JP2001031578A - コレステロール低下剤及び飲食品 - Google Patents

コレステロール低下剤及び飲食品

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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 キャンジダ属、イサチェンキア属、ハン
センアスポラ属、クロエッケラ属、クルイベロマイセス
属、ピチア属又はトルラスポラ属に属する酵母の1種又
は2種以上を有効成分として含有するコレステロール低
下剤及びこれを含有する飲食品。 【効果】 安全かつ有効にコレステロール値を下げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血中や肝臓のコレ
ステロールを低下させ、動脈硬化指数を改善し得るコレ
ステロール低下剤及び飲食品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、循環器疾患による死亡率は年々増
加しており、心筋梗塞、脳梗塞など動脈硬化に起因した
疾患を合わせると、成人の死亡原因中第一位を占めてい
る。動脈硬化の原因としては様々なものがあるが、血漿
脂質、特に血漿コレステロール値の上昇が最も重要な危
険因子の一つとされている。血漿コレステロール値の上
昇原因としては、まず遺伝的な疾患がある。この場合、
重篤な患者に対しては食事療法と同時にコレステロール
合成阻害剤、ニコモール、クロフィブレート、イオン交
換樹脂、蛋白同化ステロイド等の薬剤が使用されている
が、これらの薬剤は、肝毒性、胃腸障害、発ガン性等の
副作用がある。
【0003】血漿コレステロール値上昇のもう一つの大
きな原因として、近年の卵、バター、肉等を大量に摂取
する食生活による脂肪の過剰摂取があげられており、こ
れは、若年齢層にも顕著になりつつある。食事性の高コ
レステロール血症の場合、通常は重篤な高コレステロー
ル血症には至らないが、若齢期より血管に徐々にコレス
テロールが蓄積し、成人にいたって動脈硬化を引き起こ
すことが問題であり、高トリグリセライド血症とあいま
って、心筋梗塞や脳梗塞を招く危険性がある。この種の
高脂血症に対しては、副作用があるなど問題の多い薬物
療法よりも、脂質摂取量を適正範囲に制限した食事療法
が重視される。しかしながら、食事制限は精神的苦痛を
伴うと共に食生活の楽しみをうばうため厳格な実施は困
難であり、効果には限界があることが多い。
【0004】血漿中に過剰に存在するコレステロールは
血管壁に蓄積して動脈硬化を招くが、コレステロールが
肝臓に取り込まれた後、そこに蓄積されることなく胆汁
酸に変換されるかそのままの形で腸管に排出され、糞便
と共に体外に排泄されるならば、体内コレステロールの
プールも低下し、上記機構による動脈硬化は予防され
る。そこで、血漿コレステロール値の低下作用だけでな
く、肝臓コレステロール値の低下作用を併せ持つものが
期待されている。
【0005】一方、副作用が少なくコレステロール低下
作用を示す微生物は、これまで種々の報告があるが、酵
母に関する報告は意外に少ない。酵母といえば、古くか
らビール酵母が知られているが、その脂質代謝改善効果
については、クロムを補添したビール酵母(1日当たり
9g)を8週間、老人に投与した結果、血清コレステロ
ール値の低下を認めたとの報告〔Ester G. Offenbacher
and F. Xavier Pi-Sunyer, Beneficial effect of chr
omium-rich yeast on glucose tolerance andblood lip
ids in elderly subjects. Diabetes, 29, 919,(198
0)〕があるが、塩化クロムと5gのビール酵母を10週
間、老人に投与した結果、血清コレステロール値やTG
に対して影響を与えなかったとの報告〔Caral J Rinko,
and F. Xavier Pi-Sunyer, The effects of inorganic
