JP2001030357A - 排水取付管の補修方法及びそれに用いる装置 - Google Patents

排水取付管の補修方法及びそれに用いる装置

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JP2001030357A JP2000309158A JP2000309158A JP2001030357A JP 2001030357 A JP2001030357 A JP 2001030357A JP 2000309158 A JP2000309158 A JP 2000309158A JP 2000309158 A JP2000309158 A JP 2000309158A JP 2001030357 A JP2001030357 A JP 2001030357A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下水道本管へ汚水桝や雨水桝Sから連通して
いる埋設排水取付管P1の更生補修工事を、掘り返すこ
となく施工する。 【解決手段】 合成樹脂を含浸させた筒状の補修材5と
筒状の反転ゴム4とを反転ガイド2に装着し、高圧流体
Aの反転ゴム4への作用によって反転ゴム4及び補修材
5を反転ガイド2から排水取付管P1内へ、且つ、補修
材5が反転ゴム4の外側になるように反転挿入し、反転
ゴム4の膨張加圧力によって補修材5を取付管P1内周
面に圧接した状態で補修材5を硬化し、補修材5の取付
管P1内への硬化付設後に反転ゴム4を引抜く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工場や家庭の汚水
桝や雨水桝から地中へと連設された排水取付管の補修方
法及び該方法に用いる補修装置に関するものであり、よ
り詳しくは、工場や宅内に設置された汚水桝や雨水桝か
ら下水道本管に接続された既設の埋設排水取付管に亀裂
や破損が生じた際に、掘り起こすことなく非開削で取付
管内面に補修材層を張設して取付管を更生する技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】各家庭内には宅内桝、即ち汚水桝が設置
してあり、該汚水桝から道路下面の下水道本管までは地
中に埋設した排水取付管で連通してあるが、取付管は経
年変化による老朽化や外的荷重、或いは地震等によって
破損や継目の開離が生じ、これに伴う地下水や土砂の流
入、或いは汚水の地中への流出等が生じるため、取付管
の修繕改築が必要となる。
【0003】従来の、宅内桝から下水道本管へ連結した
排水取付管の最も一般的な修繕改築方法は、取付管に単
にひび割れ等で漏水を生じている程度の場合でも、埋設
されている取付管を掘り出して既設取付管を撤去し、新
たに取付管を設置埋設する開削工法である。しかし、市
街地での該開削工法では、道路を掘り返すため、交通事
情に悪影響を及ぼす点、近隣住民への影響等、住環境問
題面から好ましくない。従って、近年は、このような開
削工法に代る非開削工法が開発され、実用化されてい
る。
【0004】非開削工法としては、IPC(Inver
sion Chemical Pipe)ブリース工法
やLIP(Lateral in Pipe)工法の反
転工法があり、IPCブリース工法は、合成樹脂含浸補
修材の反転挿入を本管側から取付管側へ圧縮空気によっ
て行い、温水を補修材内へ充填注入して補修材を硬化さ
せるものであり、LIP工法は、宅内の汚水桝側で補修
材の端部を取付け、圧縮空気によって既設取付管内に補
修材を反転挿入し、補修材を硬化後、本管内及び汚水桝
内に突出した部分を切断除去するものである。
【0005】即ち、LIP工法は、図12、図13に示
す如く、基端を汚水桝側で固定した合成樹脂含浸補修材
を、地上の反転硬化装置によって汚水桝から本管へとコ
ンプレッサーからの圧縮空気圧によって補修材自体を拡
開しながら反転挿入し、反転が終了した位置(図13
(A))で補修材内のUVランプにより補修材を硬化し
て既設取付管内面に圧接硬化した補修材層を形成し、次
いで本管内のTVカメラで補修材の本管内への突出状態
を監視しながら本管内の切断機で補修材の突出部を切断
し(図13(B))、汚水桝側の補修材突出部は目視で
切断除去するものである。
【0006】また、本発明者は、IPCブリース工法や
LIP工法とは全く異なる排水取付管補修の新規工法を
特願2000−32945号(特開2000−1585
36号)として提案した。即ち、該提案発明は、図14
に示すものであって、硬化性合成樹脂液を含浸させた補
修対象取付管P1と略同径同長の補修材を、予め補修対
象の排水取付管内に挿入棒を用いて手作業で挿入配置し
ておき、反転ゴムを先端ガイドの先端から空気圧で反転
突出させるようにした反転装置を作業現場に移動して、
先端ガイドの先端部を該取付管口に近接させ、次いで、
既に取付管内に挿入配置した補修材の基端を先端ガイド
の先端に締着バンドで取付け、反転機からの空気圧作用
によって反転ゴムのみを既配置補修材内に膨張反転挿入
して、補修材を反転ゴムの膨張圧により取付管内周面に
圧接して硬化させるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】開削工法は、工事期間
やコスト面ではもとより、路上の交通遮断や近隣住民の
住環境問題等からも好ましくなく、該開削工法の問題を
解決するために案出された非開削の反転工法にあっても
路上の交通遮断問題や住環境問題の改善には有効である
が、大型の反転硬化装置及び付属装置等の多大の設備が
必要であり、これら装置は工事終了まで工事現場から移
動出来ないため、即ち反転装置は反転作業終了後の長時
間を要する硬化処理中も稼動しつづける必要があり、硬
化完了迄移動出来ないため、装置の稼動率上問題があ
り、コスト高となって経済的でない。しかも、補修材は
高圧の空気圧を直接内周面に受けた状態で硬化するた
め、反転挿入時に発生した皺や襞(ひだ)がそのまま硬
化し、更生取付管は流水路として性能の劣るものとなっ
ていた。
【0008】また、図14の新提案工法にあっては、非
開削工法でありながら少ない設備で合理的な材料使用の
下に経済的に施工出来るものではあるが、補修対象とす
る排水取付管には直線形態のもの、弯曲形態のもの、或
いは直角弯曲形態のもの等があり、補修材を折畳んだ縮
径形態として挿入棒によって取付管内に挿入するに際
し、直線形態管や弯曲形態管では、補修材に屈曲づまり
や折り重なりを生ずることなく挿入出来、挿入補修材内
周面が反転ゴムの加圧状態下で硬化するため、補修材内
周面が流水抵抗を生じない平滑面に仕上がり、理想的な
補修施工が可能であるが、60°以上の屈曲形態、特に
直角に近い屈曲形態の取付管にあっては、補修材を取付
管内に適切に配置するための挿入棒による手作業は非常
に困難、且つ時間を要する作業であり、しかも弯曲部で
大きな弯曲皺を生じた補修材を内周面から反転ゴムの膨
張により取付管内周面に拡開加圧して硬化しても、皺形
態を完全に押しつぶせない場合もあって、補修材層で被
覆された取付管内面には流路として不都合な皺を形成す
るおそれすらあった。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用】例えば図11に
示す如く、合成樹脂を含浸させた筒状の補修材5と筒状
の反転ゴム4とを反転ガイド2に装着し、高圧流体Aの
作用によって反転ゴム4及び補修材5を反転ガイド2か
ら排水取付管P1内へ、且つ、補修材5が反転ゴム4の
外側になるように反転挿入し、反転ゴム4の膨張加圧力
によって補修材5を取付管P1内周面に圧接した状態で
