JP2001027452A - 冷媒循環式熱移動装置 - Google Patents

冷媒循環式熱移動装置

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JP2001027452A
JP2001027452A JP11197837A JP19783799A JP2001027452A JP 2001027452 A JP2001027452 A JP 2001027452A JP 11197837 A JP11197837 A JP 11197837A JP 19783799 A JP19783799 A JP 19783799A JP 2001027452 A JP2001027452 A JP 2001027452A
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refrigerant
temperature
port
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Hirobumi Yoshihara
博文 吉原
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Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷媒循環式熱移動装置において、運転状態を
維持しながら蒸発器の除霜を行うことができ、しかも除
霜に際して気流音等の不快な騒音を伴うことのないよう
にする。 【解決手段】 冷媒循環式熱移動装置の冷媒回路30
に、高圧冷媒回路と低圧冷媒回路とを電子膨張弁34と
並列に連結するバイパス通路36を設け、このバイパス
通路36の途中に、バイパス通路36を開通状態と不通
状態とに切換える制御弁37を設ける。そして、装置全
体の制御を行うシステムCPUにより、所定の除霜条件
が成立したときには、制御弁37を作動させてバイパス
通路36を一定時間だけ開通状態とするようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮機から吐出し
た冷媒を凝縮器、絞り、蒸発器を経て圧縮機に戻すよう
に循環させることにより、上記凝縮器での放熱作用や上
記蒸発器での吸熱作用によって冷暖房、あるいは冷凍等
を行うように構成された冷媒循環式熱移動装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、上記のような冷媒循環式熱移
動装置として、例えば、凝縮器及び蒸発器として室内、
室外の熱交換器を備え、圧縮機及び室内外の熱交換器等
を含む冷媒回路に冷媒を循環させることにより暖房や冷
房を行うとともに、室内外の熱交換器に対する冷媒の循
環方向を切換える四方弁を上記冷媒回路に設け、この四
方弁の操作により暖房と冷房とを切換え可能に構成した
空気調和装置(以下、空調装置と略す)は一般に知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような空調装置で
は、例えば、暖房時には、室内熱交換器が凝縮器とし
て、室外熱交換器が蒸発器として機能するが、この際、
外気温度が低いと、室外熱交換器に霜がつく場合があ
り、これをそのまま放置すると熱交換効率が低下する原
因となるため、適当なタイミングで霜を除去する必要が
ある。
【0004】そこで、一般には、暖房運転中に四方弁を
切換えて一時的に運転状態を冷房運転とすることにより
室外熱交換器に高温の冷媒を供給し、これにより霜を除
去するいわゆるリバース除霜制御を行うようにしてい
る。
【0005】しかし、リバース除霜制御では、暖房運転
が一時的に中断され、さらに室内熱交換器から冷風が吹
き出すことにより室内温度を低下させることとなり、使
用者に不快感を与える場合があるという問題がある。ま
た、上記四方弁の切換時に大きな気流音が生じ使用者に
不快感を与えるという問題もある。
【0006】また、加熱庫に用いられる加熱専用の冷媒
循環式熱移動装置、あるいは冷凍機に用いられる冷却専
用の冷媒循環式熱移動装置においては、蒸発器の除霜は
外部から加熱ヒーターを用いる必要があり、蒸発器の吸
熱部の全てを効率良く除霜するには蒸発器の構造が複雑
化する問題もある。
【0007】本発明はこのような事情に鑑み、運転状態
を維持しながら蒸発器の除霜を行うことができ、しかも
除霜に際して気流音等の不快な騒音を伴うことのない冷
媒循環式熱移動装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、圧縮機から吐出した冷媒を凝縮器、絞
り、蒸発器を経て圧縮機に戻すように循環させる冷媒回
路を備えた冷媒循環式熱移動装置において、圧縮機から
凝縮器を経て絞りに至る高圧冷媒回路のうちの凝縮器上
流部と絞りから蒸発器を経て圧縮機に至る低圧冷媒回路
のうち蒸発器上流部とを上記絞りと並列に連結するバイ
パス通路と、バイパス通路を開通状態と不通状態とに切
換える切換弁と、所定の除霜条件が成立したときにバイ
パス通路を開通状態とすべく切換弁を制御する制御手段
とを備えたことを特徴とするものである(請求項1)。
【0009】この装置によると、除霜条件が成立すると
バイパス通路が開通状態とされ、高圧冷媒回路から高温
高圧の冷媒がバイパス通路を通じて蒸発器に導入され
る。このように高温の冷媒が蒸発器に導入されることに
より蒸発器の温度が上昇して除霜が行われる。
【0010】なお、この構成では、切換弁を高圧の気相
冷媒が通過する時に騒音を発生することが考えられるた
