JP2001028686A - モノクロプリンタにおけるカラー画像の二値化方法 - Google Patents

モノクロプリンタにおけるカラー画像の二値化方法

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JP2001028686A
JP2001028686A JP11199808A JP19980899A JP2001028686A JP 2001028686 A JP2001028686 A JP 2001028686A JP 11199808 A JP11199808 A JP 11199808A JP 19980899 A JP19980899 A JP 19980899A JP 2001028686 A JP2001028686 A JP 2001028686A
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Nozomi Imae
望 今江
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 文字の認識を容易化するモノクロプリンタに
おけるカラー画像の二値化方法を得る。 【解決手段】 図中の「A」は、一例としての文字1で
あり、カラー画像を白黒二値の画像に変換し、文字1の
周辺を白での縁取り部2を設け、文字1が下地3にまぎ
れて見えなくなることを防いでいる。このように処理し
て印刷すれば、文字1と下地部3とが分離される。よっ
て、文字の回りを白で縁取るようにしているので文字1
及び下地3が分離され、それぞれの色に関わらず印刷上
で文字を認識することが容易に出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モノクロプリンタ
におけるカラー画像の二値化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、モノクロプリンタにおけるカラー
画像の二値化方法は、カラー画像を白黒印刷装置でプリ
ントする場合のカラー画像データの処理方法に適用され
る。一般的に、印刷装置においてカラー画像を白黒に変
換して印刷する場合、単にRGBの平均値を白黒の濃度
として考えると、例えば、100%の青も100%の赤
も同じ濃度33%として処理されてしまう。
【0003】特開平06−152996号公報の「画像
処理装置」では、濃度の濃い黒部分でスムージングエリ
アや係数を小さくし、それ以外の部分ではスムージング
エリアや係数を大きくする。また、有彩部と白部の境界
を黒の縁取り等にして高画質にての再現を図っている。
【0004】また、特開平06−328790号公報の
「カラープリンタ装置」では、モノクロプリンタを対象
にしたアプリケーションソフトにより作成された文章デ
ータを、修飾文字の色を変えてプリント出力する。これ
により、文字の強調等、効果的なカラー表現を可能とし
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来例では、例えば、赤地に青の文字が書かれていた場
合に、画面上では文字が読めるが印刷すると文字が読め
なくなるということが発生する。そのため、白黒画像に
変換しても文字を認識できるカラー画像データから白黒
画像データへの変換方法が必要になる。
【0006】また、文字の色に基づきディザ等で文字の
濃淡を表現しようとしても、文字が大きな場合は良い
が、文字が小さな場合はその差を判別することが難し
い。そのため、白黒に変換しても文字の色の違いを認識
できるカラー画像から白黒画像への変換方式が必要にな
る。
【0007】さらに、装飾の関係を一意に決定すると、
色を変えて強調を行った部分以外に関しても装飾が施さ
れ、印刷が読み難くなる場合が有る。例えば、赤をBO
LD、青を斜体で表すと決めた場合に、赤で通常の部分
を書き青で強調をしようとした場合は、ほとんどがBO
LDとなり読み難くなる問題を伴う。
【0008】本発明は、文字の認識を容易化するモノク
ロプリンタにおけるカラー画像の二値化方法を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明のモノクロプリンタにおけるカラー画像の二
値化方法は、カラー画像を白黒二値の画像に変換するカ
ラー画像の二値化変換工程と、文字の周辺を白で縁取る
文字周辺縁取り工程とを有し、文字が下地にまぎれて見
えなくなることを防いだことを特徴としている。
【0010】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
モノクロプリンタにおけるカラー画像の二値化方法にお
いて、文字の色情報をこの文字へ付随する装飾に変換す
る工程をさらに有し、文字の色の違いを印刷上でも保持
するとよい。
【0011】請求項3記載の発明では、請求項2記載の
モノクロプリンタにおけるカラー画像の二値化方法にお
いて、使用されている文字の色のうち、最も使用頻度の
