JP2001029312A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JP2001029312A
JP2001029312A JP11204614A JP20461499A JP2001029312A JP 2001029312 A JP2001029312 A JP 2001029312A JP 11204614 A JP11204614 A JP 11204614A JP 20461499 A JP20461499 A JP 20461499A JP 2001029312 A JP2001029312 A JP 2001029312A
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/00064Constructional details of the endoscope body
    • A61B1/00071Insertion part of the endoscope body
    • A61B1/0008Insertion part of the endoscope body characterised by distal tip features
    • A61B1/00098Deflecting means for inserted tools

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、先端カバーを着脱しなくと
も、処置具起上台の裏面及び先端構成部に形成された収
容室が洗浄し易いようにした内視鏡を提供する事にあ
る。 【解決手段】本発明は、処置具起上台27が起上操作さ
れたとき、処置具起上台27の裏面31と、上記裏面が
対向する収容室25の面までの距離が、処置具起上台2
7が露出されない領域における収容室25の開口端にお
いて最大となる様に構成した内視鏡である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、挿入部の先端部に
形成したチャンネルの先端開口部に処置具の導出方向を
規制する起上台を設けた内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】挿入部の先端部にチャンネルの先端を開
口し、この開口部に起上台を設けた内視鏡が知られてい
る(特開平7−323001号公報)。この種の内視鏡
は先端カバーと起上台の裏面にて囲まれた空間が外部に
露呈されにくいため、その空間内領域が洗浄し難いこと
はもとより、十分に洗浄できているか目視にて確認する
際も複数の角度から見なくてならず、確認しずらいもの
であった。そこで、上記の内視鏡にあっては先端カバー
を取り外せるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、起上台周りの
洗浄をするために先端カバーを取り外し、洗浄後に先端
カバーを取り付けることはその着脱作業が煩わしい。先
端カバーは内視鏡を実際に使用する際において外れない
ように強固に取り付けてあるため、その先端カバーの着
脱の作業はかなり煩雑なものであった。
【0004】また、先端カバーを着脱する際において、
先端カバー自体を破損させる可能性もある。さらに、内
視鏡検査中に先端カバーと先端構成部との嵌合部分にズ
レが発生した場合、先端カバーにより内視鏡の視野が妨
げられる虞もある。
【0005】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、先端カバーを着脱しなく
とも、処置具起上台の裏面及び先端構成部に形成された
収容室内の洗浄がし易いようにした内視鏡を提供する事
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は、内
視鏡の挿入部先端に開口した処置具起上台用収容室と、
上記内視鏡の操作部側に設けられ、処置具が挿入される
挿通口部と、上記内視鏡に設けられ、上記収容室と上記
挿入口部とを連通する案内路と、上記収容室に起上可能
に設けられ、上記案内路を通じて挿通された処置具を誘
導する誘導面を有する処置具起上台とを有する内視鏡に
おいて、処置具起上台が起上操作されたとき、処置具起
上台の裏面と、上記裏面が対向する収容室の面までの距
離が、処置具起上台が露出されない領域における収容室
の開口端において最大となる様に構成されている事を特
徴とする内視鏡である。
【0007】
【発明の実施形態】図1乃至図18を用いて、本発明の
一実施形態について説明する。
【0008】(構成)図1は本発明の第1の実施形態に
係る内視鏡1と各種の外部装置を組み込んだシステムの
全体を示す斜視図である。外部装置としては、光源装置
2、画像処理装置3、モニタ4、入力用キーボード5、
吸引ポンプ装置6、吸引瓶7等の機器があり、これらの
機器はキャリア8付きの棚9に設置されている。
【0009】内視鏡1は挿入部12、操作部13および
ユニバーサルコード14を備える。挿入部12は可撓管
部15、湾曲部16および先端部17の各構成部分より
なる。
【0010】操作部13にはユニバーサルコード14の
一端が接続され、ユニバーサルコード14の他端にはコ
ネクタ18が設けられている。コネクタ18は上記外部
装置の一つである光源装置2に接続される。コネクタ1
