JP2001029478A - 体腔内病変部治療用器具 - Google Patents

体腔内病変部治療用器具

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JP2001029478A
JP2001029478A JP20996699A JP20996699A JP2001029478A JP 2001029478 A JP2001029478 A JP 2001029478A JP 20996699 A JP20996699 A JP 20996699A JP 20996699 A JP20996699 A JP 20996699A JP 2001029478 A JP2001029478 A JP 2001029478A
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wire
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body cavity
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English (en)
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聡史 ▲かく▼山
Satoshi Kakuyama
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Original Assignee
Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 目的留置部位まで管腔内留置物を挿入後、目
的部位での管腔内留置物の拡張作業が容易であり、管腔
内留置物を正確かつ確実に留置することができる体腔内
病変部治療用器具を提供する。 【解決手段】 体腔内病変部治療用器具1は、拡径可能
な構造体と拡径機能を有する外径維持機能23とを備え
る管腔内留置物2と、管腔内留置物2を拡張するための
拡張具24とを備える。外径維持機能23は、長手方向
に、延在するとともに構造体に固定された伸縮可能なガ
イド管31と、牽引によりガイド管31を収縮させて構
造体を拡径させるためのロッド32を備える。拡張具2
4は、管腔内留置物2の先端においてロッド32に係留
された、ロッド32牽引用のループ状ワイヤ41と、ワ
イヤ41をワイヤの後端部が突出するように収納するワ
イヤ収納チューブ42とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、血管、胆管、気
管、食道、尿道、その他の臓器などの生体内に形成され
た瘤および狭窄部のような病変部の改善に使用される体
腔内病変部治療用器具に関する。
【0002】
【従来の技術】大動脈は、抹消動脈に比べ動脈瘤ができ
やすい。この動脈瘤は徐々に拡大し、最終的には血管の
瘤壁が血圧に抗しきれず破裂してしまう。破裂した場合
には、死亡率が腹部で75〜80%、胸部では70%以
上と非常に高い極めて悪性の疾患である。従来、この動
脈瘤治療は病変部位を取り除き人工器官(人工血管)を
埋め込むか、病変部周囲を移植片によりラッピングする
方法が行われていた。しかし、これらの方法は外科的に
開腹するため、患者の侵襲が大きく、出血量も多く、入
院期間も長かった。このため、体力の無い高齢の患者や
慢性病を有する老人には適応できないという問題があっ
た。これらの問題を解決するため、経皮的に体腔内留置
物(ステントグラフト)を留置して、動脈瘤、管腔内の
狭窄や閉塞を治療する方法が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現在使
用されている主な管腔内留置物では、目的留置部位まで
管腔内留置物を挿入後、目的部位での管腔内留置物の拡
張作業が複雑であり、正確且つ確実に留置することが困
難であった。本発明の目的は、目的留置部位まで管腔内
留置物を挿入後、目的部位での管腔内留置物の拡張作業
が容易であり、管腔内留置物を正確かつ確実に留置する
ことができる体腔内病変部治療用器具を提供するもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するもの
は、第1の外径と、前記第1の外径より大きい第2の外
径とに変形可能なチューブ状構造体と、該構造体を第2
の外径状態に維持するための外径維持機能とを備える管
腔内留置物と、該管腔内留置物を第2の外径状態に拡張
するための外径拡張具とを備える体腔内病変部治療用器
具であって、前記管腔内留置物の前記外径維持機能は、
前記構造体の長手方向に延在するとともに該構造体に固
定された伸縮可能なガイド管と、牽引により該ガイド管
を収縮させて前記構造体を前記第2の外径に変形させる
ためのロッドとを備え、前記外径拡張具は、前記管腔内
留置物の先端側において前記ロッドに係留されるととも
に、該ロッドを牽引するためのループ状ワイヤと、該ル
ープ状ワイヤを該ワイヤの後端部が突出するように収納
するワイヤ収納チューブとを備えている体腔内病変部治
療用器具である。
【0005】そして、前記外径維持機能は、複数設けら
れており、前記外径拡張具は、前記それぞれの外径維持
機能に対応するように複数設けられていることが好まし
い。また、前記ループ状ワイヤは切断可能であることが
好ましい。そして、前記体腔内病変部治療用器具は、前
記管腔内留置物を目的留置部位に留置するための位置決
め支持手段を備えていることが好ましい。また、前記位
置決め支持手段は、前記構造体に係留するための管腔内
留置物保持用ワイヤと、該ワイヤの後端部が突出するよ
うに収納する管腔内留置物押出用チューブ体とを備えて
いることが好ましい。さらに、前記管腔内留置物保持用
ワイヤは切断可能であることが好ましい。そして、前記
体腔内病変部治療用器具は、先端部内部に前記管腔内留
置物を収納したシースを備えることが好ましい。そし
て、前記体腔内病変部治療用器具は、先端部内部に前記
管腔内留置物を収納したシースと、該シースの後端部に
固定された操作部とを備えていることが好ましい。そし
て、前記操作部は、前記ループ状ワイヤの牽引機構、切
断機構及び切断されたワイヤの回収機構を備えているこ
とが好ましい。また、前記操作部は、前記ループ状ワイ
ヤ巻き取りリールと、該ワイヤ巻き取りリール内に収納
された突出及び再収納可能なワイヤカッターとを備えて
いることが好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の体腔内病変部治療
用器具を添付図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説
明する。図1は、本発明の体腔内病変部治療用器具の斜
視図である。図2〜図5は、本発明の体腔内病変部治療
用器具の外径維持機能および外径拡張具の機構および作
用を説明するための部分断面側面図である。本発明の体
腔内病変部治療用器具1は、第1の外径と、第1の外径
より大きい第2の外径とに変形可能なチューブ状構造体
と、構造体を第2の外径状態に維持するための外径維持
機能23とを備える管腔内留置物(ステントグラフト)
2と、管腔内留置物2を第2の外径状態に拡張するため
