JP2001027673A - X線検出器及びこれを用いるx線ct装置 - Google Patents

X線検出器及びこれを用いるx線ct装置

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JP2001027673A
JP2001027673A JP11201725A JP20172599A JP2001027673A JP 2001027673 A JP2001027673 A JP 2001027673A JP 11201725 A JP11201725 A JP 11201725A JP 20172599 A JP20172599 A JP 20172599A JP 2001027673 A JP2001027673 A JP 2001027673A
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ray
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detector
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Minoru Yoshida
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 シンチレ−タとシリコンフォトダイオードア
レイを組み合わせた多素子X線検出器の隣接する素子間
における光の漏れ込みを防止するとともに、シンチレ−
タからの発光を有効にシリコンフォトダイオードアレイ
に導き、S/Nが高く、空間分解能の向上を図ることが
できるマルチスライス型X線CT装置に好適なX線検出
器及びこれを用いるX線CT装置を提供する。 【解決手段】 基板上に所定のピッチで配列された多チ
ャンネルのフォトダイオ−ドアレイ3に該チャンネル毎
にシンチレ−タ1を接着し、これらのシンチレータのチ
ャンネル間を隔離壁2で分離し、前記多チャンネルのフ
ォトダイオードアレイの各受光部と受光部との間に前記
チャンネル間を分離する分離帯域を設け、この分離帯域
の表面を光を吸収する物質で覆う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はX線CT装置に使用
されるX線検出器に係り、特に同時に複数スライスのX
線透過データを検出するに好適な高空間分解能、高S/
Nの多素子固体X線検出器及びこれを用いるX線CT装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、X線CT装置に使用されるX線検
出器として、X線検出精度の向上を図るため、従来のキ
セノンガスによる電離箱方式のものに対し、シンチレー
タを用いた固体検出器が広く用いられるようになった。
この固体検出器は、入射X線を光に変換するシンチレー
タと、このシンチレータで変換された光を検出して電気
信号として出力するシリコンフォトダイオードなどの光
検出素子とから成るX線検出素子をX線源を中心として
円弧状に多数のチャンネルを配列して構成される。
【0003】X線CT装置では、装置のスループット向
上のため、1枚のCT画像を得るのに要する時間の短縮
化が望まれている。この時間の短縮の方法として以下の
2つがあげられる。 (1)スキャナ1回転あたりに要する時間の短縮化 (2)スキャナ1回転あたりに撮影できる断層画像の増加
【0004】(1)に関しては、X線発生装置であるX
線管の軽量化等により、スキャナの回転速度の向上が図
られている。他方、(2)に関しては、X線検出器にお
いて、これまでチャンネル方向に1次元的に配列されて
いたX線検出素子の列を、スライス方向(チャンネル方
向に直交する方向)に2列もしくはそれ以上の複数列配
置することにより達成される。このようなX線検出器は
マルチスライス型X線検出器と呼ばれている(これに対
し、従来の1次元配列のX線検出器はシングルスライス
型X線検出器と呼ばれる)。
【0005】マルチスライス型X線検出器の概略図を図
8に示す。図8は、マルチスライス型X線検出器13と被
検体11とX線管10との関係を示している。図8におい
て、マルチスライス型X線検出器13はスライス方向に配
列された4列のX線検出素子列12によって構成されてい
るため、X線管10より放射されたX線ビーム14を受光す
ることにより、被検体11のスライス1からスライス4まで
の4スライス分の領域の画像データを同時に計測でき
