JP2001027688A - サプレッションチェンバのシェル板厚測定装置 - Google Patents

サプレッションチェンバのシェル板厚測定装置

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JP2001027688A
JP2001027688A JP11200915A JP20091599A JP2001027688A JP 2001027688 A JP2001027688 A JP 2001027688A JP 11200915 A JP11200915 A JP 11200915A JP 20091599 A JP20091599 A JP 20091599A JP 2001027688 A JP2001027688 A JP 2001027688A
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shell
thickness
measuring unit
target
suppression chamber
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JP11200915A
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English (en)
Inventor
Shunji Kobayashi
俊二 小林
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業者による高所作業をなくし、定点観測を
行えるようにする。 【解決手段】 シェル6aを連結して形成した環状のサ
プレッションチェンバ6内部の没水部と対応する各シェ
ル6a外周面に、多数のターゲット12を配置する。各
ターゲット12の位置に板厚測定ユニット16を移動さ
せるように、シェル6a外周面に上部及び下部の水平レ
ール8,10を設ける。該各水平レール8,10に水平
移動ユニット13,14を移動可能に組み付ける。該上
下の各水平移動ユニット13,14に垂直レール15の
両端を取り付ける。上記板厚測定ユニット16を垂直レ
ール15に上下方向に移動可能に取り付ける。水平移動
ユニット13,14と垂直レール15を介して板厚測定
ユニットを水平方向へ移動させ、又、垂直レール15に
沿い板厚測定ユニット16を上下方向へ移動させること
により、各ターゲットの位置に板厚測定ユニット16を
移動させるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は原子炉格納容器に対
する供用期間中検査(ISI)として、サプレッション
チェンバの没水部におけるシェルの板厚を計測するため
に用いるサプレッションチェンバのシェル板厚測定装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7(イ)(ロ)は原子力発電プラント
における原子炉格納容器周辺部の概略構成の一例を示す
もので、基礎1上に立設したRPVペデスタル2上に、
原子炉圧力容器(RPV)3を支持させ、該原子炉圧力
容器3とRPVペデスタル2とを一緒に取り囲むように
原子炉格納容器(PCV)4を構築して、その周囲を建
屋(図示せず)で覆って密閉するようにしてある。
【0003】又、炉心冷却(ECCS)系として、上記
原子炉格納容器4の下部周辺位置の建屋内に、冷却水5
を収容する環状のサプレッションチェンバ(圧力抑制
室)6を設置し、且つ上記原子炉格納容器4下部の周方
向複数個所に取り付けた複数本のベント管7を、サプレ
ッションチェンバ6内に挿入して、上記原子炉格納容器
4とサプレッションチェンバ6とを接続するようにして
いる。
【0004】又、上記サプレッションチェンバ6は、図
7(ロ)に示す如く、直管状の短管としてなる多数(図
では16個)のシェル6aを、軸心方向に連結して環状
にした構成としてあって、内部には冷却水5を収容して
いるため、腐食により減肉する傾向がある。そのため、
各シェル6aの内面には図示しない塗装を施して腐食に
よる減肉に対処させるようにしている。
【0005】ところで、近年では、原子力発電プラント
の信頼性向上の観点から、原子炉格納容器4周辺部に対
するISI(供用中検査)が規定化される動きがあり、
このISI規定では、サプレッションチェンバ6内面の
塗装状態を把握するために、サプレッションチェンバ6
