JP2001034212A - 掲示板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄厚の枠体内に掲示面を設けてなる掲示板に
おいて、設置場所に関する制約を受ける駅やそのコンコ
ース等においても、掲示効果や宣伝広告効果を最大限発
揮することができる掲示板を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 枠体２内に薄厚の情報提供端末４を掲示
面３に対して連設する。情報提供端末４には、掲示面３
に掲出されている内容に関する情報を利用者の操作に応
じて表示する表示手段１１を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、駅やそのコンコー
ス等に設置され所定の内容を掲示する駅用の掲示板に関
し、特に掲示効果や宣伝広告効果を最大限発揮すること
ができる掲示板に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から鉄道の駅、駅のコンコース、及
びその周辺箇所においては、その壁面等に掲示板が設置
されている。この掲示板には、広告や時刻表等の様々な
内容を掲示し、通行人に種々の情報を提供することがで
きる。

【０００３】一方、従来から、箱型の筐体内にディスプ
レイを備えて構成された情報提供装置が提案されてい
る。この情報提供装置において利用者は、ディスプレイ
に表示された広告等のうち興味のあるものを順次選択し
ていくことで、この広告等に関連した地図や価格表等の
詳細な情報を得ることができる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ここで従来は、上述の
ような掲示板と情報提供装置とは、相互に離れた位置
に、相互に独立して配置されているにすぎなかった。こ
のため通行人に対する掲示効果、特に広告を掲示した場
合における宣伝広告効果が弱いという問題があった。例
えば通行人が掲示板に興味を引かれたとしても、この掲
示板からは掲示内容以上の詳細な情報を得ることは不可
能である。すなわち掲示された内容の詳細を即座に調べ
る手段がないため、実際にそのような詳細を調べること
ができるようになる迄に空間的・時間的な差が生じてし
まうことになる。このような場合、掲示された商品等を
購入するに至る前に、掲示内容への興味を無くしてしま
うことも多く、掲示板による掲示効果や広告宣伝効果が
弱い点が指摘されていた。

【０００５】またこのような点を補うため、掲示板の周
囲に、掲示内容に関連したカタログやパンフレットを用
意しておくことも行われている。しかしながら駅という
限られた公共スペースにおいては、通行の支障にならな
い範囲で掲示を行うことが前提となるため、掲示板とは
別個にスペースを設けてカタログ等を設置することは困
難な場合が多いという問題があった。このような問題が
あるため、これまでの掲示板は、テレビやラジオ等に比
べて影響力が弱く、副次的な媒体として位置付けられて
しまうという問題があった。

【０００６】一方、情報提供装置は単に箱型の筐体にて
構成されていたので、この装置によってどのような情報
が得られるのかが外見から判り難く、通行人の興味を引
くことができない場合があった。したがって有用な情報
を提供できるにも関わらず、利用されないことがあっ
た。

【０００７】このような問題点に鑑みて、従来と掲示板
と情報提供装置とを相互に組み合わせて、それぞれの弱
点を補うことが考えられる。すなわち、掲示板の周辺に
情報提供装置を設置し、この情報提供装置を用いて掲示
板の掲示内容に関する情報を提供すれば、より高い掲示
効果や宣伝広告効果を発揮することが期待できる。しか
しながら、上述のようなスペース制約上の観点から従来
の掲示板は薄厚に形成されているのに対し、情報提供装
置は単に箱型に形成されていた。したがって、単に情報
提供装置を掲示板の周囲に設置することは困難であっ
た。

【０００８】また従来の掲示板においては、通行人が掲
示を見たか否か、あるいはその回数等を測定することが
困難であった。したがって、この掲示によってどれぐら
いの掲示効果や宣伝広告効果が発揮されているのかを判
断することが困難であった。

【０００９】本発明は、このような従来の掲示板におけ
る問題点に鑑みてなされたもので、設置場所に関する制
約を受ける駅のコンコース等においても、掲示効果や宣
伝広告効果を最大限発揮することができる掲示板を提供
することを目的としている。

【００１０】

【課題を解決する手段】このような従来の掲示板におけ
る問題点を解決するために、請求項１に記載の本発明
は、駅、駅のコンコース、及びその周辺に設置され所定
の内容を掲示するための掲示板であって、薄厚の枠体内
に掲示面を設け、前記枠体内に、薄厚の情報提供端末を
前記掲示面に対して連設し、前記情報提供端末に、前記
掲示面に掲出されている内容に関する情報を利用者の操
作に応じて表示する表示手段を設けたことを特徴として
構成されている。

