JP2001029193A - 園芸用ポールハンガー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多様な形状のポールの任意な位置に、螺
子や釘を使用することなく、植木鉢を着脱自在に飾るこ
とができるような園芸用ポールハンガーを提供する。 【解決手段】 くの字状に形成されたポール添設部１Ａ
の左右に直線状のポール当接部１Ｂを設け、且つその適
宜な部位にバンド通し孔４またはバンド保持部１０を設
けた形状のハンガー本体１と、そのバンド通し孔４また
はバンド保持部１０に挿通または保持された係止バンド
２と、ハンガー本体１の前部に固着して設定された植木
鉢保持棒３とを備えたポールハンガーであって、前記係
止バンド２を、その断面形状や直径の異なる各種ポール
９に密着状に巻着して固定可能に設けるとともに、前記
保持棒３に植木鉢を着脱自在に保持するように構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、その断面形状が円
形や四角形などの任意な形状に形成され、且つその直径
の大きさなども異なって設けられた柱やポール（これを
ポールと総称する）に、吊り下げ型および据え置き型の
ハンギングバスケットや植木鉢（これを植木鉢と総称す
る）を着脱自在に飾ることができるようにした園芸用ポ
ールハンガーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、ポールに植木鉢を飾る場合は、そ
の吊り下げ型植木鉢の持手部や、据え置き型植木鉢を納
置した飾り篭の持手部を、ポールに打ち込んで取付けた
釘や螺子に掛止して飾っていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記のように螺子や釘
をポールに取付けて植木鉢を飾る場合は、ポールを螺子
や釘で傷付けてしまうという欠点や、ポールに植木鉢を
常時飾っていないと螺子や釘が露出して見苦しくなると
いう欠点があり、またポールが金属などで製造されてい
る場合は、螺子や釘を取付けることが困難であるという
問題点があった。

【０００４】また上記のような欠点や問題点を解消する
ために、ポールの製造段階から螺子穴などを形成してお
き、植木鉢を飾る度に螺子を取付けるような方法もある
が、その場合には植木鉢を飾る位置が限定されているの
で、所望する任意な位置に植木鉢を飾ることができない
という新たな問題が発生していた。

【０００５】そこで、螺子や釘を使用することなく、植
木鉢をポールの任意な位置に着脱自在に飾ることができ
るような園芸用ポールハンガーの開発が課題となってい
た。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は上記した課題を
解決するために以下のような技術的手段を講じたもので
ある。すなわち本発明は、くの字状に形成されたポール
添設部１Ａの左右に直線状のポール当接部１Ｂを設け、
且つその適宜な部位にバンド通し孔４またはバンド保持
部１０を設けた形状のハンガー本体１と、そのバンド通
し孔４またはバンド保持部１０に挿通または保持された
係止バンド２と、ハンガー本体１の前部に固着して設定
された植木鉢保持棒３（以下、保持棒３と称する）とを
備えたポールハンガーであって、前記係止バンド２を、
その断面形状や直径の異なる各種ポール９に密着状に巻
着して固定可能に設けるとともに、前記保持棒３に、吊
り下げ型植木鉢を着脱自在に保持するように構成した園
芸用ポールハンガーである。

【０００７】また本発明は、上記した保持棒３に植木鉢
支持用リング５（以下、リング５と称する）または底受
部７を付設したリング５を固着して、据え置き型植木鉢
を着脱自在に保持するように構成した園芸用ポールハン
ガーである。

【０００８】

【発明の実施の形態】ハンガー本体１に設けられた上下
のバンド通し孔４に、２本の係止バンド２をそれぞれ挿
通した後、そのハンガー本体１をポール９の任意な位置
に当接させるとともに、係止バンド２をそれぞれポール
９に密着状に巻着し、バンド止め具８を利用してその係
止バンド２をしっかりと固定する。そして保持棒３の掛
止部３Ｂに吊り下げ型植木鉢を掛着するようにする。

【０００９】また保持棒３の先端部にリング５を固着し
た形状のものは、そのリング５に据え置き型植木鉢を保
持させるとともに、さらにそのリング５の下方に底受部
７を取付けた形状のものは、その底受部７に受け皿と植
木鉢を載せるようにする。

【００１０】

【実施例】以下に本発明の一実施例を図面に基づいて説
明するが、本発明におけるポールハンガーは、直径５０
ｍｍ〜２００ｍｍの丸形ポールまたは角形ポール、その
他の多様な形状のポールに対応可能に設けられたもので
あり、主としてハンガー本体１と、ポールに巻着する係
止バンド２と、その先端部に植木鉢を保持するように形
成された保持棒３とにより構成されたものである。

