JP2001030874A - シ−トベルト用緩衝体 - Google Patents

シ−トベルト用緩衝体

Info

Publication number
JP2001030874A
JP2001030874A JP11209794A JP20979499A JP2001030874A JP 2001030874 A JP2001030874 A JP 2001030874A JP 11209794 A JP11209794 A JP 11209794A JP 20979499 A JP20979499 A JP 20979499A JP 2001030874 A JP2001030874 A JP 2001030874A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat belt
cushioning
buffer
group
body surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11209794A
Other languages
English (en)
Inventor
Tokushige Waku
徳茂 和久
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP11209794A priority Critical patent/JP2001030874A/ja
Publication of JP2001030874A publication Critical patent/JP2001030874A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車等のシ−トベルトに着脱自在に取付け
るシ−トベルト用緩衝体に関し、シ−トベルトに対する
保持力が十分で、使用者の体面側に対して必要な滑りが
得られ、着用者の圧迫感や違和感を解消することがで
き、さらにズレや離脱が生じにくく、運転操作の妨げに
ならず、シートベルト本来の機能を損なうことなく安全
性の確保が万全なシ−トベルト用緩衝体を提供すること
を課題とする。 【解決手段】 シートベルトに着脱自在な緩衝体であっ
て、緩衝体本体1のシートベルトと接触する部分にシー
トベルトからの位置ずれを防止するための位置ずれ防止
手段が設けられ、且つ緩衝体本体1の体面と接触する部
分に、シートベルトと体面相互間の必要な滑りを付与す
るための滑り付与手段が設けられてなることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等のシ−ト
ベルトに着脱自在に取付けるシ−トベルト用緩衝体に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】本来、シートベルトは運転者等の着用者
の安全のために設けられているものであるが、そのシー
トベルトによって運転者等は圧迫感や違和感を受けるこ
とがある。また、実際に事故が発生すると、シートベル
トの縁部が薄いために、その事故発生時の衝撃によって
シートベルトの縁部が身体に食い込むおそれがあった。
また、擦傷するおそれもあり、安全性が必ずしも確保さ
れていない。
【0003】そこで、このような点に鑑み、自動車等の
シ−トベルトに取付けられるシ−トベルト用緩衝体の考
案もなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来のシ−トベルト用緩衝体は、クッション性が重視され
てはいるが、シ−トベルトに対する保持力が十分ではな
かった。従って、運転中に緩衝体がシートベルトに対し
てずれ、或いはシートベルトから離脱するおそれがあっ
た。
【0005】また、シートベルトは、一般に運転者等の
体の動きほどには動かないために、シートベルトと運転
者等の体との相互間には相反する動きが生ずる。この場
合、上記従来のような緩衝体を取り付けず、シートベル
トのみを着用する場合には、上記シートベルトと運転者
等の体の動きとの相反する動きは、運転者等の体面にさ
ほど抵抗感を感じさせることはないが、上記のような従
来の緩衝体は、運転者等の体面側に対して必要な滑りが
ないために、このような緩衝体を取り付けることが、逆
に運転者等に極端な圧迫感や違和感を感じさせることに
なるという問題点があった。
【0006】さらに、運転者等の体面側に対して必要な
滑りがないことが、上述のような緩衝体のシ−トベルト
に対するずれやシートベルトからの離脱の要因ともな
る。
【0007】従って、いずれにしても運転中に緩衝体が
シートベルトに対してずれ、或いはシートベルトから離
脱するおそれがあるために、このようなシートベルトに
