JP2001027596A - 走査型プローブによる表面特性・電気的特性の検出装置と検出方法、およびこれらにより構成されたマルチプローブによる表面特性・電気的特性の検出装置と検出方法、並びに観察装置と観察方法 - Google Patents

走査型プローブによる表面特性・電気的特性の検出装置と検出方法、およびこれらにより構成されたマルチプローブによる表面特性・電気的特性の検出装置と検出方法、並びに観察装置と観察方法

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JP2001027596A JP2000060543A JP2000060543A JP2001027596A JP 2001027596 A JP2001027596 A JP 2001027596A JP 2000060543 A JP2000060543 A JP 2000060543A JP 2000060543 A JP2000060543 A JP 2000060543A JP 2001027596 A JP2001027596 A JP 2001027596A
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Shunichi Shito
俊一 紫藤
Takeaki Itsuji
健明 井辻
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プローブと検出系の配線、および検出回路等を
簡略化することができ、また、検出系を複数組稼動させ
るマルチプローブあるいは観察システムを容易に構成す
ることが可能な走査型プローブによる表面特性・電気的
特性の検出装置と検出方法、およびこれらにより構成さ
れたマルチプローブによる表面特性・電気的特性の検出
装置と検出方法、並びに観察装置と観察方法を提供する
こと。 【解決手段】表面特性・電気的特性検出手段が、前記ピ
エゾ抵抗を流れる電流に含まれるオフセット電流を除去
するためのオフセット電流除去手段と、前記媒体と前記
導電性探針との間を流れる電流を測定する際に、前記オ
フセット電流除去手段を切り離すスイッチ手段とを有
し、前記ピエゾ抵抗に流れる電流と前記導電性探針との
間を流れる電流を共通の電流路で検出するように構成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、探針と試料を接近
させることによって生じる物理現象を利用した走査型プ
ローブによる表面特性・電気的特性の検出装置と検出方
法、およびこれらにより構成されたマルチプローブによ
る表面特性・電気的特性の検出装置と検出方法、並びに
観察装置と観察方法に関する。特に、探針と試料との間
に働く原子間力、及び電流値を測定し、それらの信号の
変化から観察対象物表面の微細な凹凸や微小領域の電気
特性を測定するためのピエゾ抵抗カンチレバーを備えた
走査型プローブによる表面特性・電気的特性の検出装置
および検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、探針と試料とを接近させ、その時
に生じる物理現象(トンネル現象、原子間力等)を利用
して、物質表面及び表面近傍の電子構造を直接観察でき
る走査型プローブ顕微鏡(以下SPMと略す)が開発さ
れ、単結晶、非晶質を問わず様々な物理量の実空間像を
高い分解能で測定できるようになっている。産業分野に
おいては、近年、SPMの原子あるいは分子サイズの高
分解能を有する原理に着目し、特開昭63−16155
2号公報および特開昭63−161553号公報に開示
されているように、媒体に記録層を用いることによる情
報記録再生装置への応用、実用化が精力的に進められて
いる。また、近年のIC等のデバイスの高集積化に伴う
プロセス技術の向上によって、作られるデバイス内の素
子の大きさもサブミクロンオーダーになっており、その
ようなデバイスを作る場合のプロセスの評価などについ
ても、このSPMの技術が応用されはじめている。この
ような観察評価装置は、主に表面形状と電気特性が測定
対象となる。たとえば、リソグラフィーによって形成さ
れた素子の特性などを測定したい場合は、配線の電気特
性や形状、半導体素子ならドーズ量などを調べることが
必要になる。局所的な形状と電気特性を調べること、す
なわちAFMとSTMを用いることになる。
【0003】しかしながら、アクセスするエリアが小さ
い場合、表面形状を測定するプローブと電気特性を測定
するプローブが異なるという状況においては、同じ場所
を観察したい時にそれぞれについて厳密な位置合わせが
必要になる。そこで、1本のプローブで局所的な形状情
報と電気的な情報を得ることができる導電性のAFMプ
ローブが提案されている。たとえば、従来のAFMプロ
ーブに金属膜をコートし、光てこによるAFMとプロー
ブを流れる電流を測定するSTM(電流測定)とを同時
に行なうことが実現されている。また、上記のような装
置への応用に際しては、そのスループットの向上のため
に、複数プローブの並列処理(マルチ化)が必要であ
り、その方面についても開発が進んでいる。また、その
ためのプローブ作製プロセスも、従来の半導体プロセス
等を用いて検討されている。たとえば、マルチプローブ
による検出器の場合にはAFMを光てこによる検出系で
行なうことは光学系の構成が非常に複雑になるばかりで
なく、系自体の大きさもとても大きな物となってしまう
ことから、現在ではピエゾ抵抗体を利用した歪み検出を
AFMレバーに設けることで、レバー撓み量をピエゾ抵
抗体の抵抗変化で読み取るという方式が提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、半導
体デバイスなど評価装置は、その形状を調べるAFMと
電気特性を調べるSTMとを複数組で備えていることが
必要である。しかしながら、上記した従来のものでは、
ピエゾ抵抗体を用いたAFM(以降、ピエゾ抵抗AFM
と記す)と電気特性を検出するSTMとを同じレバーに
よって検出する必要があるために、レバーにはピエゾ抵
抗を検出するパス(配線)と検出回路、微小電流を検出
するパスと検出回路がそれぞれ必要となり、そのためプ
ローブと検出回路をワンチップ化した場合の作製が非常
に複雑になるという点に問題があった。
【0005】そこで、本発明は、上記従来のものにおけ
る課題を解決し、形状情報と電気的情報とを同じプロー
ブで検出する手段において、プローブと検出系の配線、
および検出回路等を簡略化することができ、また、それ
によって検出系を複数組稼動させるマルチプローブある
