JP2001034022A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001034022A
JP2001034022A JP11205180A JP20518099A JP2001034022A JP 2001034022 A JP2001034022 A JP 2001034022A JP 11205180 A JP11205180 A JP 11205180A JP 20518099 A JP20518099 A JP 20518099A JP 2001034022 A JP2001034022 A JP 2001034022A
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image forming
gear
image
forming apparatus
gears
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English (en)
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Satoru Sugita
哲 杉田
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Canon Inc
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラー画像形成装置のギア駆動系において、
特にドラム駆動および転写駆動ギア列のバックラッシュ
に起因する非定常的な異常画像の発生を防止する。 【解決手段】 駆動ギアG1と従動ギアG3の間に食い
込み勝ってとなるようにアイドラギアG2を配置する。
アイドラギアG2はギア軸107と軸穴107aにガタ
を設け、ギア軸107に対し変動可能とする。各ギアは
相互に中間間距離を保証する円形の突き当てフランジ1
01〜106を備え、ギアG1、G2、G3間で直接軸
間距離を保証することで、ギアシャーシ409、410
の軸関誤差要因を除き、更にこのフランジ101〜10
6の公差規定により、1ドットの大きさと同じかそれよ
り小さいバックラッシュ量となるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばプリンタ
ー、複写機、あるいは印刷機などとされる電子写真方式
あるいは静電記録方式の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8に、従来のカラー画像形成装置の一
例を示す。本例のカラー画像形成装置501は、4色
分、すなわちイエローY、マゼンタM、シアンC、およ
びブラックBkの画像形成部530Y、503M、50
3C、503Bkと、負荷体としての中間転写体である
中間転写ベルト502とを有し、乾式電子写真プロセス
技術を応用し、レーザービームを用いて画像形成を行う
ものである。
【0003】図8に示すように、中間転写ベルト502
は3つのローラ、すなわち駆動ローラ512a、二次転
写対向ローラ512b、およびテンションローラ512
cに張設され、矢印方向に回転する。各画像形成部50
3Y、503M、503C、503Bkは中間転写ベル
ト502の平面部に沿い所定の間隔をおいて並置されて
いる。各画像形成部503Y、503M、503C、5
03Bkにはそれぞれ負荷体としての像担持体である感
光ドラム511Y、511M、511C、511Bkな
どが具備されている。
【0004】各感光ドラム511Y、511M、511
C、511Bkには中間転写ベルト502を挟んで一次
転写ローラー513Y、513M、513C、513B
kが当接され、各感光ドラム511Y、511M、51
1C、511Bkに形成された画像を中間転写ベルト5
02に転写する。
【0005】また、中間転写ベルト502の下方には、
転写材である紙葉類(以下、「シート材」という)Sを
1枚ずつ間欠的に搬送する給紙手段としての給紙ローラ
ー505、506、搬送手段としてのシート材搬送ロー
ラー507、514、レジストローラー508などが配
設され、更に、中間転写ベルト502からシート材Sに
画像を転写させる転写手段としての二次転写ローラー5
09、およびシート材Sに転写された画像をシート材S
