JP2017055693A - 真珠玉及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁力を有する真珠玉及びその製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の真珠玉の製造方法は、防錆措置を施した着磁前の磁石片を真珠貝の内部に挿し入れた後、磁石片を核として真珠層を周囲に成長させ、真珠貝より真珠層に覆われた磁石片を取り出した後、着磁させることを特徴とする。
本発明の真珠玉は、防錆措置を施した磁石片と、該磁石片を核としてその周囲に形成された真珠層と、からなることを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は真珠玉及びその製造方法に係り、より詳しくは、磁石片を核としてその周囲に真珠層を形成した真珠玉及びその製造方法に関する。
「月のしずく」「人魚の涙」とも呼ばれる美しい光沢をたたえる真珠は、古くから世界各地で宝石として珍重されてきた。
天然真珠は、貝殻成分を分泌する外套膜が、貝の体内に偶然に入りこむことで生成されるが、産生量は極めて少なく、希少価値が高い。
一方、一般に市場に出回っているもののほとんどが、養殖真珠である。これは、二枚貝の殻から球形状に削り出した核を、アコヤガイの体内に外套膜と一緒に挿入し、真珠層を形成させたものである。
真珠の養殖には、母貝を育成し、その母貝に核を入れ、核入れ手術を施した貝を養生後、沖の筏につるした籠の中で養殖し、およそ6〜8か月後に収穫して真珠を取り出す作業を行うもので、母貝の飼育から真珠の取り出しまでに通常4年を要している。
母貝に挿入される核には、母貝と同種または異種の貝の殻を加工した天然物からなる核と、貝殻成分に近い物質を混合し、球形に成形した後、焼成して人工の核とする方法が知られている(例えば、特許文献1〜4参照)。
もし、磁石片を核として真珠が養殖できれば、磁力を持った真珠が形成されることになる。真珠はペンダントやイヤリングのように単独で使用されることもあるが、真珠玉を直線状に連結した連珠のネックレスとして使用されることが多く、幾重にも巻かれた豪華な装飾品として使用されることも多い。こうした使用状況に中で、磁力を持った真珠は、磁力に反応する磁性を有する装身具のチェーン(又はワイヤ)と組み合わせることにより、従来にはなかった新たな装飾を可能にし、斬新な装身具の可能性を開くものとして期待される。
磁石片を核として真珠の養殖をする上で最大の障害は、錆の発生の問題である。多くの真珠貝の養殖は海水中で行われるため、磁石をそのままアコヤガイの体内に挿入すると、たちまち錆が発生して真珠層が形成されないばかりか、母貝が死滅するという問題があった。
特開2012−13033号公報 特開2008−22866号公報 特開平11−75609号公報 特開平07−115867号公報
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、磁力を有する真珠玉及びその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するためになされた本発明の真珠玉の製造方法は、防錆措置を施した着磁前の磁石片を真珠貝の内部に挿し入れた後、磁石片を核として真珠層を周囲に成長させ、真珠貝より真珠層に覆われた磁石片を取り出した後、着磁させることを特徴とする。
磁石片に施された防錆措置が、めっき又は樹脂コーティングであることが好ましい。
めっきが、電気めっき、クロムめっき、無電解めっき、溶融めっき、真空蒸着、不溶解性アノード及び電鋳から選ばれる一つ以上であることがよい。
防錆措置が樹脂コーティングであり、樹脂コーティイングされた磁石片の表面がさらに炭酸カルシウムを含有する樹脂で被覆されることが好ましい。
真珠層の成長の後、真珠層及び磁石片を貫通する孔開け加工を行うことが好ましい。
