JP2001027476A - 低温室の搬入出ゲートシール装置 - Google Patents

低温室の搬入出ゲートシール装置

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JP2001027476A
JP2001027476A JP11201951A JP20195199A JP2001027476A JP 2001027476 A JP2001027476 A JP 2001027476A JP 11201951 A JP11201951 A JP 11201951A JP 20195199 A JP20195199 A JP 20195199A JP 2001027476 A JP2001027476 A JP 2001027476A
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horizontal rod
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top seal
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Eisuke Ito
英祐 伊東
Choichiro Miura
長一郎 三浦
Hideki Nakazawa
秀樹 中澤
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SWISS ENGINEERING KK
Toyo Seisakusho KK
Daiwa Sangyo Co Ltd
Ajinomoto Logistic Corp
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SWISS ENGINEERING KK
Toyo Seisakusho KK
Daiwa Sangyo Co Ltd
Ajinomoto Logistic Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】構造が簡単で設備コストを安くでき、また、駆
動用の動力が小でランニングコストを低減でき、しかも
十分な断熱性およびシール性を有するトップシール体に
より、低温室内の冷気損失を極力減少せしめて、省エネ
ルギ化を期せる低温室の搬入出ゲートシール装置を提供
する。 【解決手段】低温室2の搬入出ゲート内に乗り付けられ
る保冷車10等のトラックの上方をゲート1の横幅亘り
に塞ぐトップシール体8を備えるシール装置において、
前記トップシール体8は、下部にクッション材よりなる
パッド15aを有し、ゲートの横幅亘りに横設した横杆
15と、同横杆を上下方向に移動せしめる駆動機構16
と、横杆とゲート上部との間を塞ぐカーテン体14とを
備え、同カーテン体を上下方向に折り畳み可能な蛇腹状
のもので構成して、同カーテン体が前記横杆の昇降にと
もなって上下方向に開閉されるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷蔵倉庫等の低温室
の搬入出用ゲートにおける低温室内から外部への冷気の
漏れを防止できるようにした装置に関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】冷凍食品物流センタ、冷凍
・冷蔵倉庫等の低温室では、搬入出用のゲート内に保冷
車等のトラックをバックで乗り付けて冷凍食品等の製品
を搬入あるいは搬出しており、この際、製品の品質保持
や省エネルギの観点から低温室内の冷気が室外に漏れる
のを極力防止しなければならない。
【0003】搬入出ゲートには、保冷車との間の隙間を
塞ぐ3種類のシール体が設けられ、シール体には保冷車
の左右側方を塞ぐサイドシール体、保冷車とプラットホ
ーム間を塞ぐボトムシール体および保冷車の上方を塞ぐ
トップシール体がある。
【0004】前記サイドシール体は例えばゲート内にお
ける搬入出口の左右の壁の前面に、搬入出口の左右の辺
部に沿って設けたクッション材で構成してあって、保冷
車の後端部左右のコーナーをこのサイドシール体に接触
させることで保冷車の左右側方をシールできるようにな
っている。
【0005】前記ボトムシール体は搬入出用のプラット
ホーム前縁に沿って横長に設けたクッション材で構成し
てあって、保冷車の荷台の後端部下縁をこのボトムシー
ル体に接触させることで保冷車とプラットホーム間をシ
