JP2001030143A - ボールエンドミル工具の自動測定方法および自動測定装置 - Google Patents

ボールエンドミル工具の自動測定方法および自動測定装置

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JP2001030143A
JP2001030143A JP11207525A JP20752599A JP2001030143A JP 2001030143 A JP2001030143 A JP 2001030143A JP 11207525 A JP11207525 A JP 11207525A JP 20752599 A JP20752599 A JP 20752599A JP 2001030143 A JP2001030143 A JP 2001030143A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 正確に工具形状を測定できるうえ、ワーク加
工のトータル時間を短縮できるボールエンドミル工具の
自動測定方法および自動測定装置を提供する。 【解決手段】 予め、主軸にキャリブレーション用の標
準工具を装着し、その標準工具を工具検出装置の基準面
に接触させ、このときの工具検出装置からの出力および
主軸の移動位置から基準面の座標を測定しておく。次
に、主軸に測定対象のボールエンドミル工具を装着し、
そのボールエンドミル工具が、予め測定した工具検出装
置の基準面に接触するように主軸を移動させる。この状
態において、ボールエンドミル工具を回転させつつ工具
検出装置の出力を監視してその最大値を求める。そし
て、この最大値を補正値として加工プログラムの補正を
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボールエンドミル
工具の自動測定方法および自動測定装置に関する。詳し
くは、主軸にボールエンドミル工具を装着したままの状
態において、そのボールエンドミル工具の工具データを
自動測定するボールエンドミル工具の自動測定方法およ
び自動測定装置に関する。
【0002】
【背景技術】図8は、ワークWを工具T(ボールエンド
ミル工具Tb)で加工する際の関係を示している。な
お、ここでは、説明の便宜上、2軸(X軸およびY軸)
平面を示している。同図において、 MO:機械固有の機械原点(座標X0,Y0) WO:ワークの加工原点(座標:Xw,Yw) である。
【0003】一般に、加工プログラムは、ワークWの加
工原点WOを基準に作成される。つまり、ワークWの加
工原点WOを基準に、ワークWの最終加工形状を考慮し
て作成される。作成した加工プログラムを用いて実際に
ワークWを加工するに際しては、工具Tbの形状を考慮
して、工具長補正、工具径補正など、数値制御装置の加
工のための補正機能が用いられる。
【0004】数値制御装置の補正機能に関して、実際の
加工プログラムを補正するには、ボールエンドミル工具
Tbによって切削するための加工位置の座標が必要であ
る。とくに、図8に示すように、主軸ヘッドのアタッチ
メントによって、ボールエンドミル工具Tbが傾斜して
設定された場合、そのボールエンドミル工具Tbがある
座標位置に位置決めされたとき、その工具Tbの各軸方
向の最大値、この場合、Y軸方向のY(min)およびX
軸方向のX(max)の座標位置が必要となる。
【0005】このような工具データが判れば、これを基
に加工プログラムを補正することができるからである。
たとえば、図8において、実際にワークWの加工原点W
Oから座標(X1、Y1)に工具Tを移動させるプログラ
ムが作成されていたとすると、工具Tを形状を考慮し
て、実際には、工具Tを座標(X2、Y2)に移動させる
ことができるからである。
【0006】しかしながら、従来の工作機械において
は、ボールエンドミル工具を主軸に装着したままの状態
では、工具の長さ、太さ(径)など工具データに関する
測定は行われていない。従来、ボールエンドミル工具に
ついて工具データに測定するには、ツールプリセッタな
どを使用して、ボールエンドミル工具の形状を観測し、
ボールエンドミル工具の長さ、太さ(径)などの工具デ
ータを手動により測定していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のような
工具データの測定法では、ボールエンドミル工具を主軸
に装着した状態で工具データを測定するのではないか
ら、主軸ヘッドのアタッチメントによって傾斜して設定