いは観察システム等を容易に構成することができる走査
型プローブによる表面特性・電気的特性の検出装置と検
出方法、およびこれらにより構成されたマルチプローブ
による表面特性・電気的特性の検出装置と検出方法、並
びに観察装置と観察方法を提供することを目的とするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するために、つぎの(1)〜(22)のように構成し
た走査型プローブによる表面特性・電気的特性の検出装
置と検出方法、およびこれらにより構成されたマルチプ
ローブによる表面特性・電気的特性の検出装置と検出方
法、並びに観察装置と観察方法を提供するものである。 (1)ピエゾ抵抗が実装されたカンチレバーに、該ピエ
ゾ抵抗と電気的に接続された導電性探針が設けられてな
るプローブを備え、該プローブを接近制御部によって媒
体に接近させ、該媒体に対して相対走査して該媒体の表
面特性と電気的特性を検出する走査型プローブによる表
面特性・電気的特性の検出装置であって、前記プローブ
へのバイアス印加手段と、前記媒体へのバイアス印加手
段と、前記プローブバイアスへの印加手段及び前記媒体
へのバイアス印加手段によって所定バイアスを印加する
ことにより、前記プローブのピエゾ抵抗に流れる電流を
測定して該媒体の表面特性を検出する一方、前記媒体へ
のバイアス印加手段によって所定バイアスを印加するこ
とにより、該媒体と導電性探針との間を流れる電流を測
定して該媒体の電気特性を検出する表面特性・電気的特
性検出手段と、を備え、前記表面特性・電気的特性検出
手段が、前記ピエゾ抵抗を流れる電流に含まれるオフセ
ット電流を除去するためのオフセット電流除去手段と、
前記媒体と前記導電性探針との間を流れる電流を測定す
る際に、前記オフセット電流除去手段を切り離すスイッ
チ手段とを有し、前記ピエゾ抵抗に流れる電流と前記導
電性探針との間を流れる電流を共通の電流路で検出する
ように構成されていることを特徴とする走査型プローブ
による表面特性・電気的特性の検出装置。 (2)前記オフセット電流除去手段が、一定電圧を発生
する電圧源と可変抵抗とからなり、該可変抵抗を調整し
て前記オフセット電流を除去する構成を備えていること
を特徴とする上記(1)に記載の走査型プローブによる
表面特性・電気的特性の検出装置。 (3)前記プローブのピエゾ抵抗に流れる電流が原子間
力による電流であり、また前記媒体と導電性探針との間
を流れる電流がトンネル電流であることを特徴とする上
記(1)または上記(2)に記載の走査型プローブによ
る表面特性・電気的特性の検出装置。 (4)前記ピエゾ抵抗を流れる電流を測定する際に、前
記媒体へのバイアス印加手段に所定電圧を印加すること
によって、プローブを通して前記カンチレバーに流れ込
む電流を除去するように構成されていることを特徴とす
る上記(1)〜(3)のいずれかに記載の走査型プロー
ブによる表面特性・電気的特性の検出装置。 (5)前記媒体と前記導電性探針との間を流れる電流を
測定する際に、前記プローブへのバイアス印加手段によ
るバイアス電圧が前記ピエゾ抵抗にかからないように構
成されていることを特徴とする上記(1)〜(4)のい
ずれかに記載の走査型プローブによる表面特性・電気的
特性の検出装置。 (6)媒体の表面特性・電気的特性検出手段を備えたプ
ローブを複数組有するマルチプローブによる表面特性・
電気的特性の検出装置において、前記表面特性・電気的
特性検出手段が、上記(1)〜(5)のいずれかに記載
の表面特性・電気的特性検出手段で構成されていること
を特徴とするマルチプローブによる表面特性・電気的特
性の検出装置。 (7)観察試料の表面特性・電気的特性検出手段を備え
たプローブを複数組有するプローブアレイユニットと、
前記プローブアレイユニットを制御するとともに、プロ
ーブアレイユニットによる測定データを処理するプロー
ブユニット制御手段とを有し、表面特性・電気的特性を
検出する観察装置であって前記表面特性・電気的特性検
出手段が、上記(1)〜(5)のいずれかに記載の表面
特性・電気的特性検出手段で構成されていることを特徴
とする観察装置。 (8)前記プローブユニット制御手段は、前記測定デー
タを保持するメモリと、それらのデータをバスに出力
し、あるいはバスからの設定パラメータ等を取得するイ
ンターフェース部と、設定パラメータ等により測定プロ
ーブを設定するプローブ設定部と、所定印加電圧を出力
するバイアス発生部と、ステージの走査及び位置決め、
あるいはデータのアドレッシングを行なう走査制御部と
を有することを特徴とする上記(7)に記載の観察装
置。 (9)前記走査制御部は、メモリ中における取得データ
の位置をアドレス信号によって、前記メモリ、または前
記プローブ設定部、またはバイアス発生部等に出力する
ことを特徴とする上記(8)に記載の観察装置。 (10)プローブ設定部は、前記アドレス信号から測定
に用いるプローブを演算し、該演算結果をプローブ選択
信号として前記プローブアレイユニットに出力すること
を特徴とする上記(9)に記載の観察装置。 (11)前記バイアス発生部は、前記アドレス信号か
ら、その測定が前記プローブのピエゾ抵抗に流れる電流
による表面特性を検出する測定であるか、または前記媒
体と導電性探針との間を流れる電流による電気的特性を
検出する測定であるかを判別し、あるいはその測定に用
いられているプローブがいずれのプローブであるかを判
別し、これらの判別結果に基づいて各種電圧を決定する
ことを特徴とする上記(9)に記載の観察装置。 (12)ピエゾ抵抗が実装されたカンチレバーに、該ピ
エゾ抵抗と電気的に接続された導電性探針が設けられて
なるプローブを備え、該プローブを接近制御部によって
媒体に接近させ、該媒体に対して相対走査して該媒体の
表面特性と電気的特性を検出する走査型プローブによる
表面特性・電気的特性の検出方法であって、前記プロー
ブバイアスへの印加手段及び前記媒体へのバイアス印加
手段によって所定バイアスを印加することにより、前記
プローブのピエゾ抵抗に流れる電流を測定して該媒体の
表面特性を検出するに際して、前記ピエゾ抵抗を流れる
電流に含まれるオフセット電流を除去する一方、前記媒
体へのバイアス印加手段によって所定バイアスを印加す
ることにより、該媒体と導電性探針との間を流れる電流
を測定して該媒体の電気特性を検出するに際して、前記
オフセット電流を除去するための手段と切り離すように
して、前記ピエゾ抵抗に流れる電流と前記導電性探針と
の間を流れる電流を共通の電流路で検出することを特徴
とする走査型プローブによる表面特性・電気的特性の検
