JP2001027855A - 接触転写部材とこれを有する画像形成装置 - Google Patents

接触転写部材とこれを有する画像形成装置

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JP2001027855A
JP2001027855A JP2000042241A JP2000042241A JP2001027855A JP 2001027855 A JP2001027855 A JP 2001027855A JP 2000042241 A JP2000042241 A JP 2000042241A JP 2000042241 A JP2000042241 A JP 2000042241A JP 2001027855 A JP2001027855 A JP 2001027855A
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transfer roller
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forming apparatus
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Hiroko Ogama
裕子 大釜
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    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/14Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base
    • G03G15/16Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer
    • G03G15/1665Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer by introducing the second base in the nip formed by the recording member and at least one transfer member, e.g. in combination with bias or heat
    • G03G15/167Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer by introducing the second base in the nip formed by the recording member and at least one transfer member, e.g. in combination with bias or heat at least one of the recording member or the transfer member being rotatable during the transfer

Abstract

(57)【要約】 【目的】 転写反駆動側の像担持体の削れを防いでその
耐久性向上を図ることができる接触帯電部材とこれを有
する画像形成装置を提供すること。 【構成】 トナー像を担持する感光ドラム(像担持体)
と、芯金5a上に弾性層5bを形成するとともに芯金5
aの一端に駆動ギヤ5eを設けて成る転写ローラ(接触
転写部材)5を有し、転写ローラ5eと前記感光ドラム
とで形成される転写ニップ部において被記録材を挟持搬
送しながら前記感光ドラム上のトナー像を被記録材上に
転写する画像形成装置において、前記転写ローラ5の駆
動ギヤ5eが設けられる駆動側とは反対側の反駆動側端
部の外径D2を駆動側端部の外径D3よりも小さく(D
2<D3)設定する。本発明によれば、転写ローラ5の
反駆動側端部を小径としたため、該転写ローラ5の長手
方向の転写ニップ幅を均一化することができ、転写反駆
動側の感光ドラムの削れを防いでその耐久性向上を図る
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接触転写部材とこ
れを有する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式を採用する画像形成
装置の多くは有害とされているオゾンの発生が非常に少
ない接触転写方式を採用しており、中でも転写部での被
記録材搬送性に優れたローラ転写方式が主流となってい
