JP2001026411A - 炭素フィルムおよびその製造方法 - Google Patents
炭素フィルムおよびその製造方法Info
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Abstract
を得るものであり、引張弾性率が30GPa以上、引張
強度が200MPa以上であり、面方向の熱伝導率が1
00W/m・K以上であることを特徴とする炭素フィル
ム。
Description
性に優れた炭素フィルムおよびその製造方法に関するも
のである。
性、電気・熱伝導性から電極、発熱体、ガスケット、放
射線部品等に使用されおり、特に繊維状物は高強度、高
弾性率を有することから構造材料として使用されてい
る。近年、フィルム状炭素素材が新たな工業材料として
期待されてきており、特開昭62−91414号公報、
特開平1−18003号公報では各種高分子フィルムを
焼成する方法が、特開平5−170536号公報ではポ
リイミドフィルムを焼成した炭素フィルムが、特開平8
−171918号公報ではポリカルボジイミドフィルム
を焼成した電極が示されている。
は、焼成前の前駆体フィルムの構造や特性に大きく依存
する。従来から使用されてきた前駆体フィルムを焼成し
て得られる炭素フィルムは、アモルファスカーボンであ
れば機械強度が高いものの熱伝導率が小さくなり、グラ
ファイト化されたフィルムであれば熱伝導率が大きいも
のの機械強度が不十分であった。
を解消し、機械強度、熱伝導性に優れた炭素フィルムお
よびその製造方法を提供することを目的とする。
問題に鑑み、鋭意検討した結果、芳香族ポリアミドを焼
成した炭素フィルムによって前記問題が解決出来ること
を見出し本発明に至った。
弾性率が30GPa以上、引張強度が200MPa以上
であり、面方向の熱伝導率が100W/m・K以上であ
ることを特徴とする炭素フィルムであり、引張弾性率が
8GPa以上かつ引張強度が350MPa以上であり、
不活性雰囲気下、500℃における重量減少率が20%
未満である芳香族ポリアミドフィルムを前駆体とし、該
フィルムを焼成することで得られることを特徴とする炭
素フィルムであり、また、本発明の炭素フィルムの製造
方法は、前記芳香族ポリアミドフィルムを不活性雰囲気
下、重量減少率が20%以上となるまで重量減少速度が
0.5%/分以下となるように加熱処理を行い炭素化す
る炭素フィルムの製造方法である。
形態を説明する。
0GPa以上、引張強度が200MPa以上、面方向の
熱伝導率が100W/m・K以上である特性のバランス
した炭素フィルムである。このような炭素フィルムは引
張弾性率が8GPa以上かつ引張強度が350MPa以
上であり、不活性雰囲気下、500℃における重量減少
率が20%未満である芳香族ポリアミドフィルムを前駆
体フィルムとし、これを焼成することで得ることができ
る。良好に作られた本発明に係る炭素フィルムは、引張
弾性率が300GPa程度まで、あるいは、引張強度は
3000MPa程度まで、また、面方向の熱伝導率は1
000W/m・K程度までの各特性を示す、高性能かつ
各特性がバランスした優れた炭素フィルムである。
の不活性雰囲気下、500℃における重量減少率が20
%以上である場合、焼成過程においてフィルムが変形し
やすく、さらにフィルム中に気泡が発生して機械強度が
低下することがある。また、焼成前の芳香族ポリアミド
フィルムの引張弾性率が8GPa未満、引張強度が35
0MPa未満である場合、芳香環の面配向が十分でな
く、得られる炭素フィルムの機械強度と熱伝導率の両立
が難しくなる。
は、2〜200μmの範囲であることが好ましく、20
0μmを越えるフィルムでは焼成時に発生するガスで変
形が起こりやすく、2μm未満のフィルムでは取り扱い
が困難になる。
構成成分である芳香族ジアミン成分の50モル%以上が
