JP2001034987A - 光情報記録装置 - Google Patents

光情報記録装置

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JP2001034987A
JP2001034987A JP11208723A JP20872399A JP2001034987A JP 2001034987 A JP2001034987 A JP 2001034987A JP 11208723 A JP11208723 A JP 11208723A JP 20872399 A JP20872399 A JP 20872399A JP 2001034987 A JP2001034987 A JP 2001034987A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 相変化型メディアに対する情報の記録時、検
出帯域の限られた出射光量検出器を使用しても正確にピ
ークパワー,イレースパワー,ボトムパワーを正確に制
御し、なお且つ記録マークが欠損しないように記録でき
るようにする。 【解決手段】 CPU1は、イレースレベル用電流駆動
装置9によって切り替えた各イレースレベル電流を重畳
した印加電流に基づいてLD2を発光させたときの各レ
ーザ光の発光パワーを検出し、その各発光パワーとその
各発光パワーを生じせしめた各印加電流とに基づいてL
D2の微分効率ηを算出し、その微分効率ηに基づいて
記録時におけるボトムレベル電流とピークレベル電流を
決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ディスクなど
の記録媒体上に半導体レーザ光源からのレーザ光にを照
射して情報を記録する光情報記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のマルチメディアの普及に伴って音
楽用CD,CD−ROM,DVD−ROMなどの再生専
用メディア(記録媒体)や、そのような再生専用メディ
アに記録された情報を再生するCDドライブ,CD−R
OMドライブ,及びDVD−ROMドライブ等の光情報
再生装置が実用化されている。
【0003】また、色素メディアを用いた追記型光ディ
スクや、光磁気(MO)メディアを用いた書き換え可能
なMOディスクの他に相変化型メディアも注目されてお
り、これらの記録媒体に対する情報の記録及び再生を行
なう光情報記録再生装置も実用化されている。
【0004】特に、書き換え可能なDVDメディアに代
表される相変化型メディアは、次世代のマルチメディア
記録媒体及び大容量ストレージ媒体として多いに注目さ
れている。
【0005】このような相変化型メディアでは、記録面
の記録材料を結晶相とアモルファス相とに可逆的に相変
化させて情報を記録する。
【0006】また、相変化型メディアはMOメディア等
の光磁気メディアとは異なって外部磁界を必要とせず、
半導体レーザ光源(LD)からのレーザ光だけで情報の
記録及び再生を行なうことができ、且つ情報の記録と消
去をレーザ光によって一度に行なうオーバーライト記録
が可能である。
【0007】上述のような相変化型メディアに情報を記
録するための一般的な記録波形としては、例えば、8−
16変調コード等に基づいて生成した単パルスの半導体
レーザ発光波形があるが、この記録波形による単パルス
記録では畜熱のために記録マークが涙状に歪みを生じた
り、冷却速度が不足してアモルファス相の形成が不十分
になり、レーザ光に対して低反射の記録マークが得られ
ないなどの不具合が生じるという問題があった。
【0008】そこで、相変化型メディアに情報を記録す
る新たな方式では、図3の(c)に示す光波形のよう
に、多段の記録パワーを用いたマルチパルス波形のレー
ザ光によって相変化型メディアにマークを形成すること
により、上述した不具合の発生を防止している。
【0009】図3の(c)に示すように、上記マルチパ
ルス波形のマーク部は、相変化型メディアの記録膜を融
点以上に十分に予備加熱するための先頭加熱パルス
“A”と、後続する複数個の連続加熱パルス“B”と、
その先頭加熱パルス“A”と連続加熱パルス“B”のと
間の連続冷却パルス“C”とからなっている。
【0010】そして、先頭加熱パルス“A”と連続加熱
パルス“B”の発光パワー(ピークパワー:ピークレベ
ル電流)を“Pw”とし、連続冷却パルス“C”の発光
パワー(ボトムパワー:ボトムレベル電流)を“Pb”
とし、リード時の発光パワー(リードパワー)を“P
r”とすれば、それぞれの発光パワーは数1に示す演算
式が成り立つように設定している。
【0011】
【数1】Pw>Pb≒Pr…(1)
【0012】また、図3の(c)に示すように、マルチ
パルス波形のスペース部はイレースパルス“D”からな
り、その発光パワー(イレースパワー:イレースレベル
電流)の“Pe”は、上記ピークパワー“Pw”とボト
ムパワー“Pb”との間に数2に示す関係が成り立つよ
うに設定している。
【0013】
【数2】Pw>Pe>Pb…(2)
【0014】このように、記録波形をマルチパルス発光
波形にすることにより、相変化型メディアのマーク部
は、先頭加熱パルス“A”,連続加熱パルス“B”,及
び連続冷却パルス“C”による加熱→冷却の急冷条件に
よってアモルファス相が形成され、スペース部はイレー
スパルス“D”による加熱のみの徐冷条件によって結晶
相が形成されるので、アモルファス相と結晶相とで十分
な反射率差が得られるようになる。
【0015】次に、相変化型メディアに記録を行なう際
