JP2001029330A - アイリス撮影装置、代金処理装置、自動取引装置、遊技装置 - Google Patents

アイリス撮影装置、代金処理装置、自動取引装置、遊技装置

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JP2001029330A
JP2001029330A JP20246699A JP20246699A JP2001029330A JP 2001029330 A JP2001029330 A JP 2001029330A JP 20246699 A JP20246699 A JP 20246699A JP 20246699 A JP20246699 A JP 20246699A JP 2001029330 A JP2001029330 A JP 2001029330A
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Takahiro Oda
高広 小田
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アイリス認識に不慣れな利用者でも抵抗感の
ないアイリス撮影装置を実現する。 【解決手段】 表示部1には利用者への情報を表示す
る。カメラ2は、利用者が表示部1を見る視線上のアイ
リス画像をミラー3を介して撮影する。合焦検出部6
は、カメラ2で撮影した画像のピントが合っているかを
判定する。合焦検出部6でピントの一致が検出された場
合、表示制御部7は、表示部1に例えばレジスターにお
ける合計金額の表示といった表示制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、利用者のアイリス
を撮影するアイリス撮影装置および当該アイリス撮影装
置を用いた代金処理装置、自動化機器、遊技装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、アイリスを用いたアイリス認
識装置がある。このようなアイリス認識装置では、アイ
リスを撮影するカメラと、このカメラで撮影した画像を
表示するディスプレイとを備えている。そして、利用者
は、このディスプレイに表示される自身の目画像を見な
がら位置や焦点を調節する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
アイリス撮影装置では、特にアイリス認識に不慣れな利
用者にとっては、自身の目画像を見ながら焦点調節を行
うのには心理的抵抗感があった。
【0004】また、今日、商店等では客が商品を購入す
る場合に店員がレジスターと呼ばれる代金処理装置を用
いて会計処理を行うのが一般的である。そして、従来の
代金処理装置を用いた代金処理動作では、店員が商品の
合計金額をLCD(液晶ディスプレイ)等の表示装置に
出力しながら、客に対して口頭で合計金額を伝えるのが
普通である。これにより、客は装置の表示装置を見た
り、あるいは口頭で伝えられた金額を確認して、財布か
ら現金あるいはカードを出す。
【0005】このような従来の代金処理では、本来、客
が個人的な買い物を行っているにもかかわらず、後ろに
精算を待つ客が並んでいるような場合は、その客の合計
金額が見えたり聞こえたりして、非常にいやな気分にな
る。
【0006】更に、現在、銀行等では無人で取引処理を
行うための自動取引装置が多く導入されている。この場
合でも、利用客が自動取引装置の処理を行っている画
面、特にいくら出金するかという支払い金額等を横や後
ろから覗かれてしまう恐れもあり、その対策が望まれて
いた。
【0007】また、パチンコや他の各種ゲーム機といっ
た遊技装置では、パチンコ用の玉や硬貨等を用いて遊技
を行う。しかしながら、例えばパチンコの場合、客が遊
技中に玉が不足すると、席を立って別装置の出玉機に現
金あるいはカードを入れて所定の数の玉を手に入れなけ
ればならない等、面倒な操作を行わなければならなかっ
た。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決するため次の構成を採用する。 〈構成1〉利用者への情報を表示する表示部と、利用者
が前記表示部を視認する視線上のアイリス画像を撮影す
るアイリス撮影部と、アイリス撮影部からのアイリス画
像の合焦状態を検出する合焦検出部と、合焦検出部によ
り焦点の一致が検出された場合に、表示部の表示制御を
行う表示制御部とを備えたことを特徴とするアイリス撮
影装置。
【0009】〈構成2〉利用者への代金情報を表示する
表示部と、表示部に表示される代金情報を利用者が視認
する視線上のアイリス画像を撮影するアイリス撮影部
と、アイリス撮影部で撮影したアイリス画像の合焦状態
を検出する合焦検出部と、合焦検出部で焦点の一致が検
出された場合に、表示部に代金情報の表示を行う表示制
御部と、アイリス撮影部で撮影したアイリスにより利用
者のアイリス認識を行って本人確認するアイリス認識部
とを備えたことを特徴とする代金処理装置。
【0010】〈構成3〉構成2に記載の代金処理装置に
おいて、代金処理を行う操作者が視認するための操作者
用表示部と、操作者用表示部に表示される情報を操作者
が視認する視線上のアイリス画像を撮影するアイリス撮
影部と、アイリス撮影部で撮影したアイリスに基づき、
操作者のアイリス認識を行うアイリス認識部とを備えた
ことを特徴とする代金処理装置。
【0011】〈構成4〉利用者への取引情報を表示する
表示部と、表示部に表示される取引情報を利用者が視認
する視線上のアイリス画像を撮影するアイリス撮影部
と、アイリス撮影部で撮影したアイリス画像の合焦状態
を検出する合焦検出部と、合焦検出部で焦点の一致が検
出された場合に、表示部に取引情報の表示を行う表示制
御部と、アイリス撮影部で撮影したアイリスにより利用
者のアイリス認識を行って本人確認するアイリス認識部
とを備えたことを特徴とする自動取引装置。
【0012】〈構成5〉利用者への情報を表示する表示
部と、表示部に表示される情報を利用者が視認する視線
上のアイリス画像を撮影するアイリス撮影部と、アイリ
ス撮影部で撮影したアイリス画像の合焦状態を検出する
合焦検出部と、合焦検出部により焦点の一致が検出され
た場合に、表示部に遊技開始の表示を行う表示制御部
と、アイリス撮影部で撮影したアイリスに基づき、利用
者のアイリス認識を行うアイリス認識部と、アイリス認