パラフェニレンジアミンおよび/またはその誘導体、メ
タフェニレンジアミンおよび/またはその誘導体に由来
し、芳香族ジカルボン酸成分の50モル%以上がテレフ
タル酸および/またはその誘導体、イソフタル酸および
/またはその誘導体に由来する。さらにこれら芳香環上
の水素原子の一部がフッ素、塩素、臭素などのハロゲン
基やニトロ基、メチル基、エチル基、プロピル基等のア
ルキル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イ
ソプロポキシ基などのアルコキシ基など、置換基で置換
されているものも含み、また、重合体を構成するアミド
結合中の水素が他の置換基によって置換されているもの
も含む。置換基としては特に塩素、メチル基が得られる
炭素フィルムの特性上好ましい。
アミドの芳香環がパラ配向位で結合されたものが全芳香
族環の50モル%以上、好ましくは75モル%以上を占
めることが好ましい。なお、ここでいうパラ配向位と
は、結合位が直線となるものである。一方、置換基に関
しては、芳香環上の水素原子の一部がハロゲン基(特に
塩素)で置換されたものが全体の30%以上であること
が炭素フィルムの特性面から好ましい。
は、次に示す方法(ショッテン−バウマン法)で製造す
ることができる。
用い、N−メチルピロリドン(NMP)、ジメチルアセ
トアミド(DMAc)、ジメチルホルムアミド(DM
F)などの非プロトン性有機極性溶媒中で、溶液重合し
たり、ジアミンを水系溶媒に溶かす界面重合などで合成
される。このとき、低分子量物の生成を抑制するため、
反応を阻害するような水、その他の物質の混入は避ける
べきであり、さらに効率的な撹拌手段をとることが好ま
しい。また、原料の当量性は重要であるが、製膜性を損
なう恐れのあるときは、適当に調整することができる。
また、溶解助剤として塩化カリウム、塩化マグネシウ
ム、塩化リチウム、臭化リチウム、硝酸リチウムなどを
添加してもよい。
族ジアミンを用いると、塩化水素が副生するが、これを
中和する場合には、水酸化カルシウム、炭酸カルシウ
ム、炭酸リチウムなどの周期律表I族かII族カチオンと
水酸化物イオン、炭酸イオンなどのアニオンからなる塩
に代表される無機の中和剤、またエチレンオキサイド、
プロピレンオキサイド、アンモニア、トリエチルアミ
ン、トリエタノールアミン、ジエタノールアミンなどの
有機の中和剤が使用される。また、塩化ベンゾイル、無
水フタル酸、酢酸クロリド、アニリン、安息香酸クロリ
ド等を重合の完了した系に添加し、ポリマーの末端を封
鎖してもよい。
記のとおりであるが、これを焼成した際に黒鉛化を促進
する黒鉛化触媒を加えることができる。黒鉛化触媒とし
ては、塩化第一鉄、塩化第二鉄、塩化ニッケル、塩化コ
バルトなどの金属塩化物やホウ素化合物を挙げることが
できる。
固有粘度(ポリマー0.5gを硫酸中で100mlの溶
液とし、30℃で測定した値)は、0.5以上であるこ
とが好ましい。
を取り除くためにフィルターで濾過し、溶液製膜法によ
りフィルム化できる。溶液製膜法には、ポリマー溶液を
ドラムやエンドレスベルトなどの支持体にキャストした
後乾燥させて湿式浴に導く方法(乾湿式法)、ポリマー
溶液をドラムやエンドレスベルトなどの支持体にキャス
トした後乾燥させる方法(乾燥法)、ポリマー溶液キャ
ストを湿式浴で行う方法(湿式法)があるが、いずれの
方法を用いてもかまわない。なお、湿式浴ではフィルム
中に含有されている塩類、溶媒の抽出が行われ、この段
階のフィルムには十分な硬度が無い。このため、湿式浴
にコンタミが存在すればフィルム表面に付着して表面が
荒れてしまう。そこで湿式浴の媒体もフィルターで濾過
しておくことが好ましい。
ィルムは、乾燥および/または熱処理される。該フィル
ムはその製膜工程の間に延伸が行われ、延伸倍率は、面
倍率として0.8以上(面倍率とは延伸後のフィルム面
