千葉市美浜区中瀬１丁目８番地 株 式会社エスアイアイ・アールディセンター 内 (72)発明者 藤田 進 千葉県千葉市美浜区中瀬１丁目８番地 株 式会社エスアイアイ・アールディセンター 内 (72)発明者 赤瀬 篤也 千葉県千葉市美浜区中瀬１丁目８番地 株 式会社エスアイアイ・アールディセンター 内 Ｆターム(参考） 3K007 AB00 DA00 GA00 GA04 5C080 AA06 BB02 DD04 DD27 EE05 EE28 FF09 JJ01 JJ02

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 情報を表示する表示要素有機ＥＬ素子
    と、温度または照度を測定するための測定用有機ＥＬ素
    子と、を備えることを特徴とする有機ＥＬ表示装置。
  2. 【請求項２】 前記測定用有機ＥＬ素子が、温度を測定
    するための温度測定用有機ＥＬ素子と、照度を測定する
    ための照度測定用有機ＥＬ素子と、を個別に備えること
    を特徴とする請求項１に記載の有機ＥＬ表示装置。
  3. 【請求項３】 前記表示表示要素有機ＥＬ素子と前記測
    定用有機ＥＬ素子が同一の有機ＥＬパネルに設けられた
    ことを特徴とする請求項１または２に記載の有機ＥＬ表
    示装置。
  4. 【請求項４】 前記温度測定用有機ＥＬ素子と前記照度
    測定用有機ＥＬ素子が同一の面積であることを特徴とす
    る請求項２に記載の測定用の有機ＥＬ表示装置。
  5. 【請求項５】 前記照度測定用有機ＥＬ素子が前記表示
    要素有機ＥＬ素子を組み込む筐体により遮光されている
    ことを特徴とする請求項２記載の有機ＥＬ表示装置。
  6. 【請求項６】 情報を表示する表示要素有機ＥＬ素子
    と、温度または照度を測定するための測定用有機ＥＬ素
    子と、前記測定用有機ＥＬ素子の測定結果に基づいて補
    正データを作成する補正データ発生回路と、前記補正デ
    ータと表示データに応じた駆動波形を前記表示要素有機
    ＥＬ素子に印加する駆動回路と、を備えることを特徴と
    する有機ＥＬ表示装置。
  7. 【請求項７】 光が照射されている状態の有機ＥＬ素子
    に電圧を加えて電流値を測定することにより前記有機Ｅ
    Ｌ素子に照射されている光強度を測定し、前記測定結果
    に基づいて前記有機ＥＬ素子の発光強度を補正すること
    を特徴とする有機ＥＬ素子の駆動方法。
  8. 【請求項８】 光が照射されている状態の有機ＥＬ素子
    に電圧を加えて電流値を測定することにより前記有機Ｅ
    Ｌ素子に照射されている光強度を測定し、前記測定結果
    に基づいて表示用有機ＥＬ素子の発光強度を補正するこ
    とを特徴とする有機ＥＬ素子の駆動方法。
  9. 【請求項９】 有機ＥＬ素子を遮光して外光が照射され
    ていない状態の有機ＥＬ素子に電圧を加えて電流値を測
    定することにより前記有機ＥＬ素子の温度を測定し、前
    記測定結果に基づいて前記有機ＥＬ素子の発光強度を補
    正することを特徴とする有機ＥＬ素子の駆動方法。
  10. 【請求項１０】 有機ＥＬ素子を遮光して外光が照射さ
    れていない状態の有機ＥＬ素子に電圧を加えて電流値を
    測定することにより前記有機ＥＬ素子の温度を測定し、
    前記測定結果に基づいて表示用有機ＥＬ素子の発光強度
    を補正することを特徴とする有機ＥＬ素子の駆動方法。
  11. 【請求項１１】 前記有機ＥＬ素子に加える前記電圧が
    逆バイアスであることを特徴とする請求項７〜１０のい
    ずれか１項に記載の有機ＥＬ素子の駆動方法。
  12. 【請求項１２】 光が照射されている状態の有機ＥＬ素
    子に電圧を加えて測定した電流値と、外光が照射されて
    いない状態の前記有機ＥＬ素子に電圧を加えて測定した
    電流値との差を光強度として前記有機ＥＬ素子の発光強
    度を補正することを特徴とする有機ＥＬ素子の駆動方
    法。
  13. 【請求項１３】 光が照射されている状態の照度測定用
    有機ＥＬ素子に電圧を加えて測定した電流値と、外光が
    照射されていない状態の温度測定用有機ＥＬ素子に電圧
    を加えて測定した電流値との差を光強度として表示用有
    機ＥＬ素子の発光強度を補正することを特徴とする有機
    ＥＬ素子の駆動方法。
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