識部で利用者の本人確認がなされた場合、遊技許可を行
う遊技判定部とを備えたことを特徴とする遊技装置。
【0013】〈構成6〉構成5に記載の遊技装置におい
て、遊技中に、予め決められた残り遊技可能数量に達し
た場合は遊技終了の予告を表示部に表示させ、その後、
アイリス認識部で本人確認がなされた場合、遊技続行を
許可する遊技判定部を備えたことを特徴とする遊技装
置。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
例を用いて詳細に説明する。 《具体例1》 〈構成〉図2は、本発明の具体例1として、代金処理装
置を示す外観図であるが、この説明に先立ち、アイリス
撮影装置を説明する。
【0015】図1は、本発明のアイリス撮影装置の具体
例1を示す構成図である。図の装置は、表示部1、カメ
ラ2、ミラー3、照明部4、保護ガラス5、合焦検出部
6、表示制御部7からなる。表示部1は、利用者への種
々の情報を表示するための液晶ディスプレイ(LCD)
である。ここで、液晶ディスプレイは、正面からのみ視
認できればよいため、指向性の広くないもの(視野角の
狭いもの)の方が望ましい。カメラ2は、ミラー3によ
って反射された利用者の目画像を撮影するためのCCD
カメラである。ここで、カメラ2の光軸Aは、ミラー3
を介して、表示部1からの文字光(矢印B)と同一線上
となるよう設置されている。また、カメラ2は固定焦点
となっている。
【0016】ミラー3は、可視光を透過し、赤外光を反
射するホットミラーである。図3に、ホットミラーの光
学特性を示す。図示のように、ホットミラーは、可視領
域の光を透過し、赤外領域の光を反射する光学特性を有
するミラーである。
【0017】照明部4は、近赤外領域にピークを持つL
ED素子をマトリックス状に配置構成した照明であり、
利用者に対して近赤外光を照射するよう設置されている
(図中の矢印Cで示す)。保護ガラス5は、ミラー3や
カメラ2に対してほこりやゴミが入らないよう設けられ
ている。また、カメラ2、ミラー3、照明部4により、
利用者が前記ディスプレイを視認する視線上のアイリス
画像を撮影するアイリス撮影部100を構成している。
【0018】合焦検出部6は、カメラ2からの画像のコ
ントラストに基づいてアイリス画像の焦点が一致してい
るか否かの判定を行う機能部である。表示制御部7は、
合焦検出部6で焦点の一致が確認された場合に表示部1
の表示制御を行う制御部である。
【0019】このようなアイリス撮影装置は、顧客への
代金情報といった各種の情報を表示部1に表示する。ま
た、カメラ2では、顧客が表示部1を視認する視線上の
目画像を撮影し、合焦検出部6が焦点が一致しているか
を判定する。合焦検出部6で焦点が一致しているのを確
認したとき、表示制御部7は、表示部1の表示を制御、
例えば、合計金額の表示といった制御を行う。
【0020】従って、このようなアイリス撮影装置を用
いた場合、利用者は焦点を合わせることを意識する必要
がなく、アイリス認識に不慣れな利用者に対しても容易
にアイリス認識に適したアイリス画像を取得することが
できる。
【0021】次に、図2の代金処理装置の構成を説明す
る。図2に示す代金処理装置には、図1で示したような
アイリス撮影装置がその内部に設けられており、顧客の
アイリス撮影を行う。
【0022】図2に示す代金処理装置は、店員が操作
し、顧客への代金表示を行ういわゆるレジスターであ
り、情報窓10、照明窓11、操作者用情報窓12、キ
ーボード13、バーコードリーダ14を備えている。
【0023】情報窓10は、上述したアイリス撮影装置
の表示部1を顧客が視認するための情報窓であり、照明
窓11は図1の照明部4から顧客への照明を行うための
照明窓である。操作者用情報窓12は、合計金額等の情
報を店員が確認するための表示するための表示部であ
る。また、キーボード13は、店員が金額等の入力を行
うためのキーボードであり、確定キー13aや合計キー
13b等を備えている。バーコードリーダ14は、商品
のバーコードを読み取るためのものである。
【0024】図4は、代金処理装置の機能ブロック図で
ある。図の装置は、表示部1、カメラ2、合焦検出部
6、表示制御部7、アイリス認識部8からなる。ここ
で、表示部1〜表示制御部7は、図1で説明した構成と
同様である。アイリス認識部8は、合焦検出部6で焦点
が一致した時点のカメラ2からのアイリス画像に基づい
てアイリス認識を行い、利用者の本人確認を行う機能部
である。尚、アイリス認識処理については、利用者のア
イリスコードを予め登録されているアイリスコードと照
合して本人確認を行う処理であるが、これについては既
知の処理であるため、ここでの説明は省略する。
【0025】図5は、代金処理装置のシステムブロック
図である。図示のように、代金処理装置は、表示部1、
カメラ2、照明部4、キーボード13、バーコードリー
ダ14、CPU15、操作者用表示部16、LCDドラ
イバ17、画像入力部18、カメラドライバ19、照明
ドライバ20、インタフェース部21、メモリ22、電
源部23を備えている。
【0026】表示部1、カメラ2、照明部4、キーボー
ド13、バーコードリーダ14は、それぞれ上述した構
成である。CPU15は、代金処理装置としての各種の
制御を行う制御部である。操作者用表示部16は、図2
の操作者用情報窓12を介して店員が視認するためのデ
ィスプレイである。LCDドライバ17は、表示部1お
よび操作者用表示部16のドライバである。
【0027】画像入力部18は、カメラ2の画像を取り
込んでCPU15が処理するための入力部である。カメ
ラドライバ19および照明ドライバ20は、それぞれカ
メラ2および照明部4のためのドライバである。
【0028】インタフェース部21は、図示省略したホ
ストコンピュータとネットワークを介して交信するため
のインタフェースである。メモリ22は、辞書データと
してのアイリスコードや、合焦検出部6等の機能を実現
するためのソフトウェアを格納する記憶部である。電源
部23は、代金処理装置への電源供給を行うための電源
である。
【0029】また、図1における合焦検出部6、表示制
御部7およびアイリス認識部8は、CPU15およびメ
モリ22に格納されたソフトウェアによって実現されて
いる。
【0030】〈動作〉図6は、具体例1の動作フローチ
ャートである。顧客が商品をレジに持参すると、店員は