【００１１】また請求項２に記載の本発明は、請求項１
に記載の本発明において、前記掲示面には広告を掲示
し、前記情報提供端末の表示手段には前記広告に関する
情報を表示することを特徴として構成されている。

【００１２】また請求項３に記載の本発明は、請求項１
又は２に記載の本発明において、前記情報提供端末には
利用者の操作履歴を保存可能な記録手段を設けたことを
特徴として構成されている。

【００１３】更に請求項４に記載の本発明は、請求項１
乃至３に記載の本発明において、前記情報提供端末に
は、前記掲示面に掲出されている内容に関する情報を格
納する記憶手段、及び又は、任意のネットワークを介し
て情報を受信する通信手段を設けたことを特徴として構
成されている。

【００１４】また請求項５に記載の本発明は、請求項４
に記載の本発明において、前記情報提供端末には、前記
記憶手段に格納された情報を前記通信手段により受信さ
れた情報に基づいて更新する更新手段を設けたことを特
徴として構成されている。

【００１５】更に請求項６に記載の本発明は、請求項４
又は５に記載の本発明において、前記情報提供端末の記
憶手段に格納される情報として既存のデータを利用可能
であることを特徴として構成されている。

【００１６】更にまた請求項７に記載の本発明は、請求
項１乃至６に記載の本発明において、前記情報提供端末
には、前記掲示面に掲出された内容に関連する情報を印
刷可能な出力手段を設けたことを特徴として構成されて
いる。

【００１７】更にまた請求項８に記載の本発明は、請求
項１乃至７に記載の本発明において、前記情報提供端末
には、音声を出力可能な出力手段を設けたことを特徴と
する。

【００１８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の第一の実施形態に
ついて図面を参照して詳細に説明する。図１は本実施形
態に係る掲示板の正面図、図２は図１の情報提供端末の
正面図、図３は図２の右側面図、図４は図１の情報提供
端末のブロック図である。本発明に係る掲示板はいかな
る内容を掲示するものであってもよいが、本実施形態に
おいては所定の広告を掲示する広告看板として利用され
る場合について説明する。

【００１９】本実施形態における掲示板１は、駅、駅の
コンコース、その周辺箇所、あるいはその他の任意のス
ペースやビルに設置されるものであり、薄厚の枠体２内
に商品又はサービス（以下、商品等という）の広告を掲
出する掲示面３を設けたものである。この掲示面３の左
側には薄厚の情報提供端末４が該枠体２内に配置されて
おり、この情報提供端末４によって、掲示面３に掲出さ
れた商品等に関する詳細情報が提供される。

【００２０】即ち掲示板１を見て掲示面３に掲出された
商品等に関心を持った通行人は、該情報提供端末４を利
用する（以下、本掲示板１の情報提供端末４を利用する
人を利用者という）ことによって該商品等に関する詳細
情報を得ることが可能となる。従って、本掲示板１によ
り利用者の購買意欲が高められ、掲示面３に掲出された
商品等に対する宣伝広告効果を高めることが可能とな
る。なお本実施形態では、挙式コンサルティング業務に
ついての広告を行う場合を例にとって説明する。

【００２１】この情報提供端末４は上記枠体２と略同一
の厚さにて薄厚に形成されており、図２及び図３に示す
ように表示手段としての液晶ディスプレイ５（以下、Ｌ
ＣＤという）、タッチパネル６、出力手段としての小型
プリンタ７、ノート型コンピュータ８（以下、単にコン
ピュータという）、通信手段としての簡易型携帯電話９
（以下、ＰＨＳという）を備えてなるものである。ここ
で上記ＬＣＤ５、タッチパネル６、小型プリンタ７、Ｐ
ＨＳ９の各機器はそれぞれコンピュータ８に接続されて
いる。

【００２２】上記情報提供端末４内のコンピュータ８
は、記憶手段としてハードディスク、メモリ等の記憶装
置１０と、上記各機器に対する入出力の制御を行う中央
制御部１１（以下、ＣＰＵという）とを備えている。上
記コンピュータ８の記憶装置１０内には掲示板１の掲示
面３に掲出されている商品等に関する詳細な情報がＨＴ
ＭＬ（Hyper Text Markup Language）形式にて電子的に
格納されている。これらの情報は情報提供端末４のＬＣ
Ｄ５に表示され、また所定の場合に小型プリンタ7によ
って印刷可能とされている。

