JP3010654U - 荷箱伸縮式冷凍貨物車両のパッキン構造 - Google Patents

荷箱伸縮式冷凍貨物車両のパッキン構造

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進一 長瀬
俊一 横村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各荷箱間の重複箇所のシール性が良好で荷箱
内の外気との密封性に優れた荷箱伸縮式冷凍貨物車両の
パッキン構造を提供する。 【構成】 上部分割荷箱3と下部分割荷箱4の重複箇所
にゴムチューブパッキン18を配設する。前記ゴムチュー
ブパッキン18に圧縮空気導入管16を介して圧縮空気を供
給するエアコンプレッサを接続する一方、開放時にゴム
チューブパッキン18内に供給された圧縮空気を放出する
開放弁機構を接続する。 【効果】 ゴムチューブパッキン18が膨脹し、クリアラ
ンスSを密封する。上部分割荷箱3の昇降時には、ゴム
チューブパッキン18が収縮して上部分割荷箱3の昇降を
スムーズに行うことができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は複数の分割荷箱を重ね合わせてなり、縦幅を伸縮可能にして収納量を 調節できるようにした荷台を装備した冷凍貨物車両の各荷箱間の重複箇所のパッ キン構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、食品等の低温輸送がさかんに行われるようになり、冷凍機を内蔵する荷 箱を有する冷凍貨物自動車が広く用いられるようになってきている。このような 冷凍貨物自動車のベースとなる貨物自動車として、例えば特開昭61−1851 9号公報及び実開昭61−32477号公報に開示されているような荷箱の縦幅 を伸縮可能とし、収納量を適宜調整可能としたものを用いたものがある。この種 の収納量を適宜調整可能とした貨物自動車をベースとした冷凍貨物自動車の一例 を図6及び図7に示す。冷凍貨物自動車31は、車体32に上方を開口した断熱壁か らなる下部分割荷箱33を固定し、この下部分割荷箱33の外側に重ね合わせるよう にして下方を開口した断熱壁からなる上部分割荷箱34を昇降可能に設けて保冷荷 箱35を形成し、油圧シリンダなどの昇降機構(図示せず)の作動により上部分割 荷箱34を昇降させることによって保冷荷箱35の縦幅が伸縮し収納量を適宜調整す ることができるようになっている。すなわち、収納量が少ない時には上部分割荷 箱34を下降させ、一方収納量が多い時や背の高い荷物を収納する時には、上部分 割荷箱34を上昇させ保冷荷箱35の床から天板までの高さを延ばすことができるよ うになっている。また前記下部分割荷箱33の前壁には冷凍機36が設置され、収納 物を低温に維持したまま搬送することが可能となっている。なお、保冷荷箱35の 後端面側には前記上部分割荷箱34の上部に形成されたレール(図示せず)などの 案内部材に沿ってスライド可能なスラット式ドア(図示せず)などが設けられて いる。
【0003】 上述したような冷凍貨物自動車31においては前記上部分割荷箱34をスムーズに 昇降させるために前記下部分割荷箱33と上部分割荷箱34との間にわずかにクリア ランスSが設けられている。そして、このクリアランスSから冷凍機36から吐出 された冷気Cが漏洩しないように、下部分割荷箱33の上端に沿ってヒレ状のゴム 製パッキン38が幅方向に突設されている。このゴム製パッキン38は、前記クリア ランスSの幅よりもわずかに大きな幅の突出長さを有し、外側となる上部分割荷 箱34にゴム製パッキン38が撓んだ状態で当接して下部分割荷箱33と上部分割荷箱 34との重複部分のパッキンとして作用するような構成となっている。