に定着させる定着手段としての定着装置510が設けら
れている。
【0006】上記構成のカラー画像形成装置501にお
いて、まず、レーザー光源504Y、504M、504
C、504Bkによって感光ドラム511Y、511
M、511C、511Bkに所定の電子写真プロセスに
より静電潜像が書き込まれる。これらの静電潜像の書き
込みは、感光ドラム自身の回転むらなどに対して駆動源
から回転位相をそろえたり、感光ドラム間隔の不一致に
対してレーザー光源の発光タイミングを調節したり、光
軸の狂いに対して修正を加える制御系によって制御され
ている。
【0007】感光ドラム511Y、511M、511
C、511Bkに書き込まれた静電潜像は画像形成部5
03Y、503M、503C、503Bkにて画像とし
て顕像化され、一次転写部T1にて一次転写ローラー5
13Y、513M、513C、513Bkにより中間転
写ベルト502上に一次転写される。なお、このとき中
間転写ベルト502は、駆動ローラー512aによって
感光ドラム511Y、511M、511C、511Bk
の回転速度と略同一速度あるいは数%程度の速度差にて
図示矢印方向に駆動されている。
【0008】このようにして一次転写された画像は中間
転写ベルト502の駆動によって二次転写ローラー50
9と二次転写対向ローラー512bとが形成する二次転
写部T2に移動されていく。
【0009】一方、給紙ローラー505または506に
よって1枚ずつ間欠的に装置内部に送り出されたシート
材Sはシート材搬送ローラー514、507により、上
記一次転写画像が二次転写部T2にくるまでの間にレジ
ストローラー508まで搬送され、ここで先端を合わせ
て姿勢保持され、待機する。
【0010】一次転写画像が移送されてくると、シート
材Sはこの移送速度に同期して二次転写部T2まで送り
出され、ここでシート材Sの表面に画像が二次転写され
る。
【0011】この後、表面に画像が転写されたシート材
Sは定着装置510に移送され、ここで熱と圧力が加え
られてシート材Sの表面に画像が定着される。
【0012】上記のようなカラー画像形成装置におい
て、図9に示すように、感光ドラム511Y、511
M、511C、511Bkの駆動系602Y、602
M、602C、602Bk、および中間転写ベルト50
2の駆動系603は、それぞれ複数のギアによって構成
されている。
【0013】感光ドラム511Y、511M、511
C、511Bの駆動系602Y、602M、602C、
602Bkを拡大して図10に示す。なお、感光ドラム
および駆動系の構成は同一なので、下記の説明では各色
を表す添え字を省略する。
【0014】駆動系602は、不図示の駆動源に直結さ
れたギア611と、感光ドラム511と同軸上に取り付
けられた駆動ギア612とにより構成され、ドラム駆動
軸613は、駆動継手、または直結(いずれも不図示)
でドラム本体の中心軸と接続されている。
【0015】このギア列の設計構成は、図示のように、
2個のギアの噛み合いについてバックラッシュ(背隙)
Cnを与えるために、中心間距離C.D.に適当な増加
量Δa(以下、「中心距離増加量」という)を付与して
いる。設計的には、ギアのモジュールに応じた中心距離
増加量を付与している。この設計は、図9に示した中間
転写ベルトの駆動系603でもまったく同じである。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】図9に示した駆動系6
02、603では、画像の画質、特に画像上にギアの噛
み合い振動に起因する紙送り方向と直角方向に現れる縞
状模様、すなわちピッチむらを目立たなくさせるため、
ギアのモジュールは紙送り速度すなわち回転数に対して
できるだけ小さいことが望ましい。これはギアの噛み合
い周波数を高い領域に設定し、紙送りに対する送りむら
を小さくする効果がある。また、使用するギアの数はで
きるだけ少ないことが望ましい。近年のモノクロ仕様の
画像形成装置では、モジュール0.5、駆動源からの1
段減速によったものが出現している。
【0017】しかしながら、図10に示したギア列を、
上記のような複数個の感光ドラムを用いたカラー画像形
成装置に使用した場合、つぎのような問題が発生する。 (1)図10により説明したギア列は、通常の設計では
