JP2002106997A - ヒートポンプ式空調装置 - Google Patents

ヒートポンプ式空調装置

Info

Publication number
JP2002106997A
JP2002106997A JP2000304723A JP2000304723A JP2002106997A JP 2002106997 A JP2002106997 A JP 2002106997A JP 2000304723 A JP2000304723 A JP 2000304723A JP 2000304723 A JP2000304723 A JP 2000304723A JP 2002106997 A JP2002106997 A JP 2002106997A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
heating
expansion valve
heat exchanger
air conditioner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000304723A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Nakajima
謙司 中島
Seiki Kitamura
清貴 北村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2000304723A priority Critical patent/JP2002106997A/ja
Publication of JP2002106997A publication Critical patent/JP2002106997A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷媒加熱手段を内蔵していない既設のヒート
ポンプ式空調装置等に対し、改造容易に外部冷媒加熱手
段40を追加して暖房能力を増大する。 【解決手段】 室内機用膨張弁5とレシーバ6とを結ぶ
冷媒管路であって、且つ室外機20の冷媒配管接続部2
0aと室内機30の冷媒配管接続部30aとの間に、冷
媒管路を流れる冷媒を加熱する外部冷媒加熱手段40を
接続した。これにより、従来のような室外機20のパネ
ルや内部の冷媒管路等に何ら改造を加えること無く、室
外機20と室内機30とを結ぶ冷媒管路の一方にバーナ
ー加熱装置等をつなぎ込むだけで、冷媒加熱手段を内蔵
していない既設のヒートポンプ式空調装置等にも外部冷
媒加熱手段40が加えられ、容易に暖房能力を増大する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷暖房を行なうヒ
ートポンプ式空調装置に関するものであり、特に冷媒加
熱手段を内蔵していない既設のヒートポンプ式空調装置
等に外部加熱を加えて暖房能力を増大させる場合に適用
して好適である。
【0002】
【従来の技術】ヒートポンプ式の空調装置は、外気温度
が低下すると外気からの吸熱ができなくなり、暖房能力
が低下してしまう。そのため、外部吸熱を補うために灯
油やガスを燃料としたバーナー等の冷媒加熱手段を内蔵
した空調装置がある。図7にその従来のバーナー加熱を
内蔵したヒートポンプ式空調装置の構成を、概略的な模
式構成図で示す。
【0003】この装置の冷媒加熱手段を説明すると、4
1は灯油やガス等の燃料源であり、42がバーナー部で
ある。このバーナー部42内に43のポンプで水を循環
させ、ここで暖められた温水により44の冷媒加熱部で
冷媒を加熱して外気からの吸熱を補うものであり、これ
らが室外機20に内蔵されている。
【0004】これにより、外気温度が低い場合も暖房能
力を確保することができる。
【0005】ちなみに他の部分も含め、記載の符号部分
は後述する本発明の実施形態での符号部分と対応してお
り、ここでの説明は省略する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような冷
媒加熱手段を内蔵していない既設のヒートポンプ式空調
装置等に、外気温度が低い場合に暖房能力が低下するこ
との対策としてバーナー等の外部加熱を追加する場合
は、室外機20のパネルに穴を開けて内部の冷媒管路を
