JP2001031482A - 軽量気泡コンクリート塗装板の製造方法 - Google Patents

軽量気泡コンクリート塗装板の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】表面に塗装を施した軽量気泡コンクリート塗装
板を製造するに際し、作業に必要なスペースを削減する
と共に運転員を削減し、エネルギーを削減してコストの
低減をはかる。 【解決手段】軽量気泡コンクリート板となるALC板1
を加熱工程2で加熱し、該ALC板1の含有水分を調整
すると共に表面の温度を40℃〜60℃の範囲に保持す
る。この状態で塗装工程3で塗装を施し、浸透工程4で
約3分間放置する。ALC板1の表面に形成された塗膜
を構成する塗料及び又は水分はALC板1の表面近傍に
形成された気泡1cに浸透し、塗膜5中の塗料濃度が高
くなって固着する。同時にALC板1の熱が水分に伝導
され、該水分を蒸発させる。両者の作用によって乾燥が
促進される。従って、コストを削減して軽量気泡コンク
リート塗装板を合理的に製造することが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面に凹凸を持っ
た軽量気泡コンクリート板(以下「ALC板」という)
を合理的に塗装した塗装板を製造するための方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ALC板は大きさが数百μmの数多くの
気泡を有しており、表面には無数の凹凸が形成される。
そして表面に形成された凹凸や表面近傍の気泡を塗料で
塞がない限り、透水性能が確保されない。特に、表面に
意匠上の溝を形成したような場合、この凹溝はALC板
を切削して形成されることが多く、この場合、凹溝の表
面には気泡が現れ、且つ斜面のため塗装がし難い。そし
て透水性能を確保するには、凹部の斜面に現れた気泡を
塗料で完璧に塞ぐことが必要である。
【0003】現在工場に於いて実施しているALC塗装
板を製造する方法について図7により説明する。ALC
板51は、保管場所や保管日数によって含有水分のバラツ
キが大きいのが一般的であり、この含有水分にバラツキ
が生じている状態で塗装すると、塗装後のALC板に品
質のバラツキが生じる。このため、塗装前に高温加熱工
程52に於いて加熱し、ALC板51の含有水分を予め設定
された所定値以下の水分にする。
【0004】上記の如くしてALC板51を加熱した後、
このALC板51を冷却工程53に於いて常温まで冷却し、
この状態で塗装工程54に供給して塗装する。更に、塗装
されたALC板51を乾燥工程55に供給し、該乾燥工程55
に於いて10分〜20分乾燥することで、塗料の水分を乾燥
させてALC板51の表面に塗膜を形成する。
【0005】上記の如き工程を経て塗装することによっ
て、多数のALC板51の含有水分を略均一化することが
出来、同一の塗装条件の基に塗装しても、ALC板51の
表面にはバラツキのない従って品質の安定した塗膜を形
成することが出来る。
【0006】また塗装工程54に配置される塗装装置とし
ては特開平10-34052号に開示される装置があり、ALC
板を含むコンクリート製品の塗装に活用されている。こ
の塗装装置は、被塗装体となるコンクリート製品に塗装
する塗装手段と、被塗装体に気体を吹付けて塗料を伸ば
す塗料伸ばし手段とを有している。前記塗料伸ばし手段
は圧力差を持った2つのブースを有しており、例えばA
LC板がこれらのブースを移動する際に、該ブースの隙
間を流れる空気によって予め表面に塗着された塗料を伸
ばして均一に塗装し得るように構成されている。
【0007】上記塗装装置では、塗料伸ばし効果が有効
に作用し、ALC板を含むコンクリート製品の表面に意
匠上の溝を形成したものであっても、この溝の内部にも
均一な塗装が出来る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記塗装方法では、A
LC板表面近傍の含有水分が短時間で所定の水分率以下
になるように管理するために、加熱炉による加熱工程を
有している。この加熱炉は炉内の雰囲気温度を一定の範
囲にあるように制御しているため、異なる含有水分を持
ったALC板では温度を一定に保ち得ないという問題が