された場合では、工具形状の正確なデータを把握しづら
い。
【0008】また、ワークの自動加工にあたって、事前
に工具データの蓄積のための時間を必要とするため、ワ
ーク加工のトータル時間が長くなるという問題もある。
しかも、同一のボールエンドミル工具を長期に使用した
場合、摩耗などで形状が変化したときも、その都度、ボ
ールエンドミル工具を主軸から外したのち、この外した
工具を手動計測しなければならないため、ワーク加工の
トータル時間が長くなってしまうという問題があった。
【0009】本発明の目的は、このような従来の課題を
解消し、主軸にボールエンドミル工具を装着した状態で
工具形状を測定できるようにすることにより、正確に工
具形状を測定できるうえ、ワーク加工のトータル時間を
短縮できるボールエンドミル工具の自動測定方法および
自動測定装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のボールエンドミ
ル工具の自動測定方法および自動測定装置は、上記目的
を達成するため、次の構成を採用する。請求項1に記載
のボールエンドミル工具の自動測定方法は、工具が接触
したとき変位可能な基準面を有し、その基準面の変位を
検出して出力する工具検出装置を用いて、ボールエンド
ミル工具の形状を測定するボールエンドミル工具の自動
測定方法であって、主軸にキャリブレーション用の標準
工具を装着し、その標準工具を前記工具検出装置の基準
面に接触させ、このときの工具検出装置からの出力およ
び主軸の移動位置から基準面の座標を測定する基準面測
定工程と、主軸にボールエンドミル工具を装着し、その
ボールエンドミル工具が前記工具検出装置の基準面に接
触するように主軸を移動させたのち、ボールエンドミル
工具を回転させつつ工具検出装置の出力を監視してその
最大値を求める最大値測定工程と、を備えていることを
特徴とする。
【0011】この発明によれば、予め、主軸にキャリブ
レーション用の標準工具を装着し、その標準工具を工具
検出装置の基準面に接触させ、このときの工具検出装置
からの出力および主軸の移動位置から基準面の座標を測
定しておく。次に、主軸に測定対象のボールエンドミル
工具を装着し、そのボールエンドミル工具が、予め測定
した工具検出装置の基準面に接触するように主軸を移動
させる。この状態、つまり、ボールエンドミル工具が工
具検出装置の基準面に接触した状態において、ボールエ
ンドミル工具を回転させつつ工具検出装置の出力を監視
してその最大値を求める。そして、この最大値を補正値
として加工プログラムの補正を行う。従って、主軸にボ
ールエンドミル工具を装着した状態で工具形状を測定で
きるから、正確に工具形状を測定できる。しかも、都
度、ボールエンドミル工具を主軸から取り外して測定し
なくてもよいから、測定時間、ひいては、ワーク加工の
トータル時間を短縮できる。
【0012】請求項2に記載のボールエンドミル工具の
自動測定方法は、請求項1に記載のボールエンドミル工
具の自動測定方法において、前記最大値測定工程は、主
軸にボールエンドミル工具を装着する工具装着工程と、
ボールエンドミル工具が工具検出装置の基準面に接触す
るように主軸を移動さて停止させる主軸移動工程と、ボ
ールエンドミル工具を工具検出装置の基準面に接触させ
た状態で回転させる工具回転工程と、工具検出装置の出
力を監視してその最大値を求める最大値検出工程とを含
むことを特徴とする。この発明によれば、最大値測定工
程が、工具装着工程と、主軸移動工程と、工具回転工程
と、最大値検出工程から構成するとともに、主軸の移動
完了後に工具を回転させて、工具検出装置の出力を監視
してその最大値を求めるようにしたから、ボールエンド
ミル工具が基準面に接触したときにはボールエンドミル
工具が回転していないから、ボールエンドミル工具の接
触時に工具検出装置の基準面が損傷される虞が少ない。
【0013】請求項3に記載のボールエンドミル工具の
自動測定方法は、請求項1または請求項2に記載のボー
ルエンドミル工具の自動測定方法において、前記最大値
測定工程において、前記ボールエンドミル工具を加工時
とは逆回転させつつ工具検出装置の出力を監視してその
最大値を求めることを特徴とする。この発明によれば、
最大値測定工程において、ボールエンドミル工具を加工
時とは逆回転させつつ工具検出装置の出力を監視するよ
うにしたから、ボールエンドミル工具の回転によって工
具検出装置の基準面が切削されるような虞がない。
【0014】請求項4に記載のボールエンドミル工具の
