JP2001030251A - プラスチックリサイクルシステム - Google Patents

プラスチックリサイクルシステム

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JP2001030251A
JP2001030251A JP11204876A JP20487699A JP2001030251A JP 2001030251 A JP2001030251 A JP 2001030251A JP 11204876 A JP11204876 A JP 11204876A JP 20487699 A JP20487699 A JP 20487699A JP 2001030251 A JP2001030251 A JP 2001030251A
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JP
Japan
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cleaning
resin
color tone
recycling system
plastic
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JP11204876A
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English (en)
Inventor
Takateru Imai
高照 今井
Masaki Maeda
征希 前田
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Techno UMG Co Ltd
Original Assignee
Techno Polymer Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B07SEPARATING SOLIDS FROM SOLIDS; SORTING
    • B07CPOSTAL SORTING; SORTING INDIVIDUAL ARTICLES, OR BULK MATERIAL FIT TO BE SORTED PIECE-MEAL, e.g. BY PICKING
    • B07C5/00Sorting according to a characteristic or feature of the articles or material being sorted, e.g. by control effected by devices which detect or measure such characteristic or feature; Sorting by manually actuated devices, e.g. switches
    • B07C5/34Sorting according to other particular properties
    • B07C5/342Sorting according to other particular properties according to optical properties, e.g. colour
    • B07C5/3425Sorting according to other particular properties according to optical properties, e.g. colour of granular material, e.g. ore particles, grain

Landscapes

  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Spectrometry And Color Measurement (AREA)
  • Sorting Of Articles (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Disintegrating Or Milling (AREA)
  • Separation Of Solids By Using Liquids Or Pneumatic Power (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】異なる樹脂種、色調からなるプラスチック成形
品の混在物を、自動的、連続的に、樹脂種別、色調別に
選別した後に、粉砕、洗浄、異物除去を行うことにより
再生し、再使用可能な高純度の回収プラスチック粉砕片
を得ることのできるプラスチックリサイクルシステムを
提供すること。 【解決手段】 複数の樹脂種および複数色調が混在する
プラスチック成形品を整列させて搬送する供給手段と、
樹脂種判別手段と、その判別結果に応じて成形品を選別