る。この結果、従来のシングルスライス型X線検出器に
比較すると、X線管10からのX線ビーム14の利用効率が
4倍に向上するという利点が得られる。この利点はX線
検出素子列12の数を増加するとともに向上する。
【0006】マルチスライス型X線検出器は従来のシン
グルスライス型X線検出器の技術を基盤にして開発が進
められ、シングルスライス型X線検出器をスライス方向
に並べる方式が多い。しかし、マルチスライス型X線検
出器では、X線検出素子をチャンネル方向およびスライ
ス方向にそれぞれ複数列配列するため、個々のX線検出
素子の性能が全体として十分揃っていることが必要とな
る。X線検出素子間で性能にばらつきが存在すると、再
構成されたCT画像にリングアーチファクトなどが発生
し、画質を悪化させることになる。
【0007】また、X線検出素子の性能のばらつきがス
ライス方向で存在すると、被検体11の同一のスライス面
の画像データを計測した場合でも、スライス方向のどの
位置のX線検出素子によって計測されたかによって計測
データに差異が生じ、CT画像の画質やそのCT画像か
ら得られる医療情報が異なってしまうおそれがある。同
一の被検体11の同一のスライス面の画像データを計測し
たにもかかわらず、計測に用いたX線検出素子特性が異
なるためにCT画像が異なってしまうことは絶対にあっ
てはならないことである。このために、X線検出素子の
特性は、チャンネル方向に加えて、スライス方向につい
ても十分に揃っていることが必要である。
【0008】以上のことから、マルチスライス型X線検
出器は、X線検出器全体の構造や個々のX線検出素子の
構造が従来の1次元配列のシングルスライス型X線検出
器と比較して非常に複雑になる。また、X線検出素子の
特性値を揃えるためには、シンチレータとシリコンフォ
トダイオードの特性の均一化と隣接する検出器の各素子
間での電気的クロストーク、光学的クロストークの低減
が重要となる。
【0009】図4は従来のシングルスライス型X線検出
器の基本的な構造を示す斜視図である。図4において、
1は入射X線5を光に変換するシンチレ−タ、2aは隣
接するX線検出素子間を隔離する隔離板、3はシンチレ
−タにより変換された光を電気信号に変換するシリコン
フォトダイオ−ドアレイで、シリコンフォトダイオ−ド
アレイの表面に設けられた複数の受光部毎の上面にシン
チレ−タ1を接着して隔離板2とともに回路基板6上に
所定のピッチで平行に配列されてX線検出素子アレイを
構成している。また、7はシンチレ−タ1からの光を効
率的に反射させてシリコンフォトダイオ−ドアレイ3へ
導くための上面反射板である。
【0010】上記構造において、検出器へ入射したX線
5はシンチレ−タ1によりX線5の強度に比例した強度
の可視光に変換される。変換された光は上面反射板7の
表面や、隔離板2aの表面、シンチレ−タ1の界面若し
くは表面等で反射が繰り返されながらシンチレ−タ1の
中を透過してシリコンフォトダイオ−ドアレイ3の表面
に設けられた受光部に導かれ、光電変換され、光の強度
即ち、X線5の強度に比例した強度の電気信号(光電
流)として検出されるようになっている。
【0011】ところで、X線検出器の特性は、主として
S/Nおよび空間分解能により評価される。S/Nは、
入射X線5の出力信号への寄与率、すなわちX線利用効
率とX線検出器にX線が入射しない時のシリコンフォト
ダイオ−ド3を含む電気回路系に発生する電気信号(ノ
イズ信号)によって決まる。そして、このX線利用効率
はシンチレ−タ1の発光効率(光変換効率)、シリコン
フォトダイオ−ド3の光電変換効率、X線検出器の空間
的なX線の利用効率である空間利用効率、およびX線検
出器内の光の伝達効率によって決まる。
【0012】また、ノイズ信号はシリコンフォトダイオ
−ド3のショット雑音、空乏層における再結合電流によ
る暗電流およびプリアンプなど電気回路系のノイズ電流
が主たる要因である。上記のX線利用効率を左右する要
因のうち、シンチレ−タ1の発光効率(光変換効率)、
シリコンフォトダイオ−ドアレイ3の光電変換効率はそ
れぞれの物理特性により一義的に決定される。空間利用
効率は、各素子間を隔離する隔離板2aが占める空間の
ように入射X線5の検出に寄与しない領域、すなわちシ
ンチレータ1以外の領域を少なくすることにより向上す
る。光の伝達効率は、シンチレータ1内における光の自
己吸収と上面反射板7の表面や、隔離板2aの表面にお