【００２３】本実施形態における挙式コンサルティング
業務はインターネットのＷｅｂ上でも広告されており、
上記コンピュータ８の記憶装置１０内にはインターネッ
トのＷｅｂ上で提供されているものと同じＨＴＭＬ形式
のデータが電子的に格納されている。このように既存の
データ（ＨＴＭＬ形式のデータ）を利用可能とすること
により、例えばインターネットのＷｅｂ上で既に上記商
品等に関する詳細な情報が提供されている場合には、そ
のインターネットで利用しているＨＴＭＬ形式のデータ
をそのまま利用することができる。

【００２４】また上記コンピュータ８の記憶装置１０に
は上記ＬＣＤ５、タッチパネル６等に対する入出力を制
御するためのプログラムも格納されている。このプログ
ラムがＣＰＵ１１にて実行されることにより上記各機器
に対する入出力の制御等が行われると共に後述する記録
手段、更新手段が実現される。

【００２５】情報提供端末４のタッチパネル６は図３に
示すようにＬＣＤ５を覆うように設置されており、利用
者がタッチパネル６に触れるとコンピュータ８のＣＰＵ
１１に信号が入力され、その触れた部分のＬＣＤ５に表
示されている項目（後述する所定のボタン等）に対応す
る処理（画面の表示等）が行われる。

【００２６】情報提供端末４の小型プリンタ7は上記Ｌ
ＣＤ５に表示された画面を紙面に印刷出力するものであ
る。図２に示すように情報提供端末４の小型プリンタ7
付近には排紙口１２が設けられており、小型プリンタ７
により印刷された紙をこの排紙口１２から取り出すこと
ができる。

【００２７】情報提供端末４内のＰＨＳ９は掲示板１の
外部から所定のデータを受信するものである。この受信
されたデータに基づき更新手段がコンピュータ８の記憶
装置１０内に格納された情報を更新する。このようにす
ることで掲示板１から情報提供端末４（及び情報提供端
末４内のコンピュータ８）を取り出さなくても、該コン
ピュータ８の記憶装置１０内に格納された情報の更新が
可能となる。

【００２８】次に、本実施形態における掲示板１の動作
について説明する。図５は本実施形態における掲示板１
の動作のフローチャートである。まず、本発明たる掲示
板１内の情報提供端末４を起動すると、該情報提供端末
４のＬＣＤ５には図６に示す起動画面Ｄ１が表示される
（Ｓ１）。この起動画面Ｄ１には挙式コンサルティング
業務を行っている店舗名の一覧Ｄ１１がその広告文Ｄ１
２と共に表示されている。この店舗名の一覧Ｄ１１はタ
ッチパネルを介して選択可能とされている。

【００２９】利用者がこの起動画面Ｄ１中の店舗名一覧
Ｄ１１の部分に触れ、いずれかの店舗名を選択すると
（Ｓ２）、該選択された店舗に係るより詳細な情報（以
下、店舗情報という）が記憶装置１０に格納されたデー
タから取得される（Ｓ３）。そして図７に示すように、
該取得された店舗情報が店舗情報画面Ｄ２としてＬＣＤ
５に表示される（Ｓ４）。なお利用者が所定の時間以上
操作を行わない（画面に触れない）ときはタイムアウト
（Ｓ５）となり、上述の起動画面Ｄ１が表示される（Ｓ
１）。また、以下の説明において「選択する」とは、利
用者が画面（タッチパネル６）に触れることにより画面
に表示されている項目を選択することをいう。

【００３０】図７に示すように、上記店舗情報画面Ｄ２
には上記選択された店舗の地図Ｄ２１、外観写真Ｄ２
２、「印刷」ボタンＤ２３が表示される。この「印刷」
ボタンはタッチパネル６を介して選択可能とされてお
り、この「印刷」ボタンが選択されると、この店舗情報
画面Ｄ２のデータが情報提供端末４の小型プリンタ７に
送られる。そして、上記店舗情報が印刷された紙が情報
提供端末４の排紙口１２より排出され、利用者はこの紙
面に印刷された地図を見て上記店舗まで行くことができ
る。

【００３１】次に、本発明の第二の実施形態について図
面を参照して詳細に説明する。図８は本実施形態に係る
掲示板の正面図である。なお特に説明しない部分につい
ては、上述の第一の実施形態と同様である。本実施形態
における掲示板１も第一の実施形態と同様に、駅やその
コンコース等に設置されるものであるが、壁面に埋設す
るものではなく壁面付近に立設するものである。また本
実施形態では該掲示板１が設置されている場所（以下、
設置場所という）付近の飲食店舗についての広告を行う
場合を例にとって説明する。