8にはライトガイド管や電気接点部が設けられている。
【0011】先端部17の構成について、図2乃至図1
2を用いて詳細に説明する。先端部17は先端部本体と
しての先端硬質部21と、これの周囲を覆うように樹脂
等の非導電性材質より形成された先端カバー22とが設
けられ、先端カバー22は先端硬質部21に接着等にて
固定されている。
【0012】先端硬質部21には処置具挿通用案内路と
してのチャンネル(挿通孔)23と連続して形成され、
処置具等の導入を先端側へ案内する導入案内路24が形
成されている。この導入案内路24の先端側には先端硬
質部21と先端カバー22とにて形成される空間部であ
る収容室25が設けられている。この収容室25は処置
具挿通用チャンネル23の先端開口部を構成する。
【0013】また、収容室25内には上記チャンネル2
3を通じて導入される鉗子やカテーテル等の処置具26
を所望の位置へ起上させるための処置具起上台27が納
められている。
【0014】処置具起上台27はその一端が先端硬質部
21に設けられた起上台回動支点28により枢着されて
いる。起上台回動支点28は、導入案内路24の先端開
口部分の下側部位に位置しており、収容室25内におい
て処置具起上台27の他端側部分が回動するように処置
具起上台27を起伏動作自在に取り付けている。処置具
起上台27には上記導入案内路24より連続するように
形成した断面略V字状の溝によって、処置具26を誘導
するための誘導面29が形成されている。
【0015】処置具起上台27の、誘導面29が形成さ
れていない側の一面である起上台裏面31において回動
先端の近くで、処置具起上台26の左右側端近傍にはそ
れぞれ起上台裏面31に対して垂直に突出して形成され
ている左右一対のワイヤ支持壁33が設けられている。
この左右一対のワイヤ支持壁33には処置具起上台27
を起上させるための起上ワイヤー34の先端部が貫通し
て回動自在に連接されている。左右一対のワイヤ支持壁
33の間に位置する起上ワイヤー34の部分には脱落防
止用のパイプ35が外装されている。このパイプ35は
起上ワイヤー34に固着されている。
【0016】起上ワイヤー34は挿入部12内に挿通さ
れるガイドパイプ36を通じて操作部13に導かれ、後
述する起上操作機構に接続される。
【0017】また、先端カバー22には起上台裏面31
と相対する位置において、起上台回動支点28の位置に
向かう滑らかな斜面として形成されるスロープ部41が
形成されている。このスロープ部41には図6(a)お
よび図6(b)で示すように、洗滌用のブラシ等を起上
台裏面31へ誘導するための溝部であるブラシ誘導面4
2を形成するようにしても良い。図6(a)はスロープ
部41の斜視図、図6(b)はそのスロープ部41の図
6(a)に示すX面に沿った横断面図である。
【0018】処置具起上台27の起上台裏面31は、図
2で示す如く、処置具起上台27を最大に起上させた際
において、上記ワイヤ支持壁33の部分を除き、挿入部
12の先端部17の長手方向に対する角度θが、約90
度、(または80度〜100度の範囲)に形成されてい
る。
【0019】また、ワイヤ支持壁33の下端は、処置具
起上台27を最大に起上させた際において、先端カバー
22の開口部端より上部に偏位するように形成されてい
る(図2中の距離Cにて指示)。
【0020】収容室25において、処置具起上台27を
最大に起上させた際の起上台裏面31から、この起上台
裏面31と対向する先端カバー22の面までの距離Aは
収容室25の上部開口端で最大となるように形成されて
いる(図2を参照)。つまり、収容室25にて構成され
る空間にあって処置具起上台27の裏面と垂直な断面で
の断面積が開口端にて最大となる様に構成される。
【0021】また、図10の点線で示すように、処置具
起上台27を寝かせた状態において、収容室25の一面
であり、起上台裏面31と対向する面は、起上台回動支
点28の部位に向かい傾斜する斜面として形成される上
記スロープ部41である。
【0022】処置具起上台27を最大起上させた際にお
いて、起上台裏面31と対向する収容室25の面は挿入
部12の先端部17の長手方向に対して約90度に形成
されるが、この面と、処置具起上台27を寝かせた状態
にした際において、起上台裏面31と対向する面とは曲
面44にて連接される。また、収容室25を形成する各
壁面は互いに接するすべての接線部において曲面を構成
するように形成される。
【0023】また、処置具起上台27を最大起上させた
際において、処置具起上台27の裏面と、上記裏面が対
向する収容室25の面までの距離が処置具起上台27の
回動支点に向かって短く狭くなるように形成されてい
る。
【0024】図3で処置具起上台27の横断面形状(図
2中のB−B断面)を示すが、処置具起上台27の誘導
面29が形成される面側であって、後述する対物レンズ
及び照明レンズが配される側方の部位には、薄肉のヘラ
状の形態である突出部45が延出して形成されている。
この突出部45の内側面は処置具起上台27の中心側に
傾斜し、上記誘導面29に連続する斜面である突出部誘
導面46を形成している。突出部誘導面46の勾配は上
記誘導面29の勾配よりも大きく急に形成されている。
【0025】尚、この突出部誘導面46としては斜面で
はなく、凸状または凹状の曲面によって形成されるもの
であっても良い。
【0026】図2に示すように、突出部45の稜線は処