出方法。 (13)前記オフセット電流の除去が、一定電圧を発生
する電圧源と可変抵抗とからなるオフセット電流除去手
段の該可変抵抗を調整して行われることを特徴とする上
記(12)に記載の走査型プローブによる表面特性・電
気的特性の検出方法。 (14)前記プローブのピエゾ抵抗に流れる電流が原子
間力による電流であり、また前記媒体と導電性探針との
間を流れる電流がトンネル電流であることを特徴とする
上記(12)または上記(13)に記載の走査型プロー
ブによる表面特性・電気的特性の検出方法。 (15)前記プローブバイアス印加手段及び媒体へのバ
イアス印加手段により一定バイアスを印加して、信号検
出手段によって該ピエゾ抵抗の変化を検出して、該媒体
の表面特性を測定するに際し、媒体へのバイアス印加手
段により印加されるバイアスを、プローブバイアス印加
手段によって印加されるバイアスの2分の1に設定し、
該媒体の表面特性を測定することを特徴とする上記(1
2)〜(14)のいずれかに記載の走査型プローブによ
る表面特性・電気的特性の検出方法。 (16)前記信号検出手段によって該媒体と導電性探針
との間を流れる電流を検出して、該媒体の電気特性を測
定するに際し、プローブバイアス印加手段によって印加
されるバイアスをゼロに設定して、媒体へのバイアス印
加手段により一定バイアスを媒体に印加し、該媒体の電
気特性を測定することを特徴とする上記(12)〜(1
5)のいずれかに記載の走査型プローブによる表面特性
・電気的特性の検出方法。 (17)媒体の表面特性・電気的特性検出手段を備えた
プローブを複数組有するマルチプローブによる表面特性
・電気的特性の検出方法において、前記表面特性・電気
的特性検出手段が、上記(12)〜(16)のいずれか
に記載の表面特性・電気的特性検出手段で構成されてい
ることを特徴とするマルチプローブによる表面特性・電
気的特性の検出方法。 (18)観察試料の表面特性・電気的特性検出手段を備
えたプローブを複数組有するプローブアレイユニット
と、前記プローブアレイユニットを制御するとともに、
プローブアレイユニットによる測定データを処理するプ
ローブユニット制御手段とを有し、表面特性・電気的特
性を検出する観察方法であって前記表面特性・電気的特
性検出手段が、上記(12)〜(16)のいずれかに記
載の表面特性・電気的特性検出手段で構成されているこ
とを特徴とする観察方法。 (19)前記プローブユニット制御手段は、前記測定デ
ータを保持するメモリと、それらのデータをバスに出力
し、あるいはバスからの設定パラメータ等を取得するイ
ンターフェース部と、設定パラメータ等により測定プロ
ーブを設定するプローブ設定部と、所定印加電圧を出力
するバイアス発生部と、ステージの走査及び位置決め、
あるいはデータのアドレッシングを行なう走査制御部と
を有することを特徴とする上記(18)に記載の観察方
法。 (20)前記走査制御部は、メモリ中における取得デー
タの位置をアドレス信号によって、前記メモリ、または
前記プローブ設定部、またはバイアス発生部等に出力す
ることを特徴とする上記(19)に記載の観察方法。 (21)プローブ設定部は、前記アドレス信号から測定
に用いるプローブを演算し、該演算結果をプローブ選択
信号として前記プローブアレイユニットに出力すること
を特徴とする上記(20)に記載の観察方法。 (22)前記バイアス発生部は、前記アドレス信号か
ら、その測定が前記プローブのピエゾ抵抗に流れる電流
による表面特性を検出する測定であるか、または前記媒
体と導電性探針との間を流れる電流による電気的特性を
検出する測定であるかを判別し、あるいはその測定に用
いられているプローブがいずれのプローブであるかを判
別し、これらの判別結果に基づいて各種電圧を決定する
ことを特徴とする上記(20)に記載の観察方法。
【0007】
【発明の実施の形態】上記した構成によって、媒体の表
面特性を検出するためのピエゾ抵抗に流れるAFMの電
流パスと、媒体の電気特性を検出するための該媒体と導
電性探針との間を流れるSTMの電流パスとを同じパス
で構成して、これら表面特性あるいは電気特性を検出す
ることが可能となり、したがって、これによってプロー
ブと検出系の配線、および検出回路等を簡略化すること
ができ、また、それによって検出系を複数組稼動させる
マルチプローブあるいは観察システム等を容易に構成す
ることができる。
【0008】
【実施例】以下に、本発明の実施例について説明する。 [実施例1]本発明の実施例1の信号検出装置の構成の
概略を図2に示す。同図において、201は歪み検出と
してピエゾ抵抗を実装したカンチレバー型の変位検出プ
ローブである。このレバー型プローブの構成は図3に示
した。図3において、導電性の探針301がレバー先端
部ピエゾ抵抗体304の上に電気的に接触する形で配置
されている。303はシリコン基板、302は配線パタ
ーン、305は基板と配線の電気的な絶縁をとる為のシ
リコン酸化膜である。このプローブの大きさは、今回作
製したカンチレバーはWとして20μm、Lとして10
0μm、Hとして2μmとした。このレバーの共振周波
数はおよそ15kHzであった。
【0009】まず、図2に基づいて、AFM動作につい
て説明する。レバー型プローブ201と観察試料202
は接近制御部209によって接近させることによって原
子間力などにより相互に力を及ぼし合う。所定の力にま
でプローブと試料202を接近させた後、走査信号生成
部207によって走査信号が生成され、その信号がアン
プ208をとおってステージ203のXY駆動機構に印
加されると、ステージは試料面内方向に駆動される。そ
れによりプローブ201は試料面内を相対走査し、力変
化の情報すなわち試料面の凹凸情報をレバーの撓みとし
て受け、ピエゾ抵抗の変化という形で出力する。またそ
の際、試料202には所定のバイアスが印加されてい
る。ピエゾ抵抗の変化は信号測定部204により測定さ
れ、その情報は制御部210に伝達される。制御部21
0は、主に接近制御部209、走査信号生成部207、
バイアス印加回路211に対して、設定部206におい
てオペレータ等が入力した設定値に基づいた制御を行な
っている。また、加えて信号測定部204からの信号を
可視化する為の画像信号を生成しモニタ205へ送る仕
事も行なっている。
【0010】同じく図2に基づいて、STM(電流測
定)動作について説明する。レバー型プローブ201と
観察試料202には、バイアス印加回路211により試
料202に所定の電圧を印加し、接近制御部209によ
って両者をある距離以内に接近させることによってトン