切ってその両端を延長して引き出し、そこにバーナー加
熱装置等41〜44をつなぎ込んでいる。
【0007】このような改造は、作業が煩雑なうえ外観
的にも良くなく、パネルに開けた穴から室外機20の運
転音が漏れる等の問題点もある。
【0008】本発明は、上記の問題に鑑みてなされたも
のであり、冷媒加熱手段を内蔵していない既設のヒート
ポンプ式空調装置等に対し、改造容易に外部冷媒加熱手
段を追加して暖房能力を増大できるヒートポンプ式空調
装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、室内機用膨張弁(5)
とレシーバ(6)とを結ぶ冷媒管路であって、且つ室外
機(20)の冷媒配管接続部(20a)と室内機(3
0)の冷媒配管接続部(30a)との間に、冷媒管路を
流れる冷媒を加熱する外部冷媒加熱手段(40)を接続
したことを特徴とする。
【0010】これにより、従来のような室外機のパネル
や内部の冷媒管路等に何ら改造を加えること無く、室外
機と室内機とを結ぶ冷媒管路の一方にバーナー加熱装置
等をつなぎ込むだけで、冷媒加熱手段を内蔵していない
既設のヒートポンプ式空調装置等にも外部冷媒加熱手段
が加えられ、容易に暖房能力を増大することができる。
【0011】請求項2に記載の発明では、外部冷媒加熱
手段(40)は冷媒管路に挿入される外部冷媒加熱器
(44)を有し、外部冷媒加熱器(44)と室内機(3
0)との間に減圧手段(45)を設けたことを特徴とす
る。
【0012】これにより、外部冷媒加熱器の上流で冷媒
が減圧手段で断熱膨張して温度が下がることにより、加
熱する温水との温度差が確保されて外部冷媒加熱器での
熱交換が促進されるうえ、同一の熱交換能力であれば外
部冷媒加熱器を小型とすることができる。
【0013】請求項3に記載の発明では、外部冷媒加熱
器(44)とレシーバ(6)とを結ぶ冷媒管路から分岐
して、室外熱交換器(8)とアキュームレータ(10)
とを結ぶ冷媒管路に接続される冷媒戻し回路(21)
と、その回路(21)の開閉弁(22)とを設け、外部
加熱運転時は室外機用膨張弁(7)を閉路し、開閉弁
(22)を開路したことを特徴とする。
【0014】これは、前記の状態のままでは、外気から
吸熱しないのに室外熱交換器を通り、既設の室外機用膨
張弁も通過することにより圧力損失が発生し、圧縮機で
の吸入圧力が低下して冷媒循環量が減少し、空調装置の
性能が充分に発揮されない場合がでてくる。
【0015】しかし上記により、外部冷媒加熱器で加熱
された冷媒は冷媒戻し回路を通り、室外機用膨張弁や室
外熱交換器をバイパスしてアキュームレータへと流れる
ことで前記の圧力損失が低減でき、圧縮機での吸入圧力
は高く保たれて効率の良い外部加熱運転が可能となる。
【0016】なお、上記各手段に付した括弧内の符号
は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を
示す。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。
【0018】(第1実施形態)図1は、本発明の第1実
施形態におけるヒートポンプ式空調装置の構成を概略的
に示す模式構成図である。本実施形態は、モータ1によ
って駆動されるもので、このヒートポンプ式空調装置は
定置型あるいは車両搭載型の空調装置として用いられ、
屋内や車室内を冷暖房することができるが、本実施形態
では定置型に適用したものとして述べる。
【0019】ヒートポンプサイクルは、各機能部材間を
冷媒配管で接続して構成され、屋内暖房時には、圧縮機
2→四方弁3→室内熱交換器4→室内機用膨張弁5(全
開)→レシーバ6→室外機用膨張弁7→室外熱交換器8
→四方弁3→アキュームレータ10→圧縮機2の順に冷
媒を流通(実線矢印)させて暖房している。
【0020】また、屋内冷房時には、圧縮機2→四方弁
3→室外熱交換器8→室外機用膨張弁7(全開)→レシ
ーバ6→室内機用膨張弁5→室内熱交換器4→四方弁3
→アキュームレータ10→圧縮機2の順に冷媒を流通
(破線矢印)させて冷房している。
【0021】室内熱交換器4は、暖房時には凝縮器であ
る第1熱交換器として機能し、冷房時には蒸発器である
第2熱交換器として機能する。また、室外熱交換器8
