JP3068581U - 園芸用ポ―ルハンガ― - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多様な形状のポールの任意な位置に、螺
子や釘を使用することなく、植木鉢を着脱自在に飾るこ
とができるような園芸用ポールハンガーを提供する。 【解決手段】 くの字状に形成されたポール添設部１Ａ
の左右端部に、帯状のポール当接部１Ｂを設け、且つそ
のポール添設部１Ａにバンド通し孔４を設けた形状のハ
ンガー本体１と、そのバンド通し孔４に挿通された係止
バンド２と、ハンガー本体１に固着して設定された植木
鉢保持棒３とを備えたポールハンガーであって、前記係
止バンド２を、形状や太さの異なる各種ポール９に密着
状に巻着して固定可能に設けるとともに、前記保持棒３
に植木鉢を着脱自在に保持するように構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、その断面形状が円形や四角形などの任意な形状に形成され、且つそ の直径の大きさなども異なって設けられた柱やポール（これをポールと総称する ）に、吊り下げ型および据え置き型のハンギングバスケットや植木鉢（これを植 木鉢と総称する）を着脱自在に飾ることができるようにした園芸用ポールハンガ ーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ポールに植木鉢を飾る場合は、その吊り下げ型植木鉢の持手部や、据え 置き型植木鉢を納置した飾り篭の持手部を、ポールに打ち込んで取付けた釘や螺 子に掛止して飾っていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記のように螺子や釘をポールに取付けて植木鉢を飾る場合は、ポールを螺子 や釘で傷付けてしまうという欠点や、ポールに植木鉢を常時飾っていないと螺子 や釘が露出して見苦しくなるという欠点があり、またポールが金属などで製造さ れている場合は、螺子や釘を取付けることが困難であるという問題点があった。

【０００４】 また上記のような欠点や問題点を解消するために、ポールの製造段階から螺子 穴などを形成しておき、植木鉢を飾る度に螺子を取付けるような方法もあるが、 その場合には植木鉢を飾る位置が限定されているので、所望する任意な位置に植 木鉢を飾ることができないという新たな問題が発生していた。

【０００５】 そこで、螺子や釘を使用することなく、植木鉢をポールの任意な位置に着脱自 在に飾ることができるような園芸用ポールハンガーの開発が課題となっていた。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 本考案は、くの字状に形成されたポール添設部１Ａの左右端部に、帯状のポー ル当接部１Ｂを設け、且つそのポール添設部１Ａにバンド通し孔４を設けた形状 のハンガー本体１と、そのバンド通し孔４に挿通された係止バンド２と、ハンガ ー本体１に固着して設定された植木鉢保持棒３（以下、保持棒３と称する）とを 備えたポールハンガーであって、前記係止バンド２を、形状や太さの異なる各種 ポール９に密着状に巻着して固定可能に設けるとともに、前記保持棒３に吊り下 げ型植木鉢を着脱自在に保持するように構成した園芸用ポールハンガーである。

【０００７】 また本考案は、上記した保持棒３に、主として角形ポール用の揺れ止め部材６ を取付けて構成した園芸用ポールハンガーである。

【０００８】 さらに本考案は、上記した保持棒３に植木鉢支持用リング５（以下、リング５ と称する）を固着して、据え置き型植木鉢を着脱自在に保持するように構成した 園芸用ポールハンガーである。

【０００９】

【考案の実施の形態】

ハンガー本体１に設けられたバンド通し孔４に係止バンド２を挿通した後、そ のハンガー本体１をポール９の任意な位置に当接させるとともに、係止バンド２ をポール９に密着状に巻着し、バンド止め具８を利用してその係止バンド２をし っかりと固定する。そして保持棒３の掛止部３Ｂに吊り下げ型植木鉢を掛着する ようにするか、または保持棒３先端部のリング５に据え置き型植木鉢を保持させ るようにする。