ネル電流等が流れる。この電流は試料表面の電気状態を
反映した電流であり、これを測定することによって試料
の局所的な電気的状態を把握することが可能である。こ
こでAFMの場合と同様にステージ203を駆動し、プ
ローブを流れる電流値を信号測定部204において測定
すると、試料202表面における電気的状態の2次元分
布を得ることができる。この情報は制御部を210によ
ってモニタ205などで観察できるようになっている。
【0011】次に、本発明に特徴的な部分である信号測
定部204についての詳細を説明する。この信号測定部
204は図1に示すような構成を持っている。図1にお
いては信号測定部204だけでなく、レバー部のピエゾ
抵抗、サンプル(試料)・プローブ間抵抗も説明のため
に加えられている。まず、図1(a)に基づいて、AF
M測定の場合について説明する。AFM測定の場合に
は、ピエゾ抵抗レバーの撓み量を検出する必要がある。
本発明ではそのピエゾ抵抗値(Rs)、或いはその変化
量(ΔRs)を、ピエゾ抵抗に一定バイアスVsを印加
することにより流れる電流を測定することによって行な
う。この場合、レバーにはRsによって流れる一定電流
isと、撓むことによって変化する抵抗値ΔRsにより
流れる電流Δis、およびプローブを通して試料から流
れ込む電流iTが流れている。ピエゾ抵抗値を測定する
為にはプローブを通して試料から流れ込む電流iTは不
必要である。そこで、試料電圧をピエゾ抵抗にかける電
圧Vsの2分の1、すなわちVT=Vs/2を印加する
ことによってサンプルとプローブ間電圧をほぼゼロに
し、iTをほぼゼロにすることが可能となる。レバーは
上述したとおり半導体プロセスにより作製する為にプロ
ーブの両根元から探針先端までのピエゾ抵抗の値はほぼ
同じ、すなわち全体のピエゾ抵抗の2分の1となるから
である。またここで、Rsが10kΩ程度に対して、サ
ンプル・プローブ間抵抗は一般的に100MΩ以上(ト
ンネル電流の場合)となっている。
【0012】またさらに、一般的にはRsは数kΩ、Δ
Rs/Rs=10-6〜10-8(撓み量1nmあたり)と
なっており、そのためisとΔisは概ね10-6〜10
-8程度のオーダの開きがある。したがって、Δisを感
度良く検出する為にはisを差し引くことが必要不可欠
である。その為に用いられているのが図1に示したR L
である。スイッチSWをオンにした状態でRLを調整す
ることで電源−Vsによるバイアスによってisを設定
して、信号から差し引くことが可能となる。こうするこ
とによってΔisのみがフィードバック抵抗Rfを通し
て流れて、出力Voとなって現れる。
【0013】以上の動作によって、AFMは効率よく検
出される。本実施例において、作製したプローブのピエ
ゾ抵抗値Rsは10kΩ、感度ΔRs/Rs=10-8
し、印加電圧Vs=1V、Rf=1MΩ設定して測定し
たところ、非常に高感度なAFM像を得ることが可能で
あった。面方向の分解能はプローブ先端径に依存し、本
実施例の場合10nm程度にとどまったが、試料表面に
垂直の方向の感度は良く、分解能として0.1nmを得
た。
【0014】次に、電流測定の場合の動作を、同じく図
1(b)を用いて説明する。電流測定はサンプル・プロ
ーブ間抵抗RTを通して流れる電流ΔiTを測定する。こ
の場合には前述したようにRTの値が100MΩを超え
る為に測定電流値は10nA以下を想定している。その
ため、もしVsにより電流が流れていると、ΔiTを効
率よく検出することが困難である。そこで、電流測定の
場合には図1(b)に示すようにVsをゼロとしピエゾ
抵抗には電圧が殆どかからないようにする。次に試料電
圧VTを印加しΔiTを流す。その際、Vsをゼロに設定
している為に、ΔiTはVs側とアンプ側に半分に分か
れて流れる。したがってアンプ側に流れる電流は△iT
/2となる。また、電流測定の際にピエゾが撓んで抵抗
値が変化したとしても、ピエゾ抵抗は10kΩ程度であ
る為にサンプル・プローブ間抵抗100MΩ以上に比べ
て無視できる程度に小さい為にΔiTは非常に小さく、
ΔiTがピエゾ抵抗の変化によって影響を受ける部分は
さらに小さいため無視できる。次に、電流吸い込みの為
に設けたRLと−Vsの系を切り離す為にSWを開くこ
とが必要である。こうすることによってΔiT/2はす
べてフィードバック抵抗Rfをとおって出力Voに変換
される。
【0015】以上の動作によって、電流は効率よく測定
される。本実施例においては、マイカ劈開基板上にAu
をエピタキシャル成長させたものを観察した。AuはV
T=2Vにバイアスされ、プローブはAFMで用いたも
のと同じ物を用いてSTM観察測定したところ、エピタ
キシャルAuに特有の結晶の数100nm程度の大きさ
のグレインが非常に良好な電流像として得ることができ
た。また、AFM測定と電流測定を順次同じ領域におい
て行なったところ、グレインの形状等からAFMによる
観察像と電流測定による観察像が完全に一致し、同じプ
ローブによって観察できることが確認された。
【0016】[実施例2]実施例2においては、実施例
1の系を複数組用意してマルチプローブによるAFM/
STMを構成した。そのシステム全体の構成は、図2に
示すものと同一である。ただし、プローブ201と信号
測定部204が複数存在する。実施例1と同様にプロー
ブは半導体プロセスにより作製される為に、同じ特性の
プローブを複数個ならべることは容易である。このとき
の測定系を説明する図が図4である。それぞれのプロー
ブがレバー部ピエゾ抵抗P1〜PNである。VTは試料電
位で図2のバイアス印加回路211により印加される。
【0017】実施例1に示した動作と同様な動作を行な
ってAFMとSTM(電流測定)を行なう。すなわちA
FM測定時はSWをオンにし、Vsとして所定の電圧
を、V TをVs/2、可変抵抗RTは各々のピエゾ抵抗ば
らつきに合わせて設定する。STM測定時はVsをゼロ
とし、VTとして所定の電圧を印加し、SWはOFFに
して吸い込み電流をカットする。各々のアンプUから得
られた出力は後段のマルチプレクサ401によりスイッ
チングにより選ばれてVoとして出力される。このVo
は図2に示される制御部210に入力されて、プローブ
ごとに再構成(デマルチプレクス)されて、モニタ20
5などに出力される。
【0018】以上の構成によって、実施例1と同様のマ
イカ劈開基板上に結晶成長させたAu(エピタキシャル
Au)を観察した。プローブ本数として10本の系を作
製し観察した。各々のプローブのピエゾ抵抗値Rsは1
0kΩ、感度であるΔRs/Rsは10-8、Rfは1M
Ω、AFM時のVs=1V、STM時のVT=2Vとし