chromium and brewer's yeast onglucose tolerance,
plasma lipids, and plasma chromium in elderly subj
ects., Am. J. Clin. Nutr., 42, 454,(1985)〕やクロ
ムを補添していないビール酵母を使用した対人試験では
血清コレステロール値の低下効果はなかったとの報告
〔Arne T. Hostmark, Einar Eilertsen and Ole Gronne
rod, Plasma lipid andlipoprotein responses of rats
to starch and sucrose diets with and without brew
er's yeast., J. Nutri., 109, 1073,(1978)〕がある。
また、ウサギの餌に大豆蛋白を混ぜて投与すると血清コ
レステロール値が低下するが、その大豆蛋白の50%を
ビール酵母で置換すると血清コレステロール値が逆に若
干上昇したとの報告〔Jorge De Abreu and Nancy Milla
n, Effect of addition of brewer's yeast to soy pro
tein and casein on plasma cholesterol levels of ra
bbits. Archivos Latinoamericanos de Nutricion., 4
4, 18,(1994)〕もある。
【0006】このように現在のところ、ビール酵母(br
ewer's yeast)の脂質代謝改善効果については統一的な
見解が得られていない。
【0007】一方、他の酵母では、酵母のメタノール抽
出物が、赤色酵母(Sporobolomycesruberrinus)とSacc
haromyces uvarumにおいて、わずかにコレステロール負
荷ラットの血清コレステロール値及びトリグリセライド
値を減少させたとの報告〔長 修司、藤井久雄、白石
淳、納豆菌産生多糖類あるいは酵母のアルコール抽出物
がラットの脂質代謝に及ぼす影響、福岡女子大学家政学
部紀要、16, 65,(1984)〕があり、更にSaccharomyces c
erebisiaeの培養上清がマウスの血清コレステロールを
低下させたという報告〔岸田忠昭、Saccharomyces cere
bisiae培養物の血清コレステロール低下作用について、
栄養と食糧、26, 371,(1973)〕がある。
【0008】しかしながら、ビール酵母以外にコレステ
ロール低下作用を示す酵母の報告は、いまだ少なくま
た、酵母の菌体そのもの、或いはその菌体構成成分が脂
質代謝改善効果を示したという報告はない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、副作用が少なく安全な酵母を用い、血中や肝臓のコ
レステロールを有効に低下し得るコレステロール低下剤
及び飲食品を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】斯かる実情に鑑み本発明
者は鋭意研究を行った結果、下記に示す特定の属に属す
る酵母が、副作用が少なく、血中及び肝臓中のコレステ
ロールを有効に低下する作用を有することを見出し本発
明を完成した。
【0011】すなわち、本発明はキャンジダ属、イサチ
ェンキア属、ハンセニアスポラ属、クロエッケラ属、ク
ルイベロマイセス属、ピチア属又はトルラスポラ属に属
する酵母の1種又は2種以上を有効成分として含有する
コレステロール低下剤、及びこれを含有する飲食品を提
供するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明のコレステロール低下剤又
は飲食品に用いる酵母は、キャンジダ属、イサチェンキ
ア属、ハンセニアスポラ属、クロエッケラ属、クルイベ
ロマイセス属、ピチア属又はトルラスポラ属に属する酵
母であり、これらは1種でも、2種以上を混合して用い
てもよい。上記酵母は生菌であっても加熱菌体であって