は、暖房時には蒸発器である第2熱交換器として機能
し、冷房時には凝縮器である第1熱交換器として機能す
る。また、室内熱交換器4と室外熱交換器8には図示し
ないモータを連結したファンが取り付けられている。
【0022】そして、暖房時には、室外機用膨張弁7が
冷媒を減圧する減圧手段である膨張弁として機能し、冷
房時には、室内機用膨張弁5が減圧手段である膨張弁と
して機能する。
【0023】上記構成を有するヒートポンプ式空調装置
において、各構成要素のうち室内熱交換器4および室内
機用膨張弁5は、室内機30を構成して室内の適所に設
置され、その他のものは、室外機20を構成して室外の
適所に設置されている。
【0024】室内機30及び室外機20のいずれも、樹
脂や金属からなる収納ケース内に上記した各構成要素を
内蔵させた構造である。冷媒配管の出入口は、後述する
冷媒配管接続部20a、30aにより、外部配管と各機
20,30内の冷媒配管とを脱着可能に接続する構造と
してある。
【0025】そして、ヒートポンプ式空調装置は、電子
回路等からなる制御手段である制御装置を有し、この制
御装置は、図示しない室内に設けられたコントローラ、
図示しない外気温センサ・冷媒温度センサ・水温センサ
等からの情報を入力し、室内機30および室外機20を
作動制御するようになっている。
【0026】次に、本実施形態での基本的な作動を上記
構成に基づいて説明する。
【0027】制御装置は、ヒートポンプ式空調装置に電
力供給されているときには、図示しないコントローラか
らの情報に基づいて、暖房運転時の制御処理、又は冷房
運転時の制御処理のいずれかを実行する。
【0028】まず、暖房運転時の作動について説明す
る。例えば外気温が低い時、図示しないコントローラの
暖房スイッチがONされ、ON信号が制御装置に入力さ
れると、制御装置は暖房運転時の制御処理を実行する。
制御装置は四方弁3を暖房側(実線)に切り替えるとと
もに、モータ1を起動し圧縮機2を駆動する。また、室
内機用膨張弁5を全開にするとともに、室外機用膨張弁
7を膨張弁として機能する開度に調節する。
【0029】圧縮機2を出た高温のガス冷媒は、四方弁
3を通り、室内熱交換器4で凝縮し、暖房を行なった
後、レシーバ6で気液分離、室外機用膨張弁7で減圧さ
れ、室外熱交換器8で蒸発し、四方弁3を再び通り、ア
キュームレータ10から圧縮機2に戻る。
【0030】次に、冷房運転時の作動について説明す
る。例えば外気温が高い時、図示しないコントローラの
冷房スイッチがONされ、ON信号が制御装置に入力さ
れると、制御装置は冷房運転時の制御処理を実行する。
制御装置は四方弁3を冷房側(破線)に切り替えるとと
もに、モータ1を起動し圧縮機2を駆動する。また、室
外機用膨張弁7を全開にするとともに、室内機用膨張弁
5を膨張弁として機能する開度に調節する。
【0031】圧縮機2を出た高温のガス冷媒は、四方弁
3を通り、室外熱交換器8で凝縮し、レシーバ6で気液
分離、室内機用膨張弁5で減圧され、室外熱交換器8で
蒸発し、冷房を行なった後、四方弁3を再び通り、アキ
ュームレータ10に送られて気液分離され、圧縮機2に
戻る。
【0032】次に、本実施形態の特徴点を説明する。
【0033】本実施形態では、外気温が低い時の外部吸
熱を補うために、灯油やガスを燃料としたバーナー加熱
による外部冷媒加熱手段40を、室内機用膨張弁5とレ
シーバ6とを結ぶ冷媒管路で、且つ、室外機20の冷媒
配管接続部20aと室内機30の冷媒配管接続部30a
との間に接続して持っている。
【0034】この外部冷媒加熱手段としてのバーナー加
熱装置40は、灯油やガス等の燃料源41と、バーナー
部42と、このバーナー部42に水を循環させるポンプ
43と、バーナー部42で暖められた温水により冷媒を
加熱する冷媒加熱部44とから構成されている。冷媒加
熱部44は、周知のプレート式熱交換器や2重管式熱交
換器等である。
【0035】図2は、上記構成でのヒートポンプ式空調
装置における冷凍サイクルの挙動を示すモリエル線図で
ある。圧縮機2によって圧力を高められた冷媒(a→
b)は、室内熱交換器4で凝縮して(c→d)その時の
熱で室内の暖房を行なう。この冷媒はすかさずバーナー
加熱装置40にて加熱(e→f)された後、室外機用膨