め、バイパス通路のうち切換弁を境として高圧側となる
第1部と、上記冷媒回路のうち絞りから蒸発器に至る部
位及びバイパス通路のうち切換弁を境として低圧側から
なる第2部との間で熱交換を行わせるバイパス熱交換器
を設けるのが好ましい(請求項2)。
【0011】このようにすれば、切換弁を通過して減圧
されて低圧低温化した冷媒あるいは絞りを通過して減圧
されることにより低圧低温化した冷媒により、切換弁の
上流側の高温高圧の気相冷媒が冷却されて液化するの
で、切換弁を冷媒が通過しても騒音が発生することがな
い。
【0012】なお、上記の冷媒循環式熱移動装置が、第
1〜第4のポートを有する四方弁と、上記凝縮器及び蒸
発器として機能する室内熱交換器及び室外熱交換器とを
備えるとともに、上記冷媒回路として、上記圧縮機の吐
出口から上記四方弁の第1ポートに至る通路と、上記四
方弁の第2ポートから圧縮機の吸込口に至る通路と、上
記四方弁の第3ポートから上記室外熱交換器、絞り、室
内熱交換器をこの順番で経て上記四方弁の第4ポートに
至る通路とを備え、上記四方弁を切換えることにより、
暖房運転時には、上記第1ポートと第4ポートとを連通
状態とするとともに上記第2ポートと第3ポートとを連
通状態とする一方、冷房運転時には、上記第1ポートと
第3ポートとを連通状態とするとともに第2ポートと第
4ポートとを連通状態とする空気調和装置である場合に
は、上記バイパス通路として、上記室内熱交換器及び絞
りを迂回するように、圧縮器の吐出口から四方弁を経て
室内熱交換器に至る通路の所定の部位と絞りから室外熱
交換器に至る通路の所定の部位とを連絡する通路を設け
るとともに、上記バイパス熱交換器として、上記バイパ
ス通路を構成する通路のうち上記切換弁を境として高圧
側になる部位と、絞りから室外熱交換器に至る通路の所
定の部位及び上記バイパス通路を構成する通路のうち切
換弁を境として低圧側となる部位との間で熱交換を行わ
せる熱交換器を設け、暖房運転中、所定の除霜条件が成
立したときに上記バイパス通路を開通状態とすべく上記
切換弁を制御するように上記制御手段を構成するように
すればよい(請求項3)。
【0013】この構成によれば、空気調和装置いおい
て、暖房運転を継続しつつ除霜が可能となる。また、除
霜に際して四方弁を切換える必要がないため騒音が発生
することがない。また、バイパス通路において冷媒が切
換弁を通過する際にも騒音が発生することはなく、従っ
て、除霜に際して騒音が発生することが一切ない。
【0014】上記の構成においては、外気温度又は低圧
冷媒温度を検出する温度検出手段を設け、上記検出温度
が所定温度以下となるときに除霜条件が成立したと判断
するように制御手段を構成してもよい(請求項4)。こ
の構成によれば、最適なタイミングで自動的に除霜を実
行させることが可能となる。
【0015】また、除霜を指示するスイッチ手段を設
け、このスイッチ手段により除霜の指示があったときに
除霜条件が成立したと判断するように制御手段を構成す
るようにしてもよい(請求項5)。この構成によれば、
必要に応じて強制的に除霜を行わせることができる。
【0016】さらに、冷媒回路のうち低圧冷媒回路の冷
媒温度を検知する温度センサ、あるいは低圧冷媒回路の
冷媒圧力を検知する圧力センサを有し、温度センサによ
る検知温度が所定温度以下となるか、圧力センサによる
検知圧力が所定庄カ以下となる時に上記除霜条件が成立
したと判断するようにしてもよい(請求項6)。この構成
の場合も、必要に応じて強制的に除霜を行わせることが
できる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0018】図1は、本発明の冷媒循環式熱移動装置の
一例としての空調装置を示しており、この空調装置は、
室外ユニット1aと、複数の室内ユニット1bとで構成
されている。この空調装置には、水冷式ガスエンジン2
(以下、エンジン2と略す)と、このエンジン2により
駆動される圧縮機20を備えた冷媒回路30と、上記エ
ンジン2を冷却するための冷却水回路90とが設けられ
ており、上記冷媒回路30が室外ユニット1aと各室内
ユニット1bとにわたって配設されるとともに、その冷
媒回路30中の圧縮機20とエンジン2及び冷却水回路
90等が室外ユニット1aに配設されている。
【0019】上記エンジン2には吸気管3が接続され、
この吸気管3にはエアクリーナ4、ミキサー5及びスロ
ットル弁6等が配設されている。上記ミキサー5には、
図外の燃料ガス供給源から燃料を導く燃料供給管7が接
続されており、この燃料供給管7に流量制御弁8、電磁
弁9,10等が介設されている。そして、上記ミキサー
5で燃料ガスと空気とが混合され、スロットル弁6で混
合気量が制御されることによりエンジン2の出力が制御
されるようになっている。
【0020】また、エンジン2から排気管11が導出さ
れ、この排気管11に排ガス熱交換器12が介設されて
いる。さらに、エンジン2のオイルパンには、オイル供
給管13を介してオイルタンク14が接続されており、
上記オイル供給管13にはオイル供給量を調節するため
の電磁弁15が設けられている。なお、16はエンジン
2のオイルパン内のオイル温度を調節するためのヒータ
である。また、17は排気温度を検出する排気温度セン
サである。
【0021】上記圧縮機20は、図示の例では2個の単
位圧縮機20a,20bを有するマルチ型圧縮機からな
り、その各単位圧縮機20a,20bが電磁クラッチ2
1a,21bを介してエンジン2の出力軸22に接続さ
れている。24,25は圧縮機温度を検出する圧縮機温