あり、温度が高すぎた場合、塗装工程で塗料水分が突沸
するという問題を派生する。このため、塗料水分の突沸
を起こさないように、冷却工程を設けて冷却している。
【0009】従って、ALC板の含有水分を調整するた
めの加熱炉,加熱したALC板を冷却するための設備,
塗装後のALC板を加熱して塗料に含まれた水分を蒸発
させる乾燥炉等の設備が必要であり、多くの運転員と広
いスペースとが必要となり、且つ乾燥エネルギーが多い
等の問題があり、コストが高いという問題を有してい
る。
【0010】本発明の目的は、設備の軽減をはかり、少
ない運転員で且つ短時間で少ないエネルギーで効率よく
塗装したALC塗装板を製造する方法を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係るALC塗装板の製造方法は、ALC板の
表面を40℃乃至60℃に加熱して表面近傍を蓄熱させ
る工程と、蓄熱されたALC板を塗装する工程と、塗料
が蓄熱したALC板の気泡部分に浸透する工程とを有す
ることを特徴とするものである。
【0012】上記ALC塗装板の製造方法では、蓄熱工
程に於いて、ALC板の表面を40℃〜60℃に加熱す
ることで、該ALC板が含有する水分を蒸発させて表面
より深さ5mm程度の表面近傍を略均一な含有水分量とす
ることが出来、且つ表面近傍に蓄熱させることが出来
る。ALC板の表面近傍に於ける前記温度は、塗装した
ときに塗料に含ませる水分を突沸させることのない温度
であり、この状態で塗装しても、塗料に含まれた水分が
突沸することがない。
【0013】上記の如く、表面が40℃〜60℃の範囲
に加熱されて蓄熱したALC板の表面に塗装した場合、
塗料の水分または塗料及び水分がALC板に形成された
気泡に浸透する。このとき、ALC板表面近傍の温度が
高いと、塗装された塗料の粘度が低下し、気泡に対する
速やかな浸透を実現する。同時に、塗料及び水分とAL
C板の表面近傍との間で熱交換が行われ、該ALC板に
蓄えられた熱が塗料及び水分に伝導されて温度が上昇
し、これに伴って塗料の水分が蒸発する。
【0014】即ち、常温状態のALC板に塗装した場
合、塗料に含まれた水分を蒸発させるための熱を外部か
ら付与することが必須であり、一般的には遠赤外線を代
表とする熱線の照射による乾燥が行われる。この場合、
塗膜の表面側から熱が伝導され、表面に塗料による膜が
形成されて熱の伝達効率が悪くなって乾燥に時間が掛か
ることがある。
【0015】しかし本発明では、予めALC板自体を蓄
熱させることによって、該ALC板の表面に形成された
塗膜に対しALC板の表面側から熱を付与することによ
り、効率の良い乾燥を実現することが出来る。更に、A
LC板の熱容量が大きいため、上記温度範囲に加熱する
ことによって充分な熱を均一に蓄熱することが出来、塗
膜を均一に乾燥させてALC塗装板を製造することが出
来る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、上記ALC塗装板の製造方
法の好ましい実施形態について図を用いて説明する。図
1は第1実施例に係る製造工程のフローを説明する図で
ある。図2は塗膜が乾燥する際のプロセスを説明する図
である。図3はALC板と乾燥した塗膜との関係を示す
図である。図4は加熱工程を終了したときの表面温度と
透水量の関係を示す図である。図5は第2実施例に係る
製造工程のフローを説明する図である。図6はALC板
の表面に形成された溝を説明する図である。
【0017】本発明に於いて対象となるのは、内部に多
くの気泡を持つALC板であり、以下の各実施例では、
住宅等の建物に於ける壁材等の外装材として用いられる
ALC塗装板を製造する方法について説明する。
【0018】先ず、図1〜図3により第1実施例に係る
製造方法について説明する。図に於いて、ALC板1
は、幅,長さ,厚さ寸法が予め設定された寸法を有して
おり、使用目的に応じて表面には、長手方向に沿った縦
溝1a及び、又は幅方向の横溝1bが形成されている。
このALC板1には所定の養生期間が終了した後、順次
塗装が施される。しかし、養生後直ちに塗装が施される
ものではなく、養生が終了した後、塗装に至るまでの間
に日数的なズレが存在するため、異なるALC板1を選
