JP2001032537A - 仮設階段の設置方法 - Google Patents

仮設階段の設置方法

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JP2001032537A
JP2001032537A JP11207939A JP20793999A JP2001032537A JP 2001032537 A JP2001032537 A JP 2001032537A JP 11207939 A JP11207939 A JP 11207939A JP 20793999 A JP20793999 A JP 20793999A JP 2001032537 A JP2001032537 A JP 2001032537A
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JP
Japan
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temporary
unit
elevating
cylinder
steel
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JP11207939A
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English (en)
Inventor
Matsuhiro Sawamura
松弘 澤村
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Maeda Corp
Original Assignee
Maeda Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地盤掘削により形成された掘削底に仮設階段
を容易に設置するとともに、設置後の仮設階段を容易に
延長および短縮し、さらに、設置された仮設階段を掘削
底から一時的に引き離せる仮設階段の設置方法を実現す
る。 【解決手段】 踊り場12,…およびステップ13,…
により構成される鉄骨階段を鉄骨支柱11,11によっ
て支持して仮設階段ユニット10を構成する。この仮設
階段ユニット10を、鉄骨支柱11,11を昇降部3
0,30によって支持しながら地上にて構築し、昇降部
30,30を駆動することによって仮設階段ユニット1
0を掘削底に向けて降下させ、任意の高さ位置で仮設階
段ユニット10を昇降部30,30に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地盤掘削施工にお
いて掘削底に昇降路として仮設階段を設置するための仮
設階段の設置方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、建物の基礎や地下室等の地下構
造物を構築するために地盤を掘削した場合には、掘削底
地上との昇降路として足場や仮設階段等が設置される。
特に、仮設階段は地上との行き来が便利であり、施工の
効率が向上するという利点を有するので、広く利用され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来
は、足場や仮設階段の組み直しを数回行う必要があり、
効率が悪いという問題があった。例えば、比較的深い位
置まで地盤を掘削する際には、一次掘削、二次掘削、…
と、複数回に分けて掘削することがある。この場合、一
次掘削が終了して形成された掘削底で作業を行うために
仮設階段を設置すると、二次掘削作業の際に仮設階段が
障害になるので、仮設階段の全部或いは一部を撤去し
て、掘削作業のための空間を確保する必要があった。ま
た、二次掘削が終了した後は、二次掘削底における作業
のために仮設階段を再び設置していた。このため、仮設
階段の設置と撤去のために多くの手間を要するので、改
善が求められていた。
【0004】また、掘削作業の進行によって掘削底がよ
り深くなった場合、仮設階段を下方へ延長して設置する
必要がある。従来は、先に設置された仮設階段の下端に
階段を継ぎ足す方法を採っていたが、作業性の悪い掘削
底での作業のために効率が悪く、面倒な作業であった。
【0005】そこで、本発明の目的は、地盤掘削施工時
に地上と掘削底との間に容易に仮設階段を設置し、さら
に、設置した仮設階段を容易に延長および短縮すること
が可能な仮設階段の設置方法を実現することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、地盤を掘削して形成された