度センサである。
【0022】上記冷媒回路30は、圧縮機20から吐出
される冷媒を凝縮器、絞り、蒸発器を通して圧縮機20
に戻すように循環させるための閉回路を構成するもので
ある。当実施形態では、冷房時と暖房時とに応じて冷媒
循環経路を切替えるための四方弁31を備えるととも
に、凝縮器及び蒸発器のうちの一方を構成する室外熱交
換器32と、他方を構成する室内熱交換器33と、絞り
を構成する電子膨張弁34とを備えている。そして、冷
媒回路30のうちの室外ユニット側回路に四方弁31及
び室外熱交換器32が配設される一方、複数の室内ユニ
ット側回路にそれぞれ室内熱交換器33及び電子膨張弁
34が配設されている。
【0023】さらに、上記電子膨張弁34と並列に、圧
縮機から凝縮器を経て電子膨張弁(絞り)に至る高圧冷
媒回路と電子膨張弁(絞り)から蒸発器を経て圧縮機に
至る低圧冷媒回路とを連結するバイパス通路36が設け
られ、このバイパス通路36に、開度調節可能な減圧弁
を構成する制御弁37(切換弁)が設けられるととも
に、制御弁37の上流部と下流部との間で熱交換を行わ
せる熱交換器38(バイパス熱交換器)が設けられてい
る。
【0024】冷媒回路30を具体的に説明すると、圧縮
機20と四方弁31との間には、圧縮機20の吐出口と
四方弁31の第1ポート31aとを接続する吐出側ライ
ン41と、四方弁31の第2ポート31bと圧縮機20
の吸込口とを接続する吸込側ライン42とが配設されて
いる。上記吐出側ライン41には、高圧冷媒からオイル
を分離するオイルセパレータ43が設置されており、分
離されたオイルはストレーナ44及び毛細管45を経て
吸込側ライン42の下流部に導かれるようになってい
る。
【0025】また、上記吸込側ライン42にはアキュム
レータ46が介設されている。吸込側ライン42は、四
方弁31とアキュムレータ46の入口とをつなぐ上流側
ライン42aと、アキュムレータ46の気相冷媒の出口
に接続されたライン42bと、このライン42bに毛細
管47及びこれと並列のU字形のライン42dを介して
接続された下流側ライン42cとを有し、下流側ライン
42cが圧縮機20の吸込口に接続されるとともに、下
流側ライン42cから分岐した通路42eが毛細管4
8、弁49及びストレーナ50を介して圧縮機20に接
続されている。
【0026】そして、上記アキュムレータ46で気相冷
媒と液相冷媒とが分離され、気相冷媒がライン42b、
毛細管47及びライン42cを経て圧縮機20に吸入さ
れるようになっている。また、必要に応じ運転停止時に
アキュムレータ46内の液相冷媒を導出し得るように、
アキュムレータ46の下端部がストレーナ51及び制御
弁52を有する通路を介してライン42dに接続されて
いる。
【0027】アキュムレータ46の所定高レベル位置と
所定低レベル位置(例えば最低位置)とは液面レベル検
出用通路53,54を介してライン42dに接続され、
その各通路53,54にそれぞれストレーナ55,56
及び毛細管57,58が配設されるとともに、各通路5
3,54に対してヒータ59,60及び温度センサ6
1,62が具備されている。そして、通路53,54に
液相冷媒が導出されたときの通路内の温度変化の検出に
よってアキュムレータ内の液面レベル、つまり液相冷媒
の貯留量が検出されるようになっている。
【0028】アキュムレータ46にはヒーター63が具
備されている。また、四方弁31とアキュムレータ46
との間のライン42aには、エンジン廃熱で冷媒を加熱
する熱交換器64が設けられている。
【0029】上記四方弁31の第3ポート31cにはラ
イン65を介して室外熱交換器32が接続され、さらに
室外熱交換器32にライン66が接続されている。この
ライン66は、熱交換器38を通り、ストレーナ67及
び手動弁68を経てジョイント69に達している。四方
弁31の第4ポート31dにはライン70が接続され、
このライン70は、ストレーナ71及び手動弁72を経
てジョイント73に達している。
【0030】一方、各室内ユニット1bには、それぞ
れ、室内熱交換器33と電子膨張弁34とが直列に接続
された状態で設けられ、室外ユニット側回路のライン7
0にジョイント73を介して接続されるライン74に室
内熱交換器33が接続されるとともに、室外ユニット側
回路のライン66にジョイント69を介して接続される
ライン75に電子膨張弁34が接続されている。
【0031】さらに冷媒回路30には、電子膨張弁34
と並列に高圧冷媒回路と低圧冷媒回路とを連結するバイ
パス通路36が設けられ、当実施形態では、室内熱交換
器33と電子膨張弁34とを迂回するように、上記冷媒
回路30のうち圧縮機20の吐出口から四方弁31を経
て室内熱交換器33までの所定の部位(室外ユニット側
回路において四方弁31の第4ポート31dに通じるラ
イン70の途中)と、電子膨張弁34から室外熱交換器
32までの間の部位(室外熱交換器32に接続されたラ
イン66の途中)とを連結するバイパス通路36が設け
られている。つまり、暖房時に高圧冷媒回路における凝
縮器(室内熱交換器33)上流部と低圧冷媒回路におけ
る蒸発器(室外熱交換器32)上流部とを連結するよう
にバイパス通路36が形成されている。
【0032】このバイパス通路36には、該通路を開通
状態と不通状態とに切り換える制御弁37が設けられて
おり、この弁37は、電子膨張弁と同様の構造であっ
て、この弁37を通過する冷媒を膨張、減圧させるよう
になっており、かつ、無段階に冷媒流通量の調節が可能
となっている。
【0033】また、バイパス通路36のうち制御弁37
