JP2001028706A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP2001028706A
JP2001028706A JP11238443A JP23844399A JP2001028706A JP 2001028706 A JP2001028706 A JP 2001028706A JP 11238443 A JP11238443 A JP 11238443A JP 23844399 A JP23844399 A JP 23844399A JP 2001028706 A JP2001028706 A JP 2001028706A
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optical axis
image
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imaging
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JP11238443A
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Noriyuki Yamashita
紀之 山下
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光軸変換手段において十分な応答速度を得れ
るようにし、然も、構造的に簡素化が図れるようにす
る。 【解決手段】 光軸の方向を第1の方向に変える変化手
段(32,33,34)と、変化手段(32,33,3
4)を駆動するアクチュエータ(40,37,38,4
1,42)と、変化手段(32,34)とアクチュエー
タ(40,37,38,41,42)とを取り付ける支
持部(35,36)と、光軸の向きを第2の方向に変え
るために支持部(35,36)を回転させさるモータ
(36,43,44,45,52)とからなる光軸変換
部(1,7)をレンズブロック3の前に配し、ミラー3
2を直交する2軸方向に回転変位させることでレンズブ
ロック3の光軸を所定の方向に向ける。また、アクチュ
エータとしてヨーク40とマグネット37,38とコイ
ル41等からなる磁気式のものを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シャッターを押
すと素早く光軸の方向を変位させて2枚以上(数十枚)
の被写体の像を撮影して記録する撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、撮像装置を用いて、複数の静止画
(部分画)を撮影し、その複数の静止画を1枚の静止画
に合成することによって、解像度の高い1枚の静止画を
得ることができることは既に知られている。
【0003】例えば、従来の撮像装置として特願平8−
300478号に示されるディジタルビデオレコーダが
知られている。この装置を用いて撮影を行う際には、先
ず、ファインダを覗き、画枠サイズを決定する。画枠サ
イズが決まると、フォーカスを合わせ、記録キーを押
す。記録キーが押されると、反射鏡が所定の方向に向い
て光軸が所定位置で止まり、CCD撮像素子の電子シャ
ッターが開き、一定時間後に閉じる。そして、反射鏡が
次の方向に向いて光軸が所定位置で止まる。この動作中
にCCD撮像素子から供給された画像信号がメモリに記
録される。この光軸の移動と撮影動作とを所定枚数分、
例えば12回繰り返し、12枚の部分画が撮影される。
この12枚の部分画は、画歪補正および境界処理が施さ
れることで合成され、通常より高解像度の一枚分の画像
信号として記録および出力される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
撮像装置においては、光軸変換手段の応答速度が十分で
ないという問題点を有しており、また、カメラブロック
全体を回転させるため、信号線の処理や構造が複雑とな
る問題点を有していた。
【0005】従って、この発明の目的は、光軸変換手段
において十分な応答速度を得ることができ、然も、構造
的に有利な撮像装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、被写体からの光軸の方向を変えて撮像素子へ導き、
光軸の方向を変えながら2枚以上の部分画を撮影する撮
像装置において、複数の部分画の撮影時にフォーカスを
合わせるレンズブロックと、複数の部分画を取り込む撮
像素子と、レンズブロックの前に配され、光軸の方向を
変える変化手段と、光軸の方向を第1の方向に変えるた
めに変化手段を駆動させるアクチュエータと、変化手段
およびアクチュエータを取り付ける支持部と、光軸の方
向を第2の方向に変えるために支持部を回転させるモー
タとからなる光軸変換部とを有し、アクチュエータおよ
びモータの少なくともいずれか一方を駆動することによ
って光軸の方向を変え、複数の部分画を撮影するように
したことを特徴とする撮像装置である。
【0007】請求項2に記載の発明は、被写体からの光
軸の方向を変えて撮像素子へ導き、光軸の方向を変えな
がら2枚以上の部分画を撮影する撮像装置において、複
数の部分画の撮影時にフォーカスを合わせるレンズブロ
ックと、複数の部分画を取り込む撮像素子と、レンズブ
ロックの前に配され、光軸の方向を変える変化手段と、
光軸の方向を第1の方向に変えるために変化手段を駆動
させるアクチュエータと、変化手段およびアクチュエー
タを取り付ける支持部と、光軸の方向を第2の方向に変
えるために支持部を回転させるモータとからなる光軸変
換部とを有する第1の撮像手段と、被写体の周囲全体の
画像を広角で撮影する第2の撮像手段と、第2の撮像手
段からの画像から背景と異なる被写体を検出する検出手
段とを有し、検出手段の検出結果に基づいて背景と異な
る被写体を含む範囲を複数の部分画に分割し、光軸を1
フレームまたは1フィールドおきに分割された部分画に
相当する各領域に移動させて第1の撮像手段で望遠撮影
し、第1の撮像手段から得られる複数の部分画から1枚
の画像を合成するようにしたことを特徴とする撮像装置
である。
【0008】請求項3に記載の発明は、被写体からの光
軸の方向を変えて撮像素子へ導き、光軸の方向を変えな
がら2枚以上の部分画を撮影する撮像装置において、複
数の部分画の撮影時にフォーカスを合わせるレンズブロ
ックと、複数の部分画を取り込む撮像素子と、レンズブ
ロックの前に配され、光軸の方向を変える変化手段と、
光軸の方向を第1の方向に変えるために変化手段を駆動
させるアクチュエータと、変化手段およびアクチュエー
タを取り付ける支持部と、光軸の方向を第2の方向に変
えるために支持部を回転させるモータとからなる光軸変
換部とを有する第1の撮像手段と、被写体の周囲全体の
画像を広角で撮影する第2の撮像手段と、第2の撮像手
段からの画像から動き物体を検出する検出手段とを有
し、検出手段の検出結果に基づいて動き物体の前の位置
と現在の位置から動き物体の次の位置を予測し、予測し
た次の位置に光軸を1フレームまたは1フィールドおき
に移動させ、第1の撮像手段で望遠撮影するようにした
ことを特徴とする撮像装置である。
【0009】この発明では、光軸の方向を第1の方向に
変える変化手段と、変化手段を駆動するアクチュエータ
と、変化手段およびアクチュエータとを取り付ける支持
部と光軸の方向を第2の方向に変えるために支持部を回
転させるモータとからなる光軸変換部がレンズブロック
の前に配される。このため、CCD撮像素子およびレン
ズブロックからなる撮像手段全体を回転させることな
く、ミラーブロックのミラーを直交する2軸方向に自在
に回転変位させることでレンズブロックの光軸を所定の
方向に向けることが可能となる。また、ヨークおよびマ
グネットからなる磁気回路と、コイルと、支持片とから
なる磁気式アクチュエータが光軸変換部のアクチュエー
タとして用いられるため、十分な応答速度を得ることが
可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、この発明の第1の
実施形態の全体構成を示す。ミラーブロック1は、後述
するようにミラーをアクチュエータで駆動する構成とさ
れている。ミラーサーボ2によってアクチュエータが駆
動することにより、ミラーが例えば垂直方向に回転す
る。このミラーサーボ2は、シスコン(システムコント
ローラ)22によって制御される。また、ミラーブロッ
ク1は、後述するようにパンモータ7と一体に構成され
ている。この一体化されたミラーブロック1と、パンモ
ータ7とにより光軸変換部(1,7)が構成されてい
る。ミラーブロック1は、パンモータ7によって例えば