主としてギアシャーシ側の軸間誤差の影響を回避するた
めに、噛み合い部にバックラッシュを付与しているが、
ギア列の従動側、すなわち感光ドラム側から負荷トルク
変動が加わった場合、本来のギアの噛み合い面と反対側
にあるはずのバックラッシュと同じ大きさの隙間が、図
11に示すように、噛み合い面側にも生じる。この状態
は極く短時間に発生し、すぐにもとの噛み合いに戻る
が、これは駆動ギア列の回転むらとなり、この間従動側
のギア612は停止状態となっており、感光ドラム51
1の回転も止まったままになっている。
【0018】画像はその間も感光ドラム511上に形成
されているので、上記のような事象が起こると、特に回
転むらによって生じる回転むらの量が画像形成装置の解
像度、すなわちドットの大きさやドット間隔よりも大き
くなった場合、ドットが重なってしまうことによる横ス
ジや、ドット間隔の過大になったときの色が抜けたよう
な異常画像となって現れる。しかもこれは1組の感光ド
ラム511とその駆動系602内で非定常的に発生し、
更に複数組の感光ドラム511とその駆動系602内で
独立的に起こるので、フルカラー画像を形成する上で極
めて不都合である。
【0019】上記のように、定常的な回転むらを修正制
御する手段はあるが、このような非定常的な回転むらま
で修正制御することは、事実上不可能である。 (2)中間転写ベルト502を使用した図8に示したよ
うな画像形成装置では、更に中間転写ベルト502と感
光ドラム511の接触部、すなわち一次転写部T1での
周速度の差が大きすぎると、更に非定常的な異常画像の
発生が助長される。これもまた、修正制御することは事
実上不可能である。 (3)ギアシャーシの軸間公差、すなわちギア中心間距
離の誤差は基本的に除去できないので、モジュールが小
さいほど精度維持管理が難しくなり、歯型を正転位させ
てバックラッシュを詰めることも困難である。
【0020】これに対して、駆動系の不要なバックラッ
シュを除去する設計的手法の一つとして、2枚の同じ歯
型のギアを用い、そのうちの一方を基準、一方を軸回り
に可動とし、両者を回転方向に力が作用する引っ張りバ
ネでつなぎ、隣接ギアの歯を挟み込むようにして、バッ
クラッシュを除去するシザーギアなどが考案されてい
る。しかし、これは、構造や調整が複雑であること、取
り付けスペースが予想外に大きいこと、小モジュールの
ギアでは構成が困難であることなど、使用するにあたっ
ての制限が多い。
【0021】また、ダイレクトドライブ方式なども大形
・高価な装置では使用事例もあるが、普及機ではコスト
の面で使用は極めて困難である。
【0022】従って、本発明の目的は、高価な部品や精
度管理が困難な部品を用いることなく、駆動ギア列のバ
ックラッシュに起因する非定常的な異常画像の発生を防
止できる画像形成装置を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
複数の負荷体と、前記複数の負荷体を駆動する駆動手段
とを有し、前記駆動手段は少なくとも1組の駆動源と駆
動ギア列を有する画像形成装置において、前記駆動ギア
列は少なくとも一つのアイドラギアを含む複数のギアを
有し、前記アイドラギアはその回転中心が支持軸に対し
て移動可能なように前記支持軸と軸穴との間に間隙を有
し、前記複数のギアはそれぞれ軸方向両端部に相互に中
心間距離を保証する円形フランジを有し、前記円形フラ
ンジの外径は、前記各ギア間の軸間距離から、バックラ
ッシュを付与するための中心間距離を除くか、あるいは
前記各ギア間の歯底当たりを避けるのに必要な最小公差
を与えて、画像形成装置の前記負荷体の回転駆動ムラ量
が画像解像度に基づくドットの大きさ以下となるような
バックラッシュ量か、またはバックラッシュ無しとなる
ように設定されることを特徴とする画像形成装置であ
る。
【0024】前記負荷体は画像が形成される像担持体で
あることが好ましい。前記負荷体は、像担持体に形成さ
れた画像が転写され、更に画像を転写材に転写するため
の中間転写体であることが好ましい。前記中間転写体は
無端状ベルト体であることが好ましい。別の態様によれ
ば、前記負荷体は、像担持体に形成された画像が転写さ
れる転写材を担持搬送する転写手段であることが好まし
い。前記転写手段は無端状ベルト体であることが好まし