を境として高圧側となる第1部36a(バイパス通路3
6のうちでライン70に対する接続部と制御弁37との
間の部分)と、上記冷媒回路30のうち電子膨張弁34
から室外熱交換器32までの部位(ライン75,66)及
びバイパス通路36のうち制御弁37を境として低圧部
36bからなる第2部200との間との間に熱交換器3
8が設けられている。これにより暖房運転時には、後に
詳述するようにバイパス通路36のうち上記第1部36
a内の高圧冷媒と、制御弁37の下流側となるライン6
6内等の低圧冷媒との間で熱交換が行われるように構成
されている。
【0034】さらに上記バイパス通路36には、ストレ
ーナ76が設けられるとともに、冷媒温度センサ77が
具備されている。また、ライン66における熱交換器3
8の上流側及び下流側にも冷媒温度センサ78,79が
具備されている。特に、冷媒温度センサ79は、室外熱
交換器32の極近傍に設けられており、室外熱交換器3
2が蒸発器となる暖房運転時には、これが蒸発器の温度
を検出する本発明の温度検出手段として機能するように
なっている。
【0035】このほかに冷媒回路30に対して具備され
る各種検出要素として、高圧側圧力センサ81、低圧側
圧力センサ82、圧縮機吐出側冷媒温度センサ83、圧
縮機吸込側冷媒温度センサ84、外気温センサ85等が
室外ユニット1a側に配設されるとともに、電子膨張弁
34の上流側及び下流側の冷媒温度センサ86,87、
室内温度センサ88等が室内ユニット1b側に配設され
ている。
【0036】また、上記冷却水回路90は、主ウォータ
ポンプ92、排ガス熱交換器12、エンジン側ウォータ
ポンプ93、エンジンウォータジャケット、サーモスタ
ット94、リニア三方弁95、ラジエータ96等が配設
された主冷却水通路91を備えるとともに、エンジン廃
熱を熱交換器63に導くための通路97を有している。
この通路97は、主冷却水通路91を循環する冷却水が
エンジンウォータジャケットからラジエータ96へ向か
う経路の途中で、リニア三方弁95を介して主冷却水通
路91から分岐し、熱交換器64を通ってから、主冷却
水通路91に合流するように形成されている。
【0037】上記リニア三方弁95は、主冷却水通路9
1から通路97へ冷却水が分流する割合をリニアに変え
ることができるようになっており、エンジン廃熱を受け
取った冷却水が上記リニア三方弁95に導かれ、リニア
三方弁95の作動位置に応じた量だけ通路97を介して
熱交換器64に導かれることにより、この熱交換器64
で冷媒回路30の吸込側ライン42中の低圧冷媒にエン
ジン廃熱が供給されるようになっている。
【0038】図2は上記空調装置の制御系を示してい
る。この図に示す制御系は、システム全体の制御を行う
システムCPU100(制御手段)と、エンジン2の制
御を行うエンジンCPU106を有し、これらのCPU
100、106は互いに関連して制御を行うことができ
るように電気的に接続されている。さらにシステムCP
U100には、室内ユニット1aに設けられた操作部1
01(リモコンを有する場合には、リモコン及びその送
受信部を含む)、冷媒温度センサ86,87、室内温度
センサ88、電子膨張弁34及び室内ファン102が接
続されるとともに、室外ユニットに設けられた高圧側圧
力センサ81、低圧側圧力センサ82、外気温度センサ
85、アキュムレータ液面センサ61,62、圧縮機温
度センサ24,25、冷媒温度センサ77,78,7
9,84、除霜スイッチ(スイッチ手段)103、四方
弁31、リニア三方弁95、室外ファン104及び制御
弁37等が接続されている。また、プログラムや各種デ
ータ等を記憶するメモリ105がシステムCPU100
に接続されている。
【0039】そして、上記操作部101(又はリモコ
ン)によって運転モード(冷房または暖房)及び設定温
度が決定され、その運転モードに応じて四方弁31が切
換制御されるとともに、この運転モード及び設定温度と
各種センサによる温度、圧力等の検出値に応じ、上記電
子膨張弁34、室内ファン102、リニア三方弁95、
室外ファン104、制御弁37等が制御されるようにな
っている。
【0040】以上のような当実施形態の空調装置の作用
を、その動作と共に図3のフローチャートを用いて説明
する。
【0041】まず、空調装置のメイン電源がオンされる
と、CPU100,106の初期設定が行われ、スイッ
チ操作等の操作データ及び各種センサのデータ取込みが
行われ、運転動作の設定が行われる(ステップS1〜S
4)。
【0042】次いで、システムオフか否か、すなわちメ
イン電源がオフされたか否かが判断され、ここで、オフ
されていると判断された場合には、所定のシステムオフ
(停止)の処理が実行されて本フローチャートが終了す
る(ステップS11)。
【0043】一方、ステップS5でシステムオフでない
と判断された場合には、設定が冷房運転か否かが判断さ
れる(ステップS6)。ここで、設定が冷房運転である
と判断した場合には、ステップS12に移行されて以下
のような冷房運転の制御が行われる。
【0044】すなわち、冷房運転時には、四方弁31が
図1に破線で示すように、吐出側ライン41とライン6
5とを接続するとともに、吸込側ライン42とライン7
0とを接続する状態に制御される。これにより、圧縮機
20から吐出される高温、高圧の冷媒が図1中に破線矢
印で示すように、吐出側ライン41、四方弁31、ライ
ン65、ライン65、室外熱交換器32、ライン66、
ライン75、電子膨張弁34、室内熱交換器33、ライ
ン74、ライン70、四方弁31及び吸込側ライン42
