JP2001029088A - ビタミンd受容体遺伝子、アポリポタンパクe遺伝子およびエストロゲン受容体遺伝子の遺伝子多型同時検出用試薬および該遺伝子多型同時検出法 - Google Patents

ビタミンd受容体遺伝子、アポリポタンパクe遺伝子およびエストロゲン受容体遺伝子の遺伝子多型同時検出用試薬および該遺伝子多型同時検出法

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JP2001029088A
JP2001029088A JP2000142951A JP2000142951A JP2001029088A JP 2001029088 A JP2001029088 A JP 2001029088A JP 2000142951 A JP2000142951 A JP 2000142951A JP 2000142951 A JP2000142951 A JP 2000142951A JP 2001029088 A JP2001029088 A JP 2001029088A
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apoe
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Nobutada Kusaba
宣廷 草場
Toshiaki Baba
利明 馬場
Hiroshi Yoshida
博 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ビタミンD受容体遺伝子、アポリポタンパクE
遺伝子およびエストロゲン受容体遺伝子を同時に増幅し
て検出し、ゲノム遺伝子の遺伝子多型を知り、その組み
合わせから骨粗鬆症薬剤の感受性を予測する方法を提供
することにある。 【解決手段】ビタミンD受容体遺伝子、アポリポタンパ
クE遺伝子およびエストロゲン受容体遺伝子に対して、
それぞれの遺伝子に特異的な増幅プライマーおよび検出
プローブを含む該遺伝子多型同時検出用試薬、およびこ
れらの遺伝子の同時検出方法、ならびに該遺伝子多型よ
り骨疾患治療薬の選択方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヒト検体中のビタミ
ンD受容体(以下、VDRと略することがある)遺伝
子、アポリポタンパクE(以下、ApoEと略すること
がある)遺伝子およびエストロゲン受容体(以下、ER
と略することがある)遺伝子の多型を同時に増幅および
検出する試薬および該遺伝子多型を同時に検出する方法
に関する。さらに該遺伝子多型による骨疾患治療薬の選
択方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、骨粗鬆症の治療薬としては、
ビタミンD、ビタミンK、エストロゲンなどの治療薬が
広く用いられている。これらの薬剤は単剤投与が原則と
されているが、現在のところ、どの治療薬がもっとも効
果的であるかを調べる方法は、実際に数年間、1つの薬
剤の投与を行って、その結果を見てから判断するという
非効率的な方法でしかなかった。
【0003】近年の遺伝子研究から、ビタミンD、ビタ
ミンK、エストロゲンに関係するVDR遺伝子、Apo
E遺伝子、ER遺伝子が、これらの薬剤の治療効果と関
係あることが発表されている(1997年骨代謝学会要旨集
第52頁、白木正孝ら)。すなわち、VDRgenotypeのA
ABBはaabbに比べ、ビタミンD3に対する反応が
有意に低く、またERgenotypeのPpXxは他の群に比
べ、エストロゲンに対する反応が有意に高く、さらに、
ApoE4(+)群はApoE4(−)群に比べて、ビ
タミンK2の反応が有意に低かったと記載される。ま
た、ビタミンD結合タンパク(DBP)の多型につい
て、それと薬剤に対する反応性、治療効果とを結びつけ
ることは、特開平8-201373号公報から公知であり、ビタ
ミンD結合タンパク遺伝子型のGC2−2をビタミン類
に対して高い感受性と分類すると記載される。しかし、
1つの遺伝子多型から1つの薬剤の感受性が予測されて
も、複数の薬剤から感受性の高いものを予測あるいは選
択することについては何ら記載されていない。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】これらの3種のタ
ンパク(VDR、ApoE、ER)の遺伝子多型が、そ
れぞれの薬剤(ビタミンD3、ビタミンK2、エストロ
ゲン)に対する感受性を有する、あるいは有さないこと
が知られていても、ビタミンD3に対して高感受性を有
するVDR遺伝子多型およびビタミンK2に対して有意
に高い反応性を有するApoE4遺伝子多型の双方を有
するヒト検体において、ビタミンD3およびビタミンK
2のいずれが、優先的に感受性が高いかを予測すること
は困難であった。これらの遺伝子多型の組み合わせか
ら、異なる薬剤のいずれがより感受性が高いかを知るこ
とは、実際に、ヒト検体に投与してみて、数年が経過し
てからでないとその結果が判明しないという問題があっ
た。そこで、本発明の目的は、各遺伝子の遺伝子多型を
知り、その組み合わせから骨粗鬆症薬剤の感受性を予測
する方法を提供することにある。しかしながら、これら
の遺伝子を別個に検出することは、その作業が複雑化
し、手間や時間がかかるという問題点が存在する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、VDR、
ApoEおよびERの3つの遺伝子を同時に増幅して検
出することにより、その組み合わせから、骨粗鬆症の治
療薬を選択するに当たり、各遺伝子をPCRで増幅する
ためのプライマー対、および遺伝子多型をハイブリダイ
ゼーション法で検出するための検出プローブについて、
種々検討し、これらのプライマー対およびプローブの間
で、なるべく近い値の融点(以下、Tm)となるように
塩基配列を設計することにより、3遺伝子について同時
に増幅、検出できる試薬を作成することを見いだし、本
発明に到達した。
【0006】すなわち、本発明はビタミンD受容体(以
下、VDR)遺伝子、アポリポタンパクE(以下、Ap
oE)遺伝子およびエストロゲン受容体(以下、ER)
遺伝子のそれぞれの遺伝子に特異的な増幅プライマー
対、およびVDR遺伝子多型、ApoE遺伝子多型およ
びER遺伝子多型をそれぞれ検出するための検出プロー
