JP2001030641A - 転写型ラミネートフィルム - Google Patents

転写型ラミネートフィルム

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JP2001030641A
JP2001030641A JP11208091A JP20809199A JP2001030641A JP 2001030641 A JP2001030641 A JP 2001030641A JP 11208091 A JP11208091 A JP 11208091A JP 20809199 A JP20809199 A JP 20809199A JP 2001030641 A JP2001030641 A JP 2001030641A
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Kenichi Saito
健一 西塔
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い耐可塑剤性を維持しながら、かつ残留溶
剤量が少ない生産性に優れた転写型ラミネートフィルム
を得る。 【解決手段】 被転写体に形成された昇華型熱転写画像
を保護するための熱転写ラミネート層2が基材1の片面
に形成され、耐熱保護層3が基材1の他面に形成されて
なる転写型ラミネートフィルムにおいて、熱転写ラミネ
ート層2を、基材1側から少なくとも剥離層2a及びそ
の上に形成された画像保護層2bの2層構造とし、その
画像保護層2bに、120℃以上のガラス転移温度を示
すセルロースエステルを5〜20重量%含有させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、昇華型熱転写記録
方式により被転写体に形成された転写画像を保護するた
めに、被転写体の転写画像形成面に熱転写される熱転写
ラミネート層を備えた転写型ラミネートフィルムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、フルカラーで連続的な階調表現が
可能な昇華型熱転写記録方式が、画像信号をハードコピ
ーする技術として注目されている。
【0003】このような昇華型熱転写記録方式において
は、転写画像が形成された印画紙の表面を保護し、ま
た、その変退色を防止し、更に印画紙の表面に耐皮脂性
や耐可塑剤性を付与するために、画像保護用の透明樹脂
からなる熱転写ラミネート層が基材上に形成された転写
型ラミネートフィルムの当該熱転写ラミネート層を、昇
華熱転写プリンターを使用して被転写体の転写画像面に
熱転写することが行われている。このような転写型ラミ
ネートフィルムの多くは、図2に示すような、昇華熱転
写記録方式で使用されるフルカラー用の熱転写記録シー
トに組み込んで利用されている。
【0004】転写型ラミネートフィルムが組み込まれた
一般的な熱転写記録シートは、基材1上に、イエローイ
ンク層4a、マゼンタインク層4b及びシアンインク層
4cからなる熱転写性インク層4と熱転写ラミネート層
2とシート位置確認用のセンサーマーク5が形成された
構造を有している。また、基材1の裏面には耐熱保護層
が形成されている。この場合、昇華熱転写プリンターの
染料転写用サーマルヘッドで熱転写ラミネート層を容易
に熱転写できるようにし且つ転写した熱転写ラミネート
層の耐皮脂性や耐可塑剤性を高めることが求められる。
このため、熱転写ラミネート層を、基材との離型性に優
れた樹脂(例えば、シリコーン系剥離剤等が添加された
ビニル系樹脂やポリエステル系樹脂)からなる剥離層と
耐薬品性(耐皮脂性、耐可塑剤性等)に優れた樹脂(例
えば、スチレン系樹脂やアクリル系樹脂)からなる画像
保護層との少なくとも2層構造とすることが試みられて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、耐薬品性に
優れた樹脂は概してガス透過性が低いという性質を有す
る。このため、これらの樹脂をMEK等の有機溶剤に溶
解させてなる樹脂溶液を剥離層上に塗布し乾燥して画像
保護層を形成した場合、画像保護層中の残留溶剤量が増
加するだけでなく、樹脂溶液塗布時に剥離層に浸透した
有機溶剤も揮発し難くなり、剥離層の残留溶剤量も増加
する。
【0006】このように残留溶剤量の増加した熱転写ラ