をこの順に通って圧縮機20に戻される。従って、室外
熱交換器32が凝縮器となって、ここで放熱が行われる
とともに、室内熱交換器33が蒸発器となって、ここで
吸熱が行われることにより、室内が冷房される。この場
合、設定温度等に応じた所望の冷房効果が得られるよう
に、例えば高圧側圧力センサ81による検出圧力が目標
冷媒圧力となるように上記エンジン2の回転数等がCP
U100,106により制御される。
【0045】一方、ステップS6で冷房運転でないと判
断された場合には、つまり暖房運転の場合には、ステッ
プS7に移行されて以下のような暖房運転のための制御
が行われる。
【0046】すなわち、暖房運転時には、四方弁31が
図1に実線で示すように、吐出側ライン41とライン7
0とを接続するとともに、吸込側ライン42とライン6
5とを接続する状態に制御される。これにより、圧縮機
20から吐出される高温、高圧の冷媒が図1中に実線矢
印で示すように、吐出側ライン41、四方弁31、ライ
ン70、ライン74、室内熱交換器33、電子膨張弁3
4、ライン75、ライン66、室外熱交換器32、ライ
ン65、四方弁31及び吸込側ライン42をこの順に通
って圧縮機20に戻される。従って、室内熱交換器33
が凝縮器となって、ここで放熱が行われることにより室
内の暖房が行われるとともに、室外熱交換器32が蒸発
器となって、ここで吸熱が行われる。
【0047】次いで、ステップS8に移行されて除霜ス
イッチ103がオンされているか否かが判断され、除霜
スイッチ103がオフの場合には定常除霜制御が実行さ
れ(ステップS9)、一方、除霜スイッチ103がオン
されている場合には強制除霜制御が実行されて(ステッ
プS10)、ステップS2にリターンされる。
【0048】定常除霜制御では、図4のフローチャート
(サブルーチン)に示すように、まず、室外熱交換器3
2の温度に基づいて除霜が必要か否かが判断される(ス
テップS21)。具体的には、室外熱交換器32の上流
側(冷媒の流れ方向における上流側)に配設されている
冷媒温度センサ79の検出温度とメモリ105に予め記
憶されている所定の着霜温度とが比較され、冷媒温度セ
ンサ79の検出温度が着霜温度以下であるか否かが判断
される。なお、上記着霜温度は、例えば室外熱交換器3
2に霜がついている時の冷媒温度センサ79の出力デー
タを検出することにより予め試験的に求められてメモリ
105に記憶されている。
【0049】ステップS21において除霜が必要である
と判断されると、タイマー(図示せず)がセットされて
上記制御弁37が開かれ、上記タイマーにより設定時間
が計時されると制御弁37が閉じられる(ステップS2
2〜S25)。このように制御弁37が開かれると、室
内熱交換器33において放熱した後、ライン66を通じ
て室外熱交換器32(蒸発器)に導入される低温の冷媒
に対して上記ライン70を流れる高温の冷媒がバイパス
通路36を通じて合流し、これにより室外熱交換器32
が暖められて室外熱交換器32の除霜が行われることと
なる。
【0050】一方、強制除霜制御では、図5のフローチ
ャート(サブルーチン)に示すように、本制御に入ると
直ちにタイマーがセットされて制御弁37が開かれ、上
記タイマーにより設定時間が計時されると制御弁37が
閉じられる(ステップS31〜S34)。つまり、上記
除霜スイッチ103がオンされると、除霜の必要性が判
断されることなく直ちに制御弁37が開かれて高温の冷
媒がバイパス通路36を通じてライン66の冷媒に合流
させられる。これにより、室外熱交換器32に霜がつい
ている場合には除霜が行われることとなる。
【0051】以上説明した空調装置によれば、暖房運転
状態において、上述のようにライン70を通じて室内熱
交換器33に導入される高温の冷媒の一部をバイパス通
路36を通じて室外熱交換器32に導入することにより
除霜を行うように構成しているため、暖房運転を継続し
なが室外熱交換器32の除霜を行うことができる。従っ
て、従来のいわゆるリバース除霜制御のように、除霜時
に暖房運転が中断されて室内温度の低下を招き、これに
より使用者に不快感を与えるようなことがない。なお、
上記の空調装置では、除霜に際し、圧縮機20から室外
熱交換器32に導入される冷媒の一部を一時的にバイパ
スさせるため、暖房効果が一時的に低下することが考え
られるが、リバース除霜制御のように室外熱交換器32
から冷風が吹き出ることはない。従って、除霜時に室内
温度を低下させて使用者に不快感を与えるようなことが
一切ない。
【0052】その上、除霜のために四方弁31を切換え
る必要がないので、従来のリバース除霜制御のように四
方弁の切換え時に大きな気流音が生じて使用者に不快感
を与えるということもない。なお、制御弁37より上流
側のバイパス通路36内の冷媒は、高温、高圧のガス状
であってボリューム及び流速が大きいため、制御弁37
が開かれるとこれを通過する際に気流音が生じることが
考えられるが、上記実施形態の装置では、熱交換器38
を設けてバイパス通路36の制御弁37上流の冷媒と、
ライン66の低温の冷媒との間で熱交換を行わせている
ため、高温、高圧のガス状の冷媒が放熱、凝縮して気液
2相もしくは液状となり、ボリューム及び流速が減少す
ることとなる。そのため、制御弁37を通過するときに
大きな気流音が生じる等、騒音を伴うことがない。そし
て、高温、高圧のガスから放出された熱はライン66の
低温の冷媒に与えられ、結局は室外熱交換器32に供給
されるので、上記熱交換器38を設けても除霜効果が損
なわれることはない。