て測定したところ、実施例1における場合と全く同じよ
うなプローブ・サンプル距離方向に感度の高い測定が可
能であった。そのAFM分解能は実施例1と同じ0.1
nmで、同じ領域においてAFMとSTMの測定を順次
行なったところ、AFMの観察像によるグレインと電流
測定による観察像が完全に一致し、同じプローブによっ
て観察できることが確認された。
【0019】[実施例3]本発明を観察システムとして
構成した実施例を以下に示す。
【0020】図5に示すような構成により観察システム
を構築した。プローブアレイユニット501は後に述べ
る図7に示すような構成になっており、測定出力として
VOをプローブユニット制御回路503に送っている。
プローブユニット制御回路503はプローブアレイユニ
ット501を制御するための各種設定出力(後述)と測
定した測定データを中央処理装置(CPU)505の要
請に応じてデータバス504へ流している。また、バス
に流されたデータは中央処理装置(CPU)505によ
り処理されたり、あるいは中央処理装置(CPU)50
5の指示によって直接に出力装置等506によって読み
取られる。出力装置506としてはCRTなどのモニ
タ、プリンタ、ネットワーク等が考えられ、一つではな
く同時に複数に出力することも考えられる。また中央処
理装置505は、図示されてはいないが、オペレータか
らの指示信号などを受け付け、それらの設定パラメータ
をプローブユニット制御回路にバスを通して送ってい
る。送っているパラメータとしては観察範囲、観察開始
位置、観察速度、電流観察時の試料のバイアス値やあら
かじめ計測しておいた各プローブの特性値(ピエゾ抵抗
値、ゲージ率等)等である。これらのパラメータを受け
ることでプローブユニット制御回路503はプローブア
レイユニット501やステージ502を制御する。
【0021】次にプローブアレイユニット501の詳細
について図7を用いて説明する。プローブアレイユニッ
ト501には複数のピエゾ抵抗を備えたAFM/STM
プローブ(P1、P2など)が実装されており、そのプ
ローブの実施例1、すなわち外形は図3に示すものと同
様で、かつ構成は図1に示したものと同様である。
【0022】これらプローブの一端にはピエゾ抵抗測定
用の電圧VSHを印加する。また多端にはMOSFET
(R1,R2など)を介して制御電圧VSLを印加す
る。これらの値は図5に示すプローブユニット制御回路
503により設定されるものである。MOSFETとレ
バーとの接点はI−V変換回路(T1、T2など)に入
力されており、ここを通った電流は電圧に変換されて2
連のスイッチ(S1、S2など)に入力される。この信
号はスイッチを介して測定出力信号VOとして出力され
ている。MOSFETのゲート信号にはスイッチ(S
1、S2など)を介して抵抗設定バイアスVRが印加さ
れている。この値によってMOSFETを実施例1の図
1に示した可変抵抗RLとして動作させている。プロー
ブセレクタ701は各プローブに接続されている2連ス
イッチ(S1、S2など)の開閉を制御するスイッチ制
御信号(C1、C2など)を出力している。
【0023】プローブアレイユニット501の一連の動
作について説明する。はじめにAFM動作について説明
する。プローブ選択信号PSがプローブセレクタ701
に入力されると、プローブセレクタ701は選択信号P
Sに示されたプローブのスイッチ(Snとする)のみを
閉じ他を開いたままとする。これによりI−V変換回路
(Tn)の出力値が測定出力信号VOと接続され、同時
に抵抗設定バイアスVRがMOSFET(Rn)のゲー
トに印加されMOSFET(Rn)をある決められた抵
抗値に設定する。VSHからピエゾ抵抗レバー(Pn)
を通った電流値は一部はMOSFET(Rn)に吸収さ
れ、残りはI−V変換回路(Tn)に流れ込む。この電
流値はレバーの撓み量の信号成分を含むため、実施例1
に示した場合と同様に、測定試料表面の凹凸を表わす。
このI−V変換回路(Tn)の出力は前述のとおり測定
出力信号VOと接続されているために、このプローブ
(Pn)からの測定値がVOとして出力されていること
がわかる。電流測定の場合には抵抗設定バイアスVRを
VSLよりも小さくすることによりMOSFETを完全
にオープンにする。また、その際VSHは0Vに設定さ
れる。プローブセレクタやスイッチの動作についてはA
FM測定の場合と同様である。
【0024】次にプローブユニット制御回路503につ
いての詳細な説明を行なう。プローブユニット制御回路
503は上述したとおりプローブアレイユニットの制御
及びデータ収集を行なっている。内部にはデータのデジ
タル化を行なうためのA/D変換部603、変換された
デジタルデータを保持するメモリ602、それらのデー
タをバスに出力する、あるいはバスからパラメータを取
得するインターフェース部601、測定プローブを設定
するプローブ設定部604、各種印加電圧を出力するバ
イアス発生部605、ステージの走査及び位置決め、デ
ータのアドレッシングを行なう走査制御部606を有し
ている。
【0025】動作の詳細を示す。インターフェース部6
01はバスから測定開始の信号を受け取ると測定エリア
の設定、走査パラメータ(測定モード〜AFM、ST
M、AFM/STM同時、測定位置、測定範囲、走査速
度など)の設定を走査制御部606に対して行ない、測
定制御信号として測定開始を指示する。また、同時に中
央処理装置(CPU)505等の求めに応じて、メモリ
から測定データをバスに出力する。各種パラメータをセ
ットされた走査制御部606はそれぞれのアクチュエー
タ用の信号の設定を行ない、次にデータ用のアドレスを
リセットし、走査を開始する。
【0026】走査制御部606はステージ走査のための
XY走査信号のほかに、アドレス信号を出力する。この
アドレス信号はメモリ602の内部に測定データを蓄積
するためのアドレッシングを行なっている。メモリ60
2の内部構成は図8に示すようなものである。各観測デ
ータはSTM測定値を蓄積するSマトリクスとAFM測
定値を蓄積するAマトリクスという2つのエリアに別れ
ており、各エリアともプローブの本数(図8の(a)で
はn本)に対応した枚数のマトリクス領域が積層されて
いる。また、各マトリクスの内部の配置は物理的なプロ
ーブの観察位置と相対しており、図8の(b)図を例に
取ると、走査エリアを横pドット、縦qドットにサンプ
リングしたことを示す。なお図8に示した図はあくまで
も概念的な使用形態を示したものであり、使用したメモ
リデバイス内部の物理的な構造を示しているものではな
い。