緩衝体を取り付けていることの実効が必ずしも図られて
いなかった。
【0008】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、シ−トベルトに対する保持力が
十分で、使用者の体面側に対して必要な滑りが得られ、
着用者の圧迫感や違和感を解消することができ、さらに
ズレや離脱が生じにくく、運転操作の妨げにならず、シ
ートベルト本来の機能を損なうことなく安全性の確保が
万全なシ−トベルト用緩衝体を提供することを課題とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を解決せんとしてなされたもので、その課題を解決す
るための手段は、シートベルトに着脱自在な緩衝体であ
って、緩衝体本体1のシートベルトと接触する部分にシ
ートベルトからの位置ずれを防止するための位置ずれ防
止手段が設けられ、且つ緩衝体本体1の体面と接触する
部分に、シートベルトと体面相互間の必要な滑りを付与
するための滑り付与手段が設けられてなることにある。
【0010】シートベルトからの位置ずれを防止すべ
く、緩衝体本体1のシートベルトと接触する部分に設け
られた位置ずれ防止手段としては、たとえば多数の突起
からなる突起群部を形成するような手段がある。
【0011】このような突起群部は、たとえば隆起状に
形成される。
【0012】また、シートベルトと体面相互間の必要な
滑りを付与すべく、緩衝体本体1の体面と接触する部分
に設けられた滑り付与手段としては、緩衝体本体1の外
面側に形成されたリブ27で滑りを付与させるような手段
がある。
【0013】また、他の滑り付与手段としては、緩衝体
本体1の外面側に取り付けられた滑面形成布8で滑りを
付与させるような手段がある。
【0014】緩衝体本体1の具体的な構成としては、相
対面する2枚の緩衝部材3,4が連設部2を介して一体
的に連設されたようなものが例示される。
【0015】この場合には、2枚の緩衝部材3,4の内
面側に隆起状の突起群部6,7を形成することが好まし
く、さらに、一方の緩衝部材3の突起群部6を他方の緩
衝部材4の突起群部7より幅広に形成することが好まし
い。
【0016】この場合、緩衝体本体1を構成する2枚の
緩衝部材3,4のうち、一方の緩衝部材の縁部に、シー
トベルトをガイドするためのガイド片9を形成し、その
ガイド片9の内側縁10を波形状に形成することが好まし
い。
【0017】さらに、一方の緩衝部材の内面側に形成さ
れた隆起状の突起群部7とガイド片9との間に溝部28を
形成することが好ましい。
【0018】また、この場合、連設部2の両側に、緩衝
体本体1の角部の曲率と異なる曲率を有する肉盛部5,
5を形成することが好ましい。
【0019】緩衝体本体1の他の構成として、シートベ
ルトを保持するシートベルト保持部材15と、該シートベ
ルト保持部材15が嵌合可能な緩衝部材21とからなるよう
なものも例示される。
【0020】緩衝体本体1は、たとえば発泡したシリコ
ンゴムで構成される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面に従って説明する。
【0022】実施形態1 図1乃至図6において、1は発泡したシリコンゴムから
なる緩衝体本体で、相対面する2枚の緩衝部材3,4が
連設部2を介して連設されて形成されている。
【0023】そして、該連設部2の厚みが2枚の緩衝部
材3,4間の隙間の寸法に2枚の緩衝部材の厚みを加え
た寸法とほぼ同寸に形成されている。
【0024】この連設部2の両側は、緩衝体本体1の角
部の曲率と異なる曲率となるように肉盛部5,5が形成
されている。そして、肉盛部5,5の延長線が長手方向
に直線状につながるように連設部2の縁部2aが形成され
ている。
【0025】また、この連設部2の長手方向の縁部2aは
曲面状に形成されている。
【0026】両緩衝部材3,4の内面側には、多数の突
起の集合によって形成された突起群隆起部6,7が形成
されており、緩衝部材3側の突起群隆起部6は、緩衝部
材4側の突起群隆起部7よりも広い面積に形成されてい
る。
【0027】9は、シートベルトをガイドするためのガ
イド片で、他方の緩衝部材4の縁部に内向きに突設され
てなるとともに、その内側縁10は図6に示すように波形
状に形成されている。
【0028】この波形状の内側縁10と同様に、連設部2
の内面側11も図6に示すように波形状に形成されてい
る。
【0029】この波形状のガイド片9の内側縁10と連設
部2の内面側11とは、相互に平行となるように形成さ
れ、シートベルトをガイドし且つ保持する機能を有す
る。
【0030】また、この波形状のガイド片9の内側縁10