には、記録発光パワーの制御を正しく行なうことが必要
である。
【0016】半導体レーザ光源(LD)は、自己発熱な
どによって「駆動電流−発光パワー特性」が容易に変動
してしまうので、発光パワーを安定化させる手段として
一般的にAPC制御(Automatic Power
Control)が行なわれる。
【0017】このAPC制御では、LDからの出射光
(LD出射光)の一部をフォトディテクタ(PD)に入
射させ、LDの発光パワー(LD発光パワー)に比例し
て発生するモニタ電流を用いてLDの駆動電流(LD駆
動電流)を制御する。
【0018】このAPC制御において、情報再生のみを
考慮した場合は、一般的にLD駆動電流はノイズ抑制の
ために高周波電流が重畳されるが、DC的には一定電流
であるので、比較的低帯域の帰還ループを構成すること
によって容易にAPC制御を実現することができる。
【0019】また、記録時にAPC制御を行なう場合
は、マークとスペースを形成するために記録パワーが高
速で変化するので、その制御に工夫が必要になる。
【0020】例えば、CD系やDVD系のメディアでは
記録データのDSV(Digital Sum Val
ue)がゼロになることを利用して低帯域の帰還ループ
を構成すれば、再生時と同様に簡易な構成で記録パワー
を制御することができるが、正確なパワーを制御するこ
とができない。
【0021】そこで、例えば、CD−R(色素系)メデ
ィアに対して、図11の(c)に示すようなストラテジ
のLD波形で記録を行なう場合には、例えば、最長デー
タ長である11Tの長さのマークあるいはスペースのデ
ータが記録される際に、マーク/スペースのそれぞれで
発光パワーをサンプル/ホールドするようにすれば、デ
ィスク回転数を4倍速程度にした場合でも制御帯域は数
MHzでよくなり、比較的安価な構成で正確な記録パワ
ーを制御することができる。
【0022】DVD系メディアの場合は、上述したよう
なマルチパルス発光を行なうことが望ましい。しかし、
ピークレベルのパワー検出を行なうには単純なサンプル
/ホールド回路では受光系やその後段の回路で非常に高
速な制御帯域が必要になり、現実的でない。
【0023】そこで、ロングスペースデータが出力され
る際にサンプルホールドするようにすれば、イレースパ
ワーの検出を行なうことができる。
【0024】また、ボトムパワー或いはピークパワーを
制御するには、記録開始前に予め半導体レーザの微分効
率特性を算出しておき、イレースパワーを駆動する電流
に微分効率から算出された電流を加算/減算してピーク
パワーの駆動電流にする手法がある。
【0025】しかし、上記のような手法は半導体レーザ
の微分効率が変動しないことが前提になっており、微分
効率が変動してしまうとピークパワーを駆動する電流に
誤差が生じてしまうという問題があった。
【0026】このような問題を解決する手段として、従
来、ピークパワーを非パルス状態で発光させることによ
ってピークパワーの出射光量を正確に検出し、また、非
パルス状態で発光させることによって検出したピークパ
ワーと、スペース出力時に検出したイレースパワーとに
より、ボトムパワーを補正する光ディスク駆動装置のレ
ーザパワー制御装置(例えば、特開平9−171631
号公報参照)があった。
【0027】上述したような相変化型メディアに対し
て、再生時のジッタ特性が良好となるような光波形とす
るには、ピークパワー,イレースパワー,及びボトムパ
ワーの3点をそれぞれ最適なパワーに保つ必要がある。
【0028】そこで、上記のような従来の光ディスク駆
動装置のレーザパワー制御装置によれば、ピークパワー
とスペースパワーを正確に検出することができ、またこ
の二つのパワーに基づいてボトムパワーを補正すること
もできる。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の光ディスク駆動装置のレーザパワー制御
装置は、図3の(c)に示すようなDVD等の相変化系
メディアの記録ストラテジのピークパワー制御に応用し
た場合、非パルス状態で記録した箇所が連続加熱によっ
て記録マークがうまく形成されずに欠損箇所となってし
まうという不具合があった。
【0030】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、相変化型メディアに対する
情報の記録時、検出帯域の限られた出射光量検出器を使
用しても正確に半導体レーザ光源のピークパワー,イレ
ースパワー,及びボトムパワーを正確に制御し、なお且
つ記録マークが欠損しないように記録できるようにする
ことを目的としている。
【0031】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、半導体レーザ光源に所定の発光規則によ
るレーザ光のパルス発光をさせて、そのレーザ光を照射
して記録媒体上に所定の記録変調方式に基づくチャネル
クロック周期の1以上の正の整数倍長の発光パルスによ
って形成される情報を記録する光情報記録装置であっ
て、上記半導体レーザ光源にボトムレベル電流を印加す
るボトムレベル電流印加手段と、上記ボトムレベル電流
にイレースレベル電流を重畳するイレースレベル電流重
畳手段と、上記ボトムレベル電流にピークレベル電流を
重畳するピークレベル電流重畳手段と、上記イレースレ
ベル電流重畳手段が、上記イレースレベル電流を複数レ
ベルに切り替えるイレースレベル電流切替手段を有し、
その手段によって切り替えられた各イレースレベル電流
を重畳した印加電流に基づいて上記半導体レーザ光源を
発光させたときの各レーザ光の発光パワーを検出し、そ