の外径拡張具24とを備える。そして、管腔内留置物2
の外径維持機能23は、構造体の長手方向に延在すると
ともに構造体に固定された伸縮可能なガイド管31と、
牽引によりガイド管31を収縮させて構造体を第2の外
径に変形させるためのロッド32とを備え、外径拡張具
24は、管腔内留置物2の先端側においてロッド32に
係留されるとともに、ロッド32を牽引するためのルー
プ状ワイヤ41と、ループ状ワイヤ41をワイヤ41の
後端部が突出するように収納するワイヤ収納チューブ4
2とを備えている。
【0007】体腔内病変部治療用器具1は、外径維持機
能23を備える管腔内留置物2と、管腔内留置物2を第
2の外径状態に拡張するための外径拡張具24を備えて
いる。図1に示す実施例の管腔内留置物2は、大動脈内
の動脈瘤形成部位に挿入・留置(移植)されるものであ
り、その輪郭がチューブ状に形成された構造体(三次元
構造体)を備える。構造体は、図1に示すように、チュ
ーブ状に形成されている。なお、構造体は、本体チュー
ブと、本体チューブから二股に分岐した2本の分岐チュ
ーブとを有する構造のものであってもよい。
【0008】構造体は、主に、螺旋状に巻かれた複数本
のストラット(線状体)27で構成されている。そし
て、この実施例の構造体は、螺旋状に同一方向に巻かれ
た(ほぼ並行するように巻かれた)複数のストラット2
7aと、この複数のストラット27aと逆方向に巻かれ
た複数のストラット27bを備えている。このため、構
造体中には、ストラット27aとストラット27bが交
差する多数の交差部が形成されている。これらのストラ
ット27(27a,27b)により、構造体の骨格が形
成されている。なお、ストラット27の形状、形態は、
螺旋状のものに限らず、その他、例えばリング状(特に
複数のリングを連結した形状)のものや網状のものでも
よい。構造体は、外力の作用によってその外径が変化す
る。すなわち、自然状態(外力を作用させない状態)で
は、第1の外径である(以下、この状態を「縮径状態」
と言う)が、後述する外径拡張具24を作動させると、
第1の外径より大きい第2の外径となる(以下、この状
態を「拡径状態」と言う)。この場合、第1の外径は、
管腔内留置物2が大動脈内を移動できる程度のものであ
り、第2の外径は、管腔内留置物2が大動脈の内壁に十
分に密着できる程度のものである。
【0009】また、管腔内留置物2は、構造体の外径を
維持する外径維持機能23を備えている。外径維持機能
23は、構造体の長手方向に沿って延在するとともに構
造体に固定された伸縮可能な複数のガイド管31a、3
1b、31cと、牽引によりガイド管31a、31b、
31cを収縮させて構造体を第2の外径に変形させるた
めに、それぞれのガイド管内に収納されたロッド32
a、32b、32cとを備える。なお、この実施例で
は、ガイド管は、チューブ周方向に沿ってほぼ等間隔か
つ平行に3本配置されている。なお、ガイド管の本数
は、これに限られるものではなく、1〜12本程度が好
適である。
【0010】ストラット27および外径維持機能23
a、23b、23cの構成材料としては、例えば、ステ
ンレス鋼、Ni−Ti合金、Cu−Zn合金、Ni−A
l合金、タングステン、タングステン合金、チタン、チ
タン合金、タンタル等の各種金属や、ポリアミド、ポリ
イミド、超高分子量ポリエチレン、ポリプロピレン、フ
ッ素系樹脂等の比較的高剛性の高分子材料、あるいは、
これらを適宜組み合わせたものが挙げられるが、この中
でも、特に、ステンレス鋼またはステンレス鋼を芯材と
するものが好ましい。また、ストラット27の線径は、
特に限定されないが、好ましくは、0.03〜2mm程
度とすることができる。より好ましくは、0.1〜1m
m程度とすることができる。
【0011】また、図1に示すように、ガイド管31
a、31b、31cの各上端部および下端部には、スト
ラット27の端部が固定されている。ガイド管31a、
31b、31cの途中のストラット27と交差する部位
も固定されており、ストラット27同士の交差部位も同
様に固定されている。固定は、例えば、接着剤による接
着、半田付け等のろう接、溶接、結紮等によりなされ
る。また、ガイド管31a、31b、31cの中間部に
対するストラット27の固定や、ストラット27同士の
交差部位の固定は、交差角度が可変となるようなルーズ
な固定が好ましい。これにより、管腔内留置物2の拡
張、収縮をより円滑に行うことができる。また、外径維
持機能を構成するガイド管31a、31b、31cは、
ストラット27と共に、構造体の骨格の一部を形成して
いる。特に、ガイド管31a、31b、31cは、構造
体の長手方向に延在する支柱の役割を果たしている。こ
れにより、構造体の構造を複雑化することなく、必要か
つ十分な強度や弾性、特に均一な強度、弾性を確保する
ことができる。
【0012】また、構造体の内面または外面もしくは両
面を被覆する膜(図示せず)を設けてもよい。これによ
り、管腔内留置物2と、管腔内面とが密着するため、留
置した後の位置ズレおよび血管の軸との角度ズレを防止
することができる。この膜は、構造体の外径の変化に伴
い伸縮するもの、または折り畳まれた状態から広がるも
のが好ましい。膜は、例えば、織布、編布、不織布、紙
材のような繊維性多孔質膜、その他非繊維性多孔質膜、
高分子シートのような緻密膜のいずれでもよい。膜とし
て繊維素材を用いる場合には、例えば、セルロース繊
維、綿、リンター、カポック、亜麻、大麻、ラミー、
絹、羊毛等の天然繊維、ナイロン(ポリアミド)、フッ
素樹脂系繊維、レーヨン、キュプラ、アセテート、ビニ
ル樹脂系繊維、アクリル、ポリエチレンテレフタレート
(ポリエステル)、ポリプロピレン等の化学繊維、また
は上記の天然および化学繊維のうちの2以上の組み合わ
せ(混紡等)を用いることができる。
【0013】また、膜として高分子シートを用いる場合
には、その材料として、例えば、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポ
リ塩化ビニル、ポリテトラフルオロエチレン、天然ゴ
ム、イソプレンゴム、シリコーンゴム、スチレン−ブタ
ジエンゴム、ラテックスゴム等の各種ゴム、ポリアミド
系、ポリエステル系、ポリウレタン系等の各種熱可塑性
エラストマー等が使用できる。また、膜は、同一または
異なる材料による2層以上の積層体であってもよい。膜
の構造体に対する設置箇所は、構造体の全体でも、一部
分でもよいが、好ましくは構造体の長手方向中央部分、
特に、構造体のほぼ全体の内面または外面を被覆してい
ることが好ましい。これにより、構造体が拡張し、第2
の外径となった場合、管腔内壁と管腔内留置物2との密
着部が大きくなり、留置されたステント2の位置ズレを
防止することができる。
【0014】次に、外径維持機能23および外径拡張具
24の構造について説明する。外径維持機能23は、伸
縮自在なガイド管31と、ガイド管31内に収納された
ロッド32からなり、このガイド管31の上端部には、
それぞれ、対応する外径拡張具24が着脱自在に接続
(連結)されている。外径拡張具24は、縮径状態の構
造体を拡張させる際に使用される。なお、各外径維持機
能および各外径拡張具は、それぞれ、ほぼ同様の構成で
あるため、以下、図2〜図5に基づき、外径維持機能お