積を延伸前のフィルム面積で除した値で定義する。1以
下はリラックスを意味する。)であることが好ましい。
面倍率が0.8倍未満では、引張強度と引張弾性率をが
満足させることが難しい。
のようにして得られた芳香族ポリアミドフィルムを焼成
する方法であり、具体的には芳香族ポリアミドフィルム
を不活性雰囲気下、重量減少率が20%以上となるまで
重量減少速度が0.5%/分以下となるように加熱処理
を行い炭素化することを特徴とする炭素フィルムの製造
方法である。不活性雰囲気としてはアルゴン、ヘリウム
などの希ガス雰囲気や窒素ガス雰囲気、真空雰囲気(1
mmHg以下)を挙げることができる。
は、重量減少率が20%以上となるまでは発生ガス量も
比較的多く、この領域の反応を重量減少速度が0.5%
/分以下となるように穏やかに炭化を進めることが高品
位な炭素フィルムを得るために必要である。重量減少率
が20%以上となれば芳香族ポリアミドフィルムの炭化
が進み、さらに高温度(1000℃)以上で焼成するこ
とでグラファイト化が進行する。このような炭化(焼
成)条件は、不活性雰囲気下、芳香族ポリアミドフィル
ムを室温から800℃まで2℃/分以下の速度で加熱処
理し、次いで1000℃以上、好ましくは2000℃以
上の温度で1時間以上加熱処理することで実現できる。
なお、平面性の良好な炭素フィルムを得るには、加熱中
にフィルムに圧力を加える方法や張力を与える方法が有
効である。
例により具体的に示す。
芳香族ジアミンとして2−クロルパラフェニレンジアミ
ンを溶解させ、芳香族酸ジクロリドとして2−クロルテ
レフタル酸ジクロリドを添加して重合する。これに水酸
化リチウムを添加して中和させ、塩化第一鉄を黒鉛化触
媒として添加する。
液を1μmフィルターで濾過しのちエンドレスベルト上
にキャストする。キャストフィルムはエンドレスベルト
上で熱風乾燥し、ベルトから剥離させて水浴させた後テ
ンターに導入して長手方向、幅方向に延伸して熱処理す
る。
ス、窒素ガス、真空下などの不活性雰囲気下1000℃
以上の温度で焼成する。このとき、フィルムに圧力を加
えたり張力を与えることが平面性の良好な炭素フィルム
を得る上で好ましい。
機械強度や熱伝導性に優れ、工業材料として有用であ
る。
て以下に述べる。 1.熱減量特性 島津製作所製熱重量測定装置TGA−50を用い、サン
プルを20mg秤量し、窒素ガス雰囲気下、室温から2
0℃/分の速度で1000℃まで昇温して熱減量特性を
測定した。 2.熱伝導率の測定 長さ50ミリ、幅5ミリのサンプルを用い、光交流加熱
法によって面方向の熱伝導率を測定した。 3.機械特性 積層フィルムの引張強度は、JIS K7127に規定
された方法により、弾性率(ヤング率)はJIS Z1
702に規定された方法により、インストロンタイプの
引張試験機を用いて25℃、65%RH雰囲気で測定し
た。
る。 実施例1 (芳香族ポリアミドの重合)N−メチル−2−ピロリド
ンに芳香族ジアミン成分として85モル%に相当する2
−クロルパラフェニレンジアミンと、15モル%に相当
する4,4’−ジアミノジフェニルエーテルとを溶解さ
せ、これに99モル%に相当する2−クロルテレフタル
酸ジクロリドを添加し、2時間撹拌して重合を完了し
た。これを水酸化リチウムで中和した後、塩化第一鉄を
ポリマーに対して0.1重量%添加した。このようにし
てポリマー濃度10重量%、粘度3000ポイズの芳香
族ポリアミド溶液(溶液A)を得た。 (芳香族ポリアミドフィルムの製膜)溶液Aを1μmカ
ットフィルターで濾過した後、エンドレスベルト上に6
0℃の温度で流延した。次いでエンドレスベルト上のフ
ィルムに160℃の熱風を吹き付けて乾燥を進め、自己
支持性を有したフィルムはベルトから剥離して40℃の
水槽へ10分間浸漬した。浸漬したフィルムは次いでテ
ンターへ導き、160℃で10秒乾燥を行い、300℃