水平方向に回転する。パンモータ7は、モータ制御回路
8によって駆動される。モータ制御回路8は、シスコン
22によって制御される。
【0011】ミラーブロック1を介された被写体の像
は、レンズブロック3へ供給される。レンズブロック3
は、フォーカスサーボ4によって駆動される。そのフォ
ーカスサーボ4は、シスコン22によって制御される。
レンズブロック3に入射された被写体の像は、フォーカ
スを合わせ、CCD撮像素子5へ供給される。CCD撮
像素子5は、電子シャッター6によって駆動され、静止
画記録キー21が操作されることによって、供給された
被写体の像を取り込む。電子シャッター6は、シスコン
22によって制御される。
【0012】具体的には、フォーカスが合わせられ、静
止画記録キー21が押されることによって、被写体の1
枚の部分画は、ミラーブロック1で反射し、レンズブロ
ック3を通過し、CCD撮像素子5に入射される。
【0013】CCD撮像素子5に取り込まれた被写体の
1枚の部分画は、部分画の画像信号としてスイッチ10
および圧縮回路11を介して、メモリ12で記憶され
る。圧縮回路11では、メモリ12に記憶された部分画
に対して画像圧縮が行われる。この画像圧縮の一例とし
て、DCT(離散的コサイン変換)が部分画に対して施
される。圧縮された画像信号(以下、圧縮画像信号と称
する)は、記録媒体13へ供給される。
【0014】シスコン22によって制御されるサブデー
タ付加回路14では、時刻や日付などに加え、ミラーの
垂直方向の角度、水平方向の角度、フォーカス状態、電
子シャッターの速度などのサブデータが圧縮回路11を
介して、対応する圧縮画像信号と共に記録媒体13へ供
給される。記録媒体13は、テープ、ディスクまたはI
Cメモリなどからなるものである。この記録媒体13
は、シスコン22によって制御され、サブデータが付加
された圧縮画像信号の記録/再生が行われる。
【0015】こうして1枚の部分画が記録媒体13に記
録されると、シスコン22は、ミラーサーボ2および/
またはモータ制御回路8へ指令を出し、ミラーの垂直方
向の角度と水平方向の角度を別の値にして、1枚目の部
分画に1部分重なるように2枚目の部分画を撮影する。
撮影された2枚目の圧縮画像信号とサブコードが記録媒
体13に記録される。つまり、CCD撮像素子5にて露
光した電荷は、所定期間に一回、他の部分画の撮影位置
に光軸を移動させるジャンプ動作を行っている期間に排
出し、ジャンプ動作を行っている期間以外で露光した電
荷を部分画に対応した撮像出力として得る。このように
次々と縦横に光軸を移動させるジャンプ動作とジャンプ
動作完了後の撮影動作とが繰り返してなされ、複数の部
分画が撮影され、記録媒体13へ記録される。撮影され
た複数の部分画の圧縮画像信号の記録が終わると、直ち
に再生される。再生された圧縮画像信号は、記録媒体1
3から伸張回路15を介してメモリ12へ供給される。
伸張回路15では、メモリ12に記憶された圧縮画像信
号が逆DCT等によって画像信号へ復号される。復号さ
れた部分画は、撮影された全ての画像信号が記憶できる
画像メモリ16へ供給される。そして、その部分画と共
に読み出されたサブデータは、サブデータ読み取り回路
17へ供給される。サブデータ読み取り回路17では、
供給されたサブデータが読み取られ、読み取られた時
刻、日付、ミラーの垂直方向の角度、水平方向の角度、
フォーカス状態、電子シャッターの速度などがシスコン
22へ供給される。
【0016】メモリ12は、圧縮回路11および伸張回
路15と結合されており、圧縮回路11で用いる領域と
伸張回路15で用いる領域とに分けて使用しても良い
し、その都度メモリ12のアドレスをシスコン22によ
って管理して使用しても良い。また、それぞれ別のメモ
リを用意するようにしても良い。
【0017】画像メモリ16では、シスコン22に供給
されたサブデータに基づいて、画歪補正および境界処理
が記憶された12枚の部分画に対して行われ、1枚の合
成画像が生成される。画歪補正および境界処理は、一例
としてシスコン22内のソフトウェアにより実行され
る。生成された1枚の合成画像は、スイッチ10を介し
て圧縮回路11へ供給され、再度圧縮され、サブデータ
と共に記録媒体13に記録される。このとき、画像メモ
リ16からの合成画像を形成する圧縮画像信号は、CC
D撮像素子5からの部分画からなる圧縮画像信号とは異
なる別の領域に記録される。
【0018】このようにして完成された合成画像を再生
するには、再生キー20を操作することによって、その
合成画像に対応する圧縮画像信号が記録媒体13から読
み出される。読み出された圧縮画像信号は、伸張回路1
5において、圧縮が解かれ、画像信号へ変換される。変
換された画像信号は、画像メモリ16を介して表示回路
18へ供給される。表示回路18は、間引きフィルタお
よび/または補間フィルタからなり、供給された画像信
号に対して間引きフィルタおよび/または補間フィルタ
の処理が施される。表示回路18において処理が施され
た画像信号は、出力端子19から取り出される。
【0019】なお、上述した第1の実施形態の説明にお
いては、圧縮画像信号を記録媒体13に記録している
が、圧縮を施さない画像信号を記録媒体13に記録する
ことも可能である。
【0020】また、上述した第1の実施形態において
は、撮影された複数の部分画に対して、画歪補正と境界
処理とを行って1枚の解像度の高い合成画像を得るよう
にしているが、複数の部分画をパーソナルコンピュータ
に転送し、パーソナルコンピュータ側で画歪補正と境界
処理とを行って合成画像を生成するようにしても良い。
【0021】次に、上述した第1の実施形態における光
軸変換部(1,7)の構成について図2、図3および図
4を用いて説明する。図2は、光軸変換部(1,7)の
構造を示す断面図である。光軸変換部(1,7)は、図
2に示すように前述したレンズブロック3の前に配され
ており、被写体の像は、光軸変換部(1,7)およびレ
ンズブロック3を介してCCD撮像素子5に入射され
る。なお、図2中におけるA−A’は、レンズブロック
3の光軸を示す。
【0022】図2において32で示されるのが被写体の
像を反射してCCD撮像素子に導く、平面状のミラーで
ある。ミラー32は、支持板33に取り付けられてお
り、支持板33は、軸部34を中心に図中aで示す矢印
で示すように±15°程度回転するように構成されてい
る。つまり、軸部34は、レンズブロック3の光軸A−
A’に直交するように配され、ミラー32は、レンズブ
ロック3の光軸A−A’に対して45°程度の角度なす
方向に対して±15°程度回転することが可能とされて
いる。この軸部34がフレーム35により支持され、フ
レーム35がパンモータ7のロータ36の外周面側に取
り付けられている。
【0023】また、図2において40で示されるのが磁
気回路を構成する断面コ字状の軟鉄製のヨークである。
図3は、磁気回路の外観を示し、図3に示すようにヨー
ク40の内周側に対向するように2個のマグネット3
7、38が配設されて閉磁路が形成されており、マグネ
ット37、38との間のギャップ39には強い磁界が発
生している。このヨーク40およびマグネット37、3
8からなる磁気回路がフレーム36と同様にパンモータ
7のロータ36の外周面側に取り付けられている。
【0024】さらに、図3において41で示されるのが
略々半円状に成形されたコイルである。コイル41は、
支持板33から延設された支持片42により支持されて
いる。図4は、コイル41の取り付け状態を示し、図4
に示すようにコイル41は、その直線部がギャップ39
に位置するように支持片42により支持される。従っ
て、コイル41に電流が流されると、コイル41に発生
する磁界と、マグネット37、38の磁界の関係により
ギャップ39の間を軸部34を中心としてコイル41お
よび支持板42を回動させるトルクが発生する。つま
り、ヨーク40およびマグネット37、38からなる磁
気回路と、コイル41と、支持片42とにより磁気式ア
クチュエータが構成される。なお、コイル41の中心
は、後述するロータ7が回転した場合の慣性モーメント
を減らすため、図2に示すようにレンズブロック3の光
軸A−A’に対して5°〜10°ずれるように配されて
いる。
【0025】一方、図2において52で示されるのがパ
ンモータ7の軸部であり、例えばレンズブロック3の光
軸A−A’と一致するように配設されている。軸部52
は、ステータ45に設けられた二つのボールベアリング
の軸受けで支持されており、回転自在とされ、この軸部
52とロータ36とが連結されている。ロータ36の内
周面側には、マグネット43が取り付けられており、マ
グネット43と対向する位置には、ステータ45に固定