及び連設部2の内面側11と、突起群隆起部7との間に
は、溝部28が形成されている。
【0031】12,12 は磁石で、表面のみが裸出するよう
にガイド片9の2箇所に埋設されている。
【0032】13,13 は、前記他方の緩衝部材4のガイド
片9に埋設された磁石12,12 に吸着可能な磁石受けで、
一方の緩衝部材3に、表面のみが裸出するように埋設さ
れている。
【0033】他方の緩衝部材4の外面には、比較的平坦
な2条のリブ27,27 が形成されている。
【0034】また、他方の緩衝部材4の外面には、ポリ
アミド系合成樹脂からなる滑面形成布8が取り付けられ
ている。
【0035】そして、この2条のリブ27,27 が形成され
且つ滑面形成布8が取り付けられた他方の緩衝部材4
が、体面との接触面となる。
【0036】本実施例のシ−トベルト用緩衝体は以上の
構成からなり、次にこのシ−トベルト用緩衝体を使用す
る場合について説明する。
【0037】先ず、緩衝体本体1の2枚の緩衝部材3,
4のうち、図7に示すように一方の緩衝部材3を持ち上
げ、シートベルト14をその2枚の緩衝部材3,4間に差
し込む。
【0038】この場合、図8に示すように、緩衝体本体
1をシートベルト14に沿って連設部2の内面側11に平行
に位置させる。
【0039】これによってシートベルト14は、図9に示
すように突起群隆起部7に沿って凸状に湾曲した状態と
なる。
【0040】シートベルト14の縁部は溝部28に収まり、
連設部2の内面側11とガイド片9の内側縁10との間で確
実に受け止められる。
【0041】すなわち、幅の狭い方の突起群隆起部7の
両側部には、溝部28が形成されているため、その溝部28
にシートベルトの縁部が嵌入することとなり、その結
果、縁部が溝部28に収まったシートベルトは、湾曲した
状態で両側の突起群隆起部6,7で保持されるととも
に、波形状に形成されたガイド片9の内側縁10と連設部
2の内面側11とで必然的に保持されることとなるのであ
る。このように、シートベルトが2枚の緩衝部材3,4
間に差し込まれた状態で、シートベルトは突起群隆起部
7の存在によって自然に湾曲、そのためにガイト片9で
受け止め易い状態となっており、しかも突起群隆起部6
で押さえ付けられるので、連設部2の内面側11とガイド
片9の内側縁10との間で確実に受け止められることとな
るのである。
【0042】すなわち、突起群隆起部7より幅広に形成
された突起群隆起部6によってシートベルトの縁部が浮
き上がらないように、溝部28に押し込まれることとな
る。
【0043】上記のようなシートベルトの変形状態での
物理的な保持力に加え、緩衝体の構造として、2枚の緩
衝体の内面側に設けられたそれぞれの突起群隆起部6,
7によって、内部は必然的に狭まれ、シートベルトを挟
持するに際して、弾性体である突起群隆起部6,7はシ
ートベルトの厚みとは無関係に柔軟に対応し、シートベ
ルトを吸着保持する。
【0044】また、2枚の緩衝部材3,4の内面側に設
けられた面積の異なる突起群隆起部6,7によってシー
トベルトの縁部を、緩衝体4の内面側に設けられている
溝部28から浮き上がらないように押さえ込み、位置ず
れ、離脱が防止されることとなる。
【0045】しかも、緩衝部材3,4の内面側には、多
数の突起の集合である突起群隆起部6,7が形成されて
いるため、シ−トベルト14に対するシ−トベルト用緩衝
体のズレは一層生じにくくなる。
【0046】特に、緩衝体本体1の内面側に上記のよう
な突起群隆起部6,7が形成されていることによって、
緩衝部材3,4間の隙間が狭められた状態となってお
り、これによってシートベルトに対する保持力が一層向
上することとなる。
【0047】しかも、このような突起群部6,7によっ
て、緩衝体本体1の全体のしなやかさが維持されること
となる。
【0048】また、一方の緩衝部材3の突起群部6の面
積が他方の突起群部7の面積よりも広く形成されている
ため、シートベルトの湾曲状態を維持できる。
【0049】この結果、シ−トベルト14とシ−トベルト
用緩衝体相互間のズレを有効に防止することができる。
【0050】以上のように、上記実施形態では、2枚の
緩衝部材3,4が連設部2を介して一体的に形成され、
その連設部2のいわゆるヒンジ力によりシートベルトが
包み込まれて保持される。
【0051】さらに、上記のような突起群隆起部6,7
によってシートベルトに対する位置ずれや離脱が防止さ
れるのみならず、上記一体構造によるヒンジ力は、この
突起群隆起部6,7のそれぞれに分散されることとな
り、シートベルトに対する保持力が増大することとな
る。
【0052】また、ガイド片9の内側縁10と連設部2の