含浸合成樹脂を硬化し、補修材5の硬化後に、反転ゴム
を引抜くと共に、反転ガイド2と補修材5とを切離すこ
とにより排水取付管を補修する(請求項1)。補修材5
の先端5Tは、反転ゴム4を引抜く際に離脱する程度の
仮固定で反転ゴムに止めておけば実施可能である。尚、
ここで言う、「取付管P1」は、宅内桝から下水道本管へ
連結した取付管をはじめ、家庭や工場の雨水桝から下水
道本管に連結した排水取付管や、工場の廃液処理桝から
の排水用取付管等、地表に設置した水溜め(桝)から地
下の排水本管(下水道本管)に連結した地中埋設の取付
管を広く意味するものであり、「反転ゴム」は、合成ゴ
ム、天然ゴム等、ゴム弾性を有するシート材を広く意味
するものであり、「合成樹脂」は、光硬化、熱硬化、自然
硬化(経時硬化)する合成樹脂を広く意味するものであ
り、「流体」は、空気、加熱又は常温の水、ガス等を意味
するものであり、「補修材」は、従来のLIP工法等で用
いられている如き、寸法安定性に乏しい、即ち若干の拡
径又は拡長性を有する繊維材又は類似物である。
【0010】従って、補修材5は、高圧流体作用を受け
る反転ゴム4と共に反転ガイド2から取付管P1内へ一
緒に反転挿入されるため、反転ゴム4の反転挿入可能な
場所は全て補修材の反転挿入も可能であり、取付管P1
が弯曲、或いは屈曲していても補修材の取付管P1内へ
の挿入配置は可能である。更に、寸法安定性に乏しい補
修材5が反転ゴムの外側へ反転されて行くため、補修材
の反転挿入部が反転ゴム4の膨張加圧力で、順次取付管
1内周面に押圧されて行き、取付管P1の屈曲部での補
修材の皺の発生も最小限となり、例え少し発生する皺も
反転ゴム4の加圧によって補修材5の反転ゴム4と当接
した内周面は流路として支障のない程度の平滑面とな
る。更に、補修材5の反転挿入作業は、反転ガイド2先
端を取付管P1の入口部に近接配置して実施出来るた
め、補修材5の必要長は補修対象取付管P1の長さと略
同一となり、従来の反転硬化工法(LIP工法)の如き
補修材の先端部と基部での長寸の切断廃棄部分が生じな
く、補修材及び合成樹脂等の材料の使用が合理化出来
る。更に、補修材5の反転挿入のための準備作業が補修
対象取付管P1から離れた地上で実施可能であるため、
施工準備作業が合理化出来る。
【0011】また、補修材5の基端5Eを反転ガイド2
の先端2Tの外周に締着し、補修材先端5Tを反転ゴム4
内に引込んで接続紐12によって反転ゴム先端4Tと接
続し、反転機1の巻芯13から巻戻しされる反転ロープ
11に反転ゴム先端4Tを接続し、反転ゴム4の反転ガ
イド2からの排水取付管P1内への反転延出によって補
修材5を反転ゴムの外側へ反転延出するのが好ましい
(請求項2)。この場合、接続紐12と補修材先端5T
との接続は、反転ゴム4の引抜き作用により解除される
程度の弱い仮固定で実施出来る。
【0012】従って、補修材基端5Eが反転ガイド2の
先端2Tの外周に締着されているため、補修材5の反転
ガイド先端2Tからの反転作用がスムーズとなり、反転
ガイド先端2Tを取付管P1の口部に近接して施工するこ
とにより補修材5の補修後の廃棄長を限界まで少なく出
来、使用材料の合理化が可能となる。更に、補修材先端
Tと反転ゴム先端4T間には接続紐12が存在するた
め、補修材5の反転ゴム4内への挿入は、接続紐12を
引張ることによって容易となる上に、反転ゴム4は、補
修材5全長を取付管P1内に反転挿入した後も補修材先
端5Tを越えて反転挿入可能となり、補修材5の全長を
覆って加圧することにより、補修材5全長の取付管P1
内周面に対する押圧硬化が均斉に実施出来る。
【0013】また、補修材(5)が、少なくとも合成樹
脂の含浸した布材51と、外側のシート52と、内側の
シート53の遊離重層形態の3層を含んでいるのが好ま
しい(請求項3)。布材、外側シート、内側シートが遊
離形態であれば、補修材5への合成樹脂液の含浸注入作
業が容易であると共に、補修材5の取付管P1内周面へ
の当接順応性も良くなり、しかも、硬化処理後の内周面
シート(外側シートが反転したもの)の引き剥がしも容
易である。布材51としては、合成樹脂を含浸保持し易
い厚みを備え、且つ保形性の乏しい、即ち、径及び長さ
変化(縦、横変化)の容易な編織布、不織布等の単層又
は複層が好ましく、また、内外層のシートとしては、合
成樹脂液を保持する機能を奏すれば良いが、反転作用で
取付管P1内周面に当接する内側シートは補修後も取付
管P1内周面と補修材5間に残存するため、取付管P1
らの漏水を閉止する機能を発揮するものが好ましく、ゴ
ムシートを適用すれば、小地震等による補修材への小振
動応力も好適に吸収して補修取付管P1を保護する機能
が期待出来るので好ましい。また、外側シート52は、
反転により補修材5の内側となるため、補修施行後の反
転ゴム4の引抜きと共に剥離破断出来るものが良い。典
型的には、外側シートも内側シートも、薄くて水不透過
の合成樹脂フィルムが施工上好適である。
【0014】また、補修材5の外側シート52が先端に
延出部52Tを備えているのが好ましい(請求項4)。
この場合、外側シートの延出部52Tのみを接続紐12
に止着して補修材先端5Tを反転ゴム先端4Tと接続出
来、補修材5の硬化後の反転ゴム4の引抜き作用によ
り、硬化補修材5の内面に存在する外側シート52を小
さな引張り力で補修材5からきれいに剥離除去出来、従
って、延出部52Tの存在により、補修材5の反転ゴム
4との仮固定及び切離しが容易となる。
【0015】また、反転ゴム基端4E及び補修材基端5E
を共に反転ガイド2に対して空密的に保持し、補修材5
の反転中の先導部5Lに高圧流体aの圧力を付与した状
態で補修材5を反転ゴム4で反転挿入するのが好ましい
(請求項5)。補修材5を、先端4Tの垂れた状態で反
転ゴム4によって反転挿入する場合は、取付管内面の直
角屈曲角や小さな摩擦突起等により補修材5に皺を生ず
る危険があるが、図11に示す如く、補修材5の反転先
導部5Lに高圧流体aの圧力を作用させながら反転挿入
する際は、補修材5自体も反転ゴム同様に、取付管P1
内の角や小突起に関係なく膨張形態で平滑に順次反転挿
入出来、従って、補修材5は皺を発生することなく取付
間P1内に反転挿入出来、結局、取付管P1内周面の形態
に関係なく内面の平滑な取付管補修が可能となる。
【0016】また、反転ゴム4に反転機1からの高圧流
体Aを供給する反転ガイド2の流路に流路遮断用のバル
ブVを配置し、反転ゴム4が補修材5全長を反転挿入し
て取付管P1内周面に圧接加圧した段階でバルブVが反
転ガイド2の流路を遮断し、反転ゴム4の高圧膨張状態
を維持して補修材5を硬化するのが好ましい(請求項
6)。
【0017】この場合は、反転機1はバルブVの流路遮
断作用中は圧力付与のための稼動の必要は無く、従って
比較的長時間を要する補修材5の硬化作業(自然硬化:
85〜115分)中には、反転機1は休止することが出
来、バルブ作用によって反転機の稼動エネルギーが節約
出来るのは勿論、反転機に次の作業の準備をすること
も、或いは硬化作業中の反転ガイド2から反転機を切離
して次の現場へ移動して稼動することも可能となるた
め、設備費のかかる反転機の稼動率向上が達成出来、排
水取付管P1補修作業の経済的、合理的施工が可能とな
る。
【0018】また、バルブVが反転ガイド2の流路に設
けたゴム筒25と、該ゴム筒25の圧接手段33,3
4,35とを含んでいるのが好ましい(請求項7)。こ
の場合は、ゴム筒25を両側から圧接するだけでバルブ
Vの閉止が可能となるため、例えば、図8(B)に示す
如き、進退用スクリューロッド34の先端に圧接板35