る。
【0003】ローラ転写方式は、弾性ゴム層を有する転
写ローラを感光ドラムに圧接して転写ニップを形成し、
該転写ニップで被記録材を搬送しつつ、転写ローラに印
加された転写バイアスの作用で感光ドラム上のトナー像
を被記録材上へ転写するものである。
【0004】転写ローラは一般的にSUSやFe等の芯
金上にカーボン、イオン導電性フィラー等により抵抗調
整し、その抵抗を1×106 〜1×1010Ωとした導電
性スポンジ弾性体層を形成した硬度20〜40°(AS
KER−C)の弾性スポンジローラが用いられている。
又、近年、様々な被記録材に印字する市場の要求が高ま
るに従い、より搬送性に優れた導電性ソリッドゴム転写
ローラを用いた画像形成装置も開発されている。
【0005】導電性ソリッドゴム転写ローラは、その弾
性層が高い復元力を有するソリッドゴムで構成されてい
るため、従来のスポンジタイプの転写ローラに比較して
転写ニップ部での被記録材保持力が高く、給紙のバック
テンションやはがきや厚紙等が被記録材搬送路に擦れて
生じる搬送抵抗等に対しても影響を受けにくく、より安
定した被記録材搬送を行うことができるというメリット
を有している。特に、感光ドラムに対して転写ローラを
速回し駆動し、被記録材を感光ドラムよりも速送りする
ことによって感光ドラム上からトナーを掻き取る効果を
持たせて画像の中抜けを防止する所謂転写速回し系の画
像形成装置においては、導電性ソリッドゴム転写ローラ
はスポンジタイプの転写ローラに比べて印字比率の変化
による被記録材搬送速度の変化が少ないという特徴を有
している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
イオン導電性転写ローラを用いる画像形成装置では以下
に示すような問題があった。
【0007】図8に基づいて従来の転写ローラ周辺の概
略を説明すると、転写ローラ5は図8(a)に示すよう
に加圧バネ5dによって軸受5eを介して感光ドラム1
に対して一定圧力で圧接配置されている。転写ローラ5
の低コスト化と画像形成装置の小型化を図るためには転
写ローラ5を小径化していくのが有効であるが、その場
合、感光ドラム1への圧接によって転写ローラ5の芯金
が図8(b)の方向に撓み、長手方向の中央部に対して
両端部の転写ニップ幅が広くなってしまう(図8(c)
参照)。特に、転写ローラ5の反ギヤ側は、ギヤ側が回
転の反力を受けて感光ドラム1から逃げる方向であるの
に対して逆に当接圧が強くなる方向にあり、転写ニップ
幅も転写ギヤ側より広くなり易い。このように転写ニッ
プ長手方向にニップ幅の差ができると、ニップ幅の狭い
中央部に対してニップ幅の広い両端部の方が転写電流が
流れ易くなり、転写長手方向に転写電流の不均一が生じ
る。感光ドラム1の表層は帯電のアタックにより削れが
生じるが、このように転写ニップ内で流れる電流に不均
一が生じると、より多く電流が流れて帯電が強くなる転
写非駆動側端部で感光ドラム1の削れが進行し易くな
り、それによって感光ドラム1の寿命を縮めてしまうと
いう問題があった。
【0008】搬送安定性に優れたソリッドタイプの転写
ローラは、スポンジタイプのローラよりも硬度が高く、
長手方向での転写ニップ幅の差が大きくなり易い。この
ため、特に転写ローラ反ギヤ側の感光ドラム削れ量も大
きくなり易く、感光ドラム寿命の低下を招き易い。この
問題は感光ドラムの帯電電位が高くなる低温低湿環境下
で特に顕著に現れる。
【0009】この導電性ソリッドゴム転写ローラには、
ゴム中にカーボン等の無機導電フィラーを分散させて導
電性を持たせた所謂電子導電性タイプのゴム材を使用し
たものと、界面活性剤等のイオン導電材を分散させて導
電性を持たせたゴムを使用したり、それ自身が導電性を
有するゴムを用いた所謂イオン導電性タイプのものとが
ある。
【0010】近年の高画質化対応への市場の要求に対し
ては、イオン導電性のゴム層を有する転写ローラの方が
弾性層内の抵抗均一性に優れており、より高画質化に適
した転写ローラである。
【0011】電子導電タイプの転写ローラは、ゴムが潰
れると導電構造が分断され、その分だけゴムの抵抗が上
がるという特徴があり、ゴムが潰れてニップ幅が広がっ
た分をゴム抵抗の上昇で補う形となる。この結果、電子
導電タイプの転写ローラはイオン導電タイプの転写ロー
ラに比べて前述のような転写ローラ非駆動側の感光ドラ
ム削れは進行しにくい。逆に、イオン導電タイプの転写
ローラは、ゴムが潰れて変形してもその導電構造が崩れ
るということがなく、ゴムの抵抗値も変化しないことか