ミネート層を備えた転写型ラミネートフィルムを使用し
て熱転写ラミネート層の熱転写を行った場合には、有機
溶剤特有の不快な臭いを発生するという問題がある。ま
た、この転写型ラミネートフィルムをリボンロールに巻
き取った場合には、残留溶剤のために重なりあったフィ
ルムの表面と裏面とがブロッキングしやすいという問題
がある。
【0007】なお、上記の問題を軽減するために、熱転
写ラミネート層形成の際の乾燥温度を上げたり、熱転写
ラミネート層の塗工速度を減速させたりすることが考え
られるが、乾燥設備の改造や新設が必要となり、生産性
が低下するという問題が生ずる。
【0008】本発明は、以上の従来技術の問題点を解決
しようとするものであり、転写型ラミネートフィルムの
耐皮脂性や耐可塑剤性を維持しながら、転写型ラミネー
トフィルムの残留溶剤量を低減させることを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、転写型ラミ
ネートフィルムの画像保護層に、良好なガス透過性を示
すことが知られているセルロースエステルの中でも特定
温度以上のガラス転移温度を示すセルロースエステルを
特定範囲の量で混合することにより、上述の目的を達成
できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0010】即ち、本発明は、被転写体に形成された昇
華型熱転写画像を保護するための熱転写ラミネート層が
基材の片面に形成され、耐熱保護層が基材の他面に形成
されてなる転写型ラミネートフィルムにおいて、該熱転
写ラミネート層が基材側から少なくとも剥離層及びその
上に形成された画像保護層の2層構造を有し、該画像保
護層が120℃以上のガラス転移温度を示すセルロース
エステルを5〜20重量%含むことを特徴とする転写型
ラミネートフィルムを提供する。
【0011】また、本発明は、被転写体に形成された昇
華型熱転写画像を保護するための熱転写ラミネート層
と、熱転写性インク層とが基材の片面に形成され、耐熱
保護層が基材の他面に形成されてなる熱転写記録シート
において、該熱転写ラミネート層が基材側から少なくと
も剥離層及びその上に形成された画像保護層の2層構造
を有し、該画像保護層が120℃以上のガラス転移温度
を示すセルロースエステルを5〜20重量%含むことを
特徴とする熱転写記録シートを提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の転写型ラミネート
フィルムの実施態様の一例を、図面を参照しながら説明
する。
【0013】本発明の転写型ラミネートフィルムは、図
1に示すように、基材1の表面に少なくとも剥離層2a
と画像保護層2bとから構成される熱転写ラミネート層
2が形成され、裏面に耐熱保護層3が形成された構造を
有する。
【0014】この転写型ラミネートフィルムを、昇華熱
転写記録方式で使用されるフルカラー用の熱転写記録シ
ートに組み込んた場合、熱転写記録シートの構造は、図
2に示すように、基材1上に、イエローインク層4a、
マゼンタインク層4b及びシアンインク層4cからなる
熱転写性インク層4と熱転写ラミネート層2と必要に応
じてシート位置確認用のセンサーマーク5が設けられ、
また、基材1の裏面には耐熱保護層3(図1参照)が形
成された構造となる。
【0015】図1に示す本発明の転写型ラミネートフィ
ルムの熱転写ラミネート層2を構成する画像保護層2b
は、熱転写ラミネート層2の耐皮脂性や耐可塑剤性を維
持しつつ残留溶剤量を軽減するため、耐薬品性の高い樹
脂とガス透過性の良好なセルロースエステルとから形成
する。
【0016】本発明において使用するセルロースエステ
ルとしては、ガラス転移温度が120℃以上、好ましく
は120〜160℃のものを使用する。ガラス転移温度
が120℃未満のセルロースエステルでは、良好な耐可
塑剤性を維持することが困難となる。
【0017】また、使用するセルロースエステルについ
て、重量平均分子量の観点から考慮した場合、重量平均
分子量が小さすぎると耐可塑剤性が悪くなるので、好ま
しくは重量平均分子量が4万以上、より好ましくは4万
〜10万のセルロースエステルを使用する。
【0018】画像保護層2bにおけるセルロースエステ
ルの含有量は、5〜20重量%、好ましくは5〜15重
量%とする。含有量が5重量%を下回るとガス透過性が
悪くなり、反対に20重量%を超えると耐可塑剤性が悪