ける光の吸収とを減少させるとともに、屈折率の大きな
シンチレータ1の表面とシリコンフォトダイオ−ド3の
受光面表面との効率の良い光学的なカップリングの実現
により各々の表面での光の反射量を減少させ、より多く
の光を受光部に取り込むようにすることにより向上す
る。
【0013】一方、このようなX線検出器によって得ら
れたX線データを用いて再構成した画像の空間分解能を
左右する要因は、幾何学的には図4に示す隣接する隔離
板2a間の距離、すなわちX線検出器の各素子の開口幅
であり、物理、光学的には隣接するX線検出器の各素子
間での電気的信号の漏れ込み量(以下、電気的クロスト
ークと称する)、およびX線あるいは光の漏れみ量(以
下、光学的クロストークと称する)である。さらには、
著しいS/Nの劣化による画像ノイズ量が挙げられる。
【0014】先ず、幾何学的要因であるX線検出器の各
素子の開口幅は、これを狭くすることにより空間分解能
は向上する。最近では、より高い空間分解能が要求され
るため各検出素子の開口幅は1mm以下のものが多くな
っている。しかし、この開口幅の狭少化には限度があ
る。すなわち、開口幅を狭くして行くと、各X線検出素
子への入射X線5の量も減少するためX線検出素子の出
力信号が低下し、S/Nが劣化する。
【0015】また、開口幅を狭くして行くと各X線検出
素子間に挿入される一定の厚さを有する隔離板2aの占
める空間の割合が増すため、空間利用効率も低下する。
さらに、開口幅が狭くなるとシンチレータ1から発せら
れた光は、シンチレータ1内での自己吸収や、シンチレ
ータ1、上面反射板7の表面、および隔離板2aの表面
における反射の繰り返し頻度が高くなるため減衰量が増
加し、光の伝達効率が低下する。この結果としてX線検
出器の出力信号が下がり、S/Nを低下させる。
【0016】隣接するX線検出器の各素子間での電気的
クロストークや、光学的クロストークの量が多くなると
空間分解能が劣化するが、従来これらのクロストークを
低減する方法として以下のような手段が用いられてい
る。先ず、多素子シリコンフォトダイオードアレイの場
合には電気的クロストークを低減するために図5に示す
ような方法が用いられる。
【0017】図5は、一般的なPIN型多素子シリコン
フォトダイオードアレイの断面構造を示す。図5におい
て、3aはn型半導体N+層、3bは空乏層の広がる領
域の不純物濃度を低くした真性半導体(i型半導体)N
−層、表面に複数個設けられた3cはp型半導体P+層
(受光域)を示す。複数の受光域3cと受光域3cとの
間には不感域I(N−)層、すなわち3b’が存在し、
素子間を電気的に分離している。そして電気的な分離を
より確実にする目的で不感域I(N−)層、すなわち前
記3b’にアイソレーションとして局所的に3a’(n
型半導体領域)、3c’(p型半導体領域)を形成して
いる。なお、図5において、3dはシリコンフォトダイ
オードのアノード電極、3eはシリコンフォトダイオー
ドの反射防止膜、3fはシリコンフォトダイオードの保
護酸化膜である。
【0018】また、光学的クロストークを防止する方法
としては図6に示すような隣接するシンチレータ間の狭
いすき間に隔離壁を兼ねた光反射材(白色顔料)2bを
充填する方法(特願昭57−103274号公報)や、
図7に示すように隣接するシンチレータ間に隔離壁とし
て金属製の隔離板2a’を挿入する方法(特許第272
0159号、特許第2720162号)などが提案され
ている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のクロ
ストーク低減方法には以下のような問題点が挙げられ
る。すなわち、特願昭57−103274号公報の図6
に示す構造においては、各シンチレータ1間のピッチを
均一にすることによって、該シンチレータ1間の光学的
クロストークの防止を図る方法としては有効であるが、
シンチレータ間の狭いすき間に隔離壁を兼ねた光反射材
2bを均一に充填することは技術的に非常に困難であ
り、気泡等が混入した場合には感度のばらつきや、感度
分布の不均一および光の漏れ込みの要因となる。さら
に、シンチレータ1とシリコンフォトダイオード3を接
着する接着層4の部分には光学的分離部分が無いため、
この接着層4における光の漏れ込みが発生するなどの問
題が考えられる。
【0020】また、特許第2720159号に開示され
ている図7に示す構造においては、シンチレータ1とシ
リコンフォトダイオード3を接着した後に、シリコンフ