ら、ニップ幅の不均一による局所的な感光ドラム削れが
発生し易い。
【0012】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、転写反駆動側の像担持体の削
れを防いでその耐久性向上を図ることができる接触転写
部材とこれを有する画像形成装置を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、芯金上に弾性層を形成するとともに芯金
の一端に駆動ギヤを設けて成る接触転写部材の前記駆動
ギヤが設けられる駆動側とは反対側の反駆動側端部の外
径を駆動側端部のそれよりも小さく設定したことを特徴
とする。
【0014】又、本発明は、トナー像を担持する像担持
体と、芯金上に弾性層を形成するとともに芯金の一端に
駆動ギヤを設けて成る接触転写部材を有し、前記接触転
写部材と前記像担持体とで形成される転写ニップ部にお
いて被記録材を挟持搬送しながら前記像担持体上のトナ
ー像を被記録材上に転写する画像形成装置において、前
記接触転写部材の駆動ギヤが設けられる駆動側とは反対
側の反駆動側端部の外径を駆動側端部のそれよりも小さ
く設定したことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0016】<実施の形態1>図1は本発明に係る画像
形成装置要部の断面図であり、同図において、1は像担
持体である感光ドラムであり、この感光ドラム1はOP
C、アモルファスシリコン等の感光材料をアルミニウム
やニッケル等のシリンダ状の基板上に形成して構成され
ており、駆動手段Aによって図示矢印a方向(時計方
向)に所定の周速度で回転駆動される。
【0017】2は回転する感光ドラム1の周囲を所定の
極性・電位に一様に帯電処理する帯電手段であり、本実
施の形態では帯電ローラを使用した接触帯電装置を用い
ている。
【0018】3は画像情報露光手段であり、本実施の形
態ではレーザービームスキャナーが用いられている。こ
のレーザービームスキャナー3は、半導体レーザー、ポ
リゴンミラー、F−θレンズ等で構成されており、不図
示のホスト装置から送られてきた画像情報に応じてON
/OFF制御されたレーザービームLを出射して感光ド
ラム1の一様に帯電された表面を走査露光して感光ドラ
ム1上に静電潜像を形成する。
【0019】4は感光ドラム1上の静電潜像をトナー像
として現像する現像装置であり、現像方法としてはジャ
ンピング現像法、2成分現像法等が用いられ、イメージ
露光と反転現像との組み合わせで用いられることが多
い。
【0020】5は弾性層を有する回転体形状の接触転写
部材としての転写ローラであり、これは感光ドラム1に
対して加圧接触されて転写ニップ部Nを形成し、駆動手
段Bにより図示矢印b方向(反時計方向)に所定の周速
度で回転駆動される。この転写ローラ5の構成と作用等
についての詳細は後述する。
【0021】而して、回転する感光ドラム1上に形成さ
れたトナー像は、転写ニップ部Nにおいて、該転写ニッ
プ部Nに対して給紙部から給紙された被記録材(被転写
材)Pに対して順次静電転写される。
【0022】給紙部から給紙された被記録材Pは、プレ
フィードセンサ10で待機した後に、レジストローラ1
1、レジストセンサ12及び転写前ガイド13を経て転
写ニップ部N(画像形成部)に給紙される。即ち、被記
録材Pは、レジストセンサ12によって、感光ドラム1
の表面に形成されたトナー像と同期取りされて、感光ド
ラム1と転写ローラ5とで形成される転写ニップ部Nに
供給される。
【0023】転写ニップ部Nにおいてトナー像の転写を
受けた後に転写ニップ部Nを通過した被記録材Pは、感
光ドラム1の面から分離され、シートパス17を通って
定着装置18へ搬送される。
【0024】本実施の形態に係る定着装置18は加熱フ
ィルムユニット18aと加圧ローラ18bの圧接ローラ
対から成るフィルム加熱方式の定着装置であり、トナー
像を保持した被記録材Pは、加熱フィルムユニット18
aと加圧ローラ18bの圧接部である定着ニップ部Tで
挟持搬送されて加熱・加圧を受けることによってトナー
像の定着を受ける。そして、永久画像としてトナー像の
定着を受けた被記録材Pは機外に排出される。
【0025】一方、被記録材Pに対するトナー像転写後
の感光ドラム1の表面はクリーニング装置6によって転
写残留トナーの除去を受けて清掃され、繰り返して作像
に供される。尚、本実施の形態におけるクリーニング装
置6はブレードクリーニング装置であり、6aはクリー
ニングブレードである。