された三相モータ(パンモータ7)のコイルおよび磁極
44が配されている。従って、コイルおよび磁極44の
コイルに電流が流されると、軸部52を中心としてトル
クが発生し、図中bで示す矢印に示すようにレンズブロ
ック3の光軸A−A’を中心に360°回転するように
構成されている。
【0026】また、図2において46で示されるのがド
ーム状のカバーであり、パンモータ7のステータ45を
固定している。カバー46に対してさらに透明カバー3
1が延設され、この透明カバー31は、レンズブロック
3およびCCD撮像素子5側と結合している。
【0027】さらに、ロータ36が連結されるパンモー
タ7の軸部52の反対側には、カップ状の延設部が設け
られており、延設部の端部には、環状磁気ストライプ4
7が形成されると共に、カップ状の延設部の所定の位置
には、遮光板51が取り付けられている。一方、ステー
タ45の環状磁気ストライプ47に対応する所定位置に
は、磁気センサの一例として、2相MR(Magneto Resi
stance)センサ48が設けられており、2相MRセンサ
48からは、1回転で360波の二つのサイン波が90
°の位相差で得られる。この2相MRセンサ48の出力
信号を用いてロータ36を0.25°単位に任意の角度
に制御することが可能とされている。また、ステータ4
5の遮光板51に対応する所定位置には、フォトインタ
ラプタ49が支持片50を介して取り付けられており、
フォトインタラプタ49によりミラー32の横方向の角
度が検出される。
【0028】なお、上述した環状磁気ストライプ47、
遮光板51、2相MRセンサ48、フォトインタラプタ
49と同様のものが支持板33およびフレーム35との
間にも取り付けられる。この支持板33およびフレーム
35との間に取り付けられた2相MRセンサ、フォトイ
ンタラプタなどによってミラー32の縦方向の角度が検
出される。
【0029】このように構成される光軸変換部(1,
7)のアクチュエータを2相MRセンサおよびフォトイ
ンタラプタの出力信号に基づいてミラーサーボ2によっ
て駆動することで、ミラー32が例えば垂直方向に回転
して所定方向に保持される。さらに、2相MRセンサ4
8およびフォトインタラプタ49の出力信号に基づいて
パンモータ7をモータ制御回路8によって駆動すること
で、ミラー32およびフレーム35が例えば水平方向に
回転して所定方向に保持される。この状態で以て撮影が
なされて1枚の部分画が記録媒体13に記録されると、
シスコン22は、ミラーサーボ2および/またはモータ
制御回路8へ指令を出し、ミラーの垂直方向の角度と水
平方向の角度を別の値にして、1枚目の部分画に1部分
重なるように2枚目の部分画を撮影する。このとき、C
CD撮像素子5にて露光した電荷は、他の部分画の撮影
位置に光軸を移動させるジャンプ動作を行っている期間
に排出し、ジャンプ動作を行っている期間以外で露光し
た電荷を部分画に対応した撮像出力として得る。このよ
うに次々と縦横に光軸を移動させるジャンプ動作とジャ
ンプ動作完了後の撮影動作とが、例えば、1フレーム毎
または1フィールド毎に繰り返してなされ、複数の部分
画の撮影がなされ、得られた撮像出力に基づいて1枚の
合成画像が生成される。
【0030】この光軸変換部を用いて光軸の方向を変化
させて複数の部分画を撮影する第1の例を図5を参照し
て説明する。この部分画は、一例として、上述した光軸
変換部をパンモータ7で経度方向にのみ一定の速度で駆
動させて撮影されたものである。また、この一例では、
説明を容易とするために、1フィールド毎に光軸の方向
を静止(部分画の撮影)および動作が交互に繰り返され
る。
【0031】図5には、移動角と時間(フィールド)と
の関係を示す。ビデオカメラの角速度を図5Aの線aに
示す。この線aの角速度を角速度センサなどを使って検
出し、その検出結果に基づいて光軸の方向が図5Bの線
bのように1.2(deg )の間で、ビデオカメラの移動
する方向と逆方向に制御される。この結果、図5Aの線
cに示すように、シャッター開放時間SONの間、被写体
に対してCCD撮像素子を静止させることができる。す
なわち、光軸の方向は、シャッター開放時間SONの10
(msec)の間、リニアに移動し、シャッターが閉じてい
るSOFF の6.67(msec)の間、速やかに次のフィー
ルドで撮影される部分画の略中心付近に光軸の方向を移
動させるジャンプ動作を繰り返す。もし、光量が十分で
シャッター速度を速くできるとき、すなわちシャッター
開放時間SONを短くできるときは、図5Cの線dに示す
ように光軸の方向を制御することによって、光軸の方向
を移動させる変化幅を狭くすることができる。
【0032】また、ビデオカメラが回転する速度(角速
度)の検出精度を上げるため、画像のフィールド間の動
き検出の結果を使うようにしても良い。こうすれば、1
フィールド前後の平均移動速度が画素単位で得られる。
ただし、平均値しか得られないためシャッター開放時間
ON内にリニアな変化以外(2次、3次の変化)の動き
成分があると補正できない。また、画像が平坦な場合に
は正しい動き検出ができないので角速度センサを併用す
る。
【0033】光軸変換部を用いて光軸の方向を変化させ
て複数の部分画を撮影する第2の例について図6を参照
して説明する。図6は、部分画の撮影と光軸の移動を1
フレーム毎または1フィールド毎に行う。図6A中の数
字は、説明を容易とするために、撮影される部分画に順
に付された番号である。番号が付されていない部分で
は、パンモータ7および/または磁気式アクチュエータ
を駆動して、光軸の方向が変えられている期間、すなわ
ちジャンプ動作を行う期間である。図6Aに示すよう
に、パンモータ7を静止状態とし、垂直方向に光軸の方
向を変えるために磁気式アクチュエータのみを駆動す
る。垂直方向の所定の枚数の撮影が終了した後、パンモ
ータ7を駆動する。この一例では、垂直方向に3枚の部
分画を撮影した後、右方向に光軸の方向を変える。この
ときの、被写体上の光軸の方向は、図6Bに示すような
軌跡で移動する。また、図6Cに示すように、撮影され
る部分画は、隣り合う部分画と重複する。
【0034】光軸変換部を用いて光軸の方向を変化させ
て複数の部分画を撮影する第3の例について図7を参照
して説明する。図7は、図6と同様に、部分画の撮影と
光軸の移動を1フレーム毎または1フィールド毎に行
う。図7A中の数字は、説明を容易とするために、撮影
される部分画に順に付された番号である。番号が付され
ていない部分では、パンモータ7および磁気式アクチュ
エータを駆動して、光軸の方向が変えられている期間、
すなわちジャンプ動作を行う期間である。図7Aに示す
ように、光軸を変えるためにパンモータ7および磁気式
アクチュエータを駆動し、撮影が終了すると、次の光軸
の位置となるようにパンモータ7および磁気式アクチュ
エータを駆動する。このときの、被写体上の光軸の方向
は、図7Bに示すような軌跡で移動する。また、図7C
に示すように、撮影される部分画は、隣り合う部分画と
重複する。
【0035】また、磁気式アクチュエータを静止状態と
し、パンモータ7を駆動し、所定の枚数水平方向の部分
画を撮影した後、磁気式アクチュエータを上または下に
駆動させ、所定の枚数水平方向の部分画を撮影し、所定
の枚数部分画を撮影するようにしても良い。
【0036】ここで、上述したCCD撮像素子の一例を
図8に示す。このCCD撮像素子は、例えばインターラ
イン転送方式のCCD撮像素子の一例である。撮像エリ
ア64は、センサ部61、読み出しゲート部62および
垂直CCD63から構成される。センサ部61では、入
射光をその光量に応じた電荷量が信号電荷に変換され蓄
積される。このセンサ部61は、行(垂直)方向および
列(水平)方向にマトリクス状に配列される。各センサ
部61には、読み出しゲート部62が設けられる。垂直
CCD63では、読み出しゲート部62によって読み出
された信号電荷が垂直転送される。この垂直CCD63
は、複数のセンサ部61の垂直列ごとに設けられる。
【0037】センサ部61は、例えばPN接合のフォト
ダイオードからなる。このセンサ部61に蓄積された信
号電荷は、読み出しゲート部62に読み出しパルスXS
Gが印加されることにより垂直CCD63に読み出され
る。垂直CCD63は、例えば4相の垂直転送クロック
Vφ1、Vφ2、Vφ3およびVφ4によって転送駆動
され、読み出された信号電荷を水平ブランキング期間の
一部にて1走査線(1ライン)に相当する部分ずつ順に
垂直方向に転送する。
【0038】垂直CCD63において、1相目および3
相目の転送電極は、読み出しゲート部62のゲート電極
を兼ねている。このことから、4相の垂直転送クロック