本発明の真珠玉は、防錆措置を施した磁石片と該磁石片を核としてその周囲に形成された真珠層と、からなることを特徴とする。
磁石片がフェライト磁石、サマリウムコバルト磁石、及び、ネオジウム磁石からなる群より選ばれた一種であることが好ましい。
防錆措置がめっきであり、めっきされた金属が、金、銀、銅、白金、スズ、クロム、ニッケル、及びこれらの合金からなる群より選ばれた一種以上であることがよい。
金属がめっきされた磁石片の周囲にさらに樹脂がコーティングされていることが好ましい。
防錆措置樹脂がコーティングであり、磁石片は、その周囲を樹脂によってコーティイングされていることが好ましい。
樹脂によってコーティイングされた磁石片の表面がさらに別の種類の樹脂で被覆されていることがよい。
樹脂コーティイングされた磁石片の表面がさらに炭酸カルシウムを含有する樹脂で被覆されていることがよい。
真珠層が形成された磁石片は、真珠層及び磁石片を貫通する孔が形成されていることが好ましい。
本発明によれば、防錆措置を施した磁石片を真珠貝の内部に挿入し、この真珠貝を養殖して磁石片の周囲に真珠層を形成させた後、真珠層が形成された磁石片を収穫し、これを着磁することにより、磁力を有する真珠玉を製造することができる。
磁石片を核として真珠層を周囲に成長させた後、真珠層及び磁石片を貫通する孔開け加工を行うことにより、貫通孔を有し、磁力を有する装飾用の真珠玉を製造することができる。この貫通孔と磁力を有する真珠玉は、磁力に反応する磁性を持ったチェーンやワイヤ等の装身具と組み合わせることにより、この真珠玉をチェーンやワイヤの任意の位置に飾りとして留め置くことができることから、従来にはなかった新たな装身具のデザインを可能にし、斬新な装飾の可能性を開く効果を有する。
本願発明の真珠玉の製造方法は、防錆措置を施した着磁前の磁石片を真珠貝の内部に挿入した後、真珠貝を養殖し、磁石片を核として真珠層を周囲に成長させることを特徴とする。
真珠玉を収穫すること目的になされる養殖には、母貝として通常アコヤガイが使用されるが、沖縄ではクロチョウガイ、奄美大島ではマベガイが母貝として使われており、海外での養殖に使用される真珠貝を合わせると極めて多くの貝が使用されている。
本発明では真珠を作る貝を真珠貝と称するが、基本的に真珠層を持つほとんどの貝は真珠を産することが可能である。
本願発明では、真珠貝としてアコヤガイ、アイスランドガイ、アカネアワビ、アワビ、イガイ、イケチョウガイ、イシガイ、オウムガイ、オオウネカワボタンガイ、オオベソオウムガイ、オオビワガイ、カワシンジュガイ、カラスガイ、カサガイ、ギンイロカサガイ、クロチョウガイ、サヤガタドイツマイマイ、サラサバテイ、シシリアタイラギ、シラナミガイ、シロチョウガイ、ダイオウイトマキボラ、ダイオウショウジョウガイ、タカラガイ、タマキビ、トゲコブシボラ、ネッタイザルガイ、ハルカゼヤシガイ、ヒラツバサカワボタンガイ、ピンクガイ、ブローデリップヤシガイ、ベニコチョウガイ、ボタンガイ、ホンビノスガイ、ホシダカラ、マイマイ、マベガイ、マルスダレガイ、マゼランツキヒガイ、ヤコウガイ、ヨーロッパイガイ、ヨーロッパタマキビ、及びヨーロッパヒラガキを例示することができる。本発明ではこれらの群から選択される一つ又は複数を真珠貝とすることができる。
真珠の養殖には、これらの母貝を育成し、その母貝の内部に真珠玉の核となる真珠核を挿入し、挿核手術を施した貝を一定期間養生後、母貝の生育に適した環境下で、例えば沖の筏につるした籠の中で養殖すればよい。養殖期間は母貝の生育に合わせ、半年から1年継続すればよい。アコヤガイの場合、挿核手術から6〜8か月で収穫することができる。
本願発明は、母貝に挿入する核を、防錆措置を施した着磁前の磁石片としたところに特徴がある。母貝に挿入される着磁前の磁石片としては、着磁後にフェライト磁石、サマリウムコバルト磁石、及び、ネオジウム磁石となる成分構成の磁石片の群より選ばれた一種であることが好ましい。