内面の没水部の目視点検を要求している。しかし、上記
目視点検を行おうとする場合には、サプレッションチェ
ンバ6内の冷却水5を全量抜かなければならないことか
ら、上記ISIでは上記目視点検の代替として、サプレ
ッションチェンバ6の没水部におけるシェル6aの板厚
測定を認めている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記サプレ
ッションチェンバ6のシェル6aの板厚測定作業は、人
手によって行うことが可能であるが、高所作業を伴うこ
とから、人手による作業は大変であると共に、作業用足
場の架設や撤去の作業が必要となるため、多大な労力を
要するという問題があり、更に、上記シェル6aの板厚
測定によりサプレッションチェンバ6内面の腐食等の経
時的な変化を捉えるためには定点又は定面観測を行う必
要があるが、人手による測定作業の場合は再現性に問題
がある。
【0007】そこで、本発明は、作業者による高所作業
を必要とすることなく、サプレッションチェンバのシェ
ルの板厚を定点又は定面観測することができるサプレッ
ションチェンバのシェル板厚測定装置を提供しようとす
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、多数の短管のシェルを長手方向に連結し
て環状構造としてあり、且つ原子炉格納容器と複数本の
ベント管を介して接続され、冷却水を収容するようにし
てある炉心冷却系としてのサプレッションチェンバにお
ける上記各シェルの冷却水水位以下の外周面に、軸心方
向となる水平方向とこれと直交する円周方向に点又は線
のターゲットを表示させ、且つ上記各シェルの外周面の
上部位置と底部位置に、軸心方向に延びる上部及び下部
の水平レールを設置し、該上部及び下部の水平レールに
各々水平移動ユニットを移動自在に設置して、該上下の
各水平移動ユニットに、シェルの円周方向に沿う円弧に
湾曲させた垂直レールの上下両端を連結して一体化さ
せ、該垂直レールに、シェルの板厚を外部から測定でき
るようにした板厚測定ユニットを上下方向に移動可能に
取り付け、該板厚測定ユニットを、上記ターゲットに倣
うよう移動させてシェルの板厚測定を行わせるようにし
た構成とする。
【0009】サプレッションチェンバのシェル板厚の測
定を行う場合は、水平移動ユニットとともに垂直レール
の水平方向へ移動させることにより板厚測定ユニットを
水平方向へ移動させ、又、該垂直レールに沿って板厚測
定ユニットを上下方向に移動させる。これによりシェル
の外周面に付してあるターゲットに倣うように、板厚測
定ユニットを移動させることができて定点観測が容易に
なり、再現性が得られる。板厚測定ユニットにターゲッ
ト認識部を設け、且つ超音波厚み計を有する構成とする
ことにより、ターゲット認識部がターゲットの位置を認
識できて、定点観測がより確実に行われる。
【0010】又、板厚測定ユニットは、ターゲットの位
置を認識できるターゲット認識部と、超音波によりシェ
ルの板厚を測定するための超音波厚み計とを備えて、上
記ターゲット認識部にてターゲットを認識した状態で上
記超音波厚み計により板厚測定を行う構成とすると、水
平レール、水平移動ユニット、垂直レールを設置したま
まにできて、板厚測定ユニットのみを設置すれば測定で
きることになる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0012】図1(イ)(ロ)(ハ)乃至図4(イ)
(ロ)は本発明のサプレッションチェンバのシェル板厚
測定装置の実施の一形態を示すもので、図7(イ)
(ロ)に示したものと同様の構成としてある原子炉格納
容器周辺部におけるサプレッションチェンバ6における
各シェル6a内部の没水部に対応する外周面に、軸心方
向となる水平方向と、これに直交する円周方向に多数の
ターゲット12を所要のピッチで貼り付け、該各ターゲ
ット12の位置でシェル6aの板厚測定を行うために、
シェル6a内部の冷却水5の最大水位より所要高さ上方
位置のシェル外周面に、サプレッションチェンバ6の水
平方向に各々2本1組の上部水平レール8を配して、そ
の両端部をパッド9を介して取り付け、又、上記各シェ
ル6aの下端部外周面に、上記各上部水平レール8と平
行に2本1組の下部水平レール10を配して、その両端
部をパッド11を介して取り付け、1つのシェル6aに
おいて対峙する上記上部水平レール8と下部水平レール
10に、各々上部水平移動ユニット13と下部水平移動