よびこれに接続される外径拡張具24aについて代表的
に説明する。外径維持機能23は、上述したように、伸
縮自在なガイド管31aと、ガイド管31aの内径より
小さい外径を有するロッド32aとで構成され、ロッド
32aはガイド管31a内に挿通されている。また、ロ
ッド32aは、下端にガイド管31aと係合するための
フック34aを備え、上端に、係合部35aを備えてい
る。ガイド管31aは、弾性材料よりなるコイル(コイ
ルバネ)で構成されている。このガイド管31aは、自
然状態では伸長しているが、ロッド32aの牽引操作に
より収縮させることができる。
【0015】前述したように、ガイド管31aにはスト
ラット27が固定されている。図2に示すように、ガイ
ド管31aが伸長状態のときには、ガイド管31aに固
定されたストラット27も軸方向に引き延ばされ、構造
体は縮径状態となる。また、図3に示すように、ロッド
32aの牽引によりガイド管31aが収縮すると、ガイ
ド管31aに対するストラット27の固定点間の軸方向
の距離が縮まり、ストラット27が径方向に拡張し、構
造体は拡径状態となる。なお、ガイド管31aの収縮率
は、ガイド管31aの全長にわたって同一でもよいが、
ガイド管31aは、長手方向に互いに収縮率が異なる箇
所を有するものでもよい。この場合には、ガイド管31
aに対するストラット27の固定点の位置や固定点間の
距離を選択して、構造体の拡径率(=第2の外径/第1
の外径)を部分的に変えることができる。その結果、構
造体の拡径状態における形状を任意に設定することがで
き、管腔の留置部位への追従性、適合性をより向上させ
ること等が可能となる。ガイド管に異なる収縮率を与え
る方法としては、例えば機械的特性(バネ弾性率等)が
異なる複数の単位ガイド管を長手方向に接続して1つの
ガイド管31とする方法や、1本のガイド管に対し、コ
イル巻線の条件(密度(巻数)、コイル外径等)を変え
て弾性率を異なるようにする方法等が挙げられる。
【0016】ロッド32aは、線材で構成され、その下
端には、ガイド管31aの下端と係合するフック(スト
ッパー)34aが形成されている。また、ロッド32a
の上端部には、ロッド32aをループ状に折り曲げて形
成された係合部35aを有している。この係合部35a
は、ガイド管31aの上端に係合し、これによりガイド
管31aの収縮状態を維持する(図4、図5参照)。ま
た、実施例では、ロッド32aの上端、すなわち係合部
35aのループ部分と、牽引ワイヤ41aの先端とは直
接連結されているが、これに限られず、ロッド32a
に、ロッド32aと牽引ワイヤ41aとを連結する連結
部材としてリングを取り付けてもよい。なお、リング
は、ロッド32aに対し、別体でも一体化されたもので
もよい。
【0017】ガイド管31を形成するコイルの材料、ロ
ッド32の形成材料としては、ストラット27の構成材
料として上述したものが好適に使用できる。また、ガイ
ド管31の外径は、特に限定されず、管腔内留置物2の
外径にもよるが、体腔へ挿入する際の患者の負担と強度
とを考慮して、通常は、0.2〜2.5mm程度が好ま
しく、0.4〜1.2mm程度がより好ましい。なお、
ガイド管31のコイルの断面形状は、円形に限らず、楕
円形、四角形(扁平形状)等、いかなるものでもよい。
また、ロッド32の線径は、特に限定されないが、通
常、0.05〜1.5mm程度が好ましく、0.1〜
0.8mm程度がより好ましい。
【0018】外径拡張具24aは、管腔内留置物2の先
端側において、ロッド32aに係留されるとともにロッ
ド32aを牽引するためのループ状ワイヤ41aと、ル
ープ状ワイヤ41aをワイヤ41aの後端部が突出する
ように収納するワイヤ収納チューブ42aを備えてい
る。そして、外径拡張具24aの係合部35aへの係留
は、管腔内留置物2の内側において行われ、外径拡張具
24aの先端側は、管腔内留置物2に挿入された状態と
なっている。また、外径拡張具24aは、ガイド管31
aに対し着脱自在となっている。チューブ42aは、適
度な剛性、すなわちロッド32aを牽引してガイド管3
1aを収縮させたとき、軸方向に生じる圧縮力に抗し、
折れ曲がり等を生じない程度の剛性と、適度な可撓性
(柔軟性)とを有するものであり、例えば樹脂製チュー
ブや、ガイド管31aと同様のコイル材料よりなる密巻
コイルで構成されたものなどが使用される。
【0019】ループ状ワイヤ41aは、チューブ42a
内を円滑に摺動することができ、ロッド32aの上端の
係合部35aを貫通しており、これにより、ワイヤ41
aを牽引することにより、ロッド32aを牽引すること
ができる。具体的には、牽引ワイヤ41aを下方へ引く
と、ロッド32aが上方へ牽引され、ガイド管31aが
収縮して構造体が拡径状態となる。また、牽引ワイヤ4
1aの下端側の所定位置には、牽引ワイヤ41aの移動
量(牽引量)を示す表示手段として、マーカー(図示せ
ず)を設けることが望ましい。なお、表示手段の他の例
としては、牽引ワイヤ41aやその牽引手段(巻き取り
リール等)に牽引ワイヤ41aの移動量に対応した目盛
りを付すことが挙げられる。そして、牽引ワイヤ41a
を下方へ引くと、ロッド32aが上方へ牽引され、ガイ
ド管31aが収縮して構造体が拡径状態となるととも
に、ロッド32aの係合部35aの端部は、ガイド管3
1aの上端を通過し、ガイド管31aの外方へ突出し、
ガイド管31aの上端と係合する。これにより、管腔内
留置物2の拡張状態が維持される。なお、説明は、1つ
の外径維持機能(ガイド管31a、ロッド32a)およ
び外径拡張具24aを用いて説明したが、他の外径維持
機能(ガイド管31b、ロッド32b、ガイド管31
c、ロッド32c)および外径拡張具24b、24cに
おいても同じである。
【0020】ワイヤ収納チューブ42の外径は、特に限
定されず、管腔内留置物2の外径にもよるが、体腔へ挿
入する際の患者の負担と強度とを考慮して、通常は、
0.2〜2.5mm程度が好ましく、0.4〜1.2m
m程度がより好ましい。ワイヤ収納チューブ42の形成
材料としては、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、
エチレン−酢酸ビニル共重合体など)、ポリ塩化ビニ
ル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリアミドエラス
トマー、ポリウレタン等の熱可塑性樹脂、シリコーンゴ
ム、PFA、PTFE、フッ素系エラストマーなどのフ
ッ素系樹脂等が使用でき、好ましくは上記の熱可塑性樹
脂である。
【0021】ループ状ワイヤ41の構成材料としては、
抜去作業を容易なものとするため、ある程度の可撓性を
有する材料により形成されている。牽引ワイヤ41の構
成材料としては、例えば、ステンレス鋼、Ni−Ti合
金、Cu−Zn合金、Ni−Al合金、タングステン、
タングステン合金、チタン、チタン合金、タンタル等の
各種金属や、ポリアミド、ポリイミド、超高分子量ポリ
エチレン、ポリプロピレン、アラミド、フッ素系樹脂等
の比較的高剛性の高分子材料、あるいは、これらを適宜
組み合わせたものが挙げられる。この中でも、特に、ス
テンレス鋼が好適である。また、牽引ワイヤ41の線径
は、特に限定されないが、通常、0.1〜1.5mm程
度が好ましく、0.2〜0.8mm程度がより好まし