い。
【0025】本発明による他の態様によれば、複数の負
荷体と、前記複数の負荷体を駆動する駆動手段とを有
し、前記駆動手段は一つの駆動源と複数の駆動ギア列と
を有する画像形成装置において、前記駆動ギア列は少な
くとも一つのアイドラギアを含む複数のギアを有し、前
記アイドラギアはその回転中心が支持軸に対して移動可
能なように前記支持軸と軸穴との間に間隙を有し、前記
複数のギアはそれぞれ軸方向両端部に相互に中心間距離
を保証する円形フランジを有し、前記円形フランジの外
径は、前記各ギア間の軸間距離から、バックラッシュを
付与するための中心間距離を除くか、あるいは前記各ギ
ア間の歯底当たりを避けるのに必要な最小公差を与え
て、画像形成装置の前記負荷体の回転駆動ムラ量が画像
解像度に基づくドットの大きさ以下となるようなバック
ラッシュ量か、またはバックラッシュ無しとなるように
設定されることを特徴とする画像形成装置が提供され
る。
【0026】上記発明において、前記支持軸と前記軸穴
との間の前記間隙の大きさは0.05〜1mmであるこ
とが好ましい。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置
を図面に則して更に詳しく説明する。
【0028】実施例1 本発明の第1実施例について図1〜図4により説明す
る。なお、本実施例では、本発明を、図8に示した画像
形成装置に具現化するものとして説明する。従って、画
像形成装置の全体的構成および機能についての説明は省
略し、本発明の特徴部分について説明する。
【0029】本実施例における負荷体としての像担持体
である感光ドラム511Y、511M、511C、51
1Bkの駆動系201Y、201M、201C、201
Bk、および負荷体としての中間転写体である中間転写
ベルト502の駆動系202は、図1に示すような構成
を備えている。
【0030】なお感光ドラムの各駆動系201Y、20
1M、201C、201Bkの構成は同一であり、ま
た、感光ドラムの駆動系201Y、201M、201
C、201Bkと中間転写ベルトの駆動系202も基本
的には同一構成なので、下記の説明では、感光ドラムの
駆動系を代表とし、かつ各色を表す添え字Y、M、C、
Bkを省略して説明する。
【0031】本実施例の駆動系201、すなわち駆動ギ
ア列の構成を図2と図3に示す。
【0032】両図において、第1ギアG1は、入力側と
して、モータなどの駆動源406の駆動軸406a上に
取り付けられている。第3ギアG3は、出力側として、
感光ドラム511や中間転写ベルト502などの負荷体
の回転軸108上に取り付けられている。また、第2ギ
アG2は、第1ギアG1と第3ギアG3とに同時に係合
するアイドラギアであり、その支持軸107の外径d1
よりもボス径d2を大きく設定している。つまり、支持
軸107は、d2−d1=δの間隙だけ、その回転軸中
心が移動できる。一方、第1ギアG1および第3ギアG
3は回転軸中心が固定されている。
【0033】そして第1、第2、第3ギアG1、G2、
G3を噛み合わせたときには、第1ギアG1の回転軸4
06aと同軸上に設けた小径、大径突き当てフランジ1
01、102が、第2ギアG2上に同様に設けた大径、
小径突き当てフランジ103、104とそれぞれ突き当
たる。
【0034】更に、第2ギアG2の大径、小径突き当て
フランジ103、104は、第3ギアG3に同様に設け
た小径、大径突き当てフランジ105、106とそれぞ
れ突き当たる。これらの突き当てフランジ101〜10
6は各ギア間の中心間距離C.D.1、C.D.2を、
前述の中心距離増加量Δaの規定なしにフランジの公差
のみで保証している。
【0035】なお、支持部材であるギアシャーシ40
9、410の軸間公差は、上記のように、第2ギアG2
の軸穴107aと軸107との間にδ=0.05〜1m
m程度の必要十分な間隙をとってあるので、回転中心が
軸107に対して移動可能であるためにギアの噛み合わ
せには影響しない。従って、特別にギアシャーシ40
9、410の軸間寸法精度を厳しく管理する必要はな
く、また、設計図面上にて、従来と同レベルの寸法規定
をすることはもちろん差し支えない。
【0036】これら第1、第2、第3ギアG1、G2、
G3は、駆動源406の駆動軸406aの回転方向を考