ブを含むことを特徴とするVDR、ApoEおよびER
遺伝子の遺伝子多型同時検出試薬である。
【0007】また、本発明は下記VDR遺伝子に特異的
な増幅プライマー対(1)および(2)、ApoE遺伝子に特
異的な増幅プライマー対(3)および(4)、およびER遺伝
子に特異的な増幅プライマー対(5)および(6)を含むこと
を特徴とするVDR、ApoEおよびER遺伝子を増幅
する遺伝子増幅用試薬である。 VDR遺伝子に特異的な増幅プライマー対: gtgcaggcga ttcggtaggg 20 (1) (配列番号1) ccagcggaag aggtcaaggg 20 (2) (配列番号2) Apo遺伝子に特異的な増幅プライマー対: ctgggcgcgg acatgg 16 (3) (配列番号3) cccggcctgg tacact 16 (4) (配列番号4) ER遺伝子の特異的な増幅プライマー対: gttccaaatg tcccagccgt 20 (5) (配列番号5) cctgcaccag aatatgtacc 20 (6) (配列番号6)
【0008】また、本発明は下記VDR遺伝子に特異的
な増幅プライマー対(1)および(2)、ApoE遺伝子に特
異的な増幅プライマー対(13)および(14)、およびER遺
伝子に特異的な増幅プライマー対(5)および(15)を含む
ことを特徴とするVDR、ApoEおよびER遺伝子を
増幅する遺伝子増幅用試薬である。 VDR遺伝子に特異的な増幅プライマー対: gtgcaggcga ttcggtaggg 20 (1) (配列番号1) ccagcggaag aggtcaaggg 20 (2) (配列番号2) Apo遺伝子に特異的な増幅プライマー対: ctgggcgcc acatggagga 20 (13) (配列番号13) cccggcctgg tacactgcc 20 (14) (配列番号14) ER遺伝子の特異的な増幅プライマー対: gttccaaatg tcccagccgt 20 (5) (配列番号5) cctgcaccag aatatgttac c 21 (15) (配列番号15)
【0009】また、本発明はVDR遺伝子多型を検出す
るための検出プローブ(7)および(8)、およびApoE遺
伝子多型を検出するためのプローブ(9)および(10)、お
よびER遺伝子多型を検出するためのプローブ(11)およ
び(12)を含むことを特徴とするVDR、ApoEおよび
ER遺伝子多型を測定することのできる遺伝子多型同時
検出用試薬である。 VDR遺伝子の多型を検出するための検出プローブ: caggcctgcg cattcc 16 (7) (配列番号7) caggcctgca cattcc 16 (8) (配列番号8) Apo遺伝子の多型を検出するための検出プローブ: aggacgtgcg cggc 14 (9) (配列番号9) aggacgtgtg cggcc 15 (10) (配列番号10) ER遺伝子の多型を検出するための検出プローブ: gtgtggtcta gagttg 16 (11) (配列番号11) gtgtggtctg gagttg 16 (12) (配列番号12)
【0010】また、本発明はVDR遺伝子多型を検出す
るための検出プローブ(7)および(8)、およびApoE遺
伝子多型を検出するためのプローブ(9)および(10)、お
よびER遺伝子多型を検出するためのプローブ(16)およ
び(17)を含むことを特徴とするVDR、ApoEおよび
ER遺伝子多型を測定することのできる遺伝子多型同時
検出用試薬である。 VDR遺伝子の多型を検出するための検出プローブ: caggcctgcg cattcc 16 (7) (配列番号7) caggcctgca cattcc 16 (8) (配列番号8) Apo遺伝子の多型を検出するための検出プローブ: aggacgtgcg cggc 14 (9) (配列番号9) aggacgtgtg cggcc 15 (10) (配列番号10) ER遺伝子の多型を検出するための検出プローブ: tctggagttg ggatga 16 (16) (配列番号16) gtggtctaga gttggg 16 (17) (配列番号17)
【0011】さらに、本発明はVDR遺伝子に特異的な
増幅プライマー対 (1)および(2)、ApoE遺伝子に特
異的な増幅プライマー対 (3)および(4)、ER遺伝子に
特異的な増幅プライマー対 (5)および(6)、VDR遺伝
子の多型を検出するための検出プローブ (7)および
(8)、ApoE遺伝子の多型を検出するための検出プロ
ーブ (9)および(10)、およびER遺伝子の多型を検出す
るための検出プローブ(11)および(12)を含むことを特
徴とするVDR、ApoEおよびER遺伝子多型同時検
出試薬である。 VDR遺伝子に特異的な増幅プライマー対: gtgcaggcga ttcggtaggg 20 (1) (配列番号1) ccagcggaag aggtcaaggg 20 (2) (配列番号2) Apo遺伝子に特異的な増幅プライマー対: ctgggcgcgg acatgg 16 (3) (配列番号3) cccggcctgg tacact 16 (4) (配列番号4) ER遺伝子の特異的な増幅プライマー対: gttccaaatg tcccagccgt 20 (5) (配列番号5) cctgcaccag aatatgtacc 20 (6) (配列番号6) VDR遺伝子の多型を検出するための検出プローブ: caggcctgcg cattcc 16 (7) (配列番号7) caggcctgca cattcc 16 (8) (配列番号8) Apo遺伝子の多型を検出するための検出プローブ: aggacgtgcg cggc 14 (9) (配列番号9) aggacgtgtg cggcc 15 (10) (配列番号10) ER遺伝子の多型を検出するための検出プローブ: gtgtggtcta gagttg 16 (11) (配列番号11) gtgtggtctg gagttg 16 (12) (配列番号12)
【0012】さらに、本発明はVDR遺伝子に特異的な
増幅プライマー対 (1)および(2)、ApoE遺伝子に特
異的な増幅プライマー対 (13)および(14)、ER遺伝子
に特異的な増幅プライマー対 (5)および(15)、VDR遺
伝子の多型を検出するための検出プローブ (7)および
(8)、ApoE遺伝子の多型を検出するための検出プロ
ーブ (9)および(10)、およびER遺伝子の多型を検出す