【0053】また、上記実施形態の装置では、除霜スイ
ッチ103がオフの状態では、室外熱交換器32の温度
を監視することにより自動的に除霜を行わせる一方で、
除霜スイッチ103をオンすれば強制的に除霜を行わせ
ることもできるようになっているので、例えば霜のつき
がひどい場合や、冷媒温度センサ79が故障する等して
定常除霜制御が正常に行われないような場合でも、強制
的に除霜を行わせて室外熱交換器32の霜を完全に除去
することができる。そのため、室外熱交換器32の除霜
を良好かつ確実に行うことができ、室外熱交換器32に
霜がつくことに起因した室外熱交換器32の熱交換効率
の低下を効果的に防止することができるという特徴もあ
る。
【0054】なお、上記実施形態では、除霜条件が成立
する場合として、冷媒温度センサ79による検出温度と
設定温度とを比較して検出温度が設置温度以下となる場
合、あるいは除霜スイッチ103がオンされた場合を定
め、これらの条件が成立したときに除霜を実行する、つ
まり制御弁37を開くようにしているが、除霜条件とし
てこれ以外の条件を定めてもよい。例えば、外気温度を
検出し、その温度が所定温度以下であることをさらに除
霜条件として加えたり、あるいは除霜を行った後に一定
時間が経過していることを除霜条件として加えるように
してもよい。
【0055】また、上記実施形態では、定常的除霜制御
と強制的除霜制御の双方を行うようにしているが、いず
れか一方の制御のみを行うようにしてもよい。あるい
は、冷媒温度センサ79による検出温度が設定温度以下
であることと、除霜スイッチ103がオンであることを
アンド条件とし、つまり除霜スイッチ103がオンのと
きで、かつ上記検出温度が設定温度以下のときに除霜を
行うようにしてもよい。
【0056】さらに、上記実施形態では、バイパス通路
36うち、暖房時に高圧側となる端部を四方弁31と室
内熱交換器33との間の部分(ライン70)に接続して
いるが、例えば圧縮器20の吐出口と四方弁31との間
の部分(高圧冷媒配管41)に接続するようにしてもよ
い。また、熱交換器38は、バイパス通路36の第1部
36aと、上記電子膨張弁34からバイパス通路36と
ライン66との接続部分(バイパス通路36のうち、暖
房運転時に低圧側となる部位の端部)に至る箇所との間
で熱交換させるように設けてもよい。
【0057】本発明の熱移動装置におけるバイパス通路
等の構成は上記実施形態に限定されず、種々変更可能で
あり、以下、各種実施形態を図6〜図8によって説明す
る。なお、図6〜図8は、各種実施形態につき、熱移動
装置の要部の構造を概略的に示している。また、図1に
示すものと同等の部分には同一符号を付している。
【0058】図6は、図1に示す実施形態(第1実施形
態)の変形例であって、装置全体が圧縮機20、四方弁
31、室外熱交換器32、室内熱交換器33、電子膨張
弁34等を備えた冷暖房切換可能な空調装置となってい
る点は図1の第1実施形態と同様である。また、高圧冷
媒回路と低圧冷媒回路とを連結するバイパス通路36A
を備え、このバイパス通路36Aは暖房運転時に凝縮器
となる室内熱交換器33の上流と蒸発器となる室外熱交
換器32の上流とを連結するように形成されており、こ
のバイパス通路36Aに制御弁37Aが設けられるとと
もに、熱交換器38Aが設けられている点も、図1の第
1実施形態と同様である。
【0059】ただし、上記熱交換器38Aは、制御弁3
7A上流部と、バイパス通路36A中の制御弁37下流
部との間で熱交換を行わせるように構成されている。
【0060】この変形例によっても、制御弁37Aが上
記第1実施形態の場合と同様に制御されることにより、
暖房運転時において制御弁37Aが開かれると、室外熱
交換器32に導入される低温の冷媒に対して高温の冷媒
がバイパス通路36Aを通じて合流し、これにより室外
熱交換器32の除霜が行われることとなる。
【0061】図7は本発明の第2実施形態を示し、この
実施形態では、空調装置において、高圧冷媒回路と低圧
冷媒回路とを連結するバイパス通路36Bが、冷房運転
時に凝縮器となる室外熱交換器32の上流と蒸発器とな
る室内熱交換器33の上流とを連結するように形成され
ている。
【0062】すなわち、圧縮機20、四方弁31、室外
熱交換器32、室内熱交換器33、電子膨張弁34等を
備えた冷暖房切換可能な空調装置の全体構成は第1実施
形態と同様であるが、四方弁31と室外熱交換器32と
の間のラインにバイパス通路36Bの上流端が接続され
るとともに、電子膨張弁34と室内熱交換器33との間
のラインにバイパス通路36Bの下流端が接続されてい
る。そして、このバイパス通路36Bに、制御弁37B
と、この制御弁37Bの上流部と下流部との間で熱交換
を行わせる熱交換器38Bとが設けられている。
【0063】なお、この実施形態のような通路構成とす
る場合に、電子膨張弁34が室内側ユニット1bにある
とバイパス通路36Bを室外ユニット1aと室内ユニッ
ト1bとにわたって配設しなければならなくなるので、
図示のように上記電子膨張弁34を室外ユニット1aに
設けることにより、バイパス通路36Bを室外ユニット
1a内に配置できるようにしておくことが好ましい。
【0064】この実施形態によると、圧縮機20から吐
出された冷媒が図7中の実線矢印のように四方弁31、
室外熱交換器32、電子膨張弁34、室内熱交換器33
をこの順に通って圧縮機20に戻るように循環する冷房
時において、制御弁37Bが開かれることにより何らか
の理由で室内熱交換器33に着霜が生じた場合でも、こ
れを良好に除去することができる。すなわち、制御弁3