内面側11とが波形状に形成されているため、シートベル
ト14はこの両側のガイド片9の内側縁10と連設部2の内
面側11とで保持されることとなる。
【0053】さらに、このようなガイド片9の内側縁10
と連設部2の内面側11とが波形状に形成されていること
によって、シートベルトの縁部からの緩衝体本体1のず
れや離脱が防止され、保持力をより強靱なものとしてい
る。
【0054】従って、シートベルト14はガイド片9に沿
って確実にガイドされることとなり、その結果、シート
ベルト14からシ−トベルト用緩衝体が不用意に離脱する
こともない。
【0055】さらに、2枚の緩衝部材3,4の縁側に設
けられた磁石12と磁石受け13とを相互に吸着させること
によって、緩衝部材3,4間を閉鎖されることとなり、
両緩衝部材3,4間が不用意に開くことがなく、また連
設部2を介して一体形成されている緩衝体のヒンジ力の
作用も加わり、閉鎖を容易にすると同時に、保持力を確
実にしている。
【0056】また、緩衝体本体1が発泡シリコンゴムで
構成されているため、人体に沿って変形しても柔軟に対
応でき、変形することがシートベルトに対し摩擦力が増
え保持力の増加にもつながる。
【0057】また、他方の緩衝部材4の外面には、比較
的平坦な2条のリブ27,27 が形成され、この面が体面と
の接触面となるため、必要な滑りが得られることとな
る。
【0058】すなわち、上記のようなリブ27,27 の形成
によって他方の緩衝部材4の外面側が凹凸状となり、全
体が平坦な場合に比べると摩擦抵抗が少なくなり、その
結果、体面に対して必要な滑りが得られるのである。
【0059】また、緩衝体本体1を構成する緩衝部材
3,4が発泡シリコンゴムであるため、シ−トベルト用
緩衝体の外面に滑りが生じ易くなり、体面との接触面の
滑りを一層良好にすることができる。
【0060】さらに、他方の緩衝部材4の外面側にはポ
リアミド系合成樹脂からなる滑面形成布8が取り付けら
れており、体面に対する滑りが一層良好となる。
【0061】この結果、緩衝体は、運転者の動きと相反
する動きをスムーズにすることができる。
【0062】さらに、曲面状の連設部2の縁部2aが比較
的長く形成されているため、シートベルトの保持が安定
した状態で行われることとなる。また、シートベルトの
平行移動にも対応し易い状態となる。
【0063】また、曲面状の連設部2の縁部2aが肉盛部
5,5の延長線が長手方向に直線状につながるように比
較的長く形成されていることによって、身体の肩口、襟
元、腹部に対して緩和された状態で接触することとな
り、その結果、ソフトな接触感が得られることとなる。
【0064】さらに、緩衝体本体1の連設部2の両側
は、緩衝体本体1の角部の曲率と異なる曲率となるよう
に肉盛部5,5が形成されているため、連設部2が引き
裂けるようなこともない。
【0065】また連設部2の厚みが2枚の緩衝部材3,
4間の寸法に2枚の緩衝部材3,4の厚みを加えた寸法
と略同寸となっており、且つ連設部2の長手方向の縁部
2aが曲面状に形成されている為、運転者等が上記シ−ト
ベルト用緩衝体を取付けた際、連設部2の長手方向の縁
部2aによっては、運転者の肩口、襟元、腹部への接触に
伴う圧迫感、不快感、違和感等を受けることがない。
【0066】実施形態2 次に、図10乃至図16に従って、他の実施形態について説
明する。
【0067】図10乃至図16において、15はシートベルト
保持部材を示し、該保持部材15は、ゴムからなる基材16
に、ゴムからなる2片のシートベルト用保持片17,18 が
設けられて構成されており、該2片のシートベルト用保
持片17,18 は図11に示すように一端側17a,18a にて基材
16とそれぞれ固着され、他端側17b,18b にて2片同士が
面ファスナーにより着脱可能に止着されている。
【0068】シートベルト用保持片17,18 と基材16との
固着部は、シートベルトに対し平行に設けられている。
【0069】基材16の略中央には孔20が穿設されてい
る。
【0070】21は、前記基材16を嵌合するための緩衝部
材で、略ボート形に形成され、図14に示すように、その
凹部22内に前記保持部材15の基材16が嵌合され、且つ該
保持部材15の下面が緩衝部材21の凹部22の内面と貼着さ
れることにより、保持部材15に緩衝部材21が取り付けら
れてシートベルト用緩衝体が構成されている。
【0071】緩衝部材21の略中央には隆起部23が形成さ
れ、その隆起部23の上面には多数の突起の集合である突
起群部24が形成されている。
【0072】さらに、上記緩衝部材21の凹部22の上縁の
内側に突片25が内向きに突設され、該突片25によって前
記保持部材15の上面周縁が係止されている。