【００１０】

【実施例】

以下に本考案の一実施例を図面に基づいて説明するが、本考案におけるポール ハンガーは、直径５０ｍｍ以上の丸形ポールまたは角形ポール、その他の多様な 形状のポールに対応可能に設けられたものであり、主としてハンガー本体１と、 ポールに巻着する係止バンド２と、植木鉢を保持するように形成された保持棒３ とにより構成されたものである。

【００１１】 まず図１に示すポールハンガーの実施例について説明する。図中１は、金属製 板材によって形成されたハンガー本体であるが、このハンガー本体１は、図６に 示すように、くの字状に形成されたポール添設部１Ａと、そのポール添設部１Ａ の左右端部に設けられ、且つその左右端部を外方に向けて折り曲げて形成した帯 状のポール当接部１Ｂとにより構成されたものである。このポール添設部１Ａは 、その内側に丸形ポールの前側の一部を収納可能とするために、外側に向けて大 略くの字状に折り曲げて形成されたものであり、またポール当接部１Ｂは、各種 のポール９に対して均等に当接するために設けられたものである。さらにポール 添設部１Ａの中央部には細長状のバンド通し孔４が相対向状に形成されており、 このバンド通し孔４に後述する係止バンド２を挿通するようになっている。

【００１２】 前記係止バンド２は、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエステルなどのやや柔 軟性を有する布材を用いて形成されたものであり、その一端部には、例えばバッ グや積荷用のベルトに使用されている公知のバンド止め具と同様な構造のバンド 止め具８が取付けられている。

【００１３】 また保持棒３は、頑強な線材を用いて形成されたもので、ポール添設部１Ａの 中央部から垂下された支柱部３Ａと、その支柱部３Ａから上方に向けてほぼＵ字 状またはレ字状に折り曲げられた掛止部３Ｂとにより構成されていて、その掛止 部３Ｂに吊り下げ型植木鉢を掛止するように設けられたものである。さらに前記 支柱部３Ａの左右には、植木鉢が不安定に揺れるのを防止するための揺れ止め部 材６が取付けられているが、この揺れ止め部材６は、図示のような左右対称状の 渦巻形に形成されたもので、その中央部を支柱部３Ａの背面側に溶着して取付け られたものである。なおこのような揺れ止め部材６の揺れ止め機能は、図４のよ うな角形ポールに対しては効果的であるが、図５のような丸形ポールに対しては その効果を発揮し難いので、丸形ポール専用のポールハンガーには設けなくても 差し支えない。

【００１４】 次に図２は保持棒３の形状を変更した実施例を示すものである。この場合の保 持棒３は、支柱部３Ａと掛止部３Ｂの間にアーム部３Ｃを設けて、その全体形状 を緩やかな円弧を描いたほぼＮ状に形成したものであり、主としてハンギングバ スケットなどを飾るのに好適な形状となっている。またこの場合の掛止部３Ｂの 形状は、図示のようなＵ字形をしたフック状に形成してもよいが、その先端部の みがやや起立したリング状に形成してもよい。

【００１５】 続いて図３は、図１の保持棒３の先端部にリング５を溶着固定した形状の実施 例を示すものであるが、この場合は、リング５の中に据え置き型植木鉢を保持さ せるようにした構造のものである。なおリング５の下方に仮想線で示したような 底受部７を溶着固定すれば、その底受部７に受け皿を置いて、その受け皿に据え 置き型植木鉢を載置することもできる。

【００１６】 本考案は以上のように構成された園芸用ポールハンガーであるが、上述したハ ンガー本体１、係止バンド２、保持棒３の全部または一部に緑色のポリコーティ ング仕上げを施すと、植木鉢を引立てる効果を発揮するので好適であり、さらに ハンガー本体１の中央部などに飾りを付けるようにすれば、植木鉢との相乗効果 でさらに大きな装飾性を発揮することができる。また上記した各部材の形状や材 質は本実施例で説明したものに限定するものではなく、特に保持棒３の形状は、 各実施例で示した以外の種々な形状を創作することができるので、植木鉢の種類 や使用者の好みなどに応じて適宜に設計変更することも可能である。なお上記し たハンガー本体１はいずれも係止バンド２を１本使用するように構成されている が、この係止バンド２を複数本使用するようにすることも可能であり、またバン ド通し孔４の形成位置なども図示の位置に限定するものではない。

