JP3035452B2 - 植木鉢の転倒防止具、植木鉢の転倒防止台座および植木鉢 - Google Patents

植木鉢の転倒防止具、植木鉢の転倒防止台座および植木鉢

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JP3035452B2 JP6201552A JP20155294A JP3035452B2 JP 3035452 B2 JP3035452 B2 JP 3035452B2 JP 6201552 A JP6201552 A JP 6201552A JP 20155294 A JP20155294 A JP 20155294A JP 3035452 B2 JP3035452 B2 JP 3035452B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、植木鉢の縁に一端を
装着されて、該植木鉢を固定するように張り込まれる紐
状体を備えた転倒防止具およびこの転倒防止具と協動し
て植木鉢の固定を行う台座並びに植木鉢の提供に関す
る。
【0002】
【従来の技術】植木鉢が何らかの要因、例えば風に吹か
れるなどして、転倒してしまうと、該植木鉢に植え込ま
れた草花に折れや傷を生じさせることになる。
【0003】こうしたことから、植木鉢を収め入れると
共に、該収め入れられた植木鉢を支持する支持枠ないし
はスタンドが提案されている。(実開昭55−1397
74、特開平5−31017)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの支持
枠などでは、枠の大きさを超える植木鉢は支持できず、
また、枠よりも小さい植木鉢は適切に支持し難いもので
あった。また、だからといって、様々な大きさの植木鉢
に対応する該支持枠などを格別に用意することは現実に
は困難なものであった。
【0005】こうしたことから、植木鉢を嵌合支持する
リング体の径を調整可能とすると共に、該リング体に複
数の脚体を設けて、種々の大きさの植木鉢に対応した植
木鉢の支持を可能とした転倒防止具が提案されている。
(実開昭58−130442)
【0006】しかし、この転倒防止具は、植木鉢に前記
リング体を嵌め込むことを必須とするため、この転倒防
止具による植木鉢の支持は、該リング体より突き出され
た前記脚体により植木鉢の比較的底に近い位置で行なわ
れる傾向があり、植木鉢の縁側で植木鉢を支持し難いも
のであった。このため、重心が縁側にある植木鉢、例え
ば、高さの高い植木鉢や、比較的長尺の草花が植え込ま
れた植木鉢などの転倒を充分に防止し難いものであっ
た。
【0007】また、植木鉢に植え込まれている草花など
が生育するに従っても、この植木鉢の重心は上方に移動
されていき、この結果、草花の生育により植木鉢は次第
に転倒し易くなっていくので、植木鉢の転倒を充分に防
止する観点からは、この草花の成育に台わせて植木鉢の
支持位置を上方に移動させる必要があるが、前記転倒防
止具ではこうした支持位置の必要に応じた変更に限界を
有するものであった。
【0008】一方、植木鉢の縁に引っ掛けられる先端部
と、植木棚に引っ掛けられる下端部とを備えた薄板状の
棚押え片より構成される植木鉢おさえが提案されてい
る。(実開平2−36365)
【0009】この植木鉢おさえでは、植木鉢は、該植木
鉢の縁側と棚との間で支持されることにはなるが、該植
木鉢おさえは該縁直下の棚部との間で植木鉢を固定して
いるにすぎないため、依然として、植木鉢の転倒を充分
に防止し得るものではなかった。
【0010】そこでこの発明は、様々な大きさの植木鉢
に随時対応して、また、該植木鉢に植え込まれた草花の
成育に対応して、該植木鉢が転倒しないように該植木鉢
を確実に固定させることができる植木鉢の転倒防止具、
ならびに該転倒防止具と協働して植木鉢の固定を行う台
座ならびに植木鉢の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明では、植木鉢の転倒防止具を、
縁部の内面に内向きに突き出される複数の突部を備えた
植木鉢の転倒防止具であって、しかも、一端に前記突部
の差し入れられるスリットが開設されている植木鉢への
装着手段と、該植木鉢に前記装着手段を装着した状態で