フェライト磁石は酸化鉄を主原料にして成形し焼き固めて作ることができる。サマリウムコバルト磁石はサマリウムとコバルトを原料として成形し焼き固めて作ることができる。ネオジウム磁石はネオジム、鉄、ホウ素を主成分として成形し焼き固めて作ることができる。
本願発明ではこれらの磁石の何れも好ましく使用することができる。
いずれの磁石も自由な形状に成形することができる。本願発明の真珠玉は、磁石片の形状を自由な形状(例えば、ハート形、星形等)にすることができることから、様々な形状の真珠玉を生産することができ、その装飾方法も従来とは異なる状態で装飾できることから、全く新しい装身具のデザインを提供することができる。
着磁前の磁石を真珠核として使用する際の最大の問題は核となる磁石片に錆が発生することにある。特に真珠貝は水棲であり、多くの場合、汽水域から海水域で生育することから、真珠貝の内部に挿入された磁石片も、これらの塩水に曝されるため、たちまち錆が発生することになる。
核に錆が発生すると、真珠層が形成されないばかりか、溶出した金属イオンにより母貝が死滅する虞がある。また仮に、真珠層が形成されたとしても、磁石の表面は変色し、装飾に耐えられる真珠玉は生産されない。
磁石片の防錆方法としては、磁石片をめっきする方法と、磁石片を樹脂コーティングする方法がある。
めっきは酸化しやすい金属を、酸化されにくい金属で覆うもので、古くから利用されている技術である。めっきの方法としては、電気めっき、クロムめっき、無電解めっき、溶融めっき、真空蒸着、不溶解性アノード及び電鋳等が知られているが、本発明ではこれらの何れの方法も利用可能であり、状況に合わせてその一つ以上を選択することができる。
めっきされる金属としては、金、銀、銅、白金、スズ、クロム、ニッケル、及びこれらの合金からなる群より選ばれた一種以上であることが好ましい。
これらの金属をめっきされた磁石片は、金属光沢を表面に備えることになる。例えば、シアン化カリウムを電解質として電気めっきにより金をめっきした磁石片の表面は金色に輝き、銅めっきした磁石片は銅色に、また、銀、白金、スズ、クロム、ニッケルをめっきした磁石片は銀色の金属光沢を備える。
これらの金属光沢を有する磁石片を真珠貝の内部に挿し入れ、磁石片を核として真珠層を周囲に成長させると、金属光沢を有する磁石片の表面に真珠層が形成され、輝きを保ちながらも、ギラギラした輝きが抑えられた上品な(または、優雅な、奥ゆかしい)感触の真珠玉を生産することができる。
他の磁石片の防錆方法としては、磁石片を樹脂コーティングする方法がある。樹脂コーティング方法としては、従来から利用されている、スプレー方法、ペイント方法、フィルムラップ方法、浸漬方法、インサートインジェクション方法などの何れの方法であってもよい。
磁石片にコーティングできる樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、AS樹脂、ABS樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂等の汎用プラスチック、ポリアミド6、ポリアミド66、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、変性ポリフェニレンエーテル等の汎用エンジニアリングプラスチック、ポリアリレート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド、フッ素樹脂等のスーパーエンジニアリングプラスチックを挙げることができる。
また、磁石片にコーティングされる樹脂が、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、不飽和ポリエステル、及び、ポリウレタン、等の熱硬化性樹脂であってもよい。