Vφ1〜Vφ4のうち、1相目の転送クロックVφ1と
3相目の転送クロックVφ3が低レベル、中間レベルお
よび高レベルの3値をとるように設定されており、その
3値目の高レベルのパルスが読み出しゲート部62の読
み出しパルスXSGとなる。
【0039】撮像エリア64の図面上の下側には、水平
CCD65が配されている。この水平CCD65には、
複数本の垂直CCD63から1ラインに相当する信号電
荷が順次転送される。水平CCD65は、例えば2相の
水平転送クロックHφ1、Hφ2によって転送駆動さ
れ、複数本の垂直CCD63から移された1ライン分の
信号電荷を、水平ブランキング期間後の水平走査期間に
おいて順次水平方向に転送する。
【0040】また、複数本の垂直CCD63と水平CC
D65との間には、転送制御部としてのコントロールゲ
ート部66が設けられている。このコントロールゲート
部66は、複数本の垂直CCD63から水平CCD65
への信号電荷の転送を水平方向の一部の領域、この一例
では、両端部の領域において選択的に禁止するために、
撮像エリア64における水平方向の両端部に設けられて
いる。
【0041】すなわち、コントロールゲート部66は、
通常撮像モードでは、複数本の垂直CCD63から1ラ
イン分ずつ送り込まれる信号電荷をそのまま全て水平C
CD65に転送する。一方、高速撮像モードでは、複数
本の垂直CCD63から1ライン分ずつ送り込まれる信
号電荷のうち、水平方向の両端部の信号電荷について
は、水平CCD65への転送を禁止し、中央部の信号電
荷のみを水平CCD65へ転送する。このコントロール
ゲート部66は、通常撮像モードと、高速撮像モードと
を切り換えて用いられる。
【0042】水平CCD65の転送先の端部には、例え
ばフローティング・ディフュージョン・アンプ構成の電
荷電圧変換部67が設けられている。この電荷電圧変換
部67は、水平CCD65によって水平転送されてきた
信号電荷を順次電圧信号に変換して出力する。この電圧
信号は、被写体からの光の入射量に応じたCCD出力信
号として導出される。
【0043】この図8から明らかなように、コントロー
ルゲート部66は、撮像エリア64の中央部64aを除
く左右両側に設けられている。そして、通常撮像モード
時には、高レベル(垂直転送クロックVφ1〜Vφ4の
中間レベルに相当)のコントロール電圧V-Hold が、転
送電極および蓄積電極に印加される。これにより、コン
トロールゲート部66のポテンシャルが深くなるため、
垂直CCD63から水平CCD65へ信号電荷がそのま
ま転送される。
【0044】一方、高速撮像モード時には、コントロー
ル電圧V-Hold が低レベルとなることにより、コントロ
ールゲート部66のポテンシャルが浅くなるため、垂直
CCD63から水平CCD65への信号電荷の転送が禁
止され、中央部64aの信号電荷のみが読み出し可能と
なる。なお、コントロール電圧V-Hold が低レベルのと
きのコントロールゲート部66のポテンシャルは、垂直
CCD63の転送時に水平CCD65に信号電荷が溢れ
ない程度に設定される。
【0045】このように、CCD撮像素子は、全体の1
/nとなる中央部の領域の画素と、全領域の画素とを選
択して読み出すことが可能な構成とされており、撮像エ
リア64の水平方向の所定の領域において、垂直CCD
63から水平CCD65への信号電荷の転送を選択的に
禁止する領域が設けられる。すなわち、撮像エリア64
の水平方向には、コントロールゲート部66を配置する
領域と、信号電荷の転送を禁止しない領域とが設けられ
る。このとき、コントロールゲート部66を配置しない
領域を1とし、その比率を約n:1:nとする場合、例
えばアスペクト比4:3で、n=0.5の倍、4倍速の
高速撮像が実現できる。また、n=1の場合、9倍速、
n=2の場合、25倍速の高速撮像が実現できる。4:
3以外のアスペクト比で良ければ、垂直CCD63の垂
直ブランキング期間中の高速転送段数をコントロールす
ることで、可変速の高速撮像が可能となる。
【0046】具体的には、水平画角をTELE端の4倍
の画角(20[deg pp])にし、CCD撮像素子の中央部
64aの面積を例えば1/16とする。このときCCD
撮像素子の転送クロックはそのままで、1フレームの時
間に中央部64aだけを16回読み出すことができる。
こうすることによって、1/16の画素数のCCD撮像
素子を水平画角5[deg pp]の望遠で撮影したものと同等
になる。しかも、1枚の画像は、1/16の時間で転送
されるため撮影時間も1/16に短縮される。
【0047】次に、CCD撮像素子における通常撮像モ
ード時の動作および高速撮像モード時の動作について説
明する。最初に、通常撮像モード時の動作について、図
9および図10のタイミングチャートを参照して説明す
る。
【0048】まず、図9に示す垂直同期信号VDが低レ
ベルとなる垂直ブランキング期間のあるタイミングにお
いて、垂直転送クロックVφ1、Vφ3に読み出しパル
スXSGが立つことにより、読み出しゲート部62によ
って各センサ部61から垂直CCD63へ信号電荷が読
み出される。さらに、垂直方向において隣り合う2画素
の信号電荷が垂直CCD63内で混合される。なお、混
合される垂直2画素の組み合わせは、第1フィールドと
第2フィールドとで異なる。
【0049】次に、図10に示す水平同期信号HDが高
レベルとなる水平ブランキング期間に入る直前の時点T
aでは、垂直転送クロックVφ1、Vφ2、が中間レベ
ル(3値の中間レベル)であることから、1相目、2相
目の転送電極のポテンシャルが深く、センサ部61から
読み出された垂直2画素分の信号電荷は、このパケット
に蓄積されている。このとき、垂直転送クロックVφ
3、Vφ4が低レベル、コントロール電圧V-Hold が低
レベルであることから、3相目、4相目の転送電極およ
びコントロールゲート部66の電極の下のポテンシャル
は浅い。
【0050】続いて、水平ブランキング期間において、
時点Tbでは、垂直転送クロックVφ3、が中央レベル
になり、3相目の転送電極の下のポテンシャルが深くな
るので、1相目、2相目の転送電極の下に蓄積されてい
た信号電荷が3相目の転送電極の下へ移動する。この時
点では、コントロール電圧V-Hold が高レベル(=垂直
転送クロックVφ1〜Vφ4の中央レベル)になり、コ
ントロールゲート部66の電極の下のポテンシャルも深
くなる。
【0051】時点Tcでは、垂直転送クロックVφ1が
低レベルに、垂直転送クロックVφ4が中央レベルにな
り、1相目の転送電極の下のポテンシャルが浅く、4相
目の転送電極の下のポテンシャルが深くなるので、1相
目〜3相目の転送電極の下に蓄積されていた信号電荷
が、2相目〜4相目の転送電極の下に移動する。
【0052】時点Taでは、垂直転送クロックVφ1、
Vφ4が中央レベルで、垂直転送クロックVφ2、Vφ
3が低レベルにあるため、1相目、4相目の転送電極の
下のポテンシャルが深く、2相目、3相目の転送電極の
下のポテンシャルが浅くなる。このとき、コントロール
ゲート部66の電極の下のポテンシャルが深い状態にあ
るため、2相目、3相目の転送電極の下に蓄積されてい
た信号電極が、4相目の転送電極の下およびコントロー
ルゲート部66を経て水平CCD65へ移される。
【0053】時点Teでは、垂直転送クロックVφ2が
中央レベルに、垂直転送クロックVφ4が低レベルにな
り、2相目の転送電極の下のポテンシャルが深く4相目
の転送電極の下のポテンシャルが浅くなるため、4相目
の転送電極の下の信号電荷もコントロールゲート部66
を経て水平CCD65へ移される。時点Tfでは、コン
トロール電圧V-Hold が低レベルになるため、コントロ
ールゲート部66の電極の下のポテンシャルが浅くな
る。そして、時点Tgでは、水平CCD65の水平転送
が行われる。
【0054】次に、高速撮像モード時の動作について図
11および図12に示すタイミングチャートを参照して
説明する。なお、この一例では、上述したコントロール
ゲート部66を配置する領域をn=1とし、9倍速の高
速撮像モードとする。このことから、撮像エリア64に
おける水平方向の中央部1/3、垂直方向の中央部1/
3が画素を読み出すための領域である中央部64aとな
る。
【0055】まず、図11に示す垂直同期信号VDが低
レベルとなる垂直ブランキング期間のあるタイミングに
おいて、垂直転送クロックVφ1、Vφ3に読み出しパ
ルスXSGが立つことにより、読み出しゲート部62に
よって各センサ部61から垂直CCD63へ信号電荷が
読み出される。さらに、垂直方向において、隣り合う2
画素の信号電荷が垂直CCD63内で混合される。な