自動測定方法は、請求項1または請求項2に記載のボー
ルエンドミル工具の自動測定方法において、前記最大値
測定工程において、前記ボールエンドミル工具を加工時
の最低回転数より低速な回転数でかつ加工時とは逆回転
で回転させつつ工具検出装置の出力を監視してその最大
値を求めることを特徴とする。この発明によれば、最大
値測定工程において、ボールエンドミル工具を加工時の
最低回転数より低速な回転数でかつ加工時とは逆回転で
回転させるようにしたから、請求項3に記載の発明に比
べ、より工具検出装置の基準面の破損を防止できる。
【0015】請求項5に記載のボールエンドミル工具の
自動測定装置は、ワークをセットするテーブルと、工具
を装着可能な主軸とを相対移動させる移動機構と、前記
主軸にキャリブレーション用の標準工具および測定対象
のボールエンドミル工具を選択的に装着するための工具
交換装置と、工具が接触したとき変位可能な基準面を有
し、その基準面の変位を検出して出力する工具検出装置
と、前記移動機構および工具交換装置を制御し、かつ、
前記工具検出装置からの信号を取り込み処理する制御装
置とを備え、前記制御装置は、前記主軸にキャリブレー
ション用の標準工具が装着された状態において、その標
準工具を前記工具検出装置の基準面に接触させ、このと
きの工具検出装置からの出力および移動機構の移動位置
から基準面の座標を測定する基準面測定手段と、前記主
軸に測定対象のボールエンドミル工具が装着された状態
において、そのボールエンドミル工具が前記工具検出装
置の接触面に接触するように移動機構を移動させたの
ち、ボールエンドミル工具を回転させつつ工具検出装置
からの出力を監視してその最大値を求める最大値測定手
段とを含む、ことを特徴とする。
【0016】この発明によれば、請求項1に記載した発
明と同様に、主軸にボールエンドミル工具を装着した状
態で工具形状を測定できるから、正確に工具形状を測定
でき、しかも、都度、ボールエンドミル工具を主軸から
取り外して測定しなくてもよいから、測定時間、ひいて
は、ワーク加工のトータル時間を短縮できる。
【0017】請求項6に記載のボールエンドミル工具の
自動測定装置は、請求項5に記載のボールエンドミル工
具の自動測定装置において、前記最大値測定手段は、前
記ボールエンドミル工具を加工時とは逆回転させつつ工
具検出装置の出力を監視してその最大値を求めることを
特徴とする。この発明によれば、請求項3に記載の発明
と同様に、ボールエンドミル工具を加工時とは逆回転さ
せつつ工具検出装置の出力を監視するようにしたから、
ボールエンドミル工具の回転によって工具検出装置の基
準面が切削されるような虞がない。
【0018】請求項7に記載のボールエンドミル工具の
自動測定装置は、請求項5に記載のボールエンドミル工
具の自動測定装置において、前記最大値測定手段は、前
記ボールエンドミル工具を加工時の最低回転数より低速
な回転数でかつ加工時とは逆回転で回転させつつ工具検
出装置の出力を監視してその最大値を求めることを特徴
とする。この発明によれば、請求項4に記載の発明と同
様に、ボールエンドミル工具を加工時の最低回転数より
低速な回転数でかつ加工時とは逆回転で回転させるよう
にしたから、より工具検出装置の基準面の破損を防止で
きる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明のボールエンドミル
工具の自動測定装置を備えた工作機械の本体を示してい
る(正面)。同工作機械の本体は、テーブル1と、この
テーブル1の前後方向(Y軸方向)へ移動可能に設けら
れた門形フレーム2と、この門形フレーム2の水平ビー
ム2Aに沿って左右方向(X軸方向)へ移動可能に設け
られたサドル3と、このサドル3に上下方向へ昇降可能
に設けられた昇降プレート4と、この昇降プレート4に
前記Y軸と平行な軸を中心として旋回可能に設けられた
旋回プレート5と、この旋回プレート5に設けられた主
軸8を有する主軸ヘッド6とから構成されている。ここ
に、門形フレーム2、サドル3、昇降プレート4および
旋回プレート5は、ワークをセットするテーブル1と工
具を装着可能な主軸8とをX,Y,Z軸方向へ相対移動
させる移動機構10を構成している。
【0020】前記テーブル1には、ワーク(図示省略)
が取り付けられるとともに、工具が接触したとき変位可
能な基準面を有し、その基準面の変位を検出して出力す
る工具検出装置11が設けられている。前記主軸ヘッド
6は、前記旋回プレート5に固定されたハウジング7
