JP2001027095A - トンネル掘削機のカッタ交換方法及びトンネル掘削工法及びトンネル掘削機 - Google Patents

トンネル掘削機のカッタ交換方法及びトンネル掘削工法及びトンネル掘削機

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JP2001027095A JP19983599A JP19983599A JP2001027095A JP 2001027095 A JP2001027095 A JP 2001027095A JP 19983599 A JP19983599 A JP 19983599A JP 19983599 A JP19983599 A JP 19983599A JP 2001027095 A JP2001027095 A JP 2001027095A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トンネル掘削機のカッタ交換方法及びトンネ
ル掘削工法及びトンネル掘削機において、ローラカッタ
の交換作業を容易に且つ短時間で行い、作業者にかかる
負担を軽減して安全性の向上を図ると共に、作業効率の
向上を図る。 【解決手段】 カッタヘッド13のカッタスポーク23
a〜23dにローラカッタ24a〜24dを有する移動
ブロック27a〜27dを移動自在に支持すると共に連
結リンク30で連結し、カッタスポーク23a〜23d
の端部にゲート機構33a〜33dを装着する一方、掘
削機本体11にカッタヘッド13の所定の回転角度位置
で対向するカッタスポーク23a〜23dの端部にゲー
ト機構33a〜33dを介してローラカッタ収納箱34
を選択的に連結離脱可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネル掘削機に
設けられたローラカッタやカッタビットなどを交換する
トンネル掘削機のカッタ交換方法、並びにトンネルを掘
削するトンネル掘削工法、トンネルボーリングマシンや
シールドマシンなどのトンネル掘削機に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、岩盤を掘削するトンネルボーリ
ングマシンは、円筒形状をなす掘削機本体の前部に駆動
回転可能なカッタヘッドが回転自在に装着され、このカ
ッタヘッドにディスクカッタ及びカッタビットが多数取
付けられる一方、後部には既設トンネルの壁面に圧接自
在なグリッパが装着されると共に、掘削機本体とこのグ
リッパとの間に複数のスラストジャッキが架設されて構
成されている。従って、グリッパにより掘削反力を確保
した状態で、カッタヘッドを回転させながらスラストジ
ャッキを伸長させると、掘削機本体が前進してディスク
カッタ及びカッタビットが前方の岩盤を破砕し、トンネ
ルを掘削することができる。
【0003】ところで、近年、トンネルは長距離化の傾
向にあり、トンネル掘削の作業中にカッタヘッドに装着
されたディスクカッタやカッタビットが摩耗してしま
う。このディスクカッタやカッタビットが摩耗すると、
岩盤の掘削効率が低下してしまうので、掘削作業を停止
して磨耗したディスクカッタやカッタビットを交換しな
ければならない。従来、ディスクカッタやカッタビット
の交換は、前方の地盤を薬液の注入や凍結などにより固
化改良し、この地盤改良地点まで掘削した後に後退して
チャンバ内の掘削土砂を全て排出し、作業者がこのカッ
タヘッドの前方やチャンバ内に入ってディスクカッタや
カッタビットの交換作業を行っていた。
【0004】ところが、このような交換作業では、地盤
の改良を行うために使用する薬液などに費用がかかって
不経済であると共に、作業時間が長くかかってしまい作
業性が良くない。また、作業者はカッタヘッドの前方や
チャンバ内などの狭い空間で作業を行うことなり、不自
由な作業となって作業者にかかる負担が大きくなってし
まうという問題がある。そこで、カッタビットを掘削機
本体内で交換可能としたものが、例えば、特開平10−
280878号公報に開示されている。
【0005】この特開平10−280878号公報に開
示された「トンネル掘削機」は、スキンプレートの前部
にカッタヘッドを駆動回転可能に装着し、カッタヘッド
に中心部側が内方の屈曲したガイドレールを配設し、互
いに屈曲自在に連結された複数のホルダをこのガイドレ
ールに移動自在に支持してカッタビットを装着し、ガイ
ドレールの端部にゲート機構を介してカッタビット交換
室を取付け、移動ジャッキによって各カッタビットをカ
ッタビット交換室内に移動可能としたものである。従っ
て、移動ジャッキによってカッタビットをカッタビット
交換室内に移動し、ここで新しいカッタビットと交換す
ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、カッタビッ
トには、通常、前面部に放射状をなして複数のカッタス
ポークが設けられ、各カッタスポークに多数のカッタビ
ットが装着されている。前述した公報に開示された「ト
ンネル掘削機」にあっては、カッタスポークに取付けら
れたガイドレールにカッタビットを移動自在に装着し、
ガイドレールの端部に取付けたカッタビット交換室に各
カッタビットを移動し、ここで新しいものと交換してい
る。そのため、各カッタスポーク(ガイドレール)ごと
にカッタビット交換室及び移動ジャッキが必要となって
構造が複雑になると共に、各カッタビット交換室が接近
したものとなって交換作業性がやりにくい。そこで、交
換対象となるガイドレールにのみカッタビット交換室及
び移動ジャッキを装着して作業を行うことも考えられる
が、その都度、ガイドレールへのカッタビット交換室及
び移動ジャッキの取付け、取外し作業が必要となって作
業効率がよくない。
【0007】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、ローラカッタの交換作業を容易に且つ短時間で
行い、作業者にかかる負担を軽減して安全性の向上を図
ると共に、作業効率の向上を図ったトンネル掘削機のカ
ッタ交換方法及びトンネル掘削工法及びトンネル掘削機
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの請求項1の発明のトンネル掘削機のカッタ交換方法
は、カッタヘッド前面に位置する複数のカッタを一連に
連結する複数のカッタ列を具え、該カッタ列がその一端
から掘削機本体内に引き込み収納可能なトンネル掘削機
であって、前記カッタ列の一連またはその一部を前記掘
削機本体側に支持されているカッタ収納箱内に引き込ん
で、他のカッタと交換した後、交換後のカッタ列を前記
カッタヘッド前面の所定位置に固定し、次に、前記カッ
タヘッドを駆動回転して前記カッタ列とは別のカッタ列
を前記カッタ収納箱内に対向させてから引き込んで他の
カッタと交換し、交換後、所定位置に固定する行程を繰
り返すことにより、順次、前記カッタ列のカッタを交換
することを特徴とするものである。
【0009】また、請求項2の発明のトンネル掘削機の
カッタ交換方法は、掘削機本体の前部にカッタヘッドが
駆動回転自在に装着され、該カッタヘッドの前面部に複
数のガイドレールが放射状に設けられ、該複数のガイド
レールに沿ってカッタを枢着した移動ブロックが移動自
在に支持される一方、前記掘削機本体に一つのカッタ収
納箱が設けられると共に、前記カッタを前記カッタ収納
箱内に引き込み及び押し出し可能なカッタ移動手段が設
けられたトンネル掘削機において、前記カッタヘッドを
回転して所定角度位置で停止し、このときに前記カッタ
収納箱と対向する前記ガイドレール端部に該カッタ収納
箱を装着し、前記カッタ移動手段より前記ガイドレール
に位置する前記カッタを前記カッタ収納箱内に引き込
み、別のカッタと交換してから交換したカッタを前記ガ
イドレールに押し出して位置決めし、前記ガイドレール