択した場合、養生後の期間に応じて含有水分が異なる。
このため、加熱工程2に於いて、塗装にかかる全てのA
LC板1を加熱して含有水分の量を調整すると共に蓄熱
させる。
【0019】加熱工程2は、ALC板1の含有水分を調
整して多数のALC板1に於ける含有水分の量を大きな
バラツキを発生させることのないように調整すると共
に、ALC板1の表面近傍の温度を40℃〜60℃の範
囲になるように加熱して蓄熱させるものである。このた
め、加熱工程2には加熱炉が配置されている。
【0020】加熱工程2に配置される加熱炉としては特
に限定するものではないが、例えば熱風乾燥機や遠赤外
乾燥機等を用いることが可能であり、内部温度は110
℃〜80℃に設定されている。またALC板1が加熱炉
の内部に滞留する時間は5分〜15分程度に制御され
る。
【0021】上記加熱炉内の設定温度、及びALC板1
が加熱炉の内部に滞留する時間等の加熱条件は、対象と
なるALC板1の表面水分率によって設定される。即
ち、ALC板1の表面水分率が大きい場合設定温度を高
く及び又は滞留時間を長くし、ALC板1の表面水分率
が小さい場合設定温度を低く及び又は滞留時間を短くす
るように、制御することによって含有水分を略均一にす
ることが可能である。
【0022】加熱炉の出口にはALC板1の表面温度を
計測する温度計が備えられている。この温度計も構成を
限定するものではなく、ALC板1の表面と接触して温
度を計測し、或いはALC板1の表面からの熱輻射を検
知して温度を計測するものであれば良い。
【0023】加熱工程2を経たALC板1の表面近傍の
温度は、40℃〜60℃の範囲に維持される。この温度
範囲は、ALC板1の表面に塗装を施したとき、塗料に
含まれた水分が突沸することがなく、且つ該水分を良好
な状態で蒸発させることが可能な範囲である。例えば、
ALC板1の内部の水分率の不均一に起因して表面温度
にバラツキが生じたような場合には、加熱炉の幅方向に
複数の点で温度を計測し、これら全ての温度が管理基準
を満足するように、加熱炉の内部温度を制御すると共に
ALC板1の加熱炉内での滞留時間を制御することが必
要である。
【0024】上記温度範囲は、ALC板1の表面温度を
種々変化させて塗装を施してテストピースを作成し、こ
れらのテストピースの塗膜に形成された突沸の痕跡を定
性的に判定すると共に、JIS K5400−8−16に基
づいて24時間当たりの透水量を定量的に求め、これら
の結果を総合的に判断して設定したものであり、ALC
板1の表面を上記温度範囲に維持して塗装した場合、塗
膜の性状及び透水量共に満足し得る結果を得ている。
【0025】表1,図4に示す実験結果のように、AL
C板1の表面温度が低い場合透水量が多く、温度が上昇
するのに伴って少なくなっている。即ち、塗装時のAL
C板1の表面温度が20℃の場合、透水量は24時間あ
たり15ccであり、以下、同様に30℃では9cc、
40℃では4cc、50℃では3cc、65℃では3c
cであった。またALC板1の表面に形成された塗膜
は、ALC板1の表面温度が50℃以下では突沸の痕跡
はなく、65℃に至って突沸の痕跡が生じている。
【0026】
【表1】
【0027】従って、加熱工程2が終了したときのAL
C板1の表面近傍の温度の範囲は、40℃〜60℃であ
ることが好ましく、より良好な透水性を確保する観点か
らは45℃以上、また確実に突沸を防止する観点からは
55℃以下であることが好ましい。即ち、望ましいAL
C板1の表面近傍の温度範囲は45℃〜55℃である。
【0028】塗装工程3は、上記の如くして表面近傍が
上記温度範囲になるように蓄熱されたALC板1に塗装
を施す工程であり、この塗装工程3には塗装装置が設置
されている。前記塗装装置としては特に限定するもので
はない。しかし、前述した特開平10-34052号公報に開示
された塗装装置はコンクリート製品を塗装することを目
的として開発されたものであり、表面に凹凸が形成され
ているALC板1に対し好ましい状態で塗装することが
可能である。このため、塗装工程3には、前記塗装装置
が設置されている。
【0029】塗装工程3に於いてALC板1に塗装され
る塗料は水系塗料であれば特に限定するものではない。
本実施例では、アクリルラテックス水系塗料を用いてい
る。