ールできるようになっている。
【0006】また、前記トップシール体は搬入出ゲート
内の上部に設けたカーテン体で構成してあって、このカ
ーテン体の下縁を保冷車の屋根部まで降ろすことで保冷
車の上方をシールできるようになっており、カーテン体
には空気が供給、排出されることにより伸縮される蛇腹
状の伸縮体で構成したものや、非通風性のシートを繰り
出し、巻き上げるようにしたロールカーテンで構成した
ものが使用されている。
【0007】しかし、従来のトップシール体では次ぎの
ような問題点がある。カーテン体を蛇腹状の伸縮体で構
成したトップシール体では、伸縮体に空気を供給、排出
するための構成、例えば送風機や送気、排気用の配管を
設けなければならないので、構造が複雑となって設備費
が大で、しかも送風用の余分な動力を必要とするので、
ランニングコストが嵩むという問題がある。
【0008】また、カーテン体をロールカーテンで構成
したトップシール体は、構造が簡単で設備費が安くつく
というメリットはあるが、ロールカーテンは断熱性に乏
しくて低温室内の冷熱が熱伝導により外部に逃げ易く、
しかも庫外の風に煽られると容易にばたついてシール性
が損なわれる。
【0009】
【目的】本発明の目的とするところは、上述した従来技
術の問題点を解消し、構造が簡単で設備コストを安くで
き、また、駆動用の動力が小でランニングコストを低減
でき、しかも十分な断熱性およびシール性を有するトッ
プシール体により、低温室内の冷気損失を極力減少せし
めて、省エネルギ化を期せるようにしたことにある。
【0010】
【本発明の構成】上記目的を達成するために、本発明に
係るシール装置は、低温室の搬入出ゲート内に乗り付け
られる保冷車等のトラックの上方をゲートの横幅亘りに
塞ぐトップシール体を備えるシール装置において、前記
トップシール体は、下部にクッション材よりなるパッド
を有し、ゲートの横幅亘りに横設した横杆と、同横杆を
上下方向に移動せしめる駆動機構と、横杆とゲート上部
との間を塞ぐカーテン体とを備え、同カーテン体を上下
方向に折り畳み可能な蛇腹状のもので構成して、同カー
テン体が前記横杆の昇降にともなって上下方向に開閉さ
れるように構成したものとしてある。
【0011】また、本発明に係るシール装置は、低温室
の搬入出ゲート内に乗り付けられる保冷車等のトラック
の上方をゲートの横幅亘りに塞ぐトップシール体と、同
トラックの荷台後端における左右コーナー部あるいは左
右側方を塞ぐ左右のサイドシール体を備えるシール装置
において、前記トップシール体は、下部にクッション材
よりなるパッドを有し、ゲートの横幅亘りに横設した横
杆と、同横杆を上下方向に移動せしめる昇降機構と、横
杆とゲート上部との間を塞ぐカーテン体とを備え、同カ
ーテン体を上下方向に折り畳み可能な蛇腹状のもので構
成して、同カーテン体が前記横杆の昇降にともなって上
下方向に開閉されるように構成し、かつ、カーテン体の
庫内側における各山部に、弾性により遊端が前記サイド
シール体に常時接触するフラップ片を設けた構成のもの
としてある。
【0012】さらに、前記カーテン体は上端辺部が搬入
出ゲート上部に取り付けられ、かつ、下端辺部が前記横
杆に取り付けられ、トップシール体が縮められている状
態すなわち前記横杆が上方へ引き上げられている状態に
おいてはカーテン体が横杆上に折り畳まれ、前記横杆が
降下されるとカーテン体がその上部から広げられるよう
に構成したものとしてある。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係る搬入出ゲートシール装置
の実施例を添付図1〜7に示す具体例に基づいて詳細に
説明する。図において、符号1は冷凍食品物流センタや
冷蔵倉庫等の低温室2の搬入出ゲートで、このゲートの
奥部に冷凍食品等の荷の搬入出用のプラットホーム3が
ある。
【0014】搬入出ゲート1内には、搬入出口4の左右
における低温室の壁5の前面にそれぞれサイドシール体
6A、6Bが、前記プラットホームの前縁にボトムシー
ル体7が、上部にトップシール体8がそれぞれ設けられ
ている。
【0015】前記サイドシール体6A、6Bは、それぞ
れ搬入出口の左右辺に沿って上下方向に設けられてお
り、これらサイドシール体6A、6Bはフレーム9A、
9Bの前面に直方体状のクッションパッド6a、6bを
多数並べて設けたものとしてあり、各クッションパッド