端部から前記カッタ収納箱を取り外すことを特徴とする
ものである。
【0010】また、請求項3の発明のトンネル掘削機の
カッタ交換方法では、前記カッタはローラカッタである
ことを特徴としている。
【0011】また、請求項4の発明のトンネル掘削機の
カッタ交換方法では、前記カッタはカッタビットである
ことを特徴としている。
【0012】また、請求項5の発明のトンネル掘削機の
カッタ交換方法では、前記カッタはローラカッタ及びカ
ッタビットであって、該ローラカッタのカッタ列と該カ
ッタビットのカッタ列が前記カッタヘッド前面に並設さ
れ、該ローラカッタ列及び該カッタビット列の一方ある
いは両方を前記カッタ収納箱内に同時に引き込み可能で
あることを特徴としている。
【0013】また、請求項6の発明のトンネル掘削工法
は、請求項1または2記載のトンネル掘削機のカッタ交
換方法を用いて、磨耗したカッタの新規交換作業または
掘削土質変化に応じた適正カッタへの交換作業を行うこ
とで、連続してトンネル掘削作業を行うことを特徴とす
るものである。
【0014】また、請求項7の発明のトンネル掘削機
は、筒状の掘削機本体と、該掘削機本体を前進させる推
進ジャッキと、前記掘削機本体の前部に回転自在に装着
されたカッタヘッドと、該カッタヘッドを駆動回転する
カッタヘッド駆動手段と、前記カッタヘッドの前面部に
放射状に設けられた複数のガイドレールと、該複数のガ
イドレールに沿ってそれぞれ移動自在に支持された移動
ブロックと、該移動ブロックに装着されたカッタと、前
記各ガイドレールにおける前記カッタヘッドの中心側端
部に設けられたゲート機構と、前記掘削機本体に支持さ
れて前記カッタヘッドの所定の回転角度位置で対向する
前記各ガイドレールの端部に該ゲート機構を介して選択
的に連結離脱可能な一つのカッタ収納箱と、前記ガイド
レールに位置する前記移動ブロック及び前記カッタを前
記カッタ収納箱内に引き込み及び押し出し可能なカッタ
移動手段と、該カッタ移動手段と前記移動ブロックとを
着脱自在に連結する連結部材と、前記カッタヘッドの掘
削によって発生した掘削土砂を外部に排出する排土手段
とを具えたことを特徴とするものである。
【0015】また、請求項8の発明のトンネル掘削機で
は、前記移動手段は、駆動ロッドが前記カッタ収納箱内
に挿通する移動ジャッキであって、該駆動ロッドの先端
部は前記連結部材によって前記移動ブロックと着脱自在
に連結可能であることを特徴としている。
【0016】また、請求項9の発明のトンネル掘削機で
は、前記カッタ収納箱を、前記各ガイドレール端部の装
着位置と、該端部から所定距離離間した退避位置とに移
動するカッタ収納箱移動手段を設けたことを特徴として
いる。
【0017】また、請求項10の発明のトンネル掘削機
では、前記移動ブロックは複数屈曲自在に連結された状
態で前記ガイドレールに沿って移動自在であって、前記
移動ブロック及び前記カッタを一組ずつ前記カッタ収納
箱内に収納して交換可能であることを特徴としている。
【0018】また、請求項11の発明のトンネル掘削機
では、前記移動ブロックは複数屈曲自在に連結された状
態で前記ガイドレールに沿って移動自在であって、前記
移動ブロック及び前記カッタを全て前記カッタ収納箱内
に収納して同時に交換可能であることを特徴としてい
る。
【0019】また、請求項12の発明のトンネル掘削機
では、前記カッタヘッドには平行をなす少なくとも2列
のガイドレールが設けられ、該各ガイドレールにはロー
ラカッタが装着された第1移動ブロックとカッタビット
が装着された第2移動ブロックが移動自在に支持される
一方、前記掘削機本体には該ローラカッタ及び第1移動
ブロックを収納する第1カッタ収納箱と該カッタビット
及び第2移動ブロックを収納する第2カッタ収納箱が設
けられたことを特徴としている。
【0020】また、請求項13の発明のトンネル掘削機
は、筒状の掘削機本体と、該掘削機本体を前進させる推
進ジャッキと、前記掘削機本体の前部に回転自在に装着
されたカッタヘッドと、該カッタヘッドを駆動回転する
カッタヘッド駆動手段と、前記カッタヘッドの前面部に
中心部から放射状に設けられたガイドレールと、該ガイ
ドレールに沿って移動自在に支持された移動ブロック
と、該移動ブロックに装着されたカッタと、前記ガイド
レールにおける前記カッタヘッドの中心側端部に連結さ
れたカッタ収納箱と、前記ガイドレール側と該カッタ収
納箱内とを連通及び遮断可能なゲート機構と、前記カッ
タヘッドにその回転中心に対して前記ガイドレールと反
対側に配設されて前記ガイドレールに位置する前記移動
ブロック及び前記カッタを前記カッタ収納箱内に引き込
み及び押し出し可能なカッタ移動手段と、該カッタ移動
手段と前記移動ブロックとを着脱自在に連結する連結部
材と、前記カッタヘッドの掘削によって発生した掘削土
砂を外部に排出する排土手段とを具えたことを特徴とす
るものである。
【0021】また、請求項14の発明のトンネル掘削機
では、前記移動手段は、駆動ロッドが前記カッタ収納箱
内に挿通する移動ジャッキであって、該駆動ロッドの先
端部は前記連結部材によって前記移動ブロックと着脱自
在に連結可能であることを特徴としている。
【0022】また、請求項15の発明のトンネル掘削機
では、前記移動ブロックは複数屈曲自在に連結された状
態で前記ガイドレールに沿って移動自在であって、前記
移動ブロック及び前記カッタを一組ずつ前記カッタ収納
箱内に収納して交換可能であることを特徴とするとして
いる。
【0023】また、請求項16の発明のトンネル掘削機
では、前記移動ブロックは複数屈曲自在に連結された状
態で前記ガイドレールに沿って移動自在であって、前記
移動ブロック及び前記カッタを全て前記カッタ収納箱内
に収納して同時に交換可能であることを特徴としてい
る。
【0024】また、請求項17の発明のトンネル掘削機
では、前記カッタはローラカッタであることを特徴とし
ている。
【0025】また、請求項18の発明のトンネル掘削機
では、前記カッタはカッタビットであることを特徴とし
ている。
【0026】また、請求項19の発明のトンネル掘削機
では、前記カッタはローラカッタ及びカッタビットであ
って、該ローラカッタが装着された移動ブロックと該カ
ッタビットが装着された移動ブロックが前記カッタヘッ
ドの前面部に並設された各ガイドレールにそれぞれ移動
自在に支持され、該ローラカッタの移動ブロックと該カ
ッタビットの移動ブロックの一方あるいは両方を前記カ
ッタ収納箱内に引き込み可能であることを特徴としてい
る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0028】図1に本発明の第1実施形態に係るトンネ
ル掘削機の前部概略断面、図2にトンネル掘削機の正面
視、図3に図2のIII−III断面、図4に図1のIV−IV断
面、図5にローラカッタ収納箱の退避状態を表すトンネ
ル掘削機の前部概略断面、図6にローラカッタの交換作
業を表す概略を示す。
【0029】本実施形態のトンネル掘削機において、図
1及び図2に示すように、掘削機本体11は円筒形状を
なし、この掘削機本体11の前部には軸受12によって
カッタヘッド13が回転自在に装着されている。このカ
ッタヘッド13の後部にはリングギア14が固定される
一方、掘削機本体11には油圧モータ15が取付けら
れ、この油圧モータ15の駆動ギア16がこのリングギ
ア14に噛み合っている。従って、油圧モータ15を駆
動して駆動ギア16を回転駆動すると、リングギア14
を介してカッタヘッド13を回転することができる。
【0030】また、掘削機本体11にはカッタヘッド1
3の後方に位置してバルクヘッド17が取付けられてお
り、カッタヘッド13とこのバルクヘッド17との間に
チャンバ18が形成されている。そして、このチャンバ
18には一端が掘削機の外部に延設された送泥管19及