るための検出プローブ(16)および(17)を含むことを特
徴とするVDR、ApoEおよびER遺伝子多型同時検
出試薬である。 VDR遺伝子に特異的な増幅プライマー対: gtgcaggcga ttcggtaggg 20 (1) (配列番号1) ccagcggaag aggtcaaggg 20 (2) (配列番号2) Apo遺伝子に特異的な増幅プライマー対: ctgggcgcc acatggagga 20 (13) (配列番号13) cccggcctgg tacactgcca 20 (14) (配列番号14) ER遺伝子の特異的な増幅プライマー対: gttccaaatg tcccagccgt 20 (5) (配列番号5) cctgcaccag aatatgttac c 21 (15) (配列番号15) VDR遺伝子の多型を検出するための検出プローブ: caggcctgcg cattcc 16 (7) (配列番号7) caggcctgca cattcc 16 (8) (配列番号8) Apo遺伝子の多型を検出するための検出プローブ: aggacgtgcg cggc 14 (9) (配列番号9) aggacgtgtg cggcc 15 (10) (配列番号10) ER遺伝子の多型を検出するための検出プローブ: tctggagttg ggatga 16 (16) (配列番号16) gtggtctaga gttggg 16 (17) (配列番号17)
【0013】本発明は上記VDR、ApoEおよびER
遺伝子を増幅する試薬を使用して、試料中のVDR、A
poEおよびER遺伝子を増幅し、それぞれの遺伝子多
型の組み合わせを検出することを特徴とするVDR、A
poEおよびER遺伝子の遺伝子多型検出法である。
【0014】また、本発明は、上記VDR、ApoEお
よびER遺伝子多型同時検出試薬を使用して、試料中の
VDR、ApoEおよびER遺伝子の遺伝子多型の組み
合わせを検出することを特徴とするVDR、ApoEお
よびER遺伝子の遺伝子多型検出法である。
【0015】さらに、本発明は上記VDR、ApoEお
よびER遺伝子の遺伝子多型検出法により検出されたV
DR、ApoEおよびER遺伝子の遺伝子多型の組み合
わせと骨関連疾患の治療薬を結びつけることを特徴とす
る骨関連疾患治療薬の選択方法である。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明において、ビタミンD受容
体とは、ビタミンDの効果発現系において大きな役割を
果たす427個のアミノ酸残基を有する蛋白質である。
ビタミンDが骨およびカルシウム代謝の有力な制御因子
であることから、VDRも骨量などに大きく関わってい
る。VDRをコードする遺伝子はヒト第12染色体上に
存在している。VDR遺伝子については、いくつかの多
型が知られており、特にイントロン8上に存在するBsmI
制限酵素断片長多型、ApaI制限酵素断片長多型などがよ
く知られている。本発明におけるVDR遺伝子の遺伝子
多型とは、上記BsmI制限酵素多型を意味し、BsmIで切断
される遺伝子型をb型、切断されない遺伝子をB型とす
ることによる、BB、Bb、bbの3種類の遺伝子多型
がある。本発明ではBB、Bb型をB(+)、bb型を
B(−)と表記することがある。
【0017】本発明においてアポリポタンパクEとは、
脂肪の転送蛋白質の1種である299個のアミノ酸残基
からなる分子量34,200の蛋白質である。ApoE
をコードする遺伝子は、ヒト第19染色体上に存在して
いる。ApoE遺伝子は以前よりアルツハイマー型痴呆
との関連が言われていたが、近年は骨量などとの関係も
言われるようになった。ApoEには3つの遺伝子多型
が存在しており、112番目のアミノ酸をシステイン、
158番目のアミノ酸をアルギニンとコードしているも
のを3型、112番目のアミノ酸をアルギニンとコード
しているものを4型、158番目のアミノ酸をシステイ
ンとコードしているものを2型と呼ぶ。本発明における
ApoE遺伝子の遺伝子多型とは、上記2/2、2/
3、2/4、3/3、3/4または4/4がある。ま
た、本発明では4型を含む2/4、3/4または4/4
の遺伝子多型を4(+)型、4型を含まない2/2、2
/3または3/3の遺伝子多型を4(−)型と表記する
ことがある。これらの4(+)型および4(−)型は、
HhaI制限酵素断片長多型である。
【0018】本発明においてエストロゲン受容体とは、
エストロゲンの効果発現系において大きな役割をはたす
595個のアミノ酸残基からなる分子量66,200の
蛋白質である。閉経後の女性に骨粗鬆症が多いことか
ら、エストロゲンおよびエストロゲン受容体との骨粗鬆
症の関連が言われている。ERをコードする遺伝子はヒ
ト第6染色体上に存在している。ER遺伝子について
は、いくつかの多型が存在しており、例えばER遺伝子
イントロン1上に存在するXbaIで切断される制限酵素断
片長多型や、PvuII制限酵素断片長多型などが知られて
いる。本発明におけるER遺伝子の遺伝子多型とは、上
記XbaI制限酵素断片長多型であり、制限酵素XbaIで切断
されるものをx型、切断されないものをX型とすること
による、XX,Xx,xxの3種類の遺伝子多型がある。
遺伝子型XX、XxをX(+)型、遺伝子型xxをX
(−)型と表記することがある。
【0019】本発明において使用するVDR遺伝子に特
異的なプライマーとは、ポリメラーゼ・チェイン・リア
クション(以下、PCR)法によって、本発明の検出目
標部位であるVDRのイントロン8のBsmI制限酵素多型
を含むようなVDR遺伝子領域を増幅するように設計さ
れたオリゴヌクレオチドのうち、ApoE遺伝子、ER
遺伝子の増幅プライマー対と似通ったTmを有するもの
である。具体的には、PCR時のアニーリング温度が5
0℃のものとして、下記増幅プライマー対を例示するこ
とができる。 gtgcaggcga ttcggtaggg 20 (1) (配列番号1) および ccagcggaag aggtcaaggg 20 (2) (配列番号2)
【0020】本発明において使用するApoE遺伝子に
特異的なプライマーとは、PCR法によって、本発明の
検出目標部位であるApoEの多型領域を含むようなA
poE遺伝子領域を増幅するように設計されたオリゴの
うち、VDR遺伝子、ER遺伝子の増幅プライマー対と
似通ったTmを有するものである。具体的にはPCR時