する選別手段と、色調判別手段と、その判別結果に応じ
て成形品を選別する選別手段と、樹脂種、色調ごとに選
別された成形品を粉砕片にする粉砕手段と、成形品また
は粉砕片を洗浄する洗浄手段と、粉砕片中の異物を検
知、除去する異物検知除去手段とを有するプラスチック
リサイクルシステム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家電、OA、通信
機器などより回収されたプラスチック成形品を樹脂種、
色調別に選別し、粉砕、洗浄、異物除去を行うことによ
り、プラスチック成形品の材料として再生し、再使用可
能な純度の高い樹脂粉砕材料を得るプラスチックリサイ
クルシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】軽量で機械的強度に優れるプラスチック
は、家電、OA、通信機器などの内部部品、外装材料な
どに多用されている。環境保護の観点から、従来の大量
生産、大量廃棄の経済から循環型経済への変換が求めら
れる中で、家庭電気製品のリサイクルが法令化されるな
ど、プラスチック製品の本格的なリサイクルが、強く求
められている。しかしながら、樹脂を再び樹脂として使
用するマテリアルリサイクルについては、異なる樹脂が
混合した場合、樹脂本来の性能が著しく損なわれるとい
う樹脂特有の問題のため、ある程度樹脂種を特定できる
ケースを中心に行われているというのが実態である。そ
こで、廃棄された各種機器類で使用された多種、多様の
樹脂製品を高度に分類、選別し、家電、OA、通信機器
などで用いられるプラスチック成形品の材料として再生
し、再使用可能な純度の高い樹脂粉砕材料を得ることの
できるプラスチックリサイクルシステムが望まれてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明においては、異
なる樹脂種、色調からなるプラスチック成形品の混在物
を、自動的、連続的に、樹脂種別、色調別に選別した後
に、粉砕、洗浄、異物除去を行うことにより再生し、再
使用可能な高純度の回収プラスチック粉砕片を経済的に
得ることのできる、プラスチックリサイクルシステムを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の樹脂種
および複数の色調が混在するプラスチック成形品を整列
させて搬送するプラスチック成形品供給手段と、成形品
の樹脂種を判別する樹脂種判別手段と、上記樹脂種判別
手段の判別結果に応じて成形品を選別する選別手段と、
成形品の色調を判別する色調判別手段と、上記色調判別
手段の判別結果に応じて成形品を選別する選別手段と、
樹脂種、色調ごとに選別された成形品を粉砕して粉砕片
にする粉砕手段と、成形品または粉砕片を洗浄する洗浄
手段と、粉砕片中の異物を検知、除去する異物検知除去
手段とを有することを特徴とするプラスチックリサイク
ルシステムを提供するものである。上記プラスチック成
形品の平均面積は4cm2 以上の大きさであり、かつ粉
砕片の最大長さは1cm未満であることが好ましい。上
記樹脂種判別手段は、赤外分光法を原理に用いた非接触
型装置であることが好ましい。上記樹脂種判別手段の判
別結果に応じて成形品を選別する選別手段は、樹脂種判
別手段の判別結果に応じて搬送経路が変化するコンベヤ
式装置および/または搬送中空気圧などを利用して成形
品をはじき出し、判別結果に応じた選別を行う装置であ
ることが好ましい。上記色調判別手段は、赤外分光法を
原理に用いた非接触型装置、および/またはカラーカメ
ラより入力されたRGB信号をLab値、明度、彩度、
色相、色調などの情報に変換し、判別する非接触型装置
であることが好ましい。上記色調判別手段の判別結果に
応じて成形品を選別する選別手段は、色調判別手段の判
別結果に応じて搬送経路が変化するコンベヤ式装置およ
び/または搬送中空気圧などを利用して成形品をはじき
出し、判別結果に応じた選別を行う装置であることが好
ましい。上記樹脂種判別手段、上記色調判別手段が連続
して配置され、続いて上記2種の判別手段の判別結果に
応じて成形品を選別する選別手段が配置されることが好
ましい。上記粉砕手段は、樹脂種、色調ごとに選別され
た成形品の粉砕を水存在下で行うものであることが好ま
しい。上記洗浄手段は、プロペラ、スクリュー、振動、
超音波および高圧噴射からなる群から選ばれた少なくと
も1種の手段により駆動される洗浄装置であり、水、水
系洗浄剤溶液および有機洗浄剤よりなる群から選ばれた
少なくとも1種の洗浄媒体中で洗浄する湿式洗浄装置で
あることが好ましい。上記洗浄手段は、洗浄媒体を利用
せず、粉砕片の表面を金属との接触、および/または粉
砕片間の接触により研磨する装置であり、研磨された粉
砕片と研磨残渣とを風力により分離する乾式洗浄装置で
あることが好ましい。上記洗浄手段は、上記湿式洗浄装
置および/または上記乾式洗浄装置を並列に持ち、成形