代金処理装置を用いて各商品の価格をバーコードリーダ
14により、あるいはキーボード13により入力する
(ステップS101)。尚、この価格入力処理は既知の
動作であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
【0031】店員が商品の価格の入力を全て終了した場
合は、合計キー13bを押下する(ステップS10
2)。これにより、アイリス撮影が開始される(ステッ
プS103)。また、店員は顧客に対して、口頭により
「合計金額は、こちらに表示されますのでご覧下さい」
といった指示を行ったり、予め、顧客に対して合計金額
が表示部1に表示されることを知らせておく等により、
顧客が表示部1を見るように誘導する。
【0032】アイリス撮影では、先ず、照明部4がON
し、顧客に対して近赤外光を照射する(ステップS10
4)。このとき、顧客は、表示部1に表示されるべき金
額を見ようとして、視線を情報窓10の方に向ける。こ
れにより、顧客のアイリスは照明部4からの光を受けて
明るく反射する。この反射光は、ミラー3が可視光の領
域より赤外光の領域を反射する特性を有しているため、
アイリス画像を反射する。一方、表示部1からの光は可
視領域の光を多く含むため、ミラー3を透過し、顧客が
視認することができる。
【0033】カメラ2でアイリスの画像を取得すると、
画像入力部18を介してCPU15では焦点距離の判定
を行う(ステップS105)。ここでカメラ2で撮影で
きる位置は固定されているため、顧客のアイリスが同位
置に来ないと、カメラ2で撮影したアイリス画像は焦点
の合っていないピンボケ状態となる。そこで、本具体例
では、カメラ2の撮像素子から出力されるコントラスト
に比例した電圧(以降、コントラスト電圧とする)を検
出し、合焦点になったときのコントラスト電圧との差を
監視して、それぞれの電圧の差が0あるいはある程度の
小さい範囲に入った時点で表示部1に金額を表示する
(ステップS106)。
【0034】このとき、表示部1からの文字光(図1中
の矢印B)は、可視光成分であるため、図3に示したホ
ットミラーの光学特性からほぼ90%以上が透過でき、
顧客は表示部1に表示された金額文字をはっきりと確認
することができる。
【0035】更に、焦点調節について説明する。一般的
に、合焦点状態の画像とそれ以外の画像では、コントラ
スト値に顕著な違いがあることが知られている。そこ
で、本具体例では、アイリス画像のピント状態を定量的
に判断できるように、カメラ2で撮影したアイリス画像
の映像信号から合焦検出部6にてコントラストを算出
し、合焦点になった時のコントラストと比較する。よっ
て、両方のコントラストの差が0あるいは予め決められ
た所定の範囲内の距離になったとき、アイリス画像のピ
ントが合致したと判断できる。
【0036】コントラストの数値化方法には、様々な方
式がある。一般的に、コントラストとは、カメラ2の撮
像素子表面にレンズを介して結像したアイリス画像の明
るさの差である。そのため、撮像素子を構成する画素毎
に明るさに比例した電圧が発生する。この電圧は、カメ
ラ2からの映像信号によって、画像入力部18を通って
CPU15に送られる。尚、画素と電圧の関係は、映像
信号の送信規格によって決まっているので、CPU15
にて任意の画素の電圧を確認することができる。
【0037】以上により、カメラ2からCPU15へ送
信されたアイリス画像のコントラストは、上記の電圧を
アイリス画像の1フレーム全体、あるいは一部について
「隣接する画素の電圧を合計する」あるいは「隣接する
画素の電圧の差をN乗する」等の方法により数値化する
ことができる。
【0038】本具体例では、この数値化方法により、予
め合焦点時のコントラストの数値をメモリ22に保存し
ておき、撮影されたアイリス画像から算出されたコント
ラスト値と比較することで、合焦点かどうかの判断をし
ている。
【0039】CPU15にて、アイリス画像の合焦点が
確認できたとき、アイリス認識処理が開始され(ステッ
プS107)、カメラ2にて撮影されたアイリス画像は
メモリ22に保存される。保存されたアイリス画像は、
メモリ22に保存されたアイリスパターン生成プログラ
ムをメモリ22にて実行することにより、デジタルコー
ド(以降、アイリスコードという)に変換され、再度メ
モリ22に保存される。
【0040】次に、事前に顧客のアイリス画像から作成
されたアイリスコードをメモリ22より呼び出し、先の
撮影から生成し保存したアイリスコードとCPU15に
て比較する(ステップS108)。ここで、アイリスコ
ードが一致すれば、処理可である旨のメッセージを操作
者用表示部16に表示する(ステップS109)。その
後、店員は顧客に金額と商品の内容を確認してもらい、
キーボード13の確定キーを押下する(ステップS11
0)。一方、ステップS108において、アイリスコー
ドが一致しなかった場合は、操作者用表示部16に処理
不可のメッセージを表示する(ステップS111)。
【0041】尚、本具体例では、アイリス代金処理装置
のメモリ22に事前に登録された顧客のアイリスコード
がある場合を示した。このような構成では、独立したア
イリス代金処理装置として動作することができるが、メ
モリ22の容量により、アイリス認識ができる顧客の人
数が限定される。そこで、アイリスコードの比較を行う
ときには、図5に示したインタフェース部21を利用し
て、撮影したアイリス画像より生成されたアイリスコー
ドをインタフェース部21に接続されているホスト装置
に送信するよう構成してもよい。
【0042】このように構成した場合、ホスト装置で
は、大容量のデータベースに登録されている顧客のアイ
リスコードから受信したアイリスコードに合致するコー
ドを検索し、比較した結果をインタフェース部21を用
いてアイリス代金処理装置に送信する。結果は、CPU
15を介して操作者用表示部16に表示される。
【0043】尚、上記具体例において、アイリス認識に
よる本人確認を行った後は、アイリスパターンを登録し
た時に提示した銀行等の口座から自動引き落とし処理を
行う。
【0044】〈効果〉以上のように、本具体例では、合
計金額を表示する表示部への顧客の視線上に同軸となる
ようアイリス撮影のためのカメラを設け、かつ、アイリ
ス画像の合焦状態の時点で表示部に合計金額を表示する
ようにし、また、アイリス認識により本人確認ができ、