い。外径維持機能および外径拡張具を以上のような構造
としたことにより、操作性が優れるとともに、外径維持
機能および外径拡張具としての機能を十分に発揮しつ
つ、細径化することができる。これにより、管腔への挿
入の際の患者の負担の軽減に寄与する。また、細径化に
より、従来挿入が困難であった部位に対しても可能とな
り、生体の各所への適用範囲を広げることができる。
【0022】次に、外径維持機能および外径拡張具の動
作(作用)について、図2〜図5に基づき説明する。図
2に示すように、まず、外径維持機能23aに外力が作
用していない状態では、外径維持機能23aのガイド管
31aは伸長状態であり、これにより、構造体は縮径状
態となっている。このとき、ロッド32aの係合部35
aは、ガイド管31a内に収納されている。また、牽引
ワイヤ41aは、ロッド32aに係留されており、張力
が伝達可能となっている。次に、図3に示すように、チ
ューブ42aを保持しつつ牽引ワイヤ41aを下方へ引
くと、ロッド32aが牽引され、ガイド管31aが収縮
し、構造体は拡径状態となる。また、ガイド管31aが
収縮することにより係合部35aがガイド管31aの上
端開口から露出し、係合部35aの端部がガイド管31
aより外方へ突出する。
【0023】次に、図4に示すように、牽引ワイヤ41
aの張力を弱め、牽引ワイヤ41aを上方へわずかに戻
すと、係合部35aの端部がガイド管31aの上端に係
合する。これにより、ガイド管31aの収縮状態、すな
わち構造体の拡径状態が維持される。次に、図4、図5
に示すように、ループ状ワイヤ41aを、チューブ42
aの後端部より突出する部分にて切断し、ワイヤ41a
の切断端が、ロッド32の係合部35aを通過するまで
抜き取ることにより、ワイヤ41aとロッドの係留状態
が解除され、これにより、管腔内留置物2より、外径拡
張具が切り離される。以上のような操作は、他の外径維
持機能および外径拡張具についても行われる。なお、こ
こでいうループ状とは、無端のものに限定されるもので
はなく、例えば、両端がチューブ42aより突出し、実
質的にループ状となっているものを含む概念であり、こ
のような有端ワイヤの場合には、両端を持って牽引する
ことが必要となるが、ワイヤの切断作業は不要となる。
このようなループ状のワイヤを用いてロッドを牽引する
ことにより、2本のワイヤで牽引するのと同程度の牽引
力を生じることができ、牽引作業が容易である。さら
に、無端の完全ループ状のワイヤを用いれば、牽引作業
がより容易となる。
【0024】また、管腔内留置物2は、管腔内留置物2
を目的留置部位に留置するための位置決め支持手段25
を備えている。位置決め支持手段25は、上述した外径
拡張具24とほぼ同様の構成をしており、管腔内留置物
2に係留するための管腔内留置物保持用ワイヤ102
と、ワイヤ102の後端部が突出するように収納する管
腔内留置物押出用チューブ体101を備えている。な
お、位置決め支持手段25は、管腔内留置物2の先端側
において係留している。本発明の実施例における位置決
め支持手段25の係留は、構造体を構成するストラット
27aとストラット27bとの交差部を、管腔内留置物
保持用ワイヤ102の先端部が貫通することにより行わ
れている。
【0025】管腔内留置物押出用チューブ体101の外
径は、特に限定されず、管腔内留置物2の外径にもよる
が、体腔へ挿入する際の患者の負担と強度とを考慮し
て、通常は、0.2〜5.0mm程度が好ましく、0.
4〜3.0mm程度がより好ましい。管腔内留置物押出
用チューブ体101の形成材料としては、ステンレス
鋼、Ni−Ti合金、Ti、Ti合金、Cu−Zn合
金、Ni−Al合金、W、W合金、タンタル等各種金属
や、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢
酸ビニル共重合体など)、ポリ塩化ビニル、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、ポリアミドエラストマー、ポリウ
レタン等の熱可塑性樹脂、シリコーンゴム、PFA、P
TFE、フッ素系エラストマーなどのフッ素系樹脂等が
使用でき、好ましくは上記の熱可塑性樹脂である。管腔
内留置物保持用ワイヤ102の構成材料としては、抜去
作業を容易なものとするため、ある程度の可撓性を有す
る材料により形成されている。ワイヤ102の構成材料
としては、上述したループ状ワイヤ41で使用されたも
のが用いられる。また、ワイヤ102の線径としては、
上述したループ状ワイヤ41とほぼ同径であることが好
ましい。
【0026】管腔内留置物2の目的部位への留置は、ま
ず、縮径状態の管腔内留置物2の先端を、位置決め支持
手段25を用いて目的部位に誘導して、位置決め支持手
段25を前記部位にて固定した状態で、外径拡張具24
を用いて上述した拡張作業をすることにより行われる。
その後、まず、上述したように外径拡張具24のワイヤ
41を、チューブ42の後端部から突出する部分にて切
断して、ワイヤの切断端がロッド32の係合部35を通
過するまで抜き取ることにより、管腔内留置物2と外径
拡張具24との連結を解除した後、位置決め支持手段2
5の管腔内留置物保持用ワイヤ102のチューブ体10
1の後端部から突出する部分を切断して、ワイヤ102
の切断端がストラット27aとストラット27bとの交
差部を通過するまで引き抜くことにより、管腔内留置物
2と位置決め支持手段25との連結を解除する。本発明
の実施例のように外径拡張器具24及び位置決め支持手
段25を管腔内留置物2の先端側において係留した場
合、非拡張状態で目的留置部位に配置した管腔内留置物
を、その先端位置を変えることなく、拡張できるととも
に、管腔内留置物を正確に目的留置部位に留置できる。
【0027】次に、本発明の他の実施例であるシースを
備える体腔内病変部治療用器具について説明する。図6
は、本発明の他の実施例の体腔内病変部治療用器具の外
観図である。この実施例の体腔内病変部治療用器具10
は、第1の外径と、第1の外径より大きい第2の外径と
に変形可能なチューブ状構造体と、構造体を第2の外径
状態に維持するための外径維持機能23とを備える管腔
内留置物2と、管腔内留置物2を第2の外径状態に拡張
するための外径拡張具24とを備える。管腔内留置物2
の外径維持機能23は、構造体の長手方向に延在すると
ともに構造体に固定された伸縮可能なガイド管31と、
牽引によりガイド管31を収縮させて構造体を第2の外
径に変形させるためのロッド32とを備える。そして、
径拡張具24は、ロッド32を牽引するためのループ状
ワイヤを備える。また、体腔内病変部治療用器具10
は、先端部内部に管腔内留置物2を収納したシース51
を備えている。さらに、体腔内病変部治療用器具10
は、位置決め支持手段25を備えている。管腔内留置物
2、外径拡張具24及び位置決め支持手段25として
は、上述したものが使用される。
【0028】シース51は、先端部内部に縮径状態(第
1の外径もしくはさらなる縮径状態)の管腔内留置物2
を収納可能なものであり、図6に示すように管状体であ
り、先端および後端は、開口している。シース51の形
成材料としては、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、