【0027】走査制御部606は上述したとおりアドレ
ッシングにより物理的な位置とデータとの対応をつける
とともに、プローブや測定モードとデータをも対応付け
ている。すなわち、メモリ中のどの位置のデータを現在
取得しているかを、アドレスという形で出力している。
そのアドレス信号を受けるものは、上述したメモリ60
2とプローブ設定部604、およびバイアス発生部60
5がある。プローブ設定部604は受けとったアドレス
信号からどのプローブの測定をするのかを演算し、プロ
ーブ選択信号PSとしてプローブアレイユニット501
に出力する。プローブ選択信号PSで指定したプローブ
の信号がVOとして得られることは図7の説明のところ
で既に述べた。また、バイアス発生と605は同様に受
け取ったアドレス信号から、測定がAFMであるかST
Mであるかを認識、また更に測定プローブがどのプロー
ブであるかを認識し、各種電圧を決定する。
【0028】バイアス発生部605動作の一例を挙げ
る。アドレス信号からPnのプローブのAFMの測定で
あると認識された場合、バイアス発生部605はあらか
じめ設定されているVSH、VSLを出力し、さらにV
TとしてVSH/2の値を出力する。またVRの値とし
ては、各プローブのピエゾ抵抗値をあらかじめ測定し記
憶しておいたものを用いて決定し出力した。VRの決定
方法としては、あらかじめバイアスパラメータとしてイ
ンターフェースから設定しておいた値を用いても良い
し、リアルタイムで検出される出力信号VOの値をもと
にしてそのDC成分がゼロになるような何らかのフイル
タを用いてVRの値を決めても良い。次にアドレス信号
からPnのプローブのSTMの測定であると認識された
場合、バイアス発生部605はVSHとして0Vを出力
し、VSLとしてはあらかじめ設定してある値を、VR
としてはVSLの値を、またVTとしてはあらかじめ設
定されていた測定サンプルバイアスを印加する。これに
よって、実施例1に示したと同様の方法により試料・プ
ローブ間を流れる電流値を測定することができる。
【0029】以上の構成によって、実施例1と同様のマ
イカ劈開基板上に結晶成長させたAu(エピタキシャル
Au)を観察した。プローブ本数として100本の系を
作製し観察した。その際プローブ間隔を100μmと
し、横10本縦10本のマトリクス上に配置した。各々
のプローブのピエゾ抵抗値Rsは10kΩ前後、感度で
あるΔRs/Rsは10-8であった。測定はステージを
ラスタ走査することによって行なった。すなわち主走査
方向をラスタとし、主走査を副走査により少しずつ一定
方向に移動させて測定する方法である。測走範囲をプロ
ーブあたり100μm□とし、その領域を1ラスタ51
2サンプリング、全体で512ラスタで観察を行なっ
た。この場合のメモリの構成については図8を参考に示
すと、プローブ数n=100、マトリクスの行の要素数
p=512、列の要素数q=512となる。
【0030】実際のサンプリングのシーケンスとして
は、いくつかのパターンで実行できる。たとえば、各プ
ローブのAFMを1ラスタサンプリングし、次に各プロ
ーブのSTMを同じラスタでサンプリングする、すなわ
ち1ラスタについてAFMとSTMの測定のために2回
走査する方法や、まずすべてのプローブについてAFM
で1画面(フレーム)サンプリングし、その後スタート
位置にプローブを戻しSTMの測定を1画面行なう方
法、さらには、同じプローブ位置でAFMとSTMの2
回のサンプリングを行なってしまう方法などが挙げられ
る。それについては、測定試料や測定時間などの条件に
よって適宜実現可能である。本実施例においては1ラス
タ毎の切り替えでAFMとSTMの測定をおこなった。
1ラスタについてデータを取得するために走査を2回行
なう。
【0031】I−V変換のゲインは106V/Aに設定
し、AFM時のVSH=1V、VSL=−1V、VRに
ついてはあらかじめ測定しておき、各プローブについて
レバーの撓み量がゼロのときに出力がゼロになるような
値として記憶されている。すなわち100本のプローブ
についてVRがそれぞれ測定され、バイアス発生部60
5の内部にあらかじめ記録しておいた。STM時のVT
=2Vとして測定したところ、実施例1における場合と
全く同じようなプローブ・サンプル距離方向に感度の高
い測定が可能であった。そのAFM分解能は実施例1と
同じ0.1nmで、同じ領域においてAFMとSTMの
測定を順次行なったところ、AFMの観察像によるグレ
インと電流測定による観察像が完全に一致し、同じプロ
ーブによって観察できることが確認された。また、各々
のプローブ間隔が100μmに設定したために、任意の
プローブの観察領域はその隣のプローブの観察領域と接
続され、全体としては1平方ミリメートルの領域が隙間
なく高分解能で観察できた。
【0032】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明による
と、媒体の表面特性を検出するためのピエゾ抵抗に流れ
るAFMの電流パスと、媒体の電気特性を検出するため
の該媒体と導電性探針との間を流れるSTMの電流パス
とを同じパスで構成して、これら表面特性あるいは電気
特性を検出するようにすることで、プローブと検出系の
配線、および検出回路等を簡略化することができ、プロ
ーブと検出系の配線の簡略化や検出回路の簡略化が可能
となる。また、このような検出系を複数組用い、AFM
・STMを検出することが可能マルチプローブ、あるい
は観察システム等を容易に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る信号検出部を説明する
図であり、(a)はAFMの動作を、また(b)はST
Mの動作を説明する図。
【図2】本発明の実施例1に係るAFM・STMの構成
を示すブロック図。
【図3】本発明に用いるピエゾ抵抗レバーの構成図。
【図4】本発明の実施例2に係るマルチプローブの為の
信号検出部を説明する図。
【図5】マルチプローブAFM/STMシステムの構成
を示す図。
【図6】プローブユニット制御回路の動作を説明する
図。
【図7】プローブアレイユニットの動作を説明する図。
【図8】プローブユニット制御回路の内部にあるメモリ
の論理構成を説明する図。
【符号の説明】
