JP2001030682A - 電子黒板 - Google Patents

電子黒板

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JP2001030682A
JP2001030682A JP20590399A JP20590399A JP2001030682A JP 2001030682 A JP2001030682 A JP 2001030682A JP 20590399 A JP20590399 A JP 20590399A JP 20590399 A JP20590399 A JP 20590399A JP 2001030682 A JP2001030682 A JP 2001030682A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photocatalyst
white board
light source
oxide
electronic blackboard
Prior art date
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Pending
Application number
JP20590399A
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English (en)
Inventor
Kunikazu Kuchino
邦和 口野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の構成の電子黒板は、新たに使用すると
きにはイレイザーを使用して手で消さなければならな
い、また使用したイレイザーは洗浄しなければならない
という課題を有している。 【解決手段】 光触媒層2を表面にコーティングしたホ
ワイトボード1に記載した内容を、光源4がこのホワイ
トボード1上を移動することによって自動的に消去でき
る電子黒板としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、会議等に使用する
電子黒板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子黒板は、表面を光源が移動して記載
した内容を記録して、印刷を指定すればこの内容をプリ
ンタを使用して印字できる便利なものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の構成の電子黒板
は、新たに使用するときにはイレイザーを使用して手で
消さなければならない、また使用したイレイザーは洗浄
しなければならないという課題を有している。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、光触媒を表面
にコーティングしたホワイトボードに記載した内容を、
光源がこのホワイトボード上を移動することによって自
動的に消去できる電子黒板としている。
【0005】
【発明の実施の形態】請求項1に記載した発明は、光触
媒を表面にコーティングしたホワイトボードに記載した
内容を、光源がこのホワイトボード上を移動することに
よって自動的に消去できる電子黒板としている。
【0006】請求項2に記載した発明は、光触媒とし
て、酸化チタンまたは酸化タングステンあるいは酸化亜
鉛、酸化スズ、酸化鉄、チタン酸ストロンチウムまたは
チタン酸バリウムを使用することによって、光触媒の活
性が大きく、消去が速くできる電子黒板としている。
【0007】請求項3に記載した発明は、光触媒は、コ
ーティング厚さを0.1μm〜3.0μmの範囲に選択
するようにして、光触媒の活性が大きく、耐久性が高
く、消去が速くできる電子黒板としている。
【0008】請求項4に記載した発明は、光源として、
殺菌灯またはブラックライトあるいは蛍光灯のいずれか
を使用して、光触媒の反応に必要な紫外線の供給量を多
くでき、消去が速くできる電子黒板としている。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1は本実施例の構成を示す平面図である。また、図2は
同じく側面図である。本実施例の電子黒板は、ホワイト
ボード1と、ホワイトボード1上を移動する光源移動体
3と光源4とを備えている。ホワイトボード1は、表面
に光触媒を塗布した光触媒層2を有している。光源移動
体3は、図示していないモータによって、ホワイトボー
ド1上を移動できるようになっており、前記光源4を支
持している。つまり、光源4は紫外線を照射しながらホ
ワイトボード1上を移動できるものである。
【0010】前記光触媒層2を構成する光触媒として、
本実施例では、酸化チタンまたは酸化タングステンある
いは酸化亜鉛、酸化スズ、酸化鉄、チタン酸ストロンチ
ウムまたはチタン酸バリウムを使用している。光触媒層
2は、0.1μm〜3.0μmの範囲となるようにホワ
イトボード1上にコーティングしている。
【0011】光源4としては、殺菌灯またはブラックラ
イトあるいは蛍光灯が使用できる。殺菌灯やブラックラ
イトは光触媒にとって有効な波長の光を放射するもので