張弁7で減圧(f→g)されて圧縮機2に戻る。
【0036】これにより、従来のような室外機20のパ
ネルや内部の冷媒管路等に何ら改造を加えること無く、
室外機20と室内機30とを結ぶ冷媒管路の一方にバー
ナー加熱装置等をつなぎ込むだけで、冷媒加熱手段を内
蔵していない既設のヒートポンプ式空調装置等にも外部
冷媒加熱手段40が加えられ、容易に暖房能力を増大す
ることができる。
【0037】(第2実施形態)図3は、本発明の第2実
施形態におけるヒートポンプ式空調装置の構成を概略的
に示す模式構成図である。室外機20と室内機30の内
部構成は先の第1実施形態と全く同じであるため図示を
省略する。
【0038】本実施形態での特徴点として、外部冷媒加
熱手段40は冷媒管路に挿入される外部冷媒加熱器44
を有し、外部冷媒加熱器44と室内機30との間に減圧
手段としての膨張弁45を設けている。
【0039】図4は、図3の構成でのヒートポンプ式空
調装置における冷凍サイクルの挙動を示すモリエル線図
である。第1実施形態の図2と比べ、室内熱交換器4を
出た冷媒は、追加した膨張弁45にて減圧(d→e)さ
れてからバーナー加熱装置40で加熱(e→f)され、
その後、室外機用膨張弁7で減圧(f→g)されて圧縮
機2に戻る。
【0040】これにより、外部冷媒加熱器44の上流で
冷媒が外部加熱用膨張弁45で断熱膨張して温度が下が
ることにより、加熱する温水との温度差が確保されて外
部冷媒加熱器44での熱交換が促進されるうえ、、同一
の熱交換能力であれば外部冷媒加熱器44を小型とする
ことができる。
【0041】(第3実施形態)図5は、本発明の第3実
施形態におけるヒートポンプ式空調装置の構成を概略的
に示す模式構成図である。
【0042】本実施形態は、水冷式のエンジン(例えば
ディーゼル、ガソリン、ガスエンジン等)1によって駆
動されるものであり、エンジン1は、クランクプーリ1
aに巻き付けられたVベルト1bにより圧縮機2に設け
られたプーリ2aに駆動力を伝達するようになってい
る。そして、プーリ2aと圧縮機2との間には、プーリ
2aに伝達された駆動力を圧縮機2に伝達または遮断す
る駆動力切替手段である図示しない電磁クラッチが設け
られている。
【0043】また、圧縮機2の吐出側(四方弁3側)に
接続された冷媒管路15には、圧縮機2が吐出した冷媒
からオイルを分離する周知のオイルセパレータ16が設
けられており、オイルセパレータ16で分離されたオイ
ルはオイルリターンチューブ17を介して、圧縮機2の
吸入側(アキュームレータ10側)に接続された冷媒管
路18の経路中に圧縮機2前後の差圧により戻されるよ
うになっている。
【0044】11は冷却水回路であり、エンジン1の本
体内に形成されエンジン1を冷却するための図示しない
冷却水通路と、この冷却水通路出口から内蔵された冷媒
加熱部である冷媒加熱器9、冷却水切替弁12、冷却水
ポンプ13を順次流れ、上記冷却水通路入口に戻る第1
冷却水回路と、上記冷却水通路出口からラジエータ1
4、冷却水切替弁12、冷却水ポンプ13を順次流れ、
上記冷却水通路入口に戻る第2冷却水回路とから構成さ
れている。
【0045】ここで、冷却水ポンプ13は電動ポンプで
あり、冷却水切替弁12は第1冷却水回路と第2冷却水
回路とを切り替える電磁切替弁である。また、ラジエー
タ14は冷却水と外気とを熱交換する周知の熱交換器で
あり、冷媒加熱器9は、例えば金属等からなる2重管式
の熱交換器であり冷却水と冷媒とが熱交換可能になって
いる。また、上記冷却水通路の出入口と各部材9、12
〜14は例えばゴムホース等によって連結されている。
【0046】また、外部冷媒加熱装置40として先の第
2実施形態と全く同じ構成のものを備えている。
【0047】次に、本実施形態での基本的な作動を上記
構成に基づいて説明する。
【0048】まず、暖房運転時の作動について説明す
る。
【0049】圧縮機2を出た高温のガス冷媒は、まずオ
イルセパレータ16にてオイルが分離される。なお分離
されたオイルは冷媒管路15と冷媒管路18との差圧に
より、オイルリターンチューブ17を介して冷媒管路1
8に送られる。
【0050】オイルセパレータ16を出た冷媒は、四方
弁3を通り、室内熱交換器4で凝縮し、暖房を行なった
後、レシーバ6で気液分離、室外機用膨張弁7で減圧さ