の各発光パワーとその各発光パワーを生じせしめた各印
加電流とに基づいて上記半導体レーザ光源の微分効率を
算出し、その微分効率に基づいて記録時における上記ボ
トムレベル電流又は上記ピークレベル電流を決定するボ
トムレベル電流・ピークレベル電流決定手段を備えたも
のを提供する。
【0032】また、上記のような光情報記録装置におい
て、上記イレースレベル電流切替手段が、複数個のイレ
ースレベル電流源を有し、その各イレースレベル電流源
を適宜選択することによって複数レベルのイレースレベ
ル電流を切り替える手段であるようにするとよい。
【0033】さらに、上記のような光情報記録装置にお
いて、上記イレースレベル電流切替手段が、上記複数レ
ベルのイレースレベル電流の切り替え期間を、上記記録
媒体に記録する情報が所定長以上のスペースデータ等の
イレース情報出力期間に相当させる手段を有するように
するとよい。
【0034】また、上記のような光情報記録装置におい
て、上記イレースレベル電流切替手段が、上記複数個の
イレースレベル電流源によって通常記録動作時のイレー
スレベル電流から所定分増加させたイレースレベル電流
と上記通常記録動作時のイレースレベル電流から所定分
減少させたイレースレベル電流とに切り替える手段を有
するようにするとよい。
【0035】さらに、上記のような光情報記録装置にお
いて、上記イレースレベル電流切替手段が、上記通常記
録動作時のイレースレベル電流から所定分増加させたイ
レースレベル電流と上記通常記録動作時のイレースレベ
ル電流から所定分減少させたイレースレベル電流の両イ
レースレベル電流を、上記記録媒体の適正イレースレベ
ル電流の範囲内にする手段を有するようにするとよい。
【0036】さらにまた、上記のような光情報記録装置
において、上記イレースレベル電流切替手段が、上記記
録媒体の適正イレースレベル電流の上限値と通常記録動
作時のイレースレベル電流とのレベル差が所定値以下の
とき、上記複数個のイレースレベル電流源によって上記
通常記録動作時のイレースレベル電流と上記通常記録動
作時のイレースレベル電流から所定分減少させたイレー
スレベル電流とに切り替え、上記記録媒体の適正イレー
スレベル電流の下限値と通常記録動作時のイレースレベ
ル電流とのレベル差が所定値以下のとき、上記複数個の
イレースレベル電流源によって上記通常記録動作時のイ
レースレベル電流と上記通常記録動作時のイレースレベ
ル電流から所定分増加させたイレースレベル電流とに切
り替える手段を有するようにするとよい。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて具体的に説明する。この実施形態では、D
VDフォーマットのコードデータを相変化型メディア
(例えば、相変化型ディスク)に記録(オーバーライ
ト)し、その記録されたデータを再生する光情報記録再
生装置を示し、その情報記録方式は、データ変調方式と
して8−16変調コードを用いてマークエッジ(Pul
se Width Modulation:PWM)記
録を行なう場合で説明する。
【0038】図1は、この発明の一実施形態である光情
報記録再生装置の主要部の機能構成を示すブロック図で
ある。この光情報記録再生装置は、記録媒体としてDV
Dディスク等の相変化型メディア(図示を省略)に対し
て半導体レーザ光源をマルチパルス発光させてレーザ光
を照射し、相変化型メディアの記録面に記録マークを形
成することによって情報の記録を行なう装置であり、以
下、この発明に関わる情報の記録についてのみ説明し、
再生についてはその処理と機能部の説明を省略する。
【0039】この光情報記録再生装置は、情報記録時、
マルチパルスでマークを形成するためのピークレベル電
流であるピークパワー(Pw),ボトムレベル電流であ
るボトムパワー(Pb),スペースを形成するためのイ
レースレベル電流であるイレースパワー(Pe)の3種
類の記録パワーが必要になる。
【0040】まず、この光情報記録再生装置における通
常の記録時でのAPC制御動作について説明する。
【0041】この光情報記録再生装置は、CPU1から
出力したボトムレベル制御信号104,通常イレースレ
ベル制御信号105,及びピークレベル制御信号107
により、それぞれボトムレベル用電流源8,イレースレ
ベル用電流駆動装置9,ピークレベル用電流源10の出
力電流を設定する。
【0042】ボトムレベル用電流源8とピークレベル用
電流源10は具体的にはDACであり、CPU1からデ
ジタル的に設定されたLD駆動電流情報に基づいて、ア
ナログ信号であるボトムレベル駆動電流(ボトムレベル
電流)108,及びピークレベル重畳電流(ピークレベ
ル電流)110をそれぞれ出力する。イレースレベル用
電流駆動装置9は、後述する構成によって複数レベルの
イレースレベル重畳電流(イレースレベル電流)109
を切り替えて出力する。
【0043】LD駆動装置4では、ボトムレベル駆動電
流108,イレースレベル重畳電流109,及びピーク
レベル重畳電流110に応じてそれぞれLD2のボトム
パワー(Pb),イレースパワー(Pe),及びピーク
パワー(Pw)の発光レベルを決定する。
【0044】また、CPU1は、記録する情報を図3の
(b)に示すような8−16変調信号に変換し、更に図
3の(c)に示すようなマルチパルス波形を生成し、そ
の波形に応じてボトムパワーイネーブル信号101,イ
レースパワーイネーブル信号102,及びピークパワー
イネーブル信号103をそれぞれLD駆動装置4へ供給
する。
【0045】そして、LD駆動装置4は、ボトムパワー
イネーブル信号101がハイレベル“H”の時にボトム