もよく、また加熱後凍結乾燥したものであってもよい。
【0013】上記の属に属する酵母のうち、好ましいも
のとしては、例えばキャンジダ・ケフィア、イサチェン
キア・オリエンタリス、ハンセニアスポラ・ウヴァラ
ム、クロエッケラ・アフリカーナ、クルイベロマイセス
・マルキシアナス、クルイベロマイセス・ラクチス、ピ
チア・ファリノサ、トルラスポラ・デルブルエッキーが
挙げられ、更にこれらのうち次の酵母が最適である。
【0014】キャンディダ ケフィア(Candida kefy
r)YIT8237(生命工学工業技術研究所菌寄第1
7480号)、ハンセニアスポラ ウヴァラム(Hansen
iaspora uvarum)YIT8164(生命工学工業技術研
究所菌寄第17478号)、イサチェンキア オリエン
タリス(Issatchenkia orientalis)YIT8266
(生命工学工業技術研究所菌寄第17481号)、クロ
エッケラ アフリカーナ(Kloeckera africana)YIT
8165(生命工学工業技術研究所菌寄第17479
号)、クルイベロマイセス マルキシアナス(Kluyvero
myces marxianus)YIT8292(生命工学工業技術
研究所菌寄第17483号)、クルイベロマイセス ラ
クチス(Kluyveromyces lactis)YIT8263(生命
工学工業技術研究所菌寄第17482号)、ピチア フ
ァリノサ(Pichia farinosa)YIT8058(生命工
学工業技術研究所菌寄第17476号)、トルラスポラ
デルブルエッキー(Torulaspora delbrueckii)YI
T8114(生命工学工業技術研究所菌寄第17477
号)。
【0015】なお、これらの微生物は食品(ワイン、乳
酒、チーズ)の製造に使用される酵母として古くから知
られており、人体に対して極めて安全な菌株である。上
記菌株の性状を示すと表1〜表5の通りであって、「ザ
イースト(The yeast)、第3版 N. J. W. Kreger-Va
n Rij, Elsevier Science Publishers B. V., Amsterda
m, 1984」に記載の同種微生物の性状とほぼ同様であ
る。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】
【表3】
【0019】
【表4】
【0020】
【表5】
【0021】本発明に用いる酵母は、通常の方法、例え
ば酵母エキスやポリペプトンを含む複合培地又は無機塩
を主体とする合成培地で培養することによって製造する
ことができる。
【0022】このようにして得られた酵母は、生菌もし
くはその凍結乾燥物、又は加熱処理等を施した死菌体、
更にはそれらの破砕物として、医薬組成物又は飲食品に
用いることができる。また、本発明に用いる酵母は、市
販のものであってもよい。
【0023】上記酵母は、常法に従って薬学的に許容さ
れる担体とともに種々の剤型の医薬組成物とすることが
できる。例えば、経口用固形製剤を調製する場合には、
上記酵母に賦形剤、必要に応じて結合剤、崩壊剤、滑沢
剤、着色剤、矯味剤、矯臭剤等を加えた後、常法により
錠剤、被覆錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤等を製造す
ることができる。そのよう添加剤としては、当該分野で
一般的に使用されるものでよく、例えば、賦形剤として
は、乳糖、白糖、塩化ナトリウム、ブドウ糖、デンプ
ン、炭酸カルシウム、カオリン、微結晶セルロース、硅
酸等を、結合剤としては、水、エタノール、プロパノー
ル、単シロップ、ブドウ糖液、デンプン液、ゼラチン
液、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロース、ヒドロキシプロピルスターチ、メチルセル
ロース、エチルセルロース、リン酸カルシウム、ポリビ
ニルピロリドン等を、崩壊剤としては乾燥デンプン、ア
ルギン酸ナトリウム、カンテン末、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸カルシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ステア