れ、室外熱交換器8で蒸発し、四方弁3を再び通り、続
いて冷媒加熱器9で、エンジン排熱を回収した冷却水と
の熱交換により加熱された後、アキュームレータ10か
ら圧縮機2に戻る。
【0051】エンジン1の起動に合わせて、冷却水ポン
プ13も起動され、冷却水切替弁12は冷却水が第1冷
却水回路に流れる方向に切り替えられる。冷却水ポンプ
13によって圧送された冷却水は、エンジン1内の冷却
水通路を流れ、エンジン排熱を吸熱した後、冷媒加熱器
9に入り、ここで、室外熱交換器8で蒸発した冷媒と熱
交換して冷媒を加熱する。その後、冷却水切替弁112
から冷却水ポンプ13に戻り、再びエンジン1内の冷却
水通路に送られる。
【0052】このように冷却水が循環するため、エンジ
ン1の排熱は冷却水に回収され、冷媒加熱器9にて冷媒
の加熱に利用されて、ヒートポンプサイクルの暖房熱源
の一部となる。
【0053】次に、冷房運転時の作動について説明す
る。
【0054】圧縮機2を出た高温のガス冷媒は、まずオ
イルセパレータ16にてオイルが分離される。なお分離
されたオイルは冷媒管路15と冷媒管路18との差圧に
より、オイルリターンチューブ17を介して冷媒管路1
8に送られる。
【0055】オイルセパレータ16を出た冷媒は、四方
弁3を通り、室外熱交換器8で凝縮し、レシーバ6で気
液分離、室内機用膨張弁5で減圧され、室外熱交換器8
で蒸発し、冷房を行なった後、四方弁3を再び通り、続
いて冷媒加熱器9からアキュームレータ10に送られ、
アキュームレータ10にて気液分離され、圧縮機2に戻
る。
【0056】エンジン1の起動に合わせて、冷却水ポン
プ13も起動され、冷却水切替弁12は冷却水が第2冷
却水回路に流れる方向に切り替えられる。冷却水ポンプ
13によって圧送された冷却水は、エンジン1内の冷却
水通路を流れ、エンジン排熱を吸熱した後、ラジエータ
14に入る。その後、冷却水切替弁12から冷却水ポン
プ13に戻り、再びエンジン1内の冷却水通路に送られ
る。このように冷却水が循環するため、エンジン1の排
熱は冷却水に回収され、ラジエータ14にて外気と熱交
換して放熱される。
【0057】次に、本実施形態の特徴点を説明する。
【0058】本実施形態は、ホットガスバイパス除霜方
式を用いて、室内等に温風を吹き出しながら室外熱交換
器8の除霜を行なうための除霜回路を持っている。具体
的には、圧縮機2で発生した高温冷媒の一部を室外熱交
換器8の上流から供給するホットガスバイパス回路23
と、その回路の制御弁24と、除霜を行なっている間の
室内熱交換器4からの冷媒を圧縮機2側へ戻すための冷
媒戻し回路21と、その回路の開閉弁22である。
【0059】除霜作動としては、室外機20の環境温度
が低く、暖房運転中に室外熱交換器8の除霜が必要と判
定された場合に、開閉弁22を開いて室内熱交換器4か
らの冷媒戻し回路21を確保した上、室外機用膨張弁7
を閉じて流路を分け、制御弁24を開いてホットガスバ
イパス回路23から室外熱交換器8に高温冷媒の一部を
供給して暖めることを行なう。
【0060】本実施形態では、この除霜回路の内、冷媒
戻し回路21を用い、外部加熱運転時は室外機用膨張弁
7を閉じて室外熱交換器8側への流れを止め、開閉弁2
2を開いて冷媒は回路21から圧縮機2側へ戻すように
したものである。
【0061】これは、第2実施形態の状態のままでは、
外気から吸熱しないのに室外熱交換器8を通り、既設の
室外機用膨張弁7も通過することにより圧力損失が発生
し、圧縮機2での吸入圧力が低下して冷媒循環量が減少
し、空調装置の性能が充分に発揮されない場合がでてく
るためである。
【0062】しかし、冷媒戻し回路21を設けることに
より、外部冷媒加熱器44で加熱された冷媒はこの回路
21を通し、室外機用膨張弁7や室外熱交換器8をバイ
パスしてアキュームレータ10へと流れることで前記の
圧力損失が低減でき、圧縮機2での吸入圧力は高く保た
れて効率の良い外部加熱運転が可能となる。
【0063】尚、当然ながら、本実施形態では除霜回路
中の冷媒戻し回路21を利用したが、除霜回路の無い既
設機等に外部冷媒加熱手段40を設ける場合は、合せて
除霜回路とは関係なく冷媒戻し回路21を設けても良
い。
【0064】図6は、図5の構成でのヒートポンプ式空