び排泥管20の他端が開口しており、排泥管20の開口
部分の近傍には掘削土砂と泥水とを攪拌、混合するアジ
テータ21が設置されている。なお、22はシールドジ
ャッキであって、掘削機本体11の後部外周辺に円周方
向に複数並設されており、このシールドジャッキ22が
掘進方向後方に伸長して掘削したトンネル内周面に構築
された図示しない既設のセグメントに押し付けること
で、その反力により掘削機本体11を前進することがで
きる。また、掘削機本体11の後部には図示しないセグ
メントを組立てるエレクタ装置が設けられている。
【0031】ところで、本実施形態にあっては、前述し
たカッタヘッド13の前面部には4つのカッタスポーク
23a,23b,23c,23dが放射状に固定されて
おり、このカッタスポーク23a,23b,23c,2
3dの中央にはそれぞの複数のローラカッタ24a,2
4b,24c,24dが長手方向に並設されると共に、
その両側には多数のカッタビット25a,25b,25
c,25dが装着されており、このローラカッタ24
a,24b,24c,24dが磨耗して掘削能率が低下
したときには、新しいものと容易に交換できるようにな
っている。
【0032】以下、各ローラカッタ24a,24b,2
4c,24d等の支持構造について説明するが、ほぼ同
様の構造となっているため、ローラカッタ24aについ
てのみ説明して他のローラカッタ24b,24c,24
dについての説明は省略する。即ち、図1乃至図4に示
すように、カッタヘッド13の前面部には断面が箱型形
状をなすカッタスポーク23aが固定され、カッタスポ
ーク23aには長手方向に沿ってガイドレールとしての
レール部26が形成されている。このレール部26は、
カッタヘッド13の前面側がほぼ直線状をなし、外端部
側及び内端部側がそれぞれカッタヘッド13の内部側
(掘進方向後方)に屈曲している。そして、各レール部
26には3つの移動ブロック27aが移動自在に支持さ
れ、両側に取付けられたローラ28がレール部26の両
側に形成された凹部29に係合している。
【0033】また、各移動ブロック27aは隣接する者
同士が所定の間隔で連結部材としての連結リンク30に
よって連結されることで、レール部26の屈曲形状に合
わせて折れ曲がることができる。そして、このように支
持された各移動ブロック27aのサドル31に、ローラ
カッタ24aが回転軸32によってそれぞれ回転自在に
取付けられている。
【0034】また、各カッタスポーク23a,23b,
23c,23d(レール部26)におけるカッタヘッド
13の中心側の端部にはゲート機構33a,33b,3
3c,33dを介して掘削機本体11に支持された一つ
のローラカッタ収納箱34が選択的に連結離脱可能とな
っている。このゲート機構33a,33b,33c,3
3dはほぼ同様の構造をなしているため、ゲート機構3
3aについてのみ説明して他のゲート機構33b,33
c,33dについての説明は省略する。即ち、カッタス
ポーク23aの端部には開口部35を有する枠体36が
固定され、この枠体36には開口部35を開閉可能な一
対のゲート37a,37bが移動自在に取付けられ、ゲ
ートジャッキ38a,38bによって移動可能となって
いる。
【0035】従って、ゲートジャッキ38a,38bを
伸縮駆動することで、一対のゲート37a,37bを移
動して開口部35を開閉することができ、カッタスポー
ク23a(レール部26)側とローラカッタ収納箱34
内とを連通及び遮断することができる。そして、ゲート
37a,37bによる開口部35の開放状態では、ロー
ラカッタ24aをローラカッタ収納箱34との間で移動
させることができる。また、ゲート37a,37bによ
る開口部35の閉止状態では、ゲート37a,37bの
切欠部42a,42bが連結部41a,41bや連結リ
ンク30を挾持することで、開口部35を完全に遮断し
て止水することができる。
【0036】一方、掘削機本体11には支持ブラケット
51によって断面がコ字形状をなすガイド部材52が傾
斜して固定されており、このガイド部材52には蓋34
aを有する前述したローラカッタ収納箱34が移動自在
に支持されている。また、この支持ブラケット51には
移動ジャッキ39が装着されており、駆動ロッド40が
ローラカッタ収納箱34内に挿通し、その先端に連結部
41が取付けられている。そして、図5に示すように、
連結ピン53をローラカッタ収納箱34の貫通孔54を
貫通して駆動ロッド40の連結部41に嵌入すること
で、駆動ロッド40とローラカッタ収納箱34を一体に
連結し、移動ジャッキ39によってローラカッタ収納箱
34を移動し、ゲート機構33aを介してカッタスポー
ク23aとの装着位置(図1に示す位置)と、カッタス
ポーク23aからの退避位置(図5に示す位置)とに移
動可能となっている。
【0037】また、ローラカッタ収納箱34が装着位置
にあるとき、ローラカッタ収納箱34をカッタスポーク
23aに図示しないボルトで固定すると、駆動ロッド4
0の連結部41を連結リンク30に連結することができ
る。なお、この場合、連結ピン53を抜き取ったローラ
カッタ収納箱34の貫通孔54は図示しない止水ピンが
嵌入することで閉塞される。
【0038】従って、連結ピン53により駆動ロッド4
0とローラカッタ収納箱34とを一体に連結し、移動ジ
ャッキ39を伸長してローラカッタ収納箱34をカッタ
スポーク23aとの装着位置に移動してボルトで固定し
た状態で、ゲートジャッキ38a,38bによってゲー
ト37a,37bを開放すると、移動ジャッキ39の駆
動ロッド40の連結部41に連結リンク30を連結して
伸縮駆動し、ローラカッタ24aをローラカッタ収納箱
34内に引き込んだり、押し出したりすることができ
る。また、ゲート37a,37bの閉止状態では、開口
部35を完全に遮断して止水することができる。そし
て、移動ジャッキ39を収縮してローラカッタ収納箱3
4を退避位置に移動した状態で、カッタヘッド13を9
0°ずつ回動して別のカッタスポーク23b,23c,
23dの端部がローラカッタ収納箱34と対向する位置
に停止することで、このカッタスポーク23b,23
c,23dに対して前述と同様の作動を行うことができ
る。
【0039】なお、カッタヘッド13の外周部にはカッ
タビット43が装着されると共に、カッタヘッド13の
前面には、各カッタスポーク23a,23b,23c,
23dの間にローラカッタ44が装着されている。
【0040】ここで、このように構成されたトンネル掘
削機によるトンネル掘削作業、並びにローラカッタの交
換作業について説明する。
【0041】トンネルを掘削形成するには、図1及び図
2に示すように、油圧モータ15によってカッタヘッド
13を回転させなから、複数のシールドジャッキ22を
伸長して既設セグメントへの押し付け反力によって掘削
機本体11を前進させることで、多数のローラカッタ2
4a〜24d,44及びカッタビット25a〜25d,
43によって前方の地盤を掘削する。そして、掘削され
た土砂はチャンバ18内に取り込まれ、排泥管20によ
って外部に排出される。次に、シールドジャッキ22の
何れか一つを縮み方向に作動して既設のセグメントとの
間に空所を形成し、エレクタ装置によってこの空所に新
しいセグメントを装着する。この作業の繰り返しによっ
て所定長さのトンネルを掘削形成していく。
【0042】このようなトンネル掘削作業を長期にわた
って行っていくと、ローラカッタ24a〜24dが磨耗
して掘削能力が低下するため、このローラカッタ24a
〜24dの交換が必要となる。
【0043】即ち、図1に示すように、ローラカッタ2
4a〜24dを交換する場合、カッタヘッド13の回転
を停止し、移動ジャッキ39を伸長してローラカッタ収
納箱34をカッタスポーク23aとの装着位置に移動し
てボルトで固定する。この状態で、移動ジャッキ39の