【００３２】図８に示すように、本掲示板１は左右の看
板１ａ、１ｂ及び中央の看板１ｃとから構成されるもの
で、左の看板１ａ及び中央の看板１ｃは掲示面として機
能する。即ち、中央の看板１ｃには設置場所付近の店舗
が標された該設置場所付近の地図２１が掲出されてお
り、左の看板１ａには上記店舗の外観写真の一覧２２が
掲出されている。

【００３３】右の看板１ｂの上側には該店舗についての
説明文２３が掲出されており、この説明文２３の下方に
情報提供端末４が配置されている。この情報提供端末４
の構成は上述の第一の実施形態と同様であるが、本実施
形態のコンピュータ８の記憶装置１０には、設置場所付
近の店舗に関する情報、例えば該飲食店舗のメニューや
地図といった情報が電子的に格納されている。

【００３４】次に、本実施形態における掲示板１の動作
について説明する。図９は本実施形態における掲示板１
の動作のフローチャートである。なお特に説明しない部
分については、上述の第一の実施形態の場合と同様であ
る。まず、本発明たる掲示板１内の情報提供端末４を起
動すると、該情報提供端末４のＬＣＤ５に所定の起動画
面が表示される（Ｓ１１）。この起動画面は所定の３つ
の画面から構成されており、利用者がＬＣＤ５の画面に
触れる（Ｓ１２）までこれらの画面が所定の時間ごとに
切替表示される（Ｓ１３）。

【００３５】起動画面の表示中に利用者が画面に触れる
と（Ｓ１２）、起動画面に替えて図１０に示すメニュー
画面Ｄ３が表示される（Ｓ１４）。このメニュー画面Ｄ
３は図１０に示すように上側の操作領域２４と下側の表
示領域２５から構成される。これは以下に述べる各画面
Ｄ４〜Ｄ９においても同様である。

【００３６】上記メニュー画面Ｄ３の操作領域２４には
「地図検索」、「店名検索」、「業態検索」と記された
３つのボタンＤ３１〜Ｄ３３が表示され、また表示領域
２５には該掲示板１の設置場所付近にある飲食店舗名が
記されたボタンＤ３４（以下、店舗ボタンという）が一
覧表示されている。これらのボタンＤ３１〜Ｄ３４はタ
ッチパネル６を介してそれぞれ選択可能とされている。

【００３７】ここで利用者が上記メニュー画面Ｄ３のい
ずれかのボタンを選択すると（Ｓ１５）、選択されたボ
タンに対応する処理が行われる（Ｓ１６）。以下、各ボ
タンＤ３１〜Ｄ３４に対応する処理の内容について説明
する。なお利用者が所定の時間以上操作を行わないとき
にタイムアウト（Ｓ１７）となるのは第一の実施形態と
同様である。

【００３８】まず、上記メニュー画面Ｄ３の操作領域２
４の「地図検索」ボタンＤ３１が選択された場合の処理
について説明する。図１１は図１０の「地図検索」ボタ
ンＤ３１が選択された場合のフローチャートである。上
記メニュー画面Ｄ３の「地図検索」ボタンＤ３１が選択
されると、上記メニュー画面Ｄ３に替えて図１２に示す
地図検索画面Ｄ４が表示される（Ｓ２１）。この地図検
索画面Ｄ４の操作領域２４にはメニューボタンＤ４１、
前画面ボタンＤ４２、後画面ボタンＤ４３が表示されて
いる。また表示領域２５には、設置場所付近の地図が複
数の区画Ｄ４４（横方向はＡからＤ、縦方向は１から
４）に分けて表示される。これらのボタンＤ４１〜Ｄ４
３及び各地図区画Ｄ４４はタッチパネル６を介して選択
可能とされている。

【００３９】上記地図検索画面Ｄ４の操作領域２４に表
示されたボタンが選択されると（Ｓ２２）、選択された
ボタンに対応する処理（操作領域ボタン処理）が行われ
る（Ｓ２３）。即ち、メニューボタンＤ４１が選択され
た場合には上述のメニュー画面Ｄ３が再表示され、前画
面ボタンＤ４２が選択された場合には現在の画面に対す
る前画面（ここでは上記メニュー画面Ｄ３）が表示さ
れ、後画面ボタンＤ４３が選択された場合には現在の画
面に対する後画面が表示される（但し、この後画面が存
在する場合にのみ表示される）。