レベル駆動電流108をLD2へ印加し、イレースパワ
ーイネーブル信号102がハイレベル“H”の時にボト
ムレベル駆動電流108にイレースレベル重畳電流10
9を加算してLD2へ印加し、ピークパワーイネーブル
信号103がハイレベル“H”の時にボトムレベル駆動
電流108にピークレベル重畳電流110を加算してL
D2へ印加して駆動電流を供給する。
【0046】図6の(b)〜(d)に示すように、記録
期間中はボトムパワーイネーブル信号101はハイレベ
ル“H”にする。イレースレベルで発光する場合は、イ
レースパワーイネーブル信号102も同時にハイレベル
“H”にし、LD駆動装置4はボトムレベル駆動電流1
08とイレースレベル重畳電流109を加算してLD2
の駆動電流にする。
【0047】また、ピークレベルで発光する場合は、ピ
ークパワーイネーブル信号103をハイレベル“H”に
し、LD駆動装置4はボトムレベル駆動電流108とピ
ークレベル重畳電流110を加算してLD2の駆動電流
にする。
【0048】LD駆動装置4からLD2に駆動電流が供
給されると、LD2からレーザ光が出射されて、図示を
省略した相変化型メディアに照射し、その記録面に対す
る情報の記録及び再生を行なう。その際、出射光の一部
がモニタPD3に入射され、発光パワーに比例したモニ
タ電流112がI/V変換回路5に出力される。
【0049】そして、I/V変換回路5で電流−電圧変
換されたパワーモニタ電流112を利用することによっ
てAPC制御を行なう。
【0050】パワーモニタ信号113は、ロングスペー
スデータ出力時(例えば、14Tスペースデータ)に、
CPU1から出力されるイレースパワーサンプルタイミ
ング信号111がハイレベル“H”の期間で、サンプル
ホールド回路6によってサンプル/ホールドされ、A/
Dコンバータ7でデジタル化されてイレースパワーサン
プル信号114としてCPU1へ出力される(図6参
照)。
【0051】CPU1では、イレースパワーサンプル信
号114を基準値と比較して、イレースパワー(Pe)
が適正値になるように通常イレースレベル制御信号10
5の値を補正する。
【0052】また、ボトムパワーとピークパワーは、補
正されたイレースパワーと後述する微分効率η(微分効
率値)から駆動電流を算出して補正する。その微分効率
ηは、図7に線図で示すように、LD駆動電流−発光パ
ワー特性の傾きΔP/ΔIとして定義される値である。
【0053】ボトムパワー(Pb),イレースパワー
(Pe),及びピークパワー(Pw)に対応するLD駆
動電流をそれぞれIb,Ie,Iwとすると、ボトムパ
ワー(Pb),ピークパワー(Pw)は次に示す数3の
(3)及び(4)の式で表すことができる。
【0054】
【数3】 Pb=Pe−η×(Ie−Ib)…(3) Pw=Pe+η×(Iw−Ie)…(4)
【0055】上記式(3)と(4)に基づいて、ボトム
パワー駆動電流(Ib)とピークパワー駆動電流(I
w)は次の数4の(5)及び(6)の式から算出するこ
とができる。
【0056】
【数4】 Ib=Ie−(Pe−Pb)/η…(5) Iw=Ie+(Pw−Pe)/η…(6)
【0057】このようにして、CPU1ではボトムパワ
ー駆動電流(Ib),ピークパワー駆動電流(Iw)を
算出して、ボトムレベル用電流源8,ピークレベル用電
流源10にそれぞれの駆動電流を出力させるための制御
を行なう。
【0058】上述したように、ボトムレベル駆動電流1
08に電流加算することによってイレースレベルとピー
クレベルのLD駆動電流にしているので、イレースレベ
ル重畳電流109をΔIe,ピークレベル重畳電流11
0をΔIwとすると、イレースレベル駆動電流(イレー
スレベル重畳電流109を加算した印加電流)Ieとピ
ークレベル駆動電流(ピークレベル重畳電流110を加
算した印加電流)Iwはそれぞれ次の数5に示す(7)
と(8)の式で表すことができる。
【0059】
【数5】 Ie=Ib+ΔIe…(7) Iw=Ib+ΔIw…(8)
【0060】この通常のAPC制御を行なう時間間隔
は、以後に述べる微分効率算出シーケンスの時間間隔に
比べて比較的短い間隔にする。例えば、8−16記録変
調方式の最長データ長である14Tスペースが出力され
た時にイレースレベルをサンプリングするようにする。
【0061】また、DVD規格において14Tデータ長
はSYNCコードなので、スペースパワーのサンプル期
間を14Tスペースデータ出力時にする場合は、SYN
Cフレーム(1488T)のほぼ2回に一回ごとにサン
プル/ホールドを行なうことになる。
【0062】なお、14Tデータは、DSVをゼロ
“0”にするために規則に従って14Tマークあるいは
14Tスペースが選ばれるので、必ずしも2SYNCに
1回14Tスペースが出力されるわけではないが、この
実施形態では便宜上、交互に14Tマーク/14Tスペ
ースが出現するものとみなす。
【0063】このようにして、この光情報記録再生装置
は、ロングスペースデータ出力時にサンプリングしたイ
レースレベルと予め求めた微分効率とに基づいてボトム
レベルとピークレベルのパワーを算出することにより、
低帯域の回路構成でも情報記録時のボトムレベルとピー
クレベルの各パワー補正を行なうことができる。
【0064】ところで、図9に示すように、記録動作中
に微分効率ηが変動してしまうと、ボトムパワー駆動電
流Ib,ピークパワー駆動電流Iwの算出に誤差が生
じ、ボトムパワーとピークパワーの補正が正確に行なえ
なくなる。
【0065】そこで、記録動作中に微分効率ηを再算出
する方法として、上述した従来の技術(例えば、特開平