中でも、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、メタクリル樹脂等の汎用プラスチック、及び、ポリアミド6、ポリアミド66、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリエチレンテレフタレート等の汎用エンジニアリングプラスチックは好ましく使用することができる。
着磁されていない磁石片をコーティングする樹脂以外のものとして柿渋、漆、黄檗、又は琥珀等の天然ポリマーを使用することもできる。
めっきされた着磁前の磁石片を上記の樹脂でさらにコーティングすることもできる。めっきされた磁石片をさらに樹脂コーティングすることにより、金属光沢をもった表面の退色(変色)を防止することができる。
また、上記樹脂がコーティイングされた着磁前の磁石片の表面にさらに別の種類の樹脂またはフィラーを含む樹脂でコーティングすることもできる。
樹脂を二重にコーティングする場合、外側のコーティングには、親水性の樹脂を使用することができる。
本発明では、親水性の樹脂としてポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、ポリビニル酢酸樹脂及びポリアクリル酸ナトリウム等を挙げることができる。中でもポリエチレングリコールは好ましく利用することができる。
真珠貝の内部に挿入される核の表面を親水性の樹脂で覆うことにより、真珠貝の内部に留まる核の割合が向上し、真珠層が形成されやすくなることから、真珠玉の収穫量を向上させることができる。
樹脂がコーティイングされた着磁前の磁石片の表面にフィラーを含む樹脂をさらにコーティングすることもできる。
本発明では外側にコーティングされる樹脂に混錬されるフィラーとして、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム等の貝殻成分、アパタイト、タルク、シリカ、クレー等の天然鉱石、酸化チタン、アルミ粉、ガラスビーズ、マイカ、ジルコニア等の光散乱剤が挙げられる。中でも炭酸カルシウムは、真珠貝内部に留まる核の割合を向上させるばかりでなく、真珠層が形成された真珠玉の透明性を増すことができることから好ましく利用することができる。
外側にコーティングされる樹脂に塗料を混合してもよい。様々な色の塗料を混合することで、従来は存在しなかった色調の真珠玉を生産することができる。
真球の真珠玉を目的にする場合、めっきまたは樹脂がコーティングされた着磁前の磁石片は円盤と混合砂を使用して真球の核に仕上げることが好ましい。
防錆措置を施した着磁前の磁石片は、核入れ手術により真珠貝の内部に挿入され、自然環境の中で養殖されるが、この過程は、養殖真珠の生産過程と同一であるためその説明を省略する。
さらに、一定期間の養殖の後に、浜揚げにより真珠を取り出し、選別する工程も、養殖真珠の生産過程と同一であるためその説明を省略する。
選別された真珠層が形成された着磁前の磁石片は、真珠層及び磁石片を貫通する孔開け加工を行い、その中心に貫通孔が形成される。
貫通孔が形成された真珠層を有する着磁前の磁石片は、強力な磁場に中に曝すことにより着磁することができる。
着磁の方法は、作成する磁極の数により決定されるが、本発明の場合には着磁コイルによる着磁が適当である。着磁コイルによる着磁は、大容量のコンデンサーに充電した電荷を瞬間的に放電するコンデンサー式着磁電源装置(パルス式電源)を 使用し、着磁コイル、ヨークに大電流を通電すると、着磁コイルの長さ方向に沿った一方向に磁界が生じ着磁コイルの中に設置した磁石片は、一対のN極、S極を有する磁石に着磁される。
このとき、着磁コイル内に設置した着磁前の磁石片の向きにより、N極とS極の位置が決定される。通常、着磁前の磁石片に開けられた貫通孔は着磁コイルの径方向と重なるように設置し、着磁後に貫通孔が赤道を貫通するようにすることが好ましい。