【００４０】一方、地図検索画面Ｄ４の表示領域２５に
表示されたいずれかの地図区画Ｄ４４が選択されると
（Ｓ２４）、該選択された地図区画Ｄ４４にある店舗名
の一覧データが記憶装置１０に格納されたデータから取
得される（Ｓ２５）。そして図１３に示すように、該取
得された店舗名の一覧が店舗一覧画面Ｄ５として表示さ
れる（Ｓ２６）。なお、この図１１は図１０において
「Ａ１」の地図区画を選択した場合の店舗一覧画面であ
る。

【００４１】この店舗一覧画面Ｄ５の操作領域２４に
は、メニューボタンＤ５１、前画面ボタンＤ５２、後画
面ボタンＤ５３、上下のスクロールボタンＤ５４、Ｄ５
５が選択可能に表示されており、これらのボタンが選択
されると（Ｓ２７）、上述の操作領域ボタン処理が行わ
れる（Ｓ２８）。なおスクロールボタンＤ５４、Ｄ５５
が選択されると表示領域２５に表示されている内容が上
下にスクロールして表示される。

【００４２】一方、店舗一覧画面Ｄ５の表示領域２５に
は、上記取得された店舗一覧Ｄ５６が選択可能に表示さ
れている。これらの店舗名のうち、いずれかの店舗名が
選択されると（Ｓ２９）、該選択された店舗名に対応す
る店舗情報が記憶装置１０に格納されたデータから取得
される（Ｓ３０）。そして図１４に示すように、該取得
された店舗情報が店舗情報画面Ｄ６として表示される
（Ｓ３１）。なお、この図１４は図１３において「○○
○有楽町店」が選択された場合の店舗情報画面である。

【００４３】上記店舗情報画面Ｄ６の表示領域２５には
上記選択された店舗の外観写真Ｄ６１、説明文Ｄ６２が
表示され、また「食事メニュー」ボタンＤ６３及び「地
図・クーポン」ボタンＤ６４が選択可能に表示されてい
る。この「食事メニュー」ボタンＤ６３が選択される
と、食事メニューの一覧が表示された店舗情報画面が表
示され、また「地図・クーポン」ボタンＤ６４が選択さ
れると、図１５に示すように設置場所から店舗までの地
図Ｄ７１と上記店舗にて利用可能なクーポンＤ７２が表
示される（店舗情報画面Ｄ７）。

【００４４】この「地図・クーポン」ボタンＤ６４を選
択したときの店舗情報画面Ｄ７の操作領域２４には「印
刷」ボタンＤ７３が選択可能に表示されており、「印
刷」ボタンＤ７３が選択されると、この店舗情報画面Ｄ
７のデータが情報提供端末４の小型プリンタ７に送られ
る。そして、上記店舗情報（地図及びクーポン）が印刷
された紙が情報提供端末４の排紙口１２より排出され、
これにより利用者はこの紙面に印刷された地図を見て上
記店舗まで行くことができ、更に上記店舗においては紙
面に印刷されたクーポンを利用することができる。なお
以下の説明では、上述の店舗一覧画面Ｄ５が表示されて
から店舗情報画面Ｄ６、Ｄ７が表示されるまでの処理
（Ｓ２７〜Ｓ３１）を店舗情報表示処理ということとす
る。

【００４５】次に、上記メニュー画面Ｄ３の「店名検
索」ボタンＤ３２が選択された場合の処理について説明
する。図１６は図１０の「店名検索」ボタンＤ３２が選
択された場合のフローチャートである。上記メニュー画
面Ｄ３の「店名検索」ボタンＤ３２が選択されると、上
記メニュー画面Ｄ３に替えて図１７に示す店名検索画面
Ｄ８が表示される（Ｓ４１）。この店名検索画面Ｄ８の
操作領域２４には上述の店舗一覧画面Ｄ５と同様にメニ
ューボタンＤ８１、前画面ボタンＤ８２、後画面ボタン
Ｄ８３、上下のスクロールボタンＤ８４、Ｄ８５が選択
可能に表示されている。この操作領域２４に表示された
ボタンＤ８１〜Ｄ８５が選択されたとき（Ｓ４２）の処
理（Ｓ４３）は上述の場合（Ｓ２８）と同様であるの
で、ここでは説明を省略する。

【００４６】上記店名検索画面Ｄ８の表示領域２５に
は、店舗名の頭文字を表す「あ」から「わ」までの平仮
名の一覧Ｄ８６が選択可能に表示されている。これらの
頭文字のうち、いずれかの頭文字が選択されると（Ｓ４
４）、該選択された頭文字の店舗名の一覧データが記憶
装置１０に格納された情報から取得される（Ｓ４５）。
そして、該取得された店舗名の一覧が店舗一覧画面とし
て表示され（Ｓ４６）、上述と同様の店舗情報表示処理
（Ｓ４７）が行われる。