【0030】浸透工程4は、塗装工程3に於いてALC
板1の表面に塗装された塗料及び又は水分が、該ALC
板1の気泡に浸透し、同時にALC板1の表面近傍の蓄
熱によって温度が上昇して蒸発する工程であり、ALC
板1を搬送するために設置されたコンベアによって構成
されている。
【0031】この浸透工程4では、塗装工程3で塗装さ
れたALC板1に対して特別な作業を行うことなく、該
ALC板1をコンベア上に放置し、或いはコンベアによ
って所定の方向に搬送する。
【0032】ここで、図2,図3により塗装工程3に於
いてALC板1の表面に塗膜5が形成され後、浸透工程
4に於いて塗料及び又は水分がALC板1に浸透する機
構について考察する。
【0033】塗装工程3でALC板1の表面に塗装され
たとき、該ALC板1の含有水分は加熱工程2で予め設
定された所定の値まで低下しているため、ALC板1の
表面近傍には一定量以下の水分しか存在しない。このた
め、塗膜5を構成する塗料及び又は水分が浸透して気泡
1cに達し、これにより塗膜5中の水分が少なくなる。
【0034】また塗膜5が形成された直後から、該塗膜
5はALC板1の持つ熱が伝導されて温度が上昇し、水
分が大気中に蒸発する。即ち、ALC板1の表面に形成
された塗膜5は、ALC板1の表面との接触面からの加
熱による蒸発と、塗膜5の表面からの蒸発とが行われ
る。特に、塗膜5の表面は大気に曝されるのみであって
特別に熱を加えられることがないため、該塗膜5の表面
に塗料による皮膜が形成されることがなく、乾燥が促進
される。
【0035】上記反応によるALC板1に形成された塗
膜5の乾燥は短時間で速やかに行われて乾燥する。実験
的には塗装工程3で塗装が施されたALC板1を浸透工
程4で約3分間放置しておくことで、塗料及び又は水分
をALC1の気泡1cに浸透させると共に水分を蒸発さ
せて速やかに乾燥することが可能である。特に、前記放
置時間内に塗膜5を構成する水分は、ALC板1の内部
の気泡1cに浸透すると共に大気中に蒸発し、塗膜5が
水分を失って固形分濃度が増加することで、ALc板1
の表面に固着して高い透水性能を持つ塗膜5が形成され
る。
【0036】上記の如き塗装を実施する場合、各工程2
〜4を結ぶコンベアを設置し、該コンベアによってAL
C板1を連続的に搬送しつつ、加熱,塗装,浸透を行わ
せるように構成することが好ましい。このようなコンベ
アとしては、ローラーコンベアやスラットコンベア等の
コンベアがあり、最適なものを選択して利用することが
可能である。
【0037】そして上記コンベアの搬送速度を適宜設定
することによって、各工程2〜4で所定の作業を行う際
に必要な時間を保持することが可能である。
【0038】ALC板1の表面を塗装する際に、該AL
C板1の搬送方向が図1の矢印方向であり、且つ表面に
縦溝1a及び横溝1bが形成されている場合、特に、横
溝1bの一方側の面に充分な膜厚を持った塗装を施すこ
とが困難な場合がある。図5,図6に示す第2実施例に
係る塗装板の製造方法は、このような場合に用いて有利
な方法である。
【0039】即ち、図6に示すように、ALC板1に形
成された横溝1bは2つの面1d,1eによって構成さ
れており、これらの2つの斜面及び底面からなる3面に
均一に塗料を塗布すべきであるが、ALC板1の搬送方
向が矢印a方向である場合、搬送方向上流側の面1dに
は充分な塗装を施すことが困難である。また搬送方向下
流側の面1eに塗布された塗料は該面1eに沿って下降
して底面にたまる。即ち、塗布量は底面が元も多く、次
いで搬送方向下流側の面1eとなり、搬送方向上流側の
面1dが最も少なくなる。
【0040】このような場合、前述した第1実施例に係
る製造方法を実施して浸透工程4まで進行した後、この
ALC板1を反転工程6で搬送方向に対して反転させる
ことで面1dを搬送方向下流側に位置させ、更に、反転
させたALC板1に対し第2塗装工程7で第1実施例と
同様にして塗装を施すことで、横溝1bの面1dに充分
な膜厚を持った塗膜5を形成することが可能である。
【0041】上記の如くして横溝1bの両側面1d,1
eに夫々充分な膜厚を持った塗膜5を形成した後、乾燥
工程8で乾燥して安定した塗膜5を形成する。この場
合、ALC板1には加熱工程2〜浸透工程4を経ること
