JP2001031775A - 遮光性フィルム - Google Patents

遮光性フィルム

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JP2001031775A
JP2001031775A JP21006399A JP21006399A JP2001031775A JP 2001031775 A JP2001031775 A JP 2001031775A JP 21006399 A JP21006399 A JP 21006399A JP 21006399 A JP21006399 A JP 21006399A JP 2001031775 A JP2001031775 A JP 2001031775A
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light
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density polyethylene
shielding
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Haruki Nagaoka
春樹 長岡
Kazunari Nishino
和成 西野
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Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大量の感光材料の包装に耐えうる引裂強
度、落錘衝撃強度等の機械的特性を有するとともに、遮
光性およびヒートシール性に優れ、かつリサイクルが容
易な感光紙等の感光材料の包装材として好適な遮光性フ
ィルムを提供すること。 【解決手段】 メルトフローレートが2.0〜3.0g
/10分であり、密度が0.910〜0.920g/c
3の直鎖状低密度ポリエチレン[A]65超〜85重
量部と、MFRが0.03〜0.05g/10分で、密
度が0.940〜0.956g/cm3の、Q値(Mw
/Mn)が20以上である高密度ポリエチレン[B]3
5未満〜15重量部と、カーボンブラック[C]2〜1
0重量部とから形成される遮光性フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、遮光性フィルムに関し、
さらに詳しくは、引裂強度、衝撃強度等の機械的特性に
優れるとともに、遮光性およびヒートシール性に優れ、
感光紙等の感光材料の包装材として利用可能な、ポリオ
レフィン製遮光性フィルムに関する。
【0002】
【発明の技術的背景】感光紙等の感光材料は、光に曝さ
れるとその使用が不能になるため、光を完全に遮断する
包装材で包装される。このような感光材料用包装材に要
求される主な特性としては、引裂強度、衝撃強度等の機
械的特性、遮光性およびヒートシール性などが挙げられ
る。
【0003】従来、感光紙等の包装材として、種々の材
料が提案されてきた。たとえばカーボンブラックを含有
する低密度ポリエチレン系で片面コートされたクラフト
紙と、カーボンブラックを含有するポリエチレン系フィ
ルムとを、ホットメルト接着剤等で点接着させてクラフ
ト紙とポリエチレン系フィルムとの間に空間部を設けた
包装材が知られている。このような包装材は、一般に袋
状にして用いられ、感光紙等はその袋の中に収められ
て、袋の口がヒートシールされて密封される。
【0004】また、他の知られた感光紙等の包装材とし
て、特公平2−2701号公報には、クラフト紙などの
支持体の少なくとも一面に50重量%以上の線状低密度
ポリエチレン(L−LDPE)を含む遮光物質を実質的
に含まないポリエチレン系ポリマー層を形成してなる積
層体が提案されている。この提案では、遮光性物質とし
てカーボンブラックなどが支持体あるいは接着層に混入
させている。
【0005】これらの包装材は、ポリエチレン系フィル
ムとクラフト紙とを複合、またはポリエチレン系ポリマ
ー層と他の支持体とを複合してなるため、製造コストが
高いという問題があり、またリサイクルが困難であっ
た。
【0006】さらに、上記以外の感光紙等の包装材とし
て、特公平2−2700号公報には、遮光性物質を含
み、50重量%以上が線状低密度ポリエチレン(L−L
DPE)であるポリエチレン系ポリマー遮光性フィルム
を少なくとも一層有する包装用フィルムが提案されてい
る。この公報によれば、ポリエチレン系ポリマーのL−
LDPE以外の残部は、高圧法低密度ポリエチレン(L
DPE)とすることが好ましいとされている。しかしな
がら、ここで提案されている感光物質包装用フィルム
は、引裂強度(エルメンドルフ引裂強度)およびヒート
シール強度が必ずしも十分でない。
【0007】さらに、特開昭6−57053には、特定
の直鎖状低密度ポリエチレン(L−LDPE)と特定の