リン酸モノグリセリド、乳糖等を、滑沢剤としては精製
タルク、ステアリン酸塩、ホウ砂、ポリエチレングリコ
ール等を、矯味剤としては白糖、橙皮、クエン酸、酒石
酸等が例示できる。
【0024】経口用液体製剤を調製する場合は、上記酵
母に矯味剤、緩衝剤、安定化剤、矯臭剤等を加えて常法
により内服液剤、シロップ剤、エリキシル剤等を製造す
ることができる。この場合矯味剤としては上記に挙げら
れたもので良く、緩衝剤としてはクエン酸ナトリウム等
が、安定化剤としてはトラガント、アラビアゴム、ゼラ
チン等が挙げられる。
【0025】また、本発明の飲食品は、上記酵母を種々
の飲食品に添加せしめることにより製造することができ
る。ここで好ましい飲食品としては、発酵乳、果汁飲
料、スープ、せんべい、クッキー等が例示される。なお
飲食品には動物の飼料も含まれる。
【0026】上記の各製剤中に配合されるべき酵母の量
は、これを適用すべき患者の症状によりあるいはその剤
型等により一定ではないが、一般に製剤中1〜100重
量%とするのが望ましい。また、上記製剤又は飲食品の
1日あたりの投与量は、患者の症状、体重、年齢、性別
等によって異なり一概には決定できないが、酵母として
通常成人1日あたり約10mg〜30g、好ましくは約1
〜5gとすれば良く、これを1日1回又は2〜4回程度
に分け投与するのが好ましい。
【0027】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれに何ら限定されるものではない。
なお、「%」は「重量%」を示す。
【0028】実施例1 (イ)酵母の調製 ポテトデキストロース寒天スラントで保存しているキャ
ンジダ・ケフィア、イサチェンキア・オリエンタリス、
ハンセニアスポラ・ウヴァラム、クロエッケラ・アフリ
カーナ、クルイベロマイセス・マルキシアナス、クルイ
ベロマイセス・ラクチス、ピチア・ファリノサ及びトル
ラスポラ・デルブルエッキーのそれぞれの1白金耳を、
表6に示す培地100mlを含むそれぞれの坂口フラスコ
(500ml)に植菌し、30℃で振とう培養(120sp
m)した。2日後に10リッター発酵槽(実働容積7
L)に坂口フラスコ2本分を接種して30℃にて、通気
速度0.5vvm、回転速度250rpm、pH6.0(5Nの
水酸化ナトリウムで自動制御)の条件下で2日間、通気
攪拌培養した。
【0029】培養終了後、冷却遠心分離機を使用して菌
体と上清を分けたのち、菌体を蒸留水で2度洗浄した。
この洗浄菌体を2リッターの三角フラスコに入れ、蒸留
水1リッターを加えた後、115℃にて10分間オート
クレーブで加熱した。この加熱菌体をそのまま凍結乾燥
し、ラットの経口投与試料に供した。
【0030】
【表6】
【0031】(ロ)試験飼料の調製 (イ)で製造した酵母を用い、下記表7の組成の飼料を
常法により混合し調製した。各試験飼料ともコレステロ
ール0.5%、コール酸ナトリウム0.25%を含むコ
レステロール添加食とし、酵母含有飼料には酵母凍結乾
燥菌体5%又は10%を添加した。
【0032】
【表7】
【0033】試験方法 コレステロール低下作用 試験飼料 実施例1(ロ)で調製したものを用いた。
【0034】 動物及び飼育方法 a)10%酵母含有飼料投与群 5週齢のWistar系雄ラット(日本クレア製)を、オリエ
ンタル酵母製F−2粉末飼料で7日間予備飼育した後、
1群8匹ずつ群分けし、表7の10%酵母含有飼料を7
日間投与した。ラットは金属製ケージで群飼いし、飼料
及び水は自由に摂取させた。
【0035】b)5%酵母含有飼料投与群 5週齢のWistar系雄ラット(日本クレア製)を、オリエ
ンタル酵母製F−2粉末飼料で7日間予備飼育した後、
1群8匹ずつ群分けし、表7の5%酵母含有飼料を14
日間投与した。ラットは金属製ケージで個別飼いし、飼
料投与量は1日15gの制限食とし、水は自由に摂取さ
せた。
【0036】 血漿脂質の測定 a)10%酵母含有飼料投与群 投与開始から7日目にネンブタール麻酔下(非絶食)で