【0004】 このような冷凍貨物自動車の作用効果は、上部分割荷箱34を昇降機構を作動さ せることにより昇降させ、所望とする収納物の量、形状などに応じて保冷荷箱35 の縦幅を伸縮させて荷箱の容量を調節でき、また保冷荷箱35内に収納した収納物 は冷凍機36によりチルドや冷蔵など所望とする低温保存状態で輸送される。そし て下部分割荷箱33と上部分割荷箱34との間のクリアランスSにおいてはゴム製パ ッキン38が常時上部分割荷箱34に当接して前記荷箱内35内の冷気Cが漏洩しない ように、前記クリアランスSを閉鎖するというものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の冷凍貨物自動車31においては、保冷荷箱35内の冷気 Cの漏洩をヒレ状のゴム製パッキン38を上部分割荷箱34に当接させることにより 行っているので、保冷荷箱35の容量を調節する際の上部分割荷箱34の昇降時に前 記ゴム製パッキン38は常時当接しているため短期間の内に摩耗して、ついにはク リアランスSとほぼ同じ幅となりパッキンとして機能しなくなる。このためヒレ 状のゴム製パッキン38を短いサイクルで取替えなければならないという問題点が ある。また前記ヒレ状のゴム製パッキン38は、上部分割荷箱34に撓んだ状態で当 接する必要があることがから、それ自信可撓性を備える必要があるので、薄板状 に形成されている必要があり、このため保冷荷箱35内の冷気Cの密封性及び断熱 性の点で必ずしも十分ではなく冷凍機36の冷却効率の点で改善の余地がある。
【0006】 本考案は、前記問題を解決して各荷箱間の重複箇所のシール性が良好で荷箱内 の外気との密封性に優れた荷箱伸縮式冷凍貨物車両のパッキン構造を提供するこ とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案の請求項1の荷箱伸縮式冷凍貨物車両のパッキン構造は、複数の分割荷 箱を重ね合わせ、縦幅を伸縮可能に設けるとともに冷凍機を内蔵した荷箱を装備 する冷凍貨物車両における前記各荷箱間の重複箇所のパッキン構造であって、前 記各荷箱間の重複箇所にゴムチューブパッキンを配設し、前記ゴムチューブパッ キンに圧縮空気導入管を介して圧縮空気を供給する圧縮空気供給手段を接続する 一方、開放時に該ゴムチューブパッキン内に供給された圧縮空気を放出するエア 排気機構を接続したものである。
【0008】 また請求項2の荷箱伸縮式冷凍貨物車両のパッキン構造は、前記圧縮空気供給 手段は前記分割荷箱の停止時に前記圧縮空気導入管を介して圧縮空気を供給して 前記ゴムチューブパッキンを膨脹させ、前記各荷箱間の重複箇所をシールするこ とにより前記荷箱内を外気から密封し、前記分割荷箱の伸縮時には前記エア排気 機構により前記圧縮空気導入管内を介して圧縮空気を排出し前記ゴムチューブパ ッキンを収縮させて、前記各荷箱間のシールを解除してスムーズに伸縮できるよ うに構成したものである。
【0009】 請求項3の荷箱伸縮式冷凍貨物車両のパッキン構造は、前記エア排気機構が前 記圧縮空気供給手段と前記圧縮空気導入管との流路に設けられた開放弁機構であ るものである。
【0010】 さらに請求項4の荷箱伸縮式冷凍貨物車両のパッキン構造は、前記ゴムチュー ブパッキンへの空気の送給・排出を前記分割荷箱の停止・伸縮と連動させる制御 機構を前記圧縮空気供給手段及び開放弁機構に接続したものである。
【0011】
【作用】 前記請求項1の構成によれば、荷箱伸縮式冷凍貨物車両の分割荷箱間の重複箇 所に配設したゴムチューブパッキンに圧縮空気導入管を介して圧縮空気供給手段 から圧縮空気を供給することにより、前記ゴムチューブパッキンを前記分割荷箱 間の間隙にぴったりと密着させ、パッキンとして機能させることができる。しか も該パッキンは、ゴムチューブパッキンの膨脹に伴い分割荷箱間の間隙で分割荷 箱と押圧状態で当接しているため密封性に優れ、しかもゴムチューブパッキン内 の空気が断熱層として機能するので断熱性にも優れている。また分割荷箱の昇降 時には、前記ゴムチューブパッキン内の圧縮空気を圧縮空気導入管を介してエア 排気機構から放出することによりゴムチューブパッキンをしぼませて、前記分割 荷箱間の間隙で実質的に非当接状態とすることにより該分割荷箱の昇降をスムー ズに行うことができる。しかもゴムチューブパッキンが前記分割荷箱間の間隙で 実質的に非当接状態であるので、ゴムチューブパッキンが摩耗することもなく、 ゴムチューブパッキンの取替えサイクルを長くすることができる。
