JPH0592673A - 感熱転写記録媒体 - Google Patents
感熱転写記録媒体Info
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- JPH0592673A JPH0592673A JP3278364A JP27836491A JPH0592673A JP H0592673 A JPH0592673 A JP H0592673A JP 3278364 A JP3278364 A JP 3278364A JP 27836491 A JP27836491 A JP 27836491A JP H0592673 A JPH0592673 A JP H0592673A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording medium
- dye
- ink layer
- heat
- resin
- Prior art date
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- Pending
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/26—Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
- B41M5/40—Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used characterised by the base backcoat, intermediate, or covering layers, e.g. for thermal transfer dye-donor or dye-receiver sheets; Heat, radiation filtering or absorbing means or layers; combined with other image registration layers or compositions; Special originals for reproduction by thermography
- B41M5/42—Intermediate, backcoat, or covering layers
- B41M5/44—Intermediate, backcoat, or covering layers characterised by the macromolecular compounds
Landscapes
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 熱昇華性染料または熱溶融移行性染料を利用
する感熱転写記録媒体を長期保存してもブロッキングを
生じず、且つ画像転写を実施した場合に、地汚れ等の転
写不良を生じないようにする。 【構成】 基材フィルム１上に、バインダー樹脂と昇華
性染料もしくは熱溶融移行性染料とからなるインキ層２
を形成し、更にそのインク層２上に、水溶性樹脂を水に
溶解した水溶液又は非水溶性樹脂の水分散液を塗布乾燥
することにより保護層３を形成する。
する感熱転写記録媒体を長期保存してもブロッキングを
生じず、且つ画像転写を実施した場合に、地汚れ等の転
写不良を生じないようにする。 【構成】 基材フィルム１上に、バインダー樹脂と昇華
性染料もしくは熱溶融移行性染料とからなるインキ層２
を形成し、更にそのインク層２上に、水溶性樹脂を水に
溶解した水溶液又は非水溶性樹脂の水分散液を塗布乾燥
することにより保護層３を形成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、感熱転写記録媒体に
関する。さらに詳しくは、この発明は、サーマルヘッド
等を用いて、紙等の被転写体に画像を記録するための感
熱転写記録媒体に関する。
関する。さらに詳しくは、この発明は、サーマルヘッド
等を用いて、紙等の被転写体に画像を記録するための感
熱転写記録媒体に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、カラー画像を記録する方法として
は、オフセット印刷等の印刷方式に加え、インクジェッ
ト記録方式、静電トナー記録方式や感熱転写記録方式等
が利用されている。これらの中でも感熱転写記録方式
は、使用する装置を小型化することができ、またメンテ
ナンスも簡便であるため、広く利用されている。
は、オフセット印刷等の印刷方式に加え、インクジェッ