かつ、顧客が金額を承認した場合にのみ代金処理を事前
に登録した口座から自動引き落としを行うようにしたの
で、以下の効果がある。
【0045】(1)代金処理動作は、金額確認のみで済
む。従来の確認後に財布から現金やカードを出して処理
する必要がない。よって、代金処理を早く行うことがで
きる。
【0046】即ち、従来では、客は、店員に金額を提示
されてからその金額の確認を行い、その後現金で処理す
るかカードで処理するかを考えて財布を出すといった操
作を行っていた。そのため代金処理が遅くなり、一人当
たりの処理時間が長くかかる原因となっていた。これを
解決するには代金処理装置を増設しなければならず、設
備コストおよび人員コストが多くかかるという問題があ
った。本具体例では、アイリス認識による本人確認を行
い、その結果により口座から自動引き落としを行うよう
にしているため、このような問題を一掃することができ
る。
【0047】(2)代金処理は「アイリス」であるため、
店舗内へ手ぶらで入れる。従来のような不必要に大きい
かばんの持ち込みを防止することができ、万引き等の犯
罪を未然に防止することができる。
【0048】(3)金額の提示は、代金を支払う人だけが
見える方向に指向性を高めることができ、その方向には
顧客の目があるため、他人への不必要な情報が漏れてし
まうことがない。
【0049】尚、上記具体例1では、合焦検出部6で焦
点の一致が検出された時点で、表示部1に合計金額を表
示させるようにしたが、表示内容のフォーカスや輝度を
変化させ、ピントが合った場合に最もフォーカスが合っ
た画像を表示したり、輝度を最も高くするといったよう
に、アイリス画像の焦点が合った場合に最も表示内容が
見やすくなるよう構成しても上記具体例と同様の効果が
得られる。
【0050】《具体例2》具体例2は、具体例1の構成
に加えてアイリスによる店員の本人確認を行うようにし
たものである。即ち、代金処理装置では操作者である店
員が不正を行う場合も想定できる。例えば、店員が代金
処理装置に格納されている現金を勝手に持ち出したり、
顧客の本人確認が完了した結果の内容を持ち出したりす
ることも考えられる。そこで、本具体例では、アイリス
による本人確認手段を操作者用表示部側にも実装するよ
うにしている。
【0051】〈構成〉図7は、具体例2の代金処理装置
の斜視図である。図において、具体例1の代金処理装置
と異なるのは、店員に対しても具体例1で説明したアイ
リス撮影部が設けられている点である。そして、このア
イリス撮影部のため、操作者用照明窓24が追加されて
いる。この操作者用照明窓24は、アイリス撮影部の照
明部の照明を店員に対して照射するための照明窓であ
る。
【0052】図8は、具体例2の機能ブロック図であ
る。図の装置は、表示部1A、操作者用表示部1B、カ
メラ2A、操作者用カメラ2B、合焦検出部6a、表示
制御部7a、アイリス認識部8aからなる。ここで、表
示部1Aおよびカメラ2Aは、顧客用の機能であり、操
作者用表示部1Bおよび操作者用カメラ2Bは、店員用
の機能である。また、合焦検出部6aは、カメラ2A,
2Bそれぞれの合焦検出を行う機能部であり、基本的な
機能は具体例1の合焦検出部6と同様である。表示制御
部7aにおいても、合焦検出部6aで、カメラ2A,2
Bからの画像に対する合焦状態が検出された場合に表示
部1A,1Bの表示制御を行う機能部である。アイリス
認識部8aは、カメラ2A,2Bからの画像に基づき、
顧客および店員のアイリス認識を行う機能部である。
【0053】図9は、アイリス代金処理装置のシステム
ブロック図である。図中、25Aは顧客用システムブロ
ック、25Bは店員用システムブロックである。また、
顧客用システムブロック25Aにおける表示部1A、カ
メラ2A、照明部4A、LCDドライバ17A、画像入
力部18A、カメラドライバ19A、照明ドライバ20
Aと、店員用システムブロック25Bにおける操作者用
表示部1B、操作者用カメラ2B、操作者用照明部4
B、LCDドライバ17B、画像入力部18B、カメラ
ドライバ19B、照明ドライバ20Bは、具体例1の図
5で説明した表示部1、カメラ2、照明部4、LCDド
ライバ17、画像入力部18、カメラドライバ19、照
明ドライバ20と同様であるため、ここでの説明は省略
する。
【0054】また、他の各構成も図5で示した構成と同
様であるため、対応する部分に同一符号を付してその説
明を省略する。但し、具体例2においては、CPU15
およびメモリ22で、店員用の合焦検出部6a、表示制
御部7a、アイリス認識部8aに対応した機能が実現さ
れている。
【0055】〈動作〉図10は、具体例2の動作フロー
チャートである。店員が代金処理装置を操作する場合、
先ず、アイリスによる本人確認を行う。その場合、店員
確認の開始動作として確定キー13aを押下する(ステ
ップS201)。尚、この場合は確定キー13aが店員
確認の開始キーに割り当てられているが、他のキーに割
り当ててもよい。
【0056】確定キー13aが押下されることにより、
アイリス撮影が開始される(ステップS202)。アイ
リス撮影では、先ず、操作者用照明部4BがONし、店
員に対して近赤外光を照射する(ステップS203)。
これにより、店員のアイリスが操作者用照明部4Bから
の光を受けて明るく反射し、この反射光が操作者用カメ
ラ2Bで撮影される。
【0057】操作者用カメラ2Bでアイリスの画像を取
得すると、画像入力部18Bを介して合焦検出部6aで
は焦点距離の判定を行う(ステップS204)。尚、こ
の焦点距離の判定動作は具体例1と同様である。
【0058】合焦検出部6aにて、アイリス画像の合焦
点が確認できたとき、操作者用表示部1Bにそのアイリ
ス画像を表示する(ステップS205)。即ち、店員確
認の場合、操作者用表示部1Bには店員自身のアイリス
画像を表示する。
【0059】また、アイリス画像の合焦点が確認された
ことにより、アイリス認識処理が開始され(ステップS
206)、操作者用カメラ2Bにて撮影されたアイリス
画像はメモリ22に保存される。保存されたアイリス画
像は、メモリ22に保存されたアイリスパターン生成プ
ログラムをメモリ22にて実行することにより、デジタ
ルコード(以降、アイリスコードという)に変換され、
再度メモリ22に保存される。
【0060】次に、事前に店員のアイリス画像から作成