ォトダイオード3内部まで切断して各検出素子間を分離
しているため、シンチレータ1とシリコンフォトダイオ
ード3の位置ずれが防止でき、また、シリコンフォトダ
イオード内部まで隔離壁として金属製の隔離板2aを挿
入するため光の漏れ込みを防止できる利点があるが、反
面、シリコンフォトダイオード3の表面を切断する際に
発生するマイクロクラック等の影響によりシリコンフォ
トダイオードの漏れ電流や、暗電流が増大し、S/Nの
低下や、検出素子特性のばらつきの要因となる等の問題
が考えられる。上記の問題点を有する電気的、光学的ク
ロストーク低減方法をマルチスライス型X線検出器に用
いると以下のような問題が考えられる。
【0021】すなわち、マルチスライス型X線CT装置
は、図8に示したように、チャンネル方向とスライス方
向に複数列配置される二次元多素子検出器とする必要が
ある。このような二次元多素子検出器を実現する場合に
は、光電変換素子であるシリコンフォトダイオードアレ
イも二次元多素子構造とする必要があり、この二次元多
素子構造で空間分解能の向上を図るためには、シリコン
フォトダイオードアレイの実装密度向上は不可欠とな
る。
【0022】したがって、マルチスライス型X線検出器
においては、シリコンフォトダイオードアレイの占める
面積をより少なくするとともに、この部分を配線領域と
して用いるなど、実装密度を上げる工夫が不可欠とな
る。このような実装上の特徴を有するマルチスライス型
X線検出器に、特願昭57−103274号公報や特許
第2720159号等に開示されている従来の方法を採
用しても、所定の空間分解能とS/Nを確保した上での
実装密度を上げるには限界がある。
【0023】そこで、本発明の目的は、各検出素子間に
おける電気的、光学的クロストークを低減し、実装密度
を上げるとともに各検出素子の特性を均一化することが
できるX線検出器、特にマルチスライス型X線CT装置
に好適な多素子固体X線検出器及びこれを用いるX線C
T装置を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的は以下によって
達成される。 (1)基板上に所定のピッチで配列された多チャンネル
のフォトダイオ−ドアレイと、該フォトダイオ−ドに前
記チャンネル毎に対応して接着された複数個のシンチレ
−タと、該シンチレータのチャンネル間に設けた隔離壁
とからなるX線検出素子アレイを備えた多素子固体X線
検出器において、前記多チャンネルのフォトダイオード
アレイの各受光部間に前記チャンネル間を分離する分離
帯域を設け、この分離帯域の表面を光を吸収する物質で
覆う。 (2)前記分離帯域の表面に光を吸収する物質で覆う領
域は、前記シンチレータのチャンネル間に設けた隔離壁
が占める領域と一致若しくは該シンチレータでX線を検
出しない領域よりも小さく、かつ前記チャンネル毎に前
記フォトダイオ−ドアレイとシンチレータとを接着する
接着層の厚さ方向の領域よりも大きくする。 (3)前記フォトダイオ−ドアレイと前記シンチレ−タ
との接着に用いる接着剤の屈折率は、前記シンチレ−タ
の屈折率および前記フォトダイオ−ドアレイの受光部分
の表面に設けた反射防止膜の屈折率よりも小さくする。 (4)前記分離帯域は、この分離帯域の表面に光を吸収
する物質で覆う領域と光反射膜で覆う領域とを併せ持
つ。 (5)前記光を吸収する物質で覆う領域と光反射膜で覆
う領域とを併せ持つ領域は、前記隔離壁の領域よりも広
い領域とする。 (6)前記分離帯域の表面に設ける光を吸収する物質
は、炭素若しくは炭素化合物である。 (7)前記分離帯域の表面に設ける光を吸収する物質
は、銀と硫黄との化合物若しくはFeS,NiS,Mo
23などの硫化物の群から選択される一種、若しくは複
数種の組合せの物質である。 (8)前記分離帯域の表面に設ける光を吸収する物質
は、OsO,CrO,SnO,TeO,Pb2O,Nb
O,BiO,MoO,RuOなどの酸化物の群から選択
される一種、若しくは複数種の組合せの物質である。 (9)X線CT装置用のX線検出器として上記(1)〜
(8)のX線検出器を用いる。
【0025】上記の構造のX線検出器は、個々に分離さ
れたシンチレータから発せられた光が接着層を通して隣
接するシンチレータやフォトダイオ−ドアレイの各受光
部へ漏れ込む際には、必ず上記のフォトダイオ−ドアレ
イの各受光部と受光部との間の分離帯域を通過する際に
光を吸収する物質で吸収されることになる。したがっ