連結部41をローラカッタ収納箱34から連結リンク3
0につなぎ替える。ここで、ゲートジャッキ38a,3
8bを収縮してゲート37a,37bにより開口部35
を閉止する。この状態で、切羽側に泥水が充満していれ
ば、ローラカッタ収納箱34内に注水して水圧を切羽側
の泥水よりも高くする。そして、まず、ゲートジャッキ
38a,38bを伸長してゲート37a,37bにより
開口部35を開放し、続いて、図6(a)に示すように、
移動ジャッキ39を収縮して連結リンク30をローラカ
ッタ収納箱34内に引き込み、ゲート37a,37bに
より開口部35を閉止する。そして、ローラカッタ収納
箱34内の水を排出してから、蓋34aを開けて連結リ
ンク30を抜き取り、図6(b)に示すように、移動ジャ
ッキ39を伸長して駆動ロッド40の連結部41をつな
ぎ替える。
【0044】そして、再び、ローラカッタ収納箱34内
に注水してから開口部35を開放し、続いて、図6(c)
に示すように、移動ジャッキ39を収縮して一つ目のロ
ーラカッタ24a(移動ブロック27a)をローラカッ
タ収納箱34内に引き込み、開口部35を閉止する。そ
して、ローラカッタ収納箱34内の水を排出してから、
蓋34aを開けてこのローラカッタ24a(移動ブロッ
ク27a)を取り外し、移動ジャッキ39を伸長して駆
動ロッド40の連結部41をつなぎ替える。
【0045】この操作の繰返しにより順にローラカッタ
24a(移動ブロック27a)をローラカッタ収納箱3
4内に引き込んで全てのローラカッタ24a(移動ブロ
ック27a)を取り外す。そして、図6(d)に示すよう
に、ローラカッタ収納箱34内で、新しいローラカッタ
24が取付けられた移動ブロック27aを移動ジャッキ
39の駆動ロッド40の連結部41に連結し、前述した
ローラカッタ24aの装着作業とは逆の操作により新し
いローラカッタ24の装着作業を行う。
【0046】このようにしてカッタスポーク23aに支
持されたローラカッタ24aの交換作業が完了したら、
移動ジャッキ39の駆動ロッド40の連結部41を連結
リンク30からローラカッタ収納箱34につなぎ替え、
カッタスポーク23aに対するローラカッタ収納箱34
の固定を解除し、移動ジャッキ39を収縮させることで
ローラカッタ収納箱34を退避位置に移動する。そし
て、カッタヘッド13を90°回動してカッタスポーク
23bの端部をローラカッタ収納箱34に対向させ、移
動ジャッキ39によりこのローラカッタ収納箱34を移
動してカッタスポーク23bに装着し、このカッタスポ
ーク23bのローラカッタ24bに対して前述と同様の
作動を行ってローラカッタ24bの交換作業を行う。更
に、ローラカッタ24c,24dに対しても同様に交換
作業を行う。
【0047】このように本実施形態のトンネル掘削機に
あっては、カッタヘッド13のカッタスポーク23a〜
23dのレール部26にローラカッタ24a〜24dが
取付けられた移動ブロック27a〜27dをそれぞれ移
動自在に支持すると共に互いに連結リンク30で連結
し、このカッタスポーク23a〜23dにゲート機構3
3a〜33dを装着する一方、掘削機本体11のガイド
部材52にローラカッタ収納箱34を移動ジャッキ39
によって移動自在に支持し、駆動ロッド40をローラカ
ッタ収納箱34と連結リンク30とに連結可能としてい
る。従って、各カッタスポーク23a〜23dに対応し
て複数のローラカッタ収納箱や移動ジャッキを配設する
必要はなく、一つのローラカッタ収納箱34及び移動ジ
ャッキ39によって全てのローラカッタ24a〜24d
を交換することができ、構造の簡素化が図れると共に、
容易にローラカッタ24a〜24dを交換することがで
きる。
【0048】なお、上述の実施形態において、連結ピン
53によって駆動ロッド40の連結部41とローラカッ
タ収納箱34とを連結可能としたが、駆動ロッド40を
段付きとしておき、この段部によってローラカッタ収納
箱34を退避位置から装着位置に移動し、連結部41に
よってローラカッタ収納箱34を装着位置から退避位置
に移動するように構成してもよい。また、ローラカッタ
収納箱34用の移動ジャッキとローラカッタ24a,2
4b,24c,24d交換用の移動ジャッキを別々に設
けてもよい。
【0049】また、このローラカッタ収納箱34を移動
自在とせずに、カッタスポーク23a,23b,23
c,23dの端部を連結するようなレールを設け、ロー
ラカッタ収納箱34をこのレールに沿って移動自在と
し、カッタスポーク23a,23b,23c,23dの
端部との対向位置でボルトにより固定可能としてもよ
い。そして、移動ジャッキ39を掘削機本体11の下部
に配設したが、上部や側部に配設してもよい。
【0050】更に、ローラカッタ24a,24b,24
c,24dが上方に位置するときに、ローラカッタ収納
箱34を装着して交換作業を行ったが、下方や側方にあ
るときに交換作業を行うようにローラカッタ収納箱34
の支持位置を変更してもよい。そして、ローラカッタ2
4a,24b,24c,24dが下方に位置するときに
ローラカッタ収納箱34を装着して交換作業を行うこと
で、ローラカッタ収納箱34が下向きとなるため、内部
への土砂の浸入を防止できる。
【0051】図7に本発明の第2実施形態に係るトンネ
ル掘削機の前部概略断面、図8にトンネル掘削機のカッ
タスポークの正面視、図9に図8のIX−IX断面を示す。
なお、前述した実施形態で説明したものと同様の機能を
有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略
する。
【0052】本実施形態のトンネル掘削機において、カ
ッタヘッド13の前面部には断面が箱型形状をなすカッ
タスポーク23aが固定され、このカッタスポーク23
aにはカッタヘッド13の前面側がほぼ直線状をなし、
内端部側がカッタヘッド13の内部側(掘進方向後方)
に90°屈曲した左右一対のガイドレール61が固定さ
れている。この各ガイドレール61にはそれぞれ複数の
移動ブロック62が移動自在に支持され、連結リンク6
3によって連結されることで、ガイドレール61の屈曲
形状に合わせて折れ曲がることができる。そして、この
ように支持された各移動ブロック62にカッタビット2
5aが取付けられている。
【0053】また、カッタスポーク23a(ガイドレー
ル61)におけるカッタヘッド13の中心側の端部には
ゲート機構64が装着されている。一方、掘削機本体1
1には支持ブラケット65によって断面がコ字形状をな
すガイド部材66が固定されており、このガイド部材6
6にはカッタビット収納箱67が連結ジャッキ68によ
って移動自在に支持されている。このカッタビット収納
箱67はガイドレール61に支持されている全てのカッ
タビット25a及び移動ブロック62を収納できる長さ
に設定されている。また、このカッタビット収納箱67
には移動ジャッキ69が装着されており、駆動ロッドが
カッタビット収納箱67内に挿通し、その先端が連結リ
ンク63と着脱自在となっている。従って、連結ジャッ
キ68によってローラカッタ収納箱67を移動し、ゲー
ト機構64aを介してカッタスポーク23aとの装着位
置と、カッタスポーク23aからの退避位置とに移動可
能となっている。
【0054】なお、上述の説明では、4つのカッタスポ
ークのうち、1つのカッタスポーク23aについてのみ
説明したが、他の3つのカッタスポークにも多数のカッ
タビットが移動自在に支持されている。
【0055】このように本実施形態のトンネル掘削機に
あっては、カッタヘッド13のカッタスポーク23a〜
23dにカッタビット25a〜25dが取付けられた移
動ブロック62をそれぞれ移動自在に支持すると共に互
いに連結リンク63で連結し、このカッタスポーク23
a〜23dにゲート機構64を装着する一方、掘削機本
体11のカッタビット収納箱67を連結ジャッキ68に