のアニーリング温度が50℃のものとして、下記増幅プ
ライマー対を例示することができる。 ctgggcgcgg acatgg 16 (3) (配列番号3) および cccggcctgg tacact 16 (4) (配列番号4) または ctgggcgcc acatggagga 20 (13) (配列番号13) および cccggcctgg tacactgcca 20 (14) (配列番号14)
【0021】本発明において使用するER遺伝子に特異
的なプライマーとは、PCR法によって、本発明の検出
目標部位であるERのイントロン1のXbaI制限酵素多型
を含むようなER遺伝子領域を増幅するように設計され
たオリゴヌクレオチドのうち、VDR遺伝子、ApoE
遺伝子の増幅プライマー対と似通ったTmを有するもの
である。具体的にはPCR時のアニーリング温度が50
℃のものとして、下記増幅プライマー対を例示すること
ができる。 gttccaaatg tcccagccgt 20 (5) (配列番号5) および cctgcaccag aatatgtacc 20 (6) (配列番号6) または gttccaaatg tcccagccgt 20 (5) (配列番号5) および cctgcaccag aatatgttac c 21 (15) (配列番号15)
【0022】本発明において使用するVDR遺伝子を検
出するためのプローブとは、VDR遺伝子のBsmI多型部
分において、B型またはb型と結合するオリゴヌクレオ
チドのうち、ApoE遺伝子、ER遺伝子の検出プロー
ブと似通ったTmを有するものである。具体的にハイブ
リダイゼーション時の温度が45℃の場合のものとし
て、下記検出用プローブを例示することができる。 caggcctgcg cattcc 16 (7) (配列番号7) および caggcctgca cattcc 16 (8) (配列番号8)
【0023】本発明において使用するApoE遺伝子を
検出するためのプローブとは、ApoE遺伝子の多型部
分において4(+)型または4(−)型と結合するオリ
ゴヌクレオチドのうち、VDR遺伝子、ER遺伝子の検
出プローブと似通ったTmを有するものである。具体的
にハイブリダイゼーション時の温度が45℃の場合のもの
として、下記検出用プローブを例示することができる。 aggacgtgcg cggc 14 (9) (配列番号9) および aggacgtgtg cggcc 15 (10) (配列番号10)
【0024】本発明において使用するER遺伝子を検出
するためのプローブとは、ER遺伝子のXbaI多型部分に
おいてX型またはx型と結合するオリゴヌクレオチドの
うち、VDR遺伝子、ApoE遺伝子の検出プローブと
似通ったTmを有するものである。具体的にハイブリダ
イゼーション時の温度が45℃の場合のものとして、下
記検出用プローブを例示することができる。 gtgtggtcta gagttg 16 (11) gtgtggtctg gagttg 16 (12) (配列番号12) tctggagttg ggatga 16 (16) (配列番号16) および gtggtctaga gttggg 16 (17) (配列番号17)
【0025】本発明のVDR、ApoEおよびER遺伝
子増幅用試薬とは、上記増幅プライマー(1),(2),(3),
(4),(5),および(6)を含む。該増幅試薬は、さらに耐熱
性DNAポリメラーゼ、dNTPsおよび緩衝液を含
む。耐熱性DNAポリメラーゼとしては、Taq DNA
ポリメラーゼ、TthDNAポリメラーゼ、PfuDNAポリ
メラーゼなどが例示される。dNTPsとはdATP,dCTP,
dGTP,dTTPの混合物をいう。さらに緩衝液としては、使
用する耐熱性DNAポリメラーゼに応じて選ばれる。例
えばTaqポリメラーゼではMgイオン、グリセロールを
含むトリス緩衝液などを使用する。
【0026】本発明のVDR、ApoEおよびER遺伝
子の遺伝子多型同時検出用試薬は、上記検出用プローブ
(7),(8),(9),(10),(11)および(12)、(7),(8),(9),(10),
(16)および(17)を含む。増幅プライマーまたは検出プロ
ーブは直接または間接的に標識物質を結合してもよい。
標識物質としては放射性物質、酵素、蛍光性物質または
ビオチンなどが例示される。標識物質が放射性物質であ
れば、その放射線量を計測する。また、標識物質が酵
素、例えばアルカリホスファターゼであれば、その基質
である5−ブロモ−4−クロロ−3−インドールリン酸
−p−トルイジン塩(BCIP)およびニトロ・ブルー・テ
トラゾリウム(NBT)を作用させ、その生成物の発色強
度を測定する。また、アルカリホスファターゼには、
1,2−ジオキセタン化合物などの発光物質を作用さ
せ、該化合物が分解する際に生じる発光量を測定するこ
とも可能である。アルカリホスファターゼ以外の酵素、
例えばペルオキシダーゼ等も常法に従い使用できる。標
識物質がビオチンであれば、PCR後、例えばアルカリ
ホスファターゼ結合アビジンを反応させ、反応後のアル
カリホスファターゼを常法に従い、測定する。
【0027】本発明のVDR、ApoEおよびER遺伝
子の遺伝子多型同時検出用試薬は、上記増幅プライマー
(1),(2),(3),(4),(5)および(6)、または(1),(2),(13),
(14),(5)および(6)、さらに上記検出用プローブ(7),
(8),(9),(10),(11)および(12)、または(7),(8),(9),(1
0),(16)および(17)を含んでいてもよい。上記増幅試薬
において、プライマーはPCR最終組成物中、0.1〜
1.0μMであることが好ましい。また、上記検出試薬
において、プローブは、0.1〜1.0pmol/μLであ
ることが好ましい。
【0028】本発明において上記遺伝子多型を検出する
生体試料としては、上記タンパク(VDR、ApoE,
ER)を産生する生体から採取されるゲノムであれば、
特に制限されないが、例えば、ヒト血球成分からフェノ
ールなどにより抽出し、必要により精製したゲノム(D
NA)がある。本発明のVDR、ApoEおよびER遺
伝子の遺伝子多型検出方法とは、通常の遺伝子検出法に
従う。すなわち、試料中のDNAをVDR、ApoEお
よびER遺伝子に特異的な増幅プライマーを含む増幅試
薬を用いて増幅し、次いでVDR、ApoEおよびER
遺伝子多型を検出するための検出プローブを含む検出用
試薬を用いて、試料中のVDR、ApoEおよびER遺