掘削底と地上との間に設置される仮設階段の設置方法で
あって、上端部に階層を増設可能な鉄骨階段(例えば、
図1に示す踊り場12,…およびステップ13,…)
と、この鉄骨階段を支持する鉄骨支柱(11)とを備え
る仮設階段ユニット(10)を用い、鉄骨支柱を支持し
て昇降させる昇降部(30)を地上に設置し、この昇降
部を駆動することにより仮設階段ユニットを昇降動作さ
せて任意の位置に固定すること、を特徴としている。
【0007】ここで、昇降部としては、例えば油圧シリ
ンダーユニットを利用して仮設階段ユニットを昇降させ
る構成が挙げられるが、各種ギアを用いても良い。
【0008】この請求項1記載の発明によれば、地上に
設置された昇降部によって鉄骨階段を支持する鉄骨支柱
を昇降させ、任意の位置で固定するので、仮設階段ユニ
ットを、地上における作業により容易に昇降させること
ができる。このため、例えば仮設階段を設置する際に
は、鉄骨階段と鉄骨支柱とを地上で構築して昇降部によ
って下降させ、掘削底に達する高さ位置で固定すれば良
く、地上での作業によって容易に設置できる。また、例
えば仮設階段を設置した場所をさらに掘削する場合に
は、仮設階段を上昇させて掘削作業のための空間を確保
できる。さらに、仮設階段ユニットの鉄骨階段は上端に
階層を増設できるので、仮設階段ユニットの上端に鉄骨
階段を増設して仮設階段ユニットを下降させれば、仮設
階段を容易に下方に延長することができる。従って、地
上での作業によって仮設階段を設置するとともに、設置
後の仮設階段を容易に昇降および下降させ、延長/短縮
することができる。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の仮
設階段の設置方法であって、地上に設置される架台(3
1)と、仮設階段ユニットの鉄骨支柱を架台に固定する
固定シリンダーユニット(例えば、図3に示す固定シリ
ンダー41)と、仮設階段ユニットの鉄骨支柱を支持す
る昇降時支持シリンダーユニット(例えば、図3に示す
昇降時支持シリンダー44)と、この昇降時支持シリン
ダーユニットを昇降させる昇降シリンダーユニット(例
えば、図3に示す昇降シリンダー43)と、を備えた昇
降部を用い、昇降時支持シリンダーユニットによって仮
設階段ユニットの鉄骨支柱を支持した状態で昇降シリン
ダーユニットを駆動して昇降時支持シリンダーユニット
を昇降動作させ、仮設階段ユニットが任意の位置に達し
た場合に固定シリンダーユニットを駆動して仮設階段ユ
ニットを架台に固定すること、を特徴としている。
【0010】ここで、固定シリンダーユニット、昇降時
支持シリンダーユニットおよび昇降シリンダーユニット
としては、例えば油圧シリンダーユニットが挙げられ
る。
【0011】この請求項2記載の発明によれば、昇降時
支持シリンダーユニットによって仮設階段の鉄骨支柱を
支持した状態で、昇降シリンダーユニットを駆動するこ
とにより、昇降時支持シリンダーユニットとともに仮設
階段ユニットを昇降させる。このため、2つのシリンダ
ーユニットの組み合わせにより仮設階段を昇降動作させ
ることができる。また、仮設階段を任意の位置まで昇降
動作させた後に、固定シリンダーユニットによって鉄骨
支柱を固定するので、簡単に、かつ確実に固定できる。
従って、請求項1記載の仮設階段の設置方法を、簡単な
構成によって低コストで実現できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した実施の形
態例を図1から図5に基づいて説明する。図1は本発明
に係る仮設階段1の概略構成を示す側面図、図2は、図
1に示す仮設階段1の平面図、図3は図1に示す昇降部
30の構成をより詳細に示す要部側面図である。また、
図4は仮設階段1の地下空間への設置方法を示す側面図
であり、(a)は仮設階段1の設置を開始した段階を示
し、(b)は構築された仮設階段ユニット10を下降さ
せる段階を示し、(c)は設置が終了した段階を示す図
である。図5は、仮設階段1が設置された場所で再び掘
削を行う工程を示す図であり、(a)は掘削を開始する
前の段階を示し、(b)は重機による掘削を行う段階を
示し、(c)は掘削が終了した段階を示す図である。な
お、説明の便宜のため、図1においてはベース部材22
および架台31の一部を省略し、図2においては鉄骨桁
17を省略し、図3においては昇降部支柱32の図示を
省略した。
【0013】本発明に係る仮設階段1は、図1に示され
るように、仮設階段ユニット10と、仮設階段ユニット
10を両脇から支持する昇降部30とから構成される。
仮設階段ユニット10は、地面と垂直に立設される鉄骨