高い色を強調していない通常の部分と認識し、この色の
文字を無装飾にするとよい。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して、本発
明によるモノクロプリンタにおけるカラー画像の二値化
方法の実施の形態を詳細に説明する。図1〜図8を参照
すると、本発明のモノクロプリンタにおけるカラー画像
の二値化方法の一実施形態が示されている。
【0013】モノクロのプリンタでは一般に白と黒の二
値しか表現できないが、誤差拡散法、ディザマトリック
ス法等の既知の方法を用いることで、擬似的に階調を表
現することが出来る。また、カラー画像は一般に、赤緑
青の明るさの強度として表される。
【0014】このカラー画像を白黒に変換し印刷する場
合に、単に赤緑青の明るさの平均を白黒の濃度とする
と、100%の赤も100%の青も同じ濃度になり、1
00%の赤地に100%の青の文字を印刷すると一面同
じ濃度になり、文字を認識することが出来なくなる。ま
た、下地と文字の濃度が違う場合でも、文字と下地の境
界がはっきりせず見難くなる。
【0015】図1に示すように、左半分がRGBそれぞ
れ50%の灰色、右半分が赤100%である時、これを
白黒二値化すると図2のようになるが、境界がはっきり
せず、文字であれば読み難くなる。
【0016】図3は、実施形態の構成の内容を説明する
ための図である。図3の各部は、一例としての「A」の
文字1、白の縁取り部2、下地部3を示している。本実
施形態に基づき、文字の周辺を図3のように白で縁取る
ように印刷すれば、文字1と下地部3とが分離され、常
に文字1を認識することが容易に出来るようになる。文
字1の縁取り部2の構成手順例を、以下に列挙する。
【0017】(実施例1)文字以外の部分は、予め画像
メモリ上に展開されているものとするが、図では文字及
び縁取り以外の部分については図示していない。縁取り
しない場合の文字のパターンを本来の位置より1ドット
上、下、右、左にずらし、この位置を白とする。もし縁
取りが1ドットでは小さいならば、ずらす量を変更して
繰り返すことで任意のドット数の縁取りを行うことが出
来る。
【0018】次に、本来の位置に文字パターンを文字の
色に応じて階調表現手段により白または黒とする。これ
により、上下左右が任意のドット数だけ白で縁取りされ
た文字色に応じた濃度の文字となる。
【0019】図4のような文字を上下左右白で縁取る
と、図5のようになる。この処理のフローチャートを図
6に示す。図6において、文字以外の部分の画像メモリ
への展開を実行し(ステップS1、S2、S3)、文字
位置の左右上下の部分を白で描画し(S4、S5、S
6、S7、S8)、文字位置に文字色に基づき白または
黒で描画し(S9)、縁取り文字と文字以外の合成(S
10)を行う。
【0020】上記の実施例1では、上下左右にずらして
縁取りを行ったが、上下左右4方向だけでなく斜め方向
のずらしも8方向の縁取りとしたり、文字パターンのエ
ッジから任意の距離内を白く縁取っても良い。
【0021】本実施例1によれば、文字の回りを白で縁
取るようにしているので文字及び下地が分離され、それ
ぞれの色に関わらず印刷上で文字の認識が可能となる。
【0022】(実施例2)白黒二値による階調表現は、
単位面積当たりの密度により階調を表現しているので、
ある程度の面積がなければ階調を表現できない。また、
薄い色になるほど間引く感じになるため、文字を階調表
現することは文字がある程度大きくないと難しい。
【0023】画面で見たまま印刷されることが望ましい
が、どうしても文字が読み難くなる場合があり、画面と
見た目が違っても色の違い等を認識できた方が良い場合
が有る。そのため、文字自体に関しては常に黒で印刷す
るものとし、色の違いはアンダーライン、BOLD、斜
体、網掛け等の文字への装飾で表現する。
【0024】まず文字の色に関しては、微妙な色の差は
必要ないと思われるので、例えば、文書中で使用されて
いる色をデジタルRGBで表現できる8色に変換し、そ
の中から白と黒を除いた赤、青、緑、黄、マゼンダ、シ
アンを上で述べた装飾に対応させることで、文字の色情
報を白黒で表現する。文字色と装飾の対応は、予め対応
するテーブルを複数作っておき、文書中に使用されてい
ない装飾と文字色の対応テーブルに変更する。
【0025】次に選択された対応テーブルに基づいて文
字色から装飾情報に置き換える。例えば、アンダーライ
ンを使用する場合、1本線、2本線、点線、太線、破
線、一点破線、二点破線、波線等の装飾が行える。
【0026】具体例として、例えば、赤:1本線、青:
2本線、緑:点線、黄:太線、マゼンダ:破線、シア
ン:波線、黒:装飾無し、白:装飾無し、とした対応テ
ーブルを構成する。
【0027】上記に構成した対応テーブルを選択した
時、カラーの場合の赤文字、黒文字、青文字、の各文字
データ例では、白黒において以下に示すように置き換え