くなり好ましくない。
【0019】画像保護層2bを構成する耐薬品性に優れ
た樹脂としては、スチレン系樹脂(例えば、ポリスチレ
ン、アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニ
トリル−ブタジエン−スチレン共重合体)、アクリル系
樹脂(例えば、ポリメチルメタクリレート)、ポリカー
ボネート等を挙げることができる。
【0020】画像保護層2bにおける耐薬品性に優れた
樹脂の含有量は、少なすぎると耐可塑剤性が悪くなり、
多すぎるとガス透過性が悪くなるので、好ましくは80
〜95重量%、より好ましくは85〜95重量%とす
る。
【0021】なお、画像保護層2bには、本発明の効果
を損なわない範囲で、画像保護のために有用な各種添加
剤(例えば、紫外線吸収剤、固形充填剤)を必要に応じ
て適宜配合することができる。
【0022】熱転写ラミネート層2を構成する剥離層2
aは、基材1からの離型性の良い樹脂から形成する。こ
のような樹脂としては、ビニル系樹脂(例えば、ポリ塩
化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニル共
重合体)、ポリカーボネート、ポリエステル、セルロー
スエステル樹脂、これらの任意の混合物を挙げることが
できる。
【0023】剥離層2aには基材1からの離型性をより
高めるため、シリコーン系離型剤やフッ素系離型剤を添
加することができる。また、炭酸カルシウムやシリカ等
の固形充填剤を添加してもよい。
【0024】剥離層2aの厚みとしては、通常0.5〜
5μmである。
【0025】本発明の転写型ラミネートフィルムの基材
1としては、公知の昇華熱転写記録シートの基材を用い
ることができ、例えば、ポリエステルフィルム、ポリス
チレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリスルホ
ンフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリイミドフ
ィルム、アラミドフィルム等を挙げることができる。
【0026】本発明の転写型ラミネートフィルムの耐熱
保護層3としては、公知の昇華熱転写記録シートに適用
されている耐熱保護層と同様の構成とすることができ、
それを構成する樹脂としては、画像形成時に転写型ラミ
ネートフィルムもしくは熱転写記録シートとサーマルヘ
ッドとの融着を防止するために、ガラス転移温度(T
g)が80℃以上の耐熱性樹脂(例えば、ポリビニルア
セタール樹脂)を使用することが好ましい。
【0027】なお、耐熱保護層3には、プリンター内で
の転写型ラミネートフィルムの走行性やサーマルヘッド
の耐熱保護層3への貼り付きを防止するために各種の潤
滑剤や帯電防止剤を添加してもよい。
【0028】耐熱保護層3の厚みとしては、通常0.3
〜3μmである。
【0029】本発明の転写型ラミネートフィルムは、常
法により製造することができる。例えば、図1に示した
転写型ラミネートフィルムは、耐熱保護層3が予め形成
された基材1上に、剥離層形成用塗料を塗布し乾燥して
剥離層2aを形成し、次にその上に画像保護層形成用塗
料を塗布し乾燥して画像保護層2bを形成し、これによ
り2層構造の熱転写ラミネート層2を形成することによ
り製造できる。ここで、熱転写ラミネート層2の形成の
ためには従来の塗布乾燥装置で十分対応できるので、転
写型ラミネートフィルムを良好な生産性で製造すること
ができる。
【0030】本発明の転写型ラミネートフィルムを図2
に示すような熱転写記録シートに適用した場合の熱転写
性インク層4は、フルカラー画像を形成するためには通
常、イエローインク層4a、マゼンタインク層4b及び
シアンインク層4cから構成するが、これらのインク層
の基材1上における配置順序は必ずしも図2に示した順
序でなくてもよい。更に、ブラックインク層を追加して
もよい。あるいは、熱転写性インク層4をこれらの中の
一色だけ(例えば、ブラックインク層)から構成しても
よい。
【0031】このような熱転写性インク層4は、熱可塑
性樹脂に各種染料を分散あるいは溶解させたものであ
り、その熱可塑性樹脂としては、公知の昇華熱転写性イ
ンク層のバインダー樹脂と同様のものを使用することが