て、前記分離帯域に達した光は全て光吸収物質に吸収さ
れてしまうため、隣接する互いの素子に漏れ込むことが
無くなり、空間分解能の向上を図ることができる。ま
た、特許第2720159号に開示されているような、
シリコンフォトダイオード3の内部まで各検出素子を切
断分離する必要も無いため、加工時に発生するマイクロ
クラック等の影響によるシリコンフォトダイオードの漏
れ電流や、暗電流の増大により、S/Nの低下や検出素
子特性ばらつきの要因になる等の問題も解消できる。し
たがって、効率良くX線を電気信号に変換するX線検出
器を得ることができ、これをX線CT装置、特に検出素
子数が非常に多くなるマルチスライス型X線CT装置に
用いることによって高画質の複数のスライスの断層像を
一度に得ることができるようになる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1、図
2ないし図3を用いて詳細に説明する。図1は本発明を
マルチスライス型X線CT装置のX線検出器に用いた二
次元多素子固体X線検出器の構成を示す斜視図、図2は
図1の二次元多素子検出器の第1の実施形態の断面図、
図3は図1の二次元多素子検出器の第2の実施形態の断
面図で、それぞれチャンネル方向に用いた場合の断面図
である。なお、前記図1、図2、図3の図中、同符号の
ものは同じものを示す。
【0027】図1において、5は入射するX線を示し、
7は検出器に入射する外光を遮り、シンチレ−タ1から
の発光を効率的に反射させてシリコンフォトダイオ−ド
アレイ3に導く目的で設けられた上面反射板を示す。検
出器内部は二次元シリコンフォトダイオ−ドアレイ3の
表面に設けられた複数の受光部毎の上面に接着してチャ
ンネル方向の隔離板2a、スライス方向の隔離板2a’
とともに回路基板6上に所定のピッチで二次元的平行に
配列されて二次元X線検出素子アレイを構成している。
本図の実施例の二次元X線検出素子アレイの場合には1
2チャンネル、4スライス(各チャンネル毎長手方向に
4分割)対応となっている。したがって、本二次元X線
検出素子アレイを組み込んだX線検出器を搭載したX線
CT装置では、1回のスキャンで同時に4スライス(4
断層)の断層像が得られるマルチスライス型X線CT装
置を構成できる。このような構成の二次元多素子固体X
線検出器の光学的クロストーク及び電気的クロストーク
は、以下に説明する図2、図3に示す手段により低減す
るものである。
【0028】(第1の実施形態)図2において、1は入
射X線を光に変換するシンチレ−タ、2aは隣接するシ
ンチレ−タ間を光学的に分離隔離する隔離板、3(3a
〜3g)はシンチレ−タ1により変換された光を電気信
号に変換する二次元シリコンフォトダイオ−ドアレイ、
4はシンチレ−タ1および隔離板2aと二次元シリコン
フォトダイオ−ドアレイ3とを光学的、かつ機械的に結
合する接着剤(接着層)である。図中の二次元シリコン
フォトダイオ−ドアレイは高い量子効率とともに、速い
応答速度を得るためp型半導体3cとn型半導体3aと
の中間の空乏層の広がる領域の不純物濃度を低くした真
性半導体(i型半導体)層3bを有するpin形シリコ
ンフォトダイオ−ドとすることが望ましい。さらにキャ
パシタンスを小さく、暗電流を小さくして検出器のS/
Nの向上を図るためにはpin形シリコンフォトダイオ
−ドの基板(ウエファー)をエピタキシャル基板とする
ことが望ましい。
【0029】受光領域であるp型半導体3cの屈折率n
はn≒3.5と大きく、表面と接する媒体である接着剤
(接着層)4(屈折率n≒1.5)の屈折率との差が大
きいため入射する光に対する臨界角が小さくなり、p型
半導体3c表面での反射量が多くなってしまう。このた
め、p型半導体3cの光入射側表面には光を効率的に入
射させる目的で屈折率nが2.1〜2.7程度の反射防
止膜3e(SiN膜、SiO2膜など)を設ける。ま
た、受光領域であるp型半導体3c表面の一部には信号
電流(光電流)を取り出すためのアノード電極3d(A
l薄膜など)を設け、その表面は腐食防止を目的に保護
膜3f(SiO2膜など)で覆う。
【0030】ここで本実施例に数値を加えてより具体的
に説明する。検出器のチャンネル方向のピッチを1mm
と仮定すると、検出器の開口幅(即ちシンチレータ1の
幅)は0.9mm、隔離壁(隔離板2a)の幅は0.1
mmが妥当となる。一方、組み合わせるシリコンフォト
ダイオ−ドアレイ側のディメンションは、シリコン基板