【0073】また、緩衝部材21とシートベルト14とが接
触する箇所にて、図12に示すように、緩衝部材21の上縁
にシートベルトの横幅よりわずかに広い幅を有する溝部
26が形成されている。
【0074】緩衝部材21の裏面側には、比較的広幅な1
条のリブ27が形成されている。
【0075】緩衝部材21は、上記実施形態と同様に発泡
シリコンゴムによって一体形成されており、その外面に
ポリアミド系合成樹脂からなる滑面形成布8が取り付け
られている。
【0076】本実施形態のシートベルト用緩衝体を使用
する場合には、先ず、面ファスナーを介して相互に止着
されているシートベルト用保持片17,18 を離脱させて開
いた状態とし、その開かれたシートベルト用保持片17,1
8 の内側にシートベルト14が位置し且つ突起群部24に接
触するように、図15及び図16に示すように、シートベル
ト14にシートベルト保持部材15を保持させ、シートベル
ト用保持片17,18 を再度閉じて面ファスナーを介して相
互に止着する。
【0077】これによって、緩衝体本体1がシートベル
ト14に取り付けられることとなる。
【0078】この場合において、シートベルト14は、閉
じられたシートベルト用保持片17,18 によって上側から
押圧されるとともに、下側の突起群部24で受け止められ
ることとなる。
【0079】この結果、本実施形態においても実施形態
1と同様にシートベルト14は湾曲した状態となり、従っ
てシートベルト14の縁部が浮き上がらないようにシート
ベルト用保持片17,18 によって押され込まれることとな
る。
【0080】このようなシートベルト14へのシートベル
ト緩衝体の保持は、図16に示すように、面ファスナー19
により2片のシートベルト保持片17,18 を止着すること
によって行われているため、その面ファスナー19の着脱
により容易にシートベルト用緩衝体をシートベルト14に
取り付け、或いは取り外すことができる。
【0081】また、シートベルト14の横幅よりわずかに
広い幅を有する溝部26が緩衝部材21の上縁に設けられて
いるため、該溝部26を介してシートベルト14に沿って緩
衝体本体1を移動させることができる。
【0082】このように、シートベルトの平行移動が容
易になるとともに、シートベルトの保持を安定して行
え、またシートベルトの縁部が溝部26に嵌入された状態
となるために、保持力の安定度を増すこととなる。
【0083】本実施形態においては、保持部材15の基材
16の略中央には孔20が穿設されているため、その孔20に
緩衝部材21の隆起部23が挿入された状態で保持部材15が
緩衝部材21に嵌合されることとなる。
【0084】従って、基材16の全体から緩衝部材21に付
与される圧着力が、上記孔20によって緩和されることと
なるのである。
【0085】また、この実施形態2において、突起群部
24は、上述のように緩衝部材21の略中央の隆起部23に形
成される他、シートベルト保持片17,18 の内面側に形成
されていてもよい。
【0086】その他の実施形態 尚、上記実施形態では、多数の突起からなる突起群部を
緩衝体本体1に形成することによって、シートベルトに
対する緩衝体の位置ずれを防止する手段としたが、位置
ずれ防止手段はこのような手段に限定されるものではな
く、要は緩衝体本体1のシートベルトと接触する部分に
位置ずれ防止手段が設けられていればよいのである。
【0087】また、該実施形態では、緩衝体本体1の外
面側に2条のリブ27,27 を形成するとともに、ポリアミ
ド合成繊維又はフッソ樹脂系合成繊維からなる滑面形成
布8をシートベルトと体面相互間に必要な滑りを付与す
る手段としたが、その滑り付与手段はこれに限定される
ものではなく、その手段は問わない。
【0088】要は、シートベルトと体面相互間の必要な
滑りを付与すべく、緩衝体本体1の体面と接触する部分
に滑り付与手段が設けられていればよいのである。
【0089】さらに、上記実施形態では、緩衝体本体1
の素材として発泡シリコンゴムを用いたが、緩衝体本体
1の素材もこれに限定されるものではない。
【0090】たとえば、上記実施形態2の場合に、保持
部材15を皮、その他の材質のもので構成することも可能
である。
【0091】ただし、発泡シリコンゴムは、上記のよう
に体面に対して必要な滑りを付与する手段として寄与す
るのみならず、体面に接触しても、アレルギーによる炎
症等を生じさせ難いという利点がある。
【0092】さらに、上記実施形態では、突起群部6,
7が隆起状に盛り上げて形成されていたが、このように
隆起状に形成される必要は必ずしもなく、たとえば隆起
させずに全面に突起群が形成されたようなものであって