の熱風を16m/秒で吹き付けて熱処理をおこない、厚
さ30μmの芳香族ポリアミドフィルムを得た。また、
製膜中に長手方向、幅方向へそれぞれ1.5倍の延伸を
行った。
7GPa、幅方向15GPaであり、引張強度は長手方
向500MPa、幅方向に490MPaであった。さら
に窒素ガス雰囲気下、500℃における熱減量率は13
%であった。また、20%減量する温度は550℃であ
った。 (焼成処理)芳香族ポリアミドフィルムをグラファイト
板の間にはさみ、炭化炉へ設置した。炭化炉の内部には
窒素ガスを充満させ、不活性雰囲気とした。
度でおこない、200℃から800℃までは0.5℃/
分の速度で行った。このような昇温パターンとすること
で焼成フィルムの熱減量速度は0.03%/分程度とな
る。次いで温度が800℃に達したらそのまま30分温
度を維持し、その後2500℃まで1℃/分の速度で昇
温した。2500℃に達したらそのまま2時間温度を維
持し、その後徐冷して室温まで冷却した。
であり、引張弾性率が長手方向45GPa、幅方向42
GPa、引張強度が長手方向240MPa、幅方向22
0MPa、面方向の熱伝導率が400W/m・Kであっ
た。結果を表1に示す。 実施例2 芳香族ジアミンとしてm−フェニレンジアミンとp−フ
ェニレンジアミンをそれぞれ1:1の割合で、芳香族ジ
カルボン酸ジクロリドとしてテレフタル酸ジクロリドと
イソフタル酸ジクロリドを1:1の割合で用いる以外は
実施例1と同様の方法によって芳香族ポリアミドを得、
さらに延伸倍率を長手方向、幅方向それぞれ1.7倍と
する以外は実施例1と同様にして芳香族ポリアミドフィ
ルムを得た。
8.4GPa、幅方向に8.5GPaであり、引張強度
は長手、幅方向ともに360MPaであった。また50
0℃における熱減量率は10%であり、20%減量する
温度は570℃であった。そこでこのフィルムをさらに
実施例1と同様の条件によって焼成し、炭素フィルムを
得た。得られた炭素フィルムの厚みは25μmであり、
引張弾性率が長手、幅方向ともに38GPa、引張強度
が長手、幅方向ともに200MPa、面方向の熱伝導率
が250W/m・Kであった。結果を表1に示す。 比較例1 芳香族ジアミンとして4,4’−ジアミノジフェニルメ
タン、芳香族ジカルボン酸ジクロリドとしてテレフタル
酸ジクロリドを用い、延伸倍率を長手方向に2.2倍、
幅方向に1.2倍延伸する以外は実施例1と同様の方法
によって芳香族ポリアミドフィルムを得た。該フィルム
の引張弾性率は長手方向に8.3GPa、幅方向に5G
Paであり、引張強度は長手方向に350MPa、幅方
向に250MPaであり、500℃における重量減少率
は30%であった。
件によって焼成し、炭素フィルムを得た。得られた炭素
フィルムの厚みは30μmであり、引張弾性率が長手方
向に32GPa、幅方向に25GPa、引張強度が長手
方向に200MPa、幅方向に190MPa、面方向の
熱伝導率が90W/m・Kであった。結果を表1に示
す。 実施例3 芳香族ジアミンとしてパラフェニレンジアミンを、芳香
族ジカルボン酸ジクロリドとしてテレフタル酸ジクロリ
ドを用い、実施例1と同様の方法で芳香族ポリアミドを
重合し、得られたポリマー溶液に水を添加してポリマー
を沈殿させた。
濃硫酸に溶解し、12重量%のポリマー溶液を調製し
た。該溶液はタンタル製エンドレスベルトに流延し、相
対湿度25%、温度120℃の空気を吹き付けて等方化
させた後エンドレスベルトと共に15℃の57%硫酸水
溶液中へ浸漬した。
室温水中を10分間、次いで2重量%の水酸化ナトリウ
ム水溶液中を10分間浸漬し、さらに室温水中を10分
浸漬し、その後水で洗浄した。得られたフィルムは長手
方向に1.1倍、幅方向に1.2倍延伸した。フィルム
は次いでテンターへ導き、200℃で10秒乾燥を行
い、450℃の熱風を16m/秒で吹き付けて熱処理を