支柱11,11と、鉄骨支柱11,11に固定され、複
数の階層をなす踊り場12,…と、踊り場12,…に連
結されるステップ13,…と、鉄骨支柱11,11の下
端に固定された底盤16と、鉄骨支柱11,11の上端
に固定された鉄骨桁17とを備えている。なお、踊り場
12,…およびステップ13,…によって請求項記載の
鉄骨階段を構成する。
【0014】鉄骨支柱11,11は、H鋼等の鉄骨材を
鉛直方向に複数接続して構成される柱である。鉄骨支柱
11,11は、鉄骨桁17が固定されていない状態で上
端部に新たな鉄骨材を継ぎ足して延長でき、また、上端
から鉄骨材を順次撤去して短縮できる。また、鉄骨支柱
11,11には、昇降部30,30側の側面に開口する
ピストン差込孔11a,…が、所定の高さ毎に多数設け
られている。底盤16は、仮設階段1の設置時に掘削底
に当接する部材であり、鋼材や鋼板等により構成しても
良いが、掘削底を傷めないように所定の柔軟性を有する
部材を備える構成としても良い。また、鉄骨桁17は、
H鋼やI鋼等の鋼材であって、鉄骨支柱11,11の上
端に跨って着脱可能に固定される。
【0015】踊り場12,…およびステップ13,…は
ボルト等によって着脱可能に連結されて鉄骨階段を構成
する。従って、仮設階段ユニット10においては、上端
に踊り場12,…およびステップ13,…を順次継ぎ足
して連結していくことによって階層を増設することがで
き、或いは、上端から順に踊り場12,…およびステッ
プ13,…を撤去することで、階層を減らすことができ
る。また、踊り場12,…およびステップ13,…は、
周囲を取り囲む踊り場壁パネル14,…およびステップ
壁パネル15,…を、出入り口を除く部分に備えてお
り、利用者が安心して仮設階段1を利用できるようにな
っている。
【0016】仮設階段ユニット10の両脇には、同一の
構成による2つの昇降部30,30がそれぞれ固定さ
れ、仮設階段ユニット10を支持する。以下、昇降部3
0,30の構成について、一方の昇降部30を例示して
説明する。
【0017】昇降部30は、図1および図2に示すよう
に、地表面に配設されたベース部材21,21およびベ
ース部材22,22の上に立設される。ベース部材2
1,21とベース部材22,22とは互いに直交する鉄
骨であって、仮設階段ユニット10の周囲を取り囲む長
方形の開口部を形成するように配設され、昇降部30お
よび昇降部30により支持される仮設階段ユニット10
の荷重に耐え得るように地上に固定される。
【0018】昇降部30は、ベース部材21,21,2
2,22上に配設される架台31と、架台31上に立設
される昇降部支柱32,32と、昇降部支柱32,32
の上端を跨いで配設される昇降部鉄骨桁35と、架台3
1上面と昇降部鉄骨桁35とに固定される枠材33,3
3と、枠材33,33および昇降部鉄骨桁35に固定さ
れるシリンダーケージ34と、を備え、さらに、固定シ
リンダー41(固定シリンダーユニット)、昇降シリン
ダー台座42、昇降シリンダー43(昇降シリンダーユ
ニット)、昇降時支持シリンダー44(昇降時支持シリ
ンダーユニット)、および、シリンダー連結部材45の
各部を備えている。固定シリンダー41、昇降シリンダ
ー43および昇降時支持シリンダー44は、例えば油圧
シリンダーであって、それぞれピストンロッド41a,
43a,44aを内蔵し、図示しない駆動部によって駆
動されると、先端からピストンロッド41a,43a,
44aを押し出し、或いは、内部に引き込む動作をす
る。
【0019】架台31には、仮設階段ユニット10の側
面の幅に合わせた間隔で昇降部支柱32,32が垂直に
立設されている。昇降部支柱32,32の上端には昇降
部鉄骨桁35が水平に固定され、さらに、昇降部鉄骨桁
35の中央付近には、互いに平行に配設される枠材3
3,33の端部が固定され、枠材33,33の他端は架
台31の端部に固定される。
【0020】シリンダーケージ34は、仮設階段ユニッ
ト10の側面に平行に位置する平板と、この平板の四隅
から垂直に伸びる四本の脚とによってなり、これら四本
の脚のうち上方の二本は昇降部鉄骨桁35に固定され、
下方の二本は枠材33,33にそれぞれ固定される。こ
のシリンダーケージ34の内側に形成される略直方体状
の空間には昇降用ロックシリンダー44が配設される。
昇降用ロックシリンダー44は、上下に移動してもシリ
ンダーケージ34からはみ出さず、確実に保護されてい
る。
【0021】図3に示すように、架台31の上面には、
鉄骨支柱11に向かうように固定シリンダー41が固定
されており、固定シリンダー41と鉄骨支柱11との間