ある。すなわち、光触媒の活性を大きくするものであ
る。また蛍光灯も、光触媒を活性化させる紫外線を大量
に発生するものである。
【0012】以下、本実施例の動作について説明する。
ホワイトボード1上にマーカ等によって記載した文字や
図は、電子黒板の使用が終了した時点で、従来はイレイ
ザーを使用して手動で拭き取っているものである。この
後始末は、かなり面倒なものであり、また使用したイレ
イザーは水洗等によって洗浄しなければ拭き取りが効率
的にできないものである。この点、本実施例の電子黒板
は、光源3を点灯して紫外線をホワイトボード1上に照
射しながら、光源移動体3を駆動するだけ前記文字や図
を簡単に消去できるものである。
【0013】この理由を以下に説明する。本実施例で使
用している光触媒層2は、酸化チタンまたは酸化タング
ステンあるいは酸化亜鉛、酸化スズ、酸化鉄、チタン酸
ストロンチウムまたはチタン酸バリウムを使用している
もので、紫外線を照射されると、有機物を分解する触媒
として作用するものである。すなわち、光触媒層2を構
成する光触媒は、紫外線を照射されると励起されて、表
面に正孔が生じる。この正孔は+3.0Vという非常に
高い酸化電位を有しており、さまざまな化合物を酸化す
ることができる。さらに、この光触媒の表面にわずかで
も水が存在すると、この水が光励起でできた正孔と反応
して水酸ラジカルとなるものである。この水酸ラジカル
は、短寿命ではあるが、いろいろなものを酸化できる活
性化学種となっている。また、この水酸ラジカルは、有
機化合物と反応すると最終的には二酸化炭素と水に分解
される訳である。
【0014】ホワイトボード1上に書かれた文字や図
は、マーカ等を使用したものであり、つまり水分を含ん
だインクによって書かれているものである。従って、前
記しているように光触媒層2上に光源移動体3に取り付
けている光源4から紫外線を照射することによって、文
字や図が消去されるものである。すなわち、光源移動体
3がホワイトボード1上を隅々まで移動するため、光源
4から放射される光は、ホワイトボード1上に書かれた
文字や図に全面に照射されるものである。また、時間の
経過によって、インク中の水分が蒸発して乾いた状態と
なっていても、空気中の水分が光触媒層2によってイン
ク成分を分解するものである。
【0015】このとき本実施例では、光触媒層2は、コ
ーティング厚さを0.1μm〜3.0μmの範囲として
いる。この理由は、0.1μm以下の厚さでは、光触媒
としての効果が小さく、3.0μm以上の厚さとした場
合は、剥離が生じやすくなるためである。また、光触媒
を前記した厚さの、つまり薄膜状に担持することによっ
て光触媒層2は透明を維持しているものであり、ホワイ
トボード1自体の色感を損なうことはないものである。
【0016】光触媒の光源には、紫外線を発生する光源
が必要であるが、その中でもその結果として、光触媒の
働きが高くなりホワイトボード上に書かれたインクを早
く分解し消去することができる。
【0017】以下に、本実施例の効果を検証する実験の
結果について報告する。
【0018】(実験例1)本実験は、前記した光触媒を
担持させたホワイトボード1と、光触媒を担持していな
いホワイトボード上に、インクで絵文字を書き、1時間
経過後に紫外線を照射して、絵文字が何分で消えるかを
測定しているものである。この実験の結果を(表1)に
示している。
【0019】
【表1】
【0020】(表1)に示しているように、本実施例の
光触媒を使用しているホワイトボードを使用した場合に
は非常に短時間で絵文字を消去することができるもので
ある。
【0021】(実験例2)本実験は、使用する光触媒の
種類を変えて実験例1と同様の実験を行ったときに絵文
字が何分で消えるかを測定しているものである。この実
験の結果を(表2)に示している。
【0022】
【表2】
【0023】この実験の結果、光触媒として、酸化チタ
ンを用いれば最も分解が速く、酸化タングステン、酸化
亜鉛、酸化スズ、酸化鉄、チタン酸ストロンチウム、チ
タン酸バリウムが効果が高いということが判明した。な
お酸化亜鉛は、測定結果が30分で効果は有しているが
実用上は問題があるかもしれないものである。
【0024】(実験例3)本実験は、光触媒層2のコー
ティング厚さの種類を変えて、実験例1と同様の絵文字
が消えるまでの時間の測定と、光触媒層2がホワイトボ
ード1から剥離する剥離のしやすさとを測定しているも
のである。また、前記実験から実用性を総合評価してい
るものである。この実験の結果を表3に示している。
【0025】
【表3】
【0026】この実験の結果から、光触媒層2のコーテ
ィング厚さが0.1μmより薄い場合は光触媒としての
効果が見られないことが判明した。
【0027】またコーティング厚さが0.5μm以上に
なると効果が大きいということが判明した。この理由
は、膜厚が増えればホワイトボードの表面上に現れる光
触媒の分子が増加するためと考えられる。しかし、コー
ティング厚さが2.0μm以上になると表面にクラック
を生じやすくなり、3.0μm以上になると剥離が生じ
るものである。
【0028】このため、光触媒としての最適な膜厚は
0.1〜3.0μmの範囲で、望ましくは0.5〜2.