を取付けた単純なバルブ開閉手段で容易に実施出来る。
しかも、消耗品としてのゴム筒25の空密的取付けも、
両端をバルブ装着用に切離した両側の反転ガイド端にバ
ンドで空密的に締着するだけで可能であり、ゴム筒25
の取換えが容易となる。尚、バルブVには圧力計M及び
調整バルブV0を設けてバルブVの下流側(加圧力維持
側)の圧力を検知し、圧力減が生じた際には、調整バル
ブV0から圧力流体を補充する圧力機器での慣用手段を
付加することにより、少々の圧力漏れの生ずる若干ラフ
なバルブVの採用も可能となり、バルブの製作面から
も、作業実施面からも有利となる。
【0019】また、本願の補修方法の発明の実施に用い
る装置は、内部に巻芯13を備え、表面に供給口金18
を備えた反転機1の接続口19に反転ガイド2を連結
し、反転ガイド2の基部には流路遮断用のバルブVを配
置し、反転ガイド2中間の第1取付位置F1に基端4E
空密的に取付けた筒状の反転ゴム4の先端4Tを巻芯1
3に係止した反転ロープ11に接続し、反転ガイド先端
Tの第2取付位置F2に補修材基端5Eを取付け可能と
し、反転ゴム先端4Tから反転ゴム4内を後方へ延出し
た紐12によって補修材先端5Tを係止可能としたもの
である(請求項8)。
【0020】この装置によれば、補修材5の施工作業に
あっては、反転ゴム先端4Tから後方に延出した接続紐
12と補修材先端5Tとが接続しているため、反転ゴム
4と補修材5との反転前進は反転ロープ11の巻芯13
からの巻戻し量で決定出来、反転ガイド2及び反転ゴム
4内への高圧流体Aの供給は、付属のコンプレッサー
(図示せず)からの反転機の供給口金18への送入によ
って決定出来るため、高圧流体Aの反転機1内への供給
量に応じて反転ロープ11を徐々に継続して巻戻すこと
により、補修材5を内部に挟んだ状態の反転ゴム4は、
高圧流体Aの継続供給によって徐々にその基端4E側か
ら反転ガイド内を膨張反転進出し、反転ガイド先端2T
からの反転進出では取付管P1径内に膨張し、補修材5
をも取付管P 1の内周面に順次反転当接させながら膨張
反転を継続することが出来る。
【0021】従って、補修材5は、反転ガイド先端2T
を補修場所に近接することにより材料節約が可能となる
のはもとより、反転ゴム4の反転進出に順応して反転進
出するため、取付管P1の内周面の凹凸や屈曲に左右さ
れずに反転挿入可能であると共に、その先端5Tが反転
ゴム先端4Tに接続紐12を介して接続されているた
め、補修材5の全長が取付管P1内へ反転挿入完了した
後も反転ゴム4を補修材先端5Tを越えて接続紐12の
長さの範囲内で調整進出させることにより、反転ゴム4
が反転挿入済補修材5の全長を覆って取付管P1内周面
へ加圧した状態で反転ロープの巻戻しを停止し、補修材
5の硬化時間中は反転ゴム4が膨張加圧状態を維持する
と、補修材5の内周面は全長にわたって均質、且つ平滑
な形態に硬化出来る。
【0022】そして、補修材5の硬化後の反転ゴム4の
引抜き作業は、接続紐12を補修材5の外側シート52
の延出部52Tと係止している場合は、反転硬化により
補修材5の内周面を占めた外側シート52は硬化済補修
材から容易に剥離しながら反転ゴム4と共に引抜くこと
が出来る。勿論、補修材先端5Tと接続紐12との接続
は、外側シート52を硬化補修材内表面から剥離させる
程度の引張り作用に耐えられる仮係止であれば作業は支
障なく遂行出来る。
【0023】更に、補修材5の硬化作業(85〜115
分)の開始と同時にバルブVで反転ロープ11を挟んだ
状態で反転ガイド2の流路を遮断し、反転機1を解放し
て反転ロープ11と巻芯13との係止を解除すると共に
反転機の接続口19と反転ガイド2とを切離せば、反転
機1は別の作業現場に移動して、準備された新たな反転
ガイドに接続して反転作業を遂行することが出来、従っ
て、本装置を用いれば、設備コストのかかる反転機1及
び付属のコンプレッサーの1組を用意し、設備コストの
安い反転ゴム4、反転ロープ11及びバルブVを備えた
反転ガイド2のセットを複数組用意しておけば、補修材
5の硬化時間中も反転機セット(反転機とコンプレッサ
ー)は別の現場へ移動して稼動出来、設備の稼動率向上
が達成出来て、排水取付管の補修工事費のコスト低減が
可能となる。
【0024】また、請求項8の装置には、更に、補修材
基端5Eを第2取付位置F2に空密的に取付けると共に、
反転ガイド2の第1取付位置F1と第2取付位置F2との
間に加圧流体供給用口金t0を配置するのが好ましい
(請求項9)。この場合は、図11に示す如く、反転ゴ
ム4の反転開始に先立って(又は開始と同時に)口金t
0へチューブtから高圧流体aを供給することにより先
端ガイド片24内面と補修材5外面との間に高圧流体a
が充満し、引続く反転ゴム4及び補修材5の先端ガイド
24からの反転進出は、補修材5の先導部5Lが流体a
の充満した膨張形態で実施出来、従って、取付管P1
面がどのような形態であっても、補修材5は引掛かった
り折れ込んだりすることなくスムーズに反転挿入出来、
どのような配置形態の排水取付管P1に対しても補修材
による補修更生が可能となる。
【0025】また、 反転ガイド2は、それぞれ着脱自
在の複数の保形性の基端側ガイド片21,22,23と
先端ガイド片24、及び中間の接続用の可撓ガイド片2
0を含んでいるのが好ましい(請求項10)。尚、可撓
ガイド片20は、径の変形を防ぎ、且つ曲げ変形の可能
なパイプが好ましく、サニーパイプ(商品名)等が使用
可能である。反転ガイド2が複数片に分割着脱可能であ
れば、反転ガイド2の運搬及び反転機1への装着にも有
利であり、曲げ変形する可撓ガイド片20の中間介在に
よって作業現場での先端ガイド片24の取付管P1の入
口部への位置合せも容易となり、しかも、1本の可撓ガ
イド片20で距離変化にも対応出来るため、少数種類の
長尺物と短尺物とを準備しておくことにより、施工現場
毎の反転機設置位置と取付管P1の入口部との寸法変化
にも対応出来る。更に、反転ゴム4及び補修材5の、反
転ガイド2への装着作業や、反転機巻芯13との接続作
業も適宜反転ガイドの切離しにより容易となり、1施工
毎に必要な補修材5の反転ガイド2への装着の容易化、
及び反転ガイド先端2Tの位置合せ容易化は施工の効率
化に非常に有効である。
【0026】また、反転ガイド2では、反転ゴム基端4
Eを保持するための第1取付位置F1が反転ガイド2内に
空密的に止着した弾性パイプ9の先端に保持した中空の
取付部材10であり、且つ反転ゴム基端4Eを取付部材
10先端外周に空密的に締着した構造とするのが好まし
い(請求項11)。尚、弾性パイプ9は、典型的には反
転ゴム4より伸び率の小さいゴムパイプであり、取付部
材10を先端に固定した状態で可撓ガイド片20の内に
納まる寸法、形状であれば良い。反転ゴム4は、苛酷な
反復作用を受ける消耗部材であるため、取換えが必要で
あり、且つ反転ガイド2に対して空密的に取付ける必要
があるが、取付金物10が弾性パイプ9によって変位可
能であるため、反転ゴム基端4Eの取付部材外周への空
密的取付け、取外し作業は容易となり、弾性パイプ9も
ゴム弾性を備えているため反転ガイド2への空密的取付
けが容易である。
【0027】また、反転ガイド2は、先端ガイド片24
と基端側の第3ガイド片23とを着脱自在の可撓ガイド
片20で接続し、先端に取付部材10を固定した弾性パ
イプ9を第3ガイド片23側から可撓ガイド片20内に
延出配置する構造が好ましい(請求項12)。この場
合、施工作業毎に補修材5の取付けの必要な先端ガイド
片24、及び施工現場の地上から取付管P1口部への距
離に応じて取換える必要のある可撓ガイド片20の取付