できる。例えば、メチルセルロース、エチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロース、酢酸セルロース等のセルロース系樹脂、ポ
リビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリビニ
ルアセトアセタール、ポリ酢酸ビニル、ポリスチレン等
のビニル系樹脂やウレタン樹脂を挙げることができる。
【0032】また、熱転写性インク層4に使用するイエ
ロー染料としては、アゾ系、ジスアゾ系、メチン系、ス
チリル系、ピリドン・アゾ系等及びその混合系を使用す
ることができ、マゼンタ染料としては、アゾ系、アント
ラキノン系、スチリル系、複素環系アゾ染料等及びその
混合系を使用することができ、シアン染料としては、ア
ントラキノン系、ナフトキノン系、複素環系アゾ染料、
インドアニリン系等及びその混合系を使用することがで
きる。
【0033】位置確認用のセンサーマーク5は、公知の
熱転写記録シートに利用されているものと同様の構成と
することができる。
【0034】本発明の熱転写記録シートは、常法により
製造することができる。例えば、図2に示した熱転写記
録シートは、耐熱保護層が予め形成された基材1上に、
イエローインク層4a、マゼンタインク層4b及びシア
ンインク層4cに対応した熱転写性インク層形成用塗料
を順次塗布し乾燥して熱転写性インク層4を形成し、次
に剥離層形成用塗料を塗布し乾燥して剥離層を形成し、
次にその上に画像保護層形成用塗料を塗布し乾燥して画
像保護層を形成し、これにより2層構造の熱転写ラミネ
ート層2を形成することにより製造できる。
【0035】なお、本発明の転写型ラミネートフィルム
又は熱転写記録シートを適用する印画紙としては、図3
に示すように、裏面に耐熱滑性処理が予め施されたシー
ト状基材6(例えば、ポリエステルシート)の上に昇華
性染料を受容する樹脂(例えば、ビニル系樹脂、ポリエ
ステル類、ポリカーボネート、セルロースエステル)か
らなる受像層7が形成された構造のものを好ましく使用
することができる。ここで、受像層7にはプリンター内
での給排紙が円滑に行えるように各種の離型処理(例え
ば、シリコーン系離型剤の添加、イソシアネート系硬化
剤の添加)を施してもよい。
【0036】このような印画紙に対し、図2に示す熱転
写記録シートを用いて画像形成をする場合、まず、イエ
ローインク層を印画紙の受像層に当接させ、熱転写記録
シートの耐熱保護層側からサーマルへッドでイエロー画
像情報に従って加熱し、イエロー染料を受像層に熱拡散
させ、イエロー画像を受像層に形成する。次に、マゼン
タインク層を印画紙の受像層のイエロー画像上に当接さ
せ、熱転写記録シートの耐熱保護層側からサーマルへッ
ドでマゼンタ画像情報に従って加熱し、マゼンタ染料を
受像層に熱拡散させ、マゼンタ画像を受像層に形成す
る。次に、シアンインク層を印画紙の受像層のイエロー
画像及びマゼンタ画像上に当接させ、熱転写記録シート
の耐熱保護層側からサーマルへッドでシアン画像情報に
従って加熱し、シアン染料を受像層に熱拡散させること
により、シアン画像を受像層に形成する。これによりフ
ルカラー画像が印画紙の受像層に形成される。次に、熱
転写ラミネート層を、印画紙の受像層のフルカラー画像
上に当接させ、熱転写記録シートの耐熱保護層側からサ
ーマルへッドで画像情報に従って加熱し、剥離層と基材
との界面で剥離させながら熱転写ラミネート層を熱転写
させる。このように熱転写ラミネート層でラミネートさ
れたフルカラー画像は、耐擦過性に優れ、変退色が防止
され、更に良好な耐皮脂性や耐可塑剤性を示す。
【0037】
【実施例】以下、本発明の転写型ラミネートフィルムを
実施例に従って具体的に説明する。
【0038】実施例1〜8及び比較例1〜14 (耐熱保護層の形成)6μm厚のポリエステルフィルム
基材(ルミラー、東レ社製)の片面に、表1の耐熱保護
層形成用塗料を乾燥厚で1μmとなるようにグラビアコ
ーティングし、同時にグラビアコーターの乾燥器で乾燥
させ耐熱保護層を形成した。
【0039】
【表1】 成分名 配合量(重量部) ポリビニルアセタール系樹脂 10.0 (3000K、電気化学工業社製) 高分子界面活性剤 5.0 (ホモゲノールL−100、花王社製) 常温硬化型シリコーン樹脂 1.0 (SF−2411、東レ・ダウコーニング社製) メチルエチルケトン 42.0 トルエン 42.0
【0040】(剥離層の形成)耐熱保護層が形成された