該植木鉢を固定させるように張り込み可能な紐状体とを
備えているものとして構成した。
【0012】また、請求項2に係る発明では、植木鉢の
転倒防止台座を、植木鉢の載置面部を備える台座と、縁
部の内面に内向きに突き出される複数の突部を備えた植
木鉢の転倒防止具であって、しかも、一端に前記突部の
差し入れられるスリットが開設されている植木鉢への装
着手段と、該植木鉢に前記装着手段を装着した状態で該
植木鉢を固定させるように張り込み可能な紐状体とを備
えている植木鉢の転倒防止具とを備えると共に、前記台
座には、前記載置面部に載置される植木鉢の縁部に装着
される前記転倒防止具の前記紐状体の一端を掛止させる
掛止部が備えられているものとして構成した。
【0013】また、請求項3に係る発明では、請求項2
記載の植木鉢の転倒防止台座が、さらに、複数の細長板
により形成されていると共に、この複数の細長板が、互
いに他の細長板に対して回動可能に組み付けられている
ものとして構成した。
【0014】また、請求項4に係る発明では、植木鉢の
転倒防止具を、植木鉢の縁上面に接する連結部と、この
連結部から垂設されると共に、該縁を挟み込む内片およ
び外片を備え、当該内片に、前記植木鉢の縁部の内面に
内向きに突き出される複数の突部の一の突部が差し入れ
られるスリットを開設しているクリップと、該クリップ
の外片を一端に連結させると共に、該植木鉢の縁に前記
クリップを装着した状態で植木鉢を固定させるように張
り込み可能な紐状体を備えているものとして構成した。
【0015】さらに、請求項5に係る発明では、植木鉢
を、縁部の内面に内向きに突き出される複数の突部を備
え、しかも、該突部が、一端に前記突部の差し入れられ
るスリットが開設されている植木鉢への装着手段と、該
植木鉢に前記装着手段を装着した状態で該植木鉢を固定
させるように張り込み可能な紐状体とを備えている植木
鉢の転倒防止具の前記スリットに、差し入れられる構成
とされているものとして構成した。
【0016】
【作用】この発明に係る転倒防止具では、植木鉢への装
着手段を一端に備え、かつ、該植木鉢に前記装着手段を
装着した状態で植木鉢を固定させるように張り込み可能
な紐状体を備えているので、該植木鉢を、該紐状体の張
力により、位置ズレなく、また、転倒しないように、押
え付けることができる。
【0017】
【実施例】以下、この発明に係る典型的な実施例を、図
1ないし図16に基いて説明する。
【0018】なお、図1は、第一の実施例に係る植木鉢
の転倒防止具Aの装着手段1としてのクリップ10の全
体構成を示しており、また、図2および図3は、この転
倒防止具Aの使用状態を示している。
【0019】また、図4は、第二の実施例に係る植木鉢
の転倒防止具Bの装着手段1としてのクリップ11の全
体構成を示している。
【0020】また、図5および図6は、第三の実施例に
係る植木鉢の転倒防止具Cと、この転倒防止具Cの用い
られる植木鉢Dの全体構成および使用状態を示してい
る。
【0021】また、図7および図8は、第四の実施例に
係る植木鉢の転倒防止具Eと、この転倒防止具Eの用い
られる植木鉢Fの全体構成および使用状態を示してい
る。
【0022】また、図9は、第五の実施例に係る植木鉢
の転倒防止具Gと、この転倒防止具Gの用いられる植木
鉢Hの全体構成および使用状態を示している。
【0023】また、図10ないし図12は、第六の実施
例に係るの転倒防止具Iと、この転倒防止具Iと協働し
て植木鉢の転倒を防止する台座Jの全体構成および使用
状態を示している。
【0024】また、図13および図14は、植木鉢の転
倒を防止する台座Kの全体構成を、また、図15および
図16は、この台座Kの構成を理解し易いように、該台
座Kの要部を断面にして示している。
【0025】先ず、図1ないし図3に基いて、第一の実
施例に係る植木鉢の転倒防止具Aについて説明する。
【0026】この転倒防止具Aは、図2に示されるよう
に、紐状体2の一端部2aに、植木鉢3の縁3’に装着
される装着手段1を備えさせて構成されている。
【0027】そして、この転倒防止具Aは、前記装着手
段1を植木鉢3の前記縁3’に装着させた状態で、前記
紐状体2の他端2bを、該植木鉢3が載置されている載
置対象4、ここでは簀の子状の台に対して、固定部材