もよい。
【0093】また、このような突起群部のようなもので
はなく、たとえばエンボス加工を施して位置ずれ防止手
段としてもよい。
【0094】また、上記実施形態1では、ガイド片9に
磁石12,13 が埋設した設けられていたが、このような構
造に限らず、たとえば磁石自体を緩衝体本体1に固着し
てガイド片9を形成することも可能である。
【0095】さらに、両緩衝部材3,4を止着する手段
として、上記実施形態1では、磁石12,13 を用いたが、
止着手段はこれに限定されるものではない。たとえばギ
ボシのようなものを使用することも可能である。
【0096】また、上記実施形態2では、シートベルト
保持片17,18 を止着する手段として面ファスナー13を用
いたが、この止着手段もこれに限定されるものではな
く、たとえばボタンのようなものを用いることも可能で
ある。
【0097】さらに、上記実施形態2では、シートベル
トの保持部材15に孔20が穿設され、その孔20内に緩衝部
材21の隆起部23が挿入されているため、上記のような好
ましい効果が得られたが、このような孔20を穿設するこ
とは本発明に必須の条件ではなく、単に緩衝部材21内に
保持部材15を嵌合させるだけでもよい。
【0098】さらに、このような嵌合によって取り付け
る他、緩衝部材21を保持部材15に単に貼着することによ
って取り付けてもよい。
【0099】さらに、緩衝部材21を保持部材15に縫い付
け、或いは包み込むように取り付けてもよい。
【0100】また、別体のテープ状のものを緩衝部材21
と保持部材15とに跨がるように取り付けることも可能で
ある。
【0101】さらに、上記実施形態2では、保持部材15
が、2片のシートベルト用保持片17,18 を具備していた
が、このシートベルト用保持片は、一片のみ具備されて
いてもよい。
【0102】
【発明の効果】叙上のように、本発明のシ−トベルト用
緩衝体は、シートベルトに着脱自在な緩衝体であって、
緩衝体本体のシートベルトと接触する部分にシートベル
トからの位置ずれを防止するための位置ずれ防止手段が
設けられているため、シートベルトに対してシ−トベル
ト用緩衝体が不用意に位置ずれすることもない。
【0103】また、緩衝体本体の体面と接触する部分
に、シートベルトと体面との相互の必要な滑りを付与す
るための滑り付与手段が設けられてなるため、シートベ
ルトと体面との相互間に必要な滑りが生じ、シートベル
トの動きと相反する体面の動きに対しても対応できるこ
ととなる。
【0104】この結果、緩衝体がシートベルトに対して
位置ずれすることなく確実に保持されている一方で、シ
ートベルトの動きと相反する体面の動きに対応して緩衝
体が運転者等の体面上を滑動するため、運転者等は緩衝
体を着用していることの違和感や圧迫感を全く感ずるこ
となく、運転操作を行うことができるという効果があ
る。
【0105】さらに、弾力性を有する2枚の緩衝部材が
連設部を介して一体的に形成された場合には、いわゆる
ヒンジ力によりシートベルトが包み込まれるようにして
保持されるという利点がある。
【0106】さらに、緩衝体本体に上記のような突起群
部が形成された場合には、上記一体構造によるヒンジ力
が突起群部のそれぞれに分散されることとなり、シート
ベルトへの保持力が増大するという利点がある。
【0107】さらに、このような突起群部が形成されて
いることによって、使用者の体面に沿って緩衝体本体が
変形しても、保持しているシートベルトに柔軟に対応す
ることができ、緩衝体本体の全体のしなやかさも維持さ
れるので、シートベルトへの保持力をより高めることに
なるという効果がある。
【0108】さらに、2枚の緩衝部材の内面側に隆起状
の突起群部が形成されてなるとともに、一方の緩衝部材
の突起群部が他方の緩衝部材の突起群部より幅広に形成
されている場合には、シートベルトの湾曲状態を維持す
る効果が一層良好となる。
【0109】この場合、幅の狭い方の突起群隆起部の両
側部に溝部が形成されている場合には、その溝部にシー
トベルトの縁部が嵌入することとなり、その結果、縁部
が溝部に収まったシートベルトは、湾曲した状態で両側
の突起群隆起部で保持され、シートベルトの縁部が浮き
上がらないように、溝部に押し込まれることとなり、保
持効果がさらに増大する。
【0110】さらに、緩衝体本体にシートベルトをガイ
ドするためのガイド片を形成した場合には、シートベル
トはガイド片に沿って確実にガイドされることとなり、
緩衝体のシートベルトからのずれ、離脱がより確実に防
止されることとなる。
【0111】特に、シートベルトを緩衝体本体内に差し
込むだけでシートベルトがガイド片にガイドされて自動