置具起上台27が最大に起上した時の状態で、先端部1
7の各構成部分と干渉しないような形状に形成されてい
る。また、図10で示すように、突出部45の頂部48
は処置具起上台27の起上動作を行う際の軌跡が太破線
のようになる。頂部48の軌跡が先端カバー22の稜線
部49より起上台回動支点28寄り内側に来るように形
成されている。
【0027】一方、図7で示すように、内視鏡1の先端
部17において、先端硬質部21には収容室25の片
側、ここでは右側に位置して照明レンズ51と対物レン
ズ52が先端部17の長手方向の前後に一列に位置して
配設され、側視タイプの内視鏡1を構成している。
【0028】体腔内に照明光を拡開照射する照明レンズ
51にはライトガイド(ファイバーバンドル)53が接
続され、対物レンズ52にはプリズム54や結像レンズ
55を介して撮像部56が接続されている。これらはい
ずれも先端硬質部21に取り付けられている。撮像部5
6は図示しないCCD等の撮像素子や付属回路素子が組
み込まれている。
【0029】図7、図8、図9、図11および図12で
示す如く、先端硬質部21にはライトガイド53を配置
する収納溝57がその先端硬質部21の長手方向に沿っ
て細長く形成されている。そして、ライトガイド53を
納めた後に収納溝57内にはRTVゴム等の充填剤58
が充填され、この後に収納溝57の開口部分がLGカバ
ー59で覆われる。
【0030】また、図12に示すように、先端硬質部2
1の湾曲部16が接続される端側で、湾曲部16の外皮
部材61の端部が配される位置には薄肉のリング状部材
であるリング部材62が接着等にて固定されている。全
周においてそのリング部材62の一端には先端カバー2
2の端部が被嵌されており、当該外嵌される部分は接着
剤等が液密的に配されている。
【0031】なお、このリング部材62としては図7で
示すように、先端カバー22の後端を全周において延接
して形成した延接部63として構成するものであっても
良い。
【0032】外皮部材61はその内周面がリング部材6
2(または延接部63)の外周に密着するように配され
ており、その部位において外皮部材61の外周には糸状
部材64が巻回され、糸状部材64の外周には接着剤6
5を塗布した後に、包皮部材66が加熱溶融されて配さ
れている。
【0033】ここにおいて、上記外皮部材61の内径
を、上記リング部材62(または延接部63)の外径の
90%以下となるように形成されている。後述する図1
3の構成においても同様であるが、外皮部材61の両端
部で先端硬質部21及び後述する可撓管口金85に取り
付くべき範囲の内径は先端硬質部21及び可撓管口金8
5の外径の90%以下となるように形成される。また、
外皮部材61の湾曲部16を外層する範囲の内径はブレ
ード67の外径の90〜110%となるように形成され
ている。
【0034】ここで、外皮部材61は先端硬質部21に
取り付くべき範囲の内径を小さくし、これ以外は同一の
内径にて形成されていても良い。その際において、後述
する可撓管口金85の外径は、(可撓管口金85の外
径)×0.9≧ (外皮部材61の内径)の式が成り立
つように形成されている。
【0035】ところで、上記ライトガイド53は、挿入
部12、操作部13およびユニバーサルコード14内を
通じてコネクタ18まで導かれる。撮像部56に接続さ
れる図示しない電気配線も挿入部12、操作部13およ
びユニバーサルコード14内を通じてコネクタ18まで
導かれる。電気配線はコネクタ18の電気接点部に接続
した接続ケーブル19を介して画像処理装置3に接続さ
れる。そして、撮像部56で得た撮像信号を画像処理装
置3にて映像信号に変換し、モニタ4に表示するように
なっている。
【0036】一方、図1で示す如く、内視鏡1の操作部
13には上記挿入部12の湾曲部16を上下/左右方向
に湾曲させるための湾曲操作部71、対物レンズ52の
外表面に水や空気等の流体を噴き付けてそのレンズ面の
清掃を行うノズル72に選択的に気体と液体を噴出させ
るための送気送水ボタン73、先端部17に先端が開口
したチャンネル23を通じて選択的に体腔内の粘液等を
回収するための吸引操作ボタン74、上記チャンネル2
3に通じる挿入口部75が配設されている。尚、上記チ
ャンネル23の先端開口部は処置具起上台27を配置す
る収容室25を兼ねる。
【0037】内視鏡1の内部にはノズル72に流体を供
給する流体管路76及び回収した流体が通る吸引管路
(上記チャンネル23がこれを兼ねる。)が配設されて
いる。
【0038】挿入部12の湾曲部16は、例えば図13
で示すようにも構成される。すなわち一列に配置した複
数の湾曲コマ81がリベット82を用いて回動自在に組
み合わされて芯材83を構成しており、この芯材83の
外周には金属又は化学繊維のワイヤを編組して筒状に形
成された上記ブレード67が外装され、そのブレード6
7の両端部は湾曲部16の両最端部に配設される湾曲コ
マ81に接着または半田等にて固定されている。ブレー
ド67にはチューブ体よりなる上記外皮部材61が外装
されている。湾曲部16を構成する最先端の湾曲コマ8
1には先端部17を構成する金属又は硬質の樹脂よりな
る先端硬質部21が接続される。また、先端硬質部21
には絶縁性を有する材料にて形成されたキャップ状の部
材である先端カバー22が接着等にて一体的に固着され
る。