け、取外しが、反転ゴム4に影響を及ぼすことなく実施
出来、施工準備作業が容易となる。しかも、反転ゴム基
端4Eの取付位置F1が第3ガイド片23から延出して補
修材基端取付位置F2との距離を短くするため、反転作
業中の反転ゴム4の先端から前方に垂下、又は先端から
先導する補修材の長さが短く出来、反転ゴム4の反転進
出による補修材の反転進出作用を合理的に実施出来ると
共に、第3ガイド片23から延出した弾性パイプ9も可
撓ガイド片20の曲げ変位に追従可能であるため、反転
ガイド先端2Tの位置合せ時での可撓ガイド片20の変
位作用に支障を与えることもない。
【0028】また、反転ガイド2は、第3ガイド片23
下端にクランプ手段C1を介して中空の第1接続管7を
着脱自在に連結し、先端ガイド片24上端にクランプ手
段C 2を介して中空の第2接続管8を着脱自在に連結
し、第1接続管7と第2接続管8を可撓ガイド片20で
着脱自在に接続した構造が好ましい(請求項13)。こ
の場合には、保形性を備えた第3ガイド片23と第1接
続管7、及び先端ガイド片24と第2接続管8との着脱
がクランプ手段C1及びC2のワンタッチ操作で可能とな
り、可撓ガイド片20も両端の第1接続管7及び第2接
続管8への着脱がスクリューバンド等のバンド締着手段
で容易に実施出来、従って、反転ゴム4の取換え、補修
材5の装着、施工現場対応等で常時着脱の必要な可撓ガ
イド20の着脱が容易に実施出来、反転ガイド2の分
割、連結が合理的に実施出来、反転ガイド2の作業準備
及びメンテナンスが容易となる。
【0029】また、反転ガイド2は、弾性パイプ9の基
端9Eを第1接続管7に止具B5により空密的に締着し、
可撓ガイド片20の上端20Tを弾性パイプ9上に被せ
て止具B2で空密的に締着し、該ガイド片20の下端を
第2接続管8上端に止具B3で空密的に締着するのが好
ましい(請求項14)。従って、反転ゴム4に反転作用
を付与するための反転機1からの高圧流体Aを供給する
通路が、反転ガイド2内周と反転ゴム4外周との空間か
ら弾性パイプ9内周と反転ゴム4との空間へと簡便に形
成出来、補修材5の先導部5Lへ付与する高圧流体aも
補修材5外周と反転ガイド2内周との間に供給可能とな
る。この場合、弾性パイプ9はゴム弾性材(ゴム筒)で
あるためバンド等の止具B 5で締着するだけで空密的締
着が可能であると共に、可撓ガイド片20の空密的締着
もバンド止具B2,B3で容易に実施出来、しかも、弾性
パイプ9の基端9Eの空密的締着の上に可撓ガイド片2
0を着脱するため、作業現場での可撓ガイド片20の取
換え作業は、装着済み反転ゴム4に影響を与えることな
く容易に実施出来る。
【0030】また、反転ガイド2内での反転ゴム先端4
Tと反転機の反転ロープ11との接続構造としては、ネ
ジ41Sを備えた中心孔H0を有する面板部41を含む円
筒の先端金具40の外周に反転ゴム先端4Tを空密的に
締着し、面板部41に設けた止め環42に巻芯13から
延びた反転ロープ11を止着すると共に、面板部41の
中心孔H0には、大径孔O2と底部中心の小径孔O1を備
えた中空ボルト43を着脱自在に螺着し、大径孔O2
は閉止ボルト44をネジ43Sで螺着するのが好ましい
(請求項15)。
【0031】この場合は、反転ゴム先端4Tの先端金具
40外周への空密的締着がバンド締着で容易に実施出来
ると共に、補修材先端5Tからの接続紐12挿通用の小
径孔O1を有する中空ボルト43も閉止ボルト44によ
って空密的に、且つ簡便に閉止出来、先端金具40内へ
の流体Aの流入も防止出来る。そして、反転ロープ11
の先端金具40への接続も止め環42を介して容易であ
ると共に、反転機1からの供給加圧流体Aは、全て反転
ガイド2の内周面と反転ゴム4の外周面との間の空間に
供給可能となり、反転ゴム4の反転ガイド2への取換え
着脱作業、及び補修材装着作業が容易となる。
【0032】また、補修材先端5Tの反転ガイド2内へ
の装着は、補修材5の外側シートの延出部52Tを接続
紐12基端に取付けると共に、接続紐12の先端12T
は、反転ゴム先端4Tを締着した先端金具40に螺着し
た中空ボルト43の小径孔O1から引出して大径孔O2
部で閉止ボルト44によって止着するのが好ましい(請
求項16)。補修材5の反転ガイド2内への引込み及び
反転進出は、反転ゴム4に挟着された状態で反転ゴム4
と一緒に進退するため、反転作業中は接続紐12自体に
は引張応力が作用せず、従って、紐12と補修材の外側
シート延出部52Tとの接続は細紐でもテープでも実施
出来、接続紐12先端の先端金具40との連結も紐12
を中空ボルト43の中心の小径孔O1に挿通して結び目
を形成して大径孔O2内で閉止ボルト44によって押圧
するだけで十分である。従って、施工作業毎に装着せね
ばならない補修材先端5Tの反転ガイド2への煩雑な装
着作業が簡便、且つ確実に実施出来、施工効率の向上に
寄与する。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明を宅内汚水桝から下水道本
管に埋設連結した下水道取付管に実施する場合について
詳述する。本願発明の補修方法で下水道取付管P1の補
修更生を実施する場合は、まず、事前調査工としての施
工箇所の確認、障害物の確認をTVカメラで行い、次い
で、事前処理工としての障害物等の除去を了えた後、図
1に略示する如く、反転機1と、該反転機1に接続する
反転ガイド2と、反転機1により巻取り巻戻しする反転
ロープ11によって反転ガイド2から出没させる反転ゴ
ム4とを含む補修装置と、反転機1に高圧流体Aを供給
するための慣用のコンプレッサーとを用い、事前調査に
基づいて選定準備した補修材5を該装置の反転ガイド2
に装着し、反転ゴム4によって補修対象取付管P1内へ
補修材5を反転挿入し、反転ゴム4による補修材5の取
付管P1内周面への加圧硬化を達成し、反転ゴム4を取
付管P1内から抜取り、硬化した補修材の入口端部を処
理して補修施工を終了する。
【0034】〔反転機(図7)〕反転機1は、本体が耐
圧空密構造のドラム形態であって、図7に示す如く、車
輪WとステイYを備えた機台14に支持脚15及び調節
脚16で支持し、上部には作業用の開閉ハッチ17及び
コンプレッサー(図示せず)と接続するための供給口金
18を設け、前方には反転ガイド2に接続するための接
続口19を備え、本体内部には外側のハンドル(図示せ
ず)により回動させる巻芯13を備えており、調節脚1
6の調節孔h群による本体前部の選択支持により接続口
19が上下に位置調節出来る構造である。尚、接続口1
9先端にはカプラーC0を螺合し、反転ガイド2の基端
との着脱を容易にしている。また、機台14が車輪Wと
ステイYとを備えているため、移動時は前方のステイY
を持ち上げて車輪Wによる移動を行い、現場に設置すれ
ばステイYが反転機の移動を阻止するものである。
【0035】〔反転ガイド〕反転ガイド2全体構造は、
反転機1側より、反転機1の接続口19と接続するため
の第1ガイド片21、第2ガイド片22、弯曲した第3
ガイド片23、可撓ガイド片20、及び弯曲した先端ガ
イド片24相互を着脱自在に連結したものであり、第1
ガイド片21、第2ガイド片22、第3ガイド片23及
び先端ガイド片24は等径(140mm径)の軽量金属パ
イプであり、可撓ガイド片20はサニーパイプ(商品
名)である。そして、図7に示す如く、第1ガイド片基
端21Eは、反転機1の接続口19上のカプラー手段C0
と螺合着脱出来る構造であり、第2ガイド片22と第3
ガイド片23との間にはバルブVを介装して着脱する構
造(図9)であり、第3ガイド片23下端にはクランプ