9−171631号公報参照)のように、イレースレベ
ルとピークレベルの2点で発光パワーをサンプルする手
法があるが、このような手法によると非パルス状態にな
ったマーク部分のデータが欠損してしまうという不具合
が発生する。
【0066】そこで、この実施形態の光情報記録再生装
置では、イレースレベル電流を適宜複数レベルに切り替
え可能な構成にし、複数のイレースレベル電流に基づく
発光パワーをサンプルホールドして微分効率ηを算出す
る。
【0067】すなわち、この光情報記録再生装置は、半
導体レーザ光源に所定の発光規則によるレーザ光のパル
ス発光をさせて、そのレーザ光を照射して記録媒体上に
所定の記録変調方式に基づくチャネルクロック周期
(T)の所定倍(n:1以上の正の整数)長の発光パル
スによって形成される情報を記録する装置である。
【0068】また、上記LD駆動装置4,ボトムレベル
用電流源8が、半導体レーザ光源にボトムレベル電流を
印加するボトムレベル電流印加手段の機能を果たす。上
記LD駆動装置4,イレースレベル用電流駆動装置9
が、ボトムレベル電流にイレースレベル電流を重畳する
イレースレベル電流重畳手段の機能を果たす。上記LD
駆動装置4,ピークレベル用電流源10が、ボトムレベ
ル電流にピークレベル電流を重畳するピークレベル電流
重畳手段の機能を果たす。
【0069】さらに、上記イレースレベル用電流駆動装
置9は、イレースレベル電流を複数レベルに切り替える
イレースレベル電流切替手段の機能を果たす。
【0070】そして、上記CPU1,イレースレベル用
電流駆動装置9等が、イレースレベル電流切替手段によ
って切り替えられた各イレースレベル電流を重畳した印
加電流に基づいて半導体レーザ光源を発光させたときの
各レーザ光の発光パワーを検出し、その各発光パワーと
その各発光パワーを生じせしめた各印加電流とに基づい
て前記半導体レーザ光源の微分効率を算出し、その微分
効率に基づいて記録時におけるボトムレベル電流又はピ
ークレベル電流を決定するボトムレベル電流・ピークレ
ベル電流決定手段の機能を果たす。
【0071】また、上記DAC902と903が、複数
個のイレースレベル電流源に相当し、上記CPU1とス
イッチ904が、その各イレースレベル電流源を適宜選
択することによって複数レベルのイレースレベル電流を
切り替える手段の機能を果たす。
【0072】さらに、上記CPU1等が、複数レベルの
イレースレベル電流の切り替え期間を、記録媒体に記録
する情報が所定長以上のスペースデータ等のイレース情
報出力期間に相当させる手段の機能を果たす。
【0073】また、上記CPU1等は、複数個のイレー
スレベル電流源によって通常記録動作時のイレースレベ
ル電流から所定分増加させたイレースレベル電流と通常
記録動作時のイレースレベル電流から所定分減少させた
イレースレベル電流とに切り替える手段の機能を果た
す。
【0074】さらに、上記CPU1等は、通常記録動作
時のイレースレベル電流から所定分増加させたイレース
レベル電流と通常記録動作時のイレースレベル電流から
所定分減少させたイレースレベル電流の両イレースレベ
ル電流を、記録媒体の適正イレースレベル電流の範囲内
にする手段の機能を果たす。
【0075】次に、図2,図4,及び図5の(a)に基
づいて、この実施形態の光情報記録再生装置におけるこ
の発明に関わる微分効率算出シーケンスについて説明す
る。イレースレベル用電流駆動装置9は、図2に示すよ
うに、2つのD/Aコンバータ(DAC)902と90
3とスイッチ904とから構成されており、スイッチ9
04によって選択されたDAC(902あるいは90
3)からそれぞれイレースレベル重畳電流が出力され
る。
【0076】DAC902は、CPU1からの通常イレ
ースレベル制御信号105により、イレースレベルが通
常イレースレベル(Pe)になるように設定され、LD
2が通常のイレースレベル発光を行なっている場合は、
CPU1からのイレースレベル切り替え信号115によ
ってスイッチ904はハイレベル“H”側に設定されて
いる。
【0077】CPU1では、通常APC制御間隔よりも
低頻度で微分効率算出シーケンスを始動する(その頻度
は、LD2の微分効率の時間的変動によって最適値が決
まるで、実験的に求めておく)。
【0078】CPU1は、まず、微分効率η算出時イレ
ースレベル制御信号106により、LD2がPe+αの
レベルで発光するようにDAC903を設定する(図4
の状態遷移(2)を参照)。
【0079】そのシーケンス状態で、記録情報として1
4Tスペースデータが出力される際に、CPU1はイレ
ースレベル切り替え信号115をローレベル“L”にし
てイレースレベルの重畳電流がDAC903出力になる
ようにする。すると、LD2は14T期間のみ、Pe+
αのイレースレベルで発光する。
【0080】このレベルのパワーはイレースパワーサン
プル信号114としてサンプルされてCPU1に出力さ
れるが、CPU1では通常APC時にサンプルされるイ
レースレベルとは区別してサンプル値を取得する。
【0081】CPU1は、14Tスペースデータ出力
後、イレースレベル切り替え信号115をすぐにハイレ
ベル“H”に戻すので、以降のイレースレベル発光は通
常のイレースパワー(Pe)のレベルに復帰している
(図4の状態遷移(3)を参照)。
【0082】イレースレベルとピークレベルのパワー
は、再生時ジッタが抑えられるように試し書きなどによ
って最適値に設定するが、長期間通常のイレースパワー
(Pe)のレベルと異なるイレースレベルの発光パワー
で発光しつづけると、ジッタの低下が懸念される。そこ