と、このハウジング7(図示省略)に軸受を介して回転
可能に支承された主軸8と、この主軸8を回転駆動させ
る主軸モータ9とを備える。主軸8には、工具交換装置
(図3参照)によって加工に必要な工具、たとえば、ボ
ールエンドミル工具Tb(図6参照)が自動的に装着さ
れるとともに、キャリブレーション用の標準工具Ta
(図5参照)が装着されるようになっている。
【0021】図2は前記工具検出装置11を示してい
る。同工具検出装置11は、略立方体の基台12と、こ
の基台12の5つの面に、つまり、12X1,12X2,1
2Y1,12Y2,12Z面に設けられた5つの基準面13
〜17とを備える。各基準面13〜17は、基台2内に
設けられた弾性部材によって各軸方向へ変位可能で、常
時は突出した位置に保たれている。基台12内には、各
基準面13〜17の変位を検出するセンサが設けられ、
このセンサで検出された値が外部へ出力されるようにな
っている。従って、この工具検出装置11によれば、少
なくともX、Y、Zの3軸方向の変位を5方向から測定
できるようになっている。
【0022】図3は工作機械の制御手段のブロック図を
示している。同制御手段は、前記工具検出装置11から
の出力信号を入力とする数値制御装置21と、シーケン
スコントローラ22と、このシーケンスコントローラ2
2からの指令に基づいて前記主軸モータ9の駆動を制御
する主軸モータドライブユニット24および工具交換装
置25とを備える。数値制御装置21は、工作機械を数
値制御するために使用され、マクロプログラム23によ
り工作機械に適した専用的機能を実現できる。シーケン
スコントローラ22は、数値制御装置21の加工プログ
ラムをもとに、加工プログラムのうちの主にMコードの
制御を行う。主軸モータドライブユニット24は、シー
ケンスコントローラ22からの出力を受け、主軸モータ
9を駆動する。
【0023】次に、本実施形態の作用を説明する。ボー
ルエンドミル工具Tbの自動測定にあたっては、図4の
フローチャートに示す手順で行う。まず、キャリブレー
ション用の標準工具Taを主軸8に装着する(ST
1)。たとえば、図5に示すように、工具長Lおよび工
具径Dが既知のキャリブレーション用の標準工具Taを
主軸8に装着する。次に、その標準工具Taを工具検出
装置11へ位置決めする(ST2)。つまり、標準工具
Taが工具検出装置11の基準面13〜17に接触する
ように、移動機構10を駆動させる。たとえば、門形フ
レーム2をY軸方向へ、サドル3をX軸方向へ、昇降プ
レート4をZ軸方向へ移動させる。このとき、標準工具
Taを工具検出装置11の5つの基準面13〜17に順
番に接触させ、そのときの主軸8の移動位置(各軸の移
動位置)および工具検出装置11の出力から、各基準面
13〜17の座標を求める(ST3)。
【0024】次に、ボールエンドミル工具Tbを主軸8
に装着する(ST4)。これには、工具交換装置25を
駆動させて、今まで装着されていたキャリブレーション
用の標準工具Taを主軸8から外し、新たにボールエン
ドミル工具Tbを主軸8に装着する。このとき、ボール
エンドミル工具Tbを実際に加工する姿勢に制御する。
たとえば、ボールエンドミル工具Tbを傾斜させた状態
で加工を行う場合には、旋回プレート5を旋回させてボ
ールエンドミル工具Tbを傾斜した姿勢にセットする。
次に、そのボールエンドミル工具Tbを工具検出装置1
1へ位置決めする(ST5)。つまり、そのボールエン
ドミル工具Tbが各軸方向の基準面13〜17に接触す
るように主軸8を移動させる。たとえば、最初にX軸方
向の基準面14に接触するように、図6の(A)の位置
まで移動させる。
【0025】この後、ボールエンドミル工具Tbを加工
時の最低回転数より低速な回転数でかつ加工時とは逆回
転で回転させ(ST6)、このときの工具検出装置11
の出力を取り込んでその最大値を求めたのち(ST
7)、回転を停止させる(ST8)。これにより、X軸
方向の形状を測定できる。これをY軸およびZ軸の基準
面について行い、各軸方向の形状の測定を行ったのち、
最大値と工具理論値との差分を計算し(ST9)、その
各差分を補正テーブルにストアする(ST10)。
【0026】たとえば、工具径補正の場合には、ST
10において、マクロにより、図7(A)に示す工具径
補正テーブルDTを作る。つまり、ST9で計算した工
具径補正データ(最大値と工具理論値との差分)をV2
000〜エリアにストアして工具径補正テーブルDTを