は例えば軟質ポリウレタンフォームを、丈夫な材質の可
撓性材袋、例えばポリエステル100%生地に塩化ビニ
ルをコーティングしたもので覆った構成のものとしてあ
る。
【0016】また、一方のサイドシール体6A(図1、
2では左側)のフレーム9Aは壁5の前面に固定されて
いるが、他方のサイドシール体6B(図1、2では右
側)のフレーム9Bは図示省略のスライド機構により、
壁5の前面に沿って左右に移動可能に取り付けられてい
て、保冷車10等のトラックにおける荷台の横幅に合わ
せて左右のサイドシール間6A、6Bの間隔を調節でき
るようにしてある。
【0017】前記ボトムシール体7はプラットホーム3
前縁の横幅亘りに設けてあり、このボトムシール体は前
記サイドシール体6A、6Bと同様の直方体状のクッシ
ョンパッド7aをフレーム11の前面に多数並べて設け
たものとしてある。
【0018】しかして前記トップシール体8は、ゲート
1上部の支持フレーム12からワイヤ等の索条13で吊
り下げられた非通風性の素材よりなるカーテン体14を
備え、このカーテン体は上下方向に折り畳み可能な蛇腹
状のものとしてあって、カーテン体の下辺に設けた横杆
15を昇降させることで上下方向に伸縮できるようにし
てあり、横杆15には同横杆の下縁から下方に突出する
クッション材よりなるパッド15aを設けてあって、ト
ップシール体を保冷車10の屋根部に密着させることが
でき、かつ、保冷車に傷を付けることがないようにして
ある。なお、カーテン体14の構造の詳細については後
述する。
【0019】前記横杆15は前記支持フレーム12上に
設けた昇降機構16からワイヤ等の索条17で吊り下げ
られていて、昇降機構16はモータMによって正逆回転
される軸18に配設された巻取りドラム18aで前記索
条17を巻取りあるいは繰り出すことで横杆を昇降させ
るようになっている。
【0020】また、横杆15はゲートの左右の側壁5
a、5bと各サイドシール体6A、6Bの外側面との間
の隙間に上下方向に張設されたガイドワイヤ19によっ
て案内されるようになっていて、具体的には横杆の左右
端部に一端を固定した引張コイルばね20の他端にリン
グ状の金具20aを設けてあり、このリング状の金具2
0aを前記ガイドワイヤ19にフリーに取り付けてあ
る。
【0021】前記ガイドワイヤ19は下部が庫内側へ若
干傾斜するように取り付けられていて、前記横杆15が
降下すると引張コイルばね20によって横杆が庫内側へ
若干引き寄せられ、したがって横杆下部のパッド15a
の上部が庫内側へ傾いた状態で同パッドが保冷車の屋根
に当接し、パッドと屋根との密着性が向上する。なお、
図中の符号19aは前記ガイドワイヤ19の下部支持金
具を示す。
【0022】横杆15の上限および下限位置はそれぞれ
上限および下限の各センサ21、22で検知できるよう
になっており、上限センサ21はゲート1内上部の前記
支持フレーム12に取り付けてあり、また、下限センサ
22は壁5に取り付けてあって、各センサは例えば接触
子が横杆に触れるとONとなるスイッチや横杆が所定の
距離に近づくとONとなる各種の近接スイッチで構成し
てあって、トップシール体の降下時に下限センサ22が
ONとなると前記昇降機構16からの索条17の繰り出
しが停止し、また、トップシール体の上昇時に上限セン
サ21がONとなると昇降機構16の索条の巻き上げが
停止するようにしてある。
【0023】また、横杆15の中央部には、横杆15の
パッド15aが保冷車の屋根に接触したことを検知する
屋根検知センサ23を設けてあり、同センサ23も前記
上限および下限センサと同様に例えば接触子が保冷車の
屋根に触れるとONとなるスイッチやあるいは保冷車の
屋根が所定の距離に近づくとONとなる各種の近接スイ
ッチで構成してあり、トップシール体8の降下時に屋根
検知センサ23がONとなると昇降機構16の索条17
の繰り出しが停止するようにしてある。
【0024】次ぎに、前記カーテン体14の構造につい
て詳細に説明する。カーテン体14は例えば非通気性の
キャンバス材よりなる横長矩形の多数の布材を上下に重
ね、上下に隣合う布材の長手方向の一方の辺どうしを交
互に縫着あるいは接着してつなぎ合わせることで蛇腹状
に折り畳み可能なものとしてあり、庫内側の山部24付
近にあけたガイド孔25に、前述した横杆15昇降用の
索条17をフリーに挿通できるようにしてある。
【0025】トップシール体8が畳まれた状態すなわち