で、表面には塗膜5が形成されているため、第2塗装工
程7で2回目の塗装を施したとき、既に充分な膜厚を持
った塗膜5が形成されている部分に塗布された塗料はA
LC板1に浸透することがなく、主として1回目の塗装
工程で充分な厚さを持った塗膜5が形成されていない部
分(面1d)に塗布され、該面1dに充分な膜厚を持っ
た塗膜5を形成する。
【0042】上記の如くして、横溝1bが形成されたA
LC板1であっても、均一で且つ充分な膜厚を持った塗
膜5を形成することが可能となる。
【0043】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
ALC塗装板の製造方法では、ALC板に対し加熱工程
で表面近傍を40℃〜60℃の範囲に加熱して蓄熱さ
せ、この状態で塗装工程を経て浸透工程で塗料及び又は
水分をALC板に浸透させると共に該ALC板が保有す
る熱によって水分を蒸発させるので、ALC板を加熱す
るための装置が1台で良く、且つ一度加熱したALC板
を冷却させる必要がないため、塗装工程を簡略化するこ
とが出来る。
【0044】上記の如く、加熱装置の削減と工程の簡略
化をはかることが出来るため、塗装に要する時間を短縮
化することが出来ると共に運転員を少なくすることが出
来る。また工場の作業スペースを削減することが出来、
更に、ALC板を乾燥させるためのエネルギーを軽減す
ることが出来る。従って、ALC塗装板を製造するのに
要するコストを削減することが出来る。
【0045】また塗装工程が簡略化されるので、外乱が
少なく、塗装ムラのない美麗な面を得ることが出来、品
質を安定させることが出来る。また塗装工程の簡略化に
伴い切り替え時間を少なくすることが出来る。
【0046】またコンクリート板の表面近傍に蓄熱させ
た状態で塗装を施すことによって、防水性能が高いコン
クリート板を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る製造工程のフローを説明する
図である。
【図2】塗膜が乾燥する際のプロセスを説明する図であ
る。
【図3】ALC板と乾燥した塗膜との関係を示す図であ
る。
【図4】加熱工程を終了したときの表面温度と透水量の
関係を示す図である。
【図5】第2実施例に係る製造工程のフローを説明する
図である。
【図6】ALC板の表面に形成された溝を説明する図で
ある。
【図7】従来の塗装板の製造工程を説明する図である。
【符号の説明】
1 ALC板 1a 縦溝 1b 横溝 1c 気泡 1d,1e 面 2 加熱工程 3 塗装工程 4 浸透工程 5 塗膜 6 反転工程 7 第2塗装工程 8 乾燥工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 純司 東京都千代田区有楽町1丁目1番2号 旭 化成工業株式会社内 (72)発明者 田中 茂夫 群馬県新田郡新田町下田中373−1 東亜 工業株式会社内 (72)発明者 小池 喜寛 東京都品川区南品川4丁目1番15号 日本 ペイント株式会社東京事業所内 Fターム(参考) 4D075 AA01 AA55 BB22X CA38 DA07 DB12 DC01 EA06 EB22 4G028 CA02 CB01 CB04 CC01 CD01

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軽量気泡コンクリート板の表面を40℃
    乃至60℃に加熱して表面近傍を蓄熱させる工程と、蓄
    熱された軽量気泡コンクリート板を塗装する工程と、塗
    料が蓄熱した軽量気泡コンクリート板の気泡部分に浸透
    する工程とを有することを特徴とする軽量気泡コンクリ
    ート塗装板の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006159089A (ja) * 2004-12-07 2006-06-22 Toa Kogyo Kk 多孔質板の塗装方法
JP2012196607A (ja) * 2011-03-18 2012-10-18 Esubitsuku Kk コンクリートブロック及びコンクリートブロックの印刷方法

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