JP3066452U - ポットハンガ― - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 幅の異なるフェンス等に対応できるポットハ
ンガーを提供する。 【解決手段】 載置部３に設けられたフック部５と、フ
ック部を、長尺アーム２１と、短尺アーム２３とを備え
る略逆さＪ字状の棒材によって構成し、折り返し頂部
を、短尺アーム先端部と長尺アームとの間に間隔Ｄｗが
形成されるように構成したポットハンガーを、凹む凹部
２７を形成することによって、折り返し頂部の近傍にお
ける長尺アームと短尺アームとの間の間隔Ｄｎが間隔Ｄ
ｗより小さくなるように構成する。そして、幅広の起立
支持体に引っ掛けるときは間隔Ｄｗの部分を用い、幅狭
の起立支持体に引っ掛けるけるときは間隔Ｄｎの部分を
用いれば、異なる幅の起立支持体に対応することができ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、草花や観葉植物等（以下、適宜「草花等」という）を植えるため のポットを、庭のフェンスや集合住宅のベランダフェンス等の起立支持体（以下 、適宜「フェンス等」という）に飾るための部材に関し、より詳しくは、フック 部をフェンス等の上端部に引っ掛けることにより、載置部の上に載せたポットを フェンス等の側面上に飾れるようにするためのポットハンガーに関するものであ る。

【０００２】

【従来の技術】

近年は日常生活のストレスを少しでも和らげるために、草花等を家庭や職場等 に飾る人が増えている。草花等を飾るためには相応の広さを持つスペースが必要 であるが、家庭や職場等にそのようなスペースの余裕があることは極めてまれで ある。そこで、たとえば、集合住宅のベランダフェンスの壁面に、ポットハンガ ーを利用して草花等を植えたポットを飾ることがよく行われている。そのような ポットハンガー（以下、「従来のポットハンガー」という）として、図７に示す ものが知られている。従来のポットハンガー１０１は、ポットを載せるための載 置部１０３と、載置部１０３に設けられたフック部１０５と、を備え、所定幅を 有するフェンス等の上端部からフック部を引っ掛けることによって、載置部をフ ェンス等の側面上に支持するように構成されている。フック部１０５は、載置部 １０３に一端が取り付けられた長尺アーム１０７と、折り返し頂部１０９を介し て長尺アーム１０７の他端に繋がる短尺アーム１１１と、を備える略逆さＪ字状 の棒材によって構成されている。このフック部１０５を構成する折り返し頂部１ ０９は、短尺アーム１１１の先端部と長尺アーム１０７との間に間隔Ｄｗが形成 されるように構成されている。このポットハンガー１０１を使用しようとする使 用者は、飾ろうとするフェンス等の幅により、その幅に見合う間隔を持つポット ハンガーを選択購入するようになっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、フェンス等の幅は、建物の種類や形態等によって様々であるた め、そのような場所に草花等を飾ろうとする使用者は、異なる間隔Ｄｗを持つポ ットハンガーを複数種購入しなければならない。また、あるフェンス等に使用可 能なポットハンガーを他のフェンス等に使用しようとしても、これらの幅が相異 なるときは使用できない。これらが、従来のポットハンガーの改良すべき点、す なわち、本考案が解決しようとする課題である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上述した課題を解決するために考案者は、異なる幅を持つ起立支持体に引っ掛 けられるようにフック部の形状に改良を加えた。その詳しい内容については、項 を改めて説明する。なお、何れかの請求項の説明の中に記載した用語の定義等は 、その性質上可能な範囲において他の請求項の説明にも適用されるものとする。

【０００５】請求項１に記載した考案の構成 請求項１に記載した考案に係るポットハンガー（以下、「請求項１のハンガー 」という）は、ポットを載せるための載置部と、前記載置部に設けられたフック 部と、を備え、所定幅を有する起立支持体に前記フック部を引っ掛けることによ って、前記載置部を前記起立支持体側面上に支持するように構成し、前記フック 部を、前記載置部に一端が取り付けられた長尺アームと、折り返し頂部を介して 当該長尺アームの他端に繋がる短尺アームと、を備える略逆さＪ字状の棒材によ って構成し、前記折り返し頂部を、当該短尺アーム先端部と当該長尺アームとの 間に間隔Ｄｗが形成されるように構成した従来のポットハンガーを改良したもの である。具体的には、前記折り返し頂部の近傍における、前記長尺アーム及び／ 又は短尺アームを内側に凹む凹部を形成することによって、当該折り返し頂部の 近傍における当該長尺アームと当該短尺アームとの間の間隔Ｄｎが前記間隔Ｄｗ より小さくなるように構成したことに、請求項１のハンガーの特徴がある。