仮に、貫通孔がN極とS極を貫通するように着磁させると、1本の装身具チェーンに複数の真珠玉を連珠したとき、真珠玉同士が引き合うか又は反発しあって、思いどおりの装飾ができなくなる虞がある。貫通孔が赤道を貫通するようにすると、磁力により真珠玉同士が引き合ったり、反発しあったりしても、装身具チェーンを中心に真珠玉が回転することで、この磁界の歪を解消することができる。
〔実施例1:ネオジウム磁石片の製造〕
約500℃で脱磁したネオジウム磁石1kgを衝撃式クラッシャ(株式会社アーステクニカ製;商品名 スーパーサンダー、型式 KMO0702R)で粉砕し、粒径100〜500μmの砂状にした。さらに、微粉砕機(ホソカワミクロン株式会社製:スパイラルジェットミルAS140)を用いて、粒径が3〜5μmの微粉になるまで粉砕した。この微粉を11kOeの磁界の中、乾式造粒機(フロイント産業株式会社製:ローラーコンパクターTF9)で100N・mの圧力をかけて球形に成形した。成形品の粒径は直径6mmの中球とした。成形した球形の磁石片は内燃式ロータリーキルン(高砂工業株式会社製)を用いて1100℃で3時間焼結を行い、引き続き500〜900℃で6時間熱処理を行った。熱処理の完了した磁石片は形状を真球に整えるために回転する研磨盤の上で川砂を研磨剤として加工した。
〔実施例2:ネオジウム磁石片のメッキ加工〕
実施例1で真球加工した磁石片の半量を電解浴中スルファミン酸ニッケルメッキ法によりニッケルメッキを行った。ニッケルめっきが完了した着磁前のネオジウム磁石片は、形状の検査を行い、不合格品は再度回転する研磨盤の上で金剛砂を研磨剤にして真球になるまで仕上げ加工を行った。検査に合格した磁石片の100個を1つずつアコヤガイの内部に挿入した。8か月間養殖した後、浜揚げ(収穫)を行い、母貝の生存率、真珠玉の回収率、真珠玉の品質を検査した。
〔実施例3:メッキしたネオジウム磁石片の樹脂コーティング〕
実施例2でめっき加工したネオジウム磁石片の表面にイソシアナート硬化用アクリル樹脂(DIC株式会社製:商品名 アクリディック、品番名 A−801−P)をスプレーコーティングした。アクリル樹脂をコーティングした着磁前のネオジウム磁石片は検査を行い、合格した磁石片の100個をアコヤガイの内部に挿入した。実施例2と同様に養殖後、母貝の生存率、真珠玉の回収率、真珠玉の品質を検査した。
〔実施例4:ネオジウム磁石片の樹脂コーティング〕
実施例1で真球加工した磁石片の半量を流動浸漬法によりポリエチレンでコーティングした。樹脂粉体槽にポリエチレンの粉体を入れ、圧縮空気を下から送風して粉体を槽内に流動させている状態で、150℃に加熱した磁石片を5秒間浸漬することにより、磁石表面にポリエチレンをコーティングした。ポリエチレンコーティングした着磁前のネオジウム磁石片の形状を検査し、合格した磁石片の100個をアコヤガイの内部に挿入した。実施例2と同様に養殖後、母貝の生存率、真珠玉の回収率、真珠玉の品質を検査した。
〔実施例5:ポリエチレンをコーティングしたネオジウム磁石片の親水性樹脂コーティング〕
実施例4でポリエチレンをコーティングしたネオジウム磁石片の表面をポリエチレングリコールでさらにコーティングした。コーティングは溶融したポリエチレングリコールをスプレーすることにより、ポリエチレンコーティングした磁石片の外側をさらにポリエチレングリコールで被覆した。磁石片の形状を検査し、合格した磁石片の100個をアコヤガイの内部に挿入した。実施例2と同様に養殖後、母貝の生存率、真珠玉の回収率、真珠玉の品質を検査した。
〔実施例6:ポリエチレンをコーティングしたネオジウム磁石片に炭酸カルシウムフィラーを含む樹脂をコーティング〕