手段C1を介して中空の第1接続管7を連結し、第1接
続管7外周に可撓ガイド片20上端をバンドB2により
締着し(図2)、可撓ガイド片20の下端は中空の第2
接続管8上端にバンドB3により締着し、第2接続管8
の下端を先端ガイド片24上端とクランプ手段C2で連
結する構造である。
【0036】クランプ手段C1は、図3に示すとおり、
第3ガイド片23下端には係合環71をネジS1,S2
螺合連結し、第1接続管7の上端の嵌入部74を係合環
71内に嵌入してパッキン71´に当接し、係合環上の
係止片72の回動により突起72´を第1接続管7の嵌
入部74上の凹部74´に嵌入止着する構造である。ま
た、クランプ手段C2は、図4に示す如く、先端ガイド
片24の上端に係合環81をネジS3,S4で螺合連結
し、第2接続管8下端の嵌合部84内に係合環81を嵌
入してその上端を嵌合部84のパッキン84´に当接
し、嵌合部84上の係止片82の回動により突起82´
を係止環81上の凹部81´に嵌入止着する構造であ
る。即ち、クランプ手段C1とクランプ手段C2とは、共
に係止片72(82)の手動起伏操作により、ワンタッ
チ着脱可能とする。
【0037】また、先端ガイド片24は、中間部には口
金t0を配置し、加圧流体供給機(図示せず)からのチ
ューブtを口金t0に接続して先端ガイド片24の内周
面に高圧流体a(図11)の供給を可能とし、ガイド片
24先端外周には補修材5の基端5Eの空密締着を容易
とするための締着溝Mを配置する。また、第1接続管7
には、図1に示す如く、ゴム製の弾性パイプ9を取付
け、可撓ガイド片20内を垂下させてその先端に反転ゴ
ム基端4E装着用の取付部材10を締着可能とする。
尚、先端ガイド片24は、種々の取付管P1内径に対応
した種々の径の補修材5が装着出来るように、先端Tの
径のみの異なるもの(例えば、取付管径100用の7
5,150用の130,200用の170)を用意して
おく。
【0038】また、第2ガイド片22と第3ガイド片2
3との接続は、図10(C)の如く、第2ガイド片22
端には間隔d1(約3cm)を置いて2本の肉盛環22
´,22´を、第3ガイド片23端には間隔d1を置い
て2本の肉盛環23´,23´を設けておき、且つ両ガ
イド片22,23の端間距離L1(25cm)を置いた状
態で、両ガイド片間に、長さL0が40cmで、径が反転
ガイド片22,23の径よりやや小径のゴム筒25を嵌
合して差渡し、両ガイド片22,23の各肉盛環の間隔
1部を締着バンドB1で空密状態に締付け、両ガイド片
22,23間に長さL1のゴム筒25のみの部分を流体
(空気)の漏れが生じないように形成する。
【0039】〔バルブV(図8、図9、図10)〕バル
ブVは、図8に示す如く、鉄板で溶接形成した方形筒の
カバー31を、取付片32によって、第2ガイド片22
端から第3ガイド片23端にかかり、ゴム筒25を覆う
形態に取付ける。カバー31の中間部には補強板31´
で補強し、両側の補強板31´にはガイドナットNを固
定し、各ネジロッド34を各ガイドナットNに螺合嵌入
し、各ネジロッド34の先端には厚さ3cm、幅2.5cm
で長さがカバー31の内面縦寸法に略等しいゴム製の角
棒状の圧接板35をネジロッド34の回転が伝達されな
いように慣用の手段で取付け、ネジロッド34の外側基
端にはハンドル33´を備えたプーリー33を固定す
る。そして、カバー31の内面四隅には圧接板35を両
側から挟持する形態にガイド板Gを固定する。即ち、ハ
ンドル33´を回転すればネジロッド34がガイドナッ
トNに案内されて出没し、各圧接板35がカバー31内
で上下左右のガイド板Gに案内されながら前進又は後退
出来る構造であり、両側の圧接板35の内方進出作用に
よってゴム筒25の中央部分を両側面から圧接出来る構
造である。尚、上下左右計8板の四隅のガイド板Gに換
えて、カバー31の内面にガイド溝を形成して圧接板3
5の両端がガイド溝内を摺動するようにしても良い。
【0040】また、バルブVのカバー31には、図10
(A),(B)に示す如く、内面側のコネクタ39と上
面側のニップル38とをナットn1,n2を介してカバー
挟着形態で螺合し、ニップル38の上側にはT字ソケッ
ト37を螺合し、T字ソケット37の上方には圧力計M
を螺合し、T字ソケット37の側方からはニップル38
を介して調整バルブV0を螺合し、調整バルブV0から外
方へはニップル38´を介して圧力供給源(図示せず)
と接続する構造である。また、カバー31の内面のコネ
クタ39にはゴムチューブt1の上端を接続し、ゴムチ
ューブt1の下端はゴム筒25の第3ガイド片23寄り
の上面にコネクタ29を介して取付ける。
【0041】即ち、ゴム筒25の内部と圧力計M及び調
整バルブV0とは連通形態であり、ゴム筒25内部の圧
力低下を圧力計Mが検出すれば調整バルブV0を開いて
ニップル38´に接続した高圧源(図示せず)から高圧
流体(空気)を付加してゴム筒25内部の圧力を所望の
値に回復出来、高圧源とニップル38´とを切離して調
整バルブV0を開けばゴム筒25内の高圧流体(空気)
を放出出来る構造である。しかも、ゴム筒25とカバー
31に固定したコネクタ39との間はゴムチューブ接続
であるため、バルブVの取付け取外し操作が容易とな
る。
【0042】〔反転ゴム4の装着(図1、図2、図
5)〕反転ゴム4は、反転ガイド2の内径より小径のゴ
ム管であり、基端4Eを可撓ガイド片20内に延出した
取付部材に装着し、先端4Tを反転ロープ11に係止す
る。即ち、図1及び図2に示す如く、クランプ手段C1
で第3ガイド片23下端に着脱自在で第3ガイド片23
と略同径の金属製筒部材から成る第1接続管7の先端外
周に、反転ゴム4より伸縮性が小で厚手のゴム管から成
る弾性パイプ9の基端9Eを嵌めてスクリューバンドB5
で空密的に締着し(図2)、弾性パイプ9の先端をプラ
スチック成形体の中空取付部材10の基端10E上に空
密的にスクリューバンドB6で締着する。
【0043】そして、反転ガイド2内に挿通した反転ゴ
ム4の基端4Eを取付部材先端10T(図2)から外側へ
折り曲げて取付部材10の先端外周面にスクリューバン
ドB 4で空密的に締着し、反転ゴム先端4Tは、図5に示
す如く、中心にネジ孔H0を備えた閉止形態の50mm径
の面板部41を有する円筒状の先端金具40の外周に固
定バンドで空密的に締着し、面板部41の周縁部に突設
した止め環42に反転ロープ11の先端を結び付け、反
転ロープ11の基端は反転機内の巻芯13に係止巻回す
る。
【0044】〔補修材の準備(図6)〕補修材5は、図
6に示す如く、取付管P1と略同径で、ガラス繊維又は
合繊のマルチフィラメントの太い無撚糸の編織物か、柔
軟肉厚の合繊不織布を布材51として採用し、布材51
を被覆するシートとしてプラスチックフィルムを採用
し、外側フィルム52及び内側フィルム53を重ねた各
層間がルーズな3層構造筒状体であって、補修材5の筒
径及び長さは、補修対象取付管と略同径同長物を用意す
る。
【0045】そして、図6(C)に示す如き、前後2対
の絞りローラ56を備えたテーブル55を用いて布材5
1と内側フィルム53との層間に注入パイプ57を挿入
し、所定時間(2時間〜2時間30分)で硬化するよう
に設定したビニールエステル樹脂(又はポリエステル樹
脂)を矢印F0の如く注入パイプ57より注入し、絞り
ローラ56で合成樹脂液を均質浸澗させながら絞って矢
印F5の如く補修材5を取出す。尚、外側フィルム52
の1側端は、内側フィルム53端より更に外方に延びた
延出部52T(図5(C))を形成しておく。
【0046】〔補修材5の反転ガイド2への装着(図