【0026】次に、前記転写ローラ5の構成と作用の詳
細を図2〜図6に基づいて説明する。
【0027】図2は転写ローラ部分の拡大側面図、図3
は同転写ローラ部分の正面図、図4は転写ローラの正面
図、図5は転写ローラの抵抗値測定方法を示す概略図、
図6は転写ローラの長手方向分割抵抗値測定方法を示す
概略図である。
【0028】図2及び図3に示す転写ローラ5は鉄、S
US等の芯金5a上にEPDM、シリコン、NBR、ウ
レタン等のソリッド状の中抵抗弾性層5bを形成したソ
リッドゴムローラであり、ローラ硬度40〜70°(A
SKER−C/1kg荷重時)、抵抗値106 〜1010
Ωの範囲のものが使用される。尚、転写ローラ5の弾性
層5bとしては、一次加硫後に二次加硫し、その後表面
を研磨して外径形状を所望の寸法とし、更に表面を加熱
処理したものが用いられる。
【0029】本実施の形態で使用した転写ローラ5は、
直径φ6mmのFeの芯金5a上に抵抗値が5×108
ΩのNBR系のイオン導電性ソリッドゴムから成る弾性
層(中抵抗弾性層)5bを形成し、ローラ硬度60°
(ASKER−C/総荷重1000g時)、中央部外径
をφ16mm、ゴム部長手寸法を216mmとしたソリ
ッド(充填肉質)の導電性・弾性ローラである。
【0030】以下に転写ローラ5の製造法を簡単に説明
する。
【0031】先ず、NBR系イオン導電性ゴムをインジ
ェクション成形、プレス成形又は押出し成形して得られ
た弾性層5bを芯金5aに圧入等によって形成した後、
一次加硫を行う。本実施の形態では、インジェクション
成形によって弾性層5bを成形し、インジェクション成
形型内で140℃・30分間の加熱条件で一次加硫を行
った。
【0032】次に、成型機から転写ローラ5を取り出
し、連続炉、バッチ炉等で二次加硫を行うが、本実施の
形態ではバッチ炉内で160℃・60分間の加熱条件で
二次加硫を行った。その後、弾性層5bの研磨を行って
外径を所望の値にする。本実施の形態では、この研磨の
際、図4に示すように転写ローラ5の長手方向の反駆動
側(反ギヤ側)の外径を他の部分よりも小さく研磨す
る。具体的には、反ギヤ側ゴム端面より50mmの部分
から反ギヤ側ゴム端面にかけてテーパー形状になるよう
に研磨を行い、転写ローラ5の中央部に対して端部の外
径を小さく設定した。
【0033】研磨後の仕上げには表面にUV処理等の表
面加熱処理を行うが、本実施の形態では波長が250n
m近傍の紫外線ランプを3分間照射するUV処理を行っ
た。このUV処理によって転写ローラ5のゴム面に紙粉
等が付着するのを防止している。
【0034】而して、図3に示すように、転写ローラ5
は感光ドラム1に対して平行に配置され、芯金5aの両
端部を軸受部材5cによって回転自在に保持されるとと
もに、加圧バネ5dによって感光ドラム1の方向に加圧
付勢され、その弾性層5bが感光ドラム1に総圧0.5
〜2.0kgで加圧圧接されて転写ニップ部Nを形成し
ている。
【0035】ところで、図3に示すように、転写ローラ
5の芯金5aの一端部にはギヤ5eが固着されており、
このギヤ5eに不図示のドライブギヤが噛合している。
そして、ドライブギヤの回転力がギヤ5eに伝達される
ことによって、転写ローラ5が図2の矢印b方向(反時
計方向)に所定の周速度で回転駆動される。
【0036】感光ドラム1の外周速はプロセススピード
に対して99%に設定されており、感光ドラム1と転写
ローラ5の各外径と両者を駆動するギヤのギヤ比から求
められる転写ローラ5の計算上の外周速はプロセススピ
ードに対して102%に設定されている。このように、
転写ローラ5を感光ドラム1に対して速回しし、被記録
材Pを感光ドラム1の外周速に対してスピード差を付け
て搬送することによって、感光ドラム1上のトナーを掻
き取る効果を持たせて画像の中抜けの発生を防いでい
る。
【0037】又、図2において、21は転写バイアス印
加電源であり、この電源21から導電性の加圧バネ5d
と軸受部材5c及び芯金5aを介して転写ローラ5に対
して転写バイアスが印加される。給紙部から所定の制御
タイミングで転写ニップ部Nに給紙された被記録材P
は、転写ニップ部Nで挟持搬送される間に転写バイアス
印加電源21より転写ローラ5に対して感光ドラム1上
のトナー像と逆極性の所望の電圧が印加されることによ
って転写ニップ部N内で電荷が付与されて感光ドラム1
上のトナー像の静電転写を受ける。
【0038】ところで、図5に示すように、アルミシリ
ンダ71へ総圧1000g(片側500g)で転写ロー
ラ5を当接させて回転させ、任意の電圧(例えば+2.