よって移動自在に支持すると共に、移動ジャッキ69に
よって全てのカッタビット25a及び移動ブロック62
をカッタビット収納箱67内に引き込み及び押し出し可
能としている。従って、一つのカッタビット収納箱67
及び移動ジャッキ69によって全てのカッタビット25
a〜25dを交換することができ、構造の簡素化が図れ
ると共に、容易にカッタビット25a〜25dを交換す
ることができる。
【0056】なお、上述の第1実施形態では、ローラカ
ッタ24a,24b,24c,24dのみを交換可能と
し、第2実施形態では、カッタビット25a〜25dの
みを交換可能としたが、両カッタを交換可能とすること
もできる。
【0057】図10に本発明の第2実施形態に係るトン
ネル掘削機におけるカッタスポークの変形例を表す断面
を示す。
【0058】図10に示すように、カッタヘッドに放射
状に配設されたカッタスポーク23aの中央部に形成さ
れたレール部26には、ローラカッタ24aが回転自在
に支持された複数の移動ブロック27aが互いに連結さ
れた状態で移動自在に支持されている。また、カッタス
ポーク23aの両側部に形成されたガイドレール61に
は、カッタビット25aが若干揺動自在に支持された複
数の移動ブロック62が互いに連結された状態で移動自
在に支持されている。この場合、レール部26及びガイ
ドレール61は、図示しない掘削機本体側に屈曲して端
部にゲート機構が装着されている。一方、掘削機本体側
にはローラカッタ収納箱とカッタビット収納箱がそれぞ
れ一つずつ用意され、ローラカッタ24a及びカッタビ
ット25aを移動ジャッキによって引き込み、押し出し
可能となっている。なお、ローラカッタ24a及びカッ
タビット25aを収納可能な大きな収納箱を用意しても
よい。
【0059】図11に本発明の第3実施形態に係るトン
ネル掘削機の前部概略断面、図12にトンネル掘削機の
正面視、図13にローラカッタの交換作業を表す概略を
示す。なお、前述した実施形態で説明したものと同様の
機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明
は省略する。
【0060】本実施形態のトンネル掘削機において、図
11及び図12に示すように、カッタヘッド13の前面
部に4つのカッタスポーク23a,23b,23c,2
3dが放射状に固定されており、2つのカッタスポーク
23a,23bの中央にはそれぞの3つのローラカッタ
24a,24bが長手方向に並設されると共に、その両
側には多数のカッタビット25a,25bが装着されて
おり、ローラカッタ24a,24bが磨耗して掘削能率
が低下したときには、このローラカッタ24a,24b
を新しいものと容易に交換できるようになっている。
【0061】即ち、カッタスポーク23a,23bのレ
ール部26はカッタヘッド13の前面側がほぼ直線状を
なし、外端部側及び内端部側がそれぞれカッタヘッド1
3の内部側に屈曲しており、この各レール部26にはそ
れぞれ3つの移動ブロック27a,27bが移動自在に
支持され、連結リンク30によって連結されており、各
移動ブロック27a,27bにローラカッタ24a,2
4bがそれぞれ回転自在に取付けられている。
【0062】そして、各カッタスポーク23a,23b
(レール部26)におけるカッタヘッド13の中心側の
端部にはそれぞれゲート機構33a,33bを介してロ
ーラカッタ収納箱34が取付けられている。また、カッ
タヘッド13の回転中心に対してカッタスポーク23
a,23bとは反対側に位置するカッタスポーク23
c,23dには移動ジャッキ39a,39bが装着され
ており、各駆動ロッド40a,40bがローラカッタ収
納箱34内に挿通し、その先端の連結部41a,41b
が各連結リンク30と連結可能となっている。
【0063】従って、ゲートジャッキ38a,38bを
伸縮駆動することで、一対のゲート37a,37bを移
動して開口部35を開閉することができ、カッタスポー
ク23a,23b(レール部26)側とローラカッタ収
納箱34内とを連通及び遮断することができる。そし
て、ゲート37a,37bによる開口部35の開放状態
で移動ジャッキ39a,39bを伸縮駆動すると、ロー
ラカッタ24a,24bをローラカッタ収納箱34内に
引き込んだり、押し出したりすることができる。また、
ゲート37a,37bによる開口部35の閉止状態で
は、ゲート37a,37bの切欠部42a,42bが連
結部41a,41bや連結リンク30を挾持すること
で、開口部35を完全に遮断して止水することができ
る。
【0064】なお、カッタスポーク23c,23dの両
側には多数のカッタビット25c,25dが装着されて
いる。
【0065】ここで、このように構成されたトンネル掘
削機におけるローラカッタの交換作業について説明す
る。
【0066】ローラカッタ24a,24bを交換する場
合、カッタヘッド13の回転を停止し、移動ジャッキ3
9aを伸長して駆動ロッド40aの連結部41aと連結
リンク30とを連結し、ゲートジャッキ38a,38b
を収縮してゲート37a,37bにより開口部35を閉
止する。この状態で、切羽側に泥水が充満していれば、
ローラカッタ収納箱34内に注水して水圧を切羽側の泥
水よりも高くする。そして、まず、ゲートジャッキ38
a,38bを伸長してゲート37a,37bにより開口
部35を開放し、続いて、図13(a)に示すように、移
動ジャッキ39aを収縮して連結リンク30をローラカ
ッタ収納箱34内に引き込み、ゲート37a,37bに
より開口部35を閉止する。そして、ローラカッタ収納
箱34内の水を排出してから、蓋34aを開けて連結リ
ンク30を抜き取り、図13(b)に示すように、移動ジ
ャッキ39aを伸長して駆動ロッド40aの連結部41
aをつなぎ替える。
【0067】そして、再び、ローラカッタ収納箱34内
に注水してから開口部35を開放し、続いて、図13
(c)に示すように、移動ジャッキ39aを収縮して一つ
目のローラカッタ24a(移動ブロック27a)をロー
ラカッタ収納箱34内に引き込み、開口部35を閉止す
る。そして、ローラカッタ収納箱34内の水を排出して
から、蓋34aを開けてこのローラカッタ24a(移動
ブロック27a)を取り外し、移動ジャッキ39aを伸
長して駆動ロッド40aの連結部41aをつなぎ替え
る。
【0068】この操作の繰返しにより順にローラカッタ
24a(移動ブロック27a)をローラカッタ収納箱3
4内に引き込んで全てのローラカッタ24a(移動ブロ
ック27a)を取り外す。そして、図13(d)に示すよ
うに、ローラカッタ収納箱34内で、新しいローラカッ
タ24が取付けられた移動ブロック27aを移動ジャッ
キ39aの駆動ロッド40aの連結部41に連結し、前
述したローラカッタ24aの装着作業とは逆の操作によ
り新しいローラカッタ24の装着作業を行う。このよう
にしてローラカッタ24aの交換作業が完了したら、移
動ジャッキ39aの駆動ロッド40aと連結リンク30
との連結を解除して移動ジャッキ39aを収縮させる。
そして、今度は前述と同様に、ゲート機構33bや移動
ジャッキ39b等を用いてローラカッタ24bの交換作
業を行う。
【0069】このように本実施形態のトンネル掘削機に
あっては、カッタヘッド13のカッタスポーク23a,
23bのレール部26にローラカッタ24a,24bが
取付けられた移動ブロック27a,27bを移動自在に
支持すると共に互いに連結リンク30で連結し、このカ
ッタスポーク23a,23bにゲート機構33a,33
bを介してローラカッタ収納箱34を取付ける一方、カ
ッタヘッド13の回転中心に対してカッタスポーク23
a,23bとは反対側のカッタスポーク23c,23d
に移動ジャッキ39a,39bを装着し、各駆動ロッド
40a,40bをローラカッタ収納箱34内に挿通して
連結リンク30と連結可能している。従って、掘削機本