品または粉砕片の汚染状況により、適宜洗浄装置を選択
できることが好ましい。上記異物検知除去手段は、磁力
による検出、除去装置、または押し出し機に装備したフ
ィルターによる除去装置であることが好ましい。上記プ
ラスチックリサイクルシステムから排出される排液中の
異物をフィルターでろ過して除去し、再び、水、水系洗
浄剤溶液および有機洗浄剤の群から選ばれた少なくとも
1種の洗浄媒体として繰り返し使用することが好まし
い。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の好ましい形
態を、図面を用いて詳細に説明するが、本発明は、これ
らに限定されない。また、以下の説明において、用語な
どについての表現は、本発明の用語の意義や技術的範囲
を限定するものではない。
【0006】図1は、本発明のプラスチックリサイクル
システムの構成を示すブロック図である。図1のプラス
チックリサイクルシステムにおいて、1はプラスチック
成形品を整列搬送するプラスチック成形品供給手段、2
は成形品の樹脂種を判別する樹脂種判別手段、4は上記
樹脂種判別手段2の結果に応じてプラスチック成形品を
選別する樹脂種選別手段、3は成形品の色調を判別する
色調判別手段、5は上記色調判別手段3の結果に応じて
成形品を選別する色調選択手段、6は選別された成形品
を粉砕する粉砕手段、7は粉砕片を搬送する粉砕片搬送
手段、8は粉砕片を洗浄する洗浄手段、9は洗浄された
粉砕片中の異物を除去する異物検知除去手段を示す。
【0007】本発明で判別、選別できるプラスチック成
形品の種類は、家電、OA、通信機器などに使用されて
いるようなプラスチック成形品であれば、どのような種
類でもよい。例えば、飽和ポリエチレン樹脂、ポリカー
ボネート(PC)樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレン
(PS)樹脂、AS樹脂、ABS樹脂、ポリアリーレン
スルフィド樹脂、ポリアリーレンエステル樹脂、ポリフ
ェニレンエーテル(PPE)樹脂、変性PPE樹脂、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、その他のポリオレフィン
系樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂などの熱
可塑性樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、尿素樹
脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル
樹脂、アルキド樹脂などの熱硬化性樹脂、ポリブタジエ
ン、ブタジエンスチレン共重合体、ブタジエン−アクリ
ロニトリル共重合体、ポリイソプレン、アクリルゴム、
ウレタンゴム、シリコーンゴムなどの合成ゴムなどが挙
げられる。本システムで実際に判別、選別する樹脂数
は、本システムを効率的に運用するために種類数を限定
する必要があり、通常、10種類以下、好ましくは8種
類以下、さらに好ましくは6種類以下とすることが望ま
しい。
【0008】本発明で判別、選別できるプラスチック成
形品の色調には、基本的には制限はない。本システムで
判別、選別する色調の数は、本システムの効率的運用お
よび本システムで得られるプラスチック粉砕片をプラス
チック原料として用いる際の品質設計を考慮して決定す
ることが好ましい。そのため、プラスチック成形品の色
調は、通常、12種類以下、好ましくは10種類以下、
さらに好ましくは8種類以下とすることが望ましい。
【0009】プラスチック成形品の大きさは特に限定は
なく、好ましくは平均面積が4cm 2 以上であり、さら
に好ましくは平均面積9cm2 以上(3cm×3cm以
上)、特に好ましくは平均面積16cm2 以上(4cm
×4cm以上)の大きさである。平均面積が4cm2
満の場合には、樹脂種判定、色調判定工程で、エラーが
発生しやすくなり、好ましくない。本発明でリサイクル
できるプラスチック成形品としては、例えば、OA・事
務機器、電気・電子製品、車両部品、そのほかカバー、
ケース類、シート類など様々な形態のものが挙げられ
る。
【0010】プラスチック成形品供給手段1は、プラス
チック成形品を投入するホッパー部と、投入されたプラ
スチック成形品を1個ずつ分離し、一定の姿勢で一方方
向に排出するプラスチック成形品整列装置と、上記プラ
スチック成形品の姿勢を保ったまま搬送する直進フィー
ダより構成されている。プラスチック成形品が、一定の
姿勢にあるとは、下記判別手段による判別に最適な方向
に整列することである。直進フィーダは、直進するコン
ベアなどの搬送装置であり、成形品を樹脂種判別手段お
よび色調判別手段に搬送するものである。
【0011】樹脂種判別手段2は、成形品が任意の特定
の樹脂種のいずれかに該当するか否かを判別する手段で