されたアイリスコードをメモリ22より呼び出し、先の
撮影から生成し保存したアイリスコードとCPU15に
て比較する(ステップS207)。ここで、アイリスコ
ードが一致すれば、操作可能である旨のメッセージを操
作者用表示部1Bに表示する(ステップS208)。そ
の後、店員はキーボード13の確定キー13aを押下す
る(ステップS209)ことで、代金処理が開始される
(ステップS210)。一方、ステップS207におい
て、アイリスコードが一致しなかった場合は、操作者用
表示部1Bに処理不可のメッセージを表示する(ステッ
プS211)。
【0061】〈効果〉以上のように、具体例2において
は、具体例1の構成に加えて店員用のアイリス撮影装置
を設けたので、店員確認も容易に行えるという効果が得
られる。
【0062】以上、具体例1、2は代金処理装置に関す
る具体例である。このように、本発明では、情報表示と
この情報を見る人物のアイリス認識とを同時に行うよう
にしたので、アイリス認識を行う人物は情報表示部分か
ら視線を離さなくても、機械が情報を見ている人が誰で
あるかが認識できるため、サービスを受けたい人に無駄
な動作をさせなくてもすむという効果がある。
【0063】従って、この他にも、目で情報を確認させ
て本人確認ができたことで更なるサービスを提供しよう
とする装置に対して本発明は非常に有効である。このよ
うな他の例を以下に説明する。
【0064】《具体例3》具体例3は、アイリス撮影装
置を自動取引装置に適用した例である。
【0065】〈構成〉図11は、具体例3の構成図であ
る。図の装置は、表示部1、カメラ2、ミラー3、保護
ガラス5、合焦検出部6b、表示制御部7b、アイリス
認識部8b、カード取引口31、通帳取引口32、紙幣
取引口33、硬貨取引口34、照明窓35、操作キーボ
ード36からなる。
【0066】表示部1〜保護ガラス5は、図1で説明し
た各構成と同様である。また、合焦検出部6bは、カメ
ラ2からの画像の合焦検出を行う機能部、表示制御部7
bは、合焦検出部6bでカメラ2からの画像に対する合
焦状態が検出された場合に表示部1の制御を行う機能
部、アイリス認識部8bはカメラ2からの画像に基づ
き、顧客のアイリス認識を行う機能部であり、それぞれ
基本的な機能は具体例1,2と同様である。
【0067】カード取引口31は、キャッシュカード等
のカードを挿入/排出するための取引口である。通帳取
引口32は、通帳を挿入/排出するための取引口であ
る。紙幣取引口33および硬貨取引口34は、それぞれ
紙幣および硬貨を投入/排出するための取引口である。
【0068】照明窓35は、図示省略している照明部の
照明を行うための窓部である。操作キーボード36は、
取引情報を入力するためのキーボードであり、操作完了
キー36a、確認キー36bを備えている。
【0069】〈動作〉図12は、具体例3の動作フロー
チャートである。顧客が、口座からの引き出し等の取引
を行い、現金支払い処理が開始されたとする。このと
き、顧客は支払い要求の金額を操作キーボード36から
入力し(ステップS301)、入力が完了すると操作完
了キー36aを押下する(ステップS302)。
【0070】操作完了キー36aが押下されると、アイ
リス撮影が開始される(ステップS303)。尚、具体
例3においても、顧客が保護ガラス5上に顔を近づける
等の姿勢調整をしてもらうよう、音声や画面表示等で誘
導する。そして、顧客の目画像がカメラ2の撮影距離に
入るのを待つ。
【0071】アイリス撮影では、先ず、図示省略した照
明部がONし、顧客に対して近赤外光を照射する(ステ
ップS304)。このとき、顧客は、上述した操作によ
り、表示部1に表示されるべき金額を見ようとして、視
線を表示部1の方向に向ける。これにより、顧客のアイ
リスは照明部4からの光を受けて明るく反射し、上記具
体例1と同様にカメラ2がアイリスの画像を取得する。
【0072】カメラ2でアイリスの画像を取得すると、
合焦検出部6bは焦点距離の判定を行う(ステップS3
05)。尚、合焦判定処理は具体例1,2と同様である
ため、ここでの説明は省略する。
【0073】合焦検出部6bにて、アイリス画像の合焦
点が確認できたとき、ステップS301で入力した支払
い金額が表示部1の画面に表示される(ステップS30
6)。また、アイリス認識部8bでは、カメラ2で撮影
されたアイリスパターンによるアイリス認識が開始され
る(ステップS307)。尚、ここでは、自動取引装置
内部の記憶装置に、照合する顧客のアイリスコードが保
存されているとする。
【0074】アイリス認識処理では、撮影したアイリス
画像から生成されたアイリスパターンを予め登録されて
いるアイリスコードと比較して、本人(顧客)確認を行
う(ステップS308)。
【0075】本人確認が行われ、登録されている本人で
あることが確認できた場合は、表示部1画面に「支払い
可能、本人名前、支払い金額」が表示される(ステップ
S309)。そこで、顧客が内容を確認し、確認キー3
6bを押すと(ステップS310)、入力した支払い金
額の現金は、紙幣取引口33または硬貨取引口34より
出金される(ステップS311)。一方、ステップS3
08において、本人確認ができなかった場合は、表示部
1画面に「支払い不可」が表示される(ステップS31
2)。
【0076】尚、取引不可能となった場合には、自動取
引装置の処理方法にもよるが、従来からのカードによる
取引も可能なようにすれば、アイリス認識における不具
合が発生しても顧客からのクレームは少なくなる。
【0077】また、本人確認ができた後では、表示部1
の画面にて、「***さんですね。取引有り難うござい
ます。○○○○円をお支払いします。」という文字や画
像で出力するようにすれば、顧客に対してより親しみや
すい印象を与えることができる。
【0078】〈効果〉以上のように、具体例3によれ
ば、自動取引装置において、顧客のアイリス画像の合焦
検出が行えた時点で支払い金額を表示すると共に、アイ
リス認識により本人確認を行うようにしたので、以下の
ような効果が得られる。
【0079】支払い金額といった他の人間から見られ
たくない情報を横から盗撮、覗かれる心配がない。 本人確認をアイリス認識で行うため、本人確認のため
のカードが不要となり、カードを挿入中に自動取引装置
近傍においた荷物を取られるといった心配がない。 カードをなくす心配がない。 自動取引装置操作が常に表示部画面を見ているだけで