5、ここでは該台に打ち込まれる釘に対して巻き付けな
どして固定し、前記植木鉢3の縁3’と載置対象4との
間に紐状体2を張り込んで用いられる。
【0028】この紐状体2の張り込みにより、植木鉢3
を載置対象4上で位置ズレなく、かつ転倒することな
く、支承させることができる。
【0029】なお、植木鉢3の大きさ、高さ、植込まれ
る草花の丈などを考慮して、植木鉢3の前記転倒を充分
に防止できるように、該植木鉢3に装着させる転倒防止
具Aの数、装着位置は適宜変更して構わない。
【0030】この転倒防止具Aに用いられている装着手
段1は、植木鉢3の縁3’上面3aに接する連結部10
aと、この連結部10aから垂設されると共に、該縁
3’を挟み込む内片10bおよび外片10cを備える屈
曲板状のクリップ10として構成されている。
【0031】そして、このクリップ10は、図3に特に
示されるように、植木鉢3の縁3’に対して、前記連結
部10aが該縁3’の上面3aに接すると共に、前記内
片10bが該縁3’の内面3bに、また、前記外片10
cが該縁3’の外面3cに、それぞれ接するように該縁
3’に嵌め込まれることにより、該縁3’に装着され
る。
【0032】また、該クリップ10の外片10cの下端
側には、内片10bの側に向けられた湾曲部10dが形
成されており、植木鉢3の外面3c側にある縁3’の端
部3dにこの湾曲部10dを係当させて、クリップ10
を該縁3’から外れ難くする構成とされている。
【0033】また、この実施例では、クリップ10の連
結部10aから外片10cの端部に亙って、補強凸部1
0eが形成されており、クリップ10の剛性を高める構
成とされている。
【0034】また、前記外片10cの端部には、該外片
10cの幅方向両側に、一対の穴10f、10fが設け
られており、この穴10f、10fに紐状体2が挿通さ
れて、該紐状体2の一端部2aにクリップ10が取り付
けられている。
【0035】以上のように構成される転倒防止具Aで
は、装着手段1を前記構成のクリップ10とするので、
特に、植木鉢3の縁3’に対して、装着手段1をワンタ
ッチで装着することができ、植木鉢3に対して前記紐状
体2を張り込む作業を容易なものとする特長を有する。
また、該紐状体2の張り込みにより転倒が防止されてい
る植木鉢3を移動などする必要が生じた際には、該植木
鉢3の縁3’から装着手段1を直ちに取り外すことがで
きる特長を有する。
【0036】なお、植木鉢3の縁3’への装着性を確実
ならしめる観点、植木鉢3の縁3’の幅などの若干の変
化に対応する観点からは、前記クリップ10は弾性変形
特性を備えた金属製の板片、あるいは、プラスチック材
料を成形して構成される板片などにより構成することが
好ましい。
【0037】また、紐状体2は、前記張り込みに充分な
長さを有するものであれば良く、例えば、針金、プラス
チック製の紐など、その形状、材質は必要に応じて適宜
変更して構わない。
【0038】次いで、図4に基づいて、第二の実施例に
係る植木鉢3の転倒防止具Bについて説明する。
【0039】この転倒防止具Bは、前記第一の実施例に
係る転倒防止具Aと略同様に用いられるものであるが、
該転倒防止具Aと植木鉢3に対する装着手段1の構成を
異ならせている。
【0040】すなわち、図4に示されるように、この転
倒防止具Bでは、針金をU字状に屈曲させると共に、該
U字状に屈曲された針金の自由端側をフック状に形成さ
せて、該一対の自由端部11bが、例えば図3に示され
るような前記植木鉢3の縁3’の内面3bおよび上面3
aに、また、U字状の屈曲部11a側が前記植木鉢3の
縁3’の外面3cに接するように構成されたクリップ1
1を装着手段1として用いている。
【0041】このクリップ11の前記屈曲部11a側に
は、前記自由端部11bの側に向けられた湾曲部11c
が形成されており、前記植木鉢3の外面3c側にある縁
3’の端部3dにこの湾曲部11cを係当させて、クリ
ップ11を該縁3’から外れ難くする構成とされてい
る。
【0042】なお、この転倒防止具Bでは、前記屈曲部
11aに紐状体2を引っ掛けることにより、該紐状体2
の一端部2aに前記クリップ11を備えさせている。
【0043】次いで、図5ないし図6に基づいて、第三
の実施例に係る植木鉢の転倒防止具Cおよび、この転倒