伝子の遺伝子多型を検出する方法である。具体的には、
試料中のDNA、例えばヒト血液から精製したDNAを
上記増幅プライマーを含む増幅試薬を用いて増幅し、増
幅された試料を上記検出用プローブを含む検出用試薬を
用いて、試料中のVDR、ApoEおよびER遺伝子の
遺伝子多型を検出する方法である。
【0029】増幅方法の1つは、一般にポリメラーゼ・
チェイン・リアクション(以下、PCR)法と呼ばれる
方法であって、2本鎖の試料DNAを加熱して、1本鎖
としてから、該1本鎖を鋳型として増幅プライマーをア
ニールさせ、次いで加温してDNAポリメラーゼにより
該プライマーからdNTPsを合成し、伸張させる。得
られた2本鎖を1本鎖に分離して、上記反応を繰り返す
ことにより、効率的に目標領域を有するDNAを増幅す
ることができる。一般に反応条件は92〜95℃で30
秒間〜1分間、50〜65℃を20秒〜1分間、70〜
75℃を20秒から5分間を、20〜40回繰り返す。
50〜65℃の部分で上記アニールがおこり、反応を成
功させるためのアニール温度は、主にプライマーの組成
によって規定される。70〜75℃の部分で伸張がおこ
り、反応を成功させるための伸張時間は増幅する目標領
域の長さによって規定される
【0030】検出方法とは、上記増幅方法により増幅し
たDNAを検出プローブによって検出する方法である。
増幅プライマーには何らかの標識物質が結合してあるこ
とが好ましい。標識物質はプライマーに複数結合してい
てもよい。
【0031】本発明では、例えば1つの固相担体に3種
の検出プローブを固定化し、該検出プローブに増幅した
試料DNAを結合させることにより、固相担体上でVD
R、ApoEおよびER遺伝子の遺伝子多型を検出する
ことが可能である。固相担体としては、ナイロン膜、マ
イクロタイター・プレートなどが使用できる。検出プロ
ーブを固相担体へ固定化するには、例えば、該検出プロ
ーブの末端に、ターミナル・デオキシヌクレオチジル・
トランスフェラーゼ(TdT)によってdTTPを鎖状に
付加(polyT付加)し、上記担体へ物理的吸着させる方
法がある。1つの担体、例えばナイロン膜の別々の場
所、あるいはマイクロプタイター・プレートの個々のウ
ェルにVDR、ApoEおよびER遺伝子の検出プロー
ブを固相、固定化することにより、1つの増幅試料中の
3つの遺伝子多型を同時に判定することができる。
【0032】固相担体上で検出プローブにハイブリダイ
ズした増幅DNAは、結合する標識物質を測定すること
により検出できる。例えば、図1に示すように、検出プ
ローブ(7)に対して反応する試料をVDR B型(+)、
検出プローブ(8)に対して反応する試料をVDR B
(−)型、検出プローブ(9)に対して反応する試料をA
poE 4(+)型、検出プローブ(10)に対して反応す
る試料をApoE4(−)型、検出プローブ(11)に対し
て反応する試料をER X(+)型、検出プローブ(12)
に対して反応する試料をER X(−)型と判定する。
これらの組み合わせにより、試料中の3種遺伝子の遺伝
子多型を検出することができる。
【0033】本発明の骨関連治療薬の選択方法は、上記
VDR、ApoEおよびER遺伝子の遺伝子多型検出法
により検出されたVDR、ApoEおよびER遺伝子の
遺伝子多型の組み合わせと骨関連疾患の治療薬を結びつ
けることが可能である。すなわち、VDR遺伝子多型が
B(−)型であるヒト検体は、ビタミンD3に対する感
受性が高いと判断し、VDR遺伝子多型がB(+)であ
り、ApoE遺伝子多型が4(−)であるヒト検体は、
ビタミンK2に対する感受性が高いと判断し、VDR遺
伝子多型がB(+)、ApoE遺伝子多型が4(+)、
かつER遺伝子多型がX(+)であるヒト検体は、エス
トロゲンに対する感受性が高いと判断する。また、VD
R遺伝子多型がB(+)、ApoE遺伝子多型が4
(+)、ER遺伝子多型が(−)のヒト検体は、ビタミ
ンD3、ビタミンK2およびエストロゲンの感受性が低
いと判断し、これら3種以外の薬剤の投与を検討するこ
とが可能となる。
【0034】
【実施例】次に、本発明を実施例により詳細に説明す
る。実施例1 下記4種の試薬〜を調製した。 試薬 50%グリセロール 試薬 5mM 塩化マグネシウム 試薬 0.25M 塩化ナトリウム 0.05M トリスー塩酸緩衝液 0.05% ゼラチン 1mM dNTPs 試薬 3μM 5'末端にビオチンを付加したVDRプライマー(1) 3μM VDRプライマー(2) 3μM 5'末端にビオチンを付加したApoEプライマー(3) 3μM ApoEプライマー(4) 3μM 5'末端にビオチンを付加したERプライマー(5) 3μM ERプライマー'(6)
【0035】ヒト血液から精製したDNA5μL(n=8)
に、試薬〜をそれぞれ10μL添加し、さらに滅菌
済み精製水4.8μLおよび耐熱性DNAポリメラーゼ
(ToYoBo Taq Polymerase)0.2μLを加えた。得ら
れた溶液を95℃ 5分、[95℃ 30秒、50℃ 2
0秒、72℃ 20秒]30回繰り返し、72℃ 10分
間の条件で、PCRを行った。増幅産物をアガロース・
ゲル電気泳動にかけた。その結果を図2に示す。図2か
ら明らかなように、3つの試料のいずれからもVDR、
ApoEおよびER遺伝子のものと考えられるバンドが
検出された。
【0036】実施例2 VDRプローブ(7),(8)、ApoEプローブ(9),(10)、
およびERプローブ(11),(12)の6種のプローブに対し
て、TaKaRa ターミナル・デオキシヌクレオチジル・ト
ランスフェラーゼとdTTPでpolyT付加を行い、poly
T付加を行ったプローブを1枚のナイロン膜(4×0.
4cm)上の別々の場所にそれぞれ0.5μLずつ塗布
し、312nmの紫外線を2分間照射して固定化して、
検出ストリップを作成した。次いで、下記2種類の試薬
を調製した。 実施例1で増幅した試料10μLに、試薬10μLを
加えてよく攪拌し、5分間放置した。この試料溶液中
に、試薬1mLおよび上記検出ストリップ1枚を加
え、反応温度45℃のもとで30分間振とうして反応さ
せた。その後、ストレプトアビジンに結合したアルカリ
ホスファターゼを加え、さらにBCIPおよびNBTを
加えて、検出ストリップ上の各プローブと結合した試料
に結合したアルカリホスファターゼを発色させた。その
発色強度から得た結果を図3に示す。図3から試料No.