エチレン−酢酸ビニル共重合体など)、ポリ塩化ビニ
ル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリアミドエラス
トマー、ポリウレタン等の熱可塑性樹脂、シリコーンゴ
ム、PFA、PTFE、フッ素系エラストマーなどのフ
ッ素系樹脂等が使用でき、好ましくは上記の熱可塑性樹
脂である。また、シース51を構成する材料には造影剤
を含有させてもよい。含有させる造影剤としては、例え
ば、硫酸バリウム、ビスマス、タングステン等が好適で
ある。さらに、シース51の先端には、マーカー(図示
せず)を設けてもよい。マーカーは、コイルスプリング
あるいはリングにより形成することが好ましい。マーカ
ーの形成材料としては、X線造影性の高い材料、例え
ば、Pt、Pt合金、W、W合金、Au、Au合金、I
r、Ir合金、Ag、Ag合金などを用いることが好ま
しい。シース51としては、使用対象の血管部位により
相違するが、外径が、0.7〜21mm、好ましくは、
0.9〜8.5mm、内径が、0.5〜20mm、好ま
しくは、0.7〜8mm、長さが、50〜1450m
m、好ましくは、100〜950mmである。さらに、
シース51の管腔内留置物収納部内面には、管腔内留置
物2の吐出を容易にするために、低摩擦性物質を被覆し
てもよい。低摩擦性物質としては、シリコーンオイル、
フッ素樹脂(PTFE、ETFEなど)などが使用でき
る。
【0029】外径拡張具24は、上述したようにそれぞ
れの外径維持手段に接続された状態になっている。外径
拡張具24は、上述したようにループ状ワイヤ41と、
ワイヤ41の後端部が突出するように収納するワイヤ収
納チューブ42を備えている。そして、ワイヤ41a、
41b、41c及びワイヤ収納チューブ42a、42
b、42cは、シース51内に形成されたルーメンを通
り、シース51の後端部から突出している。突出部分の
長さは、管腔内留置物2より十分に長いものとなってい
る。位置決め支持手段(支持棒)25は、上述したよう
に先端が管腔内留置物2の先端に係留している。支持手
段25は、上述したようにループ状ワイヤ102と、ワ
イヤ102の後端部が突出するように収納するワイヤ収
納チューブ101を備えている。そして、ワイヤ102
およびワイヤ収納チューブ101は、拡張具24a,2
4b,24cと同様にシース51内に形成されたルーメ
ンを通り、後端部は、シース51の後端部から突出して
いる。
【0030】また、この実施例において、位置決め支持
手段25は、管腔内留置物2を目的部位に留置するとと
もに管腔内留置物2をシース51から吐出させるための
ものとなっている。このため、一方の手でシース51の
基端を固定して、他方の手で位置決め支持手段25のワ
イヤ収納チューブの後端部を押すことにより、管腔内留
置物2をシース51の先端より吐出させることができ
る。その後、位置決め支持手段25を用いて管腔内留置
物2を目的留置部位に誘導して、位置決め支持手段25
を固定した状態で、外径拡張具24a,24b,24c
を用いて上述した拡径作業を行うことにより、管腔内留
置物2を目的部位に留置することができる。その後、上
述したように、まず、拡張具24a,24b,24cの
ワイヤ41a,41b,41cを、チューブ42a,4
2b,42cの後端部より突出する部分にて切断し、ル
ープ状ワイヤの切断端がロッド32a、32b、32c
の係合部35a、35b、35cを通過するまで抜き取
ることにより、管腔内留置物2と拡張具24a,24
b,24cとの連結を解除した後、位置決め支持手段2
5のワイヤ102を、チューブ体101の後端部より突
出する部分にて切断し、構造体のストラット27a、2
7bとの交差部を通過するまで引き抜くことにより、管
腔内留置物2と位置決め支持手段25との連結を解除す
る。最後に、シース51を抜き取ることにより留置作業
を終了する。
【0031】次に、本発明の他の実施例である操作部を
備える体腔内病変部治療用器具について説明する。図7
は、本発明の他の実施例の体腔内病変部治療用器具の外
観図であり、図8は、図7に示した体腔内病変部治療用
器具の操作部を含む後端部の断面図である。この実施例
の体腔内病変部治療用器具100は、第1の外径と、第
1の外径より大きい第2の外径とに変形可能なチューブ
状構造体と、構造体を第2の外径状態に維持するための
外径維持機能23とを備える管腔内留置物2と、管腔内
留置物2を第2の外径状態に拡張するための外径拡張具
24とを備える。管腔内留置物2の外径維持機能23
は、構造体の長手方向に延在するとともに構造体に固定
された伸縮可能なガイド管31と、牽引によりガイド管
31を収縮させて構造体を第2の外径に変形させるため
のロッド32とを備え、外径拡張具24は、管腔内留置
物2の先端側においてロッド32に係留されるととも
に、ロッド32を牽引するためのループ状ワイヤ41
と、ループ状ワイヤ41をワイヤの後端部が突出するよ
うに収納するワイヤ収納チューブ42とを備えている。
そして、体腔内病変部治療用器具100は、先端部内部
に管腔内留置物2を収納したシース52と、シース52
の後端部に固定された(ワイヤ回収機構を備える)操作
部55とを備えている。また、体腔内病変部治療用器具
100は、位置決め支持手段25を備えている。
【0032】管腔内留置物2、外径拡張器具24及び位
置決め支持手段25は、上述したものが使用される。シ
ース52は、基端に担持部を備えていないことを除い
て、上述したシース51とほぼ同様の構成をしている。
なお、体腔内病変部治療用器具100は、シース52の
後端にひとつの操作部55を備えている。外径拡張具2
4の構成は、体腔内病変部治療用器具10の拡張具と同
様であり、ワイヤ41a、41b、41c及びワイヤ収
納チューブ42a、42b、42cは、シース52内に
形成されたルーメンを通り、後端部は、ワイヤ回収機構
を備える操作部55により担持されている。
【0033】位置決め支持手段25の構成及び大きさ
は、体腔内病変部治療用器具10の支持手段25と同じ
であり、後端が操作部55の後端より突出し、先端が管
腔内留置物2の先端付近まで延びるワイヤ収納チューブ
101と、チューブ101に収納され、かつ先端部及び
後端部がチューブより突出すると共に、この先端部が管
腔内留置物2と連結するループ状ワイヤ102とを備え
ている。ワイヤ102の後端部突出部分の長さは、管腔
内留置物2より若干長いものとなっている。このため、
体腔内病変部治療用器具100を目的とする生体体腔内
に挿入後、操作部55より突出するワイヤ収納チューブ
101の後端部を押すことにより、管腔内留置物2をシ
ース52の先端より吐出させることができ、その後、ワ
イヤ102を、チューブ体101の後端部より突出する
部分にて切断し、切断端がストラット27の交差部を通
過するまで引き抜くことにより、管腔内留置物2の連結
を解除することができる。シース52は、先端部内部に
縮径状態(第1の外径もしくはさらなる縮径状態)の管
腔内留置物2を収納可能なものである。シース52の構
成材料としては、上述したシース51と同様のものが使
用される。また、シース52を構成する材料には造影剤
を含有させてもよい。さらに、シース52の先端には、