【0012】 また請求項2の構成では、前記圧縮空気供給手段は前記分割荷箱の停止時に前 記圧縮空気導入管を介してゴムチューブパッキンに圧縮空気を供給して前記ゴム チューブパッキンを膨脹させて前記各荷箱間の重複箇所をシールすることにより 荷箱内を外気から密封し、前記分割荷箱の伸縮時には前記エア排気機構により前 記ゴムチューブパッキン内の圧縮空気を圧縮空気導入管を介して排出し前記ゴム チューブパッキンを収縮させて、前記各荷箱間のシールを解除してスムーズに伸 縮できるように構成したものであるので、荷箱の昇降性が極めて良好であるとと もに断熱性に優れている。
【0013】 請求項3の構成では、前記エア排気機構が前記圧縮空気供給手段と前記圧縮空 気導入管との流路に設けられた開放弁機構であるので、前記ゴムチューブパッキ ンのゴム弾性による収縮力により前記開放弁機構の開放弁を開放するだけで前記 ゴムチューブパッキン内の圧縮空気を排出することができる。
【0014】 さらに請求項4の構成では、前記ゴムチューブパッキンへの空気の送給・排出 を前記分割荷箱の停止・伸縮と連動させる制御機構を前記圧縮空気供給手段及び 開放弁機構に接続したものであるので、前記ゴムチューブパッキンの圧縮空気導 入管内への空気の送給・排出を自動的に行うことができる。
【0015】
【実施例】
以下、本考案の荷箱伸縮式冷凍貨物車両のパッキン構造について図面を参照し て詳述する。図1乃至図5において荷箱伸縮式冷凍貨物車両たる冷凍貨物自動車 1の保冷荷箱2は下面を開口した断熱壁からなる上部分割荷箱3を外側に、上面 を開口した断熱壁からなる下部分割荷箱4を内側に重ね合わせて構成され、下部 分割荷箱4は車体5に固定され、上部分割荷箱3は伸縮機構6により昇降可能に 設けられ、保冷荷箱2の縦幅を伸縮可能にしている。この伸縮機6は下部分割荷 箱4の隅部に設けられている固定ポスト7と、この固定ポスト7にガイドされて 設けられた昇降ポスト9と、この昇降ポスト9をシリンダ12に連結された昇降用 ワイヤ11を介して昇降可能となるように適当な箇所に設けられた複数のプーリ8 などから構成されている。そして、このシリンダ12のロッド13を伸張させること により、ワイヤ11が送り出されて上部分割荷箱3が下降し、一方、ロッド13を伸 縮させることにより、ワイヤ11が引張られて上部分割荷箱3が上昇する。上述し たような冷凍貨物自動車1においては前記上部分割荷箱3をスムーズに昇降させ るために前記下部分割荷箱4と上部分割荷箱3との間にわずかにクリアランスS が設けらている。なお、昇降ポスト9は図示しないスプリングなどの弾性部材に より、下方に付勢されている。また、例えばシリンダ12は左右側部に各々設けら れて、保冷荷箱2の前後のワイヤ11を同時に引張っている。そして下部分割荷箱 4の保冷荷箱2の前壁には冷凍機14が設置され、収納物を低温に維持したまま搬 送することが可能となっている。なお、保冷荷箱2の後端面側には前記上部分割 荷箱3の上部に形成されたレール(図示せず)などの案内部材に沿ってスライド 可能なスラット式ドアなどの開閉扉(図示せず)が設けられている。
【0016】 このような冷凍貨物自動車1において、上部分割荷箱3の断熱壁内には底面中 央部から両側面上部へと圧縮空気導入管16が埋設されており、この圧縮空気導入 管16は上部分割荷箱3の上端部側で断熱壁の外面に空気供給用貫通口17として本 実施例においては2カ所で開口している。そして上部分割荷箱3の外壁周方向に は前記空気供給用貫通口17から圧縮空気を供給可能にゴムチューブパッキン18が 配設されている。該ゴムチューブパッキン18は、膨脹時には円管状となり前記ク リアランスSよりもわずかに大きな径となるが、収縮時には前記クリアランスS より薄い偏平形状となるものである。また、前記圧縮空気導入管16の基端部16A は図4に示すように管路19を介して圧縮空気供給手段であるエアコンプレッサ20 に連通しており、この管路19には前記エアコンプレッサ20に排気管路21Aを介し て連通したエア排気機構たる開放弁機構21と逆止弁22とが設けられ、さらに該エ アコンプレッサ20と開放弁機構21とはエアコンプレッサ20による圧縮空気の送給 ・停止と開放弁機構21の開放・閉鎖とを制御する制御機構たるコントロールパネ ル24を有するコントロールユニット23に接続されている。