7Bが開かれることにより、圧縮機20から吐出された
高温の冷媒の一部が室外熱交換器32をバイパスして室
内熱交換器33に導入され、これにより室内熱交換器3
3が暖められて除霜が行われることとなる。
【0065】なお、詳しい説明を省略するが、この図7
に示す装置においても、第1実施形態のように除霜スイ
ッチを設け、除霜スイッチのオフ状態では、室内熱交換
器33の温度を監視しながら自動的に除霜を行わせる一
方、使用者が必要と判断した場合には、除霜スイッチを
オンすることにより強制的に除霜を行わせ得るように制
御することができる。この場合、室内熱交換器33に導
入される冷媒に対して高温の冷媒を継続的に導入すると
室内熱交換器33による冷房効果が低下することが考え
られるため、制御弁37を開いておく時間は、除霜が行
われる範囲で可及的に短く設定するのが望ましい。
【0066】図8は本発明の第3実施形態を示し、この
実施形態では、冷凍機(冷蔵庫を含む)において、高圧
冷媒回路と低圧冷媒回路とを連結するバイパス通路36
Cが、凝縮器132の上流と蒸発器133との上流とを
連結するように形成されている。
【0067】すなわち、冷凍機もしくは冷蔵庫の冷媒回
路30は、圧縮機20の吐出口に通じる吐出側ライン1
41に接続された凝縮器132と、圧縮機20の吸込口
に通じる吸込側ライン142に接続された蒸発器133
と、これら凝縮器132と蒸発器133との間に介設さ
れた電子膨張弁134とを備え、圧縮機20から吐出さ
れた冷媒が吐出側ライン141、凝縮器132、電子膨
張弁134及び蒸発器133及び吸込側ライン142を
この順に通って圧縮機20に戻るように循環する構成と
なっている。
【0068】また、バイパス通路36Cは、圧縮機20
から凝縮器132に至るまで吐出側ライン141の途中
と、電子膨張弁134から蒸発器133に至るまでのラ
インの途中とを連結するように形成されている。このバ
イパス通路36Cに、制御弁37Cと、この制御弁37
Cの上流部と下流部との間で熱交換を行わせる熱交換器
38Cとが設けられている。
【0069】この実施形態によると、制御弁37Cが開
かれると、圧縮機20から吐出された高温の冷媒の一部
が凝縮器132をバイパスして蒸発器133に導入さ
れ、これにより蒸発器133の除霜が行われる。従っ
て、冷凍機もしくは冷蔵庫の運転を継続させたままで蒸
発器133の除霜を行うことができる。
【0070】この場合には、例えば、蒸発器133が配
置される庫内温度が所定値以下となる場合、蒸発器13
3の吸熱能力が着霜により低下して、低圧側の冷媒圧力
が上昇せず所定値以下となる場合、あるいは低圧側の冷
媒温度が上昇せず所定値以下となる場合に除霜条件が成
立するようにすればよい。この際、低圧側の冷媒圧力及
び低圧側の冷媒温度は、同図に示すように吸込側ライン
142に低圧圧力センサ82および吸込温度センサ84
を設けて検知するようにすればよい。
【0071】なお、図5中に実線で示す冷媒回路では、
サブクール制御(高圧側の膨張弁近傍の冷媒温度を飽和
液温度よりも低い温度に引き下げるように電子膨張弁の
開度を調節する制御)に適応するように、蒸発器133
と圧縮機20との間の吸込側ライン142の途中にアキ
ュムレータ46を介設しているが、スーパーヒート制御
(圧縮機吸込部の冷媒温度を飽和蒸気温度よりも高い温
度にまで上昇させるように電子膨張弁の開度を調節する
制御)に適応するように、同図に二点鎖線で示すように
凝縮器132と電子膨張弁134との間のラインにレシ
ーバー150を介設してもよい。
【0072】ところで、上記各実施形態において、圧縮
機20を駆動する駆動源は、図示のエンジン2に限ら
ず、電動モータ等であってもよい。
【0073】また、各実施形態の冷媒回路において、凝
縮器と蒸発器との間で冷媒の膨張を行わせる絞りとして
は、図示の電子膨張弁34,134の替わりに毛細管を
用いるようにしてもよい。
【0074】なお、図8において、室外に蒸発器133
を配置することにより庫内を加熱する温蔵庫となるヒー
トポンプ装置を構成することもできる。
【0075】なお、上記各実施形態においては説明を省
略しているが、上記室外熱交換器28及び蒸発器133
には吸熱のため周囲の外気や庫内空気を導く不図示のフ
ァンを配置しているものとする。
【0076】
【発明の効果】以上のように本発明は、冷媒循環式熱移
動装置において、高圧冷媒回路のうちの凝縮器上流部と
絞りから蒸発器を経て圧縮機に至る低圧冷媒回路のうち
蒸発器上流部とを絞りと並列に連結するバイパス通路を
設けるとともにこのバイパス通路の途中に切換弁を設
け、所定の除霜条件が成立したときに切換弁を開いてバ
イパス通路を開通状態とすることにより、圧縮器から吐
出された高温の冷媒の一部を凝縮器をバイパスして蒸発
器に導入するようにしているため、運転を継続しながら
蒸発器の除霜を行うことができる。そのため、室内環境
を変化させることなく除霜を行うことができる。しか
も、除霜のために四方弁を切換える必要がないので、従
来のリバース除霜制御のように除霜に際して大きな気流
音が生じる等、騒音を伴うことがなく、従って使用者に
不快感を与えることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷媒循環式熱移動装置の第1実施形態
を示す回路構成図である。
【図2】第1実施形態の装置の制御系を示すブロック図
である。
【図3】冷媒循環式熱移動装置の動作制御の一例を示す
フローチャートである。
【図4】定常的除霜制御の一例を示すフローチャートで
ある。