ト記録方式、静電トナー記録方式や感熱転写記録方式等
が利用されている。これらの中でも感熱転写記録方式
は、使用する装置を小型化することができ、またメンテ
ナンスも簡便であるため、広く利用されている。
【０００３】ところで、このような感熱転写記録方式に
は熱昇華性染料又は熱溶融移行性染料を利用する方式
（以下、昇華転写方式と称する）が含まれているが、こ
のような昇華転写方式は得られる画像が階調性に優れて
いるのでフルカラーで記録する場合に特に適している。
は熱昇華性染料又は熱溶融移行性染料を利用する方式
（以下、昇華転写方式と称する）が含まれているが、こ
のような昇華転写方式は得られる画像が階調性に優れて
いるのでフルカラーで記録する場合に特に適している。
【０００４】昇華転写方式における感熱転写記録媒体と
しては、耐熱滑性層、基材フィルム、及び熱昇華性染料
とバインダー樹脂とからなるインキ層を順次積層した積
層体が使用され、被転写体としては紙やプラスチックフ
ィルムの基材の上に可染樹脂層が形成されたものが使用
されている。
しては、耐熱滑性層、基材フィルム、及び熱昇華性染料
とバインダー樹脂とからなるインキ層を順次積層した積
層体が使用され、被転写体としては紙やプラスチックフ
ィルムの基材の上に可染樹脂層が形成されたものが使用
されている。
【０００５】しかしながら、従来の感熱転写記録媒体で
は、熱昇華性染料もしくは熱溶融移行性染料とバインダ
ー樹脂とからなるインキ層が表面に露出しているので、
長期に保存した場合にはブロッキングが生じたり、ま
た、転写時にはインキ層中に含有される熱昇華性染料も
しくは熱溶融移行性染料が紙などの被転写体に擦りとら
れ、その結果印画部が汚れるという所謂地汚れ等の現象
が生ずるという問題があった。
は、熱昇華性染料もしくは熱溶融移行性染料とバインダ
ー樹脂とからなるインキ層が表面に露出しているので、
長期に保存した場合にはブロッキングが生じたり、ま
た、転写時にはインキ層中に含有される熱昇華性染料も
しくは熱溶融移行性染料が紙などの被転写体に擦りとら
れ、その結果印画部が汚れるという所謂地汚れ等の現象
が生ずるという問題があった。
【０００６】この問題を解決するために、従来では昇華
性染料とバインダー樹脂とからなるインキ層に含まれる
染料の割合を減少させることが行われている。更に、イ
ンキ層の表面に、有機系溶媒に透明樹脂を溶解して調整
された塗工液を塗布乾燥して透明保護層を設けることが
試みられている。
性染料とバインダー樹脂とからなるインキ層に含まれる
染料の割合を減少させることが行われている。更に、イ
ンキ層の表面に、有機系溶媒に透明樹脂を溶解して調整
された塗工液を塗布乾燥して透明保護層を設けることが
試みられている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、昇華性
染料とバインダー樹脂とからなるインキ層に含まれる染
料の割合を減少させた場合には転写濃度が減少するとい
う問題があった。これは、感熱転写記録媒体に対する転
写濃度の増大と転写の高速化という近年の要請に反する
ものである。また、インキ層の表面に有機系溶媒に透明
樹脂を溶解して調製された樹脂液を塗布乾燥して透明保
護層を設ける場合には、転写濃度が減少するばかりでな
く、その有機溶剤を含有する樹脂液をインキ層上に塗布
する際に、インキ層中の染料が有機溶剤溶解性であるた
めに樹脂液に溶出し、結果的に、イエロー領域、マゼン
タ領域、シアン領域に区分けされているインキ層上に、
移染された透明保護層が形成されていることになる。従
って、この透明保護層の存在により転写画像が汚染され
るという問題があった。
染料とバインダー樹脂とからなるインキ層に含まれる染
料の割合を減少させた場合には転写濃度が減少するとい
う問題があった。これは、感熱転写記録媒体に対する転
写濃度の増大と転写の高速化という近年の要請に反する
ものである。また、インキ層の表面に有機系溶媒に透明
樹脂を溶解して調製された樹脂液を塗布乾燥して透明保
護層を設ける場合には、転写濃度が減少するばかりでな
く、その有機溶剤を含有する樹脂液をインキ層上に塗布
する際に、インキ層中の染料が有機溶剤溶解性であるた
めに樹脂液に溶出し、結果的に、イエロー領域、マゼン
タ領域、シアン領域に区分けされているインキ層上に、
移染された透明保護層が形成されていることになる。従
って、この透明保護層の存在により転写画像が汚染され
るという問題があった。
【０００８】この発明は、以上のような従来技術の問題
点を解決しようとするものであり、昇華転写方式におい