調装置における冷凍サイクルの挙動を示すモリエル線図
である。膨張弁45で減圧(d→e)された冷媒は、バ
ーナー加熱装置40での加熱(e→f)に引き続いて冷
媒加熱器9で加熱(f→g)されているうえ、そこまで
の圧力低下が小さいため、第2実施形態の図4と比べる
と圧縮を始めるa点の位置が高くなっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態におけるヒートポンプ式
空調装置の構成を概略的に示す模式構成図である。
【図2】図1の構成のヒートポンプ式空調装置における
冷凍サイクルの挙動を示すモリエル線図である。
【図3】本発明の第2実施形態におけるヒートポンプ式
空調装置の構成を概略的に示す模式構成図である。
【図4】図3の構成のヒートポンプ式空調装置における
冷凍サイクルの挙動を示すモリエル線図である。
【図5】本発明の第3実施形態におけるヒートポンプ式
空調装置の構成を概略的に示す模式構成図である。
【図6】図5の構成のヒートポンプ式空調装置における
冷凍サイクルの挙動を示すモリエル線図である。
【図7】従来のバーナー加熱を内蔵したヒートポンプ式
空調装置の構成を概略的に示す模式構成図である。
【符号の説明】 2 圧縮機 1 四方弁 4 室内熱交換機 5 室内機用膨張弁 6 レシーバ 7 室外機用膨張弁 8 室外熱交換器 10 アキュームレータ 20 室外機 20a 冷媒配管接続部 21 冷媒戻し回路 22 開閉弁 30 室内機 30a 冷媒配管接続部 40 バーナー加熱装置(外部冷媒加熱手段) 44 外部冷媒加熱器 45 外部加熱用膨張弁(減圧手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(2)、四方弁(3)、室内熱交
    換器(4)、室内機用膨張弁(5)、レシーバ(6)、
    室外機用膨張弁(7)、室外熱交換器(8)、アキュー
    ムレータ(10)を順次配管接続して形成された冷凍サ
    イクルを備え、且つ少なくとも前記レシーバ(6)、前
    記室外機用膨張弁(7)及び前記室外熱交換器(8)を
    収容する室外機(20)と、前記室内熱交換器(4)及
    び前記室内機用膨張弁(5)を収容する室内機(30)
    とを備えるヒートポンプ式空調装置において、 前記室内機用膨張弁(5)と前記レシーバ(6)とを結
    ぶ冷媒管路であって、且つ前記室外機(20)の冷媒配
    管接続部(20a)と前記室内機(30)の冷媒配管接
    続部(30a)との間に、前記冷媒管路を流れる冷媒を
    加熱する外部冷媒加熱手段(40)を接続したことを特
    徴とするヒートポンプ式空調装置。
  2. 【請求項2】 前記外部冷媒加熱手段(40)は前記冷
    媒管路に挿入される外部冷媒加熱器(44)を有し、前
    記外部冷媒加熱器(44)と前記室内機(30)との間
    に減圧手段(45)を設けたことを特徴とする請求項1
    に記載のヒートポンプ式空調装置。
  3. 【請求項3】 前記外部冷媒加熱器(44)と前記レシ
    ーバ(6)とを結ぶ前記冷媒管路から分岐して、前記室
    外熱交換器(8)と前記アキュームレータ(10)とを
    結ぶ冷媒管路に接続される冷媒戻し回路(21)と、そ
    の回路(21)の開閉弁(22)とを設け、外部加熱運
    転時は前記室外機用膨張弁(7)を閉路し、前記開閉弁
    (22)を開路したことを特徴とする請求項2に記載の
    ヒートポンプ式空調装置。
JP2000304723A 2000-10-04 2000-10-04 ヒートポンプ式空調装置 Pending JP2002106997A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000304723A JP2002106997A (ja) 2000-10-04 2000-10-04 ヒートポンプ式空調装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000304723A JP2002106997A (ja) 2000-10-04 2000-10-04 ヒートポンプ式空調装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002106997A true JP2002106997A (ja) 2002-04-10