実施例4でポリエチレンをコーティングしたネオジウム磁石片の表面を炭酸カルシウムのフィラーを含有する塩化ビニル樹脂でさらにコーティングした。ステアリン酸で表面処理した炭酸カルシウムフィラー(白石カルシウム株式会社製:粒径2〜20μm)をポリ塩化ビニル樹脂(信越化学工業株式会社製)の100重量部に対し60重量%の割合で混合し、インサート射出成型により表面層を形成した。ポリエチレンコーティングした磁石片の外側をさらに炭酸カルシウムを含むポリ塩化ビニル樹脂で被覆した磁石片の形状を検査し、合格した磁石片の100個をアコヤガイの内部に挿入した。実施例2と同様に養殖後、母貝の生存率、真珠玉の回収率、真珠玉の品質を検査した。
〔比較例1:二枚貝の殻から製造した核を真珠貝へ挿入〕
上記実施例2〜6の磁石片の代わりに米国ミシシッピー川に生息しているイシガイ科の二枚貝の殻を研磨加工した直径6mmの真球形状の核の100個をアコヤガイの内部に挿入した。実施例2〜6と同様に8か月間、沖に浮かべた筏につるした籠の中で養殖した。8か月後に浜揚げ(収穫)を行い、母貝の生存率、真珠玉の回収率、真珠玉の品質を検査した。
実施例2〜6及び比較例1の検査の結果を表1に示した。
母貝生存率は8か月、沖の筏につるした籠の中に生息していた母貝の数を計測し養殖当初の母貝の数を基に計算した。真珠玉回収率は、浜揚げ後に回収した真珠玉の数を養殖当初の母貝の数で除して計算した。母貝生存率と真珠玉回収率との差は養殖過程で核が脱落した母貝の割合に相当する。
真珠玉の品質は、色・形・キズなどで選別し、「輝き」「色」「巻き」の優れた真珠に相当するものを「優」、一連の連珠ネックレスに加工できる程度の品質のものを「良」、複数の列の連珠ネックレスに加工される程度の品質のものを「可」、加工しても商品にならないものを「不可」として計測し、養殖当初の母貝の数で除して計算した。ただし、「優」の評価については、比較例1は「輝き」「色」「巻き」の総合評価とし、実施例2〜6は「輝き」「色」「巻き」のうち一つの項目でも秀でたものは「優」と判定した。
Figure 2017055693
表1に示したとおり、実施例2〜6の母貝生存率は29〜43%と、比較例1の60%に比べて低い値であり、真珠玉回収率も17〜38%と比較例1の55%に比べて低い値であった。これは、100年の実績のある真珠養殖に対して、防錆処置した磁石片を核とする真珠養殖では、未だ最適な養殖条件が把握できていないためであると思われる。
ニッケルめっきしたネオジウム磁石片を核として養殖した実施例2は、母貝生存率が低く、品質でも不良品の割合も高かった。これはニッケルメッキだけで錆の発生を抑えることが難しく、溶出した金属イオンが母貝に悪影響を及ぼしていることが考えられる。品質不良も核の変色によるものが多かった。
めっき加工したネオジウム磁石片の表面にアクリル樹脂をコーティングした磁石片を核とした実施例3では、実施例2で見られた核の変色や母貝生存率の問題が改善され、母貝生存率は29から31%に、真珠玉回収率は17から23%に向上した。真珠玉の品質では「優」の割合が高くなった。これはめっきされた金属の変色が抑えられると、金属光沢が維持され、これを真珠層を通して見ることができるため、優美さを感じさせるものになったためである。
ポリエチレンでコーティングした磁石片を核とした実施例4では、母貝の生存率が向上したにもかかわらず、真珠玉の回収率が向上しなかった。これはポリエチレンの表面が平坦で引っかかりがないことから、母貝からの核の脱落が多く発生したと考えられた。これはポリエチレンの表面に真珠層が正常に形成されなかった不良品が多いことからも裏付けられた。
ポリエチレンをコーティングしたネオジウム磁石片の表面をポリエチレングリコールでさらにコーティングした磁石片を核とした実施例5は、母貝生存率が42%に、真珠玉回収率が38%に向上した。これはポリエチレングリコールが親水性であるため母貝との親和性が向上したためと考えられる。