慮して、第2ギアG2が第1ギアG1と第3ギアG3の
間に食い込み勝手になる力Fが作用するように配置して
ある。第2ギアG2が第1ギアG1と第3ギアG3間に
食い込むことで、突き当てフランジ101〜106が相
互に接触し、各ギア間の中心間距離がギアシャーシ40
9、410の軸間誤差によらず保証される。
【0037】図3に示すように、第3ギアG3は、出力
側として、感光ドラム511や中間転写ベルト502な
どの負荷体404の回転軸108上に、ピン溝420に
嵌合されたピン413によって取り付けられ、回転軸1
08は、軸受401、402を介してギアシャーシ40
9、410に回転可能に支持されている。
【0038】また、回転軸108と負荷体404は中間
部材403を介して連結されている。負荷体404の端
部に固定された凸状部405は中間部材403側に延在
する凸端部411を有し、図4を参照すると理解される
ように、凸端部411は扇状に切り欠かれており、この
切り欠き部に対応するように、中間部材403に形成さ
れた扇状部403aが嵌合するように構成されている。
【0039】この構成によって、駆動源406の駆動力
は、概略、第1ギアG1、第2ギアG2、および第3ギ
アG3を介して回転軸108に伝達され、更に、中間部
材403から負荷体404へ、上記切り欠き部の当接部
412a、412bを介して伝達される。
【0040】つぎに、上記駆動ギア列についてその具体
的な設計内容を示して更に説明する。
【0041】画像形成装置の解像度を600dpiとし
た場合、1ドットの大きさは25.4mm/600=
0.0423mm、すなわち42.3μmである。
【0042】図5において、駆動ギア列を仮にモジュー
ル0.5で設計したとして、通常の設計での一般的な中
心距離増加量Δaが0.08mmだけ付与されたとする
と、 Δa≒Cn/2sinαc … (1) (Cn;バックラッシュ、αc;ギアの工具圧力角) であり、このときに、実際に回転方向に生じるバックラ
ッシュCnは、 Cn≒Δa・2sinαc … (2) により、ギアシャーシ409、410の軸間公差を含ま
ない状態でも54μmと算出される。なお、ギアの工具
圧力角αcは20゜である。この時点ですでに従来の構
成では異常画像が発生する。これにギアシャーシの軸間
公差を含めると、更に大きいバックラッシュとなってし
まう。
【0043】画像形成装置においては、ギアシャーシの
軸間公差は、プレス板材に軸をかしめた構成のものが一
般的で、軸間距離に対して±0.03〜0.05mm程
度の公差を見込んでおかなければならない。
【0044】一方、本実施例における設計では、各ギア
の突き当てフランジの直径寸法はギア軸間公差をまった
く含まない呼称寸法で規定し、歯底当たりを避けるため
にわずかにプラス公差を与える。つまり、各ギア間の歯
底当たりを避けるのに必要な最小公差を与える。そして
このプラス公差はそれによって生じるバックラッシュの
大きさが感光ドラム表面上での駆動ムラに換算して1ド
ットの大きさと同等かそれ以下となるように規定する。
具体的な設計値では上限が+0.02mm、下限は0で
ある。
【0045】このように規定すると、中心距離増加量Δ
a=最大0.04mmとなり、2個のギア間で生じるバ
ックラッシュ量Cnは、最大で27μm、最小で0μ
m、中央値で13μm程度になり、感光ドラムの直径が
30mmの場合、これに起因する駆動回転ムラは最大で
も16μmであり、1ドットの大きさ42.3μmより
も十分小さい値とすることができる。しかも、各ギアの
回転中心は突き当てフランジ101〜106により相互
に保証されているので、ギア列自体の駆動状態は極めて
円滑である。
【0046】なお、上記突き当てフランジの形状精度管
理値については、中心軸に対する外径フレで規定するこ
とが一般的であって、その数値が小さいにこしたことは
ないが、仮に1回転周期などの定常的な回転むらを起こ
すような形状精度のレベルであれば駆動制御系により回
転修正制御は可能である。従って、とりわけ精度維持管
理に腐心する必要はない。下記の表1に通常の設計と本
発明の設計におけるバックラッシュ計算の内容を示す。
【0047】
【表1】
【0048】上記のように、本実施例によれば、駆動ギ
ア列の中心間距離をギアシャーシの軸間距離誤差に無関