て、長期間保存してもブロッキングが生じず、しかも地
汚れ等の転写不良を生じさせない感熱転写記録媒体を提
供することを目的とする。
点を解決しようとするものであり、昇華転写方式におい
て、長期間保存してもブロッキングが生じず、しかも地
汚れ等の転写不良を生じさせない感熱転写記録媒体を提
供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記の目的
が、水性の樹脂溶液又は分散液をインキ層に塗布乾燥す
ることにより形成した保護層をインキ層上に設けること
により達成できることを知見しこの発明を完成するに至
った。
が、水性の樹脂溶液又は分散液をインキ層に塗布乾燥す
ることにより形成した保護層をインキ層上に設けること
により達成できることを知見しこの発明を完成するに至
った。
【００１０】即ち、この発明は、基材フィルム上に、バ
インダー樹脂と昇華性染料もしくは熱溶融移行性染料と
からなるインキ層が積層されている感熱転写記録媒体に
おいて、該インキ層上に、樹脂を水に溶解又は分散した
水性樹脂液を塗布乾燥することにより形成された保護層
が積層されていることを特徴とする感熱転写記録媒体を
提供する。
インダー樹脂と昇華性染料もしくは熱溶融移行性染料と
からなるインキ層が積層されている感熱転写記録媒体に
おいて、該インキ層上に、樹脂を水に溶解又は分散した
水性樹脂液を塗布乾燥することにより形成された保護層
が積層されていることを特徴とする感熱転写記録媒体を
提供する。
【００１１】以下、この発明の感熱転写記録媒体を図面
に基づいて詳細に説明する。
に基づいて詳細に説明する。
【００１２】図１は、この発明の好ましい態様の感熱転
写記録媒体の断面図である。同図において、基材フィル
ム１の上にインキ層２が設けられ、その上に保護層３が
設けられ、また、インキ層２と反対側の基材フィルム１
の面には、耐熱滑性層４が設けられている。ここで、イ
ンキ層２は有機溶媒溶解性の染料とバインダー樹脂とか
らなるものである。
写記録媒体の断面図である。同図において、基材フィル
ム１の上にインキ層２が設けられ、その上に保護層３が
設けられ、また、インキ層２と反対側の基材フィルム１
の面には、耐熱滑性層４が設けられている。ここで、イ
ンキ層２は有機溶媒溶解性の染料とバインダー樹脂とか
らなるものである。
【００１３】この発明において保護層３は、インキ層２
を被覆するので、長期保存時のブロッキングを防止する
ことができる。このような保護層３としては、水性樹脂
液をインキ層２に塗布乾燥することにより膜としたもの
を使用する。このような水性樹脂液としては、アルギン
酸、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、
ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキシド等の水溶
性樹脂の水溶液又はポリ酢酸ビニル、スチレンーブタジ
エン共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、
スチレン−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エス
テル等の非水溶性樹脂の水性分散液を使用することがで
きる。
を被覆するので、長期保存時のブロッキングを防止する
ことができる。このような保護層３としては、水性樹脂
液をインキ層２に塗布乾燥することにより膜としたもの
を使用する。このような水性樹脂液としては、アルギン
酸、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、
ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキシド等の水溶
性樹脂の水溶液又はポリ酢酸ビニル、スチレンーブタジ
エン共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、
スチレン−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エス
テル等の非水溶性樹脂の水性分散液を使用することがで
きる。
【００１４】このように保護層３をインキ層２上に形成
するために使用する水性樹脂液は水を溶媒としているの
で、インキ層２に含まれる有機溶媒溶解性の昇華性染料
もしくは熱溶融移行性染料は保護層３の形成時に保護層
３に移行しない。また、水性樹脂液を塗布乾燥して保護
層３とする際に保護層３は多孔質となるので、転写時に