には昇降シリンダー台座42が固定されている。昇降シ
リンダー台座42には、その側面を貫通する孔が設けら
れ、固定シリンダー41が上記駆動部(図示略)により
駆動されると、ピストンロッド41aが昇降シリンダー
台座42の孔を貫通して鉄骨支柱11のピストン差込孔
11aに挿入される。ピストンロッド41aをピストン
差込孔11aに挿入することによって鉄骨支柱11が固
定される。
【0022】昇降シリンダー台座42の上面には、昇降
シリンダー43が鉄骨支柱11に沿って立設されてい
る。昇降シリンダー43の上面からは前述のようにピス
トンロッド43aが出入りするが、ピストンロッド43
aの先端はシリンダー連結部材45に嵌入して固定され
ている。従って、昇降シリンダー43の動作によって、
シリンダー連結部材45が上下に移動する。
【0023】また、シリンダー連結部材45には、側面
を貫通する孔が設けられ、この孔には昇降時支持シリン
ダー44のピストンロッド44aが挿入される。上記の
ように昇降時支持シリンダー44はシリンダーケージ3
4により形成される空間に上下に移動可能に支持される
ので、昇降シリンダー43の動作によってシリンダー連
結部材45が上下に移動する際に、同時に上下に移動す
る。さらに、昇降時支持シリンダー44のピストンロッ
ド44aは、シリンダー連結部材45の側面の孔を貫通
して鉄骨支柱11のピストン差込孔11に挿入される。
従って、昇降シリンダー43の駆動時には、昇降時支持
シリンダー44およびシリンダー連結部材45を介して
仮設階段ユニット10が昇降動作する。
【0024】階段昇降部30,30において、固定シリ
ンダー41のピストンロッド41aがピストン差込孔1
1aに挿入された状態では、仮設階段ユニット10は上
下に移動しないように固定されている。ここで、昇降時
支持シリンダー44のピストンロッド44aをピストン
差込孔11aに挿入させ、ピストンロッド41aをピス
トン差込孔11aから引き抜くと、仮設階段ユニット1
0はピストンロッド44aにより支持される。そして、
昇降シリンダー43を駆動させてシリンダー連結部材4
5を上下に移動させると、昇降時支持シリンダー44と
ともに、仮設階段ユニット10が昇降動作する。
【0025】従って、昇降部30によって容易に仮設階
段ユニット10を昇降させることができる。また、仮設
階段ユニット10を固定する際に、ピストンロッド44
aをピストン差込孔11aに挿入された状態でピストン
ロッド41aをピストン差込孔11aに挿入させると、
鉄骨支柱11は異なる高さ位置で固定されるため、仮設
階段ユニット10の横揺れが抑制され、より強固に仮設
階段1を固定できる。
【0026】続いて、以上のように構成される仮設階段
1の設置方法について説明する。仮設階段1を設置する
初期段階では、図4(a)に示すように、昇降部30を
設置した後に、仮設階段ユニット10の下部を設置す
る。この状態では、仮設階段ユニット10の上端には鉄
骨桁17は取り付けられていない。その後、仮設階段ユ
ニット10の上部に順次、鉄骨支柱11,11および踊
り場12,…、ステップ13,…、踊り場壁パネル1
4,…、ステップ壁パネル15,…を増設して、図4
(b)に示すように、仮設階段ユニット10を上方へ延
長し、仮設階段ユニット10を構築する。この構築時に
は、鉄骨支柱11,11のピストン差込孔11a,…に
は、固定シリンダー41,41のピストンロッド41
a,41aが挿入されている。
【0027】仮設階段ユニット10が構築された後、昇
降時支持シリンダー44,44を駆動させ、支柱11,
11のピストン差込孔11a,…にピストンロッド44
a,44aを挿入させる。ここで固定シリンダー41,
41を駆動させてピストンロッド41a,41aをピス
トン差込孔11a,…から引き抜くと、支柱11,11
は昇降時ロックシリンダー44,44によって支持され
る。
【0028】この状態において、昇降シリンダー43,
43を駆動させることによって昇降時ロックシリンダー
44,44を下降させると、仮設階段ユニット10が下
降する。昇降シリンダー43,43のピストンロッド4
3a,43aが限界まで短縮された場合には、固定シリ
ンダー41,41を駆動して一時的に仮設階段ユニット
10を固定し、昇降時ロックシリンダー44,44のピ
ストンロッド44a,44aをさらに上方のピストン差
込孔11a,…に挿入して上記動作を繰り返す。そし
て、図4(c)に示すように、仮設階段ユニット10の
底盤16が掘削底(図中、符号A)に着地したところで
固定シリンダー41,41を駆動させて、ピストンロッ