【0017】 前記構成につきその作用について説明する。まず保冷荷箱2の固定時について 説明する。後述するように保冷荷箱2を所望の容量に調整したら、コントロール パネル24を操作してコントロールユニット23からの指令により開放弁機構21を閉 鎖するとともにエアコンプレッサ20を駆動して図4に実線の矢印で示すように管 路19を介して圧縮空気導入管16に圧縮空気を送り込みゴムチューブパッキン18に 圧縮空気を供給する。前記開放弁機構21が閉鎖されているとともに前記管路19の 上流側には逆止弁22が設けられているので、この送給された圧縮空気は逆流する ことなくゴムチューブパッキン18の弾性力に抗して該ゴムチューブパッキン18を 膨脹させ、図5(a) に示すように上部分割荷箱3に押圧状態で当接して上部分割 荷箱3と下部分割荷箱4間のクリアランスS間でわずかに縦方向に歪んだ略円形 状態となりパッキンとして機能する。このゴムチューブパッキン18は膨脹に伴い クリアランスSで上部分割荷箱3と押圧状態で当接しているため密封性に優れて いる。しかもゴムチューブパッキン18内の空気が断熱層として機能するので断熱 性にも優れているので、保冷荷箱2内の冷気Cの外部への漏洩が極めて微小です む。一方前記保冷荷箱2の昇降時には、コントロールパネル24を操作してコント ロールユニット23からの指令により開放弁機構21を開放すると、前記ゴムチュー ブパッキン18の弾性力により、ゴムチューブパッキン18内の圧縮空気は圧縮空気 導入管16を介して管路19に至り図4に一点鎖線の矢印で示すように開放弁機構21 から放出され、排気管路21Aから管路エアコンプレッサ20に還流される。このた めゴムチューブパッキン18は図4(b) に示すように収縮状態となる。該ゴムチュ ーブパッキン18は前述したとおり収縮時には前記クリアランスSより薄い偏平と なるものであるので、前記上部分割荷箱3とは実質的に非当接状態となる。そう したらシリンダ12を作動させることにより、上部分割荷箱3を昇降させし、保冷 荷箱2の収納量に応じて保冷荷箱2の縦幅を伸縮させる。すなわち、シリンダ12 のロッド13を縮退させることによりワイヤ11が引張られ、上部分割荷箱3が上昇 し、一方、ロッド13を伸長させることによりワイヤ11が繰り出され、上部分割荷 箱3が下降する。こうして所望とする収納物の量、形状などに応じて保冷荷箱2 の縦幅を伸縮させて荷箱の容量を調節することができる。この際、前記上部分割 荷箱3は下部分割荷箱4のみならずゴムチューブパッキン18とも実質的に非当接 状態であるので、上部分割荷箱3の昇降をスムーズに行うことができる。しかも ゴムチューブパッキン18が上部分割荷箱3と実質的に非当接状態であるというこ とは、ゴムチューブパッキン18と上部分割荷箱3との摺動による摩耗を防止する ことができ、ゴムチューブパッキン18の取替えサイクルを長くすることができる という効果ももたらすものである。特に本実施例においては、前記ゴムチューブ パッキン18自身の弾性力を利用して開放弁機構21を開放するだけで前記圧縮空気 導入管16から圧縮空気を排出しているので、パッキン構造の簡略化を図ることが できる。しかも本実施例においては、前記ゴムチューブパッキン18への圧縮空気 の送給・排出を制御機構により前記上部分割荷箱3の停止・伸縮と連動させるコ ントロールユニット23を前記エアコンプレッサ20及び開放弁機構21に接続したも のであるので、前記ゴムチューブパッキン18内への空気の送給・排出を自動的に 行うことができる。なお、前記コントロールユニット23には、ゴムチューブパッ キン18への圧縮空気の送給・排出を前記上部分割荷箱3の停止・伸縮と連動させ る回路以外に、ゴムチューブパッキン18への圧縮空気の送給・排出を単独で行う ことのできる回路を併設しておくのが好ましい。このようにコントロールユニッ ト23によりゴムチューブパッキン18への圧縮空気の送給・排出を手動操作で行う ことができるようにしておくことにより、ゴムチューブパッキン18の取替え時や 故障時にも迅速に対応することができる。