済むので簡単である。 カードがなくても自動取引装置の取引が可能であるた
め、顧客にとって利便性の向上となる。
【0080】尚、上記具体例3では、取引情報として支
払金額を表示する場合に表示制御とアイリス認識を行う
ようにしたが、これ以外にも自動取引装置を操作する場
合に他の人に見られたくない取引情報であれば同様に適
用可能である。
【0081】《具体例4》具体例4は、アイリス撮影装
置を遊技装置であるパチンコに実装したものである。
【0082】〈構成〉図13は、具体例4の構成図であ
る。図の装置はパチンコを示しており、台本体41、玉
42、照明窓43、大当たり窓44、取り口45、当た
り窓46,47、釘48、玉出しレール49、玉出しレ
バー50、確認ボタン51、停止ボタン52、看板5
3、当たり玉受け54を備えると共に、表示部1、カメ
ラ2、ミラー3、保護ガラス5、合焦検出部6c、表示
制御部7c、アイリス認識部8c、遊技判定部9を備え
ている。尚、アイリス撮影装置の照明部は、図示省略し
ている。
【0083】台本体41は、アイリス撮影装置が取り付
けられているパチンコ台の本体である。玉42は玉出し
レール49を通って供給されるパチンコの玉である。照
明窓43は、図示省略したアイリス撮影装置の照明部か
ら遊技者に対して照射するための照明窓である。大当た
り窓44は、玉42が入った場合に大当たりとなる窓で
あり、当たり窓46,47は、それぞれ玉42が入った
場合に予め設定されている個数の玉が放出されるよう設
定されている窓である。また、取り口45は、玉42が
取り込まれる穴部である。
【0084】釘48は台本体41に取り付けられ、落下
する玉42のガイドとなる釘である。玉出しレール49
は、玉42を大当たり窓44や当たり窓46,47のあ
る空間に導くためのレールである。
【0085】玉出しレバー50は、遊技者が操作するこ
とにより、玉42の供給やその強さを調整するためのレ
バーである。確認ボタン51は、表示部1に所定の表示
が行われた場合に、遊技者が確認を行うためのボタンで
ある。停止ボタン52は、遊技の停止等を指示するため
のボタンである。看板53は、そのパチンコ台の情報を
表示するための表示板である。当たり玉受け54は、出
てきた当たり玉を受けるための玉受け部である。
【0086】また、表示部1〜保護ガラス5は、具体例
1〜3の構成と同様であるため、ここでの説明は省略す
る。また、合焦検出部6cは、カメラ2からの画像の合
焦検出を行う機能部、表示制御部7cは、合焦検出部6
cでカメラ2からの画像に対する合焦状態が検出された
場合に表示部1の制御を行う機能部、アイリス認識部8
cはカメラ2からの画像に基づき、顧客のアイリス認識
を行う機能部であり、それぞれ基本的な機能は具体例1
〜3と同様である。
【0087】遊技判定部9は、アイリス認識部8cで本
人確認ができた場合に遊技許可を行う機能を有してい
る。例えば、パチンコ台の使用開始時では本人確認がで
きた場合は、登録されている遊技可能数の表示等の制御
を行い、遊技中は遊技玉の管理を行い、遊技玉が少なく
なってきた場合は追加遊技玉数の表示等の制御を行う機
能を有している。
【0088】〈動作〉先ず、顧客は、パチンコ店にて自
分のアイリスと支払い方法を登録しておく。支払い方法
は、別途パチンコ店からの請求書を確認してからの現金
や銀行からの振込等で実施される。
【0089】次に、アイリスを登録した顧客がパチンコ
を開始する操作を説明する。図14は、パチンコ開始時
のフローチャートである。顧客がパチンコ台の正面に座
り、確認ボタン51を押す(ステップS401)。これ
により、アイリス撮影が開始され(ステップS40
2)、照明部がONする(ステップS403)。
【0090】遊技客は確認ボタン51を押した後、表示
部1を覗き込む。尚、この場合もアイリスパチンコの使
用方法等により、遊技客が表示部1を見るようにしてお
く。アイリス画像のピントが合ったとき(ステップS4
04)、表示部1には、パチンコ遊技開始を示す画像あ
るいは文字・記号が表示される(ステップS405)。
尚、この一連の動作は具体例1〜3と同様である。
【0091】また、遊技客が表示部1に表示されている
画面を見ているとき、パチンコ台では上記のピントが合
ったアイリス画像により、遊技客の本人確認を行う(ス
テップS406、ステップS407)。ここで、アイリ
ス画像からのアイリスコード生成方法やアイリスコード
の比較方法も、先に説明した具体例1〜3と同様であ
る。また、アイリス認識処理はパチンコ台毎に行っても
よいし、パチンコ店のホストコンピュータで確認するよ
うにしてもよい。
【0092】上記ステップS407の本人確認の結果、
本人が確認された場合、遊技判定部9は、表示制御部7
cにより、表示部1に「遊技可能」「遊技客(本人名
前)」「遊技可能玉数:N」等を表示させる(ステップ
S408)。このとき、遊技客がこれらの表示内容を承
認し、確認ボタン51を押すとパチンコがスタートする
(ステップS409、S410)。遊技客が確認ボタン
51を押さず、停止ボタン52を押した場合(ステップ
S411)は、そのままパチンコが終了する。
【0093】尚、図14のフローチャートには記述して
いないが、表示部1に上記内容が表示された後に確認ボ
タン51あるいは停止ボタン52が押されないと、パチ
ンコ台が時間を監視して所定時間以上過ぎた場合には自
動的にパチンコ台が終了する。
【0094】上記ステップS407の本人確認の結果、
本人が確認されなかった場合、遊技判定部9は表示部1
に「遊技不可」を表示させる(ステップS412)。こ
こで、パチンコ店では通常の台も設置しておくことで、
アイリス入力に失敗した遊技客を従来の台でパチンコし
てもらうことができる。このとき、看板53にアイリス
パチンコか通常のパチンコかの表記をしておくことで、
客が混乱せずパチンコ台を選択することができる。
【0095】次に、パチンコを開始した遊技客の出玉管
理について説明する。図15および図16は、遊技時の
処理フローチャートである。パチンコがスタートする
と、遊技客は玉出しレバー50を回転させ、遊技可能と
して供給された玉を飛ばす。飛ばされた玉は、玉出しレ
ール49を通って当たり窓46,47や釘48がある面
に投げ出される。その後、玉42は重力と釘48による
反作用力で様々な動きをして取り口45に向かって落ち
ていく。