高密度ポリエチレンのブレンド物を用いた、エルメンド
ルフ引裂強度、落錘衝撃強度等の機械的特性に優れると
ともに、遮光性およびヒートシール性に優れ優れた物性
を有する遮光性フィルムが提案されている。
【0008】近年、感光紙等の感光材料の需要の増大に
伴い、包装する感光材料の単位量が大きくなり、それに
伴って大量の感光材料を収納するのに耐える強度を有
し、さらに加えて、かつ優れた遮光能力と、リサイクル
の可能とする包装材に適した材料が求められるようにな
ってきた。本発明らは、この新たな市場の要請に応える
べく、鋭意研究した結果本発明に到達した。新たな市場
の要請であるので、従来の知見に囚われることなく、目
的とする物性を追求した結果である。本発明は、大量の
感光材料の包装に耐えうる引裂強度、落錘衝撃強度等の
機械的特性を有するとともに、遮光性およびヒートシー
ル性に優れ、感光紙等の感光材料の包装材として好適な
遮光性フィルムである。また、製造コストが安価で、し
かも、リサイクルが容易な遮光性フィルムである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、大量の感光
材料の包装に耐えうる引裂強度、落錘衝撃強度等の機械
的特性を有するとともに、遮光性およびヒートシール性
に優れ、感光紙等の感光材料の包装材として好適な遮光
性フィルムを提供しようとするものである。またさら
に、本発明は、製造コストが安価で、しかも、リサイク
ルが容易な遮光性フィルムを提供しようとするものであ
る。
【0010】
【課題を解決する手段】本発明は、メルトフローレート
が2.0〜3.0g/10分であり、密度が0.910
〜0.920g/cm3 である直鎖状低密度ポリエチレ
ン[A] 65超〜85重量部と、メルトフローレート
が0.03〜0.05g/10分であり、密度が0.9
40〜0.956g/cm3 であり、Q値(重量平均分
子量Mw/数平均分子量Mn)が20以上である高密度
ポリエチレン[B] 35未満〜15重量部(上記成分
[A]と[B]との合計量は100重量部である)と、
カーボンブラック[C]2〜10重量部とからなるブレ
ンド物で形成されてなることを特徴とする遮光性フィル
ムである。
【0011】また本発明は、前記遮光性フィルムの縦方
向(MD)の引裂強度と横方向(TD)の引裂強度との
比(MD/TD)が0.4以上であり、かつ、縦方向
(MD)と横方向(TD)の引裂強度が共に50g以上
であるとともに、落錘衝撃強度が1000g以上である
ことを特徴とする遮光性フィルムを提供する。さらに本
発明は、前記請求項1に記載のブレンド物で形成された
フィルムで、フィルムの長さ方向に対して斜方向に延伸
して配向させた、少なくとも2のフィルムを、互いに分
子配向が交差するように積層されてなる斜配向クロスフ
ィルムで構成されている遮光性フィルムを提供する。さ
らにまた本発明は、上記の遮光性フィルムに、少なくと
も1のポリオレフィン系フィルム層を積層させてなる遮
光性積層フィルム。
【0012】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る遮光性フィル
ムについて具体的に説明する。本発明に係る遮光性フィ
ルムは、特定の直鎖状低密度ポリエチレン[A]と、特
定の高密度ポリエチレン[B]と、カーボンブラック
[C]とからなるブレンド物で形成されてなるフィルム
である。
【0013】まず、本発明に係る遮光性フィルムで用い
られる成分について説明する。直鎖状低密度ポリエチレン[A] 本発明で用いられる直鎖状低密度ポリエチレン[A]
は、ASTM D 1238 Eによるメルトフローレー
ト(MFR)が2.0〜3.0g/10分の範囲にあ
り、かつ、ASTM D 1505による密度が0.91
0〜0.920g/cm3の範囲にある。
【0014】上記のような性状を有する直鎖状低密度ポ
リエチレン[A]は、たとえばエチレンと、炭素原子数
が3〜20であるα-オレフィンとを、チーグラー触媒
の存在下に、低圧法によって共重合させることにより得
られる。重合形態としては、具体的には、スラリー重
合、気相重合、高温溶解重合など種々の形態を採用する
ことが可能である。
【0015】また、上記炭素原子数3〜20のα-オレ
フィンとしては、プロピレン、1-ブテン、1-ペンテ
ン、1-ヘキセン、4-メチル-1-ペンテン、1-オクテ
ン、1-デセン、1-テトラデセン、1-オクタデセンな
どが挙げられる。なかでも、遮光性フィルムの耐衝撃性
の向上という面からは、炭素原子数が4〜12であるα
-オレフィンが好ましく、特に炭素原子数が4〜8であ
るα- オレフィンが好ましい。直鎖状低密度ポリエチレ
ン[A]におけるα-オレフィンの含量は、通常20〜
60重量%、好ましくは30〜60重量%、さらに好ま
しくは40〜60重量%である。