0kV)を直流高圧電源72より転写ローラ5の芯金5
aに印加したときに抵抗74の両端に発生する電圧値の
最大値と最小値を電圧計73で読み取る。そして、読み
取った電圧値から回路中に流れる電流値の平均値を求
め、これによって転写ローラ5の抵抗値を算出する(測
定環境は温度20℃、湿度60%)。
【0039】又、図5に示す抵抗測定装置のアルミシリ
ンダ71の電極の代わりに図6に示すような長手方向に
分割したシリンダ71a,71b,71cを用い、転写
ローラ5を圧接回転させた際に流れる電流の長手方向の
電流値差を測定することによって転写ローラ5の抵抗値
を算出しても良い(測定環境は温度20℃、湿度60
%)。
【0040】表1に転写ローラのテーパー量(中央部−
反ギヤ側端部の外径差)と長手方向の転写ニップ幅との
関係を、表2に同じく転写ローラのテーパー量と前記抵
抗測定装置で2kV印加したときに中央部及び端部に流
れる電流値との関係を、表3に各転写ローラを用いた際
の感光ドラムの耐久による削れ量を測定した結果をそれ
ぞれ示す。尚、ここで示したテーパー量は、図4に示す
D1(=D3)からD2を引き、その値を2で割った数
字である(尚、転写ローラゴム面端部は研磨時に生じる
跳ね等で外径が不安定なため、端部から各々10mm入
った内側の外径をD2,D3とした)。
【0041】 テーパー量[mm]=(D1−D2)/2 又、ここで示した感光ドラムの削れ量は、プロセススピ
ード90mm/secの画像形成装置を使い、低温低湿
環境で15秒1枚の実用間欠通紙でカートリッジ寿命
(本例では1万枚)まで耐久を行った際の感光ドラム膜
厚を膜厚計で実測し、耐久前の同実測値から削れ量を算
出したものである。各実験結果には、比較例として長手
方向に外径差の無いストレートローラを転写ローラとし
て用いた場合のデータを示した。
【0042】 表1に示すように、転写ローラの反ギヤ側外径をそれ以
外の部分に対して細くするに従って転写ニップが均一に
なることが分かる。本実施の形態で示した画像形成装置
では、転写ローラの反ギヤ側外径を他の部分よりも30
0μm以上細くすることによって転写ニップがほぼ均一
になることが分かる。但し、転写ローラの反ギヤ側外径
を中央部に対して400μm以上細くすると転写ローラ
反ギヤ側のニップが逆に細くなってしまい、転写電流不
足による転写不良や搬送不良が発生する。
【0043】又、表2及び表3に示すように、転写ニッ
プ幅に比例して転写ローラに流れる電流値は変化し、ニ
ップ幅が広くて電流が流れる程、感光ドラムの削れは大
きい。従来のテーパー無しの転写ローラでは転写反ギヤ
側に流れる電流値が転写中央部の転写電流値に対して
1.8倍を示しており、この場合はカートリッジ寿命の
半分強で画像不良が発生していた。これに対して本実施
の形態に係る画像形成装置では、感光ドラムが20μm
以上削れると画像不良が発生することから、転写反ギヤ
側のテーパー量を100〜200μmに設定した。
【0044】以上のように、転写ローラ反ギヤ側のゴム
部形状をテーパー形状とし、転写ローラ反ギヤ側の転写
ニップ幅が広くなるのを防ぐことによって、転写ローラ
反ギヤ側の感光ドラムの削れを小さく抑えて感光ドラム
とカートリッジの寿命を延ばすことができる。
【0045】<実施の形態2>次に、本発明の実施の形
態2を図7に基づいて説明する。尚、図7は本発明の実
施の形態2に係る転写ローラの正面図である。又、本実
施の形態に係る転写ローラを用いる画像形成装置は図1
に示したものと同じであるため、これについての再度の
説明は省略する。
【0046】本実施の形態に係る転写ローラ51は鉄、
SUS等の芯金51a上にEPDM、シリコン、NB
R、ウレタン等のソリッド状の中抵抗弾性層51bを形
成したソリッドゴムローラであり、ローラ硬度40〜7
0℃(ASKER−C/1kgg荷重時)、抵抗値10
6 〜1010Ω範囲のものが使用される。尚、転写ローラ
51の弾性層51bとしては、一次加硫後に二次加硫
し、その後表面を研磨して外径形状を所望の寸法とし、
更に表面を加熱処理したものが用いられる。
【0047】本実施の形態で使用した転写ローラ51
は、φ6mmのFeの芯金51a上に抵抗値が1×10