【0096】その途中、運が良ければ大当たり窓44や
当たり窓46,47に玉42が入り込み、当たり玉が当
たり玉受け54に出てくる。パチンコ台ではこのような
動作において、遊技客が使用する遊技玉数(n)と当た
り玉数(s)をカウントする(ステップS501、S5
02)。
【0097】遊技客には遊技開始時に予め提示された遊
技可能玉数(N)が決まっている。そこで、パチンコ台
ではNの残量に応じて、遊技客に対して遊技玉がなくな
ることを通知する必要がある。本具体例では、遊技玉数
nに予定開始玉数Aを加えた玉数がNより大きくなった
ときに、遊技客に遊技玉がなくなることを通知するよう
な処理としている。即ち、ステップS503において、
n+A>Nであるかを判定している。尚、予定開始玉数
Aの値はパチンコ台に応じて任意に設定することができ
る。
【0098】ステップS503において、n+A>Nに
なると、パチンコ台の表示部1が点滅を開始する(ステ
ップS504)。ここで、遊技客は玉の不足に気が付
き、表示部1に視線を向け、覗き込むため、パチンコ台
はアイリス撮影を開始し(ステップS505)、照明窓
43を介して照明を行う(ステップS506)。合焦検
出部6cによってアイリス撮影のピントが合ったことを
検出すると(ステップS507)、表示制御部7cは上
記の点滅している表示部1に遊技玉の残量を示すカウン
トダウンを表示する(ステップS508)。
【0099】遊技客が表示部1の表示に注目している間
に、パチンコ台では先にピントが合ったアイリス画像を
用いてアイリス認識部8cがアイリス認識を開始し(ス
テップS509)、遊技客の本人確認を行う(ステップ
S510)。
【0100】ステップS510の本人確認判定の結果、
本人確認ができた場合、遊技判定部9は、表示制御部7
cを介して、表示部1の画面に「遊技玉追加可能」「遊
技客名前」「追加遊技玉数:N1」等を表示する(ステ
ップS511)。ここで、遊技客が上記画面の内容を承
認し、確認ボタン51を押す(ステップS512)と、
表示された「追加遊技玉数:N1」が現在の遊技玉に追
加される。その後は追加パチンコスタートとなり(ステ
ップS513)、初めに提示された「遊技可能玉数:
N」から「追加遊技玉数:N1」と切り替えて、遊技玉
数nと当たり玉数sを管理する(ステップS514〜ス
テップS517〜ステップS501)。
【0101】ここで、遊技客が確認ボタン51を押さず
に、あるいは押すまでの時間が長いと、遊技客はパチン
コを続けているために、当初の遊技可能玉数Nを遊技玉
数nが超えてしまい、パチンコは終了する(ステップS
512〜ステップS518〜ステップS519〜ステッ
プS520〜ステップS522あるいはステップS52
0〜ステップS521〜ステップS512の処理の流
れ)。
【0102】また、遊技客が停止ボタン52を押した場
合にもパチンコは停止する(ステップS521〜ステッ
プS522)。
【0103】当然、遊技客の確認ができない場合もパチ
ンコは終了する。即ち、ステップS510の本人確認判
定で、本人が確認できなかった場合は、遊技判定部9
は、表示部1に「遊技玉追加不可」等の表示を行い(ス
テップS524)、遊技玉のカウントおよび当たり玉の
カウントを行って(ステップS525、S526)、遊
技玉数nが遊技可能玉数Nになった時点(ステップS5
27)でパチンコは終了する。
【0104】パチンコが終了した場合には、遊技判定部
9は、遊技玉数nと当たり玉数sの合計を計算し、その
結果を表示部1に表示する(ステップS522)。この
とき、パチンコ店では遊技客へのサービスを設定してお
き、先の合計玉数を加えて「サービス利用玉数:T」等
の表示を行う。これにより、パチンコを終了した遊技客
が当たり玉を景品等に交換するときの手助けとなる。
【0105】以上の表示を実施した後、パチンコ台で
は、n、s、Tを遊技客(本人)のアイリスコードと共
に、日付(年・月・日・時・分)の情報と共に、店内に
あるデータベース(図示省略)に登録する(ステップS
523)。尚、ここで、登録されたデータは、客が店内
で買い物をしたり、上述した当たり玉やサービス利用玉
数を景品に交換するときに利用される。当然、店内に設
置する代金処理装置を具体例1(あるいは具体例2)で
示したアイリス代金処理装置であれば、店内では全てア
イリスで処理できることになる。
【0106】〈効果〉以上のように、具体例4によれ
ば、利用者が表示部を見る視線上のアイリス画像を撮影
し、合焦検出された場合に遊技開始を表示部で表示する
と共にアイリス認識を行い、本人確認ができた場合は遊
技許可を行うようにしたので、パチンコを開始する場合
に、別途本人の証明書を提示したり、パチンコ台に現金
を投入するといった操作を行う必要がなく、利便性が向
上する。
【0107】また、遊技中に予め決められた残り遊技可
能数量に達した場合は遊技終了の予告を表示部に表示さ
せ、その後、本人確認がなされた場合は、遊技続行を許
可するようにしたので、わざわざ別装置を使って玉を手
に入れる必要もなく、客にとって利便性の向上が図れる
と共に、店側にとっても利益の増加につながる効果があ
る。
【0108】即ち、従来の場合、遊技客は玉が不足する
と席を立ち、別装置の出玉機に現金やカードを入れて所
定の数の玉を手に入れなければならない。このような面
倒な操作が必要であったため、折角遊技が盛り上がって
きていても、そのまま帰ってしまうことに成り兼ねな
い。これに対し、本具体例では、席を立つこともなくそ
のまま遊技が続行できるため、客と店の双方にとって有
用な効果がある。
【0109】更に、アイリスと当たり玉が登録されてい
るため、大当たりして手に入れた重い出玉を遠く離れた
玉計量場まで運ぶ必要がなくなる。例えば女性客にとっ
て狭い通路を運ぶのは非常に大変であるが、そのような
必要がなくなるため、女性客にとっても利用しやすくな
る。また、店員の削減も図ることができる。
【0110】また、当たり玉で景品をもらう場合でも、
出玉交換所に手ぶらでいき、その場所に設置された具体
例1で説明した代金処理装置に自分のアイリスを入力す
るだけで済む。このことは、パチンコへ財布やカードを
持たずに手ぶらで行けることになり、パチンコの遊技中
に現金等を盗まれることも防止できる。しかも、荷物等
の持ち込みも少なくなることから安全性も向上し、女性
客も安心して楽しむことができる。
【0111】しかも、最近ではパチンコ台のROMを不