【0016】高密度ポリエチレン[B] 本発明で用いられる高密度ポリエチレン[B]は、AS
TM D 1238,Eによるメルトフローレート(MF
R)が0.03〜0.05g/10分の範囲にあり、か
つ、ASTM D 1505による密度が0.940〜
0.956g/cm3 の範囲にある。
【0017】本発明で用いられる高密度ポリエチレン
[B]としては、メルトフローレートおよび密度が上記
範囲にあり、高密度ポリエチレン[B]のQ値(重量平
均分子量Mw/数平均分子量Mn)が20以上、特に2
5〜30の範囲にある高密度ポリエチレン[B]が望ま
しい。
【0018】ここで、Q値は分子量分布の尺度を表わす
指標であり、その測定はゲルパーミエーションクロマト
グラフィーを用いて分子量分布曲線を求め、分子量既知
の単分散ポリスチレンをスタンダードとしてユニバーサ
ルキャリブレーション法により重量平均分子量と数平均
分子量を算出することにより求めた値である。
【0019】本発明で、メルトフローレート、密度およ
びQ値が上記範囲にある高密度ポリエチレン[B]を用
いれば、良好な成形性が得られるとともに、機械的強度
に優れた斜配向クロスフィルムが得られる。
【0020】上記のような性状を有する高密度ポリエチ
レン[B]は、従来既知の方法で製造することができ
る。たとえばマグネシウム化合物に担持されたチタン化
合物と有機金属化合物との複合触媒に代表されるチーグ
ラー触媒を用いて、エチレン、あるいはエチレンと少量
の炭素原子数が3〜20のα-オレフィンとを低圧下に
重合させる方法や、シリカ・アルミナを担体とした酸化
クロム触媒に代表されるフィリップス触媒を用いて、エ
チレン、あるいはエチレンと少量の炭素原子数が3〜2
0のα-オレフィンとを中圧下に重合させる方法など、
いわゆる中低圧法を挙げることができる。
【0021】本発明の遮光性単体フィルム、および上記
遮光性積層フィルムを構成する遮光性フィルム層では、
上記のような直鎖状低密度ポリエチレン[A]は、直鎖
状低密度ポリエチレン[A]および高密度ポリエチレン
[B]の合計量100重量部に対して 65超〜85重
量部、好ましくは70〜80重量部の割合で用いられ
る。直鎖状低密度ポリエチレン[A]を上記のような割
合で用いると、引裂強度、衝撃強度などの機械的特性お
よびヒートシール性に優れた遮光性フィルムが得られ
る。本発明の遮光性単体フィルム、および上記遮光性積
層フィルムを構成する遮光性フィルム層では、上記のよ
うな高密度ポリエチレン[B]は、直鎖状低密度ポリエ
チレン[A]および高密度ポリエチレン[B]の合計量
100重量部に対して 35未満〜15重量部、好まし
くは30〜20重量部の割合で用いられる。高密度ポリ
エチレン[B]を上記のような割合で用いると、引裂強
度、衝撃強度などの機械的特性およびヒートシール性に
優れた遮光性フィルムが得られる。
【0022】カーボンブラック[C] 本発明では、カーボンブラックを用いることにより、可
視光線および紫外線の透過を防止し、フィルムに遮光性
を付与する。カーボンブラックとしては、チャンネルブ
ラック、ファーネスブラック、サーマルブラック、ラン
プブラックなどを挙げることができる。その粒径、比表
面積、微細構造など幅広く選択できるので、使用に際し
ては適宜目的に応じて選択できる。
【0023】本発明の遮光性単体フィルム、および上記
遮光性積層フィルムを構成する遮光性フィルム層では、
上記のようなカーボンブラック[C]は、直鎖状低密度
ポリエチレン[A]および高密度ポリエチレン[B]の
合計量100重量部に対して2〜10重量部、好ましく
は3〜5重量部の割合で用いられる。カーボンブラック
[C]を上記のような割合で用いると、引裂強度、衝撃
強度などの機械的特性およびヒートシール性を低下させ
ることなく、遮光性に優れたフィルムが得られる。
【0024】本発明の遮光性フィルムは、通常135μ
m以上、好ましくは180μm以上、さらに好ましくは
180〜280μm、もっと好ましくは200〜260
μmである。 本発明の特定の組成は、これら厚みのあ
るフィルムの成形に特に適したものであり、また本発明
の特定の組成とフィルム厚さを満たすことによって、驚
くべきことに大量の感光材料の収納に耐える遮光性フィ
ルムが得られるのである。
【0025】本発明においては、遮光性フィルムの縦方
向(MD)の引裂強度と横方向(TD)の引裂強度との
比(MD/TD)が0.4以上、好ましくは0.5以上
であり、かつ、縦方向(MD)と横方向(TD)の引裂
強度が共に50g以上、好ましくは60g以上であり、
落錘衝撃強度が1,000g以上、好ましくは1,10
0g以上である。
【0026】本発明の遮光性単体フィルムは、上述した
ように、上記直鎖状低密度ポリエチレン[A]、高密度
ポリエチレン[B]およびカーボンブラック[C]で構