ユニット14を水平方向に移動可能に取り付けて、該各
シェル6a毎の上部及び下部の各水平レール8及び10
上の水平移動ユニット13,14が常に垂直線上に位置
しながら水平方向へ移動できるようにし、且つ、該上下
の水平移動ユニット13,14間に、シェル6aの外周
面に沿って円弧状に湾曲させた垂直レール15をシェル
6aの外周面に沿わせて配して、該垂直レール15の両
端を、上下両側の水平移動ユニット13,14に連結
し、水平移動ユニット13,14と垂直レール15が一
体となってシェル6aの外周面を水平方向へ移動できる
ようにし、更に、上記垂直レール15に、上記各ターゲ
ット12位置においてシェル6aの板厚を測定するため
の板厚測定ユニット16を上下方向に移動可能に取り付
けた構成とする。
【0013】詳述すると、上記上部水平移動ユニット1
3は、図2(イ)(ロ)に示す如く、方形状とした移動
体17の四隅部の内面側(シェル6a側)に、サプレッ
ションチェンバ6のシェル6aの外側面に取り付けた2
本1組の上部水平レール8の対峙間隔に対応させ且つ該
上部水平レール8を上下より挟持できるように上下1組
の鼓型のローラ18を回転自在に取り付けて、該各組の
上下ローラ18で2本平行に配してある上部水平レール
8を挟持させることにより上部水平レール8に沿い水平
方向に移動できるようにしてあり、更に、上記各ローラ
18のうちの任意のローラ、たとえば、図2(イ)にお
ける上部のローラの1つ又は2つを駆動ローラ21とし
て、その軸20を、移動体17の外側(反シェル6a
側)面に配設してあるモータ19に連結し、該モータ1
9により駆動ローラ21を回転駆動させることにより、
上部水平レール8に沿って移動できるようにしてある。
【0014】一方、上記下部水平移動ユニット14は、
図3(イ)(ロ)に示す如く、図2(イ)(ロ)に示し
た上部水平ユニット13と同様に、方形状とした移動体
22の四隅部の内面側に、2本平行に配してある下部水
平レール10をそれぞれ挟持できるように鼓型のローラ
23を2本1組として回転自在に取り付けて、該各組の
上下ローラ23にて下部水平レール10を横方向より挟
持させることにより下部水平レール10の下側に吊り下
げ支持させるようにし、更に、上記各ローラ23のうち
の任意のローラ、たとえば、図3(イ)における上部水
平移動ユニット13側のローラの1つ又は2つを駆動ロ
ーラ26として、その軸25を、移動体22の外側面に
配設してあるモータ24に連結し、該モータ24により
駆動ローラ26を回転駆動させることにより、下部水平
レール10に沿って移動できるようにしてある。
【0015】又、上記上部及び下部の各水平移動ユニッ
ト13及び14の水平方向の移動は、互に移動距離が異
なっていても常に垂直の位置にあるように各モータ1
9,24を同期して駆動させるようにしてある。
【0016】更に、上記上部水平移動ユニット13の下
端部と、下部水平移動ユニット14の上部水平移動ユニ
ット13側の端部に、シェル6aの外周面近傍位置まで
延びる支持部材27,28をそれぞれ取り付け、該両支
持部材27,28に、シェル6aの外周面に沿うよう湾
曲させてある2本の平行な垂直レール15の両端部をそ
れぞれ一体的に取り付けて、上部水平移動ユニット13
と下部水平移動ユニット14を平行移動させることによ
り、垂直レール15がシェル6aの外周面の近傍位置に
沿った状態で横方向に水平移動されるようにしてある。
【0017】上記板厚測定ユニット16は、図4(イ)
(ロ)に一例を示す如く、方形状としたフレーム29の
四隅部の内面側に、2本の垂直レール15をそれぞれ横
方向より挟持するように鼓型のローラ30を左右1組と
して配置して、回転自在に取り付け、該各ローラ30で
垂直レール15を挟持させて転動させることによりフレ
ーム29が垂直レール15に支持されて上下方向に移動
できるようにしてあり、上記各ローラ30のうちの任意
のローラ、たとえば、図4(イ)における左右の上部の
1組のローラ30の1つずつを駆動ローラ33として、
他のローラ30を従動ローラとし、該駆動ローラ33の
軸32をフレーム29の外側面に配置してあるモータ3
1に連結して、該モータ31にて駆動ローラ33を回転
駆動させることにより、板厚測定ユニット16が垂直レ
ール15に沿ってシェル6aの外周面を上下方向に移動
できるようにしてある。又、上記従動ローラとしたロー
ラ30のうち、たとえば、垂直レール15の右側に位置
