JP2001032027A - 着磁可能銀合金及び該合金製の磁気装身具 - Google Patents

着磁可能銀合金及び該合金製の磁気装身具

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JP2001032027A
JP2001032027A JP11207515A JP20751599A JP2001032027A JP 2001032027 A JP2001032027 A JP 2001032027A JP 11207515 A JP11207515 A JP 11207515A JP 20751599 A JP20751599 A JP 20751599A JP 2001032027 A JP2001032027 A JP 2001032027A
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silver
silver alloy
magnetizable
personal ornament
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JP11207515A
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Shinichi Kobayashi
伸一 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 着磁可能銀合金及び該合金製の磁気装身具を
提供する。 【解決手段】 重量基準で銀を80−90%、マンガン
を13−7%、アルミニウムを7−3%含有している着
磁可能銀合金である。該合金製の磁気装身具は該合金を
用い常法により加工して所望の装身具の形態となし、次
いで着磁気を用いて常法により着磁させて得られるもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は着磁可能銀合金に係
り、殊にネックレス、ブレスレット等の装身具製造の素
材として使用される着磁可能銀合金並びに該銀合金を加
工して製作され、着磁処理された銀合金製磁気装身具に
関する。
【0002】
【従来の技術】磁気は身体の健康促進効果、殊に血行促
進効果があり、数多くの磁気健康器具が開発され、商品
化されている。
【0003】その一分野として「磁気装身具」と通称さ
れるものがあり、形状は様々であるが、主にブレスレッ
トやネックレス等の形状に着磁可能金属を加工し、次い
で磁束密度が60−80ミリテスラ(600−800ガ
ウス)程度となるように着磁させたものである。
【0004】上記の磁気装身具の内には宝飾的な観点か
ら例えば白金を77重量%含有する白金-コバルト系合
金を用いて製作されたものが知られており、着磁させる
と極めて強力な磁束密度を示す。しかしながら、大蔵省
造幣局により「白金合金製」として公認されるために
は、白金を85重量%以上含有していることが必要であ
り「白金合金製磁気装身具」と称することはできない。
【0005】このような事情から、単に健康器具として
のみの用途ではなく、貴金属としての価値をも付与した
合金が開発され、例えば重量基準で金を50%、白金を
6−40%、コバルトを3−15%含有する合金があ
り、この合金は着磁させると50ミリステラ(500ガ
ウス)以上の磁束密度を示すものとされている(特公昭
63−52102号公報)。因みに、金の場合には50
重量%又はそれ以上含有していれば「金合金」と称する
ことができる。
【0006】上記の金-白金-コバルト系合金は金及び白
金の含有量が高く、従って該合金を用いて磁気装身具を
製作すると、販売価格を高額に設定せざるを得ず、購買
者が限られてしまう。
【0007】一方、バックの金具等にも磁石が使用され
るようになってきているが、現在使用されている磁石の
多くは黒色のフェライト磁石であり、しかも金具部分は
単なるメッキ処理を施したものが多いため、何度も使用
しているうちにメッキが剥がれ、バック自体の見栄えが
悪くなると云う課題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の課題に
鑑みてなされたものであり、本発明の第1の目的は上記
の金-白金-コバルト系合金よりも廉価であり且つ着磁可
能であって、貴金属磁気装飾品となし得る合金を提供す
ることにある。
【0009】本発明の第2の目的は、上記合金製の磁気
装身具を提供することにある。
【0010】
【課題を解決し目的を達成する手段】本発明者等は従来
の磁気装身具が有していた課題を解消すべく鋭意検討を
重ねた結果、銀-マンガン-アルミニウム系合金を開発す
ることにより上記の第1の目的を達成し、該合金を用い
て装身具に加工して着磁処理を施すことにより上記の第
2目的を達成するに至った。
【0011】即ち、本発明による着磁可能銀合金は、重
量基準で銀を80−90%、マンガンを13−7%、ア
ルミニウムを7−3%含有していることを特徴としてい
る。
【0012】本発明による合金は銀(Ag)を80重量
%以上含有しているので大蔵省造幣局により「銀合金」
として公認され、従って該合金を用いて加工し、次いで
着磁させることにより製造された装飾品は「銀合金製磁
気装飾品」と称することができる。尚、着磁は市販の着
磁機を用いて実施することができる。
【0013】本発明による合金において、銀以外の合金
成分としてマンガン及びアルミニウムが採用されたのは