1、図5)〕図5(C)に示す如く、補修材5の外側フ
ィルム延出部52Tを紐又は粘着テープ等で接続紐12
基端のループLに固定し、紐12を引張って補修材5の
先端5Tが反転ゴム先端4T近くに到るまで反転ゴム4内
に挿入し、紐12の先端を予め中空ボルト43及び閉止
ボルト44を外した先端金具40のネジ孔H0に挿通し
て、補修材先端5Tが反転ゴム先端4Tから適宜長さを保
った状態で紐12の先端部を中空ナット43の中心小径
孔O1を貫通した状態で中空ナット43をネジ孔H0に螺
着すると共に、紐12の端部に結び目を形成して結び目
を大径孔O2の底部に着座し、閉止ボルト44の中空ボ
ルト43への螺着により紐12の先端を先端金具40に
止着する。
【0047】また、補修材5の基端5Eは、先端ガイド
片24の端部2Tから外方に折曲げて先端ガイド片24
の溝M上にバンドB7,B8で締着する。尚、補修材5の
反転ガイド2内、及び反転ゴム4内への挿入時も、クラ
ンプ手段C1,C2を外して反転ガイド2を分割し、反転
ゴム4を反転ロープ11の巻戻しにより後方へ出した状
態で作業すれば、補修材先端5Tの装着固定も、補修材
5の反転ガイド2、及び反転ゴム4内への挿入も容易に
実施出来る。
【0048】〔取付管P1の補修工程〕補修施工は下記
の1)から11)までの工程で実施する。尚、所要時間
は、宅内汚水桝から本管への下水道取付管P1での所要
時間である。まず、補修の必要な取付管P1の内周面を
高圧洗浄により洗浄する(所要時間約5分)。次いで、
洗浄済取付管内部の状況を調査する(所要時間約5
分)。次いで、反転機1を現場に設置し、反転ガイド
2、反転ゴム4及び反転ロープ11を準備し(所要時間
約10分)、同時並行作業で補修材5に樹脂を含浸する
(所要時間約20分)。
【0049】次いで、合成樹脂を含浸させた補修材5を
反転ゴム4内に引込み反転ガイド2に装着する(所要時
間約10分)。次いで、先端ガイド片24の先端2T
位置決め設置する(所要時間約5分)。次いで、用意し
た慣用のエアーコンプレッサー(図示せず)からチュー
ブtを介して先端ガイド片24と補修材5との間に高圧
空気aを供給し、反転機1の本体ドラム内にも高圧空気
Aを供給し、図11に示す如く、圧力計Mを見ながら反
転ロープ11を徐々に巻戻し(矢印R1)ながら、高圧
空気aで膨張した補修材先導部5Lで自力先行する補修
材5と、高圧空気Aで加圧膨張した後方の反転ゴム4と
を取付管P1内へ反転進出させて、補修材5の全長が取
付管P1内に挿入された後も、反転ゴム4は紐12の存
在によって補修材5より奥まで反転挿入し、補修材5の
全長を覆って取付管P1の内壁面に拡開圧接する(反転
施工の所要時間約10分)。尚、補修材先導部5L内へ
の高圧空気aの供給は、反転ゴム4が反転開始して補修
材5の内面に当接すれば不能となるが、その後、先導部
Lは高圧空気aの封入された状態を維持し、補修材5
の反転終了まで反転ゴム4の先導部5Lとなる。
【0050】反転施工完了と同時にバルブVを操作し、
両側のゴム製の圧接板35によってゴム筒25を圧接し
て空密的に遮断した後、反転機1側の高圧空気を抜き、
反転機1を開けて反転ロープ11を巻芯から外すと共
に、カプラーC0によって反転機1を第1ガイド片21
から切離して反転機を撤去する(所要時間約10分)。
尚、切離した反転機1は次の現場へ移動し、前述の3)
から7)までの工程遂行に使用する。 補修材の硬化(所要時間約85分〜115分) 前述7)の工程で反転機1を切離し撤去した後も、反転
ガイド2は、補修材5の合成樹脂が硬化するまでは反転
作業時の状態を維持し続け、圧力計Mによって硬化処理
中の反転ゴム4の内圧(補修材5への圧接力)を維持管
理し、内圧降下に対しては調整バルブV0からの高圧空
気供給調整で対処する。
【0051】補修材5が硬化すれば、9)管口切断(所
要時間約10分)→10)反転ガイド2の分解撤去及び
管口仕上(所要時間20分)→11)取付管内の補修状
態調査確認(所要時間約10分)する。1本の取付管P
1の標準的な補修施工は、以上の1)乃至11)の工程
で終了し、所要時間は約185分乃至215分である。
しかし、反転機1は工程3)から工程7)まででのみ使
用するだけであるので、1台の反転機1を複数個所へ移
動使用出来、反転機の稼動率が従来の工法での使用に比
して3倍以上に高まる。
【0052】上述の施工順に従って略真直ぐな形態の取
付管P1から略直角状屈曲部形態の取付管P1までの種々
の形態の下水道取付管に就いて試験施工を実施したとこ
ろ、満足な結果が得られた。即ち、補修材5の取付管P
1内への反転挿入にあっては、補修材先導部5Lに高圧空
気aを送付して、補修材先導部5L自体を膨張させた状
態で後進の反転ゴム4により反転挿入する手段を採用し
た場合は、取付管P1内に略直角に近い大きな屈曲の存
在した物、或いは取付管内壁に破損小突起のある物に対
しても、補修材5は平滑に挿入出来、硬化補修材内面に
支障(流水抵抗)を生ずるような大きな皺の発生は無か
った。
【0053】補修材先導部5Lに高圧空気aを付与しな
い場合は、補修材先導部5Lは反転ゴム進出先端の前方
に垂れた状態となるため、略直角に近い屈曲部の存在す
る取付管P1内への反転挿入にあっては、後進の反転ゴ
ム4によって拡開加圧するもにかかわらず加圧硬化後の
補修材内面には滑らかな凹凸皺の発生が見られた。但
し、該皺も反転ゴム4の外周面で押圧されてかなり潰れ
るため、取付管P1の流水機能を阻害する程の欠陥では
なかった。そして、略真直ぐ、又は緩屈曲の取付管P1
内への補修材反転挿入及び取付管P1の更生に関して
は、補修材先導部5L内に高圧空気aを付与するものと
差異が生じなかった。
【0054】また、反転ガイド2の先端ガイド片24と
第3ガイド片23との間に可撓ガイド片20を介在した
場合は、長めの可撓ガイド片20を採用する事により、
地上の反転機設置位置と汚水桝S内の取付管P1口部と
の距離、位置関係のかなりの変化にも対応出来、従っ
て、作業準備時間で、可撓ガイド片20を介在しない反
転ガイドと顕著な差異が生じた。また、反転ゴム先導部
Lに高圧空気aを供給しない場合、即ち、先端ガイド
片24に高圧流体供給用口金t0を付設しない場合は、
反転ゴム基端4E取付位置(第1取付位置)F1を補修材
基端5E取付位置(第2取付位置)F2により接近させる
のが、補修材5の先導部の垂れ下り長をより短くして、
補修材5の取付管P1内への反転挿入により有利である
事も判明した。
【0055】〔その他〕高圧流体Aとしては空気の外に
水を用いることも、加熱液体、加熱気体(空気、ガス)
を用いることも可能であり、反転ゴムに支障を生じない
加熱された流体を用いれば補修材の硬化時間の短縮に有
効である。また、バルブVとしては、ゴム筒25及び圧
接板35の手段に換えて、金属製の反転ガイド2に対す
る慣用の管路開閉型バルブとしても良い。この場合はシ
ャッターの反転ロープ11に当接する個所にゴム製のシ
ールリップ等を付設すれば流体漏れはかなり防止出来、
バルブVに調整バルブV0を備えれば、バルブVでの少
しの液体漏れによる圧力低下は支障なく補償出来る。
【0056】また、補修材5の芯材としての布材51
は、織布、編布、不織布等のシート材の適切な物を選択
使用すれば良く、必要に応じてシート材を重ね合わせて
も良い。勿論、従来の布芯材の両面をプラスチックフィ
ルムで覆った物を用いても本発明の目的は達成出来る。
また、バルブVに用いる圧接板35は、反転ゴム4を損
傷しないで圧接密封機能の発揮出来る物、例えば一方が
凸面で他方が凹面の当接形態等の反転ゴム4及び反転ロ
ープ11に対応した適切な物を選べば良い。また、反転