インキ層２中の染料が被転写体へ移行することが妨げら
れることはない。
するために使用する水性樹脂液は水を溶媒としているの
で、インキ層２に含まれる有機溶媒溶解性の昇華性染料
もしくは熱溶融移行性染料は保護層３の形成時に保護層
３に移行しない。また、水性樹脂液を塗布乾燥して保護
層３とする際に保護層３は多孔質となるので、転写時に
インキ層２中の染料が被転写体へ移行することが妨げら
れることはない。
【００１５】このような保護層３の厚みは、使用する樹
脂の種類等により異なるが、好ましくは０．０５μｍ〜
２．０μｍ、より好ましくは０．１μｍ〜１．０μｍで
ある。０．０５μｍ未満では長期保存時のブロッキング
を十分に防止できず、２．０μｍを超えると転写濃度が
低下し過ぎるからである。
脂の種類等により異なるが、好ましくは０．０５μｍ〜
２．０μｍ、より好ましくは０．１μｍ〜１．０μｍで
ある。０．０５μｍ未満では長期保存時のブロッキング
を十分に防止できず、２．０μｍを超えると転写濃度が
低下し過ぎるからである。
【００１６】なお、保護層３を形成するための水性塗工
液の樹脂成分の割合は、使用する樹脂の種類等に応じて
適宜決定することができる。また、溶媒として使用する
水としては、脱塩した水を使用することが好ましい。
液の樹脂成分の割合は、使用する樹脂の種類等に応じて
適宜決定することができる。また、溶媒として使用する
水としては、脱塩した水を使用することが好ましい。
【００１７】この発明において、インキ層２はバインダ
ー樹脂及び熱昇華性染料もしくは熱溶融移行性染料から
なる。このインキ層２のバインダー樹脂としては、従来
から使用されているものを用いることができる。例え
ば、ポリビニルブチラール樹脂を用いることができる。
ー樹脂及び熱昇華性染料もしくは熱溶融移行性染料から
なる。このインキ層２のバインダー樹脂としては、従来
から使用されているものを用いることができる。例え
ば、ポリビニルブチラール樹脂を用いることができる。
【００１８】なお、インキ層２に使用する熱昇華性染料
又は熱溶融移行性染料としては、ジアリールメタン系、
トリアリールメタン系、チアゾール系、メチン系、アゾ
メタン系、キサンテン系、アキサジン系、チアジン系、
アジン系、アクリジン系、アゾ系、スピロジピラン系、
イソドリノスピロピラン系、フルオラン系、ローダミン
ダクタム系、アントラキノン系などの一般に使用されて
いる熱昇華性染料又は熱溶融移行性染料を広く使用する
ことができる。
又は熱溶融移行性染料としては、ジアリールメタン系、
トリアリールメタン系、チアゾール系、メチン系、アゾ
メタン系、キサンテン系、アキサジン系、チアジン系、
アジン系、アクリジン系、アゾ系、スピロジピラン系、
イソドリノスピロピラン系、フルオラン系、ローダミン
ダクタム系、アントラキノン系などの一般に使用されて
いる熱昇華性染料又は熱溶融移行性染料を広く使用する
ことができる。
【００１９】また、インキ層２には、顔料、界面活性
剤、柔軟剤等の種々の添加剤を適宜含めることができ
る。
剤、柔軟剤等の種々の添加剤を適宜含めることができ
る。
【００２０】なお、インキ層２を構成する染料とバイン
ダー樹脂との組成割合は、染料の種類、バインダー樹脂
種類、熱転写時の加熱温度、加熱時間等で異なるが、通
常染料が１〜１５重量％、好ましくは３〜１０重量％、
バインダー樹脂が２〜２０重量％、好ましくは５〜１５
重量％である。
ダー樹脂との組成割合は、染料の種類、バインダー樹脂
種類、熱転写時の加熱温度、加熱時間等で異なるが、通
常染料が１〜１５重量％、好ましくは３〜１０重量％、
バインダー樹脂が２〜２０重量％、好ましくは５〜１５
重量％である。
【００２１】なお、インキ層２は、このような組成比の
染料とバインダー樹脂とを、トルエン、キシレン、メチ
ルエチルケトン等の有機溶媒に、固形成分が２重量％〜
３０重量％、好ましくは４重量％〜２０重量％となるよ
うに溶解させたインク液を基材フィルム１に、好ましく
は０．１〜３．０μｍ，より好ましく０．３〜１．５μ
ｍの膜厚となるように塗布乾燥することにより形成でき
る。
染料とバインダー樹脂とを、トルエン、キシレン、メチ
ルエチルケトン等の有機溶媒に、固形成分が２重量％〜
３０重量％、好ましくは４重量％〜２０重量％となるよ
うに溶解させたインク液を基材フィルム１に、好ましく
は０．１〜３．０μｍ，より好ましく０．３〜１．５μ
ｍの膜厚となるように塗布乾燥することにより形成でき
る。
【００２２】この発明で使用する基材フィルム１として
は、ポリエステルフィルム、ポリスチレンフィルム、ポ
リサルフォンフィルム、ポリイミドフィルム、ポリビニ