する4つのローラ30を、フレーム19に対して着脱可
能な構成として、垂直レール15に板厚測定ユニット1
6が容易に装着できたり、離脱できるようにする。更
に、上記フレーム29の中央部分には、超音波を利用し
てシェル6aの厚さの測定を行う超音波厚み計34と、
シェル6a外周面に配したターゲット12の位置を認識
するためのターゲット認識部35とをシェル6a側に向
けて設置した構成とし、更に、上記ターゲット認識部3
5にて認識されるターゲット12の位置情報を基に、上
部及び下部の各水平移動ユニット13及び14上のモー
タ19,24と、板厚測定ユニット16上のモータ31
の駆動を制御するための図示しない制御装置を備え、該
制御装置により、上記各モータ19,24,31の駆動
を制御することにより、板厚測定ユニット16をターゲ
ット12に倣って移動させて、各ターゲット12毎にシ
ェル6aの板厚を測定するようにしてある。
【0018】なお、上記板厚測定ユニット16の超音波
厚み計34からの信号は図示しない画像処理装置へ送ら
れて画像処理され、板厚を測定するようにしてある。
【0019】その他、図7(イ)(ロ)に示したものと
同一のものには同一符号が付してある。
【0020】本発明のサプレッションチェンバのシェル
板厚測定装置は、上述した構成としてあるので、サプレ
ッションチェンバ6のシェル6aの板厚を測定する場合
の一例を説明すると、シェル6aの軸方向の一端側から
反対側へ測定して行く場合は、先ず、図5(イ)に示す
如く、垂直レール15が右端列のターゲット12に沿っ
た位置となるように、モータ19,24を駆動させて上
部及び下部の水平移動ユニット13及び14を上下の各
水平レール8,10の右端部まで移動させると共に、モ
ータ31を駆動して最上段のターゲット12をターゲッ
ト認識部35が認識するように板厚測定ユニット16を
垂直レール15に沿い移動させて上端部に位置させてか
ら測定を開始する。この際、上記モータ19,24,3
1を制御装置により調整させて、上下の各水平移動ユニ
ット13,14の位置と板厚測定ユニット16の位置を
微調整し、たとえば、該ターゲット12の位置を、ター
ゲット認識部35が認識してから超音波厚み計34によ
りシェル6aの板厚の測定を行うようにする。
【0021】次に、板厚測定ユニット16のモータ31
を駆動して該板厚測定ユニット16を、図5(イ)に二
点鎖線で示す如く、垂直レール15に沿って移動させる
ことにより、ターゲット12の配列ピッチ分だけ下降移
動させ、右端列二段目のターゲット12がターゲット認
識部35に認識されるように板厚測定ユニット16の位
置を制御装置により微調整し、超音波厚み計34により
シェル6aの板厚の測定を行うようにする。
【0022】次いで、板厚測定ユニット16を上記と同
様に垂直レール15に沿って順次下降移動させ、右端列
に配された残りの各ターゲット12に対してそれぞれ所
定の相対位置に超音波厚み計34を配置して、シェル6
aの板厚測定を行うようにし、順次定点の測定を行うよ
うにする。
【0023】このようにして右端一列のターゲット12
に沿ってシェル6aの定点における板厚測定が行われ
て、板厚測定ユニット16が、図5(ロ)に示す如く垂
直レール15の下端部に達すると、上部及び下部の各水
平移動ユニット13及び14のモータ19,24を同期
して駆動させて、図5(ロ)に二点鎖線で示す如く、上
記上下各水平移動ユニット13,14を上下の各水平レ
ール8,10に沿ってシェル6a軸心方向に設けられた
ターゲット12の配列ピッチ分だけ左方に移動させるこ
とにより、該各水平移動ユニット13,14と一体に垂
直レール15を水平移動させて、該垂直レール15が右
から2列目のターゲット12に沿うよう位置させる。し
かる後、この列の各ターゲット12に対して、最下段か
ら上方に向けて順にそれぞれ所定の相対位置にて超音波
厚み計34によるシェル6aの板厚の測定を行うように
する。板厚測定ユニット16が垂直レール15の上端部
に達すると、各水平移動ユニット13,14により垂直
レール15を左側に隣接するターゲット12の列と対応
する位置まで移動させ、上述したと同様に垂直レール1
5に沿って板厚測定ユニット16を上下方向に移動させ
て各ターゲット12でシェル6aの板厚測定を行うよう
にし、以後順に垂直レール15を上下の水平移動ユニッ
ト13,14を介して上下の水平レール8,10に沿い
水平移動させて板厚測定ユニット16をシフトさせ、且