横杆15が上方へ引き上げられた状態においては、カー
テン体14は横杆上に折り畳まれていて、横杆が降下す
るとカーテン体は上部から広げられるようになってお
り、横杆を最も低い位置まで下げた状態でもカーテン体
の折り畳まれた部分が横杆上にある程度残るようにカー
テン体の上下方向の長さを設定してある。
【0026】また、庫内側の山部24には合成ゴム等の
弾性材よりなるフラップ片26を取り付けてあり、この
フラップ片は庫内側へ向かって下傾するように取り付け
られ、遊端が前記サイドシール体6A、6Bの前面に接
触するようにしてある。
【0027】カーテン体の左右の端部はゲートの側壁と
サイドシール体の外側面との間に臨むよう庫内側へ折り
曲げられており、図5に示すように庫内側に向かって凹
となる横長の溝部14aの端縁を縫着または接着により
塞いであって、カーテン体の左右端部からの冷気の漏洩
を可及的小ならしめるようにしてある。
【0028】カーテン体14の上部とゲート上部との間
の隙間は、遮蔽シート27で塞いであって、この遮蔽シ
ート27は庫内側の辺部が搬入出口4上方の壁5に、庫
外側の辺部が支持フレーム12の前縁部下面に、左右の
辺部がゲートの左右側壁内面にそれぞれ取り付けられて
いて、カーテン体14の上縁を遮蔽シート27の下面に
縫着あるいは接着により取り付けてある。なお、図示に
おいて符号28は低温室2とゲート1とを仕切るシャッ
ター扉を示している。
【0029】次ぎに、上述のように構成した本発明のシ
ール装置の作用を説明する。ゲート1内に保冷車10が
入っていない場合には、トップシール体8がゲート上部
に引き上げられ、かつ、シャッター扉28が引き降ろさ
れている。
【0030】保冷車10がゲート1に進入する際には、
予め一方のサイドシール体6Bを左右に移動させ、左右
のサイドシール体6A、6Bの間隔が保冷車の荷台の横
幅よりも若干小となるように設定する。すなわち、左右
のサイドシール体が保冷車の荷台の後端における左右の
コーナーに当接できるようにしておく。
【0031】保冷車10の後部扉10aを全開して保冷
車をバックでゲート1内に進入させて、荷台後端の左右
のコーナーを左右のサイドシール体6A、6Bに密着さ
せ、また、荷台後端の下縁をボトムシール体7に密着さ
せる。
【0032】この際、サイドシール体およびボトムシー
ル体は荷台の後端部に押されて適宜変形し、荷台の後端
縁部を包み込むように密着する。
【0033】なお、保冷車の前記後部扉10aは図6に
示すように、観音扉状に開かれるようになっているのが
一般的であり、同扉10aは荷台の側面近くまで、すな
わち270度近くまで開くことができるようになってい
て、前記サイドシール体6A、6Bは後部扉10aのヒ
ンジ部分に当接する。
【0034】また、保冷車10の荷台後端部の下方には
保冷車のバンパーやランプ類10bが図7に示すように
後方へ突設されていることがあるが、これらバンパーや
ランプ類はボトムシール体7に当接して保護され、損傷
のおそれはない。
【0035】次ぎに、昇降機構16を駆動させてトップ
シール体8を降下させる。昇降機構16はモータMの駆
動により巻取りドラム18aから索条17を繰り出し、
この索条17の下端に吊り下げられている横杆15が降
下する。この際、横杆15は引張コイルばね20を介し
てガイドワイヤ19に案内され、殆ど動揺することなし
に降下する。
【0036】前記横杆15の降下により、蛇腹状のカー
テン体14が上下に広げられ、同カーテン体14の庫内
側に取り付けられたフラップ片26の遊端がサイドシー
ル体6A、6Bの前面(庫外側の面)に接しながら降下
する。
【0037】トップシール体8の下端縁に取り付けられ
ているパッド15aが保冷車10の屋根に当接したこと
を屋根検知センサ23が検知すると、前記昇降機構16
の駆動が停止される。
【0038】上述した動作により、保冷車の荷台後端部
における左右のコーナー部は左右のサイドシール体6
A、6Bで、荷台の後端部下縁はボトムシール7で、保
冷車の上方はトップシール体8でそれぞれシールされ、
また、トップシール体8とサイドシール体6A、6B間
はトップシール体8におけるカーテン体14の庫内側に
取り付けられたフラップ片26により塞がれて、ゲート
1と保冷車10間の隙間が確実にシールされる。シール
が完了したら、搬入出口4のシャッター扉28を押し上
げて開き、冷凍食品等の搬入出を行う。
【0039】上述のように、トップシール体8を降ろし