【００４７】次に、上記メニュー画面Ｄ３の「業態検
索」ボタンＤ３３が選択された場合の処理について説明
する。図１８は図１０の「業態検索」ボタンＤ３３が選
択された場合のフローチャートである。上記メニュー画
面Ｄ３の「業態検索」ボタンＤ３３が選択されると、上
記メニュー画面Ｄ３に替えて図１９に示す業態検索画面
Ｄ９が表示される（Ｓ５１）。この業態検索画面Ｄ９の
操作領域２４には上述と同様にメニューボタンＤ９１、
前画面ボタンＤ９２、後画面ボタンＤ９３、上下のスク
ロールボタンＤ９４、Ｄ９５が選択可能に表示されてい
る。この操作領域２４に表示されたボタンＤ９１〜Ｄ９
５が選択されたとき（Ｓ５２）の処理（Ｓ５３）は上述
の場合（Ｓ２８、Ｓ４３）と同様であるので、ここでは
説明を省略する。

【００４８】一方、上記業態検索画面Ｄ９の表示領域２
５には、「和食」、「洋食」、「中華」等の店舗の業態
を記したボタンＤ９６が選択可能に表示されている。こ
れらのボタンのうち、いずれかのボタンが選択されると
（Ｓ５４）、該選択された業態の店舗名の一覧データが
記憶装置１０に格納された情報から取得される（Ｓ５
５）。そして、該取得された店舗名の一覧が店舗一覧画
面として表示され（Ｓ５６）、上述と同様の店舗情報表
示処理（Ｓ５７）が行われる。

【００４９】なお、上記メニュー画面Ｄ３の店舗ボタン
Ｄ３４が選択された場合には、該選択された店舗ボタン
Ｄ３４に対応する店舗情報が記憶装置１０に格納された
データから取得される。そして該取得された店舗の情報
が店舗情報画面として表示される。

【００５０】ここで上述のように利用者が操作を開始し
てから店舗に関する情報を取得するまでの操作の履歴
は、記録手段によって情報提供端末４のコンピュータ８
内の記憶装置１０に保存される。これにより、本掲示板
１を実際に利用した人の数、時間帯、求めている情報の
種類等を記録しておくことができる。

【００５１】さてこれまで本発明の一実施形態について
説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、そ
の技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施
されてよいものであり、以下、これら異なる形態につい
て説明する。本実施形態では、挙式コンサルティング業
務についての広告を行う場合及び設置場所付近の飲食店
舗についての広告を行う場合を例にとって説明したが、
これに限られるものではなく、あらゆる種類の掲示や広
告に適用できることは言うまでもない。

【００５２】例えば、図２０に示す掲示板１において
は、その掲示面３に自動車の広告３０が掲示されてい
る。この掲示板１は、支柱３１にて支持されており、駅
のホームに設置されている。なお掲示板１の下方には、
複数のベンチ３２が設けられている。この掲示板１にも
情報提供端末４が設けられており、そのＬＣＤ５には広
告３０に掲示した自動車に関する情報（例えば自動車の
走行シーン等）が表示されており、また排紙口１２から
同自動車に関する情報（例えば駅の近くの自動車ディー
ラの地図、自動車の価格表等）をプリントアウトするこ
とができる。

【００５３】また、図２１に示す掲示板１においては、
その掲示面３に時刻表３３が掲示されている。この掲示
板１は、上述と同様に支柱３１にて支持されており、駅
のホームに設置されている。この掲示板１にも情報提供
端末４が設けられており、そのＬＣＤ５には時刻表３３
に掲示した時刻に関する情報（例えば各電車の行き先に
関する詳細情報、所要時間、到着時刻等）が表示されて
おり、また排紙口１２からこの時刻表をプリントアウト
することができる。

【００５４】この他、構成面に関しても、上述に示した
構成以外に種々の態様を取り得る。まず情報提供端末の
配置位置に関して言えば、掲示面の周囲における種々の
位置に配置されてよい。例えば掲示面に対して並設状で
なく所定の角度を付けて配置したり、掲示面の側方に飛
び出すように配置してもよい。すなわち、この情報提供
端末の配置位置としては、例えば本掲示板の近傍に設置
されたベンチ等の周囲環境を考慮し、最も情報提供端末
が見易く使用し易い位置を採用することができる。また
枠体の片面のみでなく両面に、掲示面や情報提供端末の
ディスプレイを設けてもよい。