201:レバー型プローブ 202:試料 203:ステージ 204:信号測定部 205:モニタ 206:設定部 207:走査信号生成部 208:アンプ 209:接近制御部 210:制御部 211:バイアス印加回路 301:導電性の探針 302:配線パターン 303:シリコン基板 304:ピエゾ抵抗体 305:シリコン酸化膜 401:マルチプレクサ 501:プローブアレイユニット 502:ステージ及び測定試料 503:プローブユニット制御回路 504:データバス 505:中央処理装置 506:出力装置等 601:インターフェース部 602:メモリ 603:A/D変換部 604:プローブ設定部 605:バイアス発生部 606:走査制御部 701:プローブセレクタ 702:I−V変換回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 13/16 G01N 13/16 A C G12B 21/02 H01L 21/66 B H01L 21/66 G12B 1/00 601A Fターム(参考) 2F063 AA43 DA01 DA05 EA16 EB23 FA07 2F069 AA60 GG01 GG06 GG58 HH05 JJ14 LL03 NN00 4M106 BA01 BA14 CA10 DD03 DD12 DD16 DD30 DE24 DJ04 DJ17 (54)【発明の名称】 走査型プローブによる表面特性・電気的特性の検出装置と検出方法、およびこれらにより構成さ れたマルチプローブによる表面特性・電気的特性の検出装置と検出方法、並びに観察装置と観察 方法

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ピエゾ抵抗が実装されたカンチレバーに、
    該ピエゾ抵抗と電気的に接続された導電性探針が設けら
    れてなるプローブを備え、該プローブを接近制御部によ
    って媒体に接近させ、該媒体に対して相対走査して該媒
    体の表面特性と電気的特性を検出する走査型プローブに
    よる表面特性・電気的特性の検出装置であって、 前記プローブへのバイアス印加手段と、前記媒体へのバ
    イアス印加手段と、 前記プローブバイアスへの印加手段及び前記媒体へのバ
    イアス印加手段によって所定バイアスを印加することに
    より、前記プローブのピエゾ抵抗に流れる電流を測定し
    て該媒体の表面特性を検出する一方、前記媒体へのバイ
    アス印加手段によって所定バイアスを印加することによ
    り、該媒体と導電性探針との間を流れる電流を測定して
    該媒体の電気特性を検出する表面特性・電気的特性検出
    手段と、を備え、 前記表面特性・電気的特性検出手段が、前記ピエゾ抵抗
    を流れる電流に含まれるオフセット電流を除去するため
    のオフセット電流除去手段と、前記媒体と前記導電性探
    針との間を流れる電流を測定する際に、前記オフセット
    電流除去手段を切り離すスイッチ手段とを有し、前記ピ
    エゾ抵抗に流れる電流と前記導電性探針との間を流れる
    電流を共通の電流路で検出するように構成されているこ
    とを特徴とする走査型プローブによる表面特性・電気的
    特性の検出装置。
  2. 【請求項2】前記オフセット電流除去手段が、一定電圧
    を発生する電圧源と可変抵抗とからなり、該可変抵抗を
    調整して前記オフセット電流を除去する構成を備えてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の走査型プローブに
    よる表面特性・電気的特性の検出装置。
  3. 【請求項3】前記プローブのピエゾ抵抗に流れる電流が
    原子間力による電流であり、また前記媒体と導電性探針
    との間を流れる電流がトンネル電流であることを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載の走査型プローブに
    よる表面特性・電気的特性の検出装置。
  4. 【請求項4】前記ピエゾ抵抗を流れる電流を測定する際
    に、前記媒体へのバイアス印加手段に所定電圧を印加す
    ることによって、プローブを通して前記カンチレバーに
    流れ込む電流を除去するように構成されていることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の走査型プ
    ローブによる表面特性・電気的特性の検出装置。
  5. 【請求項5】前記媒体と前記導電性探針との間を流れる
    電流を測定する際に、前記プローブへのバイアス印加手
    段によるバイアス電圧が前記ピエゾ抵抗にかからないよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれか1項に記載の走査型プローブによる表面特性・電
    気的特性の検出装置。
  6. 【請求項6】媒体の表面特性・電気的特性検出手段を備
    えたプローブを複数組有するマルチプローブによる表面
    特性・電気的特性の検出装置において、 前記表面特性・電気的特性検出手段が、請求項1〜5の
    いずれか1項に記載の表面特性・電気的特性検出手段で
    構成されていることを特徴とするマルチプローブによる
    表面特性・電気的特性の検出装置。
  7. 【請求項7】観察試料の表面特性・電気的特性検出手段
    を備えたプローブを複数組有するプローブアレイユニッ
    トと、 前記プローブアレイユニットを制御するとともに、プロ
    ーブアレイユニットによる測定データを処理するプロー
    ブユニット制御手段とを有し、表面特性・電気的特性を
    検出する観察装置であって前記表面特性・電気的特性検
    出手段が、請求項1〜5のいずれか1項に記載の表面特
    性・電気的特性検出手段で構成されていることを特徴と
    する観察装置。
  8. 【請求項8】前記プローブユニット制御手段は、前記測
    定データを保持するメモリと、それらのデータをバスに
    出力し、あるいはバスからの設定パラメータ等を取得す
    るインターフェース部と、設定パラメータ等により測定
    プローブを設定するプローブ設定部と、所定印加電圧を
    出力するバイアス発生部と、ステージの走査及び位置決
    め、あるいはデータのアドレッシングを行なう走査制御
    部とを有することを特徴とする請求項7に記載の観察装
    置。
  9. 【請求項9】前記走査制御部は、メモリ中における取得
    データの位置をアドレス信号によって、前記メモリ、ま
    たは前記プローブ設定部、またはバイアス発生部等に出
    力することを特徴とする請求項8に記載の観察装置。
  10. 【請求項10】プローブ設定部は、前記アドレス信号か