あり、上記直進フィーダによる搬送の途中に設置され
る。樹脂種判別手段2としては、直進フィーダにより搬
送されてくるプラスチック成形品に赤外線を投射して吸
収スペクトルを検出し、その違いによってプラスチック
の材質を検出し、種別判定する赤外スペクトル検出器を
用いることができる。赤外スペクトル検出器は非接触型
判別装置であり、取り扱い、維持管理、耐久性に優れて
いる。
【0012】樹脂種選別手段4は、複数のポイント切り
替え装置を有し、樹脂種判別手段2の結果に応じて直進
フィーダの搬送路を切り替え、プラスチック成形品を選
別する。ここで、上記樹脂種選別手段4は、搬送中空気
圧などを利用して成形品をはじき出し、判別結果に応じ
た選別を行う装置でもよい。選別する樹脂種は、事前に
必要数設定され、あらかじめ設定された樹脂種に合致す
るものと、それ以外のものに分けられる。
【0013】色調判別手段3は、成形品が任意の特定の
色調のいずれかに該当するか否かを判別する手段であ
り、上記直進フィーダによる搬送の途中に設置される。
色調判別手段3としては、赤外分光法を原理に用いた非
接触型装置、および/またはカラーカメラより入力され
たRGB信号をLab値、明度、彩度、色相、色調など
の情報に変換し、判別する非接触型装置が使用できる。
赤外分光法を原理に用いた非接触型装置を色調判別手段
3として使用する場合、上記樹脂種判別手段2の例と同
様に使用できる。
【0014】また、色調判別手段3としてカラーカメラ
を使用する場合、カラーCCDカメラを、プラスチック
成形品を搬送する直進フィーダの搬送の途中に設置し、
直進フィーダにより搬送されてくるプラスチック成形品
を、カメラより入力された信号を、画像処理するカラー
センサーを用いて、成形品の色調をあらかじめ設定され
た区分に応じて判別する。画像処理は、カメラより入力
されたRGB信号をLab値、明度、彩度、色相および
色調の群から選ばれた少なくとも1種の情報に変換して
行う。
【0015】色調選別手段5は、複数のポイント切り替
え装置を有し、色調判別手段3の結果に応じて直進フィ
ーダの搬送路を切り替え、プラスチック成形品を選別す
る。ここで、上記色調選別手段5は、搬送中空気圧など
を利用して成形品をはじき出し、判別結果に応じた選別
を行う装置でもよい。選別する色調は、事前に必要数設
定され、あらかじめ設定された樹脂色調に合致するもの
と、それ以外のものに分けられる。樹脂種判別手段2と
色調判別手段3の順序は、特に限定されるものではな
く、どちらが先であってもよい。また、それぞれの判別
結果を基に、プラスチック成形品を選別する樹脂種選別
手段4、色調選別手段5は、それぞれ対応する判別手段
の後にそれぞれ設置してもよいし、樹脂種判別手段2と
色調判別手段3を通過した後、これら2つの結果を統合
して樹脂種別、色調別に同時に選別できるような樹脂種
および色調選別手段を設置するシークエンスを組んでも
よい。
【0016】上記樹脂種判別、選別手段、および色調判
別、選別手段によって判別、選別されたプラスチック成
形品は、あらかじめ定められた樹脂ごと、色調ごとに用
意された回収トレイに自動的に集積される。
【0017】プラスチック成形品の粉砕手段6は、樹脂
ごと、色調ごとに集積されたプラスチック成形品の回収
トレイからプラスチック成形品を投入するホッパー部と
粉砕機から構成されており、ホッパー部より投入された
成形品を、粉砕機により粉砕片とする。上記粉砕機とし
ては、例えば、粉砕を衝撃力を用いて連続的に行う回転
衝撃式粉砕機(ダブルロールクラッシャー、ハンマーミ
ル、コーンクラッシャー、ロータリークラッシャー)な
どが挙げられる。粉砕中、粉砕機内に設置したシャワー
より、連続的に水を噴霧しながら粉砕する方法が、成形
品の表面の汚れを取り除く点から好ましい。
【0018】粉砕手段6により得られるプラスチックの
粉砕片の大きさは、最大長が、通常、1cm未満、好ま
しくは8mm×8mm未満、さらに好ましくは7mm×
7mm未満である。粉砕片の最大長が、1cm以上であ
ると、本発明の粉砕片を原料としてリサイクルし、プラ
スチック成形品を製造する際に、工程上のトラブルを生
じやすく好ましくない。粉砕片の形状は、例えば、球
状、フレーク状、ブロック状、粉状、ペレット状など、
取り扱い性に問題がなければどのような形状でもよい。
【0019】上記粉砕機の粉砕片排出口には、粉砕片搬
送手段7が設置されており、粉砕片を搬送する構成とな
っている。粉砕片は、粉砕片に付着している汚れの洗浄
のため、粉砕片搬送手段7により洗浄手段8へと搬送さ
れる。洗浄手段8は、プロペラ、スクリュー、振動、超
音波、高圧噴射からなる群から選ばれた少なくとも1種
の手段により駆動される洗浄装置である。また、水、水
系洗浄剤溶液および有機洗浄剤よりなる群から選ばれた
少なくとも1種の洗浄媒体中で、粉砕片が洗浄される湿
式洗浄装置か、あるいは洗浄媒体を利用せず、粉砕片の