防止具Cの用いられる植木鉢Dについて説明する。
【0044】この転倒防止具Cは、図5に示されるよう
に、フック状に先端を形成された針金状のクリップ12
よりなる装着手段1を紐状体2の一端部2aに備えさせ
て構成されている。
【0045】一方、植木鉢Dは、縁3’の外面3cに、
複数のスリット3e…3eを備えており、このスリット
3e…3eに、例えば前記転倒防止具Cの前記クリップ
12のフック部12aを差し入れることにより、該縁
3’に前記クリップ12を装着できる構成とされてい
る。
【0046】そして、このようにクリップ12を装着さ
せた状態で、前記紐状体2の他端部2bを植木鉢Dが載
置されている載置対象4、ここでは地表面に対して、固
定部材5、ここでは上端部にフック部を備えた釘に対し
て巻き付けなどして固定して前記植木鉢Dの縁3’と地
表面との間に紐状体2を張り込んで、該植木鉢Dを地表
面上に位置ズレなく、かつ、転倒することなく支承させ
ることができる。
【0047】なお、以上のように構成される植木鉢Dで
は、図6に示されるように、前記スリット3eに例えば
前記転倒防止具Cのフック部12a等を差し入れて、該
転倒防止具Cなどの装着手段1を該植木鉢Dの縁3’に
装着させた場合、フック部12aはスリット3e内から
抜け出し難く、植木鉢Dの縁3’と載置対象4との間に
安定的に紐状体2を張り込むことができる特長を有す
る。
【0048】次いで、図7および図8に基いて、第四の
実施例に係る植木鉢の転倒防止具Eおよび、この転倒防
止具Eの用いられる植木鉢Fについて説明する。
【0049】この転倒防止具Eは、図7に示されるよう
に、フック状に構成された板状のクリップ13よりなる
装着手段1を紐状体2の一端部2aに備えさせて構成さ
れている。
【0050】一方、植木鉢Fは、縁3’の上面3aに複
数の穴、この実施例では、スリット3f…3fを備えて
おり、このスリット3f…3fに、例えば前記転倒防止
具Eの前記クリップ13のフック部13aを差し入れる
ことにより、該縁3’に前記板状体13を装着できる構
成とされている。
【0051】そして、このようにクリップ13を装着さ
せた状態で、前記紐状体2の他端部2bを植木鉢Fが載
置されている載置対象4、ここでは地表面に対して、固
定部材5、ここでは上端部にフック部を備えた釘に対し
て巻き付けなどして固定し、前記植木鉢Fの縁3’と地
表面との間に紐状体2を張り込んで、該植木鉢Fを地表
面上に位置ズレなく、かつ転倒することなく支承させる
ことができる。
【0052】なお、以上のように構成される植木鉢Fで
は、図7に示されるように、前記スリット3fに、例え
ば前記転倒防止具Eのフック部13aなどを差し入れ
て、該転倒防止具Eなどの装着手段1を該植木鉢Fの縁
3’に装着させた場合、フック部13aはスリット3f
内から抜け出し難く、植木鉢Fの縁3’と載置対象4と
の間に安定的に紐状体2を張り込むことのできる特長を
有する。
【0053】次いで、図9に基いて、第五の実施例に係
る植木鉢の転倒防止具Gおよび、この転倒防止具Gの用
いられる植木鉢Hについて説明する。
【0054】この転倒防止具Gは、図9に示されるよう
に、フック状に構成された板状のクリップ14よりなる
装着手段1を紐状体2の一端部2aに備えさせて構成さ
れている。クリップ14は、植木鉢Hの縁3’の内面3
bに接する内片14aに、スリット14bを備えてお
り、また、外片14cの端部において、前記紐状体2に
取り付けられている。
【0055】一方、植木鉢Hは、縁3’の内面3bに内
向きに突き出される複数の突部3g3gを備えており、
この突部3gを、前記のように構成される転倒防止具G
の前記スリット14bに差し入れることにより、該縁
3’に前記クリップ14を装着できる構成とされてい
る。
【0056】そして、このようにクリップ14を装着さ
せた状態で、前記紐状体2の他端部2bを植木鉢Hが載
置されている載置対象4、ここでは地表面に対して、固
定部材5、ここでは上端部にフック部を備えた釘に対し
て巻き付けなどして固定し、前記植木鉢Hの縁3’と地
表面との間に紐状体2を張り込んで、該植木鉢Hを地表
面上に位置ズレなく、かつ、転倒することなく支承させ
ることができる。