腹部大動脈よりカニューレ採血し、血漿コレステロール
濃度及び血漿HDL濃度を測定した。総コレステロール
濃度は日立7170型生化学自動分析機を使用して測定
した。HDLコレステロール濃度は協和メディックス製
デタミナHDLを使用してHDL成分以外のリポ蛋白成
分を沈降させた後、日立7170型生化学自動分析機を
使用して測定した。
【0037】b)5%酵母含有飼料投与群 投与開始から7日目に尾静脈から採血し、血漿コレステ
ロール濃度及び血漿HDL濃度を測定した。総コレステ
ロール濃度は日立7170型生化学自動分析機を使用し
て測定した。HDLコレステロール濃度は協和メディッ
クス製デタミナHDLを使用してHDL成分以外のリポ
蛋白成分を沈降させた後、日立7170型生化学自動分
析機を使用して測定した。
【0038】 肝臓脂質の測定 生理食塩水で肝臓を灌流した後、採取した肝臓を凍結乾
燥した。脂質の抽出はFolch らの方法に従い、クロロホ
ルム:メタノール(2:1)で行った。その後、クロロ
ホルム下層を濃縮乾固し、エタノールで再度希釈して各
種肝臓脂質成分の測定に供した。肝臓脂質のうちコレス
テロール量はデタミナTC555を用いて測定した。
【0039】動物試験成績の評価法 統計手法 各動物試験の結果は、Bartlett法によ分散の均一性を検
定した後、等分散の場合は、一次元配置の分散分析を経
てDunnett型の多重比較検定を、不等分散の場合(Bartl
ett法により有意水準5%で検定を行い、有意差が得ら
れた検定対象)はKruskal-Wallisの検定を経てDunnett
型の多重比較検定を行った。Dunnett型の多重比較検定
では有意水準を5%及び1%に設定し、各水準で検定を
行った。
【0040】 各脂質成分の低下率の求め方 <血漿中のコレステロール低下率>血漿コレステロール
低下率100%とは、コレステロールを含まない餌を投
与した普通食群のラットの血漿コレステロール値と同じ
レベルまで血漿コレステロール値が低下したことを示
す。また、血漿コレステロール低下率0%とは、コレス
テロール添加食を投与した対照群のラットの血漿コレス
テロール値と同じレベルまで血漿コレステロール値が上
昇したことを示す。
【0041】 動脈硬化指数(Atherosclerotic Inde
x) 動脈硬化指数(AI)は、
【0042】
【数1】AI=(VLDLコレステロール値+LDLコ
レステロール値)/HDLコレステロール値
【0043】で表されるが、血漿脂質の値から具体的に
計算する場合には、血漿総コレステロール値と血漿HD
Lコレステロール値を用いて、次式から求めた。
【0044】
【数2】AI=(血漿総コレステロール値−血漿HDL
コレステロール値)/血漿HDLコレステロール値
【0045】動脈硬化指数の改善率は、各酵母含有飼料
投与群のAI値とコレステロール添加食投与群(対照
群)及び普通食群のAI値とから算出した。ここで動脈
硬化指数改善率100%とは、コレステロール非添加食
群のAI値と同じ値であることを示す。また、動脈硬化
指数改善率0%とは、コレステロール添加食群(対照
群)と同じAI値であることを示す。
【0046】 体重測定 ラットの体重は入荷時に測定し、各群間で有意な体重差
が出ないように群分けして、予備飼育を開始した。ま
た、本試験開始時と試験終了時に体重測定を行った。
【0047】上記の試験方法は、以下の予備試験や実施
例に使用する。
【0048】予備試験:採血はコレステロール添加食の
投与開始後、0日目、5日目及び8日目に尾静脈から、
また、14日目にはネンブタール麻酔下に腹部大動脈か
ら行った。採取した血液から血漿を分離した後、各脂質
成分を酵素法で測定した。その結果、図1に示すよう
に、コレステロール投与群の血漿コレステロール値は5
日目には最大値近くまで上昇した。その後、14日目ま
で若干の上昇が認められたものの、ほとんど大きな変化
は認められなかった。一方、コレステロール非添加食
(コレステロール添加食からコレステロールとコール酸
ナトリウムを除いたもの)投与群の血漿コレステロール
値は試験期間中も上昇せず、やや漸減する傾向が認めら