で、イレースレベルを速やかに通常のイレースパワー
(Pe)のレベルに戻すようにすれば、ジッタへの影響
は殆ど無視することができる。
【0083】次に、CPU1はLD2がPe−αのレベ
ルで発光するようにDAC903を設定する(図4の状
態遷移(4))。このシーケンス状態で、記録情報とし
て14Tスペースデータが出力される際に、CPU1は
イレースレベル切り替え信号115をLにしてイレース
レベルの重畳電流がDAC903出力となるようにす
る。
【0084】すると、LD2は14T期間のみPe−α
のイレースレベルで発光する。Pe+αレベル出力時同
様、このレベルのパワーがサンプルされてCPU1に出
力される。
【0085】CPU1では、取得した2レベルの発光パ
ワー(Pe+α,Pe−α)と、それぞれのLD駆動電
流Ie′,Ie″に基づいて、下記の数6の(9)の式
に基づいて微分効率ηを算出する(図8参照)。
【0086】
【数6】 η={(Pe+α)−(Pe−α)}/(I″−I′) =2α/(I″−I′)…(9)
【0087】Pe+αレベルによるレーザ発光とPe−
αレベルによるレーザ発光は、DAC903へのPe−
αレベル設定が間に合うなら連続した14Tスペースデ
ータ出力時に行なってもよいが、通常Peレベル発光に
よる14Tスペース記録を間に挟んでもよい。その場合
でも、正しい微分効率ηを算出するためにはなるべく短
い時間間隔で両レベルによる発光を行なうことが必要で
ある。
【0088】ところで、微分効率ηを算出する際に通常
イレースレベル(Pe)を±αする理由は、イレースレ
ベルで許容されるパワーレンジを有効に利用するためで
ある。そして、相変化型メディアの場合、イレースレベ
ルの適正範囲が概ね決まっており、例えば、あるメディ
ア種類では3mW≦Pe≦8mWの範囲が望ましいとさ
れている。
【0089】その適正範囲よりも高パワーで記録する
と、オーバーライト特性の劣化や膜破壊が生じ、適正範
囲より低パワーで記録するとオーバーライト特性の劣化
や消し残りが生じる。
【0090】通常、相変化型メディアへの適正なイレー
スパワー(Pe)は試し書きによって決定されるが、そ
の値は適正範囲の中心あたりに決定されることが多い。
また、微分効率ηを算出する際には、2点のパワーレベ
ル差はなるべく離れていた方が算出誤差が少なくなる。
【0091】そこで、この実施形態の光情報記録再生装
置では、通常イレースレベルを中心にレベル増加/減少
させた2点のパワーで発光させることによって、オーバ
ーライト特性劣化や消し残りを生じない範囲で、なお且
つ算出誤差を少なくして微分効率ηを算出することがで
きる。
【0092】この実施形態でのαの具体的な値の例とし
て、適正イレースレベル範囲が3mW≦Pe≦8mW,
Pe=6mWとした場合、α=1.5mWとする。
【0093】このようにして、この実施形態の光情報記
録再生装置は、イレースレベルのレーザパワーを複数レ
ベルに切り替えて発光させ、複数のイレースレベルの発
光パワーと各々のレーザ駆動電流値からレーザの微分効
率を算出し、算出された微分効率をもとにボトムレベル
及び/或いはピークレベルのレーザパワーを決定するの
で、記録データの欠損を招かず、且つ低帯域の回路構成
で正確にボトムレベル,イレースレベル,及びピークレ
ベルのパワー制御を行なうことができる。
【0094】また、イレースレベル電流重畳手段として
複数の電流源を具備し、複数の電流源を適宜切り替える
ことによって複数のイレースレベルで発光を行なえるよ
うにしたので、記録データの欠損を招かず、且つ低帯域
の回路構成で正確にボトムレベル,イレースレベル,及
びピークレベルのパワー制御を行なうことができる。
【0095】さらに、イレースレベルのレーザパワーを
切り替える期間は、記録情報が所定長以上のイレース情
報(スペースデータ)出力期間であるようにしたので、
イレースレベルは速やかに通常レベルに復帰し、再生時
ジッタ劣化への影響を防ぐことができる。
【0096】また、微分効率を求める際には、通常記録
動作時のイレースレベルパワー(Pe)から所定分増加
させたパワー(Pe+α)と通常記録動作時のイレース
レベルパワー(Pe)から所定分減少せたパワー(Pe
−α)の2箇所のイレースレベルの発光パワーと各々の
レーザ駆動電流から、微分効率を算出するようにしたの
で、適正イレースレベル範囲を有効に利用することがで
きる。
【0097】さらに、通常記録動作時のイレースレベル
パワーを所定分増加又は減少させたレベル(Pe+α)
と(Pe−α)は、記録媒体の適正イレースレベルの範
囲内であるようにしたので、オーバーライト特性劣化や
消し残しを生じないように記録することができる。
【0098】次に、この発明の他の実施形態について説
明する。上述した微分効率算出シーケンスでは、通常イ
レースレベルPeをα分増加/減少させた2点のパワー
で発光を行なって微分効率ηの算出を行なった。
【0099】これは、通常イレースレベルPeが適正イ
レースパワー範囲の中央近辺に設定された場合に有効で
あり、試し書きの結果、最適イレースレベル(通常イレ
ースレベル)が適正範囲の上限/下限のどちらかに偏っ
てしまった場合には適用できない。
【0100】そこで、通常イレースレベルと適正レベル
の上限値或いは下限値とのレベル差が所定値以下であっ
た場合は、通常イレースレベルと所定レベルβを増加/
減少させたパワーとの2点でパワーを測定し、微分効率
ηを算出するようにするとよい。
【0101】この場合、上記CPU1,イレースレベル
用電流駆動装置9等が、記録媒体の適正イレースレベル