作る。この場合、加工プログラムの補正にあたっては、
たとえば、G41D00(工具径補正右)またはG42
D00(工具径補正左)によって補正データを読み出し
て補正を行うことができる。また、工具長補正の場合
には、ST10において、マクロにより、図7(B)に
示す工具長補正テーブルHTを作る。つまり、ST9で
計算した工具長補正データ(最大値と工具理論値との差
分)をV2500〜エリアにストアして工具長補正テー
ブルHTを作る。この場合、加工プログラムの補正にあ
たっては、たとえば、G43H00によって補正データ
を読み出して補正を行うことができる。
【0027】さらに、座標系設定の場合には、Gコー
ドのG92を用いて、マクロで設定したデータを使用し
て補正する。なお、これらの工具径補正、工具長補
正および座標系設定を組み合わせて補正を行うように
してもよい。
【0028】従って、本実施形態によれば、主軸8にボ
ールエンドミル工具Tbを装着した状態で工具形状を測
定できるから、正確に工具形状を測定でき、しかも、都
度、ボールエンドミル工具Tbを主軸8から取り外して
測定しなくてもよいから、測定時間、ひいては、ワーク
加工のトータル時間を短縮できる。
【0029】また、ボールエンドミル工具Tbの最大値
の測定において、ボールエンドミル工具Tbを加工時と
は逆回転させつつ工具検出装置11の出力を監視するよ
うにしたから、ボールエンドミル工具Tbの回転によっ
て工具検出装置11の基準面13〜17が切削されるよ
うな虞がない。しかも、その際、ボールエンドミル工具
Tbを加工時の最低回転数より低速な回転数でかつ加工
時とは逆回転で回転させるようにしたから、より工具検
出装置11の基準面13〜17の破損を防止できる。
【0030】なお、上記実施形態では、ワークを載置す
るテーブル1に対して、ボールエンドミル工具Tbを
X,Y,Z軸方向へ移動させる構成であったが、これと
は逆に、ボールエンドミル工具Tbに対して、ワークを
載置するテーブル1をX,Y,Z軸方向へ移動させる構
成でもよい。また、上記実施形態では、加工の最初、あ
るいは、途中において、キャリブレーション用の標準工
具Taを用いて基準面13〜17の測定を行ったが、加
工を行う前に事前に測定しておいてもよい。このように
すれば、ワークの加工時においては、ボールエンドミル
工具の形状測定のみを行えばよいから、よりワーク加工
のトータル時間を短縮できる。
【0031】
【発明の効果】本発明のボールエンドミル工具の自動測
定方法および自動測定装置によれば、主軸にボールエン
ドミル工具を装着した状態で工具形状を測定できるよう
にすることにより、正確に工具形状を測定できるうえ、
ワーク加工のトータル時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のボールエンドミル工具の自動測定装置
を備えた工作機械の本体を示す正面図である。
【図2】同上実施形態において用いられる工具検出装置
を示す斜視図である。
【図3】同上実施形態における工作機械の制御装置を示
すブロック図である。
【図4】同上実施形態におけるボールエンドミル工具の
自動測定工程を示すフローチャートである。
【図5】同上実施形態において、主軸にキャリブレーシ
ョン用の標準工具を装着した状態を示す斜視図である。
【図6】同上実施形態において、主軸に装着したボール
エンドミル工具を工具検出装置の基準面に接触させた状
態を示す正面図である。
【図7】同上実施形態における補正テーブルを示すもの
で、図7(A)は工具径補正テーブル、図7(B)は工
具長補正テーブルをそれぞれ示している。
【図8】従来例(ボールエンドミル工具を用いてワーク
を加工する際の関係)を示す図である。
【符号の説明】
1 テーブル 8 主軸 10 移動機構 11 工具検出装置 13〜17 基準面 21 数値制御装置(制御装置) 25 工具交換装置 Ta 標準工具 Tb ボールエンドミル工具 W ワーク

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具が接触したとき変位可能な基準面を
    有し、その基準面の変位を検出して出力する工具検出装
    置を用いて、ボールエンドミル工具の形状を測定するボ
    ールエンドミル工具の自動測定方法であって、 主軸にキャリブレーション用の標準工具を装着し、その
    標準工具を前記工具検出装置の基準面に接触させ、この
    ときの工具検出装置からの出力および主軸の移動位置か