【0057】なお、以上のように構成される植木鉢Hで
は、図9に示されるように、転倒防止具Gのクリップ1
4の前記スリット14bに、前記植木鉢Hの突部3gを
差し入れて転倒防止具Gの装着手段1としての該クリッ
プ14を該植木鉢Hの縁3’に装着させた場合、クリッ
プ14のスリット14b内から突部3gは抜け出し難
く、植木鉢Hの縁3’と載置対象4との間に安定的に紐
状体2を張り込むことのできる特長を有する。
【0058】次いで、図10ないし図12に基いて、第
六の実施例に係る植木鉢の転倒防止具Iと、この転倒防
止具Iと協働して、植木鉢3の転倒を防止する台座Jに
ついて説明する。
【0059】この転倒防止具Iは、紐状体2の一端部2
aに、前記第一の実施例に係る転倒防止具Aと略同一構
成のクリップ15を備えると共に、他端部2bに両自由
端部51、51を鈎状に屈曲させたU字状の針金より構
成される固定手段50を、該U字状の屈曲部52に紐状
体2を巻き付けることにより備えている。
【0060】なお、クリップ15については、前記転倒
防止具Aのクリップ10と略同一の構成部分に同一の符
号を付して、その説明を省略する。
【0061】一方、台座Jは、植木鉢3の載置面部41
を備えた円盤状の基盤40の周側部43に、該基盤40
の底側から前記載置面部41側に向けて特許請求の範囲
にいう掛止部としての複数の凹部42・・・42を形成
させることにより構成されている。
【0062】そして、このように構成される台座Jの載
置面部41上に植木鉢3を載置させた後、該植木鉢3の
縁3’に前記クリップ15を装着させると共に、該台座
Jの前記凹部42に前記固定手段50の鈎状一対の自由
端部51、51を引っ掛けることにより、該植木鉢3の
縁3’と台座Jの周側部43との間に紐状体2を張り込
んで、該植木鉢3を台座J上で位置ズレなく、かつ転倒
することなく支承させることができる。
【0063】特に、この第六の実施例に係る植木鉢の転
倒防止具Iと前記台座Jを用いて植木鉢3の前記支承を
行う場合、紐状体2の他端部2bを前記固定手段50を
用いてワンタッチで台座Jの周側部43に固定すること
ができる特長を有する。また、紐状体2の他端部2aを
固定させる載置対象4が、前記第一ないし第五の実施例
において紐状体2の固定部材5として用いられている釘
などを打ち込むことが困難なものである場合にも、台座
Jとの協働により植木鉢3を固定するように前記紐状体
2を張り込むことができる特長を有する。
【0064】なお、前記台座Jに載置される植木鉢3
を、前記植木鉢D、F、Hとしても良く、また、これに
対応して、前記転倒防止具Iに代えて、第一ないし第五
の実施例に係る転倒防止具A、B、C、E、Gの紐状体
2の他端部2bに、前記固定手段40を備えさせて、こ
れら転倒防止具A、B、C、E、Gの何れかを台座Jと
協動して用いても良い。
【0065】次いで、図13ないし図16に基いて、前
記固定手段50を他端部2bに備えさせた前記各転倒防
止具A、B、C、E、G、Iと協働して植木鉢3の支承
に用いることができる他の実施例に係る台座Kについて
説明する。
【0066】図13に特に示されるように、この実施例
に係る台座Kは、特許請求の範囲にいう細長板としての
三本の細長状の板材61、62、63を、それぞれ長手
方向の略中央部で、他の板材に対して回動自在とされる
ように、軸60aに対して枢支して構成されている。
【0067】図13および図16に示されるように、各
板材61、62、63の両端部は下方に屈曲されてお
り、この屈曲部61c、62c、63cの先端面61
c’、62c’、63c’をもって、台座Kは地表面上
などに載置される。
【0068】ここで、図16に特に示されるように、こ
の実施例では、各板材61、62、63の屈曲部61
c、62c、63cの先端面61c’、62c’、63
c’は、同面に位置させるように構成されており、従っ
て、図13に示されるように、各板材61、62、63
を前記軸60aを中心に回動、展開して、前記地表面上
などに載置した際に、台座Kがガタ付くことのない構成
とされている。
【0069】また、図15に特に示されるように、最も
上側に位置される板材61の上面は平坦とされているの
に対し、この板材61の下側に位置される板材62に
は、前記軸60aとの枢支位置を挟んだ略対象位置に、