【0018】 以上本考案を前記添付図面に基づき説明してきたが、本考案は前記実施例に限 定されるものではなく、本考案の要旨の範囲内で種々変形が可能である。例えば 前記第1実施例においては、空気供給用貫通口17は2カ所で開口してゴムチュー ブパッキン18に圧縮空気を送給可能としているが、圧縮空気導入管16を複数に分 岐させて3個以上の空気供給用貫通口17を形成し、ゴムチューブパッキン18への 圧縮空気の送給を一層迅速化することも可能である。また、冷凍貨物自動車1の ベースとなる貨物自動車1が大型のものであり、それ自身でエアタンクなどの圧 縮空気供給手段となりうる機構を有する場合には、エアコンプレッサ20を使用し なくとも該エアタンク等の機構を代用することも可能である。ゴムチューブパッ キン18を一層収縮させるために、エア排気機構として開放弁機構21の代わりに吸 引装置を配設することもできる。さらにゴムチューブパッキン18の形状も円管状 である必要はなく種々の形状とすることができる。また、エアコンプレッサ20の ON・OFF及び開放弁機構21の開閉を手動で行うようにしてもよい。さらに、 伸縮式冷凍貨物車両は本実施例のものに限らず複数の分割荷箱を重ね合わせ、縦 幅を伸縮可能としたものであれば種々のタイプのものに対応可能である。
【0019】
【考案の効果】
本考案の請求項1の伸縮式冷凍貨物車両のパッキン構造は、複数の分割荷箱を 重ね合わせ、縦幅を伸縮可能に設けるとともに冷凍機を内蔵した荷箱を装備する 冷凍貨物車両における前記各荷箱間の重複箇所のパッキン構造であって、前記各 荷箱間の重複箇所にゴムチューブパッキンを配設し、前記ゴムチューブパッキン に圧縮空気導入管を介して圧縮空気を供給する圧縮空気供給手段を接続する一方 、開放時に該ゴムチューブパッキン内に供給された圧縮空気を放出するエア排気 機構を接続したものであるので、荷箱伸縮式冷凍貨物車両の分割荷箱間の重複箇 所に配設したゴムチューブパッキンに圧縮空気導入管を介して圧縮空気供給手段 から圧縮空気を供給することにより、前記ゴムチューブパッキンを前記分割荷箱 間の間隙にぴったりと密着させ、パッキンとして機能させることができる。しか も該パッキンは、ゴムチューブパッキンの膨脹に伴い分割荷箱間の間隙で分割荷 箱と押圧状態で当接しているため密封性に優れ、しかもゴムチューブパッキン内 の空気が断熱層として機能するので断熱性にも優れている。また分割荷箱の昇降 時には、前記ゴムチューブパッキン内の圧縮空気を圧縮空気導入管を介してエア 排気機構から放出することによりゴムチューブパッキンをしぼませて、前記分割 荷箱間の間隙で実質的に非当接状態とすることにより該分割荷箱の昇降をスムー ズに行うことができる。しかもゴムチューブパッキンが前記分割荷箱間の間隙で 実質的に非当接状態であるので、ゴムチューブパッキンが摩耗することもなく、 ゴムチューブパッキンの取替えサイクルを長くすることができる。
【0020】 また請求項2の伸縮式冷凍貨物車両のパッキン構造は、前記圧縮空気供給手段 は前記分割荷箱の停止時に前記圧縮空気導入管を介してゴムチューブパッキンに 圧縮空気を供給して前記ゴムチューブパッキンを膨脹させて前記各荷箱間の重複 箇所をシールすることにより荷箱内を外気から密封し、前記分割荷箱の伸縮時に は前記エア排気機構により前記ゴムチューブパッキン内の圧縮空気を圧縮空気導 入管を介して排出し前記ゴムチューブパッキンを収縮させて、前記各荷箱間のシ ールを解除してスムーズに伸縮できるように構成したものであるので、荷箱の昇 降性が極めて良好であるとともに断熱性に優れている。