【0039】また、挿入部12の可撓管部15は帯状の
金属を螺旋状にて形成された図示されない螺旋管、金属
線又は化学繊維を筒状に編組形成した図示されないブレ
ード、樹脂よりなる図示されない外皮を積層して構成さ
れている。
【0040】可撓管部15の先端には金属等よりなる可
撓管口金85が接着または半田等にて固定されており、
この可撓管口金85を介して湾曲部16を構成する手元
側端の湾曲コマ81が接続固定されている。図14で示
すように、可撓管口金85の一端と、可撓管部15の最
外層を構成する外皮層との隙間には接着剤等よりなる充
填剤84が全周にわたり隙間なく液密的に配されてい
る。
【0041】また、例えば、外皮部材61の先端は、先
端硬質部21の外周に密着するように外装され、その先
端部は先端カバー22の後端部に当接されるように配さ
れている。そして、図14で示すように、先端硬質部2
1を外装している外皮部材61の先端部分には絹または
化学繊維等よりなる糸状部材86が巻回されている。外
皮部材61の後端部分は可撓管口金85の外周に密着す
るように外装され、その後端部分は可撓管口金85の先
端部に当接されるように配されている。可撓管口金85
を外装している外皮部材61の後端部には絹または化学
繊維等よりなる糸状部材86が巻回されている。
【0042】そして、外皮部材61の端部に巻回されて
いる糸状部材86はその引張力が2N以上にて外皮部材
61を外部より縛るように巻回して締め付ける。また、
糸状部材86の巻き数は4巻き以上とする。さらに、糸
状部材86にはその全域にわたり接着剤87を塗布す
る。接着剤87を塗布した後、糸状部材86の外周には
ウレタン等の熱可塑性樹脂よりなる包皮部材88を配す
る。
【0043】ここで、接着剤87はその粘度が8.5P
s・s以下である。包皮部材88はその融点が外皮部材
61の樹脂の融点よりも低い樹脂材にて形成されてい
る。また、糸状部材86及び包皮部材88のうち少なく
とも包皮部材88は可撓管部15の外観色と類似の色よ
りなる。包皮部材88は外観色に類似のものにとどまら
ず、黒色でも良い。接着剤87についても可撓管部15
の外観色に類似または黒色である。包皮部材88はリン
グ状の形態にて形成されていても良いし、帯状のシート
状に形成されていても良い。
【0044】上記包皮部材88は接着剤87の外周に取
り付ける際して、図示されない熱収縮チューブ材にてそ
の外周が全て覆われ、図示されない加熱機器等により熱
収縮チューブを加熱収縮すると同時に溶融し、組み付け
られる。
【0045】包皮部材88が帯状のシート状にて形成さ
れている場合、接着剤87の外周に包皮部材88を巻き
付け、包皮部材88が重なる部位を半田こて等の加熱機
器等にて加熱する事で、本部位にリング状に配するよう
にする。
【0046】また、図16で示すように、包皮部材88
は糸状部材86に接する層に黒色包皮部材89、外部に
露呈される層に無色(半透明)である透明包皮部材90
の2層により構成しても良い。
【0047】図17および図18で示すように、内視鏡
1の操作部13には上記処置具起上台27を操作する起
上ワイヤー34を操作するための起上台作動機構91が
内蔵されている。
【0048】すなわち、操作部13の内部において、そ
の起上ワイヤー34の基端には金属等の硬質の棒状材質
よりなるワイヤ固定部材92が半田等にて一体的に固着
されている。ワイヤ固定部材92の基端部分には凹部よ
りなる係止溝93が形成されている。このワイヤ固定部
材92の基端部分には係止溝93が形成された範囲をす
べて嵌挿できる金属等の硬質のブロック体よりなる、リ
ンク部材94が挿入してあり、係止溝93にはリンク部
材94に設けられた雌ネジ95に螺合された固定ネジ9
6の先端部が挿入係止している。これにより、ワイヤ固
定部材92はリンク部材94に連結される。
【0049】リンク部材94は操作部13の基盤となる
ベース97の長手方向に進退自在に配されている。リン
ク部材94には、上記湾曲操作部71に隣接して設けら
れた起上操作ノブ98に連接されたアーム99が連結さ
れている。アーム99はリンク部材94に棒状の軸部材
であるリンク軸100により回動自在に連接されてい
る。リンク軸100の、ベース97に対向しない側の一
端には、C型またはE型とめ輪等よりなる係止部材10
1が係合してある。図示されるように係止部材101
が、湾曲操作部カバー103の端部よりも把持部カバー
104側に位置するようにアーム99の長さ等が設定さ
れている。
【0050】(作用・効果)処置具起上台27を起上す
る場合、操作部13の起上操作ノブ98を回動操作す
る。起上操作ノブ98が回動することにより、起上ワイ
ヤー34が進退し、これに応じて処置具起上台27は起
上台回動支点28を支点として回動し、起伏動作を行
う。
【0051】図2で示した如く、処置具起上台27が最
大に起上した時、起上台裏面31と、これに対向する先
端カバー22の一面により形成される、収容室25の空
間は開口端部にて最も大きく開口し、また、起上台裏面
31の面が先端部17の長手方向に対し、略垂直に位置
する。このため、図4に示すように、先端部17の鉛直
上方より収容室25内の全域を眼で容易に捉える事がで
きる。また、収容室25はその開口部端が最も大きく開
口するため、その収容室25への洗浄等のアプローチが
容易である。
【0052】収容室25を形成する各壁面は互いに接す