表面を金属との接触、および/または粉砕片間の接触に
より研磨することにより汚れを落とし、研磨された粉砕
片と研磨残渣(汚れ)とを風力により分離する手段を有
する乾式洗浄装置のいずれか一方、またはその両方を並
列または直列に持つものである。なかでも、湿式洗浄装
置および乾式洗浄装置を並列で持ち、粉砕片の汚染状況
により、適宜洗浄装置を選択する洗浄手段が好ましい。
一般に、樹脂表面に食い込んだ無機質汚染物、樹脂表面
に強く接着した接着剤、塗装、メッキなどの除去では、
表面を研磨する乾式洗浄が有効であるが、研磨された部
分は、廃棄物として処理する必要があるなどのマイナス
面もあり、湿式洗浄装置、乾式洗浄装置を適宜使い分け
ることが好ましい。
【0020】また、さらに高度の汚染除去が必要な場合
には、洗浄手段を、プラスチック成形品供給手段1の後
に設け、洗浄後、樹脂種、色調判別、選別工程に搬送し
てもよい。この場合、洗浄の程度によるが、粉砕後の洗
浄手段は、省略することもできる。本発明において、洗
浄後または下記異物除去を行った後、好ましくは50〜
90℃、さらに好ましくは60〜80℃で乾燥処理を行
ってもよい。
【0021】洗浄されたプラスチックの粉砕片は、搬送
コンベアにより異物検知除去手段9へと搬送される。異
物除去手段9は、金属類の磁力による検出および除去、
または押し出し機に装備したフィルターによる除去によ
り行われる。磁力による検出除去装置では、プラスチッ
ク粉砕片を搬送する搬送コンベアの終端で粉砕片中に混
入している鉄、銅、アルミなどの金属類を検知し、排除
する。搬送コンベアの終端のコンベアローラの内部に
は、磁力などによる金属検知センサーが固定されてお
り、金属を検知した場合には、搬送路を変更、または空
気圧などを利用してはじき出し、金属類を含む粉砕片を
排除することができる。
【0022】押し出し機に装備したフィルターは、好ま
しくは40〜120メッシュ、さらに好ましくは60〜
100メッシュであり、押し出し機の設定温度は、好ま
しくは200〜280℃である。押し出し機に装備した
フィルターによる除去装置では、上記磁力による検出除
去装置では除去できない無機異物などの除去ができる。
また、押し出し機を使用すると、直径4mm程度の線状
に加工し、ペレタイザーにより切断してペレット化する
ことができる。
【0023】本発明のプラスチックリサイクルシステム
には、成形品の粉砕手段、湿式洗浄装置などから排出さ
れる排液中の異物をフィルターでろ過して除去し、再
び、粉砕手段における噴霧用水および/または湿式洗浄
装置における洗浄媒体(水、水系洗浄剤溶液および有機
洗浄剤よりなる群から選ばれた少なくとも1種)として
使用してもよい。水、水系洗浄剤溶液および有機洗浄剤
よりなる群から選ばれた少なくとも1種の洗浄媒体を繰
り返し使用することは、本発明のプラスチックリサイク
ルシステムの使用による環境負荷の低減に有効である。
【0024】本発明のプラスチックリサイクルシステム
により得られたプラスチックの粉砕片は、ABS樹脂、
PS樹脂、PC/ABS樹脂、変性PPE樹脂とその他
のプラスチックに選別し、ABS樹脂、PS樹脂、PC
/ABS樹脂、変性PPE樹脂を有用樹脂として再利用
する場合では、それぞれの有用樹脂については、95〜
99重量%の純度の高い樹脂粉砕材料である。得られた
プラスチック粉砕片は、集積、梱包され、リサイクル樹
脂製造のための原料として使用される。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、家電、
OA、通信機器などより回収されたプラスチック成形品
を樹脂種、色調別に選別した後に、粉砕、洗浄、異物除
去を行うことにより再生し、家電、OA、通信機器で用
いられるプラスチック成形品の材料として再使用可能な
純度の高い樹脂粉砕材料を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラスチックリサイクルシステムの構
成を示すブロック図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01J 3/46 G01J 3/46 Z // B03B 13/02 B03B 13/02 13/04 13/04 B29K 105:26 Fターム(参考) 2G020 AA03 AA08 BA03 CB42 CD04 CD22 DA02 DA03 DA04 DA05 DA13 DA52 3F079 AD11 BA28 CA32 CA44 CB04 CB09 CB25 CB29 CB31 DA11 4D067 EE01 EE16 EE42 EE45 EE50 GA16 4D071 AA20 AB14 BA03 BA12 BA20 DA15 4F301 AD02 BA21 BE32 BF03 BF12 BF26 BF27 BF31 BG23 BG39 BG53 BG57