8 ΩのNBR系のイオン導電性ソリッドゴムから成る弾
性層(中抵抗弾性層)51bを形成し、ローラ硬度60
°(ASKER−C/総荷重1kg時)、中央部外径を
φ16mm、ゴム部長手寸法を216mmとしたソリッ
ド(充填肉質)の導電性・弾性ローラである。
【0048】以下に転写ローラ51の製造法を簡単に説
明する。
【0049】先ず、NBR系イオン導電性ゴムをインジ
ェクション成形、プレス成形又は押出し成形して得られ
た弾性層51bを芯金51aに圧入等によって形成した
後、一次加硫を行う。本実施の形態では、インジェクシ
ョン成形によって弾性層51bを成形し、インジェクシ
ョン成形型内で140℃・30分間の加熱条件で一次加
硫を行った。
【0050】次に、成型機から転写ローラ51を取り出
し、連続炉、バッチ炉等で二次加硫を行うが、本実施の
形態では、バッチ炉内で160℃・60分間の加熱条件
で二次加硫を行った。その後、弾性層51bの研磨を行
って外径を所望の値にする。本実施の形態では、この研
磨の際、図7に示すように転写ローラ51の長手方向両
端部(駆動側と反駆動側)の外径を中央部よりも小さく
研磨するとともに、反駆動側の外径を駆動側の外径より
も小さくする。具体的には、転写ローラ51の弾性層5
1の端面からそれぞれ50mmの部分から各端面にかけ
てテーパー形状になるように研磨を行った。
【0051】表4に転写ローラ51の駆動側と反駆動側
のテーパー量(中央部−端部の外径差)と長手方向の転
写ニップ幅との関係及びその形状で前述の抵抗測定方法
によって2kV印加したときに中央部と両端部に流れる
電流値との関係を示す。尚、ここで示したテーパー量
は、図7に示すD1(中央部外径)からD2(反駆動側
外径)、D3(駆動側外径)をそれぞれ引き、その値を
2で割った数字である。(尚、転写ローラゴム面端部は
研磨時に生じる跳ね等で外径が不安定なため、ゴム端部
から各々10mm入った内側の外径をD2,D3とし
た)。
【0052】 転写ローラ反駆動側テーパー量[mm]=(D1−D
2)/2 転写ローラ駆動側テーパー量[mm]=(D1−D3)
/2
【0053】
【表4】表4に示すように、転写ローラの両端外径を中
央部外径に対して細くするに従って転写ローラの撓みに
よる感光ドラムに対する転写ローラの当たりが改善さ
れ、転写ローラ端部のニップが細くなって転写ニップ幅
が均一になることが分かる。但し、テーパー量を大きく
し過ぎると、逆に転写ローラ中央部が腹当たりの状態に
なり、逆に転写ローラ中央部に過剰な電流が流れるよう
になる。尚、表4において括弧内に示した数値が転写ロ
ーラの各部分に流れる電流値であり、転写ニップ幅の不
均一が解消されると均一な電流が流れることが分かる。
【0054】本実施の形態に係る画像形成装置では、転
写電流が過剰になると感光ドラムに対して転写材の抵抗
ムラに応じて転写電流が流れ、転写材抵抗が低くて過剰
に電流が流れた部分の感光ドラム電位が下がり、次の印
字においてハーフトーン画像上に黒ポチとなって現れる
突き抜け画像が発生する。逆に、転写電流が不足すると
転写不良が発生する。本実施の形態に係る画像形成装置
では、突き抜け画像と転写不良が発生する電流の差は2
μA程度であるが、転写電圧を出力するトランスの製造
時の振れによる転写電流の公差を考慮すると、転写ロー
ラの長手方向の電流ムラを1μA以内に抑える必要があ
り、望ましくは転写電流ムラを0.5μA以下に抑える
べきである。
【0055】表4に示す結果から、本実施の形態に係る
画像形成装置では、転写ローラの反駆動側のテーパー量
を150〜200μm程度とし、駆動側のテーパー量は
これに対して50〜100μmだけ小さく設定すること
によって転写ニップ幅がほぼ均一になり、転写電流ムラ
に起因する画像の問題が解消されることが分かった。
【0056】転写ローラの反駆動側テーパー量を150
μm、駆動側テーパー量を100μmとして用いて印字
を行ったところ、文字画像、ハーフトーン画像共に突き
抜け画像や転写不良の発生しない良好な画像が得られ
た。
【0057】以上のように、転写ローラの両端部(駆動
側及び反駆動側端部)にテーパー形状を設けて中央部外
径よりも両端部外径を小さくするとともに、反駆動側の