るすべての接線部において曲面を構成するように形成さ
れる。このため、その収容室25内には鋭角な隅部が無
く、汚れが溜まり難い。
【0053】さらに、図2で示すように、処置具起上台
27に設けられたワイヤ支持壁33の下端面は先端カバ
ー22の開口端面より距離Cだけ上方部位に来ており、
先端部17の先端側よりワイヤ支持壁33の下端面を眼
で捉える事が出来る。ワイヤ支持壁33の下端面におい
ても先端側よりアプローチが容易である。
【0054】スロープ部41の面にブラシ誘導面42を
設けている場合には、洗滌ブラシ等で起上台裏面31と
スロープ部41を洗滌する際、狙った位置にブラシを誘
導し易い。
【0055】よって、収容室25及びワイヤ支持壁33
の下端部の洗滌性がよく、先端カバー22を先端硬質部
21より取り外す事無く、処置具起上台27の起上台裏
面31及び収容室25の各面を隅々まで容易に洗浄する
事が可能となる。
【0056】従って、先端カバー着脱の煩わしさ、検査
時に先端カバーがずれて視野を遮ると言った不具合が無
くなる。加えて、収容室25内の隅部に汚物が溜まりに
くく、隅部の洗浄性も良くなる。
【0057】ところで、図5に示される如く、収容室2
5内に処置具案内用チャンネル23を通じて導かれてき
た処置具26は処置具起上台27の誘導面29を通り、
チャンネル23の開口部へと延出されるが、処置具26
がPTFE等の樹脂にて形成されたものである場合、そ
の処置具26のシース部には曲がり癖がつき易い。ま
た、処置具26の先端部を対物レンズ52の中心に向か
せるべく、そのシース部に積極的に曲がり癖をつけてい
る事もある。
【0058】このような場合、処置具26の導出先端は
処置具起上台27の中心に位置せず、先端部17の照明
レンズ51側へ向く事となる。例えば、図8で示すよう
に、処置具26の先端が処置具起上台27において対物
光学系収容領域側に片寄ってしまう場合がある。このよ
うな場合、処置具起上台27をさらに起上させて行く
と、処置具26は誘導面29には収まらず、処置具起上
台27と先端部17の部材との間に挟まれて持ち上がる
ことになる。しかし、処置具26の一部が案内路24の
近傍において誘導面29内に収まっているため、処置具
起上台27がある起上角度まで持ち上がると、処置具2
6の先端部も誘導面29に飛び込むように収まる。この
現象を処置具26の飛びと呼ぶことにする。
【0059】しかし、此処での処置具起上台27の先端
側には突出部45が形成されているため、処置具起上台
27の起上動作の初期の段階(起上角が小さい位置)で
処置具26の先端を突出部誘導面46に続く誘導面29
に導くことができる。
【0060】以上の如く、処置具が誘導面29に収まり
易く、内視鏡での観察時に処置具先端の位置が決まり易
く、検査処置がやり易い。加えて、処置具起上台27に
形成された突出部45が先端カバー22より突出しない
ため、その突出部45にて患者粘膜を損傷する事も無
い。また、突出部45には突出部誘導面46が形成され
ていることで、処置具26を突出部誘導面46及び誘導
面29へと導き易くなる。
【0061】また、図3に示すように、誘導面29の勾
配よりも突出部誘導面46の勾配が大きい事から、誘導
面29の処置具起上台27に対する幅を狭くする事が無
く、その突出部45の高さを十分に高く取れるようにな
る。
【0062】上記突出部45は処置具起上台27を最大
に起上した時でも、先端硬質部21が構成される各部に
接しない様に形成されているため、処置具起上台27の
繰り返し起上動作により突出部45に大きな応力が加わ
る事が無い。
【0063】突出部45の最も突出する頂部48は処置
具起上台27の起上動作のいずれにおいても、先端カバ
ー22の最も突出している稜線部49より突出する事が
ない。
【0064】外皮部材61の内径が可撓管口金85及び
先端硬質部21の外径の90%以下である事より、その
外皮部材61は可撓管口金85及び先端硬質部21の外
周面に密着する。
【0065】また、外皮部材61の外周より糸状部材8
6を巻き付ける事で、外皮部材61の内周面と先端硬質
部21及び可撓管口金85の外周面にて湾曲部16を液
密に保つ事が出来る。
【0066】糸状部材86の外周に配された接着剤87
により包皮部材88が接着固定される。また、包皮部材
88は加熱溶融される事で、包皮部材88の端部が滑ら
かに可撓管部15、先端カバー22及び外皮部材61の
外周が連続的につながるように形成される。
【0067】包皮部材88は加熱溶融する際に、その外
周を熱収縮チューブにて覆われた状態で溶融されるた
め、全周に渡りほぼ同一の形状に熱成型する事が出来
る。
【0068】また、包皮部材88を帯状のシート形態と
する事で可撓管部15の径が異なる複数の機種において
も同一の部材にて対応させる事が出来る。
【0069】包皮部材88は可撓管部15の外皮樹脂の
融点より低いため、可撓管部15の外皮樹脂を破損する
事無く包皮部材88のみを溶融させる事が出来る。接着
剤87は低粘度の接着剤であるため、糸状部材86の隙
間部への浸透が良く、包皮部材88の下層全域をむらな
く接着出来る。包皮部材88は黒または可撓管部15の
外観と類似色であるため、内視鏡の挿入部12の外観を
損ねる事が無い。
【0070】先端硬質部21において、ライトガイド5
3を配置する収納溝57はLGカバー59によって覆わ