て保冷車の上方をシールしている状態において、トップ
シール体8は横杆15のパッド15aが保冷車10の屋
根に押し当てられて密着しており、しかも横杆は引張コ
イルばね20を介してガイドワイヤ19側すなわち庫内
側に引き寄せられているので、安定したシール状態が保
たれる。
【0040】庫外から強い風が吹き込んだ場合、トップ
シール体のカーテン体14に風圧力が掛かるが、カーテ
ン体は蛇腹状に形成されているので、カーテン体は風圧
力により変形はするが、変形することで風圧力が緩衝さ
れてカーテン体がばたつくようなことはなく、また、カ
ーテン体はトップシール体下部の横杆上に折り畳まれる
ようになっていて、トップシール体を降ろした状態にお
いてもカーテン体はある程度の折り畳み部分が残される
ので、トップシール体を降ろしたカーテン体が風圧力で
上方へ押し上げられてもカーテン体の折り畳まれている
部分が広がるだけで横杆15が引き上げられるようなこ
とはなく、したがってトップシール体の下部パッドが保
冷車10の屋根に密着した状態が保たれ、十分なシール
性が維持される。
【0041】また、トップシール体8におけるカーテン
体14の庫内側にはフラップ片26を設けてあるので、
カーテン体の庫内側溝部14aには庫内からの冷気があ
まり流入せず、したがって、溝部14a内には滞留空気
層が形成されており、この滞留空気層が断熱層となっ
て、カーテン体の熱伝導による冷熱の損失を抑えること
ができるようになっている。
【0042】保冷車10がゲートから出る際には、まず
シャッター扉28を引き下げて閉じ、次ぎに昇降機構1
6を駆動させてトップシール体8を引き上げる。
【0043】昇降機構16はモータMの駆動により巻取
りドラム18aに索条17を巻き取り、この索条17の
下端に吊り下げられている横杆15を引き上げる。この
際、横杆15は引張コイルばね20を介してガイドワイ
ヤ19に案内され、殆ど動揺することなしに上昇する。
【0044】前記横杆15の上昇により、蛇腹状のカー
テン体14は下部から順に折り畳まれ、上限センサ21
により横杆が所定の高さまで上昇したことを検知する
と、前記昇降機構16の駆動が停止される。
【0045】上述した実施例においては、トップシール
体の横杆をガイドワイヤにて上下に案内する構成として
あるが、他のガイド機構例えばゲートの側壁内面にガイ
ドレールを設けて、このガイドレールによりトップシー
ル体の横杆を上下に案内するように構成する場合もあ
る。
【0046】また、上述した実施例においては、一方の
サイドシール体6Bを左右に移動可能に設け、かつ、他
方のサイドシール体6Aは固定としてあるが、両サイド
シール体6A、6Bをともに固定とする場合もあるし、
また、両サイドシール体をともに左右に移動可能とする
場合もあり、両サイドシール6A、6Bをともに移動可
能とする場合には、サイドシール体の厚さすなわち奥行
き方向の寸法を大にして、サイドシール体の内側面を保
冷車の荷台後端部の側面に当接せしめてシールすること
もできる。
【0047】さらに、本実施例ではサイドシール体をク
ッション材よりなるもので構成してあるが、蛇腹状の伸
縮体内に給気・排気して開閉される構成や、あるいは蛇
腹状の左右方向に折り畳み可能なカーテン体により、ゲ
ートの側壁内面と保冷車の荷台側面をシールする構成と
する場合もある。
【0048】
【発明の効果】本発明に係るシール装置によれば、上下
に折り畳み可能な蛇腹状のカーテン体を備えるトップシ
ール体によって保冷車の上方をシールする構成としてあ
り、かつ、カーテン体の庫内側にフラップ片を取り付け
てあるので、カーテン体の庫内側溝部とフラップ片との
間に滞留空気層が形成され、同空気層が断熱層となって
カーテン体内外の熱伝導が抑えられ、冷熱の損失を低減
することができる。
【0049】また、前記フラップ片はその遊端がサイド
シール体に接触しているので、トップシール体とサイド
シール体間に隙間がなく、両シール体間からの冷気の漏
れを防止することができる。
【0050】さらに、庫外から搬入出ゲート内に強い風
が吹き込んだ場合、トップシール体のカーテン体に風圧
力が掛かるが、カーテン体は蛇腹状に形成されているの
で、風圧力によりカーテン体が上下に引き伸ばされて変
形することで風圧力がカーテン体に吸収され、したがっ
てカーテン体がばたつくようなことはなく、トップシー
ル体の下部パッドが保冷車の屋根に密着した状態が保た