反対側の基材面に、表2の剥離層形成用塗料を乾燥厚で
3μmとなるようにグラビアコーティングし、同時にグ
ラビアコーターの乾燥器で乾燥させ剥離層を形成した。
【0041】
【表2】 成分名 配合量(重量部) セルロースエステル系樹脂 20.0 (CAB−551−0.2、イーストマンケミカル社製) メチルエチルケトン 40.0 トルエン 40.0
【0042】(画像保護層の形成)次に、基材の剥離層
の上面に、表3の画像保護層形成用塗料を乾燥厚で1μ
mとなるようにグラビアコーティングし、同時にグラビ
アコーターの乾燥器で乾燥させて剥離層と画像保護層と
の2層構造の熱転写ラミネート層を形成することにより
転写型ラミネートフィルムを得た。
【0043】
【表3】 成分名 配合量(重量部) 画像保護層用樹脂(表4参照) 10.0 メチルエチルケトン 45.0 トルエン 45.0
【0044】
【表4】 画像保護層用樹脂 成分名 配合量 成分名 配合量 (重量部) (重量部) 実施例1 アクリル系樹脂*1 95.0 セルロースエステル樹脂1*2 5.0 実施例2 アクリル系樹脂 80.0 セルロースエステル樹脂1 20.0 実施例3 アクリル系樹脂 95.0 セルロースエステル樹脂2*3 5.0 実施例4 アクリル系樹脂 80.0 セルロースエステル樹脂2 20.0 実施例5 ホ゜リスチレン系樹脂*4 95.0 セルロースエステル樹脂1 5.0 実施例6 ホ゜リスチレン系樹脂 80.0 セルロースエステル樹脂1 20.0 実施例7 ホ゜リスチレン系樹脂 95.0 セルロースエステル樹脂2 5.0 実施例8 ホ゜リスチレン系樹脂 80.0 セルロースエステル樹脂2 20.0 比較例1 アクリル系樹脂 100.0 比較例2 ホ゜リスチレン系樹脂 100.0 比較例3 アクリル系樹脂 70.0 セルロースエステル樹脂1 30.0 比較例4 アクリル系樹脂 70.0 セルロースエステル樹脂2 30.0 比較例5 ホ゜リスチレン系樹脂 70.0 セルロースエステル樹脂1 30.0 比較例6 ホ゜リスチレン系樹脂 70.0 セルロースエステル樹脂2 30.0 比較例7 アクリル系樹脂 95.0 セルロースエステル樹脂3*5 5.0 比較例8 アクリル系樹脂 80.0 セルロースエステル樹脂3 20.0 比較例9 アクリル系樹脂 95.0 セルロースエステル樹脂4*6 5.0 比較例10アクリル系樹脂 80.0 セルロースエステル樹脂4 20.0 比較例11ホ゜リスチレン系樹脂 95.0 セルロースエステル樹脂3 5.0 比較例12ホ゜リスチレン系樹脂 80.0 セルロースエステル樹脂3 20.0 比較例13ホ゜リスチレン系樹脂 95.0 セルロースエステル樹脂4 5.0 比較例14ホ゜リスチレン系樹脂 80.0 セルロースエステル樹脂4 20.0
【0045】表4注 *1 アクリル系樹脂(デルペット560F、旭化成工
業社製) *2 セルロースエステル樹脂1(Tg=141℃、M
W=70000:CAB−381−20、イーストマン
ケミカル社製) *3 セルロースエステル樹脂2(Tg=147℃、M
W=75000:CAP−482−20、イーストマン
ケミカル社製) *4 ポリスチレン系樹脂(スタイラックAT10、旭
化成工業社製) *5 セルロースエステル樹脂3(Tg=96℃、MW
=57000:CAB−500−5、イーストマンケミ
カル社製) *6 セルロースエステル樹脂4(Tg=159℃、M
W=15000:CAP−504−0.2、イーストマ
ンケミカル社製)
【0046】(試験及び評価)実施例1〜8及び比較例
1〜14で得られた各転写型ラミネートフィルムについ
て、その耐可塑剤性と残留溶剤量とを以下に示すように
試験し評価した。
【0047】(1)転写型ラミネートフィルムの耐可塑
剤性の試験及び評価 ソニー社製UP−D7000プリンターにてソニー社製
UPC−7041印画紙に黒ベタを印画し、その印画面
に実施例1〜8及び比較例1〜14で得られた転写型ラ
ミネートフィルムの熱転写ラミネート層を熱転写させ
た。得られた印画物の熱転写ラミネート層に塩化ビニル
シート(ノンタックE#320、オカモト社製)を重ね
合わせ、4mN/mm2の荷重をかけた状態で60℃環
境下に48時間放置した後、その塩化ビニルシートに再
転写した画像の転写濃度をマクベス透過濃度計(TR9
24)で測定し、塩化ビニルシートへの転写濃度が0.