ド41a,41aによって仮設階段ユニット10を固定
すれば、仮設階段1の設置が終了する。
【0029】また、同様の作業によって、仮設階段ユニ
ット10をさらに下方に延長することも容易である。即
ち、仮設階段ユニット10の上部に階段を増設した後に
仮設階段ユニット10を下方へ移動させれば、容易に仮
設階段ユニット10を下方に延長できる。この場合、仮
設階段ユニット10の増設に関する作業は全て地上で行
うことができるので、各種資機材を用いて効率よく行う
ことができる。
【0030】なお、仮設階段ユニット10の高さが非常
に高い場合には、仮設階段ユニット10を下方へ移動さ
せる操作と、踊り場12,…およびステップ13,…を
増設する作業とを交互に行っても良い。
【0031】また、図5に示すように、仮設階段1が掘
削底まで設置された後に、さらに掘削を行うことも可能
である。図5(a)に示すように、図中、符号Bで示す
一次掘削底まで仮設階段1が設置された状態において、
仮設階段ユニット10を上方に移動させると、図5
(b)に示すように、重機Dによって掘削を行うに十分
な空間を仮設階段1の下方に得ることができる。
【0032】そして、重機Dを用いた掘削が終了して二
次掘削底Cが形成された後、昇降部30の操作を行え
ば、図5(c)に示すように、仮設階段ユニット10を
二次掘削底Cまで設置することができる。この間、仮設
階段ユニット10の下部を撤去する作業は不要である。
【0033】以上の通り、仮設階段1においては、仮設
階段ユニット10が備える鉄骨支柱11,11を昇降部
30,30によって支持するとともに、昇降部30,3
0が備える固定シリンダー41,…、昇降シリンダー4
3,…および昇降時支持シリンダー44,…を駆動させ
ることで仮設階段ユニット10を上下に移動させること
ができる。このため、仮設階段1を設置した後であって
も、仮設階段ユニット10を上昇させることで、容易
に、仮設階段ユニット10の真下に空間を確保できる。
【0034】また、仮設階段ユニット10は、その上端
部で増設可能であるので、仮設階段ユニット10を下方
に延長する場合には、仮設階段ユニット10の上部を増
設した後に仮設階段ユニット10を下方に移動させれば
よい。従って、仮設階段1を、地上での増設作業によっ
て容易に下方に延長できる。
【0035】さらに、昇降部30,30は、鉄骨支柱1
1,11に設けられたピストン差込孔11a,…に固定
シリンダー41,41のピストンロッド41a,41a
を挿入することによって仮設階段ユニット10を支持
し、ピストン差込孔11a,…に昇降シリンダー43,
43のピストンロッド43a,43aを挿入し、昇降シ
リンダー43,43を駆動させることにより、仮設階段
ユニット10を昇降させる。従って、鉄骨支柱11,1
1にピストン差込孔11a,…を設け、油圧シリンダー
等によってなる固定シリンダー41,41、昇降シリン
ダー43,43および昇降時支持シリンダー44,44
を用いることによって、複雑な機構を用いることなく仮
設階段1を容易に昇降させることができる。
【0036】なお、上記実施の形態例においては、昇降
部30,30は、固定シリンダー41,41、昇降シリ
ンダー43,43および昇降時支持シリンダー44,4
4を駆動することによって仮設階段ユニット10を昇降
させる構成としたが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、例えば、鉄骨支柱11,11の昇降部30,3
0と接する面にラックを設け、このラックとかみ合う歯
車を昇降部30,30に備える構成とすれば、当該歯車
を駆動することによって仮設階段ユニット10を昇降さ
せることができる。その他、細部の構成についても、適
宜変更可能である。
【0037】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、地上に設
置された昇降部によって鉄骨階段を支持する鉄骨支柱を
昇降させ、任意の位置で固定するので、仮設階段ユニッ
トを、地上における作業によって容易に昇降させること
ができる。例えば、仮設階段を設置する際には鉄骨階段
と鉄骨支柱とを地上で構築して昇降部によって下降さ
せ、掘削底に達する高さ位置で固定すれば良く、地上で
の作業によって容易に設置できる。また、例えば仮設階
段を設置した場所をさらに掘削する場合には、仮設階段
を上昇させて掘削作業のための空間を確保できる。さら
に、仮設階段ユニットの鉄骨階段は上端に階層を増設で
きる、仮設階段ユニットの上端に鉄骨階段を増設して仮
設階段ユニットを下降させれば、仮設階段を容易に下方