電流の上限値と通常記録動作時のイレースレベル電流と
のレベル差が所定値以下のとき、複数個のイレースレベ
ル電流源によって通常記録動作時のイレースレベル電流
と通常記録動作時のイレースレベル電流から所定分減少
させたイレースレベル電流とに切り替え、記録媒体の適
正イレースレベル電流の下限値と通常記録動作時のイレ
ースレベル電流とのレベル差が所定値以下のとき、複数
個のイレースレベル電流源によって通常記録動作時のイ
レースレベル電流と通常記録動作時のイレースレベル電
流から所定分増加させたイレースレベル電流とに切り替
える手段の機能を果たす。
【0102】次に、図5の(b)と(c)、図10に基
づいてこの発明の一実施形態の光情報記録再生装置にお
ける他の微分効率算出シーケンスについて説明する。こ
の微分効率算出シーケンスを開始する際、図5の(b)
に示すように、通常イレースレベルPeと適正イレース
レベルの下限とのレベル差がd以下であった場合、CP
U1はDAC903に対してイレースレベルを所定レベ
ル増加させたPe+βになるように設定する。
【0103】そして、上述の微分効率算出シーケンスと
同様にして、CPU1が記録情報として14Tスペース
データが出力される際にイレースレベル切り替え信号1
15を切り替えることにより、LD2は14T期間のみ
Pe+βのイレースレベルで発光する(図10の状態遷
移(2))。
【0104】CPU1は、イレースパワーサンプル信号
114として取得したPe+βレベルのパワーと、通常
APC制御時に取得した通常イレースレベルPeとの2
レベルのパワーと、それぞれのLD駆動電流Ie′,I
e″とを基にして微分効率ηを算出する。
【0105】ここで、上述の微分効率算出シーケンスに
おけるパワー増減分αとβとの関係を次の数7の(1
0)の式で表すことができ、この(10)式によって得
られたパワー増減分βを用いることによって、この場合
の微分効率ηも(9)の式と同様にして算出することが
できる。
【0106】
【数7】β=2×α…(10)
【0107】また、図5の(c)に示すように、通常イ
レースレベルPeと適正イレースレベルの上限とのレベ
ル差がd以下であった場合も同様にして、通常イレース
レベルPeと所定レベル減少させたPe−βとの2点の
レベルでサンプリングを行なって微分効率ηを算出す
る。
【0108】したがって、通常イレースレベルが適正イ
レースレベルの下限/上限近傍に設定されていたとして
も、得られる微分効率算出誤差を少なくすることができ
る。
【0109】このようにして、この実施形態の光情報記
録再生装置では、微分効率を求める際に、通常記録動作
時のイレースレベルパワー(Pe)と記録媒体の適正イ
レースレベルの上限値とのレベル差が所定値以下である
場合は通常記録動作時のイレースレベルパワー(Pe)
とそのPeから所定分減少させたパワー(Pe−β)の
2箇所のイレースレベルの発光パワーと各々のレーザ駆
動電流から微分効率を算出し、通常記録動作時のイレー
スレベルパワー(Pe)と適正イレースレベルの下限値
とのレベル差が所定値以下である場合は、通常記録動作
時のイレースレベルパワー(Pe)とそのPeから所定
分増加させたパワー(Pe+β)の2箇所のイレースレ
ベルの発光パワーと各々のレーザ駆動電流から微分効率
を算出するようにしたので、通常イレースレベルが適正
イレースレベルの下限/上限近傍に設定されていたとし
ても微分効率算出誤差を少なくすることができる。
【0110】なお、上述の如く述べてきた各実施形態に
おいては、イレースレベルの電流駆動装置として2個の
電流源で構成した場合の例を述べてきたが、この電流源
の個数は本願各請求項をなんら制約するものではなく、
3個以上の電流源で構成しても上述と同じようにして実
施することができる。
【0111】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の光
情報記録再生装置によれば、相変化型メディアに対する
情報の記録時、検出帯域の限られた出射光量検出器を使
用しても正確にピークパワー,イレースパワー,及びボ
トムパワーを正確に制御し、なお且つ記録マークが欠損
しないように記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態である光情報記録再生装
置の主要部の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示したイレースレベル用電流駆動装置9
の内部構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示した光情報記録再生装置における情報
記録時のマルチパルスの一例を示す波形図である。
【図4】図1に示した光情報記録再生装置の微分効率算
出シーケンスにおける各部の出力信号の一例を示す波形
図である。
【図5】同じく図1に示した光情報記録再生装置の微分
効率算出シーケンスにおける各部の出力信号の一例を示
す波形図である。
【図6】図1に示した光情報記録再生装置の各部におけ
る情報記録時の出力信号の一例を示す波形図である。
【図7】図1に示した光情報記録再生装置で算出される
微分効率の説明に供する線図である。
【図8】図1に示した光情報記録再生装置で算出される
微分効率の説明に供する他の線図である。
【図9】図1に示した光情報記録再生装置で算出される
微分効率の変動の説明に供する他の線図である。
【図10】図1に示した光情報記録再生装置の他の微分
効率算出シーケンス時の各部における出力信号の一例を
示す波形図である。
【図11】従来の光情報記録再生装置における記録スト