1〜3は、下記表1に示す遺伝子多型を有すると判定し
た。
【0037】
【表1】
【0038】なお、実施例1において使用した試料につ
いて、別途、VDR遺伝子については、制限酵素BsmIに
よる制限酵素断片長によって遺伝子型を判定した。ま
た、ApoE遺伝子については、ApoEの遺伝子型の
みを検出する試薬(商品名、INNO-LiPA ApoE、Inno
genetics社製)を用いて判定した。さらにER遺伝子に
ついては制限酵素XbaIによう制限酵素断片長によって遺
伝子型を判定した。その結果を図4〜6および表2に示
す。
【0039】
【表2】
【0040】表1と表2から明らかなように、両者の結
果は一致を示した。
【0041】実施例3 下記4種の試薬〜を調製した。 試薬 50%グリセロール 試薬 5mM 塩化マグネシウム 試薬 0.25M 塩化ナトリウム 0.05M トリスー塩酸緩衝液 0.05% ゼラチン 1mM dNTPs 試薬 3μM 5'末端にビオチンを付加したVDRプライマー(1) 3μM VDRプライマー(2) 3μM 5'末端にビオチンを付加したApoEプライマー(13) 3μM ApoEプライマー(14) 3μM 5'末端にビオチンを付加したERプライマー(5) 3μM ERプライマー(15)
【0042】ヒト血液から精製したDNA5μL(n=
3)に、試薬〜をそれぞれ10μL添加し、さらに
滅菌済み精製水4.8μLおよび耐熱性DNAポリメラ
ーゼ(ToYoBo Taq Polymerase)0.2μLを加えた。
得られた溶液を95℃ 5分、[95℃ 30秒、50℃
20秒、72℃ 20秒]30回繰り返し、72℃ 1
0分間の条件で、PCRを行った。増幅産物をアガロー
ス・ゲル電気泳動にかけた。その結果は図1と同様であ
った。
【0043】実施例4 VDRプローブ(7),(8)、ApoEプローブ(9),(10)、
およびERプローブ(16),(17)の6種のプローブに対し
て、TaKaRa ターミナル・デオキシヌクレオチジル・ト
ランスフェラーゼとdTTPでpolyT付加を行い、poly
T付加を行ったプローブを1枚のナイロン膜(4×0.
4cm)上の別々の場所にそれぞれ0.5μLずつ塗布
し、312nmの紫外線を2分間照射して固定化して、
検出ストリップを作成した。次いで、下記2種類の試薬
を調製した。 実施例3で増幅した試料10μLに、試薬10μLを
加えてよく攪拌し、5分間放置した。この試料溶液中
に、試薬1mLおよび上記検出ストリップ1枚を加
え、反応温度45℃のもとで30分間振とうして反応さ
せた。その後、ストレプトアビジンに結合したアルカリ
ホスファターゼを加え、さらにBCIPおよびNBTを
加えて、検出ストリップ上の各プローブと結合した試料
に結合したアルカリホスファターゼを発色させた。その
発色強度から得た結果を図2と同様であった。この結果
から試料No.1〜3は、下記表3に示す遺伝子多型を有
すると判定した。
【0044】
【表3】
【0045】なお、実施例3において使用した試料につ
いて、別途、VDR遺伝子については、制限酵素BsmIに
よる制限酵素断片長によって遺伝子型を判定した。ま
た、ApoE遺伝子については、ApoEの遺伝子型の
みを検出する試薬(商品名、INNO-LiPA ApoE、Inno
genetics社製)を用いて判定した。さらにER遺伝子に
ついては制限酵素XbaIによう制限酵素断片長によって遺
伝子型を判定した。その結果を表4に示す。
【0046】
【表4】
【0047】表3と表4から明らかなように、両者の結
果は一致を示した。
【0048】
【発明の効果】本発明の検出試薬を使用して、VDR、
ApoEおよびER遺伝子の3つの遺伝子を同時に増幅
し、その増幅物を用いて1回の操作で3つの遺伝子多型
を検出することができる。また、これらの遺伝子が骨粗
鬆症に関わっていることから、該検出試薬を使用して、
ヒト検体中のこれら遺伝子の遺伝子多型を検出した結果
から、その組みあわせにより、有効な骨粗鬆症治療薬を
選択することが可能となる。
【0049】
【配列表】 <110> 株式会社ニッショー <120> ビタミンD受容体遺伝子、アポリポタンパクE遺伝子およびエスト ロゲン受容体遺伝子の遺伝子多型同時検出用試薬および該遺伝子多型同時検出法 <130> 12−034 <150> 日本、平成11年特許願第136653号 <151> 平成11年5月18日 <180> 17
【0050】 <210> 1 <211> 20 <212> DNA <213> ヒト <222> 第12染色体 <223> ビタミンD受容体遺伝子の塩基配列の一部 <400> gtgcaggcga ttcggtaggg 20
【0051】 <210> 2 <211> 20 <212> DNA <213> ヒト <222> 第12染色体 <223> ビタミンD受容体遺伝子の塩基配列の一部 <400> ccagcggaag aggtcaaggg 20
【0052】 <210> 3 <211> 16 <212> DNA <213> ヒト <222> 第19染色体 <223> アポリポタンパクE遺伝子の塩基配列の一部 <400> ctgggcgcgg acatgg 16
【0053】 <210> 4 <211> 16 <212> DNA <213> ヒト <222> 第19染色体 <223> アポリポタンパクE遺伝子の塩基配列の一部 <400> cccggcctgg tacact 16
【0054】 <210> 5 <211> 20 <212> DNA <213> ヒト <222> 第6染色体 <223> エストレゲン受容体遺伝子の塩基配列の一部 <400> gttccaaatg tcccagccgt 20
【0055】 <210> 6 <211> 20 <212> DNA <213> ヒト <222> 第6染色体 <223> エストロゲン受容体遺伝子の塩基配列の一部 <400> cctgcaccag aatatgtacc 20
【0056】 <210> 7 <211> 16 <212> DNA <213> ヒト <222> 第12染色体 <223> ビタミンD受容体遺伝子の塩基配列の一部 <400> caggcctgcg cattcc 16
【0057】 <210> 8 <211> 16 <212> DNA <213> ヒト <222> 第12染色体 <223> ビタミンD受容体遺伝子の塩基配列の一部 <400> caggcctgca cattcc 16
【0058】 <210> 9 <211> 14 <212> DNA <213> ヒト <222> 第19染色体 <223> アポリポタンパクE遺伝子の塩基配列の一部 <400> aggacgtgcg cggc 14
【0059】 <210> 10 <211> 15 <212> DNA <213> ヒト <222> 第19染色体 <223> アポリポタンパクE遺伝子の塩基配列の一部 <400> aggacgtgtg cggcc 15
【0060】 <210> 11 <211> 16 <212> DNA <213> ヒト <222> 第6染色体 <223> エストロゲン受容体遺伝子の塩基配列の一部 <400> gtgtggtcta gagttg 16