的に保持されるため、保持させるための作業もワンタッ
チで簡易に行うことができるという効果がある。
【0112】また、緩衝体本体が発泡したシリコンゴム
で構成されている場合には、シートベルト用緩衝体に適
した弾力性が得られるとともに、体面に接触してもアレ
ルギーによる炎症等を生じさせ難いという効果がある。
【0113】特に、緩衝体本体を発泡したシリコンゴム
で構成するとともに、上記のように弾力性を有する2枚
の緩衝部材が連設部を介して緩衝体本体を一体的に形成
した場合には、緩衝体本体の構造、素材の柔軟さ等によ
り、ヒンジ力を最大限に生かすことのできる構造体が得
られるという実益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のシ−トベルト用緩衝体の平
面図。
【図2】同底面図。
【図3】同正面図。
【図4】同側面図。
【図5】図1のA−A線断面図。
【図6】同要部断面斜視図。
【図7】一方の緩衝部材を持ち上げた状態の断面図。
【図8】シートベルトを装着した状態の平面図。
【図9】同装着状態の断面図。
【図10】他実施形態のシートベルト保持部材の断面図。
【図11】図10のB−B線断面図。
【図12】シートベルト保持部材を緩衝部材に嵌合した状
態の平面図。
【図13】同側面図。
【図14】図12のC−C線断面図。
【図15】シートベルトを装着した状態の平面図。
【図16】同装着状態の断面図。
【符号の説明】
1…緩衝体本体 2…連設部 3,4…緩衝部材 5…肉盛部 8…滑面形成布 9…ガイド片 15…保持部材 21…緩衝部材

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートベルトに着脱自在な緩衝体であっ
    て、緩衝体本体(1) のシートベルトと接触する部分にシ
    ートベルトからの位置ずれを防止するための位置ずれ防
    止手段が設けられ、且つ緩衝体本体(1) の体面と接触す
    る部分に、シートベルトと体面相互間の必要な滑りを付
    与するための滑り付与手段が設けられてなることを特徴
    とするシートベルト用緩衝体。
  2. 【請求項2】 シートベルトからの位置ずれを防止すべ
    く、緩衝体本体(1) のシートベルトと接触する部分に設
    けられた位置ずれ防止手段が、多数の突起からなる突起
    群部である請求項1記載のシートベルト用緩衝体。
  3. 【請求項3】 突起群部が隆起状に形成されている請求
    項1又は2記載のシートベルト用緩衝体。
  4. 【請求項4】 シートベルトと体面相互間の必要な滑り
    を付与すべく、緩衝体本体(1) の体面と接触する部分に
    設けられた滑り付与手段が、緩衝体本体(1) の外面側に
    形成されたリブ(27)である請求項1乃至3のいずれかに
    記載のシートベルト用緩衝体。
  5. 【請求項5】 シートベルトと体面相互間の必要な滑り
    を付与すべく、緩衝体本体(1) の体面と接触する部分に
    設けられた滑り付与手段が、緩衝体本体(1) の外面側に
    取り付けられた滑面形成布(8) である請求項1乃至3の
    いずれかに記載のシートベルト用緩衝体。
  6. 【請求項6】 相対面する2枚の緩衝部材(3),(4) が連
    設部(2) を介して一体的に連設されて緩衝体本体(1) が
    構成されている請求項1乃至5のいずれかに記載のシー
    トベルト用緩衝体。
  7. 【請求項7】 2枚の緩衝部材(3),(4) の内面側に隆起
    状の突起群部(6),(7)が形成されてなるとともに、一方
    の緩衝部材(3) の突起群部(6) が他方の緩衝部材(4) の
    突起群部(7) より幅広に形成されてなる請求項1乃至6
    のいずれかに記載のシートベルト用緩衝体。
  8. 【請求項8】 2枚の緩衝部材(3),(4) のうち、一方の
    緩衝部材の縁部に、シートベルトをガイドするためのガ
    イド片(9) が形成されてなる請求項7記載のシ−トベル
    ト用緩衝体。
  9. 【請求項9】 一方の緩衝部材の内面側に形成された隆
    起状の突起群部(7) とガイド片(9) との間に溝部(28)が
    形成されてなる請求項8記載のシートベルト用緩衝体。
  10. 【請求項10】 連設部(2) の両側に、緩衝体本体1の
    角部の曲率と異なる曲率を有する肉盛部(5),(5) が形成
    されている請求項6乃至9のいずれかに記載のシ−トベ
    ルト用緩衝体。
  11. 【請求項11】 緩衝体本体(1) が、シートベルトを保
    持するシートベルト保持部材(15)と、該シートベルト保