つ該板厚測定ユニット16を垂直レール15に沿い上下
方向に移動させてシェル6aの板厚測定を行わせるよう
にする。
【0024】このように、本発明では、板厚測定ユニッ
ト16をサプレッションチェンバ6のシェル6aの外周
面に配置した多数のターゲット12の位置をなぞるよう
に移動させながら、シェル6aの没水部における多数個
所の板厚測定を自動的に行うようにすることから、作業
者による高所作業をなくすことができると共に、各ター
ゲット12に倣う定点観測ができることから、常に同じ
個所の板厚測定を再現させることができる。
【0025】本発明においては、最初の測定時にはサプ
レッションチェンバ6の各シェル6aの外側面に、上部
水平レール8及び下部水平レール10を設置すると共に
上下の各水平移動ユニット13及び14、垂直レール1
5を設置する作業が必要であるが、2回目以降の測定時
には、板厚測定ユニット16のみを垂直レール15に支
持させて設置する作業を行うのみで板厚測定を行うこと
が可能となる。
【0026】次に、図6(イ)(ロ)は本発明の実施の
他の形態を示すもので、図1(イ)(ロ)(ハ)乃至図
4(イ)(ロ)に示したものと同様な構成としてあるサ
プレッションチェンバのシェル板厚測定装置における板
厚測定ユニット16において、フレーム29の上部左端
のローラのみを駆動ローラ33とすると共に、残る7つ
の従動ローラとなるローラ30のうち、各垂直レール1
5に対して右側に位置する4つのローラ30の軸36
を、フレーム29に水平方向に延びるように穿設した所
要長さの長孔37に水平方向スライド自在に貫通させ
て、各軸36を対応する長孔37内の右端に位置させる
ことにより該各軸36上のローラ30と対をなすローラ
30及び駆動ローラ33との間隔を垂直レール15の直
径以上の距離を隔てて離隔配置できるようにし、一方、
フレーム29外側面の上下両端部に、水平方向に延びる
所要長さのガイドレール38を対向させて設置し、該各
ガイドレール38間に、フレーム29の外側面に沿い且
つ中央部に開口を設けた方形状のスライド部材39を水
平方向にスライド自在に支持させ、該スライド部材39
に、上記各軸36の突出端部を連結し、更に、上記スラ
イド部材39の右端部外側面に突部40を設けて、該突
部40に、フレーム29の右端部外側面に水平方向に配
置した電動ジャッキ41の作動ロッド42先端を取り付
けて、該電動ジャッキ41の作動ロッド42を伸縮作動
させることにより、スライド部材39と一体に上記軸3
6を長孔37内で水平方向にスライドさせて、左右に対
をなす各組のローラ30同士、又は駆動ローラ33とロ
ーラ30との間隔を拡縮作動させることができるように
してある。その他は図4(イ)(ロ)に示したものと同
様であり、同一のものには同一符合が付してある。
【0027】本実施の形態によれば、電動ジャッキ41
の作動ロッド42を収縮作動させることにより、図6に
二点鎖線で示す如く、スライド部材39と一体に軸36
を介して各垂直レール15に対して右側に位置する4個
のローラを同時に右方向にスライドさせて、各組のロー
ラ30又は駆動ローラ33とローラ30との間隔を広げ
ることができて、垂直レール15からの板厚測定ユニッ
ト16の取り外しを容易に行うことができる。又、上記
手順とは逆に、垂直レールを左右方向に対をなすローラ
30同士又は駆動ローラ33とローラ30の間に配置し
た後、電動ジャッキ41の作動ロッド42を伸長作動さ
せてロックすることにより、板厚測定ユニット16の垂
直レール15への取り付けを容易なものとすることがで
きる。
【0028】次いで、図7は本発明の実施の他の形態を
示すもので、図1(イ)(ロ)(ハ)乃至図4(イ)
(ロ)に示したものと同様な構成としてあるサプレッシ
ョンチェンバのシェル板厚測定装置において、板厚測定
ユニット16の駆動ローラ33の軸心方向中央部外周面
にピニオン43を設け、一方、上記板厚測定ユニット1
6の駆動ローラ33と接触する垂直レール15の一側部
に、長手方向の全長にわたるラック44を設けて、該ラ
ック44に上記ピニオン43を噛合させて垂直レール1
5への板厚測定ユニット16の取り付けを行うようす
る。
【0029】なお、従動ローラとしてあるローラ30の
うち、垂直レール15に対して上記駆動ローラ33と同
じ左側に配されたローラ30には、軸心方向中央部の外
周面に溝45を設けて、上記ラック44と干渉せずに回
転することができるようにしてある。その他、図4