内部に隣接する各受光部(p型半導体3c)と受光部
(p型半導体3c)とのピッチを1mmとすると、受光
部(p型半導体3c)の幅は0.7mm〜0.8mmと
し、上記検出器の開口幅(即ちシンチレータ1の幅)
0.9mmよりも狭めに設定する。そして、この受光部
(p型半導体3c)の表面は全て光を効率的に入射させ
る目的で屈折率nが2.1〜2.7程度の透明な光学薄
膜である反射防止膜3e(SiN膜、SiO2膜など)
で覆う。
【0031】受光部(p型半導体3c)間に設ける素子
を分離するための不感域(p型半導体が形成されていな
いi型半導体領域)3bの幅は0.3mm(受光部の幅
が0.8mmの場合には0.2mm)とし、この領域の
幅は上記隔離壁(隔離板2a)の幅よりも必ず広くす
る。また、この領域に電気的なクロストークを防止し、
電気的な分離をより確実にする目的で局所的に形成させ
る3a’(n型半導体領域)、3c’(p型半導体領
域)、3a’(n型半導体領域)の幅はそれぞれ0.0
3mm〜0.05mm(受光部の幅が0.8mmの場合
には0.02mm〜0.03mm)、設置間隔は基板不
感域の表面の第一層目絶縁保護膜3f(SiO2膜な
ど)、第二層目3e(SiN膜など)、および不感域へ
入射する光を遮るための第三層目の遮光膜兼光反射膜3
g(Al,Ag膜など)の幅はいずれも不感域3bとほ
ぼ同じ0.3mm(受光部の幅が0.8mmの場合には
0.2mm)とする。さらにその上の第四層目は幅方向
の中央部分に上記隔離壁(隔離板2a)の幅と同一の
0.1mmもしくは0.1mmを若干下回る幅の光吸収
膜3h(C膜など)を設ける(上記隔離壁2aの幅を上
回ることの無いようにすることが望ましい)。さらにこ
の光吸収膜3h(C膜など)を挟む幅方向の両側には透
明な光学薄膜である保護膜3f(SiO2膜など)を設
ける。保護膜3f(SiO2膜など)の幅は不感域3b
の幅が0.3mmの場合には0.1mmと同等以上、
(不感域3bの幅が0.2mmの場合には0.05mm
と同等以上)とする。この保護膜3fの表面は光反射率
は80%以上と高いため不感域3bの幅が上記隔離壁2
aよりも広くなり、シンチレ−タの領域にはみ出しても
保護膜3fの表面での吸収による光の損失を減少させる
ことができる。
【0032】上記光吸収膜3hはシンチレ−タ1から発
せられた光を選択的に全て吸収する物質が理想である
が、一般的には炭素(C)、炭化物のような黒色、灰黒
色、暗褐色を呈する物質を用いる。光吸収膜3hの成膜
法としては炭素(C)をPVD法やスパッタリング法に
より形成する方法、炭化珪素(SiC)をCVD法によ
り形成する方法、下地の光反射膜に銀(Ag)を用いた
場合には硫黄と反応させて硫化銀(Ag2S)を形成す
る方法、あるいは銀(Ag)膜に硫化水素(H2S)作
用させて硫化銀(Ag2S)を形成する方法などが考え
られる。光吸収物質としては上記のほかに、黒色もしく
は灰黒色を呈する物質、すなわちFeS,NiS,Mo
23などの硫化物、OsO,CrO,SnO,TeO,
Pb2O,NbO,BiO,MoO,RuOなどの酸化
物なども使用できる。
【0033】また、シンチレ−タ1および隔離板2aと
二次元シリコンフォトダイオ−ドアレイ3とを光学的、
かつ機械的に結合する接着剤(接着層)4は透明度が高
くX線に対して安定でかつ屈折率n≧1.5を満たすエ
ポキシ樹脂、例えば主剤にビスフェノールA型エポキシ
樹脂、硬化剤にはポリアミド硬化剤3,9−ビス(3−
アミノプロピル)−2、4、8、10−テトラピロ
〔5,5〕ウンデカン:(ATU)、粘度調整用に反応
性希釈剤、樹脂改質剤としてシランカップリング剤を混
入したものなどが望ましい。接着剤(接着層)4の厚さ
は光学的クロストーク量に影響し、厚さが厚過ぎるとク
ロストーク量が増大し、厚さが薄過ぎると気泡が混入し
易くなったり、機械的強度が弱くなるなどの問題が発生
する。このため、接着剤(接着層)4の厚さの選択は重
要で、上記隔離壁(隔離板2a)の幅の1/2以下、隔
離壁(隔離板2a)の幅が0.1mmの場合には0.0
5mm以下(実用的には0.01mm〜0.02mm)
とすることが望ましい。
【0034】(第2の実施形態)図3は図1の二次元多
素子検出器の第2の実施形態の断面図(チャンネル方向
の任意の断面図)である。図3においては、同一シリコ
ン基板上に受光部(p型半導体3c)をマトリックス状
に集積した二次元シリコンフォトダイオ−ドアレイの隣
接する各受光部(p型半導体3c)と受光部(p型半導