10未満である場合を「○」と評価し、0.10以上で
ある場合を「×」と評価した。評価結果を表5に示す。
【0048】(2)転写型ラミネートフィルムの残留溶
剤量の測定及びその評価 転写型ラミネートフィルムを、120℃で10分加熱
し、得られたガス中の溶剤濃度を島津社製ガスクロマト
グラフィーGC−17にて測定した。その数値を、耐薬
品性の高い樹脂(スチレン、アクリル系樹脂)単体の熱
転写ラミネート層を有する比較例1及び2の転写型ラミ
ネートフィルムの場合の溶剤濃度より低い場合を「○」
と評価し、同等又はそれ以上の場合を「×」と評価し
た。評価結果を表5に示す。
【0049】
【表5】
【0050】表5の結果から、実施例1〜8の転写型ラ
ミネートフィルムは、熱転写ラミネート層の耐可塑剤性
が良好であり、しかも残留溶剤量も少ないことがわか
る。
【0051】一方、比較例1、2、9及び13の転写型
ラミネートフィルムは、熱転写ラミネート層の耐可塑剤
性は良好であるが、残留溶剤量が多く、好ましいもので
はなかった。また、比較例3〜8、10〜12及び14
の転写型ラミネートフィルムは、残留溶剤量は少ない
が、熱転写ラミネート層の耐可塑剤性が十分でなく、好
ましいものではなかった。
【0052】以上の結果から、転写型ラミネートフィル
ムの画像保護層を耐薬品性の高い樹脂にTgが120℃
以上のセルロースエステル5〜20重量%混合したもの
で構成することで、良好な耐可塑剤性と低い残留溶剤量
とを実現した転写型ラミネートフィルムが得られること
がわかる。
【0053】
【発明の効果】本発明の転写型ラミネートフィルムは、
良好な耐可塑剤性と、低い残留溶剤量を示し、しかも生
産性に優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の転写型ラミネートフィルムの断面模式
図である
【図2】熱転写記録シートの上面図である。
【図3】印画紙の断面模式図である。
【符号の説明】 1…基材、2…熱転写ラミネート層、2a…剥離層、2
b…画像保護層、3…耐熱保護層、4…熱転写性インク
層、5…センサーマーク、6…シート状基材、7…受像

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被転写体に形成された昇華型熱転写画像
    を保護するための熱転写ラミネート層が基材の片面に形
    成され、耐熱保護層が基材の他面に形成されてなる転写
    型ラミネートフィルムにおいて、該熱転写ラミネート層
    が基材側から少なくとも剥離層及びその上に形成された
    画像保護層の2層構造を有し、該画像保護層が120℃
    以上のガラス転移温度を示すセルロースエステルを5〜
    20重量%含むことを特徴とする転写型ラミネートフィ
    ルム。
  2. 【請求項2】 セルロースエステルの重量平均分子量が
    4万以上である請求項1記載の転写型ラミネートフィル
    ム。
  3. 【請求項3】 被転写体に形成された昇華型熱転写画像
    を保護するための熱転写ラミネート層と、熱転写性イン
    ク層とが基材の片面に形成され、耐熱保護層が基材の他
    面に形成されてなる熱転写記録シートにおいて、該熱転
    写ラミネート層が基材側から少なくとも剥離層及びその
    上に形成された画像保護層の2層構造を有し、該画像保
    護層が120℃以上のガラス転移温度を示すセルロース
    エステルを5〜20重量%含むことを特徴とする熱転写
    記録シート。
  4. 【請求項4】 セルロースエステルの重量平均分子量が
    4万以上である請求項3記載の熱転写記録シート。
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