【0061】 <210> 12 <211> 16 <212> DNA <213> ヒト <222> 第6染色体 <223> エストロゲン受容体遺伝子の塩基配列の一部 <400> gtgtggtctg gagttg 16
【0062】 <210> 13 <211> 20 <212> DNA <213> ヒト <222> 第19染色体 <223> アポリポタンパクE遺伝子の塩基配列の一部 <400> ctgggcgcc acatggagga 20
【0063】 <210> 14 <211> 20 <212> DNA <213> ヒト <222> 第19染色体 <223> アポリポタンパクE遺伝子の塩基配列の一部 <400> cccggcctgg tacactgcca 20
【0064】 <210> 15 <211> 21 <212> DNA <213> ヒト <222> 第19染色体 <223> エストロゲン受容体の塩基配列の一部 <400> cctgcaccag aatatgttac c 21
【0065】 <210> 16 <211> 16 <212> DNA <213> ヒト <222> 第19染色体 <223> エストロゲン受容体の塩基配列の一部 <400> tctggagttg ggatga 16
【0066】 <210> 17 <211> 16 <212> DNA <213> ヒト <222> 第19染色体 <223> エストロゲン受容体の塩基配列の一部 <400> gtggtctaga gttggg 16
【図面の簡単な説明】
【図1】固相担体上でVDR、ApoEおよびER遺伝
子を検出した場合の結果と各遺伝子の遺伝子多型を示す
模式図である。
【図2】本発明のプライマーにより増幅した遺伝子の電
気泳動の結果を示す図面に代わる写真である。
【図3】本発明の方法により増幅した試料を、1つの固
相担体上でVDR、ApoEおよびER遺伝子多型を検
出した結果を示す図面。
【図4】実施例1の試料について、VDR遺伝子につい
てのみ、PCR法で増幅し、制限酵素BsmIについて制限
酵素断片長によりVDR遺伝子の遺伝子多型を判別した
電気泳動の結果を示す図面に変わる写真である。
【図5】実施例1の試料について、ApoE遺伝子につ
いてのみ、市販ApoE遺伝子検出試薬(商品名、INNO
-LiPA ApoE Innogenetics社製)を使用して、遺伝子多
型を判別した結果を示す図面。
【図6】実施例1の試料について、ER遺伝子について
のみPCR法で増幅し、制限酵素XbaIについて制限酵素
断片長によりER遺伝子の遺伝子多型を判別した電気泳
動の結果を示す図面に変わる写真である。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビタミンD受容体(以下、VDR)遺伝
    子、アポリポタンパクE(以下、ApoE)遺伝子およ
    びエストロゲン受容体(以下、ER)遺伝子のそれぞれ
    の遺伝子に対して、特異的な増幅プライマー対、および
    VDR遺伝子多型、ApoE遺伝子多型およびER遺伝
    子多型をそれぞれ検出するための検出プローブを含むこ
    とを特徴とするVDR、ApoEおよびER遺伝子の遺
    伝子多型同時検出試薬。
  2. 【請求項2】 VDR遺伝子の遺伝子多型が、VDR遺
    伝子のイントロン8上のBsmI制限酵素断片長多型BB、
    Bbまたはbbであり、ApoE遺伝子の遺伝子多型
    が、ApoE遺伝子のHhaI制限酵素断片長多型2/2、
    2/3、2/4、3/3、3/4または4/4であり、
    ER遺伝子の遺伝子多型が、ER遺伝子のイントロン1
    上のXbaI制限酵素断片長多型XX、Xxまたはxxであ
    る請求項1記載のVDR、ApoEおよびER遺伝子の
    遺伝子多型同時検出用試薬。
  3. 【請求項3】 下記VDR遺伝子に特異的な増幅プライ
    マー対(1)および(2)、ApoE遺伝子に特異的な増幅プ
    ライマー対(3)および(4)、およびER遺伝子に特異的な
    増幅プライマー対(5)および(6)を含むことを特徴とする
    VDR、ApoEおよびER遺伝子を増幅する遺伝子増
    幅用試薬。 VDR遺伝子に特異的な増幅プライマー対: gtgcaggcga ttcggtaggg 20 (1) (配列番号1) ccagcggaag aggtcaaggg 20 (2) (配列番号2) Apo遺伝子に特異的な増幅プライマー対: ctgggcgcgg acatgg 16 (3) (配列番号3) cccggcctgg tacact 16 (4) (配列番号4) ER遺伝子の特異的な増幅プライマー対: gttccaaatg tcccagccgt 20 (5) (配列番号5) cctgcaccag aatatgtacc 20 (6) (配列番号6)
  4. 【請求項4】 下記VDR遺伝子に特異的な増幅プライ
    マー対(1)および(2)、ApoE遺伝子に特異的な増幅プ
    ライマー対(13)および(14)、およびER遺伝子に特異的
    な増幅プライマー対(5)および(15)を含むことを特徴と
    するVDR、ApoEおよびER遺伝子を増幅する遺伝
    子増幅用試薬。 VDR遺伝子に特異的な増幅プライマー対: gtgcaggcga ttcggtaggg 20 (1) (配列番号1) ccagcggaag aggtcaaggg 20 (2) (配列番号2) Apo遺伝子に特異的な増幅プライマー対: ctgggcgcc acatggagga 20 (13) (配列番号13) cccggcctgg tacactgcca 20 (14) (配列番号14) ER遺伝子の特異的な増幅プライマー対: gttccaaatg tcccagccgt 20 (5) (配列番号5) cctgcaccag aatatgttac c 21 (15) (配列番号15)
  5. 【請求項5】 VDR遺伝子多型を検出するための検出
    プローブ(7)および(8)、ApoE遺伝子多型を検出する
    ためのプローブ(9)および(10)、およびER遺伝子多型
    を検出するためのプローブ(11)および(12)を含むことを
    特徴とするVDR、ApoEおよびER遺伝子多型を測
    定する遺伝子多型同時検出用試薬。 VDR遺伝子の多型を検出するための検出プローブ: caggcctgcg cattcc 16 (7) (配列番号7) caggcctgca cattcc 16 (8) (配列番号8) Apo遺伝子の多型を検出するための検出プローブ: aggacgtgcg cggc 14 (9) (配列番号9) aggacgtgtg cggcc 15 (10) (配列番号10) ER遺伝子の多型を検出するための検出プローブ: gtgtggtcta gagttg 16 (11) (配列番号11) gtgtggtctg gagttg 16 (12) (配列番号12)
  6. 【請求項6】 VDR遺伝子多型を検出するための検出