【０００６】 載置部は、草花等を植えるためポットを載せられる形状と強度を有するもので あれば、どのようなものでもよい。そのようなものとして、たとえば、皿状のも のとか、器状のものとか、ポットが段部を有する場合にその段部に係合してポッ トを支持するものとか、がある。「略逆さＪ字状」と表現したのは、必ずしも「 Ｊ」を逆さにした形状に限定するのではなく、本考案の目的を達成できる範囲内 において変形した逆さＪをも含ませる趣旨である。したがって、たとえば、短尺 アームの長さが長尺アームの長さとほぼ同じで略逆さＵ字状に形成された場合や 、折り返し頂部が屈曲していて略逆さＶ字状に形成された場合は、本考案におけ る略逆さＪ字状に含まれる。「長尺アーム及び／又は短尺アーム」と記載したの は、短尺アームはそのままで長尺アームだけを内側に凹ませた場合と、長尺アー ムはそのままで短尺アームだけを内側に凹ませた場合と、短尺アームと長尺アー ムとの両者を内側に凹ませた場合と、の何れの場合でもよい、という趣旨である 。

【０００７】請求項１に記載した考案の作用効果 請求項１のハンガーを使用すれば、ポットを載せた載置部をフェンス等の起立 支持体の側面上に飾ることができる。載置部の支持は、起立支持体の上端部に引 っ掛けられたフック部の働きによって実現する。起立支持体の幅が比較的短い場 合は、折り返し頂部の近傍における長尺アームと短尺アームとの間の間隔Ｄｎを 利用して、同じく長い場合は間隔Ｄｗを利用して、この起立支持体の上端部にフ ック部を引っ掛けて載置部を支持することができる。

【０００８】請求項２に記載した考案の構成 請求項２に記載した考案に係るポットハンガー（以下、「請求項２のハンガー 」という）は、請求項１のハンガーの構成に限定が加わり、前記フック部は、連 結構造によって分解可能（分解したり再組み立てしたりできるように）に連結さ れる複数のフック片によって構成されていることを特徴とする。すなわち、フッ ク部は、複数のフック片によって構成され、各フック片は連結部材によって連結 されている。

【０００９】請求項２に記載した考案の作用効果 請求項２のハンガーによれば、請求項１のハンガーの作用効果に加え、フック 部を複数のフック片に分割することができるので、運搬や保管等を行う際に嵩張 らない、という作用効果が生じる。嵩張らない結果、運搬費や保管費等を節約す ることができる。また、異なる形状を持つ複数個のフック片を用意しておき、こ れらを選択使用することによって異なる間隔を持つフック部を形成できるように 構成してもよい。

【００１０】請求項３に記載した考案の構成 請求項３に記載した考案に係るポットハンガー（以下、「請求項３のハンガー 」という）は、請求項１又は２のハンガーの構成に限定が加わり、前記間隔Ｄｎ を、５〜２５ミリメートルに設定したことを特徴とする。

【００１１】請求項３に記載した考案の作用効果 請求項３のハンガーは、間隔Ｄｎを５〜２５ミリメートルに限定しただけであ るから、請求項１又は２のハンガーと基本的に同じ作用効果を生じる。

【００１２】

【考案の実施の形態】

次に、各図を参照しながら、本考案の実施の形態（以下、「本実施形態」とい う）について説明する。図１は、本実施形態のポットハンガー（以下、「ハンガ ー」という）の使用状態を示す斜視図である。

【００１３】ハンガーの全体構造 図１に示すハンガー１は、想像線で示すポット６１を載せるための載置部３と 、載置部３に固定されたフック部５と、を備え、幅（厚み）Ｗを有するフェンス （起立支持体）５１の上端部からフック部５を引っ掛けることによって、載置部 ３をフェンス５１の側面上に支持するように構成されている。ハンガー１は、全 体を屈曲させた鉄棒群を溶接固定した後に、表面を塗装仕上げしたものである。 なお、起立支持体は、フック部を引っ掛けられるものであれば、どのような形状 ものでもよいが、そのようなものとして、たとえば、集合住宅等のベランダフェ ンスや、木材等を格子状に組み合わせ形成したフェンス等がある。

【００１４】載置部の構造 図２〜４に示すように、載置部３は、上リング１１と、上向きコの字状に屈曲 形成された横断アーム１３と、フック部５と一体に形成された縦断アーム１５， １５と、細長いコの字状に形成された当接アーム１９と、から概ね構成している 。横断アーム１３の両端、縦断アーム１５，１５の開放端は、それぞれ上リング １１に溶接固定され、これによって、載置部３全体を容器状に形成している。当 接アーム１９は、たとえば、図３に示す幅広フェンス５１にハンガー１を引っ掛 けたときに、この幅広フェンス５１の壁面に当接して載置部３が、図３に示す矢 印Ａの方向に前のめりしないようにするためのものである。