【００１１】まず図１のポールハンガーについて説明す
る。図中１は、金属製板材でほぼ四角形状に形成された
ハンガー本体であるが、このハンガー本体１は、図６
（ａ）に示すように、くの字状に形成されたポール添設
部１Ａと、そのポール添設部１Ａの左右に設けられた平
板状（直線状）のポール当接部１Ｂとにより構成された
ものである。このポール添設部１Ａは、その内側に丸形
ポールの前側の一部を収納可能とするために、外側に向
けて大略くの字状に折り曲げて形成されたものであり、
またポール当接部１Ｂは、主として角形ポールに対して
均等に当接するために設けられたものである。したがっ
て本実施例においてはポール９が丸形であるので、ポー
ル９とハンガー本体１との接触固定位置が、ポール添設
部１Ａとポール当接部１Ｂとの境界部分に位置すること
になる。またポール添設部１Ａの左右の端部寄りの各上
下２ヵ所に細長状のバンド通し孔４が形成されており、
このバンド通し孔４に後述する係止バンド２をそれぞれ
挿通するようになっている。

【００１２】また係止バンド２は、ポリプロピレン、ナ
イロン、ポリエステルなどのやや柔軟性を有する布材を
用いて形成されたものであり、その一端部には、例えば
バッグや積荷用のベルトに使用されている公知のバンド
止め具と同様な構造のバンド止め具８が取付けられてい
る。さらに保持棒３は、頑強な線材を用いて形成された
もので、ポール添設部１Ａの中央部から垂下された支柱
３Ａと、支柱３Ａから上方に向けてほぼＵ字状に折り曲
げられた掛止部３Ｂとにより構成されていて、その掛止
部３Ｂに吊り下げ型植木鉢を掛止するように設けられた
ものである。

【００１３】なお上記したハンガー本体１には様々な形
状のものがあるので、その数例を図６を参照して説明す
る。図６（ａ）は上記した実施例に用いるハンガー本体
１であり、また（ｂ）はその全体を線材によって形成さ
れた例を示している。この場合には、ポール添設部１Ａ
の中央部を縦断して保持棒３の支柱部３Ａが取付けられ
ており、その支柱部３Ａの左右の空隙がバンド通し孔４
となっているものである。さらに（ｃ）は（ａ）のハン
ガー本体１のバンド通し孔４を中央部側に設定した例で
あり、さらにまた（ｄ）はポール添設部１Ａの中央折曲
部を切欠して、その切欠部をバンド保持部１０とし、そ
のバンド保持部１０に係止バンド２を当てて保持するよ
うに設けたものである。また図示しないが、前記切欠部
を形成する代わりに、切欠部とほぼ同形状の窪み部を凹
設して、その窪み部をバンド保持部１０とするようにし
てもよい。なおこれらのハンガー本体１はいずれも係止
バンド２を２本使用するように設けられているが、この
係止バンド２を１本のみ使用するようにすることも可能
である。さらにハンガー本体１の形状も四角形に限定す
るものではなく、円形状や楕円形状のような他の形状に
形成しても差し支えないものであり、またその材質も金
属に限定するものではない。なおまたハンガー本体１の
中央部などに飾りを付けるようにすれば、植木鉢との相
乗効果でさらに大きな装飾性を発揮することができる。

【００１４】次に図２は保持棒３の形状を変更した例を
示すものである。この場合の保持棒３は、支柱部３Ａと
掛止部３Ｂの間にアーム部３Ｃを設けて、その全体形状
を緩やかな円弧を描いたほぼＮ状に形成したものであ
り、主としてハンギングバスケットなどを飾るのに好適
な形状となっている。またこの場合の掛止部３Ｃの形状
は、先端部がＵ字形をしたフック状に形成してもよく、
その先端部のみがやや起立したリング状に形成してもよ
い。さらに使用時に植木鉢が不安定に揺れるのを防止す
るために、支柱部３Ａの裏側に、図示のような棒状また
は板状の水平調節部材６を溶着すれば、この水平調節部
材６によって植木鉢を安定させることができるが、係止
バンド２を２本用いるようにした場合にはその安定度が
向上するので、この水平調節部材６は必ずしも必要な
い。しかしながら係止バンド２を１本のみ用いる場合に
は水平調節部材６を必ず使用するものとする。

【００１５】続いて図３は、図１の保持棒３の掛止部３
Ａにリング５を溶着固定した例を示すものであるが、こ
の場合は、リング５の中に据え置き型植木鉢を保持させ
るようにした実施例である。またリング５の下方に仮想
線で示したような底受部７を溶着固定すれば、その底受
部７に受け皿を置いて、その受け皿に据え置き型植木鉢
を載置することができるようになっている。なお本例に
おいても係止バンド２が１本の場合は、水平調節部材６
を必ず使用するものとする。