ルアルコールフィルム、芳香族ポリアミドフィルム、ア
ラミドフィルムなどのプラスチックフィルム、あるい
は、セロファン、コンデンサーペーパーなどの薄紙な
ど、一般に感熱転写記録媒体に使用されている基材を使
用目的に応じて適宜使用することができる。
は、ポリエステルフィルム、ポリスチレンフィルム、ポ
リサルフォンフィルム、ポリイミドフィルム、ポリビニ
ルアルコールフィルム、芳香族ポリアミドフィルム、ア
ラミドフィルムなどのプラスチックフィルム、あるい
は、セロファン、コンデンサーペーパーなどの薄紙な
ど、一般に感熱転写記録媒体に使用されている基材を使
用目的に応じて適宜使用することができる。
【００２３】基材フィルム１の厚みは、好ましくは３．
５〜１２．０μｍ、より好ましく４．５〜９．０μｍで
ある。
５〜１２．０μｍ、より好ましく４．５〜９．０μｍで
ある。
【００２４】なお、基材フィルム１のインキ層２を形成
しない方の面には、基材フィルム１がサーマルヘッド等
と融着することを防止すために、図１に示すように、耐
熱滑性層４を必要に応じて適宜設けることができる。こ
のような耐熱滑性層４としては、アクリル、ウレタン、
セルロース、エポキシ、メラミン等の樹脂のシリコーン
混合物又はシリコーンによる変性体、及びシリコーン樹
脂等を利用することができる。また、耐熱滑性層４の厚
みは、好ましくは０．１〜１．５μｍ、より好ましくは
０．１〜０．８μｍである。
しない方の面には、基材フィルム１がサーマルヘッド等
と融着することを防止すために、図１に示すように、耐
熱滑性層４を必要に応じて適宜設けることができる。こ
のような耐熱滑性層４としては、アクリル、ウレタン、
セルロース、エポキシ、メラミン等の樹脂のシリコーン
混合物又はシリコーンによる変性体、及びシリコーン樹
脂等を利用することができる。また、耐熱滑性層４の厚
みは、好ましくは０．１〜１．５μｍ、より好ましくは
０．１〜０．８μｍである。
【００２５】本発明の感熱転写記録媒体は、常法により
製造することができる。例えば、熱昇華性染料、バイン
ダー樹脂及び溶剤からなるインキをグラビアコーター、
バーコーター、ロールコーターなどを用いて基材フィル
ム１の表面に塗工乾燥してインキ層２を形成し、水溶性
樹脂の水溶液または樹脂の水性分散物をインキ層２に塗
布乾燥して保護層３を形成する。更に必要に応じて耐熱
滑性層用組成物を、基材２のインキ層１を塗布した裏面
に塗布、乾燥することにより耐熱滑性層４を形成するこ
とにより製造できる。
製造することができる。例えば、熱昇華性染料、バイン
ダー樹脂及び溶剤からなるインキをグラビアコーター、
バーコーター、ロールコーターなどを用いて基材フィル
ム１の表面に塗工乾燥してインキ層２を形成し、水溶性
樹脂の水溶液または樹脂の水性分散物をインキ層２に塗
布乾燥して保護層３を形成する。更に必要に応じて耐熱
滑性層用組成物を、基材２のインキ層１を塗布した裏面
に塗布、乾燥することにより耐熱滑性層４を形成するこ
とにより製造できる。
【００２６】なお、本発明の感熱転写記録媒体は、転写
のための加熱手段が一般的なサーマルヘッドを用いた記
録装置に好ましく適用できる。更に、加熱手段が赤外線
やレーザー光を用いた記録装置等にも適用できる。
のための加熱手段が一般的なサーマルヘッドを用いた記
録装置に好ましく適用できる。更に、加熱手段が赤外線
やレーザー光を用いた記録装置等にも適用できる。
【００２７】
【作用】本発明の感熱転写記録媒体においては、インキ
層上に保護層を設けるので、長期保存時でもブロッキン
グの発生を防止することが可能となる。しかも保護層は
水性樹脂液をインキ層上に塗布乾燥することにより形成
されるので、保護層形成時にインキ層中の染料が保護層
に取り込まれることがなく、従って地汚れを防止するこ
とが可能となる。また、形成された保護層が多孔質とな
るので転写時に転写濃度を低下することなく染料をイン
キ層から被転写体に移行させることが可能となる。
層上に保護層を設けるので、長期保存時でもブロッキン
グの発生を防止することが可能となる。しかも保護層は
水性樹脂液をインキ層上に塗布乾燥することにより形成
されるので、保護層形成時にインキ層中の染料が保護層
に取り込まれることがなく、従って地汚れを防止するこ
とが可能となる。また、形成された保護層が多孔質とな
るので転写時に転写濃度を低下することなく染料をイン
キ層から被転写体に移行させることが可能となる。
【００２８】
【実施例】以下、この発明を実施例により具体的に説明
する。
する。