お、混合される垂直2画素の組み合わせは、第1フィー
ルドと第2フィールドとで異なる。
【0056】そして、高い周波数の垂直転送クロックV
φ1〜Vφ4が垂直CCD63の各電極に印加されるこ
とにより、読み出し領域64aよりも下側約1/3のラ
イン分だけ高速にて垂直転送が行われる(時点T2)。
なお、信号電荷の読み出し以前からコントロール電圧V
-Hold が低レベルにあり、コントロールゲート部66の
ポテンシャルが浅くなっているので、水平方向の中央部
1/3を除く両端部の信号電荷については、水平CCD
65への転送がコントロールゲート部66のポテンシャ
ルバリアによって阻止される。また、水平方向の中央部
1/3の領域についての信号電荷は、水平CCD65に
転送され、この水平CCD65を介して外部へ掃き捨て
られる。
【0057】垂直高速転送の終了直後の時点T3では、
水平方向の中央部1/3の領域について、読み出し領域
64aの直前のラインの信号電荷が水平CCD65に転
送される。続いて、時点T4では、水平CCD65に移
された信号電荷が1/3ライン分だけ水平転送される。
【0058】次に、高速撮像モード時におけるコントロ
ールゲート部66の動作の詳細について、図12のタイ
ミングチャートを参照して説明する。図12に示す水平
同期信号HDが低レベルとなる水平ブランキング期間に
入る直前の時点Taでは、垂直転送クロックVφ1、V
φ2が中央レベルであることから、1相目、2相目の転
送電極の下のポテンシャルが深く、センサ部61から読
み出された垂直2画素分の信号電荷は、このポテンシャ
ルに蓄積される。このとき、垂直転送クロックVφ3、
Vφ4が低レベル、コントロール電圧V-Hold が低レベ
ルであることから、3相目、4相目の転送電極およびコ
ントロールゲート部66の電極の下のポテンシャルは浅
い。
【0059】続いて、水平ブランキング期間において、
時点Tbでは、垂直転送クロックVφ3が中央レベルに
なり、3相目の転送電極の下のポテンシャルが深くなる
ので、1相目、2相目の転送電極の下に蓄積されていた
信号電荷が3相目の転送電極の下へ移動する。この時点
では、コントロール電圧V-Hold が引き続き低レベルを
維持し、コントロールゲート部66の電極の下のポテン
シャルが浅い状態にある。
【0060】時点Tcでは、垂直転送クロックVφ1が
低レベルに、垂直転送クロックVφ4が中央レベルにな
り、1相目の転送電極の下のポテンシャルが浅く、4相
目の転送電極の下のポテンシャルが深くなるので、1相
目〜3相目の転送電極の下に蓄積されていた信号電荷
が、2相目〜4相目の転送電荷の下に移動する。
【0061】時点Tdでは、垂直転送クロックVφ1、
Vφ4が中央レベルで、垂直転送クロックVφ2、Vφ
3が低レベルにあるため、1相目、4相目の転送電極の
下のポテンシャルが深く、2相目、3相目の転送電極の
下のポテンシャルが浅くなる。このとき、2相目、3相
目の転送電極の下に蓄積されていた信号電荷は、コント
ロールゲート部66のポテンシャルバリアによって水平
CCD65への転送が阻止され、4相目の転送電極の下
に蓄積される。
【0062】時点Teでは、垂直転送クロックVφ2が
中央レベルに、垂直転送クロックVφ4が低レベルにな
り、2相目の転送電極の下のポテンシャルが深く、4相
目の転送電極の下のポテンシャルが浅くなるため、4相
目の転送電極の下の信号電極は、3相目の転送電極の下
を経て逆流し、1相目、2相目の転送電極の下に蓄積さ
れる。以降、時点Tfを経て時点Tgに以降し、この時
点Tgでは、水平CCD65の水平転送が行われる。
【0063】上述したように、撮像エリア64と水平C
CD65との間に、垂直CCD63から水平CCD65
への信号電荷の転送を水平方向の一部の領域において選
択的に禁止可能なコントロールゲート部(転送制御部)
66を設ける。高速撮像モードでは、水平方向の例えば
両端部において垂直CCD63から水平CCD65への
信号電荷の転送を禁止するようにしたことで、その禁止
領域に対応する水平CCD65の転送電荷を破壊しない
で済む。
【0064】これにより、上述したコントロールゲート
部66を配置する領域をn=1とした場合、垂直CCD
63から水平CCD65へ転送した約1/3ライン分の
信号電荷を1/3Hでコントロールゲート部66の下に
水平転送した後、引き続いて次のラインの信号電荷を水
平CCD65へ転送することができるので、この連続し
た動作を1H期間に3回行うことにより、水平CCD6
5の駆動周波数を上げなくても水平3倍速の高速撮像を
実現できる。また、駆動周波数を上げなくても済むこと
により、消費電力の点でも有利である。
【0065】しかも、撮像エリア64の水平方向におい
て、垂直CCD63から水平CCD66への信号電荷の
転送を禁止する領域を、撮像エリア64の両端部とした
ことにより、常に撮像エリア64の中央部64aの信号
電荷を読み出せることになるので、撮像中心が撮像エリ
ア64の隅に偏ることはなく、常に光学中心軸上での高
速撮像の実現が可能となる。
【0066】このように、CCD撮像素子5の全体の1
/nとなる中央部の領域の画素と、全領域の画素とを選
択して読み出すことが可能な構成となるので、撮影時間
を短くすることができ、高解像度の部分画を撮影するこ
とができる。
【0067】ここで、被写体が明るいときに、フレーム
毎またはフィールド毎に光軸の方向を変え、複数の部分
画を撮影し、被写体が暗いときに、2フレーム毎または
2フィールド毎に光軸の方向を変え、複数の部分画を撮
影する一例を図13、図14および図15を参照して説
明する。
【0068】まず、被写体が通常の明るさのときに、複
数の部分画を撮影する一例を図13を参照して説明す
る。一例として、光軸の方向を静止状態から次の静止状
態に変化させるために必要な時間を約7msecとする。図
13において、フレームパルスに同期して時点Aで光軸
の方向が静止状態から次の部分画の撮影位置へ変化す
る。そして、時点Bまでに光軸の方向が静止状態とな
る。この時点Aから約7msec後の時点Bまでの間、光軸
の方向が移動しているので、時点Bでは、排出パルスに
基づいてCCD撮像素子に蓄積された電荷が基板に排出
される。そして、時点Bから時点Cまでの間、光軸の方
向が静止状態となり、CCD撮像素子に電荷が蓄積され
る。フィールドの終わりとなる時点Cで読み出しパルス
に基づいてCCD撮像素子に蓄積された電荷が垂直CC
Dに転送される。垂直CCDに転送された電荷は、時点
Cから始まるフィールド(時点Cから時点E)の間に、
CCD撮像素子から出力される。
【0069】そして、次の第2フィールドでは、光軸の
方向を静止状態としたまま、露光の条件を同じにするた
め、時点Cから時点Dまでの間に、CCD撮像素子に蓄
積された電荷が時点Dで排出パルスに基づいて基板に排
出される。そして、時点Dから時点Eまでの間に、CC
D撮像素子に蓄積された電荷がフィールドの終わりとな
る時点Eで読み出しパルスに基づいて垂直CCDに転送
される。垂直CCDに転送された電荷は、時点Eから始
まるフィールドの間に、CCD撮像素子から出力され
る。このように、1フレームの部分画が撮影される。ま
た、この時点Eでは、光軸の方向を静止状態から次の光
軸の方向へ変化させる。このようにして1フレームから
なる1枚の部分画が1秒間に30フレーム撮影され、記
録されること可能となる。
【0070】次に、被写体が明るいときに、複数の部分
画を撮影する一例を図14を参照して説明する。上述の
一例と同じく、光軸の方向を変化させるために必要な時
間を約7msecとする。図14において、垂直同期信号V
Dに同期して時点aで光軸の方向が静止状態から次の光
軸の方向へ変化する。そして、時点bまでに光軸の方向
が静止状態となる。この時点aから約7msec後の時点b
までの間、光軸の方向が移動しているので、時点bで
は、排出パルスに基づいてCCD撮像素子に蓄積された
電荷が基板に排出される。
【0071】そして、時点bから時点cまでの間、光軸
の方向が静止状態となり、CCD撮像素子に電荷が蓄積
される。フィールドの終わりとなる時点cでは、読み出
しパルスに基づいてCCD撮像素子に蓄積された電荷が
垂直CCDに転送される。垂直CCDに転送された電荷
は、時点cから始まるフィールドの間に、CCD撮像素
子から出力される。このように、1フィールドの部分画
が撮影される。また、時点cでは、光軸の方向を静止状
態から次の光軸の方向へ変化させる。このようにして、
1フィールドからなる1枚の部分画が1秒間に60フィ
ールド撮影され、記録されることが可能となる。
【0072】このように、フレーム毎またはフィールド
毎に、光軸の方向を変え、複数の部分画を撮影するもの