マーカー(図示せず)を設けてもよい。造影剤およびマ
ーカーについても上述したものが好適に使用できる。ま
た、シース52としては、使用対象の血管部位により相
違するが、外径が、0.7〜21mm、好ましくは、
0.9〜8.5mm、内径が、0.5〜20mm、好ま
しくは、0.7〜8mm、長さが、50〜1450m
m、好ましくは、100〜950mmである。
【0034】シース52の後端部には、ワイヤ回収機構
を備える操作部55が固定されている。そして、操作部
55は、ワイヤ41の牽引機構、切断機構及び切断され
たワイヤの回収機構を備えている。操作部のワイヤ回収
機構を用いて説明する。図9は、本発明の体腔内病変部
治療用器具に使用される操作部の外観図であり、図10
は、図9に示した操作部の右側面図であり、図11は、
図10のB−B線断面図であり、図12は、図9のA−
A線断面図である。図13は、図9に示した操作部の分
解図である。図18〜図21は、本発明の体腔内病変部
治療用器具の作用を説明するための説明図である。図1
3に示すように、操作部55は、第1ケース部材61、
ワイヤ牽引および巻き取りリール(ワイヤリール)6
3、カッター内蔵シャフト64、第2ケース部材62お
よびリールノブ65を備えている。
【0035】第1ケース部材61および第2ケース部材
62により、ワイヤ牽引および巻き取りリール63およ
びカッター内蔵シャフト64を収納するためのケースが
構成されている。第1ケース部材61は、図10から図
13に示すように、ワイヤリール63の右端(図10お
よび図13中)に形成されたラチェット67と係合する
ラチェットストッパー66a、ストッパーノブ66bお
よびストッパー押圧バネ66cを備えている。このた
め、ワイヤリール63は、リールノブを図9の矢印方向
に回転させると等角度ごとに係合と解除を繰り返すとと
もに、矢印の反対方向へのリールノブの回転を規制して
いる。なお、矢印の反対方向へのリールノブの回転が必
要な場合には、ストッパーノブ66bを外方に引くこと
により、ワイヤリール63のラチェット67とラチェッ
トストッパー66bの係合を解除することができる。ま
た、第2ケース部材62には、ストッパーピン82bお
よびストッパーピンノブ82aが設けられている。この
ストッパーピン82bは、ワイヤリール63の2つのス
トッパー70および71に当接し、ワイヤリール63の
回転を規制する。また、ストッパーピンノブ82aを外
方に引くことにより、ストッパーピン82bとワイヤリ
ール63の2つのストッパー70および71との係合を
解除することができる。
【0036】ワイヤリール63の一部(右側)は、第1
ケース部材61内に回転可能に収納されており、かつ、
内部に後述するカッター内蔵シャフト64を回転可能に
収納している。ワイヤリール63は、図10、図12お
よび図13に示すように、右端側にラチェットを左端側
にシリンダー部を、中央部に2つのリール巻き取り溝6
9a、69bを備えるリール巻き取り部を備える筒状部
材である。そして、シリンダー部には、上述したストッ
パーピン82bと係合し、ワイヤリール63の回転を規
制する2つのストッパー70および71を備えている。
また、リール巻き取り部には、リール端部保持部68が
設けられている。リール巻き取り溝69bには、カッタ
ー突出用窓部73が設けられている。なお、この実施例
の体腔内病変部治療用器具では、ループ状ワイヤ41a
を用いているが、ループ状とは、無端のものに限定され
るものではなく、例えば、上記のリール端部保持部68
に両端部が固定され、実質的にループ状となっているも
のを含む概念である。また、シリンダー部の内部には、
後述するカッター内蔵シャフト64のストッパー部77
もしくは収納可能突起78と当接し、カッター内蔵シャ
フト64の回転を抑制もしくはカッター内蔵シャフト6
4の回転をワイヤリール63に伝達するための棒状ピン
72が設けられている。
【0037】カッター内蔵シャフト64は、右端(先
端)に、刃先を半径方向に突出可能なカッター機構を備
えており、カッター機構は、先端に刃先を備えるカッタ
ー74、その後端部を保持するカッターホルダー75お
よびカッターホルダーを回転可能に軸支するシャフト7
5aを備えている。カッター内蔵シャフト64を回転さ
せることにより、カッター74の刃先は、ワイヤリール
63のリール巻き取り溝69bに形成されたカッター突
出用窓部73より突出する。また、カッター内蔵シャフ
ト64は、左端にリールノブ固定部81およびフランジ
部80を備え、中央部に、上述したワイヤリール63の
棒状ピン72と係合するためのストッパー部77および
棒状ピン72と協同してカッター内蔵シャフト64の回
転をワイヤリール63に伝達するための収納可能突起7
8および突起を突出および収納可能とするバネ部材79
を備えている。
【0038】リールノブ65は、中心部にカッター内蔵
シャフト64のリールノブ固定部81と嵌合するための
凹部83を備えている。また、第2ケース部材62は、
カッター内蔵シャフト64のリールノブ固定部81を貫
通させるための開口84を備えている。さらに、第2ケ
ース部材62は、図11に示すように、ワイヤ収納チュ
ーブ42a、42b、42cを巻き付けるための突起8
5およびワイヤ収納チューブ42a、42b、42cの
端部を保持するチューブ保持部86を備えている。そし
て、チューブ42a、42b、42cの端部より露出す
るループ状ワイヤの端部は、リール端部保持部68に係
留(巻き付け)されており、さらに、ループ状ワイヤの
一方のワイヤは、図13に示すように、リール巻き取り
溝69a内に位置しており、他方のワイヤは、カッター
突出用窓部73を備えるリール巻き取り溝69b内に位
置している。
【0039】操作部55を前述した構成にすることによ
り、ワイヤ収納チューブ42a、42b、42cのそれ
ぞれの後端部は、すべて同じワイヤ回収機構内に収納さ
れ、それぞれのワイヤ41a、41b、41cも同じリ
ールに巻かれる。そして、前記切断機構により、同時に
ワイヤ41a、41b、41cは切断され、回収機構に
より巻き取られる。なお、ワイヤの切断までの巻き取り
長さが相違する場合には、図14に示すように、ワイヤ
リール63に、切断されるワイヤ用巻き取り溝を複数設
けることにより対応することができる。図14に示すも
のでは、ワイヤリール63は、中央部に3つのリール巻
き取り溝69a、69b、69cを備え、リール巻き取
り溝69b、69cは、切断用巻き取り溝である。さら
にリール巻き取り溝69b、69cは、直径が異なるた
め、リールノブの操作によりカッター突出用窓部73よ
りカッターが突出するまでにワイヤリール63に巻き取
られるワイヤの長さを異なるものとすることができる。
よって、直径の異なる切断用巻き取り溝を複数設けるこ
とにより、切断されるまでのワイヤ巻き取り長さを個々
に調整することが可能である。なお、切断されるまでの
ワイヤ巻き取り長さがすべて同じであれば、溝はひとつ
でよい。
【0040】次に、本発明の他の実施例である操作部を
備える体腔内病変部治療用器具について説明する。図1
5は、本発明の他の実施例の体腔内病変部治療用器具の
外観図であり、図16は、図15に示した体腔内病変部
治療用器具の部分破断模式図であり、図17は、図15
に示した体腔内病変部治療用器具の操作部を含む後端部