【図5】強制的除霜制御の一例を示すフローチャートで
ある。
【図6】第1実施形態の装置の変形例を示す冷媒回路主
要部の概略回路構成図である。
【図7】本発明の装置の第2実施形態を示す冷媒回路主
要部の概略回路構成図である。
【図8】本発明の装置の第3実施形態を示す冷媒回路主
要部の概略回路構成図である。
【符号の説明】
1a 室外ユニット 1b 室内ユニット 2 エンジン 20 圧縮機 30 冷媒回路 32 室外熱交換器 33 室内熱交換器 34 電子膨張弁 36,36A,36B,36C バイパス通路 37,37A,37B,37C 制御弁(切換弁) 38,38A,38B,38C 熱交換器 100,106 CPU(制御手段) 132 凝縮器 133 蒸発器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機から吐出した冷媒を凝縮器、絞
    り、蒸発器を経て圧縮機に戻すように循環させる冷媒回
    路を備えた冷媒循環式熱移動装置において、 圧縮機から凝縮器を経て絞りに至る高圧冷媒回路のうち
    の凝縮器上流部と絞りから蒸発器を経て圧縮機に至る低
    圧冷媒回路のうち蒸発器上流部とを上記絞りと並列に連
    結するバイパス通路と、 上記バイパス通路を開通状態と不通状態とに切換える切
    換弁と、 所定の除霜条件が成立したときに上記バイパス通路を開
    通状態とすべく上記切換弁を制御する制御手段とを備え
    たことを特徴とする冷媒循環式熱移動装置。
  2. 【請求項2】 上記バイパス通路のうち切換弁を境とし
    て高圧側となる第1部と、上記冷媒回路のうち絞りから
    蒸発器に至る部位及びバイパス通路のうち切換弁を境と
    して低圧側からなる第2部との間で熱交換を行わせるバ
    イパス熱交換器を備えていることを特徴とする請求項1
    記載の冷媒循環式熱移動装置。、
  3. 【請求項3】 上記冷媒循環式熱移動装置は、第1〜第
    4のポートを有する四方弁と、上記凝縮器及び蒸発器と
    して機能する室内熱交換器及び室外熱交換器とを備える
    とともに、上記冷媒回路として、上記圧縮機の吐出口か
    ら上記四方弁の第1ポートに至る通路と、上記四方弁の
    第2ポートから圧縮機の吸込口に至る通路と、上記四方
    弁の第3ポートから上記室外熱交換器、絞り、室内熱交
    換器をこの順番で経て上記四方弁の第4ポートに至る通
    路とを備え、上記四方弁を切換えることにより、暖房運
    転時には、上記第1ポートと第4ポートとを連通状態と
    するとともに上記第2ポートと第3ポートとを連通状態
    とする一方、冷房運転時には、上記第1ポートと第3ポ
    ートとを連通状態とするとともに第2ポートと第4ポー
    トとを連通状態とする空気調和装置であって、上記バイ
    パス通路として、上記室内熱交換器及び絞りを迂回する
    ように、圧縮器の吐出口から四方弁を経て室内熱交換器
    に至る通路の所定の部位と絞りから室外熱交換器に至る
    通路の所定の部位とを連絡する通路を備えるとともに、
    上記バイパス熱交換器として、上記バイパス通路を構成
    する通路のうち上記切換弁を境として高圧側になる部位
    と、絞りから室外熱交換器に至る通路の所定の部位及び
    上記バイパス通路を構成する通路のうち切換弁を境とし
    て低圧側となる部位との間で熱交換を行わせる熱交換器
    を備え、上記制御手段は、暖房運転中、所定の除霜条件
    が成立したときに上記バイパス通路を開通状態とすべく
    上記切換弁を制御することを特徴とする請求項2記載の
    冷媒循環式熱移動装置。
  4. 【請求項4】 外気温度又は低圧冷媒温度を検出する温
    度検出手段を有し、上記制御手段は、上記検出温度が所
    定温度以下となるときに上記除霜条件が成立したと判断
    することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載
    の冷媒循環式熱移動装置。
  5. 【請求項5】 除霜を指示するスイッチ手段を有し、上
    記制御手段は、上記スイッチ手段により除霜の指示があ
    ったときに上記除霜条件が成立したと判断することを特
    徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の冷媒循環式
    熱移動装置。
  6. 【請求項6】 冷媒回路のうち低圧冷媒回路の冷媒温度
    を検知する温度センサ、あるいは低圧冷媒回路の冷媒圧
    力を検知する圧力センサを有し、温度センサによる検知
    温度が所定温度以下となるか、圧力センサによる検知圧
    力が所定庄カ以下となる時に上記除霜条件が成立したと
    判断することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに
    記載の熱循環式熱移動装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016038109A (ja) * 2014-08-05 2016-03-22 株式会社コロナ 複合熱源ヒートポンプ装置
CN108716789A (zh) * 2018-06-20 2018-10-30 珠海格力电器股份有限公司 换热器、分液控制装置、空调器及其控制方法

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