前記板材61の肉厚相当分(イ)の突部62aが設けら
れており、また、この板材62の下側に位置される板材
63には、前記軸60aとの枢支位置を挟んだ略対象位
置に、前記板材61及び板材62の肉厚相当分(ロ)の
突部63aが設けられている。
【0070】従って、図13に示されるように、前記軸
60aを中心に各板材61、62、63を回動、展開し
た場合、前記板材61の表面61aと、板材62の前記
突部62a…62aと、板材63の前記突部63a…6
3aとを略同一平面上に位置させることができ、これら
の面61a、突部62a、63aを載置面部として各板
材61、62、63上に植木鉢3を傾かせることなく載
置させることができる。
【0071】また、各板材61、62、63の先端部に
は、該各板材61、62、63の幅方向両側に、前記固
定手段50の鈎状一対の自由端部51、51を収め入れ
る特許請求の範囲にいう掛止部としての穴61b、61
b・62b、62b・63b・63bがそれぞれ設けら
れており、前記のように載置された植木鉢3の縁3’に
装着手段1を装着させた前記第一ないし第六の実施例に
係る転倒防止具A、B、C、E、G、Iの紐状体2を、
該紐状体2の他端部2bに備えさせた前記固定手段50
を介して、該植木鉢3の縁3’と前記各板材61、6
2、63の先端部との間に張り込んで、該植木鉢3を台
座K上に位置ズレなく、かつ、転倒することなく支承さ
せることができる。
【0072】この台座Kは、前記軸60aを中心に各板
材61、62、63を回動させて相互に重なり合うよう
に畳み込ませることができ、台座Kの不使用時などにお
けるその収納などを行い易いものとする特長を有してい
る。
【0073】
【発明の効果】請求項1に係る転倒防止具では、一端に
植木鉢の縁部の内面に内向きに突き出される複数の突部
が差し入れられるスリットを開設している植木鉢への装
着手段を備えると共に、該植木鉢に前記装着手段を装着
した状態で植木鉢を固定させるように張り込み可能な紐
状体を備えており、該紐状体の張力により、前記植木鉢
を位置ズレなく、転倒しないように、確実に押え付ける
ことができる。
【0074】また、植木鉢の周囲に張り込まれるのは紐
状体であることから、この転倒防止具によって支持され
る植木鉢の周囲には他の植木鉢などを格別の支障なく設
置できる特長を有する。
【0075】また、植え込まれている草花の生育などに
より、植木鉢の重心が上方に移動されるなど、植木鉢が
倒れ易くなってきた場合には、植木鉢の縁側に紐状体を
張り込み直したり、また、紐状体の固定位置を植木鉢よ
りさらに離すことにより、こうした事情の変化に対応し
て、確実に植木鉢の転倒を防止できる。
【0076】また、どのような大きさの植木鉢にも用い
ることができ、しかも、構造上も極めてシンプルであ
り、汎用性、生産性の高い転倒防止具の提供が可能であ
る。
【0077】また、特に請求項2に係る転倒防止台座で
は、植木鉢の載置面部を備える台座に、前記転倒防止具
の一端を掛止させる掛止部を備えさせているので、植木
鉢の置かれる床面などに前記紐状体の張り込み、固定を
し難い場合であっても、該紐状体を張り込んでの植木鉢
の固定ができる特長を有する。
【0078】また、特に請求項3に係る転倒防止台座で
は、台座を複数の細長板により構成し、この細長板が互
いに他の細長板に対して回動可能に組み付けられている
構成としているので、各細長板が重なり合うように畳む
ことができ、台座を使用しない場合の収納、台座の運搬
などを容易に行える特長を有している。
【0079】また、特に請求項4に係る転倒防止具で
は、植木鉢の縁上面に挟み付けられるクリップに前記紐
状体を備えさせており、植木鉢の最も上側である縁に対
しても紐状体を張り込むことができるので、植木鉢を確
実に押え付けることができ、また、該縁に対する紐状体
の一端側の装脱が容易であり、使い勝手の良好な転倒防
止具の提供を成し得る特長を有している。
【0080】また、特に請求項5に係る植木鉢では、前
記装着手段に形成されているスリットに差し入れられる
複数の突部を植木鉢の縁部に備えさせているので、装着
手段は植木鉢の縁部から外れ難く、紐状体の張り込みに