(イ)(ロ)に示したものと同一のものには同一符号が
付してある。
【0030】本実施の形態によれば、ラック44とピニ
オン43機構により、シェル6a外周面に沿ってほぼ垂
直に立ち上がる垂直レール15の上部における板厚測定
ユニット16の移動を、ずれの生じない確実なものとす
ることができる。
【0031】なお、本発明は上記実施の形態のみに限定
されるものではなく、上部水平移動ユニット13と、下
部水平移動ユニット14の双方にモータ19,24を設
けて各々駆動ローラ21,26にて駆動させるようにし
たものを示したが、上部水平移動ユニット13にのみモ
ータ19により駆動される駆動ローラ21を設けて、該
上部水平移動ユニット13を上部水平レール8に沿って
移動させることにより、垂直レール15を介して下部水
平移動ユニット14が下部水平レール10に沿って従動
するようにしてもよいこと、又、この場合、下部水平移
動ユニット14は、下部レールに対して滑らかに移動す
るスライダーを介して支持させるようにしてもよいこ
と、ターゲット12は点状のものとして示したが、各タ
ーゲット12を結んだ線状のターゲット12としてもよ
いこと、水平レール8,10や垂直レール15をいずれ
も丸棒状のものとして、これらレールに沿い転動するロ
ーラを鼓型としたものを示したが、水平レール8,1
0、垂直レール15から外れることなく支持されて移動
させられるものであれば、レールの形状やローラの形状
は図示以外のものでよいこと、その他、本発明の要旨を
逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿
論である。
【0032】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明のサプレッショ
ンチェンバのシェル板厚測定装置によれば、多数の短管
のシェルを長手方向に連結して環状構造としてあり、且
つ原子炉格納容器と複数本のベント管を介して接続さ
れ、冷却水を収容するようにしてある炉心冷却系として
のサプレッションチェンバにおける上記各シェルの冷却
水水位以下の外周面に、軸心方向となる水平方向とこれ
と直交する円周方向にターゲットを表示させ、且つ上記
各シェルの外周面の上部位置と底部位置に、軸心方向に
延びる上部及び下部の水平レールを設置し、該上部及び
下部の水平レールに各々水平移動ユニットを移動自在に
設置して、該上下の各水平移動ユニットに、シェルの円
周方向に沿う円弧に湾曲させた垂直レールの上下両端を
連結して一体化させ、該垂直レールに、シェルの板厚を
外部から測定できるようにした板厚測定ユニットを上下
方向に移動可能に取り付け、該板厚測定ユニットを、上
記ターゲットに倣うよう移動させてシェルの板厚測定を
行わせるようにした構成としてあるので、シェルの板厚
測定を自動化することができて、作業者による高所作業
をなくすことができると共に作業足場の架設や撤去の作
業が不要となり、又、シェルの外周面に予め配設したタ
ーゲットをなぞるように板厚測定ユニットを移動させな
がら板厚を測定することができて、サプレッションチェ
ンバのシェルの板厚を容易に定点観測することができ且
つ再現性が得られ、又、板厚測定ユニットにターゲット
認識部を備えて、ターゲットを認識させるようにするこ
とにより定点観測をより確実に行わせることができ、更
に、板厚測定ユニットは、ターゲットの位置を認識でき
るターゲット認識部と、超音波によりシェルの板厚を測
定するための超音波厚み計とを備えて、上記ターゲット
認識部にてターゲットを認識した状態で上記超音波厚み
計により板厚測定を行う構成とすると、上下水平レー
ル、上下水平移動ユニット、垂直レールをそのまま残し
ておくことができて、板厚測定ユニットのみを設置する
ことにより測定できることになる、等の優れた効果を発
揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサプレッションチェンバのシェル板厚
測定装置の実施の一形態を示すもので、(イ)はサプレ
ッションチェンバの一部を示す概略平面図、(ロ)は
(イ)のA−A矢視拡大図、(ハ)は(ロ)のB−B方
向より見て平面状に展開した図である。
【図2】本発明のサプレッションチェンバのシェル板厚
測定装置における上部水平移動ユニットの一例を示すも
ので、(イ)は正面図、(ロ)は(イ)のC−C矢視図
である。
【図3】本発明のサプレッションチェンバのシェル板厚