れているが、通常、LGカバー59の縁部と、収納溝5
7の開口部には少なからず段が出来てしまう。
【0071】しかし、上記構成ではリング部材62(ま
たは延接部63)を先端硬質部21の外周に配する事
で、上記LGカバー59とLG収納溝57により形成さ
れる段部を無くし、外皮部材61の取付け部の凹凸を無
くす事が出来る。
【0072】さらに、リング部材62が先端カバー22
に外嵌するように構成されているため、リング部材62
と先端カバー22の間は液密的に構成されている。
【0073】外皮部材61はリング部材62(または延
接部63)に密着するように配されており、外皮部材6
1はリング部材62及び外皮部材61と延接部63の間
も液密的に構成されている。
【0074】外皮部材61の両端部において、糸状部材
86を巻回する事のみで湾曲部16を液密構造とする事
ができる。加えて、高技能を有さず、簡便な作業にて外
皮部材61の両端固定部を滑らかに形成する事が出来
る。
【0075】側視タイプの内視鏡においても、外皮部材
61を糸状部材86にて巻回する事で液密構造とする事
が出来る。加えて、図16で示す構成によれば、消毒薬
による化学変化及び衝撃などによる物理的変化により包
皮部材88に劣化が生じても、糸状部材86により物理
的に外皮部材61と延接部63が液密構造となっている
ため、外皮部材61の両端固定部において電気的な絶縁
性を常に確保する事が出来る。
【0076】また、上記起上台作動機構91において、
リンク軸100を係止し、リンク部材94とアーム99
を回動自在に連接するための構成部品である係止部材1
01が、ベース97と対向しない位置にあり、かつアー
ム99の端部より把持部カバー104側に配されている
ため、把持部カバー104を取り外す、または内視鏡の
可撓管部15側へずらす事のみで、係止部材56が外部
より容易に確認し、アプローチできる。
【0077】ワイヤ固定部材92が繰り返しの使用によ
りリンク部材94の内部に位置する係止溝93において
破損した場合、把持部カバー104を取り外す、または
内視鏡の可撓管部15側へずらす事のみで係止部材10
1を露呈する事が出来る。
【0078】さらに、アプローチも容易である事から、
係止部材101を容易に着脱する事が出来、これによ
り、リンク部材94及びワイヤ固定部材92を交換する
事で、破損に対する修理が簡便に行える。
【0079】本発明は上述した実施形態のものに限定さ
れるものではない。また、以下に列記する事項またはそ
の任意の組み合わせの事項が得られる。
【0080】<付記> 付記項1;内視鏡の挿入部先端に開口した処置具起上台
用収容室と、上記内視鏡の操作部側に設けられ、処置具
が挿入される挿通口部と、上記内視鏡に設けられ、上記
収容室と上記挿入口部とを連通する案内路と、上記収容
室に起上可能に設けられ、上記案内路を通じて挿通され
た処置具を導出方向へ誘導する誘導面を有する処置具起
上台とを有する内視鏡において、処置具起上台が起上操
作されたとき、処置具起上台の誘導面の裏面と、上記裏
面が対向する収容室の面までの距離が、処置具起上台が
露出されない領域における収容室の開口端において最大
となる様に構成されている事を特徴とする内視鏡。
【0081】付記項2;付記項1において、処置具起上
台の誘導面の裏面と、上記裏面が対向する収容室の面ま
での距離が処置具起上台の回動支点に向かって短くなる
ように形成されていることを特徴とする内視鏡。
【0082】付記項3;付記項1において、処置具起上
台の誘導面の裏面と、収容室にて構成される空間にあっ
て処置具起上台の誘導面の裏面と垂直な断面での断面積
が開口端にて最大となる様に構成されている事を特徴と
する内視鏡。
【0083】付記項4;付記項3において、処置具起上
台の誘導面の裏面と垂直な断面での断面積が処置具起上
台の回動支点に向かって狭くなるように形成されている
ことを特徴とする内視鏡。
【0084】付記項5;付記項1において、上記収容室
の各面の隣接する稜線部は曲面にて形成されている事を
特徴とする内視鏡。
【0085】付記項6;付記項1において、処置具起上
台の誘導面の裏面に対向する収容室の構成面は、内視鏡
挿入部の先端に向かった軸方向に対し、鋭角な斜面とし
て、処置具起上台の回動支点に向かい形成されている事
を特徴とする内視鏡。
【0086】付記項7;付記項1において、処置具起上
台の誘導面の裏面は、処置具起上台が最大角度まで起上
操作された時、先端部の開口面に対し略垂直になるよう
に形成されている事を特徴とする内視鏡。
【0087】付記項8;付記項7において、略垂直と
は、開口面と処置具起上台の裏面との成す角度が80度
以上である事を特徴とする内視鏡。
【0088】付記項9;付記項1において、処置具起上
台の誘導面の裏面が対向する、上記収納室の面は、その
収納室の開口側から処置具起上台の回動支点に向かって
滑らかに傾斜している事を特徴とする内視鏡。
【0089】付記項10;内視鏡の挿入部先端に開口し
た収容室と、上記内視鏡の操作部側に設けられた送液ま
たは処置具が挿通される挿通口と、上記収容室と上記挿
通口とを連通する案内路と、上記収容室に起上操作可能
に設けられ処置具を誘導する誘導面を有する処置具起上
台とを有する内視鏡において、処置具起上台の誘導面の
観察光学系が配される側に、起上台の一部を起上台の誘
導面が形成される斜面の稜線部よりも突出した突出部が