体11の内部にローラカッタ収納箱34が突出すること
なく、このトンネル掘削機内のスペースを拡大して有効
利用を図ることができる。
【0070】なお、上述の実施形態では、移動ジャッキ
39a,39bが下方に位置するときにローラカッタ2
4a,24bの交換作業を行ったが、上方や側方にある
ときに交換作業を行ってもよい。また、移動ジャッキ3
9a,39bが下方に位置するときにローラカッタ24
a,24bの引き込み作業を行い、カッタヘッド13を
180°回転して移動ジャッキ39a,39bを上方に
位置してからローラカッタ24a,24bの追い出し作
業を行うことで、小さな作動力で容易にローラカッタ2
4a,24bを移動することができる。
【0071】また、上述した各実施形態におけるローラ
カッタ24a,24b,24c,24d,44やカッタ
ビット25a,25b,25c,25d,43の配置は
前述の各実施形態に限定されるものではなく、ローラカ
ッタ24a,24b,24c,24dのみとしてもよ
く、また、トンネルボーリングマシン専用機であれば、
カッタビット25a,25b,25c,25d,43を
設けなくてもよい。
【0072】
【発明の効果】以上、実施形態において詳細に説明した
ように請求項1の発明のトンネル掘削機のカッタ交換方
法によれば、カッタヘッド前面に位置する複数のカッタ
を一連に連結する複数のカッタ列またはその一部を掘削
機本体側に支持されているカッタ収納箱内に引き込ん
で、他のカッタと交換した後、交換後のカッタ列をカッ
タヘッド前面の所定位置に固定し、次に、カッタヘッド
を駆動回転してカッタ列とは別のカッタ列をカッタ収納
箱内に対向させてから引き込んで他のカッタと交換し、
交換後、所定位置に固定する行程を繰り返すことによ
り、順次、カッタ列のカッタを交換するようにしたの
で、一つのカッタ収納箱及び移動ジャッキによって全て
のカッタを交換することができ、カッタの交換作業の作
業効率の向上を図ることができる。
【0073】また、請求項2の発明のトンネル掘削機の
カッタ交換方法によれば、カッタヘッドを所定角度ずつ
回転し、カッタヘッドの停止ごとに、各ガイドレールに
おけるカッタヘッドの中心側端部にカッタ収納箱を装着
し、移動ジャッキによりガイドレールに位置するカッタ
をカッタ収納箱内に引き込み、別のカッタと交換してか
ら交換したカッタをガイドレールに押し出して位置決め
し、ガイドレールからカッタ収納箱を取り外すようにし
たので、一つのカッタ収納箱及び移動ジャッキによって
全てのカッタを交換することができ、カッタの交換作業
の作業効率の向上を図ることができる。
【0074】また、請求項3の発明のトンネル掘削機の
カッタ交換方法によれば、カッタをローラカッタとした
ので、岩盤を掘削可能なトンネルボーリングマシンに適
用することができる。
【0075】また、請求項4の発明のトンネル掘削機の
カッタ交換方法によれば、カッタをカッタビットとした
ので、軟弱地盤を掘削可能なシールド掘削機に適用する
ことができる。
【0076】また、請求項5の発明のトンネル掘削機の
カッタ交換方法によれば、カッタをローラカッタ及びカ
ッタビットとし、ローラカッタ列とカッタビット列をカ
ッタヘッド前面に並設し、その一方あるいは両方をカッ
タ収納箱内に同時に引き込み可能としたので、岩盤及び
軟弱地盤を掘削可能なトンネル掘削機に適用することが
でき、短時間でローラカッタ及びカッタビットを交換す
ることができる。
【0077】また、請求項6の発明のトンネル掘削工法
によれば、請求項1または2記載のトンネル掘削機のカ
ッタ交換方法を用いて、磨耗したカッタの新規交換作業
または掘削土質変化に応じた適正カッタへの交換作業を
行うことで、連続してトンネル掘削作業を行うようにし
たので、トンネル掘削作業の作業効率の向上を図ること
ができる。
【0078】また、請求項7の発明のトンネル掘削機に
よれば、筒状の掘削機本体の前部に駆動回転自在なカッ
タヘッドを装着し、このカッタヘッドの前面部に放射状
に設けられた複数のガイドレールにカッタが装着された
移動ブロックを移動自在に支持すると共に、各ガイドレ
ールにおけるカッタヘッドの中心側端部にゲート機構を
設ける一方、掘削機本体にカッタヘッドの所定の回転角
度位置で対向するガイドレールの端部にゲート機構を介
して選択的に連結離脱可能な一つのカッタ収納箱を支持
し、カッタ移動手段によってガイドレールに位置する移
動ブロック及びカッタをカッタ収納箱内に引き込み及び
押し出し可能としたので、一つのカッタ収納箱及び移動
ジャッキによって全てのカッタを交換することができ、
構造の簡素化を図ることができると共に、カッタの交換
作業の作業効率の向上を図ることができる。
【0079】また、請求項8の発明のトンネル掘削機に
よれば、移動手段を駆動ロッドがカッタ収納箱内に挿通
する移動ジャッキとし、この駆動ロッドの先端部を連結
部材によって移動ブロックと着脱自在に連結可能とした
ので、移動ブロックの伸縮動作と連結部材の着脱操作に
よって容易にカッタの引き込み及び押し出しを行うこと
ができる。
【0080】また、請求項9の発明のトンネル掘削機に
よれば、カッタ収納箱を各ガイドレール端部の装着位置
と端部から所定距離離間した退避位置とに移動するカッ
タ収納箱移動手段を設けたので、ガイドレールの端部と
カッタ収納箱との連結解除をスムースに行うことができ
る。
【0081】また、請求項10の発明のトンネル掘削機
によれば、移動ブロックを複数屈曲自在に連結した状態
でガイドレールに沿って移動自在とし、この移動ブロッ
ク及びカッタを一組ずつカッタ収納箱内に収納して交換
可能としたので、カッタ収納箱を小型軽量化して掘削機
本体内のスペースを拡大することができる。
【0082】また、請求項11の発明のトンネル掘削機
によれば、移動ブロックを複数屈曲自在に連結した状態
でガイドレールに沿って移動自在とし、移動ブロック及
びカッタを全てカッタ収納箱内に収納して同時に交換可
能としたので、カッタ収納箱内へのカッタの引き込み及
び押し出しを一度で行うことができ、カッタ交換作業の
作業性の向上を図ることができる。
【0083】また、請求項12の発明のトンネル掘削機
によれば、カッタヘッドに平行をなす少なくとも2列の
ガイドレールを設け、各ガイドレールにローラカッタが
装着された第1移動ブロックとカッタビットが装着され
た第2移動ブロックを移動自在に支持する一方、掘削機
本体にローラカッタ及び第1移動ブロックを収納する第
1カッタ収納箱とカッタビット及び第2移動ブロックを
収納する第2カッタ収納箱を設けたので、ローラカッタ
及びカッタビットの両方の交換作業を可能とすることが
できる。
【0084】また、請求項13の発明のトンネル掘削機
によれば、筒状の掘削機本体の前部に駆動回転自在なカ
ッタヘッドを装着し、このカッタヘッドの前面部に径方
向に沿って設けられたガイドレールにカッタが枢着され
た移動ブロックを移動自在に支持すると共に、ガイドレ
ールにおけるカッタヘッドの中心側端部に連通及び遮断
可能なゲート機構を介してカッタ収納箱を連結する一
方、カッタヘッドの回転中心に対してガイドレールと反
対側の位置に移動ジャッキを装着して駆動ロッドをカッ
タ収納箱内に挿通して先端部を連結部材を介して移動ブ
ロックに着脱自在に連結したので、カッタ収納箱を複数
配設する必要はなく、構造の簡素化を図ることができる
と共に、カッタ収納箱や移動ジャッキを着脱することな
く、容易にカッタの交換を行うことができ、その結果、
カッタの交換作業を容易に且つ短時間で行い、作業者に
かかる負担を軽減して安全性の向上を図ると共に、作業
効率の向上を図ることができる。
【0085】また、請求項14の発明のトンネル掘削機
によれば、移動手段を駆動ロッドがカッタ収納箱内に挿
通する移動ジャッキとし、この駆動ロッドの先端部を連
結部材によって移動ブロックと着脱自在に連結可能とし