行い、厚さ50μmの芳香族ポリアミドフィルムを得
た。
方向ともに15GPaであり、引張強度は長手、幅方向
ともに400MPaであった。さらに500℃における
熱減量率は5%であり、20%減量する温度は600℃
であった。
よって焼成し、炭素フィルムを得た。得られた炭素フィ
ルムの厚みは41μmであり、引張弾性率が長手、幅方
向ともに50GPa、引張強度が長手、幅方向ともに2
10MPa、面方向の熱伝導率が420W/m・Kであ
った。結果を表1に示す。 比較例2 前駆体フィルムとして東レ・デュポン社製“カプトン3
00H”を用いた。引張弾性率は長手方向、幅方向とも
に3.2GPa、引張強度は長手、幅方向ともに200
MPaであり、500℃における熱減量率は10%であ
った。実施例1と同様に焼成したところ、厚み50μm
の炭素フィルムが得られた。炭素フィルムの特性は、引
張弾性率が長手、幅方向ともに28GPa、引張強度が
長手、幅方向ともに140MPa、面方向の熱伝導率が
180W/m・Kであった。結果を表1に示す。
香族ポリアミドを焼成することで優れた機械特性、高い
熱伝導率を有した炭素フィルムが得られる。このような
炭素フィルムは工業材料として有用である。
Claims (7)
- 【請求項1】引張弾性率が30GPa以上、引張強度が
200MPa以上であり、面方向の熱伝導率が100W
/m・K以上であることを特徴とする炭素フィルム。 - 【請求項2】引張弾性率が8GPa以上かつ引張強度が
350MPa以上であり、不活性雰囲気下、500℃に
おける重量減少率が20%未満である芳香族ポリアミド
フィルムを前駆体とし、該フィルムを焼成することで得
られることを特徴とする請求項1に記載の炭素フィル
ム。 - 【請求項3】芳香族ポリアミドフィルムの、芳香族ポリ
アミドを構成する芳香族ジアミン成分の50モル%以上
がパラフェニレンジアミンおよび/またはその誘導体、
メタフェニレンジアミンおよび/またはその誘導体に由
来し、芳香族ジカルボン酸成分の50モル%以上がテレ
フタル酸および/またはその誘導体、イソフタル酸およ
び/またはその誘導体に由来するものであることを特徴
とする請求項2に記載の炭素フィルム。 - 【請求項4】芳香族ポリアミドフィルムを不活性雰囲気
下、重量減少率が20%以上となるまで重量減少速度が
0.5%/分以下となるように加熱処理を行い炭素化す
ることを特徴とする炭素フィルムの製造方法。 - 【請求項5】不活性雰囲気下、芳香族ポリアミドフィル
ムを室温から800℃まで2℃/分以下の速度で加熱処
理し、次いで1000℃以上の温度で1時間以上加熱処
理することを特徴とする請求項4に記載の炭素フィルム
の製造方法。 - 【請求項6】芳香族ポリアミドフィルムが、引張弾性率
が8GPa以上かつ引張強度が350MPa以上であ
り、不活性雰囲気下、500℃における重量減少率が2
0%未満である芳香族ポリアミドフィルムであることを
特徴とする請求項4または5に記載の炭素フィルムの製
造方法。 - 【請求項7】芳香族ポリアミドフィルムが、芳香族ポリ
アミドを構成する芳香族ジアミン成分の50モル%以上
がパラフェニレンジアミンおよび/またはその誘導体、
メタフェニレンジアミンおよび/またはその誘導体に由
来し、芳香族ジカルボン酸成分の50モル%以上がテレ
フタル酸および/またはその誘導体、イソフタル酸およ
び/またはその誘導体に由来するものであることを特徴
とする請求項4〜6のいずれかに記載の炭素フィルムの
製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11197595A JP2001026411A (ja) | 1999-07-12 | 1999-07-12 | 炭素フィルムおよびその製造方法 |
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