【００１６】本発明は以上のように構成された園芸用ポ
ールハンガーであるが、上述したハンガー本体１、係止
バンド２、保持棒３の全部または一部に緑色のポリコー
ティング仕上げを施すと、植木鉢を引立てる効果を発揮
するので好適である。また上記した各部材の形状や材質
は本実施例で説明したものに限定するものではなく、特
に保持棒３の形状は、本実施例で示した以外の種々な形
状を創作することができるので、植木鉢の種類や使用者
の好みなどに応じて適宜に設計変更することも可能であ
る。

【００１７】図４は本発明の角形ポールにおけるポール
ハンガーの使用状態を示すものであり、また図５は丸形
ポールにおけるポールハンガーの使用状態を示すもので
あるが、両図を参照して以下にその使用方法を説明す
る。ハンガー本体１に設けられた上下のバンド通し孔４
に、２本の係止バンド２をそれぞれ挿通した後、そのハ
ンガー本体１のポール添設部１Ａをポール９の任意な位
置に設定し、且つポール当接部１Ｂをその設定部位に当
接させるようにする。そしてそれぞれの係止バンド２を
ポール９に密着状に巻着し、バンド止め具８を利用して
しっかりと固定した後、保持棒３の掛止部３Ｂに吊り下
げ型植木鉢を掛着するようにする。また保持棒３の先端
部のリング５に据え置き型植木鉢を保持させたり、その
リング５の下方に底受部７に受け皿と植木鉢を載せるよ
うにするものである。

【００１８】

【発明の効果】本発明の園芸用ポールハンガーは、係止
バンドをポールに巻着して取付けるように構成されてい
るので、ポールに傷を付けずに植木鉢を飾ることができ
るとともに、植木鉢を最も効果的な任意な位置に飾るこ
とができるという多大な効果があり、またどのような形
状や大きさのポールにも使用することができるという長
所がある。さらに植木鉢保持棒を様々な形状に形成可能
となっていて、吊り下げ型植木鉢、据え置き型植木鉢、
ハンギングバスケットなどの各種植木鉢を、それぞれ目
的に応じて飾ることができるという特長がある。さらに
また本発明品は構造が単純で部品点数も少ないので、安
価な製品を提供することができるという販売上の利点
や、使用方法が簡単で破損が少なく、且つ取扱いが容易
であるという使用上の利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の園芸用ポールハンガーの一実施例を示
す斜視図である。

【図２】図１の園芸用ポールハンガーにおいて、他の形
状の植木鉢保持棒を用いた状態の斜視図である。

【図３】図１の園芸用ポールハンガーに植木鉢支持用リ
ングを取付けた状態の斜視図である。

【図４】本発明の角形ポールにおけるポールハンガーの
使用状態を示す平面図である。

【図５】本発明の丸形ポールにおけるポールハンガーの
使用状態を示す平面図である。

【図６】ハンガー本体の様々な形状を示す斜視図であ
る。

【符号の説明】

１・・・ハンガー本体 １Ａ・・ポール添設
部 １Ｂ・・ポール当接部 ２・・・係止バンド ３・・・植木鉢保持棒 ３Ａ・・支柱部 ３Ｂ・・掛止部 ３Ａ・・アーム部 ４・・・バンド通し孔 ５・・・植木鉢支持
用リング ６・・・水平調節部材 ７・・・底受部 ８・・・バンド止め具 ９・・・ポール １０・・・バンド保持部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 くの字状に形成されたポール添設部の左
   右に直線状のポール当接部を設け、且つその適宜な部位
   にバンド通し孔を設けた形状のハンガー本体と、そのバ
   ンド通し孔に挿通された係止バンドと、ハンガー本体の
   前部に固着して設定された植木鉢保持棒とを備えたポー
   ルハンガーであって、前記係止バンドを、その断面形状
   や直径の異なる各種ポールに密着状に巻着して固定可能
   に設けるとともに、前記植木鉢保持棒に植木鉢を着脱自
   在に保持するように構成したことを特徴とする園芸用ポ
   ールハンガー。
2. 【請求項２】 上記した植木鉢保持棒に植木鉢支持用リ
   ングを固着したことを特徴とする請求項１に記載の園芸
   用ポールハンガー。
3. 【請求項３】 上記したハンガー本体の折曲状の中央部
   を切欠または凹設して、バンド通し孔に代わるバンド保
   持部を設けたことを特徴とする請求項１に記載の園芸用
   ポールハンガー。