【００１７】 図４は本考案のポールハンガーの角形ポールにおける使用状態を示すものであ り、また図５は丸形ポールにおける使用状態を示すものであるが、両図を参照し て以下にその使用方法を説明する。まずハンガー本体１に設けられたバンド通し 孔４に係止バンド２を挿通した後、そのハンガー本体１のポール添設部１Ａをポ ール９の任意な位置に設定し、且つポール当接部１Ｂをその設定部位に当接させ るようにする。そして係止バンド２をポール９に密着状に巻着し、バンド止め具 ８を利用してしっかりと固定した後、保持棒３の掛止部３Ｂに吊り下げ型植木鉢 を掛着するようにするか、または保持棒３に固着したリング５に据え置き型植木 鉢を保持させるようにする。なお揺れ止め部材６は、図４のような角形ポールに 密着させて、植木鉢が不安定に揺れるのを防止するものである。

【００１８】

【考案の効果】

本考案の園芸用ポールハンガーは、係止バンドをポールに巻着して取付けるよ うに構成されているので、ポールに傷を付けずに植木鉢を飾ることができるとと もに、植木鉢を最も効果的な任意な位置に飾ることができるという多大な効果が あり、またどのような形状のポールにも使用することができるという長所がある 。さらに植木鉢保持棒を様々な形状に形成可能となっていて、吊り下げ型植木鉢 、据え置き型植木鉢、ハンギングバスケットなどの各種植木鉢を、それぞれ目的 に応じて飾ることができるという特長がある。さらにまた本考案品は構造が単純 で部品点数も少ないので、安価な製品を提供することができるという販売上の利 点や、使用方法が簡単で破損が少なく、且つ取扱いが容易であるという使用上の 利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の園芸用ポールハンガーの一実施例を示
す斜視図である。

【図２】図１の園芸用ポールハンガーにおいて、他の形
状の植木鉢保持棒を用いた状態の斜視図である。

【図３】図１の園芸用ポールハンガーに植木鉢支持用リ
ングを取付けた状態の斜視図である。

【図４】本考案のポールハンガーの角形ポールにおける
使用状態を示す平面図である。

【図５】本考案のポールハンガーの丸形ポールにおける
使用状態を示す平面図である。

【図６】ハンガー本体の形状を示す斜視図である。

【符号の説明】

１・・・ハンガー本体 １Ａ・・ポール添設
部 １Ｂ・・ポール当接部 ２・・・係止バンド ３・・・植木鉢保持棒 ３Ａ・・支柱部 ３Ｂ・・掛止部 ３Ｃ・・アーム部 ４・・・バンド通し孔 ５・・・植木鉢支持
用リング ６・・・揺れ止め部材 ７・・・底受部 ８・・・バンド止め具 ９・・・ポール

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ほぼくの字状に形成され、且つその一部
   にバンド通し孔を設けた形状のハンガー本体と、そのバ
   ンド通し孔に挿通された係止バンドと、ハンガー本体に
   固着して設定された植木鉢保持棒とを備えたポールハン
   ガーであって、前記係止バンドを、形状や太さの異なる
   各種ポールに密着状に巻着して固定可能に設けるととも
   に、前記植木鉢保持棒に植木鉢を着脱自在に保持するよ
   うに構成したことを特徴とする園芸用ポールハンガー。
2. 【請求項２】 上記した植木鉢保持棒に揺れ止め部材を
   取付けたことを特徴とする請求項１に記載の園芸用ポー
   ルハンガー。
3. 【請求項３】 上記した植木鉢保持棒に植木鉢支持用リ
   ングを固着したことを特徴とする請求項１に記載の園芸
   用ポールハンガー。