地金の色調が銀と似ているためであり、マンガンの量が
重量基準で7−10%に設定されたのは、7%未満であ
ると加工装飾品に着磁させても要求される50ミリテス
ラ(500ガウス)以上の磁束密度になし得ない可能性
があるからである。尚、アルミニウムを配合した目的は
銀及びマンガンが、それぞれ比重10.5及び7.2の
金属であり、装飾品の種類によっては重量が余り高くな
い方が好ましいものが想定されるからである。
【0014】本発明において「装身具」とは、装飾のた
めに身につける飾り櫛、かんざし、イヤリング、カフス
ボタン、ネクタイピン、指環、ネックレス、ブレスレッ
ド等の所謂アクセサリーの他にバックの金具、靴の金
具、ベルトの金具等も意味している。
【0015】
【製造例等】 上記の各処方成分の内で、先ず銀とアルミニウムとを採
取してカーボン坩堝に入れ、高周波溶解炉を使用して溶
解させた後に1300℃に昇温させる。次いでマンガン
を坩堝に入れ、攪拌しながら保持してマンガンを溶解さ
せることにより銀-マンガン-アルミニウムの溶融合金と
なした。この溶融合金を放冷することにより 3 種類の
着磁可能銀合金を得た。
【0016】製造例2 (銀合金製磁気ネックレスの製
造) 前記製造例1で得た第3処方の銀合金(銀90重量%、
マンガン7重量%、アルミニウム3重量%)を原料とし
て、以下の要領でネックレスを製造した。
【0017】即ち、製造例1における第3処方の銀合金
をカーボン坩堝に入れ、高周波溶解炉を使用して120
0℃で溶解させた後、該溶融合金を直径0.1mmの円
筒形状に伸線し、得られた線材をチェーン編み機に付
し、チェーンを編み上げた。
【0018】次いで、該チェーンを50cm宛の長さで
切断し、マッフル炉を使用し700℃、20分間の条件
で加熱処理(溶体化処理)を行った。一旦放冷した後、
更に、マッフル炉で300℃、1時間の加熱処理(時効
処理)を行った。
【0019】時効処理後のチェーンについて、市販の着
磁機(コリア マグネット システム社製、製品名「L.
S.MAGNETS YOKE」)を用いて着磁処理を行った。
【0020】最後に、着磁処理を終えたチェーンの両端
部に留め金を取付けることにより、所望の銀合金製磁気
ネックレスを得た。このネックレスは約60ミリテスラ
(600ガウス)の磁束密度を示した。
【0021】製造例3(銀合金製磁気金具の製造) 前記製造例1で得た第1処方の銀合金(銀80重量%、
マンガン13重量%、アルミニウム7重量%)を原料と
して、以下の要領でバッグ用の金具を製造した。
【0022】即ち、製造例1における第1処方の銀合金
をカーボン坩堝に入れ、高周波溶解炉を使用して120
0℃で溶解させた後、該溶融合金をバック用の金型の形
状に成形された鋳型に流し込み、放冷した。
【0023】放冷により固化した金具を鋳型から取り出
し、バフ研磨を行って表面に光沢を与えた後、製造例2
と同様の条件で溶体化処理及び時効処理を行った。
【0024】次いで時効処理を終えた金具について製造
例2と同様に着磁処理することにより、所望の銀合金製
バッグ用磁気金具を得た。このバッグ用金具は約120
ミリテスラ(1200ガウス)磁束密度を示した。
【0025】
【発明の効果】本発明による着磁可能銀合金は、銀を8
0重量%以上含有しているため、大蔵省造幣局により
「銀合金」として公認され、従って該合金を用いて加工
し、次いで着磁させることにより製造された装飾品は
「銀合金製磁気装飾品」と称することができる。
【0026】また、本発明による着磁可能銀合金製の磁
気装身具は、金-白金-コバルト系合金の磁気装身具と比
較して製造コストを低く抑えることができるため、価格
を廉価に設定することができる。
【0027】更に、貴金属宝飾品としての価値とその高
い磁気特性により、バックの金具等にも応用可能であ
り、しかも単なるメッキ処理をした金具と異なり、長期
間使用することによるメッキの剥脱が生じる虞がない。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量基準で銀を80−90%、マンガン
    を13−7%、アルミニウムを7−3%含有しているこ
    とを特徴とする、着磁可能銀合金。
  2. 【請求項2】 重量基準で銀を80−90%、マンガン
    を13−7%、アルミニウムを7−3%含有している銀
    合金を加工して製作され、着磁処理されていることを特
    徴とする、銀合金製磁気装身具。
  3. 【請求項3】 磁束密度が少なくとも50ミリテスラ
    (500ガウス)であることを特徴とする、請求項2に
    記載の銀合金製磁気装身具。
JP11207515A 1999-07-22 1999-07-22 着磁可能銀合金及び該合金製の磁気装身具 Pending JP2001032027A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005069960A2 (en) * 2004-01-22 2005-08-04 Silver Silk Llc Knitted silver alloy cable and method of manufacture
WO2017047610A1 (ja) * 2015-09-16 2017-03-23 株式会社サン・シャレーヌ 真珠玉及びその製造方法

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