【００１５】フック部の構造 図２及び３を中心にして、フック部５について説明する。フック部５は、縦断 アーム１５，１５と連続する長尺アーム２１，２１と、折り返し頂部２５，２５ を介して長尺アーム２１，２１の他端に繋がる短尺アーム２３，２３と、を備え る略逆さＪ字状の棒材によって構成している。折り返し頂部２５は、図３に示す ように湾曲させてもよいし、所定の角度に屈曲等させてもよい。短尺アーム２３ ，２３を先端に向かって広がるように形成したのは、このように形成することに よって異なる幅のフェンスに対応させるためである。なお、本実施形態において は、強度を保つためと、部品点数を少なくして製造を簡略化するために、縦断ア ーム１５，１５と長尺アーム２１，２１とを単一の棒材を屈曲形成させているが 、デザイン上の理由や他の構造上の理由があるときには、これらを別々の部材に よって構成してもよい。

【００１６】 フック部５は、その折り返し頂部２５の近傍における短尺アーム２３，２３に 、内側に凹む凹部２７，２７を屈曲形成し、これによって、短尺アーム２３の先 端部と長尺アーム２１との間の間隔Ｄｗより小さい間隔Ｄｎを折り返し頂部２５ の近傍に形成する。換言すると、間隔Ｄｎを有する幅狭凹部５９と、間隔Ｄｗを 有する幅広凹部５７とがフック部５に形成されることになる。凹部２７は、長尺 アーム２１と短尺アーム２３との間に、この間隔Ｄｎを（幅狭凹部５９と幅広凹 部５７を）形成するためのものであるから、この間隔Ｄｎ（幅狭凹部５９）が形 成できるのであれば、凹部２７を図３に示す形状以外の形状に形成してもよい。 なお、凹部２７の凹ませ形成は折り返し頂部２５の上方への突出形成（すなわち 、幅狭凹部５９の形成）をも含むものであることは言うまでもない。考案者らの 行った実験によれば、間隔Ｄｎを５〜２５ミリメートルとし、間隔Ｄｗを３５〜 ７５ミリメートルとすると好結果がえられた。さらに、間隔Ｄｎを９〜１２ミリ メートルとし、間隔Ｄｗを４０〜６０ミリメートルとすると、さらに好ましい結 果を得た。

【００１７】 本実施形態における凹部２７は短尺アーム２３だけに設けられているが、この 代わりに長尺アーム２１だけに設けてもよいし、短尺アーム２３と長尺アーム２ １の両者に設けてもよい。また、本実施形態における凹部２７は、１個だけであ るが、２個以上設けて、すなわち、凹部を複数個設けて、これらの凹部の間隔を 段階的に広げるように構成してもよい。

【００１８】本実施形態の作用効果 図１及び３に示すように、本実施形態のハンガー１を使用すれば、草花等を植 えたポット６１をフェンスの壁面上に飾ることができる。これが、ハンガー１の 基本的な作用効果である。このとき、図１に示す幅広フェンス５１の場合は幅広 凹部５７を、また、図４に示す幅狭フェンス５３の場合は幅狭凹部５９を、それ ぞれ利用してフック部５をフェンスに引っ掛けることができる。特に、後者の場 合、幅広凹部５７を利用して幅狭フェンス５３に引っ掛けることもできるが、こ れでは、幅狭フェンス５３上端と幅広凹部５７との間の遊びが大きすぎるので、 両者間にがたが生じて載置部３の保持が不安定になってしまう。幅狭凹部５９を 利用すれば、このようながたは生じない。さらに、当接アーム１７の働きによっ て、載置部３が前のめりするのが防止されるので、ポットを確実に壁面上に保持 することができる。

【００１９】 さらに、図５に示すように、パイプによって構成されたパイプフェンス５５に も、ハンガー１を引っ掛けることができる。図５に示すパイプフェンス５５の手 摺６５は、比較的細いパイプによって構成されているので、幅狭凹部５９を用い て引っ掛けているが、より太いパイプに引っ掛けるのであれば幅広凹部５７を用 いて引っ掛けるとよい。この場合は、当接アーム１７の先端を縦パイプ６７に当 接させておけば、載置部３を前のめりさせずに安定した保持を実現することがで きる。