を説明したが、2フレーム毎または2フィールド毎に、
光軸の方向を変え、複数の部分画を撮影するようにして
も良い。また、被写体が明るいときには、フレーム毎ま
たはフィールド毎に、光軸の方向を変え、複数の部分画
を撮影し、被写体が暗いときには、2フレーム毎または
2フィールド毎に光軸の方向を変え、複数の部分画を撮
影するようにしても良い。
【0073】また、被写体が暗いときに、複数の部分画
を撮影する一例を図15を参照して説明する。この図1
5では、2フレーム毎に光軸の方向を変え、複数の部分
画を撮影するようにした例であり、上述の一例と同じ
く、光軸の方向を変化させるために必要な時間を約7ms
ecとする。フレームパルスに同期して光軸の方向が移動
される。図15では、区間Aの始まりで光軸の方向が静
止状態から次の光軸の方向へ変化する。この区間Aで
は、光軸の方向が移動しているので、排出パルスに基づ
いてCCD撮像素子に蓄積された電荷が基板に排出され
る。
【0074】そして、区間Bで光軸の方向が静止状態と
なり、CCD撮像素子に電荷が蓄積される。区間Bの終
わりでは、読み出しパルスに基づいてCCD撮像素子に
蓄積された電荷が垂直CCDに転送される。垂直CCD
に転送された電荷は、次のフレームの間に、CCD撮像
素子から出力される。このように、2フレームからなる
1枚の部分画が1秒間に7.5枚撮影され、記録される
ことが可能となる。
【0075】このように、被写体が暗いときには、撮影
時間が長くなり、被写体が明るいときには、撮影時間を
短くすることができ、高解像度の部分画を撮影すること
ができる。
【0076】図16は、この発明の第2の実施形態の全
体構成を示す。図16に示すこの発明による撮像装置
は、広角カメラブロックと望遠カメラブロックとの二つ
の撮像手段を有する。望遠カメラ側に前述した一実施形
態における光軸変換部(1,7)を設けると共に、広角
カメラ側に動き検出回路を設けて動き物体に対して望遠
カメラブロックの光軸を自動追尾させさて撮影を行う。
なお、図16において図1と対応する箇所には、同一の
参照符号を付し、説明を簡単とするためその部分の説明
を省略する。
【0077】図16において101で示されるのが広角
カメラブロックである。広角カメラブロック101は、
その設置されされている周囲の画像を撮影する。広角カ
メラブロック101で撮影することにより得られる画像
信号は、動き検出回路102におよび圧縮回路104に
供給されると共に、スイッチ回路103を介して出力端
子113から取り出され、モニタTVに出力される。
【0078】動き検出回路102では、常に供給される
画像信号に対して動き検出が行われる。その動き検出の
一例を説明する。動き検出回路102において、1フィ
ールド間、1フレーム間または数フレーム間等の時間的
に隣接する2枚の画像の間でブロックマッチングが行わ
れる。このブロックマッチングによって、ブロック単位
で動きベクトルが検出される。検出された動きベクトル
が同じような動きベクトルのブロックと近似され、代表
動きベクトルに分類され、代表動きベクトルの度数分布
が求められる。所定のしきい値より大きい度数分布があ
るとき、画面中に比較的大きな動き領域が存在すると判
断し、その領域を動き物体として判断する。
【0079】この動き検出回路102の検出結果は、シ
スコン(システムコントローラ)111に供給される。
動き検出回路102からの検出結果に基づいて動き物体
があると判断されると、シスコン111によってミラー
サーボ2およびモータ制御回路8を介して光軸変換部
(1,7)が制御されると共に、望遠カメラブロック1
09が制御される。望遠カメラブロック109では、後
述するようにミラーブロック1を介して動き物体が注目
画像として撮影される。また、シスコン111では、動
き物体が検出されないと判断したときには、広角カメラ
ブロック101および望遠カメラブロック109からの
画像信号が記録媒体106へ記録されないように制御し
ても良い。これによって、記録媒体106の消費を抑え
ることができる。望遠カメラブロック109によって撮
影された注目画像は、圧縮回路4へ供給されると共に、
スイッチ回路3を介してモニタTVに表示される。
【0080】圧縮回路104に供給された広角カメラブ
ロック101からの周囲の画像または望遠カメラブロッ
ク109からの注目画像は、メモリ105に記憶され
る。圧縮回路104では、メモリ105に記憶された画
像または注目画像に対して、例えばDCT(離散的コサ
イン変換)によって画像圧縮が行われる。圧縮された画
像信号(以下、圧縮画像信号と称する)は、記録媒体1
06へ供給される。記録媒体106は、テープ、ディス
クまたはICメモリなどからなるものである。この記録
媒体106は、シスコン111によって制御され、圧縮
画像信号の記録/再生が行われる。記録された圧縮画像
信号は、再生され、伸張回路107に供給される。
【0081】伸張回路107に供給された圧縮画像信号
は、メモリ105に記憶される。伸張回路107では、
メモリ105に記憶された圧縮画像信号に対して、例え
ば逆DCTが施され、元の画像信号へ変換される。変換
された周囲の画像は、スイッチ回路103のPBA端子お
よび出力端子113を介して取り出され、モニタTVへ
出力される。また、変換された注目画像は、スイッチ回
路103のPBB端子および出力端子113を介して取り
出され、モニタTVへ出力される。
【0082】メモリ105は、圧縮回路104および伸
張回路107と結合されており、圧縮回路104で用い
る領域と伸張回路107で用いる領域とに分けて使用し
ても良いし、その都度メモリ105のアドレスをシスコ
ン111によって管理して使用しても良い。また、それ
ぞれ別のメモリを用意するようにしても良い。また、操
作系112には、各種設定を行うためのテンキーおよび
スイッチ等が設けられており、テンキーおよびスイッチ
等が操作されることで発生した検出信号がシスコン11
1へ供給される。
【0083】ここで、上述した第2の実施形態における
処理の一例について説明する。動き物体に対する処理の
場合には、広角カメラブロック101の時間的に隣接す
る画像間で動き検出がなされる。画像の中に動き物体が
現れたらその動き物体の大きさ(画像の範囲)を求め、
その中心位置に望遠カメラブロック109の光軸を向け
るように光軸の方向がシスコン111によって制御され
る。同時にその動き物体の大きさに応じた画角になるよ
うに望遠カメラブロック109のズームがシスコン11
1によって制御される。さらに、動き物体までの距離が
フィールド毎に測定され、望遠カメラブロック109の
のフォーカスがシスコン111によって制御される。ま
たは、望遠カメラブロック109がオートフォーカス機
能を有するときには、自動的にフォーカスが動き物体に
合うようになされる。
【0084】このようにシスコン111によって制御さ
れる望遠カメラブロック109の光軸の方向、ズームお
よびフォーカスを予測し、注目画像の撮影を行う。例え
ば、光軸の方向制御では、あるフィールドで動き物体の
位置を検出すると、次のフィールドで検出された位置へ
移動するように光軸を制御するので、位置を検出したフ
ィールドと光軸の方向を制御するフィールドとが1フィ
ールドずれてしまう。そこで、1フィールド前の位置と
現在の両方を用いて、検出された動き物体が等速直線運
動を行う仮定の下で次のフィールドにおける位置を予測
して光軸の方向が制御される。
【0085】次に、木の葉等が風に揺れる場合に誤動作
を防ぐ一例を説明する。広角カメラブロック101でフ
レーム間の動き検出を行い、ある物体の動きを追跡す
る。その結果、小さな範囲で動いている間はその物体を
追尾しない。ある物体が設定した範囲を越えて移動した
とき初めて望遠カメラブロック109によって追尾され
る。一旦追尾を始めたら動きが止まってもその物体の撮
影を続ける。そして、動きが止まってから一定時間を越
えると次の動き物体を探す。
【0086】また、動きが検出されたときに、広角カメ
ラブロック101および望遠カメラブロック109は、
フィールド毎に交互に出力するうように構成されてい
る。一例として、奇数フィールドのときには、広角カメ
ラブロック101で撮影された画像信号が出力され、偶
数フィールドのときには、望遠カメラブロック109で
撮影された画像信号が出力される。これは、光軸変換部
(1,7)がフィールド毎に静止動作と、光軸の方向を
変える動作とを繰り返すため、光軸の方向を変える動作
をしているフィールド期間(上述した例では、奇数フィ
ールドの期間)は、広角カメラ部101からの画像信号
を出力する。
【0087】図17は、この発明の第3の実施形態の全
体構成を示す。図17に示すこの発明による撮像装置