れ、十分なシール性を維持することができる。
【0051】また、トップシール体は横杆が昇降させら
れることによりカーテン体が開閉される簡単な構造のも
のとしてあるので、従来の蛇腹状の伸縮体内に空気を供
給、排出して開閉されるようにしたトップシール体のよ
うに、給気や排気用の複雑な構成や動力が不要であり、
設備費およびランニングコストの低減を期すことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシール装置の実施例を示す正面
図。
【図2】本発明に係るシール装置の実施例を示す横断平
面図。
【図3】本発明に係るシール装置の実施例を示す縦断側
面図。
【図4】トップシール体の縦断側面図。
【図5】カーテン体の端部を庫内側から示す一部破断斜
視図。
【図6】本発明に係るシール装置による保冷車まわりの
シール状態を示す平面図。
【図7】本発明に係るシール装置による保冷車まわりの
シール状態を示す縦断側面図。
【符号の説明】
1 搬入出ゲート 2 低温室 3 プラットホーム 4 搬入出口 5 壁 6A、6B サイドシール体 7 ボトムシール体 8 トップシール体 9A、9B フレーム 10 保冷車 11 フレーム 12 支持フレーム 13 索条 14 カーテン体 15 横杆 16 昇降機構 17 索条 18 軸 19 ガイドワイヤ 20 引張コイルばね 21 上限センサ 22 下限センサ 23 屋根検知センサ 24 庫内側の山部 25 ガイド孔 26 フラップ片 27 遮蔽シート 28 シャッター扉
フロントページの続き (71)出願人 598158783 大和産業株式会社 愛知県名古屋市昭和区鶴舞2丁目1−17 (72)発明者 伊東 英祐 神奈川県横浜市都筑区佐江戸町1839−6 (72)発明者 三浦 長一郎 神奈川県横浜市磯子区岡村7丁目3−31− 205 (72)発明者 中澤 秀樹 神奈川県川崎市中原区木月住吉町1769− 104 Fターム(参考) 3L102 JA02 KA02 KB18 KB23 KC02 KC07 KC08 KD09 KE09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】低温室の搬入出ゲート内に乗り付けられる
    保冷車等のトラックの上方をゲートの横幅亘りに塞ぐト
    ップシール体を備えるシール装置において、前記トップ
    シール体は、下部にクッション材よりなるパッドを有
    し、ゲートの横幅亘りに横設した横杆と、同横杆を上下
    方向に移動せしめる駆動機構と、横杆とゲート上部との
    間を塞ぐカーテン体とを備え、同カーテン体を上下方向
    に折り畳み可能な蛇腹状のもので構成して、同カーテン
    体が前記横杆の昇降にともなって上下方向に開閉される
    ように構成してなる低温室の搬入出ゲートシール装置。
  2. 【請求項2】低温室のゲート内に乗り付けられる保冷車
    等のトラックの上方を搬入出ゲートの横幅亘りに塞ぐト
    ップシール体と、同トラックの荷台後端における左右コ
    ーナー部あるいは左右側方を塞ぐ左右のサイドシール体
    を備えるシール装置において、前記トップシール体は、
    下部にクッション材よりなるパッドを有し、ゲートの横
    幅亘りに横設した横杆と、同横杆を上下方向に移動せし
    める昇降機構と、横杆とゲート上部との間を塞ぐカーテ
    ン体とを備え、同カーテン体を上下方向に折り畳み可能
    な蛇腹状のもので構成して、同カーテン体が前記横杆の
    昇降にともなって上下方向に開閉されるように構成し、
    かつ、カーテン体の庫内側における各山部に、弾性によ
    り遊端が前記サイドシール体に常時接触するフラップ片
    を設けてなる低温室の搬入出ゲートシール装置。
  3. 【請求項3】前記カーテン体は上端辺部が搬入出ゲート
    上部に取り付けられ、かつ、下端辺部が前記横杆に取り
    付けられ、トップシール体が縮められている状態すなわ
    ち前記横杆が上方へ引き上げられている状態においては
    カーテン体が横杆上に折り畳まれ、前記横杆が降下され
    るとカーテン体がその上部から広げられるように構成し
    てなる請求項1、2に記載の低温室の搬入出ゲートシー
    ル装置。
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