成されてなるが、フィルムの製造は従来公知の方法を使
用することができる。例えば、一般的なインフレーショ
ン成膜法によっても製造することができる。
【0027】本発明発明の遮光フィルムは、上記したフ
ィルムを単層で使用することができる。また、遮光フィ
ルム自体を複数の層として積層フィルムの形で使用する
こともできる。積層フィルムとしては、同一の組成のフ
ィルムを多層とすることもできるし、組成を変えた複数
種の遮光フィルムを積層することもできる。また、積層
タイプの遮光性フィルムの中でも、複数のポリオレフィ
ン系フィルム層の一部を斜配向クロスフィルムで構成す
ることもできる。遮光性フィルムは、特に引裂強度、落
錘衝撃強度およびヒートシール強度などの特性に優れて
いる。ここに、斜配向クロスフィルムとは、一定の斜方
向に分子配向を有するポリオレフィン系フィルム(ポリ
オレフィン系斜配向フィルム)の複数枚で互いに分子配
向が交差するように積層されてなるフィルムをいう。
【0028】遮光性積層フィルムは、上述したように、
ポリオレフィン系フィルム層の一部が、フィルムの長さ
方向に対して斜方向に延伸して配向させたポリオレフィ
ン系フィルムの複数枚で互いに分子配向が交差するよう
に積層されてなる斜配向クロスフィルムで構成されてい
ることが好ましい。また、ポリオレフィン系フィルムの
複数枚が互いの分子配向軸の長手方向においてなす交差
角度は、30〜150度、好ましくは60〜120度で
ある。このような斜配向クロスフィルムを構成層として
有する遮光性フィルムは、特に引裂強度、落錘衝撃強度
およびヒートシール強度などの特性に優れ、また、ピン
ホールの発生を防止することができる。
【0029】本発明の遮光フィルムを実施するにあたっ
て、種々の目的で、他のポリオレフイン層を積層するこ
ともできる。たとえば、表面の保護、外観改善などの目
的で、表面層を設けることができる。この際に、表面相
に顔料を配合することもできる。チタンホワイトなどの
白色顔料を配合すると、感光材料を暗室などの暗所で取
扱うとき、その識別が容易となるという特徴を有する包
装材を得ることができるので、表面に近い層にチタンホ
ワイトなどの白色顔料を配合した包装材は、本発明の好
ましい実施態様の一つである。チタンホワイトを配合す
るときは、チタンホワイトは、ポリオレフィンの全体量
100重量部に対して、1〜10重量部、好ましくは2
〜5重量部の割合で用いられる。チタンホワイト含有ポ
リオレフィン層におけるポリオレフィンチタンホワイト
含有ポリオレフィン層と遮光性フィルム層とが接するよ
うな積層構成を採る遮光性フィルムの場合、チタンホワ
イト含有ポリオレフィン層におけるポリオレフィンとし
ては、遮光性フィルム層で用いられるポリオレフィン、
すなわち、直鎖状低密度ポリエチレン[A]と高密度ポ
リエチレン[B]とのブレンド物が好ましく用いられ
る。このようなポリオレフィンを用いると、チタンホワ
イト含有ポリオレフィン層と遮光性フィルム層との層間
接着性に優れる。
【0030】顔料としては、外観を考慮して他の無機顔
料や、有機顔料を使用することもできる。
【0031】遮光性フィルムには、また他のポリオレフ
ィン層を積層してもよい。これらのポリオレフィン層と
しては、各ポリオレフィン層が熱融着し易いようなポリ
オレフィンであれば特に制限はないが、ポリエチレンを
用いることが望ましい。なかでも、直鎖状低密度ポリエ
チレン[A]、直鎖状低密度ポリエチレン[A]と高密
度ポリエチレン[B]とのブレンド物、特に直鎖状低密
度ポリエチレン[A]が好ましく用いられる。積層タイ
プの遮光性フィルムを感光材料の包装材として用いる場
合に、ヒートシールされる予定のポリオレフィン層(以
下、シール層と称する場合がある)では、特にこれらの
ポリエチレンを用いることが好ましい。上記積層タイプ
の遮光性フィルムは、リサイクル上、遮光性フィルムを
構成する遮光性フィルム層を含む全ての層が、ポリオレ
フィン系フィルム層であることが好ましく、ポリエチレ
ン層で形成されていることが特に好ましい。遮光性積層
フィルム上記遮光性積層フィルムの層構成としては、以
下のような層構成が挙げられる。 (1)チタンホワイト含有のポリオレフィン層(表面
層)/遮光性フィルム層(中間層)/他のポリオレフィ
ン層(シール層) (2)チタンホワイト非含有のポリオレフィン層(表面
層)/遮光性フィルム層(中間層)/他のポリオレフィ
ン層(シール層) (3)遮光性フィルム層(表面層)/他のポリオレフィ
ン層(シール層)
【0032】本発明の遮光性フィルムを他の層との積層
フィルムとして使用する場合、遮光性フィルム層の厚み
は前記した遮光フィルムの厚みとすることができる。ま
た、好ましい積層フィルムの例として、全体の厚みを、
通常135μm以上、好ましくは180μm以上、さら
に好ましくは180〜280μm、もっと好ましくは2