    プローブ(7)および(8)、ApoE遺伝子多型を検出する
    ためのプローブ(9)および(10)、およびER遺伝子多型
    を検出するためのプローブ(16)および(17)を含むことを
    特徴とするVDR、ApoEおよびER遺伝子多型を測
    定する遺伝子多型同時検出用試薬。 VDR遺伝子の多型を検出するための検出プローブ: caggcctgcg cattcc 16 (7) (配列番号7) caggcctgca cattcc 16 (8) (配列番号8) Apo遺伝子の多型を検出するための検出プローブ: aggacgtgcg cggc 14 (9) (配列番号9) aggacgtgtg cggcc 15 (10) (配列番号10) ER遺伝子の多型を検出するための検出プローブ: tctggagttg ggatga 16 (16) (配列番号16) gtggtctaga gttggg 16 (17) (配列番号17)
  7. 【請求項7】 VDR遺伝子に特異的な増幅プライマー
    対 (1)および(2)、ApoE遺伝子に特異的な増幅プラ
    イマー対 (3)および(4)、ER遺伝子に特異的な増幅プ
    ライマー対 (5)および(6)、VDR遺伝子の多型を検出
    するための検出プローブ (7)および(8)、ApoE遺伝
    子の多型を検出するための検出プローブ (9)および(1
    0)、およびER遺伝子の多型を検出するための検出プロ
    ーブ(11)および(12)を含むことを特徴とするVDR、
    ApoEおよびER遺伝子多型同時検出試薬。 VDR遺伝子に特異的な増幅プライマー対: gtgcaggcga ttcggtaggg 20 (1) (配列番号1) ccagcggaag aggtcaaggg 20 (2) (配列番号2) Apo遺伝子に特異的な増幅プライマー対: ctgggcgcgg acatgg 16 (3) (配列番号3) cccggcctgg tacact 16 (4) (配列番号4) ER遺伝子の特異的な増幅プライマー対: gttccaaatg tcccagccgt 20 (5) (配列番号5) cctgcaccag aatatgtacc 20 (6) (配列番号6) VDR遺伝子の多型を検出するための検出プローブ: caggcctgcg cattcc 16 (7) (配列番号7) caggcctgca cattcc 16 (8) (配列番号8) Apo遺伝子の多型を検出するための検出プローブ: aggacgtgcg cggc 14 (9) (配列番号9) aggacgtgtg cggcc 15 (10) (配列番号10) ER遺伝子の多型を検出するための検出プローブ: gtgtggtcta gagttg 16 (11) (配列番号11) gtgtggtctg gagttg 16 (12) (配列番号12)
  8. 【請求項8】 VDR遺伝子に特異的な増幅プライマー
    対(1)および(2)、ApoE遺伝子に特異的な増幅プライ
    マー対(3)および(4)、ER遺伝子に特異的な増幅プライ
    マー対(5)および(6)、VDR遺伝子の多型を検出するた
    めの検出プローブ (7)および(8)、ApoE遺伝子の多
    型を検出するための検出プローブ (9)および(10)、およ
    びER遺伝子の多型を検出するための検出プローブ(1
    1)および(12)を含むことを特徴とするVDR、ApoE
    およびER遺伝子多型同時検出試薬。 VDR遺伝子に特異的な増幅プライマー対: gtgcaggcga ttcggtaggg 20 (1) (配列番号1) ccagcggaag aggtcaaggg 20 (2) (配列番号2) Apo遺伝子に特異的な増幅プライマー対: ctgggcgcc acatggagga 20 (13) (配列番号13) cccggcctgg tacactgcca 20 (14) (配列番号14) ER遺伝子の特異的な増幅プライマー対: gttccaaatg tcccagccgt 20 (5) (配列番号5) cctgcaccag aatatgttac c 21 (15) (配列番号15) VDR遺伝子の多型を検出するための検出プローブ: caggcctgcg cattcc 16 (7) (配列番号7) caggcctgca cattcc 16 (8) (配列番号8) Apo遺伝子の多型を検出するための検出プローブ: aggacgtgcg cggc 14 (9) (配列番号9) aggacgtgtg cggcc 15 (10) (配列番号10) ER遺伝子の多型を検出するための検出プローブ: tctggagttg ggatga 16 (16) (配列番号16) gtggtctaga gttggg 16 (17) (配列番号17)
  9. 【請求項9】 請求項3または4記載のVDR、Apo
    EおよびER遺伝子を増幅する試薬を使用して、試料中
    のVDR、ApoEおよびER遺伝子を増幅し、それぞ
    れの遺伝子多型の組み合わせを検出することを特徴とす
    るVDR、ApoEおよびER遺伝子の遺伝子多型同時
    検出法。
  10. 【請求項10】 請求項1、2、5〜8のいずれか1項
    記載のVDR、ApoEおよびER遺伝子多型同時検出
    試薬を使用して、試料中のVDR、ApoEおよびER
    遺伝子の遺伝子多型の組み合わせを検出することを特徴
    とするVDR、ApoEおよびER遺伝子の遺伝子多型
    同時検出法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のVDR、ApoEお
    よびER遺伝子の遺伝子多型検出法により検出されたV
    DR、ApoEおよびER遺伝子の遺伝子多型の組み合
    わせと骨関連疾患の治療薬を結びつけることを特徴とす
    る骨関連疾患治療薬の選択方法。
JP2000142951A 1999-05-18 2000-05-16 ビタミンd受容体遺伝子、アポリポタンパクe遺伝子およびエストロゲン受容体遺伝子の遺伝子多型同時検出用試薬および該遺伝子多型同時検出法 Pending JP2001029088A (ja)

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JP2000142951A Pending JP2001029088A (ja) 1999-05-18 2000-05-16 ビタミンd受容体遺伝子、アポリポタンパクe遺伝子およびエストロゲン受容体遺伝子の遺伝子多型同時検出用試薬および該遺伝子多型同時検出法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006520190A (ja) * 2003-01-21 2006-09-07 マイクロニクス, インコーポレイテッド 流体の微小流体的な操作、増幅、および分析(例えば、細菌アッセイおよびアンチグロブリン試験)のための方法およびシステム

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