【００５５】また掲示面の構成としては、「駅でん」と
称される照明付看板として構成することもでき、あるい
は「ボード」と称される照明無しの看板として構成する
ことも可能である。また本実施形態では、タッチパネル
を介して操作することとしたが、これに限られるもので
はなく、マウス・キーボード等他の入力装置によって操
作することとしてもよい。更に表示手段は液晶ディスプ
レイに限らずどのような種類の表示装置であってもよ
く、例えばプラズマディスプレイであってもよい。また
表示手段により表示される画面も図示のものに限られな
いことは言うまでもない。

【００５６】本実施形態では通信手段としてＰＨＳを用
いることとしたが、これに限られるものではなく、例え
ばイーサネット等の任意のネットワークを介して更新す
べき情報を受信することとしてもよい。またネットワー
クと接続する一方、記憶装置を省略し、必要に応じてネ
ットワークを介して得た情報をそのまま表示するように
してもよい。例えば複数の本装置を統括する情報提供サ
ーバを設置し、このサーバからネットワークを介して各
装置に対して情報を供給してもよい。あるいはネットワ
ークを介することなく、クライアントサーバ方式として
サーバから直接に各装置に情報を供給してもよい。これ
らの場合、表示手段にて利用者から指示された内容をネ
ットワークにてサーバに送信し、情報をインタラクティ
ブに送受信することもできる。更に本実施形態では既存
のデータはインターネットのＷｅｂ上で提供されている
データであることとして説明したが、これに限られるも
のではなくどのようなものであってもよい。また小型プ
リンタによって印刷するものとしては、クーポン券、自
動車ディーラの地図や価格表、あるいは時刻表等につい
て例示したが、これらに限られず、掲示された情報に関
するあらゆる情報を印刷することができる。

【００５７】この他、情報提供端末に、音声を出力可能
な出力手段たるスピーカを設け、本端末を操作するため
の操作ガイドや、通行人への呼びかけのメッセージ、広
告に合わせた音楽、あるいは効果音等を流すようにして
もよい。このような音声情報は予め情報提供端末内の記
憶装置に記憶させておいてもよく、あるいはネットワー
クを介して配信してもよい。

【００５８】

【発明の効果】上述したように請求項１、２記載の本発
明は、薄厚の枠体内に掲示面を設け、枠体内に、薄厚の
情報提供端末を前記掲示面に対して連設し、情報提供端
末に、掲示面に掲出されている内容に関する情報を利用
者の操作に応じて表示する表示手段を設けたこと等によ
り、従来の掲示板と情報提供端末とを実用的な形態で複
合化することができ、これによって下記のような種々の
効果を得ることができる。すなわち通行人等のエンドユ
ーザ（掲示利用者）にとっては、掲示板によって興味を
引かれた場合に、その掲示内容の詳細な情報を、広告を
見たのと同時にその場で得ることができる。また掲示板
の設置者にとっては、設置のために新たなスペースを必
要としないので、設置場所に制約があるような公共スペ
ース等においても容易に設置することができ、設置コス
トを低くすることができると共に、広告収入を増収させ
ることができるという効果がある。さらに掲示の依頼者
（掲示主、広告主）にとっては、既存の掲示板との差別
化を計ることにより、掲示や広告自体の注目率を高める
ことができる。したがってエンドユーザの購買意欲を高
め、掲示効果や宣伝広告効果を高めることができる。

【００５９】また請求項３に記載の本発明は、情報提供
端末には利用者の操作履歴を保存可能な記録手段を設け
たことにより、掲示板を実際に利用した人の数、時間
帯、求めている情報の種類等を記録することができるの
で、掲示板の宣伝効果を測定する客観的資料を容易に取
得することができるという効果がある。

【００６０】更に請求項４に記載の本発明は、情報提供
端末には、掲示面に掲出されている内容に関する情報を
格納する記憶手段、及び又は、任意のネットワークを介
して情報を受信する通信手段を設けたことにより、情報
提供端末に任意の情報を保持させることができ、あるい
はサーバ等からネットワークを介して任意の情報をリア
ルタイムで得ることができる。

【００６１】また更に請求項５に記載の本発明は、記憶
手段に格納された情報を該受信された情報に基づいて更
新する更新手段を設けたことにより、掲示板から情報提
供端末を取り出さなくても、記憶手段に格納された情報
の更新が可能となるので、記憶手段に格納された情報の
更新が極めて容易になるという効果がある。