    ら測定に用いるプローブを演算し、該演算結果をプロー
    ブ選択信号として前記プローブアレイユニットに出力す
    ることを特徴とする請求項9に記載の観察装置。
  11. 【請求項11】前記バイアス発生部は、前記アドレス信
    号から、その測定が前記プローブのピエゾ抵抗に流れる
    電流による表面特性を検出する測定であるか、または前
    記媒体と導電性探針との間を流れる電流による電気的特
    性を検出する測定であるかを判別し、あるいはその測定
    に用いられているプローブがいずれのプローブであるか
    を判別し、これらの判別結果に基づいて各種電圧を決定
    することを特徴とする請求項9に記載の観察装置。
  12. 【請求項12】ピエゾ抵抗が実装されたカンチレバー
    に、該ピエゾ抵抗と電気的に接続された導電性探針が設
    けられてなるプローブを備え、該プローブを接近制御部
    によって媒体に接近させ、該媒体に対して相対走査して
    該媒体の表面特性と電気的特性を検出する走査型プロー
    ブによる表面特性・電気的特性の検出方法であって、 前記プローブバイアスへの印加手段及び前記媒体へのバ
    イアス印加手段によって所定バイアスを印加することに
    より、前記プローブのピエゾ抵抗に流れる電流を測定し
    て該媒体の表面特性を検出するに際して、前記ピエゾ抵
    抗を流れる電流に含まれるオフセット電流を除去する一
    方、 前記媒体へのバイアス印加手段によって所定バイアスを
    印加することにより、該媒体と導電性探針との間を流れ
    る電流を測定して該媒体の電気特性を検出するに際し
    て、前記オフセット電流を除去するための手段と切り離
    すようにして、 前記ピエゾ抵抗に流れる電流と前記導電性探針との間を
    流れる電流を共通の電流路で検出することを特徴とする
    走査型プローブによる表面特性・電気的特性の検出方
    法。
  13. 【請求項13】前記オフセット電流の除去が、一定電圧
    を発生する電圧源と可変抵抗とからなるオフセット電流
    除去手段の該可変抵抗を調整して行われることを特徴と
    する請求項12に記載の走査型プローブによる表面特性
    ・電気的特性の検出方法。
  14. 【請求項14】前記プローブのピエゾ抵抗に流れる電流
    が原子間力による電流であり、また前記媒体と導電性探
    針との間を流れる電流がトンネル電流であることを特徴
    とする請求項12または請求項13に記載の走査型プロ
    ーブによる表面特性・電気的特性の検出方法。
  15. 【請求項15】前記プローブバイアス印加手段及び媒体
    へのバイアス印加手段により一定バイアスを印加して、
    信号検出手段によって該ピエゾ抵抗の変化を検出して、
    該媒体の表面特性を測定するに際し、媒体へのバイアス
    印加手段により印加されるバイアスを、プローブバイア
    ス印加手段によって印加されるバイアスの2分の1に設
    定し、該媒体の表面特性を測定することを特徴とする請
    求項12〜14のいずれか1項に記載の走査型プローブ
    による表面特性・電気的特性の検出方法。
  16. 【請求項16】前記信号検出手段によって該媒体と導電
    性探針との間を流れる電流を検出して、該媒体の電気特
    性を測定するに際し、プローブバイアス印加手段によっ
    て印加されるバイアスをゼロに設定して、媒体へのバイ
    アス印加手段により一定バイアスを媒体に印加し、該媒
    体の電気特性を測定することを特徴とする請求項12〜
    15のいずれか1項に記載の走査型プローブによる表面
    特性・電気的特性の検出方法。
  17. 【請求項17】媒体の表面特性・電気的特性検出手段を
    備えたプローブを複数組有するマルチプローブによる表
    面特性・電気的特性の検出方法において、 前記表面特性・電気的特性検出手段が、請求項12〜1
    6のいずれか1項に記載の表面特性・電気的特性検出手
    段で構成されていることを特徴とするマルチプローブに
    よる表面特性・電気的特性の検出方法。
  18. 【請求項18】観察試料の表面特性・電気的特性検出手
    段を備えたプローブを複数組有するプローブアレイユニ
    ットと、 前記プローブアレイユニットを制御するとともに、プロ
    ーブアレイユニットによる測定データを処理するプロー
    ブユニット制御手段とを有し、表面特性・電気的特性を
    検出する観察方法であって前記表面特性・電気的特性検
    出手段が、請求項12〜16のいずれか1項に記載の表
    面特性・電気的特性検出手段で構成されていることを特
    徴とする観察方法。
  19. 【請求項19】前記プローブユニット制御手段は、前記
    測定データを保持するメモリと、それらのデータをバス
    に出力し、あるいはバスからの設定パラメータ等を取得
    するインターフェース部と、設定パラメータ等により測
    定プローブを設定するプローブ設定部と、所定印加電圧
    を出力するバイアス発生部と、ステージの走査及び位置
    決め、あるいはデータのアドレッシングを行なう走査制
    御部とを有することを特徴とする請求項18に記載の観
    察方法。
  20. 【請求項20】前記走査制御部は、メモリ中における取
    得データの位置をアドレス信号によって、前記メモリ、
    または前記プローブ設定部、またはバイアス発生部等に
    出力することを特徴とする請求項19に記載の観察方
    法。
  21. 【請求項21】プローブ設定部は、前記アドレス信号か
    ら測定に用いるプローブを演算し、該演算結果をプロー
    ブ選択信号として前記プローブアレイユニットに出力す
    ることを特徴とする請求項20に記載の観察方法。
  22. 【請求項22】前記バイアス発生部は、前記アドレス信
    号から、その測定が前記プローブのピエゾ抵抗に流れる
    電流による表面特性を検出する測定であるか、または前
    記媒体と導電性探針との間を流れる電流による電気的特
    性を検出する測定であるかを判別し、あるいはその測定
    に用いられているプローブがいずれのプローブであるか
    を判別し、これらの判別結果に基づいて各種電圧を決定
    することを特徴とする請求項20に記載の観察方法。
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