【００２０】本実施形態の変形例 図６を参照しながら、本実施形態の変形例（以下、「本変形例」という）につ いて説明する。なお、本変形例を説明するに当たっては、本実施形態と共通する 部材については、本実施形態と共通する符号と部材名を用い、重複を避けるため にこれらについての説明を省略する。本変形例が本実施形態と異なるのは、フッ ク部の構成である。 すなわち、本変形例におけるフック部７１は、長尺フック片７３（長尺アーム２ １に相当）と短尺フック片７４（短尺アーム２３に相当）とによって構成され、 両フック片７３，７４は、連結パイプ（連結構造）３１により取り外せるように 差込み連結できるようになっている。フック部７１を複数のフック片７３，７４ によって構成したのは、短尺フック片７４を取り外すことによって、フック部７ １の嵩張りを少なくするためである。フック部７１をさらに分割して、３個以上 のフック片と２個以上の連結部材によって構成してもよい。さらに、両フック片 ７３，７４の何れか一方又は両者に連結構造を持たせ、これを用いて両者を連結 するように構成してもよい。

【００２１】

【考案の効果】

本考案に係るポットハンガーを使用すれば、様々な幅のフェンス等に引っ掛け られるので、単一種のポットハンガーを複数種のフェンス等に用いることができ る。

【図面の簡単な説明】 【符号の説明】

１ ポットハンガー ５１ 幅広フェンス
（起立支持体） ３ 載置部 ５３ 幅狭フェンス ５ フック部 ５５ パイプフェン
ス １１ 上リング ５７ 幅広凹部 １３ 横断アーム ５９ 幅狭凹部 １５ 縦断アーム ６１ ポット １７ 当接アーム ６５ 手摺 ２１ 長尺アーム ６７ 縦パイプ ２３ 短尺アーム ７１ フック部 ２５ 織り返し頂部 ７３ 長尺フック片 ２７ 凹部 ７４ 短尺フック片 ３１ 連結部材 ７５ 連結部材

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【手続補正書】

【提出日】平成１１年１０月５日（１９９９．１０．
５）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】図面の簡単な説明

【補正方法】変更

【補正内容】

【図面の簡単な説明】

【図１】 ポットハンガーの使用状態を示す
斜視図である。

【図２】 ポットハンガーの平面図である。

【図３】 ポットハンガーの側面図である。

【図４】 ポットハンガーを幅狭フェンスに
引っ掛けた状態を示す斜視図である。

【図５】 ポットハンガーをパイプフェンス
に引っ掛けた状態を示す斜視図である。

【図６】 ポットハンガーの変形例を示す側
面図である。

【図７】 従来のポットハンガーを示す斜視
図である。

【符号の説明】 １ ポットハンガー ５１ 幅広フェンス
（起立支持体） ３ 載置部 ５３ 幅狭フェンス ５ フック部 ５５ パイプフェン
ス １１ 上リング ５７ 幅広凹部 １３ 横断アーム ５９ 幅狭凹部 １５ 縦断アーム ６１ ポット １７ 当接アーム ６５ 手摺 ２１ 長尺アーム ６７ 縦パイプ ２３ 短尺アーム ７１ フック部 ２５ 折り返し頂部 ７３ 長尺フック片 ２７ 凹部 ７４ 短尺フック片 ３１ 連結部材 ７５ 連結部材

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ポットを載せるための載置部と、 前記載置部に設けられたフック部と、を備え、 所定幅を有する起立支持体に前記フック部を引っ掛ける
   ことによって、前記載置部を前記起立支持体側面上に支
   持するように構成し、 前記フック部を、前記載置部に一端が取り付けられた長
   尺アームと、折り返し頂部を介して当該長尺アームの他
   端に繋がる短尺アームと、を備える略逆さＪ字状の棒材
   によって構成し、 前記折り返し頂部を、当該短尺アーム先端部と当該長尺
   アームとの間に間隔Ｄｗが形成されるように構成したポ
   ットハンガーにおいて、 前記折り返し頂部の近傍における、前記長尺アーム及び
   ／又は短尺アームに内側に凹む凹部を形成することによ
   って、当該折り返し頂部の近傍における当該長尺アーム
   と当該短尺アームとの間の間隔Ｄｎが前記間隔Ｄｗより
   小さくなるように構成したことを特徴とするポットハン
   ガー。
2. 【請求項２】 前記フック部は、連結構造によって分解
   可能に連結される複数のフック片によって構成されてい
   ることを特徴とする請求項１に記載したポットハンガ
   ー。
3. 【請求項３】 前記間隔Ｄｎを、５〜２５ミリメートル
   に設定したことを特徴とする請求項１又は２に記載した
   ポットハンガー。