    ら基準面の座標を測定する基準面測定工程と、 主軸にボールエンドミル工具を装着し、そのボールエン
    ドミル工具が前記工具検出装置の基準面に接触するよう
    に主軸を移動させたのち、ボールエンドミル工具を回転
    させつつ工具検出装置の出力を監視してその最大値を求
    める最大値測定工程と、 を備えていることを特徴とするボールエンドミル工具の
    自動測定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のボールエンドミル工具
    の自動測定方法において、 前記最大値測定工程は、主軸にボールエンドミル工具を
    装着する工具装着工程と、ボールエンドミル工具が工具
    検出装置の基準面に接触するように主軸を移動さて停止
    させる主軸移動工程と、ボールエンドミル工具を工具検
    出装置の基準面に接触させた状態で回転させる工具回転
    工程と、工具検出装置の出力を監視してその最大値を求
    める最大値検出工程とを含むことを特徴とするボールエ
    ンドミル工具の自動測定方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のボール
    エンドミル工具の自動測定方法において、 前記最大値測定工程において、前記ボールエンドミル工
    具を加工時とは逆回転させつつ工具検出装置の出力を監
    視してその最大値を求めることを特徴とするボールエン
    ドミル工具の自動測定方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載のボール
    エンドミル工具の自動測定方法において、 前記最大値測定工程において、前記ボールエンドミル工
    具を加工時の最低回転数より低速な回転数でかつ加工時
    とは逆回転で回転させつつ工具検出装置の出力を監視し
    てその最大値を求めることを特徴とするボールエンドミ
    ル工具の自動測定方法。
  5. 【請求項5】 ワークをセットするテーブルと、工具を
    装着可能な主軸とを相対移動させる移動機構と、 前記主軸にキャリブレーション用の標準工具および測定
    対象のボールエンドミル工具を選択的に装着するための
    工具交換装置と、 工具が接触したとき変位可能な基準面を有し、その基準
    面の変位を検出して出力する工具検出装置と、 前記移動機構および工具交換装置を制御し、かつ、前記
    工具検出装置からの信号を取り込み処理する制御装置と
    を備え、 前記制御装置は、前記主軸にキャリブレーション用の標
    準工具が装着された状態において、その標準工具を前記
    工具検出装置の基準面に接触させ、このときの工具検出
    装置からの出力および移動機構の移動位置から基準面の
    座標を測定する基準面測定手段と、前記主軸に測定対象
    のボールエンドミル工具が装着された状態において、そ
    のボールエンドミル工具が前記工具検出装置の接触面に
    接触するように移動機構を移動させたのち、ボールエン
    ドミル工具を回転させつつ工具検出装置からの出力を監
    視してその最大値を求める最大値測定手段とを含む、 ことを特徴とするボールエンドミル工具の自動測定装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のボールエンドミル工具
    の自動測定装置において、 前記最大値測定手段は、前記ボールエンドミル工具を加
    工時とは逆回転させつつ工具検出装置の出力を監視して
    その最大値を求めることを特徴とするボールエンドミル
    工具の自動測定装置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載のボールエンドミル工具
    の自動測定装置において、 前記最大値測定手段は、前記ボールエンドミル工具を加
    工時の最低回転数より低速な回転数でかつ加工時とは逆
    回転で回転させつつ工具検出装置の出力を監視してその
    最大値を求めることを特徴とするボールエンドミル工具
    の自動測定装置。
JP20752599A 1999-07-22 1999-07-22 ボールエンドミル工具の自動測定方法および自動測定装置 Expired - Lifetime JP4580048B2 (ja)

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