【００６２】また請求項６に記載の本発明は、情報提供
端末の記憶手段に格納される情報として既存のデータを
利用可能であることとしたため、例えばインターネット
のＷｅｂ上でも既に広告をしている場合などに、そのイ
ンターネットで利用している既存のデータをそのまま利
用することができるので、掲示板の情報提供端末用にデ
ータを作成する手間や広告制作費を省くことができると
いう効果がある。例えばテレビコマーシャルを広告表示
と同時に提供することも可能である。

【００６３】更に請求項７に記載の本発明は、情報提供
端末には掲示面に掲出された広告に対して利用可能なク
ーポンを出力可能な出力手段を設けたことにより、利用
者はクーポンを利用することができる一方、広告主にと
っては掲示板を用いることによってどれだけの広告効果
があるのかを該クーポンを利用する客の数等から直接知
ることができるという効果がある。

【００６４】また更に請求項８に記載の本発明は、情報
提供端末には、音声を出力可能な出力手段を設けたこと
により、本端末の操作案内や、広告に合わせた音楽や効
果音等を流すことができ、操作性の向上や宣伝広告効果
の向上等を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第一の実施形態に係る掲示板の正面図
である。

【図２】図１の情報提供端末の正面図である。

【図３】図２の右側面図である。

【図４】図１の情報提供端末のブロック図である。

【図５】本発明の第一の実施形態における掲示板の動作
のフローチャートである。

【図６】本発明の第一の実施形態における起動画面であ
る。

【図７】本発明の第一の実施形態における店舗情報画面
である。

【図８】本発明の第二の実施形態に係る掲示板の正面図
である。

【図９】本発明の第二の実施形態における掲示板の動作
のフローチャートである。

【図１０】本発明の第二の実施形態におけるメニュー画
面である。

【図１１】図１０に係る「地図検索」ボタンが押された
場合のフローチャートである。

【図１２】本発明の第二の実施形態における地図検索画
面である。

【図１３】本発明の第二の実施形態における店舗一覧画
面である。

【図１４】本発明の第二の実施形態における店舗情報画
面である。

【図１５】本発明の第二の実施形態における店舗情報画
面である。

【図１６】図１０に係る「店名検索」ボタンが押された
場合のフローチャートである。

【図１７】本発明の第二の実施形態における店名検索画
面である。

【図１８】図１０に係る「業態検索」ボタンが押された
場合のフローチャートである。

【図１９】本発明の第二の実施形態における業態検索画
面である。

【図２０】本発明の他の実施形態に係る掲示板の正面図
である。

【図２１】本発明のさらに他の実施形態に係る掲示板の
正面図である。

【符号の説明】

１ 掲示板 ２ 枠体 ３ 掲示面 ４ 情報提供端末 ５ ＬＣＤ ６ タッチパネル ７ 小型プリンタ ８ コンピュータ ９ ＰＨＳ １０ 記憶装置 １１ ＣＰＵ １２ 排紙口

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 駅、駅のコンコース、及びその周辺に設
   置され所定の内容を掲示するための掲示板であって、 薄厚の枠体内に掲示面を設け、 前記枠体内に、薄厚の情報提供端末を前記掲示面に対し
   て連設し、 前記情報提供端末に、前記掲示面に掲出されている内容
   に関する情報を利用者の操作に応じて表示する表示手段
   を設けたことを特徴とする掲示板。
2. 【請求項２】 前記掲示面には広告を掲示し、前記情報
   提供端末の表示手段には前記広告に関する情報を表示す
   ることを特徴とする請求項１に記載の掲示板。
3. 【請求項３】 前記情報提供端末には利用者の操作履歴
   を保存可能な記録手段を設けたことを特徴とする請求項
   １又は２に記載の掲示板。
4. 【請求項４】 前記情報提供端末には、前記掲示面に掲
   出されている内容に関する情報を格納する記憶手段、及
   び又は、任意のネットワークを介して情報を受信する通
   信手段を設けたことを特徴とする請求項１乃至３に記載
   の掲示板。
5. 【請求項５】 前記情報提供端末には、前記記憶手段に
   格納された情報を前記通信手段により受信された情報に
   基づいて更新する更新手段を設けたことを特徴とする請
   求項４に記載の掲示板。
6. 【請求項６】 前記情報提供端末の記憶手段に格納され
   る情報として既存のデータを利用可能であることを特徴
   とする請求項４又は５に記載の掲示板。
7. 【請求項７】 前記情報提供端末には、前記掲示面に掲
   出された内容に関連する情報を印刷可能な出力手段を設
   けたことを特徴とする請求項１乃至６に記載の掲示板。
8. 【請求項８】 前記情報提供端末には、音声を出力可能
   な出力手段を設けたことを特徴とする請求項１乃至７に
   記載の掲示板。