【００２９】実施例１ 厚さ５．７μｍのポリエステルフィルム（東レ製，ルミ
ラー（登録商標）６ＣＦ５３）に、以下に示す配合のイ
ンク液を乾燥厚で１．０μｍになるように塗布乾燥して
インキ層を形成した。
ラー（登録商標）６ＣＦ５３）に、以下に示す配合のイ
ンク液を乾燥厚で１．０μｍになるように塗布乾燥して
インキ層を形成した。
【００３０】 バインダー樹脂（エマレックＢＸ１，積水化学製） ５部 昇華性染料（ＨＳＲ−３１、三菱化成製） ５部 トルエン／メチルエチルケトン＝１／１ ９０部 このインキ層上に以下の組成の水溶性樹脂水溶液を乾燥
膜厚が０．２μｍとなるように塗布乾燥して保護層を形
成した。
膜厚が０．２μｍとなるように塗布乾燥して保護層を形
成した。
【００３１】 水溶性樹脂 １０部 （ポリビニルアルコール、日本合成工化学工業） 水 ９０部 次に、ポリエステルフィルムの裏面に以下に示す配合の
溶液を乾燥膜厚が０．８μｍになるように塗布乾燥して
耐熱滑性層を形成することにより感熱転写記録媒体を得
た。
溶液を乾燥膜厚が０．８μｍになるように塗布乾燥して
耐熱滑性層を形成することにより感熱転写記録媒体を得
た。
【００３２】 耐熱滑性樹脂液（サイマックＵＳ３５５，東亜合成） ６０部 ＭＥＫ ４０部 得られた感熱転写記録媒体について、転写濃度、地汚
れ、長期保存時のブロッキングの発生の有無について調
べた。
れ、長期保存時のブロッキングの発生の有無について調
べた。
【００３３】転写濃度は、この感熱転写記録媒体を用い
て１．２ｍｊ／ｄｏｔの印字エネルギーで被転写紙に形
成した転写画像についてマクベスＲＤ９１８を使用し測
定した。その結果、転写濃度は１．９０であった。ま
た、地汚れは認められなかった。また、長期保存時のブ
ロッキングは、感熱転写記録媒体をロール状に巻き、温
度４０℃、湿度９０％の環境に２週間保存という条件で
判断した。その結果、ブロッキングは生じなかった。
て１．２ｍｊ／ｄｏｔの印字エネルギーで被転写紙に形
成した転写画像についてマクベスＲＤ９１８を使用し測
定した。その結果、転写濃度は１．９０であった。ま
た、地汚れは認められなかった。また、長期保存時のブ
ロッキングは、感熱転写記録媒体をロール状に巻き、温
度４０℃、湿度９０％の環境に２週間保存という条件で
判断した。その結果、ブロッキングは生じなかった。
【００３４】実施例２ 水溶性樹脂水溶液を以下の組成の水分散樹脂液に代える
以外は実施例１と同様にして感熱転写記録媒体を製造し
た。
以外は実施例１と同様にして感熱転写記録媒体を製造し
た。
【００３５】 ポリ酢酸ビニル（ビニゾール２７０、大同化成工業） ５０部 水 ５０部 得られた感熱転写記録媒体について実施例１と同様に転
写濃度、地汚れ、ブロッキングについて調べた。その結
果、転写濃度は１．８５であり、地汚れは認められず、
また、ブロッキングも生じなかった。
写濃度、地汚れ、ブロッキングについて調べた。その結
果、転写濃度は１．８５であり、地汚れは認められず、
また、ブロッキングも生じなかった。
【００３６】比較例１ 実施例１の保護層を設けないこと以外は実施例１と同様
にして感熱転写記録媒体を製造した。得られた感熱転写
記録媒体について実施例１と同様に転写濃度、地汚れ、
ブロッキングについて調べた。その結果、転写濃度は
１．９５であったが、地汚れ、ブロッキイングとも発生
した。即ち、地濃度０，１０に対して転写後にエネルギ
ーを加えていない部分の地濃度が０．１５となり、ま
た、この感熱転写記録媒体を用いて転写したところ、サ
ーマルヘッドが汚れ画像にムラが生じた。
にして感熱転写記録媒体を製造した。得られた感熱転写
記録媒体について実施例１と同様に転写濃度、地汚れ、
ブロッキングについて調べた。その結果、転写濃度は
１．９５であったが、地汚れ、ブロッキイングとも発生
した。即ち、地濃度０，１０に対して転写後にエネルギ
ーを加えていない部分の地濃度が０．１５となり、ま
た、この感熱転写記録媒体を用いて転写したところ、サ
ーマルヘッドが汚れ画像にムラが生じた。
【００３７】
【発明の効果】この発明の感熱転写記録媒体によれば、
長期保存してもブロッキングが生じず、しかも地汚れ等
の転写不良を生じさせない。
長期保存してもブロッキングが生じず、しかも地汚れ等
の転写不良を生じさせない。
【図１】第１図は、この発明の感熱転写記録媒体の一態
様の断面図である。
様の断面図である。
１ インキ層 ２ 基材フィルム ３ 保護層 ４ 耐熱滑性層
Claims (3)
- 【請求項１】 基材フィルム上に、バインダー樹脂と昇
華性染料もしくは熱溶融移行性染料とからなるインキ層