たので、移動ブロックの伸縮動作と連結部材の着脱操作
によって容易にカッタの引き込み及び押し出しを行うこ
とができる。
【0086】また、請求項15の発明のトンネル掘削機
によれば、移動ブロックを複数屈曲自在に連結した状態
でガイドレールに沿って移動自在とし、この移動ブロッ
ク及びカッタを一組ずつカッタ収納箱内に収納して交換
可能としたので、カッタ収納箱を小型軽量化して掘削機
本体内のスペースを拡大することができる。
【0087】また、請求項16の発明のトンネル掘削機
によれば、移動ブロックを複数屈曲自在に連結した状態
でガイドレールに沿って移動自在とし、移動ブロック及
びカッタを全てカッタ収納箱内に収納して同時に交換可
能としたので、カッタ収納箱内へのカッタの引き込み及
び押し出しを一度で行うことができ、カッタ交換作業の
作業性の向上を図ることができる。
【0088】また、請求項17の発明のトンネル掘削機
によれば、カッタをローラカッタとしたので、岩盤を掘
削可能なトンネルボーリングマシンに適用することがで
きる。
【0089】また、請求項18の発明のトンネル掘削機
によれば、カッタをカッタビットとしたので、軟弱地盤
を掘削可能なシールド掘削機に適用することができる。
【0090】また、請求項19の発明のトンネル掘削機
によれば、カッタをローラカッタ及びカッタビットと
し、このローラカッタが装着された移動ブロックとカッ
タビットが装着された移動ブロックをカッタヘッドの前
面部に並設された各ガイドレールにそれぞれ移動自在に
支持し、それらの一方あるいは両方をカッタ収納箱内に
引き込み可能としたので、岩盤及び軟弱地盤を掘削可能
なトンネル掘削機に適用することができ、短時間でロー
ラカッタ及びカッタビットを交換することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るトンネル掘削機の
前部概略断面図である。
【図2】トンネル掘削機の正面図である。
【図3】図2のIII−III断面図である。
【図4】図1のIV−IV断面図である。
【図5】ローラカッタ収納箱の退避状態を表すトンネル
掘削機の前部概略断面図である。
【図6】ローラカッタの交換作業を表す概略図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係るトンネル掘削機の
前部概略断面図である。
【図8】トンネル掘削機のカッタスポークの正面図であ
る。
【図9】図8のIX−IX断面図である。
【図10】本発明の第2実施形態に係るトンネル掘削機
におけるカッタスポークの変形例を表す断面図である。
【図11】本発明の第3実施形態に係るトンネル掘削機
の前部概略断面図である。
【図12】トンネル掘削機の正面図である。
【図13】ローラカッタの交換作業を表す概略図であ
る。
【符号の説明】
11 掘削機本体 13 カッタヘッド 15 油圧モータ 22 シールドジャッキ 23a,23b,23c,23d カッタスポーク 24a,24b,24c,24d ローラカッタ 25a,25b,25c,25d カッタビット 26 レール部(ガイドレール) 27a,27b 移動ブロック 30 連結リンク(連結部材) 33a,33b ゲート機構 34 ローラカッタ収納室 35 開口部 37a,37b ゲート 38a,38b ゲートジャッキ 39a,39b,39 移動ジャッキ 40a,40b,40 駆動ロッド 41a,41b,41 連結部 52 ガイド部材 53 連結ピン
フロントページの続き (72)発明者 向谷 常松 東京都千代田区三番町2番地 飛島建設株 式会社内 Fターム(参考) 2D054 AC01 BA04 BA06 BB07

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カッタヘッド前面に位置する複数のカッ
    タを一連に連結する複数のカッタ列を具え、該カッタ列
    がその一端から掘削機本体内に引き込み収納可能なトン
    ネル掘削機であって、前記カッタ列の一連またはその一
    部を前記掘削機本体側に支持されているカッタ収納箱内
    に引き込んで、他のカッタと交換した後、交換後のカッ
    タ列を前記カッタヘッド前面の所定位置に固定し、次
    に、前記カッタヘッドを駆動回転して前記カッタ列とは
    別のカッタ列を前記カッタ収納箱内に対向させてから引
    き込んで他のカッタと交換し、交換後、所定位置に固定
    する行程を繰り返すことにより、順次、前記カッタ列の
    カッタを交換することを特徴とするトンネル掘削機のカ
    ッタ交換方法。
  2. 【請求項2】 掘削機本体の前部にカッタヘッドが駆動
    回転自在に装着され、該カッタヘッドの前面部に複数の
    ガイドレールが放射状に設けられ、該複数のガイドレー
    ルに沿ってカッタを枢着した移動ブロックが移動自在に
    支持される一方、前記掘削機本体に一つのカッタ収納箱
    が設けられると共に、前記カッタを前記カッタ収納箱内
    に引き込み及び押し出し可能なカッタ移動手段が設けら
    れたトンネル掘削機であって、前記カッタヘッドを回転
    して所定角度位置で停止し、このときに前記カッタ収納
    箱と対向する前記ガイドレール端部に該カッタ収納箱を
    装着し、前記カッタ移動手段より前記ガイドレールに位
    置する前記カッタを前記カッタ収納箱内に引き込み、別
    のカッタと交換してから交換したカッタを前記ガイドレ
    ールに押し出して位置決めし、前記ガイドレール端部か
    ら前記カッタ収納箱を取り外すことを特徴とするトンネ
    ル掘削機のカッタ交換方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のトンネル掘削機
    のカッタ交換方法において、前記カッタはローラカッタ
    であることを特徴とするトンネル掘削機のカッタ交換方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載のトンネル掘削機
    のカッタ交換方法において、前記カッタはカッタビット
    であることを特徴とするトンネル掘削機のカッタ交換方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項1または2記載のトンネル掘削機
    のカッタ交換方法において、前記カッタはローラカッタ
    及びカッタビットであって、該ローラカッタのカッタ列
    と該カッタビットのカッタ列が前記カッタヘッド前面に
    並設され、該ローラカッタ列及び該カッタビット列の一
    方あるいは両方を前記カッタ収納箱内に同時に引き込み
    可能であることを特徴とするトンネル掘削機のカッタ交
    換方法。
  6. 【請求項6】 請求項1または2記載のトンネル掘削機
    のカッタ交換方法を用いて、磨耗したカッタの新規交換
    作業または掘削土質変化に応じた適正カッタへの交換作
    業を行うことで、連続してトンネル掘削作業を行うこと
    を特徴とするトンネル掘削工法。
  7. 【請求項7】 筒状の掘削機本体と、該掘削機本体を前
    進させる推進ジャッキと、前記掘削機本体の前部に回転
    自在に装着されたカッタヘッドと、該カッタヘッドを駆
    動回転するカッタヘッド駆動手段と、前記カッタヘッド
    の前面部に放射状に設けられた複数のガイドレールと、
    該複数のガイドレールに沿ってそれぞれ移動自在に支持
    された移動ブロックと、該移動ブロックに装着されたカ
    ッタと、前記各ガイドレールにおける前記カッタヘッド
    の中心側端部に設けられたゲート機構と、前記掘削機本
    体に支持されて前記カッタヘッドの所定の回転角度位置
    で対向する前記各ガイドレールの端部に該ゲート機構を