ロープ11としては、バルブVの締付けによる反転ロー
プ11周辺からの空気漏れを少なくするために、例えば
軟質プラスチック被覆層を有するロープや、ゴム被覆繊
維ロープの採用も好ましい。
【0057】また、反転機1の突出接続口19の上下傾
動手段としては、反転機自体を上下傾動するのに代え
て、接続口19のみを反転機1の本体に上下傾動調節出
来る手段(ユニバーサルジョイント手段+調節係止手
段)を採用しても、反転ガイド2の先端の上下位置調節
が可能となり、所期の目的が達成出来る。また、反転ガ
イド2は、先端ガイド片24や第3ガイド片23等の弯
曲部片を除き他の部分全てを可撓性パイプ材とし、接続
部のみに口金を付設したタイプとして、反転機1と取付
管P1の入口部との距離、位置関係に可撓変形対処可能
としても、初期の目的は達成出来る。
【0058】また、補修材5は、基端5Eさえ反転ガイ
ド2に固定しておいて反転ゴム4内に介在させておけ
ば、反転ゴム4と共に反転ガイド2内から取付管P1
へ反転挿入出来るので、補修材先端5Tと反転ゴム4内
面とをテープ等で仮止めしても良く、補修材外側フィル
ム52先端と反転ゴム4内周面とを粘着仮固定しても所
期の目的は達成出来る。また、弾性パイプ9は空密状態
が維持出来て可撓性を備えておれば所期の目的が達成出
来るため、ゴムパイプに替えて可撓性プラスチックパイ
プや、ゴム被覆した布パイプ等を採用しても良い。以上
の記載から、本発明は、補修材や使用装置の寸法を適切
に選定使用すれば、宅内桝からの下水道取付管はもとよ
り、工場や家庭内の雨水桝からの取付管や、工場の排水
溜めからの排水取付管等、地表に設けられた水溜めから
地中に埋設した排水取付管全てに適用可能であることは
当業者によって自明であろう。
【0059】
【発明の効果】補修材5は、高圧流体の作用で反転進出
する反転ゴム4と共に反転ガイド2から取付管P1内へ
一緒に反転進出するため、補修更生対象の取付管P1
弯曲、或いは屈曲していても、反転ゴム4の反転挿入可
能な取付管内へは機械的に挿通可能であり、しかも、反
転ゴム4が補修材5の挿入部分を順次拡開して取付管内
周へ加圧して行くため、硬化補修材5は内周面が反転ゴ
ム4の外周面によって平滑に仕上げられ、挿入部に補修
材5内面に例え皺が発生していても、流水障害を生じな
い滑らかな状態に硬化処理出来る。また、補修材5も反
転ゴム4と共に反転ガイド2に装着した状態で取付管P
1を更生補修施工するため、補修施工の準備作業の全て
が、補修対象取付け管P1から離れた地上での作業とな
り、作業性及び施工性が向上する。
【0060】また、施工時には、反転ゴム4及び補修材
5を装着した反転ガイド2の先端2 Tを補修対象の取付
管P1入口部に近接配置出来るため、補修材5の必要材
料長も補修対象取付管P1の補修長と略同一と出来、従
来の反転硬化法(LIP工法)の如き補修材の先端部と
基部での長寸の切断廃棄部分が生じなく、補修材5及び
使用硬化剤(含浸合成樹脂)の使用量が最小限に節約、
合理化出来る。
【0061】また、補修材5の反転ガイド内への装着
を、補修材先端5Tを反転ゴム4内に引込んで反転ゴム
先端4Tと接続紐12で接続するので、補修材5の全長
を取付管P1内へ反転挿入した後も、更に反転ゴム4が
補修材5の先端を越えて反転延出可能となり、反転ゴム
4が補修材5の全長を覆って補修材5を取付管P1内周
面に加圧して硬化するため、補修材5の内周面全長が均
質、且つ平滑に硬化処理出来、硬化処理後に補修材5の
先端処理の必要がなくなる。また、補修材5は、布材5
1、外側シート52、内側シート53の遊離3層構造と
し、外側シート一側に延出部52Tを設ければ、硬化剤
(合成樹脂)の均質合理作業に有利なばかりでなく、補
修材5の硬化処理後に廃棄する外側シート52の延出部
52Tが反転ゴム先端4Tとの接続用に利用出来、従っ
て、補修材5の布材51の全長が取付管P1内周の更生
に利用出来ると共に、補修材5の反転ゴム先端4Tへの
接続も容易となる。
【0062】また、反転ゴム基端4E及び補修材基端5E
を反転ガイド2に空密的に保持し、補修材5の反転中の
先導部5Lに流体圧aを付与した状態で補修材5を反転
ゴム4で反転挿入するため、補修材5自体も反転ゴム同
様に取付管P1内の角や小突起に関係なく膨張状態で平
滑に順次挿入出来、従って、補修材5は皺を発生するこ
となく取付管P1内に反転挿入出来、取付管P1内周面の
形態に関係なく内面の平滑な取付管補修が出来る。
【0063】また、反転ゴム4に反転機からの高圧流体
Aを供給する反転ガイド2の流路に流路遮断用バルブV
を配置し、反転ゴム4が補修材5を取付管内周面に圧接
加圧した段階でバルブVにより流路を遮断するように施
工すれば、反転機1は補修材5の硬化時間中は休止する
ことが可能となり、バルブ作用によって反転機の稼動エ
ネルギーが節約出来るのは勿論、反転機を次の準備に供
することも、反転機を反転ガイドから切離して別の作業
現場で使用することも可能となり、設備費のかかる反転
機の稼動率向上が達成出来、下水道取付管等排水取付管
1の補修工事の経済的、合理的施工が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の全体略示図
【図2】図1のA1部拡大説明図であって、(A)は可
撓ガイド片20を装着した状態図、(B)は可撓ガイド
片20を除いた状態図である。
【図3】図1のクランプ手段C1部の拡大説明図。
【図4】図1のA2部拡大説明図。
【図5】本発明の要部説明図であって、(A)は反転ゴ
ム取付状態図、(B)は(A)のB部拡大図、(C)は
補修材先端5Tの取付状態説明図である。
【図6】補修材図であって、(A)は拡大部分断面図、
(B)は注入パイプ57の配置を示す横断面図、(C)
は合成樹脂含浸状態説明図である。
【図7】本発明に用いる反転機1の略示説明図。
【図8】本発明に用いるバルブVの図であって、(A)
は斜視図、(B)は断面略示図である。
【図9】バルブの図であって、(A)は図8(B)のa
−a断面図、(B)は図8(B)のb−b断面図であ
る。
【図10】本発明に用いるバルブ図であって、(A)は
調整バルブV0の分解説明図、(B)は調整バルブV0
組立説明図、(C)はゴム筒部の説明図である。
【図11】本発明の補修材5及び反転ゴム4の反転作用
説明図。
【図12】従来のLIP工法説明図であって、補修材の
反転挿入途中の略示側面図。
【図13】図12に後続する工程を示す図であって、
(A)は補修材硬化中を、(B)は補修材硬化後の本管
側端部処理の状態を示す図である。
【図14】先行技術説明図であって、(A)は反転ゴム
を装着した装置の略示説明図、(B)は(A)の装置の
使用状態部分拡大図である。
【符号の説明】
1・・・反転機、 2・・・反転ガイド、4・・・反転ゴム、
E・・・反転ゴム基端、 4T・・・反転ゴム先端、5・・・補
修材、 5E・・・補修材基端、 5T・・・補修材先端、7・・
・第1接続管、 8・・・第2接続管、 9・・・弾性パイ
プ、10・・・取付部材、 11・・・反転ロープ、 12・・
・接続紐、 13・・・巻芯、14・・・機台、 15・・・支持
脚、 16・・・調節脚、 17・・・ハッチ、18・・・供給
口金、 19・・・接続口、 20・・・可撓ガイド片、21
・・・第1ガイド片、 22・・・第2ガイド片、 23・・・
第3ガイド片、24・・・先端ガイド片、 40・・・先端金
具、 41・・・面板部、42・・・止め環、 43・・・中空
ボルト、 44・・・閉止ボルト、 51・・・布材 52・・・外側シート(外側フィルム)、 53・・・内側シ