れた。
【0049】表8に、コレステロール添加食投与開始後
14日目の血漿脂質の値を示した。コレステロール非添
加食群のコレステロール値が72.5mg/dlであるのに
対して添加食群のそれは325.3mg/dlであり、約
4.5倍上昇しているのがわかる。それに反して、血漿
HLDコレステロール値はそれぞれ45.9mg/dlに対
して31.4mg/dlと有意に低下している。
【0050】
【表8】
【0051】表9に、コレステロール添加食投与開始後
14日目の肝臓中の脂質含量を示した。コレステロール
添加食群のコレステロール値は非添加食群のそれに比べ
て約20倍高い値を示している。
【0052】
【表9】
【0053】実施例2 実施例1に示す方法でジャー培養を行い、各200gの
凍結乾燥菌体(110℃にて10分加熱処理したもの)
を調製した。これをコレステロール添加食にそれぞれ1
0%混餌(表7の10%酵母群)して、1群8匹の群飼
いで、7日間、自由に摂餌させた。表10〜表12に高
コレステロール食を投与した対照群の血漿コレステロー
ル値に比較したときのコレステロール低下率及び動脈硬
化指数の改善率(%)を示した。なお、いずれの群も体
重に有意な変化は認められなかった。
【0054】
【表10】
【0055】
【表11】
【0056】
【表12】
【0057】実施例3:10%酵母添加食投与試験 試験方法;実施例1(イ)に示す方法でジャー培養を行
い、各200gの凍結乾燥菌体を調製した。この調製し
た凍結乾燥菌体をコレステロール添加食にそれぞれ10
%混餌(表7の10%酵母群)して、1群8匹の群飼い
で、7日間、自由に摂取させた。表13に血漿脂質の測
定結果を示す。
【0058】
【表13】
【0059】コレステロールを添加した高脂肪食を与え
ることにより、対照群では総コレステロール値が増加
し、動脈硬化指数は7.97〜9.62まで上昇した
が、同じ高脂肪食でも本願発明にかかる酵母菌体を10
%添加した試験群では、上記分析項目のすべてにおいて
数値の上昇が顕著に抑制されているのがわかる。このよ
うに、クルイベロマイセス マルキシアナス YIT8
292、クルイベロマイセス ラクチス YIT826
3、ハンセニアアスポラ ウヴァラム YIT816
4、イサチェンキア オリエンタリス YIT826
6、キャンジダ ケフィアYIT8237、ピチア フ
ァリノサ YIT8058はいずれも極めて高い血漿コ
レステロール低下率を示し、動脈硬化指数を改善した。
【0060】実施例4:5%酵母添加食投与試験 5週齢の雄ウイスターラットを用いて実施例3と同様の
試験を行った。ただし、試験群の飼料に添加する酵母凍
結乾燥菌体をそれぞれ5%混餌(表7の5%酵母群)し
て、1群8匹の個別飼いで、14日間、1日15gの制
限食を与えた。血漿脂質の分析結果は表14に示す通り
であって、高脂肪食を与えることにより対照群では総コ
レステロール値、動脈硬化指数が上昇したが、同じ高脂
肪食でも5%の酵母菌体を添加した試験群では上記分析
項目のすべてにおいて上昇が顕著に抑制された。
【0061】
【表14】
【0062】表15に肝臓脂質の測定結果を示した。肝
臓総コレステロール量は対照群に比べていずれの試験群
も有意に低下した。このように、本願発明にかかる酵母
は、その経口投与によって血漿脂質の低下作用だけでな
く、肝臓脂質の低下作用も示す優れた抗コレステロール
素材であることが分かる。
【0063】
【表15】
【0064】実施例5 実施例1で得た酵母菌体を使用し、下記の飲食物を製造
した。
【0065】
【表16】1)健康向け食品(錠剤) 次の添加物を含有する組成物を打錠し、錠剤とした。 重量% 1.酵母菌体の乾燥物 10 2.植物抽出末 30 3.ローヤルゼリー粉末 5 4.コラーゲン末 5 5.乳糖 25 6.トウモロコシデンプン 20 7.ヒドロキシプロピルセルロース 4 8.ステアリン酸マグネシウム 1
【0066】