    介して選択的に連結離脱可能な一つのカッタ収納箱と、
    前記ガイドレールに位置する前記移動ブロック及び前記
    カッタを前記カッタ収納箱内に引き込み及び押し出し可
    能なカッタ移動手段と、該カッタ移動手段と前記移動ブ
    ロックとを着脱自在に連結する連結部材と、前記カッタ
    ヘッドの掘削によって発生した掘削土砂を外部に排出す
    る排土手段とを具えたことを特徴とするトンネル掘削
    機。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のトンネル掘削機におい
    て、前記移動手段は、駆動ロッドが前記カッタ収納箱内
    に挿通する移動ジャッキであって、該駆動ロッドの先端
    部は前記連結部材によって前記移動ブロックと着脱自在
    に連結可能であることを特徴とするトンネル掘削機。
  9. 【請求項9】 請求項7記載のトンネル掘削機におい
    て、前記カッタ収納箱を、前記各ガイドレール端部の装
    着位置と、該端部から所定距離離間した退避位置とに移
    動するカッタ収納箱移動手段を設けたことを特徴とする
    トンネル掘削機。
  10. 【請求項10】 請求項7記載のトンネル掘削機におい
    て、前記移動ブロックは複数屈曲自在に連結された状態
    で前記ガイドレールに沿って移動自在であって、前記移
    動ブロック及び前記カッタを一組ずつ前記カッタ収納箱
    内に収納して交換可能であることを特徴とするトンネル
    掘削機。
  11. 【請求項11】 請求項7記載のトンネル掘削機におい
    て、前記移動ブロックは複数屈曲自在に連結された状態
    で前記ガイドレールに沿って移動自在であって、前記移
    動ブロック及び前記カッタを全て前記カッタ収納箱内に
    収納して同時に交換可能であることを特徴とするトンネ
    ル掘削機。
  12. 【請求項12】 請求項7記載のトンネル掘削機におい
    て、前記カッタヘッドには平行をなす少なくとも2列の
    ガイドレールが設けられ、該各ガイドレールにはローラ
    カッタが装着された第1移動ブロックとカッタビットが
    装着された第2移動ブロックが移動自在に支持される一
    方、前記掘削機本体には該ローラカッタ及び第1移動ブ
    ロックを収納する第1カッタ収納箱と該カッタビット及
    び第2移動ブロックを収納する第2カッタ収納箱が設け
    られたことを特徴とするトンネル掘削機。
  13. 【請求項13】 筒状の掘削機本体と、該掘削機本体を
    前進させる推進ジャッキと、前記掘削機本体の前部に回
    転自在に装着されたカッタヘッドと、該カッタヘッドを
    駆動回転するカッタヘッド駆動手段と、前記カッタヘッ
    ドの前面部に中心部から放射状に設けられたガイドレー
    ルと、該ガイドレールに沿って移動自在に支持された移
    動ブロックと、該移動ブロックに装着されたカッタと、
    前記ガイドレールにおける前記カッタヘッドの中心側端
    部に連結されたカッタ収納箱と、前記ガイドレール側と
    該カッタ収納箱内とを連通及び遮断可能なゲート機構
    と、前記カッタヘッドにその回転中心に対して前記ガイ
    ドレールと反対側に配設されて前記ガイドレールに位置
    する前記移動ブロック及び前記カッタを前記カッタ収納
    箱内に引き込み及び押し出し可能なカッタ移動手段と、
    該カッタ移動手段と前記移動ブロックとを着脱自在に連
    結する連結部材と、前記カッタヘッドの掘削によって発
    生した掘削土砂を外部に排出する排土手段とを具えたこ
    とを特徴とするトンネル掘削機。
  14. 【請求項14】 請求項13記載のトンネル掘削機にお
    いて、前記移動手段は、駆動ロッドが前記カッタ収納箱
    内に挿通する移動ジャッキであって、該駆動ロッドの先
    端部は前記連結部材によって前記移動ブロックと着脱自
    在に連結可能であることを特徴とするトンネル掘削機。
  15. 【請求項15】 請求項13記載のトンネル掘削機にお
    いて、前記移動ブロックは複数屈曲自在に連結された状
    態で前記ガイドレールに沿って移動自在であって、前記
    移動ブロック及び前記カッタを一組ずつ前記カッタ収納
    箱内に収納して交換可能であることを特徴とするトンネ
    ル掘削機。
  16. 【請求項16】 請求項13記載のトンネル掘削機にお
    いて、前記移動ブロックは複数屈曲自在に連結された状
    態で前記ガイドレールに沿って移動自在であって、前記
    移動ブロック及び前記カッタを全て前記カッタ収納箱内
    に収納して同時に交換可能であることを特徴とするトン
    ネル掘削機。
  17. 【請求項17】 請求項7または13記載のトンネル掘
    削機において、前記カッタはローラカッタであることを
    特徴とするトンネル掘削機。
  18. 【請求項18】 請求項7または13記載のトンネル掘
    削機において、前記カッタはカッタビットであることを
    特徴とするトンネル掘削機。
  19. 【請求項19】 請求項7または13記載のトンネル掘
    削機において、前記カッタはローラカッタ及びカッタビ
    ットであって、該ローラカッタが装着された移動ブロッ
    クと該カッタビットが装着された移動ブロックが前記カ
    ッタヘッドの前面部に並設された各ガイドレールにそれ
    ぞれ移動自在に支持され、該ローラカッタの移動ブロッ
    クと該カッタビットの移動ブロックの一方あるいは両方
    を前記カッタ収納箱内に引き込み可能であることを特徴
    とするトンネル掘削機。
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US09/615,958 US6347838B1 (en) 1999-07-14 2000-07-13 Method for replacing cutters of tunnel-excavating machine, method for excavating tunnel, and tunnel excavating machine
TW089113983A TW479104B (en) 1999-07-14 2000-07-13 Method for replacing cutters of tunnel-excavating machine, method for excavating tunnel, and tunnel-excavating machine

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007191862A (ja) * 2006-01-17 2007-08-02 Jfe Engineering Kk シールド掘進機のカッタビット装填用ゲート機構、該カッタビット装填用ゲート機構を備えたシールド掘進機、該カッタビット装填用ゲート機構を用いたカッタビット交換方法
JP2007191864A (ja) * 2006-01-17 2007-08-02 Jfe Engineering Kk シールド掘進機のカッタビット装填用箱体、該カッタビット装填用箱体の支持装置、シールド掘進機、カッタビット装填方法
CN107747489A (zh) * 2017-11-16 2018-03-02 河北工业大学 用于盾构机工作滚刀与备用滚刀的自动切换装置
CN113719298A (zh) * 2021-07-30 2021-11-30 太原理工大学 一种小直径刀盘和隧道掘进机

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