外径を駆動側の外径よりも小さくすることは、ニップ圧
の大きな装置や転写電流が大きくて感光ドラムが削れ易
い装置に対しては非常に有効である。
【0058】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、画像形成装置に備えられる転写手段の接触転写
部材の反駆動側端部の外径を駆動側端部のそれよりも小
さく設定したため、転写反駆動側の像担持体の削れを防
いてその耐久性向上を図ることができるという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置要部
の断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の転
写ローラ部分の拡大側面図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の転
写ローラ部分の正面図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係る転写ローラの正面
図である。
【図5】転写ローラの抵抗値測定方法を示す概略図であ
る。
【図6】転写ローラの長手方向分割抵抗値測定方法を示
す概略図である。
【図7】本発明の実施の形態2に係る転写ローラの正面
図である。
【図8】転写ローラに作用する力と転写ニップ幅との関
係を説明する図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム(像担持体) 5,51 転写ローラ(接触転写部材) 5a,51a 芯金 5b,51b 弾性層 5c 軸受部材 5d 加圧バネ 5e ギヤ(駆動ギヤ) N 転写ニップ部 P 被記録材
【表4】

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯金上に弾性層を形成するとともに芯金
    の一端に駆動ギヤを設けて成る部材であって、前記駆動
    ギヤが設けられる駆動側とは反対側の反駆動側端部の外
    径を駆動側端部のそれよりも小さく設定したことを特徴
    とする接触転写部材。
  2. 【請求項2】 反駆動側端部にテーパー部を形成したこ
    とを特徴とする請求項1記載の接触転写部材。
  3. 【請求項3】 駆動側及び反駆動側端部にテーパー部を
    形成したことを特徴とする請求項1記載の接触転写部
    材。
  4. 【請求項4】 前記弾性層をイオン導電性のゴム層で構
    成したことを特徴とする請求項1記載の接触転写部材。
  5. 【請求項5】 トナー像を担持する像担持体と、芯金上
    に弾性層を形成するとともに芯金の一端に駆動ギヤを設
    けて成る接触転写部材を有し、前記接触転写部材と前記
    像担持体とで形成される転写ニップ部において被記録材
    を挟持搬送しながら前記像担持体上のトナー像を被記録
    材上に転写する画像形成装置において、 前記接触転写部材の駆動ギヤが設けられる駆動側とは反
    対側の反駆動側端部の外径を駆動側端部のそれよりも小
    さく設定したことを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記接触転写部材の反駆動側端部にテー
    パー部を形成したことを特徴とする請求項5記載の画像
    形成装置。
  7. 【請求項7】 前記接触転写部材の駆動側及び反駆動側
    端部にテーパー部を形成したことを特徴とする請求項5
    記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記前記接触転写部材の弾性層をイオン
    導電性のゴム層で構成したことを特徴とする請求項5記
    載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記像担持体はドラム状であって、その
    一端に前記接触帯電部材の駆動ギヤに噛合するドラムギ
    ヤを有することを特徴とする請求項5記載の画像形成装
    置。
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