よる植木鉢の固定状態を安定的に維持できる特長を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】転倒防止具Aのクリップ10部の拡大斜視図で
ある。
【図2】転倒防止具Aの使用状態を示す斜視図である。
【図3】転倒防止具Aの使用状態を示す断面図である。
【図4】転倒防止具Bのクリップ11部の拡大斜視図で
ある。
【図5】転倒防止具Cおよび植木鉢Dの使用状態を示す
斜視図である。
【図6】転倒防止具Cおよび植木鉢Dの使用状態を示す
断面図である。
【図7】転倒防止具Eおよび植木鉢Fの使用状態を示す
斜視図である。
【図8】転倒防止具Eおよび植木鉢Fの使用状態を示す
断面図である。
【図9】転倒防止具Gおよび植木鉢Hの使用状態を示す
斜視図である。
【図10】転倒防止具Iおよび台座Jの使用状態を示す
側面図である。
【図11】台座Jの斜視図である。
【図12】転倒防止具Iの斜視図である。
【図13】転倒防止具Kの斜視図である。
【図14】転倒防止具Kの斜視図である。
【図15】図14におけるX−X線断面図である。
【図16】図14におけるY−Y線断面図である。
【符号の説明】
1 装着手段 11 クリップ 12 クリップ 13 クリップ 14 クリップ 15 クリップ 2 紐状体 3 植木鉢 4 載置対象 5 固定部材

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縁部の内面に内向きに突き出される複数
    の突部を備えた植木鉢の転倒防止具であって、しかも、
    一端に前記突部の差し入れられるスリットが開設されて
    いる植木鉢への装着手段と、該植木鉢に前記装着手段を
    装着した状態で該植木鉢を固定させるように張り込み可
    能な紐状体とを備えていることを特徴とする植木鉢の転
    倒防止具。
  2. 【請求項2】 植木鉢の載置面部を備える台座と、 縁部の内面に内向きに突き出される複数の突部を備えた
    植木鉢の転倒防止具であって、しかも、一端に前記突部
    の差し入れられるスリットが開設されている植木鉢への
    装着手段と、該植木鉢に前記装着手段を装着した状態で
    該植木鉢を固定させるように張り込み可能な紐状体とを
    備えている植木鉢の転倒防止具とを備えると共に、 前記台座には、前記載置面部に載置される植木鉢の縁部
    に装着される前記転倒防止具の前記紐状体の一端を掛止
    させる掛止部が備えられていることを特徴とする植木鉢
    の転倒防止台座。
  3. 【請求項3】 前記台座が、複数の細長板により形成さ
    れていると共に、この複数の細長板が、互いに他の細長
    板に対して回動可能に組み付けられていることを特徴と
    する請求項2記載の植木鉢の転倒防止台座。
  4. 【請求項4】 植木鉢の縁上面に接する連結部と、この
    連結部から垂設されると共に、該縁を挟み込む内片およ
    び外片を備え、当該内片に、前記植木鉢の縁部の内面に
    内向きに突き出される複数の突部の一の突部が差し入れ
    られるスリットを開設しているクリップと、 該クリップの外片を一端に連結させると共に、該植木鉢
    の縁に前記クリップを装着した状態で植木鉢を固定させ
    るように張り込み可能な紐状体を備えていることを特徴
    とする植木鉢の転倒防止具。
  5. 【請求項5】 縁部の内面に内向きに突き出される複数
    の突部を備え、しかも、該突部が、一端に前記突部の差
    し入れられるスリットが開設されている植木鉢への装着
    手段と、該植木鉢に前記装着手段を装着した状態で該植
    木鉢を固定させるように張り込み可能な紐状体とを備え
    ている植木鉢の転倒防止具の前記スリットに、差し入れ
    られる構成とされていることを特徴とする植木鉢。
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JPH0219270U (ja) * 1988-07-18 1990-02-08
JPH052651U (ja) * 1991-07-03 1993-01-19 近畿合成工業株式会社 植木鉢用手提げ具

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