が積層されている感熱転写記録媒体において、該インク
層上に、樹脂を水に溶解又は分散した水性樹脂液を塗布
乾燥することにより形成された保護層が積層されている
ことを特徴とする感熱転写記録媒体。 - 【請求項２】 該水性樹脂液が水溶性樹脂を水に溶解し
たものである請求項１記載の感熱転写記録媒体。 - 【請求項３】 該水性樹脂液が非水溶性樹脂を水に分散
したものである請求項１記載の感熱転写記録媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3278364A JPH0592673A (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 感熱転写記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3278364A JPH0592673A (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 感熱転写記録媒体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0592673A true JPH0592673A (ja) | 1993-04-16 |
Family
ID=17596316
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3278364A Pending JPH0592673A (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 感熱転写記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0592673A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0869011A1 (de) * | 1997-04-01 | 1998-10-07 | Pelikan Produktions Ag | Farbband für den Thermosublimationsdruck, Verfahren zu seiner Herstellung und dessen Verwendung |
| WO2000058070A1 (en) * | 1999-03-31 | 2000-10-05 | The Dow Chemical Company | Process for producing thermoplastic films by blown film extrusion and films produced thereby |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH022077A (ja) * | 1988-06-10 | 1990-01-08 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 染料転写体及びその製造方法 |
-
1991
- 1991-09-30 JP JP3278364A patent/JPH0592673A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH022077A (ja) * | 1988-06-10 | 1990-01-08 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 染料転写体及びその製造方法 |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0869011A1 (de) * | 1997-04-01 | 1998-10-07 | Pelikan Produktions Ag | Farbband für den Thermosublimationsdruck, Verfahren zu seiner Herstellung und dessen Verwendung |
| WO2000058070A1 (en) * | 1999-03-31 | 2000-10-05 | The Dow Chemical Company | Process for producing thermoplastic films by blown film extrusion and films produced thereby |
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