【0021】 請求項3の伸縮式冷凍貨物車両のパッキン構造は、前記エア排気機構が前記圧 縮空気供給手段と前記圧縮空気導入管との流路に設けられた開放弁機構であるの で、前記ゴムチューブパッキンのゴム弾性による収縮力により前記開放弁機構の 開放弁を開放するだけで前記圧縮空気導入管内の圧縮空気を排出することができ る。
【0022】 さらに請求項4の伸縮式冷凍貨物車両のパッキン構造は、前記ゴムチューブパ ッキンへの空気の送給・排出を前記分割荷箱の停止・伸縮と連動させる制御機構 を前記圧縮空気供給手段及び開放弁機構に接続したものであるので、前記ゴムチ ューブパッキンの圧縮空気導入管内への空気の送給・排出を自動的に行うことが できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例の伸縮式冷凍貨物車両のパ
ッキン構造を装着した伸縮式冷凍貨物車両を示す一部透
視斜視図である。
【図2】前記第1実施例の伸縮式冷凍貨物車両のパッキ
ン構造を装着した伸縮式冷凍貨物車両を示す概略図であ
り、(a) は側面図、(b) は背面図であるる。
【図3】前記第1実施例の伸縮式冷凍貨物車両のパッキ
ン構造を示す概略図である。
【図4】前記第1実施例の伸縮式冷凍貨物車両のパッキ
ン構造における圧縮空気導入管への空気の送給・排出シ
ステムを示す系統図である。
【図5】前記第1実施例の伸縮式冷凍貨物車両のパッキ
ン構造の動作を示す概略図であり、(a) は膨脹状態を、
(b) は収縮状態をそれぞれ示す。
【図6】従来の伸縮式冷凍貨物車両のパッキン構造を装
着した伸縮式冷凍貨物車両を示す概略図であり、(a) は
側面図、(b) は背面図であるる。
【図7】前記従来のパッキン構造を示す概略図である。
【符号の説明】
1 冷凍貨物自動車 2 保冷荷箱(荷箱) 3 上部分割荷箱(分割荷箱) 4 下部分割荷箱(分割荷箱) 6 伸縮機構 14 冷凍機 16 圧縮空気導入管 18 ゴムチューブパッキン 19 管路(流路) 20 エアコンプレッサ(圧縮空気供給手段) 21 開放弁機構(エア排気機構) 23 コントロールユニット(制御機構) S クリアランス

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の分割荷箱を重ね合わせ、縦幅を伸
    縮可能に設けるとともに冷凍機を内蔵した荷箱を装備す
    る冷凍貨物車両における前記各荷箱間の重複箇所のパッ
    キン構造であって、前記各荷箱間の重複箇所にゴムチュ
    ーブパッキンを配設し、前記ゴムチューブパッキンに圧
    縮空気導入管を介して圧縮空気を供給する圧縮空気供給
    手段を接続する一方、開放時に該ゴムチューブパッキン
    内に供給された圧縮空気を放出するエア排気機構を接続
    したことを特徴とする荷箱伸縮式冷凍貨物車両のパッキ
    ン構造。
  2. 【請求項2】 前記圧縮空気供給手段は前記分割荷箱の
    停止時に前記圧縮空気導入管を介して圧縮空気を供給し
    て前記ゴムチューブパッキンを膨脹させ、前記各荷箱間
    の重複箇所をシールすることにより前記荷箱内を外気か
    ら密封し、前記分割荷箱の伸縮時には前記エア排気機構
    により前記圧縮空気導入管内を介して圧縮空気を排出し
    前記ゴムチューブパッキンを収縮させて、前記各荷箱間
    のシールを解除してスムーズに伸縮できるように構成し
    たことを特徴とする請求項1記載の荷箱伸縮式冷凍貨物
    車両のパッキン構造。
  3. 【請求項3】 前記エア排気機構が前記圧縮空気供給手
    段と前記圧縮空気導入管との流路に設けられた開放弁機
    構であることを特徴とする請求項2記載の荷箱伸縮式冷
    凍貨物車両のパッキン構造。
  4. 【請求項4】 前記ゴムチューブパッキンへの空気の送
    給・排出を前記分割荷箱の停止・伸縮と連動させる制御
    機構を前記圧縮空気供給手段及び開放弁機構に接続した
    ことを特徴とする請求項3記載の荷箱伸縮式冷凍貨物車
    両のパッキン構造。
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