は、広角カメラブロックと望遠カメラブロックとの二つ
の撮像手段を有する。望遠カメラ側に前述した一実施形
態における光軸変換部(1,7)を設けると共に、広角
カメラ側に動き検出回路を設けて背景と異なる被写体を
含む範囲を望遠カメラブロックで部分画に分割して撮影
し、得られた部分画を合成することで一枚の合成画像を
生成する。なお、図17において図1および図16と対
応する箇所には、同一の参照符号を付し、説明を簡単と
するためその部分の説明を省略する。
【0088】図17において101で示されるのが広角
カメラブロックである。広角カメラブロック101は、
その設置されされている周囲の画像を撮影する。広角カ
メラブロック101で撮影することにより得られる画像
信号は、動き検出回路102におよび圧縮回路123に
供給されると共に、スイッチ回路138および127を
介して出力端子136から取り出され、モニタTVに出
力される。
【0089】動き検出回路102では、常に供給される
画像信号に対して動き検出が行われる。この動き検出回
路102の検出結果は、シスコン(システムコントロー
ラ)135に供給される。動き検出回路102からの検
出結果に基づいて動き物体があると判断されると、シス
コン111によってミラーサーボ2およびモータ制御回
路8を介して光軸変換部(1,7)が制御されると共
に、望遠カメラブロック109が制御される。望遠カメ
ラブロック109では、後述するようにミラーブロック
1を介して得られる複数の部分画が撮影される。隣合う
部分画には、互いに重畳する領域が設けられる。また、
シスコン135では、動き物体が検出されないと判断し
たときには、広角カメラブロック101および望遠カメ
ラブロック109からの画像信号が記録媒体106へ記
録されないように制御しても良い。これによって、記録
媒体106の消費を抑えることができる。
【0090】望遠カメラブロック109によって撮影さ
れた複数の部分画のそれぞれは、圧縮回路123へ供給
されると共に、スイッチ回路128を介して画像合成回
路129に供給される。また、撮影されたそれぞれの部
分画は、スイッチ回路128および127を介してモニ
タTVに表示される。画像合成回路129では、リアル
タイムで供給された複数の部分画から1枚の静止画が生
成され、スイッチ回路127を介してモニタTVに表示
される。この望遠カメラブロック109で撮影される部
分画は、一例として広角カメラブロック101で撮影さ
れる画像の面積に対して1/64の面積であり、その1
/64の面積を複数の部分画に分割したものである。
【0091】圧縮回路123では、広角カメラブロック
101からの周囲全体の画像および望遠カメラブロック
109からの部分画に対して、例えばDCTによって画
像圧縮が行われる。圧縮された画像信号は、記録媒体1
24へ供給される。記録媒体124は、テープ、ディス
クまたはICメモリなどからなるものである。この記録
媒体124は、シスコン135によって制御され、圧縮
画像信号の記録/再生が行われる。記録された圧縮画像
信号は、再生され、伸張回路125およびデータ変換回
路126へ供給される。
【0092】伸張回路125では、供給された圧縮画像
信号に対して、例えば逆DCTが施され、元の画像信号
へ変換される。変換された周囲全体の画像は、スイッチ
回路138および127を介して出力端子136から取
り出され、モニタTVへ出力される。また、変換された
部分画のそれぞれは、画像合成回路129と結合してい
るメモリ130に記憶される。この画像合成回路129
では、望遠カメラブロック109からの複数の部分画が
合成される。合成された画像信号は、スイッチ回路12
7を介して出力端子136からモニタTVへ出力され
る。
【0093】データ変換回路126では、圧縮画像信号
がパーソナルコンピュータ用の画像信号へ変換される。
変換された画像信号は、出力端子137からパーソナル
コンピュータに転送される。パーソナルコンピュータで
は、一例としてソフトウェアによって、複数の圧縮画像
信号を伸張し、伸張された複数の部分画から一枚の静止
画が生成される。
【0094】ここで、上述した第3の実施形態における
処理の一例について説明する。通常、広角カメラブロッ
ク101によって設置されている周囲全体が撮影され
る。圧縮回路123からの圧縮画像信号は、記録媒体1
24に記録され、記録された周囲全体の圧縮画像信号
は、伸張回路125で伸張される。伸張された周囲全体
の画像信号は、スイッチ回路127を介して出力端子1
36から取り出される。また、動き検出回路2では、供
給された画像信号から動きを検出した場合、その動きを
含む範囲が望遠カメラブロック109によって撮影され
る。
【0095】このとき、望遠カメラブロック12のズー
ムおよひフォーカスが合わせられ、光軸の方向は、光軸
変換部(1,7)によって垂直方向および水平方向に変
えられる。この望遠カメラブロック109では、上述し
たように比較的狭い範囲が複数の部分画に分割されて撮
影される。望遠カメラブロック109からの複数の部分
画のそれぞれは、圧縮回路123およびスイッチ回路1
28を介して画像合成回路129にも供給される。
【0096】画像合成回路129では、広角カメラブロ
ック101からの画像に対して複数の部分画のそれぞれ
が供給される度に、リアルタイムで合成処理が行われ
る。合成されたサイズの大きい画像は、スイッチ回路1
27を介して出力端子136から取り出され、モニタT
Vに表示される。撮影された複数の部分画は、圧縮回路
123において圧縮された後、記録媒体124に記録さ
れる。
【0097】記録媒体124に記録された複数の部分画
からなる圧縮画像信号が再生される場合、伸張回路12
5で伸張された後、スイッチ回路128へ供給される。
スイッチ回路128を介した部分画は、画像合成回路1
29へ供給され、画像合成回路129において、複数の
部分画が一枚に合成される。合成された画像は、スイッ
チ回路127および出力端子136を介して出力され、
TVモニタで表示される。
【0098】このようにスイッチ回路138では、記録
時には、広角カメラブロック101からの周囲全体の画
像が選択され、再生時には、記録媒体124に記憶さ
れ、伸張回路125で伸張された周囲全体の画像が選択
される。スイッチ回路128では、記録時には、望遠カ
メラブロック109からの複数の部分画のそれぞれが選
択され、再生時には、記録媒体124に記憶され、伸張
回路125で伸張された複数の部分画のそれぞれが選択
される。
【0099】そして、スイッチ回路127では、記録時
には、スイッチ回路138を介して広角カメラブロック
101からの周囲全体の画像と、スイッチ回路128を
介して望遠カメラブロック109からの複数の部分画の
それぞれと、画像合成回路129からの合成された画像
との中から一つが選択される。また、再生時には、スイ
ッチ回路138を介して記録媒体124からの周囲全体
の画像と、スイッチ回路128を介して記録媒体124
からの複数の部分画のそれぞれと、画像合成回路129
からの合成された画像との中の一つがスイッチ回路12
7で選択される。
【0100】モニタTVに表示する方法として、一部を
切り出して表示する拡大モードと、全体を間引いて表示
する全体モードとがある。拡大モードは、拡大率と切り
出し位置とが指定できる。そして、再生時には、圧縮画
像信号を伸張しながら画像を合成してモニタTVに表示
することができる。また、パーソナルコンピュータに転
送して高精細な静止画に仕上げて印刷することも可能で
ある。
【0101】また、広角カメラブロック101からの画
像信号によって動きが検出されたときに、広角カメラブ
ロック101および望遠カメラブロック109は、フィ
ールド毎に交互に出力するうように構成されている。一
例として、奇数フィールドのときには、広角カメラブロ
ック101で撮影された画像信号が出力され、偶数フィ
ールドのときには、望遠カメラブロック109で撮影さ
れた画像信号が出力される。これは、光軸変換部(1,
7)がフィールド毎に静止動作と、光軸の方向を変える
動作とを繰り返すため、光軸の方向を変える動作をして
いるフィールド期間(上述した例では、奇数フィールド
の期間)は、広角カメラ部101からの画像信号を出力
する。
【0102】
【発明の効果】この発明では、光軸の方向を第1の方向
に変える変化手段と、変化手段を駆動するアクチュエー
タと、変化手段およびアクチュエータとを取り付ける支
持部と光軸の方向を第2の方向に変えるために支持部を
回転させるモータとからなる光軸変換部がレンズブロッ
クの前に配される。また、ヨークおよびマグネットから
なる磁気回路と、コイルと、支持片とからなる磁気式ア