00〜260μm、さらにまた好ましくは220〜24
0μmとすることもできる。また、この場合の遮光性積
層フィルムを構成する遮光性フィルム層の厚みは、通常
115〜165μm、好ましくは125〜155μm、
さらに好ましくは135〜145μmである。また、チ
タンホワイト含有のポリオレフィン層の厚みは、通常2
5〜55μm、好ましくは30〜50μm、さらに好ま
しくは35〜45μmである。
【0033】また、上記積層フィルムの縦方向(MD)
の引裂強度と横方向(TD)の引裂強度との比(MD/
TD)が0.4以上、好ましくは0.5以上であり、か
つ、縦方向(MD)と横方向(TD)の引裂強度が共に
50g以上、好ましくは60g以上であり、落錘衝撃強
度が1,000g以上、好ましくは1,100g以上で
ある。
【0034】本発明の遮光性積層フィルムは、従来公知
のプラスチックフィルムのラミネート加工法により製造
することができる。このようなラミネート加工法として
は、たとえば、(1)2種類の単体もしくは共押出2層
フィルムを押出サンドイッチラミネートして積層する方
法、(2)2種類の単体もしくは共押出2層フィルムを
ドライラミネートして積層する方法、(3)2種類の単
体もしくは共押出2層フィルムを熱融着して積層する方
法、(4)2種類の単体もしくは共押出2層フィルムを
ホットメルトで積層する方法等の加工法があるが、上記
(1)の方法が一般的に最も多く用いられる方法で、品
質安定性も良く、最も好ましい。
【0035】上記ラミネート加工法のうち、共押出ラミ
ネート法がコスト面で好ましい。また、上述した斜配向
クロスフィルムは、次のようにして製造される。まず、
斜配向クロスフィルムの原反となるポリオレフィン系斜
配向フィルムは、従来公知の方法によって製造すること
ができる。たとえば、インフレーション法により得たチ
ューブラーフィルムをその軸方向に延伸した後、螺旋状
に切開する方法(特公昭40−5319号公報)、サー
キュラーダイにより押出されたチューブラーフィルムを
成膜方向に伸長しながら連続的にマンドレルおよびピン
チロールを回動させ、チューブラーフィルムを捩り螺旋
状に配向させた後、成膜方向に切開するか、切開するこ
となくそのまま折たたむ方法(特公昭47−38621
号公報)、サーキュラーダイにより押出されたチューブ
ラーフィルムを固定マンドレルと回転マンドレルの2つ
のマンドレルを設置することにより、両マンドレル間で
斜方向に延伸配向させた後ピンチロールおよび引張りロ
ールにより引き取る方法(特公昭53−38306号公
報)、さらにはサーキュラーダイおよび第1マンドレル
を回動させ、引張りロ―ルの第2マンドレルは引張りロ
ールに対するチューブラーフィルムのねじれを補償する
ように逆方向に回動させ、引張りロールおよび巻取りロ
ールを回動させることなく成形できるようにした装置
(特公昭54−15892号公報)により斜配向フィル
ムを得る方法などがある。なかでも、特公昭53−38
306号および特公昭54−15892号の公報に記載
の装置を用いる方法が、任意の配向比で延伸斜配向させ
適当な強度を得ることができるため好ましい。
【0036】原反フィルムの配向比(延伸フィルムの引
張強度/未延伸フィルムの引張強度)は用途により適宜
決定されるが、通常1.2倍以上、好ましくは1.5倍
〜5倍程度になるように延伸した原反フィルムを用いる
のがよい。また、原反フィルムの配向軸の方向も用途に
より適宜決定されるが、通常、原反フィルムをその配向
軸を交差して貼り合わせた場合の配向軸の交差角が、原
反フィルムの長さ方向において30度〜150度、好ま
しくは60度〜120度の範囲になるようにするのがよ
い。
【0037】次に、上記斜配向フィルム2枚を貼り合わ
せる方法としては、従来公知の種々の方法がある。たと
えば、原反フィルムの片方にビニル系、アクリル系、ポ
リアミド系、エポキシ系、ゴム系、ウレタン系等の接着
剤を塗布した後、接着剤を乾燥させて残る片方の原反フ
ィルムとを加圧加熱接着するドライラミネート法、原反
フィルムの片方をコロナ処理および/または有機チタン
系、ポリエチレンイミン系、イソシアネート系でアンカ
ー処理した後、低密度ポリエチレン(高圧法および中低
圧法を含む)、エチレン・酢酸ビニル共重合体などを押
出ラミネートをして残る片方の原反フィルムと圧着積層
する押出しラミネート法、あるいはホットメルトラミネ
ート法などが挙げられる。また、サーキュラーダイと引
張ロールとを相対的に回転させて斜配向フィルムを得る
ことができる前記特公昭47−38621号公報、ある
いは特公昭53−38306号公報に記載されている斜
配向フィルム成形装置を用いれば、直接積層クロスフィ
ルムとすることもできる。
【0038】
【発明の効果】本発明に係る遮光性単体フィルムは、特
定のメルトフローレートおよび密度を有する直鎖状低密