体3c)との中間の素子間を分離するための、不感域の
構造が若干異なる以外は図2に示した第1の実施形態と
ほぼ同一構造となっており、図中同符号のものは同じも
のを示す。唯一異なる不感域の部分には、不感域の基板
表面に絶縁酸化膜を介して各受光部(p型半導体3c)
の信号電流(光電流)を取り出すためのアノード電極3
d(Al薄膜など)に接続された図1に示す信号引出し
配線3d’((Al薄膜など)を設けている。
【0035】この信号引出し配線3d’の表面は絶縁膜
で覆い、絶縁膜の表面には第1の実施形態と同様に不感
域へ入射する光を遮るため遮光膜兼光反射膜3g(A
l,Ag膜など)を設け、さらにその表面には同じく保
護膜3f(SiO2膜など)、および光を吸収する物質
で覆われた領域、すなわち光吸収膜3h(C膜など)を
設ける。
【0036】以上の図2、図3の実施形態によれば、X
線検出素子アレイのシンチレ−タ1より発せられた光は
隔離板2a、上面反射板の表面やシンチレ−タ1の界面
若しくは表面等で反射が繰り返されながらシンチレ−タ
1の中を透過して接着層4へ射出し、さらに接着層4を
透過してシリコンフォトダイオ−ドアレイの各受光部
(p型半導体3c)へ導かれ光電変換され、電気信号
(光電流)として検出される。ところが、接着層4へ射
出された光はシリコンフォトダイオ−ドアレイの各受光
部(p型半導体3c)へ全てが向かわず、接着層4内を
横方向、すなわち隣接する素子の方向へ向かうものもあ
る。接着層4(屈折率n≒1.5)と受光領域の光入射
表面に設けられた反射防止膜3e(屈折率n≒2.1〜
2.7)との屈折率の差が大く、受光領域に入射する光
に対する臨界角が約40度以下と小さくなるため、横方
向から入射する入射角の大きな光はその殆どが反射防止
膜3e表面で全反射され受光領域には入射しないが、入
射角の小さな臨界角の範囲内の光は受光領域に入射して
しまいこれが光のクロストークの要因となる。
【0037】しかし、本発明の実施形態によれば、二次
元シリコンフォトダイオ−ドアレイの隣接する各受光部
(p型半導体3c)と受光部(p型半導体3c)との中
間の素子間を分離するための不感域の表面には光を吸収
する物質で覆われた領域すなわち光吸収膜3hが設けら
れている。このため個々に分離されたシンチレータから
発せられた光が接着層を通して隣接するシンチレータや
フォトダイオ−ドアレイの各受光部へ漏れ込む際には、
必ず上述のフォトダイオ−ドアレイの受光部分以外の分
離帯域の表面に設けられた光を吸収する物質で覆われた
領域を通過する際に吸収されることになる。したがっ
て、この領域に達した光は全て光吸収物質に吸収されて
しまうため、隣接する互いの素子に漏れ込むことが無く
なり、光学的クロストークによる空間分解能劣化が防止
できる。
【0038】また、光吸収膜3hを挟む幅方向の両側に
は光反射率が80%以上と高い透明な光学薄膜(光学薄
膜の下層にAl,Agなどの光反射率が高い膜が存在す
るため反射率が高くなる)である保護膜3fを設けたた
め、不感域3bの幅が上記隔離壁2aよりも広くなり、
シンチレ−タ1の領域にはみ出しても保護膜3fの表面
での吸収による光の損失を減少させることができる。
【0039】また、上記の構造とすることにより、特許
第2720159号に開示されているような、シリコン
フォトダイオード3の内部まで各検出素子を切断分離す
る領域を必要としないため、前記切断分離の加工時に発
生するマイクロクラック等の影響によるシリコンフォト
ダイオードの漏れ電流や、暗電流が増大し、S/Nの低
下や検出素子特性ばらつきの要因になる等の問題も解消
できる。
【0040】以上の図2、図3の実施形態はチャンネル
方向の検出素子に用いた例について説明したが、スライ
ス方向の検出素子についても同様に用いて、これらを組
み合わせてマルチスライス型X線検出器を構成するもの
である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による多素
子固体X線検出器は多チャンネルのフォトダイオ−ドア
レイの各受光部と受光部との中間に素子の分離をする目
的で設けた受光部分以外の分離帯域の表面に光を吸収す
る物質で覆われた領域を設けた。これによって、個々に
分離されたシンチレータから発せられた光が接着層を通
して隣接するシンチレータやフォトダイオ−ドアレイの
各受光部へ漏れ込もうとする際には、必ず上記の分離帯
域の表面に光を吸収する物質で覆われた領域を通過する