の部分破断断面図である。本発明の体腔内病変部治療用
器具110の基本構成は、上述した体腔内病変部治療用
器具100と同じである。以下、相違点を中心に説明す
る。体腔内病変部治療用器具110は、外径維持機能2
3を備える管腔内留置物2と、この管腔内留置物2を先
端部内部に収納するシース52と、管腔内留置物2に接
続(係留)された拡張具24と、シース52の後端に固
定された操作部を備える治療用器具本体部を備えてい
る。そして、体腔内病変部治療用器具110は、位置決
め支持手段25を備えている。管腔内留置物(ステント
グラフト)2、外径拡張器具24、位置決め支持手段2
5、シース52及び操作部55a、55b、55cは、
上述したものが使用される。
【0041】本発明は、シース52の後端に3つの操作
部55a、55b、55cが固定されていることを除い
て前述した体腔内病変部治療用器具100と同じ構成と
なっている。外径拡張器具24は、上述したように、そ
れぞれの外径維持手段に接続された状態となっている。
拡張具は、上述したようにループ状ワイヤ41a、41
b、41cとワイヤ収納チューブ42a、42b、42
cを備えている。そして、図17に示すように、ワイヤ
41a、41b、41c及びワイヤ収納チューブ42
a、42b、42cは、チューブ内に形成されたルーメ
ンを通り、後端部は、それぞれの操作部55a、55
b、55cにより担持されている。
【0042】位置決め支持手段25は、上述したよう
に、管腔内留置物押出用チューブ体101と、管腔内押
出用ワイヤ102を備えている。そして、図16に示す
ように、管腔内留置物押出用チューブ体101の後端
は、シース52と一直線上にある操作部55aの後端よ
り突出し、先端が管腔内留置物2の先端付近まで延びて
いる。管腔内留置物押出用ワイヤ102は、上述したよ
うに、チューブ体101に収納され、先端が、管腔内留
置物2の先端に係留し、後端が、操作部55aの後端部
より突出している。チューブ体101の突出部分は、管
腔内留置物2より若干長いものとなっている。ワイヤ1
02の突出部分の後端突出部分は、管腔内留置物2より
若干長いものとなっている。このため、体腔内病変部治
療用器具110を目的とする生体体腔内に挿入後、操作
部55より突出するチューブ体101の後端部を押すこ
とにより、管腔内留置物2をシース52の先端より吐出
させることができ、その後、ループ状ワイヤ101の後
端より露出するループ状のワイヤ102の後端部を切断
することによりワイヤ102と管腔内留置物との連結を
解除できる。
【0043】そして、操作装置53は、図15、図16
および図17に示すように、後端部が3つに分岐したコ
ネクター54と、コネクター54のそれぞれの分岐管の
端部に固定された3つの操作部(ワイヤ回収機構を備え
る)55a、55b、55cを備えている。そして、操
作部55a、55b、55cは、ワイヤ41の牽引機
構、切断機構および切断されたワイヤの回収機構を備え
ている。なお、この実施例では、管腔内留置物2が3つ
のガイド管を備えるため、それに対応して、操作部(ワ
イヤ回収機構)も3つとなっている。管腔内留置物2が
4つのガイド管を備える場合であれば、操作部(ワイヤ
回収機構)も4つとなる。つまり、操作部(ワイヤ回収
機構)の数は、管腔内留置物2が備えるガイド管の数に
より変更される。操作部及びその他の構成は、上述した
ものと同じである。
【0044】本発明の体腔内病変部治療用器具100の
使用方法およびワイヤ回収機構の作用を図7、図8、図
18〜図21を用いて説明する。図18に示すように、
初期状態(体腔内病変部治療用器具の生体内への挿入
時)では、ワイヤリールの第1のストッパー70付近に
第2ケース部材62に設けられたストッパーピン82b
が位置する状態となっている。この状態のままシース5
2の先端部を目的とする血管部位(例えば、動脈瘤形成
部)に配置し、シース52を後端側に引き、管腔内留置
物2をシース52より吐出させる。
【0045】そして、図18の矢印方向にリールノブ6
5を回転させると、この回転によりカッター内蔵シャフ
ト64が回転し、チューブ42a、42b、42cは端
部が把持保持されているため、ワイヤ41a、41b、
41cのみが牽引される。この牽引により、図2に示す
ように、伸長状態であった外径維持機能23a、23
b、23cのガイド管31a、31b、31cは収縮
し、管腔内留置物2は拡径状態となり、そして、ロッド
32a、32b、32cの係合部35a、35b、35
cがガイド管31a、31b、31cの上端開口から露
出するとともにガイド管31a、31b、31cの上端
に係合する。これにより、管腔内留置物2の拡径状態が
維持される。そして、シャフト64の収納可能突起78
がワイヤリール63の棒状ピン72と当接し、ワイヤリ
ール63は、第2のストッパー71がストッパーピン8
2bに当接するまで回転する。この状態を図18に示
す。
【0046】さらに、図18の矢印方向にリールノブ6
5を回転させるとこの回転により、カッター内蔵シャフ
ト64のみが回転し、収納可能突起78が一時的に収納
されワイヤリール63の棒状ピン72を通過し、やが
て、内蔵されているカッター74が、カッターホルダー
75を軸支するシャフト75aを中心に回転し、カッタ
ー74の刃先が、図19に示すように、カッター突出用
窓部73より突出し、窓部付近に位置していたワイヤ4
1a、41b、41cを切断する。そして、図20の矢
印方向(反対方向)にリールノブ65を回転させると、
この回転により、シャフト64内に再びカッターが収納
され、さらに回転させると、カッター内蔵シャフト64
の収納可能突起78が一時的に収納されワイヤリール6
3の棒状ピン72を通過し、シャフト64の回転をワイ
ヤリール63に再び伝達可能となる。この状態を図20
に示す。
【0047】そして、図21に示すように、ストッパー
ノブ82aを引きストッパー82bを後退させた後、リ
ールノブ65を矢印方向に回転させると、切断されたワ
イヤ41a、41b、41cは、順次リール巻き取り溝
69aに巻き付けられていき、しばらくすると、図5に
示すように、ワイヤ41a、41b、41cの切断部が
ロッド32a、32b、32cの係合部35a、35
b、35cを通過することにより、管腔内留置物2よ
り、外径拡張具を含む治療用器具本体部53は、離脱す
る。この状態において、ワイヤの巻き取りを終了させて
もよいが、すべてのワイヤがリールに巻き取られるまで
行ってもよい。そして、上述したワイヤ回収操作を他の
すべてのワイヤ回収機構について行うことにより、管腔
内留置物2の生体内留置操作が終了する。
【0048】この実施例の操作部55では、ワイヤリー
ルの初期回転により、管腔内留置物2のロッドの牽引
(管腔内留置物の拡張)が行われ、二次回転により、牽
引ワイヤに切断が行われ、三次回転(一次および二次と
逆回転)により、切断カッターの収納が行われ、四次回
転(一次および二次と同方向)によりワイヤの回収およ
び管腔内留置物からの外径拡張具(体腔内病変部治療用
器具本体部およびシース)の離脱が行われるように構成
されている。このため、本発明の体腔内病変部治療用器
具100によれば、管腔内留置物2の拡張作業(ロッド
の牽引作業)および管腔内留置物2からの外径拡張具の