係に保証し、かつギアのバックラッシュを画像形成装置
の解像度に基づくドットの大きさ以下か、バックラッシ
ュ無しとなるようにギアの形状寸法を規定し、かつギア
列を構成する組み合わせを規定することにより、高価な
部品や厳しい精度管理が要求される部品を用いることな
く、非定常的な異常画像の発生を防止し、高精細なフル
カラー画像を得ることができる。
【0049】実施例2 つぎに、本発明の第2実施例について図6により説明す
る。
【0050】本実施例の画像形成装置は、画像の転写手
段としてシート材Sを搬送する転写ベルト302を有
し、この転写ベルト302の駆動系に本発明の駆動ギア
列を適用した。
【0051】感光ドラムの駆動系303Y〜303Bk
および転写ベルト302の駆動系307は、第1実施例
における感光ドラムの駆動系201Y〜201Bk、中
間転写ベルト208の駆動系202とそれぞれ設計的に
まったっく同じ構成である。
【0052】本実施例においても第1実施例と同様の効
果を得ることができる。
【0053】実施例3 本発明の第3実施例を図7に示す。本実施例の画像形成
装置は、第1実施例とほぼ同様の構成において、4個の
感光ドラムの駆動ギア列と中間転写ベルトの駆動ギア列
を1個の駆動源により駆動する構成を備えている。
【0054】具体的には、図7に示すように、本実施例
の画像形成装置709は、中間転写ベルト502の駆動
系202、および各色用の駆動系708Y、708M、
708C、708Bkを、それぞれアイドラギア70
1、702、703、704を介して連結し、中間転写
ベルト502用の駆動ギア列202における駆動源70
6により、すべての駆動系を駆動する構成とした。
【0055】なお、負荷のトルク変動が極端に大きく、
負荷側からの逆転トルクによって食い込み勝手のアイド
ラギア701〜705が歯飛びを生じる危険のある場合
は、これらのアイドラギア701〜705にそれぞれ矢
印F1、F2、F3、F4、F5に荷重を付加する歯飛
び防止防止用の圧接手段(不図示)を付加してもよい。
【0056】このように、本発明は、ただ一つの装置へ
の適用に限定されることなく、アイドラギアの設置が可
能な駆動ギア列を備えた構成であれば、適用が可能であ
る。
【0057】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の画像形成装置によれば、駆動ギア列が少なくとも一つ
のアイドラギアを含む複数のギアを有し、前記アイドラ
ギアはその回転中心が支持軸に対して移動可能なように
前記支持軸と軸穴との間に間隙を有し、前記複数のギア
はそれぞれ軸方向両端部に相互に中心間距離を保証する
円形フランジを有し、前記円形フランジの外径は、前記
各ギア間の軸間距離から、バックラッシュを付与するた
めの中心間距離を除くか、あるいは前記各ギア間の歯底
当たりを避けるのに必要な最小公差を与えて、画像形成
装置の画像解像度に基づくドットの大きさ以下のバック
ラッシュ量か、またはバックラッシュ無しとなるように
設定されることにより、高価な部品や精度管理が困難な
部品を用いることなく、すなわち、画像形成装置自体の
大きな構成変更やコストアップなしに、駆動ギア列のバ
ックラッシュに起因する非定常的な異常画像の発生を防
止でき、画像品質を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るカラー画像形成装置
の駆動ギア列を示す概略構成図である。
【図2】第1実施例の駆動ギア列を示す説明図である。
【図3】図2の駆動ギア列を軸方向から見た図である。
【図4】図3の駆動ギア列をを矢印A方向から見た図で
ある。
【図5】バックラッシュの一般的定義と計算式を説明す
るための図である。
【図6】本発明の第2実施例に係るカラー画像形成装置
の駆動ギア列を示す概略構成図である。
【図7】本発明の第3実施例に係るカラー画像形成装置
の駆動ギア列を示す概略構成図である。
【図8】従来の画像形成装置の一例を示す概略構成図で
ある。
【図9】図8の画像形成装置における駆動ギア列を示す
説明図である。
【図10】従来の駆動系の一例を示す説明図である。
【図11】図10に示した駆動系の噛み合い異常を示す
説明図である。
【符号の説明】