0μmの範囲ということになる。換言すれば、前記膜厚
の範囲とした場合には光触媒の活性が大きく、耐久性が
高く、消去が速くできる電子黒板を実現できるものであ
る。
【0029】(実験例4)本実験は、光源4の種類を変
えて、実験例1と同様の実験を行い、絵文字が消えるま
での時間を測定しているものである。実験結果を表4に
示している。
【0030】
【表4】
【0031】この実験の結果、光源4が殺菌灯やブラッ
クライトであれば、光触媒の効果は変わらないが、光触
媒の光源を蛍光灯にすれば、殺菌灯やブラックライトに
比べればホワイトボードのインクを消去するのに、時間
がかかる。つまり、実用的には殺菌灯やブラックライト
が適するが、蛍光灯でも代用はできるわけである。
【0032】
【発明の効果】請求項1に記載した発明は、光触媒を表
面にコーティングしたホワイトボードと、前記ホワイト
ボードの表面を移動する光源を有する構成として、ホワ
イトボード上に書かれた絵文字を自動的に消去できる電
子黒板を実現するものである。
【0033】請求項2に記載した発明は、光触媒は、酸
化チタンまたは酸化タングステンあるいは酸化亜鉛、酸
化スズ、酸化鉄、チタン酸ストロンチウム、チタン酸バ
リウムから選択するようにして、光触媒の活性が大き
く、消去が速くできる電子黒板を実現するものである。
【0034】請求項3に記載した発明は、光触媒は、コ
ーティング厚さを0.1μm〜3.0μmの範囲とした
構成として、光触媒の活性が大きく、耐久性が高く、消
去が速くできる電子黒板を実現するものである。
【0035】請求項4に記載した発明は、光源は、殺菌
灯またはブラックライトあるいは蛍光灯のいずれかを使
用する構成として、光触媒の反応に必要な紫外線の供給
量を多くでき、消去が速くできる電子黒板を実現するも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である電子黒板の構成を示す平
面図
【図2】同、側面図
【符号の説明】
1 ホワイトボード 2 光触媒層 3 光源移動体 4 光源

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光触媒を表面にコーティングしたホワイ
    トボードと、前記ホワイトボードの表面を移動する光源
    を有する電子黒板。
  2. 【請求項2】 光触媒は、酸化チタンまたは酸化タング
    ステンあるいは酸化亜鉛、酸化スズ、酸化鉄、チタン酸
    ストロンチウム、チタン酸バリウムから選択した請求項
    1に記載した電子黒板。
  3. 【請求項3】 光触媒は、コーティング厚さを0.1μ
    m〜3.0μmの範囲とした請求項1または2に記載し
    た電子黒板。
  4. 【請求項4】 光源は、殺菌灯またはブラックライトあ
    るいは蛍光灯のいずれかを使用する請求項1から3のい
    ずれか1項に記載した電子黒板。
JP20590399A 1999-07-21 1999-07-21 電子黒板 Pending JP2001030682A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102465553B1 (ko) * 2022-07-25 2022-11-11 주식회사 스마트터치 전자칠판용 전자펜 살균케이스

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