ート(内側フィルム)、55・・・テーブル、 56・・・絞
りローラ、 57・・・注入パイプ、71,81・・・係合
環、 72,82・・・係止片、 71´,82´・・・突
起、74・・・嵌入部、 74´,81´・・・凹部、 84
・・・嵌合部、A,a・・・高圧流体、 B1〜B8・・・止具
(バンド)、C1,C2・・・クランプ手段、 F1・・・第1
取付位置、 F2・・・第2取付位置、P1・・・排水取付管、
V・・・バルブ、

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂を含浸させた筒状の補修材
    (5)と筒状の反転ゴム(4)とを反転ガイド(2)に
    装着し、高圧流体(A)の反転ゴム(4)への作用によ
    って反転ゴム(4)及び補修材(5)を反転ガイド
    (2)から排水取付管(P1)内へ、且つ、補修材
    (5)が反転ゴム(4)の外側になるように反転挿入
    し、反転ゴム(4)の膨張加圧力によって補修材(5)
    を取付管(P1)内周面に圧接した状態で含浸合成樹脂
    を硬化し、補修材(5)の硬化後に反転ゴム(4)を引
    抜くと共に、反転ガイド(2)と補修材(5)とを切離
    すことを特徴とする排水取付管の補修方法。
  2. 【請求項2】 補修材(5)の基端(5E)を反転ガイ
    ド(2)の先端(2T)の外周に締着し、補修材先端
    (5T)を反転ゴム(4)内に引込んで接続紐(12)
    によって反転ゴム先端(4T)と接続し、反転機(1)
    の巻芯(13)から巻戻しされる反転ロープ(11)に
    反転ゴム先端(4T)を接続し、反転ゴム(4)の反転
    ガイド(2)からの排水取付管(P1)内への反転延出
    によって補修材(5)を反転ゴム(4)の外側へ反転延
    出する請求項1の補修方法。
  3. 【請求項3】 補修材(5)が、少なくとも合成樹脂の
    含浸した布材(51)と、外側のシート(52)と、内
    側のシート(53)の遊離重層形態の3層を含んでいる
    請求項1又は2の補修方法。
  4. 【請求項4】 補修材(5)の外側シート(52)が先
    端に延出部(52T)を備えている請求項1乃至3のい
    ずれか1項の補修方法。
  5. 【請求項5】 反転ゴム基端(4E)及び補修材基端
    (5E)を共に反転ガイド(2)に対して空密的に保持
    し、補修材(5)の反転中の先導部(5L)に高圧流体
    (a)の圧力を付与した状態で補修材(5)を反転ゴム
    (4)で反転挿入する請求項1乃至4のいずれか1項の
    補修方法。
  6. 【請求項6】 反転ゴム(4)に反転機(1)からの高
    圧流体(A)を供給する反転ガイド(2)の流路に流路
    遮断用のバルブ(V)を配置し、反転ゴム(4)が補修
    材(5)を反転挿入して取付管(P1)内周面に圧接加
    圧した段階でバルブ(V)が反転ガイド(2)の流路を
    遮断し、反転ゴム(4)の高圧膨張状態を維持して補修
    材(5)を硬化する請求項1乃至5のいずれか1項の補
    修方法。
  7. 【請求項7】 バルブ(V)が反転ガイド(2)の流路
    に設けたゴム筒(25)と、該ゴム筒(25)の圧接手
    段(33,34,35)とを含んだ請求項6の補修方
    法。
  8. 【請求項8】 内部に巻芯(13)を備え、表面に供給
    口金(18)を備えた反転機(1)の接続口(19)に
    反転ガイド(2)を連結し、反転ガイド(2)の基部に
    は流路遮断用のバルブ(V)を配置し、反転ガイド
    (2)中間の第1取付位置(F1)に基端(4E)を空密
    的に取付けた筒状の反転ゴム(4)の先端(4T)を巻
    芯(13)に係止した反転ロープ(11)に接続し、反
    転ガイド先端(2T)の第2取付位置(F2)に補修材基
    端(5E)を取付け可能とし、反転ゴム先端(4T)から
    反転ゴム(4)内を後方へ延出した紐(12)によって
    補修材先端(5T)を係止可能とした排水取付管の補修
    装置。
  9. 【請求項9】 補修材基端(5E)を第2取付位置
    (F2)に空密的に取付けると共に、反転ガイド(2)
    の第1取付位置(F1)と第2取付位置(F2)との間に
    加圧流体供給用口金(t0)を配置した請求項8の補修
    装置。
  10. 【請求項10】 反転ガイド(2)が、それぞれ着脱自
    在の複数の保形性の基端側ガイド片(21,22,2
    3)と先端ガイド片(24)、及び中間の接続用の可撓
    ガイド片(20)を含んでいる請求項8又は9の補修装
    置。
  11. 【請求項11】 反転ゴム基端(4E)を保持するため
    の第1取付位置(F1)が反転ガイド(2)内に空密的
    に止着した弾性パイプ(9)の先端に保持した中空の取
    付部材(10)であり、且つ反転ゴム基端(4E)を取
    付部材(10)先端外周に空密的に締着した請求項8乃
    至10のいずれか1項の補修装置。
  12. 【請求項12】 先端ガイド片(24)と基端側の第3
    ガイド片(23)とを着脱自在の可撓ガイド片(20)
    で接続し、先端に取付部材(10)を固定した弾性パイ
    プ(9)を第3ガイド片(23)側から可撓ガイド片
    (20)内に延出配置した請求項8乃至11のいずれか
    1項の補修装置。
  13. 【請求項13】 第3ガイド片(23)下端にクランプ
    手段(C1)を介して中空の第1接続管(7)を着脱自
    在に連結し、先端ガイド片(24)上端にクランプ手段
    (C2)を介して中空の第2接続管(8)を着脱自在に
    連結し、第1接続管(7)と第2接続管(8)を可撓ガ
    イド片(20)で着脱自在に接続した請求項8乃至12
    のいずれか1項の補修装置。
  14. 【請求項14】 弾性パイプ(9)の基端(9E)を第
    1接続管(7)に止具(B5)により空密的に締着し、
    可撓ガイド片(20)の上端(20T)を弾性パイプ
    (9)上に被せて止具(B2)で空密的に締着し、該ガ
    イド片(20)の下端を第2接続管(8)上端に止具
    (B3)で空密的に締着した請求項8乃至13のいずれ
    か1項の補修装置。
  15. 【請求項15】 ネジ(41S)を備えた中心孔(H0
    を有する面板部(41)を含む円筒の先端金具(40)
    の外周に反転ゴム先端(4T)を空密的に締着し、面板
    部(41)に設けた止め環(42)に巻芯(13)から
    延びた反転ロープ(11)を止着すると共に、面板部
    (41)の中心孔(H0)には、大径孔(O2)と底部中
    心の小径孔(O1)を備えた中空ボルト(43)を着脱
    自在に螺着し、大径孔(O2)には閉止ボルト(44)
    をネジ(43S)で螺着する請求項8乃至14のいずれ
    か1項の補修装置。
  16. 【請求項16】 補修材(5)の外側シートの延出部
    (52T)を接続紐(12)基端に取付けると共に、接
    続紐(12)の先端(12T)は、反転ゴム先端(4T
    を締着した先端金具(40)に螺着した中空ボルト(4
    3)の小径孔(O1)から引出して大径孔(O2)底部で
    閉止ボルト(44)によって止着可能とした請求項8乃
    至15のいずれか1項の補修装置。
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