101〜106 円形フランジ 107 支持軸(ギア軸) 107a 軸穴 201 像担持体駆動系(駆動ギア列) 202 中間転写ベルト駆動系(駆動ギア
列) 302 転写ベルト(転写手段) 307 転写ベルト駆動系(駆動ギア列) 406 駆動源 502 中間転写ベルト(中間転写体・負荷
体) 511 像担持体(負荷体) G1 第1ギア G2 第2ギア(アイドラギア) G3 第3ギア

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の負荷体と、前記複数の負荷体を駆
    動する駆動手段とを有し、前記駆動手段は少なくとも1
    組の駆動源と駆動ギア列を有する画像形成装置におい
    て、 前記駆動ギア列は少なくとも一つのアイドラギアを含む
    複数のギアを有し、前記アイドラギアはその回転中心が
    支持軸に対して移動可能なように前記支持軸と軸穴との
    間に間隙を有し、前記複数のギアはそれぞれ軸方向両端
    部に相互に中心間距離を保証する円形フランジを有し、
    前記円形フランジの外径は、前記各ギア間の軸間距離か
    ら、バックラッシュを付与するための中心間距離を除く
    か、あるいは前記各ギア間の歯底当たりを避けるのに必
    要な最小公差を与えて、画像形成装置の前記負荷体の回
    転駆動ムラ量が画像解像度に基づくドットの大きさ以下
    となるようなバックラッシュ量か、またはバックラッシ
    ュ無しとなるように設定されることを特徴とする画像形
    成装置。
  2. 【請求項2】 前記負荷体は画像が形成される像担持体
    であることを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記負荷体は、像担持体に形成された画
    像が転写され、更に画像を転写材に転写するための中間
    転写体であることを特徴とする請求項1の画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 前記中間転写体は無端状ベルト体である
    ことを特徴とする請求項3の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記負荷体は、像担持体に形成された画
    像が転写される転写材を担持搬送する転写手段であるこ
    とを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記転写手段は無端状ベルト体であるこ
    とを特徴とする請求項5の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 複数の負荷体と、前記複数の負荷体を駆
    動する駆動手段とを有し、前記駆動手段は一つの駆動源
    と複数の駆動ギア列とを有する画像形成装置において、 前記駆動ギア列は少なくとも一つのアイドラギアを含む
    複数のギアを有し、前記アイドラギアはその回転中心が
    支持軸に対して移動可能なように前記支持軸と軸穴との
    間に間隙を有し、前記複数のギアはそれぞれ軸方向両端
    部に相互に中心間距離を保証する円形フランジを有し、
    前記円形フランジの外径は、前記各ギア間の軸間距離か
    ら、バックラッシュを付与するための中心間距離を除く
    か、あるいは前記各ギア間の歯底当たりを避けるのに必
    要な最小公差を与えて、画像形成装置の前記負荷体の回
    転駆動ムラ量が画像解像度に基づくドットの大きさ以下
    となるようなバックラッシュ量か、またはバックラッシ
    ュ無しとなるように設定されることを特徴とする画像形
    成装置。
  8. 【請求項8】 前記負荷体は、画像が形成される像担持
    体、および前記像担持体上の画像が転写され、更に転写
    材へと転写するための中間転写ベルトであることを特徴
    とする請求項7の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記支持軸と前記軸穴との間の前記間隙
    の大きさは0.05〜1mmであることを特徴とする請
    求項1から8のいずれかの画像形成装置。
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