ポリエチレンをコーティングしたネオジウム磁石片の表面を炭酸カルシウムのフィラーを含有する塩化ビニル樹脂でコーティングした磁石片を核とした実施例6は、母貝生存率が43%と高かったが、真珠玉回収率は34%に留まった。これは炭酸カルシウムが貝殻の成分であることから、母貝が核を異物と認識しにくかったものと考えられる。実施例6は品質評価で「優」の割合が最も高かった。これは樹脂に炭酸カルシウムのフィラーを配合することにより透明性が向上し、透明感のある真珠玉が産生されたためである。
〔実施例7:貫通孔加工と着磁〕
実施例2〜6でその品質が「優」から「可」と評価された真珠玉は、孔開け加工により、磁石片及び真珠層を貫通する孔を真珠玉の中心に設けた。貫通孔加工を完了した真珠玉はコンデンサー式着磁電源装置に連結した着磁コイルの中で着磁された。着磁に際し、貫通孔を形成した真珠玉は、着磁コイルの直径が貫通孔と一致するように設置され、10、000アンペアの電流が瞬時、着磁コイルに通電された。この着磁により真珠玉を地球に見立てたとき、貫通孔が真珠玉の赤道上にある位置で北極と南極に相当する位置にN極とS極が形成された。
着磁された真珠玉は、貫通孔に磁性を有するステンレスのワイヤが通され、磁力を有する真珠玉のデザインが検討された。磁性を有するステンレスのワイヤが通された磁力を有する真珠玉は、ワイヤの任意の位置に真珠玉を留め置くことができる画期的な能力を有するものであった。

Claims (13)

  1. 防錆措置を施した着磁前の磁石片を真珠貝の内部に挿し入れた後、
    前記磁石片を核として真珠層を周囲に成長させ、
    前記真珠貝より真珠層に覆われた磁石片を取り出した後、着磁させることを特徴とする真珠玉の製造方法。
  2. 前記磁石片に施された防錆措置が、めっき又は樹脂コーティングであることを特徴とする請求項1に記載の真珠玉の製造方法。
  3. 前記めっきが、電気めっき、クロムめっき、無電解めっき、溶融めっき、真空蒸着、不溶解性アノード及び電鋳から選ばれる一つ以上であることを特徴とする請求項2に記載の真珠玉の製造方法。
  4. 前記防錆措置が樹脂コーティングであり、前記樹脂コーティイングされた磁石片の表面がさらに炭酸カルシウムを含有する合成樹脂で被覆されることを特徴とする請求項2に記載の真珠玉の製造方法。
  5. 前記真珠層の成長の後、前記真珠層及び前記磁石片を貫通する孔開け加工を行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の真珠玉の製造方法。
  6. 防錆措置を施した磁石片と、
    該磁石片を核としてその周囲に形成された真珠層と、
    からなることを特徴とする真珠玉。
  7. 前記磁石片がフェライト磁石、サマリウムコバルト磁石、及び、ネオジウム磁石からなる群より選ばれた一種であることを特徴とする請求項6に記載の真珠玉。
  8. 前記防錆措置がめっきであり、めっきされた金属が、金、銀、銅、白金、スズ、クロム、ニッケル、及びこれらの合金からなる群より選ばれた一種以上であることを特徴とする請求項6又は7に記載の真珠玉。
  9. 前記金属がめっきされた磁石片の周囲にさらに樹脂がコーティングされていることを特徴とする請求項8に記載の真珠玉。
  10. 前記防錆措置が樹脂コーティングであり、前記磁石片は、その周囲を樹脂によってコーティイングされていることを特徴とする請求項6に記載の真珠玉。
  11. 前記樹脂によってコーティイングされた磁石片の表面がさらに別の種類の樹脂で被覆されていることを特徴とする請求項10に記載の真珠玉。
  12. 前記樹脂によってコーティイングされた磁石片の表面がさらに炭酸カルシウムを含有する樹脂で被覆されていることを特徴とする請求項10に記載の真珠玉。
  13. 前記真珠層が形成された前記磁石片は、前記真珠層及び前記磁石片を貫通する孔が形成されていることを特徴とする請求項6乃至12のいずれか1項に記載の真珠玉。
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