に延長可能である。従って、地上での作業によって仮設
階段を設置するとともに、設置後の仮設階段を容易に昇
降および下降させ、延長および短縮することができる。
【0038】請求項2記載の発明によれば、昇降時支持
シリンダーユニットによって仮設階段の鉄骨支柱を支持
した状態で、昇降シリンダーユニットを駆動することに
より、昇降時支持シリンダーユニットとともに仮設階段
ユニットを昇降させる。このため、2つのシリンダーユ
ニットの組み合わせにより仮設階段を昇降動作させるこ
とができる。また、仮設階段を任意の位置まで昇降動作
させた後に、固定シリンダーユニットによって鉄骨支柱
を固定するので、簡単に、かつ確実に固定できる。従っ
て、請求項1記載の仮設階段の設置方法を、簡単な構成
によって低コストで実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における仮設階段1を示す
側面図である。
【図2】図1に示す仮設階段1を示す要部平面図であ
る。
【図3】図1に示す昇降部30を示す要部側面図であ
る。
【図4】図1に示す仮設階段1の地下空間への設置方法
を示す側面図であり、(a)は仮設階段1の設置を開始
した段階を示し、(b)は構築された仮設階段ユニット
10を下降させる段階を示し、(c)は設置が終了した
段階を示す図である。
【図5】図1に示す仮設階段1が設置された場所で再び
掘削を行う工程を示す図であり、(a)は掘削を開始す
る前の段階を示し、(b)は重機による掘削を行う段階
を示し、(c)は掘削が終了した段階を示す図である。
【符号の説明】
1 仮設階段 10 仮設階段ユニット 11,11 鉄骨支柱 11a,… ピストン差込孔 12,… 踊り場(鉄骨階段) 13,… ステップ(鉄骨階段) 14,… 踊り場壁パネル 15,… ステップ壁パネル 16 底盤 17 鉄骨桁 21,21,22,22 ベース部材 30,30 昇降部 31 架台 32,… 昇降部支柱 33,… 枠材 34,34 シリンダーケージ 35,35 昇降部鉄骨桁 41,41 固定シリンダー(固定シリンダーユニッ
ト) 41a,41a ピストンロッド 42,42 昇降シリンダー台座 43,43 昇降シリンダー(昇降シリンダーユニッ
ト) 43a,43a ピストンロッド 44,44 昇降時支持シリンダー(昇降時支持シリン
ダーユニット) 44a,44a ピストンロッド 45,45 シリンダー連結部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地盤を掘削して形成された掘削底と地上と
    の間に設置される仮設階段の設置方法であって、 上端部に階層を増設可能な鉄骨階段と、この鉄骨階段を
    支持する鉄骨支柱とを備える仮設階段ユニットを用い、 鉄骨支柱を支持して昇降させる昇降部を地上に設置し、 この昇降部を駆動することにより仮設階段ユニットを昇
    降動作させて任意の位置に固定すること、 を特徴とする仮設階段の設置方法。
  2. 【請求項2】地上に設置される架台と、 仮設階段ユニットの鉄骨支柱を架台に固定する固定シリ
    ンダーユニットと、 仮設階段ユニットの鉄骨支柱を支持する昇降時支持シリ
    ンダーユニットと、 この昇降時支持シリンダーユニットを昇降させる昇降シ
    リンダーユニットと、を備えた昇降部を用い、 昇降時支持シリンダーユニットによって仮設階段ユニッ
    トの鉄骨支柱を支持した状態で昇降シリンダーユニット
    を駆動して昇降時支持シリンダーユニットを昇降動作さ
    せ、 仮設階段ユニットが任意の位置に達した場合に固定シリ
    ンダーユニットを駆動して仮設階段ユニットを架台に固
    定すること、 を特徴とする請求項1記載の仮設階段の設置方法。
JP11207939A 1999-07-22 1999-07-22 仮設階段の設置方法 Pending JP2001032537A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109958134A (zh) * 2018-11-20 2019-07-02 成都中技智慧企业管理咨询有限公司 一种悬挂式深基坑上下楼梯

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109958134A (zh) * 2018-11-20 2019-07-02 成都中技智慧企业管理咨询有限公司 一种悬挂式深基坑上下楼梯

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