することになる。したがって、該分離帯域に達した光は
全て光吸収物質に吸収されてしまうため、互いに漏れ込
むことが無くなり、光学的クロストークによる空間分解
能の劣化を防止できるという効果を奏する。また、上記
分離帯域を図1に示すように配線領域として用いるなど
の利用が可能となるので実装密度を高くすることができ
る。
【0042】さらに、上記の構造とすることにより、特
許第2720159号に開示されているような、シリコ
ンフォトダイオード3の内部まで各検出素子を切断分離
する領域を必要としないため、前記切断分離の加工時に
発生するマイクロクラック等の影響によるシリコンフォ
トダイオードの漏れ電流や、暗電流が増大し、S/Nの
低下や検出素子特性ばらつきの要因になる等の問題も解
消できる。
【0043】以上の電気的、光学的クロストーク低減手
段、実装密度向上手段等をX線CT装置、特に検出素子
数が非常に多くなるマルチスライス型X線CT装置に用
いることによって高画質の複数のスライスの断層像を一
度に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるマルチスライスCT装置のX線検
出器に用いる二次元多素子検出器の構成を示す斜視図。
【図2】図1の二次元多素子検出器の本発明の第1の実
施形態の断面図(チャンネル方向の任意の断面図)。
【図3】図3は図1の二次元多素子検出器の本発明の第
2の実施形態の断面図(チャンネル方向の任意の断面
図)。
【図4】従来の多素子固体X線検出器の基本的な構造を
示す斜視図。
【図5】一般的なPIN型多素子シリコンフォトダイオ
ードアレイの断面構造図。
【図6】第1の公知例に見られる多素子固体X線検出器
の断面構造図。
【図7】第2の公知例に見られる多素子固体X線検出器
の断面構造図。
【図8】マルチスライス型X線検出器の概略図。
【符号の説明】
1…シンチレ−タ 2…隔離壁 2a、2a’…隔離板 3…シリコンフォトダイオ−ドアレイ 3a…シリコンフォトダイオ−ドn型半導体N+層 3a’ …シリコンフォトダイオ−ド局所的n型半導体
領域 3b…シリコンフォトダイオ−ド真性半導体(i型半導
体)N−層 3c…シリコンフォトダイオ−ドP型半導体P+層(受
光域) 3c’ …シリコンフォトダイオ−ド局所的P型半導体
領域 3d…シリコンフォトダイオ−ドアノード電極 3d’ …シリコンフォトダイオ−ド信号引出し配線 3e…シリコンフォトダイオ−ド反射防止膜 3f…シリコンフォトダイオ−ド保護酸化膜 3g…シリコンフォトダイオ−ド遮光膜兼光反射膜 4…接着剤(接着層) 5…入射X線 6…回路基板 7…上面反射板 10…X線管 11…被検体 12…X線ビーム 13…マルチスライス型X線検出器 14…X線検出素子列

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に所定のピッチで配列された多チ
    ャンネルのフォトダイオ−ドと、該フォトダイオ−ドに
    前記チャンネル毎に対応して接着された複数個のシンチ
    レ−タと、該シンチレータのチャンネル間に設けられた
    隔離壁とからなるX線検出素子アレイを備えた多素子固
    体X線検出器において、前記多チャンネルのフォトダイ
    オードの各受光部間に前記チャンネル間を分離する分離
    帯域を設け、この分離帯域の表面を光を吸収する物質で
    覆うことを特徴とするX線検出器。
  2. 【請求項2】 前記分離帯域の表面に光を吸収する物質
    で覆う領域は、前記シンチレータのチャンネル間に設け
    た隔離壁が占める領域と一致若しくは該シンチレータで
    X線を検出しない領域よりも小さく、かつ前記チャンネ
    ル毎に前記フォトダイオ−ドとシンチレータとを接着す
    る接着層の厚さ方向の領域よりも大きいことを特徴とす
    るX線検出器。
  3. 【請求項3】 前記フォトダイオ−ドと前記シンチレ−
    タとの接着に用いる接着剤の屈折率は、前記シンチレ−
    タの屈折率および前記フォトダイオ−ドの受光部分の表
    面に設けた反射防止膜の屈折率よりも小さいことを特徴
    とするX線検出器。
  4. 【請求項4】 X線CT装置用のX線検出器として請求
    項1、2、3のX線検出器を用いることを特徴とするX
    線CT装置。
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