形成されている事を特徴とする内視鏡。
【0090】付記項11;付記項10において、突出部
は、処置具起上台の長手方向の中央部近傍に設けられて
いる事を特徴とする内視鏡。
【0091】付記項12;付記項10において、突出部
は、誘導面の横方向に垂直な断面形状を誘導面の内側方
向に斜面を有する直角三角形に近似した形状である事を
特徴とする内視鏡。
【0092】付記項13;付記項10において、突出部
は、処置具起上台の起上操作において、収容室より突出
しない様に形成されている事を特徴とする内視鏡。
【0093】付記項21;可撓管部と、可撓管部の先端
に連結された湾曲部と、湾曲部の先端に連結された先端
構成部とからなる挿入部を有し、上記湾曲部の外皮を形
成する外皮部材の両端部をそれぞれ可撓管の先端部と先
端構成部の基端部とに固定してなる内視鏡において、外
皮の両端部の外周面を糸状部材にて巻回し、上記糸状部
材の外周面に、包皮部材を配し、上記包皮部材は加熱溶
融することでその外表面を、挿入部の外表面に対し滑ら
かに配した事を特徴とする内視鏡。
【0094】付記項22;付記項21において、包皮部
材は熱可塑性樹脂にて形成されている事を特徴とする内
視鏡。
【0095】付記項23;付記項21において、糸状部
材には、包皮部材を配する前に、接着剤が塗布されてい
る事を特徴とする内視鏡。
【0096】付記項24;付記項22において、熱可塑
性樹脂はポリウレタンである事を特徴とする内視鏡。
【0097】付記項25;付記項22において、熱可塑
性樹脂はその融点が、可撓管に使用の樹脂の融点以下で
ある事を特徴とする内視鏡。
【0098】付記項36;付記項21において、包皮部
材は、黒色である事を特徴とする内視鏡。
【0099】付記項27;付記項21において、包皮部
材は、糸状部材に接する面を黒色の層とし、外部に露呈
される面を透明の層とする2層構造体である事を特徴と
する内視鏡。
【0100】付記項28;付記項27において、包皮部
材の外部に露星される層の融点は、糸状部材に接する層
の融点よりも低い事を特徴とする内視鏡。
【0101】付記項29;付記項23において、接着剤
は低粘度である事を特徴とする内視鏡。
【0102】付記項30;付記項29において、接着剤
の粘度は8.5Ps・s以下である事を特徴とする内視
鏡。
【0103】付記項31;付記項23において、接着剤
の色は黒色である事を特徴とする内視鏡。
【0104】付記項32;付記項21において、包皮部
材は細長のシート状である事を特徴とする内視鏡。
【0105】付記項33;付記項21において、糸状部
材は黒色である事を特徴とする内視鏡。
【0106】付記項34;付記項21において、外皮部
材の少なくとも両端固定部の内径は、上記両端固定部の
取り付くべき構成部材の外径以下である事を特徴とする
内視鏡。
【0107】付記項35;付記項21において、糸状部
材は外皮に4回以上巻回されている事を特徴とする内視
鏡。
【0108】付記項36;付記項21において、糸状部
材は2N以上の引張力にて巻回されている事を特徴とす
る内視鏡。
【0109】付記項37;付記項21において、先端構
成部は、本体である先端硬質部と、先端硬質部を覆い、
樹脂等よりなる先端カバーより構成され、先端硬質部の
少なくとも外皮部材が取り付く全周には、リング状の部
材が液密的に配されていることを特徴とする内視鏡。
【0110】付記項38;付記項37において、リング
状の部材は全周において、その一端を先端カバーと液密
的に接続されている事を特徴とする内視鏡。
【0111】付記項39;付記項37において、リング
状部材は、金属箔よりなる薄肉の部材である事を特徴と
する内視鏡。
【0112】付記項10〜14の従来技術としては、特
開平8−154890号公報がある。付記項21〜39
の従来技術としては、実公昭62−23444号公報お
よび特開平9−299319号公報のものがある。
【0113】特開平8−154890号公報の問題点
は、挿入部に挿通した処置具が、内視鏡先端から突出し
た際に、先端構成部の処置具起上台の側面に接する壁
と、処置具起上台に挟まれるように保持された場合、処
置具は、処置具起上台の誘導溝に沿うことなく起上操作
され、ある角度まで起上された時点で、誘導溝に落ち込
む、いわゆる処置具の飛びが発生する。
【0114】この場合、内視鏡検査中に目的部位への処
置具の誘導が出来ず、検査に支障をきたすと言う点にあ
る。
【0115】・実公昭62−23444号公報の問題点
は、外套皮の表面より突出したリング状バンドの端部
に、本部位が引っ掛かりとならない様に接着剤等を塗布
し滑らかにせねばならなかった。しかし、この作業は挿
入部に出るところであるため、滑らかに仕上げる作業に
は高技能を有するものであり、作業者によるバラツキが
大きくなると言う点にある。
【0116】・特開平9−299319号公報の問題点
は、外皮部材が接する可撓管部もしくは先端構成部に熱
可塑性樹脂を構成しなくてはならず、そのため熱可塑性
樹脂の構成厚さ分だけ挿入部の径が大きくなってしま
う。
【0117】また、外皮部材の一部を熱可塑性樹脂にて
形成し、組み付け時に加熱溶融するため、外皮部材が部
分的に薄くなる可能性があり、本部位が引っ張り等のス
トレスにより破損し易くなると言う点にある。
【0118】付記項10〜14の目的は、挿入部に挿通
した処置具を、目的部位に確実に誘導する事を目的とす