度ポリエチレン[A]と、特定のメルトフローレート、
密度およびQ値(Mw/Mn)を有する高密度ポリエチ
レン[B]と、カーボンブラック[C]とを特定の割合
で配合されたブレンド物で形成されてなるもので、大量
の感光材料の包装材に耐える引裂強度、衝撃強度等の機
械的物性を有し、遮光性およびヒートシール性に優れ、
しかも、製造コストが安価である。
【0039】以下、本発明を実施例により説明するが、
本発明は、これら実施例に限定されるものではない。
【0040】なお、実施例および比較例における遮光性
フィルムの物性評価は、下記の試験方法により行なっ
た。 (1)分子配向角度 分子配向角度は、延伸されたフィルムにノッチを入れ、
裂けた方向角度を分度器で測定した。
【0041】(2)エルメンドルフ引裂強度 エルメンドルフ引裂強度は、JIS P 8116に準じ
て引裂強度試験を行なって求めた。ただし、遮光性フィ
ルム1枚を一回の試験片として用いた。
【0042】(3)落錘衝撃強度 落錘衝撃強度は、JIS Z 1707に準じて落錘衝撃
試験を行なって求めた。
【0043】(4)ヒートシール強度 ヒートシール強度は、JIS Z 1707に準じてヒー
トシール試験を行なって求めた。 試験温度は、130
℃および160℃である。
【0044】(5)遮光性 遮光性は、図1の如く、発光源2,2(100V、10
0Wの白熱燈、2個)を収納した、フランジ部1aを有
する金属製容器1のフランジ部1a上に、厚手のゴムパ
ッキン(5〜10mm厚)3aを載置し、このゴムパッ
キン3a上に当該フィルムサンプル(1.1m幅×1.
1m長さ)4を置き、さらにフィルムサンプル4を上部
からゴムパッキン(5〜10mm厚)3bを介して四方
向を完全に固定できるエアーシリンダー方式の治具5で
押さえて測定した。
【0045】この治具5は、フランジ部1aと対応する
形状を有する枠部材5aを有し、この枠部材5aは、ア
ーム6を介してエアシリンダー7のピストンロッド7a
に連結されている。したがって、治具5は、エアシリン
ダー7により、ピストンロッド7aを降下させると、枠
部材5aとフランジ部1aとで、ゴムパッキン3a,3
b間のフィルムサンプル4を押圧・挟持できるように構
成されている。
【0046】遮光性の測定評価は、測定室を暗室にし
て、フィルムサンプルを目視し、その透過光の状態を、
予め用意したカーボンブラック(C.B.)の添加量の異な
る5種類の評価サンプルと照合して行なった。なお、測
定有効サンプル幅は1m×1mである。
【0047】 評価サンプル: +2 ・・・・遮光性が非常に良好なもの C.B.量、多い +1 ・・・・遮光性が良好なもの ↑ 0 ・・・・遮光性が認められるもの (基準サンプル) −1 ・・・・遮光性が悪いもの ↓ −2 ・・・・遮光性が非常に悪いもの C.B.量、少ない なお、遮光性の評価表示方法は、下記の通りである。
【0048】 ○:遮光性がよいもの(+2,+1) △:○と×の中間の遮光性を有するもの(0) ×:遮光性が悪いもの(−1,−2)
【0049】(6)ピンホールピンホールは、上記
(5)の遮光性の測定評価で用いられる装置を用いて、
目視により評価した。なお、ピンホールの評価表示は、
下記の通りである。 ○:ピンホールのないもの △:ピンホールが少しあるもの ×:ピンホールが多数あるもの
【0050】(7)フィルムの総合評価フィルムの総合
評価は、下記のような5段階評価とし、1〜5の数字で
表示した。 1:使用不可能なもの 2:要求される品質に達していないもの 3:要求される最低限の品質を有するもの 4:品質の良好なもの、5:非常に優れた品質を有する
もの
【0051】使用した高密度ポリエチレンおよび直鎖状
低密度ポリエチレンは、それぞれ以下に示す。高密度ポリエチレン 高密度ポリエチレン(A) MFR:0.04g/10分、密度:0.955g/c
3、Q値:20.0および 結晶化度:70% 高密度ポリエチレン(B) MFR:0.03g/10分、密度:0.945g/c
3、Q値:27.5および 結晶化度:68%
【0052】直鎖状低密度ポリエチレン 直鎖状低密度ポリエチレン(C) エチレン/4−メチル−1−ペンテン共重合体、MF
R:2.3g/10分、密度:0.915g/cm3
および 結晶化度:68% 直鎖状低密度ポリエチレン(D) エチレン/4−メチル−1−ペンテン共重合体、MF
R:2.1g/10分、密度:0.920g/cm3
および 結晶化度:50.9%
【0053】
【実施例1】上記第1表に示す高密度ポリエチレン
(A)20重量部と、直鎖状低密度ポリエチレン(C)
80重量部と、カーボンブラック[東京インキ(株)
製、商品名ブラック40]4.5重量部とを、バンバリ
ーミキサーでブレンドし、次いで、このブレンド物を、
下記の条件でインフレーションフィルム成形し、厚み2