測定装置における下部水平移動ユニットの一例を示すも
ので、(イ)は正面図、(ロ)は(イ)のD−D矢視図
である。
【図4】本発明のサプレッションチェンバのシェル板厚
測定装置における板厚測定ユニットの一例を示すもの
で、(イ)は正面図、(ロ)は(イ)のE−E矢視図で
ある。
【図5】本発明のサプレッションチェンバのシェル板厚
測定装置により測定する手順の一例を示すもので、
(イ)は右端列最上段のターゲット位置に板厚測定ユニ
ットを配した状態を、(ロ)は右端列最下段のターゲッ
ト位置に板厚測定ユニットを配した状態をそれぞれ示す
図1(ハ)に相当する図である。
【図6】本発明の実施の他の形態の板厚測定ユニットを
示すもので、(イ)は正面図、(ロ)は(イ)のF−F
矢視図である。
【図7】本発明の実施の更に他の形態の板厚測定ユニッ
トを示すもので、(イ)は正面図、(ロ)は(イ)のG
−G矢視図である。
【図8】原子炉格納容器周辺部の一例の概略を示すもの
で、(イ)は一部切断側面図、(ロ)はサプレッション
チェンバの一部切断平面図である。
【符号の説明】
4 原子炉格納容器 5 冷却水 6 サプレッションチェンバ 6a シェル 7 ベント管 8 上部水平レール 10 下部水平レール 12 ターゲット 13 上部水平移動ユニット 14 下部水平移動ユニット 15 垂直レール 16 板厚測定ユニット 34 超音波厚み計 35 ターゲット認識部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の短管のシェルを長手方向に連結し
    て環状構造としてあり、且つ原子炉格納容器と複数本の
    ベント管を介して接続され、冷却水を収容するようにし
    てある炉心冷却系としてのサプレッションチェンバにお
    ける上記各シェルの冷却水水位以下の外周面に、軸心方
    向となる水平方向とこれと直交する円周方向にターゲッ
    トを表示させ、且つ上記各シェルの外周面の上部位置と
    底部位置に、軸心方向に延びる上部及び下部の水平レー
    ルを設置し、該上部及び下部の水平レールに各々水平移
    動ユニットを移動自在に設置して、該上下の各水平移動
    ユニットに、シェルの円周方向に沿う円弧に湾曲させた
    垂直レールの上下両端を連結して一体化させ、該垂直レ
    ールに、シェルの板厚を外部から測定できるようにした
    板厚測定ユニットを上下方向に移動可能に取り付け、該
    板厚測定ユニットを、上記ターゲットに倣うよう移動さ
    せてシェルの板厚測定を行わせるようにした構成を有す
    ることを特徴とするサプレッションチェンバのシェル板
    厚測定装置。
  2. 【請求項2】 板厚測定ユニットは、ターゲットの位置
    を認識できるターゲット認識部と、超音波によりシェル
    の板厚を測定するための超音波厚み計とを備えて、上記
    ターゲット認識部にてターゲットを認識した状態で上記
    超音波厚み計により板厚測定を行う構成にしてある請求
    項1記載のサプレッションチェンバのシェル板厚測定装
    置。
  3. 【請求項3】 板厚測定ユニットを垂直レールに自在に
    着脱できるようにした請求項1又は2記載のサプレッシ
    ョンチェンバのシェル板厚測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006023095A (ja) * 2004-07-06 2006-01-26 Toden Kogyo Co Ltd サプレッションチェンバーのドライ点検工法及び点検システムにおけるサプレッションチェンバーの補修方法及び補修システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006023095A (ja) * 2004-07-06 2006-01-26 Toden Kogyo Co Ltd サプレッションチェンバーのドライ点検工法及び点検システムにおけるサプレッションチェンバーの補修方法及び補修システム
JP4500606B2 (ja) * 2004-07-06 2010-07-14 東電工業株式会社 サプレッションチェンバーのドライ点検工法及び点検システムにおけるサプレッションチェンバーの補修方法及び補修システム

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