    持部材(15)が嵌合可能な緩衝部材(21)とからなる請求項
    1乃至6のいずれかに記載のシ−トベルト用緩衝体。
  12. 【請求項12】 緩衝体本体(1) が発泡シリコンゴムで
    構成されている請求項1乃至11のいずれかに記載のシ−
    トベルト用緩衝体。
JP11209794A 1999-07-23 1999-07-23 シ−トベルト用緩衝体 Pending JP2001030874A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11209794A JP2001030874A (ja) 1999-07-23 1999-07-23 シ−トベルト用緩衝体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11209794A JP2001030874A (ja) 1999-07-23 1999-07-23 シ−トベルト用緩衝体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001030874A true JP2001030874A (ja) 2001-02-06

Family

ID=16578712

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11209794A Pending JP2001030874A (ja) 1999-07-23 1999-07-23 シ−トベルト用緩衝体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001030874A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1338485A3 (en) * 2002-02-26 2004-02-04 BRITAX RÖMER Kindersicherheit GmbH Shoulder pad for vehicle seat belt

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1338485A3 (en) * 2002-02-26 2004-02-04 BRITAX RÖMER Kindersicherheit GmbH Shoulder pad for vehicle seat belt

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20100121439A (ko) 슬라이드 어저스터
US5651166A (en) Method and apparatus for anti-slip webbing adjustment
US7257865B2 (en) Holder for cord fasteners
US5803415A (en) Arm rest device for vehicles
JP4317257B2 (ja) 折畳み式頚椎保護帯
US5950248A (en) Swimming goggles
KR0157579B1 (ko) 고글
US20070044278A1 (en) Cord stopper
US8707522B2 (en) Buckling device
JP3884251B2 (ja) スイミング用ゴーグル
JP2003276559A (ja) 車両のシートベルト用のショルダーパット
JP2001030874A (ja) シ−トベルト用緩衝体
US6174032B1 (en) Shoulder strap repositioner for vehicle seat belt assembly
US6029284A (en) Swimming goggles
JP4789038B2 (ja) 顔面装着具および顔面装着具用バンド
JP2525301B2 (ja) テ―プ付合成樹脂着脱具
JP3006420U (ja) シ−トベルト用緩衝体
JPH0632000Y2 (ja) シート表皮の吊込み構造
TWI824168B (zh) 顏面裝設具、及顏面裝設具用帶扣
JP3027123B2 (ja) ダイビングフェイスマスク
JP3247888U (ja) 縫製クリップ
CN212233402U (zh) 连接结构及可穿戴设备
JP3065944B2 (ja) ゴーグル
WO2022259937A1 (ja) ヘッドパッド、ヘッドマウントディスプレイ
JP5762178B2 (ja) ベルト付きバックル及びヘルメット

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040701