30μmのフィルムを得た。 [インフレーションフィルム成形条件] 成形機:モダン90mmφ、リングダイの直径:500
mmφ、ブロー比:1.5およびL/D:32 得られたインフレーションフィルムの物性等を第1表に
示す。
【0054】
【実施例2】実施例1において、直鎖状低密度ポリエチ
レン(C)に代えて直鎖状低密度ポリエチレン(D)8
0重量部を用いた以外は同様にして、厚み230μmの
フィルムを得た。得られたインフレーションフィルムの
物性等を第1表に示す。
【0055】
【実施例3】実施例1において、高密度ポリエチレン
(A)に代えて高密度ポリエチレン(B)20重量部を
用いた以外は同様にして、厚み230μmのフィルムを
得た。得られたインフレーションフィルムの物性等を第
1表に示す。
【0056】
【実施例4】実施例1において、高密度ポリエチレン
(B)を20重量部、直鎖状低密度ポリエチレン(D)
80重量部を用いた以外は同様にして、厚み230μm
のフィルムを得た。得られたインフレーションフィルム
の物性等を第1表に示す。
【0057】
【実施例5】遮光性フィルムの表面層を形成する原料と
して、高密度ポリエチレン(B)50重量部および直鎖
状低密度ポリエチレン(C)50重量部のブレンド物の
層厚みが40μmと、遮光性フィルム層(I)を形成す
る原料として、高密度ポリエチレン(B)20重量部、
直鎖状低密度ポリエチレン(C)80重量部および上記
カーボンブラック4.5重量部のブレンド物の層厚みが
70μm、トータル厚みが110μmで、フィルム配向
角度が45度のフィルムを成形した。
【0058】次いで、遮光性フィルム層(II)を形成
する、高密度ポリエチレン(B)20重量部、直鎖状低
密度ポリエチレン(C)80重量部および上記カーボン
ブラック4.5重量部のブレンド物よりなる層の厚み7
0μmと、シール層を形成する直鎖状低密度ポリエチレ
ン(C)の層厚みが40μmであり、フィルム配向角度
が45度のフィルムを成形した。
【0059】上記のようにして得られた2種類のフィル
ム1枚づつを互いに配向交差角度が90度になるように
配して、中間に低密度ポリエチレン[商品名 ミラソン
TMM−11、ASTM D 1238Eによるメルトフロ
ーレート:6.5g/10分、密度:0.917g/c
3 ]を用いて押出サンドイッチラミネートし、5層の
斜配向クロスフィルムを得た。低密度ポリエチレンのラ
ミネート後の厚みは10μmであった。得られた斜配向
クロスフィルムは、厚みが230μmであった。得られ
た斜配向クロスフィルムの物性等を第1表に示す。
【0060】
【実施例6】実施例5において、直鎖状低密度ポリエチ
レン(C)を直鎖状低密度ポリエチレン(D)に代える
以外は同様にして、厚さ230μmの斜配向クロスフィ
ルムを得た。得られた斜配向クロスフィルムの物性等を
第1表に示す。
【0061】
【実施例7】実施例5において、高密度ポリエチレン
(B)を高密度ポリエチレン(A)に代える以外は同様
にして、厚さ230μmの斜配向クロスフィルムを得
た。得られた斜配向クロスフィルムの物性等を第1表に
示す。
【0062】
【実施例8】 遮光性フィルムの表面層を形成する原料
として、高密度ポリエチレン(A)50重量部および直
鎖状低密度ポリエチレン(D)50重量部のブレンド物
の層厚みが40μmと、遮光性フィルム層(I)を形成
する原料として、高密度ポリエチレン(A)20重量
部、直鎖状低密度ポリエチレン(D)80重量部および
上記カーボンブラック4.5重量部のブレンド物の層厚
みが70μm、トータル厚みが110μmで、フィルム
配向角度が45度のフィルムを成形した。
【0063】次いで、遮光性フィルム層(II)を形成
する、高密度ポリエチレン(B)20重量部、直鎖状低
密度ポリエチレン(C)80重量部および上記カーボン
ブラック4.5重量部のブレンド物よりなる層の厚み7
0μmと、シール層を形成する直鎖状低密度ポリエチレ
ン(C)の層厚みが40μmであり、フィルム配向角度
が45度のフィルムを成形した。
【0064】上記のようにして得られた2種類のフィル
ム1枚づつを互いに配向交差角度が90度になるように
配して、中間に低密度ポリエチレン[商品名 ミラソン
TMM−11、ASTM D 1238Eによるメルトフロ
ーレート:6.5g/10分、密度:0.917g/c
3 ]を用いて押出サンドイッチラミネートし、5層の
斜配向クロスフィルムを得た。低密度ポリエチレンのラ
ミネート後の厚みは10μmであった。得られた斜配向
クロスフィルムは、厚みが230μmであった。得られ
た斜配向クロスフィルムの物性等を第1表に示す。
【0065】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】遮光性およびピンホールを測定評価する際に用
いられる装置の概略断面図である。
【符号の説明】