Family

ID=18785722

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000304723A Pending JP2002106997A (ja) 2000-10-04 2000-10-04 ヒートポンプ式空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002106997A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009250464A (ja) * 2008-04-02 2009-10-29 Panasonic Corp 換気空調装置
WO2010032420A1 (ja) * 2008-09-17 2010-03-25 ダイキン工業株式会社 空気調和機の室外機
CN108386960A (zh) * 2018-01-22 2018-08-10 青岛海尔空调器有限总公司 一种不停机除霜空调及不停机除霜方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009250464A (ja) * 2008-04-02 2009-10-29 Panasonic Corp 換気空調装置
WO2010032420A1 (ja) * 2008-09-17 2010-03-25 ダイキン工業株式会社 空気調和機の室外機
AU2009294118B2 (en) * 2008-09-17 2012-11-01 Daikin Industries, Ltd. Outdoor unit of air conditioner
CN108386960A (zh) * 2018-01-22 2018-08-10 青岛海尔空调器有限总公司 一种不停机除霜空调及不停机除霜方法
CN108386960B (zh) * 2018-01-22 2024-04-26 青岛海尔空调器有限总公司 一种不停机除霜空调及不停机除霜方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2014188674A1 (ja) 冷凍サイクル装置
JP4631576B2 (ja) 暖房サイクル装置、その制御装置およびその制御方法
JP2004217087A (ja) 車両用空調装置
WO2004056594A1 (ja) 空調装置
JP2010260450A (ja) 車両用空調装置
JP4001149B2 (ja) 空気調和機
JP2004224107A (ja) 車両用空調装置
JP3941817B2 (ja) 空気調和機
JP6134290B2 (ja) 車両用空調装置
JPH11230646A (ja) エンジン駆動ヒートポンプ
JP2004182109A (ja) 車両用空調装置
JP2011225174A (ja) 車両用空調装置
JP4661451B2 (ja) 空気調和装置
JP2002106997A (ja) ヒートポンプ式空調装置
JP2019188852A (ja) 空調装置
JP6507453B2 (ja) 車両用空調装置
JPH06265242A (ja) エンジン駆動ヒートポンプ
KR101137266B1 (ko) 히트 펌프식 공기조화장치
JP2012076589A (ja) 車両用空調装置
JP2007051840A (ja) 空気調和装置
JP2001355940A (ja) ヒートポンプ装置
JP2006242443A (ja) 空気調和装置
JP3060444B2 (ja) 空調装置
JP2002168534A (ja) ヒートポンプ式空調装置
WO2023027027A1 (ja) 車両用空調装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20040416

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050208

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050607