られて印刷される。 赤文字 : 黒文字(一本線の下線付き) 黒文字 : 黒文字(そのままの装飾無し) 青文字 : 黒文字(二本線の下線付き)
【0028】ここでは、アンダーラインで説明したが他
の装飾でも同様であり、更にアンダーライン付きのBO
LD文字など装飾を組み合わせても良い。この処理のフ
ローチャートを図7に示す。
【0029】図7において、ステップS11で文字色を
減色し、ステップS12で文書中に使用されていない装
飾の対応テーブルに切り替え、ステップS13で対応テ
ーブルに基づき文字色情報を装飾情報に置き換える。
【0030】本実施例2によれば、文字の色情報を文字
の装飾に変換して印刷を行うため、白黒の印刷上で文字
の色の違いを認識することができる。
【0031】(実施例3)上記の実施例2では黒文字を
通常の文字とみなしているが、文書によっては赤が通常
の文字の場合も有る。印刷しようとする文書の文字の色
の使用頻度を計測し、最も頻度の高い文字色が強調しな
い通常の部分と認識し、この色に関しては文字を無装飾
とするように色と装飾の対応を変更する。
【0032】実施例3は、処理の流れは基本的に請求項
2の場合と同じだが、文字色の減色後に文書中に使用さ
れている文字色の使用頻度を確認し、最も使用頻度の高
い文字色を無装飾になるように対応テーブルを変換す
る。この処理のフローチャートを図8に示す。
【0033】実施例3の処理手順を示す図8において、
ステップS21で文字色を減色し、文書中に使用されて
いる文字色の使用頻度を確認し(S22)、最大の使用
頻度の文字色を無装飾になるように対応テーブルを変更
する(S23)。さらに、文書中に使用されていない装
飾の対応テーブルに切り替え(S24)、対応テーブル
に基づき文字色情報を装飾情報に置き換える(S2
5)。
【0034】本実施例3によれば、使用頻度の最も高い
文字の色を無装飾とするため、印刷が煩雑にならない。
【0035】
【発明の効果】以上の説明より明かなように、請求項1
記載の発明のモノクロプリンタにおけるカラー画像の二
値化方法は、カラー画像を白黒二値の画像に変換し、文
字の周辺を白で縁取り、文字が下地にまぎれて見えなく
なることを防いでいる。よって、文字の回りを白で縁取
るようにしているので文字及び下地が分離され、それぞ
れの色に関わらず印刷上で文字を認識できる。
【0036】請求項2のモノクロプリンタにおけるカラ
ー画像の二値化方法においては、文字の色情報を文字の
装飾に変換して印刷を行うため、白黒の印刷上で文字の
色の違いを認識できる。
【0037】請求項3のモノクロプリンタにおけるカラ
ー画像の二値化方法においては、使用頻度の最も高い文
字の色を無装飾とするため、印刷が煩雑にならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のモノクロプリンタにおけるカラー画像
の二値化方法の、実施形態の内容を説明するための概念
図1である。
【図2】実施形態の内容を説明するための概念図2であ
る。
【図3】実施形態の内容を説明するための概念図3であ
る。
【図4】実施例1の内容を説明するための概念図1であ
る。
【図5】実施例1の内容を説明するための概念図2であ
る。
【図6】実施例1の手順例を説明するためのフローチャ
ートである。
【図7】実施例2の手順例を説明するためのフローチャ
ートである。
【図8】実施例3の手順例を説明するためのフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 文字 2 白の縁取り部 3 下地部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー画像を白黒二値の画像に変換する
    カラー画像の二値化変換工程と、 文字の周辺を白で縁取る文字周辺縁取り工程とを有し、 前記文字が下地にまぎれて見えなくなることを防いだこ
    とを特徴とするモノクロプリンタにおけるカラー画像の
    二値化方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のモノクロプリンタにおけ
    るカラー画像の二値化方法において、前記文字の色情報
    を該文字へ付随する装飾に変換する工程をさらに有し、
    前記文字の色の違いを印刷上でも保持することを特徴と
    するモノクロプリンタにおけるカラー画像の二値化方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のモノクロプリンタにおけ
    るカラー画像の二値化方法において、使用されている文
    字の色のうち、最も使用頻度の高い色を強調していない
    通常の部分と認識し、この色の文字を無装飾にすること
    を特徴とするモノクロプリンタにおけるカラー画像の二
    値化方法。
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