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の樹脂種および複数の色調が混在す
    るプラスチック成形品を整列させて搬送するプラスチッ
    ク成形品供給手段と、成形品の樹脂種を判別する樹脂種
    判別手段と、上記樹脂種判別手段の判別結果に応じて成
    形品を選別する選別手段と、成形品の色調を判別する色
    調判別手段と、上記色調判別手段の判別結果に応じて成
    形品を選別する選別手段と、樹脂種、色調ごとに選別さ
    れた成形品を粉砕して粉砕片にする粉砕手段と、成形品
    または粉砕片を洗浄する洗浄手段と、粉砕片中の異物を
    検知、除去する異物検知除去手段とを有することを特徴
    とするプラスチックリサイクルシステム。
  2. 【請求項2】 上記プラスチック成形品の平均面積が4
    cm2 以上の大きさであり、かつ粉砕片の最大長さが1
    cm未満である請求項1記載のプラスチックリサイクル
    システム。
  3. 【請求項3】 上記樹脂種判別手段が、赤外分光法を原
    理に用いた非接触型装置である請求項1または2記載の
    プラスチックリサイクルシステム。
  4. 【請求項4】 上記樹脂種判別手段の判別結果に応じて
    成形品を選別する選別手段が、樹脂種判別手段の判別結
    果に応じて搬送経路が変化するコンベヤ式装置および/
    または搬送中空気圧などを利用して成形品をはじき出
    し、判別結果に応じた選別を行う装置である請求項1〜
    3いずれか1項記載のプラスチックリサイクルシステ
    ム。
  5. 【請求項5】 上記色調判別手段が、赤外分光法を原理
    に用いた非接触型装置、および/またはカラーカメラよ
    り入力されたRGB信号をLab値、明度、彩度、色相
    および色調の群から選ばれた少なくとも1種の情報に変
    換し、判別する非接触型装置である請求項1〜4いずれ
    か1項記載のプラスチックリサイクルシステム。
  6. 【請求項6】 上記色調判別手段の判別結果に応じて成
    形品を選別する選別手段が、色調判別手段の判別結果に
    応じて搬送経路が変化するコンベヤ式装置および/また
    は搬送中空気圧などを利用して成形品をはじき出し、判
    別結果に応じた選別を行う装置である請求項1〜5いず
    れか1項記載のプラスチックリサイクルシステム。
  7. 【請求項7】 上記樹脂種判別手段、上記色調判別手段
    が連続して配置され、続いて上記2種の判別手段の判別
    結果に応じて成形品を選別する選別手段が配置される請
    求項1〜6いずれか1項記載のプラスチックリサイクル
    システム。
  8. 【請求項8】 上記粉砕手段が、樹脂種、色調ごとに選
    別された成形品の粉砕を水存在下で行うものである請求
    項1〜7いずれか1項記載のプラスチックリサイクルシ
    ステム。
  9. 【請求項9】 上記洗浄手段が、プロペラ、スクリュ
    ー、振動、超音波および高圧噴射からなる群から選ばれ
    た少なくとも1種の手段により駆動される洗浄装置であ
    り、水、水系洗浄剤溶液および有機洗浄剤よりなる群か
    ら選ばれた少なくとも1種の洗浄媒体中で洗浄する湿式
    洗浄装置である請求項1〜8いずれか1項記載のプラス
    チックリサイクルシステム。
  10. 【請求項10】 上記洗浄手段が、洗浄媒体を利用せ
    ず、粉砕片の表面を金属との接触、および/または粉砕
    片間の接触により研磨する装置であり、研磨された粉砕
    片と研磨残渣とを風力により分離する乾式洗浄装置であ
    る請求項1〜8いずれか1項記載のプラスチックリサイ
    クルシステム。
  11. 【請求項11】 洗浄手段は、上記湿式洗浄装置および
    /または上記乾式洗浄装置を並列に持ち、成形品または
    粉砕片の汚染状況により、適宜洗浄装置を選択できる請
    求項9または10記載のプラスチックリサイクルシステ
    ム。
  12. 【請求項12】 上記異物検知除去手段が、磁力による
    検出、除去装置、または押し出し機に装備したフィルタ
    ーによる除去装置である請求項1〜11いずれか1項記
    載のプラスチックリサイクルシステム。
  13. 【請求項13】 上記プラスチックリサイクルシステム
    から排出される排液中の異物をフィルターでろ過して除
    去し、再び、水、水系洗浄剤溶液および有機洗浄剤の群
    から選ばれた少なくとも1種の洗浄媒体として繰り返し
    使用する請求項1〜12いずれか1項記載のプラスチッ
    クリサイクルシステム。
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