正に改造する犯罪が発生しているが、本具体例では出玉
をアイリスで管理するため、このような犯罪が発生した
としても、その犯罪をおこした人物を特定し易くなると
いう効果も得られる。
【0112】尚、上記具体例4では、遊技装置としてパ
チンコ台を説明したが、これに限定されるものではな
く、遊技客が注視するようなディスプレイを備えたもの
であれば、上記具体例と同様に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアイリス撮影装置の構成図である。
【図2】本発明の具体例1の代金処理装置の斜視図であ
る。
【図3】ホットミラーの光学特性の説明図である。
【図4】本発明の具体例1の代金処理装置の機能ブロッ
ク図である。
【図5】本発明の具体例1の代金処理装置のシステムブ
ロック図である。
【図6】本発明の具体例1の代金処理装置の動作フロー
チャートである。
【図7】本発明の具体例2の代金処理装置の斜視図であ
る。
【図8】本発明の具体例2の代金処理装置の機能ブロッ
ク図である。
【図9】本発明の具体例2の代金処理装置のシステムブ
ロック図である。
【図10】本発明の具体例2の代金処理装置の動作フロ
ーチャートである。
【図11】本発明の具体例3の自動取引装置の構成図で
ある。
【図12】本発明の具体例3の自動取引装置の動作フロ
ーチャートである。
【図13】本発明の具体例4の遊技装置の構成図であ
る。
【図14】本発明の具体例4の遊技装置におけるパチン
コ開始時のフローチャートである。
【図15】本発明の具体例4の遊技装置における遊技時
のフローチャート(その1)である。
【図16】本発明の具体例4の遊技装置における遊技時
のフローチャート(その2)である。
【符号の説明】
1、1A 表示部 2、2A カメラ 1B 操作者用表示部 2B 操作者用カメラ 3 ミラー 4 照明部 6、6a、6b、6c 合焦検出部 7、7a、7b、7c 表示制御部 8、8a、8b、8c アイリス認識部 9 遊技判定部 100 アイリス撮影部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G07D 9/00 426 G07G 1/00 331Z 5B055 461 1/01 301D 5B058 G07G 1/00 331 G06F 15/30 310 1/01 301 330 15/64 H Fターム(参考) 2C088 BA86 CA09 CA11 CA31 3E040 BA07 DA02 FJ05 3E042 BA01 BA13 CE07 4C038 VA07 VB04 VC05 5B047 AA23 AB02 BC09 BC11 BC23 CA23 CB18 CB22 DC09 5B055 BB03 BB19 HB04 JJ00 5B058 CA16 KA02 KA06 KA38 YA02 YA04 YA20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 利用者への情報を表示する表示部と、 利用者が前記表示部を視認する視線上のアイリス画像を
    撮影するアイリス撮影部と、 前記アイリス撮影部からのアイリス画像の合焦状態を検
    出する合焦検出部と、 前記合焦検出部により焦点の一致が検出された場合に、
    前記表示部の表示制御を行う表示制御部とを備えたこと
    を特徴とするアイリス撮影装置。
  2. 【請求項2】 利用者への代金情報を表示する表示部
    と、 前記表示部に表示される代金情報を利用者が視認する視
    線上のアイリス画像を撮影するアイリス撮影部と、 前記アイリス撮影部で撮影したアイリス画像の合焦状態
    を検出する合焦検出部と、 前記合焦検出部で焦点の一致が検出された場合に、前記
    表示部に代金情報の表示を行う表示制御部と、 前記アイリス撮影部で撮影したアイリスにより利用者の
    アイリス認識を行って本人確認するアイリス認識部とを
    備えたことを特徴とする代金処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の代金処理装置におい
    て、 代金処理を行う操作者が視認するための操作者用表示部
    と、 前記操作者用表示部に表示される情報を当該操作者が視
    認する視線上のアイリス画像を撮影するアイリス撮影部
    と、 前記アイリス撮影部で撮影したアイリスに基づき、操作
    者のアイリス認識を行うアイリス認識部とを備えたこと
    を特徴とする代金処理装置。
  4. 【請求項4】 利用者への取引情報を表示する表示部
    と、 前記表示部に表示される取引情報を利用者が視認する視
    線上のアイリス画像を撮影するアイリス撮影部と、 前記アイリス撮影部で撮影したアイリス画像の合焦状態
    を検出する合焦検出部と、 前記合焦検出部で焦点の一致が検出された場合に、前記
    表示部に取引情報の表示を行う表示制御部と、 前記アイリス撮影部で撮影したアイリスにより利用者の
    アイリス認識を行って本人確認するアイリス認識部とを
    備えたことを特徴とする自動取引装置。
  5. 【請求項5】 利用者への情報を表示する表示部と、 前記表示部に表示される情報を利用者が視認する視線上
    のアイリス画像を撮影するアイリス撮影部と、 前記アイリス撮影部で撮影したアイリス画像の合焦状態
    を検出する合焦検出部と、 前記合焦検出部により焦点の一致が検出された場合に、
    前記表示部に遊技開始の表示を行う表示制御部と、 前記アイリス撮影部で撮影したアイリスに基づき、利用
    者のアイリス認識を行うアイリス認識部と、 前記アイリス認識部で前記利用者の本人確認がなされた
    場合、遊技許可を行う遊技判定部とを備えたことを特徴
    とする遊技装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の遊技装置において、 遊技中に、予め決められた残り遊技可能数量に達した場
    合は遊技終了の予告を表示部に表示させ、その後、アイ
    リス認識部で本人確認がなされた場合、遊技続行を許可
    する遊技判定部を備えたことを特徴とする遊技装置。
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