【表17】2)健康向け飲料 次の処方により健康飲料を製造した。 重量% 1.酵母菌体の乾燥物 5 2.ハチミツ 15 3.クエン酸 0.1 4.dl−リンゴ酸 0.1 5.植物抽出液(シナモン) 20 6.D−ソルビトール液(70%) 10 7.安息香酸ナトリウム 0.05 8.香料 適量 9.精製水 100とする残余
【0067】
【表18】3)果汁飲料 次の処方により健康飲料を製造した。 重量% 1.ブドウ糖液糖 33 2.グレープフルーツ果汁 65 3.酵母菌体の乾燥物 5 4.香料 適量 5.酸味料 適量
【0068】4)発酵乳 次の処方により加熱酵母菌体入り発酵乳を製造した。1
0%の脱脂粉乳と5%のグルコースを滅菌し、ラクトバ
チラス属細菌を植菌してヨーグルトを製造した。これに
実施例1で得た加熱酵母菌体を0.1〜20%混合し、
発酵乳を製造した。
【0069】5)乳酒 次の処方により乳酒を製造した。10%の脱脂粉乳と5
%のグルコースを滅菌し、ラクトバチラス属細菌を植菌
すると同時に実施例1で得た酵母を植菌し、48時間3
7℃にて静置培養して乳酒を製造した。
【0070】
【発明の効果】上述の酵母の菌体又はその構成物からな
る本願発明のコレステロール低下剤は顕著な血漿コレス
テロール低下作用、肝臓コレステロール低下作用を示
し、動脈硬化その他コレステロール蓄積が原因の疾患の
予防に極めて有効なものである。
【0071】しかも、本願発明に用いる酵母は古くから
チーズや馬乳酒、ワイン製造等に使用されていることか
ら明らかなように病原性のない安全な酵母であり、その
菌体あるいは構成物からなる本願発明のコレステロール
低下剤も、ラットに経口投与した場合8g/kgの投与量
でも死亡例は認められず、長期間投与しても安全性には
問題がない。従って、本発明のコレステロール低下剤は
経口投与する医薬として利用するほか、食品に混合して
日常的に摂取させ、動脈硬化予防と健康増進に役立たせ
るのにも適した極めて有利なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】コレステロール添加食と無添加食投与群の血漿
コレステロール値を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/00 603 A23L 2/00 F (72)発明者 吉田 康人 東京都港区東新橋1丁目1番19号 株式会 社ヤクルト本社内 (72)発明者 大石 憲司 東京都港区東新橋1丁目1番19号 株式会 社ヤクルト本社内 (72)発明者 森 稚恵 東京都港区東新橋1丁目1番19号 株式会 社ヤクルト本社内 (72)発明者 伊藤 雅彦 東京都港区東新橋1丁目1番19号 株式会 社ヤクルト本社内 (72)発明者 渡辺 常一 東京都港区東新橋1丁目1番19号 株式会 社ヤクルト本社内 Fターム(参考) 4B017 LC03 LK21 LL09 4B018 LB08 LE01 MD81 ME14 4C087 AA01 AA02 BC11 BC13 BC14 CA09 MA01 MA02 MA52 NA14 ZA45 ZA75 ZC33

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャンジダ属、イサチェンキア属、ハン
    セニアスポラ属、クロエッケラ属、クルイベロマイセス
    属、ピチア属又はトルラスポラ属に属する酵母の1種又
    は2種以上を有効成分として含有するコレステロール低
    下剤。
  2. 【請求項2】 キャンジダ・ケフィア、イサチェンキア
    ・オリエンタリス、ハンセニアスポラ・ウヴァラム、ク
    ロエッケラ・アフリカーナ、クルイベロマイセス・マル
    キシアナス、クルイベロマイセス・ラクチス、ピチア・
    ファリノサ及びトルラスポラ・デルブルエッキーから選
    ばれる酵母の1種又は2種以上を有効成分して含有する
    コレステロール低下剤。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のコレステロール低
    下剤を含有することを特徴とする飲食品。
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