ラテジの説明に供する波形図である。
【符号の説明】
1:CPU 2:レーザダイオード(LD) 3:モニタPD 4:LD駆動装置 5:I/V変換回路 6:サンプルホールド回路 7:A/Dコンバータ 8:ボトムレベル用電流源 9:イレースレベル用電流駆動装置 10:ピークレベル用電流源 902,903:D/Aコンバータ(DAC) 904:スイッチ 101:ボトムパワーイネーブル信号 102:イレースパワーイネーブル信号 103:ピークパワーイネーブル信号 104:ボトムレベル制御信号 105:通常イレースレベル制御信号 106:η算出時イレースレベル制御信号 107:ピークレベル制御信号 108:ボトムレベル駆動電流 109:イレースレベル重畳電流 110:ピークレベル重畳電流 111:イレースパワーサンプルタイミング信号 112:モニタ(PD出力)電流 113:パワーモニタ信号 114:イレースパワーサンプル信号 115:イレースレベル切り替え信号

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体レーザ光源に所定の発光規則によ
    るレーザ光のパルス発光をさせて、そのレーザ光を照射
    して記録媒体上に所定の記録変調方式に基づくチャネル
    クロック周期の1以上の正の整数倍長の発光パルスによ
    って形成される情報を記録する光情報記録装置であっ
    て、 前記半導体レーザ光源にボトムレベル電流を印加するボ
    トムレベル電流印加手段と、 前記ボトムレベル電流にイレースレベル電流を重畳する
    イレースレベル電流重畳手段と、 前記ボトムレベル電流にピークレベル電流を重畳するピ
    ークレベル電流重畳手段と、 前記イレースレベル電流重畳手段が、前記イレースレベ
    ル電流を複数レベルに切り替えるイレースレベル電流切
    替手段を有し、 該手段によって切り替えられた各イレースレベル電流を
    重畳した印加電流に基づいて前記半導体レーザ光源を発
    光させたときの各レーザ光の発光パワーを検出し、該各
    発光パワーとその各発光パワーを生じせしめた各印加電
    流とに基づいて前記半導体レーザ光源の微分効率を算出
    し、該微分効率に基づいて記録時における前記ボトムレ
    ベル電流又は前記ピークレベル電流を決定するボトムレ
    ベル電流・ピークレベル電流決定手段とを備えたことを
    特徴とする光情報記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光情報記録装置におい
    て、 前記イレースレベル電流切替手段が、複数個のイレース
    レベル電流源を有し、該各イレースレベル電流源を適宜
    選択することによって複数レベルのイレースレベル電流
    を切り替える手段であることを特徴とする光情報記録装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の光情報記録装置におい
    て、 前記イレースレベル電流切替手段が、前記複数レベルの
    イレースレベル電流の切り替え期間を、前記記録媒体に
    記録する情報が所定長以上のスペースデータ等のイレー
    ス情報出力期間に相当させる手段を有することを特徴と
    する光情報記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の光情報記録装置に
    おいて、 前記イレースレベル電流切替手段が、前記複数個のイレ
    ースレベル電流源によって通常記録動作時のイレースレ
    ベル電流から所定分増加させたイレースレベル電流と前
    記通常記録動作時のイレースレベル電流から所定分減少
    させたイレースレベル電流とに切り替える手段を有する
    ことを特徴とする光情報記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の光情報記録装置におい
    て、 前記イレースレベル電流切替手段が、前記通常記録動作
    時のイレースレベル電流から所定分増加させたイレース
    レベル電流と前記通常記録動作時のイレースレベル電流
    から所定分減少させたイレースレベル電流の両イレース
    レベル電流を、前記記録媒体の適正イレースレベル電流
    の範囲内にする手段を有することを特徴とする光情報記
    録装置。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の光情報記録装置におい
    て、 前記イレースレベル電流切替手段が、前記記録媒体の適
    正イレースレベル電流の上限値と通常記録動作時のイレ
    ースレベル電流とのレベル差が所定値以下のとき、前記
    複数個のイレースレベル電流源によって前記通常記録動
    作時のイレースレベル電流と前記通常記録動作時のイレ
    ースレベル電流から所定分減少させたイレースレベル電
    流とに切り替え、前記記録媒体の適正イレースレベル電
    流の下限値と通常記録動作時のイレースレベル電流との
    レベル差が所定値以下のとき、前記複数個のイレースレ
    ベル電流源によって前記通常記録動作時のイレースレベ
    ル電流と前記通常記録動作時のイレースレベル電流から
    所定分増加させたイレースレベル電流とに切り替える手
    段を有することを特徴とする光情報記録装置。
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