クチュエータが光軸変換部のアクチュエータとして用い
られる。従って、この発明に依れば、光軸の方向を変化
させる手段において十分な応答速度を得ることができ
る。また、この発明に依れば、カメラブロック全体を回
転させることなく、光軸を2軸方向に可変することがで
き、信号線の処理を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態の全体構成を示すブ
ロック図である。
【図2】この発明の第1の実施形態における光軸変換部
の構成を示す断面図である。
【図3】この発明の第1の実施形態における光軸変換部
の説明に用いる斜視図である。
【図4】この発明の第1の実施形態における光軸変換部
の説明に用いる断面図である。
【図5】この発明に適用される光軸の移動の第1の例を
説明するための略線図である。
【図6】この発明に適用される光軸の移動の第2の例を
説明するための略線図である。
【図7】この発明に適用される光軸の移動の第3の例を
説明するための略線図である。
【図8】この発明に適用されるCCD撮像素子の一例を
説明するための略線図である。
【図9】この発明に適用される通常撮像モードを説明す
るためのタイミングチャートである。
【図10】この発明に適用される通常撮像モードを説明
するためのタイミングチャートである。
【図11】この発明に適用される高速撮像モードを説明
するためのタイミングチャートである。
【図12】この発明に適用される高速撮像モードを説明
するためのタイミングチャートである。
【図13】この発明に適用される部分画の撮影を説明す
るためのタイミングチャートである。
【図14】この発明に適用される部分画の撮影を説明す
るためのタイミングチャートである。
【図15】この発明に適用される部分画の撮影を説明す
るためのタイミングチャートである。
【図16】この発明の第2の実施形態の全体構成を示す
ブロック図である。
【図17】この発明の第3の実施形態の全体構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1・・・ミラーブロック、2・・・ミラーサーボ、3・
・・レンズブロック、4・・・フォーカスサーボ、5・
・・CCD撮像素子、6・・・電子シャッター、7・・
・・パンモータ、8・・・モータ制御回路、22・・・
システムコントローラ、32・・・ミラー、37、38
・・・マグネット、40・・・ヨーク、41・・・コイ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体からの光軸の方向を変えて撮像素
    子へ導き、上記光軸の方向を変えながら2枚以上の部分
    画を撮影する撮像装置において、 複数の部分画の撮影時にフォーカスを合わせるレンズブ
    ロックと、 上記複数の部分画を取り込む撮像素子と、 上記レンズブロックの前に配され、光軸の方向を変える
    変化手段と、上記光軸の方向を第1の方向に変えるため
    に上記変化手段を駆動させるアクチュエータと、上記変
    化手段および上記アクチュエータを取り付ける支持部
    と、上記光軸の方向を第2の方向に変えるために上記支
    持部を回転させるモータとからなる光軸変換部とを有
    し、 上記アクチュエータおよび上記モータの少なくともいず
    れか一方を駆動することによって上記光軸の方向を変
    え、上記複数の部分画を撮影するようにしたことを特徴
    とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 被写体からの光軸の方向を変えて撮像素
    子へ導き、上記光軸の方向を変えながら2枚以上の部分
    画を撮影する撮像装置において、 複数の部分画の撮影時にフォーカスを合わせるレンズブ
    ロックと、 上記複数の部分画を取り込む撮像素子と、 上記レンズブロックの前に配され、光軸の方向を変える
    変化手段と、上記光軸の方向を第1の方向に変えるため
    に上記変化手段を駆動させるアクチュエータと、上記変
    化手段および上記アクチュエータを取り付ける支持部
    と、上記光軸の方向を第2の方向に変えるために上記支
    持部を回転させるモータとからなる光軸変換部とを有す
    る第1の撮像手段と、 上記被写体の周囲全体の画像を広角で撮影する第2の撮
    像手段と、 上記第2の撮像手段からの画像から背景と異なる被写体
    を検出する検出手段とを有し、 上記検出手段の検出結果に基づいて上記背景と異なる被
    写体を含む範囲を複数の部分画に分割し、上記光軸を1
    フレームまたは1フィールドおきに上記分割された部分
    画に相当する各領域に移動させて上記第1の撮像手段で
    望遠撮影し、上記第1の撮像手段から得られる複数の部
    分画から1枚の画像を合成するようにしたことを特徴と
    する撮像装置。
  3. 【請求項3】 被写体からの光軸の方向を変えて撮像素
    子へ導き、上記光軸の方向を変えながら2枚以上の部分
    画を撮影する撮像装置において、 複数の部分画の撮影時にフォーカスを合わせるレンズブ
    ロックと、 上記複数の部分画を取り込む撮像素子と、 上記レンズブロックの前に配され、光軸の方向を変える
    変化手段と、上記光軸の方向を第1の方向に変えるため
    に上記変化手段を駆動させるアクチュエータと、上記変
    化手段および上記アクチュエータを取り付ける支持部
    と、上記光軸の方向を第2の方向に変えるために上記支
    持部を回転させるモータとからなる光軸変換部とを有す
    る第1の撮像手段と、 上記被写体の周囲全体の画像を広角で撮影する第2の撮
    像手段と、 上記第2の撮像手段からの画像から動き物体を検出する
    検出手段とを有し、 上記検出手段の検出結果に基づいて上記動き物体の前の
    位置と現在の位置から上記動き物体の次の位置を予測
    し、予測した上記次の位置に上記光軸を1フレームまた
    は1フィールドおきに移動させ、上記第1の撮像手段で
    望遠撮影するようにしたことを特徴とする撮像装置。
  4. 【請求項4】 上記光軸の方向を第1の方向に変える変
    化手段は、一つの軸を中心として回転するミラーである
    ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の撮像装
    置。
  5. 【請求項5】 上記アクチュエータを駆動することで変
    わる光軸の第1の方向とは、上記レンズブロックの光軸
    と直交する軸を中心として回転する方向であることを特
    徴とする請求項1、2または3に記載の撮像装置。
  6. 【請求項6】 上記モータを駆動することで変わる光軸
    の第2の方向とは、上記レンズブロックの光軸を中心と
    して回転する方向であることを特徴とする請求項1、2
    または3に記載の撮像装置。
  7. 【請求項7】 上記撮像素子は、全体の整数分の1とな
    る中央部の領域の画素と、全領域の画素とを選択して読
    み出すことが可能な構成とされることを特徴とする請求
    項1、2または3に記載の撮像装置。
  8. 【請求項8】 上記撮像素子にて露光した電荷を所定期
    間に一回、他の部分画の撮影位置に上記光軸を移動させ
    るジャンプ動作を行っている期間に排出し、上記ジャン
    プ動作を行っている期間以外で露光した電荷を部分画に
    対応した撮像出力として得るようにしたことを特徴とす
    る請求項1、2または3に記載の撮像装置。
  9. 【請求項9】 撮影される被写体が明るいか暗いかを判
    定し、 上記被写体が明るいと判定された場合、上記1フレーム
    または1フィールドに一回、他の部分画の撮影位置に上
    記光軸を移動させるジャンプ動作を行い、上記ジャンプ
    動作をされている期間に、上記撮像素子に露光した電荷
    を排出し、 上記ジャンプ動作をされている期間以外で、露光した電
    荷を部分画に対応する撮像出力として得るようにし、 上記被写体が暗いと判定された場合、上記1フレームま
    たは1フィールドの2倍の期間に一回、上記ジャンプ動
    作を行い、上記ジャンプ動作をされている期間に、上記
    撮像素子に露光した電荷を排出し、 上記ジャンプ動作をされている期間以外で、露光した電
    荷を部分画に対応する撮像出力として得るようにしたこ
    とを特徴とする請求項1、2または3に記載の撮像装
    置。
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