離脱作業を一連かつ容易に行うことができるので、管腔
内留置物2の目的体腔内部位への留置作業を容易に行う
ことができる。
【0049】
【発明の効果】本発明の体腔内病変部治療用器具は、第
1の外径と、前記第1の外径より大きい第2の外径とに
変形可能なチューブ状構造体と、該構造体を第2の外径
状態に維持するための外径維持機能とを備える管腔内留
置物と、該管腔内留置物を第2の外径状態に拡張するた
めの外径拡張具とを備える。前記管腔内留置物の前記外
径維持機能は、前記構造体の長手方向に延在するととも
に該構造体に固定された伸縮可能なガイド管と、牽引に
より該ガイド管を収縮させて前記構造体を前記第2の外
径に変形させるためのロッドとを備え、前記外径拡張具
は、前記管腔内留置物の先端側において前記ロッドに係
留されるとともに、該ロッドを牽引するためのループ状
ワイヤと、該ループ状ワイヤを該ワイヤの後端部が突出
するように収納するワイヤ収納チューブとを備えてい
る。これにより、非拡張状態で配置した管腔内留置物
を、その先端位置を変えることなく拡張できるので、管
腔内留置物を正確に目的部位に留置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の体腔内病変部治療用器具の斜
視図である。
【図2】図2は、本発明の体腔内病変部治療用器具の外
径維持機能および外径拡張具の機構および作用を説明す
るための部分断面側面図である。
【図3】図3は、本発明の体腔内病変部治療用器具の外
径維持機能および外径拡張具の機構および作用を説明す
るための部分断面側面図である。
【図4】図4は、本発明の体腔内病変部治療用器具の外
径維持機能および外径拡張具の機構および作用を説明す
るための部分断面側面図である。
【図5】図5は、本発明の体腔内病変部治療用器具の外
径維持機能および外径拡張具の機構および作用を説明す
るための部分断面側面図である。
【図6】図6は、本発明の他の実施例の体腔内病変部治
療用器具の外観図である。
【図7】図7は、本発明の他の実施例の体腔内病変部治
療用器具の外観図である。
【図8】図8は、図7に示した体腔内病変部治療用器具
の操作部を含む後端部の部分破断断面図である。
【図9】図9は、本発明の体腔内病変部治療用器具に使
用される操作部の外観図である。
【図10】図10は、図9に示した操作部の右側面図で
ある。
【図11】図11は、図10のB−B線断面図である。
【図12】図12は、図9のA−A線断面図である。
【図13】図13は、図9に示した操作部の分解図であ
る。
【図14】図14は、本発明の他の実施例のリールの外
観図である。
【図15】図15は、本発明の他の実施例の体腔内病変
部治療用器具の外観図である。
【図16】図16は、図15に示した体腔内病変部治療
用器具の部分破断模式図である。
【図17】図17は、図15に示した体腔内病変部治療
用器具の操作部を含む後端部の部分破断断面図である。
【図18】図18は、本発明の体腔内病変部治療用器具
の作用を説明するための説明図である。
【図19】図19は、本発明の体腔内病変部治療用器具
の作用を説明するための説明図である。
【図20】図20は、本発明の体腔内病変部治療用器具
の作用を説明するための説明図である。
【図21】図21は、本発明の体腔内病変部治療用器具
の作用を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 体腔内病変部治療用器具 2 管腔内留置物 10 体腔内病変部治療用器具 25 位置決め維持手段 31 ガイド管 32 ロッド 41 ループ状ワイヤ 42 ワイヤ収納チューブ 55 操作部 100 体腔内病変部治療用器具 110 体腔内病変部治療用器具

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の外径と、前記第1の外径より大き
    い第2の外径とに変形可能なチューブ状構造体と、該構
    造体を第2の外径状態に維持するための外径維持機能と
    を備える管腔内留置物と、該管腔内留置物を第2の外径
    状態に拡張するための外径拡張具とを備える体腔内病変
    部治療用器具であって、前記管腔内留置物の前記外径維
    持機能は、前記構造体の長手方向に延在するとともに該
    構造体に固定された伸縮可能なガイド管と、牽引により
    該ガイド管を収縮させて前記構造体を前記第2の外径に
    変形させるためのロッドとを備え、前記外径拡張具は、
    前記管腔内留置物の先端側において前記ロッドに係留さ
    れるとともに、該ロッドを牽引するためのループ状ワイ
    ヤと、該ループ状ワイヤを該ワイヤの後端部が突出する
    ように収納するワイヤ収納チューブとを備えていること
    を特徴とする体腔内病変部治療用器具。
  2. 【請求項2】 前記外径維持機能は、複数設けられてお
    り、前記外径拡張具は、前記それぞれの外径維持機能に
    対応するように複数設けられている請求項1に記載の体
    腔内病変部治療用器具。
  3. 【請求項3】 前記ループ状ワイヤは切断可能であるこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の体腔内病変部
    治療用器具。
  4. 【請求項4】 前記体腔内病変部治療用器具は、前記管
    腔内留置物を目的留置部位に留置するための位置決め支
    持手段を備えている請求項1ないし3のいずれかに記載
    の体腔内病変部治療用器具。
  5. 【請求項5】 前記位置決め支持手段は、前記構造体に
    係留するための管腔内留置物保持用ワイヤと、該ワイヤ
    の後端部が突出するように収納する管腔内留置物押出用
    チューブ体とを備えていることを特徴とする請求項4に
    記載の体腔内病変部治療用器具。
  6. 【請求項6】 前記管腔内留置物保持用ワイヤは切断可
    能であることを特徴とする請求項5に記載の体腔内病変
    部治療用器具。
  7. 【請求項7】 前記体腔内病変部治療用器具は、先端部
    内部に前記管腔内留置物を収納したシースを備えること
    を特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の体腔
    内病変部治療用器具。
  8. 【請求項8】 前記体腔内病変部治療用器具は、先端部
    内部に前記管腔内留置物を収納したシースと、該シース
    の後端部に固定された操作部とを備えていることを特徴
    とする請求項1ないし7のいずれかに記載の体腔内病変
    部治療用器具。
  9. 【請求項9】 前記操作部は、前記ループ状ワイヤの牽
    引機構、切断機構及び切断されたワイヤの回収機構を備
    えていることを特徴とする請求項8に記載の体腔内病変
    部治療用器具。
  10. 【請求項10】 前記操作部は、前記ループ状ワイヤ巻
    き取りリールと、該ワイヤ巻き取りリール内に収納され
    た突出及び再収納可能なワイヤカッターとを備えている
    請求項8または9に記載の体腔内病変部治療用器具。
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