る。
【0119】付記項21〜33の目的は、高技能を要せ
ず、外皮部材の両端固定部を先端構成部及び可撓管に対
し滑らかに仕上げる事にある。
【0120】付記項34〜39の目的は、挿入部におい
て、外皮部材の両端部の防水性を保持する事にある。
【0121】付記項10〜14の効果は、先端より処置
具を引っかかりなく誘導し、突出させる事に加え、処置
具起上台へ形成された誘導溝に処置具を確実に誘導し、
内視鏡による検査及び処置に係わる作業をスムーズに行
うようにする事に有る。
【0122】付記項21〜33の効果は、外皮部材を先
端構成部及び可撓管にたいし、確実に液密固定する事に
加え、固定部の外部に露呈される面を、高技能を要せず
簡便に、かつ滑らかに仕上げる事が出来ると言う事に有
る。
【0123】付記項34−39の効果は、外皮部材の両
端部を糸状部材のみにて、作業者の技術的な差異によら
ず確実に液密固定できると言う事に有る。
【0124】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、先
端カバーの着脱のわずらわしさ、及び検査中の先端カバ
ーのずれによる視野の妨げを無くす事に加え、処置具起
上台の裏面及び先端構成部に形成された収容室を洗浄し
易くする事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る内視鏡と各種の外部
装置を組み込んだシステムの全体を示す斜視図。
【図2】本発明の一実施形態に係る内視鏡の先端部の、
処置具起上台に沿う縦断面図。
【図3】図2中のB−B線に沿う部分の断面図。
【図4】本発明の一実施形態に係る内視鏡の先端部の平
面図。
【図5】本発明の一実施形態に係る内視鏡の先端部の一
使用状態の平面図。
【図6】(a)は処置具起上台におけるスロープ部の斜
視図、(b)はそのスロープ部を図4(a)に示すX面
に沿って切断した横断面図。
【図7】本発明の一実施形態に係る内視鏡の先端部の、
照明レンズと対物レンズに沿って切断した縦断面図。
【図8】本発明の一実施形態に係る内視鏡の先端部の横
断面図。
【図9】本発明の一実施形態に係る内視鏡の先端部の横
断面図。
【図10】本発明の一実施形態に係る内視鏡の先端部の
処置具起上台に沿って切断し、処置具起上台の起上動作
を示す縦断面図。
【図11】本発明の一実施形態に係る内視鏡の先端部
の、照明レンズと対物レンズに沿って切断した縦断面
図。
【図12】図11中、D−D線に沿う部分の横断面図。
【図13】本発明の一実施形態に係る内視鏡の湾曲管部
の縦断面図。
【図14】本発明の一実施形態に係る内視鏡の先端部、
湾曲管部および可撓管部の外装接続部の縦断面図。
【図15】本発明の一実施形態に係る内視鏡の先端部、
湾曲管部および可撓管部の外装接続部の縦断面図。
【図16】本発明の一実施形態に係る内視鏡の先端部、
湾曲管部および可撓管部の他の形式の外装接続部の縦断
面図。
【図17】本発明の一実施形態に係る内視鏡の起上台作
動機構を示すための操作部の断面図。
【図18】本発明の一実施形態に係る内視鏡の起上台作
動機構を示すための操作部の断面図。
【符号の説明】
1…内視鏡、12…挿入部、13…操作部、14…ユニ
バーサルコード、15…可撓管部、16…湾曲部、17
…先端部、21…先端硬質部、22…先端カバー、23
…チャンネル、24…導入案内路、25…収容室、26
…処置具、27…処置具起上台、28…起上台回動支
点、29…誘導面、31…起上台裏面、34…起上ワイ
ヤー。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月1日(1999.10.
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】また、例えば、外皮部材61の先端は、先
端硬質部21の外周に密着するように外装され、その先
端部は先端カバー22の後端部に当接されるように配さ
れている。そして、図15で示すように、先端硬質部2
1を外装している外皮部材61の先端部分には絹または
化学繊維等よりなる糸状部材86が巻回されている。外
皮部材61の後端部分は可撓管口金85の外周に密着す
るように外装され、その後端部分は可撓管部15の外皮
層の先端部に当接されるように配されている。可撓管口
金85を外装している外皮部材61の後端部には絹また
は化学繊維等よりなる糸状部材86が巻回されている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内視鏡の挿入部先端に開口した処置具起上
    台用収容室と、 上記内視鏡の操作部側に設けられ、処置具が挿入される
    挿通口部と、 上記内視鏡に設けられ、上記収容室と上記挿入口部とを
    連通する案内路と、 上記収容室に起上可能に設けられ、上記案内路を通じて
    挿通された処置具を誘導する誘導面を有する処置具起上
    台とを有する内視鏡において、 処置具起上台が起上操作されたとき、処置具起上台の裏
    面と、上記裏面が対向する収容室の面までの距離が、処
    置具起上台が露出されない領域における収容室の開口端
    において最大となる様に構成されている事を特徴とする
    内視鏡。
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