1 ・・・・・・ 金属製容器 1a ・・・・・・ フランジ部 2 ・・・・・・ 発光源 3a,3b ・・・・・・ ゴムパッキン 4 ・・・・・・ フィルムサンプル 5 ・・・・・・ エアーシリンダー方式の治具 5a ・・・・・・ 枠部材 6 ・・・・・・ アーム 7 ・・・・・・ エアシリンダー 7a ・・・・・・ ピストンロッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 10/02 C08F 10/02 4J100 C08K 3/04 C08K 3/04 C08L 23/06 C08L 23/06 Fターム(参考) 3E067 AB75 AC03 AC14 BB15A BB22A BB25A CA12 3E086 AD01 BA02 BA04 BA15 BB21 BB51 BB85 CA40 4F071 AA16 AA18 AA81 AA82 AA88 AB03 AF16Y AF23Y AH04 BB07 BC01 4F100 AA37A AK03B AK05A AK63A BA01 BA02 EJ37A GB15 JA06A JA07A JA13A JK03 JK03A JK10 JK10A JL12 JN02 JN02A YY00A 4J002 BB031 BB032 BB051 DA036 GG02 4J100 AA02P AA03Q AA04Q AA07Q AA15Q AA16Q AA17Q AA19Q AA21Q CA04 DA04 DA11 DA43 DA52 JA58

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メルトフローレートが2.0〜3.0g/
    10分であり、密度が0.910〜0.920g/cm
    3 である直鎖状低密度ポリエチレン[A] 65超〜8
    5重量部と、メルトフローレートが0.03〜0.05
    g/10分であり、密度が0.940〜0.956g/
    cm3 であり、Q値(重量平均分子量Mw/数平均分子
    量Mn)が20以上である高密度ポリエチレン[B]
    35未満〜15重量部(上記成分[A]と[B]との合
    計量は100重量部である)と、カーボンブラック
    [C]2〜10重量部とからなるブレンド物で形成され
    てなることを特徴とする遮光性フィルム。
  2. 【請求項2】前記遮光性フィルムの縦方向(MD)の引
    裂強度と横方向(TD)の引裂強度との比(MD/T
    D)が0.4以上であり、かつ、縦方向(MD)と横方
    向(TD)の引裂強度が共に50g以上であるととも
    に、落錘衝撃強度が1000g以上であることを特徴と
    する請求項1に記載の遮光性フィルム。
  3. 【請求項3】前記請求項1に記載のブレンド物で形成さ
    れたフィルムで、フィルムの長さ方向に対して斜方向に
    延伸して配向させた、少なくとも2のフィルムを、互い
    に分子配向が交差するように積層されてなる斜配向クロ
    スフィルムで構成されていることを特徴とする遮光性フ
    ィルム。
  4. 【請求項4】フィルムの厚みが少なくとも135μmで
    あることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載
    の遮光性フィルム。
  5. 【請求項5】請求項1から4のいずれかに記載の遮光性
    フィルムに、少なくとも1のポリオレフィン系フィルム
    層を積層させてなる遮光性積層フィルム。
  6. 【請求項6】縦方向(MD)の引裂強度と横方向(T
    D)の引裂強度との比(MD/TD)が0.4以上であ
    り、かつ、縦方向(MD)と横方向(TD)の引裂強度
    が共に50g以上であるとともに、落錘衝撃強度が1、
    000g以上であることを特徴とする請求項5に記載の
    遮光性フィルム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011501764A (ja) * 2007-09-28 2011-01-13 ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレイティド 高結晶化度オレフィン類の分散液
JP2015189160A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 凸版印刷株式会社 シーラントフィルム、並びにそれを用いたフィルム積層体及びスタンディングパウチ
CN113637252A (zh) * 2021-08-23 2021-11-12 中国科学技术大学先进技术研究院 一种强力交叉膜及其制备方法、以及其应用

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